JP2014135406A - 低誘電率材料硬化処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】導体基板上において低誘電率材料に紫外線を照射することにより、低誘電率材料の有する低誘電率性能を保持しつつ、機械的強度を大きくすることができると共に、半導体基板がランプからの熱の影響を受けて過熱されることを抑制することのできる低誘電率材料硬化処理方法を提供すること。
【解決手段】低誘電率材料硬化処理方法は、紫外線光源が、キセノンガスを含有する放電用ガスが内部に封入された発光管と、発光管の内部空間において放電を誘起させるための一対の電極とを備え、当該一対の電極のうちの少なくとも一方の電極と、当該内部空間との境界に誘電体材料が介在されており、当該発光管の表面に、当該内部空間において放電により放電用ガスから生じる光によって励起する蛍光体を含有する蛍光体層が形成されてなる蛍光ランプであり、蛍光体は、波長180〜300nmの範囲の紫外線を放射するものであることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板上において低誘電率材料に紫外線を照射して当該低誘電率材料を硬化処理する低誘電率材料硬化処理方法に関する。
近年、半導体素子においては、層間絶縁膜として、低誘電率材料によって形成されたものが用いられている。このような層間絶縁膜は、半導体基板上に低誘電率材料の膜を形成し、得られた低誘電率材料の膜に紫外線を照射して硬化処理する過程を経ることによって製造される。このように低誘電率材料に紫外線を照射して硬化処理することによれば、機械的強度を強化することができる。
半導体基板上において低誘電率材料に紫外線を照射するための紫外線光源としては、高圧水銀ランプまたはキセノンエキシマランプが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、紫外線光源として高圧水銀ランプを用いた場合には、この高圧水銀ランプが発光に伴って発生する熱量が大きいものであることから、半導体基板は、高圧水銀ランプからの光が低誘電率材料膜に照射されることに伴って加熱されるだけでなく、高圧水銀ランプが発光することに伴って生じる熱によっても加熱されることとなる。そのため、低誘電率材料を硬化処理する過程において、半導体基板がランプからの熱の影響を受けて過熱されることに起因して劣化してしまう、という問題がある。
また、紫外線光源としてキセノンエキシマランプを用いた場合には、キセノンエキシマランプが高圧水銀ランプに比して発光に伴って発生する熱量が小さいものであることから、低誘電率材料を硬化処理する過程において、半導体基板がランプからの熱の影響を受けて過熱されることを抑制できるものの、キセノンエキシマランプからの光が照射されることによって比誘電率が大きくなってしまうために低誘電率材料の有する低誘電率性能を保持することができない、という問題がある。
特開2009−94503号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、半導体基板上において低誘電率材料に紫外線を照射することにより、低誘電率材料の有する低誘電率性能を保持しつつ、機械的強度を大きくすることができると共に、半導体基板がランプからの熱の影響を受けて過熱されることを抑制することのできる低誘電率材料硬化処理方法を提供することにある。
本発明の低誘電率材料硬化処理方法は、半導体基板上において低誘電率材料に紫外線光源からの紫外線を照射することによって当該低誘電率材料を硬化処理する低誘電率材料硬化処理方法において、
前記紫外線光源は、キセノンガスを含有する放電用ガスが内部に封入された発光管と、この発光管の内部空間において放電を誘起させるための一対の電極とを備え、当該一対の電極のうちの少なくとも一方の電極と、当該内部空間との境界に誘電体材料が介在されており、当該発光管の表面に、当該内部空間において放電により放電用ガスから生じる光によって励起する蛍光体を含有する蛍光体層が形成されてなる蛍光ランプであり、
前記蛍光体は、波長180〜300nmの範囲の紫外線を放射するものであることを特徴とする。
本発明の低誘電率材料硬化処理方法においては、前記蛍光体は、波長220〜300nmの範囲にピーク波長を有する光を放射するものであることが好ましい。
本発明の低誘電率硬化処理方法においては、前記蛍光体は、プラセオジム付活リン酸ランタンであることが好ましい。
本発明の低誘電率硬化処理方法においては、前記蛍光体は、プラセオジム付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩であることが好ましい。
本発明の低誘電率硬化処理方法においては、前記蛍光体は、ビスマス付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩であることが好ましい。
本発明の低誘電率材料硬化処理方法によれば、紫外線光源として、特定の波長範囲の紫外線を放射する蛍光ランプが用いられており、この蛍光ランプが発光に伴って発生する熱量が小さいものであることから、半導体基板上において低誘電率材料に紫外線光源からの紫外線を照射して当該低誘電率材料を硬化処理することにより、低誘電率材料の有する低誘電率性能を保持しつつ、機械的強度を十分に大きくすることができ、しかも、この低誘電率材料を硬化処理する過程において、半導体基板がランプからの熱の影響を受けて過熱されることを抑制することができる。
本発明の低誘電率材料硬化処理方法を実施するための硬化処理装置の構成の一例を示す説明図である。 本発明の低誘電率材料硬化処理方法において紫外線光源として用いられる蛍光ランプの構成の一例を示す説明図であり、(A)は、発光管の管軸方向の断面図であり、(B)は、発光管の管軸に垂直な方向の断面図である。 本発明の低誘電率材料硬化処理方法において紫外線光源として用いられる蛍光ランプの構成の他の例を示す説明用断面図である。 本発明の低誘電率材料硬化処理方法において紫外線光源として用いられる蛍光ランプの構成の更に他の例を示す説明図であり、(A)は、斜視図であり、(B)は、発光管の管軸に垂直な方向の断面図である。 実験例1において用いた、ネオジウム付活リン酸イットリウムよりなる蛍光体を含有する蛍光体層を備えた蛍光ランプからの光の分光分布を示すグラフである。 実験例1において用いた、プラセオジム付活リン酸ランタンよりなる蛍光体を含有する蛍光体層を備えた蛍光ランプからの光の分光分布を示すグラフである。 実験例1において用いた、プラセオジム付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩よりなる蛍光体を含有する蛍光体層を備えた蛍光ランプからの光の分光分布を示すグラフである。 実験例1において用いた、ビスマス付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩よりなる蛍光体を含有する蛍光体層を備えた蛍光ランプからの光の分光分布を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の低誘電率材料硬化処理方法は、半導体基板上において低誘電率材料に紫外線光源からの紫外線を照射することによって当該低誘電率材料を硬化処理するための手法であり、具体的には、半導体基板上に低誘電率材料によって層間絶縁膜などを形成するために用いられる。
そして、本発明の低誘電率材料硬化処理方法においては、紫外線光源として、キセノンガスを含有する放電用ガスが内部に封入され、励起によって特定の波長範囲の紫外線を放射する蛍光体を含有する蛍光体層が表面に形成された発光管と、一対の電極とを備えており、誘電体材料を介して発光管の内部空間に電圧を印加することによって当該内部空間において生じる放電、すなわち誘電体バリア放電を利用して放射光を得る構成の蛍光ランプが用いられる。
以下、本発明の低誘電率材料硬化処理方法を実施するための装置について、図を用いて説明する。
図1は、本発明の低誘電率材料硬化処理方法を実施するための硬化処理装置の構成の一例を示す説明図である。
この硬化処理装置10は、紫外線光源として棒状の蛍光ランプ21を備えており、円板状の半導体基板の表面(図1における上面)に、例えば有機シロキサン系化合物等の層間絶縁膜などを形成するための低誘電率材料の膜が適宜の手法によって形成されたものを処理対象体Wとするものである。ここに、低誘電率材料として用いられる有機シロキサン系化合物としては、Si、C、HおよびOを含有し、末端にメチル基(−CH3 )を有する構造の種々の化合物が挙げられる。
硬化処理装置10は、処理対象体Wを搬入および搬出するための開閉可能な搬出口11Aを有する、略矩形箱状のアルマイト処理したアルミニウム製の筺体11を備えている。この筺体11の上部には、複数(図1の例においては5本)の蛍光ランプ21と、これらの複数の蛍光ランプ21に共通の反射鏡22と、複数の蛍光ランプ21に電力を供給するための電源機構23とにより構成されてなる紫外線照射ユニットが配設されている。この紫外線照射ユニットにおいて、電源機構23は筺体11の外部に位置され、複数の蛍光ランプ21および反射鏡22は筺体11内に位置されており、また複数の蛍光ランプ21は、発光管の管軸が平行となるようにして、筺体11の天面部12Aの内面に沿って等間隔で並列に配置されている。また、筺体11内には、ヒーターを備えた載置台14が、処理対象体Wを載置する載置面14Aが天面部12Aの内面と平行になるように、紫外線照射ユニットと対向配置されている。また、載置台14と紫外線照射ユニットとの間には、紫外線照射ユニットからの紫外線の強度を、被照射面(処理対象体の表面)において均一化するための照射窓16が設けられている。
この図の例において、硬化処理装置10には、載置台14を上下方向(図1における上下方向)に駆動するための駆動機構15が設けられており、これにより、載置台14上に載置された処理対象体Wと、紫外線照射ユニットおよび照射窓16との離間距離を変更することができる。
また、筺体11には、ガス導入口11Bとガス排出口11Cとが形成されており、ガス導入口11Bには導管18Aを介してガス供給源18が接続されており、ガス排出口11Cには導管19Aを介してガス排出機構19が接続されている。
蛍光ランプ21は、誘電体バリア放電を利用して放射光を得る構成のもの、具体的には、誘電体バリア放電によって生成されるエキシマから放出される光(以下、「エキシマ光」ともいう。)を励起光として蛍光体に照射し、その蛍光体が励起することによって得られる特定の波長範囲の紫外線を放射光として放射する構成ものである。
蛍光ランプ21としては、例えば図2に示すような構成のものが用いられる。
図2の蛍光ランプは、例えば石英ガラスなどの紫外線を透過する誘電体よりなり、両端が閉塞された円筒棒状の発光管31を備えており、この発光管31の内部には、放電用ガスが封入されている。また、発光管31の内周面の全域には、ガラス層37を介して、エキシマ光を励起光として受けることによって光(紫外線)を放射する蛍光体を含有する蛍光体層36が設けられている。また、発光管31の外周面上には、当該外周面に密接して、一対の外部電極34,34が互いに対向するよう配置されおり、この外部電極34,34と、放電用ガスが充填されている発光管31の内部空間との境界には、各々、発光管31の管壁(誘電体材料)が介在した状態とされている。また、外部電極34,34は、リード線38A,38Aを介して高周波電圧を発生する電源38に接続されている。そして、発光管31の内部空間においては、一対の外部電極34,34が、発光管31の管壁(誘電体材料)および当該内部空間を介して対向する領域に、放電空間が形成されている。
外部電極34,34は、例えば銀(Ag)とフリットガラスとを混合した銀ペースト、または金(Au)とフリットガラスとを混合した金ペーストなどの導電膜により形成された帯状電極よりなるものである。
この帯状電極は、発光管31の管軸方向に伸びるように配置されている。
放電用ガスとしては、キセノンガス(Xe)を含有するガスが用いられる。
放電用ガスの具体例としては、キセノンガス、またはキセノンガスと、例えばアルゴンガス(Ar)およびクリプトンガス(Kr)などのキセノンガス以外の希ガスとの混合ガスが挙げられる。
ガラス層37は、蛍光体層36を発光管31の内周面に付着させるためのものである。
すなわち、発光管31と蛍光体層36との間にガラス層37が設けられていることにより、蛍光体が発光管31の構成材料(石英ガラス)との接着性が小さいものであっても、蛍光体層36に発光管31に対する高い接着性を得ることができる。
ガラス層37を構成するガラスとしては、例えば軟質ガラスおよび硬質ガラスなどが挙げられる。
蛍光体層36を構成する蛍光体としては、発光管31の内部空間において放電により放電用ガスから生じる光、すなわち誘電体バリア放電によって放電用ガスから生成されるエキシマが放出する光を励起光として受けることによって励起し、波長180〜300nmの範囲の紫外線を放射するものが用いられる。
蛍光体が波長180〜300nmの範囲の紫外線を放射するものであることにより、後述の実験結果から明らかなように、低誘電率材料の有する低誘電率性能を保持しつつ、機械的強度を十分に大きくすることができる。
また、蛍光体は、波長220〜300nmの範囲にピーク波長を有する光(紫外線)を放射するものであることが好ましい。
蛍光体が波長220〜300nmの範囲にピーク波長を有する光を放射するものであることにより、後述の実験結果から明らかなように、低誘電率材料の有する低誘電率性能を保持しつつ、機械的強度をより一層大きくすることができる。具体的には、低誘電率材料の機械的強度(硬化度)を基準として100%としたときの処理済み低誘電率材料の機械的強度(硬化度)を、250%より大きくすることができる。
蛍光体の好ましい具体例としては、ネオジウム付活リン酸イットリウム(YP−Nd;Y0.98Nd0.02PO4 )、プラセオジム付活リン酸ランタン(LP−Pr;La0.97Pr0.03PO4 )、プラセオジム付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩(YAB−Pr)およびビスマス付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩(YAB−Bi;Y0.997 Bi0.003 Al3 4 12)などが挙げられる。
これらのうちでは、波長220〜300nmの範囲にピーク波長を有する光を放射するものであることから、プラセオジム付活リン酸ランタン、プラセオジム付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩およびビスマス付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩が特に好ましい。
ここに、ネオジウム付活リン酸イットリウムは、リン酸イットリウムよりなる結晶母体に3価のネオジウムが付活されてなるものであり、励起によってピーク波長が190nmの光を放射するものである。
プラセオジム付活リン酸ランタンは、リン酸ランタンよりなる結晶母体に3価のプラセオジムが付活されてなるものであり、励起によってピーク波長が230nmの光を放射するものである。
プラセオジム付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩は、イットリウムアルミニウムホウ酸塩よりなる結晶母体に3価のプラセオジムが付活されてなるものであり、励起によってピーク波長が250nmの光を放射するものである。
ビスマス付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩は、イットリウムアルミニウムホウ酸塩よりなる結晶母体に3価のビスマスが付活されてなるものであり、励起によってピーク波長が290nmの光を放射するものである。
このような構成の硬化処理装置10においては、本発明の低誘電率材料硬化処理方法により、半導体基板上において低誘電率材料の処理が行われる。
具体的には、搬出口11Aから筺体11内に搬入された処理対象体Wが載置台14の載置面14Aに載置され、筺体11内が減圧状態または不活性ガスが充填された状態とされた後、紫外線照射ユニットを構成する複数の蛍光ランプ21が一斉に点灯状態とされることにより、処理対象体Wにおける低誘電率材料の膜に対して複数の蛍光ランプ21からの光(紫外線)が照射されて硬化処理が行われる。その後、処理された処理対象体、すなわち処理済み低誘電率材料の膜が一面に形成された半導体基板が搬出口11Aから筺体1の外部に搬出される。
ここに、筺体11内を減圧状態とするためには、例えば搬出口11Aが閉塞された状態において、筺体11内の雰囲気ガスをガス排出口11Cからガス排出機構19によって排出する。一方、筺体11内を不活性ガスが充填された状態とするためには、例えばガス供給源18から、例えば窒素ガスなどの不活性ガスをガス導入口11Bを介して筺体11内に導入する。
硬化処理において、筺体11内は、処理対象体Wを構成する低誘電率材料の種類によって異なるが、通常、窒素ガスが充填され、内部圧力が0〜1.3kPaとされる。
また、硬化処理においては、処理対象体Wを構成する低誘電率材料の種類によっては筺体11内を加温することが必要とされ、具体的には、筺体11内の雰囲気温度が300〜450℃の温度範囲の特定の温度(例えば350℃)とされる。
硬化処理において、処理対象体Wにおける低誘電率材料の膜に対する蛍光ランプ21からの紫外線の照射時間は、蛍光ランプ21における蛍光体層36を構成する蛍光体の種類などに応じて適宜に設定される。
具体的には、蛍光体層36を構成する蛍光体がネオジウム付活リン酸イットリウムである場合には、20分間であることが好ましく、蛍光体がプラセオジム付活リン酸ランタンである場合には、10〜20分間であることが好ましく、蛍光体がプラセオジム付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩である場合には、10〜30分間であることが好ましく、また、蛍光体がビスマス付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩である場合には、30〜40分間であることが好ましい。
また、硬化処理においては、処理対象体Wと蛍光ランプ21との離間距離は、処理対処体Wにおける半導体基板がランプからの熱の影響を受けることを抑制する観点から8mm以上であることが好ましい。
以上のような本発明の低誘電率材料硬化処理方法によれば、紫外線光源として、誘電体バリア放電を使用して特定の波長範囲の紫外線を放射する蛍光ランプ21が用いられていることから、低誘電率材料に紫外線光源からの紫外線を照射して当該低誘電率材料を硬化処理することにより、処理対象体Wにおける低誘電率材料の有する低誘電率性能を保持しつつ、機械的強度を十分に大きくすることができる。具体的には、低誘電率材料の機械的強度(硬化度)を基準として100%としたときの処理済み低誘電率材料の機械的強度(硬化度)を、250%以上にすることができる。しかも、蛍光ランプ21が、後述の実験からも明らかなように、高圧水銀ランプに比して発光に伴って発生する熱量が極めて小さいものであることから、低誘電率材料を硬化処理する過程において、半導体基板がランプからの熱の影響を受けて過熱されることを抑制することができる。
また、本発明の低誘電率材料硬化処理方法においては、紫外線光源を構成する蛍光ランプ21が発光に伴って発生する熱量が小さいものであることから、半導体基板が過熱されるなどの弊害を伴うことなく、処理対象体Wと紫外線光源との離間距離を8mmまで小さくすることができるため、蛍光ランプ21からの光を有効利用することができ、また装置の小型化を図ることができる。
このように処理対象体Wと紫外線光源との離間距離を小さくし、それと共に筺体1内を加温した場合であっても、紫外線光源として、発光に伴って発生する熱量が小さい蛍光体ランプ21が用いられていることにより、半導体基板がランプからの熱の影響を受けて必要以上に加熱され、高温となることが抑制される。
以上、本発明の低誘電率材料硬化処理方法について具体的に説明したが、本発明は以上の例に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、紫外線光源は、キセノンガスを含有する放電用ガスが内部に封入された発光管と、この発光管の内部空間において放電を誘起させるための一対の電極を備えており、当該一対の電極のうちの少なくとも一方の電極と、当該内部空間との境界に誘電体材料が介在されており、当該発光管の表面に、当該内部空間において放電により生じる光によって励起して特定の波長範囲の紫外線を放射する蛍光体を含有する蛍光体層が形成されてなる構成の蛍光ランプであれば、種々のものを用いることができる。
具体的には、例えば図3に示すように、二重管状の発光管を備えてなるものであってもよく、また図4に示すように、矩形箱状の発光管を備えてなるものであってもよい。
図3の蛍光ランプは、図2に係る蛍光ランプと同様に、誘電体バリア放電を利用して放射光を得る構成の棒状のものであり、発光管の表面には、ガラス層37を介して蛍光体層36が形成されている。なお、図3の蛍光ランプにおいて、ガラス層37を構成するガラスおよび蛍光体層36を構成する蛍光体としては、図1に係る蛍光ランプにおいて例示したものが用いられる。
この図3の蛍光ランプは、例えば石英ガラスなどの紫外線を透過する誘電体よりなる発光管41を備えている。この発光管41においては、円筒状の外側管42と、この外側管42内においてその筒軸に沿って配置された、当該外側管42の内径より小さい外径を有する円筒状の内側管43とを有しており、外側管42と内側管43とが両端部において溶着されることによって側壁部44が形成され、これにより、外側管42と内側管43との間に環状の内部空間が形成されている。また、発光管41における内部空間を包囲する面(具体的には、外側管42の内周面、内側管43の外周面および側壁部44の内面)の全域には、ガラス層37を介して蛍光体層36が設けられている。また、発光管41の外側管42には、その外周面42Aに密接して、例えば金網などの導電性材料よりなる網状の外部電極(以下、「外側電極」ともいう。)45が設けられており、また内側管43には、その内周面43Aに密接して、例えば金属板よりなる外部電極(以下、「内側電極」ともいう。)46が設けられている。この外側電極45と内側電極46とよりなる一対の電極は、互いに対向するように配置されており、この外側電極45および内側電極46と、放電用ガスが充填されている発光管41の内部空間との境界には、各々、発光管41の管壁(誘電体材料)が介在した状態とされている。そして、発光管41の内部空間においては、一対の電極が、発光管41の管壁(誘電体材料)および当該内部空間を介して対向する領域において、放電空間が形成されている。
この図の例において、内側電極46は、内側管43の両端に設けられたクリアランスの間に伸びるよう、配置されている。また、外側電極45は、導電性材料線(例えば、金属線)をシームレスに円筒状に編んだ網状体よりなり、この網状体の中に発光管41を挿入することによって当該発光管41の外側管42の外周面42Aに装着されている。この内側電極46および外側電極45は、リード線49A,49Bを介して高周波電圧を発生する電源49に接続されている。また、漏電防止のため、外側電極45を接地電極とし、内側電極46を高電圧供給電極としている。
図4の蛍光ランプは、図2に係る蛍光ランプおよび図3に係る蛍光ランプと同様に、誘電体バリア放電を利用して放射光を得る構成の棒状のものであり、発光管の表面に、ガラス層37を介して蛍光体層36が形成されている。なお、図3の蛍光ランプにおいて、ガラス層37を構成するガラスおよび蛍光体層36を構成する蛍光体としては、図1に係る蛍光ランプにおいて例示したものが用いられる。
この蛍光ランプは、例えば石英ガラスなどの紫外線を透過する誘電体よりなり、両端が閉塞された矩形筒状の発光管51を備えており、この発光管51の内部には、放電用ガスが封入されている。また、発光管51の内周面の全域には、ガラス層37を介して蛍光体層36が設けられている。また、発光管51における上面部52Aの外表面(図4(B)における上面)および下面部52Bの外表面(図4(B)における下面)には、各々、外表面に密接して、例えば金網などの導電性材料よりなる網状の外部電極54,54が設けられており、これらの一対の外部電極54,54が対向配置されている。また、この外部電極54,54と、放電用ガスが充填されている発光管51の内部空間との境界には、発光管51の管壁(誘電体材料)が介在した状態とされている。そして、発光管51の内部空間においては、一対の外部電極54,54が、発光管51の管壁(誘電体材料)および当該内部空間を介して対向する領域において、放電空間が形成されている。
この図の例において、外部電極54,54は、例えば金(Au)などの金属を蒸着することによって形成されてなるものであり、また高周波電圧を発生する電源(図示せず)に接続されている。
また、本発明の低誘電率材料硬化方法を実施するための装置は、図1に係る硬化処理装置に限定されるものではなく、特定の波長領域の光を放射する蛍光ランプからの光を、半導体基板上において低誘電率材料に放射することのできるものであれば、如何なる構成を有するものであってもよい。
以下、本発明の実験例について説明する。
〔実験例1〕
(硬化処理(1))
図1に示す構成の硬化処理装置(以下、「硬化処理装置(1)」ともいう。)を作製した。
この硬化処理装置(1)においては、紫外線光源として、図2に示す構成を有し、ネオジウム付活リン酸イットリウムよりなる蛍光体を含有する蛍光体層を有する蛍光ランプ(以下、「蛍光ランプ(1)」ともいう。)を用いた。
蛍光ランプ(1)は、放電用ガスとしてキセノンガスが用いられており、外径が10mm、内径が9mmである石英ガラス製の発光管(31)を備え、発光長が400mmであり、7.2mW/cm2 の放射強度で点灯され、図5に示す分光分布を有する光を放射するものである。
また、筺体(11)としては、アルマイト処理下アルミニウム製のものを用い、照射窓(16)としては、石英ガラスを用いた。
作製した硬化処理装置(1)において、処理対象体(W)として、外径が300mmの半導体基板の一面全面に有機シロキサン系化合物よりなり、厚みが約10μmの低誘電率材料の膜が形成されたものを用いた。この有機シロキサン系化合物よりなる低誘電率材料の膜は、半導体基板の一面全面にスピンコートにより塗布した薄膜を温度200〜300℃の条件によるベーキングにより仮焼成して有機溶媒を揮発させる処理を施すことによって得られたものである。
そして、処理対象体(W)を、載置台(14)の載置面(14A)に、低誘電率材料の膜が紫外線照射ユニットと対向し、紫外線照射ユニットとの離間距離が40mmとなる状態で載置し、筺体(11)内を内部圧力(真空度)が5Torrの減圧状態とすると共に、雰囲気温度を350℃とした。その後、紫外線照射ユニットの複数の蛍光ランプ(1)を一斉に点灯状態とし、処理対象体(W)における低誘電率材料の膜に、10分間〜60分間の照射時間で紫外線を照射することにより、低誘電率材料の膜を硬化処理した。
紫外線照射によって硬化処理された処理済み低誘電率材料の膜について、比誘電率および硬化度を測定し、低誘電率材料の比誘電率および硬化度を基準とし、その基準値を100%としたときの相対値を算出した。照射時間が20分間のときの結果を表1に示す。
(硬化処理(2))
硬化処理装置(1)において、蛍光ランプ(1)に代えて、蛍光体として、プラセオジム付活リン酸ランタンを用いた構成の蛍光ランプ(以下、「蛍光ランプ(2)」ともいう。)を備えてなること以外は当該硬化処理装置(1)と同様の構成を有する硬化処理装置(以下、「硬化処理装置(2)」ともいう。)を作製した。
ここに、蛍光ランプ(2)は、3mW/cm2 の放射強度で点灯されることにより、図6に示す分光分布を有する光を放射するものである。
そして、硬化処理装置(2)を用い、硬化処理(1)と同様の手法により、処理対象体(W)における低誘電率材料の膜に紫外線を照射して硬化処理を行い、紫外線照射によって硬化処理された処理済み低誘電率材料の膜について、各々、比誘電率および硬化度を測定し、低誘電率材料の比誘電率および硬化度を基準としたときの相対値を算出した。照射時間が20分間および30分間のときの結果を表1に示す。
(硬化処理(3))
硬化処理装置(1)において、蛍光ランプ(1)に代えて、蛍光体として、プラセオジム付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩を用いた構成の蛍光ランプ(以下、「蛍光ランプ(3)」ともいう。)を備えてなること以外は当該硬化処理装置(1)と同様の構成を有する硬化処理装置(以下、「硬化処理装置(3)」ともいう。)を作製した。
ここに、蛍光ランプ(3)は、5mW/cm2 の放射強度で点灯され、図7に示す分光分布を有する光を放射するものである。
そして、硬化処理装置(3)を用い、硬化処理(1)と同様の手法により、処理対象体(W)における低誘電率材料の膜に紫外線を照射して硬化処理を行い、紫外線照射によって硬化処理された処理済み低誘電率材料の膜について、各々、比誘電率および硬化度を測定し、低誘電率材料の比誘電率および硬化度を基準としたときの相対値を算出した。照射時間が20分間および30分間のときの結果を表1に示す。
(硬化処理(4))
硬化処理装置(1)において、蛍光ランプ(1)に代えて、蛍光体として、ビスマス付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩を用いた構成の蛍光ランプ(以下、「蛍光ランプ(4)」ともいう。)を備えてなること以外は当該硬化処理装置(1)と同様の構成を有する硬化処理装置(以下、「硬化処理装置(4)」ともいう。)を作製した。
ここに、蛍光ランプ(4)は、3mW/cm2 の放射強度で点灯され、図8に示す分光分布を有する光を放射するものである。
そして、硬化処理装置(4)を用い、硬化処理(1)と同様の手法により、処理対象体(W)における低誘電率材料の膜に紫外線を照射して硬化処理を行い、紫外線照射によって硬化処理された処理済み低誘電率材料の膜について、比誘電率および硬化度を測定し、低誘電率材料の比誘電率および硬化度を基準としたときの相対値を算出した。照射時間が30分間のときの結果を表1に示す。
(硬化処理(5))
硬化処理装置(1)において、蛍光ランプ(1)に代えて、キセノンエキシマランプを備えてなること以外は当該硬化処理装置(1)と同様の構成を有する硬化処理装置(以下、「硬化処理装置(5)」ともいう。)を作製した。
そして、硬化処理装置(5)を用い、硬化処理(1)と同様の手法により、処理対象体(W)における低誘電率材料の膜に紫外線を照射して硬化処理を行い、紫外線照射によって硬化処理された処理済み低誘電率材料の膜について、比誘電率および硬化度を測定し、低誘電率材料の比誘電率および硬化度を基準としたときの相対値を算出した。照射時間が20分間のときの結果を表1に示す。
硬化処理装置(5)を構成するキセノンエキシマランプは、蛍光ランプ(1)において、蛍光体層が設けられていないこと以外は当該蛍光ランプ(1)と同様の構成を有し、43mW/cm2 の放射強度で点灯されるものである。
(硬化処理(6))
硬化処理装置(1)において、蛍光ランプ(1)に代えて、塩化クリプトンエキシマランプを備えてなること以外は当該硬化処理装置(1)と同様の構成を有する硬化処理装置(以下、「硬化処理装置(6)」ともいう。)を作製した。
そして、硬化処理装置(6)を用い、硬化処理(1)と同様の手法により、処理対象体Wにおける低誘電率材料の膜に紫外線を照射して硬化処理を行い、紫外線照射によって硬化処理された処理済み低誘電率材料の膜について、各々、比誘電率および硬化度を測定し、低誘電率材料の比誘電率および硬化度を基準としたときの相対値を算出した。照射時間が20分間および30分間のときの結果を表1に示す。
硬化処理装置(6)を構成する塩化クリプトンエキシマランプは、硬化処理装置(5)を構成するキセノンエキシマランプにおいて、放電用ガスとして、エキシマガスに代えて塩化クリプトンガスを用いたこと以外は、当該キセノンエキシマランプと同様の構成を有し、30mW/cm2 の放射強度で点灯されるものである。
(硬化処理(7))
硬化処理装置(1)において、蛍光ランプ(1)に代えて、高圧水銀ランプを備えてなること以外は当該硬化処理装置(1)と同様の構成を有する硬化処理装置(以下、「硬化処理装置(7)」ともいう。)を作製した。
そして、硬化処理装置(7)を用い、硬化処理(1)と同様の手法により、処理対象体Wにおける低誘電率材料の膜に紫外線を照射して硬化処理を行い、紫外線照射によって硬化処理された処理済み低誘電率材料の膜について、各々、比誘電率および硬化度を測定し、低誘電率材料の比誘電率および硬化度を基準としたときの相対値を算出した。照射時間が20分間および30分間のときの結果を表1に示す。
硬化処理装置(7)を構成する高圧水銀ランプは、160W/cmの投入電力で点灯され、その照度値が100W/cm2 のものである。また、発光スペクトルには、種々の離散的なピーク波長が含まれ、その値は、例えば254nm、313nmおよび365nmなどである。
Figure 2014135406
以上の実験例1の結果から、本発明に係る硬化処理(1)〜硬化処理(4)によれば、比誘電率を、低誘電率材料の比誘電率よりも小さく、あるいは保持しつつ、硬化度を、低誘電率材料の硬化度に対して250%以上と十分に大きくできることが明らかとなった。
更には、蛍光ランプ(1)〜蛍光ランプ(4)を用いた硬化処理において、低誘電率材料に対する紫外線の照射時間が以下の範囲が好適であることを確認した。
蛍光ランプ(1)を用いる場合には、照射時間が20分間であることが好ましく、蛍光ランプ(2)を用いる場合には、照射時間が10〜20分間であることが好ましく、蛍光ランプ(3)を用いる場合には、照射時間が10〜30分間であることが好ましく、また、蛍光ランプ(4)を用いる場合には、照射時間が30〜40分間であることが好ましい。
また、本発明に係る硬化処理(2)〜硬化処理(4)によれば、硬化度を、低誘電率材料の硬化度に対して250%より大きくできることが明らかとなった。
一方、硬化処理(5)によれば、紫外線光源としてキセノンエキシマランプを用いた場合には、硬化度を、低誘電率材料の硬化度に対して250%以上に大きくできるものの、比誘電率が大きくなって低誘電率材料の有する比誘電率を保持できないことが明らかとなった。
また、硬化処理(6)によれば、紫外線光源として塩化クリプトンエキシマランプを用いた場合には、比誘電率を小さくすることはできるものの、硬化度を、低誘電率材料の硬化度に対して250%以上にできないことが明らかとなった。ここに、紫外線光源として塩化クリプトンエキシマランプを用いた場合には、紫外線の照射を60分間にわたって行うことによっても、硬化度を、低誘電率材料の硬化度に対して250%以上にできないことを確認した。
また、硬化処理(7)によれば、紫外線光源として高圧水銀ランプを用いた場合には、低誘電率材料の比誘電率を保持しつつ、硬化度を、低誘電率材料の硬化度に対して250%以上にできないことが明らかとなった。
〔実験例2〕
実験例1において作製した硬化処理装置(1)〜硬化処理装置(4)および硬化処理装置(7)について、各々、紫外線光源の有効照射距離を測定した。結果を表2に示す。
また、硬化処理装置(1)〜硬化処理装置(4)および硬化処理装置(7)を用い、各々、処理対象体(W)と紫外線光源との離間距離が当該紫外線光源の有効照射離間距離となるように、処理対象体(W)を載置した載置台(14)の位置を駆動機構(15)によって調節し、筺体(11)内を内部圧力(真空度)が5Torrの減圧状態とした。その後、表2に示す入力電力条件によって紫外線照射ユニットの複数のランプを一斉に点灯状態とし、処理対象体(W)における低誘電率材料の膜に20分間にわたって紫外線を照射した。
そして、紫外線の照射中において、処理対象体(W)の表面(図1における上面)における照射エネルギー(放射照度)をカロリーメーターによって測定した。結果を表2に示す。
また、紫外線の照射を開始してから20分間経過後の処理対象体(W)における半導体基板の他面(図1における下面)の温度を熱電対によって測定し、得られた測定値と紫外線の照射開始前の半導体基板の他面の温度(20℃)との温度差を算出した。結果を表2に示す。
ここに、「有効照射距離」とは、雰囲気温度などの副次的条件に影響を与えることなく処理対象体に紫外線を照射することのできる距離である。
Figure 2014135406
以上の実験例2の結果から、本発明に係る硬化処理(1)〜硬化処理(4)によれば、処理対象体と紫外線光源との離間距離を弊害を伴うことなく小さくできることが明らかとなり、また紫外線光源からの紫外線の照射によって半導体基板が加熱されて高温となることを抑制できることが明らかとなった。
従って、本発明に係る硬化処理(1)〜硬化処理(4)によれば、低誘電率材料を硬化処理する過程において、半導体基板がランプからの熱の影響を受けて過熱されることを抑制できることが確認された。
一方、硬化処理(7)によれば、紫外線光源として高圧水銀ランプを用いた場合には、高圧水銀ランプの有効照射距離に起因して弊害を伴うことなく処理対象体と紫外線光源との離間距離を小さくすることができず、また紫外線光源からの紫外線の照射によって半導体が高温となることが確認された。
10 硬化処理装置
11 筐体
11A 搬出口
11B ガス導入口
11C ガス排出口
12A 天面部
14 載置台
14A 載置面
15 駆動機構
16 照射窓
18 ガス供給源
18A 導管
19 ガス排出機構
19A 導管
21 蛍光ランプ
22 反射鏡
23 電源機構
31 発光管
34 外部電極
36 蛍光体層
37 ガラス層
38 電源
38A リード線
41 発光管
42 外側管
42A 外周面
43 内側管
43A 内周面
44 側壁部
45 外部電極(外側電極)
46 外部電極(内側電極)
49 電源
49A,49B リード線
51 発光管
52A 上面部
52B 下面部
54 外部電極
W 処理対象体

Claims (5)

  1. 半導体基板上において低誘電率材料に紫外線光源からの紫外線を照射することによって当該低誘電率材料を硬化処理する低誘電率材料硬化処理方法において、
    前記紫外線光源は、キセノンガスを含有する放電用ガスが内部に封入された発光管と、この発光管の内部空間において放電を誘起させるための一対の電極とを備え、当該一対の電極のうちの少なくとも一方の電極と、当該内部空間との境界に誘電体材料が介在されており、当該発光管の表面に、当該内部空間において放電により放電用ガスから生じる光によって励起する蛍光体を含有する蛍光体層が形成されてなる蛍光ランプであり、
    前記蛍光体は、波長180〜300nmの範囲の紫外線を放射するものであることを特徴とする低誘電率材料硬化処理方法。
  2. 前記蛍光体は、波長220〜300nmの範囲にピーク波長を有する光を放射するものであることを特徴とする請求項1に記載の低誘電率材料硬化処理方法。
  3. 前記蛍光体は、プラセオジム付活リン酸ランタンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の低誘電率材料硬化処理方法。
  4. 前記蛍光体は、プラセオジム付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の低誘電率材料硬化処理方法。
  5. 前記蛍光体は、ビスマス付活イットリウムアルミニウムホウ酸塩であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の低誘電率材料硬化処理方法。

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