JP2014153276A - 検体ホルダ、検体ホルダの搬送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送路を簡素化できる検体ホルダを提供する。
【解決手段】検体ホルダ20は、試験管13を保持するホルダ本体21と、ホルダ本体に設けられて搬送路に設けられる搬送路用レールに係合する前輪23aと後輪と、前輪を回転駆動する電動モータ22と変速機27とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】検体ホルダ20は、試験管13を保持するホルダ本体21と、ホルダ本体に設けられて搬送路に設けられる搬送路用レールに係合する前輪23aと後輪と、前輪を回転駆動する電動モータ22と変速機27とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、血液などの検体を保持する検体ホルダ、及び、この検体ホルダを所定位置まで搬送し、検体に所定の処理を施すための検体ホルダの搬送システムに関する。
例えば、血液などを収容した試験管などの検体容器を保持する検体容器ホルダを所定の位置まで搬送し、所定の処置を行わせるホルダ搬送装置がある。この種のホルダ搬送装置は、検体容器ホルダを搬送する搬送路として、コンベア機構と、案内機構とを備えている。
コンベア機構は、無端ベルトと、該無端ベルトを回転駆動するモータを備えるベルト式であって、検体を保持する検体容器ホルダを搬送する。案内機構は、側壁を備えており、側壁は、コンベア機構の両側に立設している。
また、ホルダ搬送装置は、搬送路が分岐する箇所に、バーコード読み取り装置を設けて検体容器ホルダの進む搬送路の選択を行っている。そのため、バーコードを読み取るために搬送一時停止機構と、方位制御機構とを備えている。
搬送一時停止機構は、ピストン部と、ピストン部に連結された操作ロッドを備えている。搬送一時停止機構は、操作ロッドを検体容器ホルダの進行方向前方に差し込むことによって検体容器ホルダの移動を停止する。このとき、検体容器ホルダは、ベルトの上でスリップしている状態となる。
方位制御機構は、ピストン部と、ピストン部に収容され、ピストン部に対して軸方に移動可能なロッドと、ロッドの先端にばね部材を介して取り付けられている押圧ローラとを備えている。方位制御機構は、搬送一時停止機構によって移動を停止された検体容器ホルダの頂部偏心位置に押圧ローラを押圧させることによって、検体容器ホルダの底部の偏心位置に高い摩擦力を集中的に生じさせ、検体容器ホルダを回転させる。方位制御機構は、検体容器ホルダを回転させることによって、検体容器の情報記録領域に貼付されたバーコードをバーコード読み取り装置に読み取らせている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1に開示されるようなホルダ搬送装置では、検体容器をベルト式のコンベア機構を用いて搬送する構造であるため、装置全体が複雑な構造になる。
また、ホルダ搬送装置では、搬送路に複数の分岐部がある場合は、それぞれ分岐部にバーコードを読み取るために方位制御機構を必要とするので、構造が複雑になる。
本発明の目的は、搬送路を簡素化できる検体ホルダと、構成を簡素化できる検体ホルダの搬送システムを提供することである。
本発明の検体ホルダは、検体を保持するホルダ本体と、前記ホルダ本体に設けられて搬送路に設けられるレールに係合する車輪と、前記車輪を回転駆動する駆動手段とを備える。
本発明の検体ホルダの搬送システムは、検体ホルダと、処理部と、搬送路と、搬送路用レールと、バイパス路と、バイパス路用レールと、進行方向転換手段とを備える。前記検体ホルダは、検体を保持するホルダ本体と、前記ホルダ本体に設けられる車輪と、前記車輪を駆動する駆動手段とを備える。前記処理部は、前記検体に処理を施す。前記搬送路は、前記処理部に前記検体を搬送する。前記搬送路用レールは、前記搬送路上に設けられて前記搬送路に沿って延びるともに、前記車輪に係合する。前記バイパス路は、前記搬送路から分岐して設けられて前記処理部を迂回する。前記バイパス路用レールは、前記バイパス路に設けられて前記バイパス路に沿って延びるとともに前記車輪に係合する。前記進行方転換手段は、前記搬送路と前記バイパス路との分岐部に設けられて、前記検体ホルダの進行方向を転換する。
本発明によれば、検体を搬送する搬送路の構造を簡素にすることができる。
本発明の一実施形態に係る検体ホルダおよび検体ホルダの搬送システムについて、図1〜13を参照して説明する。図1は、検体ホルダの搬送システム10を示す概略図である。図1に示すように、検体ホルダの搬送システム10は、制御装置16と、複数の検体ホルダ20と、搬送路30と、搬送路用レール70と、バイパス路90と、バイパス路用レール80と、充電部40とを備えている。制御装置16は、検体ホルダの搬送システム10の制御を行っている。なお、複数の検体ホルダ20が搬送路30上に配置される様子は、図11に示している。
図2は、検体ホルダ20を示す断面図である。図2に示すように、検体ホルダ20は、ホルダ本体21と、モータ22と、1対の前輪23aと、1対の後輪23bと、送受信器としての無線式のICチップ24と、二次電池25と、RFIDタグ26とを備えている。なお、図2は、検体ホルダ20に、後述される検体が収容される試験管13が収容されている状態を示している。
ホルダ本体21は、基部21aと、筒状部21bとを備えており、例えば合成樹脂材料から形成される。筒状部21bは、基部21aの上部に一体に設けられている。基部21aは、筒状部21bよりも大きい筒形状である。
筒状部21bは、検体11を収容する試験管13を収容する収容穴21cが形成されている。検体11は、例えば検査対象としての一例である血液である。検体11は、試験管13内に収容されている。試験管13は、検体11を収容する収容容器の一例である。
試験管13の開口端には栓15が取り付けられている。栓15は、着脱可能である。試験管13の外周面には、記録情報の一例としてバーコード14が貼付されている。バーコード14は、検体11の情報を示す。検体11の情報とは、例えば、検体11の整理番号や採血者の氏名などの情報である。
収容穴21cの内部には、外径の異なる複数種類の試験管13を収容できるように径方向に伸縮する板ばねを備えていてもよい。この板ばねが試験管13を挟持することによって、試験管13が収容穴21c内で垂直状態に保持される。なお、上記の板ばねは、試験管13を検体ホルダ20に垂直の姿勢で保持する構造の一例であり、これに限定されるものではない。
試験管13がホルダ本体21に保持されている状態では、バーコード14は、ホルダ本体21から外側に出ている。また、ホルダ本体21は、例えば保持確認センサ29を備ええている。保持確認センサ29によって、検体11が保持されたこと、および検体11が取り出されたことを検出する。
モータ22は、基部21a内に設けられている。両前輪23aと両後輪23bとは、ホルダ本体21の下部に設けられている。図3は、検体ホルダ20を示す側面図である。図4は、検体ホルダ20を下方から見る下面図である。
図3,4に示すように、前輪23aは、検体ホルダ20の前部の両側に1つずつ設けられており、互いに車軸23cに連結されている。車軸23cは、検体ホルダに回転自由に支持されている。後輪23bは、検体ホルダ20の後部の両側に1つずつ設けられており、互いに車軸23dに回転自由に連結されている。車軸23dは、ホルダ本体21に固定されている。これら前輪23aと後輪23bとが回転することによって、検体ホルダ20は、ホルダ本体21の姿勢を垂直に保ったまま走行可能になる。
図2,4に示すように、前輪23aは、変速機27を介してモータ22と連結されている。変速機27は、本実施形態では、一例として、モータ22の回転軸に連結される第1のギヤ27aと、車軸23cに固定される第2のギヤ27bとを備えている。第1,2のギヤ27a,27bが互いに噛み合うことによって、モータ22の回転軸の回転が車軸23cに伝達される。このため、モータ22が回転すると、モータ22の回転軸の回転が減速されて前輪23aに伝達される。このため、検体ホルダ20は、自走可能に構成されている。前輪23aと後輪23bの形状については、後で具体的に説明する。
ICチップ24は、基部21aの内に収容されている。ICチップ24は、無線で制御装置16と信号の送受信をする。ICチップ24は、制御装置16の信号に基づいて、モータ22に駆動信号および駆動停止信号を出力する。また、ICチップ24は、保持確認センサ29と電気的に接続されており、検体11が保持されると、または検体11が取り出されると、当該情報を制御装置16に送信する。
二次電池25は、基部21a内に収容されている。二次電池25は、モータ22とICチップ24とにそれぞれ電気的に接続されており、ICチップ24とモータ22とに給電している。二次電池25は、充電可能である。
RFIDタグ26は、基部21a内に収容されている。RFIDタグ26は、検体ホルダ20の固有の識別情報が記録されている。上述のように、検体ホルダの搬送システム10は、複数の検体ホルダ20を備えている。これら複数の検体ホルダ20のRFIDタグ26には、当該RFIDタグ26が設けられる検体ホルダ20を示す情報が記録されており、それゆえ、各検体ホルダ20を識別することができる。
図1に示すように、搬送路30は、後述される複数の処理部どうしを連結しており、検体ホルダ20を、各処理部に案内する。本実施形態では、搬送路30は、一例として、環状に形成されている。なお、図1では、搬送路30は、概略的に示されている。
図5は、搬送路30の一部を上下方向に沿って切断した状態を示す断面図である。図5に示すように、搬送路30は、底壁部60と、両側壁部61とを備えている。図6は、搬送路30内に検体ホルダ20が収容された状態を示す断面図である。図6に示すように、両側壁部61の上下方向中腹部には、内側に向って狭まる幅狭部62が形成されている。両側壁部61間は、検体ホルダ20を収容可能な大きさを有しており、幅狭部62は、基部21aと筒状部21bとの間の段差に合わせるように段形状である。
幅狭部62が基部21aと筒状部21bとの間の段差に合う形状であることによって、検体ホルダ20が搬送路30内から抜け出ることを防止することができる。また、検体ホルダ20が搬送路30内で転倒することを防止できる。なお、側壁部61と検体ホルダ20との間には、検体ホルダ20の走行を邪魔しないように、若干の隙間が設けられている。
図1,5に示すように、搬送路用レール70は、搬送路30の底壁部60上に設けられている。図7は、図5に示すF7−F7線に沿って示す搬送路30の断面図である。図7は、搬送路30を、搬送路30が伸びる方向に沿って側壁部61を切断した状態を示す断面図である。
図7に示すように、本実施形態では、搬送路用レール70は、1対設けられており、搬送路30に沿って延びている。両搬送路用レール70は、互いに平行に延びている。図5に示すように、両搬送路用レール70は、基部71と、基部71から上方に突出する突出部72とを備えている。基部71と突出部72とは一体に形成されており、例えば一例として絶縁性の樹脂材料から形成されている。これは、後述される、搬送路側電極部42が形成されるためである。突出部72は、断面形状が、一例として、頂点を上方に配置する三角形状である。
ここで、前輪23aと後輪23bとの形状について、具体的に説明する。図6に示すように、前輪23aと後輪23bとの形状は、互いに同じであってよい。前輪23aと後輪23bとは、内側中央が凹む形状である。この凹みに、搬送路用レール70の突出部72が収容される。言い換えると、係合する。
一方の搬送路用レール70は、一方の前輪23aと一方の後輪23bとに係合する。他方の搬送路用レール70は、他方の前輪23aと他方の後輪23bとに係合する。このことによって、検体ホルダ20の走行が搬送路用レール70によって案内される。
図1に示すように、搬送路30には、検体搬入部31と、検体搬出部32と、処理部Aと、処理部Bと、処理部Cと、処理部Dと、読み込み装置33と、確認センサ34とが設けられている。
検体搬入部31は、搬送路30において、図中右端部に設けられている。検体搬入部31は、制御装置16によって制御される。検体搬入部31は、複数のラック36が収容可能となっている。ラック36には、例えば50本の検体11が収容されている。
検体搬入部31は、例えばロボットアームと、ホルダ検出センサ31aを備えている。検体11を保持していない検体ホルダ20が検体搬入部31に到達したことをホルダ検出センサ31aが検出すると、制御装置16の制御によってロボットアームがラック36から検体11を取り出し、検体ホルダ20に移載する。
検体搬出部32は、制御装置16によって制御される。検体搬出部32は、例えばロボットアームとホルダ検出センサ32aを備えている。試験管13を保持した検体ホルダ20が検体搬出部32に到達したことをホルダ検出センサ32aが検出すると、制御装置16の制御によってロボットアームが試験管13を検体ホルダ20から取り出し、ラック36に移載する。
なお、検体搬入部31と検体搬出部32とにおいて、試験管13を検体ホルダ20に移載する手段または試験管13を搬出する手段は、前記したロボットアームに限定されるものではない。別の手段で試験管13が検体ホルダ20に移載されてもよい。
それぞれ処理部A〜Dは、搬送路30において、それぞれ検体搬入部31と検体搬出部32との間に設けられ、検体11に検査などの所定の処理を施す。それぞれ処理部A〜Dは、制御装置16によって制御される。
それぞれ処理部A〜Dが行う処理の例としては、検体11である血液の血餅を検出したり、または試験管13の栓15を取り除いたり、または分注を行うことなどがある。それぞれ処理部A〜Dがそれぞれ行う処理は、限定されるものではない。また、検体ホルダの搬送システム10が備える処理部の数も限定されるものではなく、必要な処理部を随時組み込むことができる。
読み込み装置33は、検体搬入部31内に設けられている。読み込み装置33は、制御装置16によって制御される。読み込み装置33は、試験管13が検体ホルダ20に移載される際に、試験管13のバーコード14を読み込む。読み込み装置33は、読み込んだ検体11の情報を、制御装置16に送信する。また、読み込み装置33は、検体ホルダ20のRFIDタグ26の情報を読取り、読み取った情報を制御装置16に送信する。
制御装置16は、読み込み装置33から受信した、試験管13の情報、言い換えると検体11の情報と、検体ホルダ20の情報とを関連付けて記憶する。
搬送路30には、処理部A〜Dを迂回するバイパス路91,92,93,94が設けられている。バイパス路91〜94は、処理部A〜Dの直前の分岐部30a,30b,30c,30dにおいて搬送路30から分岐している。バイパス路91〜94は、処理部A〜Dを迂回した後は搬送路30に合流されている。
より具体的には、バイパス路91は、処理部Aを迂回する。バイパス路92は、処理部Bを迂回する。バイパス路93は、処理部Cを迂回する。バイパス路94は、処理部Dを迂回する。バイパス路は、処理部を迂回するために設けられているので、処理部が増えれば、増加した処理部に対応して設けられる。
バイパス路91〜94の形状は、搬送路30の形状と同じである。このため、バイパス路91〜94の底壁部と側壁部とには、搬送路30の底壁部60と側壁部61と同じ符号を付して説明を省略する。
バイパス路91〜94の底壁部60上には、一対のバイパス路用レール80が設けられている。両バイパス路用レール80は、当該バイパス路用レール80が設けられるバイパス路91〜94に沿って延びている。バイパス路用レール80の形状は、搬送路用レール70と同じであり、基部81と突出部82とを備えている。基部81は、基部71と同じであり、突出部82は、突出部82と同じである。
一方のバイパス路用レール80は、検体ホルダ20の一方の前輪23aと一方の後輪23bとに係合する。他方のバイパス路用レール80は、他方の前輪23aと他方の後輪23bとに係合する。
分岐部30a〜30dと、合流部30e,30f,30g,30hには、各々、転車台73が設けられている。合流部30eは、搬送路30とバイパス路91とが合流する部位である。合流部30fは、搬送路30とバイパス路92とが合流する部位である。合流部30gは、搬送路30とバイパス路93とが合流する部位である。合流部30hは、搬送路30とバイパス路94とが合流する部位である。
図8,9は、分岐部30aを示す概略図である。図8では、搬送路30とバイパス路91とは、概略的に示されている。図8,9を用いて転車台73について説明する。なお、分岐部30f〜30hにおいても転車台73は、同じである。転車台73は、搬送路30の底壁部60に設けられており、上面には一対のレール74が設けられている。レール74の形状は、レール70と同じであってよく、基部75と突出部76とを備えている。基部75は基部71と同じであり、突出部76は、突出部72と同じである。
転車台73は、回転可能である。転車台73の回転位置は、制御装置16によって制御される。一方のレール74は、検体ホルダ20の一方の前輪23aと一方の後輪23bとに係合可能である。他方のレール74は、他方の前輪23aと他方の後輪23bとに係合可能である。
転車台73によって、検体ホルダ20の進行方が選択される。図8は、転車台73が基本位置P1にある状態を示す概略図である。転車台73の基本位置P1は、転車台73が検体ホルダ20をバイパス路91に導くことが可能な位置である。図8に示すように、転車台73が基本位置P1にある状態では、レール74は、搬送路用レール70と連結するように延びる。図8中では、検体ホルダ20は2点鎖線でその外形のみが示されており、かつ、転車台73によって検体ホルダ20が搬送路30からバイパス路91に導かれた様子が示されている。なお、図8中、転車台73を通過する前の検体ホルダに符号20aを付し、通過後の検体ホルダに符号20bを付している。
図9は、転車台73によって、検体ホルダ20がバイパス路91に導かれることなく搬送路30上を走行する様子が示されている。なお、図9では、検体ホルダ20は、2点鎖線でその外形が示されている。
図9に示すように、検体ホルダ20を、搬送路30上を走行させる場合では、制御装置16は、基本位置P1にある転車台73上に検体ホルダ20が乗ると、検体ホルダ20の移動を停止する。そして、転車台73を、回転位置P2まで回転する。回転位置P2は、レール74が搬送路30の搬送路用レール70と連結されるように延びる位置である。転車台73が回転位置P2まで回転すると、制御装置16は、転車台73の回転を停止する。転車台73が回転位置P2で固定されると、制御装置16は、検体ホルダ20の移動を開始する。このことによって、検体ホルダ20は、搬送路30上を移動する。他の分岐部30b〜30dにおいても、転車台73は同じである。なお、図9中、転車台73を通過する前の検体ホルダに符号20aを付し、転車台73を通過した後の検体ホルダに符号20bを付している。
図1に示すように、確認センサ34は、各分岐部30a〜30dとその各々の直前と、各合流部30e〜30hとその各々の直前とに設けられており、各分岐部30a〜30dと各合流部30e〜30hとに検体ホルダ20が到達したこと、各分岐部30a〜30dの直前と各合流部30e〜30hの直前とに検体ホルダ20とが到達したことを検出するとともに、到達した検体ホルダ20のRFIDタグ26の情報を読み取る。各確認センサ34は、制御装置16に電気的に接続されている。各確認センサ34は、検体ホルダ20を検出したこと、及び、検出した検体ホルダ20のRFIDタグ26の情報とを制御装置16に送信する。
搬送路30とバイパス路91〜94との底壁部60において、転車台73の直前には、移動停止装置35が設けられている。図8,9に示すように、移動停止装置35は、バー35aを備えている。バー35aは、底壁部60と面一となる位置と、底壁部60から上方に向って突出する位置との間で移動可能である。バー35aの移動は、制御装置16によって制御される。バー35aが底壁部60に対して上方に突出する位置にあると、バー35aは、検体ホルダ20に接触する。バー35aが検体ホルダ20に接触することによって、検体ホルダ20の前輪23aが回転駆動していても、検体ホルダ20の移動は、停止される。他の場所においても、移動停止装置35の動作は、同様である。
充電部40は、図1に示すように、搬送路30において、図中右端部に設けられている。充電部40は、電源41と、搬送路側電極部42とを備えている。電源41は、本実施形態では、一例として、搬送路30の外側に設けられている。
図10は、搬送路30において充電部40が設けられる部位を上下方向に沿って切断した状態を示す断面図である。図11は、図10に示すF11−F11線に沿って示す搬送路30の断面図である。図11は、搬送路30において充電部40が設けられる範囲の側壁部61を、搬送路30に沿って切断した状態を示す断面図である。
図10,11に示すように、搬送路側電極部42は、搬送路30の底壁部60に設けられている。搬送路側電極部42は、正極42aと負極42bとを備えている。また、搬送路側電極部42は、複数設けられている。
図2,4に示すように、検体ホルダ20は、ホルダ側電極部28を備えている。ホルダ側電極部28は、正極28aと負極28bとを備えている。正極28aと負極28bとは、両前輪23a間と両後輪23b間とに配置されており、検体ホルダ20の底面から露出している。正極28aと負極28bとは、二次電池25に電気的に接続されている。
図12は、検体ホルダ20が充電部40を走行している状態を示す断面図である。図12に示すように、ホルダ側電極部28の正極28aは、搬送路側電極部42の正極42aに電気的に接続され、負極28bは、負極42bに電気的に接続される。
正極28a,42aが電気的に接続され、負極28b,42bが電気的に接続されることによって、検体ホルダ20の二次電池25が充電される。図11では、検体ホルダ20を2点鎖線で示している。図11に示すように、搬送路側電極部42が複数形成されることによって、複数の検体ホルダ20を同時に充電することができる。
図13は、搬送路30において充電部40が設けられる部位を、上下方向にかつ搬送路30が延びる方向に沿って切断した状態を示す断面図である。図13では、搬送路側電極部42の正極42aが示されている。また、図13では、検体ホルダ20は切断されていない。図13に示すように、正極42aは、搬送路30の底壁部60より下方に位置する基部43と、上下方向に延びるばね部44と、ホルダ側電極部28の正極28aに電気的に接触する接触部45とを備えている。
基部43は、底壁部60に固定されている。ばね部44は、底壁部60に形成される挿通孔を通っている。また、ばね部44は、上下方向に対して傾斜している。具体的には、ばね部44の上端が、ばね部44の下端に対して、検体ホルダ20の進行方向に沿って前側に位置するように、上下方向に対して傾斜している。ばね部44の下端は、基部43に固定されている。
接触部45は、板形状であってばね部44の上端に固定されており、搬送路30の底壁部60の表面に対して平行に延びている。接触部45と底壁部60の表面60aとの間には、隙間が設けられている。また、ばね部44の長さは、接触部45がホルダ側電極部28の正極28aに接触するときに、ばね部44がたわむことができる長さを有している。
搬送路30の底壁部60の表面60aと接触部45との間の隙間は、ばね部44のたわみ代である。ばね部44がたわむことによって、接触部45と正極28aとが確実に接触するようになる。搬送路側電極部42の負極42bは、正極42aと同じ構造であり、同様に、基部43とばね部44と接触部45とを備えている。このため、負極28bも、正極28a,42aと同様に、負極42bに接触する。
なお、ばね部44は、検体ホルダ20の重さによってたわむことができ、前輪23aが表面60aに対して浮いてしまうことがない程度の弾性を有している。
また、正極42aと負極42bのばね部44が、上述のように傾斜していることによって、検体ホルダ20が、正極42aと負極42bとの上に乗り上げやすくなる。
図11に示すように、搬送路30の側壁部61において充電部40の範囲には、各電極部42に対して1つずつ、検出センサ46が設けられている。検出センサ46は、電極部42に対向している。各検出センサ46は、搬送路側電極部42に検体ホルダ20が位置すると、この検体ホルダ20の存在を検出する。検出センサ46は、検出結果を制御装置16に送信する。
つぎに、検体ホルダの搬送システム10の動作を説明する。まず、検体11は、ラック36に収容されて検体搬入部31に収容される。検体ホルダ20が検体搬入部31まで進入すると、ホルダ検出センサ31aが検体ホルダ20を検出し、この情報を制御装置16に送信する。制御装置16は、ホルダ検出センサ31aから情報を受信すると、ICチップ24を介してこの検体ホルダ20のモータ22の駆動を停止する。このため、この検体ホルダ20の駆動が停止される。
検体搬入部31では、制御装置16の制御によって、検体11が検体ホルダ20に移載される。このとき、試験管13に貼付されたバーコード14が読み込み装置33に読み込まれる。また、検体ホルダ20のRFIDタグ26の情報が読み込み装置33に読み込まれる。
読み込み装置33は、読み込んだ検体11の情報と検体ホルダ20の情報とを制御装置16に送信する。制御装置16は、検体11の情報と検体ホルダ20の情報とを受信すると、検体11の情報と検体ホルダ20との情報とを関連付けて記憶する。なお、検体11は、例えば、処理部Aと、処理部Cとにおいて、処理を受ける必要があるものとする。
検体ホルダ20が検体11を保持したことを、保持確認センサ29が確認すると、ICチップ24が制御装置16に、検体11が収容されたという情報を送信する。制御装置16は、検体11が収容されたという情報を受信すると、ICチップ24を介してモータ22を駆動させる。このため、検体ホルダ20は、走行を開始する。
このとき、両前輪23aと両後輪23bとは、搬送路用レール70に係合しているので、検体ホルダ20は、搬送路用レール70に沿って、スムーズに走行する。
検体ホルダ20が分岐部30aの直前まで進むと、分岐部30aの直前に設けられた確認センサ34は、検体ホルダ20が当該直前に到達したこと、及び、当該検体ホルダ20のRFIDタグ26に記憶される情報とを読み取り、制御装置16に送信する。
このように、各確認センサ34は、当該確認センサ34が設けられる部位に検体ホルダ20が到達すると、当該検体ホルダ20の存在を確認するともに当該検体ホルダ20のRFIDタグ26に記憶される情報を読み取り、制御装置16に送信する。
同様に、検体ホルダ20が他の分岐部に到達すると、当該分岐部に設けられる確認センサ34が、検体ホルダ20が分岐部に到達したこと、及び、この検体ホルダ20のRFIDタグ26に記憶される情報とを制御装置16に送信する。
この説明で用いられる検体ホルダ20に保持される検体11は、一例として、処理部Aで処理を受ける必要がある。制御装置16は、分岐部30aに設けられる確認センサ34から送信される、検体ホルダ20のRFIDタグ26の情報に基づいて、当該検体ホルダ20が保持する検体11が進むべき処理部を判断する。
より具体的には、制御装置16は、上述のように、検体ホルダ20のRFIDタグ26の情報と、当該検体ホルダ20が保持する検体11の情報つまりバーコード14の情報を関連つけて記憶している。制御装置16は、確認センサ34から送信された検体ホルダ20のRFIDタグ26の情報に対応する検体11の情報に基づき、当該検体ホルダ20が保持する検体11に対して必要な処理を行う処理部を判断する。なお、バーコード14には、当該バーコード14が付される試験管13内に収容される検体11が進むべき処理部の情報が記憶されている。
制御装置16は、検体ホルダ20が分岐部30aに到達したこと、すなわち転車台73に乗ったことを確認すると、ICチップ24を介して、検体ホルダ20の移動を停止する。そして、転車台73を、基本位置P1から回転位置P2まで回転する。転車台73が回転位置P2まで移動すると、制御装置16は、転車台73の回転を停止し、ICチップ24を介して検体ホルダ20を移動する。このことによって、検体ホルダ20は、バイパス路91を通ることなく、処理部Aまで移動できる。
なお、この検体ホルダ20の後方に異なる検体ホルダ20が配置されるとともに、この異なる検体ホルダ20が移動している場合では、この検体ホルダ20は分岐部30aで停止する検体ホルダ20に追突するおそれがある。このため、分岐部や合流部で検体ホルダ20が停止している場合では、この分岐部や合流部の直前の位置に設けられる確認センサ34が別の検体ホルダ20を確認すると、制御装置16は、この直前の位置に設けられる移動停止装置35を駆動し、バー35aを上方に移動する。バー35aが上方に移動することによって、バー35aが検体ホルダ20に接触するとともに上述の直前の位置に到達した検体ホルダ20をこの直前の位置から移動することを防止する。このことによって、転車台73を駆動するために転車台73上に配置される検体ホルダ20の移動が停止されても、この後ろを走行する検体ホルダ20が追突することがない。
検体ホルダ20は、処理部Aで処理が施されると、合流部30eに向かって進む。合流部30eの直前の確認センサ34によって、検体ホルダ20が合流部30eの直前に到達したことが確認されると、制御装置16は、確認センサ34からの情報を確認する。本実施形態では、回転操作される前の転車台73は、一例として、基本位置P1にあるので、制御装置16は、転車台73が回転位置P2になるまで、検体ホルダ20の移動を停止する。
転車台73が回転位置P2になると、制御装置16は、検体ホルダ20を移動する。そして、合流部30eの確認センサ34が検体ホルダ20を検出すると、言い換えると、検体ホルダ20が転車台73上に乗ったことを確認センサ34が検出し、検出結果を制御装置16に送信すると、制御装置16は、検体ホルダ20の移動を停止する。なお、確認センサ34が検体ホルダ20のRFIDタグ26の情報を制御装置16に送信することによって、制御装置16は、停止する検体ホルダ20を認識することができる。
制御装置16は、上述のように、検体ホルダ20が転車台73上に乗ると、検体ホルダ20の移動を停止するとともに合流部30eに設けられる転車台73を制御して、基本位置P1まで回転する。転車台73が基本位置P1まで回転すると、制御装置16は、転車台73の回転を止め、検体ホルダ20の移動を開始する。
この検体ホルダ20に保持される検体11は、処理部Bでは処理を受ける必要がない。このため、制御装置16は、この検体ホルダ20が処理部Bの直前の分岐部30bの直前に到達することによって確認センサ34から送信される検体ホルダ20の情報に基づいて、検体ホルダ20が処理部Bを迂回するように、転車台73を制御する。本実施形態では、転車台73は基本位置P1にあるので、制御装置16は、分岐部30bの転車台73を基本位置P1に保持したままとする。そして、制御装置16は、分岐部30bの直前、及び、分岐部30bにおいて、検体ホルダ20の移動を停止しない。このことによって、検体ホルダ20は、分岐部30bからバイパス路92に進入して処理部Bを迂回する。
検体ホルダ20が合流部30fの直前に到達したことを確認センサ34が検出すると、制御装置16は、検体ホルダ20が合流部30fを通過できるように、転車台73と検体ホルダ20を制御する。具体的には、転車台73を基本位置P1に維持したままとする。このことによって、検体ホルダ20は、合流部30fを通過して搬送路30に戻る。
この検体ホルダ20に保持される検体11は、処理部Cで処理を受ける必要がある。このため、この検体ホルダ20が分岐部30cの直前に到達すると、確認センサ34が検体ホルダ20を検出することによって、分岐部30aの場合と同様に、検体ホルダ20と転車台73とが制御されて、検体ホルダ20が処理部Cに導かれる。また、処理部Cで処理が施された検体ホルダ20が合流部30gの直前に到達すると、確認センサ34が検体ホルダ20を検出することによって、合流部30eの場合と同様に、検体ホルダ20と転車台73とが制御されて、検体ホルダ20が処理部D側に導かれる。
この検体ホルダ20に保持される検体11は、処理部Dでの処理が不要である。このため、検体ホルダ20が分岐部30dの直前に到達すると、確認センサ34が検体ホルダ20を検出することによって、分岐部30bの場合と同様に、検体ホルダ20と転車台73とが制御されて、検体ホルダ20がバイパス路94を移動して、処理部Dを迂回する。
その後、検体ホルダ20が合流部30hの直前に到達すると、確認センサ34が検体ホルダ20を検出することによって、合流部30fの場合と同様に、検体ホルダ20と転車台73とが制御されて、検体ホルダ20が搬送路30に戻る。
検体ホルダ20が検体搬出部32に到達すると、ホルダ検出センサ32aが検体ホルダ20を検出する。制御装置16は、ICチップ24を介してモータ22の駆動を停止する。このため、検体ホルダ20は、検体搬出部32で停止する。ついで、検体ホルダ20から検体11が取り出される。検体11が取り出されたことをホルダ確認センサが確認すると、ICチップ24は、検体11が取り出された情報を制御装置16に送信する。
制御装置16は、検体11が取り出された情報を受信すると、ICチップ24を介してモータ22を駆動させる。このため、検体ホルダ20は、充電部40へ向かって走行を開始する。検体ホルダ20が充電部40に到達すると、図12に示すように、ホルダ側電極部28と搬送路側電極部42とが電気的に接続される。
本実施形態では、搬送路側電極部42が搬送路30に沿って複数設けられている。このため、複数の検体ホルダ20の充電を同時に行う。具体的には、制御装置16は、各搬送路側電極部42上に検体ホルダ20が1つずつ配置されるように、検体ホルダ20の移動を制御する。各搬送路側電極部42上に検体ホルダ20が配置されているか否かは、側壁部61に設けられる検出センサ46の検出結果によって得ることができる。
各搬送路側電極部42上に検体ホルダ20が配置されると、搬送路側電極部42とホルダ側電極部28とが電気的に接続されることによって、充電が開始される。
各検体ホルダ20のICチップ24は、二次電池25の充電が開始されると、当該開始された信号を制御装置16に伝達する。制御装置16は、所定時間二次電池25が充電されると、各搬送路側電極部42に電気的に接続されていた複数の検体ホルダ20を移動させる。この所定時間は、予め設定されている。
上記のように充電された検体ホルダ20に対して後方に配置される複数の検体ホルダ20は、同様に、充電される。
このように構成される検体ホルダの搬送システム10は、検体ホルダ20が自走式であるので、搬送路30に検体11を搬送する機構、例えばベルト式コンベア機構などを設ける必要がない。このため、検体ホルダの搬送システム10は、搬送路30の構造を簡素化することができる。
さらに、搬送路30に搬送路用レール70が設けられ、バイパス路91〜94にバイパス路用レール80が設けられ、これらレールが検体ホルダ20の前輪23aと後輪23bとに係合することによって検体ホルダ20が搬送路30またはバイパス路91〜94に沿って走行するように案内される。搬送路30の側壁部61と検体ホルダ20との間には隙間が形成されており、検体ホルダ20が側壁部61に接触することがなく、同様に、バイパス路91〜94の側壁部61と検体ホルダ20との間には隙間が形成されており検体ホルダ20が側壁部61に接触することがない。
このため、検体ホルダ20は、搬送路30内とバイパス路91〜94内をスムーズに走行することができる。
また、各分岐部と各合流部とにおいて検体ホルダ20の進行方向を変更するために、転車台73が用いられる。転車台73を回転するだけで検体ホルダ20の進行方向を変更することができるので、検体ホルダの搬送システム10の構造を簡素にすることができる。
また、検体ホルダの搬送システム10は、充電部40が搬送路30の途中に設けられており、検体ホルダ20の走行中に二次電池25が自動的に充電される構成である。このため、二次電池25を充電するために検体ホルダ20を搬送路30の外へ出す機構を設ける必要がないので、検体ホルダの搬送システム10は、構成を簡素化することができる。
なお、本実施形態では、一例として、処理部A〜Dと、検体搬入部31と、検体搬出部32と、読み込み装置33と、確認センサ34とは、それぞれ制御装置16に有線で電気的に接続されて有線で信号の送受信を行っているが、無線で信号の送受信を行ってもよい。
また、搬送路30と各バイパス路91〜94とにおいて、分岐部と合流部との直前には、移動停止装置35が設けられている。このため、分岐部と合流部とにおいて検体ホルダ20の移動が停止されている場合であっても、この停止している検体ホルダの後方を走行する検体ホルダ20が追突することを防止できる。
また、移動停止装置35は、バー35aを備える構造であるので、構成を簡素にすることができる。
また、充電部40の搬送路側電極部42の正極42aと負極42bとは、ばね部44を備えることによって、正極42aと負極42bと、ホルダ側電極部28の正極28aと負極8との電気的接続性を向上することができる。
なお、本実施形態では、1つの処理部を迂回するために1つのバイパス路が設けられている。具体的には、処理部Aを迂回するためにバイパス路91が設けられ、処理部Bを迂回するためにバイパス路92が設けられ、処理部Cを迂回するためにバイパス路93が設けられ、処理部Dを迂回するためにバイパス路94が設けられている。他の例としては、例えば、複数の処理部を迂回するバイパス路が設けられてもよい。このように、搬送路に沿って複数の処理部が設けられる場合は、バイパス路は、少なくとも1つの処理部を迂回するように、搬送路から分岐する。
また、本実施形態では、転車台73は、基本位置P1に維持されており、検体ホルダ20が通過する際に回転位置P2に回転し、その後、基本位置P1に戻るように制御されている。これは、一例である。転車台73の位置の制御は、検体ホルダ20が搬送路30及びバイパス路を効率よく移動できるように、制御される。
本実施形態では、制御装置16と確認センサ34は、転車台73の回転を制御するための制御手段の一例を構成している。そして、転車台73と制御装置16と確認センサ34とは、進行方向転換手段の一例を構成している。
本実施形態では、電動モータ22と二次電池25は、駆動手段の一例を構成している。また、本実施形態では、前輪23aと後輪23bとは、レールに係合する車輪の一例である。
この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
10…検体ホルダの搬送システム、11…検体、16…制御装置(制御手段)、20…検体ホルダ、21…ホルダ本体、22…電動モータ、23a…前輪(車輪)、23b…後輪(車輪)、25…二次電池、28…ホルダ側電極部、30…搬送路、30a〜30d…分岐部、34…確認センサ、41…電源(電力供給手段)、42…搬送路側電極部、70…搬送路用レール(レール)、73…転車台、80…バイパス路用レール、91〜94…バイパス路、A〜D…処理部。
Claims (4)
- 検体を保持するホルダ本体と、
前記ホルダ本体に設けられて搬送路に設けられるレールに係合する車輪と、
前記車輪を回転駆動する駆動手段と
を具備することを特徴とする検体ホルダ。 - 検体を保持するホルダ本体と、前記ホルダ本体に設けられる車輪と、前記車輪を駆動する駆動手段とを具備する検体ホルダと、
前記検体に処理を施す処理部と、
前記処理部に前記検体を搬送する搬送路と、
前記搬送路上に設けられて前記搬送路に沿って延びるともに、前記車輪に係合する搬送路用レールと、
前記搬送路から分岐して設けられて前記処理部を迂回するバイパス路と、
前記バイパス路に設けられて前記バイパス路に沿って延びるとともに前記車輪に係合するバイパス路用レールと、
前記搬送路と前記バイパス路との分岐部に設けられて、前記検体ホルダの進行方向を転換する進行方向転換手段と
を具備することを特徴とする検体ホルダの搬送システム。 - 前記進行方向転換手段は、
前記分岐部に設けられる転車台と、
前記転車台の回転を制御する制御手段と
を具備する
ことを特徴とする請求項2に記載の検体ホルダの搬送システム。 - 電力供給手段を具備し、
前記駆動手段は、電動モータと、前記電動モータに電力を供給する二次電池とを具備し、
前記検体ホルダには、前記二次電池に電気的に接続されるホルダ側電極部が設けられ、
前記搬送路には、前記ホルダ側電極部に電気的に接続されるとともに、前記電力供給手段から電力が供給される搬送路側電極部が設けられる
ことを特徴とする請求項2または3に記載の検体ホルダの搬送システム。
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