JP2014152402A - 不織布の製造方法及びウエブドラフタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 物性の均一な不織布を製造することのできる不織布の製造方法、及びそのような不織布の製造を可能にするウエブドラフタを提供すること。
【解決手段】 本発明の不織布の製造方法は、表面が平滑なドラフトローラのみによって繊維ウエブを挟持して搬送した後、繊維ウエブを結合する不織布の製造方法であり、繊維ウエブを挟持する対になるドラフトローラの周速度が異なることを特徴とする。また、本発明のウエブドラフタは、上ドラフトローラと下ドラフトローラを備えたドラフトローラ組を複数組有するウエブドラフタであり、いずれのドラフトローラ組を構成する上ドラフトローラと下ドラフトローラのいずれも表面が平滑であり、しかも同じドラフトローラ組における上ドラフトローラと下ドラフトローラの周速度を独立して制御できることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の不織布の製造方法は、表面が平滑なドラフトローラのみによって繊維ウエブを挟持して搬送した後、繊維ウエブを結合する不織布の製造方法であり、繊維ウエブを挟持する対になるドラフトローラの周速度が異なることを特徴とする。また、本発明のウエブドラフタは、上ドラフトローラと下ドラフトローラを備えたドラフトローラ組を複数組有するウエブドラフタであり、いずれのドラフトローラ組を構成する上ドラフトローラと下ドラフトローラのいずれも表面が平滑であり、しかも同じドラフトローラ組における上ドラフトローラと下ドラフトローラの周速度を独立して制御できることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は不織布の製造方法及びウエブドラフタに関する。
不織布を製造する方法として、カード機によって繊維を開繊して繊維ウエブを形成した後、繊維ウエブを結合して不織布を製造する方法がある。この繊維ウエブの目付がばらつくなど物性が不均一であると、得られる不織布の物性も不均一となるため、繊維ウエブの物性を均一にすることが重要である。そのため、繊維ウエブの物性を均一にするために、ウエブドラフタが用いられている。
従来、このウエブドラフタは、表面に多数の突起を有するドラフトローラ又は表面が平滑なドラフトローラの複数本からなり、ドラフトローラ間で繊維ウエブを搬送できるドラフトローラ組を複数組有するものであった。しかしながら、表面に多数の突起を有するドラフトローラはある程度、繊維ウエブの物性を均一にできるものの、多数の突起の作用によって搬送しているため、繊維が引っ掛かるなど繊維の配列が乱れやすく、満足できる程度に物性を均一にできない場合があった。他方で、表面が平滑なドラフトローラは供給側において比較的厚い繊維ウエブを搬送する際に、繊維ウエブに皺が入ったり、層間剥離してしまい、満足できる程度に物性を均一にできない場合があった。
そのため、このような表面に多数の突起を有するドラフトローラ又は表面が平滑なドラフトローラの複数本からなるウエブドラフタの問題点を解決するために、フィード側に表面が平滑状でないドラフトローラで構成されるドラフトローラ組を配設し、デリベリ側に表面が平滑状のドラフトローラで構成されるドラフトローラ組を配設したウエブドラフタが提案されている(特許文献1)。しかしながら、このようなウエブドラフタであっても、フィード側に表面が平滑状でないドラフトローラで構成されるドラフトローラ組を配設しているため、繊維が引っ掛かるなど繊維の配列が乱れやすく、満足できる程度に物性を均一にできない場合があった。
本発明はこのような状況下においてなされたものであり、物性の均一な不織布を製造することのできる不織布の製造方法、及びそのような不織布の製造を可能にするウエブドラフタを提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかる発明は、「表面が平滑なドラフトローラのみによって繊維ウエブを挟持して搬送した後、繊維ウエブを結合する不織布の製造方法であり、繊維ウエブを挟持する対になるドラフトローラの周速度が異なることを特徴とする、不織布の製造方法。」である。
本発明の請求項2にかかる発明は、「繊維ウエブの搬送部を基準として上方に位置する上ドラフトローラと、繊維ウエブの搬送部を基準として下方に位置し、前記上ドラフトローラとの間に挟持して繊維ウエブを搬送できる下ドラフトローラを備えたドラフトローラ組を、複数組有するウエブドラフタであり、いずれのドラフトローラ組を構成する上ドラフトローラと下ドラフトローラのいずれも表面が平滑であり、しかも同じドラフトローラ組における上ドラフトローラと下ドラフトローラの周速度を独立して制御できることを特徴とする、ウエブドラフタ。」である。
本発明の請求項1にかかる発明は、表面が平滑なドラフトローラのみによって繊維ウエブを挟持して搬送していることから、繊維が引っ掛かることがないため、繊維の配列が乱れにくく、繊維ウエブの物性を均一にすることができる。また、表面が平滑なドラフトローラのみからなると、供給側において、比較的厚い繊維ウエブを供給する場合に、繊維ウエブに皺が入ったり、層間剥離が生じやすいが、繊維ウエブを挟持する対になるドラフトローラの周速度が異なることによって、繊維ウエブを強制的に搬送し、皺を発生させたり、層間剥離を生じさせることなく、物性の均一な繊維ウエブを形成することができる。結果として、物性の均一な不織布を製造することができる。
本発明の請求項2にかかる発明は、いずれのドラフトローラ組を構成する上ドラフトローラと下ドラフトローラのいずれも表面が平滑であり、繊維が引っ掛かることがないため、繊維の配列が乱れにくく、均一な物性の繊維ウエブを形成することができる。また、同じドラフトローラ組における上ドラフトローラと下ドラフトローラの周速度を独立して制御できるため、繊維ウエブを挟持する対になる上ドラフトローラと下ドラフトローラの周速度を異ならせることによって、繊維ウエブを強制的に搬送でき、皺を発生させたり、層間剥離を生じにくいため、物性の均一な繊維ウエブを形成することができる。
まず、本発明の不織布の製造に使用することのできるウエブドラフタについて、その模式的側面図である図1を参照しながら説明する。
図1のウエブドラフタにおいては、繊維ウエブWの搬送部D11〜D32を基準として上方に位置する上ドラフトローラ2u1、2u2、2u3と、繊維ウエブWの搬送部D11〜D32を基準として下方に位置する下ドラフトローラ2d11、2d12、2d21、2d22、2d31、2d32を備えている。
前記上ドラフトローラ2u1と2本の下ドラフトローラ2d11、2d12とで第1組目のドラフトローラ組を構成し、上ドラフトローラ2u1と下ドラフトローラ2d11とで繊維ウエブWを挟持して搬送でき、上ドラフトローラ2u1と下ドラフトローラ2d12とで繊維ウエブWを挟持して搬送できる。
なお、上ドラフトローラ2u1と下ドラフトローラ2d11、2d12のいずれも表面が平滑で、繊維が引っ掛かることがないため、繊維の配列を乱さず、均一な物性の繊維ウエブWを搬送することができる。
また、比較的厚い繊維ウエブWを第1組目のドラフトローラ組へ供給する場合、上ドラフトローラ2u1と下ドラフトローラ2d11、2d12のいずれも表面が平滑であると、繊維ウエブWの搬送を上手く行うことができず、繊維ウエブWに皺が入ったり、層間剥離が生じる傾向があるため、上ドラフトローラ2u1の周速度と下ドラフトローラ2d11、2d12の周速度を独立して制御できるように、上ドラフトローラ2u1にモータが接続されており(図示せず)、下ドラフトローラ2d11、2d12にも上ドラフトローラ2u1とは異なるモータがそれぞれ接続されている(図示せず)。
更に、上ドラフトローラ2u1と下ドラフトローラ2d11、2d12との間である繊維ウエブWの搬送部D11、D12の間隔を調整できるように、上ドラフトローラ2u1は上下方向に移動可能であるように支持されている。
同様に、前記上ドラフトローラ2u2と2本の下ドラフトローラ2d21、2d22とで第2組目のドラフトローラ組を構成し、上ドラフトローラ2u2と下ドラフトローラ2d21とで繊維ウエブWを挟持して搬送でき、上ドラフトローラ2u2と下ドラフトローラ2d22とで繊維ウエブWを挟持して搬送できる。
なお、上ドラフトローラ2u2と下ドラフトローラ2d21、2d22のいずれも表面が平滑で、繊維が引っ掛かることがないため、繊維の配列を乱さず、均一な物性の繊維ウエブWを搬送することができる。
また、上ドラフトローラ2u2と下ドラフトローラ2d21、2d22のいずれも表面が平滑であると、繊維ウエブWの搬送を上手く行うことができず、繊維ウエブWに皺が入ったり、層間剥離が生じる傾向があるため、上ドラフトローラ2u2の周速度と下ドラフトローラ2d21、2d22の周速度を独立して制御できるように、上ドラフトローラ2u2にモータが接続されており(図示せず)、下ドラフトローラ2d21、2d22にも上ドラフトローラ2u2とは異なるモータがそれぞれ接続されている(図示せず)。
更に、上ドラフトローラ2u2と下ドラフトローラ2d21、2d22との間である繊維ウエブWの搬送部D21、D22の間隔を調整できるように、上ドラフトローラ2u2は上下方向に移動可能であるように支持されている。
更に同様に、前記上ドラフトローラ2u3と2本の下ドラフトローラ2d31、2d32とで第3組目のドラフトローラ組を構成し、上ドラフトローラ2u3と下ドラフトローラ2d31とで繊維ウエブWを挟持して搬送でき、上ドラフトローラ2u3と下ドラフトローラ2d32とで繊維ウエブWを挟持して搬送できる。
なお、上ドラフトローラ2u3と下ドラフトローラ2d31、2d32のいずれも表面が平滑で、繊維が引っ掛かることがないため、繊維の配列を乱さず、均一な物性の繊維ウエブWを搬送することができる。
また、上ドラフトローラ2u3と下ドラフトローラ2d31、2d32のいずれも表面が平滑であると、繊維ウエブWの搬送を上手く行うことができず、繊維ウエブWに皺が入ったり、層間剥離が生じる傾向があるため、上ドラフトローラ2u3の周速度と下ドラフトローラ2d31、2d32の周速度を独立して制御できるように、上ドラフトローラ2u3にモータが接続されており(図示せず)、下ドラフトローラ2d31、2d32にも上ドラフトローラ2u3とは異なるモータがそれぞれ接続されている(図示せず)。
更に、上ドラフトローラ2u3と下ドラフトローラ2d31、2d32との間である繊維ウエブWの搬送部D31、D32の間隔を調整できるように、上ドラフトローラ2u3は上下方向に移動可能であるように支持されている。
なお、繊維ウエブWが第1組目のドラフトローラ組から第3組目のドラフトローラ組へと搬送されるにしたがって、繊維ウエブWの厚さが薄くなるため、上流側のドラフトローラ組における搬送部の間隔の方が、下流側のドラフトローラ組における搬送部の間隔よりも長くなるように、上ドラフトローラを支持するのが好ましい。例えば、上流側のドラフトローラ組における搬送部D11、D12の間隔の方が、下流側のドラフトローラ組における搬送部D21、D22の間隔よりも長くなるように上ドラフトローラを支持し、上流側のドラフトローラ組における搬送部D21、D22の間隔の方が、下流側のドラフトローラ組における搬送部D31、D32の間隔よりも長くなるように上ドラフトローラを支持するのが好ましい。
また、繊維ウエブWの搬送性に優れているように、下ドラフトローラ2d11、2d12、2d21、2d22、2d31、2d32の最上部のいずれもが同一平面上に載るように、下ドラフトローラを配置するのが好ましい。下ドラフトローラの最上部のいずれもが同一平面上に載らず、下ドラフトローラの最上部が上下すると、繊維ウエブWが破断しやすいなど、搬送性に劣るためである。
なお、本発明における「平滑」とは、ドラフトローラにメタリックワイヤーや針布が巻回されているなど、表面における凹凸の高さが0.5mm未満であることを意味し、好ましくは鏡面加工されている。
なお、図1においては、ウエブドラフタの上流側に、繊維が開繊された繊維ウエブWをドラフトローラ組へ供給できる供給ローラ1、ウエブドラフタ組の下流側へ、物性の均一な繊維ウエブWを送出コンベア4へ供出できる供出ローラ3、及び供出ローラ3から供出された繊維ウエブWを結合装置へ送出できる送出コンベア4を設置している。
このような図1に示すようなウエブドラフタの場合、供給ローラ1から繊維ウエブWを、第1組目のドラフトローラ組に供給すると、第1組目のドラフトローラはいずれも平滑で、しかも上ドラフトローラ2u1の周速度と下ドラフトローラ2d11、2d12の周速度が異なるため、繊維が引っ掛かったり、皺が発生したり、或いは層間剥離を生じることなく、繊維ウエブWを挟持して第2組目のドラフトローラ組に搬送することができる。第2組目のドラフトローラもいずれも平滑で、しかも上ドラフトローラ2u2の周速度と下ドラフトローラ2d21、2d22の周速度が異なるため、繊維が引っ掛かったり、皺が発生したり、或いは層間剥離を生じることなく、繊維ウエブWを挟持して第3組目のドラフトローラ組に搬送することができる。同様に、第3組目のドラフトローラもいずれも平滑で、しかも上ドラフトローラ2u3の周速度と下ドラフトローラ2d31、2d32の周速度が異なるため、繊維が引っ掛かったり、皺が発生したり、或いは層間剥離を生じることなく、繊維ウエブWを挟持して供出ローラ3へ搬送し、供出ローラ3によって繊維ウエブWを送出コンベア4へ供出し、送出コンベア4によって、繊維ウエブWを結合装置へ送出できる。
なお、いずれのドラフトローラ組においても、皺が発生したり、層間剥離を生じにくいように、上ドラフトローラの周速度が下ドラフトローラの周速度よりも速いのが好ましい。また、同じドラフトローラ組において、下ドラフトローラの周速度は同じであっても異なっていても良いが、同じであるのが好ましい。
また、皺が発生したり、層間剥離を生じることなく、不織布の生産性を高めることができるように、下流側に位置するドラフトローラ組の下ドラフトローラほど、周速度が速いのが好ましい。
なお、図1におけるウエブドラフタにおけるドラフトローラ組は3組であるが、3組である必要はなく、1組又は2組であっても、4組以上であっても良く、不織布の所望物性に応じて、適宜設定することができる。
また、図1における各ドラフトローラ組は上ドラフトローラ1本と下ドラフトローラ2本とから構成されているが、上ドラフトローラ1本と下ドラフトローラ1本とから構成されるなど、別の構成からなるドラフトローラ組であっても良い。しかしながら、下ドラフトローラ間の距離を短くし、繊維ウエブWの搬送性を高めるという点からは、上ドラフトローラ1本と下ドラフトローラ2本とから構成されているのが好ましい。
更に、各ドラフトローラ組が同じ構成からなる必要はない。例えば、上ドラフトローラ1本と下ドラフトローラ2本とから構成されるドラフトローラ組と、上ドラフトローラ1本と下ドラフトローラ1本とから構成されるドラフトローラ組とが混在していても良い。
本発明の不織布の製造方法は、表面が平滑なドラフトローラのみによって繊維ウエブWを挟持して搬送した後、繊維ウエブWを結合する不織布の製造方法であるが、繊維ウエブWを挟持する対になるドラフトローラの周速度が異なることを特徴としている。前述の図1をもとにしたウエブドラフタの説明で説明した通り、表面が平滑なドラフトローラのみによって繊維ウエブWを挟持して搬送し、繊維が引っ掛かることがないため、繊維の配列が乱れにくく、均一な物性の繊維ウエブWとすることができる。
また、表面が平滑なドラフトローラのみからなると、繊維ウエブWに皺が入ったり、層間剥離が生じやすいが、繊維ウエブWを挟持する対になるドラフトローラの周速度を異ならせることによって、繊維ウエブWを強制的に搬送し、皺を発生させたり、層間剥離を生じさせることなく、均一な物性の繊維ウエブWとすることができる。結果として、均一な物性の不織布を製造することができる。
なお、このようなドラフトローラによる繊維ウエブWの搬送は前述のようなウエブドラフタによって実施することができる。なお、繊維ウエブWを挟持する対になるドラフトローラ(例えば、図1における上ドラフトローラ2u1と下ドラフトローラ2d11、上ドラフトローラ2u1と下ドラフトローラ2d12、上ドラフトローラ2u2と下ドラフトローラ2d21、上ドラフトローラ2u2と下ドラフトローラ2d22、上ドラフトローラ2u3と下ドラフトローラ2d31、又は上ドラフトローラ2u3と下ドラフトローラ2d32)の周速度は、皺が発生したり、層間剥離を生じにくいように、上ドラフトローラの周速度が下ドラフトローラの周速度よりも1〜10%速いのが好ましい。また、同じドラフトローラ組における下ドラフトローラ(例えば、図1における、下ドラフトローラ2d11と下ドラフトローラ2d12、下ドラフトローラ2d21と下ドラフトローラ2d22、下ドラフトローラ2d31と下ドラフトローラ2d32)の周速度は同じであっても異なっていても良いが、同じであるのが好ましい。
また、皺が発生したり、層間剥離を生じることなく、不織布の生産性を高めることができるように、下流側に位置するドラフトローラ組における下ドラフトローラの方が、隣接して上流側に位置するドラフトローラ組における下ドラフトローラよりも、周速度が速いのが好ましい。例えば、図1における、下ドラフトローラ2d21、2d22の方が、下ドラフトローラ2d11、2d12よりも周速度が速いのが好ましく、下ドラフトローラ2d31、2d32の方が、下ドラフトローラ2d21、2d22よりも周速度が速いのが好ましい。
なお、本発明の不織布の製造方法における繊維ウエブWは特に限定するものではないが、例えば、カード機により開繊された繊維ウエブ、エアレイ法により開繊された繊維ウエブ、この繊維ウエブをクロスレイヤー等によって繊維ウエブを折り重ねた交差繊維ウエブ、などを使用することができるが、本発明の不織布の製造方法は、特に厚さが30mm以上であるような、嵩高な繊維ウエブを搬送する際に、優れた効果を発揮する。
また、繊維ウエブWの結合方法も特に限定するものではないが、例えば、ニードルパンチする方法、水流絡合する方法、バインダ接着する方法、全面的に又は部分的に熱融着する方法、などを挙げることができる。特に、表面が平滑な、周速度の異なるドラフトローラのみによって繊維ウエブWを挟持して搬送した後、繊維ウエブWをニードルパンチする方法により不織布を製造した場合、ニードル筋を発生することなく、品位の優れる不織布を製造することができる、という優れた効果を発揮する。
本発明のウエブドラフタによれば、物性の均一な繊維ウエブを形成することができ、結果として、物性の均一な不織布を製造することができる。この物性の均一な不織布は、例えば、自動車用表面材、医療用貼付材基材、液体又は気体用フィルタ、電池用セパレータ、衣料用芯地、衣料用中入綿、クリーニングシートとして使用することができる。
1 供給ローラ
2u1、2u2、2u3 上ドラフトローラ
2d11、2d12、2d21、2d22、2d31、2d32 下ドラフトローラ
3 供出ローラ
4 送出コンベア
W 繊維ウエブ
D11、D12、D21、D22、D31、D32 繊維ウエブの搬送部
2u1、2u2、2u3 上ドラフトローラ
2d11、2d12、2d21、2d22、2d31、2d32 下ドラフトローラ
3 供出ローラ
4 送出コンベア
W 繊維ウエブ
D11、D12、D21、D22、D31、D32 繊維ウエブの搬送部
Claims (2)
- 表面が平滑なドラフトローラのみによって繊維ウエブを挟持して搬送した後、繊維ウエブを結合する不織布の製造方法であり、繊維ウエブを挟持する対になるドラフトローラの周速度が異なることを特徴とする、不織布の製造方法。
- 繊維ウエブの搬送部を基準として上方に位置する上ドラフトローラと、繊維ウエブの搬送部を基準として下方に位置し、前記上ドラフトローラとの間に挟持して繊維ウエブを搬送できる下ドラフトローラを備えたドラフトローラ組を、複数組有するウエブドラフタであり、いずれのドラフトローラ組を構成する上ドラフトローラと下ドラフトローラのいずれも表面が平滑であり、しかも同じドラフトローラ組における上ドラフトローラと下ドラフトローラの周速度を独立して制御できることを特徴とする、ウエブドラフタ。
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