JP2010223810A - 自動分析装置 - Google Patents

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Yasuaki Takebe
靖昭 竹辺
Masaaki Chikahisa
真章 近久
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Abstract

【課題】検体の分析作業を行ないながら、表示装置で表示される情報を容易にかつ確実に確認することができるようにする。
【解決手段】自動分析装置1の装置本体2には、その構成機構部(検体挿入部3や分析部4a,4bなど)の配列方向に沿ってレール8が敷設されており、このレール8上を表示装置7が移動可能に取り付けられている。そして、レール8には、表示装置7の現在位置を検出するための位置検出センサ(図示せず)が複数個配列されている。かかる位置検出センサのいずれかで検出された表示装置7の現在位置を示す検出位置情報は制御装置9に供給され、制御装置9では、この検出位置情報に応じた、即ち、表示装置7の現在位置に応じた装置本体2での検体や試薬などの現在の状況を表わす状況情報画面が作成され、表示装置7に供給される。これにより、表示装置7では、その現在位置に応じた現在の状況情報が表示される。
【選択図】図1

Description

本発明は、検体及び試薬を分注する機構を備え、検体に試薬を反応させることにより、検体の分析を行なう自動分析装置に係り、特に、この装置に収納されている試薬や洗剤などの消耗品に関する情報、及び検体やこの装置の機構に関する情報を表示する手段を備えた自動分析装置に関する。
自動分析装置は、分析対象である検体及び試薬を分注する機構を備え、検体に試薬を反応させることにより、検体の分析を行なう装置であり、多くの医療機関などで用いられている。しかし、現在の自動分析装置は、完全には自動化されておらず、試薬や洗剤などの消耗品を補充したり、分析する検体を入れた試験管をラックと呼ばれる容器に架設して自動分析装置に設置したりする作業や、異常な分析結果を示した検体を再度分析するために必要な作業は検査技師が行なう必要がある。このような検体の設置や試薬の補充などの作業は、うっかりして検体の取り違いなどのミスがあると、医療事故にもつながる可能性があり、慎重な作業が必要である。
検査技師の作業を支援し、作業ミスを減らすために、多くの自動分析装置には、これに設置されている試薬や検体など現在の状況(装置の現在状況)を表示する表示装置が設けられているが、その一例として、分析すべき試料、即ち、検体に関する装置の現在の状況を表示するようにした自動分析装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の自動分析装置では、円盤状の回転テーブルに、検体が入った複数のサンプル容器を収納したラックが複数搭載され、所定のサンプル容器内の所望とする検体を分注して試薬が入っている反応容器内の注入し、これら試薬と検体とを反応させることにより、検体を分析するものであるが、表示装置において、上記の回転テーブルの画像がこれに搭載されているラックとともに表示し、かつ、この回転テーブルから取り出すことができるラック(収納されている全てのサンプル容器の検体の分析が終了しているラック)を表示するとともに、これら取り出すことができるラックでの夫々のサンプル容器毎の分析状況(再分析要など)を示す情報も表示される。
また、他の例としては、依頼元への検査報告の可否を判断するための分析結果を表示したり、検査者の何らかの対応が必要な検査の情報を表示したりする技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このように、自動分析装置はさまざまな画面を表示する機能を備えており、検査技師は、表示装置に表示されるメニューやタブなどを操作して、自分が行なう作業に必要な情報の画面が表示されるようにする。
特許第3029330号公報 特開2003ー329690号公報
ところで、自動分析装置は、その筐体が大きい大型の装置であって、この自動分析装置で実際に作業を行なう場所によっては、その場所と表示装置が設置されている場所とが距離的に大きく離れている場合がある。例えば、比較的大規模な病院で用いられる毎時2000項目程度の測定を行なうことができる大型の自動分析装置では、その筐体の幅が2.7mにもなり、また、実際の運用においては、このような大型の自動分析装置が複数台設置されるものであり、表示装置と自動分析装置での作業場所とはかなり大きな距離があることになる。
このため、かかる作業を確実に行なうためには、一旦表示装置に表示されるこの作業に必要な情報をメモ用紙などに記入し、それを作業場所に持っていき、その記入された内容をもとに実際の作業を行なう、といった余分な手順を経て作業を行なう必要があった。また、表示装置に表示された情報を書き写すということは、実際の作業をする上に余分な手順であるばかりでなく、かき間違い等によって実際の作業にミスが発生する原因となる可能性もあり、必要がなければ、かかる手順を回避することが望ましい。
本発明の目的は、かかる問題を解消し、検体の分析作業を行ないながら、表示装置で表示される情報を容易にかつ確実に確認することができるようにした自動分析装置を提供することにある。
また、従来の自動分析装置では、表示装置で実際の作業の内容に応じた必要な情報を表示させるためには、表示されるメニューやタブを操作するなどして表示画面を切り替える操作を行なうことが必要であり、このような煩雑で手間のかかる画面操作が必要となる。
本発明の他の目的は、さらに、表示装置での操作の手間を効果的に低減できるようにした自動分析装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、検体及び試薬を分注する機構を備え、検体と試薬とを反応させることにより、検体の分析を行なう自動分析装置であって、装置本体に設置されている試薬や洗剤などの消耗品及び検体,装置本体の機構の現在の状況に関する現在の状況情報画面を表示する可動式の表示装置と、装置本体に対する表示装置の現在位置を検出する位置検出センサと、
表示装置の現在位置に対応した表示装置に表示すべき現在の状況情報画面を作成する制御装置とを備え、位置検出センサで検出された表示装置の現在位置に応じて表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定付ける手順により、表示装置の移動に従って、予め記憶手段に記憶した現在の状況を示す情報をもとに、表示装置の現在位置に応じた現在の状況情報画面を作成し、表示装置で表示することを特徴とする。
また、本発明は、表示装置が、装置本体に備えられたレールの上を移動でき、レールに設けられたセンサーにより、表示装置の装置本体での現在位置を取得することを特徴とする。
さらに、本発明は、表示装置が、装置本体に備えられた回転または伸縮,屈折が可能なアーム上に設置されており、アームのまたは伸縮、屈折を検知するセンサにより、表示装置の装置本体での現在位置を取得することを特徴とする。
さらに、本発明は、表示装置が、制御装置と無線または有線回線で接続されて装置本体とは独立に移動可能であり、装置本体の複数の箇所に設けられた接触式または非接触式のセンサのいずれかで表示装置を検知することにより、表示装置の装置本体での現在位置を取得することを特徴とする。
さらに、本発明は、装置本体に設けられたセンサが、非接触式のICタグであることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明は、検体及び試薬を分注する機構を備え、検体と試薬とを反応させることにより、検体の分析を行なう自動分析装置であって、装置本体に設置されている試薬や洗剤などの消耗品及び検体,装置本体の機構の現在の状況を示す情報に関する現在の状況情報画面を表示する表示装置と、装置本体またはその周辺に設けられ、分析作業を行なう使用者の現在位置を検出するセンサと、使用者の現在位置と表示装置で表示すべき現在の状況情報画面とを対応づける制御装置とを備え、センサで検出された使用者の現在位置に応じて表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定付ける手順により、使用者の移動に従って、予め制御装置に設定されている現在の状況を示す情報をもとに、使用者の現在位置に応じた現在の状況情報画面を作成し、表示装置で表示することを特徴とする。
また、本発明は、使用者の現在位置を検出するセンサが、装置本体またはその周辺に設置された赤外線センサであることを特徴とする。
さらに、本発明は、表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定する手順が、表示装置の現在位置との使用者の現在位置とを入力情報とし、表示装置と使用者との距離に応じて、表示装置に表示する現在の状況情報画面での文字サイズを決定することを特徴とする。
さらに、本発明は、分析が終了した検体を搬出位置に搬送する手段を有し、表示装置が、現在の状況情報画面として、搬出位置に搬送された検体の分析状況の一覧を表わす現在の検査済み検体一覧表示画面を表示する機能を有し、表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定付ける手順が、表示装置または使用者が搬出位置付近に移動すると、表示装置が現在の検査済み検体一覧表示画面を表示することを特徴とする。
さらに、本発明は、検体の分祈に使用する試薬の設置手段を備え、表示装置が、試薬の設置手段に設置されている試薬の現在の状況の一覧画面を表示する機能を有し、表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定付ける手順が、表示装置または使用者が試薬の設置位置付近に移動すると、表示装置が試薬の現在の状況の一覧を表わす現在の試薬−覧表示画面を表示することを特徴とする。
さらに、本発明は、装置本体に分析を開始する検体を設置する検体の設置手段を有し、表示装置が、検体の設置手段に設置された検体に対して分析を指示する操作画面を表示する機能を有し、表示装置または使用者が検体の設置手段付近に移動すると、表示装置が検体の分析の指示するための操作画面を表示することを特徴とする。
さらに、本発明は、装置本体の各機構部を微調整する手段を備え、表示装置が、各部の微調整操作を行なうための操作画面を表示する機能を有し、表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定付ける手順が、所望の機構部の調整時、表示装置または使用者が調整する機構部の付近に移動すると、機構部の調整のための操作画面を決定するものであることを特徴とする。
さらに、本発明は、表示装置が、機械的なボタンまたは表示画面に表示されるタッチボタンを備え、表示装置の現在位置に応じて表示装置に表示する情報画面を決定する手順では、機械的なボタンまたはタッチボタンが押された状態であれば、表示装置の位置にかかわらず、表示装置に表示する画面をこれまで表示されていた画面に保持することを特徴とすることを特徴とする。
本発明によると、自動分析装置の使用者は、試薬などの消耗品を補充したり、異常な分析結果を示した検体を再分析したりといった作業を行なう際に、表示装置をその作業場所の付近に移動させたり、表示装置の表示画面をその作業場所の方向に向けたりすることができ、この表示装置の表示内容を容易にかつ正確に確認できる状態で作業を行なうことができるものであって、このため、医療事故につながる作業ミスを減らすことができる。
また、表示装置を移動させたり、その表示画面の向きを変えたりすることにより、この表示装置に作業に関連する情報が表示されるため、使用者は表示される画面の切り替え操作を行なう必要がなく、使用者の作業負担を軽減することができる。
本発明による自動分析装置の第1の実施形態を示す構成図である。 図1における表示装置の端子部とレールとそれらの接続関係との一具体例を示す図である。 図1に示す第1の実施形態での位置検出センサの配置の一具体例を示す図である。 図1における制御装置の一具体例の概略構成を示すブロック図である。 図4におけるメモリ部9dの一具体例を示す構成図である。 図4におけるメモリ部9eの一具体例を示す構成図である。 図4での制御部9aによるメモリ部9eからの関数の読み取り処理の一具体例を示すフローチャートである。 本発明による自動分析装置の第2の実施形態を示す要部構成図である。 本発明による自動分析装置の第3の実施形態を示す要部構成図である。 本発明による自動分析装置の第4の実施形態を示す要部構成図である。 図10に示す第4の実施形態での表示装置と検査技師との間の距離に応じて表示装置で表示される文字サイズの変更処理の一具体例を示すフローチャートである。
本発明は、分析作業を行ないながら、表示装置に表示される情報を容易に、かつ確実に観ることができるようにするために、この表示装置を移動可能とするものであり、自動分析装置及び表示装置の大きさに応じて表示装置の移動方式を異ならせるものである。
その一実施形態としては、自動分析装置の筐体にレールを設け、このレールに沿って表示装置を移動可能とするものである。この方式は、検査技師などの使用者が作業するために移動する範囲が大きい大型の自動分析装置に大画面の表示装置を用いる場合に好適である。他の実施形態としては、自動分析装置の筐体に回転式のアームを設け、これに表示装置を設置してその表示画面の向きを変更できるようにするものである。この方式は、検査技師が作業するのに移動する範囲がそれほど大きくない中型の自動分析装置に大画面の表示装置を用いるのに適している。さらに、他の実施形態としては、自動分析装置の筐体とは独立な表示装置を用い、この表示装置と自動分析装置の制御部との間を無線または有線で通信できるようにするものである。この方式は、検査技師が持ち運びできる程度の小型,軽量の表示装置を用いる場合に適している。
以下、本発明のかかる実施形態を図面により説明する。
図1は本発明による自動分析装置の第1の実施形態を示す構成図であって、1は自動分析装置、2は装置本体、3は検体挿入部、4a,4bは分析部、5は検体排出部、6a,6bは試薬設定部、7は表示装置、8はレール、9は制御装置、10は通信/電源線路、11は通信線路である。
この第1の実施形態は、検査技師などの使用者が作業するために大きな移動範囲が必要な大型の自動分析装置に大画面の表示装置を用いる場合のものである。
同図において、この実施形態の自動分析装置1は、検体挿入部3や分析部4a,4b、検体排出部5、試薬設定部6a,6bなどの機構部からなる装置本体2と、表示装置7と、コンピュータからなる制御装置9とから構成されている。検体が注入されているサンプル容器が挿入されたラックが検体挿入部3内に挿入されてテーブルに取り付けられ、かかるテーブルが移動することにより、分析部4a,4bにおいて、所定のサンプル容器の検体が分注されて試薬設定部6a,6bで分注された試薬と反応させられて分析が行なわれ、分析済みの検体が検体排出部5から排出される。
ここでは、装置本体2は検体挿入部3と2台の分析部4a,4bと検体排出部5などが一列に配列された構成をなし、この装置本体2の上面には、この装置本体2の図面上手前側の面(前面)側でその前面側の辺部に沿って導電材からなるレール8が設けられており、このレール8上を移動可能に、表示装置7が設けられている。この表示装置7は、使用者がそれを手で押すことにより、レール8上を図面上左右方向に移動することができる。
制御装置9は、通信/電源線路10を介して、レール8に接続されており、表示装置7にその駆動に必要な電流(駆動電流)を供給するとともに、表示装置7の装置本体2上での位置に応じた検体や試薬などの現在の状況を表わす情報の画面信号(カラー画面を表わすRGB信号:なお、以下では、これを「現在の状況情報画面」ということにする)を表示装置7に供給する。このため、レール8には、後述するように、表示装置7の現在位置を検知するセンサ(位置検出センサ)が設けられており、この位置検出センサによる検出位置情報がレール8と通信/電源線路10とを介して制御装置9に供給される。制御装置9は、取得したこの検出位置情報に応じた表示のための情報信号を通信/電源線路10とレール8とを介して表示装置7に供給する。これにより、表示装置7では、装置本体2でのその現在位置に応じた現在の状況を示す情報を表示する。
また、装置本体2と制御装置9とが通信線路10を介して接続されており、制御装置9は、装置本体2で検出される各試薬や洗剤などの消耗品(以下では、消耗品としては、その代表として、試薬について説明する)の現在の状況を示す情報や各検体の現在の状況(未検査,検査済み)を示す情報,分析部4a,4bの現在の運転状況を示す情報,検査結果を示す情報など(以下、検査情報と総称する)を通信線11を介して取得する。そして、制御装置9は、これらの取得した検査情報をその種類や表示装置7の装置本体2での位置毎に区分して保持する。通信/電源線路10を介してレール8の位置検出センサから検出位置情報が供給されると、制御装置9はこの検出位置情報が示す表示装置7の現在位置に該当する種類,位置区分の検査情報を用いてこの現在位置の機構部に関連する現在の状況情報画面を生成し、通信/電源線路10及びレール8を介して表示装置7に供給される。これにより、表示装置7では、その現在位置の機構部での確認すべき現在の状況情報画面が表示される。
そこで、検体の分析作業で使用者が装置本体2の前を移動するとき、これとともに、使用者が表示装置7をその移動方向に押すことにより、表示装置7はその押される方向にレール8上を移動する。これにより、使用者は、常に表示装置7を自分の近くに置くことができ、その表示画面を近くで観ることができて、その表示内容を容易にかつ正確に確認することができる。
また、表示装置7では、制御装置9の制御により、レール7上(従って、装置本体2上)の現在位置に応じて、その表示内容が切り替えられる。例えば、表示装置7が検体挿入部3の近くの矢印Aで示す位置にあるときには、現在未測定の検体に関する現在の状況情報画面がこの表示装置7で表示され、表示装置7が試薬処理部6a,6bの近くの矢印Bで示す位置にあるときには、試薬に関する現在の状況情報画面がこの表示装置7で表示され、表示装置7が検体排出部5の近くの矢印Cで示す位置にあるときには、現在測定済みの検体に関する現在の状況情報画面がこの表示装置7で表示される。
そこで、検体挿入部3で検体の挿入のための作業を行なう場合、使用者がこの検体挿入部3へ移動するとともに、表示装置7を矢印Aで示す位置に移動させると、現在の状況情報画面として、自動的に検体に関する現在の未測定状況情報の画面が表示装置7で表示されることになり、これにより、新たな検体の挿入作業が支援されることになる。また、試薬処理部6a,6bで試薬の処理作業を行なう場合、使用者がこの試薬処理部6aまたは6bへ移動するとともに、表示装置7を矢印Bで示す位置に移動させると、現在の状況情報画面として、自動的に試薬に関する現在の状況情報画面が表示装置7で表示されることになり、これにより、試薬の処理作業が支援されることになる。さらに、検体排出部5で検体の排出のための作業を行なう場合、使用者がこの検体排出部5へ移動するとともに、表示装置7を矢印Cで示す位置に移動させると、現在の状況情報画面として、自動的に検体に関する現在の検査済み状況情報の画面が表示装置7で表示されることになり、これにより、試薬の処理作業が支援されることになる。
なお、ここでは、検体挿入部3で挿入された検体は、分析部4aに移動して試薬処理部6aでの試薬を用いて分析処理され、あるいは分析部4bに移動して試薬処理部6bでの試薬を用いて分析処理され、その分析(測定)結果が通信路11を介して制御装置9に供給されるが、このように分析処理された検体は検体排出部5に移動して排出される。しかし、このように分析処理された検体は、検体挿入部3に戻って、そこから排出されるようにしてもよい。この場合、この検体挿入部(このときには、検体挿入/排出部)3の近くの2か所のうちの一方で表示装置7が現在の未測定の検体の状況情報画面を自動的に表示し、他方で表示装置7が現在の測定済みの検体の状況情報画面を自動的に表示するようにする。
このために、例えば、検体挿入部(検体挿入/排出部)3の上面側から検体の挿入を行ない、検体挿入部(検体挿入/排出部)3の前面側から検体の排出を行なうようにし、かつレール8は検体挿入部(検体挿入/排出部)3の上面まで続いており、検体挿入部(検体挿入/排出部)3で検体の挿入作業を行なう場合には、表示装置7を矢印Aで示す位置に移動させると、上記のように、表示装置7が現在の未測定(未分析)の検体の状況情報画面を自動的に表示し、検体挿入部(検体挿入/排出部)3で測定済みの検体の排出作業を行なう場合には、表示装置7を検体挿入部(検体挿入/排出部)3の上面まで移動させることにより、表示装置7が現在の測定済みの検体の状況情報画面を自動的に表示する。なお、検体挿入部(検体挿入/排出部)3の前面側から検体の挿入を行ない、検体挿入部(検体挿入/排出部)3の上面側から検体の排出を行なうようにしてもよく、この場合には、表示装置7の位置は上記とは逆になる。
このようにして、この第1の実施形態では、表示装置7を使用者が作業をする場所の近くに置くことができ、しかも、この作業に必要な現在の状況情報画面がこの表示装置7に自動的に表示されることになり、使用者の操作の手間を省いて必要な現在の状況情報画面が表示されることになる。
図2は図1における表示装置7の端子部とレール8とそれらの接続関係との一具体例を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)はレール8の横断面図、同図(d)は端子部の拡大図であり、7aは前面、7bは背面、7cは側面、7dは底面、8a,8bはガイド部、8cは底部、12は表示画面、13は車輪、14は端子部、14aは電源端子部、14bは情報信号端子部である。なお、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明は省略する。
図2(c)に示すように、レール8は、その長手方向両側部が凸状のガイド部8a,8bをなしており、これらガイド部8a,8b間が平坦な表面の底部8cをなしている。
表示装置7には、図2(a),(b)に示すように、表示画面12が設けられている前面7a側とその反対側の背面7b側とに車輪13が設けられており、これら車輪13がレール8のガイド部8a,8b間に嵌まり込むようにして、表示装置7がレール8に移動可能に取り付けられている。
また、表示装置7の底面7dには、この表示装置7の内部回路(電源回路や処理回路など)に接続された端子部14が設けられており、その先端部がレール8の底面8cに接触している。ここで、端子部14は、図2(d)に示すように、制御装置9(図1)からの駆動電流(電源電圧)を表示装置7が取り込むための、例えば、2つの端子からなる電源端子部14aと、制御装置9(図1)からの上記の現在の状況情報画面を表示装置7が取り込むための、例えば、15本の端子からなる情報信号端子部14bとから構成されており、これらの端子の先端部がレール8の底面7dに接触している。なお、ここでは図示しないが、レール8に設けられている上記の位置検出センサからの検出位置情報を制御装置9に供給するための端子もレール8に接続されており、この検出位置情報がレール8,通信/電源線路10を介して制御装置9に供給される。
これにより、制御装置9からの駆動電流がレール8を経て電源端子部14aから表示装置7に取り込まれると、表示装置7は起動し、また、これとともに、この表示装置7の現在位置を表わす位置検出センサの検出位置情報がレール8を経て制御装置9に供給され、制御装置9からのこの表示装置7の現在位置に該当する現在の状況情報画面がレール8を経て情報信号端子部14bで表示装置7に取り込まれ、この表示装置7でこの現在の状況情報画面が表示される。使用者による表示装置7の移動とともに、表示装置7の現在位置が変化させられると、これに応じて表示装置7で表示される現在の状況情報画面も新たな現在位置に該当する現在の状況情報画面に変更される。
図3は図1に示す第1の実施形態での位置検出センサの配置の一具体例を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は表示装置7に対する位置検出センサの配置関係を示す図、同図(c)は各位置検出センサのIDに関する図であり、15は位置検出センサ、15aは発光部、15bは受光部であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図3(a),(b)において、位置検出センサ15としては、例えば、透過型のフォトインタラプタが用いられ、その発光部15aがレール8の一方のガイド部8aの頂面に、その受光部15bがレール8の他方のガイド部8bの頂面に、夫々が対向して配置されている。従って、発光部15aで発光される光線が受光部15bで受光されるが、表示装置7がレール8に沿って移動して発光部15aと受光部15bとの間に入ると、発光部15aからの光線がこの表示装置7によって遮光され、受光部15bは光線を受光しない。
この位置検出センサ15は、表示装置7が発光部15aと受光部15bとの間から外れて、受光部15bが発光部15aからの光線を受光するときには、表示装置7を検出していないことを示すフラグ“0”の検出位置情報を発生し、表示装置7が発光部15aと受光部15bとの間にあって、受光部15bが発光部15aからの光線を受光しないときには、表示装置7を検出することを示すフラグ“1”の検出位置情報を発生する。なお、以下では、フラグ“0”の検出位置情報を“0”の検出位置情報といい、フラグ“1”の検出位置情報を“1”の検出位置情報という。
かかる位置検出センサ15が複数個、図3(c)に示すように、レール8全体にわたって、表示装置7の幅(レール8に沿う長さ)Wにほぼ等しい間隔dで配置されており、これら位置検出センサ15のうちのいずれか1つの、また、1つのみの検出位置情報が必ず“1”であって、表示装置7を検出しているようにしている。また、これら位置検出センサ15には夫々、ID(識別子)が割り当てられている。そして、これら位置検出センサは、常時もしくは所定の時間間隔(周期)でIDに上記の“1”または“0”の検出位置情報にこのIDを付加し、レール8及び通信/電源線路10を介して制御装置9に供給する。
これらIDと検出位置情報とをもとに、制御装置9はいずれの位置検出センサ15が表示装置7を検出しているかを判定し、これによって表示装置7の現在位置を検出するものであるが、必ず位置検出センサ15のいずれか1つが表示装置7を検出するように、位置検出センサ15が配置されていることから、図3(d)に示すように、表示装置7の移動可能範囲を現在の状況情報画面を表示すべき領域P1,P2,P3,……に区分し、同じ領域に設置されている複数の位置検出センサ15には、同じIDを割り当てるようにしている。
かかる領域P1,P2,P3,……夫々を図1に示す表示装置7の位置と対応させると、表示装置7が領域P1にあるときには、この領域P1での複数(ここでは、3個)の位置検出センサ15のいずれか1つが表示装置7を検出しており、これにより、表示装置7が領域P1にあることが検出されることになり、表示装置7に所定の現在の状況情報画面(例えば、現在の未測定(未分析)の検体の状況情報画面)が表示される。このように、表示装置7が領域P1にあることがこの領域P1内の複数の位置検出センサ15のいずれかによって検出されるようにしており、このため、この領域P1内の複数の位置検出センサ15には、この領域P1に該当する同じIDが割り当てられている。
同様にして、領域P2についても、そこでの複数の位置検出センサ15にこの領域P2に該当する同じIDが割り当てられ、領域P3についても、そこでの複数の位置検出センサ15にこの領域P3に該当する同じIDが割り当てられ、さらに他の領域についても、そこでの複数の位置検出センサ15にその領域に該当する同じIDが割り当てられる。もちろん、領域P1,P2,P3,……間では、位置検出センサ15に割り当てられるIDは異なるものである。従って、常にいずれか1つの位置検出センサ15が表示装置7を検出しているとともに、この表示装置7がいずれの領域にあってどのような現在の状況情報画面を表示させなければならないかを制御装置9は確実に判定できることになる。
これら位置検出センサ15は制御装置9によって順番に、かつ繰り返し指定され、これにより、指定された位置検出センサからその時の(現在の)検出位置情報が出力されて、レール8及び通信/電源線路10(図1)を介して制御装置9に読み取られる。
なお、位置検出センサ15としては、反射型のフォトインタラプタなどの他の方式のものであってもよい。このような反射型の場合には、受光部が反射光線を受光したとき、表示装置7の位置を検出したものとし(フラグ=“1”)、受光部が反射光線を受光しないとき、表示装置7を検出しないものとする(フラグ=“0”)。
図4は図1における制御装置9の一具体例の概略構成を示すブロック図であって、9aは制御部、9bは通信部、9cは演算部、9d,9eはメモリ部、9fはデータベースである。
同図において、制御装置9は、装置本体2(図1)との通信を行なう通信部9bと、表示装置7(図1)に供給する現在の状況情報画面を作成する演算部9cと、位置検出センサ15(図3)からの検出位置情報を格納するメモリ部9dと、各種の現在の状況情報画面を作成するための関数(プログラム)が格納されたメモリ部9eと、装置本体2での検体や試薬などの現在の状況を示す検査情報を格納するデータベース9fと、これら各部を制御する制御部9aとを備えている。
装置本体2からの検体や試薬などに関する検査情報は、通信線路11(図1)を介して通信部9bで取り込まれ、制御部9aの制御のもとに、その種類や表示装置7の装置本体2での位置毎に区分されてデータベース9fに格納される。また、各位置検出センサ15から順に供給される“1”または“0”の検出位置情報は通信部9bで取り込まれ、制御部9aの制御のもとに、メモリ部9dに格納される。さらに、制御部9aの制御のもとに、メモリ部9dに格納されている“1”の検出位置情報に該当する関数(プログラム)が演算部9cに取り込まれ、また、これとともに、この関数の処理対象となる検査情報がデータベース9fから演算部9cに取り込まれ、表示装置7の現在位置に該当する現在の状況情報画面が作成される。この作成された現在の状況情報画面は、制御部9aの制御のもとに、通信部9bから通信/電源線路10,レール8を介して送信装置7に送信される。
図5は位置検出センサ15と図4におけるメモリ部9dとの関係を示す図であって、9d1,9d2,9d3,……,9dnはメモリ領域、D11,D21,……,Dn1は位置検出センサのID、D12,D22,……,Dn2はメモリ部9dでのアドレスである。
図3(d)で説明したように、レール8に沿う領域P1,P2,P3,……毎に位置検出センサ15に割り当てられるIDは異なるものであり、同じ領域Pでの位置検出センサ15には、同じIDが割り当てられている。
図5において、位置検出センサ15に対してn個の領域Pが設定されるものとすると、領域P1の位置検出センサ15に割り当てられるIDをD11とし、領域P2の位置検出センサ15に割り当てられるIDをD21とし、領域P3の位置検出センサ15に割り当てられるIDをD31とし、……、領域Pnの位置検出センサ15に割り当てられるIDをDn1とする。
また、制御装置9でのメモリ部9dでは、位置検出センサ15のn個の領域Pに対応してn個のメモリ領域9d1,9d2,9d3,……,9dnが設定されており、位置検出センサ15の領域P1に対応するメモリ領域9d1には、アドレスD12が割り当てられている。以下同様にして、位置検出センサ15の領域P2,P3,……,Pnに対応する夫々のメモリ領域9d2,9d3,……,9dnには夫々、アドレスD22,D32,……,Dn2が割り当てられている。
そして、制御装置9は、制御部9aの制御のもとに、上記のように、夫々の位置検出センサ15を順番に、かつ繰り返し指定してその検出位置情報の読み取りを行なうが、領域P1の位置検出センサ15の検出位置情報の読み取りが行なわれて、メモリ部9dのこの領域P1に該当するアドレスD12のメモリ領域9d1に書き込まれる。この領域P1でのいずれの位置検出センサ15からの検出位置情報も、これに該当する同じアドレスD12のメモリ領域9d1に書き込まれることになる。従って、このアドレスD12のメモリ領域9d1に格納された検出位置情報が“0”である場合には、この領域P1内のいずれの位置検出センサ15も表示装置7を検出しておらず、この領域P1に表示装置7が存在しないことになる。また、このアドレスD12のメモリ領域9d1に格納された検出位置情報が“1”である場合には、この領域P1内のいずれかの位置検出センサ15が表示装置7を検出したことになり、この領域P1内に表示装置7が存在していることを判定可能となる。
こうようにして、領域P2の位置検出センサ15の検出位置情報の読み取りが行なわれると、その検出位置情報がメモリ部9dのこの領域P2に該当するアドレスD22のメモリ領域9d2に書き込まれ、領域P3の位置検出センサ15の検出位置情報の読み取りが行なわれると、その検出位置情報がメモリ部9dのこの領域P3に該当するアドレスD32のメモリ領域9d3に書き込まれ、……、領域Pnの位置検出センサ15の検出位置情報の読み取りが行なわれると、その検出位置情報がメモリ部9dのこの領域Pnに該当するアドレスDn2のメモリ領域9dnに書き込まれる。
このように、位置検出センサ15からの検出位置情報の読み取りが順番に行なわれるとともに、メモリ部9dの該当するアドレスのメモリ領域に格納されることになり、この場合、必ずいずれか1つの位置検出センサ15によって表示装置7が検出されているものであるから、メモリ部9dのメモリ領域のうちの必ず1つのメモリ領域では、“1”の検出位置情報が格納され、これ以外のメモリ領域では、全て“0”の検出位置情報が格納されていることになる。
図6は図4におけるメモリ部9eの一具体例を示す構成図であって、9e1,9e2,9e3,……はメモリ領域、9eaは「アドレス」欄、9ebは「関数」欄である。
同図において、メモリ部9eは、図5におけるメモリ部9dのメモリ領域9d1,9d2,9d3,……,9dnに夫々該当するメモリ領域9e1,9e2,9e3,……,9en(図示せず)が設定されており、これらメモリ領域9e1,9e2,9e3,……,9enには夫々、「アドレス」欄9eaと「関数」欄9ebとが設けられている。
ここで、メモリ領域9ex(但し、x=1,2,3,……,n)の「アドレス」欄9eaには、このメモリ領域9exに該当するメモリ部9dのメモリ領域9dxのアドレスDx2が割り当てられており、これにより、メモリ部9dのメモリ領域9dxとメモリ領域9eのメモリ領域9exとが一対一に対応付けられている。
また、メモリ領域9dxの「関数」欄9ebには、表示装置7(図1)で表示すべき現在の状況情報画面を作成するための関数(プログラム)が格納されている。例えば、メモリ領域9e1の「関数」欄9ebには、未測定の検体の現在の状況情報画面のための、未測定の検体一覧表示関数が格納され、メモリ領域9e2の「関数」欄9ebには、試薬の現在の状況情報画面のための、試薬一覧表示関数が格納され、メモリ領域9e3の「関数」欄9ebには、測定済みの検体の現在の状況情報画面のための、測定済み検体一覧表示関数が格納されており、以下、夫々のメモリ領域9exの「関数」欄9ebに該当する現在の状況情報画面のための関数が格納されている。
そして、図5に示すメモリ部9dのいずれかのメモリ領域9dxでこれに格納されている検出位置情報が“1”であるときには、図6に示すメモリ部9eの該当する(メモリ領域9dxと同じアドレスDx2が設定されている)メモリ領域9exでの「関数」欄9ebでの関数が読み出され、演算部9c(図4)に供給される。そこで、例えば、メモリ部9dのいずれかのメモリ領域9d1で“1”の検出位置情報が格納されたとすると、制御部9aは、メモリ領域9d1での検出位置情報が“1”であることを検出することにより、このメモリ領域9d1と同じアドレスD12が設定されているメモリ部9eのメモリ領域9e1の「関数」欄9ebから未測定の検体一覧表示関数を読み取り、演算部9cに供給する。なお、これとともに、この関数の処理対象となる未測定の検体に関する現在の状況に応じた検査情報をデータベース9f(図4)から読み取り、演算部9cに供給する。これにより、演算部9cでは、この未測定の検体一覧表示関数による演算処理が行なわれ、未測定の検体の一覧表示のための現在の状況情報画面が作成される。この作成された未測定の検体の一覧表示のための現在の状況情報画面は、通信部9b(図4)から表示装置7に送信される。
メモリ部9dの他のメモリ領域9dxで検出位置情報が“1”となった場合も同様であり、例えば、メモリ部9eのメモリ領域9e2の「関数」欄9ebから試薬一覧表示関数が読み取られることによって、演算部9cで試薬一覧表示のための現在の状況情報画面が作成され、また、メモリ部9eのメモリ領域9e3の「関数」欄9ebから測定済み検体一覧表示関数が読み取られることによって、演算部9cで、データベース9fから読み取った対応する検査情報を用いて、測定済み検体一覧表示のための現在の状況情報画面が作成され、夫々表示装置7に供給される。
図7は図4での制御部9aによる以上の関数の読み取り処理の一具体例を示すフローチャートである。
同図において、制御部9aは、まず、図5のメモリ部9dに対し、アドレスDx2を初期アドレスD12に設定する(ステップS100)。そして、この設定されたアドレスDx2が設定可能な最大のアドレスDn2を超える場合には(ステップS101の“Yes”)、処理を終了するが(ステップS105a)、最大のアドレスDn2を超えない場合には(ステップS101の“No”)、このアドレスDx2が割り当てられているメモリ領域9dxに格納されている検出位置情報が“1”か“0”かを判定する(ステップS102)。この検出位置情報が“1”であるときには(ステップS102の“Yes”)、図6のメモリ部9eのこのアドレスDx2が割り当てられているメモリ領域9exからそこに格納されている関数を読み取り、演算部9c(図4)に供給して(ステップS103)、処理を終了する(ステップS105b)。この検出位置情報が“0”であるときには(ステップS102の“No”)、アドレスDx2を値「1」だけインクリメントし(ステップS104)、新たに設定されたアドレスDx2について、ステップS101からの処理を行なう。
ここで、必ず図5におけるメモリ部9dのいずれか1つのアドレスDx2(即ち、メモリ領域9dx)でそこに格納されている検出位置情報は“1”であるから、最大のアドレスDn2を超える前に(ステップS101)、そのアドレスDX2が必ず検出されることになり(ステップS102の“Yes”)、これにより、必ずメモリ部9eに格納されているいずれかの関数が読み出されることになる。そして、このように読み出された関数により、演算部9cにおいて、表示装置7の現在の位置に該当する現在の状況情報画面が作成され、この表示装置7に提供されることになる。
なお、ステップS105a,S105bの処理の終了は、ステップS100で初期設定されてからの一連の処理の終了を意味するものであり、これらステップS105a,S105bの処理がなされると、自動的に再びステップS100からの処理動作が開始する。
ところで、この実施形態では、必ず図5におけるメモリ部9dのいずれか1つのアドレスDx2(即ち、メモリ領域9dx)でそこに格納されている検出位置情報は“1”であるから、このような状態では、ステップS101では、ステップS105aの終了処理へ進む判定がなされることはない。従って、この場合には、ステップS101の判定処理やステップS105aの終了処理は実行されることのない不要となるものとなる。
しかしながら、例えば、図5において、アドレスD12,D22のメモリ領域9d1,9d2での検出位置情報が“0”で、アドレスD32のメモリ領域9d3での検出位置情報が“1”であり、かかる状態で制御部9aがメモリ領域9d1に続いてメモリ領域9d2を指定したとき、表示装置7の移動により、アドレスD12のメモリ領域9d1の検出位置情報が“0”から“1”に変更されると、アドレスD32のメモリ領域9d3での検出位置情報は“1”から“0”に変更されることになる。
そこで、そのまま図7に示す動作を続けると、アドレスD22のメモリ領域9d2以降のメモリ領域では、全て検出位置情報が“0”であるため、検出位置情報が“1”のアドレスDx2は最後のアドレスDn2まで検出できないことになる。
このような場合も想定して、最後のアドレスDn2までアドレスDx2を指定しても、検出位置情報が“1”のアドレスDx2を検出できない場合には、また、最初のアドレスD12から処理を行なうことができるようにしているものである。
なお、この第1の実施形態では、自動分析装置の本体装置2が、図1に示すように、検体挿入部3と2台の分析部4a,4bと検体排出部5とからなるものとしたが、これに限るものではなく、分析部を1台使用するものであっても、また、3台以上使用するものであってもよい。また、検体挿入部3と分析部4と検体排出部5とからなる装置本体を複数個用いたものであってもよい。但し、この場合には、これら装置本体毎に別々に、図1に示すように、レール8や表示装置7を設け、これを一台の制御装置9で、上記のように、夫々の表示装置7の表示制御を行なうようにしてもよい。そして、この場合には、制御装置9において、装置本体毎に図4〜図6に示すようなメモリ部9d,9eを設け、これらのメモリ部9dをまとめて、また、これらのメモリ部9eをまとめて図7に示す一連の処理動作を行なわせるようにすることもできる。
また、この第1の実施形態では、図1において、表示装置7には、操作のためのメカニカルなボタンあるいは表示画面でのタッチポタンからなる操作ボタンが設けられており、かかる操作ボタンの操作により、この表示画面にメニュー画面が、例えば、このとき表示されている現在の状況情報画面の一部に重なって表示される。このメニュー画面では、試薬などの消耗品や検体の現在の状況情報画面を選択する状況選択ボタンや分析の開始を指示する分析開始ボタン、装置本体2の各機構部(即ち、検体挿入部や分析部4a,4b、検体排出部5など)の調整を行なうための調整ボタン、現在表示されている画面に表示を固定するための表示固定ボタンなどが表示されている。
そこで、かかるメニュー画面で状況選択ボタンが操作されると、現在表示されている現在の状況情報画面以外の現在の状況情報画面を選択表示可能な選択画面が表示され、この選択画面で所望の現在の状況情報画面の選択操作がなされると、表示装置7から選択情報が制御装置9に供給される。制御装置9では、夫々の選択情報のこれに該当するアドレスDx2への変換テーブルが設定されており、これによって受信した選択情報に該当するアドレスDx2が指定されてメモリ部9ebから該当する関数が、また、データベース9fから必要な現在の状況を表わす検査情報が夫々読み出され、演算部9c(図4)で選択操作に該当する所望の現在の状況情報画面が作成されて表示装置7で表示された状態となる。例えば、表示装置7が矢印Aで示す位置にあって、現在の未測定の検体の状況情報画面が表示されている状態で操作ボタンが操作されると、メニュー画面が表示され、このメニュー画面で状況選択ボタンが操作されることにより、測定済みの検体の現在の状況情報画面や試薬の現在の状況情報画面の表示に切り替えることができる。但し、このように、表示装置7に現在位置(例えば、矢印Aで示す位置)で自動的に表示される上記の状況情報画面以外の状況情報画面が表示されている状態で、この表示装置7を他の位置(例えば、矢印Bで示す位置)に移動させると、その移動した位置で自動的に表示される状況情報画面(この場合、試薬に関する現在の状況情報画面)に表示が自動的に切り替えられる。
また、検体挿入部3での検体の挿入作業を終了し、操作ボタンを操作してメニュー画面を表示させ、このメニュー画面での分析開始ボタンが操作されると、この検体挿入部3に挿入された検体について、分析部4aや分析部4bで分析処理が開始される。これとともに、制御装置9が、上記のようにして、表示装置7のこのときの現在位置に該当する現在の状況情報画面を作成し、表示装置7では、この現在の状況情報画面が表示される。
また、メニュー画面で調整ボタンが操作されると、表示装置7の現在位置での機構部の調整項目を表わす調整選択画面が表示され、そのうちのいずれかの調整項目を選択することにより、その機構部での選択された調整項目について調整できる調整操作画面が表示される。制御装置9には、上記の現在の状況情報画面の場合と同様、表示装置7の夫々の位置に応じた調整操作画面が設定されており、表示装置7の現在位置に応じた調整操作画面が選択されて表示装置7に供給される。そこで、かかる表示状態で表示装置7を他の機構部の位置まで移動させると、これに応じて制御装置9で選択される調整操作画面が切り替わり、この機構部に対する調整操作画面の表示に切り替わってこの機構部での調整が可能となる。また、かかる調整選択画面あるいは調整操作画面には、「終了」ボタンが設けられており、この「終了」ボタンが操作されると、表示装置7のこの現在位置での現在の状況情報画面の表示に切り替わる。
また、メニュー画面で表示固定ボタンが操作されると、この表示固定ボタンが操作されている限り(例えば、タッチされている限り)、表示装置7を移動させてその現在位置が変化しても、画面の切り替えは行なわれず、同じ現在の状況情報画面がそのまま表示され続ける。この表示固定ボタンの操作を解除すると、表示装置7の実際の現在位置の現在の状況情報画面の表示に切り替わる。
なお、以上のメニュー画面の選択操作による現在の状況情報画面の切り替え機能や分析の開始指示機能,機構部の調整機能,表示固定機能は、後述する他の実施形態においても、同様に、設けられている。
以上のように、この第1の実施形態では、常に表示装置7を検体の分析のための作業する使用者の身近に置くことができ、しかも、使用者の作業に必要な自動分析装置の現在の状況情報画面を、この表示装置7に対して、画面切替などの操作をすることなく、自動的に表示させることができる。
なお、表示装置7では、機械的な操作ボタンや画面状で表示されるタッチボタンなども設けられており、これを操作することにより、表示される画面の切り替えを行なうこともできる。
図8は本発明による自動分析装置の第2の実施形態を示す要部構成図であって、16は支軸、17はアーム、17aは支点、18は回転検出センサであり、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。なお、第1の実施形態と同様、制御装置9なども備えているが、ここでは、省略している。
この第2の実施形態は、自動分析装置は中型であって、これに大型の表示装置を用いるようにしたものである。
同図において、自動分析装置1の装置本体2の所定の位置(例えば、装置本体2の裏面側)に、支軸16が垂直に、かつ回転可能に取り付けられており、この支軸16の先端部に水平方向(装置本体2の上面に平行)にアーム17の一方の端部が固定されている。このアーム17の他方の端部に、表示装置7が固定して取り付けられている。このアーム17は、装置本体2の上面よりも上側に配置される。
このアーム17を使用者が操作することにより、支軸16が回転し、これに伴ってアーム17が、支軸16への取付け端部を支点17aとして、回転することになり(使用者のかかる操作を、以下、アーム17の回転操作ということにする)、これにより、表示装置7の表示画面12の向きを変えることができる。そこで、使用者がアーム17を回転操作することにより、作業する場所の方向にこの表示装置7の表示画面12が向くようにすることができる。
支軸16には、その下端部側に、この支軸16の回転量と回転方向とを検出する回転検出センサ18が設けられている。かかる回転検出センサ18としては、例えば、ロータリエンコーダが用いられる。かかる回転検出センサ18は、支軸16が微小な所定の回転角だけ回転する毎にパルスを発生し、このパルス数を積算することにより、支軸の回転量を検出するとともに、回転方向も検出する。これにより、回転検出センサによって検出されるアーム17の回転位置(例えば、表示装置7の表示画面12が装置本体2の上面の辺に平行となっているときのアーム17の角度を基準角度として、基準角度に対する角度)が回転検出センサ18によって検出されることになり、このアーム17の回転位置と表示装置7の表示画面の向きとが対応付けられる。作業場所が表示装置7から離れる程、この表示装置7の表示画面12が作業する使用者に正面に向くようにするために、アーム17の回転位置は大きくなる。
ところで、先の第1の実施形態では、図3(d)で説明したように、位置検出センサ15の配設方向を複数の領域Pに区分し、夫々の領域P毎に夫々に適した現在の状況情報画面を表示装置7で切り替え表示するようにしたが、この第2の実施形態では、アーム17の回転可能な範囲を、使用者の作業する場所の個数に応じて区分し、夫々の区分毎に、第1の実施形態と同様、表示装置7で表示する現在の状況情報画面を割り当てる。従って、この第2の実施形態でも、制御装置9の構成は図4に示される構成と同様であるが、メモリ部9dでの図5に示すメモリ領域9d1,9d2,9d3,……,9dnは回転検出センサ18で検出される支軸16の回転量の区分された領域に割り当てられるものであり、メモリ部9e,データベース9fは第1の実施形態と同様とすることができる。
このようにして、この第2の実施形態では、使用者の作業場所が装置本体2のいずれの場所であっても、表示装置7の表示画面をこの使用者の正面に向けることができ、しかも、この作業場所で作業に必要な現在の状況情報画面が、検査者の操作を必要とすることなく、表示装置7で表示されることになる。
なお、センサを設けることにより、アーム17を伸縮または屈折できる構成とし、支軸16と表示装置7との間の距離を可変にできるようにしてもよい。
また、この第2の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、上記のメニュー画面の選択操作による現在の状況情報画面の切り替え機能や分析の開始指示機能,機構部の調整機能,表示固定機能を有している。但し、この第2の実施形態は、表示装置7の現在位置がアーム17の回転や伸縮、屈折等によって表わされる。
図9は本発明による自動分析装置の第3の実施形態を示す要部構成図であって、19はRFIDリーダ、20はICタグであり、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
この第3の実施形態は、使用者が持ち運びできる程度の小型,軽量の表示装置を用いるようにしたものである。
同図において、表示装置7は、使用者が持ち運び可能な小型の表示装置であって、これには、ICタグを無線で読み取るための接触式もしくは非接触式のRFIDリーダ19が設けられている。また、この表示装置7は、制御装置9と無線もしくは有線で通信可能である。
一方、自動分析装置1の装置本体2には、その上面の前面部側辺部に沿う所定の位置毎に複数の非接触式のICタグ20が設けられており、夫々のICタグ20には、それが設けられている位置に応じた個別のIDが割り当てられている。ここで、ICタグ20が設置されている場所は使用者が作業をする場所であって、使用者がこの表示装置7を持って作業する場所に移動したときには、その場所に設置されているICタグに表示装置7を近づけることにより、このICタグからRFIDリーダ19によってそのIDを読み取ることができる。
RFIDリーダ19によって読み取られたIDは、無線もしくは有線で制御装置9に送信される。制御装置9は、図4〜図6に示す制御装置9と同様の構成をなして、この第3の実施形態での図5に示す構成のメモリ部9dでは、そのメモリ領域9d1,9d2,9d3,……が各ICタグ20のIDと対応付けられ、表示装置7のRFIDリータ19がいずれかのICタグ20にIDを読み取ると、このIDに該当するメモリ領域9dxでフラグが“1”となる。これ以外のメモリ領域9dxのフラグは“0”である。この第3の実施形態での図6に示す構成のメモリ部9eは第1の実施形態でのメモリ部9eと同様であり、図5に示すメモリ部9dでのフラグが“1”であるアドレスDx2に該当する図6に示すメモリ部9eでのメモリ領域9exから関数が読み出されて演算部9c(図4)に供給される。
このように、この第3の実施形態では、表示装置7のRFIDリーダ19がIDを読み取ったICタグ20の設置位置、従って、使用者が作業する表示装置7の現在位置に応じた現在の状況情報画面が作成されて、無線もしくは有線で表示装置7に送信される。これにより、表示装置では、この現在の状況情報画面が受信されて表示される。従って、この第3の実施形態においても、先の実施形態と同様の効果が得られることになる。
なお、この第3の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、上記のメニュー画面の選択操作による現在の状況情報画面の切り替え機能や分析の開始指示機能,機構部の調整機能,表示固定機能を有している。
図10は本発明による自動分析装置の第4の実施形態を示す要部構成図であって、21は赤外線センサ、22は通信線路であり、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
この第4の実施形態は、使用者の位置に応じて、表示装置に表示される画面が切り替えられるようにしたものである。
同図において、自動分析装置1の装置本体2の使用者が居る側の前面に、この前面の上辺に平行に複数の赤外線センサ21の列が設けられている。かかる赤外線センサ21は、検体挿入部3、分析部4a,4b、検体排出部5毎にその幅の大きさに応じた個数ずつ設けられており、いずれの赤外線センサ21で使用者が検出されるかに応じて、使用者が検体挿入部3、分析部4a,4b、検体排出部5のいずれで作業しているかを検出することができる。
なお、赤外線センサ21は、常にそのいずれか1つが使用者を検出するように、所定の間隔で配置されており、かつ図3(d)で示す検出位置センサの場合と同様、使用者が同じ作業をするときの領域毎に区分されている。図10では、分析部4a,4b毎に3個ずつ赤外線センサ21が設けられているものとしている。なお、検体挿入部3,検体排出部5においても、図示しないが、所定個数の赤外線センサ21が設けられており、これにより、検体挿入部3や検体排出部5で作業している使用者を検出する。
また、装置本体2と制御装置9との間には、通信線路22が設けられており、この通信線路22を介して、装置本体2から制御装置9に検査情報が供給され、また、制御装置9から表示装置7に現在の状況情報画面が供給される。
表示装置7としては、図1に示すように、レール8上を移動できるようにしてもよいし(但し、図3での表示装置7の位置検出センサ15は設けられていない)、図8に示すように、表示装置7の回転によって表示画面12の向きを変えることができるようにしてもよいし、また、図9に示すように、持ち運び可能な表示装置であってもよい。夫々の場合の制御装置9から表示装置7への現在の状況情報画面の供給手段としては、先の実施形態と同様である。
かかる構成の第4の実施形態においては、赤外線センサ21が、上記のように、使用者の作業位置に応じて、先の実施形態と同様にして、表示装置7で表示する画面を切り替えるものであるが、さらに、赤外線センサ21で検出される使用者の現在の作業位置と表示装置7の現在の位置との間の距離に応じて、表示装置7で表示される文字のサイズを変化させることができるようにしている。ここで、制御装置9には、図6に示すメモリ部9eと同様な、表示装置7からの距離に応じたこの表示装置7での表示文字サイズを決める関数(プログラム)のテーブルを有するメモリ部が設けられている。
なお、表示装置7の現在位置は、レール上を移動させる場合には、第1の実施形態のように、位置検出センサをレールに設けることにより、検出することができるし、図8に示すように、表示装置7の向きを変化させるものであるときには、ロータリエンコーダ18で検出される回転角によって表示装置7の位置を検出することができるし、また、表示装置7が持ち運び可能である場合には、図9に示すようにして求めることができる。
図11はこの第4の実施形態での表示装置7と使用者との間の距離に応じた表示装置7で表示される文字サイズの変更処理の一具体例を示すフローチャートである。
同図において、制御装置9は、表示装置7の現在位置を検出するとともに、いずれかの赤外線センサ21による使用者の検出出力から、この使用者の現在位置を検出し、これらの位置の差から表示装置7から使用者までの距離を求める(ステップS200)。この距離は、赤外線センサ21の位置毎に決められるものである。このように、距離が求まると、上記のメモリ部の表示文字サイズの関数のテーブルからこの距離に応じた現在の状況情報画面を作成するための関数とこの現在の状況情報画面での文字サイズを決定するための関数とを選択して読み出し、これらの関数により、表示装置7で表示する現在の状況情報画面を作成するとともに、その画面での文字サイズを決定する(ステップS201)。
なお、表示装置7では、上記の同じ領域の赤外線センサ21が使用者を検出したときには(即ち、同じ領域内で使用者を検出する赤外線センサが変わっても)、第1の実施形態での位置検出センサ15の場合と同様に、表示される現在の状況情報画面が変更されることはないが、この場合には、表示装置7と使用者との間の距離が変化したことになるので、この現在の状況情報画面での文字サイズが変化する。
このようにして、この第4の実施形態では、使用者の作業位置に応じて表示装置7で表示される現在の状況情報画面が切り替えられるとともに、表示装置7と使用者との間の距離に応じて表示装置7で表示される現在の状況情報画面での文字サイズを変更することができ、表示装置7では、常に現在の状況情報画面が使用者にとって見やすい状態で表示されることになる。
なお、この第4の実施形態においても、先の第1の実施形態と同様、上記のメニュー画面の選択操作による現在の状況情報画面の切り替え機能や分析の開始指示機能,機構部の調整機能,表示固定機能を有している。
なお、以上の説明では、表示装置7の現在位置や使用者の現在位置に応じて、表示装置7に表示される現在の状況情報画面が自動的にこの現在位置に該当する現在の状況情報画面に切り替わるものであったが、先に説明したように、表示装置に設けられる機械的な操作ボタン、あるいはその表示画面に表示されるタッチボタンの操作により、使用者が現在希望する現在の状況情報画面や他の画面の表示に切り替えることもできる。
また、現在の状況情報画面の自動切り替えを無効にするボタンを設け、このボタンが操作される間、かかる画面の自動切り替えが行なわれず、その操作直前に表示されていた現在の状況情報画面がそのまま表示され続けるようにすることもできる。なお、この場合、自動分析装置での現在の状況が変化すると、これに応じて、表示されている現在の状況情報画面の内容も変化する。
本発明は、自動分析装置のさまざまな現在の状況や操作画面を装置する方式として有用であり、使用者の作業ミスを低減し、作業負荷を減らすことができるものであって、自動分析装置に利用される可能性が高い。
1 自動分析装置
2 装置本体
3 検体挿入部
4a,4b 分析部
5 検体排出部
6a,6b 試薬設定部
7 表示装置
7a 前面
7b 背面
7c 側面
7d 底面
8 レール
8a,8b ガイド部
8c 底部
9 制御装置
9a 制御部
9b 通信部
9c 演算部
9d,9e メモリ部
9d1,9d2,9d3,9e1,9e2,9e3 メモリ領域
9ea 「アドレス」欄
9eb 「関数」欄
9f データベース
10 通信/電源線路
11 通信線路
12 表示画面
13 車輪
14 端子部
14a 電源端子部
14b 情報信号端子部
15 位置検出センサ
15a 発光部
15b 受光部
16 支軸
17 アーム
17a 支点
18 回転検出センサ
19 RFIDリーダ
20 ICタグ
21 赤外線センサ
22 通信線路

Claims (13)

  1. 検体及び試薬を分注する機構を備え、該検体と該試薬とを反応させることにより、該検体の分析を行なう自動分析装置であって、
    装置本体に設置されている試薬や洗剤などの消耗品及び検体,該装置本体の機構の現在の状況に関する現在の状況情報画面を表示する可動式の表示装置と、
    該装置本体に対する該表示装置の現在位置を検出する位置検出センサと、
    該表示装置の現在位置に対応した該表示装置に表示すべき現在の状況情報画面を作成する制御装置と
    を備え、
    位置検出センサで検出された該表示装置の現在位置に応じて該表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定付ける手順により、該表示装置の移動に従って、予め前記記憶手段に記憶した現在の状況を示す情報をもとに、該表示装置の現在位置に応じた該現在の状況情報画面を作成し、該表示装置で表示することを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記表示装置は、前記装置本体に備えられたレールの上を移動でき、該レールに設けられたセンサーにより、前記表示装置の装置本体での現在位置を取得することを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項1に記載の白動分析装置において、
    前記表示装置は、前記装置本体に備えられた回転または伸縮,屈折が可能なアーム上に設置されており、該アームのまたは伸縮、屈折を検知するセンサーにより、前記表示装置の前記装置本体での現在位置を取得することを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記表示装置は、前記制御装置と無線または有線回線で接続されて前記装置本体とは独立に移動可能であり、
    前記装置本体の複数の箇所に設けられた接触式または非接触式のセンサのいずれかで前記表示装置を検知することにより、前記表示装置の前記装置本体での現在位置を取得することを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項4に記載の自動分析装置において、
    前記装置本体に設けられた前記センサは、非接触式のICタグであることを特徴とする自動分析装置。
  6. 検体及び試薬を分注する機構を備え、該検体と該試薬とを反応させることにより、該検体の分析を行なう自動分析装置であって、
    装置本体に設置されている試薬や洗剤などの消耗品及び検体,装置本体の機構の現在の状況を示す情報に関する現在の状況情報画面を表示する表示装置と、
    該装置本体またはその周辺に設けられ、分析作業を行なう使用者の現在位置を検出するセンサと、
    該使用者の現在位置と該表示装置で表示すべき現在の状況情報画面とを対応づける制御装置と
    を備え、
    該センサで検出された該使用者の現在位置に応じて該表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定付ける手順により、該使用者の移動に従って、予め該制御装置に設定されている現在の状況を示す情報をもとに、該使用者の現在位置に応じた該現在の状況情報画面を作成し、該表示装置で表示することを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項6に記載の自動分析装置において、
    前記使用者の現在位置を検出するセンサは、前記装置本体またはその周辺に設置された赤外線センサであることを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項1または6に記載の自動分析装置において、
    前記表示装置で表示する前記現在の状況情報画面を決定する手順は、前記表示装置の現在位置と前記の使用者の現在位置とを入力情報とし、前記表示装置と前記使用者との距離に応じて、前記表示装置に表示する前記現在の状況情報画面での文字サイズを決定することを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項1または6に記載の自動分析装置であって、
    分析が終了した前記検体を搬出位置に搬送する手段を有し、
    前記表示装置は、前記現在の状況情報画面として、該搬出位置に搬送された前記検体の分析状況の一覧を表わす現在の検査済み検体一覧表示画面を表示する機能を有し、
    前記表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定付ける手順は、前記表示装置または前記使用者が該搬出位置付近に移動すると、前記表示装置が該現在の検査済み検体一覧表示画面を表示することを特徴とする自動分析装置。
  10. 請求項1または6に記載の自動分析装置において、
    前記検体の分祈に使用する試薬の設置手段を備え、
    前記表示装置は、該試薬の設置手段に設置されている試薬の現在の状況の一覧画面を表示する機能を有し、
    前記表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定付ける手順は、前記表示装置または前記使用者が該試薬の設置位置付近に移動すると、前記表示装置が該試薬の現在の状況の一覧を表わす現在の試薬−覧表示画面を表示することを特徴とする自動分析装置。
  11. 請求項1または6に記載の自動分析装置において、
    前記装置本体に分析を開始する前記検体を設置する検体の設置手段を有し、
    前記表示装置は、該検体の設置手段に設置された該検体に対して分析を指示する操作画面を表示する機能を有し、
    前記表示装置または前記使用者が該検体の設置手段付近に移動すると、前記表示装置が該検体の分析の指示するための操作画面を表示することを特徴とする自動分析装置。
  12. 請求項1または6に記載の自動分析装置において、
    前記装置本体の各機構部を微調整する手段を備え、
    前記表示装置は、該各部の微調整操作を行なうための操作画面を表示する機能を有し、
    前記表示装置で表示する現在の状況情報画面を決定付ける前記手順は、所望の該機構部の調整時、前記表示装置または前記使用者が調整する該機構部の付近に移動すると、該機構部の調整のための操作画面を決定するものであることを特徴とする自動分析装置。
  13. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記表示装置は、機械的なボタンまたは表示画面に表示されるタッチボタンを備え、
    前記表示装置の現在位置に応じて前記表示装置に表示する情報画面を決定する手順では、該機械的なボタンまたは該タッチボタンが押された状態であれば、前記表示装置の位置にかかわらず、前記表示装置に表示する画面をこれまで表示されていた画面に保持することを特徴とする自動分祈装置。
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