JP2014153619A - 保守制御装置、保守制御方法およびプログラム - Google Patents

保守制御装置、保守制御方法およびプログラム Download PDF

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英利 鈴木
Muneyoshi Akai
宗喜 赤井
Shunsuke Arita
俊介 有田
Yuya Sato
雄哉 佐藤
Shigeru Toyazaki
茂 戸矢崎
Shinya Notomi
真也 納富
Haruka Noya
悠 野谷
Mitsutaka Nakata
光貴 中田
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Abstract

【課題】印刷データと印刷結果のデータとの比較により判定された保守対応箇所に応じて、印刷対象画像のトナー像に基づき保守が必要かを判定する。
【解決手段】印刷対象画像のトナー像を読み取る第1の読取部と、前記印刷対象画像の印刷結果を読み取る第2の読取部と、印刷データを取得し、取得した印刷データと、前記第2の読取部により読み取られた印刷結果のデータとを比較することで、保守対応箇所の有無を判定する検査判定部23と、前記検査判定部により保守対応箇所が有ると判定された場合、前記第1の読取部により読み取られた印刷対象画像のトナー像と、前記第2の読取部により読み取られた印刷結果のデータとを比較することで、前記保守対応箇所に対応した保守が必要かを判定する保守判定部15と、を有する保守制御装置が提供される。
【選択図】図3

Description

本発明は、保守制御装置、保守制御方法およびプログラムに関する。
商用向けプリンティング分野では、印刷装置が印刷した印刷物に対して、常に高品質・高信頼性が保たれていることが求められている。この要求に対処する一つの手段として、印刷物の良否を判定する画像検査装置を使用することが提案されている。画像検査装置は、印刷物を読取手段で取得した印刷結果の画像データと、印刷物を印刷するための元データである印刷データとを比較し、比較結果から印刷結果の良否を判定する。また、印刷結果の画像データと印刷データとを比較した結果から、画像形成装置の印刷品質を保つための必要な保守動作を特定することも提案されている。
例えば、特許文献1では、効率よく印刷結果の検査および保守動作の特定ができる画像検査装置を提供する目的で、画像検査装置で取得した印刷結果情報に基づいて、適切な画像印刷に必要な保守動作を特定する手法について開示されている。
特許文献1には、画像検査装置とは別に、画像形成装置の中間転写ベルト9上に形成されたトナー像を読み取る読取装置が開示されている。画像検査装置で得た比較結果で異常が認められた場合、画像形成装置にデータを送信し、予め読み取っておいたトナー像のデータと比較して保守活動を特定する。
具体的な例の一つとしては、印刷データと印刷結果の画像データとを比較して、印刷物の良否判定を行うと共に、その差異部分からトナーの付着箇所および堆積箇所を推定し、感光体や定着ローラなどの表面のうち、差異部分に対応する部分の清掃強化や清掃ブレードの交換を行うことが開示されている。
しかしながら、今までの印刷結果の画像データと印刷データとを比較した結果から、汚れた部位の清掃箇所や部品の交換箇所を特定する技術は、印刷画像1枚に対して1回の差異比較を行い、保守動作を特定して実行する。一方、印刷用紙表面の凹凸や印刷用紙の伸び縮みが印刷結果画像と印刷データとの差異として現れることも考えられる。その場合、上記制御では過剰な保守活動を行ってしまう可能性がある。また、データの差異部分から清掃箇所の位置を特定できても、印刷プロセス中のどの部品に対して清掃を強化するかを判断することは容易ではない。
例えば、特許文献1においても、過剰な保守活動を行ってしまう可能性があるという課題、及び、印刷プロセス中の、どの部品に対して清掃を強化するかを判定することが困難であるという課題は解消できていない。
上記課題に鑑み、本発明の一実施形態では、印刷データと印刷結果のデータとの比較により判定された保守対応箇所に応じて、印刷対象画像のトナー像に基づき保守が必要かを判定することが可能な保守制御装置、保守制御方法およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、
印刷対象画像のトナー像を読み取る第1の読取部と、
前記印刷対象画像の印刷結果を読み取る第2の読取部と、
印刷データを取得し、取得した印刷データと、前記第2の読取部により読み取られた印刷結果のデータとを比較することで、保守対応箇所の有無を判定する検査判定部と、
前記検査判定部による保守対応箇所の有無の判定結果に基づき、前記第1の読取部により読み取られた印刷対象画像のトナー像と、前記第2の読取部により読み取られた印刷結果のデータとを比較することで、前記保守対応箇所に対応した保守が必要かを判定する保守判定部と、を有する保守制御装置が提供される。
本発明によれば、印刷データと印刷結果のデータとの比較により判定された保守対応箇所に応じて、印刷対象画像のトナー像に基づき保守が必要かを判定することができる。
一実施形態に係る画像形成システムのハードウェア構成図。 一実施形態に係る画像形成システムの機能構成図。 一実施形態に係る検査及び保守制御処理を示したフローチャート。 一実施形態に係る検査方法の一例を示した図。 一実施形態に係る残留トナーの確認方法の一例を示した図。 一実施形態に係る保守制御処理の詳細を示したフローチャート。 一実施形態に係る保守制御処理の詳細を示したフローチャート。
以下、本発明の好適な実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[画像形成システム]
まず、本発明の一実施形態に係る画像形成システムについて、図1を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係る画像形成システムのハードウェア構成図である。
本実施形態に係る画像形成システム100は、外部プリンタコントローラに相当するプリントサーバ(DFE:Digital Front End)90と、画像形成装置10と、画像検査装置20と、排紙装置30とを備えている。プリントサーバ(DFE)90は、有線で画像形成装置10に接続されている。プリントサーバ(DFE)90は、ユーザが行う印刷設定に応じて画像処理を行った後に印刷データを生成し、画像形成装置10に転送する。印刷データは、印刷対象画像の初期データ(元データ)に相当する。
(画像形成装置)
画像形成装置10は、プリントサーバ(DFE)90から転送された印刷データについて、ユーザの印刷設定に応じた印刷処理を実行する装置である。画像形成装置10の画像形成部3には、駆動ローラ4、2次転写バックアップローラ5、従動ローラ6に巻き掛けられた中間転写ベルト9が配置されている。さらに、画像形成部3には中間転写ベルト9に対向して配置されたイエロー、シアン、マゼンダ、ブラック各色のカートリッジ10Y、10C、10M、10Kを有している。各カートリッジ10Y〜10Kは、それぞれ異なる色のトナー像が形成される感光体を有している。また、各カートリッジ10Y〜10Kは帯電ローラを有しており、帯電ローラに帯電された電圧が感光体表面に印加されることにより、感光体の表面は所定の極性に帯電される。帯電後の感光体に、光書き込み装置7から射出されるレーザー光が照射され、静電潜像が形成される。画像形成装置10は、感光体表面上に形成された静電潜像に対してトナーを付着させてトナー像を形成する。感光体上に形成された各トナー像は、中間転写ベルト9を挟んで反対側の1次転写ローラ8に電圧が印加されることにより、中間転写ベルト9に1次転写される。各カートリッジ10Y〜10Kにはクリーニング装置が備えられている。各カートリッジ10Y〜10Kのクリーニング装置は、トナー像を転写後の感光体に残った残留トナーを除去する。
中間転写ベルト9に形成されたトナー像は、印刷用紙に2次転写する前にトナー像読取部16aにより読取られる。トナー像読取部16aについては後述する。
トナー像を読取り後、2次転写バックアップローラ5に巻き掛けられた中間転写ベルト9と対向して配置された2次転写ローラ11との間に給紙装置2から印刷用紙が搬送される。このとき、2次転写ローラ11には所定の電圧が印加され、中間転写ベルト9上のトナー像が印刷用紙に2次転写される。トナー像が2次転写された印刷用紙は定着装置12を通る。その際、印刷用紙上のトナー像は熱と圧力により印刷用紙に定着され、画像検査装置20に搬送される。また、トナー像転写後の中間転写ベルト9上に残った残留トナーは図示しないクリーニング装置により除去される。
(画像検査装置)
画像検査装置20は、印刷後の画像を読取るための読取部24を有し、画像形成装置10で印刷された印刷物が、印刷データ(印刷対象の元データ)と相違ないかを比較する。読取部24は、印刷対象画像の印刷結果を読み取る第2の読取部に相当する。
排紙装置30は、印刷物を排紙トレイに出力する装置であり、画像検査装置20で印刷結果が正常と判定された場合は正常排紙トレイ(例えば図1の正常排紙トレイ36)に出力し、異常と判定された場合は異常排紙トレイ(例えば図1の異常排紙トレイ37)に出力するなど出力選択が行える。
[画像形成システムの機能構成]
次に、本実施形態に係る画像形成システム100の画像形成装置10、画像検査装置20、排紙装置30の機能構成について、図2を参照しながら順に説明する。
(画像形成装置)
画像形成装置10は、プリンタコントローラ13、印刷画像処理部14、保守判定部15、プリンタエンジン部16、給紙トレイ17を有する。
プリンタコントローラ13は、CPU13a、メモリ13b、印刷制御部13cを有する。メモリ13bには、CPU13aで実行するプログラム、印刷データ、プリントサーバDFE90から受信した制御情報等を格納する。印刷制御部13cは、CPU13aに制御され、各装置間・装置内を接続する制御インターフェイスI/Fを介して、印刷全般の制御を行う。
印刷画像処理部14は、レーザー書き込み用のデータを生成する他、印刷制御部13cとプリンタエンジン部16の制御インターフェイスI/Fを備え、画像検査装置20の検査判定部23とのデータインターフェイスI/Fを備える。
プリンタエンジン部16は、画像形成装置10の用紙搬送や印刷用紙への印刷処理を行う。プリンタエンジン部16は、トナー像読取部16a、転写部16b、定着部16c等を備え、中間転写ベルト9上に形成されたトナー像を読取ったデータをプリンタコントローラ13のメモリ13bに格納するためのデータインターフェイスI/Fを備える。
トナー像読取部16aは、中間転写ベルト9に形成されたトナー像を印刷用紙に2次転写する前に読取る。トナー像読取部16aは、印刷対象画像のトナー像を読み取る第1の読取部に相当する。
給紙トレイ17は、印刷用紙を用紙搬送路上に供給する装置であり、プリンタエンジン部16により制御される。
保守判定部15は、後述する検査判定部23による保守対応箇所の有無の判定結果に基づき、トナー像読取部16aにより読み取られた印刷対象となる画像のトナー像と、読取部24により読み取られた印刷結果の画像データとを比較することで、保守対応箇所に対応した保守が必要かを判定する。
保守判定部15は、前記保守対応箇所が存在する領域を特定し、特定された領域内の前記保守対応箇所の個数を管理する。本実施形態では、保守判定部15は、印刷対象画像の形成を行うための感光体の領域、中間転写ベルト9の領域、及び定着部16cの領域毎に、各領域内の前記保守対応箇所の個数を管理する。そのため、保守判定部15は、感光体用のカウンタ15a、中間転写ベルト用のカウンタ15b、定着部用のカウンタ15cを備え、例えば、同じ座標付近に保守対応箇所(保守対応箇所)が連続で現れたとき等、保守対応箇所が上記いずれかの領域に含まれる場合、保守対応箇所の個数に応じてその領域のカウンタのカウント値をアップする。そして、保守判定部15は、上記領域毎に管理された保守対応箇所の個数が、領域毎に予め定められた閾値を上回る場合、上回る領域の保守が必要と判定する。
(画像検査装置)
画像検査装置20は、検査装置制御部21と読取画像処理部22と検査判定部23と読取部24とを備える。検査装置制御部21は、画像検査装置20の用紙搬送路等のメカ機構を主に制御する。
読取部24は、画像検査装置20の用紙搬送路上に設置され、印刷物を読取る。
読取画像処理部22は、読取部24が読み取ったデータを比較検査するためのデータ形式に変換する。
検査判定部23は、画像形成装置10(印刷画像処理部14)が転送した印刷データを取得する。検査判定部23は、取得した印刷データを基に検査用データを生成し、読取画像処理部22から転送される印刷結果の画像データと検査用データ(印刷データ)とを比較検査し、印刷物(印刷結果)の良否を判定する。また、検査判定部23は、印刷結果の画像データと検査用データ(印刷データ)とを比較することで、保守対応箇所の有無を判定する。
(排紙装置)
排紙装置30は、排紙制御部31と排紙切替部32と正常排紙トレイ36と異常排紙トレイ37とを備える。
排紙制御部31は、排紙装置30のメカ機構を主に制御する。排紙制御部31は、画像検査装置20から転送される印刷物(印刷結果)の良否判定に応じて、排紙切替部32に排紙トレイ切替えの指示を与える。
排紙切替部3は、排紙制御部31の指示に応じて用紙搬送路を各排紙トレイに切り替える。本実施形態では、排紙装置30が2種類の排紙トレイを備えるものとし、一方を正常排紙トレイ36、もう一方を異常排紙トレイ37としている。排紙切替部3は、紙制御部31の指示に応じて正常排紙トレイ36と異常排紙トレイ37とを切り替える。ただし、排紙先のトレイは、本実施形態で示す構成によらず、画像検査装置20の後に連結可能な、他の出力装置の排紙トレイを用いても構わない。
なお、本実施形態の画像形成装置10、画像検査装置20及び排紙装置30には、プリンタコントローラ13に示したCPU13a、メモリ13bの他、図示しないCPUが各装置にそれぞれ内蔵されている。
CPUにより実行される各機能を実現するためのプログラムは、図示しないコンピュータに備えられた図示しないROMあるいはHDD等の記憶手段に予め格納されてもよい。前記プログラムは、記録媒体であるC7D−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録されてもよい。本実施形態の画像形成装置10の例えば保守判定部15等の各部機能、画像検査装置20の例えば検査判定部23等の各部機能、及び排紙装置30の機能は、これらのメモリに記録されたプログラムをCPUに実行させることにより実現され得る。さらに、前記プログラムは、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードすることもできる。
[検査及び保守制御処理]
次に、本実施形態に係る検査及び保守制御処理について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る検査及び保守制御処理を示したフローチャートである。
ユーザが、プリントサーバDFE90に印刷を指示すると(S100)、プリントサーバDFE90は、画像形成装置10の印刷制御部13cに対して、印刷データの転送と印刷開始指示を行う。
印刷制御部13cが、プリントサーバDFE90から印刷データを受信すると(S101)、印刷制御部13cは、印刷画像処理部14に印刷データを転送する。印刷画像処理部14は、プリンタエンジン部16に対してレーザー書き込み用のデータを出力するとともに、画像検査装置20の検査判定部23に印刷データを出力する。また、印刷指示を受けた印刷制御部13cは、プリンタエンジン部16に対して印刷開始指示を通知し(S102)、印刷処理を実行させる。プリンタエンジン部16は、給紙トレイ17から印刷用紙を給紙し、転写部16bにて中間転写ベルト9上に形成されたトナー像を印刷用紙に2次転写して定着部16cでトナーを定着させ、画像検査装置20に搬送する。このとき、プリントエンジン16のトナー像読取部16aは、トナー像を印刷用紙に2次転写する前に、トナー像を読取っておく(S102)。読取ったトナー像のデータは、180°反転処理を施した後にプリンタコントローラ13のメモリ13bに格納しておく。
読取部24は、画像検査装置20の用紙搬送路上に設置され、画像検査装置20に搬送された印刷物(印刷結果の画像データ)を読取る(S103)。読取られた印刷結果の画像データは、読取画像処理部22で検査判定用データに変換され、検査判定部23に転送される。検査判定部23は、印刷画像処理部14から転送された印刷データを取得する。検査判定部23は、取得された印刷データと、読取画像装置処理部22から転送された印刷結果の画像データとを比較検査し、印刷物の良否を判定するとともに、印刷データと印刷結果の画像データとの比較検査に基づき保守対応箇所の有無を判定するための保守対応箇所の特定処理を実行する(S104)。保守対応箇所の特定処理の動作は図4、図5で解説する。
印刷物の良否判定と保守対応箇所の特定処理(S104)の完了後、検査判定部23は、印刷物の良否判定結果を、排紙装置30の排紙制御部31に通知する。排紙制御部31は、印刷物の良否判定結果に応じて排紙切替部32を制御して排紙トレイを決定し、用紙搬送路を切り替えて排紙処理を行う(S105)。
保守判定部15は、トナー像読取部16aにより読み取られたトナー像(データ印刷対象画像のトナー像)と、読取部24により読み取られた印刷結果のデータとを比較する。保守判定部15は、比較結果に基づき、保守対応箇所の特定処理(S104)により特定された保守対応箇所に対応した保守が必要かを判定する(S106)。その結果、保守が必要と判定された場合には、保守判定部15は、特定した部位に対して保守対応を行う(S107)。保守は不要と判定された場合には本処理を終了する。
[印刷物良否判定、保守対応箇所の特定及び判定処理]
次に、図3の印刷物良否判定、保守対応箇所の特定及び判定処理の実施内容について、図4及び図5を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係る検査方法の一例を示した図である。図5は、本実施形態に係る残留トナーの確認方法の一例を示した図である。
検査判定部23は、画像形成装置10から取得した印刷データと画像検査装置20で読取った印刷結果の画像データとを比較して印刷物の良否を判定する。印刷物の良否判定は、目視で判定出来ないような細かな不具合を不合格品として判定しないように、ある程度の閾値を与えて判定を行うのが一般的である。
印刷プロセスにおいてクリーニングが必要となるトナー付着点には以下の部品が考えられる。以下の部品は、印刷プロセス順に記載している。
1.感光体
2.中間転写ベルト
3.定着部の定着ローラ
保守対応箇所の特定処理では、検査判定部23は、取得された印刷データと印刷結果の画像データとを比較した結果、印刷物に意図しないトナーの付着(保守対応箇所)が生じていないか確認を行う(図4の比較A)。この確認において、検査判定部23は、印刷物良否判定の処理を利用することも出来る。このとき、検査判定部23は、印刷物良否判定で閾値以下と判定していた差異も確認対象に含める。差異確認の結果、保守対応箇所が見つかった場合は、検査判定部23は、画像形成装置10に印刷結果の画像データを転送する。
印刷結果の画像データを受信した後、保守判定部15は、予めプリンタコントローラ13のメモリ13bに保存しておいたトナー像のデータと印刷結果の画像データとを比較する(図4の比較B)。この処理は、画像形成装置で動作させるソフトウェアで行っても良いし、図示しないハードウェアを別途実装して行っても良い。
比較の結果、トナー像データにも保守対応箇所が確認された場合、保守判定部15は、トナーが感光体から中間転写ベルト9に1次転写される前に保守対応箇所が発生していると考えられるため、感光体のクリーニングを強化するように制御する。
トナー像データに保守対応箇所が無い場合、保守判定部15は、中間転写ベルト9上か定着部16cの定着ローラのいずれかに保守対応箇所の要因が発生している可能性が高いため、中間転写ベルト9上にトナーが残留していないか確認する(確認方法は図5で解説する)。中間転写ベルト9上に残留したトナーが確認できた場合、保守判定部15は、中間転写ベルト9のクリーニングを強化するように制御する。中間転写ベルト9上に残留したトナーが確認できない場合、保守判定部15は、定着部16cに残留している可能性が高いため、定着部16cのクリーニングを強化するように制御する。
以上の処理は、1つの保守対応箇所を確認するごとに実施してしまうと、過剰な保守を行うことになってしまう。このため、画像形成装置10に各領域のカウンタ15a〜15cを備え、例えば、同じ座標付近に保守対応箇所が連続で現れたとき等、各領域に保守対応箇所が現れたとき、保守判定部15は、該当領域のカウンタ15のカウント値をアップし、カウント値が予め定められた規定の回数(予め定められた閾値)に達したら保守を実行するようにする。なお、カウンタは、画像形成装置10に設けてもよく、画像検査装置20に設けてもよい。
例えば、本実施形態のように、感光体用のカウンタ15a、中間転写ベルト用のカウンタ15b、定着部用のカウンタ15cを備えることで、部品ごとに適切な頻度に設定してクリーニングを実行できるようになる。感光体、中間転写ベルト、定着ローラは全長が異なるため、同じ座標付近に生じた保守対応箇所をカウントすれば、カウントが実行される周期からクリーニング強化部品を割り出すことができる。なお、上記のカウント方法は一例であり、これ以外の方法でカウントを行うようにしても構わない。
次に、本実施形態に係る残留トナーの確認方法について、図5を参照しながら説明する。以下の残留トナーの確認は、保守判定部15によって行われる。
2次転写後のクリーニングが不十分であった場合、中間転写ベルト9上には残留トナーのような保守対応箇所に対応する点が生じる。印刷が継続して実行される場合は、ある時間間隔を経過後、この保守対応箇所の上に新たなトナー像が形成され、残留トナーを含む新たなトナー像が2次転写・定着されて印刷が実行される。その結果、印刷物に印刷結果の画像データの保守対応箇所として現れる可能性がある。
中間転写ベルト9上に残留トナーが付着しているかの確認は、保守対応箇所が存在する中間転写ベルト9上の座標を把握することによって行う。初めに中間転写ベルト9の初期位置を記憶しておく。これは、印刷実行前に行っておく。
画像検査装置20で読取った印刷結果の画像データに保守対応箇所が生じたとき、保守判定部15は、中間転写ベルト9のどの位置を使用して当該印刷物の印刷を行ったかを検査する。図5では横方向をX座標、縦方向をY座標としている。
保守判定部15は、中間転写ベルト9上のY座標は、印刷結果の画像データの保守対応箇所の座標で判定できる(トナー像形成座標の最下段の座標b+保守対応箇所のY座標)。保守対応箇所が生じた中間転写ベルト9上のX座標は、初めに記憶しておいた中間転写ベルト9の初期位置を基準として、保守対応箇所が生じるまでに印刷した用紙のサイズと枚数と紙間距離aで求めることが出来る。
例えば、図5の保守対応箇所の中間転写ベルト9上のX座標は以下の式で与えられる。
初期位置を基準としたX座標=用紙サイズ×1枚+紙間距離a×2+X
上記の方法で、印刷時に中間転写ベルト9上のどの領域を使用してトナー像を形成するか把握しておく。中間転写ベルト9上の座標において、保守対応箇所が存在した領域に新たなトナー像が形成されたときは、プリンタエンジンの読取装置で読み取ったトナー像データに保守対応箇所が存在するか確認する。
保守判定部15は、保守対応箇所が存在する場合、中間転写ベルト9にトナーが残留していると考えられるため、中間転写ベルト9のクリーニングを強化するように制御する。保守判定部15は、保守対応箇所が存在しない場合は、定着部のクリーニングを強化するクリーニング装置に指示するように制御する。
[保守制御処理]
次に、本実施形態に係る保守制御処理の詳細について、図6を参照しながら説明する。図6は、図3に示した保守制御処理(S104)のフローチャートを示しており、図4及び図5に示した技術内容を反映して保守制御処理が実行される。
検査判定部23は、画像形成装置10から転送された印刷データを取得し(S200)、画像検査装置20で読取った印刷結果の画像データを取得する(S201)。検査判定部23は、取得した印刷データと印刷結果の画像データとに基づき、印刷物の良否判定を行う(S202)。
検査判定部23は、良否判定の結果、印刷物が正常か判定する(S203)。正常と判定された場合、排紙装置30の排紙制御部31は、印刷物の出力先を正常排紙トレイ36に設定するように制御し(S204)、異常であれば印刷物の出力先を異常排紙トレイ37に設定するように制御する(S205)。
続いて、印刷物良否判定の処理をもとに、検査判定部23は、印刷結果の画像データに保守対応箇所があるか確認する(S206)。保守対応箇所が無い場合は、処理を終了する。保守対応箇所がある場合は、画像検査装置20は、プリンタコントローラ13のメモリ13bに印刷結果の画像データを送信する(S207)。
印刷結果の画像データを受信したら、保守判定部15は、印刷結果の画像データと予めプリンタコントローラ13のメモリ13bに格納しておいたトナー像のデータとを比較する(S208)。比較の結果、同じ座標付近に保守対応箇所があるか確認し(S209)、無い場合は「1」(図7)の処理に進む。ある場合は、感光体用カウンタ15aのカウントを「+1」カウントアップする(S210)。
保守判定部15は、感光体用カウンタ15aのカウント回数が予め設定しておいた規定回数(閾値)に達したか確認し(S211)、達していない場合は処理を終了する。達した場合、保守判定部15は、感光体のクリーニング強化指示をプリンタエンジン部16に発行して処理を終了する(S212)。
また、S209で保守対応箇所が無い場合は「1」(図7)の処理へ移行する。図7の処理では、保守判定部15は、初めに中間転写ベルト9上の残留トナー有無確認を行う(S300)。確認の結果、中間転写ベルト9上にトナーが残留している場合、保守判定部15は、中間転写ベルト用カウンタ15bのカウントを「+1」カウントアップし(S302)、中間転写ベルト用カウンタ15bのカウントが規定回数(閾値)に達したか確認する(S303)。規定回数に達した場合は、中間転写ベルト9のクリーニングを強化する指示をプリンタエンジン部16に発行して処理を終了する(S304)。達しない場合は、そのまま処理を終了する。
また、S301で中間転写ベルト9上にトナーが残留していない場合、保守判定部15は、定着部用のカウンタ15cを「+1」だけカウントアップし(S305)、カウントが規定回数(閾値)に達したか確認する(S306)。規定回数に達した場合、保守判定部15は、定着部16cのクリーニングを強化する指示をプリンタエンジン部16に発行して処理を終了する(S307)。達しない場合は、そのまま処理を終了する。
以上に説明したように、本実施形態に係る画像形成システム100によれば、画像検査装置20とは別に、画像形成装置10の中間転写ベルト9上に形成されたトナー像を読み取るトナー像読取部16aを設ける。画像検査装置20は、画像検査装置20で得た印刷データと印刷結果のデータとの比較結果で異常が認められた場合、画像形成装置10に当該印刷結果のデータを送信する。画像形成装置10の保守判定部15は、予め読み取っておいたトナー像のデータと、送信された印刷結果のデータとを比較して保守活動が必要な領域を特定する。これにより、印刷プロセス中の、どの部品に対して保守により清掃を強化すべきかを判定することが容易になり、過剰な保守活動を抑制することができる。この結果、部品の消耗・交換時期が早まることを抑制することができる。
特に、本実施形態では、印刷結果の画像データと印刷データとを比較し、差異部分から汚れた部位の清掃箇所や部品の交換箇所を特定する。つまり、画像検査装置20で得た比較結果で異常が認められた場合、画像形成装置に当該データを送信し、予め読み取っておいたトナー像のデータと比較して保守活動を特定する。これにより、どの部品に対して清掃を強化するか判定することが容易になり、過剰な保守活動を抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属する。また、上記実施形態及び変形例が複数存在する場合、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
例えば、本発明の保守制御装置は、主に、トナー像読取部16a、読取部24、検査判定部23、保守判定部15の機能として実現され、画像形成システム100上で多様な態様で実現可能である。例えば、本発明の保守制御装置は、上記実施形態で説明したように、画像形成装置10の内部機能及び画像検査装置23の内部機能として画像形成装置10と画像検査装置23とに設けられてもよい。また、本発明の保守制御装置の保守判定部15は、画像形成装置10とは別体に画像形成システム100に設けられてもよい。さらに、本発明の保守制御装置の保守判定部15は、画像形成装置10に替えて画像検査装置20が保守判定部15の機能を備えることにより、画像検査装置20の内部機能として画像検査装置20と一体的に設けられてもよい。このように、上記実施形態で説明されたシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。
9:中間転写ベルト、10Y〜10K:カートリッジ、10:画像形成装置、13:プリンタコントローラ、14:印刷画像処理部、15:保守判定部、15a:感光体用のカウンタ、15b:中間転写ベルト用のカウンタ、15c:定着部用のカウンタ、16:プリンタエンジン部、16a:トナー像読取部、16b:転写部、16c:定着部、17:給紙トレイ、20:画像検査装置、21:検査装置制御部、22:読取画像処理部、23:検査判定部、24:読取部、30:排紙装置、31:排紙制御部、32:排紙切替部、36:正常排紙トレイ、37:異常排紙トレイ、90:プリントサーバ、100:画像形成システム
特開2005−217615号公報

Claims (6)

  1. 印刷対象画像のトナー像を読み取る第1の読取部と、
    前記印刷対象画像の印刷結果を読み取る第2の読取部と、
    印刷データを取得し、取得した印刷データと、前記第2の読取部により読み取られた印刷結果のデータとを比較することで、保守対応箇所の有無を判定する検査判定部と、
    前記検査判定部による保守対応箇所の有無の判定結果に基づき、前記第1の読取部により読み取られた印刷対象画像のトナー像と、前記第2の読取部により読み取られた印刷結果のデータとを比較することで、前記保守対応箇所に対応した保守が必要かを判定する保守判定部と、
    を有する保守制御装置。
  2. 前記保守判定部は、前記保守対応箇所が存在する領域を特定し、特定された領域内の前記保守対応箇所の個数に基づき前記保守対応箇所に対応した保守が必要かを判定することを特徴とする請求項1に記載の保守制御装置。
  3. 前記保守判定部は、印刷対象画像の形成を行うための感光体の領域、中間転写ベルトの領域、及び定着部の領域毎に、各領域内の前記保守対応箇所の個数に基づき前記保守対応箇所に対応した保守が必要かを領域毎に判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の保守制御装置。
  4. 前記保守判定部は、上記領域毎に管理された前記保守対応箇所の個数が、領域毎に予め定められた閾値を上回る場合、上回る領域の保守が必要と判定することを特徴とする請求項3に記載の保守制御装置。
  5. 印刷対象画像のトナー像を読み取るステップと、
    前記印刷対象画像の印刷結果を読み取るステップと、
    印刷データを取得し、取得した印刷データと、前記読み取られた印刷結果のデータとを比較することで、保守対応箇所の有無を判定するステップと、
    前記保守対応箇所の有無の判定結果に基づき、前記読み取られた印刷対象画像のトナー像と、前記読み取られた印刷結果のデータとを比較することで、前記保守対応箇所に対応した保守が必要かを判定するステップと、
    を有する保守制御方法。
  6. 印刷対象画像のトナー像を読み取る処理と、
    前記印刷対象画像の印刷結果を読み取る処理と、
    印刷データを取得し、取得した印刷データと、前記読み取られた印刷結果のデータとを比較することで、保守対応箇所の有無を判定する処理と、
    前記保守対応箇所の有無の判定結果に基づき、前記読み取られた印刷対象画像のトナー像と、前記読み取られた印刷結果のデータとを比較することで、前記保守対応箇所に対応した保守が必要かを判定する処理と、
    をコンピュータにより実行するためのプログラム。
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