JP2014149894A - サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション及びハードディスクドライブ - Google Patents

サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション及びハードディスクドライブ Download PDF

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Abstract

【課題】簡素でコンパクトな構造で、ヘッドスライダとディスクとの距離を低減することができるサスペンション用基板を提供する。
【解決手段】本発明によるサスペンション用基板1は、金属支持層20と、金属支持層20上に設けられた絶縁層10と、絶縁層10上に設けられ、複数の配線43を有する配線層40と、を備えている。金属支持層20は、ヘッド領域2に設けられたタング部21を有し、タング部21上に、ヘッドスライダ112を支持する第1支持台座部61及び第2支持台座部62が設けられている。配線層40は、タング部21より先端側に設けられた、ヘッドスライダ112に接続されるスライダ接続端子41を有し、第1支持台座部61は、第2支持台座部62よりスライダ接続端子41の側に配置されている。第1支持台座部61の上面61aは、第2支持台座部62の上面62aより、タング部21から高い位置に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション及びハードディスクドライブに係り、とりわけ、簡素でコンパクトな構造で、ヘッドスライダとディスクとの距離を低減することができるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション及びハードディスクドライブに関する。
一般に、ハードディスクドライブ(HDD)は、データが記憶されるディスクに対してデータの書き込みおよび読み取りを行う磁気ヘッドスライダが実装されたサスペンション用基板(フレキシャー)を備えている。このサスペンション用基板は、ヘッドスライダが実装されるヘッド領域から、FPC基板(フレキシブルプリント基板)に接続されるテール領域に延びるように形成されており、金属支持層と、金属支持層に絶縁層を介して積層された複数の配線を有する配線層と、を備え、各配線に電気信号を流すことにより、ヘッドスライダが、ディスクに対してデータの書き込みまたは読み取りを行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−305270号公報
ところで、ヘッドスライダとディスクとの間におけるデータの受け渡しの精度を向上させるためには、ヘッドスライダのリードライト部をディスクに近接させることが好ましい。しかしながら、風乱によってヘッドスライダがディスクに接触することを防止するために、ヘッドスライダとディスクとの間には、所定量のフライングハイトを維持する必要がある。このため、特許文献1に示すサスペンション用基板では、ヘッドスライダをディスクに近接させることは困難である。
一方、このことに対処するために、ヘッドスライダにヒータを設けてヘッドスライダを加熱し、これによりヘッドスライダを膨張させてディスクに近接させるという取り組みが行われている。
しかしながら、この場合、ヘッドスライダに設けられたヒータに電源を供給する配線がサスペンション用基板に必要となる。このことにより、サスペンション用基板の構造が複雑化し、コンパクト化が妨げられるという問題がある。また、この場合、ヘッドスライダにヒータを設けることにより、ヘッドスライダ自体の構造が複雑化するという問題もある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、簡素でコンパクトな構造で、ヘッドスライダとディスクとの距離を低減することができるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション及びハードディスクドライブを提供することを目的とする。
本発明は、ヘッドスライダが実装されるヘッド領域を有するサスペンション用基板において、金属支持層と、前記金属支持層上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層上に設けられ、複数の配線を有する配線層と、を備え、前記金属支持層は、前記ヘッド領域に設けられたタング部を有し、前記タング部上に、前記ヘッドスライダを支持する第1支持台座部及び第2支持台座部が設けられ、前記配線層は、前記タング部より先端側に設けられた、前記ヘッドスライダに接続されるスライダ接続端子を有し、前記第1支持台座部は、前記第2支持台座部より前記スライダ接続端子側に配置され、前記第1支持台座部の上面は、前記第2支持台座部の上面より、前記タング部から高い位置に配置されていることを特徴とするサスペンション用基板を提供する。
なお、上述したサスペンション用基板において、前記絶縁層上に設けられ、前記配線を覆う保護層を更に備え、前記第1支持台座部は、前記絶縁層により形成された第1絶縁層台座部を有し、前記第2支持台座部は、前記保護層により形成された第2保護層台座部を有し、前記タング部と前記第2保護層台座部との間に、前記絶縁層が介在されていない、ようにしてもよい。
また、上述したサスペンション用基板において、前記第1支持台座部は、前記第1絶縁層台座部上に設けられた、前記保護層により形成された第1保護層台座部を更に有している、ようにしてもよい。
また、上述したサスペンション用基板において、前記第2保護層台座部の厚さは、前記第1絶縁層台座部の厚さより薄い、ようにしてもよい。
本発明は、ロードビームと、前記ロードビームに取り付けられた上述した前記サスペンション用基板と、を備えたことを特徴とするサスペンションを提供する。
本発明は、上述した前記サスペンションと、前記サスペンションに実装された前記ヘッドスライダと、を備えたことを特徴とするヘッド付サスペンションを提供する。
本発明は、上述した前記ヘッド付サスペンションを備えたことを特徴とするハードディスクドライブを提供する。
本発明によれば、簡素でコンパクトな構造で、ヘッドスライダとディスクとの距離を低減することができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるヘッド付サスペンションの一例を示す平面図である。 図2は、本発明の実施の形態におけるヘッド付サスペンションとディスクとを示す側面図である。 図3は、図1のヘッド付サスペンションにおいて、ヘッド領域の断面を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態におけるサスペンション用基板において、ヘッド領域を示す拡大平面図である。 図5は、本発明の実施の形態におけるハードディスクドライブの一例を示す斜視図である。 図6(a)〜(f)は、本発明の実施の形態におけるサスペンション用基板の製造方法を示す図である。 図7は、図3の変形例を示す図である。
図面を用いて、本発明の実施の形態におけるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション及びハードディスクドライブについて説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1に示すように、ヘッド付サスペンション111は、サスペンション101と、サスペンション用基板1に実装されたヘッドスライダ112と、を備えている。このうちヘッドスライダ112は、後述するディスク123(図5参照)に対してデータの書き込み及び読み取りを行うためのものであり、サスペンション用基板1のヘッド領域2に実装されて、後述するヘッド端子(スライダ接続端子)41に電気的に接続されている。なお、ヘッドスライダ112は、図1に示すように、データの書き込み及び読み取りを行うリードライト部112aを有しており、リードライト部112aによってデータの受け渡しが行われる。このリードライト部112aは、ヘッドスライダ112のうちヘッド端子41の側に配置されている。
サスペンション101は、図1に示すように、ベースプレート102と、ベースプレート102上に取り付けられたロードビーム103と、ロードビーム103上に取り付けられたサスペンション用基板1と、を備えている。このうちベースプレート102及びロードビーム103は、いずれも、好適にはステンレスにより形成され、互いに溶接されて固定されている。また、ロードビーム103は、サスペンション用基板1の金属支持層20(後述)に、溶接により取り付けられるようになっている。
また、ロードビーム103には、サスペンション用基板1の各治具孔5に対応して、ビーム治具孔(図示せず)が設けられており、サスペンション用基板1にロードビーム103を取り付ける際に、サスペンション用基板1とロードビーム103との位置合わせを行うことができるようになっている。なお、サスペンション用基板1の治具孔5、ロードビーム103の治具孔は、図1に示す長手方向軸線(X)上に配置されている。
ロードビーム103は、図1及び図2に示すように、ヒンジ部106を有している。このヒンジ部106は、ヘッドスライダ112がディスク123に近接するように予め折り曲げられているとともに、曲げ剛性を小さくするように形成されている。このことにより、後述するハードディスクドライブ(図5参照)121においてディスク123が回転する際、ディスク123の回転により生じた気流の影響を受けてヒンジ部106のたわみ量が変化し、ヘッドスライダ112がディスク123に所望のフライングハイトを保って浮上するようになっている。
また、ロードビーム103は、図2に示すように、金属支持層20のタング部21を揺動可能に支持するディンプル部107を有している。ディンプル部107は、タング部21に向って突出するように形成され、球面状に形成されていることが好適である。このことにより、ディンプル部107は、タング部21を滑らかに揺動させることができる。このようなディンプル部107は、例えばプレス加工によって形成することが好適である。
次に、サスペンション用基板1について説明する。
図1に示すように、サスペンション用基板1は、ヘッドスライダ112が実装されるヘッド領域2と、FPC基板(外部接続基板)131が連結されるテール領域3と、を有している。ヘッド領域2には、ヘッドスライダ112のスライダ端子112bに半田113(いずれも図3参照)を介して接続される複数のヘッド端子41が設けられ、テール領域3には、FPC基板131に接続される複数のテール端子(外部接続端子)42が設けられている。ヘッド端子41とテール端子42とは、後述する信号配線43を介してそれぞれ接続されている。なお、ヘッド端子41、テール端子42には、図3に示すように、腐食を防止するために金めっき層70が設けられていることが好適である。
図1及び図3に示すように、サスペンション用基板1は、金属支持層20と、金属支持層20上に設けられた絶縁層10と、絶縁層10上に設けられ、複数の信号配線43を有する配線層40と、を備えている。すなわち、金属支持層20に絶縁層10を介して配線層40が積層されている。信号配線43は、ヘッド端子41とテール端子42とを接続しており、この信号配線43に電気信号が流されることによって、ヘッドスライダ112のリードライト部112aがディスク123(図5参照)に対してデータの書き込み又は読み取りを行うようになっている。絶縁層10上には、配線層40の信号配線43を覆う保護層50が設けられている。なお、図1においては、図面を明瞭にするために、保護層50は省略されている。
図3及び図4に示すように、金属支持層20は、ヘッド領域2に設けられたタング部21を有している。タング部21は、ヘッド端子41よりテール領域3の側に配置されている。言い換えると、ヘッド端子41は、タング部21より先端側(テール領域3の側とは反対側)に配置されている。
タング部21上に、ヘッドスライダ112を支持する第1支持台座部61及び第2支持台座部62が設けられている。第1支持台座部61及び第2支持台座部62は、サスペンション用基板1の長手方向(長手方向軸線(X)の延びる方向)において、互いに異なる位置に配置されている。すなわち、第1支持台座部61は、第2支持台座部62よりヘッド端子41の側に配置されている。また、第1支持台座部61の上面61aは、第2支持台座部62の上面62aより、タング部21から高い位置に配置されている。すなわち、図3に示すように、第1支持台座部61の上面61aのタング部21からの高さが、第2支持台座部62の上面62aのタング部21からの高さより高くなっている。この場合、第1支持台座部61の上面61aが、第2支持台座部62の上面62aより、ヘッドスライダ112の側に配置される
なお、本実施の形態においては、図4に示すように、第1支持台座部61及び第2支持台座部62は、長手方向軸線(X)に直交する方向(横方向)に細長の矩形状に形成されている。しかしながら、第1支持台座部61及び第2支持台座部62の平面形状は、任意とすることができる。例えば、第1支持台座部61及び第2支持台座部62は、横方向に分割されていてもよい。
第1支持台座部61は、絶縁層10により形成された第1絶縁層台座部11と、第1絶縁層台座部11上に設けられ、保護層50により形成された第1保護層台座部51と、を有している。第2支持台座部62は、保護層50により形成された第2保護層台座部52を有している。なお、タング部21と第2保護層台座部52との間には、第1絶縁層台座部11を形成する絶縁層10は介在されていない。このようにして、第1支持台座部61の上面61aが、第2支持台座部62の上面62aより、タング部21から高い位置に配置されている。
このような第1支持台座部61と第2支持台座部62とにより、ヘッドスライダ112を、タング部21に対して傾斜させることができる。このことにより、ヘッドスライダ112のリードライト部112aをディスク123の側に近接させることができる。とりわけ、ヘッドスライダ112のリードライト部112aをディスク123の側により一層近接させるために、保護層50の厚さが、絶縁層10の厚さより薄いことが好適である。すなわち、第1保護層台座部51及び第2保護層台座部52の厚さが、第1絶縁層台座部11の厚さより薄いことが好適である。なお、ヘッドスライダ112は、図示しないスライダ用接着剤を用いてタング部21に接着される。
本実施の形態においては、図4に示す折曲線Lによって、ヘッド領域2の先端部2aが、タング部21に対して折り曲げられている。この折り曲げられた先端部2aには、金属支持層20が形成されていないため、容易に折り曲げることができるようになっている。このようにして、ヘッド端子41が、タング部21に対して図3に示すように傾斜している。
ここで、サスペンション用基板1の各層を構成する材料について詳細に述べておく。
絶縁層10の材料としては、所望の絶縁性を有する材料であれば特に限定されることはないが、例えば、ポリイミド(PI)を用いることが好適である。なお、絶縁層10の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。また、絶縁層10の厚さは、5μm〜30μm、とりわけ8μm〜10μmであることが好ましい。このことにより、金属支持層20と各信号配線43との間の絶縁性能を確保するとともに、サスペンション用基板1全体としての剛性が喪失されることを防止することができる。
各信号配線43は、電気信号を伝送するための導体として構成されており、各信号配線43の材料としては、所望の導電性を有する材料であれば特に限定されることはないが、銅(Cu)を用いることが好適である。銅以外にも、純銅に準ずる電気特性を有する材料であれば用いることもできる。ここで、各信号配線43の厚さは、例えば1μm〜18μm、とりわけ9μm〜12μmであることが好ましい。このことにより、各信号配線43の伝送特性を確保するとともに、サスペンション用基板1全体としての柔軟性が喪失されることを防止することができる。なお、ヘッド端子41、テール端子42は、各信号配線43と同一の材料、同一の厚みとなっている。
金属支持層20の材料としては、所望の導電性、弾力性、及び強度を有するものであれば特に限定されることはないが、例えば、ステンレス、アルミニウム、ベリリウム銅、又はその他の銅合金を用いることができ、ステンレスを用いることが好適である。金属支持層20の厚さは、10μm〜30μm、とりわけ15μm〜20μmであることが好ましい。このことにより、金属支持層20の導電性、剛性、及び弾力性を確保することができる。
保護層50の材料としては、樹脂材料、例えば、ポリイミドを用いることが好適である。なお、保護層50の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。保護層50の厚さは、2μm〜30μmであることが好ましく、とりわけ絶縁層10より薄くするために2〜6μmであることが好ましい。すなわち、第1保護層台座部51及び第2保護層台座部52の厚さが、2〜6μmであることが好ましい。
次に、図5により、本実施の形態におけるハードディスクドライブ121について説明する。図5に示すハードディスクドライブ121は、ケース122と、このケース122に回転自在に取り付けられ、データが記憶されるディスク123と、このディスク123を回転させるスピンドルモータ124と、ディスク123に所望のフライングハイトを保って近接するように設けられ、ディスク123に対してデータの書き込み及び読み取りを行うヘッドスライダ112を含むヘッド付サスペンション111と、を有している。このうちヘッド付サスペンション111は、ケース122に対して移動可能に取り付けられており、ケース122にはヘッド付サスペンション111のヘッドスライダ112をディスク123上に沿って移動させるボイスコイルモータ125が取り付けられている。また、ヘッド付サスペンション111は、ボイスコイルモータ125にアーム126を介して取り付けられていると共に、ハードディスクドライブ121を制御する制御部(図示せず)に接続されたFPC基板131(図1参照)に接続されている。このようにして、電気信号が、サスペンション用基板1とFPC基板131を介して、制御部とヘッドスライダ112との間で伝送されるようになっている。
次に、上述した本実施の形態におけるサスペンション用基板1の製造方法について説明する。ここでは、一例として、サブトラクティブ法により製造する場合について説明する。
まず、金属支持層20と、金属支持層20上に設けられた絶縁層10と、絶縁層10上に設けられた配線層40と、を有する積層体80を準備する(図6(a)参照)。この場合、まず、金属支持層20を準備し、この金属支持層20上に、非感光性ポリイミドを用いた塗工方法により絶縁層10が形成される。続いて、絶縁層10上に、ニッケル、クロムおよび銅がスパッタ工法により順次成膜され、シード層(図示せず)が形成される。その後、このシード層を導通媒体として、銅めっきにより配線層40が形成される。このようにして、絶縁層10と金属支持層20と配線層40とを有する積層体80が得られる。
積層体80が準備された後、配線層40がエッチング加工される(図6(b)参照)。この場合、フォトファブリケーションの手法により、ドライフィルムを用いてパターン状のレジスト(図示せず)が形成され、配線層40のうち露出された部分が、塩化第二鉄水溶液などの腐食液によりエッチングされる。このようにして、配線層40を所望の形状に形成することができる。すなわち、配線層40において、ヘッド端子41、テール端子42及び信号配線43が形成される。その後、レジストは除去される。
配線層40がエッチング加工された後、絶縁層10がエッチング加工される(図6(c)参照)。この場合、パターン状のレジスト(図示せず)が形成され、絶縁層10のうち露出された部分がエッチングされる。このようにして、絶縁層10を所望の形状に形成することができる。すなわち、絶縁層10において、第1支持台座部61を構成する第1絶縁層台座部11が形成され、第2支持台座部62に対応する位置では、絶縁層10が除去される。ここで、絶縁層10をエッチングする方法は、特に限定されるものではないが、ウェットエッチングを行うことが好ましい。とりわけ、エッチング液は、絶縁層10の材料の種類に応じて適宜選択されることが好ましいが、例えば、絶縁層10がポリイミド樹脂により形成される場合には、有機アルカリエッチング液等のアルカリ系エッチング液を用いることができる。エッチングが行われた後、レジストは除去される。
絶縁層10がエッチング加工された後、所望の形状の保護層50が形成され、絶縁層10上に、第1保護層台座部51と第2保護層台座部52とが形成される(図6(d)参照)。この場合、まず、非感光性ポリイミドが、ダイコータを用いて、絶縁層10及び信号配線43上に塗布され、これを乾燥させて、保護層50が形成される。続いて、パターン状のレジスト(図示せず)が形成され、保護層50のうち露出された部分がエッチングされ、保護層50を熱硬化させる。このようにして、第1保護層台座部51と第2保護層台座部52とを有するとともに、信号配線43を覆う所望の形状の保護層50が得られる。なお、保護層50をエッチングする方法は、絶縁層10をエッチングする方法と同様に、特に限定されるものではないが、ウェットエッチングを行うことが好ましい。とりわけ、エッチング液は、保護層50の材料の種類に応じて適宜選択されることが好ましいが、例えば、保護層50がポリイミド樹脂により形成される場合には、有機アルカリエッチング液等のアルカリ系エッチング液を用いることができる。その後、レジストが除去される。
保護層50が形成された後、ヘッド端子41及びテール端子42に、めっき層70が形成される(図6(e)参照)。この場合、まず、パターン状のレジスト(図示せず)が形成される。続いて、レジストから露出された部分が酸洗浄されて、当該部分に電解めっき法によりニッケルめっきおよび金めっきが順次施されてめっき層70が形成される。なお、めっきを施す方法としては、電解めっき法に限られることはなく、浸漬めっき法、治具めっき法などを用いることもできる。その後、レジストは除去される。
めっき層70が形成された後、金属支持層20がエッチング加工される(図6(f)参照)。この場合、まず、パターン状のレジスト(図示せず)が形成される。続いて、例えば、塩化鉄系エッチング液により、金属支持層20のうちレジストから露出された部分がエッチングされて、金属支持層20が所望の形状に外形加工される。この際、ヘッド領域2には、タング部21が形成される。その後、レジストは除去される。
金属支持層20がエッチング加工された後、ヘッド領域2の先端部2aが、図4に示す折曲線Lに沿って折り曲げられる。このようにして、本実施の形態によるサスペンション用基板1が得られる。
次に、上述のようにして得られたサスペンション用基板1を用いたサスペンション101の製造方法について説明する。
まず、ベースプレート102に、ロードビーム103を介して、上述のようにして得られたサスペンション用基板1が、溶接により取り付けられる。この場合、まず、ベースプレート102にロードビーム103が溶接により固定される。続いて、ロードビーム103に設けられたビーム治具孔(図示せず)と、サスペンション用基板1に設けられた治具孔5(図1参照)とにより、ロードビーム103とサスペンション用基板1とのアライメントが行われる。次に、サスペンション用基板1の金属支持層20に溶接が施されて、ロードビーム103とサスペンション用基板1が互いに接合されて固定される。
このようにして、本実施の形態によるサスペンション101が得られる。
その後、得られたサスペンション101にヘッドスライダ112が実装される。この場合、まず、タング部21上にスライダ用接着剤(図示せず)が塗布される。続いて、第1支持台座部61及び第2支持台座部62上にヘッドスライダ112が載置される。このことにより、ヘッドスライダ112のリードライト部112aが、ディスク123(図5参照)に近接されるように、ヘッドスライダ112がタング部21にスライダ用接着剤によって接着される。その後、ヘッド端子41に半田113(図3参照)が供給されてヘッドスライダ112のスライダ端子112bが、ヘッド端子41に電気的に接続される。このようにして、本実施の形態によるヘッド付サスペンション111が得られる。
得られたヘッド付サスペンション111のテール領域3に、FPC基板131が連結され、その後、ヘッド付サスペンション111が、ハードディスクドライブ121のケース122に取り付けられる。このようにして、図5に示すハードディスクドライブが得られる。
図5に示すハードディスクドライブ121においてデータの書き込み又は読み取りを行う際、まず、ディスク123がスピンドルモータ124によって回転する。続いて、退避位置に退避していたヘッド付サスペンション111が、ボイスコイルモータ125によってアーム126とともに旋回し、ヘッドスライダ112が、回転するディスク123上に移動する(ロード)。ヘッドスライダ112は、ディスク123上をディスク123に沿って移動する。
ヘッドスライダ112がロードされる際、ディスク123の回転により生じた気流の影響を受けてロードビーム103のヒンジ部106(図2参照)のたわみ量が変化する。このことにより、ヘッドスライダ112は、回転しているディスク123に所望のフライングハイトを維持しながら浮上することができる。また、ヘッドスライダ112は、ディスク123上に位置している間、ディスク123の回転により生じた気流の影響を受けて、ロードビーム103のディンプル部107によって支持されながら揺動する。このことにより、ヘッドスライダ112は、ディスク123に対するフライングハイトを維持することができる。このようにして、ヘッドスライダ112が、ディスク123上でジンバル運動を行いながら、ヘッドスライダ112のリードライト部112aとディスク123との間で、データの受け渡しが行われる。この際、ヘッドスライダ112が、第1支持台座部61及び第2支持台座部62によって支持されているため、ヘッドスライダ112のリードライト部112aを、ディスク123に近接させて、データの受け渡しの精度を向上させることができる。
データの受け渡しが行われている間、サスペンション用基板1とFPC基板131を介して、FPC基板131に接続されている制御部(図示せず)とヘッドスライダ112との間で電気信号が伝送される。このような電気信号は、サスペンション用基板1においては、各信号配線43によってヘッド端子41とテール端子42との間で伝送される。
データの受け渡しが終了すると、ヘッド付サスペンション111は、アーム126とともにボイスコイルモータ125によって旋回し、ディスク123から離れて退避位置に移動する(アンロード)。
このように本実施の形態によれば、ヘッドスライダ112を支持する第1支持台座部61が、第2支持台座部62よりヘッド端子41の側に配置され、第1支持台座部61の上面61aが、第2支持台座部62の上面62aより、タング部21から高い位置に配置されている。このことにより、ヘッドスライダ112のリードライト部112aがディスク123に近接するように、ヘッドスライダ112を傾斜させることができる。このため、ヘッドスライダ112のリードライト部112aとディスク123との距離を低減することができる。この場合、ヘッドスライダ112のリードライト部112aとディスク123との間におけるデータの受け渡しの精度をより一層向上させることができる。とりわけ、第2保護層台座部52の厚さが、第1絶縁層台座部11の厚さより薄くなっていることから、ヘッドスライダ112のリードライト部112aとディスク123との距離をより一層低減することができる。
また、本実施の形態によれば、第1支持台座部61が、絶縁層10により形成された第1絶縁層台座部11と、第1絶縁層台座部11上に設けられ、保護層50により形成された第1保護層台座部51と、を有し、第2支持台座部62が、保護層50により形成された第2保護層台座部52を有している。このことにより、第1支持台座部61を、絶縁層10と保護層50とによって形成し、第2支持台座部62を、保護層50によって形成することができる。このため、ヘッドスライダ112のリードライト部112aとディスク123との距離を低減することができる第1支持台座部61及び第2支持台座部62を簡素でコンパクトな構造で形成することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、第1絶縁層台座部11上に、第1保護層台座部51が形成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図7に示すように、第1絶縁層台座部11上に第1保護層台座部51が形成されていなくてもよい。この場合、第1支持台座部61の上面61aが、第1絶縁層台座部11の上面となる。そして、この場合、第2保護層台座部52の厚さを、第1絶縁層台座部11の厚さより薄くすることにより、第1支持台座部61の上面61aを、第2支持台座部62の上面62aより、タング部21から高い位置に配置させることができ、ヘッドスライダ112のリードライト部112aをディスク123に近接させることができる。
また、上述した本実施の形態においては、第1支持台座部61が、絶縁層10により形成された第1絶縁層台座部11と、第1絶縁層台座部11上に設けられ、保護層50により形成された第1保護層台座部51と、を有し、第2支持台座部62が、保護層50により形成された第2保護層台座部52を有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、第1支持台座部61が、絶縁層10により形成された第1絶縁層台座部11と、保護層50により形成された第1保護層台座部51(いずれも図3参照)と、を有し、第2支持台座部62が、絶縁層10により形成された第2絶縁層台座部(図示せず)を有し、第2絶縁層台座部上に保護層50が形成されていないようにしてもよい。この場合、第2支持台座部62の上面62aが、第2絶縁層台座部の上面となる。この場合においても、第1支持台座部61の上面61aを、第2支持台座部62の上面62aより、タング部21から高い位置に配置させることができ、ヘッドスライダ112のリードライト部112aをディスク123に近接させることができる。このような形態では、絶縁層10をエッチング加工する工程の後に、保護層50を形成するようにしてもよい。
さらに、上述した本実施の形態においては、タング部21上に、サスペンション用基板1の長手方向において互いに異なる位置に2つの支持台座部(第1支持台座部61及び第2支持台座部62)が設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、タング部21上に、長手方向において互いに異なる位置に3つ以上の支持台座部を設けて、これらの支持台座部が、ヘッド端子41の側に向って、徐々に高く形成されるようにしてもよい。この場合、例えば、第1支持台座部と第2支持台座部との間に第3支持台座部を設け、第3支持台座部の上面が、第2支持台座部の上面より、タング部21から高い位置に配置され、第1支持台座部の上面が、第3支持台座部の上面より、タング部21から高い位置に配置される。この場合においても、ヘッドスライダ112を傾斜させて、ヘッドスライダ112のリードライト部112aをディスク123に近接させることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明によるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション及びハードディスクドライブは、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 サスペンション用基板
2 ヘッド領域
2a 先端部
3 テール領域
5 治具孔
10 絶縁層
11 第1絶縁層台座部
20 金属支持層
21 タング部
40 配線層
41 ヘッド端子
42 テール端子
43 信号配線
50 保護層
51 第1保護層台座部
52 第2保護層台座部
61 第1支持台座部
61a 上面
62 第2支持台座部
62a 上面
70 金めっき層
80 積層体
101 サスペンション
102 ベースプレート
103 ロードビーム
106 ヒンジ部
107 ディンプル部
111 ヘッド付サスペンション
112 ヘッドスライダ
112a リードライト部
112b スライダ端子
113 半田
121 ハードディスクドライブ
131 FPC基板

Claims (7)

  1. ヘッドスライダが実装されるヘッド領域を有するサスペンション用基板において、
    金属支持層と、
    前記金属支持層上に設けられた絶縁層と、
    前記絶縁層上に設けられ、複数の配線を有する配線層と、を備え、
    前記金属支持層は、前記ヘッド領域に設けられたタング部を有し、
    前記タング部上に、前記ヘッドスライダを支持する第1支持台座部及び第2支持台座部が設けられ、
    前記配線層は、前記タング部より先端側に設けられた、前記ヘッドスライダに接続されるスライダ接続端子を有し、
    前記第1支持台座部は、前記第2支持台座部より前記スライダ接続端子側に配置され、
    前記第1支持台座部の上面は、前記第2支持台座部の上面より、前記タング部から高い位置に配置されていることを特徴とするサスペンション用基板。
  2. 前記絶縁層上に設けられ、前記配線を覆う保護層を更に備え、
    前記第1支持台座部は、前記絶縁層により形成された第1絶縁層台座部を有し、
    前記第2支持台座部は、前記保護層により形成された第2保護層台座部を有し、前記タング部と前記第2保護層台座部との間に、前記絶縁層が介在されていないことを特徴とする請求項1に記載のサスペンション用基板。
  3. 前記第1支持台座部は、前記第1絶縁層台座部上に設けられた、前記保護層により形成された第1保護層台座部を更に有していることを特徴とする請求項2に記載のサスペンション用基板。
  4. 前記第2保護層台座部の厚さは、前記第1絶縁層台座部の厚さより薄いことを特徴とする請求項2又は3に記載のサスペンション用基板。
  5. ロードビームと、
    前記ロードビームに取り付けられた請求項1乃至4のいずれかに記載の前記サスペンション用基板と、を備えたことを特徴とするサスペンション。
  6. 請求項5に記載の前記サスペンションと、
    前記サスペンションに実装された前記ヘッドスライダと、を備えたことを特徴とするヘッド付サスペンション。
  7. 請求項6に記載の前記ヘッド付サスペンションを備えたことを特徴とするハードディスクドライブ。
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