JP2014146689A - 紫外線発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面状の被照射面での照度の均一化を図ることが可能な紫外線発光装置を提供する。
【解決手段】紫外線発光装置1は、実装基板2と、複数個の紫外LEDチップ3と、枠体4と、窓材5とを備える。紫外線発光装置1は、光軸に対する紫外線の放射角度をθ、放射角度θの方向の放射光強度をIθとし、放射角度θの範囲を、−90°〜90°のうち0°を含む第1規定範囲、絶対値が前記第1規定範囲内の値よりも大きい第2規定範囲とに分けたときに、放射光強度Iθの放射角度依存性が、cosθ(nは1以上の実数)を同一出力の基準として、前記第1規定範囲ではcosθよりも小さくなり、前記第2規定範囲ではcosθよりも大きくなるように、前記複数個の紫外LEDチップ3が、実装基板2の一表面のうち平面視で枠体4により囲まれた領域2aにおいて、領域2aの中心2aaを避けて且つ中心2aaを囲んで配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、紫外線発光装置に関するものである。
従来から、紫外線発光装置としては、例えば、発光ピーク波長が385nmである紫外発光LEDが知られている(非特許文献1)。非特許文献1に記載された紫外発光LEDは、パッケージ材質がセラミックスであり、ガラス窓材質が硬質ガラス/コバールである。非特許文献1には、紫外発光LEDの光学特性として、図17に示す指向特性が記載されている。
また、紫外線発光装置としては、例えば、深紫外の紫外線を発光可能な紫外線LEDが知られている(特許文献1)。
特許文献1には、紫外線LEDを細菌の消毒手段として用いることが記載されている。また、特許文献1には、紫外線LEDが照射する紫外線の発光波長を250nmから280nmの間にすることで、細菌等を効率よく消毒することができる旨が記載されている。
また、特許文献1には、紫外線LEDとして、金属製のキャンパッケージやセラミックパッケージ内に半導体発光素子を実装させたものを用いてもよい旨が記載されている。
紫外発光LED標準仕様書 NICHIASTS-DA1-1763C <Cat.No.120518>、日亜化学工業株式会社
特開2010−285785号公報
図17に示した指向特性、つまり、放射光強度の放射角度(θ)依存性は、cosθのランバート(Lambert)型分布で近似可能と考えられる。
このため、非特許文献1に記載された紫外発光LEDでは、特許文献1に記載された紫外線LEDと同様、平面状の被照射面での照度の均一化を図ることが難しいと考えられる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、平面状の被照射面での照度の均一化を図ることが可能な紫外線発光装置を提供することにある。
本発明の紫外線発光装置は、実装基板と、前記実装基板の一表面側に実装された複数個の紫外LEDチップと、前記実装基板の前記一表面側で前記複数個の前記紫外LEDチップを囲んで配置された枠体と、前記実装基板の前記一表面側で前記枠体及び前記複数個の前記紫外LEDチップを覆うように配置され各前記紫外LEDチップからの紫外線を透過可能な窓材とを備え、光軸に対する紫外線の放射角度をθ、放射角度θの方向の放射光強度をIθとし、放射角度θの範囲を、−90°〜90°のうち0°を含む第1規定範囲、絶対値が前記第1規定範囲内の値よりも大きい第2規定範囲とに分けたときに、放射光強度Iθの放射角度依存性が、cosθ(nは1以上の実数)を同一出力の基準として、前記第1規定範囲ではcosθよりも小さくなり、前記第2規定範囲ではcosθよりも大きくなるように、前記複数個の前記紫外LEDチップが、前記実装基板の前記一表面のうち平面視で前記枠体により囲まれた領域において、前記領域の中心を避けて且つ前記中心を囲んで配置されていることを特徴とする。
この紫外線発光装置において、前記枠体は、各前記紫外LEDチップから側方へ放射された紫外線を前記窓材側へ反射するリフレクタであるのが好ましい。
この紫外線発光装置において、前記窓材は、前記紫外LEDチップから放射された紫外線の配光を制御する平凸型の非球面レンズ部と、前記非球面レンズ部の外周部から全周に亘って外方に突出したフランジとを有し、前記フランジが前記枠体に接合されており、前記実装基板に近い側の第1レンズ面が凸曲面からなり、前記実装基板から遠い側の第2レンズ面が平面からなることが好ましい。
本発明の紫外線発光装置は、平面状の被照射面での照度の均一化を図ることが可能となる。
図1(a)は実施形態の紫外線発光装置の概略平面図である。図1(b)は実施形態の紫外線発光装置の一部破断した要部概略平面図である。 図2は、実施形態の紫外線発光装置の概略分解斜視図である。 図3は、実施形態の紫外線発光装置の要部概略断面図である。 図4は、実施形態の紫外線発光装置の照射範囲の模式的な説明図である。 図5(a)は、実施形態の紫外線発光装置の目標とする配光特性の極座標表示による説明図である。図5(b)は、比較例の紫外線発光装置の配光特性の極座標表示による説明図である。 図6(a)は、点光源の配光特性の極座標表示による説明図である。図6(b)は、点光源の配光特性の直角座標表示による説明図である。 図7は、点光源による被照射平面上の配光分布の説明図である。 図8(a)は、実施形態の紫外線発光装置の目標とする配光特性の極座標表示による説明図である。図8(b)は、実施形態の紫外線発光装置の目標とする配光特性の直角座標表示による説明図である。 図9は、実施形態の紫外線発光装置による被照射面上の目標とする配光分布の説明図である。 図10は、実施形態の紫外線発光装置の配光特性の実測例である。 図11は、実施形態の紫外線発光装置の配光特性の実測例である。 図12は、実施形態の紫外線発光装置の配光特性の説明図である。 図13は、実施形態の紫外線発光装置の被照射面上の照度分布図である。 図14は、実施形態の紫外線発光装置の第1変形例における要部説明図である。 図15は、実施形態の紫外線発光装置の第1変形例における被照射面上の照度分布図である。 図16は、実施形態の紫外線発光装置の第2変形例における要部説明図である。 図17は、従来例の紫外発光LEDの指向特性図である。
以下では、本実施形態の紫外線発光装置1について、図1〜図5に基づいて説明する。
紫外線発光装置1は、実装基板2と、複数個(図示例では、6個)の紫外LEDチップ3と、枠体4と、窓材5とを備える。前記複数個の紫外LEDチップ3は、1個の実装基板2に実装されている。枠体4は、実装基板2の前記一表面側で前記複数個の紫外LEDチップ3を囲んで配置されている。窓材5は、実装基板2の前記一表面側で枠体4及び前記複数個の紫外LEDチップ3を覆うように配置されている。窓材5は、各紫外LEDチップ3からの紫外線を透過可能な部材である。
前記複数個の紫外LEDチップ3は、実装基板2の前記一表面のうち平面視で枠体4により囲まれた領域2aに配置されている。ここで、前記複数個の紫外LEDチップ3は、領域2aの中心2aaを避けて且つ中心2aaを囲んで配置されている。要するに、紫外線発光装置1は、領域2aの中央部に紫外LEDチップ3を1個も配置せずに、領域2aの周部のみに前記複数個の紫外LEDチップ3を配置してある。紫外線発光装置1は、光軸に対する紫外線の放射角度をθ、放射角度θの方向の放射光強度をIθとし、放射角度θの範囲を、−90°〜90°のうち0°を含む第1規定範囲、絶対値が前記第1規定範囲内の値よりも大きい第2規定範囲とに分けたときに、放射光強度Iθの放射角度依存性が、cosθ(nは1以上の実数)を同一出力の基準として、前記第1規定範囲ではcosθよりも小さくなり、前記第2規定範囲ではcosθよりも大きくなるように、前記複数個の紫外LEDチップ3が配置されている。これにより、紫外線発光装置1は、平面状の被照射面7(図4参照)での照度の均一化を図ることが可能となる。図4では、紫外線発光装置1から放射され被照射面7に入射する紫外線の進行経路を矢印付きの実線で模式的に記載してある。被照射面7は、紫外線発光装置1の光軸に略直交し、紫外線発光装置1からの紫外線が照射される平面である。同一出力とは、cosθの配光特性を有する場合と光出力が同一であることを意味する。
図5(a)は、紫外線発光装置1の目標とする配光特性の極座標表示による説明図である。図5(b)は、比較例の紫外線発光装置の配光特性の極座標表示による説明図である。
更に説明すれば、図5(a)におけるBは、cosθの配光特性の極座標表示による説明図である。また、図5(a)におけるAは、n=2、前記第1規定範囲を−19°<θ<19°、前記第2規定範囲を19°<|θ|<45°とした場合の同一出力での目標とする配光特性の説明図である。紫外線発光装置1は、図5(a)におけるAのような配光特性を有することにより、Bのような配光特性を有する場合に比べて、平面状の被照射面7での照度の均一化を図ることが可能となる。前記第1規定範囲及び前記第2規定範囲の値は、一例であり、特に限定するものではない。
図5(b)におけるB22は、cosθの配光特性の極座標表示による説明図である。また、図5(b)におけるA22は、cosθの配光特性において放射角度が−19°〜19°の範囲をフラットにした配光特性の説明図である。比較例の紫外線発光装置では、A22の配光特性を有することにより、B22の配光特性を有する参考例の紫外線発光装置と被照射面7の面積を同じとした場合、図5(b)中における斜線を施した範囲に相当する余分な照射エネルギを削減することが可能となり、低消費電力化を図ることが可能となる。
以下、紫外線発光装置1の各構成要素について詳細に説明する。
紫外LEDチップ3は、紫外線(紫外光)を放射するLEDチップである。紫外LEDチップ3は、例えば、発光層の材料としてAlGaN系材料を採用しており、発光波長が210nm〜360nmの紫外波長領域で発光可能なLEDチップである。
紫外LEDチップ3は、例えば、サファイア基板の一表面側に、AlN層、n形窒化物半導体層、発光層、電子ブロック層、p形窒化物半導体層、p形コンタクト層が積層され、n形窒化物半導体層に電気的に接続された第1電極と、p形コンタクト層を介してp形窒化物半導体層に電気的に接続された第2電極とを備えたLEDチップを採用できる。n形窒化物半導体層は、例えば、n形AlxGa1-xN(0<x<1)層からなる。発光層は、AlGaN系材料からなる量子井戸構造を有している。量子井戸構造は、障壁層と井戸層とからなる。量子井戸構造は、多重量子井戸構造でもよいし、単一量子井戸構造でもよい。紫外LEDチップ3は、発光層を単層構造として、発光層と発光層の厚み方向の両側の層(例えば、n形窒化物半導体層およびp形窒化物半導体層)とでダブルヘテロ構造が形成されるようにしてもよい。紫外LEDチップ3の構造は、特に限定するものではない。
発光層は、所望の発光波長の紫外線を発光するように井戸層のAlの組成を設定してある。AlGaN系材料からなる発光層では、Alの組成を変化させることにより、発光波長(発光ピーク波長)を210〜360nmの範囲で任意の発光波長に設定することが可能である。紫外線発光装置1は、例えば、細菌等の消毒のために用いる場合、紫外LEDチップ3の発光波長を例えば250nm〜280nmの範囲で適宜設定すればよい。例えば、紫外LEDチップ3は、発光波長を265nmとする場合、Alの組成を0.50程度に設定すればよい。
紫外LEDチップ3は、チップサイズを、0.39mm□(0.39mm×0.39mm)としてある。LEDチップのチップサイズは、特に限定するものではなく、例えば、0.3mm□や0.45mm□や1mm□のもの等を用いることができる。
また、紫外LEDチップは、厚みを0.16mm程度としてあるが、特に限定するものではない。
紫外LEDチップ3は、第1電極及び第2電極の各々が同一面側に配置されており、バンプ(図示せず)を介して実装基板2の第1導体層13bと電気的に接続されている。第1導体層13bは、1個の紫外LEDチップ3ごとにみれば、第1電極が接続される第1部分と、第2電極が接続される第2部分とが、電気的に絶縁されるようにパターン形成されている。紫外線LEDチップ3は、厚み方向の一面側に第1電極及び第2電極が配置されている構成で当該一面側から光を取り出す場合、第1電極、第2電極を、第1ワイヤ、第2ワイヤを介して、第1部分、第2部分それぞれと電気的に接続するようにしてもよい。第1ワイヤ及び第2ワイヤとしては、例えば、Au線、Al線、Al−Si線、Cu線等を採用することができる。
紫外LEDチップ3は、厚み方向の一面側に第1電極及び第2電極が設けられたLEDチップに限らず、例えば、厚み方向の一面側に第1電極が設けられ、他面側に第2電極が設けられたLEDチップでもよい。この場合、第1電極と第2電極との一方を導電性の接合材を介して第1導電層13bにダイボンドし、他方をワイヤを介して第1導体層13bと電気的に接続するようにすればよい。ワイヤとしては、例えば、Au線、Al線、Al−Si線、Cu線等を採用することができる。
紫外線発光装置1は、紫外LEDチップ3の個数を6個としてあり、これら6個の紫外LEDチップ3を、実装基板2の前記一表面において前記中心を囲む1つ仮想円の円周上に略等間隔で配置してある。紫外LEDチップ3の個数は、6個に限らない。紫外LEDチップ3の個数は、複数個であればよいが、3個以上が、好ましく、4個以上が、より好ましい。
実装基板2は、紫外LEDチップ3を実装する基板である。「実装する」とは、紫外LEDチップ3を配置して機械的に接続すること及び電気的に接続することを含む概念である。このため、実装基板2は、紫外LEDチップ3を機械的に保持する機能と、紫外LEDチップ3へ給電するための配線を形成する機能とを備えている。実装基板2は、複数個(例えば、6個)の紫外LEDチップ3を実装できるように構成されている。
実装基板2は、上述の第1配線層13bを有するサブマウント部材13と、サブマウント部材13よりも平面サイズが大きくサブマウント部材13を支持する支持基板20とを備えている。
支持基板20は、金属板21と、金属板21の一表面側に形成された電気絶縁層22と、電気絶縁層22に形成され金属板21の前記一表面の一部を露出させる孔24と、電気絶縁層22上に形成された給電用の2つの第2導体層23とを備えている。サブマウント部材13は、電気絶縁層22に形成された孔24の内側に配置され、且つ、金属板21の前記一表面側に接合されている。第2導体層23は、第1端子部23aと、第2端子部23bとを有している。実装基板2は、2つの第2端子部23bのうちの一方が高電位側の外部接続端子を構成し、他方が低電位側の外部接続端子を構成する。
サブマウント部材13は、電気絶縁層22よりも熱伝導率が高く且つ電気絶縁性を有する基材13aと、基材13aにおける金属板21側とは反対の表面側に形成された第1導体層13bとを備える。第1導体層13bは、基材13aの一表面において枠体4で囲まれた領域の周部と枠体4の外側の領域とに跨って形成されている2つの配線部13bbを有している。
実装基板2は、平面視において隣り合って配置されている配線部13bbと第1端子部23aとが、ワイヤ17を介して電気的に接続されている。よって、実装基板2は、2個のワイヤ17を備えている。なお、本実施形態では、第1導電層13b、各第2導電層23及び各ワイヤ17により、配線を形成している。
金属板21の外周形状は、矩形状としてある。金属板21の外周形状は、矩形状に限らず、例えば、円形状や矩形以外の多角形状等でもよい。
金属板21の材料としては、熱伝導率の高い金属が好ましい。このため、金属板21の材料としては、銅を採用している。金属板21の材料は、銅に限らず、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銀、リン青銅、銅合金(例えば、42アロイ等)、ニッケル合金等を採用することができる。金属板21は、上述の材料からなる母材の表面に、表面処理層(図示せず)を設けたものでもよい。表面処理層としては、例えば、Au膜、Al膜、Ag膜、Ni膜とPd膜とAu膜との積層膜、Ni膜とAu膜との積層膜、Ag膜とPd膜とAuAg合金膜との積層膜等を採用することができる。表面処理層は、めっき層等により構成することが好ましい。要するに、表面処理層は、めっき法により形成することが好ましい。
電気絶縁層22は、金属板21の前記一表面上に形成されており、金属板21の前記一表面の中央部を露出させる孔24が形成されている。孔24の開口形状は、矩形状としてある。孔24の開口形状は、特に限定するものではない。
第2導体層23の材料としては、例えば、銅、リン青銅、銅合金(例えば、42アロイ等)、ニッケル合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を採用することができる。第2導体層23は、例えば、金属箔、金属膜等を利用して形成することができる。第2導体層23は、Cu層とNi層とAu層との積層構造を有し、最表面側がAu層となっているのが好ましい。
電気絶縁層22及び各第2導体層23は、例えば、プリント配線板を利用して形成することができる。電気絶縁層22は、プリント配線板の絶縁性基材と、この絶縁性基材と金属板21とを固着する固着シートとで、構成することができる。絶縁性基材としては、例えば、ポリイミドフィルム、紙フェノール基板、ガラスエポキシ基板等を採用することができる。固着シートとしては、例えば、ポリオレフィン系の固着シートを採用することができる。
支持基板20は、金属板21と電気絶縁層22と各第2導体層23とを、金属ベースプリント配線板を利用して形成してもよい。この場合には、金属ベースプリント配線板の金属板、絶縁層及び銅箔それぞれにより、支持基板20の金属板21、電気絶縁層22及び各第2導体層23を形成することができる。
支持基板20は、各第2導体層23及び電気絶縁層22において各第2導体層23が形成されていない部位を覆う保護層26(図1(a)参照)が積層されている。保護層26としては、例えば、白色系のレジスト層を採用することができる。このレジスト層の材料としては、例えば、硫酸バリウム(BaSO)、二酸化チタン(TiO)等の白色顔料を含有した樹脂(例えば、シリコーン樹脂等)からなる白色レジストを採用することができる。
保護層26は、電気絶縁層22の孔24の近傍に、第2導体層23の第1端子部23a及び第2端子部23bを露出させるようにパターニングされている。
紫外線発光装置1は、全ての紫外LEDチップ3が、1個のサブマウント部材13を介して金属板21に搭載される。これにより、紫外線発光装置1では、各紫外LEDチップ3で発生した熱の伝熱経路として、電気絶縁層22を介さずにサブマウント部材13及び金属板21に伝熱させる伝熱経路が形成される。よって、紫外線発光装置1は、放熱性を向上させることが可能となる。これにより、紫外線発光装置1は、出力(光出力)の高出力化を図ることが可能となる。
サブマウント部材13の基材13aは、板状に形成されている。基材13aは、平面視形状を矩形状としてあるが、これに限らず、例えば、円形状、矩形以外の多角形状等でもよい。サブマウント部材13の平面サイズは、複数個の紫外LEDチップ3を配置することができ且つこれら複数個の紫外LEDチップ3を合わせたサイズよりも大きく設定してある。サブマウント部材13の平面サイズは、4.3mm×3mmとしてあるが、一例であり、特に限定するものではない。基材13aの材料としては、熱伝導率が高く、且つ、その線膨張係数が金属板21の線膨張係数と紫外LEDチップ3の線膨張係数との間の値にある材料が好ましい。これにより、紫外線発光装置1は、紫外LEDチップ3とサブマウント部材13との接合部(例えば、バンプ)に熱応力に起因して割れが発生するのを抑制することが可能となる。基材13aの材料としては、AlNを採用している。
サブマウント部材13の第1導体層13bは、複数個の紫外LEDチップ3の直並列接続が可能となるように、パターン形成されている。第1導体層13bは、複数個の紫外LEDチップ3を1つの仮想円の円周上に略等間隔で配置できるようにパターン形成されている。第1導体層13bのパターンは、特に限定するものではない。
第1導体層13bは、複数個の紫外LEDチップ3を直列接続が可能となるように構成してもよいし、並列接続が可能となるように構成してもよい。
サブマウント部材13は、第1接合部(図示せず)を介して金属板21と接合されている。第1接合部の材料としては、例えば、AuSn、SnAgCu等の鉛フリー半田が好ましい。第1接合部の材料としてAuSnを採用する場合には、金属板21の前記一表面における接合表面に予めAu又はAgからなる金属層を形成する前処理が必要である。第1接合部は、導電ペーストから形成してもよい。導電ペーストとしては、例えば、銀ペースト、金ペースト、銅ペースト等を採用することができる。
サブマウント部材13の厚み寸法は、第1導体層13bの表面が保護層26の表面よりも金属板21から離れるように設定してある。しかして、紫外線発光装置1は、紫外LEDチップ3から側方に放射された光が、電気絶縁層22の孔24の内周面を通して電気絶縁層22に吸収されるのを抑制することが可能となる。
サブマウント部材13の厚み寸法は、0.3mm程度に設定してあるが、特に限定するものではない。ただし、紫外線発光装置1は、サブマウント部材13の厚み寸法が大きくなるにつれて厚み方向の熱抵抗が大きくなるので、あまり大きくしすぎないように設定するのが好ましい。
第1導体層13bの材料としては、例えば、Au、Ag等を採用することができる。紫外線発光装置1は、紫外LEDチップ3がバンプを介して電気的に接続される場合、第1導体層13bの材料がバンプの材料と同じであるのが好ましい。バンプの材料がAuの場合、第1導体層13bの材料もAuであるのが好ましい。ただし、第1導体層13bは、単層膜に限らず、多層膜でもよく、この場合、最表層がバンプの材料と同じ材料により形成されているのが好ましい。
紫外線発光装置1は、紫外LEDチップ3が厚み方向の一面側に第1電極、他面側に第2電極を有する場合、紫外LEDチップ3とサブマウント部材13とを、例えば、SnPb、AuSn、SnAgCu等の半田や、銀ペースト等の導電ペーストを用いて接合することができる。紫外LEDチップ3とサブマウント部材13の第1導体層13bとの接合は、AuSn、SnAgCu等の鉛フリー半田を用いて接合することが好ましい。この場合、第1導体層13bは、Au層、Ag層などの金属層により構成されているのが好ましい。第1導体層13bは、例えば、蒸着法、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等を利用して形成すればよい。
紫外線発光装置1は、例えば、紫外LEDチップ3が厚み方向の一面側に第1電極、他面側に第2電極を有する場合、サブマウント部材13が、紫外LEDチップ3と金属板21との線膨張率差に起因して紫外LEDチップ3に働く応力を緩和する機能を有する。サブマウント部材13は、前記応力を緩和する機能だけでなく、紫外LEDチップ3で発生した熱を金属板21において紫外LEDチップ3のチップサイズよりも広い範囲に伝熱させる熱伝導機能を有する。したがって、紫外線発光装置1は、紫外LEDチップ3で発生した熱をサブマウント部材13及び金属板21を介して効率良く放熱させることが可能となる。
基材13aの材料は、AlNに限らず、例えば、Si、CuW、複合SiC、等を採用してもよい。基材13aの材料として絶縁体でないSiやCuW等を採用する場合には、基材13aの材料からなる母材の表面に絶縁膜を設け、その絶縁膜上に第1導体層13bをパターン形成すればよい。
サブマウント部材13は、基材13aの表面において第1導体層13bが形成されていない領域に、紫外LEDチップ3から放射された紫外線を反射する反射膜を形成してもよい。これにより、サブマウント部材13は、紫外LEDチップ3の側面から放射された紫外線がサブマウント部材13に吸収されるのを、より抑制することが可能となり、外部への光取り出し効率を向上させることが可能となる。ここで、サブマウント部材13における反射膜は、例えば、Ni膜とAl膜との積層膜により構成することができる。
サブマウント部材13は、枠体4が接触する可能性のある領域に電気絶縁材料からなる絶縁層を備えていてもよい。これにより、枠体3が金属等により形成されている場合に、第1導体層13bと枠体4とを電気的に絶縁することが可能となる。絶縁層の電気絶縁材料としては、例えば、シリコン酸化物等を採用することができる。
紫外線発光装置1は、回路基板等の別部材に取り付けることができるように、実装基板2に、実装基板2の厚み方向に貫通する孔29を設けてある。孔29の開口形状は、円形状としてある。紫外線発光装置1は、実装基板2の平面視形状が矩形状であり、実装基板2の4つの角部のうち対向する2つの角部の各々の近傍に第2端子部23bを設けてあり、残りの2つの角部の各々の近傍に孔29を設けてある。これにより、紫外線発光装置1は、螺子等により回路基板等の別部材に取り付けることも可能である。螺子としては、頭部の外径が孔29の内径よりも大きく、軸部の外径が孔29の内径よりも小さいものを用いればよい。螺子としては、金属製の螺子や樹脂製の螺子等を用いることができる。
紫外線発光装置1は、2つの第2端子部23b及び2つの孔19を上述のようにレイアウトしてあるので、第2端子部23bと電線等との第2接合部にかかる応力や螺子に起因してかかる応力等に起因して実装基板2に反り等が発生するのを抑制することが可能となる。
枠体4は、実装基板2の一表面側に配置されている。枠体4は、実装基板2に第3接合部(図示せず)を介して接合されている。第3接合部の材料としては、例えば、エポキシ樹脂等を採用することができる。
枠体4は、実装基板2から離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなる枠状に形成されている。枠体4は、紫外LEDチップ3から側方へ放射された紫外線を窓材5側へ反射するリフレクタを構成している。
枠体4の材料としては、アルミニウムを採用している。枠体4の内側面4aからなる反射面の反射率は、例えば265nmの紫外線に対して97%程度である。枠体4における実装基板2側の表面と内側面4aとのなす角度は、55°に設定してあるが、一例であり、特に限定するものではない。枠体4の材料は、アルミニウムに限らず、樹脂(例えば、PBT等)等でもよく、この場合、枠状の樹脂成形品の内側面にアルミニウム等の金属からなる反射膜を設けるのが好ましい。枠体4は、実装基板2に一体に形成された構成としてもよい。なお、枠体4は、必ずしもリフレクタを構成するものに限らない。
窓材5の外周形状は、矩形状としてあるが、特に限定するものではない。窓材5は、枠体4及び複数個の紫外LEDチップ3を覆うように配置されている。ここで、窓材5は、枠体4における実装基板2側とは反対の表面に接合されている。
窓材5は、紫外LEDチップ3から放射される紫外線に対する透過率が70%以上であるのが好ましく、80%以上であるのがより好ましい。窓材5の材料としては、例えば、紫外LEDチップ3から放射される紫外線に対する透過率が80%以上の石英ガラスや、硼珪酸ガラス(例えば、SCHOTT社製の8337B等)を採用することが好ましい。
これにより、紫外線発光装置1は、紫外LEDチップ3から放射される紫外線に対する窓材5の透過率を80%以上とすることが可能となる。
窓材5は、平板状の形状としてあるが、これに限らず、例えば、レンズ状の形状としてもよい。
以下では、点光源の配光特性について説明した後、紫外線発光装置1の配光特性について説明する。
図6(a)は、点光源と見なせる光源10の配光特性の極座標表示による説明図である。図6(b)は、光源10の配光特性の直角座標表示による説明図である。
光源10の放射光強度の配光分布は、光源10の光取り出し面の中心点の法線方向の放射光強度をI、前記法線方向に対する角度である放射角度をθ、放射角度θの方向の放射光強度をIθとすれば、Iθ=Icosθ(nは1以上の実数)となる。よって、放射光強度Iにより規格化した放射光強度Iθ/Iの配光分布は、cosθとなる。
図6(a)及び図6(b)の各々において、A01、A02、A03及びA04は、規格化した放射光強度Iθ/Iが、cosθ、cosθ、cosθ及びcosθそれぞれの場合の配光特性である。図7は、点光源10による平面状の被照射面7上の配光分布の説明図である。図7において、A11、A12、A13及びA14は、配光特性がA01、A02、A03及びA04それぞれの場合の被照射面7上での放射照度分布である。
ところで、細菌の消毒等の目的で被照射物に紫外線を照射する場合、細菌の消毒に必要な紫外線照射量は、細菌の種類や生息条件等によって異なるが、照射強度〔W/cm〕×照射時間(sec)により表わすことができる。ここで、本願発明者らは、照射時間が同じなら、被照射領域内の紫外線の照射強度を略一定とすればよく、被照射領域の中央付近のみの照射強度を強くする必要性がないと考えた。そして、本願発明者らは、平面状の被照射面に紫外線を照射する場合、放射角度θの絶対値が小さな範囲(配光分布の中央部)では余分なエネルギが消費されてしまうと考えた。
そこで、本願発明者らは、図8(a)に示すように配光分布の中央部を平坦(フラット)にした配光特性を考えた。図8(a)及び図8(b)の配光分布は、図6(a)及び図6(b)の配光分布において1/2ビーム角の範囲で照射される被照射面を均一な放射光強度で照射できるようにした場合の配光分布である。ここにおいて、1/2ビーム角とは、放射光強度が最大値の1/2になる方向と光軸とのなす角度の2倍の角度を意味する。
図8(a)は、紫外線発光装置1の目標とする配光特性の極座標表示による説明図である。図8(b)は、紫外線発光装置1の目標とする配光特性の直角座標表示による説明図である。
図8(a)及び図8(b)の各々において、A21、A22、A23及びA24は、cosθ、cosθ、cosθ及びcosθそれぞれの場合の配光特性において1/2ビーム角で照射される被照射面を均一な放射光強度で照射できるようにした場合の配光特性である。図9は、紫外線発光装置1による被照射面7上の目標とする配光分布の説明図である。図9において、A31、A32、A33及びA34は、配光特性がA21、A22、A23及びA24それぞれの場合の被照射面7上での放射照度分布である。図9の配光分布は、被照射面7上で平坦部を有する配光分布である。
そして、紫外線発光装置1は、放射光強度Iθの放射角度依存性が、cosθ(nは1以上の実数)を同一出力の基準として、前記第1規定範囲ではcosθよりも小さくなり、前記第2規定範囲ではcosθよりも大きくなるように、前記複数個の紫外LEDチップ3が配置されている。これにより、紫外線発光装置1は、平面状の被照射面7(図4参照)での必要な照度を確保しつつ照度の均一化を図ることが可能となる。図5(a)では、前記第1規定範囲は、−19°<θ<19°としてあるが、この角度範囲は1/2ビーム角と同程度の角度範囲である。
図10は、紫外線発光装置1の実施例についての極座標表示での配光特性の実測例である。図10において、Axは、光軸に対してそれぞれ直交するX軸、Y軸を規定した場合に、光軸とX軸とを含む平面での配光特性を示し、Ayは、光軸とY軸とを含む平面での配光特性を示している。
図11は、紫外線発光装置1の前記実施例についての直角座標表示での配光特性の実測例である。図11では、光軸とX軸とを含む平面での実測の配光特性を実線で示し、光軸とX軸とを含む平面での仮想のcosθの配向特性を一点鎖線で示してある。
図12は、図11の配光特性に関して、仮想のcosθの配向特性の出力を実測例と同一出力となるように規格化した図である。図12では、紫外線発光装置1の前記実施例についての配光特性の説明図である。図12では、実線が、実測の配光特性を示し、一点鎖線が、規格化したcosθの配向特性を示している。図12から、紫外線発光装置1では、図5(a)のAと同様の配光特性が得られていることが分かる。よって、紫外線発光装置1では、平面状の被照射面7での必要な照度を確保しつつ照度の均一化を図ることが可能となる。
図13は、紫外線発光装置1の被照射面7上の照度分布図である。この照度分布図は、被照射面7上での放射照度のシミュレーション結果である。図13(a)は直角平面上での放射照度の分布を示している。図13(b)は、X軸上での放射照度の分布を示している。図13(c)は、Y軸上での放射照度の分布を示している。
図13からも、紫外線発光装置1では、平面状の被照射面7での必要な照度を確保しつつ照度の均一化を図ることが可能となるものと推考される。
紫外線発光装置1は、小型化及び低背化の要求によって、枠体4の形状等が制限されることも考えられる。このため、紫外線発光装置1では、図3に示すように、枠体4の高さ寸法をH2、紫外LEDチップ3の高さ寸法をH1、複数個の紫外LEDチップ3の実装エリアの幅をW1、枠体4の最大内径をW2としたときに、H1<H2≦W1/2であり、且つ、W2≦2×W1の条件を満たす場合も考えられる。このような場合、紫外線発光装置1は、複数個の紫外LEDチップ3の群を点光源とみなすことができず、リフレクタを構成する枠体4の形状設計のみで所望の配光分布を得ることが難しく、枠体4が、配光分布を微調整する程度の役割しか果たさないことがある。しかしながら、本実施形態の紫外線発光装置1では、複数個の紫外LEDチップ3が、実装基板2の前記一表面のうち平面視で枠体4により囲まれた領域2aにおいて、領域2aの中心2aaを避けて且つ中心2aaを囲んで配置されているので、複数個の紫外LEDチップ3の群の配置により、平面状の被照射面7での必要な照度を確保しつつ照度の均一化を図ることが可能となる。紫外線発光装置1は、小型化及び低背化を図ることによって、材料費の削減による低コスト化や、衛生器具(例えば、消毒器、浄水器、浄化器等)における比較的狭いスペースへの組み込みが可能となる。
紫外線発光装置1は、cosθ、cosθ、cosθのいずれかを同一出力の基準とする場合、枠体4がリフレクタを構成しているのが好ましい。紫外線発光装置1は、cosθを同一出力の基準とする場合、枠体4がリフレクタを構成していてもよいが、リフレクタを構成していなくてもよい。また、紫外線発光装置1は、cosθ、cosθのいずれかを同一出力の基準とする場合、窓材5が平凸型のレンズ形状を有しているのが好ましい。紫外線発光装置1は、cosθ、cosθのいずれかを同一出力の基準とする場合、窓材5が平凸型のレンズ形状を有していてもよいが、レンズ形状を有していない板状でもよい。
図14は、実施形態の紫外線発光装置の変形例1における要部説明図である。
紫外線発光装置1は、図14に示す第1変形例のように、窓材5が、平凸型の非球面レンズ部5aと、非球面レンズ部5aの外周部から全周に亘って外方に突出したフランジ5bと有した構成としてもよい。
非球面レンズ部5aは、紫外LEDチップ3から放射された紫外線の配光を制御するように光学設計されている。図14中の矢印付きの実線は、紫外LEDチップ3から放射された紫外線の進行方向の一例を模式的に示している。
フランジ5bは、窓材5を枠体4へ接合するための部位である。フランジ5bは、厚み方向の両面が平面状であるのが好ましい。紫外線発光装置1は、窓材5の材料として上述の硼珪酸ガラスを採用することにより、窓材5を成形により形成することが可能となる。窓材5は、フランジ5bが枠体4に接合されている。窓材5は、非球面レンズ部5aのうち実装基板2に近い側の第1レンズ面5aaが凸曲面からなり、実装基板2から遠い側の第2レンズ面5abが平面からなる。第1レンズ面5aを構成する凸曲面は、曲率が連続的に変化している。窓材5は、非球面レンズ部5aが、平面視において枠体4の内側に配置されているのが好ましい。
窓材5は、平凸型の非球面レンズ部5aを有していることにより、半球状の球面レンズにより構成されている場合に比べて、吸収損失を低減することが可能となる。
図15は、紫外線発光装置1の第1変形例における被照射面上の照度分布図である。この照度分布図は、被照射面7上での放射照度のシミュレーション結果である。図15(a)は、XY平面上での放射照度の分布を示している。図15(b)は、X軸上での放射照度の分布を示している。図15(c)は、Y軸上での放射照度の分布を示している。
図15からも、紫外線発光装置1では、平面状の被照射面7での必要な照度を確保しつつ照度の均一化を図ることが可能となるものと推考される。
また、紫外線発光装置1は、図16に示す第2変形例のように、窓材5の非球面レンズ部5aのうち実装基板2に近い側の第1レンズ面5aaが平面からなり、実装基板2から遠い側の第2レンズ面5abが凸曲面からなる構成としてもよい。第2レンズ面5abを構成する凸曲面は、曲率が連続的に変化している。図16中の矢印付きの実線は、紫外LEDチップ3から放射された紫外線の進行方向の一例を模式的に示している。
第1変形例の紫外線発光装置1と第2変形例の紫外線発光装置1とでは、第1変形例の紫外線発光装置1のほうが、フランジ5bを通る紫外線を低減でき、効率の低下を抑制でき、また、配光制御が容易になる。
1 紫外線発光装置
2 実装基板
2a 領域
2aa 中心
3 紫外LEDチップ
4 枠体(リフレクタ)
5 窓材
5a 非球面レンズ部
5b フランジ
5aa 第1レンズ面
5ab 第2レンズ面

Claims (3)

  1. 実装基板と、前記実装基板の一表面側に実装された複数個の紫外LEDチップと、前記実装基板の前記一表面側で前記複数個の前記紫外LEDチップを囲んで配置された枠体と、前記実装基板の前記一表面側で前記枠体及び前記複数個の前記紫外LEDチップを覆うように配置され各前記紫外LEDチップからの紫外線を透過可能な窓材とを備え、光軸に対する紫外線の放射角度をθ、放射角度θの方向の放射光強度をIθとし、放射角度θの範囲を、−90°〜90°のうち0°を含む第1規定範囲、絶対値が前記第1規定範囲内の値よりも大きい第2規定範囲とに分けたときに、放射光強度Iθの放射角度依存性が、cosθ(nは1以上の実数)を同一出力の基準として、前記第1規定範囲ではcosθよりも小さくなり、前記第2規定範囲ではcosθよりも大きくなるように、前記複数個の前記紫外LEDチップが、前記実装基板の前記一表面のうち平面視で前記枠体により囲まれた領域において、前記領域の中心を避けて且つ前記中心を囲んで配置されていることを特徴とする紫外線発光装置。
  2. 前記枠体は、各前記紫外LEDチップから側方へ放射された紫外線を前記窓材側へ反射するリフレクタであることを特徴とする請求項1記載の紫外線発光装置。
  3. 前記窓材は、前記紫外LEDチップから放射された紫外線の配光を制御する平凸型の非球面レンズ部と、前記非球面レンズ部の外周部から全周に亘って外方に突出したフランジとを有し、前記フランジが前記枠体に接合されており、前記実装基板に近い側の第1レンズ面が凸曲面からなり、前記実装基板から遠い側の第2レンズ面が平面からなることを特徴とする請求項1又は2記載の紫外線発光装置。
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