JP2014152510A - 電子キーシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子キー10を所持するユーザは通信エリア内において後進、停止及び前進の動作を順に行う。電子キー制御部11は、リクエスト信号SreqのRSSIが、一定割合以上で減少した後に一定となり、その後一定割合以上で増加した旨判断すると、ユーザによる前進、後進又は停止が予め設定される組み合わせで変化したとして、ドア開要求信号Sopの送信を通じてスライドドア34aを開放する。
【選択図】図1
Description
上記課題を解決するために、リクエスト信号を受信するとレスポンス信号を無線送信する電子キーと、リクエスト信号を送信するとともに、前記レスポンス信号を受信すると開閉対象の開閉を許可する制御装置と、を備えた電子キーシステムにおいて、前記電子キーの動きを通じて前記開閉対象に対するユーザによる前進、後進又は停止を検出するユーザ動作方向検出部を備え、前記制御装置は、前記ユーザ動作方向検出部を通じて検出された前記ユーザによる前進、後進又は停止が予め設定される組み合わせで変化した旨判断したとき前記開閉対象を開放する。
上記電子キーシステムについて、前記ユーザ動作方向検出部は前記レスポンス信号又は前記リクエスト信号の受信信号強度を検出する受信信号強度検出部であることが好ましい。
以下、電子キーシステムの第1の実施形態について図1〜図5を参照しつつ説明する。
図1に示すように、車両には、ユーザによって所持される電子キー10と車両に搭載される車載装置20との間で自動での双方向無線通信を通じて車両の遠隔制御を可能とする電子キーシステムが搭載されている。以下、電子キー10及び車載装置20の構成について説明する。
図1に示すように、電子キー10は、電子キー制御部11と、LF受信部12と、UHF送信部13と、ロックスイッチ17と、アンロックスイッチ16とを備える。
図1に示すように、車載装置20は、車載制御部21と、LF送信部23と、UHF受信部22と、を備えている。また、車載制御部21には、ドアスイッチ32と、ドア制御装置33と、スライドドア装置34と、ハザードランプ36と、が電気的に接続されている。
車載制御部21は通信エリア50に周期的にリクエスト信号Sreqを送信する(S101)。電子キー制御部11はリクエスト信号Sreqを受信する毎にレスポンス信号Sresを送信する(S102)。車載制御部21は、受信したレスポンス信号SreについてID照合(車外照合)を実行する。車載制御部21は、複数回に亘って車外照合が成立することで、一定時間Tthに亘って車外照合が成立した旨判断すると(S103)、ハザードランプ36を複数回に亘って点滅させることでアンサーバックを行う(S104)。
図2に示すように、電子キー10を所持するユーザは、例えば両手に荷物を持った状態で通信エリア50内に進入する。そして、ユーザは通信エリア50内で一度立ち止まる。すると、ハザードランプ36が複数回に亘って点滅する。ユーザはこのハザードランプ36の点滅を見て、後ろに下がった後、その場に立ち止まり、その後に前に進む。これにより、自動で車両ドアが解錠された後にスライドドア34aが開く。よって、ユーザは両手に荷物を持った状態であっても電子キー10等へのスイッチ操作をすることなく乗車することができる。よって、利便性が高い。同様に、ユーザが荷物を持っていない状況にあっても、電子キー10等への操作をすることなく乗車することができるため利便性が高い。
(1)電子キー10を所持するユーザは通信エリア50内において後進、停止及び前進の動作を順に行う。電子キー制御部11は、リクエスト信号SreqのRSSIが、一定割合以上で減少した後に一定となり、その後一定割合以上で増加した旨判断すると、ユーザによる前進、後進又は停止が予め設定される組み合わせで変化したとして、ドア開要求信号Sopの送信を通じてスライドドア34aを開放する。このため、例えばユーザの両手が荷物等によってふさがっている場合であってもスイッチ操作を行うことなくスライドドア34aを開くことが可能となる。よって、利便性が高い。
(2)電子キー制御部11は、RSSI検出部12aを通じてリクエスト信号SreqのRSSIに基づきユーザのスライドドア34aに対する前進、後進又は停止を判断することができる。このように、既存の電子キーシステムで授受されるリクエスト信号SreqにおけるRSSIを検出するだけで、簡易にユーザの動作方向(前進又は後進)を検出することができる。
以下、電子キーシステムの第2の実施形態について説明する。この実施形態においては、さらに電子キーに生じる加速度も加味してユーザの動作を判断する点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
詳しくは、電子キー制御部11は、RSSIが一定割合以上で増加又は減少しているときに電子キー10の加速度が一定範囲を超え、RSSIが一定であるとき電子キー10の加速度が一定範囲内であることがドア開要求信号Sopの送信条件となる。
以上、説明した実施形態によれば、特に以下の効果を奏することができる。
(5)車載制御部21は、電子キー10に内蔵される加速度センサ18を通じて検出されるユーザの歩行に応じた加速度の有無に基づき、RSSI検出部12aの検出結果の妥当性を判断する。これにより、ユーザの意図なくスライドドア34aが開放されることが抑制される。
・上記各実施形態においては、車載制御部21は、一定時間Tthに亘って車外照合が成立した旨判断すると、ハザードランプ36を複数回に亘って点滅させることでアンサーバックを実行していた。しかし、電子キー制御部11は、RSSIの監視を開始した後に、RSSIが最初に一定となった旨判断すると、UHF送信部13を通じてアンサーバック要求信号を無線送信してもよい。車載制御部21は、UHF受信部22を通じてアンサーバック要求信号を受信するとアンサーバックを実行する。
・上記実施形態においては、さらに電子キー10にスライドドア開スイッチを設けてもよい。電子キー制御部11は、スライドドア開スイッチが長押し操作されたことを操作信号の入力を通じて認識すると、メモリ11aに記憶されるIDコードを含むドア開要求信号SopをUHF送信部13を通じて無線送信する。この場合、スライドドア開スイッチの操作及びユーザの後進、停止及び前進の動作の何れかを通じてスライドドア34aの開放が可能となる。
・第1の実施形態においては、電子キー制御部11がRSSI検出部12aの検出結果に基づきユーザの動作の判断を行っていた。しかし、電子キー制御部11はRSSI検出部12aの検出結果をレスポンス信号Sresに含ませて、若しくは単独の情報信号として無線送信し、車載制御部21は受信したレスポンス信号Sres若しくは情報信号に含まれるRSSI検出部12aの検出結果に基づきユーザの動作を判断してもよい。本構成によれば、より高い携帯性が要求される電子キー10をより簡易に構成することができる。
(イ)前記制御装置は車載されるものであって、前記開閉対象はスライドドアであることを特徴とする電子キーシステム。
Claims (5)
- リクエスト信号を受信するとレスポンス信号を無線送信する電子キーと、リクエスト信号を送信するとともに、前記レスポンス信号を受信すると開閉対象の開閉を許可する制御装置と、を備えた電子キーシステムにおいて、
前記電子キーの動きを通じて前記開閉対象に対するユーザによる前進、後進又は停止を検出するユーザ動作方向検出部を備え、
前記制御装置は、前記ユーザ動作方向検出部を通じて検出された前記ユーザによる前進、後進又は停止が予め設定される組み合わせで変化した旨判断したとき前記開閉対象を開放する
ことを特徴とする電子キーシステム。 - 請求項1に記載の電子キーシステムにおいて、
前記ユーザ動作方向検出部は前記レスポンス信号又は前記リクエスト信号の受信信号強度を検出する受信信号強度検出部である
ことを特徴とする電子キーシステム。 - 請求項2に記載の電子キーシステムにおいて、
前記制御装置は、前記受信信号強度検出部を通じて検出された受信信号強度が減少、一定及び増加の順で変化した旨判断すると前記開閉対象を開放する
ことを特徴とする電子キーシステム。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の電子キーシステムにおいて、
前記電子キーを所持するユーザの歩行に応じて前記電子キーに加わる加速度を検出する加速度検出部を備え、
前記制御装置は、前記ユーザ動作方向検出部を通じて前記ユーザの前進又は後進を検出している期間において、前記加速度検出部の検出結果に基づきユーザの歩行がある旨判断すること、若しくは前記ユーザ動作方向検出部を通じて前記ユーザの停止を検出している期間において、前記加速度検出部の検出結果に基づきユーザの歩行がない旨判断することを前記開閉対象の開放条件の一つとした
ことを特徴とする電子キーシステム。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載の電子キーシステムにおいて、
ユーザが前記開閉対象の周辺で停止したとき、以後、ユーザによる前進、後進又は停止の組み合わせを通じて前記開閉対象の開放が可能である旨をユーザに通知するアンサーバック部を備えた
ことを特徴とする電子キーシステム。
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