JP2014148353A - 宅配用又は郵送用の包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造でありながら、強度に優れた包装にでき、且つ未使用時には、折り畳み状態にしてコンパクトに保管することができ、使用時には極めて簡単に組立ができる宅配用又は郵送用の包装体とすること。
【解決手段】角底部13とマチ部14とを有する袋体1と、2つの水平側面部と2つの垂直側面部とが交互に配置されたシート材Sによって組立,展開自在とした四角筒形状の筒状筐体2とからなること。筒状筐体2の長手方向両端の筒開口部2aの水平方向寸法と前記袋体1のマチ部14の厚さ方向寸法とを同等とすること。筒状筐体2の長手方向寸法と前記袋体1の幅方向寸法とを同等とすること。前記筒状筐体2の両筒開口部2aは袋体1のマチ部14に対向するように配置すること。
【選択図】図1

Description

本発明は、簡単な構造でありながら、強度に優れた包装にすることができ、且つ未使用時には、折り畳み状態にしてコンパクトに保管することができ、使用時には極めて簡単に組立ができる宅配用又は郵送用の包装体に関する。
従来、宅配又は郵送における包装用の袋体に種々のものが存在している。この袋体では、封筒,角底封筒或いはガゼット等があり、主に書籍類,ドキュメント等の板形状物に好適である。
しかし、その他の立体状の収納物、たとえばビン(プラスチックボトルも含む)詰め又は缶詰め等の食品(健康食品も含む)或いは化粧品、パウチ(レトルト)包装の食品等は、袋体では、外部衝撃に対する保護等の点において極めて不向きであり、このような立体状の収納物では箱体のものが多く使用されることになる。
ところが、箱状の包装体を使用する場合では、比較的小さな体積の収納物に対して、費用の面で多くかかり、利用者に負担がかかる。また、箱は、そのほとんどのものが段ボール等の厚紙にて形成されている。
そのため、これらは折り畳んでも、かさが高くなり、配送所等においてこれらの箱を多くを保管,保存しておくためには、広いスペースが必要となる。このようなことから、包装構造を簡素化し、且つ費用低減を実現することを目的とした包装体として特許文献1が存在する。
特開2000−128234号公報
特許文献1では、角底の袋片と、この袋片の内部に収容される折畳み式の補強用厚紙とから構成された袋体である。そして、補強用厚紙は、前記袋片の正面または背面のいずれか一方に接着されて連結固定され、組立時には、袋体の開放時の周面と略同一型に形成されたものである。
さらに、特許文献1では、袋片と接着固定される折畳み式の補強用厚紙は、両側面にマチ部を形成し、袋体と略同一型の周面を備えた四角筒状の周壁部と、底蓋およびまたは上蓋とを備えたものである。
特許文献1では、袋片と補強用厚紙によって、収納物を外部衝撃から保護することができるといわれるが、補強用厚紙にて立体状の箱を構成しても、外部圧力のかかる方向が前記補強用厚紙の折り畳み方向と略一致した場合には、箱は潰れるおそれも十分にある。そのために、収納物を保護するには、強度不足となるおそれがある。さらに、補強用厚紙は、それ自体に強度はあるものの、前述したように、厚紙であるために折り畳み状態では、嵩が高くなる。
したがって、保管,保存しておくときでも、箱体の場合ではないにしろ、やはり多くの保管スペースを必要とする。そこで、本明が解決しようとする技術的課題(目的)は、簡単な構造でありながらも、強度に優れた包装体にでき、且つ未使用時には、折畳み状態でコンパクトに保管することができ、使用時には極めて簡単に組立ができる宅配用又は郵送用の包装体を提供することにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、表面構成部と裏面構成部と角底部とマチ部とを有する袋体と、2つの水平側面部と2つの垂直側面部とが交互に配置されたシート材によって組立,展開自在とした四角筒形状の筒状筐体とからなり、該筒状筐体の長手方向両端で且つ前記両水平側面部と前記両垂直側面部とによって構成される筒開口部の水平方向寸法と前記袋体の前記マチ部の厚さ方向寸法とを同等とし、前記筒状筐体の長手方向寸法と前記袋体の幅方向寸法とを同等とすると共に前記筒状筐体の両筒開口部は前記袋体のマチ部に対向するように配置されてなる宅配用又は郵送用の包装体としたことにより上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、二つ折りとした前記シート材は、前記水平側面部及び前記垂直側面部の長手方向を前記袋体の幅方向に合わせ、前記マチ部を折畳み状態とした前記袋体に収容されてなる宅配用又は郵送用の包装体としたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明を、請求項1又は2において、二つ折り状態とした前記シート材は、前記袋体の折り畳み状態とした前記マチ部の折畳み半面と前記表面構成部との間又は前記折畳み半面と前記裏面構成部との間のいずれか一方に挿入配置されてなる宅配用又は郵送用の包装袋体としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記筒状筐体の少なくとも2つの角部で且つ長手方向中間箇所に平坦斜面部が形成されてなる宅配用又は郵送用の包装体としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記シート材の最外側の水平側面部には挟み片が形成され、最外側の垂直側面部には該垂直側面部の長手方向に沿って接合端片が形成され、前記シート材から組み立てられた前記筒状筐体は、前記挟み片と前記水平側面部にて前記接合端片を挟持可能な構成としてなる宅配用又は郵送用の包装体としたことにより、上記課題を解決した。
請求項6の発明を、請求項1,2,3,4又は5のいずれか1項の記載において、前記袋体には封緘部が備わってなる宅配用又は郵送用の包装体としたことにより、上記課題を解決した。請求項7の発明を、請求項6において、前記袋体に二つ折り状態とした前記シート材が前記袋体に収容された状態で、該袋体の出入開口部からの前記シート材の突出部分は前記封緘部と重なる宅配用又は郵送用の包装体としたことにより、上記課題を解決した。
請求項8の発明を、請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記シート材の延長方向の最外側の水平側面部の外側には閉じ端片が、最外側の垂直側面部の外側に接合端縁がそれぞれ形成され、前記閉じ端片が挿入可能な幅広溝状部が前記接合端縁に形成されてなる宅配用又は郵送用の包装体としたことにより、上記課題を解決した。請求項9の発明を、請求項8において、前記接合端縁の幅広溝状部には突起が形成され、該突起が挿入係止される打ち抜き孔部が前記閉じ端片に形成されてなる宅配用又は郵送用の包装体としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、筒状筐体の両筒開口部の水平方向寸法と、前記袋体のマチ部の厚さ方向寸法を同等とし、前記筒状筐体の長手方向寸法と、前記袋体の幅方向寸法とを同等以下(同等又は略同等)とした。そして、前記筒状筐体の両筒開口部は、前記袋体のマチ部に対向するように配置する構成としたものである。
このような構成によって、略直方体形状とした四角筒状に組み立てられた筒状筐体を前記袋体に収納された状態では、前記筒状筐体の筒開口部は、袋体のマチ部によって被覆される構造となる。つまり、袋体のマチ部は、前記筒状筐体の長手方向両端の筒開口部における側板としての役目をなす。
そして、前記筒状筐体の長手方向に沿う両垂直側面部は、袋体の表面構成部と裏面構成部によって略包囲状態に保持され、筒状筐体の形状を略直方体に維持するように作用する。つまり、筒状筐体2は、袋体1に収容されることによって、略6面体を構成することになる。
したがって、シート材から略四角筒状の筒体として組み立てられた筒状筐体は、袋体に収納されることによって、両者が相乗的に補強しあい、袋体と筒状筐体とに外力がかかっても、筒状筐体は極めて潰れ難く、耐久性のあるものにでき、筒状筐体に収納された収納物を十分且つ良好に保護することができる。
また、本発明の包装体を使用し終わったときには、袋体と筒状筐体とは簡単に分別することができ、筒状筐体も容易に展開してシート材に戻すことができる。これによって、廃棄も嵩張ることなく簡単にできる。
請求項2の発明では、前記シート材が二つ折り状態とされ、且つ水平側面部及び垂直側面部の長手方向を前記袋体の幅方向に合わせて、前記筒状筐体を前記袋体に収容される構成としたことにより、マチ部が折り畳まれた状態の袋体に、二つ折りとしたシート材が、ほとんどガタつきがなく、良好な状態に収容されることができる。これによって、袋体及びシート材は、保管,保存する際にコンパクトにして収納することができ、保管場所の省スペース化を実現することができる。
請求項3の発明では、二つ折りとしたシート材は、前記袋体の畳み状態としたマチ部の折畳み半面と表面構成部との間、又は折畳み半面と裏面構成部との間のいずれか一方に挿入されることにより、シート材は袋体内にほとんどガタつきがなく、良好な状態に収納することができる。
さらに、二つ折りとしたシート材を、袋体内部に収容した状態で、筒状筐体に組み立てる作業過程において、袋体の折り畳まれたマチ部はその組立作業によって、押し広げられる。そして、略同時に、シート材から筒状筐体の組立が完了し、袋体の出入開口部から筒状筐体内に、収納物の収納を行い易い形状にすることができる。この組立作業は、極めて簡単であり、且つ迅速にでき、配送所における包装の作業効率を格段に向上させることができる。
請求項4の発明では、前記筒状筐体の組立状態における少なくとも2つの角部のそれぞれの長手方向の中間箇所に平坦斜面部が形成されることにより、角筒状に組み立てられた筒状筐体の強度をより一層、向上させることができる。
特に、筒状筐体に対して上方から押し付けるような垂直方向の外力がかかった場合において、筒状筐体の頂部に位置する水平側面部から平坦斜面部に亘って垂直側面部に外力が伝わるときに、前記平坦状斜面に沿って外力が垂直側面部を筒状筐体の外方に向かって膨出させるように作用することになる。つまり、筒状筐体の角部に平坦斜面部を形成することによって、垂直側面部は、筒状筐体の内方に膨出し難い構成にすることができる。
そして、筒状筐体の両垂直側面部は、袋体の表面構成部及び裏面構成部によって支持されているので、両垂直側面部と表面構成部及び裏面構成部は相互に押し合う状態となり、垂直側面部が外方に膨出に対する反力が表面構成部と裏面構成部に生じることで筒状筐体が上下方向に圧縮状に潰れることを防止できる。
特に筒状筐体に収納される収納物のサイズが筒状筐体の高さよりも低く、収納物の上端と、筒状筐体の頂部に位置する水平側面部との間に隙間が存在する場合でも、筒状筐体は、垂直方向の外力に耐性を有することができる。
請求項5の発明では、前記シート材の最外側の水平側面部には挟み片が形成され、最外側の垂直側面部には該垂直側面部の長手方向に沿って接合端片が形成され、前記シート材から組み立てられた前記筒状筐体は、前記挟み片と前記水平側面部にて前記接合端片を挟持可能な構成としたことにより、シート材から筒状筐体の組み立て作業を行い易くすることができると共に、組立を正確に行うことができる。
挟み片は、シート材から筒状筐体を組み立てる最終段階で、前記接合端片を水平側面部と挟み片とで挟持する。これによって、袋体内でシート材から筒状筐体を組み立てるときに、筒状筐体の蓋の役目をなす水平側面部を、筒状筐体の縦側面を構成する垂直側面部の上端に向かって閉じるときに、挟み片と接合端片とを食い込むようにセットするのみで筒状筐体を仕上げることができる。
さらに、挟み片と接合端片とは相互に食い込み合うことにより、互いにストッパーの役目をなし、筒状筐体の蓋の役目をなす水平側面部を正確に閉じることができる。これによって、水平側面部と垂直側面部との角部箇所が正確に構成され、筒状筐体は、略正確な直方体とすることができる。
請求項6の発明では、袋体には封緘部を備えたことで、収納作業の最終で出入開口部を閉じるときに、封緘部を閉じることで閉じ作業を完了でき、別のテープを用意する必要がなく、収納作業の効率を向上させることができる。
請求項7の発明では、前記袋体に二つ折り状態とした前記シート材が前記袋体に収容された状態で、該袋体の出入開口部からの前記シート材の突出部分は前記封緘部と重なる構成としたので、封緘部は、袋体の本体部分と共に二つ折りにした筒状筐体の突出部分により保護されることとなる。これによって、本発明の包装体を多数貯蔵した状態から、使用するものを取り出す際にも、封緘部の破れ或いは亀裂等の損傷が生じることを未然に防止することができる。
請求項8の発明では、前記シート材の延長方向の最外側の水平側面部の外側には閉じ端片が、最外側の垂直側面部の外側に接合端縁がそれぞれ形成され、前記閉じ端片が挿入可能な幅広溝状部が前記接合端縁に形成された構成としたことにより、前記閉じ端片及び接合端片との結合作業を容易且つ効率的に行うことができる。
請求項9の発明では、前記接合端縁の幅広溝状部には突起が形成され、該突起が挿入係止される打ち抜き孔部が前記閉じ端片に形成されたことにより、前記閉じ端片を、前記打ち抜き孔部内に挿入することで、自ずと、前記突起と前記打ち抜き孔部との係止にて手を放しても外れにくいようにできる。つまり前記閉じ端片と前記接合端片との結合動作が簡易且つ迅速にできる最大の利点がある。
(A)は本発明における袋体の斜視図、(B)は筒状筐体の斜視図、(C)は袋体に筒状筐体を収容した斜視図、(D)は袋体を封緘部にて閉じた状態の斜視図である。 (A)はシート材の平面図、(B)は(A)のX1−X1矢視拡大断面図、(C)は(A)のX2−X2矢視拡大断面図、(D)は(A)のY1−Y1矢視拡大断面図、(E)は組立途中の筒状筐体の斜視図、(F)は二つ折り状態のシート材の斜視図である。 (A)は袋体に折り畳み状態のシート材を収容した斜視図、(B)は折り畳み状態の袋体と二つ折り状態のシート材を分離した斜視図、(C)は(A)のY2−Y2矢視拡大断面図、(D)は袋体に二つ折りのシート材を収容した状態でコンパクトに積み重ね省スペースとした状態の斜視図である。 (A)乃至(C)は袋体内にてシート材から筒状筐体を組み立てる前半の工程を示す縦断側面図、(D)は(B)の(ア)部拡大図、(E)は(B)の(イ)部拡大図、(F)は(C)の(ウ)部拡大図である。 (A)乃至(C)は袋体内にてシート材から筒状筐体を組み立てる後半の工程を示す縦断側面図である。 (A)乃至(C)は袋体に筒状筐体が収容されることによって、相乗的に力学的強度を向上させることを示す縦断側面略示図である。 (A)は筒状筐体の頂部に位置する水平側面部が開いた状態を示す斜視図、(B)は筒状筐体の頂部に位置する水平側面部が閉じると共に、挟み片と水平側面部とによって、接合端部を挟持した状態を示す斜視図である。 (A)乃至(C)は筒状筐体の頂部に位置する水平側面部が開いた状態から閉じて水平側面部と挟み片によって接合端部を挟持する過程を示す要部拡大断面図、(D)は(C)の(エ)部拡大図である。 (A)は筒状筐体に垂直方向の外力がかり垂直側面部が筒状筐体の外方に膨出する状態を示す略示図、(B)は(A)の(オ)部拡大図である。 (A)は封緘部を有さない袋体と小型とした筒状筐体を構成する二つ折りとしたシート材の斜視図、(B)は小型とした筒状筐体の斜視図である。 (A)は別の実施形態のシート材の平面図、(B)は接合端片箇所(カ)部の拡大図、(C)は閉じ端片箇所(キ)部の拡大図である。 (A)は閉じ端片箇所の斜視図、(B)は閉じ端片のみを折り曲げた閉じ端片箇所の斜視図、(C)は(B)の要部拡大図、(D)は(C)のY3−Y3矢視拡大断面図である。 (A)は接合端片箇所の斜視図、(B)は接合端片のみを折り曲げた接合端片箇所の斜視図、(C)は(B)の要部拡大図、(D)は(C)のY4−Y4矢視拡大断面図、(E)は(D)のX3−X3矢視拡大平面図である。 (A)は図11(A)のシート材の組立途中の筒状筐体の斜視図、(B)は組立完了直前の筒状筐体の斜視図、(B)は組立が完了した筒状筐体の斜視図、(D)は(C)の(ク)部拡大斜視図である。 (A)乃至(F)は閉じ端片が接合端片に係止される途中段階ごとの状態図、(G)は閉じ端片が接合端片に係止がした完了した状態図、(H)は(G)の(ケ)部拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の構成は、主に袋体1と、筒状筐体2又は該筒状筐体2が組み立てられるための元となるシート材Sとからなる(図1参照)。袋体1は、紙製であり表面構成部11,裏面構成部12,角底部13及びマチ部14,14から構成されている〔図1(A)参照〕。前記表面構成部11の上端に袋体1の蓋となる封緘部15が形成されている。また、袋体1は、合成樹脂によって形成されることもある。
袋体1の表面構成部11は通常の封筒における表側を構成する面であり、裏面構成部12とは裏面を構成する面のことである。ここで、前記表面構成部11と前記裏面構成部12は、説明の便宜上使用される名称であり、これに限定されることなく、表面構成部11を裏面構成部と称し、裏面構成部12を表面構成部と称して使用しても構わない。
また、袋体1は、出入開口部1aが位置する側を上方とし、表面構成部11及び裏面構成部12の水平方向を幅方向とし、垂直方向を上下方向とする〔図1(A)参照〕。表面構成部11,裏面構成部12,角底部13,両マチ部14,14は、一枚の紙材又は複数枚の紙材から形成される。
表面構成部11,裏面構成部12は、長方形,正方形等の方形状に形成され、両マチ部14,14及び角底部13は長方形状に形成される。袋体1の上方には、前記出入開口部1aが位置している〔図1(A)参照〕。
袋体1は、角底部13の形状を長方形形状の底面部としたいわゆる角底タイプである。そして、袋体1の幅方向両側にその厚さ方向に亘って狭幅のマチ部14,14が形成されている。ここで、袋体1の厚さ方向とは、袋体1の厚さを示す方向であって、具体的には、袋体1の前記表面構成部11から前記裏面構成部12との相互に向かい合う方向のことである〔図1(A)参照〕。
角底部13の寸法の具体的な一例としては、幅方向寸法が約220ミリで、厚さ方向寸法が約130ミリである。この角底部13の寸法によって、袋体1の略全体の寸法も決定されることになる。また、袋体1の角底部13の寸法は、上記に限定されるものではなく、後述する筒状筐体2のサイズと共に決定されるものである。
次に、マチ部14は、角底部13と共に形成されるものであって、厚さ方向の中間箇所に垂直方向に沿って折り目線14aが形成さる。該折り目線14aは、袋体1の内方側に向かって折れ癖を有し、該折り目線14aを介して折り畳みが行われるように構成されている。
該折り目線14aから折り畳まれることによって形成される2つの面をそれぞれ折畳み半面14b,14bと称する〔図3(C)参照〕。マチ部14を全開した状態で袋体1の厚さ方向が最大となり、これが袋体1の厚さ寸法Wcとなる〔図1(A)参照〕。
マチ部14の厚さ方向は、袋体1の水平面における幅方向に直交する方向であり、マチ部14の厚さ方向寸法Wcは、前記角底部13の厚さ方向と同一となる。なお、角底部13と、マチ部14は、本発明の包装体が使用されないときには折り畳まれた状態となり、通常は、この折り畳まれた状態で保存又は保管される(図3参照)。
袋体1の表面構成部11及び裏面構成部12の幅方向の寸法を最大幅寸法Waと称する。また、幅方向両側のマチ部14,14が折り畳まれて、両折畳み半面14b,14bが略重なり合った状態のときの両折り返し先端縁となる両折り目線14a,14aの間隔を包装体の最小幅寸法Wbと称する〔図3(C)参照〕。
封緘部15は、一般にベロとも呼ばれている。該封緘部15は、袋体1において、他の部位(表面構成部11,裏面構成部12,角底部13及び両マチ部14,14)とは、別材として形成されたり、或いは同一の部材として形成される。また、封緘部15は、表面構成部11の上端に設けられる〔図1(A)参照〕。
そして、封緘部15は、あらかじめ粘着面15aが施され、剥離紙15bが貼着されることもある〔図1(A),(C)参照〕。そして、袋体1の出入開口部1aを閉じるときには、剥離紙15bを剥がして、粘着面15aを裏面構成部12側に向けて貼りつける〔図1(D)参照〕。
次に、筒状筐体2は、紙材からなり、組立、展開及び折り畳み自在としたものである。そして、筒状筐体2を展開した状態のものをシート材Sと称する〔図1(B),図2等参照〕。換言すると、シート材Sは、筒状筐体2の原材であり、筒状筐体2を組み立てる前の状態のものである。組み立てられた筒状筐体2は、四角筒状とした筐体であり〔図1(B)参照〕、その筒を貫通する貫通路の方向を筒状筐体2の長手方向とする〔図1(B)参照〕。
そして、筒状筐体2の長手方向両端の開口箇所を筒開口部2a,2aと称する。該筒開口部2aは、略方形状で、具体的には正方形又は長方形であり、水平方向と垂直方向とが存在する〔図1(B)参照〕。
前記筒状筐体2には、2つの水平側面部と、2つの垂直側面部とから構成され、これらによって四角筒形状が構成される。2つの垂直側面部は、上下両側の第1水平側面部21a,第2水平側面部21bとからなる。また、2つの垂直側面部は、左右両側の第1垂直側面部22a,第2垂直側面部22bから構成される。前記第1水平側面部21aと前記第2水平側面部21bとは同一形状であり、前記第1垂直側面部22aと前記第2垂直側面部22bとは同一形状である。
前記第1水平側面部21aは、筒状筐体2の頂面部を構成し、前記第2水平側面部21bは筒状筐体2の底面部を構成する〔図1(B)参照〕。また、前記第1垂直側面部22aと前記第2垂直側面部22bは、両側壁面部を構成する〔図1(B)参照〕。
筒状筐体2を展開したシート材Sにおいては、その延長方向に沿って第1水平側面部21a,第1垂直側面部22a,第2水平側面部21b,第2垂直側面部22bの順番で並設されている〔図2(A)参照〕。また、第1水平側面部21a,第1垂直側面部22a,第2水平側面部21b,第2垂直側面部22bのそれぞれの長手方向は一致し、且つシート材Sの延長方向とは直交する。
つまり、シート材Sでは、延長方向に沿って水平側面部と垂直側面部とが交互に並ぶ。また、そのシート材Sにおいて、延長方向の両端の最外部には第1水平側面部21aと第2垂直側面部22bが位置することになる〔図2(A)参照〕。
また、展開したシート材Sの延長方向の一方の最外位置にある第1水平側面部21aの外端には閉じ端片23が形成され、他方の最外位置にある第2垂直側面部22bには接合端片24が形成されている。前記閉じ端片23及び接合端片24は、共に帯形状に形成され、第1水平側面部21a及び第1垂直側面部22aの長手方向と同一長さとなる〔図2(A),(E)参照〕。閉じ端片23及び接合端片24は、それぞれ帯形状に形成されている。
シート材Sにおいて、閉じ端片23,第1水平側面部21a,第1垂直側面部22a,第2水平側面部21b,第2垂直側面部22b,接合端片24のそれぞれの境界には、折目案内線部27a,27b,27c,27d,27eが形成される〔図2(A)参照〕。該折目案内線部27a,27b,27c,27d,27eは、シート材Sに断面略V字形状の窪みを直線状に形成したものである〔図2(B)参照〕。
また、閉じ端片23と第1水平側面部21aとの境界における折目案内線部27a及び第2垂直側面部22bと接合端片24との境界における折目案内線部27eは、ミシン目が形成され、必要に応じて、閉じ端片23及び接合端片24をシート材Sから分離させることもできる。
折目案内線部27a,27b,27c,27d,27eは、シート材Sから筒状筐体2を組み立てる際に折り曲げ加工を行い易くする役目をなすもので、組み立てられた筒状筐体2においては、4個の角部を構成することになる。
シート材Sは、前記折目案内線部27a,27b,27c,27d,27eの部分を基準にして折り曲げてゆくことで、四角筒状体が形成され、上下方向に第1水平側面部21aと第2水平側面部21bを有し、左右両側に第1垂直側面部22aと第2垂直側面部22bとを有する筒状筐体2を構成する。
シート材Sから筒状筐体2を組み立てる最終工程では、シート材Sの延長方向の最外位置にある第1水平側面部21aと第2垂直側面部22bとの端部同士が隣り合い、閉じ端片23が第2垂直側面部22bの外面側に位置し、接合端片24はが第1水平側面部21aの裏面側に位置することになる〔図5(B),(C),図8(C),(D)参照〕。
第1水平側面部21aには、挟み片25が形成されている。該挟み片25は、第1水平側面部21aの長手方向の中間箇所で且つ閉じ端片23側寄りに近接して形成されたものであり、第1水平側面部21aの一部に切り抜き部を形成し、これによって挟み片25が形成される〔図2(A),図7(A),図8等参照〕。
つまり、第1水平側面部21aの一部が挟み片25となり、該挟み片25と第1水平側面部21aとは、非切り抜き部分で連なるように連結している。挟み片25の形状は略楕円形状に形成されたり、長方形,正方形等に形成してもよい。
挟み片25は、シート材Sから筒状筐体2を組み立てる最終段階で、第1水平側面部21aから挟み片25を下方側に押し出し〔図8(A),(B)参照〕、第2垂直側面部22bの上端に位置する接合端片24を前記第2垂直側面部22bに対して直角(略直角でもよい)に折り曲げ、前記接合端片24を第1水平側面部21aと挟み片25とで挟持する〔図8(C),(D)参照〕。
これによって、筒状筐体2の第1水平側面部21aと第2水平側面部21bとが固定され、筒状筐体2の第1水平側面部21aが閉じた状態に維持される。また、挟み片25と接合端片24とが相互に相反する押圧力Po,Prにて食い込み合うことにより、第1水平側面部21aの閉じ状態におけるストッパーの役目をなす〔図8(D)参照〕。これによって、第1水平側面部21aと第2垂直側面部22bとの角部箇所が正確に構成され、略正確な直方体となる筒状筐体2を組み立てることができる。
また、シート材Sを袋体1内に収容した状態で、シート材Sから筒状筐体2を組み立てる工程においては、袋体1内で筒状筐体2の第1垂直側面部22aと第2垂直側面部22bとは表面構成部11及び裏面構成部12によって支持されている〔図4(C),図5(A)参照〕。
これによって、筒状筐体2の組立段階で、第1垂直側面部22aと第2垂直側面部22bとは、比較的安定した状態となる。そして、筒状筐体2の組立最終段階で、第1水平側面部21aを閉じるときに、作業員の指先で第1水平側面部21aの挟み片25を第1水平側面部21aの上方より押圧して、挟み片25を第1水平側面部21aの下方側に押し出し〔図8(A)参照〕、第1水平側面部21aをそのまま、第2垂直側面部22b側に近接させる〔図8(B)参照〕。
さらに、挟み片25を指先で押え付けながら、該挟み片25を接合端片24の下面側に入り込ませるようにして、第1水平側面部21aの外端を第2垂直側面部22bの上端に載置する。そして、挟み片25から指先を離して押え状態を解除すると、挟み片25は、元の位置に戻ろうとする復元力が働き、接合端片24を第1水平側面部21aの下面と、挟み片25の上面とにより、挟持する状態にすることができる〔図8(C),(D)参照〕。
シート材Sは延長方向の略中間箇所にて二つ折りとし、この状態で両マチ部14,14が折り畳み状態とされた袋体1内に収容されて保管又は保存される。具体的には、シート材Sは、その延長方向の中間箇所が、第1垂直側面部22aと第1水平側面部21aとの境界となる折目案内線部27cが位置する〔図2(A)参照〕。
そこで、折目案内線部27cをシート材Sの二つ折りにおける折返し箇所とする〔図3(B),図4(B)参照〕。折目案内線部27cは、筒状筐体2の長手方向に沿うものであり、長手方向と同一方向に形成されたものである。したがって、折目案内線部27cを前記袋体1の幅方向に合わせて、前記筒状筐体2が前記袋体1に収容される〔図3(A),(B),(C)参照〕。
二つ折り状態としたシート材Sは、長手方向両端を、前記袋体1のマチ部14の折り畳み状態における折畳み半面14aと表面構成部11との間、又は前記折畳み半面14aと裏面構成部12の間のいずれか一方に挿入される構成としている〔図3(A),(C)参照〕。
このような状態を本発明の包装体の未使用時における保管状態の構成とする。このように折り畳み状態の袋体1に二つ折り状態のシート材Sを収容したものを積み重ねて保管することで〔図3(D)参照〕、保管場所の省スペース化とすることができる。
前記筒状筐体2における4つの角部を構成する折目案内線部27a,27b,27c,27d,27eの少なくとも一つで、且つその長手方向の一部分には平坦斜面部28が形成される実施形態が存在する。該平坦斜面部28は、略六角形状の面として形成され、第1水平側面部21a,第1垂直側面部22a,第2水平側面部21b,第2垂直側面部22b等に対して傾斜状の面となる〔図1(B),図9参照〕。
具体的には、筒状筐体2の4つの角部の中で、対角線上の位置関係となる部分に前記平坦斜面部28,28が形成される〔図1(B),図9参照〕。本発明の実施形態では、第1水平側面部21aと第1垂直側面部22aとの折目案内線部27b及び第2水平側面部21bと第2垂直側面部22bとの折目案内線部27dの線上に平坦斜面部28が形成されている〔図2(A)参照〕。
また、折目案内線部27b,27dは、平坦斜面部28の形成箇所において、二岐状に分岐することになる〔図2(A),(B)参照〕。平坦斜面部28は、筒状筐体2の4個の角部の少なくとも1つに形成されるものであり、前述したように、2個形成される他に3個又は4個形成されることもある。
平坦斜面部28は、例えば第1水平側面部21aと第1垂直側面部22aとの角部である折目案内線部27bに形成されるときには、第1水平側面部21aと第1垂直側面部22aとに対してそれぞれ略45度の角度の平坦面となる。
また、平坦斜面部28は、第1水平側面部21a及び第2垂直側面部22bの長手方向に沿って全体に形成されるのではなく、部分的に形成されるものである。したがって、第1水平側面部21aと第1垂直側面部22aとが直接直角に隣り合う部分も存在する。
筒状筐体2の角部に平坦斜面部28が形成されることで、前記筒状筐体2は、上方からの荷重に対して耐性を有することができる。つまり、筒状筐体2に対して上方から押し付けるような垂直方向の外力Qがかかった場合において、外力Qは、まず、頂部に位置する第1水平側面部21aから平坦斜面部28に伝わる。
この時の外力Qは分散されて分布状の荷重q,q,…となる。この荷重q,q,…は、平坦斜面部28を伝わるときに第1水平側面部21aから見ると筒状筐体2の外方下向き傾斜状の方向となって伝わるものである〔図9(B)参照〕。したがって、平坦斜面部28を伝わる荷重q,q,…は、第1垂直側面部22aに伝わるときには、第1垂直側面部22aを筒状筐体2の外方に向かって膨出させるように作用することになる。つまり、第1垂直側面部22aは、筒状筐体2の内方側には、膨出し難い構造にすることができる。
また、筒状筐体2或いはシート材Sの第1水平側面部21a,第1垂直側面部22a,第2水平側面部21b,第2垂直側面部22bには、それぞれの長手方向の両端寄りの位置に補強条29が形成されている〔図1(B),図2(A)等参照〕。
該補強条29は、線形状に形成されたものであり、第1水平側面部21a,第1垂直側面部22a,第2水平側面部21b,第2垂直側面部22bの長手方向に直交するようにして形成されている。補強条29の断面形状は、略半円形状〔図2(D)参照〕,略V字形状に形成されたものである。補強条29は、前記平坦斜面部28と共に、筒状筐体2の力学的強度を向上させる。
そして、筒状筐体2の第1垂直側面部22aは、袋体1の表面構成部11によって支持されているので、第1垂直側面部22aと表面構成部11は相互に押し合う状態となり、第1垂直側面部22aが外方に膨出に対する反力が表面構成部11側に生じることとなり、筒状筐体2は垂直方向の外力Qによって圧縮状に潰れることを防止できる。
これは、特に筒状筐体2に収納される収納物のサイズが筒状筐体2の高さよりも低く、収納物の上端と、筒状筐体2の頂部に位置する第1水平側面部21aとの間に隙間が存在する場合においてその効果を発揮し、筒状筐体2の垂直方向の外力Qに対する耐性を強化することができる。
二つ折り状態としたシート材Sを袋体1に収納された状態で、該袋体1の出入開口部1aからの突出部分が生じる。これは、袋体1及び筒状筐体2のサイズが大きくなるものに存在する。この場合、袋体1の封緘部15は、二つ折りにしたシート材Sの突出部分と同一形状で、重なる構成となる〔図3(A),(B)参照〕。
これによって、封緘部15は、シート材Sの袋体1からの突出部分によって、保護されることができるので、本発明の包装体を多数保管〔図3(D)参照〕した状態から、任意に使用するものを取り出す際に、封緘部15が損傷することを未然に防止することができる。
次に、袋体1に筒状筐体2が収容される構成について説明する。筒状筐体2の両筒開口部2a,2aの水平方向寸法Weと、前記袋体1の両マチ部14,14のそれぞれの厚さ方向寸法Wcとは同等とする。また、前記筒状筐体2の長手方向寸法Wdと、前記袋体1の最大幅寸法Waとは同等とする。ここで、前述した筒開口部2aの水平方向寸法Weとは、筒状筐体2を構成する両垂直側面部の間隔であり、さらに具体的には、第1垂直側面部22aと第2垂直側面部22bとの間隔のことである。
同等とは、略同等も含まれるもので、筒状筐体2の両筒開口部2aの水平方向寸法Weは、前記袋体1の両マチ部14,14の厚さ方向寸法Wcに対して僅かに小さい程度とし、前記筒状筐体2の長手方向寸法Wdは、前記袋体1の最大幅方向寸法Waに対して僅かに小さい程度とすることも同等の範囲に含まれる。勿論、筒状筐体2が袋体1よりも大きなサイズになることはない。
したがって、袋体1の最大幅寸法Wa,最小幅寸法Wbと、筒状筐体2を構成するシート材Sの長手方向寸法Wdとの大小関係は以下のとおりである。
Figure 2014148353
具体的には、筒状筐体2の両筒開口部2a水平方向寸法Weは、前記袋体1の両マチ部14,14の厚さ方向寸法Wcよりも約5mm程度小さく、前記筒状筐体2の長手方向寸法Wdは、前記袋体1の最大幅寸法Waよりも約5mm程度小さい。そして、筒状筐体2の第1垂直側面部22aが袋体1の表面構成部11(又は裏面構成部12)と対向し、第2垂直側面部22bが裏面構成部12(又は表面構成部11)と対向する。
二つ折りとしたシート材Sは、前記袋体1の畳み状態とした両マチ部14,14の折畳み半面14bと表面構成部11との間、又は折畳み半面14bと裏面構成部12との間のいずれか一方に挿入される構成にして、袋体1に収容される〔図3(C),(D)参照〕。これによって、シート材Sは、袋体1内にほとんどガタつきがなく、良好な状態に収容することができる。
袋体1内でシート材Sから組み立てられた筒状筐体2においては、筒状筐体2の頂部に位置する第1水平側面部21aは、袋体1の出入開口部1aに対向し、筒状筐体2の底部となる第2水平側面部21bは、袋体1の角底部13と対向する。前記筒状筐体2の両筒開口部2a,2aは、前記袋体1の両マチ部14,14に対向するように配置されるように収容される〔図1(C),(D)参照〕。
前記筒状筐体2の両筒開口部2a,2aは、前記袋体1の両マチ部14,14に対向するように配置する構成としたものである。また、筒状筐体2の長手方向に沿う第1垂直側面部22aは、袋体1の表面構成部11と対向し、第2垂直側面部22bは袋体1の裏面構成部12に対向する。なお、筒状筐体2の第1垂直側面部22aが袋体1の裏面構成部12と対向し、第2垂直側面部22bが袋体1の表面構成部11に対向する構成としてもかまわない。
このような構成によって、前記袋体1に収容された筒状筐体2の長手方向両端の筒開口部2a,2aは、袋体1のマチ部14,14によって被覆される構造となる〔図1(C),図6参照〕。よって、筒状筐体2の形状は袋体1に収容された状態で略直方体に維持される〔図1(C),(D)参照〕。
つまり、袋体1の幅方向両側の両マチ部14,14は、前記筒状筐体2の長手方向両端の筒開口部2a,2aにおける側板或いは側壁としての役目をなす〔図6(A)参照〕。したがって、筒状筐体2は、袋体1の両マチ部14,14によって、略6面体として構成されることになる。このように、筒状筐体2は、袋体1に収容されることによって、両者が相乗的に補強し合うこととなる。
そして、袋体1と筒状筐体2とに水平方向に外力Faがかかって、筒状筐体2が水平方向に歪もうとしても、この外力Faに対して筒状筐体2と筒開口部2aを補強する袋体1のマチ部14とによって反力Fbが生じる〔図6(B),(C)参照〕。これによって、袋体1と筒状筐体2とから構成された包装体は、極めて潰れ難く、耐久性のあるものにでき、筒状筐体2に収納される収納物を十分且つ良好に保護することができる。
本発明では、両マチ部14,14が折り畳まれた袋体1に、二つ折り状態のシート材Sが収容された状態で、該シート材Sから筒状筐体2を組み立てるものである。まず、二つ折り状態のシート材Sでは、折目案内線部27c箇所では、既に折曲されている〔図4(A)参照〕。
次いで、折目案内線部27cを基にして隣接する折目案内線部27dが折曲されることにより、袋体1の折り畳み状態の両マチ部14,14が次第に開かれ、第2水平側面部21bが袋体1の角底部13に当接する〔図4(B)参照〕。そして、第1垂直側面部22aに対して、第2水平側面部21bを略直角にすると、袋体1の角底部13は表面構成部11及び裏面構成部12に対して直角となり、両マチ部14,14も全開状態となる〔図4(C)参照〕。
このとき、シート材Sの第1垂直側面部22aは表面構成部11に略当接し、第2垂直側面部22bは裏面構成部12に略当接し、第2水平側面部21bは角底部13に当接している。この状態で、シート材Sから略筒状筐体2の形状をなしており、袋体1の出入開口部1aから筒状筐体2の内部に収納物を収納する〔図5(A)参照〕。
次に、折目案内線部27bを折曲して、第1水平側面部21aを閉じる。第1水平側面部21aを閉じるときには、挟み片25と第1水平側面部21aによって、第2垂直側面部22bの上端に位置する接合端片24を挟持し、第1水平側面部21aに形成された閉じ端片23を第2垂直側面部22bの外面側に配置する。
次に、袋体1の両マチ部14,14の上方箇所を折り畳みつつ、表面構成部11と裏面構成部12とを寄り合わせる〔図5(B)参照〕。そして、表面構成部11と裏面構成部12とを寄り合わせた部分を裏面構成部12側に倒すようにして折り曲げ、表面構成部11を裏面構成部12に封緘部15の粘着面15aを貼着し、包装が完了する。
図10に示す本発明の実施形態は、袋体1及び筒状筐体2を小型にしたものである。そして、両マチ部14,14が折り畳まれた袋体1に二つ折り状態としたシート材Sを収容した場合には、袋体1の出入開口部1aからシート材Sが突出しないこともある。
本発明における、収納物3は、ビン(プラスチックボトルも含む)詰め又は缶詰め等の食品(健康食品も含む)或いは化粧品、パウチ(レトルト)包装の食品等であり、これらの収納物3と共に、説明書,納品書等の書類、書籍等の収納物が収納される。
次に、前記閉じ端片23及び接合端片24の別の実施形態について、図11乃至図15にて説明する。図11は、図2のシート材Sを反転させた形状であって、前記閉じ端片23が右側に、前記接合端片24が左側に設けられており、
水平側面部及び垂直側面部も反転されている
すなわち、左側より、接合端片24,第2垂直側面部22b,第2水平側面部21b,第1垂直側面部22a,第1水平側面部21a及びとして構成されている。該閉じ端片23は、この長手方向の長さが前記水平側面部及び垂直側面部の長手方向の長さの約半分以下の長さとして構成され、その中間位置においてコ字状又はつ字状の打ち抜き刃にて水平状突片23aと打ち抜き孔部23bとが形成されている。
前記水平状突片23aは、前記第1水平側面部21aの水平面と同一平面上に存在するようにし〔図12(A),(B)及び(C)参照〕、前記閉じ端片23が前記第1水平側面部21aと約90度屈曲するようにして折り曲げられる〔図12(A),(B)及び(C)参照〕。
次に、前記閉じ端片23に対応する前記接合端片24は、打ち抜き刃にて幅広立ち上り片24aと幅広溝状部24bと、突片24cと、溝部24dとが同時に形成されている。特に、前記幅広立ち上り片24aの出隅箇所には、隅部端24e,24eが設けられて端部を損傷しにくく形成されている。
前記接合端片24が約90度折り曲げられて、前記幅広立ち上り片24aは前記第1垂直側面部22aと垂直面と同一平面上に存在するように構成されている〔図12(A),(B)及び(C)参照〕。そのとき、前記突片24cは前記接合端片24の水平面と同一平面上に存在するように構成されている。
前記突片24cは、前記打ち抜き孔部23bに挿入可能に、同時に、前記水平状突片23aは、前記溝部24dに挿入可能に構成されている。特に、前記突片24cの先端と前記幅広立ち上り片24aとを平面的に見ると、僅かな間隔が有するようになっている。
前記閉じ端片23及び接合端片24とを結合するには、まずは図11(A)の平板状のシート部材を、少しづつ丸め、図14(A)の状態にして、さらに、図14(B)のように、更に丸めて、筒状となるようにして、図15(A)の
ようにする。
そして、前記閉じ端片23及び接合端片24との結合の作用について図15に基づいて説明する。具体的には、前記閉じ端片23を幅広溝状部24b内に挿入して止めるという殆ど瞬時に行われる動作であるが、これを図15の(A)〜(G)までの7動作で説明してみる。
まず、シート材Sの折れ曲った閉じ端片23を、前記幅広立ち上り片24a箇所の幅広溝状部24bに向かって近づける〔図15(A)参照〕。さらに、近づけて、前記閉じ端片23を、前記幅広溝状部24bの直上に近づける〔図15(B)参照〕。
さらに、前記閉じ端片23を下げて、前記幅広溝状部24bの直上箇所に接触させる〔図15(C)参照〕。さらに、前記閉じ端片23を下げて、前記幅広溝状部24b内に挿入し始める〔図15(D)参照〕。このとき、突起24cを曲げた状態にする〔図15(D)参照〕。
さらに、前記閉じ端片23を下げて、前記幅広溝状部24b内にかなり挿入しつつ、前記突起24cを曲げた状態にしておく〔図15(E)参照〕。さらに下げると、前記閉じ端片23が前記幅広溝状部24b内を貫通して前記水平状突片23aは前記溝部24d内に収まると同時に、前記突起24cを曲げた状態から戻る状態になる〔図15(F)参照〕。
該突起24cが弾性にて反って前記打ち抜き孔部23bに挿入した状態となる。つまり、前記突起24cが前記打ち抜き孔部23b内に嵌って前記閉じ端片23が前記幅広溝状部24b内から外れなくできて操作は終了する〔図14(C),図15(G)及び(H)参照〕。
このように、前記閉じ端片23を、前記打ち抜き孔部23b内に挿入することで、自ずと、前記突起24cと前記打ち抜き孔部23bとの係止にて手を放しても外れにくいようにできる。つまり前記閉じ端片23と前記接合端片24との結合動作が簡易且つ迅速にできる最大の利点がある。
前記閉じ端片23及び接合端片24とを結合することで、前記シート部材は筒状体として成形できる。これを袋体1の角底部13箇所内に挿入すると、今度は、取り出すときに前記袋体1の中では、筒状筐体2の上面21aが見えるのみであり、取り出せない又は取り出しにくいことが起こることも生ずることがある。
しかしながら、本発明の実施形態では、図14(C)及び(D)に示すように、シート材Sの第1水平側面部21aの少なくとも、一方側に円弧状部21a1を形成することで、該円弧状部21a1を指先等にて係止でき、これを、指先で持ち上げることで、その第1水平側面部21aを開き、前記閉じ端片23と前記接合端片24との結合を解除して開けることができ、前記筒状筐体2内に装填されている品物の適宜取り出しができる。
前記突片24c,前記打ち抜き孔部23b,前記水平状突片23a,前記溝部24dは、1個づつ形成されているが、これを2つにして構成することもある。また、図11(A)及び図14(C)の実施形態では、縦長形状としてみたが、筒体として構成したときに、正方形状に構成することもある。
1…袋体、11…表面構成部、12…裏面構成部、13…角底部、
14…マチ部、14b…折畳み半面、15…封緘部、2…筒状筐体、
2a…筒開口部、21a…第1水平側面部、21b…第2水平側面部、
22a…第1垂直側面部、22b…第2垂直側面部、23…閉じ端片、
23b…打ち抜き孔部、24…接合端片、24b…幅広溝状部、
24c…突起、25…挟み片、28…平坦斜面部、S…シート材。

Claims (9)

  1. 表面構成部と裏面構成部と角底部とマチ部とを有する袋体と、2つの水平側面部と2つの垂直側面部とが交互に配置されたシート材によって組立,展開自在とした四角筒形状の筒状筐体とからなり、該筒状筐体の長手方向両端で且つ前記両水平側面部と前記両垂直側面部とよって構成される筒開口部の水平方向寸法と前記袋体の前記マチ部の厚さ方向寸法とを同等とし、前記筒状筐体の長手方向寸法と前記袋体の幅方向寸法とを同等とすると共に前記筒状筐体の両筒開口部は前記袋体のマチ部に対向するように配置されてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の包装体。
  2. 請求項1において、二つ折りとした前記シート材は、前記水平側面部及び前記垂直側面部の長手方向を前記袋体の幅方向に合わせ、前記マチ部を折畳み状態とした前記袋体に収容されてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の包装体。
  3. 請求項1又は2において、二つ折り状態とした前記シート材は、前記袋体の折り畳み状態とした前記マチ部の折畳み半面と前記表面構成部との間又は前記折畳み半面と前記裏面構成部との間のいずれか一方に挿入配置されてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の包装袋体。
  4. 請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記筒状筐体の少なくとも2つの角部で且つ長手方向中間箇所に平坦斜面部が形成されてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の包装体。
  5. 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記シート材の最外側の水平側面部には挟み片が形成され、最外側の垂直側面部には該垂直側面部の長手方向に沿って接合端片が形成され、前記シート材から組み立てられた前記筒状筐体は、前記挟み片と前記水平側面部にて前記接合端片を挟持可能な構成としてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の包装体。
  6. 請求項1,2,3,4又は5のいずれか1項の記載において、前記袋体には封緘部が備わってなることを特徴とする宅配用又は郵送用の包装体。
  7. 請求項6において、前記袋体に二つ折り状態とした前記シート材が前記袋体に収容された状態で、該袋体の出入開口部からの前記シート材の突出部分は前記封緘部と重なることを特徴とする宅配用又は郵送用の包装体。
  8. 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記シート材の延長方向の最外側の水平側面部の外側には閉じ端片が、最外側の垂直側面部の外側に接合端縁がそれぞれ形成され、前記閉じ端片が挿入可能な幅広溝状部が前記接合端縁に形成されてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の包装体。
  9. 請求項8において、前記接合端縁の幅広溝状部には突起が形成され、該突起が挿入係止される打ち抜き孔部が前記閉じ端片に形成されてなることを特徴とする宅配用又は郵送用の包装体。
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