JPH0713927A - 非同期同期変換回路 - Google Patents

非同期同期変換回路

Info

Publication number
JPH0713927A
JPH0713927A JP15333793A JP15333793A JPH0713927A JP H0713927 A JPH0713927 A JP H0713927A JP 15333793 A JP15333793 A JP 15333793A JP 15333793 A JP15333793 A JP 15333793A JP H0713927 A JPH0713927 A JP H0713927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output signal
holding
unit
holding unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15333793A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Tanaka
淳 田中
Tomohiro Shinomiya
知宏 篠宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP15333793A priority Critical patent/JPH0713927A/ja
Publication of JPH0713927A publication Critical patent/JPH0713927A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bus Control (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は非同期同期変換回路に関し、複数並
列の非同期信号を誤り無く同期変換する非同期同期変換
回路の提供を目的とする。 【構成】 入力の非同期信号をシステムのクロック信号
に同期した信号に変換するための非同期同期変換回路に
おいて、入力の非同期信号をサンプリング保持する保持
手段10と、前記サンプリングした信号のメタステーブ
ル状態又はメタステーブル発生の可能性を検出する検出
部20と、検出部20の検出出力に従ってメタステーブ
ル状態又はメタステーブル発生の可能性を検出された以
外のタイミングの非同期信号を内部に取り込む選択部3
0とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非同期同期変換回路に関
し、更に詳しくは入力の非同期信号をシステムのクロッ
ク信号に同期した信号に変換するための非同期同期変換
回路に関するものである。今日、あらゆる装置(システ
ム)はディジタル処理に基づいて制御されており、この
ようなディジタル処理装置では、他の装置で生成された
データ信号又は本装置周辺の様々な条件変化に応じて非
同期に変化するステータス信号等を該ディジタル処理装
置のクロック信号に同期した信号に変換して内部に取り
込む必要が多々存在する。そこで、このような非同期信
号の内容を誤り無く同期変換する非同期同期変換回路の
提供が望まれる。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の問題点を説明する図で、図
9の(A)は従来の非同期同期変換回路のブロック図、
図9の(B)はその動作タイミングチャートである。図
9の(A)は、あるシステムに並列2本の非同期信号A
1 ,AD2 が入力する場合に、これらを該システムの
クロック信号MCKに同期した信号SD1 ,SD2 に変
換する場合の構成を示している。
【0003】この種の非同期同期変換回路では入力の非
同期信号をシステムのクロック信号MCKによりフリッ
プフロップ等にラッチすることが行われる。かかる同期
化のために例えば図示の如くDタイプのフリップフロッ
プFF(他のRSタイプ,JKタイプ等でも同様)を使
用した場合には、図9の(B)に示す如くクロック信号
MCKの各立ち上がりエッジを基準にして、その手前側
にはデータ入力端子Dの信号レベルが既に確定していな
くてはいけない所謂セットアップ時間tS と、その後ろ
側には同端子Dの信号レベルが保持されていなくてはな
らない所謂ホールド時間tH とが存在することが知られ
ている。
【0004】もし、このセットアップ・ホールド時間
(tS +tH )内にデータ入力端子Dの信号レベルがH
IGH又はLOWレベルに確定していないと、該FFの
出力信号はしばらくの間メタステーブル(HIGHレベ
ルでもLOWレベルでもない準安定)の状態をとりつづ
け、その後にHIGHレベル又はLOWレベルに到達す
る。この場合に、どちらのレベルに到達するかはデータ
入力端子Dの信号レベルにかかわらず全くのランダムで
ある。
【0005】図9の(B)に従って一例を具体的に説明
する。入力の非同期信号AD1 は最初のクロック信号M
CKのセットアップ・ホールド時間(tS +tH )内に
LOWレベル「0」からHIGHレベル「1」に変化し
た結果、初段のFFの出力信号PD1 は時間tM の間メ
タステーブルの状態にあり、その後のポストメタステー
ブルの区間ではたまたまLOWレベル「0」に到達して
いる。更に2番目のクロック信号MCKが発生すると、
今度は入力の非同期信号AD1 はHIGHレベル「1」
に確定しているので、初段のFFの出力信号PD1 はH
IGHレベル「1」に変化する。
【0006】また入力の非同期信号AD2 も最初のクロ
ック信号MCKのセットアップ・ホールド時間(tS
H )内にHIGHレベル「1」からLOWレベル
「0」に変化した結果、初段のFFの出力信号PD2
同様にして時間tM の間メタステーブルの状態にあり、
その後のポストメタステーブルの区間ではたまたまLO
Wレベル「0」に到達している。更に2番目のクロック
信号MCKが発生すると、今度は入力の非同期信号AD
2 はLOWレベル「0」に確定しているので、初段のF
Fの出力信号PD2 はそのままLOWレベル「0」に維
持される。
【0007】更に、通常は初段の各FFの出力をクロッ
ク信号MCKで再度サンプリングして2段目の各FFよ
り同期化信号SDを得ており、この例の同期化出力信号
SD 1 ,SD2 は図示のようなタイミングで「0,
1」,「0,0」,「1,0」と変化する。即ち、入力
の非同期信号AD1 ,AD2 は「0,1」,「1,0」
と変化したにもかかわらず出力の同期化信号SD1 ,S
2 は「0,1」,「0,0」,「1,0」と変化して
いる。このような非同期入力が1本づつ独立している場
合には、同期化信号SD1 については変化が1クロック
サイクル分遅れただけであり、また同期化信号SD2
ついてはたまたま変化が正しく取り込まれており、何れ
にしても実用上の問題はない。しかし、入力の非同期信
号AD1 ,AD2 が一体してあるステータスの変化を表
しており、又はある一組のデータを表している場合に
は、中間における偽りの同期化信号SD1 ,SD2
「0,0」の発生はシステムに重大な影響を及ぼす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、非同期同
期変換においてはメタステーブル状態の発生は避けられ
ない問題であるが、従来は、発生したメタステーブル状
態をいかに短くするかの課題の解決に専ら終始してい
た。しかも、メタステーブル状態の発生により偽りの同
期化信号SD1 ,SD2 =「0,0」が発生してしまっ
たような場合には、もはやこれを正しいデータと区別す
る方法はなく、しばしばシステムに重大な影響を及ぼし
ていた。
【0009】本発明の目的は、複数並列の非同期信号を
誤り無く同期変換する非同期同期変換回路を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は図1の構成
により解決される。即ち、本発明の非同期同期変換回路
は、入力の非同期信号をシステムのクロック信号に同期
した信号に変換するための非同期同期変換回路におい
て、入力の非同期信号をサンプリング保持する保持手段
10と、前記サンプリングした信号のメタステーブル状
態又はメタステーブル発生の可能性を検出する検出部2
0と、検出部20の検出出力に従ってメタステーブル状
態又はメタステーブル発生の可能性を検出された以外の
タイミングの非同期信号を内部に取り込む選択部30と
を備えるものである。
【0011】
【作用】図において、保持手段10は例えば第1及び第
2の保持部101 ,102 を備えており、第1の保持部
101 は入力の非同期信号を第1のクロック信号φA
サンプリング保持し、第2の保持部102 は入力の非同
期信号を第2のクロック信号φB でサンプリング保持す
る。
【0012】これらのタイミングa−b間又はa−c間
を少なくとも各保持部101 ,10 2 のセットアップ・
ホールド時間(tS +tH )以上離しておけば、例えば
タイミングaでサンプリングした出力信号にメタステ
ーブル状態が発生した場合は、その前後の他のタイミン
グb又はcでサンプリングした出力信号=P又は=
Qにはメタステーブル状態が発生していないことが保証
される。
【0013】そこで、検出部20は第1の保持部101
の出力信号レベルに基づいて該信号のメタステーブル状
態の有無をリアルタイムに検出する。そして、選択部3
0は、例えば通常は第1の保持部101 の出力信号=
Pを選択すると共に、検出部20が次の出力信号のメ
タステーブル状態を検出した時は、第2の保持部10 2
が他のタイミングb又はcでサンプリング保持した出力
信号=P又は=Qを選択する。
【0014】従って、選択部30の出力信号OUTは入
力の非同期信号と同様にPからQに変化し、これを第1
及び第2のクロック信号φA ,φB に同期したシステム
のクロック信号でサンプリングすれば複数並列の非同期
信号を常に誤り無く同期変換できる。なお、第2の保持
部102 は必ずしも必要ではない。その理由は、例えば
第1の保持部101 の出力信号でメタステーブル状態
が検出された時は、該検出により入力の非同期信号を直
接に選択部30の出力信号OUTに取り出し、これをシ
ステムのクロック信号(この場合は例えばφB )で不図
示の後段の保持部に同期ラッチすれば良いからである。
この場合でも、通常は、第1の保持部101 がクロック
信号φA でサンプリング保持した出力信号,等をシ
ステムのクロック信号φB で同期ラッチする。かくし
て、第1の保持部101 は入力の非同期信号と第1のク
ロック信号φA (ひいてはシステムのクロック信号
φB )との間の位相関係を試すためのパイロットサンプ
リング手段として機能する。
【0015】ところで、見方を変えると、かかる同期化
のための第1の保持部101 の出力信号にメタステーブ
ル状態が発生するのは、入力の非同期信号が変化した時
のみであり、入力の非同期信号が変化しなければ第1の
保持部101 にメタステーブル状態が発生することは有
り得ない。そこで、検出部20は第1のクロック信号φ
A でサンプリング保持した出力信号,の時系列に基
づいて該出力信号の内容の変化を検出する。出力信号
,の時系列に変化が生じた時とは、第1の保持部1
1 が入力の非同期信号=Qを正常にサンプリングして
その出力信号=Qとなり、又はメタステーブル状態が
発生してその出力信号がP以外のXになった場合であ
る。このようなメタステーブル発生の可能性を含むデー
タは採用しないことが好ましい。そこで、この場合も選
択部30は、通常は第1のクロック信号φA でサンプリ
ング保持した出力信号=Pを選択すると共に、該信号
の時系列=P,=Xにおいて内容の変化が検出され
た時は、その直後において入力の非同期信号が変化する
ことは有り得ないから、他のタイミングcでサンプリン
グ保持した出力信号=Qを選択する。
【0016】更に、保持手段10は例えば入力の非同期
信号をシステムの単一のクロック信号MCKにより順次
サンプリングしてこれらを第1及び第2の保持部1
1 ,102 にシーケンシャル(シリアルシフトINし
た状態)に保持するように構成してもよい。もし、入力
の非同期信号がクロック信号MCKの周期よりも長い間
隔で変化するものであるならば(一般にこのような条件
は満足される)、例えばタイミングeでサンプリングし
た出力信号にメタステーブル状態が発生した場合に
は、その前後の他のタイミングd又はfにサンプリング
保持した出力信号又はにはメタステーブル状態が発
生していないことが保証される。従って、この場合も、
上記同様にしてこれらの出力信号又はを内部に取り
込める。
【0017】本発明の更に具体的な構成及び作用は以下
の説明により一層明らかになる。即ち、好ましくは、保
持手段10は入力の非同期信号を第1のクロック信号φ
A でサンプリング保持する第1の保持部101 と、入力
の非同期信号を前記第1のクロック信号とは異なる位相
の第2のクロック信号φB でサンプリング保持する第2
の保持部102 とを備え、検出部20は第1の保持部1
1 の出力信号レベルと所定レベルとを比較することに
より該第1の保持部101 の出力信号のメタステーブル
の状態を検出する。そして、選択部30は、通常は第1
の保持部101 の出力信号=Pを選択すると共に、続
く第1の保持部101 の出力信号がメタステーブルの
状態の時は、第2の保持部12 がサンプリング保持した
出力信号=P又は=Qを選択する。
【0018】また好ましくは、保持手段10は入力の非
同期信号を第1のクロック信号φAでサンプリング保持
する第1の保持部101 と、入力の非同期信号を前記第
1のクロック信号とは異なる位相の第2のクロック信号
φB でサンプリング保持する第2の保持部102 とを備
え、検出部20は第1の保持部101 の出力信号=X
と、選択部30が一つ前の時点で選択した出力信号=
Pとを比較することにより両出力信号間の相違を検出す
る。そして、選択部30は、通常は第1の保持部11
出力信号=Pを選択すると共に、次いで第1の保持部
1 の出力信号=Xと選択部30が一つ前の時点で選
択した出力信号=Pとの間に相違がある時は、その後
に第2の保持部102 がサンプリング保持した出力信号
=Qを選択する。更に次の時点では、第1の保持部1
1 の出力信号=Qであり、かつ選択部30が一つ前
の時点で選択した出力信号=Qであることにより、両
者は等しい。従って、選択部30は、次の時点では、第
1の保持部11 の出力信号=Qを選択する。
【0019】このように、入力の非同期信号と第1のク
ロック信号φA のサンプリングタイミングaとがクリテ
ィカルな関係にある時は、その時点の第1の保持部11
の出力信号については、(イ)出力信号がメタステ
ーブル状態にならずに変化直前の入力の非同期信号=P
を正しくサンプリングした場合、又は出力信号がメタ
ステーブル状態になったが、結果として出力信号=P
となった場合、(ロ)出力信号がメタステーブル状態
になり、その結果、出力信号=Pとは異なる出力信号
=Xになった場合、(ハ)出力信号がメタステーブ
ル状態にならずに変化直後の入力の非同期信号=Qを正
しくサンプリングした場合、又は出力信号がメタステ
ーブル状態になったが、結果として出力信号=Qとな
った場合、等が考えられる。
【0020】上記(イ)の場合は次のタイミングaで第
1の保持部11 の出力信号=Qと正しく変化するので
選択部30の選択を替える必要が無い。また上記
(ロ),(ハ)の場合は、選択部30の選択を切り替え
るが、その後に第2の保持部102がサンプリング保持
した出力信号=Qはメタステーブル状態では有り得な
いから、選択部30の選択を切り替えても問題は無い。
【0021】また好ましくは、第1のクロック信号φA
と第2のクロック信号φB とは互いに逆位相になってい
る。また好ましくは、保持手段10は入力の非同期信号
を所定クロック信号MCKでサンプリング保持する第1
の保持部101 と、該第1の保持部101 の出力信号を
前記所定クロック信号MCKでサンプリング保持する第
2の保持部102 とを備え、検出部20は第1の保持部
101 の出力信号レベルと所定レベルとを比較すること
により該第1の保持部101 の出力信号のメタステーブ
ルの状態を検出する。そして、選択部30は、通常は第
1の保持部101 の出力信号=Pを選択すると共に、
続く第1の保持部101 の出力信号がメタステーブル
の状態の時は、一つ前の時点の第2の保持部102 の出
力信号=Pを選択する。
【0022】また好ましくは、保持手段10は入力の非
同期信号を所定クロック信号MCKでサンプリング保持
する第1の保持部101 と、該第1の保持部101 の出
力信号を前記所定クロック信号でサンプリング保持する
第2の保持部102 とを備え、検出部20は第1の保持
部101 の出力信号=X(又はQ)と第2の保持部1
2 の出力信号=Pとを比較することにより両信号間
の内容の相違を検出する。そして、選択部30は、通常
は第1の保持部11 の出力信号=Pを選択すると共
に、次いで第1の保持部101 の出力信号=X(又は
Q)と第2の保持部102 の出力信号=Pとの間に相
違がある時は一つ前の時点の第2の保持部12 の出力信
号=Pを選択する。
【0023】また好ましくは、保持手段10は入力の非
同期信号を所定クロック信号MCKでサンプリング保持
する第1の保持部101 と、該第1の保持部101 の出
力信号を前記所定クロック信号MCKでサンプリング保
持する第2の保持部102 とを備え、検出部20は第2
の保持部102 の出力信号=X(又はQ)と、選択部
30が一つ前の時点で選択した出力信号=Pとを比較
することにより両出力信号間の相違を検出する。そし
て、選択部30は、通常は第2の保持部102 の出力信
号=Pを選択すると共に、該第2の保持部102 の出
力信号=X(又はQ)と選択部30が一つ前の時点で
選択した出力信号=Pとの間に相違がある時は現時点
にサンプリング保持した第1の保持部101 の出力信号
=Qを選択する。
【0024】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明による実施例
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図2は第1実施例の非
同期同期変換回路を説明する図で、図2の(A)は第1
実施例の非同期同期変換回路のブロック図、図2の
(B)はその動作タイミングチャートである。
【0025】図2の(A)において、10は保持手段、
101 ,102 ,40は例えばDタイプのフリップフロ
ップで構成されたnビット並列のレジスタ(REG)、
20 1 はメタステーブルレベルを検出するタイプの検出
部、30はデータセレクタ(SEL)である。図2の
(B)において、クロック信号φA ,φB の位相はレジ
スタ101 ,102 のセットアップ・ホールド時間(t
S +tH )が互いに重ならないように設けられている。
またこの例のシステムのクロック信号MCKはクロック
信号φAに位相同期している。
【0026】入力の非同期信号ADが図示の様なタイミ
ングでAD=PからAD=Qに変化したとすると、レジ
スタ101 の出力信号PDA はクロック信号φA の最初
の立ち上がりによりメタステーブルMSの状態になり、
その後は不確定のPDA =Xになる。更に、クロック信
号φA の2番目の立ち上がりが発生すると、PDA =Q
になる。一方、レジスタ102 の出力信号PDB につい
ては、クロック信号φ B の最初の立ち上がりで入力の非
同期信号ADが変化することは無いから、この時点でP
B =Qになる。検出部201 は出力信号PDA のメタ
ステーブル状態を検出したことにより、その時点から選
択信号SC=HIGHレベルを出力し、これを次のクロ
ック信号MCKの立ち上がりまで保持する。セレクタ3
0はSC=LOWレベルの時は入力端子aの出力信号P
A を選択し、SC=HIGHレベルの時は入力端子b
の出力信号PDB を選択する。これにより、不確定な出
力信号PDA =Xの出力は阻止され、セレクタ40の出
力には誤りの無い同期信号SDが得られる。
【0027】図3は実施例の検出部201 のブロック図
で、図においてCOMPはアナログコンパレータ、Aは
ANDゲート回路、OはORゲート回路、STはシュミ
ットトリガ回路、FFはDタイプのフリップフロップで
ある。例えばレジスタ101 がTTL回路で構成されて
いるとすると、そのLOWレベル電圧は0.8V以下、
HIGHレベル電圧は2.4V以上である。従って、メ
タステーブル状態検出のための電圧レベルVMSは0.8
V<VMS<2.4Vの範囲にあり、この例ではアナログ
コンパレータCMPのスレッショルド電圧をV L =略
0.8V、VH =略2.4Vに設定している。
【0028】例えばレジスタ101 の出力の内の1ビッ
ト信号PDA1に着目すると、その出力電圧レベルVPD
A1がVL <VPDA1<VH の範囲にある間は2つのコン
パレータCMPの出力は共にHIGHレベルになり、こ
れによりANDゲート回路Aの出力はHIGHレベルに
なる。他の1ビット信号PDA2〜PDAnについても同様
である。そして、何れか1のANDゲート回路Aの出力
がHIGHレベルになると、ORゲート回路Oの出力が
HIGHレベルになる。
【0029】コンデンサCは出力信号PDA の通常のト
ランジションに基づくORゲート回路Oの出力のHIG
Hレベルを阻止するために設けられている。従って、出
力信号PDA が正規にHIGHからLOWレベル又はL
OWからHIGHレベルに変化した時はORゲート回路
Oの出力はLOWレベルに保たれるが、例えばVL <V
PDA1<VH の状態が所定時間以上継続すると、シュミ
ットトリガ回路STの入力がその閾値電圧をこえて高く
なり、その出力がHIGHレベルになる。これによりフ
リップフロップFFを強制セットする。この選択信号S
CのHIGHレベルは次のクロック信号MCKの立ち上
がりまで保持され、該クロック信号MCKの立ち上がり
によりリセットされる。
【0030】なお、このような選択信号SCの後端を引
き延ばすタイミング調整手段としては、上記のようにフ
リップフロップFFを使用する代わりに、ローパスフィ
ルタ、ディレイライン等で構成しても良い。またメタス
テーブルMSの状態がクロック信号φA の丁度1周期分
続くような場合には、検出部201 のフリップフロップ
FFを削除しても良い。
【0031】図4は第2実施例の非同期同期変換回路を
説明する図で、図4の(A)は第2実施例の非同期同期
変換回路のブロック図、図4の(B)はその動作タイミ
ングチャートである。この例ではサンプリングした信号
内容の変化(エッジ)を検出するタイプの検出部202
を使用しており、かつクロック信号φA ,φB としてシ
ステムのクロック信号MCKとこれに逆位相のクロック
信号MCK/とを使用している。
【0032】レジスタ101 ,102 の動作は第1実施
例の場合と実質的に変わらない。検出部202 はレジス
タ101 の出力信号PDA =Xとレジスタ40の出力信
号SD=Pとを比較することにより両信号間の内容の相
違を検出する。検出部202はこの相違が検出されてい
る間だけ選択信号SCのHIGHレベルを出力し、これ
によりセレクタ30はこの区間にレジスタ102 の出力
信号PDB =Qを出力する。その結果、次のクロック信
号MCKの立ち上がりではレジスタ40にSD=Qがセ
ットされる。更に次のクロック信号MCKの立ち上がり
では、既にレジスタ101 の出力信号PDA =Qとなっ
ており、かつレジスタ40の出力信号SD=Qであるか
ら、両者は等しく、よってレジスタ101 の出力信号P
A =Qが選択される。
【0033】なお、この場合にレジスタ101 のメタス
テーブル信号レベルMSはセレクタ30の内部のゲート
回路を論理1にするには不十分であるから、セレクタ3
0の出力信号SPDには現れない。仮に現れても、クロ
ック信号MCKで同期化するタイミングではないから、
問題ない。図5は他の実施例の検出部202 のブロック
図で、図においてEは排他的論理和回路(EX−OR回
路)、OはORゲート回路である。
【0034】各EX−OR回路Eはレジスタ101 の出
力信号PDA1〜PDAnとレジスタ40の出力信号SD1
〜SDn とを夫々比較しており、何れか1のビット比較
においても相違が検出されると、ORゲート回路の出力
がHIGHレベルになる。なお、第2実施例ではレジス
タ101 の出力信号PDA とレジスタ40の出力信号S
Dとを比較するようにしたがこれに限らない。例えば検
出部202 の内部に入力信号(例えばレジスタ101
出力信号PDA )の時系列を順に記憶するようにレジス
タを1又は2以上設けておき、これらの保持信号間の内
容の相違を検出するように構成しても良い。
【0035】図6は第3実施例の非同期同期変換回路を
説明する図で、図6の(A)は第3実施例の非同期同期
変換回路のブロック図、図6の(B)はその動作タイミ
ングチャートである。第3実施例では保持手段10のレ
ジスタ101 ,102 を図示の如くカスケードに接続
し、これらにシステムの単一のクロック信号MCKを加
えている。また検出部20としてはメタステーブル電圧
を検出するタイプの検出部201 を使用している。
【0036】レジスタ101 の出力信号PDA でメタス
テーブル状態が検出されると、これによりセレクタ30
はその区間にレジスタ102 が保持している一つ前の時
点の出力信号PDB =Pを出力し、更に次の時点ではレ
ジスタ101 の正常な出力信号PDA =Qを出力する。
この場合は、セレクタ30の出力信号SDのPからQへ
の変化は入力の非同期信号ADのPからQへの変化より
も略1クロック周期だけ遅れるが、中間部に不確定な信
号Xが挿入されないので、実用上問題ない。
【0037】図7は第4実施例の非同期同期変換回路を
説明する図で、図7の(A)は第4実施例の非同期同期
変換回路のブロック図、図7の(B)はその動作タイミ
ングチャートである。第4実施例ではエッジ検出タイプ
の検出部202 を使用している。検出部202 がレジス
タ101 の出力信号PDA =Xとレジスタ102 の出力
信号PDB =Pとの比較により内容の相違を検出する
と、その選択信号SCの立ち上がりによりフリップフロ
ップ50がセットされ、セレクタ30はその区間にレジ
スタ102 の出力信号PDB =Pを選択する。その後、
フリップフロップ50はクロック信号MCKにより強制
リセットされる。なお、このタイミングにはレジスタ1
1 の出力信号PDA =Qとレジスタ102 の出力信号
PDB =Xとの比較により再び内容の相違が検出される
が、これは回路構成によるものであり、かつこれによっ
て再び選択信号SCの立ち上がりが生じても、フリップ
フロップ50はクロック信号MCKにより強制リセット
されているので問題は無い。
【0038】この第4実施例は全てをディジタル回路で
構成できる上、セレクタ30からは同期化された信号S
PDが得られるので、回路規模が小さくなる。図8は第
5実施例の非同期同期変換回路を説明する図で、図8の
(A)は第5実施例の非同期同期変換回路のブロック
図、図8の(B)はその動作タイミングチャートであ
る。
【0039】第5実施例ではエッジ検出タイプの検出部
202 を使用し、かつレジスタ10 2 の出力信号PDB
とレジスタ40の出力信号SDとを比較するように構成
している。これにより、セレクタ30は通常は一つ前の
時点の出力信号PDB を出力するが、出力信号PDB
それより更に一つ前に選択された出力信号SDとの間に
内容の相違が検出されると、現時点のサンプリングによ
るレジスタ101 の出力信号PDA が選択される。
【0040】なお、上記実施例では幾つかの特徴的な構
成を説明したが、本発明の思想を逸脱しない範囲で様々
な構成要素の組合せ及び変更が可能である。
【0041】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、入力の
非同期信号をサンプリング保持すると共に、該サンプリ
ングした信号のメタステーブル状態又はメタステーブル
発生の可能性が検出された時は、その近傍におけるメタ
ステーブル発生があり得ない状態で入力の非同期信号を
取り込むので、いかなるタイミングでも複数並列の非同
期信号を誤り無く同期変換できる。従って、同期システ
ムに任意の非同期信号を位相関係等を気にせずに入力で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理を説明する図である。
【図2】図2は第1実施例の非同期同期変換回路を説明
する図である。
【図3】図3は実施例の検出部201 のブロック図であ
る。
【図4】図4は第2実施例の非同期同期変換回路を説明
する図である。
【図5】図5は他の実施例の検出部202 のブロック図
である。
【図6】図6は第3実施例の非同期同期変換回路を説明
する図である。
【図7】図7は第4実施例の非同期同期変換回路を説明
する図である。
【図8】図8は第5実施例の非同期同期変換回路を説明
する図である。
【図9】図9は従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
10 保持手段 101 ,102 保持部 20 検出部 30 選択部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力の非同期信号をシステムのクロック
    信号に同期した信号に変換するための非同期同期変換回
    路において、 入力の非同期信号をサンプリング保持する保持手段(1
    0)と、 前記サンプリングした信号のメタステーブル状態又はメ
    タステーブル発生の可能性を検出する検出部(20)
    と、 検出部(20)の検出出力に従ってメタステーブル状態
    又はメタステーブル発生の可能性を検出された以外のタ
    イミングの非同期信号を内部に取り込む選択部(30)
    とを備えることを特徴とする非同期同期変換回路。
  2. 【請求項2】 保持手段(10)は入力の非同期信号を
    第1のクロック信号でサンプリング保持する第1の保持
    部(101 )と、入力の非同期信号を前記第1のクロッ
    ク信号とは異なる位相の第2のクロック信号でサンプリ
    ング保持する第2の保持部(102 )とを備え、 検出部(20)は第1の保持部(101 )の出力信号レ
    ベルと所定レベルとを比較することにより該第1の保持
    部(101 )の出力信号のメタステーブルの状態を検出
    し、 選択部(30)は、通常は第1の保持部(101 )の出
    力信号を選択すると共に、該第1の保持部(101 )の
    出力信号がメタステーブルの状態の時は第2の保持部
    (12 )がサンプリング保持した出力信号を選択するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1の非同期
    同期変換回路。
  3. 【請求項3】 保持手段(10)は入力の非同期信号を
    第1のクロック信号でサンプリング保持する第1の保持
    部(101 )と、入力の非同期信号を前記第1のクロッ
    ク信号とは異なる位相の第2のクロック信号でサンプリ
    ング保持する第2の保持部(102 )とを備え、 検出部(20)は第1の保持部(101 )の出力信号
    と、選択部(30)が一つ前の時点で選択した出力信号
    とを比較することにより両出力信号間の相違を検出し、 選択部(30)は、通常は第1の保持部(101 )の出
    力信号を選択すると共に、第1の保持部(101 )の出
    力信号と選択部(30)が一つ前の時点で選択した出力
    信号との間に相違がある時はその後に第2の保持部(1
    2 )がサンプリング保持した出力信号を選択するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1の非同期同
    期変換回路。
  4. 【請求項4】 第1のクロック信号と第2のクロック信
    号とは互いに逆位相になっていることを特徴とする請求
    項2又は3の非同期同期変換回路。
  5. 【請求項5】 保持手段(10)は入力の非同期信号を
    所定クロック信号でサンプリング保持する第1の保持部
    (101 )と、該第1の保持部(101 )の出力信号を
    前記所定クロック信号でサンプリング保持する第2の保
    持部(102)とを備え、 検出部(20)は第1の保持部(101 )の出力信号レ
    ベルと所定レベルとを比較することにより該第1の保持
    部(101 )の出力信号のメタステーブルの状態を検出
    し、 選択部(30)は、通常は第1の保持部(101 )の出
    力信号を選択すると共に、該第1の保持部(101 )の
    出力信号がメタステーブルの状態の時は第2の保持部
    (102 )の出力信号を選択するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1の非同期同期変換回路。
  6. 【請求項6】 保持手段(10)は入力の非同期信号を
    所定クロック信号でサンプリング保持する第1の保持部
    (101 )と、該第1の保持部(101 )の出力信号を
    前記所定クロック信号でサンプリング保持する第2の保
    持部(102)とを備え、 検出部(20)は第1の保持部(101 )の出力信号と
    第2の保持部(102)の出力信号とを比較することに
    より両信号間の相違を検出し、 選択部(30)は、通常は第1の保持部(11 )の出力
    信号を選択すると共に、第1の保持部(101 )の出力
    信号と第2の保持部(102 )の出力信号間に相違があ
    る時は第2の保持部(12 )の出力信号を選択するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1の非同期同
    期変換回路。
  7. 【請求項7】 保持手段(10)は入力の非同期信号を
    所定クロック信号でサンプリング保持する第1の保持部
    (101 )と、該第1の保持部(101 )の出力信号を
    前記所定クロック信号でサンプリング保持する第2の保
    持部(102)とを備え、 検出部(20)は第2の保持部(102 )の出力信号
    と、選択部(30)が一つ前の時点で選択した出力信号
    とを比較することにより両出力信号間の相違を検出し、 選択部(30)は、通常は第2の保持部(102 )の出
    力信号を選択すると共に、該第2の保持部(102 )の
    出力信号と選択部(30)が一つ前の時点で選択した出
    力信号との間に相違がある時は第1の保持部(101
    の出力信号を選択するように構成されていることを特徴
    とする請求項1の非同期同期変換回路。
JP15333793A 1993-06-24 1993-06-24 非同期同期変換回路 Withdrawn JPH0713927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15333793A JPH0713927A (ja) 1993-06-24 1993-06-24 非同期同期変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15333793A JPH0713927A (ja) 1993-06-24 1993-06-24 非同期同期変換回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0713927A true JPH0713927A (ja) 1995-01-17

Family

ID=15560272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15333793A Withdrawn JPH0713927A (ja) 1993-06-24 1993-06-24 非同期同期変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0713927A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100303876B1 (ko) * 1998-08-11 2001-11-22 김부련 데이타통신용동기/비동기데이타변환장치
JP2006236060A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Nec Micro Systems Ltd バスインターフェイス回路
JP2009163758A (ja) * 2002-02-22 2009-07-23 Nxp Bv クロックの異なるバス間におけるデータ転送
US7777536B2 (en) 2007-12-18 2010-08-17 Ricoh Company, Ltd. Synchronization circuit
JP2014140123A (ja) * 2013-01-21 2014-07-31 Hitachi Ltd メタステーブル防止型同期化回路

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100303876B1 (ko) * 1998-08-11 2001-11-22 김부련 데이타통신용동기/비동기데이타변환장치
JP2009163758A (ja) * 2002-02-22 2009-07-23 Nxp Bv クロックの異なるバス間におけるデータ転送
JP2006236060A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Nec Micro Systems Ltd バスインターフェイス回路
JP4620492B2 (ja) * 2005-02-25 2011-01-26 ルネサスエレクトロニクス株式会社 バスインターフェイス回路
US7777536B2 (en) 2007-12-18 2010-08-17 Ricoh Company, Ltd. Synchronization circuit
JP2014140123A (ja) * 2013-01-21 2014-07-31 Hitachi Ltd メタステーブル防止型同期化回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4754578B2 (ja) 位相比較器及び位相調整回路
GB2375465A (en) Trigger pattern detection
US8416903B1 (en) Signal edge detection circuitry and methods
JPWO2010104164A1 (ja) デジタル位相比較器
KR920004336B1 (ko) 동기검출회로
US6795514B2 (en) Integrated data clock extractor
JPH0789133B2 (ja) ジッタ・タイミング測定方法
US7936855B2 (en) Oversampling data recovery circuit and method for a receiver
CS269961B2 (en) Circuit for signals processing
US7194057B2 (en) System and method of oversampling high speed clock/data recovery
JPH0713927A (ja) 非同期同期変換回路
US6636080B2 (en) Apparatus for detecting edges of input signal to execute signal processing on the basis of edge timings
US8570078B2 (en) CDR circuit
US6960960B2 (en) Frequency detector detecting variation in frequency difference between data signal and clock signal
CN111262562B (zh) 亚稳态检测电路
US5294844A (en) Sampling signal generation circuit
KR100235563B1 (ko) 극성 검출기(A Polarity Detector)
JPH0685775A (ja) デジタル信号受信用の同期信号検出回路
JP4934980B2 (ja) バスレシーバ回路及び該バスレシーバ回路に用いられるノイズ除去方法
JP3538163B2 (ja) 非同期パルス信号取り込み回路
JP4106781B2 (ja) クランプ回路
US7006585B2 (en) Recovering data encoded in serial communication channels
KR0172459B1 (ko) 클럭재생방법 및 장치
KR101481543B1 (ko) 니어보레이트 블라인드 수신 장치 및 방법
JPH09139733A (ja) クロック選択回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000905