JP2001020169A - 伸縮性を有する複合シート及び該複合シートの製造方法 - Google Patents

伸縮性を有する複合シート及び該複合シートの製造方法

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JP2001020169A
JP2001020169A JP11196103A JP19610399A JP2001020169A JP 2001020169 A JP2001020169 A JP 2001020169A JP 11196103 A JP11196103 A JP 11196103A JP 19610399 A JP19610399 A JP 19610399A JP 2001020169 A JP2001020169 A JP 2001020169A
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composite sheet
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rubber elastic
stretching
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JP11196103A
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Kazuhiko Kurihara
和彦 栗原
Hiroshi Yazawa
宏 矢沢
Kenichi Kobayashi
健一 小林
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Polymer Processing Research Institute Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
Polymer Processing Research Institute Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム弾性素材を有効に使用しつつ一方向に大
きな伸縮性を有し、かつ、通気性、透湿性を有する複合
シートを提供する。 【解決手段】 複合シート10は、ファイバー11aが
ほぼ縦方向に配列された不織布11と、不織布11と複
合されたゴム弾性体12とを有する。ゴム弾性体12
は、ゴム弾性素材を不織布11上にストライプパターン
で塗布した後、これをゴム弾性素材の種類に応じて所定
の処理を行うことで、不織布11と複合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不織布とゴム弾性
材料とを接合させた、一方向に伸張性を有する複合シー
トおよびその製造方法に関するもので、特に、伸縮性包
帯、サポータ、衣類の袖口、オムツ等の伸縮弾性部等の
衣料、医療、衛生材料等に使用される通気性、透湿性の
ある伸縮性複合シートに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の伸縮性複合シートに関しては、
従来から種々のシートが提案されている(特開平8−1
74764号公報、特開平9−132856号公報、特
開平9−279453号公報、特願平10−34242
号等)。これらの複合シートは、既にできているゴム弾
性体製品に、不織布等を貼り合わせたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゴム素
材は一般に成形加工が困難であり、成形作業性や歩留ま
りが悪いため、従来のように既にできているゴム弾性体
製品を不織布に貼り合わせる方法では、複合シートを安
価に製造するのは困難である。また、ゴム弾性体製品の
製造工程と不織布との貼り合わせ工程とが別工程である
ので、この点からも、複合シートの製造工程が多くな
り、複合シートを安価に製造するのを困難にしている要
因となっている。
【0004】一方、そのゴム素材と貼り合わせられる不
織布についても、伸度のない不織布や坪量の大きい不織
布を使用しているため、坪量の少ない不織布で大きな伸
縮特性を有する複合シートを得るのは困難であった。
【0005】伸縮性複合シートとしては、オムツ等の衛
生材料であっても、その使用される部位により、縦方向
に伸縮性が必要なものと横方向に伸縮性が必要なものと
が存在する。
【0006】これらの伸縮性を有する複合シートは、衣
料品、医療用品、衛生材料、オムツ等として人体や動物
に使用されるが、これらに共通する特性として、通気
性、透湿性を有することにより人体にムレがないことが
必要である。また、これらの用途においては、布的な柔
らかい触感を有することが要求される。したがって、ゴ
ム弾性体のフィルムをそのまま不織布等と接合したので
は、上記したムレの解消や布的触感を確保できない。ま
た、ネット状の素材を使用し表面層をフィルム層として
いる例もあるが(特開昭59−59901号公報)、ネ
ットの場合は、目的としない方向のゴム弾性素材が無駄
であり、また、ファインで柔軟なウェブを安価に製造す
ることが困難である。
【0007】本発明の目的は、ゴム弾性素材を有効に使
用しつつ一方向に大きな伸縮性を有し、かつ、通気性、
透湿性を有する複合シートを提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、上記の複合シートを
簡便に製造することのできる、複合シートの製造方法を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の複合シートは、非弾性ファイバーが一方向に配
列され、前記ファイバーの配列方向と直角な方向での伸
度が100%以上である不織布と、通気部を形成するパ
ターンで前記不織布に設けられ前記不織布と複合された
ゴム弾性体とを有する。
【0010】本発明では非弾性ファイバーが一方向に配
列している不織布が使用されるが、このファイバーの配
列は完全に一方向に配列している場合ばかりでなく、大
部分のファイバーが一方向に配列することにより、ほぼ
一方向に配列している場合も含まれる。なお、配列の程
度は種々の表現方法があるが、タテ強度とヨコ強度の
比、すなわちタテ強度をヨコ強度で割った値で示す場合
が多く、この値が少なくとも3以上で望ましくは10以
上である。
【0011】本発明の複合シートは、非弾性ファイバー
が一方向に配列された不織布とゴム弾性体とを複合した
ものであり、ファイバーの配列方向には殆ど変形しない
が、それと直角な方向には大きな伸縮性を有する。しか
も、ゴム弾性体は、通気部を有するパターンで不織布に
設けられて不織布と複合されたものなので、伸縮性のた
めにゴム弾性素材を用いていても通気性は損なわれな
い。
【0012】不織布としては、ファイバーがその配列方
向に延伸された不織布を用いるのが好ましい。また、複
合シートの伸縮方向におけるゴム弾性体の使用効率を向
上させるために、通気部の形状は、ファイバーの配列方
向と直角な方向に長い形状であることが好ましい。この
場合、通気部を有するパターンとしては、ファイバーの
配列方向と直角な方向に配列されたストライプパターン
や、ファイバーの配列方向と直角な方向に長い島状のパ
ターンや、ファイバーの配列方向と直角な方向に長い開
口を有するパターンなどがある。
【0013】本発明の複合シートの製造方法は、非弾性
ファイバーが一方向に配列され、前記ファイバーの配列
方向と直角な方向での伸度が100%以上である不織布
を形成する工程と、前記不織布上に、ゴム弾性素材を、
通気部を形成するパターンで形成して複合する工程とを
有する。
【0014】本発明の複合シートの製造方法によれば、
ゴム弾性素材を不織布と直接、複合させているので、上
記本発明の複合シートが簡便かつ効率良く製造される。
【0015】なお、本発明において、複合シートの伸縮
方向等を説明する場合に用いる「縦方向」とは、不織
布、ウェブ及び複合シートの一連の製造過程におけるこ
れらの送り方向を意味し、「横方向」とは、縦方向と直
角な方向、すなわち不織布、ウェブの幅方向を意味す
る。
【0016】また、本発明におけるファイバーとは、短
繊維と連続フィラメントとの両方を含む広義のファイバ
ーを意味するものである。
【0017】本発明の非弾性ファイバーからなる不織布
は、このファイバーが一方向に配列した不織布であるこ
とが必要であり、その配列方向と直角方向の不織布の伸
度が100%以上である不織布である必要がある。ファ
イバーが配列していない不織布は、100%以上の伸度
を出すことが困難で、熱可塑性エラストマーと複合する
意味がない。
【0018】本発明の100%以上の伸度は、ファイバ
ーの配列した方向と直角方向であり、ファイバーの配列
方向は、数%から数十%の伸度で、伸張応力も大きく、
この方向では寸法安定性のある複合シートとなる。
【0019】本発明の非弾性ファイバーからなる不織布
が、スパンボンド不織布またはメルトブロー不織布を延
伸した不織布や、本発明者らの先発明の縦延伸不織布、
横延伸不織布(特公平3−36948号公報、特開平1
0−204767号公報等)に詳述した不織布、または
トウを開繊した一方向に配列した不織布等の長繊維フィ
ラメントから不織布が使用される。これらの長繊維フィ
ラメントは、数百回の繰り返し伸縮に対しても繊維の抜
け落ちがなく、いわゆるリントフリーな用途に適合す
る。また、延伸した不織布は延伸方向に強度、寸法安定
性があり、さらに延伸した不織布は光沢のある不織布と
なることにより、衣料等でこの延伸による特性も利用す
ることができる。
【0020】本発明に使用される非弾性ファイバーから
なる不織布として使用される繊維が短繊維の場合には、
カード上がりのウェブや、湿式、乾式の短繊維不織布、
ニードルパンチ不織布等からなる短繊維不織布も利用す
ることができる。とくに紡績工程で使用されるカード機
によるウェブは、短繊維が既に縦に配列しているので、
本発明に特に適する。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0022】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態である複合シートの平面図である。図1に示
す複合シート10は、非弾性のファイバー11aがほぼ
縦方向に配列され延伸された不織布11の片面に、ゴム
弾性体12が、ファイバー11aの配列方向と直角な方
向にストライプ状にパターニングされて設けられたもの
である。ゴム弾性体12は互いに間隔をあけて配列され
ており、このゴム弾性体12の間の部分が通気孔として
機能する。
【0023】この複合シート10に用いられる不織布1
1は、ファイバー11aが縦方向に配列されて延伸され
ているので、縦方向への変形は小さいものの、ファイバ
ー11aの配列方向とほぼ直角な方向である横方向へは
大きく変形可能である。すなわちファイバー11aが一
方向に配列され延伸された不織布11は、それ単体で、
ファイバー11aの配列方向と直角な方向には、欠損す
ることなく均一に大きな伸びを示すが、ファイバー11
aの配列方向には殆ど変形しない(数%程度の伸度)性
質を有する。ファイバー11aの配列方向と直角な方向
での不織布11の伸度は100%以上、望ましくは20
0%以上、最も望ましくは300%以上である。ファイ
バー11aが配列していない不織布は100%以上の伸
度を出すことが困難で、熱可塑性のエラストマーと複合
する意味がない。伸度が100%以上であれば、エラス
トマーとの複合体としては200%以上の繰り返しての
伸縮性を示すことが、実験の結果確認できた。
【0024】不織布11は、ファイバー11aが一方向
に配列していれば特に制限を受けるものではない。な
お、ファイバー11aが縦横両方向に配列され延伸され
た不織布であっても、一方向の延伸倍率を高くすること
によって縦横のバランスが崩れている場合には、本発明
でいう一方向に延伸された不織布として利用することが
できる。
【0025】このような不織布11に、ファイバー11
aの配列方向と直角な方向に互いに間隔をあけて配列さ
れてゴム弾性体12が設けられていることにより、横方
向へは伸縮自在であるが、縦方向へは殆ど伸びず寸法安
定性に優れた複合シート10が得られる。
【0026】また、上述したように、ゴム弾性体12を
ファイバーの配列方向と直角方向に長い形状にパターニ
ングすることで、複合シート10の伸縮方向すなわち横
方向でのゴム弾性素材の利用効率が高くなり、少ないゴ
ム弾性素材で有効な伸縮性を確保することができる。ゴ
ム弾性素材の使用量が少なくて済むということは、単に
ゴム弾性素材のコストが安くなるばかりでなく。その分
だけ複合シート10が軽量になり、その用途範囲が広が
ることを意味する。
【0027】ゴム弾性体12としては、ポリオレフィン
系、ポリスチレン系、合成ゴム、ポリエステル系、ポリ
アミド系、ポリウレタン系等のエラストマー、あるいは
天然ゴム等、伸縮性を有するゴム弾性素材が使用され
る。これらのうち、スチレンとオレフィン系モノマーと
が共重合された合成ゴム系やポリウレタン系が高倍率に
伸縮しかつ伸縮時の応力が小さい点で、本発明で用いら
れるゴム弾性体12として好適である。特にSEBSの
合成ゴムが最適である。
【0028】ファイバー11aとしては、不織布とした
ときに通気性、透湿性を有する構造とすることができる
ものであれば、長繊維フィラメント、短繊維(ショウト
ファイバー)のいずれも使用できる。長繊維フィラメン
トで構成した不織布は、数百回の繰り返し伸縮に対して
も繊維の抜け落ちがなく、いわゆるリントフリーな用途
に適合する。長繊維フィラメントで構成した不織布とし
ては、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布を延伸
した不織布、トウを開繊した不織布等がある。一方、短
繊維で構成した不織布は、綿のような風合いで感触がよ
く、肌に直接触れる用途に適している。短繊維で構成し
た不織布としては、カード上がりのウェブ等がある。
【0029】ファイバー11aに適合するポリマーとし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリアミド、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン、フ
ッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂およびこれらの変性樹脂な
どを使用することができる。また、ポリビニルアルコー
ル系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂等、湿式または
乾式の紡糸手段を適用し得る樹脂も使用することがで
き、特に、ポリエステル、ポリプロピレンが好ましい。
なお、ポリウレタン等の、ゴム弾性を有するポリマーか
らなるファイバーは除外する。
【0030】次に、上述した複合シート10の製造方法
について、ゴム弾性素材12として熱可塑性エラストマ
ーを用いた場合を例に挙げ、図2の工程図を参照しつつ
説明する。
【0031】まず、適宜の紡糸装置を用いて、ファイバ
ー11aがほぼ縦方向に配列したウェブを形成し、これ
を縦方向すなわちファイバー11aの配列方向に延伸し
て不織布11を製造する(ステップ101)。
【0032】次いで、この不織布11上に、ゴム弾性素
材の粉末あるいはゴム弾性素材を含む液体を図1に示し
たパターンで塗布し(ステップ102)、ゴム弾性素材
がパターニングされた不織布11を、ゴム弾性素材の流
動開始温度以上の温度に加熱する(ステップ103)。
【0033】流動開始温度は、ゴム弾性素材が熱可塑性
エラストマーでありそのハードセグメントが非結晶性ポ
リマーの場合はガラス転移温度であり、その温度以上で
熱可塑性エラストマーの流動が始まる。ハードセグメン
トが結晶性ポリマーである場合は、その流動開始温度は
結晶の融解温度であり、その温度以上で熱可塑性エラス
トマーの流動が始まる。ポリマーのガラス転移温度及び
融解温度は、JISK7121によるDSC装置により
測定される。なお、ガラス転移温度または融解温度は、
ハードセグメントのポリマー単体で測定した場合より
も、熱可塑性エラストマーとなった場合の方が一般に低
い。加熱の時間を短くするため、加熱温度は、上記流動
開始温度以上10〜20℃が好ましく、より好ましく
は、上記流動開始温度以上30〜50℃である。
【0034】ゴム弾性素材として熱可塑性エラストマー
を用いた場合には、不織布11へのパターニングの際に
は、熱可塑性エラストマーを粉末の状態で用いるのが好
ましい。熱可塑性エラストマーの粉末は、エラストマー
の重合過程で直接得ることができ、その状態でそのまま
使用できる場合が多い。従って製造コストも安くなり、
加工性の良くないゴム弾性素材では粉末から直接製品を
製造することができるメリットは多い。
【0035】最後に、ゴム弾性材料がパターニングされ
加熱された不織布11を、流動開始温度以上に加熱され
た状態で圧着することにより(ステップ104)、ゴム
弾性素材が不織布11と密着し、複合シート10が得ら
れる。このとき、粉末の状態のゴム弾性素材を用いてい
た場合には、粉末相互間が一体化する。
【0036】以下に、上述した各工程について詳細に説
明する。
【0037】(1a)不織布製造工程 本発明で用いられる不織布は、通常の不織布の紡糸法で
あるメルトブロー(MB)法やスパンボンド(SB)法
を用いて製造することができる。以下に、これらのう
ち、メルトブロー(MB)法による製法を例に挙げ、図
3〜5を参照して説明する。
【0038】図3に示す装置は、ファイバーの紡糸及び
延伸を行う装置であり、主にメルトブローダイ20ス1
とコンベア207とで構成される紡糸ユニットと、延伸
シリンダ211、引取ニップロール214a,214b
等で構成される延伸ユニットとを有する。
【0039】メルトブロー(MB)ダイス201は、先
端に多数のノズル203を有し、ギアポンプ(不図示)
から送入された溶融樹脂50がノズル203から押出さ
れることで、多数のファイバー51が形成される。な
お、図1ではメルトブローダイス201は構造を明瞭に
するため断面を示している。また、ノズル203の両側
にはエアー溜205a、205bが設けられている。樹
脂の融点以上に加熱された高圧加熱エアーは、これらエ
アー溜205a、205bに送入され、エアー溜205
a、205bの先端のスリット206a、206bから
噴出される。これにより、ノズル203から押し出され
たファイバー51はドラフト可能な溶融状態に維持さ
れ、熱風の噴出による摩擦力によりファイバー51にド
ラフトが付与され、ファイバー51が細径化される。上
記の機構は、通常のMB法と同様である。高圧加熱エア
ーの温度は、ファイバー51の紡糸温度よりも80℃以
上、望ましくは120℃以上、さらに望ましくは200
℃以上高くする。
【0040】メルトブローダイス101を用いてファイ
バー51を形成する方法では、加熱エアーの温度を高く
することにより、ノズル203から押し出された直後の
ファイバー51の温度をファイバー51の融点よりも十
分に高くすることができるため、ファイバー51の分子
配向を小さくすることができる。
【0041】エアー溜205a、205bの両エアーの
流量に差を設け、一方のエアー溜205aからの流量を
他方のエアー溜205bからのそれより小さくすること
により、ファイバー51の流出方向をノズル203から
の押出し方向に対して角度αだけ傾斜させる。このよう
にファイバー51の流出方向に角度αを付与すること
は、メルトブローダイス201自体を傾斜することによ
っても実現することができ、また両者を併用することも
できる。
【0042】メルトブローダイス201の下方には、ノ
ズル203から押出されたファイバー51を搬送するコ
ンベア207が配置される。ここで、メルトブローダイ
ス201とコンベア207の中間には、スプレーノズル
208a、208bが設けられている。スプレーノズル
208a、208bは、コンベア207側へ向け、ファ
イバー51の表側及び裏側からそれぞれ霧状の水を噴霧
するもので、これによりファイバー51が冷却され、凝
固される。スプレーノズル208a、208bは実際に
は各複数個設置するが、煩雑さを避けるため、図3では
各1個のみを示した。この霧状の水の噴霧する勢いで、
ファイバー51は、αよりさらに大きい角度βに傾斜し
て、コンベア207の上にウェブ52として集積され
る。
【0043】コンベア207は、水平面から角度γの傾
斜を設けて、ファイバー51の着地点より引取方向を低
くして設置されている。なお、スプレーノズル208
a、208bから噴出される冷却媒体は必ずしも水分を
含む必要はなく、冷エアーでもよい。上記のように、コ
ンベア207の傾斜およびエアーや霧状の水の勢いなど
の効果により、コンベア207上のウェブ52のファイ
バー5は縦方向に配列する。
【0044】紡糸ユニットにおいては、コンベア面に対
して傾斜させて紡糸することにより、ファイバー51を
コンベア207上で良好に配列させることができる。こ
のように紡糸を斜行させる手段としては、ノズル203
をコンベア207に対して傾けること、流体の補助によ
りファイバー51を斜行させること、コンベア207を
ファイバー51の押し出し方向に対して傾斜させること
などが有効である。また、上記斜行方法の一つのみで
は、十分に配列させることが困難な場合には、複数の手
段を組み合わせて実施してもよい。
【0045】流体の補助によりファイバー51を斜行さ
せる場合、流体がノズル近傍において使用されるときは
流体が加熱されていることが望ましい。また、ノズル近
傍で流体を使用しない場合は、ファイバー51をノズル
近傍で積極的に加熱する必要がある。これはファイバー
51がドラフトにより細径化される際に、できるだけ分
子配向を伴わないようにするためである。なお、紡糸段
階ではファイバー51の分子配向ができるだけ生じない
ようにするが、個々のファイバー51はできるだけ縦方
向に配列していることが望ましい。
【0046】ファイバー51を斜行させるために使用す
る流体としては、コンベア近傍では冷流体、特に霧状の
水を含んだ流体が最も望ましい。紡糸されたファイバー
51を急冷することにより、熱の影響を防ぎ、結晶化を
進行させないようにするためである。紡糸や加熱流体な
どの熱の影響が残留すると、コンベア207上のファイ
バー51が熱処理を受けることになるため、ファイバー
51の結晶化が進み、延伸性が低下する。延伸性は、特
にファイバー51がポリエステルの場合には熱の影響が
顕著であり、ポリプロピレンにおいても影響が見られ
る。本実施形態では水を吹き付けているが、これは、溶
融しているファイバー51を水で冷却することによる急
冷効果により、高延伸倍率や高強度の達成等の延伸適性
が向上する。さらに、スプレーノズル208a、208
bで水を吹き付けることにより、紡糸されたウェブ52
をコンベア207に貼付けることができるので、紡糸の
安定性およびファイバー51の配列性の向上にも効果が
ある。
【0047】また、スプレーノズル208a、208b
から吹き付ける液体に、いわゆる紡糸延伸用油剤、すな
わち延伸性や静電気除去等の性質を付与することができ
る油剤を添加してもよい。これにより、ファイバー51
の延伸性が向上し、毛羽が少なくなり、延伸後の強度お
よび伸度も向上する。
【0048】冷却されたウェブ52は、自己粘着性を有
していないので、そのままではエアーの流れ等によりコ
ンベア207上で飛散する場合もあるが、コンベア20
7の裏側にコンベアの幅方向に直線状に設けた負圧吸引
ノズル210で吸引することにより、飛散が防止され
る。
【0049】コンベア207の種類としては、図示した
フラットベルトタイプのコンベア以外にもメルトブロー
不織布に多用されているドラムスクリーンタイプがあ
る。ドラムスクリーンタイプにおける傾斜とは、ファイ
バー51のノズル203からの噴出方向が垂直から巻取
機方向へ傾斜していることを意味する。コンベア207
の材質としては、メタルワイヤーやプラスチックワイヤ
ー等の不織布の製造に使用されている種々の素材を使用
することができ、またその網目を構成する織方等につい
ても、平織や綾織等不織布の製造に使用される種々の方
法を使用することができる。さらに特に有効なネットの
織方として、縦に網目が配列した朱子織がある。これに
よりファイバー51の縦配列効果が高まり、ウェブ52
の強度が向上する。
【0050】また、負圧吸引ノズル210によりウェブ
52を吸引することは、斜行させて不安定になったウェ
ブ52を安定化させることの他に、ウェブ52に残留し
ている熱を除去する効果もある。この場合の負圧吸引
は、コンベア207の幅方向に直線状に、かつ狭い幅で
行うことが重要である。つまり、メルトブロー方式にお
けるウェブ52の負圧吸引は、ファイバー51の配列を
高めることを主眼としており、さらにファイバー51が
コンベア207上で飛散することを防止し、コンベア2
07上でのファイバー51の熱を除去して延伸性を高め
ることを目的としている。さらに負圧吸引は、ウェブ5
2に付着した水分も除去するため、次に行われる延伸工
程において水分の影響を低下させる効果もある。ポリエ
ステルにおいては水分が延伸性に大きく影響し、延伸倍
率や延伸後のウェブ強度が低くなるので、負圧吸引は好
ましいものである。
【0051】コンベア207上のウェブ52は、延伸温
度に加熱された延伸シリンダ211とコンベア積載面の
裏側の押えゴムロール212により挟持され、延伸シリ
ンダ211上に移され、さらに押えゴムロール213で
挟持されて、延伸シリンダ211に密着する。延伸シリ
ンダ211に密着したウェブ52は、延伸シリンダ21
1とその後の引取ニップロール214a、214b(2
14bはゴムロール)との速度差により近接延伸され、
縦延伸不織布53となる。
【0052】近接延伸とは、隣接する2組のロールの表
面速度の差によりウェブを延伸する方法において、短い
延伸間距離(延伸の開始点より終了点までの距離)を保
って延伸を行う方式であり、延伸間距離が100mm以
下であることが望ましい。特に、ファイバーが縦方向に
直線的には配列しておらず、ある程度屈曲している場合
には、近接延伸においてできるだけ延伸間距離を短く保
つことが、個々のファイバーを有効に延伸する上で重要
である。近接延伸に必要な熱量は、通常延伸するロール
を加熱することにより供給され、さらに延伸点において
は熱風や赤外線による加熱を補助的に使用する。また、
温水、蒸気等を使用することもできる。上記のように、
延伸シリンダ211、押さえゴムロール213、及び引
取ニップロール214a、214bは、延伸ユニットを
構成している。ここで、この延伸ユニットについて、図
4を参照してより詳しく説明する。
【0053】延伸シリンダ211は延伸適温に加熱され
ている。例えば、ウェブ52の材料がポリプロピレンで
あれば110℃、ポリエステルであれば85℃である。
押さえゴムロール213によりウェブ52は延伸シリン
ダ211に密着し、密着の程度が適当であれば、延伸点
はウェブ52が延伸シリンダ211から離れる点bにお
いて幅方向に一直線となり、理想的な近接延伸となる。
密着が弱い場合には、延伸点が延伸シリンダ211側の
a点に移行し、不安定となる。また密着が強すぎると延
伸点はb点とc点との間で変動するためやはり不安定で
ある。この密着性は、押えゴムロール213を赤外線ヒ
ータ等で加熱したり、延伸シリンダ211の表面の接着
性を変えることにより変化させることができ、それによ
り延伸点をb点近傍に固定することができる。なお、ラ
インスピードや坪量等によりこれらの条件は変化する。
そこで、延伸点をb点に固定するために、図4のように
赤外線ヒータによる光を線状に集光する赤外線ラインヒ
ータ216でb線上を加熱することが効果的である。
【0054】以上のようにして得られた縦延伸不織布5
3は、公知の縦延伸装置によって、さらに縦方向に延伸
される。
【0055】一般にウェブ(不織布)の延伸において
は、延伸点を固定することが重要である。延伸点が一定
していないと全体が均一に延伸されないため、延伸倍率
を高めることができず、また、延伸されたウェブに延伸
倍率の異なる部分が混在し、十分なウェブ強度が得られ
ない。縦延伸不織布の最終製品の幅は、1mから2mあ
るいはそれ以上あるものもある。このような幅広の延伸
不織布を製造する場合は、狭い幅のダイスで紡糸し、そ
の紡糸ウェブ製造装置において予備延伸を行うと、近接
延伸が容易である。このように予備延伸したウェブを平
行に並べてさらに主延伸を行うことにより、幅広の不織
布が得られる。その際、主延伸は延伸倍率が低いため、
ウェブの幅の収縮が小さく、却って予備延伸ウェブを平
行に並べる際のオーバラップは少なくてすむため、オー
バーラップ部が目立つことがない。また、予備延伸され
たウェブはすでに縦に延伸されているために、主延伸で
は、近接延伸の延伸間距離は比較的長くてもよい。
【0056】多段延伸において、2段目以降の延伸手段
としては、近接延伸のみならず、通常のウェブの延伸に
用いられる種々の手段を適用することができる。すなわ
ちロール延伸、温水延伸、蒸気延伸、熱盤延伸等の各種
延伸方式が挙げられる。近接延伸が必ずしも必要でない
のは、1段目の延伸においてすでに個々のファイバーが
長さ方向に長く渡っているためである。
【0057】縦延伸不織布の製法において、延伸倍率は
ウェブを構成するファイバーのポリマーの種類、ウェブ
の紡糸手段や配列手段などによって異なる。しかし、い
ずれの種類や手段を用いる場合にも、ウェブの高配向度
および高強度を達成し得る延伸倍率が選択される。上記
の延伸倍率は、延伸前のウェブの延伸方向に所定の間隔
で付与したマークにより、以下の式で定義される。 延伸倍率=〔延伸後のマーク間の長さ〕/〔延伸前のマ
ーク間の長さ〕 この延伸倍率は、通常の長繊維フィラメントヤーンの延
伸のように、必ずしもここのファイバーの延伸倍率を意
味しない。
【0058】以上、不織布の代表的な製法としてメルト
ブロー法について説明したが、本実施形態で用いる縦延
伸不織布の製法はこれに限定されるものではない。
【0059】(1b)ゴム弾性素材パターニング工程 (1c)加熱工程 (1d)圧着工程 これらの3つの工程は、上述のようにして得られた不織
布11を搬送しながらの一連の工程で行われるので、図
5を参照して、これらの工程について順番に説明する。
【0060】図5は、本発明に用いられる複合シート製
造装置の一例の概略構成図である。この装置は、ゴム弾
性材料として熱可塑性エラストマーの粉末12aを用
い、不織布11を連続して移動させながら、熱可塑性エ
ラストマーの粉末12aを不織布11に所定のパターン
で塗布し、加熱及び圧着を行うことにより、不織布とゴ
ム弾性体との複合シートを製造するものである。
【0061】図5において、つぼ401の中には、パタ
ーニング用液体409が収容されており、このパターニ
ング用液体409に周面の一部を浸けて、つぼローラ4
02が設けられている。つぼローラ402には、不織布
11に設けるべきゴム弾性体のパターンに対応するが凸
部403aが周面に設けられた転写ローラ403が接触
している。また、転写ローラ403の周面は、搬送され
てくる不織布11とも接触している。つぼ401内のパ
ターニング用液体409は、つぼローラ402を介して
転写ローラ403の凸部403aに付着し、これが不織
布11と接触することで、不織布11の表面には、転写
ローラ403の凸部403aと対応するパターンでパタ
ーニング用液体409が塗布される。
【0062】パターニング用液体409は、後述するよ
うに、熱可塑性エラストマーの粉末12aを選択的に不
織布11の表面に付着させ易くするためのものであり、
パターニング用液体409としては、界面活性剤を含む
水、接着剤とくにゴムエマルジョン接着剤、増粘剤等を
含む液体が用いられる。
【0063】不織布11の移動方向に対して転写ローラ
403の下流側には、熱可塑性エラストマーの粉末12
aを収納するホッパ404が設けられている。ホッパ4
04は、パターニング用液体409が塗布された不織布
11の上に粉末12aを載せるためのものである。ホッ
パ404の下端には、不織布11の幅と等しい幅をもつ
ノズルが設けられており、ホッパ404内の粉末12a
は、不織布11の上面に万遍なく載せられる。
【0064】粉末12aが載せられた不織布11は、そ
の後、反転ローラ405により移動方向が180°反転
され、上下を逆にして移動される。このとき、パターニ
ング用液体409が塗布された部分の粉末12aは、溶
液の表面張力や粘着力により、不織布11に付着したま
まとなっている。一方、パターニング用液体409が塗
布されていない部分の粉末12aは、重力により落下
し、反転ローラ405の下方に配置された粉末受け40
6に保持される。その結果、不織布11には、パターニ
ング液体409が塗布された部分のみに粉末12aが付
着する。
【0065】なお、ここでは不織布11の向きを反転さ
せて不要な粉末12aを落下させているが、粉末12a
を不織布11の上面全体に載せた後、不織布11に向け
てエアーを噴射させれば、不織布11のゴム弾性体12
(図1)の接合面を上向きにしたまま、パターニング用
液体409が塗布されていない部分の粉末12aを除去
することができる。
【0066】以上のようにして熱可塑性エラストマーの
粉末12aが所定のパターンで選択的に付着した不織布
11は、赤外線ヒータ407aを有する加熱炉407を
通って熱処理される。ここで粉末12aは、その流動開
始温度以上の温度に加熱される。
【0067】加熱炉407を通過した不織布11は、粉
末12aの流動開始温度以上の温度になっている状態
で、ニップロール408a、408bによって圧着処理
が行われる。これにより、粉末相互間が一体化するとと
もに、熱可塑性エラストマーの不織布11との密着性が
向上する。
【0068】以上説明したように、不織布11へのゴム
弾性体12の接合を、一連の工程で、ゴム弾性素材を不
織布11へ直接パターニングし、これを熱処理して行う
ので、加工性の良くないゴム弾性体12を単体で製造す
る工程、及び、不織布11とゴム弾性体12との貼り合
わせ工程を行う必要がなくなる。その結果、複合シート
10を簡便かつ効率良く製造することができるようにな
る。
【0069】本実施形態では、パターニング用液体40
9が所定のパターンで塗布された不織布11へ熱可塑性
エラストマーの粉末12aを選択的に付着させる方法と
して、粉末12aを不織布11の全面に載せた後、不要
な部分の粉末12aを除去する方法を示したが、以下
に、その他の例について説明する。
【0070】図6は、本発明に用いられる複合シート製
造装置の他の例の概略構成図である。図6において、図
5と同じ構成については図5と同一の符号を付し、その
詳細な説明は省略する。
【0071】図6に示す装置では、ゴム弾性体12(図
1参照)を接合する面を下向きにして不織布11が搬送
される。不織布11の搬送経路中、転写ローラ403と
加熱炉407との間の、不織布11の下方には、熱可塑
性エラストマーの粉末12aを収納した粉末流動槽41
1が設置されている。粉末流動槽411は、上面が開口
した容器の中に、エアの吹き出し用のファン411aを
備えたものであり、このファン411aの動作により、
粉末流動槽411内には気流が発生し、これにより粉末
流動槽411内の粉末12aは不織布11に向けて吹き
上げられている。
【0072】パターニング用液体409が所定のパター
ンで塗布された不織布11が粉末流動槽411の上方を
通過すると、粉末12aが不織布11に接触する。この
とき、パターニング用液体409が塗布された部分に接
触した粉末12aは、溶液の表面張力や粘着力により、
不織布11に付着したままとなる。一方、パターニング
用液体409が塗布されていない部分に接触した粉末1
2aは、不織布11に付着することなく落下する。その
結果、不織布11には、パターニング液体409が塗布
された部分のみに粉末12aが付着する。
【0073】それ以降は、図5に示した装置と同様に、
熱可塑性エラストマーの粉末12aが所定のパターンで
選択的に付着した不織布11は、加熱炉407で熱処理
され、ニップローラ408a、408bにより圧着処理
される。
【0074】なお、本実施形態では、図1に示したパタ
ーンでゴム弾性体12を設けた例を示したが、図5また
は図6に示した装置の、転写ローラ403に設けられる
凸部403aのパターンを変更することにより、ゴム弾
性体12のパターンを任意に変更することができる。
【0075】例えば、図7に示す複合シート15では、
ゴム弾性体17は、不織布16のファイバー16aの配
列方向に直角な方向に細長い島状のパターンとして設け
られている。このように、島状のパターンでゴム弾性体
17を設けても、図1に示した複合シート10と同様の
伸縮特性を有する。
【0076】(第2の実施形態)図8は、本発明の第2
の実施形態である複合シートの平面図である。図8に示
す複合シート20は、ファイバー21aがほぼ横方向に
配列され延伸された不織布21の片面に、縦方向に長い
多数の開口22aを有するパターンでゴム弾性体22を
設けたのである。
【0077】本実施形態の複合シート20は、不織布2
1とゴム弾性体22との縦と横との関係を第1の実施形
態と逆にしたものであり、従って、その特性も、第1の
実施形態で述べた複合シートと縦と横との関係が逆にな
っている。すなわち、本実施形態の複合シート20は、
縦方向へは伸縮自在であるが、横方向へは殆ど伸びず寸
法安定性に優れたものである。その他、通気性(透湿
性)を有する点、エラストマーの利用効率が高い点等
は、第1の実施形態と同様である。また、不織布11を
構成する材料やエラストマーは、第1の実施形態と同じ
ものを用いることができる。
【0078】本実施形態の複合シート20も、基本的に
は、第1の実施形態の複合シートと同様に図2に示した
各工程を経て製造される。ただし、不織布21は、ファ
イバー21aがほぼ横方向に配列したものであるので、
不織布21の製造工程については、第1の実施形態と異
なる。
【0079】ファイバー21aが横方向に配列した不織
布21の製法としては、例えば、特公平3−36948
号公報、特開平7−6126号公報、特許第26122
03号公報、再公表特許WO9617121号公報、特
開平10−204764号公報等に開示された方法が挙
げられる。また、先願として、特願平10−34242
号に記載された方法もある。不織布21は、これらの他
の製法で作られたものであっても、一方向の伸度が10
0%以上のものであれば使用することができる。
【0080】ファイバー21aが横方向に配列した不織
布は、次に、横方向に延伸される。不織布の横方向への
延伸には、例えば、図9に示す装置が用いられる。図9
は、ファイバーが横方向に配列された不織布を横延伸す
るのに好適な装置の一例の概略斜視図である。
【0081】図9に示すように、ファイバーが横方向に
配列した成分を多くして紡糸された不織布21’は、タ
ーンロール340を経て、2つのプーリ341、34
1’に導かれる。2つのプーリ341、341’は、不
織布21’の移送方向に対して上流から下流に向かって
広がる軌道を持つように配置されており、不織布21’
はその一番狭くなっている箇所に導かれる。無端ベルト
(またはロープ)342、342’は、プーリ341、
341’の軌道を通るように張られている。プーリ34
1、341’に導かれた不織布21’は、プーリ34
1、341’と無端ベルト342、342’とで幅方向
両端部を挟まれつつ送られ、プーリ341、341’の
作る軌道により、横方向に延伸される。そして、横方向
に延伸された不織布21’は、プーリ341、341’
の軌道の一番広がった所でベルト342、342’より
離れ、ターンロール344を経て、横延伸された不織布
21として引き取られる。末広がりの延伸部はチャンバ
345で覆われており、熱風や温浴、赤外線などで加熱
される。熱風で加熱する場合、不織布21’を貫通する
ように加熱すると熱効率が良い。
【0082】以上のようにして、ファイバー21aが横
方向に配列され延伸された不織布21が製造されたら、
その後は、図5に示した装置や図6に示した装置等を用
いて複合シート20を製造する。すなわち、不織布21
に、図8に示したゴム弾性体22のパターンで、熱可塑
性エラストマーの粉末を付着させ、それを加熱処理した
後、圧着処理することにより、複合シート20が得られ
る。
【0083】(その他の実施形態)以上、本発明の複合
シートの製造に好適な方法及び装置について、いくつか
の代表的な例を挙げて説明したが、これらの方法及び装
置は、目的とする複合シートの用途及び構成に応じて適
宜組み合わせて採用することができる。
【0084】また、不織布上に塗布されるゴム弾性素材
の塗布方法についても、上述した実施形態で示したもの
に限定されるものではなく、種々の方法を採用すること
ができる。以下に、ゴム弾性素材の塗布方法のその他の
例について説明する。
【0085】不織布へのゴム弾性素材のパターニング方
法としては、上述した例のようにパターニング用液体と
熱可塑性エラストマーの粉末とを別々に付着させる方法
の他に、熱可塑性エラストマーの粉末を、予め、分散
剤、接着剤とくにゴムエマルジョン接着剤、ゴムラテッ
クス、増粘剤等に分散させておき、この粉末分散液を所
定のパターンで塗布することにより、不織布に直接パタ
ーニングする方法がある。その際の粉末分散液の塗布の
方法としては、粉末分散液を染料のようにして周知の捺
染染色手段を用いて塗布する方法等がある。また、パタ
ーニング用液体を用いずに、通常の粉末塗装の方式、例
えば静電塗装等の方法を用いることもできる。
【0086】さらに、パターニングの際のゴム弾性素材
の形態としては、熱可塑性エラストマーの粉末の形態の
他に、ゴム弾性素材を含む液体の形態であってもよい。
この場合は、ゴム弾性素材を含む液体を印刷インキのよ
うにして、周知の印刷装置によって所定のパターンで不
織布に塗布する方法や、ゴム弾性素材を含む液体を染料
のようにして、周知の捺染染色装置によって所定のパタ
ーンで不織布に塗布する方法がある。
【0087】ゴム弾性素材を含む液体としては、合成ゴ
ム系エマルジョン、天然ゴムラテックス、ゴムを溶剤に
溶解した溶液等が挙げられる。いずれにしろ、これら
は、架橋剤を添加し、必要に応じて他の粘着防止剤等の
添加剤を付加して使用される。不織布へのゴム弾性素材
を含む液体の塗布後は、エマルジョン中の水分の溶液の
溶剤を除去するため、また、架橋剤の反応を促進するた
め、乾燥や熱処理が行われ、これにより不織布にゴム弾
性素材が密着する。また、必要に応じて加熱状態でプレ
ス等を行い、不織布との密着を高める。
【0088】以上説明したように本発明は、一方向に伸
縮性を有し、かつ、通気性及び透湿性を有する複合シー
ト及びその製造方法を提供するものであり、本発明の複
合シートは、特に、伸縮性包帯、サポータ、衣類の袖
口、伸縮テープ、ストレッチベルト、ブラジャーの肩
紐、腹巻き、妊婦帯、帽子、手袋や靴下のほつれ止め、
おむつや失禁パッド等の衛生材料の伸縮弾性部等の、衣
料品、医療品等に適している。
【0089】本発明により、通気性及び透湿性を有しな
がらも効率よく伸縮性を発揮することがきで、しかも簡
便かつ効率的な成形方法で複合シートを製造することが
できるので、本発明の複合シートは量産性に優れてい
る。
【0090】また、本発明で用いる不織布はファイバー
が一方向に配列されかつ延伸された不織布であり、ファ
イバーの配列方向と直角方向に伸度を大きくとるのに適
しており、不織布の坪量が少なくてもその伸度特性が損
なわれることはない。したがって不織布の量を低減する
ことができ、その面からもコストの安いシートを提供す
ることができる。
【0091】
【実施例】(実施例1)まず、ポリエチレンレテフタレ
ート樹脂(IV値0.62)を使用し、特願平10−3
4242号に記載の方式により縦方向に5.2倍延伸し
た不織布(坪量15g/m2)を用意する。不織布は、
縦方向の強度が1.6g/d、縦方向の伸度が14%、
横方向の強度が0.04g/d、横方向の伸度が185
%であった。なお、不織布の強度及び伸度は、JIS
L1906(一般長繊維不織布試験方法)に準じて測定
し、強度の表示は、種々の坪量に適応できるようデニー
ルに換算して行った。
【0092】次いで、この縦延伸不織布を、図5に示す
装置に供給し、転写ローラ403により不織布にパター
ニング用液体409を塗布した。不織布に付着させるパ
ターニング用液体409のパターンは、図7に示すゴム
弾性体のパターンとした。パターニング用液体409
は、ポリエチレンオキサイド(住友精化(株)製PEO
−15)の0.4%水溶液であり、水の粘度を増し、粘
着力を持たせたものである。パターニング用液体409
の塗布後、ホッパ404から熱可塑性エラストマーの粉
末12aを不織布上に落下させ、その後、反転ローラ4
05により不織布を反転させることで、粉末12aを図
7に示すパターンで不織布上に残した。粉末12aとし
ては、スチレンとエチレンブチレンの共重合ポリマー
(シェルジャパン(株)クレイトンG1652)を用い
た。パターニング用液体409が塗布された部分のみに
粉末12aが付着した不織布は、加熱炉407で230
℃に加熱後、ニップロール408a、408bでプレス
される。これにより粉末12aを偏平化するとともに、
エラストマーと不織布との密着性を高め、複合シートと
なる。
【0093】得られた複合シートの伸度は、縦方向につ
いては16%、横方向については420%であった。ま
た、この複合シートの横方向への200%の繰り返し伸
張を10回行ったところ、200%伸張時の応力低下率
は21%、残留歪が12%であり、横方向伸縮シートと
して十分実用に耐えられるものであった。
【0094】(実施例2)ポリプロピレン樹脂(MFR
520)を使用し、特公平7−6126号公報に記載の
方式により紡糸した横配列不織布を横方向に5.8倍延
伸した不織布(坪量20g/m2)を用意する。不織布
は、縦方向の強度が0.05g/d、縦方向の伸度が2
20%、横方向の強度が2.1g/d、横方向の伸度が
18%であった。
【0095】次いで、この横延伸不織布に、図8に示す
ゴム弾性体のパターンで、天然ゴムラテックスに架橋剤
を混合したフレキソ印刷によって付着させ、複合シート
を得た。天然ゴムラテックスは、固形分が60%であ
り、0.2%のアンモニアを含有する。架橋剤として
は、亜鉛華と硫黄及び反応促進剤を含むものを、ラテッ
クス固形分100に対して架橋剤固形分5の割合で混合
して使用した。架橋は、110℃で3分間行った。
【0096】得られた複合シートの伸度は、縦方向につ
いては540%、横方向については21%であった。ま
たこの複合シートの縦方向への200%の繰り返し伸張
を10行ったところ、200%伸張時の応力低下率は2
6%、残留歪が15%であり、縦方向伸縮シートとして
十分実用に耐えられるものであった。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ァイバーの配列方向には殆ど変形しないがそれと直角の
方向には大きく伸縮する伸縮特性を有し、しかも通気性
を有する複合シートを提供することができる。また、不
織布の坪量及び熱可塑性エラストマーの使用量が少なく
ても上記の伸縮特性が損なわれないので、結果的に安価
な複合シートとすることができる。さらに、本発明の複
合シートの製造方法によれば、上述した本発明の複合シ
ートを簡便かつ効率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である複合シートの平
面図である。
【図2】本発明の複合シートの製造方法の一例を示す工
程図である。
【図3】メルトブロー法によりファイバーの紡糸及び延
伸を行う装置の一例の概略斜視図である。
【図4】図3に示す近接延伸ユニットを詳細に説明する
図である。
【図5】本発明に用いられる複合シート製造装置の一例
の概略構成図である。
【図6】本発明に用いられる複合シート製造装置の他の
例の概略構成図である。
【図7】図1に示した複合シートの、ゴム弾性体のパタ
ーンの変更例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態である複合シートの平
面図である。
【図9】ファイバーが横方向に配列された不織布を横延
伸するのに好適な装置の一例の概略斜視図である。
【符号の説明】
10、15、20 複合シート 11、16、21 不織布 11a、16a、21a ファイバー 12、17、22 ゴム弾性体 12a 粉末 22a 開口 201 メルトブローダイス 203 ノズル 207 コンベア 210 負圧吸引ノズル 211 延伸シリンダ 212、213 押さえゴムロール 214a、214b 引取ニップロール 340、344 ターンロール 341、341’ 延伸プーリ 342、343 無端ベルト 345 チャンバ 401 つぼ 402 つぼローラ 403 転写ローラ 403a 凸部 404 ホッパ 405 反転ローラ 406 粉末受け 407 加熱炉 408a、408b ニップロール 409 パターニング用液体 411 粉末流動槽 411a ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 健一 東京都小平市花小金井3−35−4 Fターム(参考) 4F100 AK04 AK09 AK09J AK12 AK12J AK42 AK80 AL01 AL04J AL09B AN00B BA02 BA08 CA02B DE01B DG01A DG03A DG15A EC012 EC04 EH46B EH461 EH762 EJ19 EJ37A EJ42B EJ422 GB66 GB72 JB16B JD02 JD02B JD04 JK07A JK07B JK08 JK08A JL02 YY00A 4L047 AB02 BA13 BD02 CA07 CB01 CB08 CB10 CC01 CC03 CC04 CC05 DA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非弾性ファイバーが一方向に配列され、
    前記ファイバーの配列方向と直角な方向での伸度が10
    0%以上である不織布と、 通気部を形成するパターンで前記不織布に設けられ前記
    不織布と複合されたゴム弾性体とを有する複合シート。
  2. 【請求項2】 前記不織布は、ファイバーがその配列方
    向に延伸された不織布である、請求項1に記載の複合シ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記通気部の形状は、前記ファイバーの
    配列方向と直角な方向に長い形状である、請求項1また
    は2に記載の複合シート。
  4. 【請求項4】 前記ゴム弾性体は、熱可塑性エラストマ
    ーの粉末を前記パターンで前記不織布上に塗布し、加熱
    後、プレスすることによって前記不織布と複合されたも
    のである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の複
    合シート。
  5. 【請求項5】 前記非弾性ファイバーが短繊維である、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の複合シート。
  6. 【請求項6】 非弾性ファイバーが一方向に配列され、
    前記ファイバーの配列方向と直角な方向での伸度が10
    0%以上である不織布を形成する工程と、 前記不織布上に、ゴム弾性素材を、通気部を形成するパ
    ターンで形成して複合する工程とを有する、複合シート
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ゴム弾性素材を複合する工程は、 熱可塑性エラストマーの粉末を用意する工程と、 前記不織布に前記熱可塑性エラストマーの粉末を前記パ
    ターンで付着させる工程と、 前記熱可塑性エラストマーの粉末が付着した不織布を、
    前記熱可塑性エラストマーの流動開始温度以上の温度に
    加熱する工程と、 前記熱可塑性エラストマーの流動開始温度以上の温度に
    加熱されている不織布を圧着する工程とを有する、請求
    項6に記載の複合シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記不織布に前記熱可塑性エラストマー
    の粉末を付着させる前に、前記不織布に、前記パターン
    で液体を塗布する工程を有する、請求項7に記載の複合
    シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ゴム弾性素材を複合する工程は、 前記不織布上に、前記ゴム弾性素材を含み架橋剤が添加
    された液体を前記パターンで塗布する工程と、 前記液体が塗布された不織布を乾燥させる工程とを有す
    る、請求項6に記載の複合シートの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記液体が塗布された不織布に、前記
    架橋剤の反応を促進させるための熱処理を行う工程を有
    する、請求項9に記載の複合シートの製造方法。
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