JP2007085473A - ガスケット - Google Patents
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Abstract
【課題】装着溝53に挿入されるガスケット本体2の側面部に脱落・倒れ防止構造を設けても、ガスケットシール面の面圧が低下することがなく、もってシール性が低下することがないガスケット1を提供する。
【解決手段】ガスケット1の装着後圧縮された状態において、薄肉フランジ部3は装着溝53の側壁53bに圧接して締め代を設定するとともにガスケット本体2は装着溝53の側壁53bに圧接せず締め代を設定しない構成とする。ガスケット1の装着前自由状態における薄肉フランジ部3を含むガスケット1の幅寸法w1は装着溝53の幅寸法w0よりも大きな寸法に設定するとともに、ガスケット1の装着後圧縮された状態における薄肉フランジ部3を含まないガスケット本体2の幅寸法w3は装着溝53の幅寸法w0以下の寸法に設定する。
【選択図】図3
【解決手段】ガスケット1の装着後圧縮された状態において、薄肉フランジ部3は装着溝53の側壁53bに圧接して締め代を設定するとともにガスケット本体2は装着溝53の側壁53bに圧接せず締め代を設定しない構成とする。ガスケット1の装着前自由状態における薄肉フランジ部3を含むガスケット1の幅寸法w1は装着溝53の幅寸法w0よりも大きな寸法に設定するとともに、ガスケット1の装着後圧縮された状態における薄肉フランジ部3を含まないガスケット本体2の幅寸法w3は装着溝53の幅寸法w0以下の寸法に設定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、密封装置の一種であるガスケットに係り、更に詳しくは、脱落・倒れ防止構造を有するガスケットに関するものである。本発明のガスケットは例えば、自動車もしくはその補機の分野、一般産業機械の分野または家庭用電気機器の分野等において用いられる。
従来から、図4に示すように、互いに対向する二部材51,52のうちの一方の部材51に設けた装着溝53に装着されて他方の部材52に密接するゴム状弾性体製のガスケット54が知られており、更にガスケット54が装着溝53から脱落し易くまたは装着溝53内で倒れ易いものである場合には、図示するように脱落・倒れ防止構造としての突起55がガスケット54の側面部に設けられている。
しかしながら、ガスケット54は図上縦方向に圧縮されて使用されるので、ガスケット54が装着後圧縮されると、突起55は装着溝53の側壁53b方向に押し付けられる。したがって、この圧縮による力F(=縦方向)が装着溝53の側壁53b方向の力f’(=横方向)に分散されるので、ガスケット54の一方のシール面である装着溝53の底壁53a側に作用する力f’’が小さくなる。そのため、ガスケット54のシール面、特に溝底側シール面(底面部)の面圧低下を招く不具合がある。
一方、図5に示すように、ガスケット54の側面に同じく脱落・倒れ防止構造として、弾性変形し易いヒレ状突起56を設けたものが知られているが、このガスケット54は、圧縮されると、ヒレ状突起56のみでなく、このヒレ状突起56を側面部に設けたガスケット本体57までもが装着溝53の側壁53bに圧接する。したがって、圧縮による力Fが装着溝53の側壁53b方向の力f’に分散されるので、やはり装着溝53の底壁53a側に作用する力f’’が小さくなる。尚、この図5において、(C)は、ガスケット54を装着溝53に装着したがこのガスケット54には未だ圧縮荷重Fが作用していない状態を示しており、この図示した状態から圧縮荷重Fが作用すると、ヒレ状突起56のみでなくガスケット本体57までもが装着溝53の側壁53bに圧接する(下記特許文献1の全文明細書第4頁第18〜20行「該ガスケットの両側面は膨大し、該溝Dの両側面に密着する・・・」参照)。
本発明は以上の点に鑑みて、装着溝に挿入されるガスケット本体の側面部に脱落・倒れ防止構造を設けた場合であっても、ガスケットシール面の面圧が低下することがなく、もってシール性が低下することがないガスケットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるガスケットは、互いに対向する二部材のうちの一方の部材に設けた装着溝に装着されて他方の部材に密接するゴム状弾性体製のガスケットであって、前記装着溝に挿入されるガスケット本体の側面部に脱落・倒れ防止構造として薄肉フランジ部を設けたガスケットにおいて、当該ガスケットの装着後圧縮された状態において、前記薄肉フランジ部は前記装着溝の側壁に圧接して締め代を設定するとともに、前記ガスケット本体は前記装着溝の側壁に圧接せず締め代を設定しないことを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるガスケットは、互いに対向する二部材のうちの一方の部材に設けた装着溝に装着されて他方の部材に密接するゴム状弾性体製のガスケットであって、前記装着溝に挿入されるガスケット本体の側面部に脱落・倒れ防止構造として薄肉フランジ部を設けたガスケットにおいて、当該ガスケットの装着前自由状態における前記薄肉フランジ部を含む当該ガスケットの幅寸法は前記装着溝の幅寸法よりも大きな寸法に設定されるとともに、当該ガスケットの装着後圧縮された状態における前記薄肉フランジ部を含まない前記ガスケット本体の幅寸法は前記装着溝の幅寸法以下の寸法に設定されていることを特徴とする。
上記構成を備えた本発明のガスケットは、請求項1に記載したように、当該ガスケットが装着されかつ圧縮された状態において、薄肉フランジ部は装着溝の側壁に圧接して締め代を設定されるとともにガスケット本体は装着溝の側壁に圧接せず締め代を設定されないので、薄肉フランジ部には脱落・倒れ防止に必要な最低限の力のみを作用させ、圧縮に要した力の大部分をガスケットシール面(ガスケット底面部)に作用させることが可能となる。
つまり、ガスケットが圧縮された状態でも、ガスケット本体の側面部に設けた薄肉フランジ部はガスケット本体が装着溝の側壁に圧接しないようにこれを支えるので、圧縮に要した力はほぼそのまま装着溝の底壁側に作用する。
また、本発明のガスケットは、装着溝に対する寸法関係としては、請求項2に記載したように、当該ガスケットの装着前自由状態における薄肉フランジ部を含む当該ガスケットの幅寸法は装着溝の幅寸法よりも大きな寸法に設定される。したがって、薄肉フランジ部は装着溝の側壁に圧接する。また、当該ガスケットの装着後圧縮された状態における薄肉フランジ部を含まないガスケット本体の幅寸法は装着溝の幅寸法以下の寸法に設定される。したがって、ガスケットは圧縮されても装着溝の側壁に圧接しない。
尚、薄肉フランジ部は、上記特許文献1記載のヒレ状突起と同様、装着溝に挿入されたときに装着溝の側壁に圧接したときに、その先端部を装着溝の外側方向へ向けるように弾性変形するので、装着溝に挿入し易くかつ抜け止め効果の高いものである。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の請求項1および2によるガスケットにおいては、上記したようにヒレ状突起には脱落・倒れ防止に必要な最低限の力のみが作用し、圧縮に要した力の大部分はガスケット底面部に作用するように構成されている。したがって、ガスケットシール面(ガスケット底面部)におけるシール面圧の低下を抑えることができるので、シール性を維持向上させることができる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係るガスケット1の要部断面を示しており、このガスケット1を装着溝53に装着すると、図2に示すようになり、また装着後圧縮荷重Fを加えると、図3に示すようになる。したがって、図1はガスケット1の装着前自由状態、図2は装着後圧縮荷重F入力前の状態、図3は装着後圧縮荷重F入力後の状態をそれぞれ示している。装着溝53は断面矩形状を呈し、断面直線状の底壁53aと、これと直交する直線よりなる側壁53bとを有している。
当該実施例に係るガスケット1は、カムカバー(シリンダヘッドカバー)、インテークマニホールドまたはスロットル等において、互いに対向する二部材51,52のうちの一方の部材(装着ハウジング、例えばシリンダヘッド)51に設けた装着溝53に装着されて他方の部材(相手ハウジング、例えばシリンダヘッドカバー)52に密接するものであって、以下のように構成されている。
すなわち、当該ガスケット1は、所定のゴム状弾性体によってエンドレス状に成形されており、上記ハウジングの周縁部平面形状に沿った平面レイアウトに成形されている(この平面レイアウトに沿ってエンドレス状に成形されている)。
図1に示すように、当該ガスケット1は、装着溝53に挿入されるガスケット本体2の側面部に脱落・倒れ防止構造として薄肉フランジ部3を一体成形したものであって、図3に示すように、当該ガスケット1の装着後圧縮された状態において、薄肉フランジ部3は装着溝53の側壁53bに圧接して締め代を設定されるが、ガスケット本体2は装着溝53の側壁53bに圧接せず締め代を設定されないように構成されている。薄肉フランジ部3は、ガスケット本体2の内周側側面1aおよび外周側側面1bにそれぞれ設けられており、またガスケット本体2の全周に亙って設けられている。
また、当該ガスケット1の装着溝53に対する大きさとして、当該ガスケット1の装着前自由状態(図1)における薄肉フランジ部3を含むガスケット1の幅寸法w1は、装着溝53の幅寸法w0(図2)よりも大きな寸法に設定されている(w1>w0)。また、当該ガスケット1の装着前自由状態(図1)における薄肉フランジ部3を含まないガスケット本体2の幅寸法w2は、装着溝53の幅寸法w0(図2)よりも小さな寸法に設定されている(w2<w0)。また、当該ガスケット1は装着後圧縮されると、その高さ寸法がh1(図1)からh2(図3)へと縮小するよう弾性変形せしめられるが、当該ガスケット1の装着後圧縮された状態(図3)における薄肉フランジ部3を含まないガスケット本体2の幅寸法w3は、この状態でもなお、装着溝53の幅寸法w0(図2)よりも小さな寸法に設定されている(w3<w0)。
したがって、このような寸法設定によれば、上記したように薄肉フランジ部3には脱落・倒れ防止に必要な最低限の力のみが作用し、圧縮荷重Fの大部分はガスケット底面部1cに作用するので、ガスケット底面部1cにおける接触面圧が低下するのを抑えることができる。したがって、ガスケット底面部1cおよび装着溝底壁2a間から流体が漏れるのを有効に防止することができ、よってシール性能を維持向上させることができる。
1 ガスケット
1a,1b 側面部
1c 底面部
2 ガスケット本体
3 薄肉フランジ部
51 一方の部材
52 他方の部材
53 装着溝
53a 底壁
53b 側壁
1a,1b 側面部
1c 底面部
2 ガスケット本体
3 薄肉フランジ部
51 一方の部材
52 他方の部材
53 装着溝
53a 底壁
53b 側壁
Claims (2)
- 互いに対向する二部材のうちの一方の部材に設けた装着溝に装着されて他方の部材に密接するゴム状弾性体製のガスケットであって、前記装着溝に挿入されるガスケット本体の側面部に脱落・倒れ防止構造として薄肉フランジ部を設けたガスケットにおいて、
当該ガスケットの装着後圧縮された状態において、前記薄肉フランジ部は前記装着溝の側壁に圧接して締め代を設定するとともに、前記ガスケット本体は前記装着溝の側壁に圧接せず締め代を設定しないことを特徴とするガスケット。 - 互いに対向する二部材のうちの一方の部材に設けた装着溝に装着されて他方の部材に密接するゴム状弾性体製のガスケットであって、前記装着溝に挿入されるガスケット本体の側面部に脱落・倒れ防止構造として薄肉フランジ部を設けたガスケットにおいて、
当該ガスケットの装着前自由状態における前記薄肉フランジ部を含む当該ガスケットの幅寸法は前記装着溝の幅寸法よりも大きな寸法に設定されるとともに、当該ガスケットの装着後圧縮された状態における前記薄肉フランジ部を含まない前記ガスケット本体の幅寸法は前記装着溝の幅寸法以下の寸法に設定されていることを特徴とするガスケット。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP2005275671A JP2007085473A (ja) | 2005-09-22 | 2005-09-22 | ガスケット |
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Family Applications (1)
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JP2005275671A Withdrawn JP2007085473A (ja) | 2005-09-22 | 2005-09-22 | ガスケット |
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-
2005
- 2005-09-22 JP JP2005275671A patent/JP2007085473A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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