JP2014140123A - メタステーブル防止型同期化回路 - Google Patents

メタステーブル防止型同期化回路 Download PDF

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Abstract

【課題】同じ周波数のクロック間で非同期転送しても同期化してメタステーブルに影響されずに正確に信号転送を行うことができるメタステーブル防止型同期化回路を提供する。
【解決手段】このメタステーブル防止型同期化回路は、入力された信号130cを同じ周波数で位相が異なるクロック信号110a、120aにより非同期転送される2系統に分けてから同期化して2系統のまま転送する転送二重化回路130と、回路130から出力される2系統の転送同期化出力信号130a、130bをそれぞれ個別に入力してメタステーブルを検出した結果を示す検出信号140a、140cを出力する一対のメタステーブル検出回路140と、一対の回路140からの信号140a、140cに基づいて2系統の信号130a、130bのうちのメタステーブルが検出されない方を転送出力用に選択して同期化出力信号150aとする転送選択回路150と、を備えて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気・電子通信分野の各種機器に搭載されると共に、異なる機能の電子回路(論理回路)モジュール間で同じ周波数のクロックにより信号の受け渡しを行う非同期転送時に信号を同期化させるための同期化回路であって、詳しくはメタステーブルを防止する機能を持つメタステーブル防止型同期化回路に関する。
従来、論理回路を用いて様々な機能を構築する場合、機能毎にモジュールに分けて設計を行うのが一般的であり、機能別に分かれたモジュール毎に使用するクロックが異なることもしばしばある。例えばプロセッサと伝送論理とからなる構成をモジュール設計する場合、伝送論理系モジュールには伝送特性により決まるクロックを用い、プロセッサ系モジュールには性能向上を図って高周波数のクロックを用いたりする。このように異なる機能のモジュール間で異なる周波数のクロックにより信号の受け渡しを行う場合には、非同期転送される非同期信号を同期化するための同期化回路が必要となる。
このような非同期信号を同期化する際には、例えば異なるクロックのフリップフロップ回路間で信号の受け渡しを行う非同期転送を想定すると、受信側における信号取り込みがクロックの変化と近いタイミングとなった場合、フリップフロップ回路の出力信号が0でも1でもない中間値になって不安定状態となるメタステーブルと呼ばれる現象が起こることが知られている。このメタステーブルにより正しい信号転送を行うことができなければ、モジュールが搭載される装置の誤動作の原因となってしまうため、同期化回路ではメタステーブルを防止する工夫が必要となる。
図7は、異なる周波数のクロック間で非同期転送するときに適用される周知のメタステーブル防止型同期化回路の基本構成(文献公知に係る発明でないが、下記刊行物の非特許文献1に関連する一般的に知られている回路構成)を例示した回路構成図である。このメタステーブル防止型同期化回路は、第1の発振器(OSC1)700から出力される第1の周波数によるクロック信号700aを第1のクロックとして用いる第1のフリップフロップ回路720と、第2の発振器(OSC2)710から出力される第2の周波数によるクロック信号710aを第2のクロックとして用いる一対の第2のフリップフロップ回路730、740と、を信号入力線上において順次直列接続して構成される。
このメタステーブル防止型同期化回路において、第1のフリップフロップ回路720は入力信号720bを入力して出力信号720aを出力するが、前段側の第2のフリップフロップ回路730はその出力信号720aを入力して出力信号730aを出力する。更に、後段側の第2のフリップフロップ回路740は、前段側の第2のフリップフロップ回路730からの出力信号730aを入力して出力信号740aを出力する。このように、異なる発振器700、710で異なる周波数のフリップフロップ回路間で転送(第1のフリップフロップ回路720から第2のフリップフロップ回路730、740へ転送)する場合には、受信側のフリップフロップ回路を第2のフリップフロップ回路730、740のように2段構成にして受信させることにより、メタステーブルを除去できることが知られている。このため、係るメタステーブル防止型同期化回路は、異なる周波数のクロック間で非同期転送する場合に汎用的に適用されている。
図8は、このメタステーブル防止型同期化回路の各部における信号波形を示したタイミングチャートである。図8を参照すれば、ここでは、クロック信号700a、710aの立上りのタイミングが近い時刻t2、t5のサイクルにおいて、出力信号720aのデータd2、d5がそれぞれ受信側の前段側の第2のフリップフロップ回路730からの出力信号730aに転送されずにメタステーブルとなってしまうが、異なる周波数のフリップフロップ回路(第1のフリップフロップ回路720及び第2のフリップフロップ回路730、740)間で転送する場合には、メタステーブルが発生した次のサイクルの時刻t3、t6ではメタステーブルが発生しないため、受信側のフリップフロップ回路を第2のフリップフロップ回路730、740のように2段構成にして受信することにより、第2のフリップフロップ回路740からの出力信号740aではメタステーブルを除去できることを示している。
Desin Wave Magagine 2002 November 「大規模LSIの論理合成(その2)」長谷川裕恭 P163−164
上述した周知のメタステーブル防止型同期化回路は、異なる周波数で非同期転送する場合には受信側の第2のフリップフロップ回路を2段構成にして受信を行うことにより、メタステーブルを除去することができるが、同じ周波数のクロック間で非同期転送する場合にはメタステーブルを除去することができないという問題がある。
図9は、同じ周波数のクロック間で非同期転送するときに適用される周知の同期化回路の基本構成(文献公知に係る発明でないが、一般的に知られている回路構成)を例示した回路構成図である。この同期化回路は、フリップフロップ回路の構成は図7に示した回路構成の場合と同じであるが、原クロックとなる発振器(OSC)100から出力される所定の周波数によるクロック信号100aを用いて第1の位相同期回路(PLL1)110で第1の位相のクロック出力信号110aを発生して第1のフリップフロップ回路720に入力させ、第2の位相同期回路(PLL2)120で第2の位相のクロック出力信号120aを発生して第2のフリップフロップ回路730、740に入力させる。ここでのクロック出力信号110a、120aは同じ周波数で位相が異なるものとなる。
図10は、この同期化回路の各部における信号波形を示したタイミングチャートである。図10を参照すれば、ここでは、クロック出力信号110a、120aの立上りタイミングが近く、例えば時刻t1のサイクルでメタステーブルが起こる場合、メタステーブルが発生した次のサイクルの時刻t2においても、クロック出力信号110a、120aが同じ周波数であるためにクロック出力信号110a、120aの立上りタイミングが近いままで同様にメタステーブルが発生し、クロックの周波数が同じ場合には一旦メタステーブルが発生すると長いサイクルに渡って継続的にメタステーブルが発生し続け、第2のフリップフロップ回路730、740からの出力信号730a、740aではメタステーブルが継続して発生する様子を示している。このような場合、受信側のフリップフロップ回路を第2のフリップフロップ回路730、740のように2段構成にして受信するようにしても、メタステーブルを除去することができない。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、同じ周波数のクロック間で非同期転送しても同期化してメタステーブルに影響されずに正確に信号転送を行うことができるメタステーブル防止型同期化回路を提供することにある。
上記技術的課題を解決するため、本発明のメタステーブル防止型同期化回路は、入力された信号を同じ周波数で位相が異なるクロックにより非同期転送される2系統に分けてから同期化して2系統のまま転送する転送二重化回路と、転送二重化回路から出力される2系統の転送同期化出力信号をそれぞれ個別に入力してメタステーブルを検出した結果を示す検出信号を出力する一対のメタステーブル検出回路と、一対のメタステーブル検出回路からの検出信号に基づいて2系統の転送同期化出力信号のうちのメタステーブルが検出されない方を転送出力用に選択して同期化出力信号とする転送選択回路と、を備えたことを特徴とする。
本発明のメタステーブル防止型同期化回路によれば、同じ周波数のクロック間で非同期転送しても同期化してメタステーブルに影響されずに正確に信号転送を行うことができるため、異なる機能の電子回路(論理回路)モジュール間で信号の受け渡しを行う装置への適用が有効となる。
本発明の実施例1に係るメタステーブル防止型同期化回路の基本構成を示した概略ブロック図である。 図1に示すメタステーブル防止型同期化回路に備えられる転送二重化回路の細部構成を例示した回路図である。 図1に示すメタステーブル防止型同期化回路に備えられるメタステーブル検出回路の細部構成を例示した回路図である。 図1に示すメタステーブル防止型同期化回路に備えられる転送選択回路の細部構成を例示した回路図である。 図1に示すメタステーブル防止型同期化回路における転送二重化回路からの出力される2系統の転送同期化出力信号の一方側でメタステーブルが発生した場合の各部における信号波形を示したタイミングチャートである。 図1に示すメタステーブル防止型同期化回路における転送二重化回路からの出力される2系統の転送同期化出力信号の他方側でメタステーブルが発生した場合の各部における信号波形を示したタイミングチャートである。 異なる周波数のクロック間で非同期転送するときに適用される周知のメタステーブル防止型同期化回路の基本構成を例示した回路構成図である。 図7に示すメタステーブル防止型同期化回路の各部における信号波形を示したタイミングチャートである。 同じ周波数のクロック間で非同期転送するときに適用される周知の同期化回路の基本構成を例示した回路構成図である。 図9に示す同期化回路の各部における信号波形を示したタイミングチャートである。
以下に、本発明のメタステーブル防止型同期化回路について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るメタステーブル防止型同期化回路の基本構成を示した概略ブロック図である。このメタステーブル防止型同期化回路は、入力された信号130cを同じ周波数で位相が異なるクロック信号110a、120aにより非同期転送される2系統に分けてから同期化して2系統のまま転送する転送二重化回路130と、転送二重化回路130から出力される2系統の転送同期化出力信号130a、130bをそれぞれ個別に入力してメタステーブルを検出した結果を示す検出信号140a、140cを出力する一対のメタステーブル検出回路140と、一対のメタステーブル検出回路140からの検出信号140a、140cに基づいて2系統の転送同期化出力信号130a、130bのうちのメタステーブルが検出されない方を転送出力用に選択して同期化出力信号150aとする転送選択回路150と、を備えて構成される。
但し、このメタステーブル防止型同期化回路では、同じ周波数のクロック間で非同期転送する場合を想定しているため、図9に示した同期化回路の場合と同様な構成により同じ周波数で位相が異なるクロック信号110a、120aを生成する。即ち、このメタステーブル防止型同期化回路では、転送二重化回路130で用いるクロック生成回路として、原クロックとなる所定の周波数によるクロック信号100aを発振出力する発振器(OSC)100と、クロック信号100aを用いて第1の位相のクロック出力信号110aを発生する第1の位相同期回路(PLL1)110と、クロック信号100aを用いて第2の位相のクロック出力信号120aを発生する第2の位相同期回路(PLL2)120と、を備えている。
このメタステーブル防止型同期化回路において、転送二重化回路130は、入力される信号(データ)130cを受け、それをクロック信号110a、120aにより非同期転送される2系統に分けてから同期化して2系統としたまま二つのパスに転送して2系統の転送同期化出力信号130a、130bを出力する。一対のメタステーブル検出回路140は、それぞれ2系統の転送同期化出力信号130a、130bを入力し、一方のメタステーブル検出回路140では、検出信号140aと2系統の転送同期化出力信号130a、130bのうちの一方を示すデータ信号140bとを出力し、他方のメタステーブル検出回路140では、検出信号140cと2系統の転送同期化出力信号130a、130bのうちの他方を示すデータ信号140dとを出力する。転送選択回路150は、検出信号140a及びデータ信号140bと検出信号140c及びデータ信号140dとを入力し、検出信号140a、140cの検出結果に基づいてデータ信号140b、140d(転送同期化出力信号130a、130b)のうちのメタステーブルが検出されない方を転送出力用に選択して同期化出力信号150aとして出力する。
図2は、転送二重化回路130の細部構成を例示した回路図である。この転送二重化回路130は、信号130c及び第1の位相のクロック出力信号110aを入力する第1のフリップフロップ回路200と、第1のフリップフロップ回路200からの出力信号200a及び第2の位相のクロック出力信号120aを入力して一方の転送同期化出力信号130aを出力する第2のフリップフロップ回路210と、第1の位相のクロック出力信号110a及び第1のフリップフロップ回路200からの出力信号200aを入力する第3のフリップフロップ回路220と、第3のフリップフロップ回路220からの出力信号220a及び第2の位相のクロック出力信号120aを入力して他方の転送同期化出力信号130bを出力する第4のフリップフロップ回路230と、を備えて構成される。
このうち、第1のフリップフロップ回路200は、第1の位相のクロック出力信号110aの立上りで入力される信号130cを取り込み、出力信号200aを出力する。第2のフリップフロップ回路210は、第2の位相のクロック出力信号120aの立ち上がりで出力信号200aのデータをサンプルし、一方のパスから一方の転送同期化出力信号130aを出力する。これにより、第1の位相のクロック出力信号110aと第2の位相のクロック出力信号120aとの位相が異なるため、第1のフリップフロップ回路200からの出力信号200aの転送が非同期となり、第1の位相のクロック出力信号110aの立上りと第2の位相のクロック出力信号120aの立上りとが近い時に第2のフリップフロップ回路210の出力である一方の転送同期化出力信号130aがメタステーブル状態となる。
第3のフリップフロップ回路220は、第1の位相のクロック出力信号110aを反転した信号の立下りで第1のフリップフロップ回路200からの出力信号200aのデータをサンプルし、半サイクル遅らせて出力信号220aを出力する。第4のフリップフロップ回路230は、第2の位相のクロック出力信号120aの立上りで第3のフリップフロップ回路220からの出力信号220aのデータをサンプルし、他方のパスから他方の転送同期化出力信号130bを出力する。ここでも第1の位相のクロック出力信号110aと第2の位相のクロック出力信号120aとの位相が異なるため、第3のフリップフロップ回路220からの出力信号220aの転送が非同期となり、第1の位相のクロック出力信号110aの立下りと第2の位相のクロック出力信号120aの立上りとが近い時に第4のフリップフロップ回路230の出力である他方の転送同期化出力信号130bがメタステーブル状態となる。
以上に説明したように、転送二重化回路130は、入力される信号130cから一方のパスにおける一方の転送同期化出力信号130aと他方のパスにおける他方の転送同期化出力信号130bとの2系統の非同期転送を同期化する機能を持つ回路となる。また、上述したように、一方の転送同期化出力信号130aと他方の転送同期化出力信号130bとがメタステーブルとなる条件は、第1の位相のクロック出力信号110aの立上りと第2の位相のクロック出力信号120aの立下りとが半サイクル分ずれているため、一方の転送同期化出力信号130aでメタステーブルが発生する条件では、他方の転送同期化出力信号130bにはメタステーブルが発生せず、他方の転送同期化出力信号130bでメタステーブルが発生する条件では、一方の転送同期化出力信号130aにはメタステーブルが発生しないという関係にあることが判る。従って、2系統の転送同期化出力信号130a、130bのうちの何れか一方はメタステーブルが発生していない正しいデータを有する信号転送となっていることを保証することができる。
図3は、メタステーブル検出回路140の細部構成を例示した回路図である。このメタステーブル検出回路140は、一方の転送同期化出力信号130aを入力する回路構成をであり、一方の転送同期化出力信号130a及び第2の位相のクロック出力信号120aをそれぞれ入力する第5のフリップフロップ回路300及び第6のフリップフロップ回路310と、第5のフリップフロップ回路300からの出力信号300a及び第6のフリップフロップ回路310からの出力信号310aであるデータ信号140b(一方の転送同期化出力信号130a)を入力して排他的論理和の否定により検出信号140aを出力する排他的論理和否定回路(XNOR)320と、を備えて構成される。因みに、他方の転送同期化出力信号130bを入力する回路構成についても同様な構成であり、第5のフリップフロップ回路300及び第6のフリップフロップ回路310が他方の転送同期化出力信号130b及び第2の位相のクロック出力信号120aをそれぞれ入力し、排他的論理和否定回路(XNOR)320が第5のフリップフロップ回路300からの出力信号及び第6のフリップフロップ回路310からの出力信号であるデータ信号140d(他方の転送同期化出力信号130b)を入力して排他的論理和の否定により検出信号140cを出力する機能となる。
そこで、一方の転送同期化出力信号130aを入力する回路構成の各部について説明すれば、正入力型の第5のフリップフロップ回路300は、一方の転送同期化出力信号130aを反転して入力し、第2の位相のクロック出力信号120aを反転した信号の立下りのタイミングでサンプルし、出力信号300aを出力する。負入力型の第6のフリップフロップ回路310は、一方の転送同期化出力信号130aをそのまま入力し、第2の位相のクロック出力信号120aを反転した信号の立下りのタイミングで出力信号310aとして、データ信号140b(一方の転送同期化出力信号130a)を出力する。排他的論理和否定回路(XNOR)320は、第5のフリップフロップ回路300からの出力信号300aと第6のフリップフロップ回路310からの出力信号310aとが一致しているか否かに基づいて、一致していれば1を検出信号140aの検出結果とし、異なっていれば0を検出信号140aの検出結果として出力する。通常時には、正入力型の第5のフリップフロップ回路300からの出力信号300aと負入力型の第6のフリップフロップ回路310からの出力信号310aとが一致することは論理的に有り得ないが、メタステーブル状態時には一方の転送同期化出力信号130aが0と1との中間値になるため、第5のフリップフロップ回路300からの出力信号300aと負入力型の第6のフリップフロップ回路310からの出力信号310aとが一致することが起こり得るため、その状態の有無を排他的論理和否定回路(XNOR)320で検出する。
図4は、転送選択回路150の細部構成を例示した回路図である。この転送選択回路150は、一対のメタステーブル検出回路140からの検出信号140a、140cを入力してデータ信号140b、140d(転送同期化出力信号130a、130b)のうちのメタステーブルが検出されない方を選択する選択信号410aを出力する論理回路410と、選択信号410aに応じてデータ信号140b、140d(転送同期化出力信号130a、130b)のうちの何れか一方を選択するセレクタ430と、選択信号410a及び第2の位相のクロック出力信号120aを入力して選択データ信号400aを論理回路410へ出力する第7のフリップフロップ回路400と、セレクタ430で選択されたデータ信号140b、140d(転送同期化出力信号130a、130b)のうちの何れか一方及び第2の位相のクロック出力信号120aを入力して同期化出力信号150aを出力する第8のフリップフロップ回路420と、を備えて構成される。
このうち、論理回路410は、一方の転送同期化出力信号130aでのメタステーブルを検出した結果を示す検出信号140aをそのまま入力すると共に、他方の転送同期化出力信号130bでのメタステーブルを検出した結果を示す検出信号140cを反転して入力し、メタステーブルの起こらなかった方の信号を選択するための選択信号410aをセレクタ430及び第7のフリップフロップ回路400へ出力する。例えば、一方のパスに係る一方の転送同期化出力信号130aでの検出信号140aが1のとき、選択信号410aを1とし、セレクタ430により他方のパスに係るデータ信号140d(転送同期化出力信号130b)側を選択するようにする。また、他方のパスに係る他方の転送同期化出力信号130bでの検出信号140cが1のとき、選択信号410aを0とし、セレクタ430により一方のパスに係るデータ信号140b(転送同期化出力信号130a)側を選択するようにする。更に、検出信号140a、140cが何れも0のときは、第7のフリップフロップ回路400に保持された選択データ信号400aを入力してそのまま選択信号410aとなるようにする。
第7のフリップフロップ回路400は、第2の位相のクロック出力信号120a及び選択信号410aを入力し、第2の位相のクロック出力信号120aの立上りのタイミングで保持した選択データ信号400aを論理回路410へ出力する。セレクタ430は、選択信号410aの値に従って一方のパスのデータ信号140b(転送同期化出力信号130a)又は他方のパスのデータ信号140d(転送同期化出力信号130b)を選択し、選択されたデータ信号430aを出力する。第8のフリップフロップ回路420は、第2の位相のクロック出力信号120a及び選択されたデータ信号430aを入力し、第2の位相のクロック出力信号120aの立上りのタイミングで同期化出力信号150aを出力する。
図5は、実施例1に係るメタステーブル防止型同期化回路における転送二重化回路130からの出力される一方の転送同期化出力信号130aでメタステーブルが発生した場合の各部における信号波形を示したタイミングチャートである。
図5を参照すれば、ここでは、第1の位相のクロック出力信号110aの立上りと第2の位相のクロック出力信号120aの立上りとが近く、サイクルの時刻t2において、第1のフリップフロップ回路200から出力される出力信号200aの第2のフリップフロップ回路210への非同期転送でメタステーブル状態に至る条件となり、第2のフリップフロップ回路210から出力される一方の転送同期化出力信号130aがメタステーブル状態となることを示している。また、こうした場合に、一方のメタステーブル検出回路140からの検出信号140aが0から1へ変化すると共に、セレクタ430に対する選択信号410aが0から1へ変化することを受け、サイクルの時刻t2では一方のパスの一方の転送同期化出力信号130aを選択して同期化出力信号150aとして出力していたのに代わり、サイクルの時刻t3では他方のパスの他方の転送同期化出力信号130bを選択して同期化出力信号150aとして出力するように推移した結果、同期化出力信号150aではメタステーブルの影響を受けずに正しいデータを出力し、正確に信号転送を行うことができることを示している。
図6は、実施例1に係るメタステーブル防止型同期化回路における転送二重化回路130からの出力される他方の転送同期化出力信号130bでメタステーブルが発生した場合の各部における信号波形を示したタイミングチャートである。
図6を参照すれば、ここでは、第1の位相のクロック出力信号110aの立下りと第2の位相のクロック出力信号120aの立上りとが近く、サイクルの時刻t2において、第3のフリップフロップ回路220から出力される出力信号220aの第4のフリップフロップ回路230への非同期転送でメタステーブル状態に至る条件となり、第4のフリップフロップ回路230から出力される他方の転送同期化出力信号130bがメタステーブル状態となることを示している。また、こうした場合に、他方のメタステーブル検出回路140からの検出信号140cが0から1へ変化すると共に、セレクタ430に対する選択信号410aが1から0へ変化することを受け、サイクルの時刻t2では他方のパスの他方の転送同期化出力信号130bを選択して同期化出力信号150aとして出力していたのに代わり、サイクルの時刻t3では一方のパスの一方の転送同期化出力信号130aを選択して同期化出力信号150aとして出力するように推移した結果、同期化出力信号150aではメタステーブルの影響を受けずに正しいデータを出力し、正確に信号転送を行うことができることを示している。
実施例1に係るメタステーブル防止型同期化回路では、転送二重化回路130で入力された信号130cを同じ周波数で位相が異なるクロック信号110a、120aにより非同期転送される2系統に分ける際、メタステーブルが継続的に発生しても、2系統で同期化した転送同期化出力信号130a、130bのそれぞれをメタステーブル検出回路140でメタステーブルを検出し、その検出結果を受けた転送選択回路150がメタステーブルの起こらなかった方の信号を選択して同期化出力信号150aとして信号転送するため、メタステーブルに制約されない正しい転送を行うことが可能となる。
100、700、710 発振器
110、120 位相同期回路
130 転送二重化回路
140 メタステーブル検出回路
150 転送選択回路
200、210、220、230、300、310、400、420、720、730、740 フリップフロップ回路
320 排他的論理和否定回路(XNOR)
410 論理回路

Claims (4)

  1. 入力された信号を同じ周波数で位相が異なるクロックにより非同期転送される2系統に分けてから同期化して2系統のまま転送する転送二重化回路と、前記転送二重化回路から出力される2系統の転送同期化出力信号をそれぞれ個別に入力してメタステーブルを検出した結果を示す検出信号を出力する一対のメタステーブル検出回路と、前記一対のメタステーブル検出回路からの前記検出信号に基づいて前記2系統の転送同期化出力信号のうちの前記メタステーブルが検出されない方を転送出力用に選択して同期化出力信号とする転送選択回路と、を備えたことを特徴とするメタステーブル防止型同期化回路。
  2. 請求項1記載のメタステーブル防止型同期化回路において、前記クロックを生成するための所定の周波数によるクロック信号を発振する発振器、当該クロック信号を用いて第1の位相のクロック出力信号を発生する第1の位相同期回路、並びに当該クロック信号を用いて第2の位相のクロック出力信号を発生する第2の位相同期回路を備え、
    前記転送二重化回路は、前記信号及び前記第1の位相のクロック出力信号を入力する第1のフリップフロップ回路と、前記第1のフリップフロップ回路からの出力信号及び前記第2の位相のクロック出力信号を入力して前記2系統の転送同期化出力信号のうちの一方を出力する第2のフリップフロップ回路と、前記第1の位相のクロック出力信号及び前記第1のフリップフロップ回路からの出力信号を入力する第3のフリップフロップ回路と、前記第3のフリップフロップ回路からの出力信号及び前記第2の位相のクロック出力信号を入力して前記2系統の転送同期化出力信号のうちの他方を出力する第4のフリップフロップ回路と、を備えたことを特徴とするメタステーブル防止型同期化回路。
  3. 請求項2記載のメタステーブル防止型同期化回路において、前記一対のメタステーブル検出回路は、前記2系統の転送同期化出力信号の何れか一方及び前記第2の位相のクロック出力信号をそれぞれ入力する第5のフリップフロップ回路及び第6のフリップフロップ回路と、前記第5のフリップフロップ回路からの出力信号及び前記第6のフリップフロップ回路からの出力信号を入力して排他的論理和否定して前記検出信号を出力する排他的論理和否定回路と、を備え、前記第6のフリップフロップ回路からの出力信号は、前記2系統の転送同期化出力信号の何れか一方であることを特徴とするメタステーブル防止型同期化回路。
  4. 請求項2記載のメタステーブル防止型同期化回路において、前記転送選択回路は、前記一対のメタステーブル検出回路からの前記検出信号を入力して前記2系統の転送同期化出力信号のうちの前記メタステーブルが検出されない方を選択する選択信号を出力する論理回路と、前記選択信号に応じて前記2系統の転送同期化出力信号のうちの何れか一方を選択するセレクタと、前記選択信号及び前記第2の位相のクロック出力信号を入力して選択データを前記論理回路へ出力する第7のフリップフロップ回路と、前記セレクタで選択された前記2系統の転送同期化出力信号のうちの何れか一方及び前記第2の位相のクロック出力信号を入力して前記同期化出力信号を出力する第8のフリップフロップ回路と、を備えたことを特徴とするメタステーブル防止型同期化回路。
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