JP2014146014A - パターン形成装置及びパターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基材に形成された下地パターンの上に新たなパターンを形成する際、下地パターンの歪みが基材内で場所により異なっても、新たなパターンを下地パターンの歪みに合わせて高精度に形成する技術を提供する。
【解決手段】基材の表面を複数の区画A1,A2,A3,A4・・・An,B1,B2,B3,B4・・・Bnに分割し、分割した区画毎に予め定められた下地パターンの複数の特定点Pの位置を検出する。複数の演算回路により、走査方向に並んだ区画群A1,A2,A3,A4・・・An又はB1,B2,B3,B4・・・Bnについて、各区画の各特定点の位置の検出結果に基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成する。
【選択図】図13
【解決手段】基材の表面を複数の区画A1,A2,A3,A4・・・An,B1,B2,B3,B4・・・Bnに分割し、分割した区画毎に予め定められた下地パターンの複数の特定点Pの位置を検出する。複数の演算回路により、走査方向に並んだ区画群A1,A2,A3,A4・・・An又はB1,B2,B3,B4・・・Bnについて、各区画の各特定点の位置の検出結果に基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成する。
【選択図】図13
Description
本発明は、特定の波長の光によって重合や硬化等の化学反応を起こす感光性樹脂が塗布された基材へ光ビームを照射し、光ビームにより基材を走査して、基材にパターンを描画するパターン形成装置及びパターン形成方法に関する。
なお、本発明において、基材は、その表面又は内部にパターンが形成されるものであって、板状のもの(通常「基板」と呼ばれるもの)やフィルム状のものを含む。また、感光性樹脂には、フォトレジスト等の紫外線硬化樹脂、スクリーン印刷等の製版材に使用される樹脂、ホログラフィーの記録媒体用の樹脂、ラピッドプロトタイピングに使用される樹脂等が含まれる。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基材やカラーフィルタ基材、プラズマディスプレイパネル用基材、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基材等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基材上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、従来、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基材上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基材との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基材へ転写するプロキシミティ方式とがあった。
近年、フォトレジストが塗布された基材へ光ビームを照射し、光ビームにより基材を走査して、基材にパターンを描画する露光装置が開発されている。光ビームにより基材を走査して、基材にパターンを直接描画するため、高価なマスクが不要となる。また、描画データ及び走査のプログラムを変更することにより、様々な種類の基材に対応することができる。
特許文献1には、基材にパターンを直接描画する光ビーム方式において発生する被描画体の描画パターンの変形を補正する技術が開示されている。
プロキシミティ方式では、露光時にマスクと基材とが平行でないと、基材へ転写されるパターンに歪みが発生する。マスクには自重によりたわみが発生し、たわみ量はマスク内で場所により異なるため、基材へ転写されるパターンの歪みは、基材内で場所により異なってくる。また、基材にパターンを直接描画する方式では、基材と光ビーム照射装置とを相対的に移動して光ビームによる基材の走査を行うが、その際、基材と光ビーム照射装置とを平行に保って移動しないと、基材と光ビーム照射装置との間隔が変動するため、基材に描画されるパターンに歪みが発生する。しかしながら、基材と光ビーム照射装置とを完全に平行に保って移動することは困難であり、基材に描画されるパターンの歪みは、基材内で場所により異なってくる。
この様に、プロキシミティ方式又は基材にパターンを直接描画する方式により基材に形成された下地パターンの上に、新たなパターンを形成する場合、下地パターンの歪みが基材内で場所により異なるため、新たに形成するパターンが、基材内で場所により下地パターンからずれてしまうという問題があった。
本発明の課題は、基材に形成された下地パターンの上に新たなパターンを形成する際、下地パターンの歪みが基材内で場所により異なっても、新たなパターンを下地パターンの歪みに合わせて高精度に形成することである。また、本発明の課題は、下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを、下地パターンの局所的な歪みに合わせて短時間に効率良く作成することである。
本発明のパターン形成装置は、下地パターンが形成され、下地パターンの上に感光性樹脂が塗布された基材を支持するチャックと、光ビームを変調する空間的光変調器、描画データに基づいて空間的光変調器を駆動する駆動回路、及び空間的光変調器により変調された光ビームを照射する照射光学系を有する光ビーム照射装置と、チャックと光ビーム照射装置とを相対的に移動する移動手段とを備え、移動手段によりチャックと光ビーム照射装置とを相対的に移動しながら、光ビーム照射装置からの光ビームにより基材を走査し、移動手段によりチャックと光ビーム照射装置とを走査方向と直交する方向へ相対的に移動して、基材の走査領域を変更し、光ビームによる基材の走査を複数回行って、基材にパターンを描画するパターン形成装置であって、基材の表面を複数の区画に分割し、分割した区画毎に予め定められた下地パターンの複数の特定点の位置を検出する検出手段と、走査方向に並んだ区画群について、検出手段の検出結果に基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成する複数の演算回路、移動手段によるチャックと光ビーム照射装置との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、移動後の走査領域における走査方向に並んだ区画群について、検出手段の検出結果を各演算回路へそれぞれ供給する下地パターンデータ供給部、及び移動手段によるチャックと光ビーム照射装置との走査方向への相対的な移動に応じて、複数の演算回路の出力の内の1つを選択して光ビーム照射装置の駆動回路へ供給する描画データ供給部を有する描画制御手段とを備えたものである。
また、本発明のパターン形成方法は、下地パターンが形成され、下地パターンの上に感光性樹脂が塗布された基材をチャックで支持し、チャックと、光ビームを変調する空間的光変調器、描画データに基づいて空間的光変調器を駆動する駆動回路、及び空間的光変調器により変調された光ビームを照射する照射光学系を有する光ビーム照射装置とを、相対的に移動しながら、光ビーム照射装置からの光ビームにより基材を走査し、チャックと光ビーム照射装置とを走査方向と直交する方向へ相対的に移動して、基材の走査領域を変更し、光ビームによる基材の走査を複数回行って、基材にパターンを描画するパターン形成方法であって、基材の表面を複数の区画に分割し、分割した区画毎に予め定められた下地パターンの複数の特定点の位置を検出し、チャックと光ビーム照射装置との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、移動後の走査領域における走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を複数の演算回路へそれぞれ供給し、複数の演算回路により、走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果に基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成し、チャックと光ビーム照射装置との走査方向への相対的な移動に応じて、複数の演算回路の出力の内の1つを選択して光ビーム照射装置の駆動回路へ供給するものである。
基材の表面を複数の区画に分割し、分割した区画毎に予め定められた下地パターンの複数の特定点の位置を検出し、各区画の各特定点の位置の検出結果に基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを作成するので、下地パターンの歪みが基材内で場所により異なっても、新たなパターンが下地パターンの歪みに合わせて高精度に形成される。そして、複数の演算回路により、走査方向に並んだ区画群について、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成するので、下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データが、下地パターンの局所的な歪みに合わせて短時間に効率良く作成される。
さらに、本発明のパターン形成装置は、描画制御手段の下地パターンデータ供給部が、走査方向に並んだ区画群について、検出手段の検出結果を重複して記憶する複数のメモリ群を、区画群毎に有し、移動手段によるチャックと光ビーム照射装置との走査方向への相対的な移動に応じて、各メモリ群の内の1つに記憶された検出手段の検出結果を選択する複数の第1の選択回路と、移動手段によるチャックと光ビーム照射装置との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、複数の第1の選択回路の出力の内の1つを選択する複数の第2の選択回路とを有するものである。
また、本発明のパターン形成方法は、走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を重複して記憶する複数のメモリ群を、区画群毎に設け、複数の第1の選択回路により、チャックと光ビーム照射装置との走査方向への相対的な移動に応じて、各メモリ群の内の1つに記憶された各区画の各特定点の位置の検出結果を選択し、複数の第2の選択回路により、チャックと光ビーム照射装置との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、複数の第1の選択回路の出力の内の1つを選択して、各演算回路へ供給するものである。
走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を重複して記憶する複数のメモリ群を、区画群毎に設けることにより、複数の第1及び第2の選択回路を用いた簡単な構成で、チャックと光ビーム照射装置との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、移動後の走査領域における走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を複数の演算回路へそれぞれ供給することができる。
さらに、本発明のパターン形成装置は、光ビーム照射装置の空間的光変調器が、光ビームを反射する複数の微小なミラーを直交する二方向に配列して構成され、走査方向に対して所定の角度だけ傾いて配置され、描画制御手段の描画データ供給部が、走査方向に並んだ区画群について、各区画の走査方向の境界を、光ビーム照射装置の空間的光変調器の傾きに応じて決定する境界判定回路を有するものである。
また、本発明のパターン形成方法は、光ビーム照射装置の空間的光変調器を、光ビームを反射する複数の微小なミラーを直交する二方向に配列して構成して、走査方向に対して所定の角度だけ傾けて配置し、走査方向に並んだ区画群について、各区画の走査方向の境界を、光ビーム照射装置の空間的光変調器の傾きに応じて決定するものである。
光ビームを反射する複数の微小なミラーを直交する二方向に配列して構成された空間的光変調器を、走査方向に対して傾けて配置すると、直交する二方向に配列された複数のミラーのいずれかが、隣接するミラー間の隙間に対応する箇所をカバーするので、パターンの描画を隙間無く行うことができる。走査方向に並んだ区画群について、各区画の走査方向の境界を、光ビーム照射装置の空間的光変調器の傾きに応じて決定することにより、空間的光変調器の傾きに応じた設計値マップの描画データから、各区画のデータを適切に選択して、描画データを作成することができる。
本発明によれば、基材の表面を複数の区画に分割し、分割した区画毎に予め定められた下地パターンの複数の特定点の位置を検出し、各区画の各特定点の位置の検出結果に基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを作成することにより、下地パターンの歪みが基材内で場所により異なっても、新たなパターンを下地パターンの歪みに合わせて高精度に形成することができる。そして、複数の演算回路により、走査方向に並んだ区画群について、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成することにより、下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを、下地パターンの局所的な歪みに合わせて短時間に効率良く作成することができる。
さらに、走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を重複して記憶する複数のメモリ群を、区画群毎に設けることにより、複数の第1及び第2の選択回路を用いた簡単な構成で、チャックと光ビーム照射装置との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、移動後の走査領域における走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を複数の演算回路へそれぞれ供給することができる。
さらに、走査方向に並んだ区画群について、各区画の走査方向の境界を、光ビーム照射装置の空間的光変調器の傾きに応じて決定することにより、空間的光変調器の傾きに応じた設計値マップの描画データから、各区画のデータを適切に選択して、描画データを作成することができる。
図1は、本発明の一実施の形態によるパターン形成装置の概略構成を示す図である。また、図2は本発明の一実施の形態によるパターン形成装置の側面図、図3は本発明の一実施の形態によるパターン形成装置の正面図である。パターン形成装置は、ベース3、Xガイド4、移動ステージ、チャック10、ゲート11、光ビーム照射装置20、リニアスケール31,33、エンコーダ32,34、エンコーダ信号分配器35、レーザー測長系、レーザー測長系制御装置40、CCDカメラ47、画像処理装置48、ステージ駆動回路60、及び主制御装置70を含んで構成されている。なお、図2及び図3では、エンコーダ信号分配器35、レーザー測長系のレーザー光源41、レーザー測長系制御装置40、画像処理装置48、ステージ駆動回路60、及び主制御装置70が省略されている。パターン形成装置は、これらの他に、基材1をチャック10へ搬入し、また基材1をチャック10から搬出する基材搬送ロボット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
図1及び図2において、チャック10は、基材1の受け渡しを行う受け渡し位置にある。受け渡し位置において、図示しない基材搬送ロボットにより基材1がチャック10へ搬入され、また図示しない基材搬送ロボットにより基材1がチャック10から搬出される。チャック10は、基材1の裏面を真空吸着して支持する。基材1の表面には、フォトレジスト等の感光性樹脂が塗布されている。
基材1にパターンの描画を行う描画位置の上空に、ベース3をまたいでゲート11が設けられている。ゲート11には、複数の光ビーム照射装置20が搭載されている。なお、本実施の形態は、4つの光ビーム照射装置20を用いたパターン形成装置の例を示しているが、光ビーム照射装置の数はこれに限らず、本発明は1つ又は2つ以上の光ビーム照射装置を用いたパターン形成装置に適用される。
図4は、光ビーム照射装置の概略構成を示す図である。光ビーム照射装置20は、光ファイバー22、レンズ23、ミラー24、DMD(Digital Micromirror Device)25、投影レンズ26、及びDMD駆動回路27を含んで構成されている。光ファイバー22は、レーザー光源ユニット21から発生された特定の波長の光ビームを、光ビーム照射装置20内へ導入する。光ファイバー22から射出された光ビームは、レンズ23及びミラー24を介して、DMD25へ照射される。DMD25は、光ビームを反射する複数の微小なミラーを直交する二方向に配列して構成された空間的光変調器であり、各ミラーの角度を変更して光ビームを変調する。DMD25により変調された光ビームは、投影レンズ26を含むヘッド部20aから照射される。DMD駆動回路27は、主制御装置70から供給された描画データに基づいて、DMD25の各ミラーの角度を変更する。
なお、図4は、レーザー光源ユニットを用いた光ビーム照射装置の例を示しているが、光ビーム照射装置の光源として、水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ等の様に、高圧ガスをバルブ内に封入したランプを使用してもよい。
図2及び図3において、チャック10は、移動ステージに搭載されている。図5は、移動ステージの側面図である。また、図6は、移動ステージの正面図である。移動ステージは、Xステージ5、Yガイド6、Yステージ7、θステージ8、及びZ−チルト機構9を含んで構成されている。Xステージ5は、ベース3に設けられたXガイド4に搭載され、Xガイド4に沿ってX方向へ移動する。Yステージ7は、Xステージ5に設けられたYガイド6に搭載され、Yガイド6に沿ってY方向へ移動する。θステージ8は、Yステージ7に搭載され、θ方向へ回転する。Xステージ5、Yステージ7、及びθステージ8には、ボールねじ及びモータや、リニアモータ等の図示しない駆動機構が設けられており、各駆動機構は、図1のステージ駆動回路60により駆動される。Z−チルト機構9は、θステージ8に搭載され、チャック10の裏面を3点で支持して、チャック10をZ方向へ移動及びチルトする。
θステージ8のθ方向への回転により、チャック10に搭載された基材1は、直交する二辺がX方向及びY方向へ向く様に回転される。Xステージ5のX方向への移動により、チャック10は、受け渡し位置と描画位置との間を移動される。描画位置において、Xステージ5のX方向への移動により、各光ビーム照射装置20のヘッド部20aから照射された光ビームが、基材1をX方向へ走査する。また、Yステージ7のY方向への移動により、各光ビーム照射装置20のヘッド部20aから照射された光ビームによる基材1の走査領域が、Y方向へ移動される。図1において、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、θステージ8のθ方向へ回転、Xステージ5のX方向への移動、及びYステージ7のY方向への移動を行う。
図7は、DMDのミラー部の一例を示す図である。光ビーム照射装置20のDMD25は、光ビーム照射装置20からの光ビームによる基材1の走査方向(X方向)に対して、所定の角度θだけ傾いて配置されている。DMD25を、走査方向に対して傾けて配置すると、直交する二方向に配列された複数のミラー25aのいずれかが、隣接するミラー25a間の隙間に対応する箇所をカバーするので、パターンの描画を隙間無く行うことができる。
なお、本実施の形態では、Xステージ5によりチャック10をX方向へ移動することによって、光ビーム照射装置20からの光ビームによる基材1の走査を行っているが、光ビーム照射装置20を移動することにより、光ビーム照射装置20からの光ビームによる基材1の走査を行ってもよい。また、本実施の形態では、Yステージ7によりチャック10をY方向へ移動することによって、光ビーム照射装置20からの光ビームによる基材1の走査領域を変更しているが、光ビーム照射装置20を移動することにより、光ビーム照射装置20からの光ビームによる基材1の走査領域を変更してもよい。
図1及び図2において、ベース3には、X方向へ伸びるリニアスケール31が設置されている。リニアスケール31には、Xステージ5のX方向への移動量を検出するための目盛が付けられている。また、Xステージ5には、Y方向へ伸びるリニアスケール33が設置されている。リニアスケール33には、Yステージ7のY方向への移動量を検出するための目盛が付けられている。
図1及び図3において、Xステージ5の一側面には、リニアスケール31に対向して、エンコーダ32が取り付けられている。エンコーダ32は、リニアスケール31の目盛を検出して、パルス信号をエンコーダ信号分配器35へ出力する。また、図1及び図2において、Yステージ7の一側面には、リニアスケール33に対向して、エンコーダ34が取り付けられている。エンコーダ34は、リニアスケール33の目盛を検出して、パルス信号をエンコーダ信号分配器35へ出力する。主制御装置70は、エンコーダ信号分配器35を介して、エンコーダ32,34のパルス信号を入力する。そして、主制御装置70は、エンコーダ32のパルス信号をカウントして、Xステージ5のX方向への移動量を検出し、エンコーダ34のパルス信号をカウントして、Yステージ7のY方向への移動量を検出する。
また、ステージ駆動回路60は、エンコーダ信号分配器35を介して、エンコーダ32,34のパルス信号を入力する。そして、ステージ駆動回路60は、エンコーダ32のパルス信号をカウントして、Xステージ5のX方向への移動量を検出し、エンコーダ34のパルス信号をカウントして、Yステージ7のY方向への移動量を検出し、Xステージ5及びYステージ7をフィードバック制御する。
図8は、レーザー測長系の動作を説明する図である。なお、図8においては、図1に示したゲート11、光ビーム照射装置20、CCDカメラ47、及び画像処理装置48が省略されている。レーザー測長系は、レーザー干渉式の測長系であって、レーザー光源41、レーザー干渉計42,44、及びバーミラー43,45を含んで構成されている。Y方向へ伸びるバーミラー43は、図5及び図6に示す様に、アーム51によりYステージ7のY方向へ伸びる一側面に取り付けられている。また、X方向へ伸びるバーミラー45は、図5及び図6に示す様に、アーム52によりYステージ7のX方向へ伸びる一側面に取り付けられている。本実施の形態では、Y方向へ伸びるバーミラー43が、アーム51により、移動ステージに搭載されたチャック10の高さに取り付けられている。
図8において、レーザー干渉計42は、レーザー光源41からのレーザー光をバーミラー43へ照射し、バーミラー43により反射されたレーザー光を受光して、レーザー光源41からのレーザー光とバーミラー43により反射されたレーザー光との干渉を測定する。本実施の形態では、Y方向へ伸びるバーミラー43が、アーム51により、移動ステージに搭載されたチャック10の高さに取り付けられているので、レーザー干渉計42は、レーザー光源41からのレーザー光とバーミラー43により反射されたレーザー光との干渉をチャック10の高さで測定する。この測定は、Y方向の2箇所で行う。レーザー測長系制御装置40は、主制御装置70の制御により、レーザー干渉計42の測定結果から、移動ステージのX方向の位置を検出する。
一方、レーザー干渉計44は、レーザー光源41からのレーザー光をバーミラー45へ照射し、バーミラー45により反射されたレーザー光を受光して、レーザー光源41からのレーザー光とバーミラー45により反射されたレーザー光との干渉を測定する。レーザー測長系制御装置40は、主制御装置70の制御により、レーザー干渉計44の測定結果から、移動ステージのY方向の位置を検出する。
図1及び図2において、移動ステージによるチャック10の移動範囲の上空には、CCDカメラ47が設けられている。本実施の形態では、図2に示す様に、CCDカメラ47がゲート11の側面に取り付けられているが、CCDカメラ47を他の支持部材によりチャック10の移動範囲の上空に設置してもよい。
本発明では、基材1の表面が複数の区画に分割され、分割された区画毎に、下地パターンの複数の特定点が予め定められている。図9は、基材の表面の区画の一例を示す図である。図9は、基材1の表面を破線で区切った4つの区画A1,A2,B1,B2に分割し、特定点Pを各区画の四隅に設けた例を示している。基材1の表面をさらに多くの区画に分割してもよい。また、特定点を各区画の四隅以外の箇所に設けてもよく、各区画にさらに多くの特定点を設けてもよい。各区画の特定点は、パターン2上の任意の点を用いてもよく、また専用のマークとして形成されたものであってもよい。
図9(a)は下地パターンに歪みが無い場合を示し、図9(b)は下地パターンに局所的な歪みが発生した場合を示している。下地パターンに局所的な歪みが発生した図9(b)では、形成されたパターン2の歪みが、基材1の場所により異なり、パターン2の縦横の変形の割合が各区画A1,A2,B1,B2で異なっている。
図1において、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、下地パターンの各区画の各特定点がCCDカメラ47の真下に来る様に、移動ステージによりチャック10を移動する。図10は、CCDカメラの動作を説明する図である。CCDカメラ47は、下地パターンの各区画の各特定点の画像を取得する。図1において、画像処理装置48は、CCDカメラ47が出力した画像信号を処理して、下地パターンの各区画の各特定点の位置を検出する。
図4において、主制御装置70は、光ビーム照射装置20のDMD駆動回路27へ描画データを供給する描画制御部を有する。図11は、描画制御部の概略構成を示す図である。描画制御部71は、メモリ72,76、バンド幅設定部73、中心点座標決定部74、座標決定部75、及び描画データ作成部77を含んで構成されている。なお、図11では、エンコーダ32,34と主制御装置70との間に設けられたエンコーダ信号分配器35が省略されている。
メモリ76には、設計値マップが格納されている。設計値マップには、描画データがXY座標で示されている。描画データ作成部77は、後述する様に、画像処理装置48が検出した下地パターンの各区画の各特定点の位置に基づき、メモリ76に格納された設計値マップの描画データから、各光ビーム照射装置20のDMD駆動回路27へ供給する描画データを作成する。メモリ72は、描画データ作成部77が作成した描画データを、そのXY座標をアドレスとして記憶する。
バンド幅設定部73は、メモリ72から読み出す描画データのY座標の範囲を決定することにより、光ビーム照射装置20のヘッド部20aから照射される光ビームのY方向のバンド幅を設定する。
レーザー測長系制御装置40は、描画位置におけるパターンの描画を開始する前の移動ステージのXY方向の位置を検出する。中心点座標決定部74は、レーザー測長系制御装置40が検出した移動ステージのXY方向の位置から、パターンの描画を開始する前のチャック10の中心点のXY座標を決定する。図1において、光ビーム照射装置20からの光ビームにより基材1の走査を行う際、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、Xステージ5によりチャック10をX方向へ移動させる。基材1の走査領域を移動する際、主制御装置70は、ステージ駆動回路60を制御して、Yステージ7によりチャック10をY方向へ移動させる。図11において、中心点座標決定部74は、エンコーダ32,34からのパルス信号をカウントして、Xステージ5のX方向への移動量及びYステージ7のY方向への移動量を検出し、チャック10の中心点のXY座標を決定する。
座標決定部75は、中心点座標決定部74が決定したチャック10の中心点のXY座標に基づき、各光ビーム照射装置20のDMD駆動回路27へ供給する描画データのXY座標を決定する。メモリ72は、座標決定部75が決定したXY座標をアドレスとして入力し、入力したXY座標のアドレスに記憶された描画データを、各光ビーム照射装置20のDMD駆動回路27へ出力する。
図12は、描画データ作成部のブロック図である。描画データ作成部77は、下地パターンデータ供給部80、演算回路87,88、及び描画データ供給部90を含んで構成されている。下地パターンデータ供給部80は、メモリ群81a,81b,82a,82b、第1の選択回路83a,83b,84a,84b、及び第2の選択回路85,86を含んで構成されている。また、描画データ供給部90は、メモリ91,93、選択回路92,95、及び境界判定回路94を含んで構成されている。
図13は、描画データ作成部の動作を説明する図である。図13においては、基材1の表面が、破線で区切った区画A1,A2,A3,A4・・・An,B1,B2,B3,B4・・・Bnに分割され、特定点Pが各区画の四隅に設けられている。図12において、下地パターンデータ供給部80のメモリ群81aとメモリ群82aは、走査方向に並んだ区画群A1,A2,A3,A4・・・Anについて、画像処理装置48により検出された各区画の各特定点の位置のデータを記憶する。また、メモリ群81bとメモリ群82bは、走査方向に並んだ区画群B1,B2,B3,B4・・・Bnについて、画像処理装置48により検出された各区画の各特定点の位置のデータを記憶する。
なお、区画群A1,A2,A3,A4・・・Anの最初の区画A1と最後の区画Anについては、メモリ群81aとメモリ群82aとで重複して記憶する必要はなく、区画群B1,B2,B3,B4・・・Bnの最初の区画B1と最後の区画Bnについては、メモリ群81bとメモリ群82bとで重複して記憶する必要はない。
走査方向に並んだ区画群がさらに多数ある場合、下地パターンデータ供給部80は、走査方向に並んだ区画群について、画像処理装置48により検出された各区画の各特定点の位置のデータを記憶する複数のメモリ群を、区画群毎に有する。
下地パターンデータ供給部80の第1の選択回路83a,84aは、座標決定部75が決定したX座標に応じて、各メモリ群81a,82aの内の1つに記憶された各区画の各特定点の位置のデータをそれぞれ選択する。また、第1の選択回路83b,84bは、座標決定部75が決定したX座標に応じて、各メモリ群81b,82bの内の1つに記憶された各区画の各特定点の位置のデータをそれぞれ選択する。
下地パターンデータ供給部80の第2の選択回路85は、座標決定部75が決定したX座標に応じて、第1の選択回路83a,83bの出力の内の1つを選択して、演算回路87へ供給する。また、第2の選択回路86は、座標決定部75が決定したX座標に応じて、第1の選択回路84a,84bの出力の内の1つを選択して、演算回路88へ供給する。一方、メモリ76は、座標決定部75が決定したX座標に応じて、設計値マップの描画データを、演算回路87,88及び境界判定回路94へ供給する。
本実施の形態では、下地パターンデータ供給部80が、走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を重複して記憶する複数のメモリ群を、区画群毎に有することにより、第1の選択回路83a,83b,84a,84b、及び第2の選択回路85,86を用いた簡単な構成で、チャック10と光ビーム照射装置20との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、移動後の走査領域における走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を複数の演算回路87,88へそれぞれ供給することができる。
演算回路87,88は、走査方向に並んだ区画群A1,A2,A3,A4・・・An又は区画群B1,B2,B3,B4・・・Bnについて、各区画の各特定点の位置のデータに基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の設計値マップの描画データから、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成する。各演算回路87,88の動作は、例えば、特許文献1に記載された座標補正演算部の動作と同様である。
基材1の表面を複数の区画に分割し、分割した区画毎に予め定められた下地パターンの複数の特定点の位置を検出し、各区画の各特定点の位置の検出結果に基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを作成するので、下地パターンの歪みが基材1内で場所により異なっても、新たなパターンが下地パターンの歪みに合わせて高精度に形成される。そして、複数の演算回路87,88により、走査方向に並んだ区画群について、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成するので、下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データが、下地パターンの局所的な歪みに合わせて短時間に効率良く作成される。
描画データ供給部90の各メモリ91は、予め定められた各区画の境界のX座標のデータを記憶している。選択回路92は、座標決定部75が決定したX座標に応じて、各メモリ91の内の1つに記憶された各区画の境界のX座標のデータを選択する。
メモリ93には、光ビーム照射装置20のDMD25の走査方向(X方向)に対する傾斜率が記憶されている。境界判定回路94は、選択回路92から出力された各区画の境界のX座標のデータと、メモリ76に格納された設計値マップの描画データとから、各区画の走査方向の境界を、メモリ93に記憶されたDMD25の傾斜率に応じて決定する。選択回路95は、境界判定回路94が決定した各区画の走査方向の境界に応じて、演算回路87,88の出力の内の1つを選択して、光ビーム照射装置20のDMD駆動回路27へ供給する。
図14及び図15は、光ビームによる基材の走査を説明する図である。図14及び図15は、4つの光ビーム照射装置20からの4本の光ビームにより、基材1のX方向の走査を4回行って、基材1全体を走査する例を示している。図14及び図15においては、各光ビーム照射装置20のヘッド部20aが破線で示されている。各光ビーム照射装置20のヘッド部20aから照射された光ビームは、Y方向にバンド幅Wを有し、Xステージ5のX方向への移動によって、基材1を矢印で示す方向へ走査する。
図14(a)は、1回目の走査を示し、X方向への1回目の走査により、図14(a)に灰色で示す走査領域でパターンの描画が行われる。1回目の走査が終了すると、Yステージ7のY方向への移動により、基材1がY方向へバンド幅Wと同じ距離だけ移動される。図14(b)は、2回目の走査を示し、X方向への2回目の走査により、図14(b)に灰色で示す走査領域でパターンの描画が行われる。2回目の走査が終了すると、Yステージ7のY方向への移動により、基材1がY方向へバンド幅Wと同じ距離だけ移動される。図15(a)は、3回目の走査を示し、X方向への3回目の走査により、図15(a)に灰色で示す走査領域でパターンの描画が行われる。3回目の走査が終了すると、Yステージ7のY方向への移動により、基材1がY方向へバンド幅Wと同じ距離だけ移動される。図15(b)は、4回目の走査を示し、X方向への4回目の走査により、図15(b)に灰色で示す走査領域でパターンの描画が行われ、基材1全体の走査が終了する。
複数の光ビーム照射装置20からの複数の光ビームにより基材1の走査を並行して行うことにより、基材1全体の走査に掛かる時間を短くすることができ、タクトタイムを短縮することができる。
なお、図14及び図15では、基材1のX方向の走査を4回行って、基材1全体を走査する例を示したが、走査の回数はこれに限らず、基材1のX方向の走査を3回以下又は5回以上行って、基材1全体を走査してもよい。
以上説明した実施の形態によれば、基材1の表面を複数の区画に分割し、分割した区画毎に予め定められた下地パターンの複数の特定点の位置を検出し、各区画の各特定点の位置の検出結果に基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを作成することにより、下地パターンの歪みが基材1内で場所により異なっても、新たなパターンを下地パターンの歪みに合わせて高精度に形成することができる。そして、複数の演算回路87,88により、走査方向に並んだ区画群について、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成することにより、下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを、下地パターンの局所的な歪みに合わせて短時間に効率良く作成することができる。
さらに、走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を重複して記憶する複数のメモリ群を、区画群毎に設けることにより、第1の選択回路83a,83b,84a,84b、及び第2の選択回路85,86を用いた簡単な構成で、チャック10と光ビーム照射装置20との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、移動後の走査領域における走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を複数の演算回路87,88へそれぞれ供給することができる。
さらに、走査方向に並んだ区画群について、各区画の走査方向の境界を、光ビーム照射装置20のDMD25の傾きに応じて決定することにより、DMD25の傾きに応じた設計値マップの描画データから、各区画のデータを適切に選択して、描画データを作成することができる。
本発明は、印刷技術によりフレキシブル基板等に表示回路、電子回路、電子部品等を作成するプリンタブルエレクトロニクス分野において、基材(基板、フィルム等)に印刷用の版(マスク)をパターニングする際に適用することができる。また、本発明は、パッケージ基材を含むプリント配線基材分野又は半導体分野において、高精細な永久パターン(保護膜、層間絶縁膜、ソルダーレジストパターン等)を形成する際にも適用することができる。これらの技術分野の製品として、例えば、電子ペーパー、電子看板、プリンタブルTFT等がある。
本発明は、特定の波長の光によって重合や硬化等の化学反応を起こす感光性樹脂を用いた基材の表面改質にも適用することができる。また、本発明は、半導体のSi貫通電極(through−silicon via,TSV)のチップ間のリペア配線等のパターンの形成にも適用することができる。
さらに、本発明は、印刷の版を作成する装置、輪転機の版作成装置、リソグラフやプリポート等のステンシル印刷装置又は孔版印刷装置等にも適用できる。また、本発明は、スクリーン印刷等の製版装置、半導体装置のリペア装置、パッケージ基材を含むプリント配線基材製造装置、フラットパネルディスプレイやプリント基材等の微細な電極パターンや露光用マスクのパターン作成装置にも適用することができる。
基材には、ウエハ、プリント基材、フラットパネルディスプレイ、マスク、レチクル等や、雑誌、新聞、本等の複写に用いられる板型が含まれ、さらに、それらをフィルム状にしたものも含まれる。
本発明は、特定の波長の光によって重合や硬化等の化学反応を起こす感光性樹脂を用いた基材の表面改質にも適用することができる。また、本発明は、半導体のSi貫通電極(through−silicon via,TSV)のチップ間のリペア配線等のパターンの形成にも適用することができる。
さらに、本発明は、印刷の版を作成する装置、輪転機の版作成装置、リソグラフやプリポート等のステンシル印刷装置又は孔版印刷装置等にも適用できる。また、本発明は、スクリーン印刷等の製版装置、半導体装置のリペア装置、パッケージ基材を含むプリント配線基材製造装置、フラットパネルディスプレイやプリント基材等の微細な電極パターンや露光用マスクのパターン作成装置にも適用することができる。
基材には、ウエハ、プリント基材、フラットパネルディスプレイ、マスク、レチクル等や、雑誌、新聞、本等の複写に用いられる板型が含まれ、さらに、それらをフィルム状にしたものも含まれる。
1 基材
2 パターン
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6 Yガイド
7 Yステージ
8 θステージ
9 Z−チルト機構
10 チャック
11 ゲート
20 光ビーム照射装置
20a ヘッド部
21 レーザー光源ユニット
22 光ファイバー
23 レンズ
24 ミラー
25 DMD(Digital Micromirror Device)
26 投影レンズ
27 DMD駆動回路
31,33 リニアスケール
32,34 エンコーダ
35 エンコーダ信号分配器
40 レーザー測長系制御装置
41 レーザー光源
42,44 レーザー干渉計
43,45 バーミラー
47 CCDカメラ
48 画像処理装置
51,52 アーム
60 ステージ駆動回路
70 主制御装置
71 描画制御部
72,76 メモリ
73 バンド幅設定部
74 中心点座標決定部
75 座標決定部
77 描画データ作成部
80 下地パターンデータ供給部
81a,81b,82a,82b メモリ群
83a,83b,84a,84b 第1の選択回路
85,86 第2の選択回路
87,88 演算回路
90 描画データ供給部
91,93 メモリ
92,95 選択回路
94 境界判定回路
2 パターン
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6 Yガイド
7 Yステージ
8 θステージ
9 Z−チルト機構
10 チャック
11 ゲート
20 光ビーム照射装置
20a ヘッド部
21 レーザー光源ユニット
22 光ファイバー
23 レンズ
24 ミラー
25 DMD(Digital Micromirror Device)
26 投影レンズ
27 DMD駆動回路
31,33 リニアスケール
32,34 エンコーダ
35 エンコーダ信号分配器
40 レーザー測長系制御装置
41 レーザー光源
42,44 レーザー干渉計
43,45 バーミラー
47 CCDカメラ
48 画像処理装置
51,52 アーム
60 ステージ駆動回路
70 主制御装置
71 描画制御部
72,76 メモリ
73 バンド幅設定部
74 中心点座標決定部
75 座標決定部
77 描画データ作成部
80 下地パターンデータ供給部
81a,81b,82a,82b メモリ群
83a,83b,84a,84b 第1の選択回路
85,86 第2の選択回路
87,88 演算回路
90 描画データ供給部
91,93 メモリ
92,95 選択回路
94 境界判定回路
Claims (6)
- 下地パターンが形成され、下地パターンの上に感光性樹脂が塗布された基材を支持するチャックと、
光ビームを変調する空間的光変調器、描画データに基づいて空間的光変調器を駆動する駆動回路、及び空間的光変調器により変調された光ビームを照射する照射光学系を有する光ビーム照射装置と、
前記チャックと前記光ビーム照射装置とを相対的に移動する移動手段とを備え、
前記移動手段により前記チャックと前記光ビーム照射装置とを相対的に移動しながら、前記光ビーム照射装置からの光ビームにより基材を走査し、前記移動手段により前記チャックと前記光ビーム照射装置とを走査方向と直交する方向へ相対的に移動して、基材の走査領域を変更し、光ビームによる基材の走査を複数回行って、基材にパターンを描画するパターン形成装置であって、
基材の表面を複数の区画に分割し、分割した区画毎に予め定められた下地パターンの複数の特定点の位置を検出する検出手段と、
走査方向に並んだ区画群について、前記検出手段の検出結果に基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成する複数の演算回路、前記移動手段による前記チャックと前記光ビーム照射装置との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、移動後の走査領域における走査方向に並んだ区画群について、前記検出手段の検出結果を各演算回路へそれぞれ供給する下地パターンデータ供給部、及び前記移動手段による前記チャックと前記光ビーム照射装置との走査方向への相対的な移動に応じて、複数の演算回路の出力の内の1つを選択して前記光ビーム照射装置の駆動回路へ供給する描画データ供給部を有する描画制御手段とを備えたことを特徴とするパターン形成装置。 - 前記描画制御手段の下地パターンデータ供給部は、
走査方向に並んだ区画群について、前記検出手段の検出結果を重複して記憶する複数のメモリ群を、区画群毎に有し、
前記移動手段による前記チャックと前記光ビーム照射装置との走査方向への相対的な移動に応じて、各メモリ群の内の1つに記憶された前記検出手段の検出結果を選択する複数の第1の選択回路と、
前記移動手段による前記チャックと前記光ビーム照射装置との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、前記複数の第1の選択回路の出力の内の1つを選択する複数の第2の選択回路とを有することを特徴とする請求項1に記載のパターン形成装置。 - 前記光ビーム照射装置の空間的光変調器は、光ビームを反射する複数の微小なミラーを直交する二方向に配列して構成され、走査方向に対して所定の角度だけ傾いて配置され、
前記描画制御手段の描画データ供給部は、走査方向に並んだ区画群について、各区画の走査方向の境界を、前記光ビーム照射装置の空間的光変調器の傾きに応じて決定する境界判定回路を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパターン形成装置。 - 下地パターンが形成され、下地パターンの上に感光性樹脂が塗布された基材をチャックで支持し、
チャックと、光ビームを変調する空間的光変調器、描画データに基づいて空間的光変調器を駆動する駆動回路、及び空間的光変調器により変調された光ビームを照射する照射光学系を有する光ビーム照射装置とを、相対的に移動しながら、光ビーム照射装置からの光ビームにより基材を走査し、チャックと光ビーム照射装置とを走査方向と直交する方向へ相対的に移動して、基材の走査領域を変更し、光ビームによる基材の走査を複数回行って、基材にパターンを描画するパターン形成方法であって、
基材の表面を複数の区画に分割し、分割した区画毎に予め定められた下地パターンの複数の特定点の位置を検出し、
チャックと光ビーム照射装置との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、移動後の走査領域における走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を複数の演算回路へそれぞれ供給し、
複数の演算回路により、走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果に基づき、各区画の下地パターンの歪みに応じて、各区画の下地パターンの上に形成する新たなパターンの描画データを複数の区画につき並行して作成し、
チャックと光ビーム照射装置との走査方向への相対的な移動に応じて、複数の演算回路の出力の内の1つを選択して光ビーム照射装置の駆動回路へ供給することを特徴とするパターン形成方法。 - 走査方向に並んだ区画群について、各区画の各特定点の位置の検出結果を重複して記憶する複数のメモリ群を、区画群毎に設け、
複数の第1の選択回路により、チャックと光ビーム照射装置との走査方向への相対的な移動に応じて、各メモリ群の内の1つに記憶された各区画の各特定点の位置の検出結果を選択し、
複数の第2の選択回路により、チャックと光ビーム照射装置との走査方向と直交する方向への相対的な移動に応じて、複数の第1の選択回路の出力の内の1つを選択して、各演算回路へ供給することを特徴とする請求項4に記載のパターン形成方法。 - 光ビーム照射装置の空間的光変調器を、光ビームを反射する複数の微小なミラーを直交する二方向に配列して構成して、走査方向に対して所定の角度だけ傾けて配置し、
走査方向に並んだ区画群について、各区画の走査方向の境界を、光ビーム照射装置の空間的光変調器の傾きに応じて決定することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のパターン形成方法。
Priority Applications (1)
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JP2013016214A JP2014146014A (ja) | 2013-01-30 | 2013-01-30 | パターン形成装置及びパターン形成方法 |
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