JP5993322B2 - エンジンのシール装置 - Google Patents
エンジンのシール装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5993322B2 JP5993322B2 JP2013028937A JP2013028937A JP5993322B2 JP 5993322 B2 JP5993322 B2 JP 5993322B2 JP 2013028937 A JP2013028937 A JP 2013028937A JP 2013028937 A JP2013028937 A JP 2013028937A JP 5993322 B2 JP5993322 B2 JP 5993322B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gasket
- cylinder head
- fitting groove
- head cover
- protrusions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Description
図2(B)に示すように、両突部(107)(107)の突出端部(108)(108)とガスケット嵌合溝(103)の両内側面(109)(109)との圧接による摩擦力のみでガスケット(105)がガスケット嵌合溝(103)に対して抜け止めされているため、ガスケット(105)の抜け止め力が弱く、ガスケット(105)に抜き取り力がかかると、抜け止め力が直ぐに抜き取り力に負け、シリンダヘッドカバー(101)のガスケット嵌合溝(103)からガスケット(105)が抜け落ちやすい。
このため、シリンダヘッドカバー(101)内のメンテナンス時に、シリンダヘッドからシリンダヘッドカバー(101)を取り外した場合には、熱でシリンダヘッドに張り付いたガスケット(105)がガスケット嵌合溝(103)から抜け落ち、シリンダヘッドへのシリンダヘッドカバー(101)の再取り付け時に、ガスケット嵌合溝(103)にガスケット(105)を再嵌合させる必要があり、シリンダヘッドカバー(101)の取り付け作業に手間がかかる。
図1(A)〜(C)に例示するように、シリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)にガスケット嵌合溝(3)が形成され、このガスケット嵌合溝(3)にその入口開口(4)から弾性素材のガスケット(5)が押し込まれ、ガスケット(5)は、ガスケット本体(6)とガスケット本体(6)の両側の突部(7)(7)とで構成され、両突部(7)(7)の突出面(7c)(7c)が両突部(7)(7)の弾性力でガスケット嵌合溝(3)の両内側面(9)(9)に圧接されることにより、両突部(7)(7)とガスケット嵌合溝(3)との摩擦力でガスケット(5)がガスケット嵌合溝(3)に対して抜け止めされ、シリンダヘッド(10)とシリンダヘッドカバー(1)との間に挟み付けられたガスケット(5)で、シリンダヘッド(10)とシリンダヘッドカバー(1)との間がシールされるように構成されている、エンジンのシール装置において、
図1(A)に例示するように、ガスケット嵌合溝(3)の周方向に所定間隔を保持して、ガスケット嵌合溝(3)から嵌合溝拡張部分(3a)が導出され、
図1(C)に例示するように、突部(7)が、突出端面(7c)と、突出端面(7c)と前記周方向で隣接する突出導出面(7b)を備え、嵌合溝拡張部分(3a)が、拡張端面(3c)と、拡張端面(3c)と前記周方向で隣接する拡張導出面(3b)を備え、
図1(B)(C)に例示するように、嵌合溝拡張部分(3a)に突部(7)が嵌合され、突部(7)の弾性力で、突部(7)の突出端面(7c)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張端面(3c)に圧接されているとともに、突部(7)の突出導出面(7b)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張導出面(3b)に圧接され、
図1(A)に例示するように、両突部(7)(7)は突部(7)が嵌合溝拡張部分(3a)と嵌合する位置に複数形成され、
シリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)の外側に取付ボス(14)が設けられ、この取付ボス(14)に挿通された取付ボルト(15)でシリンダヘッドカバー(1)がシリンダヘッド(10)に取り付けられ、嵌合溝拡張部分(3a)が取付ボス(14)に向けて導出され、ガスケット本体(6)の周方向に相互に離間した突部(7)がシリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)の周方向に相互に離間した取付ボス(14)に圧接され、
図1(B)に例示するように、取付ボルト(15)は、挿通軸部(19)と、挿通軸部(19)の先端面(20)から突出したオネジ部(21)と、挿通軸部(19)の基端側に設けられたボルト頭部(23)を備え、挿通軸部(19)は取付ボス(14)に挿通され、挿通軸部(19)の先端面(20)はシリンダヘッド(10)に接当され、オネジ部(21)はシリンダヘッド(10)のメネジ部(22)にネジ嵌合され、ボルト頭部(23)は取付ボス(14)をシリンダヘッド(10)側に押圧し、シリンダヘッドカバー(1)がガスケット(5)の弾性でシリンダヘッド(10)から離間する方向に弾発されて、シリンダヘッドカバー(1)とシリンダヘッド(10)との間に隙間が設けられている、ことを特徴とするエンジンのシール装置。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 シリンダヘッドカバーのガスケット嵌合溝からガスケットが抜け落ちにくい。
図1(B)(C)に例示するように、嵌合溝拡張部分(3a)に突部(7)が嵌合され、突部(7)の弾性力で、突部(7)の突出端面(7c)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張端面(3c)に圧接されているとともに、突部(7)の突出導出面(7b)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張導出面(3b)に圧接されているので、両突部(7)(7)の突出端面(7c)(7c)とガスケット嵌合溝(3)の両内側面(9)(9)との圧接による摩擦力だけでなく、突部(7)の突出導出面(7b)と嵌合溝拡張部分(3a)の拡張導出面(3b)との圧接による摩擦力も加わって、ガスケット(5)がガスケット嵌合溝(3)に対して抜け止めされているため、ガスケット(5)の抜け止め力が強く、ガスケット(5)に抜き取り力がかかっても、抜け止め力が抜き取り力に負けず、シリンダヘッドカバー(1)のガスケット嵌合溝(3)からガスケット(5)が抜け落ちにくい。
このため、シリンダヘッドカバー(1)内のメンテナンス時に、シリンダヘッド(10)からシリンダヘッドカバー(1)を取り外した場合でも、ガスケット嵌合溝(3)からガスケット(5)が抜け落ちず、シリンダヘッド(10)へのシリンダヘッドカバー(1)の再取り付け時に、ガスケット嵌合溝(3)にガスケット(5)を再嵌合させる必要がなくなり、シリンダヘッドカバー(1)の取り付け作業に手間がかからない。
図1(A)に例示するように、両突部(7)(7)は片側の突部(7)が嵌合溝拡張部分(3a)と嵌合する位置に複数形成されているので、両突部(7)(7)のある箇所だけをガスケット嵌合溝(3)に押し込めばよいため、ガスケット嵌合溝(3)にガスケット(5)を押し込みやすい。
図1(A)(B)に例示するように、シリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)の外側に取付ボス(14)が設けられ、この取付ボス(14)に挿通された取付ボルト(15)でシリンダヘッドカバー(1)がシリンダヘッド(10)に取り付けられ、嵌合溝拡張部分(3a)が取付ボス(14)に向けて導出され、ガスケット本体(6)の周方向に相互に離間した突部(7)がシリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)の周方向に相互に離間した取付ボス(14)に圧接されているので、ガスケット(5)のシール性が高い。
その理由は、次のようなものと推定される。
シリンダヘッド(10)の振動は、取付ボルト(2)から直接に取付ボス(14)に伝達されるため、シリンダヘッドカバー(1)の他の部分に比べ、取付ボス(14)の振動はシリンダヘッド(10)の振動と同期しやすく、この取付ボス(14)と接するガスケット本体(6)の突部(7)の振動もシリンダヘッド(10)の振動と同期しやすい。このため、この突部(7)の振動がシリンダヘッド(10)と接するガスケット本体(6)の振動と同期しやすく、振動のずれに起因するガスケット(6)のねじれが起こり難く、ガスケット(5)のシール性が高い。
図1(C)に示すように、突部(7)が、突出端面(7c)と、突出端面(7c)と前記周方向で隣接する突出導出面(7b)を備え、嵌合溝拡張部分(3a)が、拡張端面(3c)と、拡張端面(3c)と前記周方向で隣接する拡張導出面(3b)を備えている。
図1(B)(C)に例示するように、嵌合溝拡張部分(3a)に突部(7)が嵌合され、突部(7)の弾性力で、突部(7)の突出端面(7c)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張端面(3c)に圧接されているとともに、突部(7)の突出導出面(7b)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張導出面(3b)に圧接されている。
嵌合溝拡張部分(3a)はガスケット嵌合溝(3)のから周方向に直交する向きで外側に向けて導出され、突部拡張部分(7a)は外側の突部(7)から外側に向けて導出されている。
嵌合溝拡張部分(3a)は外側と内側の両側に向けて導出されたものであってもよく、この場合には突部拡張部分(7a)は外側の突部(7)から外側に、内側の突部(7)から外側に向けてそれぞれ導出される。
(2) 開口縁部
(3) ガスケット嵌合溝
(3a) 嵌合溝拡張部分
(3b) 拡張導出面
(3c) 拡張端面
(4) 入口開口
(5) ガスケット
(6) ガスケット本体
(7) 突部
(7b)突出導出面
(7c) 突出端面
(9) 内側面
(10) シリンダヘッド
(14) 取付ボス
(15) 取付ボルト
Claims (1)
- シリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)にガスケット嵌合溝(3)が形成され、このガスケット嵌合溝(3)にその入口開口(4)から弾性素材のガスケット(5)が押し込まれ、ガスケット(5)は、ガスケット本体(6)とガスケット本体(6)の両側の突部(7)(7)とで構成され、両突部(7)(7)の突出端面(7c)(7c)が両突部(7)(7)の弾性力でガスケット嵌合溝(3)の両内側面(9)(9)に圧接されることにより、両突部(7)(7)とガスケット嵌合溝(3)との摩擦力でガスケット(5)がガスケット嵌合溝(3)に対して抜け止めされ、シリンダヘッド(10)とシリンダヘッドカバー(1)との間に挟み付けられたガスケット(5)で、シリンダヘッド(10)とシリンダヘッドカバー(1)との間がシールされるように構成されている、エンジンのシール装置において、
ガスケット嵌合溝(3)の周方向に所定間隔を保持して、ガスケット嵌合溝(3)から嵌合溝拡張部分(3a)が導出され、
突部(7)が、突出端面(7c)と、突出端面(7c)と前記周方向で隣接する突出導出面(7b)を備え、嵌合溝拡張部分(3a)が、拡張端面(3c)と、拡張端面(3c)と前記周方向で隣接する拡張導出面(3b)を備え、
嵌合溝拡張部分(3a)に突部(7)が嵌合され、突部(7)の弾性力で、突部(7)の突出端面(7c)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張端面(3c)に圧接されているとともに、突部(7)の突出導出面(7b)が嵌合溝拡張部分(3a)の拡張導出面(3b)に圧接され、
両突部(7)(7)は突部(7)が嵌合溝拡張部分(3a)と嵌合する位置に複数形成され、
シリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)の外側に取付ボス(14)が設けられ、この取付ボス(14)に挿通された取付ボルト(15)でシリンダヘッドカバー(1)がシリンダヘッド(10)に取り付けられ、嵌合溝拡張部分(3a)が取付ボス(14)に向けて導出され、ガスケット本体(6)の周方向に相互に離間した突部(7)がシリンダヘッドカバー(1)の開口縁部(2)の周方向に相互に離間した取付ボス(14)に圧接され、
取付ボルト(15)は、挿通軸部(19)と、挿通軸部(19)の先端面(20)から突出したオネジ部(21)と、挿通軸部(19)の基端側に設けられたボルト頭部(23)を備え、挿通軸部(19)は取付ボス(14)に挿通され、挿通軸部(19)の先端面(20)はシリンダヘッド(10)に接当され、オネジ部(21)はシリンダヘッド(10)のメネジ部(22)にネジ嵌合され、ボルト頭部(23)は取付ボス(14)をシリンダヘッド(10)側に押圧し、シリンダヘッドカバー(1)がガスケット(5)の弾性でシリンダヘッド(10)から離間する方向に弾発されて、シリンダヘッドカバー(1)とシリンダヘッド(10)との間に隙間が設けられている、ことを特徴とするエンジンのシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013028937A JP5993322B2 (ja) | 2013-02-18 | 2013-02-18 | エンジンのシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013028937A JP5993322B2 (ja) | 2013-02-18 | 2013-02-18 | エンジンのシール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014156841A JP2014156841A (ja) | 2014-08-28 |
JP5993322B2 true JP5993322B2 (ja) | 2016-09-14 |
Family
ID=51577848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013028937A Expired - Fee Related JP5993322B2 (ja) | 2013-02-18 | 2013-02-18 | エンジンのシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5993322B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4740192Y1 (ja) * | 1969-03-10 | 1972-12-05 | ||
JPS516615Y2 (ja) * | 1971-09-06 | 1976-02-23 | ||
JPS6035966U (ja) * | 1983-08-17 | 1985-03-12 | トヨタ自動車株式会社 | 成形ガスケットの取付け構造 |
-
2013
- 2013-02-18 JP JP2013028937A patent/JP5993322B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014156841A (ja) | 2014-08-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10343092B2 (en) | Filter system and filter element having a sealing device | |
JP2010531958A5 (ja) | ||
JP5122330B2 (ja) | 合成樹脂製カバーの締結用ボルトにおけるシール装置 | |
JP6651778B2 (ja) | 内燃機関のカバー構造 | |
MX2013008004A (es) | Piston para su uso en motores de combustion interna. | |
JP5993322B2 (ja) | エンジンのシール装置 | |
JP2007085473A (ja) | ガスケット | |
CN204647912U (zh) | 一种led泛光灯 | |
JP2005233418A (ja) | 支持体に固定する手段とガスケットシールとを含む金属シート | |
JP5959449B2 (ja) | エンジンのシール装置 | |
JP2021061228A (ja) | 接続部品及び接続ユニット | |
KR20130104503A (ko) | 헤드커버 가스켓의 이탈방지를 위한 구조 | |
MX2016014978A (es) | Un montaje de motor con una cubierta o carcasa del motor que comprende un buje. | |
JP2014156840A (ja) | エンジンのシール装置 | |
JP6180713B2 (ja) | 機器ケースの開閉部分の防水構造 | |
CN203368997U (zh) | 一种监控设备密封结构 | |
KR20110124972A (ko) | 가스관 연결구조체 | |
JP2020085119A (ja) | 密封装置 | |
CN205745423U (zh) | 三片式球阀 | |
CN205261493U (zh) | Led灯罩与散热壳体的弹性形变连接密封结构 | |
KR101244477B1 (ko) | 차량용 오일캡 체결구조 | |
CN203441625U (zh) | 一种发动机油底壳密封装置 | |
JP5612910B2 (ja) | クラッチ操作装置の脈動ダンパ | |
CN103423018A (zh) | 一种发动机油底壳密封装置 | |
JPWO2017154651A1 (ja) | ガスケットの装着構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150327 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160405 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160518 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160819 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5993322 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |