JP2000261310A - 非同期信号の同期化回路および半導体集積回路 - Google Patents

非同期信号の同期化回路および半導体集積回路

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JP2000261310A
JP2000261310A JP11061034A JP6103499A JP2000261310A JP 2000261310 A JP2000261310 A JP 2000261310A JP 11061034 A JP11061034 A JP 11061034A JP 6103499 A JP6103499 A JP 6103499A JP 2000261310 A JP2000261310 A JP 2000261310A
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泰幸 横田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期式回路を内蔵した半導体集積回路であっ
て外部から非同期の信号が入力される半導体集積回路に
おいて、ラッチ回路におけるメタステーブル状態の発生
を防止してシステムパフォーマンスの向上を図るととも
にシステムの信頼性を向上させる。 【解決手段】 非同期信号を互いに遅延時間の異なる複
数の遅延回路(2a〜2n)に入力することにより、位
相の異なる複数の遅延信号を生成し、これらの信号をラ
ッチ手段としてのフリップフロップ(3a〜3n)のデ
ータ入力端子に入力させ、これらのフリップフロップの
出力信号を判定回路(4)に入力して最も多数あるいは
優先順位の高い論理値を出力させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路技
術さらには非同期信号を扱う論理LSIに適用して有効な
技術に関し、例えばクロック信号に同期して動作する同
期式回路を内蔵したASIC(特定用途向け半導体集積
回路)に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ASICの主流となっている同期式回路
において、その問題の1つにメタステーブルと呼ばれる
非同期の外部入力信号で発生するラッチ回路の準安定状
態がある。この準安定状態は、ラッチ回路において規定
されているクロックの立上り(もしくは立下り)を基準
にしたセットアップ時間とホールド時間で囲まれた危険
ゾーンで、非同期の入力データが変化したときに発生す
るラッチ回路の異常動作によるものであり、図6(a)
に示すようなラントパルスと呼ばれる短いパルスが発生
したり、図6(b)に示すようにスルーレートがなくな
って急峻な出力波形が得られなくなったり、図6(c)
に示すように発振が発生したり、図6(d)に示すよう
に出力の応答が遅くなるなどシステムを中断させるよう
な誤動作を引き起こす。
【0003】現在の技術では、上記のようなメタステー
ブルに対する対策として、ダブルラッチ構成を採って、
プライマリ・ラッチを動作させるクロックとセカンダリ
・ラッチを動作させるクロックとを、クロックスキュー
として予想される量の倍以上しっかり離したり、システ
ムクロックに数クロックから数十クロックの期間ダミー
サイクルを設けるなど、メタステーブルの発生する期間
を考慮した待ち時間を入れたりすることによりメタステ
ーブルを回避するのが一般的である(CQ出版社発行
「ASICの論理回路設計」第26頁〜第29頁)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のメタステーブル対策では、すべてのラッチ回路
をダブル・ラッチ構成にするのが困難であったり2相ク
ロックを生成するのが面倒であったりする。また、非同
期の入力信号をシステムクロックに同期した信号に変換
するためには、メタステーブルの発生する期間を考慮し
た待ち時間が必要である。そのため、例えばリセット信
号や電源異常検出信号など、優先順位の高い割込み信号
においても、その処理に待ち時間を持たせなくてはなら
ないため、システムパフォーマンスの低下の要因とな
る。一方逆に、システムパフォーマンスを確保するため
に待ち時間を短縮すると、MTBF(平均故障間隔)が
短くなり、システムの信頼性低下の要因になるという問
題点がある。
【0005】この発明の目的は、同期式回路を内蔵した
半導体集積回路であって外部から非同期の信号が入力さ
れる半導体集積回路において、ラッチ回路におけるメタ
ステーブル状態の発生を防止してシステムパフォーマン
スの向上を図るとともにシステムの信頼性を向上させる
ことにある。
【0006】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面
から明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0008】すなわち、非同期信号を互いに遅延時間の
異なる複数の遅延手段に入力することにより、位相の異
なる複数の遅延信号を生成し、これらの遅延信号を、同
一のシステムクロックで動作する並列に設けられた複数
のフリップフロップ(ラッチ手段)のデータ入力端子に
入力させ、これらのフリップフロップの出力信号を判定
回路(判定手段)に入力して最も多数あるいは優先順位
の高い論理値を出力させるようにしたものである。
【0009】上記した手段によれば、非同期信号が入力
された複数の遅延手段の遅延信号がシステムクロックの
位相に対してセットアップ時間やホールド時間を満たさ
ず、複数のフリップフロップのなかで少数のフリップフ
ロップにおいてメタステーブルが発生したとしても、他
の多数のフリップフロップには、位相の異なる非同期信
号が入力されているため、メタステーブルが発生するこ
とはなく、正常な非同期信号が取り込まれる。そして、
これらのフリップフロップの出力信号を判定回路に入力
されて最も多数あるいは優先順位の高い論理値が出力さ
れるので、メタステーブルの発生したフリップフロップ
の出力論理値を少数値または優先順位が低いと判定し、
正常に取り込まれた信号をシステムクロックに同期した
同期信号として扱うことができる。しかも、本発明によ
れば、非同期信号の遷移があった次のシステムクロック
の立上り(もしくは立下り)で同期化ができるため、メ
タステーブルの発生する期間を考慮したシステムの待ち
時間が不要となり、システムパフォーマンスが向上す
る。
【0010】また、メタステーブルの発生する期間は不
定であり、一般には十分に余裕を持たせた待ち時間を設
定するが、確率の問題であって100%の保証が得られ
るものではないので、長期的にはシステムの信頼性は期
待できない。これに対し、本発明によれば、メタステー
ブルの発生していないフリップフロップの出力に基づい
て確実な同期化を実現できるため、システム全体の信頼
性が向上する。
【0011】なお、上記複数の遅延手段の遅延時間は、
それらのうち最も短いものと最も長いものの時間差がシ
ステムクロック信号のサイクル時間より短くなるように
設定する。システムクロック信号のサイクル時間よりも
長く設定すると、異なるタイミングでフリップフロップ
に取り込まれた信号同士を比較することになり、正しい
比較が行なえないからである。
【0012】また、上記各遅延手段は、データ入力端子
と各フリップフロップとの間の配線を互いに異なる配線
長に設定して異なる遅延時間を有する遅延線で構成した
り、あるいは複数の論理ゲート回路を直列に接続しその
接続段数を変えることによって、遅延時間が異なるよう
に構成する。これによって、比較的容易に、異なる遅延
時間を設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0014】図1には本発明に係る同期化回路の第1の
実施形態の回路構成図を示す。
【0015】論理LSI1の外部から入力された非同期
信号AsyncInは、互いに遅延時間の異なるn個の遅延回
路2a、2b、2c、……2nに供給され、所定の遅延
時間の遅れを持った遅延信号A1、A2、A3、……A
nが形成される。ここで遅延回路2a、2b、2c、・
・2nの遅延時間は、td1<td2<td3<・‥<
tdnの関係になるように設定されている。また、これ
らのうち最も長い遅延時間tdnがシステムクロックS
CKのサイクル時間Tcよりも短く(tdn<Tcに)
なるように設定されている。
【0016】さらに、遅延信号A1、A2、A3、……
Anは、各遅延回路2a〜2nに対応して設けられたn
個のフリップフロップ3a、3b、3c、……3nに入
力される。一方、フリップフロップ3a、3b、3c、
……3nにはシステムクロックSCKが同位相で入力さ
れるようにしてある。これによって、遅延信号A1、A
2、A3、……Anは、システムクロックSCKの立ち
上がりエッジ(または立ち下がりエッジ)でフリップフ
ロップ3a、3b、3c、……3nに取り込まれ、フリ
ップフロップ3a、3b、3c、……3nの出力信号Q
1、Q2、Q3、……Qnに伝播する。
【0017】フリップフロップ3a、3b、3c、……
3nの出力信号Q1、Q2、Q3、……Qnは判定回路
4に入力され、判定回路4で出力Ql、Q2、Q3、…
…Qnの論理値を判定し、最も多数あるいは優先順位の
高い論理値を出力する。判定回路4の出力信号は、シス
テムクロックSCKに同期して動作する同期式の内部回
路5に供給される。
【0018】遅延信号Al、A2、A3、……Anとシ
ステムクロックSCKとの位相関係においてフリップフ
ロップ3a、3b、3c、……3nのセットアップ時間
やホールド時間余裕を満たさない場合、メタステーブル
の発生する可能性があるが、この実施例では判定回路4
の上記作用によってメタステーブルを生じているフリッ
プフロップの出力は取り除かれるため、判定回路4の出
力信号SyncInはシステムクロックSCKに同期した信
号として後段の同期式回路5に入力させることができ
る。
【0019】なお、上記遅延回路2a、2b、2c、・
・2nの構成としては、例えば配線遅延を利用し、非同
期信号AsyncIn が入力される端子からフリップフロッ
プ3a、3b、3c、……3nまでの配線を蛇行状配線
としその折り返し数を異ならしめることによって各配線
の長さを変え、異なる遅延時間を得るように構成するこ
とが考えられる。
【0020】次に、図1の実施例回路の動作を図2に示
すタイミングチャートを用いて説明する。なお、図2
は、外部から入力される非同期信号AsyncInの立ち上が
りに対する遅延回路2a〜2nおよびフリップフロップ
3a〜3nの出力信号の変化を表わしている。また、こ
こでは、フリップフロップ3a、3b、3c、……3n
はシステムクロックSCKの立ち下がりでなく立ち上が
りでラッチ動作するものとする。
【0021】非同期信号AsyncInが遅延回路2a、2
b、2c、……2nに入力されると、所定の遅延時間だ
け遅れた遅延信号Al、A2、A3、……Anが得られ
る。さらに、これらの遅延信号がシステムクロックSC
Kの立ち上がりでフリップフロップ3a、3b、3c、
……3nに取り込まれることによって、出力Q1、Q
2、Q3、……Qnが得られる。
【0022】ところで、例えば図2に示すように、シス
テムクロックSCKの最初の立ち上がりタイミングと遅
延信号A2の位相関係において、フリップフロップ3b
のセットアップまたはホールド時間の余裕がなく、出力
Q2にメタステーブルが発生し、発振を起こしている場
合を考える。このとき、出力Q1はハイレベル、出力Q
3、……Qnはローレベルとなっている。これらのフリ
ップフロップ3a、3b、3c、……3nの出力Q1、
Q2,Q3、……Qnを判定回路4に入力すると、ロー
レベルの本数が多数であるため、判定回路4の出力Syn
cInはローレベルとなる。
【0023】従って、システムクロックSCKの最初の
立ち上がり(t1)では、非同期信号AsyncInの立ち上
がり(t0)を認識しないこととなる。そして、次のシ
ステムクロックSCKの立ち上がり(t2)において
は、メタステーブルの発生しているフリップフロップ3
bの出力Q2以外の出力Ql、Q3、……Qnは全てハ
イレベルとなる。従って、判定回路4の出力SyncInは
ハイレベルとなり、ここではじめて非同期信号AsyncIn
の立ち上がりを認識する。また、判定回路4の出力Syn
cInはシステムクロックSCKに同期しているため、同
期信号として後段の同期式回路で使用することができ
る。
【0024】以上説明したように、実施例においては、
非同期信号を互いに遅延時間の異なる複数の遅延回路2
a、2b、2c、……2nに入力することにより、位相
の異なる複数の遅延信号Al、A2、A3、……Anを
生成し、これらの遅延信号を、同一のシステムクロック
で動作する並列に設けられた複数のフリップフロップ3
a、3b、3c、……3nのデータ入力端子に入力さ
せ、これらのフリップフロップの出力信号を判定回路4
に入力して最も多数あるいは優先順位の高い論理値を出
力させるようにしたので、非同期信号が入力された複数
の遅延回路の遅延信号がシステムクロックの位相に対し
てセットアップ時間やホールド時間を満たさず、複数の
フリップフロップのなかで少数のフリップフロップにお
いてメタステーブルが発生したとしても、他の多数のフ
リップフロップには、位相の異なる非同期信号が入力さ
れているため、メタステーブルが発生することはなく、
正常な非同期信号が取り込まれるようになる。
【0025】図3に本発明の同期化回路の具体例を示
す。なお、この具体例では、遅延回路をインバータのよ
うな論理ゲート回路を用いて構成するとともに、フリッ
プフロップを3個としている。また、図3においては、
図1の実施例における遅延回路2a〜2nのうち2aは
設けず、非同期信号AsyncInの入力端子を直接フリップ
フロップ3aのデータ入力端子に接続してある。遅延回
路2bは直列形態のインバータゲート2段で構成され、
論理ゲートの遅延を利用した遅延回路としている。同様
に遅延回路2cは直列形態のインバータゲート4段で構
成している。判定回路4は3個の2入力ANDゲートG
1,G2,G3と1個の3入力ORゲートG4の組み合
わせ回路で構成している。
【0026】この実施例においては、外部から入力され
る非同期信号AsyncInを取り込むフリップフロップ3a
の出力Q1と遅延回路2bで遅延された信号A2を取り
込むフリップフロップ3bの出力Q2とがANDゲート
G1に入力され、フリップフロップ3bの出力Q2と遅
延回路2cで遅延された信号A3を取り込むフリップフ
ロップ3cの出力Q3とがANDゲートG2に入力さ
れ、フリップフロップ3bの出力Q1と遅延回路2cで
遅延された信号A3を取り込むフリップフロップ3cの
出力Q3とがANDゲートG3に入力されている。
【0027】これによって、フリップフロップ3a〜3
cの出力Q1〜Q3のうちいずれか2つがハイレベルと
なるとG1〜G3のうちいずれかのANDゲートの出力
がハイレベルとなる。そして、これらのANDゲートG
1〜G3の出力がORゲートG4に入力され、G1〜G
3のうちいずれかのANDゲートの出力がハイレベルと
なると、ORゲートG4の出力がハイレベルになる。こ
れによって、判定回路4からはフリップフロップ3a〜
3cの出力Q1〜Q3の多数決をとった結果と同等の信
号が出力される。
【0028】表1に、図3の実施例回路における判定回
路4の真理値表を示す。表1から明らかなように、フリ
ップフロップ3a、3b、3cの出力Q1、Q2、Q3
の論理値の組合せ入力に対して、判定回路4の出力Syn
cInは、3入力のうちハイレベルが2入力以上ある場合
はハイレベルに、ローレベルが2入力以上ある場合はロ
ーレベルとなる。つまり、判定回路4の出力SyncInは
3入力のうち数の多いものと同じ論理値となる。
【0029】
【表1】 なお、図3の実施例においては、遅延回路を2個設けた
場合について説明したが、図1の実施例と同様にn個の
遅延回路を設けて判定回路4において、それらの出力の
多数決を取るようにしても良い。ただし、多数決をとる
以上、判定回路4に入力される信号の数が奇数になるよ
うに遅延回路の数を設定するか、あるいは判定回路4に
入力される信号の数が偶数とした場合に、ハイレベルと
ローレベルの入力信号が同数のときは判定回路4の出力
信号はローレベルとなるように判定回路4の論理を構成
するのが良い。
【0030】図4は本発明に係る同期化回路の他の実施
例を示す。また、表2に、図4の同期化回路を構成する
判定回路4の真理値表を示す。この実施例の同期化回路
は、図3の実施例の同期化回路と判定回路4の構成が異
なるのみで他は同一である。すなわち直列形態のインバ
ータゲートにより構成され外部から入力される非同期信
号AsyncInを遅延する遅延回路2b,2cと、外部から
入力される非同期信号AsyncInを取り込むフリップフロ
ップ3aと、遅延回路2bで遅延された信号A2を取り
込むフリップフロップ3bと、遅延回路2cで遅延され
た信号A3を取り込むフリップフロップ3cとが設けら
れている。
【0031】この実施例の判定回路4は、上記フリップ
フロップ3aの出力Q1とフリップフロップ3bの出力
Q2とが入力された2入力ANDゲートG11と、フリ
ップフロップ3a,3b,3cの出力Q1,Q2,Q3
が入力された3入力ANDゲートG12と、これらのA
NDゲートG11,G12の出力とを入力とするORゲ
ートG13とにより構成されている。この実施例の判定
回路は、表2から明らかなように、フリップフロップ3
a、3b、3cの出力Q1、Q2、Q3のうちQ1,Q
2が共に「1」(ハイレベル)かQ1、Q2、Q3のす
べてが「1」に成ると、判定回路4の出力SyncInはハ
イレベルになり、それ以外すなわちQ1〜Q3がローレ
ベルまたはQ1のみがハイレベルの場合はローレベルと
なる。
【0032】
【表2】 なお、表2においては表1のようにQ1,Q2,Q3の
すべての組合せについての判定回路4の出力SyncInの
状態が記載されていないのは、回路の構成から遅延時間
の長い方の信号を取り込むフリップフロップの出力がハ
イレベルになるとそれよりも遅延時間の短い信号を取り
込むフリップフロップの出力は当然ハイレベルになって
いるはずだからである。
【0033】遅延回路とフリップフロップのこのような
性質を逆に利用すれば、図4において、ANDゲートG
12を省略して一点鎖線Bのようにフリップフロップ3
cの出力Q3を直接ORゲートG13に入力するように
構成しても同様な判定結果が得られることが分かる。す
なわち、この実施例では、フリップフロップ3aの出力
Q3が最も優先順位の高い信号である。同様にして、判
定回路4の入力信号数が四以上の場合にも同様にして優
先順位の高い信号をうまく利用することにより、例えば
判定回路を簡略化するようなことができる。
【0034】図5には、上記実施例の非同期信号の同期
化回路の応用例としてマイクロコンピュータにおける割
込み信号の同期化回路に適用した場合の実施例を示す。
【0035】図5において、11はマイクロコンピュー
タのCPU、12はプログラムや固定データを格納する
ROM(リードオンリメモリ)やCPUの作業領域を提
供するRAM(ランダムアクセスメモリ)のような内部
メモリ、13はDMA(ダイレクトメモリアクセス)転
送を制御するDMAコントローラやD/A変換回路、タ
イマ回路などの周辺回路、14は入出力端子に設けられ
外部装置とのインタフェースを行なう入出力回路、15
は外部から入力される割込み要求信号IRQを受け付け
て優先順位に従ってCPU11に対して割込みをかけた
りする割込み制御回路、16は上記CPU11とメモリ
12、周辺回路13、入出力回路14との間をデータ転
送可能に接続するバスである。
【0036】この実施例のマイクロコンピュータにおい
ては、上記割込み要求信号IRQを同じく外部から供給
されるシステムクロック信号CKに同期化させて割込み
制御回路15に入力する同期化回路17として、前記実
施例(図1または図3)の同期化回路が使用されてい
る。これによって、外部からマイクロコンピュータに対
して非同期で割込み要求信号IRQが入ってきてもそれ
を取り込む際にメタステーブル状態が発生するのを回避
することができ、確実に割込みをかけることができるよ
うになる。
【0037】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、図
3および図4の実施例では、判定回路4の入力信号数を
「3」としているが、4以上すなわち遅延回路数を3個
以上としても良い。なお、判定回路4が多数決で出力値
を決定するように構成されている場合には、入力数が偶
数であると結論が出せないようにも考えられるが、入力
のローレベルとハイレベルの数が同数の場合には出力値
を安全側すなわちローレベルに決定するように判定回路
4を構成してやれば良い。
【0038】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である非同期
信号の同期化回路とその応用例としてマイクロコンピュ
ータにおける割込み信号の同期化回路について説明した
が、この発明はそれに限定されるものでなく、データ処
理用LSIにおけるリセット信号その他の非同期信号の
同期化回路として広く利用することができる。
【0039】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0040】すなわち、同期式回路を内蔵した半導体集
積回路であって外部から非同期の信号が入力される半導
体集積回路において、ラッチ回路におけるメタステーブ
ル状態の発生を防止してシステムパフォーマンスの向上
を図るとともにシステムの信頼性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る同期化回路の第1の実施形態を示
す回路構成図である。
【図2】図1に示す実施例の同期化回路の動作をタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図3】本発明に係る同期化回路の具体例を示す論理構
成図である。
【図4】同期化回路を構成するの具体例を示す論理構成
図である。
【図5】実施例の非同期信号の同期化回路の応用例とし
てマイクロコンピュータにおける割込み信号の同期化回
路に適用した場合の実施例を示すブロック図である。
【図6】非同期の外部入力信号をラッチするラッチ回路
で発生するメタステーブルの態様を示す波形図である。
【符号の説明】
1 論理LSI 2a〜2n 遅延回路 3a〜3n フリップフロップ(ラッチ手段) 4 判定回路 5 同期式回路 AcyncIn 非同期信号 SCK 同期信号(システムクロック) A1〜An 遅延信号 Q1〜Qn フリップフロップ3a〜3nの出力 ScyncIn 判定回路の出力(内部同期式回路に供給さ
れる同期化された信号)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の非同期信号を入力信号とし互いに
    遅延時間が異なる複数の遅延手段と、同一のシステムク
    ロック信号で動作し上記遅延手段で遅延された信号を入
    力とする複数のラッチ手段と、これらのラッチ手段の出
    力を比較して出力を決定する判定手段とを備えているこ
    とを特徴とする非同期信号の同期化回路。
  2. 【請求項2】 上記遅延手段の遅延時間の最も短いもの
    と最も長いものの時間差がシステムクロック信号のサイ
    クル時間より短いことを特徴とする請求項1に記載の非
    同期信号の同期化回路。
  3. 【請求項3】 上記遅延手段は、異なった配線長にする
    ことによって異なった遅延時間を得る遅延線により構成
    されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の
    非同期信号の同期化回路。
  4. 【請求項4】 上記遅延手段は、複数の論理ゲート回路
    が直列に接続されてなり、その接続段数の違いによって
    遅延時間が異なるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の非同期信号の同期化回路。
  5. 【請求項5】 上記判定手段は、複数の論理入力端子を
    備え、入力される論理値の状態が多い方の論理値を出力
    値とすることを特徴とする請求項1、2、3または4に
    記載の非同期信号の同期化回路。
  6. 【請求項6】 上記判定手段は、複数の論理入力端子を
    備え、入力される論理値の状態の優先順位が高い方の論
    理値を出力値とすることを特徴とする請求項1、2、3
    または4に記載の非同期信号の同期化回路。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6に記
    載の非同期信号の同期化回路と、該同期化回路の出力信
    号を入力信号とし上記システムクロック信号に同期して
    動作する同期式回路とを内蔵してなることを特徴とする
    半導体集積回路。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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