JP2022090689A - 画像形成装置 - Google Patents

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貴雄 泉
Takao Izumi
成美 齋藤
Narumi Saito
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Abstract

【課題】故障していない部品を誤って故障した部品として特定してしまうことを抑制することができる画像形成装置を提供すること。【解決手段】画像形成装置は、像担持体と、検出部と、制御部とを持つ。像担持体は、トナー像が形成される。検出部は、像担持体に形成されているトナー像を検出する。制御部は、検出部の検出結果に応じてトナー像の周波数分析を行い、像担持体へのトナー像の形成に関係する1つ以上の部品について、故障している部品の有無の判定を周波数分析の結果に応じて部品有無判定として行い、部品有無判定の結果に応じた情報を出力する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、画像形成装置に関する。
従来、印刷媒体上に形成された画像に基づいて、画像形成装置が有する部品のうち故障した部品を特定することが可能な画像形成装置が知られている。
特開2019-078916号公報 特開2007-074290号公報
しかしながら、印刷媒体上に形成された画像には、印刷媒体によるジッターが生じることも少なくない。このため、このような画像形成装置は、故障していない部品を故障した部品として誤って特定してしまう場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、故障していない部品を故障した部品として誤って特定してしまうことを抑制することができる画像形成装置を提供することである。
実施形態の画像形成装置は、像担持体と、検出部と、制御部とを持つ。像担持体は、トナー像が形成される。検出部は、像担持体に形成されているトナー像を検出する。制御部は、検出部の検出結果に応じてトナー像の周波数分析を行い、像担持体へのトナー像の形成に関係する1つ以上の部品について、故障している部品の有無の判定を周波数分析の結果に応じて部品有無判定として行い、部品有無判定の結果に応じた情報を出力する。
画像形成装置1の構成の一例を示す図である。 制御部100の機能構成の一例を示す図である。 画像形成装置1において感光体ドラム311とともに中間転写ベルト20を回転させる複数のギアの構成の一例を示す図である。 画像形成装置1が参照値情報を記憶する処理の流れの一例を示す図である。 分析開始条件が満たされた場合において画像形成装置1によりベタ画像を用いて生成された周波数スペクトルの一例を示す図である。 分析開始条件が満たされた場合において画像形成装置1によりハーフトーン画像を用いて生成された周波数スペクトルの一例を示す図である。 画像形成装置が故障している部品の有無を判定する処理の流れの一例を示す図である。 画像形成装置が故障している部品の有無を判定する処理の変形例の流れの一例を示す図である。 通知情報を含む画像の一例を示す図である。 通知情報を含む画像の他の例を示す図である。
実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。各図において、同一構成については、同一の符号を付す。
(画像形成装置の概要)
実施形態に係る画像形成装置の概要について説明する。
実施形態に係る画像形成装置は、像担持体と、検出部と、制御部を持つ。像担持体は、トナー像が形成される。検出部は、像担持体に形成されているトナー像を検出する。制御部は、検出部の検出結果に応じてトナー像の周波数分析を行い、像担持体へのトナー像の形成に関係する1つ以上の部品について、故障している部品の有無の判定を周波数分析の結果に応じて部品有無判定として行い、部品有無判定の結果に応じた情報を出力する。
これにより、実施形態に係る画像形成装置は、故障していない部品を故障した部品として誤って特定してしまうことを抑制することができる。
(画像形成装置の構成)
以下、実施形態に係る画像形成装置の構成について説明する。当該画像形成装置の一例として、画像形成装置1を例に挙げて説明する。図1は、画像形成装置1の構成の一例を示す図である。
画像形成装置1は、印刷媒体へ画像の形成を行う装置である。例えば、画像形成装置1は、複合機、コピー機、プリンタ等である。印刷媒体は、画像の形成等の処理を画像形成装置1が行う対象となる媒体のことである。印刷媒体は、両面のうちの少なくとも一方に画像を形成可能なシート状の媒体であれば、如何なる媒体であってもよい。例えば、印刷媒体は、印刷用紙、プラスチックフィルム等である。
画像形成装置1は、例えば、プリンタ部11と、コントロールパネル12と、手差しトレイTAと、排紙トレイTBを備える。画像形成装置1は、プリンタ部11と、コントロールパネル12と、手差しトレイTAと、排紙トレイTBとに加えて、他の部材、他の装置等を備える構成であってもよい。
プリンタ部11は、制御部100と、給紙カセット111と、給紙カセット112と、画像形成ユニット114を備える。
制御部100は、画像形成装置1の全体を制御する。換言すると、制御部100は、プリンタ部11と、コントロールパネル12と、画像形成ユニット114とのそれぞれを制御する。
給紙カセット111は、ユーザが所望する種類の印刷媒体を収納する。例えば、給紙カセット111は、A4サイズの印刷用紙を収納する。
給紙カセット112は、ユーザが所望する種類の印刷媒体を収納する。例えば、給紙カセット111は、A3サイズの印刷用紙を収納する。
コントロールパネル12は、操作受付部と、表示部を備える。
操作受付部は、ユーザからの操作を受け付ける。操作受付部は、入力装置である。例えば、操作受付部は、タッチパッド、入力キー等である。操作受付部は、ユーザから操作を受け付けた場合、受け付けた操作を示す情報を制御部100に出力する。
表示部は、操作受付部を介して受け付けられた操作に応じた画像を表示する。表示部は、画像表示装置である。例えば、表示部は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。なお、表示部は、タッチパネルとして操作受付部と一体に構成されてもよい。
画像形成ユニット114は、制御部100からの制御に応じて、印刷媒体の搬送と、制御部100から取得した画像データが示す画像の印刷媒体への形成とを行う。説明の便宜上、印刷媒体に画像を形成することを印刷と称して説明する。
(画像形成ユニットの構成)
以下、画像形成ユニット114の構成について説明する。
画像形成ユニット114は、中間転写ベルト20を備える。画像形成ユニット114は、従動ローラ21と、バックアップローラ22と、2次転写ローラ23と、2本のレジストローラ24と、手差し給紙ローラ25を備える。画像形成ユニット114は、画像形成ステーション31と、画像形成ステーション32と、画像形成ステーション33と、画像形成ステーション34との4組の画像形成ステーションを備える。画像形成ユニット114は、ベルトクリーナ40と、検出部41と、シャッター42を備える。画像形成ユニット114は、定着装置ADと、両面印刷装置DFを備える。
中間転写ベルト20は、4組の画像形成ステーションにより、トナー像が1次転写されるベルトである。すなわち、中間転写ベルト20には、トナー像が形成される。中間転写ベルト20は、従動ローラ21と、バックアップローラ22等により支持される。中間転写ベルト20は、図1の矢印mが示す方向に回転する。より具体的には、画像形成ユニット114は、制御部100からの制御に応じて、図示しないモータにより、中間転写ベルト20を当該方向に回転させる。中間転写ベルト20は、像担持体の一例であり、転写ベルトの一例である。
画像形成ステーション31は、Y(イエロー)の画像形成用の画像形成ステーションである。画像形成ステーション32は、M(マゼンタ)の画像形成用の画像形成ステーションである。画像形成ステーション33は、C(シアン)の画像形成用の画像形成ステーションである。画像形成ステーション34は、K(ブラック)の画像形成用の画像形成ステーションである。画像形成ユニット114では、これら4組の画像形成ステーションは、中間転写ベルト20の下側において、中間転写ベルト20の回転方向に沿って配置される。
画像形成ステーション31は、感光体ドラム311と、帯電チャージャ312と、露光走査ヘッド313と、現像装置314と、感光体クリーナ315と、1次転写ローラ316を備える。画像形成ステーション31では、帯電チャージャ312と、露光走査ヘッド313と、現像装置314と、感光体クリーナ315と、1次転写ローラ316が、図1の矢印nが示す方向に回転する感光体ドラム311の周囲に配置される。1次転写ローラ316は、中間転写ベルト20を介して感光体ドラム311と対向する。感光体ドラム311は、像担持体の一例であり、感光体ドラムの一例である。
画像形成ステーション32、画像形成ステーション33、画像形成ステーション34それぞれの構成は、このような画像形成ステーション31の構成と同様の構成である。このため、以下では、画像形成ステーション32、画像形成ステーション33、画像形成ステーション34それぞれの構成については、説明を省略する。
2次転写ローラ23は、中間転写ベルト20を介してバックアップローラ22と対向する。2次転写ローラ23は、中間転写ベルト20に1次転写されたトナー像を、2次転写ローラ23と中間転写ベルト20との間を通る印刷媒体に2次転写する。
2本のレジストローラ24は、給紙カセット111、給紙カセット112、手差しトレイTAのそれぞれから図示しない搬送機構により取り出された印刷媒体を、2次転写ローラ23と中間転写ベルト20との間に搬送する。
手差し給紙ローラ25は、手差しトレイTAから印刷媒体を取り出して2本のレジストローラ24へ搬送する。
ベルトクリーナ40は、制御部100からの制御に応じて、中間転写ベルト20に残留するトナーを除去する。
検出部41は、制御部100からの制御に応じて、中間転写ベルト20に形成されているトナー像を検出する。例えば、検出部41は、光学センサ等である。検出部41は、中間転写ベルト20に形成されているトナー像を検出可能な位置に設けられる。図1に示した例では、検出部41は、バックアップローラ22の下側において中間転写ベルト20を支持するローラにより支持される中間転写ベルト20と、レジストローラ24との間に位置する位置に設けられている。当該位置に設けられている場合、検出部41は、他の位置に設けられている場合と比較して、中間転写ベルト20のたわみによる影響を受けることなく、中間転写ベルト20に形成されているトナー像を精度よく検出することができる。検出部41は、この影響を受ける可能性が高くなるものの、中間転写ベルト20に形成されているトナー像を検出することが可能な他の位置に設けられる構成であってもよい。
シャッター42は、中間転写ベルト20から落ちたトナーが検出部41に降りかかってしまうことを抑制する。シャッター42は、検出部41による検出が行われる場合、制御部100からの制御に応じて、検出部41と中間転写ベルト20との間を開放する。シャッター42は、検出部41による検出が行われていない場合、制御部100からの制御に応じて、検出部41と中間転写ベルト20との間を遮断する。
定着装置ADは、2次転写ローラ23によりトナー像が2次転写された後の印刷媒体にトナー像を定着させる装置である。より具体的には、定着装置ADは、ローラにより当該印刷媒体を搬送しながら、当該印刷媒体に2次転写されているトナー像を、当該印刷媒体に定着させる。これにより、当該印刷媒体には、画像が形成される。
両面印刷装置DFは、定着装置ADにより表面に画像が形成された後の印刷媒体を、2本のレジストローラ24に搬送する装置である。両面印刷装置DFには、表面と裏面とが裏返された後の当該印刷媒体が搬送される。このため、両面印刷装置DFを介して2本のレジストローラ24の間に搬送された印刷媒体は、2次転写ローラ23、定着装置ADを介して、裏面に画像が形成される。
(画像形成ユニットの動作)
以下、画像形成ユニット114の動作について説明する。
まず、画像形成ステーション31の動作を例に挙げて、4組の画像形成ステーションの動作について説明する。
画像形成ステーション31は、感光体ドラム311を帯電チャージャ312により帯電させた後、露光走査ヘッド313によって露光する。これにより、画像形成ステーション31は、感光体ドラム311上に静電潜像を形成する。その後、画像形成ステーション31は、感光体ドラム311上の静電潜像を現像装置314に現像させる。現像装置314は、トナーとキャリアとにより形成される二成分の現像剤を用いて、感光体ドラム311上の静電潜像を、トナー像として現像する。このように、感光体ドラム311には、トナー像が形成される。1次転写ローラ316は、感光体ドラム311に形成されるトナー像を、中間転写ベルト20に1次転写する。この1次転写が行なわれた後、感光体クリーナ315は、感光体ドラム311に残留するトナーを除去する。
画像形成ステーション31と、画像形成ステーション32と、画像形成ステーション33と、画像形成ステーション34とのそれぞれは、1次転写ローラ316によって、中間転写ベルト20上にカラートナー像を形成する。カラートナー像は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のトナー像を順次重ねて形成される。
次に、2次転写ローラ23の動作について説明する。2次転写ローラ23は、中間転写ベルト20上のカラートナー像を一括して、2次転写ローラ23と中間転写ベルト20との間を通過する印刷媒体に2次転写する。以下の説明において「トナー像」という場合、カラートナー像と1色のみのトナー像のいずれであってもよいものとする。トナー像は、消色トナーを用いたトナー像であってもよい。2次転写ローラ23は、制御部100からの制御に応じて、図示しない移動機構により、中間転写ベルト20から離れる方向に移動する。これにより、画像形成ユニット114は、印刷媒体への2次転写を行わずに、感光体ドラム311及び中間転写ベルト20のそれぞれにトナー像を形成することができる。説明の便宜上、2次転写ローラ23の位置のうち、印刷媒体への2次転写を行うことが可能な位置を、転写可能位置と称して説明する。説明の便宜上、2次転写ローラ23の位置のうち、印刷媒体への2次転写を行うことが不可能な位置を、転写不可能位置と称して説明する。
次に、画像形成ユニット114の動作のうち印刷媒体を搬送する動作について説明する。
2本のレジストローラ24のニップには、図示しない搬送機構により、給紙カセット111、給紙カセット112、手差しトレイTAのそれぞれから取り出された印刷媒体が撓ませられる。これにより、印刷媒体の先端は、位置が整えられる。その後、2本のレジストローラ24は、画像形成ユニット114がトナー像を印刷媒体に転写するタイミングに応じて、2次転写ローラ23と中間転写ベルト20との間に印刷媒体を搬送する。給紙カセット111、給紙カセット112、手差しトレイTAのそれぞれから取り出された印刷媒体が2本のレジストローラ24まで搬送される搬送路は、図1に示した合流部PAにおいて合流する。
画像形成ユニット114内では、2本のレジストローラ24と、定着装置ADと、両面印刷装置DF内の複数のローラによって、搬送路LA、搬送路LB、搬送路LCの3つの搬送路が形成されている。搬送路LAは、合流部PAから、図1に示した分岐部PBまでの搬送路である。搬送路LBは、両面印刷装置DF内を通過する搬送路であり、分岐部PBから合流部PAまでの搬送路である。搬送路LCは、分岐部PBから排紙トレイTBまでの搬送路である。
2本のレジストローラ24は、回転する中間転写ベルト20のトナー像の位置に合せて回転を開始し、2次転写ローラ23の位置に印刷媒体を移動させる。これにより、中間転写ベルト20上に形成されたトナー像は、転写可能位置に位置する2次転写ローラ23によって印刷媒体に2次転写される。トナー像が印刷媒体に2次転写された後、2次転写ローラ23は、搬送路LAに沿って印刷媒体を定着装置ADに搬送する。定着装置ADは、2次転写ローラ23から搬送されてくる印刷媒体に2次転写されたトナー像を、当該印刷媒体を搬送しながら当該印刷媒体に定着させる。これにより、当該印刷媒体には、2次転写されていたトナー像が画像として形成される。定着装置ADは、印刷媒体に画像が形成された後、印刷媒体を搬送路LCに搬送する。そして、搬送路LCに搬送された印刷媒体は、図示しないローラによって排紙される。
両面印刷の場合、表面に画像が形成されてから印刷媒体の全体が分岐部PBを通過した後、図示しないローラは、スイッチバックにより印刷媒体を搬送路LBに搬送する。これにより、印刷媒体の表面と裏面とは裏返る。その後、両面印刷装置DF内の複数のローラは、搬送路LBに沿って印刷媒体を2本のレジストローラ24のニップに搬送する。そして、表面と裏面とが裏返っている印刷媒体は、2本のレジストローラ24を経由して搬送路LAに沿って搬送され、定着装置ADによってトナー像が定着させられる。これにより、印刷媒体の裏面には、画像が形成される。定着装置ADは、裏面に画像が形成された印刷媒体を搬送路LCに搬送し、排紙する。
このように、2次転写ローラ23と、2本のレジストローラ24と、定着装置ADと、両面印刷装置DF内の各種のローラとは、画像形成装置1において印刷媒体を搬送させる搬送部を構成する。
(制御部の機能構成)
次に、図2を参照し、制御部100の機能構成について説明する。図2は、制御部100の機能構成の一例を示す図である。
図2に示すように、制御部100は、プリンタ部11、コントロールパネル12のそれぞれと通信可能に接続される。制御部100は、演算装置1101と、記憶装置1102と、データ受信部1103と、画像データ展開部1104を備える。
演算装置1101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。演算装置1101は、記憶装置1102に記憶された画像処理プログラムに従い、プリンタ部11、コントロールパネル12のそれぞれを制御する。
記憶装置1102は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。記憶装置1102は、制御部100と別体であってもよい。
データ受信部1103は、PC(Personal Computer)等のホストから、印刷する画像を示す印刷データ(例えば、ページ記述言語で記述されたデータ等)を受信し、受信した印刷データを記憶装置1102に記憶する。
画像データ展開部1104は、データ受信部1103によって記憶装置1102に記憶された印刷データから印刷条件を決定したりすることで、プリンタ部11が印刷可能なデータ(例えば、ラスタデータ等)に展開して、記憶装置1102に記憶する。
(故障している部品の有無の判定方法)
画像形成装置1は、画像形成装置1が有する部品のうち中間転写ベルト20へのトナー像の形成に関係する1つ以上の部品の中に、故障している部品があるか否かの判定を行う。換言すると、画像形成装置1は、画像形成装置1が有する部品のうち中間転写ベルト20へのトナー像の形成に関係する1つ以上の部品について、故障している部品の有無の判定を行う。説明の便宜上、画像形成装置1が有する部品のうち中間転写ベルト20へのトナー像の形成に関係する1つ以上の部品のそれぞれを、単に部品と称して説明する。説明の便宜上、画像形成装置1が有する部品のうち中間転写ベルト20へのトナー像の形成に関係する1つ以上の部品を、単に1つ以上の部品と称して説明する。
より具体的には、画像形成装置1は、中間転写ベルト20にトナー像を形成し、形成したトナー像についての検出部41の検出結果に基づいて、故障している部品の有無の判定を行う。画像形成装置1は、分析開始条件が満たされた場合、この判定を行う。分析開始条件は、例えば、継続使用時間が第1閾値を超えること、である。継続使用時間は、画像形成装置1を使用し始めたタイミングからの経過時間のことである。画像形成装置1を使用し始めたタイミングは、出荷後において画像形成装置1を初めて起動したタイミング、納品後において画像形成装置1を初めて起動したタイミング、画像形成装置1が有する部品のうちの少なくとも1つを交換した後に画像形成装置1を初めて起動したタイミング等であるが、これらに限られるわけではない。第1閾値は、予め決められた閾値であり、例えば、2ヶ月であるが、2ヶ月よりも短い時間であってもよく、2ヶ月よりも長い時間であってもよい。分析開始条件は、総印刷枚数が第2閾値を超えること等であってもよく、他の条件であってもよい。総印刷枚数は、画像形成装置1を使用し始めたタイミングから画像形成装置1により印刷が行われた総回数のことである。第2閾値は、予め決められた閾値であり、例えば、5万枚であるが、5万枚より少ない枚数であってもよく、5万枚より多い枚数であってもよい。
1つ以上の部品のうちの少なくとも1つに故障が発生した場合、中間転写ベルト20上に形成されるトナー像には、異常が現れる。より具体的には、当該場合において中間転写ベルト20にトナー像を形成させると、中間転写ベルト20に形成されるトナー像には、故障した1つ以上の部品のそれぞれに応じた周期で異常が現れる。当該場合において当該トナー像に現れる異常は、例えば、当該トナー像におけるトナーの濃度が、正常な場合と比較して薄くなること等である。当該トナー像としてベタ画像を用いた場合、このような異常の検出精度は、高くなる。当該トナー像としてハーフトーン画像を用いた場合も、このような異常の検出精度を高くすることができる。当該ハーフトーン画像の印字率は、80%以上が適している。しかしながら、当該印字率は、80%未満であってもよい。以上のような理由から、当該トナー像は、ベタ画像とハーフトーン画像とのいずれかであることが望ましい。ベタ画像は、中間転写ベルト20上の領域のうちトナー像が形成される全領域が、トナーによって均一に被覆される像のことである。ある印字率のハーフトーン画像は、中間転写ベルト20上の領域のうちトナー像が形成される領域が、当該印字率に応じた大きさの点によるドットパターンを表すトナーによって被覆される像のことである。当該トナー像は、ベタ画像とハーフトーン画像との両方以外の画像であってもよい。
画像形成装置1は、検出部41の検出結果に応じて、中間転写ベルト20に形成したトナー像の周波数分析を行う。この周波数分析には、例えば、フーリエ解析が用いられる。1つ以上の部品のいずれかに故障が発生している場合、この周波数分析の結果として得られる周波数スペクトルには、ピークが現れる。より具体的には、当該場合、当該周波数スペクトルには、故障している部品に応じた周波数においてピークが現れる。故障している部品に応じた周波数は、換言すると、当該部品に対応付けられた周波数のことである。このピークは、故障している部品に応じた周期でトナー像に現れる異常に対応して現れるピークである。例えば、1つ以上の部品に部品A、部品B、部品Cの3つの部品が含まれており、且つ、部品Bに故障が発生している場合、この周波数分析の結果として得られる周波数スペクトルには、部品Bに応じた周波数にピークが現れる。一方、当該場合、当該周波数スペクトルには、部品A、部品Cのそれぞれに応じた周波数においてピークが現れない。従って、画像形成装置1は、当該場合、当該周波数スペクトルにおいてピークが現れた周波数に基づいて、部品Bが故障している部品であると判定することができる。
画像形成装置1の記憶装置1102には、1つ以上の部品のそれぞれ毎に、部品を示す部品情報と、部品に応じた周波数を示す周波数情報が対応付けられた対応情報が記憶されている。このため、画像形成装置1は、対応情報に基づいて、1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数を特定することができる。画像形成装置1の記憶装置1102には、画像形成装置1のユーザにより対応情報が記憶される構成であってもよく、製造業者によって対応情報が記憶される構成であってもよく、他の方法によって対応情報が記憶される構成であってもよい。
周波数分析によって得られた周波数スペクトルにおいてピークが現れているか否かの判定には、例えば、1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数における当該周波数スペクトルの振幅に対する比較対象が用いられる。この比較対象は、例えば、当該周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯の振幅の平均値、当該周波数帯の振幅の尖頭値等であるが、これらに限られるわけではない。一例として、この比較対象が、当該周波数帯の振幅の平均値である場合について説明する。説明の便宜上、当該平均値を、参照値と称して説明する。当該周波数帯は、当該周波数スペクトルに含まれる周波数帯のうち、1つ以上の部品それぞれに応じた周波数のすべてを含まない周波数帯であることが望ましい。この理由については、後述する。参照値は、画像形成装置1により算出される構成に代えて、理論計算、実験等によって予め算出される構成であってもよい。この場合、画像形成装置1の記憶装置1102には、参照値を示す参照値情報が、画像形成装置1の出荷前に予め記憶される。画像形成装置1は、当該周波数スペクトルにおいてピークが現れているか否かの判定を、機械学習のモデルを用いて行う構成であってもよく、他の方法を用いて行う構成であってもよい。
画像形成装置1は、例えば、分析開始条件が満たされるよりも前のタイミングにおいて、参照値を算出する。この場合、画像形成装置1は、当該タイミングにおいて、中間転写ベルト20にトナー像を形成し、形成したトナー像についての検出部41の検出結果に基づく周波数分析を行うことにより、周波数スペクトルを生成する。説明の便宜上、当該タイミングにおいて画像形成装置1により生成される周波数スペクトルを、参照周波数スペクトルと称して説明する。当該タイミングは、例えば、画像形成装置1が出荷されるよりも前のタイミング、画像形成装置1が納品されるよりも前のタイミング、画像形成装置1を使用し始めたタイミング等であるが、これらに限られるわけではない。当該タイミングは、画像形成装置1に故障が起きていない期間内の任意のタイミングと換言されてもよい。参照周波数スペクトルを生成した後、画像形成装置1は、生成した参照周波数スペクトルに基づいて、参照値を算出する。換言すると、参照周波数スペクトルを生成した後、画像形成装置1は、生成した参照周波数スペクトルに基づいて、参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯の振幅の平均値を算出し、算出した当該平均値を参照値として決める。画像形成装置1は、決めた参照値を示す参照値情報を、記憶装置1102に記憶させる。当該タイミングにおいて画像形成装置1が行う当該周波数分析は、第2周波数分析の一例である。参照周波数スペクトルは、第2周波数スペクトルの一例である。
画像形成装置1は、分析開始条件が満たされた場合、検出部41の検出結果に基づく周波数スペクトルを生成する。画像形成装置1は、生成した周波数スペクトルと、記憶装置1102に記憶された参照値情報と、対応情報とに基づいて、当該周波数スペクトルにおいてピークが現れているか否かを判定する。より具体的には、画像形成装置1は、1つ以上の部品それぞれに応じた周波数における当該周波数スペクトルの振幅を特定する。画像形成装置1は、特定した1つ以上の振幅のそれぞれ毎に、参照値情報が示す参照値に対する振幅の比が、予め決められた閾値以上であるか否かを判定する。当該閾値は、例えば、15であるが、15より小さい値であってもよく、15より大きい値であってもよい。画像形成装置1は、特定した1つ以上の振幅のうち、当該閾値以上であると判定された1つ以上の振幅のそれぞれをピークとして特定する。画像形成装置1は、当該周波数スペクトルに現れていると特定された1つ以上のピークそれぞれの周波数に応じた部品を、故障している部品として特定する。このようにして、画像形成装置1は、当該周波数スペクトルにおいてピークが現れているか否かの判定により、故障している部品の有無を判定する。画像形成装置1は、特定した1つ以上の振幅のそれぞれ毎に、参照値情報が示す参照値と、振幅との差が、予め決められた閾値以上であるか否かを判定する構成であってもよい。画像形成装置1は、特定した1つ上の振幅のそれぞれ毎に、参照値情報が示す参照値と、振幅とに基づく他の方法により、当該周波数スペクトルにおけるピークの有無を判定する構成であってもよい。分析開始条件が満たされた場合において画像形成装置1が行う周波数分析は、第1周波数分析の一例である。当該周波数スペクトルは、第1周波数スペクトルの一例である。
1つ以上の部品は、例えば、感光体ドラム311、1次転写ローラ316、現像装置314のマグローラ、当該マグローラを駆動する複数のギア等であるが、これらに限られるわけではない。
故障している部品に応じた周波数は、故障している部品の回転軸周りの半径と、故障している部品を回転させる1つ以上のギア同士のギア比と、印刷媒体の搬送速度とに基づいて算出することができる。例えば、画像形成装置1では、感光体ドラム311に応じた周波数は、印刷媒体の搬送速度が毎秒50枚である場合において2.5Hzである。例えば、画像形成装置1では、現像装置314のマグローラに応じた周波数は、印刷媒体の搬送速度が毎秒35枚である場合において5.6Hzである。
図3は、画像形成装置1において感光体ドラム311とともに中間転写ベルト20を回転させる複数のギアの構成の一例を示す図である。図3に示したモータMTは、複数のギアを介して、感光体ドラム311とともに、中間転写ベルト20を回転させるバックアップローラ22を回転させる。当該複数のギアのうちのギアGAは、モータMTの駆動力をバックアップローラ22に伝達し、バックアップローラ22を回転させるギアである。ギアGAは、ギアGBと噛み合っている。ギアGBは、減速ギアである。モータMTの駆動力は、ギアGBを介して、ギア列Gsに伝達される。ギア列Gsは、複数のギアを含み、モータMTの駆動力を、感光体ドラム3111、感光体ドラム3112、感光体ドラム3113、感光体ドラム3114の4つの感光体ドラムのそれぞれに伝達し、これら4つの感光体ドラムを回転させる。感光体ドラム3111は、画像形成ステーション31が備える感光体ドラム311のことである。感光体ドラム3112は、画像形成ステーション32が備える感光体ドラム311のことである。感光体ドラム3113は、画像形成ステーション33が備える感光体ドラム311のことである。感光体ドラム3114は、画像形成ステーション34が備える感光体ドラム311のことである。
図3に示したように、1つ以上の部品はそれぞれ、回転軸周りの半径が異なる。このため、1つ以上の部品のうちの1つの部品に故障が発生すると、当該1つの部品は、当該1つの部品が1回転する毎に、当該1つの部品に特有の周期で周期的に振動等を発生させる。これが、1つ以上の部品のうちの少なくとも1つに故障が発生した場合において、中間転写ベルト20に形成されるトナー像に、故障した1つ以上の部品のそれぞれに応じた周期で異常が現れる原因である。換言すると、これが、1つ以上の部品のそれぞれ毎に、部品に応じた周波数が部品に対応付けられる主な理由である。
(画像形成装置が参照値情報を記憶する処理)
以下、図4を参照し、画像形成装置1が参照値情報を記憶する処理について説明する。図4は、画像形成装置1が参照値情報を記憶する処理の流れの一例を示す図である。一例として、図4に示したACT110の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、分析開始操作を画像形成装置1が受け付けている場合について説明する。分析開始操作は、図4に示したフローチャートの処理を画像形成装置1に開始させる操作のことである。一例として、当該タイミングが、画像形成装置1のユーザの下に画像形成装置1が納品されてから、画像形成装置1が初めて印刷を行うまでの期間内のタイミングである場合について説明する。一例として、図4に示したACT110において画像形成ユニット114が中間転写ベルト20上に形成させるトナー像が、ベタ画像である場合について説明する。当該タイミングは、文政開始条件が満たされるよりも前のタイミングの一例である。
制御部100は、2次転写ローラ23の位置を転写可能位置から転写不可能位置に移動させる。2次転写ローラ23の位置を転写不可能位置に移動させた後、制御部100は、画像形成ユニット114を制御し、中間転写ベルト20上にトナー像を形成させる(ACT110)。この際、制御部100は、例えば、中間転写ベルト20の回転方向に延伸する帯状の長方形状のベタ画像を、中間転写ベルト20上にトナー像として形成させる。制御部100は、ACT110において、他の形状のベタ画像を、中間転写ベルト20上にトナー像として形成させる構成であってもよい。
次に、制御部100は、ACT110の処理によって中間転写ベルト20上に形成されているトナー像を、検出部41に検出させる(ACT120)。検出部41は、トナー像を検出した後、検出した検出結果を示す情報を制御部100に出力する。
次に、制御部100は、ACT120において検出部41から取得した情報が示す検出結果に基づいて、周波数分析を行う(ACT130)。これにより、制御部100は、ACT130において、参照周波数スペクトルを生成する。
次に、制御部100は、ACT130において生成した参照周波数スペクトルに基づいて、参照値を決める(ACT140)。換言すると、制御部100は、ACT140において、ACT130において生成した参照周波数スペクトルに基づいて、参照値を算出する。
次に、制御部100は、ACT140において決めた参照値を示す参照値情報を、記憶装置1102に記憶させ(ACT150)、処理を終了する。
以上のようにして、画像形成装置1は、参照周波数スペクトル情報を生成し、生成した参照値情報を記憶装置1102に記憶させる。画像形成装置1は、図4に示したフローチャートの処理を、トナー像の色毎に繰り返し行う構成であってもよい。すなわち、画像形成装置1は、当該処理を、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のそれぞれ毎に繰り返し行う構成であってもよい。この場合、画像形成装置1は、トナー像の色毎に、参照値を算出する。
(参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯)
参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯について説明する。参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯は、参照周波数スペクトルにおける如何なる周波数帯であってもよい。例えば、参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯は、参照周波数スペクトルの周波数帯のうち、参照周波数スペクトルを表す関数の定義域における下限を含む任意の周波数帯であってもよい。例えば、参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯は、参照周波数スペクトルの周波数帯のうち、参照周波数スペクトルを表す関数の定義域における上限を含む任意の周波数帯であってもよい。例えば、参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯は、参照周波数スペクトルの周波数帯のうち、参照周波数スペクトルを表す関数の定義域全体を含む周波数帯であってもよい。例えば、参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯は、参照周波数スペクトルの周波数帯のうち、参照周波数スペクトルを表す関数の定義域における上限及び下限を含まない任意の周波数帯であってもよい。
しかしながら、参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯は、前述した通り、参照周波数スペクトルの周波数帯のうち、1つ以上の部品それぞれに応じた周波数を含まない周波数帯であることが望ましい。これは、例えば、画像形成装置1に与えられた振動等の影響によって、参照周波数スペクトルにおけるピークが、1つ以上の部品それぞれに応じた周波数のいずれかに現れてしまうことがあるためである。このような現象は、当該現象が起きない場合と比較して参照値の値を高くしてしまうことがある。このような問題を抑制するため、参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯は、参照周波数スペクトルの周波数帯のうち、1つ以上の部品それぞれに応じた周波数を含まない周波数帯であることが望ましい。
図5は、分析開始条件が満たされた場合において画像形成装置1によりベタ画像を用いて生成された周波数スペクトルの一例を示す図である。一例として、1つ以上の部品が部品XA、部品XB、部品XC、部品XDの4つの部品であり、これら4つの部品のすべてが故障している場合について説明する。図5に示したグラフの横軸は、周波数を示す。当該グラフの縦軸は、振幅を示す。当該グラフ上の振幅PA、振幅PB、振幅PC、振幅PDのそれぞれは、当該周波数スペクトルにおけるピークである。振幅PAは、部品XAに応じた周波数における当該周波数スペクトルの振幅の一例である。振幅PBは、部品XBに応じた周波数における当該周波数スペクトルの振幅の一例である。振幅PCは、部品XCに応じた周波数における当該周波数スペクトルの振幅の一例である。振幅PDは、部品XDに応じた周波数における当該周波数スペクトルの振幅の一例である。図5に示した周波数帯FBAは、当該周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯である。図5に示したように、周波数帯FBAには、当該4つの部品のそれぞれに応じた周波数が含まれていないため、ピークが現れていない。すなわち、画像形成装置1では、周波数帯FBAのように、1つ以上の部品のいずれかに故障が発生している場合であってもピークが現れない周波数帯が、参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯として選択されることが望ましい。これにより、画像形成装置1は、1つ以上の部品のそれぞれが故障していない場合において得られる周波数スペクトルの平均的な振幅を、参照値としてより確実に算出することができる。
図6は、分析開始条件が満たされた場合において画像形成装置1によりハーフトーン画像を用いて生成された周波数スペクトルの一例を示す図である。ただし、当該ハーフトーン画像は、印字率が80%のハーフトーン画像である。ベタ画像に代えてハーフトーン画像を使った場合であっても、図6に示したように、ピークが現れない周波数帯FBBを、参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯として選択することができる。参照周波数スペクトルにおいて予め決められた周波数帯は、参照周波数帯の一例である。
(画像形成装置が故障している部品の有無を判定する処理)
以下、図7を参照し、画像形成装置1が故障している部品の有無を判定する処理について説明する。図7は、画像形成装置が故障している部品の有無を判定する処理の流れの一例を示す図である。一例として、図7に示したACT220において画像形成ユニット114が中間転写ベルト20上に形成させるトナー像が、ベタ画像である場合について説明する。一例として、図7に示したACT210の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、記憶装置1102に参照値情報が記憶されている場合について説明する。一例として、分析開始条件が、継続使用時間が第1閾値を超えること、である場合について説明する。
制御部100は、分析開始条件が満たされたか否かを判定する(ACT210)。図7では、ACT210の処理を、「分析開始条件?」として示している。
制御部100は、分析開始条件が満たされていないと判定した場合(ACT210-NO)、継続使用時間を更新する(ACT270)。その後、制御部100は、ACT210に遷移し、分析開始条件が満たされたか否かを再び判定する。
制御部100は、分析開始条件が満たされたと判定した場合(ACT210-YES)、2次転写ローラ23の位置を転写可能位置から転写不可能位置に移動させる。2次転写ローラ23の位置を転写不可能位置に移動させた後、制御部100は、画像形成ユニット114を制御し、中間転写ベルト20上にトナー像を形成させる(ACT220)。この際、制御部100は、例えば、中間転写ベルト20の回転方向に延伸する帯状の長方形状のベタ画像を、中間転写ベルト20上にトナー像として形成させる。制御部100は、ACT220において、他の形状のベタ画像を、中間転写ベルト20上にトナー像として形成させる構成であってもよい。
次に、制御部100は、ACT220の処理によって中間転写ベルト20上に形成されているトナー像を、検出部41に検出させる(ACT230)。検出部41は、トナー像を検出した後、検出した検出結果を示す情報を制御部100に出力する。
次に、制御部100は、ACT230において検出部41から取得した情報が示す検出結果に基づいて、周波数分析を行う(ACT240)。これにより、制御部100は、ACT240において、周波数スペクトルを生成する。
次に、制御部100は、ACT240において生成した周波数スペクトルに基づいて、1つ以上の部品について、故障している部品の有無の判定を行う(ACT250)。より具体的には、制御部100は、ACT250において、記憶装置1102に予め記憶された参照値情報及び対応情報を、記憶装置1102から読み出す。制御部100は、読み出した参照値情報及び対応情報と、当該周波数スペクトルとに基づいて、当該周波数スペクトルにおけるピークの有無を判定する。制御部100は、この判定の結果に基づいて、1つ以上の部品について、故障している部品の有無を判定する。
制御部100は、1つ以上の部品について、故障している部品が無いと判定した場合(ACT250-NO)、ACT270に遷移し、継続使用時間を更新する。その後、制御部100は、ACT210に遷移し、分析開始条件が満たされたか否かを再び判定する。
一方、制御部100は、1つ以上の部品について、故障している部品が有ると判定した場合(ACT250-YES)、この判定の結果に応じた通知情報を他の装置に出力する(ACT260)。通知情報は、1つ以上の部品のうちACT250において故障していると判定された1以上の部品のそれぞれについての交換を促す情報を含む情報である。当該他の装置は、画像形成装置1のリース会社、画像形成装置1の管理会社、画像形成装置1の製造会社等の情報処理装置であるが、これらに限られるわけではない。通知情報は、故障している部品の有無に応じた情報の一例であり、故障している部品の有無の判定の結果に応じた情報の一例である。ACT260の処理が行われた後、制御部100は、図7に示したフローチャートの処理を終了する。
以上のように、画像形成装置1は、検出部41の検出結果に応じて、故障している部品の有無に応じた情報を出力する。これにより、画像形成装置1は、故障していない部品を故障した部品として誤って特定してしまうことを抑制することができる。
トナー像の色毎の参照値情報が記憶装置1102に記憶されている場合、画像形成装置1は、例えば、トナー像の色毎に、図7に示したフローチャートの処理を行う構成であってもよい。この場合、画像形成装置1は、1つ以上の部品のうち、すべてのトナー像の色と相関のある部品について、故障している部品の有無を判定することができる。すべてのトナー像の色と相関のある部品は、すべての色のトナー像の中間転写ベルト20への転写に関係する部品と換言することもできる。例えば、画像形成装置1は、Y(イエロー)のトナー像に応じた周波数スペクトルにおいてピークが有ると判定し、他の色のトナー像に応じた周波数スペクトルにおいてピークが無いと判定した場合、1つ以上の部品のうち画像形成ステーション31の部品について、故障の有無を判定する。更に、画像形成装置1は、トナー像の色毎に故障している部品に応じた周波数として特定した周波数のうち、すべてのトナー像の色に共通して特定された周波数が存在する場合、すべてのトナー像の色と相関のある部品について、故障しているか否かの判定を行う。これにより、画像形成装置1は、故障している部品の有無を判定する処理の負担を、軽くすることができる。すべてのトナー像の色と相関のある部品と異なる部品は、例えば、中間転写ベルト20を駆動させるローラ等であるが、これに限られるわけではない。
色の異なるトナー像を中間転写ベルト20上に形成する方法としては、例えば、異なる色のトナー像を、中間転写ベルト20の回転方向に順に並べて形成する方法であってもよい。この場合、色の異なるトナー像同士は、予め決められた離間距離離れて形成される。当該距離は、例えば、10mmであるが、10mmより短い距離であってもよく、10mmより長い距離であってもよい。
色の異なるトナー像を中間転写ベルト20上に形成する方法としては、例えば、異なる色のトナー像を、中間転写ベルト20の回転方向と直交する方向に順に並べて形成する方法であってもよい。この場合、色の異なるトナー像同士は、予め決められた離間距離離れて形成される。当該距離は、例えば、10mmであるが、10mmより短い距離であってもよく、10mmより長い距離であってもよい。
色の異なるトナー像を中間転写ベルト20上に形成する方法は、例えば、これら2つの方法の組み合わせであってもよく、他の方法であってもよい。
(実施形態の変形例1)
例えば、画像形成装置1は、図4に示したフローチャートの処理において、参照値を記憶装置1102に記憶させる構成に代えて、参照周波数スペクトルを示す参照周波数スペクトル情報を記憶させる構成であってもよい。この場合、画像形成装置1は、図7に示したフローチャートのACT250の処理において、記憶装置1102から参照周波数スペクトル情報を読み出す。画像形成装置1は、読み出した参照周波数スペクトル情報が示す参照周波数スペクトルに基づいて、参照値を算出する。この場合であっても、画像形成装置1は、故障していない部品を故障した部品として誤って特定してしまうことを抑制することができる。
また、例えば、画像形成装置1が、参照周波数スペクトルを示す参照周波数スペクトル情報を記憶させる構成である場合、画像形成装置1は、参照値を算出しない構成であってもよい。この場合、画像形成装置1は、図7に示したフローチャートのACT250の処理において、記憶装置1102から参照周波数スペクトル情報を読み出す。画像形成装置1は、読み出した参照周波数スペクトル情報が示す参照周波数スペクトルと、ACT240において生成した周波数スペクトルとに基づいて、故障している部品の有無の判定を行う。例えば、画像形成装置1は、当該場合、周波数毎に当該参照周波数スペクトルの振幅を当該周波数スペクトルの振幅から差し引く。画像形成装置1は、この差し引きによって残った振幅のうち予め決められた閾値を超える振幅に応じた周波数を特定する。画像形成装置1は、1つ以上の部品のうち特定した周波数に応じた部品を、故障している部品として特定する。この場合であっても、画像形成装置1は、故障していない部品を故障した部品として誤って特定してしまうことを抑制することができる。
(実施形態の変形例2)
例えば、画像形成装置1では、検出部41は、中間転写ベルト20に形成されているトナー像を検出する構成に代えて、感光体ドラム311に形成されているトナー像を検出する構成であってもよい。この場合、検出部41は、感光体ドラム311に形成されているトナー像を検出可能な位置に設けられる。この場合、1つ以上の部品のそれぞれは、画像形成装置1が有する部品のうち感光体ドラム311へのトナー像の形成に関係する部品である。例えば、当該場合、1つ以上の部品は、現像装置314のマグローラ、当該マグローラを駆動する複数のギア等であるが、これらに限られるわけではない。この場合であっても、画像形成装置1は、故障していない部品を故障した部品として誤って特定してしまうことを抑制することができる。
(実施形態の変形例3)
例えば、画像形成装置1は、参照周波数スペクトルの生成を行う構成に代えて、分析開始条件が満たされた場合において生成される周波数スペクトルに基づいて参照値を算出する構成であってもよい。この場合、画像形成装置1は、図4及び図7のそれぞれに示したフローチャートの処理に代えて、図8に示したフローチャートの処理を行う。
図8は、画像形成装置が故障している部品の有無を判定する処理の変形例の流れの一例を示す図である。一例として、図8に示したACT320において画像形成ユニット114が中間転写ベルト20上に形成させるトナー像が、ベタ画像である場合について説明する。一例として、分析開始条件が、継続使用時間が第1閾値を超えること、である場合について説明する。
制御部100は、分析開始条件が満たされたか否かを判定する(ACT310)。図8では、ACT310の処理を、「分析開始条件?」として示している。
制御部100は、分析開始条件が満たされていないと判定した場合(ACT310-NO)、継続使用時間を更新する(ACT380)。その後、制御部100は、ACT310に遷移し、分析開始条件が満たされたか否かを再び判定する。
制御部100は、分析開始条件が満たされたと判定した場合(ACT310-YES)、2次転写ローラ23の位置を転写可能位置から転写不可能位置に移動させる。2次転写ローラ23の位置を転写不可能位置に移動させた後、制御部100は、画像形成ユニット114を制御し、中間転写ベルト20上にトナー像を形成させる(ACT320)。この際、制御部100は、例えば、中間転写ベルト20の回転方向に延伸する帯状の長方形状のベタ画像を、中間転写ベルト20上にトナー像として形成させる。制御部100は、ACT320において、他の形状のベタ画像を、中間転写ベルト20上にトナー像として形成させる構成であってもよい。
次に、制御部100は、ACT320の処理によって中間転写ベルト20上に形成されているトナー像を、検出部41に検出させる(ACT330)。検出部41は、トナー像を検出した後、検出した検出結果を示す情報を制御部100に出力する。
次に、制御部100は、ACT330において検出部41から取得した情報が示す検出結果に基づいて、周波数分析を行う(ACT340)。これにより、制御部100は、ACT340において、周波数スペクトルを生成する。
次に、制御部100は、ACT340において生成した周波数スペクトルに基づいて、参照値を決める(ACT350)。より具体的には、制御部100は、当該周波数スペクトルの周波数帯のうち、1つ以上の部品それぞれに応じた周波数を含まない周波数帯の当該周波数スペクトルにおける振幅の平均値を、参照値として決める。
次に、制御部100は、ACT340において生成した周波数スペクトルに基づいて、1つ以上の部品について、故障している部品の有無の判定を行う(ACT360)。より具体的には、制御部100は、ACT360において、記憶装置1102に予め記憶された対応情報を、記憶装置1102から読み出す。制御部100は、読み出した対応情報と、ACT350において決めた参照値と、当該周波数スペクトルとに基づいて、当該周波数スペクトルにおけるピークの有無を判定する。制御部100は、この判定の結果に基づいて、1つ以上の部品について、故障している部品の有無を判定する。
制御部100は、1つ以上の部品について、故障している部品が無いと判定した場合(ACT360-NO)、ACT380に遷移し、継続使用時間を更新する。その後、制御部100は、ACT310に遷移し、分析開始条件が満たされたか否かを再び判定する。
一方、制御部100は、1つ以上の部品について、故障している部品が有ると判定した場合(ACT360-YES)、通知情報を他の装置に出力する(ACT370)。通知情報は、1つ以上の部品のうちACT360において故障していると判定された1以上の部品のそれぞれについての交換を促す情報を含む情報である。ACT370の処理が行われた後、制御部100は、図7に示したフローチャートの処理を終了する。
(実施形態の変形例4)
上記において説明した1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数のうちの一部又は全部は、重複している構成であってもよく、重複していない構成であってもよい。例えば、ある部品XAAに応じた周波数と、他の部品XABに応じた周波数とが重複している場合、画像形成装置1は、これら2つの部品のうちのいずれか一方又は両方が故障していると判定する構成であってもよい。部品XAAに応じた周波数と、部品XABに応じた周波数とが重複している場合、画像形成装置1の修理を行う作業者は、当該修理に向かう際、これら2つの部品を持参する。これにより、この作業者は、部品の交換に要する時間を短縮することができる。このため、この場合、通知情報には、画像形成装置1の修理を行う作業者に向けて、これら2つの部品の両方を画像形成装置1の修理に持って行くことを促す情報が含まれてもよい。
(実施形態の変形例5)
上記において説明した制御部100が有する機能のうち、図4、図7、図8に示したフローチャートの処理等を行う機能は、例えば、インターネット等を介してクラウド上に接続されたサーバーに備えられる構成であってもよい。この場合、画像形成装置1は、有線又は無線によるインターネット等を介して当該サーバーと通信可能に接続される。当該場合、制御部100は、検出部41の検出結果を、当該サーバーに出力する。当該場合、画像形成装置1は、当該サーバーとともに、情報処理システムを構成する。当該場合、この情報処理システムは、画像形成装置1の故障していない部品を故障した部品として誤って特定してしまうことを抑制することができる。
(実施形態の変形例6)
上記において説明した制御部100は、通知情報を、図9に示すような画像に含まれる情報として出力する構成であってもよい。図9は、通知情報を含む画像の一例を示す図である。図9に示した画像PAは、通知情報を含む画像の一例である。画像PAには、通知情報として、N個の部品それぞれの状態を示す情報と、N個の部品それぞれについての交換の要不要を示す情報とが含まれている。Nは、1以上の整数であれば、如何なる整数であってもよい。画像PAに含まれる通知情報は、故障している部品の有無に応じた情報の一例である。図9に示した「○」は、部品の状態が故障していない状態であることを示す情報の一例である。図9に示した「×」は、部品の状態が故障している状態であることを示す情報の一例である。すなわち、図9に示した例では、部品1と部品Nとについて、故障していないことが示されている。当該例では、部品1と部品Nとについて、交換が不要であることが示されている。一方、当該例では、部品2について、故障していることが示されている。当該例では、部品2について、交換が必要であることが示されている。
(実施形態の変形例7)
上記において説明した制御部100は、図7に示したACT250の処理の処理において、1つ以上の部品について、故障している部品が無いと判定した場合、ACT270に遷移する前に、この判定の結果に応じた通知情報を他の装置に出力する構成であってもよい。この場合、制御部100は、この通知情報を他の装置に出力した後、ACT270に遷移する。当該場合、通知情報には、故障している部品が無いことを示す情報が含まれている。当該情報は、例えば、「対象部品のすべて問題なし。」という文章を示す情報等であるが、これに限られるわけではない。
上記において説明した制御部100は、図8に示したACT360の処理の処理において、1つ以上の部品について、故障している部品が無いと判定した場合、ACT380に遷移する前に、この判定の結果に応じた通知情報を他の装置に出力する構成であってもよい。この場合、制御部100は、この通知情報を他の装置に出力した後、ACT270に遷移する。当該場合、通知情報には、故障している部品が無いことを示す情報が含まれている。当該情報は、例えば、「対象部品のすべて問題なし。」という文章を示す情報等であるが、これに限られるわけではない。
このように故障している部品が無い場合であっても、制御部100は、通知情報を出力してもよい。この場合、通知情報は、実施形態の変形例6のように、図10に示すような画像に含まれる情報であってもよい。図10は、通知情報を含む画像の他の例を示す図である。図10に示した画像PBは、通知情報を含む画像の他の例である。画像PBには、通知情報として、N個の部品それぞれの状態を示す情報と、N個の部品それぞれについての交換の要不要を示す情報とが含まれている。画像PBに含まれる通知情報は、故障している部品の有無に応じた情報の一例である。図10に示した「○」は、部品の状態が故障していない状態であることを示す情報の一例である。すなわち、図10に示した例では、N個の部品のすべてについて、故障していないことが示されている。当該例では、N個の部品のすべてについて、交換が不要であることが示されている。
以上のように、画像形成装置(上記において説明した例では、画像形成装置1)は、像担持体(上記において説明した例では、中間転写ベルト20、感光体ドラム311)と、検出部(上記において説明した例では、検出部41)と、制御部(上記において説明した例では、制御部100)を持つ。像担持体は、トナー像が形成される。検出部は、像担持体に形成されているトナー像を検出する。制御部は、検出部の検出結果に応じてトナー像の周波数 分析を行い、像担持体へのトナー像の形成に関係する1つ以上の部品について、故障している部品の有無の判定を周波数分析の結果に応じて部品有無判定として行い、部品有無判定の結果に応じた情報を出力する。これにより、画像形成装置は、故障していない部品を故障した部品として誤って特定してしまうことを抑制することができる。
画像形成装置は、像担持体と、検出部と、制御部を持つ。像担持体は、トナー像が形成される。検出部は、像担持体に形成されているトナー像を検出する。制御部は、検出部の検出結果に応じて、故障している部品の有無に応じた情報を出力する。これにより、画像形成装置は、故障していない部品を故障した部品として誤って特定してしまうことを抑制することができる。
画像形成装置では、制御部は、検出部の検出結果に応じて、像担持体へのトナー像の形成に関係する1つ以上の部品について、故障している部品の有無の判定を部品有無判定として行い、故障している部品の有無に応じた情報として、部品有無判定の結果に応じた情報を出力する、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、制御部は、検出部の検出結果に応じてトナー像の周波数分析を行い、周波数分析の結果に応じて部品有無判定を行う、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、制御部は、分析開始条件が満たされた場合、検出部の検出結果に応じてトナー像の周波数分析を第1周波数分析として行い、第1周波数分析の結果として得られる第1周波数スペクトルにおいて、像担持体へのトナー像の形成に関係する1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数にピークが現れているか否かに基づいて、部品有無判定を行う、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、制御部は、第1周波数スペクトルにおいて1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数にピークが現れているか否かを、第1周波数スペクトルの振幅のうち1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数における振幅と、分析開始条件が満たされるよりも前のタイミングにおいて決められた参照値とに基づいて判定する、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、制御部は、第1周波数スペクトルにおいて1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数にピークが現れているか否かを、第1周波数スペクトルの振幅のうち1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数における振幅と、参照値との比に基づいて判定する、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、トナー像は、カラー像であり、制御部は、分析開始条件が満たされた場合、トナー像の色毎に第1周波数分析を行い、トナー像の色毎の第1周波数スペクトルのすべてにおいて、第1周波数にピークが共通して現れている場合、1つ以上の部品のうち、すべての色のトナー像の像担持体への転写に関係する部品について、部品有無判定を行う、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、制御部は、分析開始条件が満たされるよりも前のタイミングにおいて、検出部の検出結果に応じてトナー像の周波数分析を第2周波数分析として行い、第2周波数分析の結果として得られる第2周波数スペクトルに基づいて、参照値を決める、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、制御部は、参照周波数帯における第2周波数スペクトルの振幅に基づいて、参照値を決める、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、制御部は、分析開始条件が満たされるよりも前のタイミングにおいて、検出部の検出結果に応じてトナー像の周波数分析を第2周波数分析として行い、分析開始条件が満たされた場合、検出部の検出結果に応じてトナー像の周波数分析を第1周波数分析として行い、第1周波数分析の結果として得られる第1周波数スペクトルと、第2周波数分析の結果として得られる第2周波数スペクトルとに基づいて、部品有無判定を行う、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、故障している部品の有無に応じた情報は、故障している部品の交換を促す情報を含む、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、像担持体は、トナー像が現像される感光体ドラムであり、検出部は、感光体ドラム上に形成されているトナー像を検出する、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、像担持体は、感光体ドラム上に形成されているトナー像が転写される転写ベルトであり、検出部は、転写ベルト上に形成されているトナー像を検出する、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、トナー像は、ベタ画像である、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、トナー像は、ハーフトーン画像である、構成が用いられてもよい。
画像形成装置では、トナー像の形状は、像担持体の回転方向に延伸する帯状の長方形状である、構成が用いられてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以上に説明した装置(例えば、画像形成装置1)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disk)-ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…画像形成装置、11…プリンタ部、12…コントロールパネル、20…中間転写ベルト、21…従動ローラ、22…バックアップローラ、23…2次転写ローラ、24…レジストローラ、25…給紙ローラ、31、32、33、34…画像形成ステーション、40…ベルトクリーナ、41…検出部、42…シャッター、100…制御部、111…給紙カセット、112…給紙カセット、114…画像形成ユニット、311…感光体ドラム、3111、3112、3113、3114…感光体ドラム、312…帯電チャージャ、313…露光走査ヘッド、314…現像装置、315…感光体クリーナ、316…1次転写ローラ、1101…演算装置、1102…記憶装置、1103…データ受信部、1104…画像データ展開部、AD…定着装置、DF…両面印刷装置、GA、GB…ギア、Gs…ギア列、LA、LB、LC…搬送路、MT…モータ、PA…合流部、PB…分岐部、TA…トレイ、TB…排紙トレイ

Claims (6)

  1. トナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に形成されているトナー像を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に応じて前記トナー像の周波数分析を行い、前記像担持体への前記トナー像の形成に関係する1つ以上の部品について、故障している部品の有無の判定を前記周波数分析の結果に応じて部品有無判定として行い、前記部品有無判定の結果に応じた情報を出力する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記検出部の検出結果に応じて前記トナー像の周波数分析を第1周波数分析として行い、
    前記第1周波数分析の結果として得られる第1周波数スペクトルにおいて、前記像担持体への前記トナー像の形成に関係する1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数にピークが現れているか否かに基づいて、前記部品有無判定を行う、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー像は、カラー像であり、
    前記制御部は、
    前記トナー像の色毎に前記第1周波数分析を行い、
    前記トナー像の色毎の前記第1周波数スペクトルのすべてにおいて、第1周波数にピークが共通して現れている場合、前記1つ以上の部品のうち、すべての色の前記トナー像の前記像担持体への形成に関係する部品について、前記部品有無判定を行う、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    分析開始条件が満たされた場合に前記第1周波数分析を行い、
    前記分析開始条件が満たされるよりも前のタイミングにおいて、前記検出部の検出結果に応じて前記トナー像の周波数分析を第2周波数分析として行い、
    前記第2周波数分析の結果として得られる第2周波数スペクトルに基づいて参照値を決め、
    前記第1周波数スペクトルにおいて前記1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数にピークが現れているか否かを、前記第1周波数スペクトルの振幅のうち前記1つ以上の部品のそれぞれに応じた周波数における振幅と、前記参照値と、に基づいて判定する、
    請求項2から3のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    分析開始条件が満たされるよりも前のタイミングにおいて、前記検出部の検出結果に応じて前記トナー像の周波数分析を第2周波数分析として行い、
    前記分析開始条件が満たされた場合、前記検出部の検出結果に応じて前記トナー像の周波数分析を第1周波数分析として行い、
    前記第1周波数分析の結果として得られる第1周波数スペクトルと、前記第2周波数分析の結果として得られる第2周波数スペクトルとに基づいて、前記部品有無判定を行う、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体は、感光体ドラム上に形成されている前記トナー像が転写される転写ベルトであり、
    前記検出部は、前記転写ベルト上に形成されているトナー像を検出する、
    請求項1から5のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
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