JP2016194699A - 蛍光体を備えた照明光学系およびプロジェクタ - Google Patents

蛍光体を備えた照明光学系およびプロジェクタ Download PDF

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正晃 松原
Masaaki Matsubara
正晃 松原
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Abstract

【課題】構成部品が少なくサイズが小さい照明光学系を提供する。【解決手段】照明光学系は、第1の波長の光を射出する光源11と、蛍光体ユニット16と、光学素子13と、光学素子と蛍光体ユニットとの間の1/4波長板14と、を備える。蛍光体ユニットは、反射領域と、第1の波長の光の照射によって第1の波長と異なる波長の蛍光を発する蛍光体領域と、を有する。蛍光体ユニットは、光源からの光が蛍光体領域と反射領域に順次照射されるように可動する。光学素子は、第1の波長の光を、第1の直線偏光成分と、第1の直線偏光成分に直交する第2の直線偏光成分と、に分離する。光学素子は、光源から射出された光の第1の直線偏光成分を蛍光体ユニットに導き、反射領域で反射した第1の波長の光および蛍光体領域で発せられた蛍光を同一の方向に出射する。【選択図】図1

Description

本発明は、光源からの励起光により蛍光を発する蛍光体を備えた照明光学系、および該
照明光学系を備えたプロジェクタに関する。
LED(Liquid Crystal Display)プロジェクタやDLP(Digital Light Processing
)プロジェクタなどのプロジェクタなどに用いられる照明光学系として、現在さまざまな
提案がされている。
特開2010−237443号公報(以下、特許文献1と呼ぶ。)および特開2010
−256457号公報(以下、特許文献2と呼ぶ。)には、蛍光体に励起光を照射して蛍
光体から所定の波長帯域の発光を得る照明光学系およびプロジェクタが開示されている。
これらの特許文献に記載の照明光学系(光源装置)は、青色波長域のレーザ光を照射す
る光源と、光源からの照射光を励起光として発光する発光体が設けられた発光ホイールと
、を備えている。発光ホイールは、光源からの光に励起されて赤色波長域の光を発光する
発光体が設けられた赤色領域と、緑色波長域の光を発光する発光体が設けられた緑色領域
と、青色波長域の光を透過する青色領域と、が配設されている。発光ホイールの発光体は
、反射層上に形成されている。
発光ホイールは回転可能に構成されている。蛍光体ホイールの回転により、光源から射
出された青色光は、発光ホイールの赤色領域、緑色領域および透過領域を、順次照射する
。発光体から発せられた赤色光および緑色光は反射層で反射する。
反射層で反射した赤色光および緑色光と、透過領域を透過した青色光とは、ダイクロイ
ックミラーやリレー光学系などによって合成される。合成された光は、デジタルミラーデ
バイス(DMD)上に照射される。発光ホイールによって時分割的に出射された各色の光
は、DMDにより入力画像に応じて空間変調されて、投写レンズを通ってスクリーンに投
写される。
特開2010−237443号公報 特開2010−256457号公報
特許文献1および特許文献2に記載された照明光学系の場合、青色光の光路と、赤色光
および緑色光の光路とは異なる。これは、青色光は蛍光体ホイールを透過し、赤色光およ
び緑色光は蛍光体ホイールで反射するからである。そのため、青色光が通る光学系と赤色
光および緑色光が通る光学系とは異なっている。
異なる光路を通る青色光、赤色光および緑色光が、照明光学系から同一の方向に出射さ
れるように、各色の光の光路を合成する光学系が必要不可欠である。その結果、照明光学
系のサイズが大きくなるという問題や、照明光学系を構成する光学部品の数が増えるとい
う問題が生じる。
したがって、励起光の照射により蛍光を発する蛍光体を有する照明光学系において、光
学部品が少なく小型の照明光学系が望まれる。
本発明の一態様における照明光学系は、第1の波長の光を射出する光源と、蛍光体ユニ
ットと、光学素子と、光学素子と前記蛍光体ユニットとの間の光路上に設けられた1/4
波長板と、を備える。蛍光体ユニットは、第1の波長の光の照射によって第1の波長と異
なる波長の蛍光を発する蛍光体が設けられた蛍光体領域と、第1の波長の光を反射する反
射領域とを有する。蛍光体ユニットは、光源からの光が蛍光体領域および反射領域に順次
照射されるように可動する。光学素子は、第1の波長の光を第1の直線偏光成分と第1の
直線偏光成分に直交する第2の直線偏光成分とに分離し、光源から射出された光の第1の
直線偏光成分を蛍光体ユニットに導く。光学素子には、反射領域で反射された光および蛍
光体領域で発せられた光が再び入射する。光学素子は、反射領域で反射した第1の波長の
光および蛍光体領域で発せられた蛍光を同一の方向に出射する。
本発明のプロジェクタは、上記の照明光学系を備えている。
上記構成によれば、蛍光体ユニットで反射した第1の波長の光と蛍光体から発せられた
蛍光とが同一の光路および光学系を通る。したがって、照明光学系の構成部品が少なくな
り、照明光学系のサイズも小さくなる。
本発明の上記及び他の目的、特徴、利点は、本発明を例示した添付の図面を参照する以
下の説明から明らかとなろう。
本発明の第1の実施形態に係る照明光学系を備えたプロジェクタの構成を示す模式図である。 図1に示す蛍光体ユニットにおける、光源からの光が照射される一面を示す平面図である。 第1の実施形態に係る照明光学系が有する光学素子の光の透過特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る照明光学系を備えたプロジェクタの構成を示す模式図である。 第2の実施形態に係る照明光学系が有する光学素子の光の透過特性を示すグラフである。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における照明光学系を備えたプロジェクタの構成を示
している。プロジェクタは、照明光学系10と、照明光学系10からの光を空間変調する
画像形成素子22と、画像形成素子22によって空間変調された光を投射する投射レンズ
24と、を有する。
照明光学系10は、第1の波長の光を射出する光源11と、光学素子13と、1/4波
長板14と、蛍光体ユニット16とを有している。蛍光体ユニット16は、第1の波長の
光の照射により蛍光を発する蛍光体を有する。光源11は、照明光学系10から出射され
る第1の波長の光を射出するだけではなく、蛍光体に励起光を照射する光源としても機能
する。
1/4波長板14は、光学素子13と蛍光体ユニット16との間に設けられている。照
明光学系10は、必要に応じて、コリメータ12,15などを有していても良い。
図2は蛍光体ユニット16を励起光の入射側から見た平面図である。蛍光体ユニット1
6は、反射領域16aおよび蛍光体領域16b,16cを有する。反射領域16aは、少
なくとも第1の波長の光を反射する反射膜または鏡を有する領域である。
図2に示す例では、蛍光体領域は、第1の波長の光の照射によって第1の波長よりも長
い第2の波長の光を発する蛍光体が設けられた第1の蛍光体領域16bと、第1の波長の
光の照射によって第2の波長よりも更に長い第3の波長の光を発する蛍光体が設けられた
第2の蛍光体領域16cとを含んでいる。蛍光体領域16b,16cにおいて、蛍光体は
光を反射する反射面上に設けられている。
本実施形態では、フルカラーの画像を表示できるプロジェクタを構成するため、第1の
波長の光は青色光であり、第2の波長の光は緑色光であり、第3の波長の光は赤色光であ
る。
蛍光体ユニット16は、光源11からの光の照射スポットSが反射領域16aおよび蛍
光体領域16b,16cに時分割的に照射するように可動する。具体的には、蛍光体ユニ
ット16は、反射領域および蛍光体領域が設けられた一面に直交する回転軸28まわりに
回転自在に構成されている。蛍光体ユニット16は、モータ17により回転駆動させられ
る。光源11からの光は、蛍光体ユニット16の回転により、反射領域16aおよび蛍光
体領域16b,16cを順次照射する。
図2に示す例では、反射領域16aおよび蛍光体領域16b,16cは、概ね、所定の
大きさの中心角を有する扇形の領域になっている。反射領域16aおよび蛍光体領域16
b,16cの各々の中心角の割合は、光源11からの光が照射される時間の割合と一致す
る。したがって、照明光学系の用途などに応じて、反射領域16aおよび蛍光体領域16
b,16cの大きさ、ここでは中心角が設定される。
本実施形態では、プロジェクタの投射レンズ24を通ってスクリーンに投写される光の
強度および色度座標に基づいて、反射領域16aおよび各蛍光体領域16b,16cの大
きさを決定することができる。特に、反射領域16aおよび蛍光体領域16b,16cの
中心角の割合は、各色の光が合成されて成る白色の強度および色度を考慮して決定される
ことが好ましい。
光学素子13は、光源11から射出された光の第1の直線偏光成分を蛍光体ユニット1
6に導く。蛍光体ユニット16で反射された光および蛍光体により発せられた光は、再び
光学素子13に入射する。光学素子13は、蛍光体ユニット16で反射した第1の波長の
光および蛍光体ユニット16で発生した第2の波長の光を同一の方向に出射する。
このような光学素子13として、所定の分光透過特性を有するダイクロイックミラーを
用いることができる。
上記の実施形態では、第1の直線偏光成分は、ダイクロイックミラー13に対する入射
面に直交するS偏光成分である。第2の直線偏光成分は、ダイクロイックミラー13に対
する入射面に平行なP偏光成分である。
図3は、ダイクロイックミラー13の分光透過率特性と、光源11から発せられた光の
スペクトルを示している。ダイクロイックミラー13は、450nm程度の波長の青色光
のS偏光成分を反射し、青色光のP偏光成分を透過する特性を持っている。これにより、
ダイクロイックミラー13は、光源11から射出された光を、S偏光成分と、該S偏光成
分に直交するP偏光成分とに分離することができる。ダイクロイックミラー13は、実質
的にS偏光成分のみを蛍光体ユニット16に導く。
より具体的には、ダイクロイックミラー13は、S偏光成分に関して、青色光の波長以
下の波長の光を反射し、青色光よりも十分に長い波長の光を透過する。さらに、ダイクロ
イックミラー13は、P偏光成分に関して、青色光の波長より十分に短い波長の光を反射
し、青色光の波長以上の波長の光を透過する。これにより、ダイクロイックミラー13は
、青色光の波長帯において、S偏光成分を反射してP偏光成分を透過する。光源11から
射出される光のスペクトルは、この青色光の波長帯に属する。
ダイクロイックミラー13は、屈折率のそれぞれ異なる誘電体の多層膜により構成する
ことができる。図3に示す分光反射特性を有するダイクロイックミラーは、それぞれの誘
電体膜の屈折率および膜厚や誘電体の積層数などを適宜調整して、所望のカットオフ波長
を決定することで容易に製造される。
本実施形態では、光源11は、実質的にS偏光成分のみを有する光を射出するものであ
ることが好ましい。これにより、光源11からの光の大部分が、ダイクロイックミラー1
3を介して蛍光体ユニット16に導かれる。したがって、照明光学系10の光の利用効率
が向上する。このような光源11として、青色の波長、例えば450nm付近の波長の光
を射出する青色レーザを用いることができる。
蛍光体を励起する青色励起光の光源がレーザであると、励起光の照射スポットSを非常
に小さい面積にすることができる。これにより、蛍光体ユニット16への放射面積が小さ
くなり、エテンデューが小さく高効率の照明光学系を構成することができる。
次に、図1に示す構成の照明光学系における光の光路について説明する。光源11から
発せられた光は、コリメータ12により平行光にされる。この平行光のS偏光成分は、ダ
イクロイックミラー13で反射して、蛍光体ユニット16の方に導かれる。
図1では、コリメータ12は1つのレンズにより構成されているが、コリメータ12は
複数のレンズから構成されるレンズ系であっても良い。
ダイクロイックミラー13で反射したS偏光は、1/4波長板14およびコリメータ1
5を通って蛍光体ユニット16に入射する。S偏光は1/4波長板14により円偏光にさ
れ、この円偏光が蛍光体ユニット16の反射領域16aまたは蛍光体領域16b,16c
に集光される。
図1では、コリメータ15は2つのレンズにより構成されたレンズ系であるが、コリメ
ータ15は、1つのレンズであっても良く、3つ以上のレンズから構成されるレンズ系で
あっても良い。
第1の波長の光が蛍光体ユニット16の第1の蛍光体領域16bに入射すると、蛍光体
から緑色光が発せられる。この緑色光は、蛍光体ユニット16に入射する青色光の光路上
を逆方向に進行し、コリメータ15により平行光にされる。
平行光にされた緑色光は、1/4波長板14を透過し、再びダイクロイックミラー13
に入射する。なお、蛍光体から発せられたランバート拡散光は、偏光していない光、いわ
ゆるランダム偏光であるため、1/4波長板14を透過しても光の偏光状態は変化しない
緑色光は、図3に示すようにダイクロイックミラー13を透過する。したがって、緑色
光は、光源11が配された位置とは異なる方向に出射される。
第1の波長の光が蛍光体ユニット16の第2の蛍光体領域16cに入射すると、蛍光体
から赤色光が発せられる。この赤色光は、第1の蛍光体領域16bから発せられた緑色光
と同じ光路を通って再びダイクロイックミラー13に入射する。赤色光は、図3に示すよ
うにダイクロイックミラー13を透過する。したがって、赤色光は、緑色光と同じ方向へ
出射される。
光源11から蛍光体ユニット16に導かれた青色光が蛍光体ユニット16の反射領域1
6aに入射すると、青色光は反射する。反射した青色光は、蛍光体領域16b,16cで
発せられた赤色光および緑色光と同様の光路を通って、コリメータレンズ15および1/
4波長板14を透過する。
反射領域16aで反射した青色光は、1/4波長板14により円偏光からP偏光とされ
、ダイクロイックミラー13に入射する。P偏光の青色光は、図3に示すようにダイクロ
イックミラーを透過する。したがって、反射領域16aで反射した青色光は、緑色光およ
び赤色光と同じ光路を通って照明光学系10から出射される。
上記のように、青色の波長域の光に対して、ダイクロイックミラー13は偏光ビームス
プリッタとして機能する。これにより、蛍光体ユニットの反射領域16aで反射した青色
光は、光源11とは異なる方向、つまり緑色光および赤色光と同一の方向に出射される。
上記の構成によれば、蛍光体ユニット16の反射領域16aで反射した青色光と、蛍光
体領域16b,16cから発せられた赤色光および緑色光は、全て同一の光学系を通る。
したがって、光の波長ごとに別々の光学系を用いる必要が無いため、照明光学系10の構
成部品が少なくなり、照明光学系のサイズも小さくなる。
照明光学系10のダイクロイックミラー13を通過した光は、インテグレータ18、フ
ィールドレンズ19、ミラー20、コンデンサーレンズ21およびTIRプリズム23を
介して、画像形成素子22に照射される。インテグレータ18、フィールドレンズ19お
よびコンデンサーレンズ21などは、画像形成素子22に矩形かつ均一に光を照明するた
めに設けられている。インテグレータ18、フィールドレンズ19、ミラー20およびコ
ンデンサーレンズ21は、照明光学系の構成要素であっても良い。
TIRプリズム23に入射した光は、プリズム中のエアギャップ面23aで反射して進
行方向を変え、画像形成素子22に向けて出射される。ミラー20およびTIRプリズム
23により、画像形成素子22に入射する光線の角度が適宜調整される。
本実施形態のプロジェクタでは、反射型の画像形成素子22が用いられている。ここで
は、反射型の画像形成素子22としてDMDを用いる。なお、画像形成素子22は、DM
Dの代わりに、透過型の画像形成素子である液晶パネル(LCD)を用いることもできる
DMDは、微小のミラー要素を画素数分有している。各々のミラー要素は、回転軸まわ
りに所定の角度だけ回動可能に構成されている。本例では、ミラー要素は±12度回動す
る。
+12度傾いたミラー要素に入射する光は、投写レンズ24が配置された方向に反射さ
れる。投射レンズ24に入射した光はプロジェクタの外部へ投射される。−12度傾いた
ミラー要素に入射する光は、投写レンズ24が配置されていない方向に反射される。この
ようにして、各々のミラー要素は、各画素に対応する光をプロジェクタの外部へ投射する
か否かを選択する。DMDが各色の光に対してこの制御を行うことで、プロジェクタはカ
ラー画像をスクリーンに表示することができる。
投写レンズ24は拡大投写光学系から構成することができる。照明光学系10からの各
色の光は時分割的に画像形成素子22に入射する。画像形成素子22に入射した各色の光
は、入力された画像情報に応じて空間変調されて画像光とされる。空間変調された画像光
は投写レンズ24によりスクリーンに投写される。
図4は本発明の第2の実施形態に係る照明光学系40を備えたプロジェクタの構成を示
す模式図である。プロジェクタは、照明光学系40と、照明光学系40からの光を空間変
調する画像形成素子22と、画像形成素子22によって空間変調された光を投射する投射
レンズ24と、を有する。
照明光学系40は、第1の波長の光を射出する光源41と、光学素子43と、1/4波
長板14と、蛍光体ユニット16とを有している。1/4波長板14は、光学素子43と
蛍光体ユニット16との間に設けられている。照明光学系40は、必要に応じて、コリメ
ータ12,15などを有していても良い。
第2の実施形態における光源41は、P偏光の励起光を射出する青色レーザであること
が好ましい。光源41からの光はコリメータ12により平行光にされて、光学素子として
のダイクロイックミラー43に入射する。
図5は、ダイクロイックミラー43の分光透過率特性と、光源41から発せられた光の
スペクトルを示す。ダイクロイックミラー43は、青色光のP偏光成分を透過し、青色光
のS偏光成分を反射する特性を持っている。これにより、ダイクロイックミラー43は、
光源41から射出された光を、第1の直線偏光成分としてのP偏光成分と、第2の直線偏
光成分としてのS偏光成分とに分離することができる。本実施形態では、ダイクロイック
ミラー43は実質的に第1の直線偏光成分としてのP偏光成分のみを蛍光体ユニット16
に導く。
具体的一例として、ダイクロイックミラー43は、P偏光成分に関して、青色光の波長
以下の波長の光を透過し、青色光の波長より十分長い波長の光を反射する。さらに、ダイ
クロイックミラーは、S偏光成分に関して、青色光の波長より十分短い波長の光を透過し
、青色光の波長以上の波長の光を反射する。これにより、ダイクロイックミラー43は、
青色光の波長帯において、S偏光成分を反射してP偏光成分を透過する。光源41から射
出される光のスペクトルは、この青色光の波長帯に属する。
ダイクロイックミラー43は、屈折率のそれぞれ異なる誘電体の多層膜により構成する
ことができる。図5に示す分光反射特性を有するダイクロイックミラー43は、それぞれ
の誘電体膜の屈折率および膜厚や誘電体の積層数などを適宜調整して、所望のカットオフ
波長を決定することで容易に製造される。
ダイクロイックミラー43を透過した青色光のP偏光成分は、1/4波長板14および
コリメータレンズ15を透過して蛍光体ユニット16に入射する。P偏光は1/4波長板
14により円偏光にされ、この円偏光が蛍光体ユニット16に集光される。
蛍光体ユニット16の構成は、第1の実施形態のものと同様である。光源41からの青
色光が、蛍光体ユニット16の蛍光体領域16b,16cに入射したとき、青色光の波長
よりも長い波長の光が蛍光体から発せられる。本実施形態では、蛍光体領域16b,16
cに塗布された蛍光体は、緑色光または赤色光を発する。
蛍光体から発せられた光は、コリメータレンズ15により平行光となり、1/4波長板
14を透過して再びダイクロイックミラー43に入射する。図5に示すように、ダイクロ
イックミラー43は赤色光および緑色光を反射する。これにより、蛍光体領域16b,1
6cから発せられた赤色光および緑色光は、ダイクロイックミラー42で反射して、照明
光学系40から同方向に出射される。
光源41からの青色光が蛍光体ユニット16の反射領域16aに入射すると、青色光が
反射して、赤色光および緑色光と同様の光路を通って、コリメータレンズ15および1/
4波長板14を透過する。
この青色光は、1/4波長板14により円偏光からS偏光の光とされてダイクロイック
ミラー43に入射する。図5に示すように、ダイクロイックミラー43はS偏光の励起光
を反射する。したがって、反射領域16aで反射された青色光は、赤色光および緑色光と
同じ光路を通って照明光学系40から出射される。
上記の構成によれば、光の波長ごとに別々の光学系を用いる必要が無いため、照明光学
系40の構成部品が少なくなり、照明光学系のサイズも小さくなる。
照明光学系40のダイクロイックミラー43で反射した光は、インテグレータ18、ミ
ラー20、フィールドレンズ19、コンデンサーレンズ21およびTIRプリズム23を
介して、画像形成素子22に照射される。画像形成素子22により画像光とされた光は、
投写レンズ24によりスクリーンに拡大投写される。画像形成素子22としては、第1の
実施形態と同様にDMDを用いることができる。
インテグレータ18、フィールドレンズ19およびコンデンサーレンズ21などは、画
像形成素子22に矩形かつ均一に光を照明するために設けられている。インテグレータ1
8、ミラー20、フィールドレンズ19およびコンデンサーレンズ21は、照明光学系4
0の構成要素であっても良い。
上記第1および第2の実施形態における蛍光体ユニット10,40は、2種類の蛍光体
領域16b,16cを有している。これに限らず、蛍光体ユニットは、1種類または3種
類以上の蛍光体領域を有していても良い。各蛍光体領域から発せられる光の波長は、照明
光学系の用途に応じて適宜選択される。
反射領域および1種類のみの蛍光体領域を有する蛍光体ユニットを備えた照明光学系で
は、光源が発する光と蛍光体により発せられる蛍光を同一の光路を通して同一の方向に出
射することができる。したがって、光源が発する光と蛍光体からの蛍光との2種類の光を
出射する照明光学系において、構成部品の数を低減し、サイズを小さくすることができる
。このような照明光学系を用いてフルカラーを表示するプロジェクタを構成する場合、も
う1つ別の光源を用いれば良い。
以上、本発明の望ましい実施形態について提示し、詳細に説明したが、本発明は上記実
施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない限り、さまざまな変更及び修正が可
能であることを理解されたい。
10,40 プロジェクタ
11,41 光源
12 コリメータ
13,43 ダイクロイックミラー(光学素子)
14 1/4波長板
15 コリメータ
16 蛍光体ユニット
16a 反射領域
16b 蛍光体領域
16c 蛍光体領域
17 モータ
18 インテグレータ
19 フィールドレンズ
20 ミラー
21 コンデンサーレンズ
22 画像形成素子
23 TIRプリズム
23a エアギャップ面
24 投射レンズ

Claims (10)

  1. 第1の波長の光を射出する光源と、
    前記第1の波長の光の照射によって前記第1の波長と異なる波長の蛍光を発する蛍光体
    が設けられた蛍光体領域と前記第1の波長の光を反射する反射領域とを有し、前記光源か
    らの光が前記蛍光体領域および前記反射領域に順次照射されるように可動する蛍光体ユニ
    ットと、
    前記第1の波長の光を第1の直線偏光成分と前記第1の直線偏光成分に直交する第2の
    直線偏光成分とに分離し、前記光源から射出された光の前記第1の直線偏光成分を前記蛍
    光体ユニットに導き、前記反射領域で反射された光および前記蛍光体領域で発せられた光
    が再び入射する光学素子と、
    前記光学素子と前記蛍光体ユニットとの間の光路上に設けられた1/4波長板と、を備
    え、
    前記光学素子は、前記反射領域で反射した前記第1の波長の光および前記蛍光体領域で
    発せられた前記蛍光を同一の方向に出射する、照明光学系。
  2. 前記光源からの光の前記第1の直線偏光成分は、前記1/4波長板を通過して円偏光と
    され、該円偏光が前記蛍光体ユニットに入射する、請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記光学素子は、前記第1の波長の光の前記第1の直線偏光成分を反射し、前記第1の
    波長の光の前記第2の直線偏光成分および前記蛍光を透過する、請求項1または2に記載
    の照明光学系。
  4. 前記第1の直線偏光成分は前記光学素子に対する入射面に直交するS偏光成分であり、
    前記第2の直線偏光成分は前記入射面に平行なP偏光成分である、請求項3に記載の照明
    光学系。
  5. 前記光学素子は、前記第1の波長の光の前記第1の直線偏光成分を透過し、前記第1の
    波長の光の前記第2の直線偏光成分および前記蛍光を反射する、請求項1または2に記載
    の照明光学系。
  6. 前記第1の直線偏光成分は前記光学素子に対する入射面に平行なP偏光成分であり、前
    記第2の直線偏光成分は前記入射面に直交するS偏光成分である、請求項5に記載の照明
    光学系。
  7. 前記光源は、前記第1の直線偏光成分を有する青色光を射出するレーザである、請求項
    1から6のいずれか1項に記載の照明光学系。
  8. 前記反射領域および前記蛍光体領域が設けられた一面に直交する回転軸まわりに前記蛍
    光体ユニットを回転駆動させるモータを有している、請求項1から7のいずれか1項に記
    載の照明光学系。
  9. 前記蛍光体領域は、前記第1の波長の光の照射によって前記第1の波長よりも長い第2
    の波長の蛍光を発する第1の領域と、前記第1の波長の光の照射によって前記第2の波長
    よりもさらに長い第3の波長の蛍光を発する第2の領域と、を含んでいる、請求項1から
    8のいずれか1項に記載の照明光学系。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の照明光学系を備えたプロジェクタ。
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