JP2014152643A - 可変動弁装置 - Google Patents

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Yoshiaki Miyasato
佳明 宮里
Hisayuki Yano
寿行 矢野
Hidetoshi Hirose
秀俊 広瀬
Toshiyuki Maehara
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Abstract

【課題】各部の剛性を確保しつつ、内燃機関への搭載性を向上することを課題とする。
【解決手段】可変動弁装置は、内燃機関が備えるクランクシャフトと同期して回転する駆動軸部材と、カムロブを有し、前記駆動軸部材の周囲に回転自在に設けられたカム軸部材と、前記駆動軸部材に設けられ、前記駆動軸部材とともに回転する駆動アーム部と、偏心穴が設けられ、前記偏心穴に前記駆動軸部材が挿通され、前記偏心穴の中心軸の位置を変更可能に配置されるコントロールスリーブと、前記駆動軸部材が挿通され、前記偏心穴の内周壁面に沿って回転する回転部材と、前記回転部材を介して前記駆動アーム部の回転を前記カム軸部材に伝達するリンク部材と、前記駆動軸部材の周囲に回転自在に設けられるとともに、前記回転部材と前記駆動軸部材との間に形成される偏心した空隙内に位置する偏心部を有する偏心スペーサ部材と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は内燃機関に用いられるカムの作用角を変更することができる可変動弁装置に関する。
従来、内燃機関に装着される吸気弁又は排気弁を駆動するカムの作用角を可変制御する可変動弁装置が知られている。例えば、特許文献1には、駆動軸と、この駆動軸の外周に駆動軸と同軸上に配設され、吸排気弁を駆動するカムを外周に有する円筒状のカム軸を備えた可変動弁装置が開示されている。駆動軸とカム軸との間には、コントロールスリーブが配置されている。カム軸の端部に設けられた第1のフランジと駆動軸に設けられた第2のフランジとの間には、環状ディスクが位置している。そして、環状ディスクと駆動軸とは、ピン及び係合溝を介して連動し、環状ディスクとカム軸とは、ピン及び係合溝を介して連動する。環状ディスクは、コントロールスリーブ先端の偏心軸受部によって支持されており、操作レバー部の回動に伴って偏心方向が変化するようになっている。
特開平9−88530号公報
ところで、上記のような可変動弁装置が内燃機関に装着される際、駆動軸又はカム軸が軸受により支持される。上記可変動弁装置が内燃機関に搭載される際、カム軸を軸受で支持しようとすると、カムの回転中心軸が振れることにより、狙いとするバルブリフトが得られず、バルブリフト波形が歪むおそれがある。この現象は、カム軸の外周側が軸受に支持され、カム軸の内周側が駆動軸の外周面に接触することに起因する。また、駆動軸を軸受により支持する場合、カム軸から露出した部分に軸受が配置される。しかしながら、駆動軸の回転をカム軸に伝達するための複雑な機構が軸受配置のスペース確保を妨げ、剛性を確保しつつ駆動軸を支持することは困難であり、可変動弁装置の内燃機関へ搭載するためには、さらなる工夫を要する。
そこで本明細書開示の可変動弁装置は、各部の剛性を確保しつつ、内燃機関への搭載性を向上することを課題とする。
上記課題を解決するために本明細書開示の可変動弁装置は、内燃機関が備えるクランクシャフトと同期して回転する駆動軸部材と、カムロブを有し、前記駆動軸部材の周囲に回転自在に設けられたカム軸部材と、前記駆動軸部材に設けられ、前記駆動軸部材とともに回転する駆動アーム部と、偏心穴が設けられ、前記偏心穴に前記駆動軸部材が挿通され、前記偏心穴の中心軸の位置を変更可能に配置されるコントロールスリーブと、前記駆動軸部材が挿通され、前記偏心穴の内周壁面に沿って回転する回転部材と、前記回転部材を介して前記駆動アーム部の回転を前記カム軸部材に伝達するリンク部材と、前記駆動軸部材の周囲に回転自在に設けられるとともに、前記回転部材と前記駆動軸部材との間に形成される偏心した空隙内に位置する偏心部を有する偏心スペーサ部材と、を備える。
偏心スペーサ部材により回転部材と駆動軸部材との間に形成される空隙を埋め、偏心スペーサ部材を介して回転部材を駆動軸部材で支えることができ、これにより可変動弁装置の剛性が向上する。
本明細書に開示された可変動弁装置によれば、各部の剛性を確保しつつ、内燃機関への搭載性を向上することができる。
図1は、実施形態の可変動弁装置を示す斜視図である。 図2は、実施形態の可変動弁装置を、図1とは異なる方向から観た斜視図である。 図3は実施形態の可変動弁装置を断面とし、その一部を示した説明図である。 図4は実施形態の可変動弁装置の一部を拡大して示す斜視図である。 図5は実施形態の可変動弁装置を断面とし、その一部を拡大して示す斜視図である。 図6は実施形態の可変動弁装置に含まれる駆動軸の平面図である。 図7(A−1)は実施形態の可変動弁装置に含まれるカム軸部材の斜視図であり、図7(A−2)は図7(A−1)とは異なる方向から観たカム軸部材の斜視図である。図7(B−1)はカム軸部材の左側面図、図7(B−2)はカム軸部材の正面図、図7(B−3)はカム軸部材の右側面図である。 図8(A−1)は実施形態の可変動弁装置に含まれる駆動アーム部の斜視図であり、図8(A−2)は図8(A−1)とは異なる方向から観た駆動アーム部の斜視図である。図8(B−1)は駆動アーム部の左側面図、図8(B−2)は駆動アーム部の正面図、図8(B−3)は駆動アーム部の右側面図である。 図9(A−1)は実施形態の可変動弁装置に含まれるドライブディスクの斜視図であり、図9(A−2)は図9(A−1)とは異なる方向から観たドライブディスクの斜視図である。図9(B−1)はドライブディスクの左側面図、図9(B−2)はドライブディスクの正面図、図9(B−3)はドライブディスクの右側面図である。 図10(A−1)は実施形態の可変動弁装置に含まれる第1リンク部材(第2リンク部材)の斜視図であり、図10(A−2)は図10(A−1)とは異なる方向から観た第1リンク部材(第2リンク部材)の斜視図である。図10(B−1)は第1リンク部材(第2リンク部材)の左側面図、図10(B−2)は第1リンク部材(第2リンク部材)の正面図、図10(B−3)は第1リンク部材(第2リンク部材)の右側面図である。 図11(A−1)は実施形態の可変動弁装置に含まれるコントロールスリーブの斜視図であり、図11(A−2)は図11(A−1)とは異なる方向から観たコントロールスリーブの斜視図である。図11(B−1)はコントロールスリーブの左側面図、図11(B−2)はコントロールスリーブの正面図、図11(B−3)はコントロールスリーブの右側面図である。 図12(A−1)は実施形態の可変動弁装置に含まれる偏心スペーサ部材の斜視図であり、図12(A−2)は図12(A−1)とは異なる方向から観た偏心スペーサ部材の斜視図である。図12(B−1)は偏心スペーサ部材の左側面図、図12(B−2)は偏心スペーサ部材の正面図、図12(B−3)は偏心スペーサ部材の右側面図である。 図13は可変動弁装置の組み立て図である。 図14(A−1)〜(C−4)は実施形態の可変動弁装置の動作例を断面を変えて示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。
(実施形態)
まず、図面を参照しつつ、実施形態の可変動弁装置1の概略構成について説明する。図1は、実施形態の可変動弁装置1を示す斜視図である。図2は、実施形態の可変動弁装置1を、図1とは異なる方向か観た斜視図である。図3は実施形態の可変動弁装置を断面とし、その一部を示した説明図である。図4は実施形態の可変動弁装置1の一部を拡大して示す斜視図である。図5は実施形態の可変動弁装置1を断面とし、その一部を拡大して示す斜視図である。可変動弁装置1は、直列4気筒の内燃機関に装備される。可変動弁装置1は、内燃機関の吸気弁53の駆動に用いられるが、排気弁の駆動に用いることもできる。内燃機関は、フロント側から順に♯1気筒、♯2気筒、♯3気筒、♯4気筒が配置されている。各気筒には、吸気弁53が2個ずつ設けられている。
図1乃至図5を参照すると、可変動弁装置1は、内燃機関が備えるクランクシャフトと同期して回転する駆動軸部材2を備える。可変動弁装置1は、駆動軸部材2の周囲に回転自在に、設けられたカム軸部3を備える。カム軸部3は、カムロブ3aを有する。可変動弁装置1は、駆動軸部材2に設けられ、駆動軸部材2とともに回転する駆動アーム部4を備える。可変動弁装置1は、回転部材に相当するドライブディスク5と、コントロールスリーブ8を備える。ドライブディスク5は、コントロールスリーブ8が設けられた偏心穴8aの内周壁面8a1に沿って回転する。これにより、ドライブディスク5は、駆動軸部材2に対してオフセットされた状態となり、駆動軸部材2との間に偏心した空隙20を形成する。そして、ドライブディスク5には、空隙20内に位置する偏心部14bを有する偏心スペーサ部材14が組み込まれる。
図6を参照すると、駆動軸部材2は、前側の端部にVVT(Variable Valve Timing)装着部2aと、プーリー部2bを備えている。駆動軸2は、中空の棒状体で、潤滑油を供給するための給油孔2cと、結合ピン13を用いて駆動アーム部4を駆動軸部材2に固定するためのピン穴2dを備えている。ピン穴2dは、駆動軸部材2を貫通している。ピン穴2dは、各気筒♯1〜♯4に対応させて設けられている。この駆動軸部材2の中心軸線はAXである。
図7(A−1)、図7(A−2)、図7(B−1)、図7(B−2)及び図7(B−3)を参照すると、カム軸部材3は、筒状の部材であり、気筒毎の吸気弁53の数に対応させて2個のカムロブ3aを備えている。カム軸部材3の回転中心軸は、AXcである。カム軸部材3は、この回転中心軸AXcが駆動軸部材2の中心軸AXと一致するように駆動軸部材2の周囲に回転自在に設けられる。カムロブ3aは、ノーズ部3a1とベース円部3a2を備えている。2個のカムロブ3aのうち、1個のカムロブ3aの側面にはピン接合部3bが設けられている。このピン接合部3bには後に詳述するように第2リンク部材6bの一端が接続される。このようなカム軸部材3は、気筒♯1〜♯4毎に準備され、図3や図5に示すように駆動軸部材2の周囲に回転自在に設けられる。カムロブ3aは、図1や図2に示すようにロッカーアーム51が備えるロッカーローラー52に当接し、吸気弁53をリフトさせる。
図8(A−1)、図8(A−2)、図8(B−1)、図8(B−2)及び図8(B−3)を参照すると、駆動アーム部4は、筒状の部材で、筒状部4aとアームとなる板状部4bを備えている。駆動アーム部4の回転中心軸、すなわち、筒状部4aの中心軸線は、AXdである。駆動アーム部4は、この中心軸線AXdが駆動軸部材2の中心軸線AXと一致するように駆動軸部材2に固定される。筒状部4aには、駆動アーム部4を駆動軸部材2に固定して一体化するために結合ピン13が挿入されるピン穴4a1が設けられている。板状部4bには、後述するように第1リンク部材6a1の一端を接続するためのピン挿入孔4b1を備えている。このような駆動アーム部4は、気筒♯1〜♯4毎に準備され、図3や図5に示すように結合ピン13により駆動軸部材2に固定される。すなわち、駆動アーム部4は、駆動軸部材2と一体に設けられ、駆動軸部材2とともに回転する。図3や図5を参照すると、駆動アーム部4は、カム軸部材3と隣り合うように配置される。このとき、駆動アーム部4は、カム軸部材3が備えるピン接合部3bと干渉しないように駆動軸部材2に取り付けられる。
図9(A−1)、図9(A−2)、図9(B−1)、図9(B−2)及び図9(B−3)を参照すると、ドライブディスク5は、板状部5aと筒状部5dを備える。ここで、板状部5aの一面側を第1面5a1と称し、第1面5a1の裏面側となる面を第2面5a2と称することとする。筒状部5dは、第2面5a2側に設けられている。ドライブディスク5は、回転部材に相当する。すなわち、ドライブディスク5は、後に詳述するコントロールスリーブ8が備える偏心穴8aの内周壁面8a1に沿って回転する。図3や図5を参照すると、偏心穴8a内に筒状部5dが挿入される。ドライブディスク5の回転中心軸、すなわち、筒状部5dの中心軸線は、AXddである。この中心軸線AXddは、後述するコントロールスリーブ8に設けられた偏心穴8aの中心軸線AX2と一致する。偏心穴8aの内周壁8a1と筒状部5dとの間には、第1ベアリング9が介装される。ドライブディスク5の板状部5aには、第1ピン結合部5c1と第2ピン結合部5c2とが設けられている。第1ピン結合部5c1には、第1ピン挿入孔5c11が設けられている。第2ピン結合部5c2には、第2ピン挿入孔5c21が設けられている。後述するように第1ピン結合部5c1は、第1リンク部材6aの接続位置になり、第2ピン結合部5c2は、第2リンク部材6bの接続位置となる。このような第1ピン結合部5c1と第2ピン結合部5c2とはドライブディスク5において180°隔てて設けられている。すなわち、第1ピン結合部5c1と第2ピン結合部5c2とはドライブディスク5において対向する位置に設けられている。ドライブディスク5は、第1面5a1側に、凹部5eを備える。この凹部5eには、後述する偏心スペーサ部材14が備える板状のフランジ部14aが回転可能に嵌め込まれ、収容される。また、筒状部5d内には、偏心スペーサ部材14が備える偏心部14bが回転可能に嵌め込まれる。
図10(A−1)、図10(A−2)、図10(B−1)、図10(B−2)及び図10(B−3)を参照すると、第1リンク部材6aは、2個のピン挿入孔6a1を備えている。第2リンク部材2bも同様に2個のピン挿入孔6b1を備えている。第1リンク部材6aと第2リンク部材6bは、同一形状である。第1リンク部材6a及び第2リンク部材6bは、回転部材に相当するドライブディスク5を介して駆動アーム部4の回転をカム軸部材3に伝達するリンク部材である。第1リンク部材6aは、一端側が第1連結ピン7aを用いて駆動アーム部4と接続されるとともに他端側が第2連結ピン7bを用いてドライブディスク5に接続される。具体的にアーム部4bに設けられたピン挿入孔4b1と第1リンク部材6aの一端側のピン挿入孔6a1とに第1連結ピン7aが挿通されて、アーム部4bと第1リンク部材6aとがピン結合によりに接続される。そして、第1リンク部材6aの他端側のピン挿入孔6a1とドライブディスク5の第1ピン結合部5c1に設けられた第1ピン挿入孔5c11とに第2連結ピン7bが挿通されて、第1リンク部材6aと第1ピン結合部5c1とがピン結合により接続される。これにより、駆動アーム部4の回転がドライブディスク5に伝達される。
第2リンク部材6bは、一端側が第3連結ピン7cを用いてドライブディスク5に接続されるとともに他端側が第4連結ピン7dを用いてカム軸部材3に接続される。具体的にドライブディスク5の第2ピン結合部5c2に設けられた第2ピン挿入孔5c21と第2リンク部材6bの一端側のピン挿入孔6b1とに第3連結ピン7cが挿通されて、第2ピン結合部5c2と第2リンク部材6bとがピン結合により接続される。そして、第2リンク部材6bの他端側のピン挿入孔6b1とカム軸部材3のカムロブ3に設けられたピン接合部3bに設けられたピン挿入孔3b1とに第4連結ピン4dが挿通されて、第2リンク部材6bとカム軸部材3とがピン結合によって接続される。これにより、ドライブディスク5の回転がカム軸部材3に伝達される。このように、第1リンク部材6a及び第2リンク部材6bは、ドライブディスク5を介して駆動アーム部4の回転をカム軸部材3に伝達する。
第1リンク部材6a及び第2リンク部材6bは、いずれもドライブディスク5が備える板状部5aの第1面5a1側に配置されている。そして、後に詳述するように板状部5aの第2面5a2側にはコントロールスリーブ8や第2ベアリング10、第3ベアリング11及びキャップ12が配置される。
図11(A−1)、図11(A−2)、図11(B−1)、図11(B−2)及び図11(B−3)を参照すると、コントロールスリーブ8は、偏心穴8aを備える。また、外周面にギヤ部8bと筒状部8cを備える。コントロールスリーブ8の回転中心軸AX1は、筒状部8cの内周円の中心軸と一致している。この回転中心軸AX1は、偏心穴8aの中心軸線AX2とは異なっている。偏心穴8a及び筒状部8cには、駆動軸部材2が挿通される。ここで、偏心穴8aに挿通された駆動軸部材2の中心軸線AXとコントロールスリーブ8の回転中心軸AX1、すなわち、筒状部8cの中心軸線とは一致している。図3や図5を参照すると、偏心穴8aには、第1ベアリング9を介してドライブディスク5の筒状部5dが回転自在に装着される。また、筒状部8cと駆動軸部材2との間に第2ベアリングが介装されることによって、駆動軸部材2は、第2ベアリング10を介して筒状部8c内で支持されている。筒状部8cの外側には第3ベアリング11が装着され、第3ベアリングの外側には、キャップ12が配置される。これにより、駆動軸部材2とコントロールスリーブ8とがともに内燃機関に装着される。ギヤ部8bは、図11(B−2)に示すように制御軸部材60が備える歯車部61と噛み合い、制御軸部材60の回転に伴ってコントロールスリーブ8を回転させる。コントロールスリーブ8が回転することにより、偏心穴8aの中心軸線AX2の位置が変化する。本実施形態では、中心軸線AX2の位置がキャップ12の端面高さに調整された位置を基準位置としている。この基準位置での弁リフト、作用角が基準作用角とされている。この状態からコントロールスリーブ8を一方側へ回転させ、吸気弁53が開く期間においてカム軸部材3の回転速度が早くなり、吸気弁53が閉じる期間でカム軸部材3の回転速度が遅くなるようにする。この状態で駆動軸部材2が回転すると、吸気弁53の開弁時期が早くなるとともに閉弁時期が遅くなるため作用角が大きくなる。基準位置からコントロールスリーブ8を他方側へ回転させると、作用角が小さくなる。
図12(A−1)、図12(A−2)、図12(B−1)、図12(B−2)及び図12(B−3)を参照すると、偏心スペーサ部材14は、フランジ部14aと偏心部14bを備える。フランジ部14aは、円形の板状部であり、偏心部14bは、円筒状部である。ただし、その内周円と外周円とは偏心している。偏心スペーサ部材14の回転中心軸線AXaは、偏心部14bの内周円の中心軸線であり、駆動軸部材2の中心軸線AXと一致する。また、偏心部14bの外形をなす外周円の中心軸線AXbは、筒状部5dの中心軸線AXdd及びコントロールスリーブ8が備える偏心穴8aの中心軸線AX2と一致する。このような偏心スペーサ部材14は、駆動軸部材2の周囲に回転自在に設けられる。そして、偏心部14bは、回転部材であるドライブディスク5と駆動軸部材2との間に形成される偏心した空隙20内に位置する。なお、ドライブディスク5と偏心スペーサ部材14とは、相対的に滑りが許容される関係を有し、本実施形態では、ジャーナル軸受構造となっているが、例えば、ベアリングを用いた転がり接触としてもよい。また、偏心スペーサ部材14と駆動軸部材2も、相対的に滑りが許容される関係を有し、本実施形態では、ジャーナル軸受構造となっているが、例えば、ベアリングを用いた転がり接触としてもよい。
カム軸部材3、駆動アーム部4、ドライブディスク5、コントロールスリーブ8及び偏心スペーサ部材14は、各気筒♯1〜♯4毎に設けられる。図13を参照すると、カム軸部材3、駆動アーム部4は、駆動軸部材2に差し込まれて装着される。駆動アーム部4は、結合ピン13を用いて駆動軸部材2に固定される。そして、第1面5a1側に第1リンク部材6a及び第2リンク部材6bが取り付けられたドライブディスク5が組み込まれたコントロールスリーブ8が装着される。ドライブディスク5には、偏心スペーサ部材14が組み込まれている。そして、コントロールスリーブ8において後端側に位置する筒状部8cには、第1ベアリング10及び第2ベアリング11が装着される。第2ベアリング11の周囲には可変動弁装置1の内燃機関への搭載時にキャップ12が配置される。このように、実施形態の可変動弁装置1では、駆動軸部材2を内燃機関に支持させるためのスペースと、コントロールスリーブ8を内燃機関に支持させるためのスペースとを分けることなく両者を内燃機関に支持させることができる。すなわち、実施形態の可変動弁装置1の内燃機関への搭載性は良好である。第1ベアリング10、第2ベアリング11及びキャップ12の組み合わせは、気筒毎に設けられている。すなわち、可変動弁装置1は、4箇所で内燃機関に支持されている。これにより、動弁系の剛性を確保することができる。また、カム軸部材3が支持されることがないため、カムロブ3aの回転中心軸が振れることがなく、狙いのバルブリフトを実現することができ、良好なバルブリフト波形を得ることができる。
また、偏心部14bが、ドライブディスク5と駆動軸部材2との間に形成される偏心した空隙20内に位置するため、高い剛性を確保することができている。カム軸部材3は、ロッカーローラー52に当接するため、吸気弁53を駆動するスプリングのバネ荷重を受ける。ここで、バネ荷重を受ける位置は、第1ベアリング10、第2ベアリング11及びキャップ12が配置され、内燃機関に支持される位置から離れている。そして、バネ荷重を受ける位置と、第1ベアリング10、第2ベアリング11及びキャップ12が配置された位置との間にドライブディスク5が位置している。すなわち、キャップ12が配置された位置とドライブディスク5とは離れていることから、仮に空隙20に対して何らの措置も採られない状態であると、ドライブディスク5には、曲げモーメントが作用する。そこで、本実施形態の可変動弁装置1は、ドライブディスク5の内周面と駆動軸部材2との形成される偏心した空隙20に位置する偏心部14aも設けている。これにより、リンク機構を介してドライブディスク5に加わるバネ荷重を、偏心スペーサ部材14を介して駆動軸部材2で支えることができ、曲げモーメントの発生を抑制し、可変動弁装置1の剛性を向上することができる。
つぎに、可変動弁装置1の動作について説明する。ECU(Electronic control unit)の指令に基づいて、制御軸部材60が回転すると、コントロールスリーブ8が回転する。これにより、コントロールスリーブ8が備える偏心穴8aの中心軸線AX2の位置が変化し、結果として作用角が変化する。
図13(A−1)〜(A−4)は、図5におけるE−E線断面図である。図13(B−1)〜(B−4)は、図5におけるF−F線断面図である。図13(C−1)〜(C−4)は、図5におけるG−G線断面図である。また、図13(A−1、(B−1)及び(C−1)は、吸気弁リフト前の状態を示している。図13(A−2)、(B−2)及び(C−2)は、吸気弁リフト開始時の状態を示している。図13(A−3)、(B−3)及び(C−3)は、吸気弁閉じ時の状態を示している。図13(A−4)、(B−4)及び(C−4)は、吸気弁リフト終了時の状態を示している。なお、図13に示す可変動弁装置1の状態は、いずれも、偏心穴8aの中心軸線AX2がキャップ12の端面高さと一致した基準位置にある場合を示している。
駆動軸部材2に固定された駆動アーム部4は、第1リンク部材6a、ドライブディスク5及び第2リンク部材6bを介してカム軸部材3を回転駆動する。
実施形態の可変動弁装置によれば、駆動軸部材2の中心軸線AXとコントロールスリーブ8の回転中心軸AX1とが一致しているため共通するキャップ12により駆動軸部材2とコントロールスリーブ8とが内燃機関へ支持される。
本実施形態の可変動弁装置1は、一端側が駆動アーム部4と接続されるとともに他端側がドライブディスク5に接続された第1リンク部材6aを備える。また、可変動弁装置1は、一端側がカム軸部材3に接続されるとともに他端側がドライブディスク5に接続された第2リンク部材6bを備える。いわば、駆動リンクとなる第1リンク部材6aと被駆動リンクとなる第2リンク部材6bとの結合が、ドライブディスク5を通じて行われており、駆動リンクと被駆動リンクとの結合支点が2箇所に分けられた状態となっている。これにより、アーム部4b及び第1リンク部材6aと、第2リンク部材6b及びピン接合部3bが設けられたカムロブ3aとを遠ざけて配置することができる。これにより、アーム部4、第1リンク部材6a、第2リンク部材6b及びドライブディスク5をカムロブ3aに近接させたレイアウトとしても、カム軸部材3が回転しているときにアーム部4とピン接合部3bが設けられたカムロブ3aとの干渉を抑制することができる。
本実施形態の可変動弁装置1では、ドライブディスク5の第1面5a1側に第1リンク部材6a及び第2リンク部材6bを配置しているのでドライブディスク5の第2面5a2側にスペースを確保することができている。また、第2リンク部材6aが、カム軸部材3が備えるカムロブ3aに設けられたピン接合部3b接続されているので、この点でも、スペース確保がし易くなっている。このようにして確保されたスペースには、軸受、すなわち、第3ベアリング11とキャップ12を配置することができる。上述のようにキャップ12は、駆動軸部材2とコントロールスリーブ8とで共通し、別個に準備する必要がないため、部品点数を削減することができる。また、その分、組み付け作業も容易となり、コストも低減することができる。
また、本実施形態の可変動弁装置1は、ピンと溝との摺動を利用していない。一般に溝加工はコストが係るため、本実施形態の可変動弁装置1は、この点でも有利である。さらに、ピント溝との摺動がないため、装置における摩擦損失、摩耗等の問題が生じにくい。
さらに、ドライブディスク5を偏心スペーサ部材14を介して駆動軸部材2で支えているので、ドライブディスク5における曲げモーメントの発生を抑制することができる。
上記実施形態は本発明を実施するための一例にすぎない。よって本発明はこれらに限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 可変動弁装置 2 駆動軸部材
2a VVT装着部 2b プーリー部
2c 給油孔 2d ピン穴
3 カム軸部材 3a カムロブ
3a1 ノーズ部 3a2 ベース円部
3b ピン接合部 3b1 ピン挿入孔
4 駆動アーム部 4a 筒状部
4a1 ピン穴 4b アーム部
4b1 ピン挿入孔 5 ドライブディスク
5a 板状部 5a1 第1面
5a2 第2面 5c1 第1ピン接合部
5c11 第1ピン挿入孔 5c2 第2ピン接合部
5c21 第2ピン挿入孔 5d 筒状部
6a 第1リンク部材 6a1 ピン挿入孔
6b 第2リンク部材 6b1 ピン挿入孔
7a 第1連結ピン 7b 第2連結ピン
7c 第3連結ピン 7d 第4連結ピン
8 コントロールスリーブ 8a 偏心穴
8a1 内周壁面 8b ギヤ部
8c 筒状部 9 第1ベアリング
10 第2ベアリング 11 第3ベアリング
12 カムキャップ 13 結合ピン
14 偏心スペーサ部材 14a フランジ部
14b 偏心部 20 空隙
51 ロッカーアーム 52 ロッカーローラー
53 吸気弁 60 制御軸部材
61 歯車

Claims (1)

  1. 内燃機関が備えるクランクシャフトと同期して回転する駆動軸部材と、
    カムロブを有し、前記駆動軸部材の周囲に回転自在に設けられたカム軸部材と、
    前記駆動軸部材に設けられ、前記駆動軸部材とともに回転する駆動アーム部と、
    偏心穴が設けられ、前記偏心穴に前記駆動軸部材が挿通され、前記偏心穴の中心軸の位置を変更可能に配置されるコントロールスリーブと、
    前記駆動軸部材が挿通され、前記偏心穴の内周壁面に沿って回転する回転部材と、
    前記回転部材を介して前記駆動アーム部の回転を前記カム軸部材に伝達するリンク部材と、
    前記駆動軸部材の周囲に回転自在に設けられるとともに、前記回転部材と前記駆動軸部材との間に形成される偏心した空隙内に位置する偏心部を有する偏心スペーサ部材と、を備えた可変動弁装置。
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