JP2014147212A - ケーブルトレイ耐水圧処理方法及び耐水圧構造 - Google Patents

ケーブルトレイ耐水圧処理方法及び耐水圧構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブルトレイからの浸水を確実に防止可能なケーブルトレイ耐水圧処理方法を提供する。
【解決手段】
上方開口状横断面コの字型のトレイ部8と、隔壁Kに貫設され隔壁Kから突出した横断面口の字状の貫通筒部9の開口端9aとを、連結してケーブルトレイTを形成し、ケーブルトレイTに電線を敷設し、該ケーブルトレイT内の空隙部を閉塞して耐水圧処理する方法であって、貫通筒部9近傍に第1堰止部11を形成すると共にトレイ部8内に第2堰止部12を形成する堰止部形成工程と、第1堰止部11と第2堰止部12の間の空隙部を埋める水密部20を形成する耐水圧部形成工程と、を有し、耐水圧部形成工程は、固化する前の水密部20にトレイ蓋5を施蓋状に配設する施蓋工程を有する方法である。
【選択図】図12

Description

本発明は、ケーブルトレイ耐水圧処理方法及び耐水圧構造に関する。
従来、電源施設等の隔壁には、複数本の電線が敷設されるケーブルトレイが貫通している。このようなケーブルトレイは、上方開口状で横断面コの字状に形成されている(例えば特許文献1参照)。
特開昭51−80986号公報
このような、ケーブルトレイは、津波や洪水等の水害の際に、トレイが水路となって電源施設内(建屋内)へ浸水するといった問題があった。
特に、電源施設内において電源設備が地下に設けられ隔壁で保護されている場合は、津波等によって隔壁の周囲に、水が貯まって、高い水圧がかかり、ケーブルトレイから、保護すべき電源設備側に、浸水してしまう虞があった。
そこで、本発明は、ケーブルトレイからの浸水を確実に防止可能なケーブルトレイ耐水圧処理方法及び耐水圧構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のケーブルトレイ耐水圧処理方法は、上方開口状横断面コの字型のトレイ部と、隔壁に貫設され該隔壁から突出した横断面口の字状の貫通筒部の開口端とを、連結してケーブルトレイを形成し、該ケーブルトレイに電線を敷設し、該ケーブルトレイ内の空隙部を閉塞して耐水圧処理する方法であって、上記貫通筒部近傍に第1堰止部を形成すると共に上記トレイ部内に第2堰止部を形成する堰止部形成工程と、上記第1堰止部と第2堰止部の間の空隙部を埋める水密部を形成する耐水圧部形成工程と、を有し、上記耐水圧部形成工程は、固化する前の水密部にトレイ蓋を施蓋状に配設する施蓋工程を有する方法である。
また、上記トレイ蓋と上記トレイ部の底壁を上下方向に挟圧保持すると共に、上記水密部に対応する上記トレイ部の両側壁を横方向に挟圧保持する挟圧保持工程を有する方法である。
また、本発明のケーブルトレイ耐水圧構造は、上方開口状横断面コの字型のトレイ部と、隔壁に貫設され該隔壁から突出した横断面口の字状の貫通筒部の開口端とを、連結したケーブルトレイを備え、電線が敷設されたケーブルトレイの耐水圧構造であって、上記貫通筒部近傍に形成される第1堰止部と、上記トレイ部内に形成される第2堰止部と、上記第1堰止部と第2堰止部の間の空隙部を埋める水密部と、該水密部を施蓋するトレイ蓋と、を有するものである。
また、上記トレイ蓋と上記トレイ部の底壁を上下方向に挟圧保持する上下挟持部材と、上記水密部に対応する上記トレイ部の両側壁を横方向に挟圧保持する横挟持部材と、を有するものである。
本発明によれば、電源施設等が津波に襲われた際に、建物内への浸水による停電を防止し、安定な発電システムを維持することができる。つまり、水害の際に、建屋内への浸水を確実に防止できる。既設のケーブルトレイに対して容易に耐水圧処理を行なうことができる。地下の隔壁等が、水害の際に高い水圧を受けてもケーブルトレイの水密を保持できる。ケーブルトレイに十分に高い耐水圧性を得ることができる。作業者毎の施工熟練度等に影響を受けず、安定した耐水圧性(品質)を得ることができる。
ケーブルトレイの一例を示す平面図である。 ケーブルトレイの一例を示す側面図である。 ケーブルトレイ耐水圧処理方法の堰止部形成工程を説明するための要部断面平面図である。 堰止部形成工程を説明するための要部断面側面図である。 堰止部形成工程を説明するための要部断面側面図である。 堰止部形成工程を説明するための要部断面側面図である。 耐水圧部形成工程を説明するための要部断面側面図である。 耐水圧部形成工程を説明するための要部断面側面図である。 耐水圧部形成工程を説明するための平面図である。 耐水圧部形成工程を説明するための要部断面側面図である。 施蓋工程を説明するための平面図である。 施蓋工程を説明するための要部断面側面図である。 挟圧保持工程とケーブルトレイ耐水圧構造を説明するための側面図である。 挟圧保持工程とケーブルトレイ耐水圧構造を説明するための平面図である。 他の実施形態の堰止部形成工程を説明するための要部断面側面図である。 他の実施形態の堰止部形成工程を説明するための要部断面平面図である。 他の実施形態の堰止部形成工程を説明するための要部断面側面図である。 他の実施形態の耐水圧部形成工程を説明するための要部断面側面図である。 他の実施形態の施蓋工程を説明するための平面図である。 他の実施形態の施蓋工程を説明するための要部断面側面図である。 他の実施形態の挟圧保持工程及びケーブルトレイ耐水圧構造を説明するための側面図である。 他の実施形態の挟圧保持工程及びケーブルトレイ耐水圧構造を説明するための平面図である。 トレイ蓋の一例を示す平面図である。 挟持部材の一例を示す正面図である。 横挟持部材の一例を示す正面図である。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明のケーブルトレイ耐水圧処理方法は、図1及び図2に示すように、上方開口状横断面コの字型の金属製のトレイ部8の一端8aと、隔壁Kに貫通する横断面矩形状(長方形状)の金属製の貫通筒部(スリーブ)9の開口端9aと、を連結して、水平状のケーブルトレイTを形成すると共に水平状に配設するケーブルトレイ形成工程を行なう。
なお、隔壁Kの中心を境界として、水害から保護すべき電源設備側を内部側と呼び、水害等で水(海水)が浸水してくる側を外部側と呼ぶ。
ケーブルトレイT内に複数本の制御用電線(ケーブル)Sを敷設する電線敷設工程を行なう。電線敷設工程に於て、電線Sを隔壁Kに挿通させ、内部側の保護すべき電源設備と外部側の設備と、を電気的に接続可能とする。なお、トレイ部8の長手方向(電線Sの軸心方向)を縦方向と呼ぶ場合がある。また、トレイ部8の幅方向を横方向と呼ぶ場合がある。
次に、外部側のケーブルトレイT(外部側に突出させた貫通筒部9及び外部側に配設したトレイ部8)において、図6に示すように、貫通筒部9の開口端9a近傍に第1堰止部11を形成すると共にトレイ部8内に第2堰止部12を形成する堰止部形成工程を行なう。
図3及び図4に於て、堰止部形成工程は、先ず、電線Sと貫通筒部9の上壁90の間を閉塞するための筒奥上壁部11aを形成する(筒奥上壁部形成工程)。筒奥上壁部11aは、敷設されている電線S群の上面に、かつ、貫通筒部9の開口端9aから所定の筒奥寸法Y(約50mm〜150mm)筒奥側へ離れた位置に、自己保持可能な粘度を有する(粘土状の)ダム材にて形成する。筒奥上壁部11aの厚さ寸法は、例えば50mm〜100mm程度で貫通筒部9内を横断するように形成する。
次に、複数本の樹脂製注入パイプ19を差し込むパイプ差込工程を行なう。
パイプ差込工程は、平面視で、貫通筒部9の開口端縁に沿って、複数本の樹脂製の第1注入パイプ19(19A)を並設し、第1注入パイプ19(19A)からトレイ部8の他端側(反筒部側)へ所定ピッチ(例えば700mm〜900mm)をもって、複数本の第2注入パイプ19(19B)を並設する。注入パイプ19は、トレイ部8の底壁81に当接するまで差し込む。
そして、第1注入パイプ19A(の軸心)からトレイ部8の他端側へ、所定ピッチ(例えば25mm〜75mm)をもって、電線S群の上面からトレイ部8の側壁上面82aまで、ダム材にて、トレイ一端側上壁部11b(以下、一端側上壁部11bと呼ぶ)を形成する(一端側上壁部形成工程)。
また、第2注入パイプ19B(の軸心)からトレイ部8の一端8a側へ、所定ピッチ(例えば25mm〜75mm)をもって、電線S群上面から側壁上面82aまで、ダム材にて中間上壁部12aを形成する(中間上壁部形成工程)。
また、第2注入パイプ19B(の軸心)からトレイ部8の他端側へ、所定ピッチ(例えば25mm〜75mm)をもって、電線S群上面から側壁上面82aまで、ダム材にて他端側上壁部12bを形成する(他端側上壁部形成工程)。
図5に示すように、第1注入パイプ19Aと第2注入パイプ19Bが側面視ハの字状になるように傾斜状に配設する。つまり、第1注入パイプ19Aの排出口を貫通筒部奥側へ向け、第2注入パイプ19Bの排出口をトレイ部8の他端側へ向ける。
そして、筒奥上壁部11aと一端側上壁部11bの間に、耐水圧性及び難燃性を有する第1シール材(充填材)を、第1注入パイプ19Aを介してポンプにて注入(充填)して第1壁部11cを形成する(第1壁部形成工程)。第1壁部11cを、貫通筒部9内からトレイ部8の一端8a部に渡って形成する。
また、中間上壁部12aと他端側上壁部12bの間に、第1シール材を、第2注入パイプ19Bを介して注入(充填)して第2壁部12cを形成する(第2壁部形成工程)。
第1シール材は、耐水性(耐水圧性)と気密性と難燃性を有し、主剤と硬化剤を混ぜることで(時間が立つと)硬化する2液混合型である。
図6に示すように、第1壁部11cは、貫通筒部9の上壁90(天井面90b)との間に所定間隙寸法(例えば20mm〜30mm)をもって、隙間を形成する。また、第1注入パイプ19Aを引き抜きつつ注入(充填)する。第2壁部12cは、側壁上面82aまで形成する。
なお、第1・第2壁部形成工程において、電線S群上面まで第1充填材を充填し、注入パイプ19を抜き取って(注入パイプ19を介さずに)、ホース等でトレイ部8に充填させても良い。また、充填はポンプにて間欠的に(数回に分けて)充填する。
このように、筒奥上壁部11aと一端側上壁部11bと第1壁部11cから成る第1堰止部11を形成し、中間上壁部12aと他端側上壁部12bと第2壁部12cから成る第2堰止部12を形成して、所定時間(24時間以上)自然乾燥させて、堰止部形成工程を終了する。なお、第1・2堰止部11,12は、ケーブルトレイT内部を横断するように形成する。
次に、第1堰止部11と第2堰止部12の間の空隙部(電線Sと電線Sの間や、トレイ部8と電線Sの間等)を埋める耐水圧部形成工程を行なう。
図7に於て、耐水圧部形成工程は、先ず、第1堰止部11と第2堰止部12の間の空隙部に、耐水圧性及び難燃性を有する第2シール材を充填させ、所定時間(例えば24時間以上)自然乾燥させて、固体の水密部20Aを形成する。
第2シール材は、耐水性(耐水圧性)と気密性と難燃性を有し、主剤と硬化剤を混ぜることで(時間が立つと)硬化する2液混合型であり、成分は第1シール材と同等(同じ)であるが、主剤と硬化剤混合直後の粘度(充填を行なう際の粘度)が、第1シール材よりも低いものである。以下、第2シール材を低粘度シール材と呼び、第1シール材を高粘度シール材と呼ぶ場合がある。
ここで、制御用電線Sは、情報や信号を伝達するものであるため、平均外径10mm以上40mm以下と細く、ケーブルトレイTに敷設される本数は、平均50本以上500本以下と非常に多い(多数本)ため、電線S同士等の隙間が少ない。第1シール材と同等粘度のシール材を充填しようとすると、電線S同士等の隙間に浸入しにくく、充填作業が煩雑で時間も非常にかかる。そこで、低粘度シール材を用いることで、隙間にスムーズに浸入し、容易かつ迅速に充填作業を行なうことを可能としている。
図8に於て、一端側上壁部11bの上部を第1水密部20Aの上面まで除去(撤去)し、第1壁部11cの上面と、上部除去後の一端側上壁部11bの上面と、第1水密部20Aの上面とに、プライマ材を塗布してプライマ層29を形成するプライマ処理を行なう。
プライマ材を刷毛部材で塗布し、所定時間(30分以上)自然乾燥させた後、ホットガン等の熱風装置により、所定時間(略10分)加熱乾燥させる。
図9及び図10に於て、貫通筒部9の上面90aと、側壁上面82aと、第2堰止部12の上面とに、溢れ受け部30を形成する溢れ受け部形成工程を行なう。
貫通筒部9の上面90aに、平面視で開口端縁に沿って、ダム材にて、第1溢れ受け部31を形成する。
また、第2堰止部12(中間上壁部12a)上面に沿って、かつ、トレイ部8の両側壁上面82a,82aにおいて第2堰止部12からトレイ部8の一端8a側へ向かって所定長さ寸法(後述のトレイ蓋5に干渉しないように)、ダム材にて、第2溢れ受け部32を平面視コの字状に形成する。
次に、第1水密部20Aと共に水密部20を成す第2水密部20Bを形成する。先ず、プライマ層29の上面側に、第1シール材を、筒奥上壁部11aと中間上壁部12aの間、かつ、側壁上面82aまで(溢れる直前まで)流し込む。
液状の第1シール材が自然固化する前に、つまり、水密部20の上部が固化する前に、図23に示すトレイ蓋5を施蓋する施蓋工程を行なう。
図23に於て、トレイ蓋5は、平面視矩形状の金属製の蓋本体部51と、蓋本体部51の一端面51aから水平状に突出する板状(平面視帯板状)の舌片部52と、を有している。
蓋本体縦寸法Lを、貫通筒部9の開口内周長(内側の横寸法と内側の高さ寸法の和を2倍した値)の、0.12倍以上0.67倍以下としている。好ましくは、0.25倍以上0.5倍以下とする。
また、蓋本体部51は、固化前の(液状の)第2水密部20Bに施蓋した際に、トレイ蓋5によって押し出される余剰部分が、ケーブルトレイT外方に溢れるのを防止する平面視コの字状の一端側蓋溢れ受け壁部53及び他端側蓋溢れ受け壁部54を、上面51dにダム材にて設けている。
図11及び図12に於て、トレイ蓋5の舌片部52で液状の第2水密部20Bをすくい上げるように、貫通筒部9に舌片部52を差し込みながら施蓋する。貫通筒部9の開口端面と、トレイ蓋5の一端面51aを当接させて、固化する前の水密部20の上部を施蓋する。なお、舌片部52を設けることで、舌片部52と貫通筒部9の天井面90bとが、所定時間経過すると第1シール材を介して接着され、トレイ蓋5と貫通筒部9との間(境界)が密着し耐水圧性を得る。
第1溢れ受け部31と一端側蓋溢れ受け壁部53に包囲された蓋本体部51の上面51dと、第2溢れ受け部32と他端側蓋溢れ受け壁部54に包囲された蓋本体部51の上面51dに、余剰分の第1シール材が溢れていることを確認する。確認後、第1溢れ受け部31と一端側蓋溢れ受け壁部53と、第2溢れ受け部32と他端側蓋溢れ受け壁部54と、を除去して施蓋工程を終了する。なお、溢れていない場合は、トレイ蓋5を少し開け、第1シール材を補充して、再び、トレイ蓋5を閉めて、再度、余剰分の溢れを確認する。
施蓋工程を終了後に、図13と図14に示すように、ケーブルトレイTを上下方向に挟圧保持すると共に横方向に挟圧保持する(上下左右)挟圧保持工程を行なう。
つまり、図13に示すように、トレイ蓋5の上面51dとトレイ部8の底壁81を上下方向挟圧保持すると共に、貫通筒部9の上壁90と下壁91を上下方向に挟圧保持する。
また、図14に示すように、トレイ蓋5の施蓋領域の水密部20に対応するトレイ部8の両側壁82,82を横方向に挟圧保持すると共に、水密部20及び第1堰止部11(第1壁部11c)に対応する貫通筒部9の両側壁92,92を横方向に挟圧保持する。
図24に於て、上下方向の挟圧保持に用いる上下挟持部材6は、横断面口状の角パイプ部材から成る下押圧部材61及び上押圧部材62を、有し、下押圧部材61の左右両端部にネジ棒部材63,63が上方突出状に固着されている。ネジ棒部材63は下端が、下押圧部材61を貫通し、下押圧部材61の下面側で固設用ナット部材64を介して溶接によって固着されている。
ネジ棒部材63,63の上端は、上押圧部材62の両端部を貫通し、上押圧部材62の上面を螺進によって押圧する締め付け用ナット部材65,65が螺着されている。
締め付け用ナット部材65,65の螺進によって、上押圧部材61と下押圧部材62の間隔を狭めて、間に配設されるケーブルトレイTを挟圧保持可能なものである。
図25に於て、横方向の挟圧保持に用いる横挟持部材7は、横断面口状の角パイプ部材から成る第1横押圧部材71及び第2横押圧部材72を、有し、第1横押圧部材71の上下両端部にネジ棒部材73,73が横方向に突出状に固着されている。ネジ棒部材73は一端が、第1横押圧部材71を貫通し、第1横押圧部材71の外側面側で固設用ナット部材74を介して溶接によって固着されている。
ネジ棒部材73,73の他端は、第2横押圧部材72の上下両端部を夫々貫通し、第2横押圧部材72の外側面を螺進によって押圧する締め付け用ナット部材75,75が螺着されている。
また、第1・第2横押圧部材71,72は、対面状に左右内方(横方向内方)に突出する角パイプ型の押圧部71a,72aを有している。
また、横挟持部材7は、押圧部71a,72aと、ケーブルトレイTの間に介装される矩形状の当て板76,76を備えている。
締め付け用ナット部材75,75の螺進によって、第1横押圧部材71と第2横押圧部材72の間隔を狭めて、押圧部71a,72aで当て板76,76を、ケーブルトレイTに押し付けて挟圧保持可能なものである。
図13及び図14に於て、挟圧保持工程は、先ず、上下挟持部材を、貫通筒部9に2個対応させ、トレイ蓋5及びトレイ部8に、8個対応させて、夫々等間隔に合計10個配設する。なお、トルクレンチ等にて締め付け用ナット65を25N・m〜35N・mをもって締め付ける。
そして、2個の上下挟持部材6,6を1組として5組とすると、1つの横挟持部材7を1組の上下挟持部材6,6に対応させている。1組を構成する2つの上下挟持部材6,6のトレイ縦方向に隣り合うネジ棒部材63,63の間に押圧部71a,72aが配設されるように(上下挟持部材6,6の間に)、横挟持部材7を配設して横方向に挟圧保持するように合計で5個配設する。押圧部71a,72aを設けることで、トレイ蓋5を押圧せずに、両側壁82,82を押圧可能としている。なお、トルクレンチ等にて、締め付け用ナット部材75を10N・m〜20N・mをもって締め付ける。このように上下横方向に挟圧保持して挟圧保持工程が終了する。
その後、第2水密部20Bを自然固化させる。第1水密部20Aと第2水密部20Bがプライマ層29を介して一体状の水密部20を形成する。水密部20を介して、トレイ蓋5とトレイ部8と貫通筒部9を一体化させて耐水圧部形成工程を終了し、本発明に係るケーブルトレイの耐水圧処理方法が終了する。
次に、本発明に係るケーブル耐水圧構造の実施の一形態について説明する。
図1乃至図14、及び、図23乃至図25を用いて説明した耐水圧処理方法によって形成された構造であって、トレイ部8と貫通筒部9を連結したケーブルトレイTと、ケーブルトレイTに敷設される制御(信号伝達)用の電線Sと、第1堰止部11と、第2堰止部12と、水密部20と、トレイ蓋5と、上下挟持部材6と、横挟持部材7と、備えている。
また、水密部20は、低粘度充填材からな成る第1水密部20Aと、プライマ層29と、高粘度充填材から成る第2水密部20Bと、を有している。
また、図12に於て、貫通筒部9の開口端9a近傍の奥側において、第1壁部11cが形成され、第1壁部11cの上面側と、貫通筒部9の上壁90と、の間にはプライマ層29を介して第2水密部20Bが形成されている。つまり、外部側(浸水側)の貫通筒部9は、高粘度充填材にて密閉(閉塞)される。
次に、本発明に係るケーブルトレイ耐水圧処理方法及び耐水圧構造の他の実施形態について説明する。なお、主に図1乃至図14の方法と異なる手順や工程を説明する。
図15に示すように、ケーブルトレイ形成工程を行なった後、ケーブルトレイT内に複数本の動力用電線(ケーブル)Sを敷設する電線敷設工程を行なう。
次に、外部側のケーブルトレイTにおいて、堰止部形成工程を行なう。
堰止部形成工程は、電線S群と貫通筒部9の下壁91の間、かつ、貫通筒部9の開口端9aから所定筒奥寸法(例えば50mm〜150mm)筒奥側に離れた位置に、電線S群の下面と貫通筒部9の下壁91の間を閉塞する筒奥下壁部11eを、ダム材にて形成する(筒奥下壁部形成工程)。
また、電線S群の下面とトレイ部8の底壁81の間、かつ、貫通筒部9の開口端9aから所定寸法(例えば400mm〜600mm)トレイ部8の他端側へ離れた位置に、電線S群の下面とトレイ部8の底壁81の間を閉塞する他端側下壁部12eを、ダム材にて形成する(他端側下壁部形成工程)。筒奥下壁部11e及び他端側下壁部12eは、所定厚さ寸法(例えば50mm〜100mm程度)で形成する。
その後、電線Sがトリプレックス(3本撚り)タイプの場合は、図16に示すように、3本撚りの間に間隙を形成するための線間スペーサ18を複数本並設するスペーサ配設工程を行なう。
スペーサ配設工程において、筒奥下壁部11eからトレイ他端側へ所定寸法(例えば50mm〜150mm)離れた位置に、かつ、3本撚りの間に、第1線間スペーサ18Aを水平状に配設する。つまり、第1線間スペーサ18Aの一端を平面視で開口端縁に沿って配設する。また、他端側下壁部12eからトレイ部8の一端8a側へ所定寸法(例えば50mm〜150mm)離れた位置に、かつ、3本撚りの間に、第2線間スペーサ18Bを水平状に配設する。また、線間スペーサ18は、樹脂製パイプから成り、単芯の動力ケーブル(電線)Sの平均外径寸法の略半分の外径寸法をもって形成されている。また、全長は80mm以上120mm以下、好ましくは、約100mmとする。
次に、図示省略するが、筒奥下壁部11eから、他端側下壁部12eの間の電線Sの外周に、プライマ材を塗布してプライマ層を形成するプライマ処理工程を行なう。
プライマ処理工程において、プライマ材を刷毛部材で塗布し、所定時間(30分以上)自然乾燥させた後、ホットガン等の熱風装置により、所定時間(略10分)加熱乾燥させる。線間スペーサ18によって、プライマ材の塗布を容易としている。
次に、図17に示すように、筒奥下壁部11eの上面から、貫通筒部9の天井面90bまでを閉塞する筒奥壁部11fをダム材にて形成する(筒奥壁部形成工程)。また、他端側下壁部12eの上面から、トレイ部8の側壁上面82aまで、ダム材にて、他端側壁部12fを形成する(筒奥壁部形成工程)。
つまり、筒奥下壁部11eと筒奥壁部11fをもって、第1堰止部11を形成し、他端側下壁部12eと他端側壁部12fをもって第2堰止部12を形成して、堰止部形成工程を終了する。
次に、第1堰止部11と第2堰止部12の間の空隙部(電線Sと電線Sの間や、トレイ部8と電線Sの間等)を埋める耐水圧部形成工程を行なう。
先ず、図18に示すように、溢れ受け部形成工程において、ダム材にて、溢れ受け部30(第1溢れ受け部31及び第2溢れ受け部32)を形成する。
次に、高粘度シール材を、第1堰止部11と第2堰止部12の間、かつ、側壁上面82aまで(溢れる直前まで)流し込む(水密部形成工程)。
ここで、動力用電線Sは、制御用に比べて、平均外径20mm以上70mm以下と外径が大きいが、ケーブルトレイT内に敷設される本数は、平均5本以上15本以下と制御用に比べて少ないため、電線S同士等の隙間が広く。高粘度のシール材でもスムーズに隙間に浸入する。また、線間スペーサ18を介設したまま、充填作業することで、より容易かつ迅速に充填作業を行なうことを可能としている。また、電線Sにプライマ材を塗布することで、シール材が電線Sより強く密着(接着)し耐水圧性が向上する。
そして、液状の高粘度シール材が自然固化する前に、つまり、水密部20の上部が固化する前に、図19と図20に示すようにトレイ蓋5を施蓋する施蓋工程を行なう。
施蓋工程を終了後に、図21及び図22に示すように、ケーブルトレイTを上下方向に挟圧保持すると共に横方向に挟圧保持する(上下左右)挟圧保持工程を行なう。
挟圧保持工程に於て、上下挟持部材6は、貫通筒部9に1個対応させ、トレイ蓋5及びトレイ部8に、5個対応させて、等間隔に配設する。そして、2つの上下挟持部材6,6を1組として3組とすると、1つの横挟持部材7を1組の上下挟持部材6,6に対応させている。1組を構成する2つの上下挟持部材6,6のトレイ縦方向に隣り合うネジ棒部材63,63の間に押圧部71a,72aが配設されるように(上下挟持部材6,6の間に)、横挟持部材7を配設して横方向に挟圧保持するように合計で3個配設する。上下横方向にケーブルトレイTを挟圧保持して挟圧保持工程が終了する。
その後、水密部20を自然固化させる。水密部20を介してトレイ蓋5とトレイ部8と貫通筒部9と一体化させて耐水圧部形成工程を終了し、本発明に係るケーブルトレイの耐水圧処理方法が終了する。
次に、本発明に係るケーブル耐水圧構造の他の実施形態について説明する。
図15乃至図23を用いて説明した耐水圧処理方法によって形成された構造であって、ケーブルトレイTと、ケーブルトレイTに敷設される動力伝達用の電線(動力用電線)Sと、第1堰止部11と、第2堰止部12と、水密部20と、水密部20を施蓋するトレイ蓋5と、上下挟持部材6と、横挟持部材7と、備えている。
第1・第2シール材(剤)は、耐水性(耐水圧性)と気密性と難燃性を有し、主剤と硬化剤を混ぜることで(時間が立つと)硬化する2液混合型であり、混合直後の粘度が(23℃で)、500〜20000mPa・sである。
具体的には、第1シール材は。重量比は主剤を100とすると硬化剤は10〜20であり、より好ましくは略15である。また、混合直後の粘度が(23℃で)、2000〜17000mPa・s、より好ましくは、9000〜13000mPa・sである。硬化後の酸素指数(難燃性)が26〜27%以上、より具体的には、30〜34%のものである。
第2シール材は、重量比は主剤を100とすると硬化剤は55〜65であり、より好ましくは略60である。また、混合直後の粘度が(23℃で)、500〜16999mPa・s、より好ましくは、500〜800mPa・sである。硬化後の酸素指数(難燃性)が26〜27%以上、より具体的には、27〜32%のものである。
また、第1・第2シール材の主剤は、液状ポリブタジエンポリオール組成物であって、1,4−ポリブタジエンポリオールに、充填剤、難燃剤、可塑剤、プロセスオイル等を配合したものである。
また、第1・第2シール材の硬化剤は、液状MDI系イソシアネート、又は、液状TDI系イソシアネートである。液状MDI系イソシアネートの具体例として、変性液状4,4´ジフェニルメタンジイソシアネートである。液状TDI系イソシアネートの具体例として、1,4−ポリブタジエンポリオールに、2,4−トリレンジイソシアネート及び、2,6−トリレンジイソシアネートを加熱混合したものである。
また、ダム材(剤)は、難燃性を有し、シール材(充填材)を漏らさない(施工予定域外へ流さない)ように、一定形状を自己保持する程度の粘度を有している常温硬化型樹脂(例えば、一液型常温硬化樹脂である難燃性シリコンシーラント、難燃性ウレタンホーム)や、難燃性パテ組成物(例えば、ポリブテン樹脂に無機難燃剤を配合したもの)である。
プライマ材(剤)は、接着性を有し、熱可塑性ウレタン系接着剤に硬化剤を混合したものや、電線Sのシース層に適応した変性ポリウレタン樹脂等で、電線S(最外層のシース層)と、シール材の接着性を向上させるものである。なお、熱可塑性ウレタン系接着剤に対する硬化剤の重量比は100:3〜30、より好ましくは、100:5〜20である。
次に、図1乃至図14を用いて説明した耐水圧処理方法を実施した。実施例1として、ケーブルトレイTを、内側の横(幅)寸法が450mm、内側の高さ寸法が150mmの貫通筒部9で形成した。電線SとしてCVVケーブル(2C×1.25SQ)を425本敷設した。また、トレイ蓋5の蓋本体縦寸法Lは300mm(開口部内周長に対して0.25倍)である。筒奥寸法Yは100mmである。また、水密部20は、第1水密部20Aを、(主剤と硬化剤の混合直後の)粘度が772mPa・sの低粘度シール材で形成し、第2水密部20Bを、(主剤と硬化剤の混合直後の)粘度が12500mPa・sの高粘度シール材で形成した。
また、図15乃至図22を用いて説明した耐水圧処理方法を実施した。実施例2として、ケーブルトレイTを、内側の横(幅)寸法が450mm、内側の高さ寸法が150mmの貫通筒部9で形成した。電線Sとして600VCVTケーブル(3C×22SQ)を8本敷設した。また、トレイ蓋5の縦寸法Lは300mm(開口部内周長に対して0.25倍)である。筒奥寸法Yは100mmである。また、水密部20は、(主剤と硬化剤の混合直後の)粘度が12500mPa・sの高粘度充填材で形成した。
また、図16乃至図28を用いて説明した耐水圧処理方向を実施した。実施例3として、ケーブルトレイTを、内側の横(幅)寸法が450mm、内側の高さ寸法が150mmの貫通筒部9で形成した。電線Sとして600VCVTケーブル(3C×22SQ)を8本敷設した。また、トレイ蓋5の縦寸法Lは300mm(開口部内周長に対して0.25倍)である。筒奥寸法Yは100mmである。また、水密部20は、(主剤と硬化剤の混合直後の)粘度が772mPa・sの低粘度充填材で形成した。
実施例1〜3に、夫々、0.4MPaの水圧(水深40m相当)を15分間負荷しても漏水(内部側へ浸水)はなかった。
また、トレイ蓋5の縦寸法Lを100mm(開口部内周長に対して約0.083倍とし、他の構成を実施例1と同様にしたものを比較例1、他の構成を実施例2と同様にしたものを比較例2として、製作した。比較例1及び比較例2は、0.3MPaの水圧が3分かかると漏水し、水害に対して(特に、津波に対して)有効な耐水圧はえられなかった。
なお、本発明は、設計変更可能であって、本発明は電源施設の電線管路に好適であるが、船の防水区画の電線管路に用いても良い。内部側のケーブルトレイT(内部側に突出させた貫通筒部9及び内部側に配設したトレイ部8)に適用させても良い。
ここで、図12に示す筒奥上壁部11aと、図20に示す筒奥下壁部11e及び筒奥壁部11fと、を筒奥堰止部10と呼ぶとする。
図12及び図20に於て、筒奥堰止部10は、貫通筒部9の開口端9aから筒奥寸法Y離れた位置にダム材にて形成されている。
また、第2堰止部12は、貫通筒部9の開口端9aから蓋本体縦寸法Lよりも大きい所定の離間寸法Qをもって形成されている。
そして、筒奥寸法Yを筒部施工長Yと呼び、蓋本体縦寸法Lをトレイ部施工長Lと呼ぶと、筒部施工長Yは、開口端9aの開口内周長(内側の横寸法と内側の高さ寸法の和を2倍した値)の、0.04倍以上0.25倍以下としている。好ましくは、0.07倍以上0.10倍以下とする。
トレイ部施工長Lは、開口端9aの開口内周長の、0.12倍以上0.67倍以下としている。好ましくは、0.25倍以上0.5倍以下とする。
以上のように、本発明のケーブルトレイ耐水圧処理方法は、上方開口状横断面コの字型のトレイ部8と、隔壁Kに貫設され隔壁Kから突出した横断面口の字状の貫通筒部9の開口端9aとを、連結してケーブルトレイTを形成し、ケーブルトレイTに電線Sを敷設し、ケーブルトレイT内の空隙部を閉塞して耐水圧処理する方法であって、貫通筒部9近傍に第1堰止部11を形成すると共にトレイ部8内に第2堰止部12を形成する堰止部形成工程と、第1堰止部11と第2堰止部12の間の空隙部を埋める水密部20を形成する耐水圧部形成工程と、を有し、耐水圧部形成工程は、固化する前の水密部20にトレイ蓋5を施蓋状に配設する施蓋工程を有するので、例えば、電源施設が津波に襲われた際に、建物内への浸水を防止し、発電を停止することができる。つまり、水害の際に、建屋内への浸水を確実に防止できる。既設のケーブルトレイに対して容易に耐水圧処理を行なうことができる。地下の隔壁等が、水害の際に高い水圧を受けてもケーブルトレイの水密を保持できる。ケーブルトレイに十分に高い耐水圧性を得ることができる。作業者毎の施工熟練度等に影響を受けず、安定した耐水圧性(品質)を得ることができる。
また、トレイ蓋5とトレイ部8の底壁81を上下方向に挟圧保持すると共に、水密部20に対応するトレイ部8の両側壁82,82を横方向に挟圧保持する挟圧保持工程を有するので、ケーブルトレイTの変形を防止でき、所望の耐水圧性能を確実に得ることができる。
また、本発明のケーブルトレイ耐水圧構造は、上方開口状横断面コの字型のトレイ部8と、隔壁Kに貫設され隔壁Kから突出した横断面口の字状の貫通筒部9の開口端9aとを、連結したケーブルトレイTを備え、電線Sが敷設されたケーブルトレイTの耐水圧構造であって、貫通筒部9近傍に形成される第1堰止部11と、トレイ部8内に形成される第2堰止部12と、第1堰止部11と第2堰止部12の間の空隙部を埋める水密部20と、水密部20を施蓋するトレイ蓋5と、を有するので、例えば、電源施設が津波に襲われた際に、建物内への浸水を防止し、発電を停止することができる。つまり、水害の際に、建屋内への浸水を確実に防止できる。既設のケーブルトレイに対して容易に耐水圧処理を行なうことができる。地下の隔壁等が、水害の際に高い水圧を受けてもケーブルトレイの水密を保持できる。ケーブルトレイに十分に高い耐水圧性を得ることができる。作業者毎の施工熟練度等に影響を受けず、安定した耐水圧性(品質)を得ることができる。
また、トレイ蓋5とトレイ部8の底壁81を上下方向に挟圧保持する上下挟持部材6と、水密部20に対応するトレイ部8の両側壁82,82を横方向に挟圧保持する横挟持部材7と、を有するので、ケーブルトレイTの変形を防止でき、所望の耐水圧性能を確実に得ることができる。
また、上記の実施形態の他、例えば、布設後、電線Sを追加配策することを想定した場合は、ケーブルトレイT内にパイプ(材質は、金属製または樹脂製)を布設し、電線Sとともにシール材(第1シール材や第2シール材)をトレイT内に充填しておけばよい。前記パイプ内の両端は、水圧に耐える構造による蓋を取付けておいて、別途、電線Sを追加配策する場合は、蓋を除去した後、電線Sをパイプ内に配策すればよい(その後、パイプと追加した電線Sとの隙間をシール材(第1シール材や第2シール材)で充填して、水密部20を形成する)。前記パイプ、追加配策する電線Sの表面には上述したプライマ材が塗布されていることが好ましい。
5 トレイ蓋
6 上下挟持部材
7 横挟持部材
8 トレイ部
9 貫通筒部
9a 開口端
11 第1堰止部
12 第2堰止部
20 水密部
81 底壁
82 側壁
K 隔壁
S 電線
T ケーブルトレイ

Claims (4)

  1. 上方開口状横断面コの字型のトレイ部(8)と、隔壁(K)に貫設され該隔壁(K)から突出した横断面口の字状の貫通筒部(9)の開口端(9a)とを、連結してケーブルトレイ(T)を形成し、該ケーブルトレイ(T)に電線(S)を敷設し、該ケーブルトレイ(T)内の空隙部を閉塞して耐水圧処理する方法であって、
    上記貫通筒部(9)近傍に第1堰止部(11)を形成すると共に上記トレイ部(8)内に第2堰止部(12)を形成する堰止部形成工程と、上記第1堰止部(11)と第2堰止部(12)の間の空隙部を埋める水密部(20)を形成する耐水圧部形成工程と、を有し、
    上記耐水圧部形成工程は、固化する前の水密部(20)にトレイ蓋(5)を施蓋状に配設する施蓋工程を有することを特徴とするケーブルトレイ耐水圧処理方法。
  2. 上記トレイ蓋(5)と上記トレイ部(8)の底壁(81)を上下方向に挟圧保持すると共に、上記水密部(20)に対応する上記トレイ部(8)の両側壁(82)(82)を横方向に挟圧保持する挟圧保持工程を有する請求項1記載のケーブルトレイ耐水圧処理方法。
  3. 上方開口状横断面コの字型のトレイ部(8)と、隔壁(K)に貫設され該隔壁(K)から突出した横断面口の字状の貫通筒部(9)の開口端(9a)とを、連結したケーブルトレイ(T)を備え、電線(S)が敷設されたケーブルトレイ(T)の耐水圧構造であって、
    上記貫通筒部(9)近傍に形成される第1堰止部(11)と、上記トレイ部(8)内に形成される第2堰止部(12)と、上記第1堰止部(11)と第2堰止部(12)の間の空隙部を埋める水密部(20)と、該水密部(20)を施蓋するトレイ蓋(5)と、を有することを特徴とするケーブルトレイ耐水圧構造。
  4. 上記トレイ蓋(5)と上記トレイ部(8)の底壁(81)を上下方向に挟圧保持する上下挟持部材(6)と、上記水密部(20)に対応する上記トレイ部(8)の両側壁(82)(82)を横方向に挟圧保持する横挟持部材(7)と、を有するケーブルトレイ耐水圧構造。
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