JP2014153478A - 画像投影装置および画像投影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトであり、優れた表示性能を発揮する画像投影装置を提供する。
【解決手段】この画像投影装置は、入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面ミラーとを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備える。1または2以上のレンズは、凹面ミラーの手前に中間結像を形成する。平面ミラーのアスペクト比は、1.9以上である。
【選択図】図2

Description

本開示は、投影光学系を備えた画像投影装置およびそれを用いた画像投影方法に関する。
従来、ハロゲンランプやメタルハライドランプ等を光源として用いた照明光学系(照明装置)と、光変調素子や投影レンズを含む投影光学系(投影光学系)とを備えたプロジェクタ(画像投影装置)が知られている(例えば特許文献1参照)。
近年では、このようなプロジェクタの分野においてマイクロプロジェクタと呼ばれる小型(手のひらサイズ)かつ軽量な携帯型プロジェクタが普及し始めている。このマイクロプロジェクタでは、照明装置の光源として主にLED(Light Emitting Diode)が使用されている。最近では、色再現範囲の拡大および低消費電力化の観点からレーザも注目されている。
一方、短焦点の投影レンズを備え、自らの姿勢(載置する際の設置面)を変えることで壁面(鉛直面)への投影と床面(水平面)への投影とを選択できる画像投影装置が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2011−2611号公報 特開2010−160476号公報
しかしながら、最近では、ユーザの利便性向上のため、このようなプロジェクタに対するさらなるコンパクト化が要求されている。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、よりコンパクトな構成でありながら、良好な表示性能を発揮しうる画像投影装置を提供することにある。また、本開示の他の目的は、大型の画像投影装置を用いることなく、良好な品質の画像を投影可能することのできる画像投影方法を提供することにある。
本開示の一実施形態としての第1の画像投影装置は、入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面ミラーとを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備える。ここで1または2以上のレンズは、凹面ミラーの手前に中間結像を形成する。また、平面ミラーのアスペクト比は、1.9以上である
本開示の一実施形態としての第2の画像投影装置は、入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面光学基板とを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備える。ここで1または2以上のレンズは、凹面ミラーの手前に中間結像を形成する。また、平面光学基板は、入射光の一部を反射すると共に入射光の他の一部を透過させるものである。
本開示の一実施形態としての第3の画像投影装置は、入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面ミラーとを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備える。ここで1または2以上のレンズは、凹面ミラーの手前に中間結像を形成する。また、平面ミラーを光路上に配置した第1の投影モードと平面ミラーを光路上から外した第2の投影モードとの切り替えを、1または2以上のレンズおよび凹面ミラーの姿勢を維持しつつ行う切り替え機構を有する。
本開示の一実施形態としての第4の画像投影装置は、入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面光学基板とを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備える。ここで1または2以上のレンズは、凹面ミラーの手前に中間結像を形成する。また、平面光学基板は、入射光の一部を反射すると共に入射光の他の一部を透過させ、平面光学基板を反射した光を第1の面に投影し、平面光学基板を透過した光を、第1の面と交差する第2の面に投影する。
本開示の一実施形態としての第1から第4の画像投影装置では、投影光学系が入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面ミラーもしくは平面光学基板とを有するので、全体構成がよりコンパクトとなる。
本開示の一実施形態としての第1の画像投影方法は、1または2以上のレンズを透過した光を、その中間結像の形成ののち凹面ミラーにより反射させることと、凹面ミラーにより反射された光を、1.9以上のアスペクト比を有する平面ミラーにより反射させて投影面に画像を投影することとを含むものである。
本開示の一実施形態としての第2の画像投影方法は、1または2以上のレンズを透過した光を、その中間結像の形成ののち凹面ミラーにより反射させることと、凹面ミラーにより反射された反射光を、反射光の進路上に配置した平面ミラーにより反射させたのち投影面に対し照射することで画像を投影し、または、凹面ミラーにより反射された反射光を、反射光の進路上に平面ミラーを配置することなく投影面に対し照射することで画像を投影することとを含むものである。
本開示の一実施形態としての第1および第2の画像投影方法では、1または2以上のレンズを透過した光が凹面ミラーに到達する前に、その中間結像を形成するようにしたので、レンズと凹面ミラーとの距離を近づけることができる。
本開示の一実施形態としての画像投影装置によれば、光学性能を劣化させることなく、よりコンパクトな構成を実現することができる。また、本開示の一実施形態としての画像投影方法によれば、大型の画像投影装置を用いることなく良好な画像を投影することができる。
本開示の一実施の形態に係る表示装置の全体構成例を表す模式図である。 図1に示した投影光学系の詳細な構成例を表す説明図である。 図2に示した投影光学系における角度調整機構を表す斜視図である。 図2に示した投影光学系に用いられる平面ミラーの構成を表す説明図である。 図2に示した投影光学系に用いられる平面ミラーの他の構成を表す説明図である。 図2に示した投影光学系における平面ミラーの反射面のアスペクト比を説明するための第1の説明図である。 図2に示した投影光学系における平面ミラーの反射面のアスペクト比を説明するための第2の説明図である。 図2に示した投影光学系における透明平板の、レンズの中心軸からの距離を説明するための説明図である。 図2に示した投影光学系における平面ミラーの、レンズの中心軸からの距離を説明するための説明図である。 図2に示した投影光学系における透明平板の、レンズの中心軸からの距離を説明するための説明図である。 第1の変形例としての投影光学系の、第1の投影モードにおける構成を表す説明図である。 第1の変形例としての投影光学系の、第2の投影モードにおける構成を表す説明図である。 第1の変形例としての投影光学系における切り替え機構の構成を表す説明図である。 第2の変形例としての投影光学系の構成を表す説明図である。 第3の変形例としての投影光学系の構成を表す説明図である。 第4の変形例としての投影光学系の、第1の投影モードにおける構成を表す説明図である。 第4の変形例としての投影光学系の、第3の投影モードにおける構成を表す説明図である。 第4の変形例としての投影光学系の、第2の投影モードにおける構成を表す説明図である。
以下、本開示の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[表示装置の構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る表示装置の全体構成を表す。この表示装置は、スクリーン4(被投射面)に対して映像(映像光)を投影する投射型の表示装置(画像投影装置)であり、照明装置1と、この照明装置1からの照明光を用いて映像表示を行うための投影光学系2と、これらを収容する外装3とを備えている。照明装置1および投影光学系2は互いに固定され、例えば投影光学系2が外装3に固定されている。
(照明装置1)
照明装置1は、筐体10の内部に、赤色レーザ11R、緑色レーザ11G、青色レーザ11B、カップリングレンズ12R,12G,12B、ダイクロイックプリズム131,132、フライアイレンズ14およびコンデンサレンズ15を備えている。なお、図中に示したZ0は光軸を表している。
赤色レーザ11R、緑色レーザ11Gおよび青色レーザ11Bはそれぞれ、赤色レーザ光、緑色レーザ光または青色レーザ光を発する3種類のレーザ光源である。これらのレーザ光源により光源部が構成されている。赤色レーザ11R、緑色レーザ11Gおよび青色レーザ11Bは、それぞれ例えばパルス発光を行う。すなわち、例えば所定の発光周波数(発光周期)により、間欠的(断続的)にレーザ光を出射するようになっている。赤色レーザ11R、緑色レーザ11Gおよび青色レーザ11Bはそれぞれ、例えば半導体レーザや固体レーザ等からなる。半導体レーザである場合、例えば、赤色レーザ光の波長λrは600〜700nm程度、緑色レーザ光の波長λgは500〜600nm程度、青色レーザ光の波長λbは400〜500nm程度である。
カップリングレンズ12Gは、緑色レーザ11Gから出射された緑色レーザ光をコリメートして(すなわち平行光に変換してそれを)ダイクロイックプリズム131と結合するためのレンズ(結合レンズ)である。同様に、カップリングレンズ12Bは、青色レーザ11Bから出射された青色レーザ光をコリメートしてダイクロイックプリズム131と結合するためのレンズ(結合レンズ)である。カップリングレンズ12Rは、赤色レーザ11Rから出射された赤色レーザ光をコリメートしてダイクロイックプリズム132と結合するためのレンズ(結合レンズ)である。なお、これらのカップリングレンズ12R,12G,12Bによって、ここでは入射した各レーザ光をコリメートしている(平行光に変換している)が、この場合には限られず、カップリングレンズ12R,12G,12Bによってコリメートしなくてもよい(平行光としてなくてもよい)。ただし、上記のようにコリメートしたほうが装置構成の小型化を図ることができるので、より望ましい。
ダイクロイックプリズム131は、カップリングレンズ12Bを介して入射した青色レーザ光を選択的に透過させる一方、カップリングレンズ12Gを介して入射した緑色レーザ光を選択的に反射させるプリズムである。ダイクロイックプリズム132は、ダイクロイックプリズム131から出射した青色レーザ光および緑色レーザ光を選択的に透過させる一方、カップリングレンズ12Rを介して入射した赤色レーザ光を選択的に反射させるプリズムである。これにより、赤色レーザ光、緑色レーザ光および青色レーザ光に対する色合成(光路合成)がなされる。
フライアイレンズ14は、基板上に複数のレンズ(単位セル)が2次元配置された光学部材(インテグレータ)であり、これら複数のレンズの配列に応じて入射光束を空間的に分割して出射させるものである。フライアイレンズ14は、ここではダイクロイックプリズム132とコンデンサレンズ17との間の光路上に配置されている。フライアイレンズ14では、分割された光束が重畳されるように出射される。これにより、フライアイレンズ14からの出射光の均一化(面内の光量分布の均一化)が図られる。なお、フライアイレンズ14では、斜入射光も効率良く照明光として利用するため、その光入射面側だけでなく光出射面側にも単位セル(所定の曲率を有する単位レンズ)が形成されているとよい。
コンデンサレンズ15は、フライアイレンズ152からの出射光を集光し、照明光として出射させるためのレンズである。
照明装置1には、さらに、光変調素子としての反射型液晶パネル16および偏光ビームスプリッタ(PBS;Polarization Beam Splitter)17を備えている。
PBS17は、特定の偏光(例えばP偏光)を選択的に透過させると共に、他の偏光(例えばS偏光)を選択的に反射させる光学部材である。これにより、照明装置1からの照明光(例えばS偏光)が選択的に反射されて反射型液晶パネル16へ入射すると共に、この反射型液晶パネル16から出射した映像光(例えばP偏光)が選択的に透過し、後述のレンズ23へ入射するようになっている。
なお、PBS17と反射型液晶パネル16との間の光路上に、フィールドレンズ(図示せず)を配置してもよい。このフィールドレンズにより照明光をテンセントリックに反射型液晶パネル21へ入射させることで、照明装置1のコンパクト化を図ることができるからである。
反射型液晶パネル16は、照明装置1からの照明光を、図示しない表示制御部から供給される映像信号に基づいて変調しつつ反射させることにより、映像光を出射する光変調素子である。このとき、反射型液晶パネル16では、入射時の偏光と出射時の偏光とが異なるものとなるように反射がなされる。このような反射型液晶パネル16は、例えばLCOS(Liquid Crystal On Silicon)等の液晶素子からなる。
(投影光学系2)
図2は、投影光学系2の詳細な構成を表している。投影光学系2は、例えば入射側から順に1または2以上の投影用のレンズ23と凹面ミラー22と平面ミラー21とを有し、入射光を利用して画像IMGを例えば床面FSへ投影するものである。レンズ23は、鏡筒24に収容されている。レンズ23は、反射型液晶パネル16により変調された照明光(映像光)をスクリーン4(図1)に対して投影(拡大投影)するためのレンズである。レンズ23は、凹面ミラー22の手前に中間結像Mを形成する。中間結像Mの形成位置は凹面ミラー22の手前であればレンズ23と凹面ミラー22との間であってもよいし、あるいはレンズ23の内部であってもよい。投影光学系2は、さらに、凹面ミラー22と平面ミラー21とを結ぶ光路上に、ガラスなどからなる透明平板25を有している。投影光学系2は平面ミラー21を除き、外装3に収容されている。なお、凹面ミラー22は、レンズ23と共に鏡筒24に収容されていてもよい。平面ミラー21は、例えば外装3の外面に設けられた支持部30によって外装3の外部において支持されている。外装3は、凹面ミラー22と平面ミラー21とを結ぶ光路上に開口3Kを有し、その開口3Kを密封するように透明平板25が隙間無く設けられている。
投影光学系2は、その最終面である平面ミラー21の反射面21Sに対して角度θ(例えばθ=45°)をなす投影面としての床面FSに設けられたスクリーン4に画像IMGを投影する。但し、平面ミラー21の角度θは、例えば図3に示した角度調整機構20によって変更可能である。角度調整機構20は、反射ミラー21を保持する保持基板20Aと、その四隅に設けられた4つの調整ねじ20Bとを有している。保持基板20Aは外装3の支持部30に固定されており、調整ねじ20Bを回転させることで外装3の支持部30に対する傾斜角度が変化する。この角度調整機構20により、投影像に指などを映り込ませることなく、平面ミラー21を傾ける調整が簡単にできる。
平面ミラー21の反射面21Sに対する入射角は例えば5°から60°の幅広い範囲であるため、平面ミラー21における反射膜の構成材料としては銀(Ag)がもっとも望ましい。銀コートは上記の角度範囲において、可視光の全域に対して95%以上の反射効率を得ることができるからである。あるいは、平面ミラー21の反射膜を誘電体膜によって構成してもよい。特にレーザ光源を用いる場合、誘電体膜の反射率を最適化することによって、所望の波長の反射率のみを維持しながら、銀を用いた場合よりも安価に製作することが可能である。一方でアルミニウム膜は入射角によるバラつきが大きく、平面ミラー21における反射膜の構成材料としてはあまり望ましくない。
なお、平面ミラー21における反射膜を銀により構成する場合、以下の手法により銀の酸化を防止することが望ましい。例えば図4Aに示したように、銀からなる反射膜21Aを基板21Bの上に形成し、さらに反射膜21Aを覆うように保護膜21Cを設けるとよい。これにより、反射膜21Aが外気と接することがなくなり、反射膜21Aの酸化が防止される。その結果、反射膜21Aの、保護膜21Cと接する面を反射面21Sとして用いることができる。あるいは、図4Bに示したように、銀からなる反射膜21Aを基板21Bの上に形成し、反射膜21Aの、基板21Bと接する面を反射面21Sとして利用してもよい。その場合、基板21Bはガラスなどの透明部材とする。なお、基板21Bの厚み21tによってはゴースト発生の原因となるので、厚み21tを十分に厚く(例えば3f以上が望ましい)することで、これを防ぐことができる。ここでfは投影光学系2の焦点距離である。おおむねf≦1.5mmであると、投影光学系2の全長が150mm程度に収まり、かつ平面ミラー21の幅が150mm以内に抑えられるので、コンパクト化に有利となる。特に、f=1.0mmであれば投影光学系2の全長が100mm程度に収まり、かつ平面ミラー21の幅が100mm以内に抑えられるので、よりいっそうコンパクト化を図ることができる。
また、平面ミラー21の反射面21Sのアスペクト比は1.9以上であることが望ましい。このようにすることで、よりコンパクトな構成とすることができるからである。図5A,5Bに示したように、平面ミラー21の反射面21Sのアスペクト比Wは、床面FSへ投影される画像IMGの画面アスペクト比をW0とすると、角度θだけ傾いた面への写像であることから
W≧W0/cosθ
と表すことができる。その際には平面ミラー21に余計な部分が生じないので、よりコンパクトな構成となる。画面センターへの投影角θは45度以上であることが望ましい。そのようにすることで、折り返しが可能となるからである。たとえば、16:9の画面アスペクト比はW0=1.78であり、θ=45°を用いてW≧2.5とすることで、平面ミラー21の寸法を低減することができる。また、4:3のアスペクト比W0=1.33に対しては、W≧1.9とするのが望ましい。なお、図5Aは、投影光学系2における透明平板25、平面ミラー21および画像IMGの関係を表す説明図であり、図5Bは、その展開図である。
レンズ23は、同一の中心軸S上に配置された対称光学系である。透明平板25は、レンズ23の中心軸Sと実質的に平行に延在しているとよい。また、透明平板25における、入射側の通過光束重心位置および出射側の通過光束重心位置は、それぞれ、レンズ23の中心軸Sから投影光学系2の焦点距離fの4.6倍以下の距離Xに配置されていることが望ましい。以下、その理由を説明する。透明平板25はなるべく小さくすることが望まれる。透明平板25は、外装3の開口3Kに設けられ、凹面ミラー22からの光を透過させる窓部であるが、小型化することでそのクリーニングが容易となるからである。また、小型化することで、重量を低減できるうえ、材料費等のコストの低下にも繋がるからである。例えば図6に示したように、凹面ミラー22よりも入射側に位置するレンズ23が同一の中心軸S上に配置されている場合、凹面ミラー22で反射したのち、各像高からの光は一旦この中心軸S上において集光する。本実施の形態における、透明平板25への入射角度φは、収差バランスの関係上φ≦60°とすることが望まれる。よって透明平板25の位置が中心軸Sから離れるにつれ、透明平板25の寸法が急激に増大する。光束の半径Rは、中心軸Sと透明平板25との距離をXとすれば、
R=Xtanφ
に従って増大する。ここで凹面ミラー22の焦点距離f1は、収差を低減できるパワーおよびサイズの関係上、投影光学系2の焦点距離fに対して、
|f1|≦4.0×|f|
を満たすことが望ましい。凹面ミラー22の反射面22Sの曲率半径Rmは、Rm=2×|f1|であり、半径Rがこれを上回ると透明平板25の平面寸法が凹面ミラー22の反射面22Sの平面寸法を上回るため、外装3の寸法が大きくなってしまう。よって、
Rm≧R
を満たすことが望ましく、
2×|f1|≧Xtanφ
8.0×|f|≧Xtanφ
8.0×|f|/tanφ≧X
となる。ここでφ=60°とすれば、
4.6×|f|≧X
を満たす必要がある。たとえば焦点距離f=1[mm]ならば、
4.6≧X[mm]
を満たす必要がある。またこの部分には透明平板25のほか、波長板やフィルターなどの光学素子を置くのに適している。
平面ミラー21の位置についても一定程度の範囲に収めることで投影光学系2のコンパクト化が可能である。具体的には、図7において、平面ミラー21における光束重心位置21Pとレンズ23の中心軸Sとの距離Yは、凹面ミラー22の曲率半径Rmの1.42倍以上であるとよい。平面ミラー21の高さは、自身の光線と凹面ミラー22の干渉を避けられる程度に高く、かつ自らのサイズが一定程度小さくなるよう低くしなければならない。図7に示したように、最もレンズ23の近くに投影される光線のケラレを避けるために、平面ミラー21を、一定程度高く設ける必要がある。すなわち、
D2−D1≧f1
を満たすことが望ましい。この範囲を逸脱すると、平面ミラー21において反射した光線が凹面ミラー21と干渉してしまうからである。ここで、D1は、レンズ23の中心軸S上における凹面ミラー22の焦点22FPと平面ミラー21の光束重心位置21Pとの距離である。また、D2は、中心軸S上における光束重心位置21Pと平面ミラー21で反射した光線の透過点21LPとの距離である。平面ミラー21の、中心軸Sに対する角度をψとすれば、距離Yは以下のように表すことができる。
Y{tan(2ψ−φ)−tan(φ)}≧f1
Y≧|f1|/{tan(2ψ−φ)−tan(φ)}
ここでψ=45°の場合、最少画角到達光線ではφを40°以下とすることが好ましい。よって、
Y≧2.84×|f1|=1.42×|Rm|
となる。
Rm=−7mmとすれば、
Y≧9.9mm
を満たす必要がある。
なお平面ミラー21の高さ、すなわち距離Yは、なるべく低いほうが望ましい。投影光学系2の薄型化を図ることができるからである。
<平面ミラーと組み合わせた際の平面ガラス位置>
特に、透明平板25を用いる場合、透明平板25とレンズ23の光軸(中心軸S)との距離Xは、平面ミラー21における光束重心位置21Pとレンズ23の中心軸Sとの距離Yの0.3倍以下であるとよい。図8に示したように、透明平板25を凹面ミラー22の焦点22FPから最近傍の反射光線までのD3内に入るように構成しておけば、必ず反射光線を避けられ、光学的に有利だからである。
D3=Y−Ytanφ/tan(2ψ―φ)
であるから、
D3≧X
Y−Ytanφ/tan(2ψ―φ)≧X
を満たす必要がある。
ここでψ=45°の場合、レンズ設計上φ≦40°とすることが望ましいので、
0.3×Y≧X
がより望ましいこととなる。前述の前提を用いれば、
Y=9.9mmとして、
2.9[mm] ≧X
となる。
[表示装置の表示動作]
この表示装置では、図1に示したように、まず照明装置1において、赤色レーザ11R、緑色レーザ11Gおよび青色レーザ11Bからそれぞれ出射された各色レーザ光(赤色レーザ光、緑色レーザ光および青色レーザ光)が、カップリングレンズ12R,12G,12Bによってそれぞれコリメートされ、平行光となる。次いで、平行光となった各色レーザ光は、ダイクロイックプリズム131,132によって色合成(光路合成)がなされる。光路合成がなされた各レーザ光は、フライアイレンズ14およびコンデンサレンズ15をこの順に通過し、照明光としてPBS17に入射する。この際、フライアイレンズ14により、PBS17への入射光の均一化(面内の光量分布の均一化)が図られている。
PBS17へ入射した照明光は、PBS17によって選択的に反射され、反射型液晶パネル16へ入射する。反射型液晶パネル16では、この照明光が映像信号に基づいて変調されつつ反射されることにより、映像光として出射する。ここで、反射型液晶パネル16では、入射時の偏光と出射時の偏光とが異なるので、反射型液晶パネル16から出射した映像光は選択的にPBS17を透過し、レンズ23へと入射する。そして、レンズ23へ入射した映像光は、レンズ23を含む投影光学系2によって、スクリーン4に対して投影(拡大投影)される。具体的には、映像光はレンズ23を透過し、その中間結像Mを形成したのち凹面ミラー22により反射し、平面ミラー21へ向かう。平面ミラー21では、凹面ミラー22により反射された映像光をさらに反射してスクリーン4へ画像を拡大投影する。
この際、赤色レーザ11R、緑色レーザ11Gおよび青色レーザ11Bはそれぞれ、例えば、所定の発光周波数による間欠的な発光動作を行う。これにより、各色レーザ光(赤色レーザ光,緑色レーザ光,青色レーザ光)が、時分割的に順次出射される。そして、反射型液晶パネル16では、各色成分(赤色成分、緑色成分、青色成分)の映像信号に基づいて、対応する色のレーザ光が時分割的に順次変調される。このようにして、映像信号に基づくカラー映像表示がこの表示装置においてなされる。
[表示装置の作用効果]
このような構成により、本実施の形態の表示装置によれば、光学性能を劣化させることなく、よりコンパクトな構成を実現することができる。例えば本実施の形態では、投影光学系2の、最も像側の構成要素として平面ミラー21を配置するようにした。平面ミラー21の反射面21Sを最終面とすることにより、一般的な超短焦点レンズの構成であり、フットプリントが大きく高さが小さい状態でありながら、床面FSへの投影を可能にしている(図2参照)。また、投影光学系2が、入射側から順にレンズ23と凹面ミラー22と平面ミラー21とを有し、凹面ミラー22の手前に中間結像Mを形成するようにしたので、平面ミラー21の寸法を小さくすることができる。
さらに、平面ミラー21の反射面21Sのアスペクト比を1.9以上とすれば、よりコンパクトな構成とすることができる。また、本実施の形態では、レンズ23が同一の中心軸S上に配置された対称光学系であり、透明平板25は、中心軸Sと実質的に平行に延在し、かつ、中心軸Sから焦点距離fの4.6倍以下の距離Xに配置されている。このため、全体構成のコンパクト化に有利となっている。但し、透明平板25は、中心軸Sと平行でなくともよい。
[変形例1]
図9Aおよび図9Bは、上記実施の形態における第1の変形例としての投影光学系2Aを備えた表示装置を表している。本変形例の投影光学系2Aでは、平面ミラー21を凹面ミラー22からの映像光(反射光)の光路上(進路上)に配置した第1の投影モード(図9A)と平面ミラー21をその光路上から外した第2の投影モード(図9B)との切り替えが行われる。すなわち、第1の投影モードでは、凹面ミラー22により反射された反射光を、その進路上に配置した平面ミラー21により反射し、さらに平面ミラー21により反射された反射光を投影面に照射することで画像を投影する。一方、第2の投影モードでは、平面ミラー21を配置することなく、凹面ミラー22により反射された反射光を投影面に照射することで画像を投影する。投影光学系2Aは、例えば、レンズ23および凹面ミラー22の姿勢を維持しつつ、第1の投影モードと第2の投影モードとの切り替えを行う切り替え機構31を有する。この切り替え機構31は、例えば図9Cに示したように、平面ミラー21を保持する保持基板32の一端が、保持基板32の一辺に沿った回転軸Z31を中心として回転可能に外装3に取り付けられたものである。詳細には、回転軸Z31上において、例えば保持基板32の一端にはギア33および円柱状の突起34が設けられると共に他端には他の円柱状の突起34が設けられている。ギア33は、例えばモータの駆動軸に固定されたギア(図示せず)と係合し、突起34は、例えば外装3に設けられた嵌号穴(図示せず)と嵌号している。この切り替え機構31では、ギア33が例えばモータなどにより駆動されて回転軸Z31を中心として回転すると、保持基板32と共に平面ミラー21が回転軸Z31を中心として回動するようになっている。このとき第1の投影モードでは平面ミラー21の角度の精度が重要であるので、外装3に位置精度の高いストッパ(図示せず)を設け、そのストッパに突き当たるまで平面ミラー21を回動させるとよい。また、保持基板32に対する平面ミラー21の傾きを微調整するために、例えば図3のような調整機構をさらに設けてもよい。あるいは、切り替え機構31を設ける代わりに、平面ミラー21およびそれを保持する保持基板32が外装3に対し着脱可能となっていてもよい。図9Aに示した第1の投影モードでは、平面ミラー21を反射した光を外装3の設置面に沿った投影面(例えば外装3のフットプリントと平行な投影面)である床面FSに画像IMGを投影する。一方、図8Bに示した第2の投影モードでは、凹面ミラー22からの光を、平面ミラー21を介することなく外装3の設置面と交差する投影面(例えば外装3のフットプリントに垂直な投影面)である壁面WSに画像IMGを投影する。
このように、本変形例では、平面ミラー21を、外装3から取り外し、あるいは光路上から外れるように移動させることで、凹面ミラー22から投影面へ向かう光束と干渉しないようにしている。また、凹面ミラー22から投影面に向かう光束を平面ミラー21により折り返した場合であっても、その光束が外装3などと干渉しないように構成されている。その結果、床面FSおよび壁面WSの双方への画像IMGの投影を、本体の姿勢を変更することなく、簡易的な方法で行い得る。なお、平面ミラー21の取り外しや移動の具体的手段は上述のものに限られない。手動もしくは電気式のいずれでもよいし、また平面ミラー21を光軸と交差する横方向に避ける方法のほか、平面ミラー21を折りたたむなどの方法も考えられる。このように、平面ミラー21の着脱や移動が行われた場合であっても、透明平板25により、依然として凹面ミラー22に対する防塵機能および防接触機能を維持することができる。
[変形例2]
図10は、上記実施の形態における第2の変形例としての投影光学系2Bを備えた表示装置を表している。本変形例の投影光学系2Bは、平面ミラー21の代わりに無偏光分離膜26を設置するようにしたことを除き、他は上記実施の形態における投影光学系2と同様の構成である(変形例2)。
無偏光分離膜26は、いわゆるハーフミラーであり、例えば誘電体や金属材料などを含む層を複数積層してなる多層膜である。無偏光分離膜26は、波長選択性を有さず、また偏光についての選択性も有さず、入射したレーザ光の約半分の光量のレーザ光を透過すると共に残り半分の光量のレーザ光を反射するものである。あるいは、無偏光分離膜26は、波長選択性を有するものであっても、使用される特定範囲の波長を有する入射したレーザ光について約半分の光量のレーザ光を透過すると共に残り半分の光量のレーザ光を反射するものであればよい。なお、無偏光分離膜26におけるレーザ光の透過光量と反射光量との割合は適宜選択すればよく、1対1の割合に限定されるものではない。
このように、本変形例では、入射光の一部を透過し、他の一部を反射することで、床面FSおよび壁面WSの双方への画像IMGの投影を同時に行うことができるのでユーザの利便性が向上する。たとえば、センシングデバイスを床面側に配置し、透過率および反射率がいずれも50%の無偏光分離膜26を用いて床面FSおよび壁面WSへの同時投影を行う。ここで、例えば床面FSへ投影した画像を入力用画像とし、壁面WSへ投影した画像を表示用画像とするなどの使用方法が考えられる。センシングデバイスにより床面FSへ投影された画像における指の位置を把握し、たとえば投影画面内のポインターを動かすように情報処理を行う。こうすることで、ユーザはより見やすい壁面WSの画像を見ながらよりアクセスしやすい床面の画像での操作ができるようになる。超短焦点プロジェクタでは一般に指などを投影面内に配置すると影が長く伸びてしまい、投影情報の邪魔をしてしまうが、この手法ではポインティングしても壁面WSの情報は邪魔をされず、かつ床面FSへの画像にもある程度の画面情報が表示されるために非常に使いやすくなる。床面FSにある程度の情報を表示するため、無偏光分離膜26の反射率Rfは
20%≦Rf
とすることが望ましい。
また、無偏光分離膜26が波長選択性を有するものであれば、その性質を利用して、壁面WSと、床面FSとに対してそれぞれ異なる画像を選択的に投影することもできる。
[変形例3]
さらに、図11に示した投影光学系2Cのように、無偏光分離膜26の代わりに偏光分離膜27を載置してもよい(変形例3)。本変形例では、光源においてレーザ光の偏光を切り替えることで、床面FSと、壁面WSとに、それぞれ異なった画像を選択的に投影することが可能である。例えば、反射型液晶パネル16とレンズ23との間に偏光変換素子28を載置し、反射型液晶パネル16において2種類の画像(IMG1およびIMG2)を時間的に変化させつつ、これと同期して偏光変換素子28により偏光方向を時間的に変化させる。これによってたとえばS偏光であれば床面FSへ画像IMG1を投影し、P偏光であれば壁面WSへ画像IMG2を投影することが可能になり、一つのデバイスで2方向への異なった画像を投影することができる。
[変形例4]
さらに、図12A〜12Cに示した投影光学系2Dのように、平面ミラー21を光路上に載置した状態(図12A)と、無偏光分離膜26を光路上に載置した状態(図12B)と、それらを光路上から外した状態(図12C)との切り替えが可能なものであってもよい。本変形例では、例えば平面ミラー21の一端と無偏光分離膜26の一端とが同一の軸SSを中心として回転可能となっている。
以上、実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、複数種類(赤色用,緑色用,青色用)の光源がいずれもレーザ光源である場合について説明したが、この場合には限られず、他の光源(例えばLED等)を用いてもよい。あるいは、レーザ光源と他の光源(例えばLED等)とを組み合わせて用いてもよい。
加えて、上記実施の形態等では、光変調素子が反射型の液晶素子である場合を例に挙げて説明したが、この場合には限られない。すなわち、例えば透過型の液晶素子であってもよく、あるいは、液晶素子以外の光変調素子(例えば、DMD(Digital Micromirror Device)など)であってもよい。
また、上記実施の形態等では、異なる波長の光を発する3種類の光源を用いた場合について説明したが、例えば3種類の光源ではなく、1種類や2種類,4種類以上の光源を用いるようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態等では、照明装置および表示装置の各構成要素(光学系)を具体的に挙げて説明したが、全ての構成要素を備える必要はなく、また、他の構成要素を更に備えていてもよい。具体的には、例えばダイクロイックプリズム131,132の代わりに、ダイクロイックミラーを設けるようにしてもよい。
また、本技術は以下のような構成を取り得るものである。
(1)
入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面ミラーとを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備え、
前記1または2以上のレンズは、前記凹面ミラーの手前に中間結像を形成し、
前記平面ミラーのアスペクト比は1.9以上である
画像投影装置。
(2)
前記凹面ミラーと前記平面ミラーとを結ぶ光路上に透明平板をさらに備えた
上記(1)に記載の画像投影装置。
(3)
前記1または2以上のレンズは、光軸上に配置された対称光学系であり、
前記透明平板における入射側の通過光束重心位置および前記透明平板における出射側の通過光束重心位置は、それぞれ、前記1または2以上のレンズの光軸から前記投影光学系の焦点距離の4.6倍以下の距離に配置されている
上記(2)記載の画像投影装置。
(4)
前記平面ミラーにおける光束重心位置と前記1または2以上のレンズの光軸との距離は、前記凹面ミラーの曲率半径の1.42倍以上である
上記(3)記載の画像投影装置。
(5)
前記透明平板と前記1または2以上のレンズの光軸との距離は、前記平面ミラーにおける光束重心位置と前記1または2以上のレンズの光軸との距離の0.3倍以下である
上記(4)記載の画像投影装置。
(6)
前記平面ミラーの角度を調整する角度調整機構を有する
上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の画像投影装置。
(7)
前記平面ミラーを光路上に配置した第1の投影モードと前記平面ミラーを光路上から外した第2の投影モードとの切り替えを、前記1または2以上のレンズおよび前記凹面ミラーの姿勢を維持しつつ行う切り替え機構を有する
上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の画像投影装置。
(8)
前記1または2以上のレンズおよび前記凹面ミラーを収容する筐体を備え、
前記第1の投影モードでは、前記平面ミラーを反射した光を前記筐体の設置面に沿った面に投影し、
前記第2の投影モードでは、前記凹面ミラーからの光を、前記平面ミラーを介することなく前記筐体の設置面と交差する面に投影する
上記(7)記載の画像投影装置。
(9)
前記平面ミラーに対して45°をなす投影面に前記画像を投影する
上記(7)または(8)に記載の画像投影装置。
(10)
照明光学系と、
前記照明光学系からの照明光を映像信号に基づいて変調する光変調素子と
をさらに備えた
上記(1)から(9)のいずれか1つに記載の画像投影装置。
(11)
入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面光学基板とを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備え、
前記1または2以上のレンズは、前記凹面ミラーの手前に中間結像を形成し、
前記平面光学基板は、前記入射光の一部を反射すると共に前記入射光の他の一部を透過させる
画像投影装置。
(12)
前記平面光学基板は、前記入射光を、その波長に応じて反射もしくは透過し、またはその偏光に応じて反射もしくは透過する
上記(11)記載の画像投影装置。
(13)
入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面ミラーとを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備え、
前記1または2以上のレンズは、前記凹面ミラーの手前に中間結像を形成し、
前記平面ミラーを光路上に配置した第1の投影モードと前記平面ミラーを光路上から外した第2の投影モードとの切り替えを、前記1または2以上のレンズおよび前記凹面ミラーの姿勢を維持しつつ行う切り替え機構を有する
画像投影装置。
(14)
前記1または2以上のレンズおよび前記凹面ミラーを収容する筐体を備え、
前記第1の投影モードでは、前記平面ミラーを反射した光を前記筐体の設置面に沿った面に投影し、
前記第2の投影モードでは、前記凹面ミラーからの光を、前記平面ミラーを介することなく前記筐体の設置面と直交する面に投影する
上記(13)記載の画像投影装置。
(15)
前記筐体は、前記凹面ミラーと前記平面ミラーとを結ぶ光路上に開口を有し、
前記開口には透明平板が隙間無く設けられている
上記(14)記載の画像投影装置。
(16)
前記入射光の一部を反射すると共に前記入射光の他の一部を透過させる平面光学基板をさらに備え、
前記切り替え機構により、前記第1の投影モードまたは前記第2の投影モードと、前記平面ミラーを光路上から外すと共に前記平面光学基板を光路上に配置した第3の投影モードとの切り替えを行う
上記(13)から(15)のいずれか1つに記載の画像投影装置。
(17)
入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面光学基板とを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備え、
前記1または2以上のレンズは、前記凹面ミラーの手前に中間結像を形成し、
前記平面光学基板は、前記入射光の一部を反射すると共に前記入射光の他の一部を透過させ、
前記平面光学基板を反射した光を第1の面に投影し、
前記平面光学基板を透過した光を、前記第1の面と交差する第2の面に投影する
画像投影装置。
(18)
1または2以上のレンズを透過した光を、その中間結像の形成ののち凹面ミラーにより反射させることと、
前記凹面ミラーにより反射された光を、1.9以上のアスペクト比を有する平面ミラーにより反射させて投影面に画像を投影することと
を含む
画像投影方法。
(19)
1または2以上のレンズを透過した光を、その中間結像の形成ののち凹面ミラーにより反射させることと、
前記凹面ミラーにより反射された反射光を、前記反射光の進路上に配置した平面ミラーにより反射させたのち投影面に対し照射することで画像を投影し、または、前記凹面ミラーにより反射された反射光を、前記反射光の進路上に平面ミラーを配置することなく投影面に対し照射することで画像を投影することと
を含む
画像投影方法。
1…照明装置、2,2A,2B…投影光学系、3…外装、3K…開口、4…スクリーン、10…筐体、10S…下面、11R…赤色レーザ、11G…緑色レーザ、11B…青色レーザ、12R,12G,12B…カップリングレンズ、131,132…ダイクロイックプリズム、14…フライアイレンズ、15…コンデンサレンズ、16…反射型液晶パネル、17…偏光ビームスプリッタ(PBS)、20…角度調整機構、20A…保持基板、20B…調整ねじ、21…平面ミラー、21S…反射面、21P…光束重心位置、22…凹面ミラー、23…レンズ、24…鏡筒、25…透明平板、26…無偏光分離膜、27…偏光分離膜、28…偏光変換素子、30…支持部、31…切り替え機構、32…保持基板、S…中心軸。

Claims (19)

  1. 入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面ミラーとを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備え、
    前記1または2以上のレンズは、前記凹面ミラーの手前に中間結像を形成し、
    前記平面ミラーのアスペクト比は、1.9以上である
    画像投影装置。
  2. 前記凹面ミラーと前記平面ミラーとを結ぶ光路上に透明平板をさらに備えた
    請求項1記載の画像投影装置。
  3. 前記1または2以上のレンズは、光軸上に配置された対称光学系であり、
    前記透明平板における入射側の通過光束重心位置および前記透明平板における出射側の通過光束重心位置は、それぞれ、前記1または2以上のレンズの光軸から前記投影光学系の焦点距離の4.6倍以下の距離に配置されている
    請求項2記載の画像投影装置。
  4. 前記平面ミラーにおける光束重心位置と前記1または2以上のレンズの光軸との距離は、前記凹面ミラーの曲率半径の1.42倍以上である
    請求項3記載の画像投影装置。
  5. 前記透明平板と前記1または2以上のレンズの光軸との距離は、前記平面ミラーにおける光束重心位置と前記1または2以上のレンズの光軸との距離の0.3倍以下である
    請求項4記載の画像投影装置。
  6. 前記平面ミラーの角度を調整する角度調整機構を有する
    請求項1記載の画像投影装置。
  7. 前記平面ミラーを光路上に配置した第1の投影モードと前記平面ミラーを光路上から外した第2の投影モードとの切り替えを、前記1または2以上のレンズおよび前記凹面ミラーの姿勢を維持しつつ行う切り替え機構を有する
    請求項1記載の画像投影装置。
  8. 前記1または2以上のレンズおよび前記凹面ミラーを収容する筐体を備え、
    前記第1の投影モードでは、前記平面ミラーを反射した光を前記筐体の設置面に沿った面に投影し、
    前記第2の投影モードでは、前記凹面ミラーからの光を、前記平面ミラーを介することなく前記筐体の設置面と交差する面に投影する
    請求項7記載の画像投影装置。
  9. 前記平面ミラーに対して45°をなす投影面に前記画像を投影する
    請求項7記載の画像投影装置。
  10. 照明光学系と、
    前記照明光学系からの照明光を映像信号に基づいて変調する光変調素子と
    をさらに備えた
    請求項1記載の画像投影装置。
  11. 入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面光学基板とを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備え、
    前記1または2以上のレンズは、前記凹面ミラーの手前に中間結像を形成し、
    前記平面光学基板は、前記入射光の一部を反射すると共に前記入射光の他の一部を透過させる
    画像投影装置。
  12. 前記平面光学基板は、前記入射光を、その波長に応じて反射もしくは透過し、またはその偏光に応じて反射もしくは透過する
    請求項11記載の画像投影装置。
  13. 入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面ミラーとを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備え、
    前記1または2以上のレンズは、前記凹面ミラーの手前に中間結像を形成し、
    前記平面ミラーを光路上に配置した第1の投影モードと前記平面ミラーを光路上から外した第2の投影モードとの切り替えを、前記1または2以上のレンズおよび前記凹面ミラーの姿勢を維持しつつ行う切り替え機構を有する
    画像投影装置。
  14. 前記1または2以上のレンズおよび前記凹面ミラーを収容する筐体を備え、
    前記第1の投影モードでは、前記平面ミラーを反射した光を前記筐体の設置面に沿った面に投影し、
    前記第2の投影モードでは、前記凹面ミラーからの光を、前記平面ミラーを介することなく前記筐体の設置面と直交する面に投影する
    請求項13記載の画像投影装置。
  15. 前記筐体は、前記凹面ミラーと前記平面ミラーとを結ぶ光路上に開口を有し、
    前記開口には透明平板が隙間無く設けられている
    請求項14記載の画像投影装置。
  16. 前記入射光の一部を反射すると共に前記入射光の他の一部を透過させる平面光学基板をさらに備え、
    前記切り替え機構により、前記第1の投影モードまたは前記第2の投影モードと、前記平面ミラーを光路上から外すと共に前記平面光学基板を光路上に配置した第3の投影モードとの切り替えを行う
    請求項13記載の画像投影装置。
  17. 入射側から順に1または2以上のレンズと凹面ミラーと平面光学基板とを有し、入射光を利用して画像を投影する投影光学系を備え、
    前記1または2以上のレンズは、前記凹面ミラーの手前に中間結像を形成し、
    前記平面光学基板は、前記入射光の一部を反射すると共に前記入射光の他の一部を透過させ、
    前記平面光学基板を透過した光を、前記第1の面と交差する第2の面に投影する
    画像投影装置。
  18. 1または2以上のレンズを透過した光を、その中間結像の形成ののち凹面ミラーにより反射させることと、
    前記凹面ミラーにより反射された光を、1.9以上のアスペクト比を有する平面ミラーにより反射させて投影面に画像を投影することと
    を含む
    画像投影方法。
  19. 1または2以上のレンズを透過した光を、その中間結像の形成ののち凹面ミラーにより反射させることと、
    前記凹面ミラーにより反射された反射光を、前記反射光の進路上に配置した平面ミラーにより反射させたのち投影面に対し照射することで画像を投影し、または、前記凹面ミラーにより反射された反射光を、前記反射光の進路上に平面ミラーを配置することなく投影面に対し照射することで画像を投影することと
    を含む
    画像投影方法。
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