JP2019061227A - 画像投写装置 - Google Patents

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恒夫 内田
Tsuneo Uchida
恒夫 内田
克 山田
Katsu Yamada
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Abstract

【課題】小型の画像投写装置を提供する。【解決手段】画像投写装置は、投写画像を形成する画像表示素子と、画像表示素子の出射面側に位置し、絞りと複数のレンズを含む透過光学系110と、透過光学系の出射光を反射する正のパワーを有する第1ミラー121と、第1ミラーの反射光を投写面に反射する平面ミラーである第2ミラー122とを含む反射光学系120と、を備える。第1ミラー121は、透過光学系の光軸方向において、第2ミラー122と投写面との間に位置し、かつ、第2ミラーの反射面が投写面と非平行となるように、反射光学系が配置される。透過光学系110と第1ミラー121との間に中間像が結像される。【選択図】図6

Description

本開示は、画像表示素子が生成した画像を投写する画像投写装置に関する。
特許文献1は、画像生成部で生成された画像を被投射面に拡大投射する投射装置を開示する。その投射装置は、光源を含む照明系と、光軸に沿って可動な焦点位置調整用の光学素子を含む複数の光学素子を有し、照明系から射出され前記画像生成部を経由した光を投射光として射出する投射光学系と、投射光学系から射出され被投射面に向かう投射光の光路上に配置され、少なくとも一部に平坦な反射面を有する反射光学部材と、反射面を被投射面に平行に維持した状態で、反射光学部材を被投射面に交差する所定方向に駆動し、これと連動して焦点位置調整用の光学素子を前記光軸に沿って駆動することにより、投射光の光路長の変化量に応じた投射画像の倍率変更と変化量に応じた焦点合わせとを同時に行う調整装置と、を備える。この構成により、拡大率の向上と操作性の向上を両立させている。
特開2012−168482号公報
本開示は、小型の画像投写装置を提供する。
本開示の一態様において、投写面に画像を投写するための画像投写装置が提供される。画像投写装置は、投写画像を形成する画像表示素子と、画像表示素子の出射面側に位置し、絞りと複数のレンズを含む透過光学系と、透過光学系の出射光を反射する正のパワーを有する第1ミラーと、第1ミラーの反射光を投写面に反射する平面ミラーである第2ミラーとを含む反射光学系と、を備える。第1ミラーは、透過光学系の光軸方向において、第2ミラーと投写面との間に位置し、かつ、第2ミラーの反射面が投写面と非平行となるように、反射光学系が配置される。透過光学系と第1ミラーとの間に中間像が結像される。
本開示によれば、透過光学系と第1ミラーとの間に中間像が結像されることにより、画像投写装置の小型化を実現することができる。
本開示の画像投写装置を説明する構成図である。 本開示の画像投写装置を拡大した構成図である。 数値実施例1における透過光学系の構成図である。 数値実施例2における透過光学系の構成図である。 数値実施例3における透過光学系の構成図である。 本開示の画像投写装置における光学系の駆動部を説明した図である。 第2ミラーの平行移動を説明した図である。 第2ミラーの平行移動による投影画像のサイズ変化を説明した図である。 ミラー駆動部の構成例1を示す図である。 ミラー駆動部の構成例2を示す図である。 ミラー駆動部の構成例3を示す図である。 第2ミラーの平行移動の投影画像への影響を説明した図である。 第2ミラーの回転移動の投影画像への影響を説明した図である。 第2ミラーの回転中心の位置を説明した図である。 第2ミラーおよび投写面に対する光線の入射角を説明した図である。 第1ミラーおよび第2ミラーに対する光線の入射角を説明した図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
1.画像投写装置の構成
以下、本開示の一実施の形態である画像投写装置10を図1から図5を用いて説明する。
図1は、本開示の画像投写装置10の光学系を説明する断面構成図である。画像投写装置10は、投写光学系100と、画像表示素子130と、透過素子140とから構成される。画像投写装置10は、画像表示素子130で形成された画像を、画像投写装置10と正対しない方向(斜めの方向)にあるスクリーンSCに投写する。ここで、スクリーンSCが画像投写装置10と正対しない方向にある場合、画像投写装置10が投写する画像の中心が到達するスクリーンSCの点における法線の方向と、投写光学系100の最終面から出射する光線の内、画像の中心を通る光線の光路の方向とが一致しない。なお、本開示にかかる画像投写装置10において、透過光学系110の絞りAの中心と、最も投写側に位置するレンズの中心とを結ぶ線を光軸AZとする。しかしながら、光軸AZは、最も多くのレンズ中心を共有する軸としてもよいし、画像表示素子130の位置に対し、出射光の光路(画像表示素子130からスクリーンSCに至る光路における、画像表示素子130の表示面の中心からスクリーンSC上の拡大像の中心に至る主光線の光路)を含む面内で偏心して設定してもよい。
画像投写装置10は、光軸AZの延長線とスクリーンSC(投写面)とが交差する点を含む所定の領域に画像を投写する。ここで、画像投写装置10は、透過光学系110内にプリズムやミラーなどの反射面を有する場合には、当該反射面で反射して曲げられた後の光学系の光軸の延長線とスクリーンSCとが交差する点を含む領域に画像を投写する。しかし、正対しない方向にあれば光軸AZの延長線とスクリーンSC(投写面)とは交差する領域に画像を投写する必要はない。
また、本開示にかかる画像投写装置10は曲率を有するスクリーンSCに投写してもよい。
図2は、本開示の画像投写装置10を拡大した断面構成図である。投写光学系100は、全体として正のパワーの透過光学系110と、全体として正のパワーの反射光学系120とを備える。
透過光学系110は、画像表示素子130からスクリーンSCの間に、順に、正のパワーの第1レンズ群G1と、正のパワーの第2レンズ群G2と、正のパワーの第3レンズ群G3と、正のパワーの第4レンズ群G4とを含む。画像表示素子130と第1レンズ群G1との間にプリズムPBが配置されている。
第1レンズ群G1は、1枚の両凸レンズから構成される。
第2レンズ群G2は、4枚のレンズ素子から構成される。
第3レンズ群G3は、開口絞りAを備える。また、第3レンズ群G3は、この開口絞りAよりも投写側において5枚のレンズ素子を有し、全体として正のパワーを有する。
透過光学系110の内、最もスクリーンSC側にある第4レンズ群G4は、スクリーンSCから画像表示素子130までの間に、順に、投写側に凸を向けた正メニスカスレンズL14、両凹レンズL141、及び、負レンズと正レンズを接合して形成される正メニスカス形状の接合レンズL142を備える。正のメニスカス形状の接合レンズL142は、画像表示素子130側に凸を向けて配置される。最投写側の第4レンズ群G4において、正メニスカス形状の最投写側レンズL14と、正メニスカス形状の接合レンズL142は、互いに凹面を向かい合わせるようにして配置される。
また、第4レンズ群G4は、最もスクリーンSC側に、透過光学系110において最も偏肉比が大きい形状を有するレンズL14を有する。これにより、透過する光束の中心と周辺との屈折力差を大きくできるため、像面湾曲の補正に有効である。
最投写側レンズL14の画像表示素子130側において隣接するレンズL141は、両凹形状を有している。この両凹形状のレンズL141の少なくとも一方の面が非球面形状を有することが望ましい。具体的には、レンズの中心から径方向に離れるに従って、曲率が小さくなる形状を有する。すなわち、レンズの中心側に比べてレンズの外側のパワーが小さい形状となっている。
なお、投写光学系100は、第2レンズ群G2と第4レンズ群G4の2つのレンズ群でフォーカスを行う。第4レンズ群G4には非球面形状を少なくとも1面含み、フォーカス時に発生する像の歪みや解像度の劣化を抑制している。これにより、投写距離が変わっても良好な光学性能を満たせる。
透過光学系110とスクリーンSCとの間に中間像が結像される。こうすることで、透過光学系110から射出された光線と、最もスクリーンSC側の第1ミラー121との共役位置が離れる。このため、第1ミラー121に入射する光線角度が緩くなり、反射光学系の小型化に有利となる。
反射光学系120は、透過光学系110が出射する光束を反射し、スクリーンSCに投写する。反射光学系120は、第1ミラー121と第2ミラー122の2枚のミラーから構成される。第1ミラー121はその反射面が凹面の自由曲面形状をしており全体として正のパワーを有する。第2ミラー122は平面の反射面を有する平面ミラーである。なお、反射光学系120は、1枚以上のミラーから構成されればよく、ミラーの数は2枚に限定されるものではない。
画像表示素子130は、画像信号を基にスクリーンSCに投写する画像を形成する。画像表示素子としては、DMD(Digital Micromirror Device)、及び透過型または反射型の液晶パネル等の空間変調素子を用いることができる。本開示における画像表示素子130は、図2のX軸方向(紙面垂直方向)が長辺、Y軸方向が短辺となる矩形形状を有する。スクリーンSCは、その表面(投写面)が画像表示素子130の表示面と平行とならないように、光軸AZに対して直交しない角度で配置される。
透過素子140は、反射光学系120とスクリーンSCとの間に配置される。反射光学系120が反射した光束は、透過素子140を透過してスクリーンSCに投写される。また、透過素子140は、画像表示素子130の長辺方向と短辺方向に対応した方向で異なる曲率の面を有するトロイダル形状であり、スクリーンSC側に凸面を向けた形状である。すなわち、透過素子140の入射面における画像表示素子130の長辺方向に対応するX軸方向(図2の紙面垂直方向)の曲率は、短辺方向に対応するY軸方向の曲率よりも大きい。
また、反射光学系120は、画像表示素子130側の第1ミラー121に自由曲面形状を設けることが望ましい。第1ミラー121に正パワーを有する自由曲面を配置することで、像歪み補正をしつつ、第2ミラー122に入射する光線高を抑制できるため小型化に有利である。なお、第1ミラー121及び第2ミラー122は図1、図2において一部光線領域と重なるように描画されているが、実際は画像表示素子130上で形成される画像が第1ミラー121及び第2ミラー122で遮光されることなくスクリーンSC上で拡大画像として形成されるよう、第1ミラー121及び第2ミラー122の有効径を適時設定される。
最もスクリーンSC側に配置される第4レンズ群G4内のレンズL14から自由曲面の反射面を有する第1ミラー121までの距離は、第1ミラー121から第2ミラー122までの距離よりも長い。これにより、第1ミラー121と第2ミラー122の間隔を短縮でき、投写光学系100のY軸方向の低背化ができる。
また、透過光学系110の光軸AZから最も離れた第2ミラー122上の反射位置からレンズL14の最も近い最外殻までを結ぶ線と、光軸AZとがなす角は、第1ミラー121の最も外側の反射位置から最も近い第1レンズL1の最外殻までを結ぶ線と光軸AZとがなす角に比べて小さい。
以下、実施の形態1に係る投写光学系100が満足することが好ましい条件を説明する。なお、各数値実施例における投写光学系100に対して、複数の条件が規定されるが、これら複数の条件すべてを満足する投写光学系の構成が最も望ましい。しかしながら、個別の条件を満足することにより、それぞれ対応する効果を奏する投写光学系を得ることも可能である。
2.光学系の実施例
以下、本実施の形態の画像投写装置10における光学系の数値実施例を示す。図3は、数値実施例1における投写光学系100内の透過光学系110の構成図である。図4は、数値実施例2における透過光学系110の構成図である。図5は、数値実施例3における透過光学系110の構成図である。
本開示に係る投写光学系100は、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
0<TL/ft<10 ・・・(1)
ただし、
ft:透過光学系110の焦点距離
TL:画像表示素子130の長辺方向の中心を通り投写面の最も投写装置側に投写される光束の主光線の第1ミラー121で反射する位置から画像表示素子130までの光軸AZに平行な距離
である。
条件式(1)は、透過光学系110の焦点距離と全長との好適な範囲を規定している。条件式(1)を満足することで、小型でありながら画像歪みの低減された投写光学系とすることが可能である。TL/ftが条件式(1)の上限を超えると透過光学系に対する全長が長くなり、透過光学系110の小型化が困難となる。反対に、TL/ftが条件式(1)の下限を下回ると、透過光学系に対する全長が短くなり過ぎ、諸収差の発生を抑制することが困難となる。
さらに、以下の条件式(1)’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.05<TL/ft<7.5 ・・・(1)’
さらに、以下の条件式(1)’’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.07<TL/ft<5.0 ・・・(1)’’
本開示に係る投写光学系は、以下の条件式(2)を満足することが好ましい。
0.1 < ft/fmx < 60 ・・・(2)
ただし、
fmx:画像表示素子130の長辺方向の中心を通り投写面の最も投写装置側に投写される光束の主光線が反射する第1ミラー121上の位置のX方向(画像長辺方向)の焦点距離
である。
条件式(2)は、第1ミラー121の形状の好適な範囲を規定している。ft/fmxが下限を下回ると、投写画像の画像表示素子130の長辺方向における歪みが大きくなる。反対に、ft/fmxが上限を超えると、第1ミラー121と第2ミラー122との間隔が大きくなり過ぎ、小型化に不利になる。さらに、透過光学系110のパワーが強くなりすぎるため、透過光学系110でコマ収差および像面湾曲が発生する。
なお、画像表示素子130の長辺方向の中心を通り投写面の最も画像投写装置側に投写される光束の主光線が反射する第1ミラー121の位置におけるX軸方向の焦点距離fmxは、fmx=−1/(2×(dz/dx))で表すことができる。ここで、dz/dxは、第1ミラー121の反射面のX軸方向のサグ量の変化(傾き)を示し、dz/dxは第1ミラー121のX軸方向の傾きの変化を示している。
さらに、以下の条件式(2)’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
3 < ft/fmx < 50 ・・・(2)’
さらに、以下の条件式(2)’’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
5 < ft/fmx < 40 ・・・(2)’’
本開示に係る投写光学系は、以下の条件式(3)を満足することが好ましい。
0.1 < ft/fmy < 60 ・・・(3)
ただし、
fmy:画像表示素子130の長辺の中心を通り投写面の最も画像投写装置側に投写される光束の主光線が反射する第1ミラーの位置のY方向(画像短辺方向)の焦点距離
である。
条件式(3)は、第1ミラー121の形状の好適な範囲を規定している。ft/fmyが下限を下回ると、画像表示素子の短手方向における像の歪みが大きくなる。反対に、ft/fmyが上限を超えると、第1ミラー121と第2ミラー122との間隔が大きくなり過ぎ、小型化に不利になるとともに、透過光学系のパワーが強くなりすぎるため、透過光学系でコマ収差および像面湾曲が発生する。
なお、画像表示素子130の長辺方向の中心断面を通り投写面の最も画像投写装置側に投写される光束の主光線が反射する第1ミラー121の位置におけるY軸方向の焦点距離fmyは、fmy=−1/(2×(dz/dy))で表すことができる。ここで、第1ミラー面のY方向のサグ量変化(傾き)をdz/dyで定義し、また、Y方向の傾きの変化をdz/dyで定義している。
さらに、以下の条件式(3)’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
3 < ft/fmy < 50 ・・・(3)’
さらに、以下の条件式(3)’’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
5 < ft/fmy < 45 ・・・(3)’’
本開示にかかる投写光学系は、以下の条件式(4)を満足することが好ましい。
0 < T2/T1 < 5 ・・・(4)
ただし、
T1:第1ミラーの反射する光束の画像短手方向に最も光軸から離れた位置から光軸までの距離と、第2ミラーの反射する光束の画像短手方向に最も光軸から離れた位置から光軸までの距離の合計
T2:画像表示素子の長辺方向の中心を通り投写面の最も画像投写装置側に投写される光線において最も投写面に位置するレンズから第1ミラーまでの光路長
である。
条件式(4)は、透過光学系と反射光学系との間隔と第2ミラーが反射する光束のサイズに起因する投写エリアの大きさの好適な範囲を規定している。T2/T1が下限を下回ると、最投写側レンズと第1ミラー121との間隔が狭くなり、収差性能が良好な中間像を形成することができず、投写面で像面湾曲を適切に補正できなくなる。反対に、T2/T1が上限を超えると、最投写側レンズと第1ミラー121との間隔が広くなり、反射光学系120に入射する光線が広がり過ぎて投写光学系100全体のサイズが大きくなる。
さらに、以下の条件式(4)’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.2 < T2/T1 < 4 ・・・(4)’
さらに、以下の条件式(4)’’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.4 < T2/T1 < 2 ・・・(4)’’
本開示に係る投写光学系は、以下の条件式(5)を満足することが好ましい。
0 < T2/ft < 5 ・・・(5)
条件式(5)は、透過光学系の焦点距離と、透過光学系と反射光学系との間隔の好適な範囲を規定している。T2/ftが下限を下回ると、透過光学系に対する最投写側レンズと第1ミラーとの間隔が狭くなり、スクリーンにおいて歪みのない画像を投写できる中間像を形成することが困難となる。反対に、T2/ftが上限を超えると、最投写側レンズと第1ミラーとの間隔が広くなることで、反射光学系に入射する光線の広がりが大きくなり光学系全体のサイズが大きくなる。
さらに、以下の条件式(5)’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.05 < T2/ft < 3 ・・・(5)’
さらに、以下の条件式(5)’’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.10 < T2/ft < 2 ・・・(5)’’
本開示に係る投写光学系は、以下の条件式(6)を満足することが好ましい。
0 < T1/ft < 3 ・・・(6)
条件式(6)は、透過光学系110と第2ミラー122とから投写光学系の大きさの好適な範囲を規定している。T1/ftが下限を下回ると、第2ミラー122のサイズが小さくなり、投写エリアを大きくすることができない。反対に、T1/ftが上限を超えることで、第2ミラー122のサイズが大きくなり過ぎ、光軸AZからの距離(高さ)方向で投写光学系100のサイズが大きくなる。
さらに、以下の条件式(6)’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.05 < T1/ft < 3 ・・・(6)’
さらに、以下の条件式(6)’’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.10 < T1/ft < 2 ・・・(6)’’
本開示に係る投写光学系は、以下の条件式(7)を満足することが好ましい。
0.005 < Tr×(T1/ft) < 1 ・・・(7)
ただし、
Tr:投写光学系のスローレシオ
である。
条件式(7)は、投写光学系100のスローレシオと反射光学系120のサイズの好適な範囲を規定している。なお、スローレシオは、投写光学系100の投写距離をスクリーンSCに投写された画像の長手方向のサイズで除した値である。また投写距離とは、第2ミラー122の上端位置からスクリーンSCまでの距離である。Tr×(T1/ft)が下限を下回ると、投写面における歪曲収差を適切に補正することが困難となる。反対に、Tr×(T1/ft)が上限を超えることで、透過光学系110の射出瞳位置が反射光学系120側に近接し、透過光学系110から反射光学系120に入射する光線角度が広がるため、投写光学系100の低背化には向かない。
さらに、以下の条件式(7)’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.010 < Tr×(T1/ft) < 0.50 ・・・(7)’
さらに、以下の条件式(7)’’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.020 < Tr×(T1/ft) < 0.30 ・・・(7)’’
本開示に係る投写光学系は、以下の条件式(8)を満足することが好ましい。
0.1 < fmmax/ft < 10 ・・・(8)
ただし、
fmmax:第1ミラー面上における最大の焦点距離
である。
条件式(8)は、第1ミラー121面で最大となる焦点距離と透過光学系110の焦点距離との関係の好適な範囲を規定している。fmmax/ftが下限を下回ると、投写面のうち画像投写装置側の中央付近の非点収差を良好に補正することが困難となる。反対に、fmmax/ftが上限を超えると、投写面のうちの周辺領域における歪みを補正することが困難となる。
なお、画像表示素子130から出射される光線を反射する第1ミラー121の位置において、fmmaxは、fmx=−1/(2×(dz/dx))、fmy=−1/(2×(dz/dy))の中で最大となる焦点距離をいう。
さらに、以下の条件式(8)’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.130 < fmmax/ft < 5 ・・・(8)’
さらに、以下の条件式(8)’’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.160 < fmmax/ft < 3 ・・・(8)’’
実施の形態に係る投写光学系は、以下の条件式(9)を満足することが好ましい。
0.001 < fmmin/ft ≦ 0.1 ・・・(9)
ただし、
fmmin:第1ミラーの反射面上における各光線が反射する位置での最小の焦点距離
である。
条件式(9)は、画像表示素子130から出射される各光線が第1ミラー面上で反射する位置から求まる焦点距離のうち、第1ミラー面上で最小となる焦点距離の好適な範囲を規定している。fmmin/ftが下限を下回ると、投写面の画像投写装置側の中央付近の非点収差を適切に補正することが困難となる。反対に、fmmin/ftが上限を超えることで、投写面の中央付近における歪みを適切に補正することが困難となる。
なお、画像表示素子から出射される各光線が反射する第1ミラー位置において、fmminはfmx=−1/(2×(dz/dx))、fmy=−1/(2×(dz/dy))の中で最小となる焦点距離をいう。
さらに、以下の条件式(9)’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.010 < fmmin/ft ≦ 0.09 ・・・(9)’
さらに、以下の条件式(9)’’を満足することで、上記した効果をより奏功することができる。
0.015 < fmmin/ft ≦ 0.08 ・・・(9)’’
表1に、数値実施例1から3に係る投射光学系について求めた各条件式の対応値を示す。
(条件式の対応値)
以下、上記各実施の形態に係る投写光学系を具体的に実施した数値実施例を説明する。なお、各数値実施例において、表中の長さの単位はすべて「mm」であり、画角の単位はすべて「°」である。また、各数値実施例において、rは曲率半径、dは面間隔、ndはd線に対する屈折率、vdはd線に対するアッベ数である。また、各数値実施例において、*印を付した面は非球面または自由曲面であり、非球面形状は次式で定義している。
ここで、
z:z軸に平行な面のサグ量、
r:半径方向の距離(=√(x+y))、
c:面頂点における曲率
k:コーニック係数、
である。
なお、非球面係数は、円錐常数K以外は0でない係数のみ記す。また、レンズ群データにおいて、レンズ構成長は、第1面から終面までの間隔、前側主点位置は、第1面からの距離、後側主点位置は、第1面からの距離である。
また、自由曲面形状は、その面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた次式で定義している。
ここで、
z:z軸に平行な面のサグ両
r:半径方向の距離(=√(x+y))
c:面頂点における曲率
k:コーニック係数
Cj:単項式xmynの係数
である。
なお、以下の各データにおいて、便宜的に、多項式における自由曲面係数であるxのi次の項、yのj次の項を、xiyjというように記載する。例えば、「X2Y」とは、多項式におけるxの2次、yの1次の項の自由曲面係数であることを示す。
(1)数値実施例1
以下の表2から表7に、数値実施例1の透過光学系の具体的なデータを示す。なお、数値実施例1におけるスローレシオは、0.175である。また、投写倍率は111.79から217.09である。また、使用する画像表示素子のサイズは、長辺方向が9.856mm、短辺方向が6.162mmである。
実施例1の各光学素子の面データを以下の表2に示す。
以下、非球面データを表3に示す。
以下、自由曲面データを表4に示す。
以下、ズームデータを表5に示す。
以下、単レンズデータを表6に示す。
以下、レンズ群データを表7に示す。
(2)数値実施例2
以下の表8から表13に、数値実施例2の透過光学系の具体的なデータを示す。なお、数値実施例2におけるスローレシオは、0.176である。また、投写倍率は113.23から217.59である。また、使用する画像表示素子のサイズは、長辺方向が9.856mm、短辺方向が6.162mmである。
実施例2の各光学素子の面データを以下の表8に示す。
以下、非球面データを表9に示す。
以下、自由曲面データを表10に示す。
以下、ズームデータを表11に示す。
以下、単レンズデータを表12に示す。
以下、レンズ群データを表13に示す。
(3)数値実施例3
以下の表14から表19に、数値実施例3の透過光学系の具体的なデータを示す。なお、数値実施例1におけるスローレシオは、0.184である。また、投写倍率は112.85から217.12倍である。また、使用する画像表示素子のサイズは、長辺方向が9.856mm、短辺方向が6.162mmである。
実施例3の各光学素子の面データを以下の表14に示す。
以下、非球面データを表15に示す。
以下、自由曲面データを表16に示す。
以下、ズームデータを表17に示す。
以下、単レンズデータを表18に示す。
以下、レンズ群データを表19に示す。
3.光学系の駆動部
図6は、本実施の形態の画像投写装置10の光学系を駆動する駆動部を説明した図である。図6に示すように、画像投写装置10は、第2ミラー122を平行移動及び/または回転させるミラー駆動部200と、第2レンズ群G2を駆動する第1フォーカス駆動部250と、第4レンズ群G4を駆動する第2フォーカス駆動部260とを備える。第1フォーカス駆動部250及び第2フォーカス駆動部260は、フォーカス機能を実現するために第2レンズ群G2及び第4レンズ群G4を光軸AZに沿って移動させるフォーカス調整機構である。ミラー駆動部200、第1フォーカス駆動部250及び第2フォーカス駆動部260は制御部300によって制御される。制御部300は例えば所定のプログラムを実行することで所定の機能を実現するプロセッサで構成される。制御部300は専用に設計された回路でもよい。すなわち、制御部300はCPU、MPU、GPU、FPGA、ASIC等で実現できる。
第2ミラー122を第1ミラー121に対して平行移動及び/または回転させることにより、投写する画像の拡大/縮小及び台形補正を実現できる。例えば、図7に示すように、第2ミラー122を第1ミラー121からの距離がより遠くなるように位置Aから位置Bに平行移動した場合、第2ミラー122からの反射光の光路が変化し、これにともない画像の投影範囲が変化する。図8(A)は第2ミラー122が位置Aにあるときの画像の投影範囲を示し、図8(B)は第2ミラー122が位置Bにあるときの画像の投影範囲を示す。第2ミラー122を位置Aから位置Bに移動させることで、画像の投影範囲がWAからWBへ拡大している。これによりズームアップ機能が実現できる。
図9〜図11は、画像投写装置10における、第2ミラー122を駆動するミラー駆動部200の具体的な構成例を説明した図である。いずれのミラー駆動部200も第2ミラーを平行移動させる平行移動機構210と、第2ミラー122を回転させる回転機構230とを備える。
図9に示すミラー駆動部200において、平行移動機構210は、第2ミラー122を保持する第1ベース部201と、第1ベース部201を移動させる送りねじ207と、送りねじ207を回転させるモータ209と、ガイドポール205と、ガイドポール205を支持する第2ベース部203とを備える。回転機構230はモータを含む。モータ209により送りねじ207を回転させることにより第1ベース部201がガイドポール205に沿って直進移動する。同時に、第1ベース部201に保持された第2ミラー122も直進移動する。また、回転機構230においてモータの回転により第2ベース部203を回転させることができ、これにより、第2ミラー122の角度を変更することができる。
図10に示すミラー駆動部200では、平行移動機構210は、送りねじ207と、送りねじ207を回転させるモータ209と、送りねじ207を支持する第2ベース部203とを備える。回転機構230は、第2ミラー122を保持する第1ベース部201と、第1ベース部201を回転させるモータ231とを含む。送りねじ207の先端にモータ231が取り付けられている。この構成において、モータ209により送りねじ207を回転させることにより、第1ベース部201を直進移動させることができる。また、モータ231の回転により第2ベース部203を回転させることができる。
図11(A)に示すミラー駆動部200では、平行移動機構210は基本的に図9に示したものと同じである。但し、第2ミラー122は第1ベース部201に直接取り付けられておらず、伸縮部材232及びばね234を介して第1ベース部201に取り付けられている。伸縮部材232及びばね234は回転機構230を構成する。伸縮部材232は、電圧を受けて機械的に伸縮する圧電効果を有する部材であり、例えば、圧電素子(ピエゾ素子)で構成できる。図11(B)に示すように第2ミラー122は3点で伸縮部材232を介して第1ベース部201に支持される。この構成において、モータ209により送りねじ207を回転させることにより、第1ベース部201を直進移動させることができる。また、3つの伸縮部材232を適宜伸縮させることにより、第2ミラー122の角度を任意に変化させることができる。
ズーム機能を実現するために第2ミラー122を平行移動させる場合の移動範囲内の少なくとも一部のミラー位置において、光軸AZが、第2ミラー122における光線を反射する領域を通過するように、反射光学系120におけるミラー121、122を配置する。このように構成することで、画像投写装置10の高さを小さくでき、画像投写装置10のコンパクト化が図れる。
図12は、第2ミラー122を平行移動させたときの投写画像への影響を説明した図である。図12において、黒い星マークは、画像表示素子130の長辺方向の中心を通り投写面において最も画像投写装置10に近い位置に投写される光束の主光線を示す。
第2ミラー122を平行移動させることで、図12に示すように投写画像のサイズを変更できる。図12(C)は第2ミラー122が基準位置Cにあるときの投写画像のサイズを示した図である。第2ミラー122を、基準位置Cから、第1ミラー121までの距離が小さくなる位置Bへ移動させた場合、図12(B)に示すように、基準位置Cにある場合よりも投写画像のサイズが小さくなる。逆に、第2ミラー122を、基準位置Cから、第1ミラー121までの距離が大きくなる位置Dへ移動させた場合、図12(D)に示すように、第2ミラー122が基準位置にある場合よりも投写画像のサイズが大きくなる。このように、第2ミラー122を平行移動させることにより投写される画像のサイズを変更すること、すなわち、ズーム機能を実現することができる。
図13は、第2ミラー122を回転させたときの投写画像への影響を説明した図である。第2ミラー122を回転させることで、図13に示すように投写画像の形状を変更できる。図13(A)において、反時計回りの方向を回転移動の正の方向とする。図13(C)は第2ミラー122が基準位置(角度)Cにあるときの投写画像を示した図である。この状態で投写画像は矩形形状である。第2ミラー122を基準位置から正の方向に回転させた場合、図13(D)に示すように、投写画像は上底が下底より長い台形形状となる。また、第2ミラー122を基準位置から負の方向に回転させた場合、図13(B)に示すように、投写画像は下底が上底より長い台形形状となる。このように、第2ミラー122の回転により、投写画像の形状を、基準の矩形形状から、回転方向及び回転量に応じた台形形状に変更できる。すなわち、第2ミラー122の回転により投写面上の画像の歪みを光学的に補正することができる。なお、図14に示すように、第2ミラー122の回転中心ARは、透過光学系110の光軸AZに対し、第1ミラー121の反対側に設定される。
第2ミラー122の平行移動と回転はいずれか一方のみを行っても良いし、双方を同時にまたは順に行っても良い。例えば、ミラー駆動部200は、投写面上での画像の歪みを維持した状態で第2ミラー122を平行移動してズームを行い、その後に第2ミラー122を回転させることで投写面上での画像の歪みを補正してもよい。
第1フォーカス駆動部250及び第2フォーカス駆動部260は、フォーカス動作において、レンズ群G2とレンズ群G4をそれぞれ光軸AZに沿って移動させる。第1フォーカス駆動部250及び第2フォーカス駆動部260も、ミラー駆動部200の平行移動機構と同様の構成を有している。制御部300は、第2ミラー122を駆動するときには、第2ミラー122の動きに連動して第2レンズ群G2及び第4レンズ群G4(フォーカスレンズ)を移動させる。すなわち、第2ミラー122と第2レンズ群G2及び第4レンズ群G4とを同時に駆動する。ただし、投写面上にて高い光学性能を維持できる場合においては、第2レンズ群G2及び第4レンズ群G4を同時に駆動させる必要はなく、制御部300は、第2ミラー122を駆動するときに、第2ミラー122の動きと連動して一方のフォーカスレンズ群を移動させる。
図15は、第2ミラー122と投写面(スクリーンSC表面)との相対的な位置関係を説明した図である。第2ミラー122と投写面(SC)に対する、画像表示素子130の長辺方向の中心を通り投写面の最も画像投写装置10側に投写される光束の主光線LBの入射角が以下の関係を満すように、第1ミラー121と第2ミラー122を配置することが好ましい。
|θM2| < |θSCN| ・・・(10)
ここで、θM2は、画像表示素子130の長辺方向の中心を通り投写面の最も画像投写装置10側に投写される光束の主光線LBについて、第2ミラー122の法線に対する入射角度である。θSCNは、投写面SCの法線に対するその主光線LBの入射角度である。すなわち、画像投写装置10の使用時において、第2ミラー122の反射面が投写面(SC)に対して平行とならないように反射光学系120内のミラーを配置するのがよい。θM2、θSCNは例えば以下の値に設定する。
式(10)を満たすことで、第1ミラー121によって光線が遮光されることなく、投写面(スクリーンSC表面)に画像を投写することができる。すなわち、光学性能を維持した状態で反射光学系120の小型化(低背化)が可能となる。
図16は、第1ミラー121と第2ミラー122の相対的な位置関係を説明した図である。第1ミラー121と第2ミラー122に対する、画像表示素子130の長辺方向の中心を通り投写面(SC)の最も画像投写装置10側に投写される光束の主光線LBの入射角が以下の関係を満すように、第1ミラー121と第2ミラー122を配置することが好ましい。
0 < |θM1|−|θM2| < 30 ・・・(11)
ここで、θM1は、主光線LBが第1ミラー121で反射される位置における、第1ミラー121の法線に対する主光線LBの入射角度である。θM2は、第1ミラー121で反射された主光線LBが第2ミラー122で反射される位置における、第2ミラー122の法線に対する主光線LBの入射角度である。
式(11)は、光学性能を良好に維持した状態で、第1ミラー121及び第2ミラー122で構成される反射光学系120の小型化を実現するための条件である。|θM1|−|θM2|が式(10)の下限値を下回る場合、画像表示素子130から射出され、第2ミラー122で反射される光線の領域が広範囲に広がる。このため、反射光学系120の小型化に不利な配置条件となる。一方、|θM1|−|θM2|が式(11)の上限値を上回る場合、画像表示素子130から射出され、第2ミラー122で反射される光線の一部が投写面(SC)に届く前に第1ミラー121の一部で遮光される。よって、画像表示素子130上の画像を投写面上に完全に再現できない。また、第1ミラー121で遮光された光は迷光となりゴースト像となって投写画像の品質を劣化させる。
さらに、以下の条件式(11b)を満足することで、より顕著に上記の効果を奏することができる。
5 < |θM1|−|θM2| < 25・・・(11b)
さらに、以下の条件式(11c)を満足することで、より顕著に上記の効果を奏することができる。
10 < |θM1|−|θM2| < 20・・・(11c)
さらに、以下の条件式(11d)を満足することで、より顕著に上記の効果を奏することができる。
12.5 < |θM1|−|θM2| < 17.5・・・(11d)
|θM1|−|θM2|の値は例えば下記のとおりである。
4.効果、等 以上のように、本実施の形態の画像投写装置10は投写面(SC)に画像を投写するための装置である。画像投写装置10は、投写画像を形成する画像表示素子130と、画像表示素子130の出射面側に位置し、絞りと複数のレンズを含む透過光学系110と、透過光学系110の出射光を反射する正のパワーを有する第1ミラー121と、第1ミラーの反射光を投写面に反射する平面ミラーである第2ミラー122とを含む反射光学系120と、第2ミラーを平行移動及び/又は回転させるミラー駆動部200と、を備える。第1ミラー121は、透過光学系110の光軸(AZ)方向において、第2ミラー122と投写面との間に位置する。
上記構成によれば、第2ミラー122を平行移動及び/または回転させることにより、投写画像のズーム機能及び/または投写画像の歪み補正を実現することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
例えば、上記の実施の形態では、図9〜図11を用いてミラー駆動部200の構成を説明したが、ミラー駆動部200の構成例はこれに限定されない。第2ミラー122を平行移動及び/又は回転させるものであれば任意の構成を適用できる。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、画像表示素子に表示された画像を投写する投写に適用可能である。具体的には、プロジェクターやヘッドアップディスプレイなどに、本開示は適用可能である。
10 画像投写装置
100 投写光学系
110 透過光学系
120 反射光学系
121 第1ミラー
122 第2ミラー
130 画像表示素子
140 透過素子
200 ミラー駆動部
250 第1フォーカス駆動部
260 第2フォーカス駆動部
300 制御部
A 開口絞り
AZ 透過光学系の光軸
AR 第2ミラーの回転中心
LB 投写面において最も画像投写装置側に入射する光束の主光線
PB プリズム
SC スクリーン

Claims (10)

  1. 投写面に画像を投写するための画像投写装置であって、
    投写画像を形成する画像表示素子と、
    前記画像表示素子の出射面側に位置し、絞りと複数のレンズを含む透過光学系と、
    前記透過光学系の出射光を反射する正のパワーを有する第1ミラーと、前記第1ミラーの反射光を前記投写面に反射する平面ミラーである第2ミラーとを含む反射光学系と、を備え、
    前記第1ミラーは、前記透過光学系の光軸方向において、前記第2ミラーと前記投写面との間に位置し、かつ、前記第2ミラーの反射面が前記投写面と非平行となるように、前記反射光学系が配置され、
    前記透過光学系と前記第1ミラーとの間に中間像が結像される、
    画像投写装置。
  2. 前記反射光学系が下記の関係式を満たす請求項1記載の画像投写装置。
    0<TL/ft<10
    ここで、
    ft:前記透過光学系の焦点距離
    TL:前記画像表示素子の長辺方向の中心を通り投写面の最も画像投写装置側に投写される光束の主光線が前記第1ミラーで反射する位置から前記画像表示素子までの光軸に平行な距離
  3. 前記反射光学系が下記の関係式を満たす請求項1記載の画像投写装置。
    |θM2| < |θSCN|
    ここで、
    θM2:前記画像表示素子の長辺方向の中心を通り投写面の最も画像投写装置側に投写される光束の主光線について、前記第2ミラーの法線に対する入射角度
    θSCN:前記投写面の法線に対する前記主光線の入射角度
  4. 前記反射光学系が下記の関係式を満たす請求項1記載の画像投写装置。
    0 < |θM1|−|θM2| < 30
    ここで、
    θM1:前記画像表示素子の長辺方向の中心を通り投写面の最も画像投写装置側に投写される光束の主光線が前記第1ミラーで反射される位置における、第1ミラーの法線に対する主光線の入射角度
    θM2:前記第1ミラーで反射された前記主光線が前記第2ミラーで反射される位置における、前記第2ミラーの法線に対する前記主光線の入射角度
  5. 前記透過光学系の光軸が前記投写面を通過する、請求項1記載の画像投写装置。
  6. 前記投写面と、前記画像表示素子の表示面とが平行でない、請求項1記載の画像投写装置。
  7. 前記第2ミラーの反射面が前記投写面と平行でない、請求項1記載の画像投写装置。
  8. フォーカス調整のために前記透過光学系に含まれるレンズを駆動するフォーカス駆動部をさらに備える、請求項1記載の画像投写装置。
  9. 前記第2ミラーを平行移動させる場合の移動範囲内の少なくとも一部のミラー位置において、前記透過光学系の光軸が、前記第2ミラーにおける光線を反射する領域を通過するように前記反射光学系を配置する、請求項1記載の画像投写装置。
  10. 前記第2ミラーの回転中心は、前記透過光学系の光軸に対して前記第1ミラーの反対側に設定される、請求項1記載の画像投写装置。
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