JP2014133537A - 車載装置作動制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】乗車キー装置から無線受信したキー情報に基づき車載装置の作動内容を自動設定するシステムにおいて、車載装置がユーザの意図しない設定で作動した場合でも、後からユーザの意思で設定を変更できるようにする。
【解決手段】車載装置の作動を制御する各種コントローラ50〜54は、起動の最も遅いDCU40の起動前は、起動の最も速いBCM30から受信したキー情報に基づき特定されるユーザ情報に対応した設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。一方、DCU40は自己の起動後に、表示操作部40aを介してユーザが入力したユーザ変更指示を受け付けると、そのユーザ変更指示に基づき特定されるユーザ情報を各種コントローラ50〜54に送信する。各種コントローラ50〜54は、キー情報に基づく設定情報に代えてDCU40から受信したユーザ情報に対応する設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、無線通信機能を有した乗車キー装置から無線送信される識別情報を受信し、受信した識別情報に基づき車両ドアの開錠及び施錠を実施する自動車に搭載された車載装置の作動を制御する車載装置作動制御システムに関する。
従来、無線通信機能を有する携帯器(乗車キー装置)からの無線通信によって車両ドアの解錠及び施錠を行うシステム(例えば、公知のキーレスエントリシステム)がある。また、かかるシステムを利用して車載装置の動作状態を再現する技術として、例えば、特許文献1に開示された技術がある。特許文献1の動作状態再現装置は、車両に搭載された車載装置と車両の運行を許可された者が所持する携帯器との間で無線通信によりID照合を行う。そして、ID照合結果に基づいて車両ドアの施解錠やエンジンの始動などを行うとともに、オーディオ機器などの車載装置をID番号ごとに記憶されている動作状態に自動的に設定する。
特開平10−166956号公報
しかしながら、上記従来技術では、運転者と同乗者がそれぞれ異なるID番号の携帯器を所持している場合のように、車室内あるいは車両周辺に複数の携帯器が存在する場合には、車載装置が複数のID番号を受信する。そのため、運転者の所持する携帯器のID番号に対応する状態に設定すべきところを、誤って同乗者の所持する携帯器のID番号に対応する状態に設定するといった問題が生じる恐れがある。
本発明は、上記のような点に着目したもので、乗車キー装置から無線受信した識別情報に基づき車載装置の作動内容を自動設定するシステムにおいて、車載装置がユーザの意図しない設定で作動した場合でも、後からユーザの意思で設定を変更することが可能な車載装置作動制御システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態は、車載装置の作動を制御する第1制御装置、第2制御装置及び第3制御装置を備える。そして、第1制御装置によって、無線通信機能を有する乗車キー装置から、車載の無線通信装置を介して取得した乗車キー装置に固有のキー情報に基づき車載のドアロック装置の開錠動作を制御する。加えて、取得したキー情報を、車載ネットワークを介して第2制御装置及び第3制御装置に送信する。一方、第2制御装置は、エンジンの始動前に上記開錠動作によってドアが開錠されてからユーザの始動操作によってエンジンが始動するまでに順次起動する第1車載装置の作動を制御する。また、第3制御装置は、エンジンの始動後でかつ第2制御装置の起動後に起動し、ユーザの意思に応じた情報の入力が可能な情報入力装置と、表示装置とを含む第2車載装置の作動を制御する。第2制御装置は、ユーザ毎に予め設定した、第1車載装置の作動を制御する際に用いる該第1車載装置の作動内容の設定情報である第1設定情報と、該第1設定情報に対応するユーザの識別情報であるユーザ情報とを対応付けて記憶する第1設定情報記憶部を備える。更に、第2制御装置は、乗車キー装置毎に予め設定した、該乗車キー装置毎のキー情報と第1設定情報に対応するユーザ情報との対応関係を記憶する第1リンク情報記憶部を備える。また、第3制御装置は、乗車キー装置毎に予め設定した、該乗車キー装置毎のキー情報と第1設定情報に対応するユーザ情報との対応関係を記憶する第2リンク情報記憶部を備える。加えて、第3制御装置は、表示装置に、第2リンク情報記憶部に記憶された第1設定情報に対応するユーザ情報のうち、第1制御装置から受信したキー情報に対応するユーザ情報を、現在認定されているユーザ情報として表示すると共に、該ユーザ情報以外の残りのユーザ情報を選択候補として表示する。更に、第3制御装置は、入力装置を介して、少なくとも選択候補のうちから、ユーザの意思に応じたいずれか1のユーザ情報を特定するための情報であるユーザ特定情報の入力を受け付ける。そして、ユーザ特定情報の入力を受け付けていないと判定すると、第1制御装置から受信したキー情報に対応するユーザ情報を、第2制御装置に送信する。また、ユーザ特定情報の入力を受け付けたと判定すると、該受け付けたユーザ特定情報に基づき特定されるユーザ情報を、キー情報に対応するユーザ情報に代えて第2制御装置に送信する。一方、第2制御装置は、第3制御装置の起動前は、第1リンク情報記憶部から、第1制御装置から受信したキー情報に対応するユーザ情報を取得すると共に、第1設定情報記憶部に記憶された、該取得したユーザ情報に対応する第1設定情報に基づき第1車載装置の作動を制御する。一方、第3制御装置の起動後は、第1設定情報記憶部に記憶された、第3制御装置から受信したユーザ情報に対応する第1設定情報に基づき第1車載装置の作動を制御する。
本発明によれば、第3制御装置が、入力装置を介してユーザの意思に応じたユーザ特定情報の入力を受け付けた場合は、その入力されたユーザ特定情報に基づき特定されるユーザ情報を第2制御装置に送信する。第2制御装置が、第3制御装置の起動前は、第1制御装置から受信したキー情報に基づき特定されるユーザ情報に対応した第1設定情報に基づき第1車載装置の作動を制御する。一方、第3制御装置の起動後は、第3制御装置から受信したユーザ情報に対応する第1設定情報に基づき第1車載装置の作動を制御する。従って、ユーザの意図しない設定が行われた場合でも、第3制御装置の起動後は、ユーザの意思によって特定したユーザ情報に対応する第1設定情報に基づく設定へと変更することが可能となる。
第1実施形態に係る車載装置作動制御システムを適用した自動車Vのモデルを示す概念図である。 I-key20及びBCM30の具体的な構成を示すブロック図である。 DCU40の具体的な構成例を示すブロック図である。 システムの全体構成及び各種コントローラ50〜54の具体的な構成例を示すブロック図である。 各種コントローラ50〜54の備える記憶部50b〜54bの具体的な構成例を示す図である。 各種コントローラの作動制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 デジアシ機能の作動条件の一例を示す図である。 (a)〜(d)は、表示操作部40aの画面構成の一例を示す図である。 (a)〜(d)は、初回乗車時のユーザ登録リコメンド機能の作動画面例を示す図である。 (a)〜(d)は、既に登録データがある場合のユーザ登録リコメンド機能の作動画面例を示す図である。 (a)〜(d)は、ユーザ確認画面を介したユーザチェンジ機能の作動画面例を示す図である。 (a)〜(d)は、ユーザアイコンを介したユーザチェンジ機能の作動画面例を示す図である。 (a)〜(d)は、ユーザ登録/編集機能及び設定コピー機能の作動画面例を示す図である。 コピー関連情報の一例を示す図である。 (a)〜(c)は、ログインファンクションON/OFF機能の作動画面例を示す図である。 (a)は、各種コントローラ50〜54におけるユーザB登録前のユーザ選択動作を概念的に示す図である。(b)は、各種コントローラ50〜54におけるユーザB登録時のリンク情報の変更動作及び登録後のユーザ選択動作の一例を示す図である。 ユーザ登録時における、ユーザ登録フラグと、DCU40の各種ユニット及び各種コントローラにおけるユーザ設定情報の保存タイミングとの関係の一例を示すタイムチャートである。 設定情報のコピーを実施時における、各種コピー実施フラグと、設定情報のコピー対象となる各ユニット及び各コントローラにおける設定情報のコピー実施タイミングとの関係の一例を示すタイムチャートである。 (a)は、各種コントローラ50〜54におけるユーザA登録後のユーザ選択動作を概念的に示す図である。(b)は、各種コントローラ50〜54におけるユーザA削除実行時のリンク情報の変更動作及び削除実行後のユーザ選択動作の一例を示す図である。 ユーザ登録削除機能の実施時における、ユーザ登録フラグと、DCU40の各種ユニット及び各種コントローラにおけるユーザ設定情報のリセットタイミングとの関係の一例を示すタイムチャートである。 (a)は、各種コントローラ50〜54におけるログインファンクションをONに設定時のユーザ番号の選択動作の一例を概念的に示す図である。(b)は、各種コントローラ50〜54におけるログインファンクションをOFFに設定時のユーザ番号の選択動作の一例を概念的に示す図である。 (a)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおける初回乗車時のDCU起動前のユーザ選択動作の一例を概念的に示す図である。(b)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおける初回乗車時のDCU起動後のユーザ選択動作の一例を概念的に示す図である。 車両ドアの開錠からDCU起動までの各種コントローラ50〜54の起動タイミング及び起動内容の一例を示すタイムチャートである。 (a)は、DCU40においてユーザチェンジ機能を実施したときの制御部40bのユーザ番号の選択動作の一例を概念的に示す図である。(b)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおけるユーザチェンジ機能が実施されたときのリンク情報の変更動作及びユーザ番号の選択動作の一例を概念的に示す図である。 車両ドアの開錠からDCU起動後のユーザチェンジが実施されるまでの各種コントローラ50〜54の起動タイミング及び起動内容の変更タイミングの一例を示すタイムチャートである。 第2実施形態のIDM53の備える制御部53aの詳細な構成を示すブロック図である。 ユーザAに対して予め設定された特性マップの一例を示す図である。 カスタマイズモードの特性設定画面の一例を示す図である。 エンジン及びAT(Automatic Transmission)レスポンスと、ステアリングレスポンスと、各走行モードとの関係の一例を示す図である。 ADPコントローラ50におけるドライバーポジションの自動調整機能、手動調整機能及び半自動調整機能の作動タイミングの一例を示すタイムチャートである。 ドライバーポジションの自動調整機能、手動調整機能及び半自動調整機能の作動ルールの一例を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づき説明する。図1〜図25は、本発明の第1実施形態に係る車載装置作動制御システムの第1実施形態を示す図である。
(構成)
図1は、本実施形態に係る車載装置作動制御システムを適用した自動車Vのモデルを示す概念図である。
本実施形態の自動車Vは、SBW(ステアバイワイヤ)システムを搭載している。この自動車Vは、図1に示すように、運転者が操舵操作可能なステアリングホイール1と、左右前輪(転舵輪)11R,11Lと、ステアリングシャフト2と、を備える。
ステアリングホイール1は、左右前輪11R,11Lとは機械的に切り離し可能に設けている。ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト2に連結している。
自動車Vは、更に、操舵角センサ3と、反力モータ4と、操舵トルクセンサ5と、を備える。操舵角センサ3と、反力モータ4と、操舵トルクセンサ5とは、ステアリングシャフト2に設けている。
操舵角センサ3は、ステアリングホイール1の操舵角θsを検出するものであり、エンコーダ等で構成する。
反力モータ4は、ステアリングシャフト2にトルクを付加することにより、ステアリングホイール1に操舵反力を与えるためのものである。ここで、上記操舵反力は、運転者がステアリングホイール1を操舵する操作方向とは反対方向へ作用する反力である。この反力モータ4は、ブラシレスモータ等で構成し、後述するSBWコントローラ80が出力する反力モータ駆動電流に応じて駆動する。
操舵トルクセンサ5は、ステアリングホイール1からステアリングホイール2に伝達する操舵トルクTを検出する。この操舵トルクセンサ5は、トーションバーの捩れ角変位をポテンショメータで検出することで、操舵トルクTを検出する構成となっている。
自動車Vは、更に、クラッチ6と、ピニオンシャフト7と、転舵モータ8と、転舵モータ角センサ9と、ピニオンギア12と、ラック軸13と、タイロッド14と、ナックルアーム15と、SBWコントローラ80と、を備える。
クラッチ6は、ステアリングホイール1と転舵輪11R,11Lとの間に介装し、SBWコントローラ80からのクラッチ指令(クラッチ指令電流)に従って、解放状態または締結状態に切り換わる。
このクラッチ6は、通常状態では、解放状態となっており、SBWシステムに何らかの異常(例えば操舵反力系の異常)が発生したときに締結状態となる。当該異常が発生してクラッチ6を締結した状態では、操舵系に運転者の操舵負担を軽減するための操舵補助力を付与する操舵補助制御(以下、EPS制御という)を行う。
また、このクラッチ6は、運転者がステアリングホイール1を切り込み限界付近まで操舵した端当て状態であるときにも、締結状態となる。端当て状態となってクラッチ6を締結した状態では、運転者に端当て感を与えるための端当て時制御を行う。
クラッチ6の解放状態では、ステアリングホイール1と転舵輪11R,11Lとの間のトルク伝達経路が機械的に分離するため、ステアリングホイール1の操舵操作が転舵輪11R,11Lへ伝達しない状態となる。一方、クラッチ6の締結状態では、ステアリングホイール1と転舵輪11R,11Lとの間のトルク伝達経路が機械的に結合するため、ステアリングホイール1の操舵操作が転舵輪11R,11Lへ伝達する状態となる。
ピニオンシャフト7は、その一端をクラッチ6に連結し、その他端には、ピニオンギア12を設けている。ピニオンギア12は、ラック軸13の両端部間に設けたラックギアと噛合する。
ラック軸13の両端は、それぞれタイロッド14及びナックルアーム15を介して、転舵輪11R,11Lに連結している。すなわち、転舵輪11R,11Lは、ピニオンギア12の回転に応じてラック軸13が車幅方向へ変位することで、タイロッド14及びナックルアーム15を介して転舵し、自動車Vの進行方向を変化可能となっている。
また、転舵モータ8は、反力モータ4と同様にブラシレスモータ等で構成し、SBWコントローラ80が出力する転舵モータ駆動電流に応じて駆動する。この転舵モータ8は、転舵モータ駆動電流に応じて駆動することにより、転舵輪11R,11Lを転舵するための転舵トルクを出力する。
転舵モータ8の出力軸先端側には、ピニオンギア12を用いて形成した転舵出力歯車8aを設けている。そして、転舵出力歯車8aは、ラック軸13の両端部間に設けたラックギアと噛合する。すなわち、転舵輪11R,11Lは、転舵出力歯車8aの回転に応じて転舵可能となっている。
更に、転舵モータ8には、転舵モータ角センサ9を設けている。転舵モータ角センサ9は、転舵モータ8の回転角を検出する。転舵輪11R,11Lの転舵角θrは、転舵出力歯車8aの回転角度と、ラック軸13のラックギアと転舵出力歯車8aとのギア比とによって一意に決定する。そのため、本実施形態では、転舵モータ8の回転角から転舵輪11R,11Lの転舵角θrを求める。
SBWコントローラ80は、操舵角センサ3で検出したステアリングホイール1の操舵角θsと、操舵トルクセンサ5で検出した操舵トルクTと、転舵モータ角センサ9で検出した転舵角θrとを入力する。また、SBWコントローラ80は、この他に、他システムのコントローラ(不図示)から車速Vdやヨーレートγを入力する。
そして、クラッチ6の解放状態では、SBWコントローラ80は、ステアリングホイール1の操舵状態に応じて転舵モータ8を駆動制御し、転舵輪11R,11Lを転舵する。これにより、転舵輪11R,11Lの転舵角θrは、操舵状態に応じた転舵指令角に一致する。また同時に、SBWコントローラ80は、転舵輪11R,11Lの転舵状態に応じて反力モータ6を駆動制御し、ステアリングホイール1に操舵反力を付与する。これにより、ステアリングホイール1に路面反力を模擬した操舵反力を与える。このようにして、SBWコントローラ80は、ステアバイワイヤ制御(以下、SBW制御という)を行う。
また、端当て状態となってクラッチ6を締結した状態では、SBWコントローラ80は、運転者に端当て感を与えるための端当て時制御として、転舵角を所定転舵角で固定する転舵角固定制御を行う。上記所定転舵角は、例えばラックエンド角とする。端当て時制御は、運転者がステアリングホイール1の切り戻し操作を行ったタイミングで終了する。端当て時制御を終了した後は、通常のSBW制御に復帰する。
更に、自動車Vは、BCM30と、DCU40と、ADPコントローラ50と、METERコントローラ51と、HVACコントローラ52と、IDM53と、ADASコントローラ54と、通信ネットワーク60と、を備える。
上記した、BCM30、DCU40、ADPコントローラ50、METERコントローラ51、HVACコントローラ52、IDM53、ADASコントローラ54及び通信ネットワーク60によって、車載装置作動制御システムを構成する。
なお更に、自動車Vは、モード・セレクト・スイッチ70(以下、MS/SW70という)を備える。
BCM(Body Control Module)30は、ユーザの所持するインテリジェント・キー20(以下、I-key20という)から無線送信される、I-key20に固有の識別情報であるキー情報を受信する。そして、受信したキー情報に基づき、車載のドアロック装置(不図示)の車両ドアの開錠動作及び施錠動作を制御する。
DCU(Display Control Unit)40は、表示部、入力部、オーディオ部及びナビゲーション部を含む車載のナビゲーション装置である。
ADP(Auto Driving Position)コントローラ50は、不図示のシート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動を制御するコントローラである。
METERコントローラ51は、車載のメータ装置(不図示)の作動を制御するコントローラである。
HVAC(Heating Ventilating Air-Conditioning)コントローラ52は、車載のエアコン装置の作動を制御するコントローラである。
IDM(Integrated Dynamics-control Module)53は、エンジン制御、ステアリング制御及びブレーキ制御の特性を変更する処理を行うコントローラである。
ADAS(Advanced Driver Assistant System)54は、ACC(Adaptive Cruise Control:車間距離制御)装置や、LDP(レーン・デパーチャ・プリベンション:車線逸脱防止支援)装置等の自動車Vの走行支援を行う装置を制御するコントローラである。
通信ネットワーク60は、本実施形態において、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルを採用したネットワークである。CAN通信プロトコルでは、各種コントローラをライン型の接続構成で接続し、マルチマスター方式のバスアクセスによってデータ通信を行う。なお、CAN通信プロトコルに限らず、例えば、LIN(local interconnect network)、FlexRay(フレックスレイ)などの他の通信プロトコルを採用した構成としてもよい。なお、本実施形態において、SBWシステムでは、FlexRay通信プロトコルを採用している。
MS/SW70は、自動車Vの走行モードを選択するスイッチである。本実施形態において、MS/SW70は、アップ方向とダウン方向との二方向への操作が可能なレバータイプのスイッチである。また、本実施形態において、走行モードは、スタンダードモード、スポーツモード、エコモード、スノーモード及びカスタマイズモードの5種類が選択可能となっている。
(I-key20及びBCM30)
次に、図2に基づき、I-key20及びBCM30の具体的な構成を説明する。図2は、I-key20及びBCM30の具体的な構成例を示すブロック図である。
I-key20は、図2に示すように、無線通信部20aと、記憶部20bとを含む構成となっている。I-key20は、該I-key20の備える開錠スイッチ又は施錠スイッチのユーザの操作に応じて、又は自動車Vの無線通信装置から無線送信されるキー情報の取得要求を受信したことに応じて、無線通信部20aが記憶部20bからキー情報を読み出す。そして、読み出したキー情報を無線送信する。
本実施形態において、自動車Vに適用可能なI-key20は複数存在し、各I-keyが固有のキー情報を有している。
記憶部20bは、キー情報等を記憶する不揮発性のメモリである。本実施形態において、キー情報は、車両ドアの開錠又は施錠を要求する情報と、キーの識別番号(以下、キー番号という)とを含む情報である。
BCM30は、図2に示すように、無線通信部30aと、制御部30bとを含む構成となっている。
無線通信部30aは、制御部30bからの指令に応じてI-key20に対してキー情報の取得要求を送信する。更に、無線通信部30aは、I-key20から無線送信されたキー情報を受信し、受信したキー情報を制御部30bに入力する。
制御部30bは、図示しないCPUやドライバ回路などを備えて構成されていて、無線通信部30aから入力されたキー情報に基づき、ドアロック装置(不図示)の車両ドアの開錠動作及び施錠動作を制御する。更に、制御部30bは、無線通信部30aから入力されたキー情報に含まれるキー番号を抽出する。そして、抽出したキー番号を、通信ネットワーク60を介して、DCU40、ADPコントローラ50、METERコントローラ51、HVACコントローラ52、IDM53及びADASコントローラ54(以下、各種コントローラ50〜54と略称する場合がある)にそれぞれ送信する。
(DCU40)
次に、図3に基づき、DCU40の具体的な構成を説明する。図3は、DCU40の具体的な構成例を示すブロック図である。
DCU40は、表示操作部40aと、制御部40bと、ユーザ情報記憶部40cと、オーディオ・ユニット40dと、ナビゲーション・ユニット40eと、を含む構成となっている。
表示操作部40aは、上側表示操作部41と、下側表示操作部42と、記憶部43と、を備える。
上側表示操作部41及び下側表示操作部42は、本実施形態において、タッチパネルから構成されており、画面にCG表示されたボタンやアイコン等をユーザがタッチすることで、ユーザの意思に応じた情報の入力が可能となっている。なお、タッチパネルに限らず、入力装置と表示装置との2つに分けた構成としてもよい。例えば、リモコン式の入力装置と液晶表示装置との組み合わせや、入力装置を、表示装置の近くに設けたハードスイッチとする構成としてもよい。また、入力装置を、マイク等の音声入力装置とし、制御部40bに音声認識機能を持たせて、音声による入力を行う構成とするなど他の構成としてもよい。
記憶部43は、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、上側表示操作部41及び下側表示操作部42の作動内容の設定情報(以下、ディスプレイ設定情報という)を記憶するデータ書き換え可能な不揮発性のメモリである。本実施形態において、記憶部43は、ディスプレイ設定情報を、登録を行ったユーザの識別情報(以下、ユーザ情報という)と対応付けて記憶する。
本実施形態において、ユーザ情報は、ユーザの識別番号(以下、ユーザ番号という)と、ユーザが登録したユーザ名の情報と、ユーザの設定情報を記憶したメモリ領域の識別情報(例えば、予め設定されたメモリ番号や、記憶領域のアドレス番号など)と、を含む。
記憶部43は、ディスプレイ設定情報を記憶するためのメモリ領域として、ユーザ番号にそれぞれ対応するメモリ領域を備えている。本実施形態では、任意に登録可能な複数のメモリ領域と、本システムに予約されたGUEST用の1つのメモリ領域とを備えている。
ユーザ情報記憶部40cは、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、ユーザの所持するI-key20のキー番号と、ユーザ情報との対応関係(以下、リンク情報という場合がある)を記憶するデータ書き換え可能な不揮発性のメモリである。本実施形態では、最大4つのI-key20を登録することが可能となっている。以下、これら4つのI-key20を、key20a、key20b、key20c及びkey20dと呼び分ける場合がある。
また、ユーザ情報記憶部40cは、表示操作部40aに表示するユーザのアイコン画像等のユーザ登録/編集機能によって登録された各種情報を記憶する。本実施形態において、制御部40bは、ユーザ情報記憶部40cに、登録された全ての情報を記憶するようになっている。
オーディオ・ユニット40dは、ラジオ放送受信機能、CD、DVD、BD等のメディアに記録された音響データの再生機能、ハードディスクやフラッシュメモリ等に記憶された音響データの再生機能等を有するオーディオ機器である。更に、オーディオ・ユニット40dは、記憶部44を備える。
記憶部44は、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、オーディオ・ユニット40dの作動内容の設定情報(以下、オーディオ設定情報という)を記憶するデータ書き換え可能な不揮発性のメモリである。本実施形態において、記憶部44は、オーディオ設定情報を、登録を行ったユーザのユーザ情報と対応付けて記憶する。
また、記憶部44は、オーディオ設定情報を記憶するためのメモリ領域として、ユーザ番号にそれぞれ対応するメモリ領域を備えている。本実施形態では、任意に登録可能な複数のメモリ領域と、本システムに予約されたGUEST用の1つのメモリ領域とを備えている。
ナビゲーション・ユニット40eは、GPS(Global Positioning System )受信機、及び地図データベースを有し、経路探索および経路案内等を行う装置である。具体的に、GPS受信機によってGPS衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づき自動車Vの現在位置を測定する。ナビゲーション・ユニット40eは、自動車Vの走行時において、自動車Vの現在位置を測定して、上側表示操作部41に、測定した現在位置をアイコン等によって道路地図上に示した画像を表示する。更に、ナビゲーション・ユニット40eは、記憶部45を備える。
記憶部45は、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、ナビゲーション・ユニット40eの作動内容の設定情報(以下、ナビ設定情報という)を記憶するデータ書き換え可能な不揮発性のメモリである。本実施形態において、記憶部45は、ナビ設定情報を、登録を行ったユーザのユーザ情報と対応付けて記憶する。
また、記憶部45は、ナビ設定情報を記憶するためのメモリ領域として、ユーザ番号にそれぞれ対応するメモリ領域を備えている。本実施形態では、任意に登録可能な複数のメモリ領域と、本システムに予約されたGUEST用の1つのメモリ領域とを備えている。
制御部40bは、図示しないCPUやドライバ回路などを備えて構成されていて、通信ネットワーク60を介して、BCM30から送信されるキー番号を受信し、受信したキー番号に基づき、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。
具体的に、制御部40bは、BCM30から受信したキー番号に対応するユーザ番号を、ユーザ情報記憶部40cから読み出す。更に、制御部40bは、記憶部43、44及び45から、読み出したユーザ番号に対応するディスプレイ設定情報、オーディオ設定情報及びナビ設定情報を読み出す。そして、制御部40bは、読み出したディスプレイ設定情報、オーディオ設定情報及びナビ設定情報に基づき、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。
また、制御部40bは、受信したキー番号に対応するユーザ番号を、通信ネットワーク60を介して各種コントローラ50〜54に送信する。
また、制御部40bは、後述するユーザチェンジ機能によって、受信したキー番号に対応するユーザ情報のユーザとは異なるユーザが選択されたか否かを判定する。制御部40bは、この判定により、異なるユーザが選択されたと判定すると、受信したキー番号に対応するユーザ番号に代えて、この選択されたユーザに対応するユーザ番号を、通信ネットワーク60を介して各種コントローラ50〜54に送信する。
加えて、制御部40bは、ユーザ情報記憶部40cに記憶された、BCM30から受信したキー番号に対応するユーザ情報を、ユーザチェンジ機能によって変更されたユーザに対応するユーザ情報に変更する。
また、制御部40bは、表示操作部40aにボタンやアイコン等を含む各種設定画面を表示し、該ボタンやアイコン等をユーザが押下することで、押下されたボタンやアイコン等の種類に応じた情報の入力を受け付ける。
上記構成によって、DCU40は、表示操作部40aを用いたユーザ支援機能として、以下の(1)〜(7)に示す7つの機能を実施する。以下、この7つの機能を含むユーザ支援機能をデジタルアシスタント機能という。また、以降、デジタルアシスタント機能を、デジアシ機能と略称する場合がある。
(1)ユーザアイデンティフィケーション機能
ユーザアイデンティフィケーション機能は、I-key20を所持したユーザが自動車Vに乗り込むことで、各種車載装置を作動制御するコントローラの設定を、該ユーザが所持するI-key20に対応する設定へと自動的に変更する機能である。
(2)ユーザチェンジ機能
ユーザチェンジ機能は、制御部40bの起動時に、表示操作部40aにユーザ確認画面を表示する。そして、該確認画面に表示される選択候補(登録ユーザ名)の中からユーザが任意のユーザ名の選択ボタンをタッチすることで、各種車載装置を作動制御するコントローラの設定を、選択したユーザの設定に自動的に変更する機能である。
ここで、ユーザ確認画面は、登録されたユーザのうち、車両ドアの開錠に用いたI-key20のキー番号に対応するユーザ名を、現在、システムが認定しているユーザ名として表示すると共に、それ以外のユーザ名を選択候補として表示した画面である。
また、ユーザチェンジ機能は、起動時のみではなく、起動後の予め設定した車両状態(例えば、車両停止中など)において任意に実施することが可能である。
(3)ユーザ登録/編集機能
ユーザ登録/編集機能は、自動車Vに初めて乗り込んだときや、登録内容を編集するときに実施される機能である。ユーザ登録は、基本的に、システムが認定しているI-key20に対して行われ、各種コントローラ50〜54によって作動制御される各種車載装置に対する作動内容の登録、ユーザアイコンの登録、ユーザ名の登録等を行う機能である。ユーザ編集は、各種車載装置に対する作動内容を変更したり、ユーザアイコンを変更したりするなど、登録内容を編集する機能である。
(4)ユーザ登録リコメンド機能
ユーザ登録リコメンド機能は、未登録のI-key20を所持したユーザが自動車Vに乗り込んだときに、ユーザ登録を促す画面を表示する機能である。
(5)ユーザ削除機能
ユーザ削除機能は、ユーザ登録によって登録された登録内容を削除する機能である。
(6)設定コピー機能
設定コピー機能は、登録された任意のユーザの車載装置の作動内容の設定情報を、登録された他のユーザの設定情報にコピーする機能である。本実施形態では、オーディオ設定情報、ナビ設定情報、IDM設定情報(後述)及びADAS設定情報(後述)の4種類の設定情報を個別にコピーすることが可能となっている。
(7)ログインファンクションON/OFF機能
ログインファンクションON/OFF機能は、ONに設定した場合、上記ユーザアイデンティフィケーション機能を実施し、OFFに設定した場合、上記ユーザアイデンティフィケーション機能を実施しない機能である。
ここで、ログインファンクションのON/OFFはどのユーザーであってもON/OFF操作が可能である。本実施形態では、ONに設定時のリンク情報を保存しておくため、ユーザアイデンティフィケーション機能への希望が異なる複数人のユーザーが1台の車両を使う場合でも、共存させることができる。
例えば、ユーザAは、ユーザアイデンティフィケーション機能を使いたくない場合、自分が乗るときはログインファンクションをOFFにする。その後どのI-key20を使ってもユーザアイデンティフィケーション機能が実施されなくなる。また、本実施形態では、ログインファンクションがOFFに設定されている場合、各種車載装置の作動内容の設定が予め設定されたゲスト設定となる。
一方、例えば、ユーザBは、ユーザアイデンティフィケーション機能を使いたい場合、もしログインファンクションがOFFに設定されていても、設定画面においてタッチ操作してONにすることで、リンク情報が復帰して、各種車載装置の作動内容の設定がユーザBの設定となる。
(各種コントローラ50〜54)
次に、図4に基づき、車載装置作動制御システムを構成する各種コントローラの具体的な構成を説明する。図4は、システムの全体構成及び各種コントローラ50〜54の具体的な構成例を示すブロック図である。
〔ADPコントローラ50〕
ADPコントローラ50は、BCM30によるドアロック装置の開錠動作の制御によって車両ドアが開錠したことに応じて起動する。ADPコントローラ50は、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置等の作動を制御するコントローラである。ADPコントローラ50は、図4に示すように、制御部50aと、記憶部50bとを含む構成となっている。
本実施形態において、シート装置は、図示しないが、それぞれ独立して傾動可能な上部シートバック及び下部シートバックを有する。更に、シート装置は、これらシートバックの傾斜角度を調整する機構と、シート全体の前後方向のスライド位置を調整する機構と、シートの高さ位置を調整する機構とを有する。シート装置は、制御部50aからの指令によって、各シートバックの傾斜角度と、シート全体のスライド位置と、シート全体の高さ位置とを自動調整することが可能となっている。また、各シートバックの傾斜角度と、シート全体のスライド位置と、シート全体の高さ位置とは、不図示の操作ボタンの操作によってユーザが手動で調整できるようにもなっている。
また、ステアリング装置は、図示しないが、ステアリングのチルト角度を調整するチルト機構及びステアリングのテレスコ位置を調整するテレスコ機構を有している。そして、制御部50aからの指令によって、ステアリングのチルト角度、及びテレスコ位置を自動調整することが可能となっている。また、ステアリングのチルト角度、及びテレスコ位置は、不図示の操作ボタンの操作によってユーザが手動で調整できるようにもなっている。
また、外部ミラー装置は、図示しないが、左右ドアミラー等のミラーと、それぞれ独立して各ミラーの傾斜角度を調整可能なミラー調整機構とを有しており、制御部50aからの指令によって、各ミラーの傾斜角度を自動調整することが可能となっている。また、各ミラーの傾斜角度は、不図示の操作ボタンの操作によってユーザが手動で調整できるようにもなっている。
記憶部50bは、データ書き換え可能な不揮発性のメモリから構成され、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、各I-key20のキー番号と、ユーザ情報との対応関係(リンク情報)を記憶する記憶領域を有する。
更に、記憶部50bは、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動内容の設定情報(以下、ADP設定情報という)を記憶する記憶領域を有する。本実施形態において、記憶部50bは、登録を行ったユーザのユーザ番号とADP設定情報とを対応付けて記憶する。
なお更に、記憶部50bは、最後に、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動制御に用いられたADP設定情報に対応するユーザ番号を記憶する記憶領域を有する。なお、ユーザ番号に加えて、最後に認識されたキー番号を記憶するようにしてもよい。
制御部50aは、図示しないCPUやドライバ回路などを備えて構成されていて、BCM30の作動制御によるドアの開錠に応じて起動する。制御部50aは、BCM30から送信されるキー番号を通信ネットワーク60を介して受信し、記憶部50bから、受信したキー番号に対応するユーザ番号を読み出す。更に、制御部50aは、記憶部50bから、読み出したユーザ番号に対応するADP設定情報を読み出し、読み出したADP設定情報に基づき、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動を制御する。つまり、制御部50aは、シート装置の各シートバックの傾斜角度、スライド位置、及び高さ位置と、ステアリング装置のチルト角度及びテレスコ位置と、外部ミラー装置の各ミラーの傾斜角度とを、キー番号に対応するユーザの設定したADP設定情報で指定されるポジションへと自動調整する。
一方、制御部50aは、DCU40が起動すると、起動したDCU40から送信されるユーザ番号を通信ネットワーク60を介して受信する。そして、受信したユーザ番号が現在作動制御に用いているADP設定情報に対応するユーザ番号と一致しているか否かを判定する。制御部50aは、一致していると判定すると、現在のADP設定情報に基づき、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動を制御する。また、制御部50aは、一致していないと判定すると、記憶部50bから、受信したユーザ番号に対応するADP設定情報を読み出し、現在のADP設定情報に代えて、読み出したADP設定情報に基づき、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動を制御する。
また、制御部50aは、BCM30からのキー番号を正常受信できないと判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できると判定すると、正常受信したユーザ番号に対応するADP設定情報に基づき、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動を制御する。
また、制御部50aは、BCM30からのキー番号を正常受信できると判定し、DCU40からのユーザ番号を正常受信できないと判定すると、正常受信したキー番号から特定されるユーザ番号に対応するADP設定情報に基づき、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動を制御する。
また、制御部50aは、BCM30からのキー番号を正常受信できないと判定し、かつDCU40からのユーザ番号を正常受信できないと判定すると、記憶部50bから、最後に作動制御に用いられたADP設定情報に対応するユーザ番号を取得する。そして、取得したユーザ番号に対応するADP設定情報に基づき、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動を制御する。
〔METERコントローラ51〕
METERコントローラ51は、ADPコントローラ50の起動後において、ドライバのイグニッションスイッチ(不図示)の操作によってACC(アクセサリ)モードが選択されることに応じて起動する。METERコントローラ51は、車載のメータ装置(不図示)の作動を制御するコントローラである。本実施形態において、イグニッションスイッチは、押しボタン式のスイッチであり、ユーザがI-key20を所持した状態でボタンを押すことで、ブレーキペダルが踏み込まれている場合はエンジンが始動する。一方、ブレーキペダルが踏み込まれていない状態で、イグニッションOFFの状態からボタンを押す度に、アクセサリーモード→イグニッションONモードへと切り替わる。
また、本実施形態において、メータ装置は、タコメータ、フェールゲージ、スピードメータ、水温メータ及び液晶ディスプレイを備えている。この液晶ディスプレイには、ATC(Active Trace Control)、AEB(Active Engine Brake)、ARC(Active Ride Control)、HSA(Hill Start Assist)、HDC(Hill Descent Control)、SMB(Side Magic Bumper)などの運転支援制御の作動状態を示す画像が表示される。
METERコントローラ51は、図4に示すように、制御部51aと、記憶部51bとを含む構成となっている。
記憶部51bは、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、各I-key20のキー番号と、ユーザ情報との対応関係(リンク情報)を記憶する記憶領域を有するデータ書き換え可能な不揮発性のメモリである。
更に、記憶部51bは、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、メータ装置の作動内容の設定情報(以下、メータ設定情報という)を記憶する記憶領域を有する。本実施形態において、記憶部51bは、登録を行ったユーザのユーザ情報とメータ設定情報とを対応付けて記憶する。
制御部51aは、図示しないCPUやドライバ回路などを備えて構成されていて、ユーザのイグニッションスイッチの操作によるACCモードへの移行に応じて起動する。制御部51aは、BCM30から送信されるキー情報を、通信ネットワーク60を介して受信し、記憶部51bから、受信したキー情報に対応するユーザ情報を読み出す。更に、制御部51aは、記憶部51bから、読み出したユーザ情報に対応するメータ設定情報を読み出し、読み出したメータ設定情報に基づきメータ装置の作動を制御する。
一方、制御部51aは、DCU40が起動して、起動したDCU40から通信ネットワーク60を介してユーザ情報を受信すると、受信したユーザ情報が現在作動制御に用いているメータ設定情報に対応するユーザ情報と一致しているか否かを判定する。制御部51aは、一致していると判定すると、そのまま現在のメータ設定情報に基づきメータ装置の作動を制御する。また、制御部51aは、一致していないと判定すると、記憶部51bから、受信したユーザ情報に対応するメータ設定情報を読み出し、現在のメータ設定情報に代えて、読み出したメータ設定情報に基づきメータ装置の作動を制御する。
また、制御部51aは、BCM30からのキー番号を正常受信できると判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できると判定すると、正常受信したユーザ番号に対応するメータ設定情報に基づきメータ装置の作動を制御する。
また、制御部51aは、BCM30からのキー番号を正常受信できると判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できないと判定すると、正常受信したキー番号から特定されるユーザ番号に対応するメータ設定情報に基づきメータ装置の作動を制御する。
また、制御部51aは、BCM30からのキー番号を正常受信できないと判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できないと判定すると、記憶部51bから、最後に作動制御に用いられたメータ設定情報に対応するユーザ番号を取得する。そして、取得したユーザ番号に対応するメータ設定情報に基づきメータ装置の作動を制御する。
〔HVACコントローラ52〕
HVACコントローラ52は、METERコントローラ51の起動後において、ドライバのイグニッションスイッチの操作によって、エンジンが始動したことに応じて起動する。HVACコントローラ52は、車載のエアコン装置(不図示)の作動を制御するコントローラである。
HVACコントローラ52は、図4に示すように、制御部52aと、記憶部52bとを含む構成となっている。
記憶部52bは、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、各I-key20のキー番号と、ユーザ情報との対応関係(リンク情報)を記憶する記憶領域を有するデータ書き換え可能な不揮発性のメモリである。
更に、記憶部52bは、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、エアコン装置の作動内容の設定情報(以下、エアコン設定情報という)を記憶する記憶領域を有する。本実施形態において、記憶部52bは、登録を行ったユーザのユーザ情報とエアコン設定情報とを対応付けて記憶する。
制御部52aは、図示しないCPUやドライバ回路などを備えて構成されていて、ユーザのイグニッションスイッチの操作によってエンジンが始動したことに応じて起動する。制御部52aは、BCM30から送信されるキー情報を通信ネットワーク60を介して受信し、記憶部52bから、受信したキー情報に対応するユーザ情報を読み出す。更に、制御部52aは、記憶部52bから、読み出したユーザ情報に対応するエアコン設定情報を読み出し、読み出したエアコン設定情報に基づきエアコン装置の作動を制御する。
一方、制御部52aは、DCU40が起動して、起動したDCU40から通信ネットワーク60を介してユーザ情報を受信すると、受信したユーザ情報が現在作動制御に用いているエアコン設定情報に対応するユーザ情報と一致しているか否かを判定する。制御部52aは、一致していると判定すると、そのまま現在のエアコン設定情報に基づきエアコン装置の作動を制御する。また、制御部52aは、一致していないと判定すると、記憶部52bから、受信したユーザ情報に対応するエアコン設定情報を読み出し、現在のエアコン設定情報に代えて、読み出したエアコン設定情報に基づきエアコン装置の作動を制御する。
また、制御部52aは、BCM30からのキー番号を正常受信できると判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できると判定すると、正常受信したユーザ番号に対応するエアコン設定情報に基づきエアコン装置の作動を制御する。
また、制御部52aは、BCM30からのキー番号を正常受信できると判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できないと判定すると、正常受信したキー番号から特定されるユーザ番号に対応するエアコン設定情報に基づきエアコン装置の作動を制御する。
また、制御部52aは、BCM30からのキー番号を正常受信できないと判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できないと判定すると、記憶部52bから、最後に作動制御に用いられたエアコン設定情報に対応するユーザ番号を取得する。そして、取得したユーザ番号に対応するエアコン設定情報に基づきエアコン装置の作動を制御する。
〔IDM53〕
IDM53は、METERコントローラ51の起動後において、ドライバのイグニッションスイッチの操作によって、エンジンが始動したことに応じて起動する。IDM53は、車載のエンジンコントローラ(不図示)、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラ(不図示)の作動を制御するコントローラである。
IDM53は、図4に示すように、制御部53aと、記憶部53bとを含む構成となっている。
記憶部53bは、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、各I-key20のキー番号と、ユーザ情報との対応関係(リンク情報)を記憶する記憶領域を有するデータ書き換え可能な不揮発性のメモリである。
更に、記憶部53bは、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、エンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動内容の設定情報(以下、IDM設定情報という)を記憶する記憶領域を有する。本実施形態において、記憶部53bは、登録を行ったユーザのユーザ情報とIDM設定情報とを対応付けて記憶する。
制御部53aは、図示しないCPUやドライバ回路などを備えて構成されていて、ユーザのイグニッションスイッチの操作によってエンジンが始動したことに応じて起動する。制御部53aは、BCM30から送信されるキー情報を、通信ネットワーク60を介して受信し、記憶部53bから、受信したキー情報に対応するユーザ情報を読み出す。更に、制御部53aは、記憶部53bから、読み出したユーザ情報に対応するIDM設定情報を読み出し、読み出したIDM設定情報に基づきエンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動を制御する。
一方、制御部53aは、DCU40が起動して、起動したDCU40から通信ネットワーク60を介してユーザ情報を受信すると、受信したユーザ情報が現在作動制御に用いているIDM設定情報に対応するユーザ情報と一致しているか否かを判定する。制御部53aは、一致していると判定すると、そのまま現在のIDM設定情報に基づきエンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動を制御する。また、制御部53aは、一致していないと判定すると、記憶部53bから、受信したユーザ情報に対応するIDM設定情報を読み出し、現在のIDM設定情報に代えて、読み出したIDM設定情報に基づきエンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動を制御する。
また、制御部53aは、BCM30からのキー番号を正常受信できると判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できると判定すると、正常受信したユーザ番号に対応するIDM設定情報に基づきエンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動を制御する。
また、制御部53aが、BCM30からのキー番号を正常受信できると判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号は正常受信できないと判定したとする。この場合、制御部53aは、正常受信したキー番号から特定されるユーザ番号に対応するIDM設定情報に基づきエンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動を制御する。
また、制御部53aが、BCM30からのキー番号を正常受信できないと判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できないと判定したとする。この場合、制御部53aは、記憶部53bから、最後に作動制御に用いられたIDM設定情報に対応するユーザ番号を取得する。そして、取得したユーザ番号に対応するIDM設定情報に基づきエンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動を制御する。
〔ADASコントローラ54〕
ADASコントローラ54は、METERコントローラ51の起動後において、ドライバのイグニッションスイッチの操作によって、エンジンが始動したことに応じて起動する。ADASコントローラ54は、車載の車間距離制御装置や車線逸脱防止支援装置等の走行支援装置の作動を制御するコントローラである。
ADASコントローラ54は、図4に示すように、制御部54aと、記憶部54bとを含む構成となっている。
記憶部54bは、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、各I-key20のキー番号と、ユーザ情報との対応関係(リンク情報)を記憶する記憶領域を有するデータ書き換え可能な不揮発性のメモリである。
更に、記憶部54bは、後述するユーザ登録/編集機能によって登録された、走行支援装置の作動内容の設定情報(以下、ADAS設定情報という)を記憶する記憶領域を有する。本実施形態において、記憶部54bは、登録を行ったユーザのユーザ情報とADAS設定情報とを対応付けて記憶する。
制御部54aは、図示しないCPUやドライバ回路などを備えて構成されていて、ユーザのイグニッションスイッチの操作によってエンジンが始動したことに応じて起動する。制御部54aは、BCM30から送信されるキー情報を、通信ネットワーク60を介して受信し、記憶部54bから、受信したキー情報に対応するユーザ情報を読み出す。更に、制御部54aは、記憶部54bから、読み出したユーザ情報に対応するADAS設定情報を読み出し、読み出したADAS設定情報に基づき走行支援装置の作動を制御する。
一方、制御部54aは、DCU40が起動して、起動したDCU40から通信ネットワーク60を介してユーザ情報を受信すると、受信したユーザ情報が現在作動制御に用いているADAS設定情報に対応するユーザ情報と一致しているか否かを判定する。制御部54aは、一致していると判定すると、そのまま現在のADAS設定情報に基づき走行支援装置の作動を制御する。また、制御部54aは、一致していないと判定すると、記憶部54bから、受信したユーザ情報に対応するADAS設定情報を読み出し、現在のADAS設定情報に代えて、読み出したADAS設定情報に基づき走行支援装置の作動を制御する。
また、制御部54aは、BCM30からのキー番号を正常受信できると判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できると判定すると、正常受信したユーザ番号に対応するADAS設定情報に基づき走行支援装置の作動を制御する。
また、制御部54aは、BCM30からのキー番号を正常受信できると判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できないと判定すると、正常受信したキー番号から特定されるユーザ番号に対応するADAS設定情報に基づき走行支援装置の作動を制御する。
また、制御部54aは、BCM30からのキー番号を正常受信できないと判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できないと判定すると、記憶部54bから、最後に作動制御に用いられたADAS設定情報に対応するユーザ番号を取得する。そして、取得したユーザ番号に対応するADAS設定情報に基づき走行支援装置の作動を制御する。
〔各種コントローラの起動順番及び作動制御処理の流れ〕
引き続き、図4に基づき、各種コントローラの起動順番を説明する。
図4に示すように、BCM30がI-key20から無線送信されたキー情報(例えば開錠要求を含む)を受信すると、BCM30において、ドアロック装置の開錠動作が制御され、車両ドアが開錠される。一方、車両ドアの開錠に応じてADPコントローラ50が起動する。また、BCM30は、受信したキー情報からキー番号を抽出し、抽出したキー番号を、通信ネットワーク60を介してADPコントローラ50に送信する。ADPコントローラ50は、制御部50aにおいて、通信ネットワーク60を介して受信したキー番号に対応するユーザ情報を記憶部50bから読み出すと共に、読み出したユーザ情報に対応するADP設定情報を記憶部50bから読み出す。そして、制御部50aは、読み出したADP設定情報に基づき、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動を制御する。
続いて、ユーザのイグニッションスイッチの操作によって、ACCモードへと移行すると、これに応じて、METERコントローラ51が起動する。一方、BCM30は、キー番号を、通信ネットワーク60を介してMETERコントローラ51に送信する。METERコントローラ51は、制御部51aにおいて、通信ネットワーク60を介して受信したキー番号に対応するユーザ情報を記憶部51bから読み出すと共に、読み出したユーザ情報に対応するメータ設定情報を記憶部51bから読み出す。そして、制御部51aは、読み出したメータ設定情報に基づき、メータ装置の作動を制御する。
続いて、ユーザのイグニッションスイッチの操作によって、エンジンが始動(イグニッションON(エンジンONともいう))すると、これに応じて、HVACコントローラ52、IDM53及びADASコントローラ54が起動する。一方、BCM30は、キー番号を、通信ネットワーク60を介してHVACコントローラ52、IDM53及びADASコントローラ54にそれぞれ送信する。HVACコントローラ52、IDM53及びADASコントローラ54は、それぞれ制御部52a〜54aにおいて、通信ネットワーク60を介して受信したキー番号に対応するユーザ情報を記憶部52b〜54bから読み出す。加えて、読み出したユーザ情報に対応するエアコン設定情報、IDM設定情報及びADAS設定情報を記憶部52b〜54bから読み出す。そして、制御部52aは、記憶部52bから読み出したエアコン設定情報に基づき、エアコン装置の作動を制御する。また、制御部53aは、記憶部53bから読み出したIDM設定情報に基づきエンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動を制御する。また、制御部54aは、記憶部54bから読み出したADAS設定情報に基づき走行支援装置の作動を制御する。
続いて、上記一連の動作が行われた後で、DCU40が遅れて起動する(例えば、エンジン始動後から7〜10[sec]経過後に起動する)。DCU40が起動すると、BCM30は、キー番号を、通信ネットワーク60を介してDCU40に送信する。DCU40は、制御部40bにおいて、通信ネットワーク60を介して受信したキー番号に対応するユーザ番号をユーザ情報記憶部40cから読み出す。そして、読み出したユーザ番号を、通信ネットワーク60を介して各種コントローラに送信する。一方、制御部40bは、読み出したユーザ番号に対応するディスプレイ設定情報を記憶部43から読み出し、読み出したディスプレイ設定情報に基づき、表示操作部40aの作動を制御する。また、制御部40bは、読み出したユーザ番号に対応するオーディオ設定情報に基づき、オーディオ・ユニット40dの作動を制御する。更にまた、制御部40bは、読み出したユーザ番号に対応するナビ設定情報を記憶部45から読み出し、読み出したナビ設定情報に基づきナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。また、制御部40bは、ユーザ確認画面を上側表示操作部41に表示する。
本実施形態において、制御部40bは、ユーザ確認画面を予め設定した秒数だけ表示するようになっている。また、ユーザ確認画面の表示中に、ユーザの選択候補のユーザ名に対応するアイコンのタッチに応じてユーザチェンジが行われると、制御部40bは、変更されたユーザ番号を通信ネットワーク60を介して各種コントローラに送信する。加えて、制御部40bは、ユーザ情報記憶部40cに記憶された、BCM30から受信したキー番号に対応するユーザ情報を、ユーザチェンジによって選択されたユーザ情報に変更する(書き換える)。
一方、ユーザチェンジが行われずに、予め設定した秒数が経過すると、制御部40bは、ユーザ確認画面の表示を終了する。以降、制御部40bは、BCM30から通信ネットワーク60を介して受信したキー番号に対応するユーザ番号を通信ネットワーク60を介して各種コントローラに送信する。
各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、ユーザチェンジが行われた場合、DCU40から通信ネットワーク60を介して受信したユーザ番号に対応する各種設定情報を記憶部50b〜54bから読み出すと共に、読み出した設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。加えて、各種コントローラの制御部50a〜54aは、記憶部50b、51b、52b、53b及び54bに記憶された、BCM30から受信したキー番号に対応するユーザ情報を、ユーザチェンジによって選択されたユーザ情報に変更する(書き換える)。以下、記憶部50b、51b、52b、53b及び54bを、記憶部50b〜54bという場合がある。
以降、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、最後に各種車載装置の作動制御に用いた設定情報に対応するユーザ番号を、記憶部50b〜54bに記憶する。具体的には、各種車載装置を作動する(設定変更を含む)毎にそのときの設定情報に対応するユーザ番号を記憶部50b〜54bに記憶する。但し、BCM30からのキー番号及びDCU40からのユーザ番号が共に正常に受信できない状態である場合、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、記憶部50b〜54bに記憶された最後に作動制御に用いた設定情報に対応するユーザ番号をそのまま保持する。
(記憶部の構成)
次に、図5に基づき、各種コントローラ50〜54の備える記憶部50b〜54bの具体的な構成を説明する。図5は、各種コントローラ50〜54の備える記憶部50b〜54bの具体的な構成例を示す図である。
なお、記憶部50b〜54bの構成は共通となっているので、以下、代表して記憶部50bの構成について説明する。
記憶部50bは、図5に示すように、リンク情報記憶用メモリ500aと、ユーザ設定情報記憶用メモリ500bと、ユーザ設定情報記憶用メモリ500cと、ユーザ設定情報記憶用メモリ500dと、ゲスト設定情報記憶用メモリ500eと、を備える。
リンク情報記憶用メモリ500aは、I-key20のキー番号と、ユーザ情報との対応関係(リンク情報)を記憶する専用のメモリである。
ユーザ設定情報記憶用メモリ500b〜500dは、登録ユーザ毎に用意されたメモリであり、それぞれ、ユーザ登録処理においてユーザ毎に登録されたADP設定情報を、対応するユーザ情報と対応付けて記憶する専用のメモリである。本実施形態では、最大3人のユーザを登録することが可能となっている。また、本実施形態において、ユーザ設定情報記憶用メモリ500b〜500dは、それぞれ固有のメモリ番号を有しており、ユーザ情報に対応するメモリ番号によって読み出すべきメモリが指定される。
ゲスト設定情報記憶用メモリ500eは、ゲスト専用のADP設定情報を記憶する専用のメモリである。つまり、ゲスト設定情報記憶用メモリ500eは、例えば、友人等の自動車Vを普段は使用しないユーザに自動車Vを使用させるような場合に用いるADP設定情報を記憶するメモリである。ゲスト設定情報記憶用メモリ500eは、ユーザ設定情報記憶用メモリ500b〜500dのメモリ番号とは異なる固有のメモリ番号を有している。
記憶部50bは、更に、最終ユーザ情報記憶用メモリ500fを備える。
最終ユーザ情報記憶用メモリ500fは、最後にシート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動制御に用いられたADP設定情報に対応するユーザ番号及び該ユーザ番号に対応するキー番号を記憶する専用のメモリである。
記憶部51b〜54bについても、記憶される設定情報の内容が異なるのみで記憶部50bと同様の構成となる。
(作動制御処理)
次に、図6に基づき、各種コントローラの作動制御処理の流れを説明する。図6は、各種コントローラの作動制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
なお、図6のフローチャートに示す処理手順は、各種コントローラに共通となる。従って、代表してMETERコントローラ51を例に挙げて説明する。
ユーザのイグニッションスイッチの操作によってACCモードに移行し、METERコントローラ51が起動して、作動制御処理が開始されると、図6に示すように、まずステップS100に移行する。
ステップS100では、制御部51aにおいて、BCM30からのキー番号を正常に受信している状態か否かを判定する。そして、正常に受信している状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS102に移行し、正常に受信していないと判定した場合(No)は、ステップS124に移行する。
ステップS102に移行した場合は、制御部51aにおいて、DCU40からのユーザ番号を正常に受信している状態か否かを判定する。そして、正常に受信している状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS104に移行し、正常に受信していないと判定した場合(No)は、ステップS108に移行する。
ステップS104に移行した場合は、制御部51aにおいて、DCU40から受信したユーザ番号に対応するメータ設定情報を記憶部51bのユーザ設定情報記憶用メモリ510b〜510dのいずれか対応するメモリから読み出す。そして、読み出したメータ設定情報に基づきメータ装置の作動を制御して、ステップS106に移行する。
ステップS106では、制御部51aにおいて、ステップS104で作動制御に用いた設定情報に対応するユーザ番号及び該ユーザ番号に対応するキー番号を、記憶部51bの最終ユーザ情報記憶用メモリ510fに記憶して、ステップS126に移行する。
一方、ステップS102において、DCU40からのユーザ番号を正常に受信していないと判定してステップS108に移行した場合は、制御部51aにおいて、記憶部51bのリンク情報記憶用メモリ510aに、受信したキー番号に対応するユーザ番号が記憶されているか否かを判定する。そして、記憶されていると判定した場合(Yes)は、ステップS110に移行し、記憶されていないと判定した場合(No)は、ステップS114に移行する。
ここで、DCU40からのユーザ番号が正常に受信できない状態は、DCU40が起動前であるために受信できない状態と、DCU40は起動しているが、何らかの異常が発生しているために受信できない状態とが考えられる。つまり、前者はDCU40の起動タイミングによるもので、本実施形態では正常な状態である。一方、後者はDCU40自身の不具合又は通信ネットワーク60の不具合が原因であり、異常な状態である。
ステップS110に移行した場合は、制御部51aにおいて、記憶部51bのリンク情報記憶用メモリ510aに、BCM30からのキー番号に対応するユーザ番号を読み出す。更に、読み出したユーザ番号に対応するメータ設定情報を記憶部51bのユーザ設定情報記憶用メモリ510b〜510dのいずれか対応するメモリから読み出す。そして、読み出したメータ設定情報に基づきメータ装置の作動を制御して、ステップS112に移行する。
ステップS112では、制御部51aにおいて、ステップS110で作動制御に用いた、BCM30からのキー番号及び該キー番号に対応するユーザ番号を、記憶部51bの最終ユーザ情報記憶用メモリ510fに記憶して、ステップS126に移行する。
また、ステップS108において、リンク情報記憶用メモリ510aに、BCM30からのキー番号に対応するユーザ番号が記憶されておらずステップS114に移行した場合は、制御部51aにおいて、最終ユーザ情報記憶用メモリ510fに、前回作動したユーザ番号が記憶されているか否かを判定する。そして、記憶されていると判定した場合(Yes)は、前回作動したユーザ番号を読み出して、ステップS116に移行し、記憶されていないと判定した場合(No)は、ステップS120に移行する。
ステップS116に移行した場合は、制御部51aにおいて、ステップS114で読み出した前回作動したユーザ番号に対応するメータ設定情報を、ユーザ設定情報記憶用メモリ510b〜510dのいずれか対応するメモリから読み出す。そして、読み出したメータ設定情報に基づきメータ装置の作動を制御して、ステップS118に移行する。
ステップS118では、制御部51aにおいて、最終ユーザ情報記憶用メモリ510fに記憶された前回作動制御時のユーザ番号及びキー番号をそのまま保持して、ステップS126に移行する。
また、ステップS114において、最終ユーザ情報記憶用メモリ510fに、前回作動制御時のユーザ番号が記憶されておらす、ステップS120に移行した場合は、制御部51aにおいて、予め設定したゲスト番号に対応するメータ設定情報をゲスト設定情報記憶用メモリ510eから読み出す。そして、読み出したメータ設定情報に基づきメータ装置の作動を制御して、ステップS122に移行する。
ステップS122では、制御部51aにおいて、ゲスト番号を、最終ユーザ情報記憶用メモリ510fに記憶して、ステップS126に移行する。
また、ステップS100において、キー番号を正常に受信していない状態であると判定してステップS124に移行した場合は、制御部51aにおいて、DCU40からのユーザ番号を正常に受信している状態か否かを判定する。そして、正常に受信している状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS104に移行し、正常に受信していないと判定した場合(No)は、ステップS114に移行する。
一方、ステップS126では、制御部51aにおいて、イグニッションスイッチがOFFになったか否かを判定する。そして、イグニッションスイッチがOFFになったと判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了し、イグニッションスイッチがOFFになっていないと判定した場合(No)は、ステップS100に移行する。
(受信異常発生時の作動条件)
次に、図7に基づき、受信異常発生時のデジアシ機能の作動制限について説明する。図7は、デジアシ機能の作動条件の一例を示す図である。
図7に示すように、本実施形態の車載装置作動制御システムは、各種コントローラがBCM30からのキー番号及びDCU40からのユーザ番号のうち少なくともユーザ番号を正常受信できる状態では、図7中の全てのデジアシ機能の作動を許可するようになっている。
一方、本実施形態の車載装置作動制御システムは、各種コントローラがBCM30からのキー番号のみを正常受信できる状態では、図7中のデジアシ機能のうちユーザアイデンティフィケーション機能及びユーザ登録/編集機能のみ作動を許可し、これら以外の作動を禁止するようになっている。
また、本実施形態の車載装置作動制御システムは、各種コントローラがBCM30からのキー番号及びDCU40からのユーザ番号の双方を正常に受信できない状態では、図7中の全てのデジアシ機能の作動を禁止するようになっている。
(ユーザ番号設定ルール)
本実施形態では、DCU40の有するリンク情報と、各種コントローラが有するリンク情報とを統一するために、以下の(a)〜(g)の7つのルールを設定している。
(a)通信ネットワーク60を介した通信が必要なユーザチェンジ機能、ユーザ削除機能及びログインファンクションON/OFF機能は、イグニッションON後(正確にはDCU40の起動後)のみ操作可能とする。また、イグニッションスイッチ操作によってACCモードに移行したときは、表示操作部40aをハッチング表示して操作を受け付けなくする。
このルールの設定理由は、ACCモード中は、DCU40が通信ネットワーク60を介したデータ通信を行えない。そのため、ACCモードにおいてユーザチェンジが行われてしまうと、各種車載装置の作動制御に用いる設定情報がDCU40と、各種コントローラとで異なってしまい、動作がちぐはぐになる。
このルールによる効果は、低電圧状態によるメモリへのデータ書き込みが出来ない状態が発生するのを防止できる。また、キー番号と最終ユーザのユーザ番号との対応関係が常にDCU40と各種コントローラとで同じとなる。
(b)車両ドアの開錠からDCU40の起動前までに作動する車載装置に対応する各種コントローラにおいて、イグニッションOFF時のキー番号とユーザ番号とを記憶する。
このルールの設定理由は、車両ドアの開錠後からDCU40が起動するまでの各車載装置の作動に用いる設定情報の変更回数を減らすためである。
このルールによる効果は、車両ドアの開錠後からDCU40が起動するまでの間に適用されるユーザ番号と、DCU40が起動後に該DCU40から送信されるユーザ番号とが一致するため、違和感が減る。
(c)ユーザチェンジ機能、ユーザ削除機能、ユーザ登録/編集機能、設定コピー機能及びログインファンクションON/OFF機能は、各種コントローラがDCU40からのユーザ番号を正常受信できる状態でかつIDM53が正常状態のときのみ作動を許可する。
このルールの設定理由は、ユーザ情報を司るDCU40と、システムを監視するIDM53とが正常に機能しないとシステムの動作が成立しないためである。
このルールによる効果は、これらの正常動作を確認するフラグを異常判定フラグとして用いることで、誤作動を防止することが可能となる。
(d)ユーザチェンジによる各車載装置の作動に用いる設定情報の変更は、各システムの信頼性の観点で問題の無いタイミングで実施する。
このルールの設定理由は、走行中などユーザチェンジを実施したくないタイミングで、ユーザチェンジの要求が来た場合に備えるためである。
このルールによる効果は、ユーザチェンジによる運転に支障を来す故障の発生を回避することが可能となる。
(e)信頼性上の問題で各車載装置の作動に用いる設定情報の変更を中断した場合は、再びユーザチェンジ機能によってユーザのチェンジが行われ、かつ安全上問題ない時に設定情報の変更内容を修正する。
このルールの設定理由は、中断した設定情報の変更を、安全上問題ないタイミングで勝手にすると、違和感となる恐れがあるためである。
このルールによる効果は、ユーザ全員の設定変更時のルールを統一できる。システム毎の作動可否を考慮しなくてよい。
(f)ユーザ登録/編集の操作は、車両停止時のみとする(停止の判定はDCU40のナビゲーション・ユニット40eの判定と同じとする)。
このルールの設定理由は、走行中の移動で走行特性に不安全を及ぼすリスクを回避するためである。
このルールによる効果は、ユーザ全員の設定変更時のルールを統一できる。システム毎の作動可否を考慮しなくてよい。
(g)CAN信号の途絶又は固着が発生した場合は、現状のユーザ番号に対応する設定情報に維持する。
このルールの設定理由は、CAN信号が途絶又は固着が発生した場合、各種コントローラが、DCU40からのユーザ番号を受信できないため、統一したユーザを定義しないと、特性がバラバラになるためである。
このルールによる効果は、現状のユーザ番号に対応する設定情報で各種車載装置の作動を制御することで、1人で1台の車両を使用している場合に不満が少なくなる。
(表示操作部40aの構成)
次に、図8に基づき、表示操作部40aの画面構成について説明する。図8(a)〜(d)は、表示操作部40aの画面構成の一例を示す図である。
図8(a)に示すように、表示操作部40aは、上側表示操作部41にナビゲーション・ユニット40eからの道路地図画面401を表示し、下側表示操作部42に操作画面402を表示する構成となっている。
また、上側表示操作部41は、道路地図画面401の他に、ユーザによるハードスイッチ等の操作結果の画面を基本的に表示するようになっている。上側表示操作部41は、例えば、ユーザがナビの操作ボタンを操作することによって、図8(b)に示す目的地の選択画面等のナビに関する画面を表示する。また、上側表示操作部41は、例えば、ユーザが、MS/SW70を操作することによって、図8(c)に示すように、走行モードの選択画面を表示する。
一方、下側表示操作部42の操作画面402には、例えば、図8(a)に示すように、ユーザがタッチ操作をするための丸形、四角形の複数のボタンと、画面右下に、アイコン400とが表示される。ここで、アイコン400は、登録されたユーザのうち、ユーザアイデンティフィケーション機能によって、現在各種車載装置の作動制御に設定情報が適用されているユーザ専用のアイコンである。
また、下側表示操作部42には、ユーザが操作画面402のボタンをタッチ操作することで、図8(d)に示すように、デジアシ機能の設定画面等が表示される。
(ユーザ登録リコメンド機能及びユーザ登録/編集機能)
次に、図9〜図10に基づき、デジアシ機能の1つであるユーザ登録リコメンド機能及びユーザ登録/編集機能について説明する。図9(a)〜(d)は、初回乗車時のユーザ登録リコメンド機能の作動画面例を示す図である。図10(a)〜(d)は、既に登録データがある場合のユーザ登録リコメンド機能の作動画面例を示す図である。
本実施形態において、ユーザ登録リコメンド機能は、ユーザ登録されていないI-key20を所持したユーザが自動車Vに乗車時に作動する。本実施形態では、既に他のI-key20に対してユーザ登録された情報がある場合と無い場合とで表示される画面が異なる。以下、ユーザ登録/編集機能によってDCU40のユーザ情報記憶部40cに登録された情報を「ユーザ設定情報」という。
まず、DCU40のユーザ情報記憶部40cに、ユーザ設定情報が記憶されていない場合の作動例を説明する。
エンジンが始動してDCU40が起動すると、図9(a)に示すように、まず、上側表示操作部41に自動車Vの現在位置を示す道路地図画面401が、下側表示操作部42に操作画面402が表示される。その後、DCU40の制御部40bは、登録情報が無いため、図9(b)に示すように、下側表示操作部42に、ユーザ登録を促す画面である登録催促画面410を、既に表示されている操作画面402に重ねて表示する。登録催促画面410は、図9(b)に示すように、「今お持ちのキーにユーザ登録をします。」のメッセージの下に、「登録する」、「登録しない」、「後で登録する」の3つの選択ボタンを表示した画面である。
ここで、ユーザが、登録催促画面410の「登録しない」ボタンをタッチすると、制御部40bは、登録情報が何もないため、通信ネットワーク60を介してGuestに対応するユーザ番号(以下、ゲスト番号という)を各種コントローラに送信する。これにより、DCU40を含む各種コントローラは、ゲスト番号に対応する設定情報を用いて各種車載装置の作動を制御する。そして、図9(c)に示すように、制御部40bは、下側表示操作部42の操作画面402の右下に、予め設定したゲスト用のアイコン400dを表示する。これにより、ユーザは、Guest用のユーザ設定情報によって各種車載装置の作動が制御されていることを視認することができる。
一方、ユーザが、登録催促画面410の「登録する」ボタンをタッチすると、制御部40bは、ユーザ登録/編集機能を作動して、図9(d)に示すユーザ登録画面430を表示する。
ユーザ登録/編集機能では、CG表示される五十音図ボタンや、ソフトウェアキーボード等(不図示)をタッチ操作することによって、ユーザが任意の名前をユーザ名として設定することができる。図9(d)に例示した初期状態ではユーザ名は「User1」となっている。つまり、ユーザが任意のユーザ名を設定しない場合は、「User1」がユーザ名として設定される。
また、本実施形態において、ユーザ登録/編集機能では、ユーザの所持するI-key20のキー番号に対して、表示用のキー番号として予め設定したユニークな番号が自動で設定される。図9(d)に示す例では、表示用のキー番号として「1」を設定している。
また、ユーザ登録/編集機能では、ユーザ専用のアイコンを設定することができる。このアイコンは、予めDCU40側で用意したアイコン群の中からユーザが任意のものを選択して設定することができる。更に、USBメモリなどを介して、ユーザが用意した任意の画像をアイコンとして設定することができる。また、設定したアイコンは、登録ユーザを表示する各種シーンや、現在、設定情報が適用されているユーザを示すアイコン400などとして用いられる。
また、ユーザ登録/編集機能では、各種車載装置を作動するときに作動内容を設定することができる。
例えば、オーディオ・ユニット40dを作動するときの音響設定やラジオ設定、ナビゲーション・ユニット40eを作動するときの経路探索条件(例えば、フェリーの経路のON/OFF)などをユーザの好みの作動内容に設定することができる。
また、例えば、シート装置の自動調整機能を作動するときの、上側シートバック及び下側シートバックの傾動位置、シート全体のスライド位置、及びシート全体の高さ位置をユーザの好みの位置に設定することができる。具体的に、ユーザが手動で調整した各位置をシート装置の設定情報として登録することができる。この手動で設定した位置を自動調整時の位置として登録することは、ステアリング装置及び外部ミラー装置についても同様である。
また、例えば、メータ装置の備える液晶表示装置を作動するときの表示輝度や情報表示内容などをユーザの好みの作動内容に設定することができる。
また、例えば、エアコン装置を作動するときの、冷房/暖房、温度、風向、風量などをユーザの好みの作動内容に設定することができる。
また、例えば、自動車Vの走行時の走行モードの作動内容や、SBWコントローラ80の作動内容(ステアリングホイール1の操作感度、操作反力等)、ATC機能の作動内容(ON/OFF)、ALC機能の作動内容(ON/OFF)などを好みの作動内容に設定することができる。
また、例えば、LDP機能の作動内容(ON/OFF)、ACC機能の作動内容(ON/OFF)等の走行支援装置の作動内容を好みの内容に設定することができる。
このようにしてユーザ登録/編集機能によって設定された各コントローラに対応するユーザ設定情報は、ユーザ登録フラグと共に、DCU40から通信ネットワーク60を介して各種コントローラにそれぞれ送信される。なお、DCU40は、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eに対しても、ユーザ登録フラグと共にユーザ設定情報を送信する。
ここで、ユーザ登録フラグは、例えば、「0→1」に設定されたときにユーザ設定情報の登録実施を示し、「1→0」に設定されたときにユーザ設定情報の削除実施を示すフラグである。本実施形態では、DCU40の記憶部43〜45のユーザ番号にそれぞれ対応すると共に、各種コントローラ50〜54のユーザ設定情報記憶用メモリにそれぞれ対応するユーザ登録フラグを備えている。例えば、User1〜3を識別するための3つのユーザ番号がある場合、ユーザ登録フラグは、例えば、User1用のユーザ1登録フラグ、User2用のユーザ2登録フラグ、User3用のユーザ3登録フラグを含む。
そして、各種ユニット及び各種コントローラは、ユーザ登録フラグ(0→1)及び対応するユーザ設定情報を受信すると、受信したユーザ登録フラグ(0→1)に基づき受信したユーザ設定情報を記憶部に記憶する。
次に、DCU40のユーザ情報記憶部40cに、ユーザ設定情報が記憶されている場合の作動例を説明する。
ユーザが、ユーザ登録のされていないI-key20を所持して自動車Vに乗車すると、DCU40の制御部40bは、まず、図10(a)に示すように、下側表示操作部42に、登録催促画面410を表示する。次に、ユーザが登録催促画面410の「登録する」ボタンにタッチすると、制御部40bは、ユーザ情報記憶部40cにユーザ設定情報が記憶されているため、下側表示操作部42に、図10(b)に示すように、登録ユーザをリスト表示した登録ユーザリスト画面420を表示する。登録ユーザリスト画面420は、図10(b)に示すように、登録されたユーザのアイコンと、ユーザ名と、「Edit」ボタンとから構成される登録ユーザ表示画像を含む画面である。図10(b)に示す例では、User1の登録ユーザ表示画像420aと、ゲストの登録ユーザ表示画像420dとが表示されている。
登録ユーザ表示画像は、ユーザ登録されたユーザのアイコンと、「ユーザ名」選択ボタンと、「Edit」選択ボタンとを含む画像である。
ここで、User1として既に登録されているI-key20を、key20a〜20dのうちのkey20aとし、User1に対して設定されたアイコンをアイコン400aとする。また、ゲスト用のアイコンは、アイコン400dとして予め設定されていることとする。
ユーザがkey20bを所持して自動車Vに乗車し、既に登録されているUser1の登録情報に対してkey20bを追加で登録したい場合を説明する。本実施形態では、この場合に、登録ユーザ表示画像420aの「Edit」ボタンを操作する。これにより、ユーザ登録/編集機能が作動して、User1の登録情報に対して、key20bを追加登録することができるようになっている。この場合、例えば、key20bのキー番号に対して、表示用キー番号「2」が設定される。このように、本実施形態では、既に登録された情報に対して、簡易に別のI-key20を追加登録することができる。つまり、本実施形態では、複数のI-key20を1人のユーザに対して登録することができるようになっている。本実施形態では、最大4つのI-key20を登録ができるようになっているが、これら4つのうち3つのみが任意のユーザに対して設定可能となっており、残り1つは、必ずゲストに対して設定されるようになっている。
このように追加登録した場合、制御部40bは、通信ネットワーク60を介してUser1のユーザ番号を各種コントローラに送信する。これにより、DCU40を含む各種コントローラ50〜54は、User1のユーザ番号に対応する設定情報を用いて各種車載装置の作動を制御する。また、DCU40は、ユーザ情報記憶部40cに記憶されたリンク情報を更新し、各種コントローラ50〜54は、記憶部50b〜54bのリンク情報記憶用メモリに記憶された各リンク情報を更新する。
また、制御部40bは、図10(c)に示すように、下側表示操作部42の操作画面402の右下に、予め設定したUser1用のアイコン400aを表示する。これにより、ユーザは、User1用のユーザ設定情報によって各種車載装置の作動が制御されていることを視認することができる。
一方、ユーザがkey20bを追加登録せずに、新規登録した場合、制御部40bは、ユーザ登録/編集機能を作動して、図10(d)に示すユーザ登録画面430を表示する。図10(d)に示す例では、初期ユーザ名が「User2」となっており、表示用番号として「2」が設定されている。
以降のユーザ登録処理に関しては、上記登録された情報が無い場合の作動例と同様となる。
(ユーザチェンジ機能)
次に、図11〜図12に基づき、デジアシ機能の1つであるユーザチェンジ機能について説明する。図11(a)〜(d)は、ユーザ確認画面を介したユーザチェンジ機能の作動画面例を示す図である。図12(a)〜(d)は、ユーザアイコンを介したユーザチェンジ機能の作動画面例を示す図である。
ここでは、key20a〜20dの全てに対してユーザ登録が行われているとする。また、key20aに対してユーザ名「User1」及び表示用キー番号「1」が、key20bに対してユーザ名「User2」及び表示用キー番号「2」が設定されているとする。更に、key20cに対してユーザ名「User3」及び表示用キー番号「3」が、key20dに対してユーザ名「Guest」及び表示用キー番号「4」が設定されているとする。
まず、ユーザ確認画面を介したユーザチェンジ機能の作動について説明する。
エンジンが始動してDCU40が起動すると、図11(a)に示すように、まず、上側表示操作部41に自動車Vの現在位置を示す道路地図画面401が、下側表示操作部42に操作画面402が表示される。その後、DCU40の制御部40bは、ユーザ情報記憶部40cに、ユーザによって登録されたユーザ設定情報が既に記憶されているため、図11(b)に示すように、上側表示操作部41に、ユーザ確認画面440を表示する。
ユーザ確認画面440は、例えば、図11(b)に示すように、「Welcome User1!」といった、BCM30からのkey20aのキー情報に基づき特定した「User1」に対するメッセージが表示された画面である。更に、ユーザ確認画面440は、「Welcome User1!」の下に、「User2」、「User3」及び「Guest」の3人のユーザ名を示す文字が表示された画面である。なお更に、ユーザ確認画面440は、各ユーザ名の下に、各ユーザに対応するアイコンが並べて表示されている。つまり、図11(b)に示す例は、ユーザがkey20aを所持して自動車Vに乗り込んだ場合のユーザ確認画面の表示例となる。
本実施形態では、ユーザ確認画面440に表示されている、チェンジ可能なユーザの選択候補であるUser2〜3及びGuestのアイコンのいずれか1をユーザがタッチすることで、ユーザをチェンジすることができるようになっている。例えば、ユーザが選択候補のうちGuestのアイコンをタッチすると、制御部40bは、User1からGuestへとチェンジされたと判定する。これにより、制御部40bは、User1のユーザ番号に代えて、予め設定したゲストのユーザ番号であるゲスト番号を、通信ネットワーク60を介して各種コントローラ50〜54に送信する。また、制御部40bは、ゲスト番号に対応する各種設定情報に基づき、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。また、各種コントローラは、DCU40からのゲスト番号を受信すると、受信したゲスト番号に対応する設定情報を用いて各種車載装置の作動を制御する。また、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、記憶部50b〜54bのリンク情報記憶用メモリに記憶された各リンク情報を更新する。つまり、key20aのキー番号に対応付けられていたUser1のユーザ番号を、ゲスト番号へと変更する。
更にまた、制御部40bは、ユーザがチェンジされると、図11(c)に示すように、チェンジされたユーザに対するメッセージを表示した特定ユーザ表示画面450を表示する。ここでは、User1からGuestにチェンジされたので、例えば、図11(c)に示すように「Welcome Guest!」のメッセージが表示された特定ユーザ表示画面450が表示される。加えて、制御部40bは、下側表示操作部42の操作画面402の右下にGuest用のアイコン400dを表示する。これにより、ユーザは、Guest用のユーザ設定情報によって各種車載装置の作動が制御されていることを視認することができる。
一方、ユーザが、選択候補のアイコンにタッチせずに、ユーザ確認画面440の表示時間が予め設定した表示時間を経過(タイムアウト)すると、制御部40bは、上側表示操作部41からユーザ確認画面440を消去する。そして、制御部40bは、key20aを所持して自動車Vに乗り込んだユーザを、User1と特定する。制御部40bは、ユーザを特定すると、特定したUser1のユーザ番号を、通信ネットワーク60を介して各種コントローラ50〜54に送信する。これにより、DCU40の制御部40b及び各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、User1のユーザ番号に対応する設定情報を用いて各種車載装置の作動を制御する。また、制御部40bは、図11(d)に示すように、下側表示操作部42の操作画面402の右下に、予め設定したUser1用のアイコン400aを表示する。これにより、ユーザは、User1用のユーザ設定情報によって各種車載装置の作動が制御されていることを視認することができる。
次に、下側表示操作部42の操作画面402の右下に表示されるユーザアイコン400を介したユーザチェンジ機能の作動例について説明する。
ここでは、ユーザがkey20aを所持して自動車Vに乗車し、その後表示されるユーザ確認画面440において、ユーザチェンジを行わずにタイムアウトによってユーザ確認画面440の表示が終了したとする。制御部40bは、ユーザがUser1に特定されると、図12(a)に示すように、下側表示操作部42の操作画面402の右下に、User1用のアイコン400aを表示する。本実施形態では、この状態から、ユーザがアイコン400aをタッチすることで、ユーザチェンジを行うことが可能となっている。即ち、ユーザが、アイコン400aをタッチすると、制御部40bは、図12(b)に示すように、下側表示操作部42に登録ユーザリスト画面420を表示する。
ここでは、key20a〜20dの全てに対してユーザ登録が行われているため、図12(b)に示す例では、User1〜3の登録ユーザ表示画像420a〜420cと、ゲストの登録ユーザ表示画像420dとが表示されている。
そして、ユーザが、登録ユーザ表示画像420bに含まれるユーザ名「User2」をタッチした場合、制御部40bは、User1がUser2へとチェンジしたと判定する。これにより、制御部40bは、BCM30から受信したキー番号に対応するUser1のユーザ番号(以下、ユーザ番号U1という)に代えて、User2のユーザ番号(以下、ユーザ番号U2という)を、通信ネットワーク60を介して各種コントローラ50〜54に送信する。また、制御部40bは、ユーザ番号U2に対応する各種設定情報に基づき、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。また、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、DCU40からのユーザ番号U2を受信すると、受信したユーザ番号U2に対応する設定情報を用いて各種車載装置の作動を制御する。また、制御部50a〜54aは、記憶部50b〜50dのリンク情報記憶用メモリ500a〜540aに記憶された各リンク情報を更新する。つまり、制御部50a〜54aは、key20aのキー番号に対応付けられていたユーザ番号U1のユーザ情報をユーザ番号U2のユーザ情報へと変更する。
更にまた、制御部40bは、図12(c)に示すように、上側表示操作部41に、「Welcome User2!」のメッセージが表示された特定ユーザ表示画面450を表示する。加えて、制御部40bは、図12(c)に示すように、「User2へユーザが変更されました。」のメッセージが表示された変更通知画面460を、下側表示操作部42に表示する。
また、制御部40bは、下側表示操作部42の操作画面402の右下にUser2用のアイコン400bを表示する。これにより、ユーザは、User2用のユーザ設定情報によって各種車載装置の作動が制御されていることを視認することができる。
一方、ユーザが、登録ユーザ表示画像420dに含まれるユーザ名「Guest」をタッチした場合、制御部40bは、User1がGuestへとチェンジしたと判定する。これにより、制御部40bは、BCM30から受信したキー番号に対応するユーザ番号U1に代えて、ゲスト番号を、通信ネットワーク60を介して各種コントローラ50〜54に送信する。また、制御部40bは、ゲスト番号に対応する各種設定情報に基づき、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。また、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、DCU40からのゲスト番号を受信すると、受信したゲスト番号に対応する設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。また、制御部50a〜54aは、記憶部50b〜54bのリンク情報記憶用メモリ500a〜540aに記憶された各リンク情報を更新する。つまり、key20aのキー番号に対応付けられていたユーザ番号U1のユーザ情報をゲスト番号のユーザ情報へと変更する。
更にまた、制御部40bは、図12(d)に示すように、上側表示操作部41に、「Welcome Guest!」のメッセージが表示された特定ユーザ表示画面450を表示する。加えて、制御部40bは、図12(d)に示すように、「Guestへユーザが変更されました。」のメッセージが表示された変更通知画面460を、下側表示操作部42に表示する。
また、制御部40bは、下側表示操作部42の操作画面402の右下にGuest用のアイコン400dを表示する。これにより、ユーザは、Guest用のユーザ設定情報によって各種車載装置の作動が制御されていることを視認することができる。
(ユーザ登録/編集機能及び設定コピー機能)
次に、図13〜図14に基づき、デジアシ機能の1つであるユーザ登録/編集機能及び設定コピー機能について説明する。図13(a)〜(d)は、ユーザ登録/編集機能及び設定コピー機能の作動画面例を示す図である。図14は、コピー関連情報の一例を示す図である。
図13(a)に示すように、現在、表示操作部40aの下側表示操作部42に登録ユーザリスト画面420が表示されているとする。図13(a)に示す例では、登録ユーザリスト画面420には、User1〜3の登録ユーザ表示画像420a〜420cと、ゲストの登録ユーザ表示画像420dとが表示されている。
そして、ユーザが、登録ユーザ表示画像420a〜420dのいずれかに含まれる「Edit」ボタンをタッチすることで、制御部40bは、ユーザ登録/編集機能を作動して、図13(b)に示すように、ユーザ編集画面470を表示する。なお、図13(a)の例では、ユーザは、ゲストの登録ユーザ表示画像420dに含まれる「Edit」ボタンをタッチしている。
ユーザ編集画面470は、図13(b)に示すように、ユーザ選択ボタン群470aを含む画面である。更に、ユーザ編集画面470は、ユーザ選択ボタン群470aの下に表示された、選択ユーザ名及びユーザ名編集ボタン470bと、これらの下に表示された、選択ユーザのアイコン400及びアイコン変更ボタン470cとを含む画面である。更に、ユーザ編集画面470は、アイコン400aの下に表示された、設定キー画像470dと、設定キー画像470dの下に表示された、機能選択ボタン群470eとを含む画面である。
ユーザ選択ボタン群470aは、ユーザ登録された各ユーザに対応するボタンであり、図13(b)の例では、「User1」、「User2」、「User3」及び「Guest」の4つのユーザ選択ボタンを含んでいる。ユーザは、これらのボタンのいずれか1にタッチすることで、ユーザ設定情報を編集するユーザを選択することができる。
ユーザ名編集ボタン470bは、ユーザ選択ボタン群470aで選択されたユーザのユーザ名を編集する画面へと移行するためのボタンである。
アイコン変更ボタン470cは、ユーザ選択ボタン群470aで選択されたユーザのアイコン400の内容を変更する画面へと移行するためのボタンである。
設定キー画像470dは、ユーザ選択ボタン群470aで選択されたユーザのユーザ設定情報に対応するI-key20の、各表示用キー番号の添えられたキー形状画像を含む画像である。
ここで、User1のユーザ設定情報に対して、表示用キー番号「1」及び「2」のI-key20(key20a及び20b)が紐付けられている(リンクしている)とする。
この場合、図13(b)に示すように、システムの起動に用いているI-key20に対応するキー形状画像(図13(b)の例では表示キー番号1のキー形状画像)の周囲を四角い枠線で囲って強調表示している。なお、四角い枠線で囲むことに限らず、ハイライト表示する等の別の方法で、又は枠線で囲む方法と組み合わせて強調表示してもよい。
つまり、本実施形態では、現在システムが認識しているユーザに紐付けられたI-key20に対応するキー形状画像を全て表示すると共に、そのユーザに対してシステムの起動に用いられているキー形状画像をユーザが視認可能に強調表示する。
一般に、I-key20(乗車キー装置)の外観は全く同じとなっている。そのため、複数のI-key20の中から特定の1つを識別できるようにするためには、I-key20の外観に番号を付加する等の加工をする必要がある。しかし、I-key20毎に識別情報を付加するとコストUpの要因となる。
そこで、本実施形態では、I-key20自体への加工は行わずに、設定キー画像470dを表示することで、システムの起動に利用されているI-key20を識別できるようにしている。
また、複数人が同時にI-key20を持って自動車Vに乗り込んだ場合に、どちらのI-key20を認識しているのかわからないと、起動時にドライバ以外のI-key20で作動した時に原因が分からなくなる。
このような場合も、本実施形態では、乗員全員の所持するI-key20に対する設定キー画像470dを表示することができる。そのため、ユーザは、ドライバ以外のI-key20で作動した原因が、自動車Vを使用するユーザの1人である同乗者が別のI-key20を所持しているからだと理解することができる。
一方、機能選択ボタン群470eは、編集項目に属するデジアシ機能のうちから、実施する1の機能を選択するためのボタンである。図13(b)の例では、「Change」、「Copy」及び「Delete」の3つの機能選択ボタンを含んでいる。
制御部40bは、「Change」ボタンがタッチされたと判定すると、ユーザチェンジ機能を作動する。
また、制御部40bは、「Copy」ボタンがタッチされたと判定すると、設定コピー機能を作動する。
また、制御部40bは、「Delete」ボタンがタッチされたと判定すると、ユーザ削除機能を作動する。
次に、設定コピー機能について説明する。
上記したように、設定コピー機能は、機能選択ボタン群470eにおける「Copy」ボタンをタッチすることで作動する機能である。
ユーザは、まずユーザ選択ボタン群470aからコピー元となるユーザ名のボタンをタッチする。ここでは、「User1」の選択ボタンがタッチされたとする。これにより、「User1」の選択ボタンが反転表示されて選択状態となる。次に、ユーザが、機能選択ボタン群470eにおける「Copy」ボタンをタッチしたとする。これにより、制御部40bは、設定コピー機能を作動して、図13(c)に示す、コピー設定画面472を表示する。
コピー設定画面472は、図13(c)に示すように、コピー元及びコピー先のユーザを設定するユーザ設定画面472aと、コピーする機能を選択する機能選択画面472bと、コピーを実行するための「Copy」ボタン472cと、を含む画面である。
ユーザ設定画面472aは、コピー元となるユーザのアイコンとユーザ名と、コピー先となるユーザのアイコンとユーザ名とが表示された画面である。ここでは、コピー元ユーザとして「User1」を選択しているので、ユーザ設定画面472aには、コピー元としてアイコン400a及びユーザ名「User1」が上側に表示され、その下側に、コピー先としてアイコン400b及びユーザ名「User2」と、アイコン400c及びユーザ名「User3」とが横並びに表示されている。なお、本実施形態において、Guestへの設定コピーはできないようになっている。そのため、コピー設定画面472には、Guestのアイコン400d及びユーザ名「Guest」は表示されず、コピー先として選択できないようになっている。
また、機能選択画面472bは、図13(c)に示すように、コピー可能な各機能のリストが表示されており、ユーザの画面に表示された選択項目のタッチによって、コピーする機能を個別に選択できるようになっている。なお、本実施形態では、DCU40及び各種コントローラ50〜54に対する設定情報のうち、オーディオ設定情報と、ナビ設定情報と、IDM設定情報と、ADAS設定情報との4種類の設定情報のみをコピーできるようになっている。機能選択画面472bに示すように、これらの設定情報は、「ALL」を選択することで全ての機能を一括に選択できる。また、「Navigation」、「Audio」、「IDM」、「ADAS」等の機能毎に個別に選択することができるようになっている。
図13(c)に示す例では、ユーザは、コピー先として「User2」を選択している。加えて、ユーザは、機能選択画面472bから、コピーする機能として、「IDM」を選択している。このように「IDM」を選択することで、User1のIDM設定情報をUser2にコピーすることができる。具体的に、コピー先のユーザと、コピーする機能項目とを選択すると、ユーザは、次に、「Copy」ボタン472cをタッチする。これにより、制御部40bは、図13(d)に示すように、「User1の設定内容をUser2にコピーしますか?」というメッセージと、「はい」、「いいえ」の選択ボタンとが表示されたコピー実行確認画面474を、下側表示操作部42に表示する。そして、ユーザが、コピー実行確認画面474の「はい」の選択ボタンをタッチすることで、制御部40bは、User1の選択された機能の設定内容(ここではIDM設定情報)をUser2にコピーする。これにより、制御部40bは、図13(e)に示すように、「User1の設定をUser2にコピーしました。」のメッセージが表示されたコピー実行通知画面476を、下側表示操作部42に表示する。
具体的に、制御部40bは、選択された機能に対応する車載装置の作動を制御するコントローラに、コピー関連情報を送信する。ここで、コピー関連情報は、コピー元のユーザ番号と、コピー先のユーザ番号と、機能毎に予め設定されたコピー実施フラグと、を含む情報である。
本実施形態においては、「Navigation」、「Audio」、「IDM」、「ADAS」の各機能の選択に対して、制御部40bは、図14に示す、コピー関連情報を送信する。
図14に示すように、「Audio」機能に対するコピー関連情報(以下、コピー関連情報Auという)は、コピー元のユーザ番号と、コピー先のユーザ番号と、IAUDIOコピー実施フラグとを含む情報である。IAUDIOコピー実施フラグは、例えば、「1」のときにオーディオ設定情報のコピー実施を示し、「0」のときにコピー非実施を示すフラグである。
また、図14に示すように、「Navigation」機能に対するコピー関連情報(以下、コピー関連情報Naという)は、コピー元のユーザ番号と、コピー先のユーザ番号と、NAVIコピー実施フラグとを含む情報である。NAVIコピー実施フラグは、例えば、「1」のときにナビ設定情報のコピー実施を示し、「0」のときにコピー非実施を示すフラグである。
また、図14に示すように、「IDM」機能に対するコピー関連情報(以下、コピー関連情報Idという)は、コピー元のユーザ番号と、コピー先のユーザ番号と、IDMコピー実施フラグとを含む情報である。IDMコピー実施フラグは、例えば、「1」のときにIDM設定情報のコピー実施を示し、「0」のときにコピー非実施を示すフラグである。
また、図14に示すように、「ADAS」機能に対するコピー関連情報(以下、コピー関連情報Adという)は、コピー元のユーザ番号と、コピー先のユーザ番号と、ADASコピー実施フラグとを含む情報である。ADASコピー実施フラグは、例えば、「1」のときにADAS設定情報のコピー実施を示し、「0」のときにコピー非実施を示すフラグである。
制御部40bは、「Audio」機能が選択されたと判定すると、コピー関連情報Auを、オーディオ・ユニット40dに送信する。これにより、オーディオ・ユニット40dは、記憶部44に記憶された、コピー先ユーザ番号に対応するオーディオ設定情報を、コピー元のユーザ番号に対応するオーディオ設定情報に変更する。
また、制御部40bは、「Navigation」機能が選択されたと判定すると、コピー関連情報Naを、ナビゲーション・ユニット40eに送信する。これにより、ナビゲーション・ユニット40eは、記憶部45に記憶された、コピー先ユーザ番号に対応するナビ設定情報を、コピー元のユーザ番号に対応するナビ設定情報へと変更する。
また、制御部40bは、「IDM」機能が選択されたと判定すると、コピー関連情報Idを、通信ネットワーク60を介してIDM53に送信する。これにより、IDM53の制御部53aは、記憶部53bのユーザ設定情報記憶用メモリ530b〜530dのうち、コピー先ユーザ番号に対応するメモリに記憶されたIDM設定情報を、コピー元のユーザ番号に対応するメモリに記憶されたIDM設定情報へと変更する。
また、制御部40bは、「ADAS」機能が選択されたと判定すると、コピー関連情報Adを、通信ネットワーク60を介してADASコントローラ54に送信する。これにより、ADASコントローラ54の制御部54aは、記憶部54bのユーザ設定情報記憶用メモリ540b〜540dのうち、コピー先ユーザ番号に対応するメモリに記憶されたADAS設定情報を、コピー元のユーザ番号に対応するメモリに記憶されたADAS設定情報へと変更する。
ここで、上記設定をコピー可能な4つの機能のうち、「Navigation」、「IDM」及び「ADAS」は、車両停止状態で設定しても走行しないと効果が分からない機能である。また、これらの作動内容を設定する際、各設定項目に辿り着くまでの階層が深いため、ユーザは初期値のまま設定を変更しないことが多い。そのため、機能を熟知した一部のユーザのみしかその価値を理解できないという課題がある。
例えば、機能を熟知したドライバ(設定情報が適用されているユーザ)が運転する自動車Vの助手席に、機能を熟知していない同乗者が座ることで、同乗者は、上記機能を走行中に体感することで良さを理解できることがある。しかし、同乗者は、後で、自分で設定しようとしてもやり方が分からない。本実施形態の設定コピー機能であれば、簡易な操作で、機能毎に個別にコピー処理を行うことが可能である。そのため、同乗者は、走行時に体験して価値を理解してから、簡易な操作で手軽に気に入った設定をコピーすることができる。
また、設定をコピー可能な機能を、上記4つに限定したのは、例えば、ADP設定情報は、ユーザの体格差等によって好みの設定値が大きく異なる。また、例えば、エアコン設定情報は、個人の体感差によって好みの設定値が大きく異なると共に、技術的な知識が無くても設定が容易である。また、メータ設定情報は、同乗者の視点からは参考にならない。
以上の理由から、本実施形態では、コピー可能な機能を、上記4つの機能に限定している。
(ログインファンクションON/OFF機能)
次に、図15に基づき、デジアシ機能の1つであるログインファンクションON/OFF機能について説明する。図15(a)〜(c)は、ログインファンクションON/OFF機能の作動画面例を示す図である。
図15(a)に示すように、現在、表示操作部40aの下側表示操作部42に操作画面402が表示されているとする。また、図15(a)に示すように、操作画面402の操作ボタン群の中に、「User Edit」ボタン480が含まれている。
本実施形態では、ユーザが、この「User Edit」ボタン480をタッチしたことに応じて、DCU40の制御部40bは、図15(b)に示すように、デジアシ機能の作動設定画面482を下側表示操作部42に表示する。
作動設定画面482は、デジアシ機能の各種設定を行う画面であり、図15(b)に示すように、各項目の右側にあるON/OFFボタンを操作することで、設定のON/OFFを行うことができる。
つまり、作動設定画面482において、ログインファンクション(I-key連動設定ともいう)のON/OFF設定等を行うことができる。
従って、作動設定画面482からログインファンクションのON/OFFを設定する設定項目を選択し、ON/OFFボタンをOFFに設定する操作を行うことで、ログインファンクションをOFFにすることが可能である。また、作動設定画面482からログインファンクションのON/OFFを設定する設定項目を選択し、ON/OFFボタンをONに設定する操作を行うことで、ログインファンクションをONにすることが可能である。
ユーザの操作によって、ログインファンクションがOFFに設定されると、制御部40bは、図15(c)に示すように、下側表示操作部42に、設定確認画面484を表示する。
設定確認画面484は、「I-key連動設定OFF」、「I-keyによるユーザの判別を行いません」のメッセージと、「はい」、「いいえ」の選択ボタンとを含む画面である。
設定確認画面484において、「はい」の選択ボタンがタッチされることで、制御部40bは、ログインファンクションON/OFF機能を作動し、以降、ユーザアイデンティフィケーション機能を非作動とする。
ここで、ログインファンクションON/OFF機能は、ユーザが、I-key20毎に個別設定することが煩わしいと感じる場合や、そもそもこの機能が必要ないと感じる場合に、ユーザが任意に機能をOFFにすることができる機能である。
また、本実施形態において、ログインファンクション(I-key連動設定)をOFFに設定した場合は、エンジンを停止した時の設定が、ゲスト設定情報記憶用メモリ500e〜540eに記憶されるようになっている。
また、本実施形態では、ログインファンクションがOFFに設定されても、ユーザ設定情報やリンク情報は保存しておく。そのため、再び、ログインファンクションがONに設定された場合は、すぐにユーザ用の設定へと復帰することが可能となっている。
(動作)
次に、図9〜図15を参照しつつ、図16〜図25に基づき、本実施形態の動作を説明する。
〔ユーザ登録時の動作例〕
まず、図16〜図17に基づき、ユーザ登録/編集機能におけるユーザ登録時の動作を説明する。図16(a)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおけるユーザB登録前のユーザ選択動作を概念的に示す図である。図16(b)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおけるユーザB登録時のリンク情報の変更動作及び登録後のユーザ選択動作の一例を示す図である。図17は、ユーザ登録時における、ユーザ登録フラグと、DCU40の各種ユニット及び各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおけるユーザ設定情報の保存タイミングとの関係の一例を示すタイムチャートである。ここで、DCU40の各種ユニットとは、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eを示している。
ここでは、DCU40が、ユーザ設定情報を任意に記憶可能な3つの記憶領域に対応するユーザ登録フラグとして、ユーザ1登録フラグ、ユーザ2登録フラグ及びユーザ3登録フラグを備えているとする。
DCU40の起動前でかつユーザBの登録前において、各種コントローラ50〜54は、図16(a)に示すように、BCM30から、ユーザBが開錠に用いたkey20bのキー番号(以下、Key2という)を、通信ネットワーク60を介して受信する。各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、リンク情報記憶用メモリ500a〜540aから、受信したKey2と同じキー番号「Key2」を選択する。更に、制御部50a〜54aは、選択したKey2に対応付けられたユーザ情報として、ゲストのユーザ情報「GUEST」を選択する。そして、制御部50a〜54aは、選択したユーザ情報「GUEST」からゲストに対応する設定情報を記憶しているメモリのメモリ番号を読み出す。
次に、DCU40が起動して、図17に示すように、時刻t1において、ユーザBのユーザ登録処理が行われ、時刻t2において登録が完了したとする。これにより、DCU40の制御部40bは、ユーザ2登録フラグ(0→1)と、ユーザ設定情報とを、通信ネットワーク60を介して、各種ユニット及び各種コントローラ50〜54に送信する。
これにより、図17に示すように、ユーザ2登録フラグがON状態(ハイレベル状態(0→1))となり、これに応じて、各種ユニット及び各種コントローラ50〜54において、ユーザBの設定情報の保存処理が実行される。
これにより、各種ユニットは、記憶部43〜45に、それぞれ受信したユーザ設定情報を記憶する。また、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、記憶部50b〜54bのユーザ設定情報記憶用メモリ500c〜540cに、それぞれ受信したユーザ設定情報を記憶する。
また、DCU40の制御部40bは、ユーザ情報記憶部40cにおけるリンク情報のKey2に対応するリンク先をゲストのユーザ情報からユーザBのユーザ情報へと変更する。
また、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aも、図16(b)に示すように、リンク情報記憶用メモリ500a〜540aに記憶されたリンク情報における、Key2のリンク先をゲストのユーザ情報「GUEST」からユーザBのユーザ情報「USER B」へと変更する。
これにより、以降は、DCU40の起動前でも、制御部50a〜54aは、キー番号Key2をBCM30から受信すると、リンク情報記憶用メモリ500a〜540aからユーザBのメモリ番号を読み出す。そして、読み出したユーザBのメモリ番号に対応するユーザ設定情報記憶用メモリ500c〜540cから、ユーザBの設定情報を読み出し、読み出した設定情報に基づき各車載装置の作動を制御する。
〔設定コピー機能作動時の動作例〕
次に、図18に基づき、設定情報のコピーを実施時の動作について説明する。図18は、設定情報のコピーを実施時における、各種コピー実施フラグと、設定情報のコピー対象となる各種ユニット及び各種コントローラにおける設定情報のコピー実施タイミングとの関係の一例を示すタイムチャートである。
図18に示すように、時刻t1から、ユーザが、図13(c)に示すユーザ設定画面472aでコピー元及びコピー先のユーザ番号を選択すると共に、機能選択画面472bを介して、設定情報をコピーする機能項目として、「ADAS」及び「Navigation」を選択したとする。加えて、ユーザが図13(c)に示す「Copy」ボタン472cをタッチして、時刻t2において、図13(d)に示す、コピー実行確認画面474の「はい」ボタンをタッチしたとする。これにより、図18に示すように、コピーが実施される。
DCU40の制御部40bは、コピーが実施されたと判定すると、コピー関連情報AdをADASコントローラ54に送信すると共に、コピー関連情報Naをナビゲーション・ユニット40eに送信する。
具体的に、制御部40bからは、図17に示すように、信号レベルがハイレベルのADASコピー実施フラグがADASコントローラ54に送信され、信号レベルがハイレベルのNAVIコピー実施フラグがナビゲーション・ユニット40eに送信される。
また、図示していないが、制御部40bからは、コピー元のユーザ番号及びコピー先のユーザ番号もADASコントローラ54及びナビゲーション・ユニット40eに送信される。
ADASコントローラ54は、時刻t2において、ハイレベルのADASコピー実施フラグを受信すると、図17に示すように、コピー先のユーザ番号に対応するADAS設定情報を、コピー元のユーザ番号に対応するADAS設定情報に変更する処理を実施する。
また、ナビゲーション・ユニット40eは、時刻t2において、ハイレベルのNAVIコピー実施フラグを受信すると、図17に示すように、コピー先のユーザ番号に対応するナビ設定情報を、コピー元のユーザ番号に対応するナビ設定情報に変更する処理を実施する。
〔ユーザ登録削除機能実施時の動作例〕
次に、図19〜図20に基づき、ユーザ登録削除機能を実施時の動作について説明する。図19(a)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおけるユーザA登録後のユーザ選択動作を概念的に示す図である。図19(b)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおけるユーザA削除実行時のリンク情報の変更動作及び削除実行後のユーザ選択動作の一例を示す図である。図20は、ユーザ登録削除機能の実施時における、ユーザ登録フラグと、DCU40の各種ユニット40a、40d及び40e並びに各種コントローラ50〜54におけるユーザ設定情報のリセットタイミングとの関係の一例を示すタイムチャートである。
ここで、key20aに対応するキー番号をKey1とし、key20bに対応するキー番号をKey2とし、key20cに対応するキー番号をKey3とし、key20dに対応するキー番号をKey4とする。
ユーザAが既に登録済である場合、DCU40の起動前において、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、図19(a)に示すように、BCM30から、ユーザAが開錠に用いたkey20aのキー番号Key1を、通信ネットワーク60を介して受信する。制御部50a〜54aは、リンク情報記憶用メモリ500a〜540aから、受信したKey1と同じキー番号「Key1」を選択する。更に、制御部50a〜54aは、選択したKey1に対応付けられたユーザ情報として、ユーザAのユーザ情報「USER A」を選択する。そして、制御部50a〜54aは、選択したユーザ情報「USER A」からユーザAに対応する設定情報を記憶しているメモリのメモリ番号を読み出す。
一方、図20に示すように、時刻t1において、図13(b)に示すユーザ編集画面470のユーザ選択ボタン群470aから「UserA(図ではUser1)」ボタンが選択されたとする。引き続き、ユーザが、機能選択ボタン群470eから「Delete」ボタンをタッチ操作すると、制御部40bは、ユーザ登録削除機能を作動する。
図示しないが、「Delete」ボタンがタッチされると、「UserAを削除しますか?」の確認メッセージと、「はい」、「いいえ」ボタンとを含む削除確認画面が表示される。ここで、「はい」ボタンが選択されると、ユーザAの登録情報の削除が実施される。
つまり、図20に示すように、時刻t2において、「はい」ボタンがタッチされることによって、DCU40の制御部40bは、ユーザ1登録フラグ(1→0)を、通信ネットワーク60を介して各種ユニット40a、40d及び40e並びに各種コントローラ50〜54に送信する。
各種ユニット40a、40d及び40eは、ユーザ1登録フラグ(1→0)を受信すると、図20に示すように、記憶部43〜45のユーザA用の記憶領域の記憶内容をリセットする。また、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、ユーザ1登録フラグ(1→0)を受信すると、図20に示すように、ユーザ設定情報記憶用メモリ500b〜540bの記憶内容をリセットする。つまり、削除されたユーザに対応するメモリは、次の登録に備えて記憶内容を削除(消去)する。
また、DCU40の制御部40bは、ユーザ情報記憶部40cに記憶されたリンク情報における、Key1のリンク先をゲストのユーザ情報へと変更する。更にまた、制御部40bは、図19(b)に示すように、ゲストのユーザ番号を、各種コントローラ50〜54に送信する。
これにより、制御部50a〜54aは、リンク情報記憶用メモリ500a〜540aのリンク情報における、Key1のリンク先をゲストのユーザ情報「GUEST」へと変更する。
以降、制御部50a〜54aは、DCU40の起動前でも、キー番号Key1をBCM30から受信すると、リンク情報記憶用メモリ500a〜540aからKey1に対応するゲストのメモリ番号を読み出すようになる。
〔ログインファンクションON/OFF機能実施時の動作例〕
次に、図21に基づき、ログインファンクションON/OFF機能を実施時の動作について説明する。
図21(a)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおけるログインファンクションをONに設定時のユーザ番号の選択動作の一例を概念的に示す図である。図21(b)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおけるログインファンクションをOFFに設定時のユーザ番号の選択動作の一例を概念的に示す図である。
ログインファンクションがONに設定されている場合、制御部50a〜54aは、DCU40の起動前において、図21(a)に示すように、BCM30から受信したキー番号Key1に基づき、Key1に対応するユーザAのメモリ番号をリンク情報記憶用メモリ500a〜540aから読み出す。一方、制御部50a〜54aは、DCU40の起動後において、DCU40から受信したユーザAの番号に基づき、ユーザAのメモリ番号を取得する。
また、ログインファンクションがOFFに設定された場合、制御部40bは、OFFに設定されたことを示す情報を、各種コントローラ50〜54に送信する。
これにより、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、記憶部50b〜54bの専用のメモリ(不図示)に、ログインファンクションがOFFに設定されていることを記憶する。
以降、制御部50a〜54aは、DCU40の起動前において、ログインファンクションがOFFに設定されていると判定すると、図21(b)に示すように、BCM30からどのキー番号を受信しても、必ずGUESTをリンク先として選択する。また、DCU40の起動後において、DCU40の制御部40bは、ログインファンクションがOFFに設定されていると判定すると、ユーザ番号として必ずゲスト番号を、各種コントローラ50〜54に送信する。
なお、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、OFFにされる前のリンク情報を保持している。従って、再び、ログインファンクションがONに設定された場合は、各キー番号に対応するユーザ情報を選択する状態へと復帰する。この場合は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、ログインファンクションがONに設定されていることを記憶部50b〜54bの専用のメモリに記憶する。
〔DCU40及び各種コントローラ50〜54における作動制御の動作例〕
次に、図22〜図25に基づき、DCU40及び各種コントローラ50〜54の作動制御処理の具体的な動作例を説明する。
[初回乗車時の動作例]
まず、図22〜図23に基づき、ユーザ登録前の初回乗車時の動作について説明する。
図22(a)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおける初回乗車時のDCU起動前のユーザ選択動作の一例を概念的に示す図である。図22(b)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおける初回乗車時のDCU起動後のユーザ選択動作の一例を概念的に示す図である。図23は、車両ドアの開錠からDCU起動までの各種コントローラ50〜54の起動タイミング及び起動内容の一例を示すタイムチャートである。
まず、ユーザがキー番号Key1を有するkey20aを所持して、ユーザ登録が行われていない状態の自動車Vに初回乗車した場合の動作を説明する。
この場合、リンク情報が、全てのI-key20(key20a〜20d)に対してリンク先が予め設定したゲスト設定情報となっている。そのため、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、DCU40の起動前において、図22(a)に示すように、BCM30から受信したキー番号Key1に基づき、Key1に対応するゲストのメモリ番号をリンク情報記憶用メモリ500a〜540aから読み出す。そして、制御部50a〜54aは、読み出したメモリ番号に対応するゲスト設定情報記憶用メモリ500e〜540eから、各種設定情報を読み出し、読み出したゲスト用の設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。
具体的に、図23に示すように、時刻t1において、ドアが開錠されると、ADPコントローラ50が起動する。ADPコントローラ50の制御部50aは、記憶部50bのゲスト設定情報記憶用メモリ500eからADP設定情報を読み出し、読み出したADP設定情報に基づき、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動を制御する。
その後、図23に示すように、時刻t2でACCモードに移行すると、METERコントローラ51が起動する。METERコントローラ51の制御部51aは、記憶部51bのゲスト設定情報記憶用メモリ510eからメータ設定情報を読み出し、読み出したメータ設定情報に基づき、メータ装置の作動を制御する。
その後、図23に示すように、時刻t3において、イグニッションスイッチがONになってエンジンが始動すると、HVACコントローラ52、IDM53及びADASコントローラ54が起動する。HVACコントローラ52の制御部52aは、記憶部52bのゲスト設定情報記憶用メモリ520eからエアコン設定情報を読み出し、読み出したエアコン設定情報に基づき、エアコン装置の作動を制御する。また、IDM53の制御部53aは、記憶部53bのゲスト設定情報記憶用メモリ530eからIDM設定情報を読み出し、読み出したIDM設定情報に基づき、エンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動を制御する。また、ADASコントローラ54の制御部54aは、記憶部54bのゲスト設定情報記憶用メモリ540eからADAS設定情報を読み出し、読み出したADAS設定情報に基づき、各種走行支援装置の作動を制御する。
一方、図23に示すように、時刻t4においてDCU40が起動すると、DCU40の制御部40bは、図22(b)に示すように、BCM30から受信したキー番号Key1に基づき、Key1に対応するゲストのメモリ番号をユーザ情報記憶部40cから読み出す。そして、読み出したゲスト番号を、通信ネットワーク60を介して、各種コントローラ50〜54に送信する。DCU40は、例えば、図25に示すように、時刻t3でエンジンが始動後に、約10[sec]が経過してから起動する。
また、制御部40bは、記憶部43〜45から、ゲスト番号に対応するディスプレイ設定情報、オーディオ設定情報及びナビ設定情報を読み出す。そして、図23に示すように、読み出したゲスト番号に対応するディスプレイ設定情報に基づき、表示操作部40aの作動を制御する。また、制御部40bは、読み出したゲスト番号に対応するオーディオ設定情報に基づき、オーディオ・ユニット40dの作動を制御する。更にまた、制御部40bは、読み出したゲスト番号に対応するナビ設定情報に基づき、ナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。
また、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、図22(c)に示すように、DCU40からゲスト番号を受信するため、図23に示すように、現在の設定(ゲスト設定)のまま、各種車載装置の作動制御を継続して行う。
ゲスト設定で起動後、DCU40は、ユーザ登録が行われていない状態であると判定すると、ユーザ登録リコメンド機能を作動する。これにより、下側表示操作部42に、図9(b)に示す登録催促画面410が表示される。ここで、ユーザが「登録しない」、「後で登録する」のいずれか一方の選択ボタンをタッチしたとすると、ゲスト設定のまま各種車載装置が作動する。一方、「登録する」の選択ボタンがタッチされると、ユーザ登録/編集機能が作動する。これにより、ユーザがユーザ登録を行うと、現在所持しているI-key20に対応する登録ユーザの設定情報に基づき各種車載装置の作動が制御される。
[ユーザチェンジ機能が作動時の動作例]
次に、図24〜図25に基づき、ユーザチェンジ機能が作動時の動作例を説明する。図24(a)は、DCU40においてユーザチェンジ機能を実施したときの制御部40bのユーザ番号の選択動作の一例を概念的に示す図である。図24(b)は、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aにおけるユーザチェンジ機能が実施されたときのリンク情報の変更動作及びユーザ番号の選択動作の一例を概念的に示す図である。図25は、車両ドアの開錠からDCU起動後のユーザチェンジが実施されるまでの各種コントローラ50〜54の起動タイミング及び起動内容の変更タイミングの一例を示すタイムチャートである。
ここで、各リンク情報において、ユーザA〜Cのユーザ設定情報が既に登録されており、Key1にユーザ情報「USER A」が、Key2にユーザ情報「USER B」が、Key3及び4にユーザ情報「GUEST」がそれぞれリンクされているとする。
また、図25に示すように、時刻t1で車両ドアが開錠されてから、時刻t4の直前までは各種コントローラ50〜54が、ユーザAの設定情報で各車載装置を起動している状態となっている。
そして、図25に示すように、時刻t4においてDCU40が起動すると、DCU40の制御部40bは、上側表示操作部41に、図11(b)に示すユーザ確認画面440を表示する。ユーザ確認画面440が表示されてから、ユーザが何もしない場合、制御部40bは、BCM30から受信したキー番号Key1に対応するユーザAの番号を、通信ネットワーク60を介して、各種コントローラ50〜54に送信する。これにより、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、図25に示すように、現在のユーザAの各種設定情報に基づく各種車載装置の作動制御を継続して行う。
また、制御部40bは、キー番号Key1に対応するユーザAのメモリ番号をユーザ情報記憶部40cから取得すると共に、記憶部43〜45から、ユーザAのメモリ番号に対応するメモリ又は記憶領域に記憶された、各種設定情報を読み出す。そして、図25に示すように、読み出した各種設定情報に基づき、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。
一方、図25に示すように、時刻t5において、ユーザ確認画面440又は登録ユーザリスト画面420を介して、ユーザのタッチ操作によって、ユーザチェンジが行われたとする。ここでは、ユーザAからユーザBにチェンジされたとする。
これにより、DCU40の制御部40bは、図24(a)に示すように、Key1のリンク先を「USER B」へと変更すると共に、変更後のユーザBの番号を、通信ネットワーク60を介して、各種コントローラ50〜54に送信する。
また、制御部40bは、記憶部43〜45から、ユーザBのメモリ番号に対応するメモリ又は記憶領域に記憶された、各種設定情報を読み出す。そして、図25の時刻t5以降の期間に示すように、読み出したユーザBの各種設定情報に基づき、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。
一方、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aは、DCU40からのユーザBの番号を受信すると、図24(b)に示すように、Key1のリンク先を「USER A」から「USER B」へと変更する。そして、制御部50a〜54aは、ユーザBのメモリ番号を、ユーザ情報「USER B」から取得する。更に、制御部50a〜54aは、ユーザ設定情報記憶用メモリ500c〜540cから、ユーザBの各種設定情報を読み出し、読み出したユーザBの各種設定情報に基づき、図25の時刻t5以降の期間に示すように各種車載装置の作動を制御する。
[受信異常が発生時の動作例]
次に、受信異常が発生時の各種コントローラ50〜54の動作について説明する。
まず、DCU40の起動前に、各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aが、BCM30からのキー番号を正常受信できないと判定したとする。なお、制御部50a〜54aは、DCU40が起動していないため、DCU40からのユーザ番号も正常受信できないと判定する。この場合、制御部50a〜54aは、記憶部50b〜54bの最終ユーザ情報記憶用メモリ500f〜540fから、前回起動に用いられた設定情報に対応するユーザ番号を読み出す。そして、取得したユーザ番号に対応する各種設定情報に基づき、各種車載装置の作動を制御する。
一方、DCU40の起動後に、制御部50a〜54aが、BCM30からのキー番号を正常受信できないと判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できると判定したとする。この場合、制御部50a〜54aは、DCU40から受信したユーザ番号に対応する各種設定情報に基づき、各種車載装置の作動を制御する。
また、DCU40の起動後に、制御部50a〜54aにおいて、BCM30からのキー番号を正常受信できないと判定し、かつ、DCU40からのユーザ番号を正常受信できないと判定したとする。この場合、制御部50a〜54aは、最終ユーザ情報記憶用メモリ500f〜540fから、前回起動に用いられた設定情報に対応するユーザ番号を読み出す。そして、読み出したユーザ番号に対応する各種設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。
本実施形態において、I-key20は、乗車キー装置に対応し、BCM30は、第1制御装置に対応する。また、ADPコントローラ50、METERコントローラ51、HVACコントローラ52、IDM53及びADASコントローラ54は、第2制御装置に対応する。シート装置、ステアリング装置、外部ミラー装置、メータ装置、エアコン装置、エンジンコントローラ、SBWコントローラ80、ブレーキコントローラ、各種走行支援装置は、第1車載装置に対応する。DCU40は、第2制御装置に対応する。表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eは、第2車載装置に対応する。通信ネットワーク60は、車載ネットワークに対応する。制御部50a〜54aは、第1キー情報受信部、ユーザ情報受信部及び第1作動制御部に対応する。制御部40bは、第2キー情報受信部、表示制御部、入力受付部及び第2作動制御部に対応する。
(第1実施形態の効果)
本実施形態であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)BCM30が、I-key20から無線送信される各I-key20に固有の識別情報であるキー情報を無線通信部30aを介して取得し、取得したキー情報に基づき車載のドアロック装置の開錠動作及び施錠動作を制御する。該開錠動作による車両ドアの開錠に応じて起動するADPコントローラ50が、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動を制御する。ユーザのイグニッションスイッチの操作によってACCモードに移行したことに応じて起動するMETERコントローラ51が、メータ装置の作動を制御する。ユーザのイグニッションスイッチの操作によってエンジンが始動したことに応じて起動するHVACコントローラ52が、エアコン装置の作動を制御する。ユーザのイグニッションスイッチの操作によってエンジンが始動したことに応じて起動するIDM53が、エンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動を制御する。ユーザのイグニッションスイッチの操作によってエンジンが始動したことに応じて起動するADASコントローラ54が、各種走行支援装置の作動を制御する。エンジンの始動後でかつ各種コントローラ50〜54が起動後に起動するDCU40の制御部40bが、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eを含む車載装置の作動を制御する。BCM30の制御部30bが、I-key20から受信したキー情報を、通信ネットワーク60を介して各種コントローラ50〜54及びDCU40に送信する。ADPコントローラ50の備える記憶部50bが、ユーザ毎に予め設定した、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の作動内容の設定情報である、ADP設定情報を記憶する。METERコントローラ51の備える記憶部51bが、ユーザ毎に予め設定した、メータ装置の作動内容の設定情報であるメータ設定情報を記憶する。HVACコントローラ52の備える記憶部52bが、ユーザ毎に予め設定した、エアコン装置の作動内容の設定情報であるエアコン設定情報を記憶する。IDM53の備える記憶部53bが、ユーザ毎に予め設定した、エンジンコントローラ、SBWコントローラ80及びブレーキコントローラの作動内容の設定情報であるIDM設定情報を記憶する。ADASコントローラ54の備える記憶部54bが、ユーザ毎に予め設定した、各種走行支援装置の作動内容の設定情報であるADAS設定情報を記憶する。記憶部50b〜54bが、I-key20毎に予め設定した、該I-key20のキー情報と記憶部50b〜54bに記憶された各種設定情報に対応するユーザ情報との対応関係(リンク情報)を記憶する。各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aが、BCM30から送信されるキー情報を、通信ネットワーク60を介して受信する。制御部50a〜54aが、DCU40から送信されるユーザ情報を、通信ネットワーク60を介して受信する。制御部50a〜54aが、記憶部50b〜54bに記憶された各種設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。DCU40のユーザ情報記憶部40cが、I-key20毎に予め設定した、該I-key20毎のキー情報と記憶部50b〜54bに記憶された各種設定情報に対応するユーザ情報との対応関係(リンク情報)を記憶する。制御部40bが、BCM30送信されるキー情報を、通信ネットワーク60を介して受信する。制御部40bが、表示操作部40aに、ユーザ情報記憶部40cに記憶されたユーザ情報のうち、BCM30から受信したキー情報に対応するユーザ情報を、現在認定されているユーザ情報として表示する。加えて、該ユーザ情報以外の残りのユーザ情報を選択候補として表示する。制御部40bが、表示操作部40aを介して、少なくとも選択候補のユーザ情報のうちからいずれか1のユーザ情報を特定するための情報であるユーザ特定情報の入力(アイコンのタッチ操作による情報入力)を受け付ける。制御部40bが、ユーザ特定情報の入力を受け付けていないと判定すると、BCM30から受信したキー情報に対応するユーザ情報を、各種コントローラ50〜54に送信する。制御部40bが、ユーザ特定情報の入力を受け付けたと判定すると、該受け付けたユーザ特定情報に基づき特定されるユーザ情報を、キー情報に対応するユーザ情報に代えて各種コントローラ50〜54に送信する。各種コントローラの50〜54の制御部50a〜54aが、DCU40の起動前は、記憶部50b〜54bのリンク情報記憶用メモリ500a〜540aから、BCM30から受信したキー情報に対応するユーザ情報を取得すると共に、記憶部50b〜54bのユーザ設定情報記憶用メモリに記憶された、該取得したユーザ情報に対応する各種設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。制御部50a〜54aが、DCU40の起動後は、記憶部50b〜54bのユーザ設定情報記憶用メモリに記憶された、DCU40から受信したユーザ情報に対応する各種設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。
つまり、DCU40において、表示操作部40aを介してユーザの意思に応じたユーザ特定情報の入力を受け付けた場合は、その入力されたユーザ特定情報に基づき特定されるユーザ情報を各種コントローラ50〜54に送信する。各種コントローラ50〜54は、DCU40の起動前は、BCM30から受信したキー情報に基づき特定されるユーザ情報に対応した各種設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。一方、DCU40の起動後は、該DCU40から受信したユーザ情報に対応する各種設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。これにより、ユーザの意図しない設定が行われた場合でも、DCU40の起動後は、ユーザの意思によって特定したユーザ情報に対応する各種設定へと変更することが可能となる。
(2)DCU40の制御部40bが、表示操作部40aを介して入力されたユーザ特定情報(アイコンのタッチ操作による入力情報)に基づき特定されるユーザ情報と、ユーザ情報記憶部40cに記憶された、BCM30から受信したキー情報に対応するユーザ情報とが異なるか否かを判定する。制御部40bが、ユーザ特定情報に基づき特定されるユーザ情報と受信したキー情報に対応するユーザ情報とが異なると判定すると、ユーザ情報記憶部40cに記憶された、BCM30から受信したキー情報に対応するユーザ情報を、ユーザ特定情報に基づき特定されるユーザ情報に変更する。各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aが、DCU40から受信したユーザ情報と、記憶部50b〜54bに記憶された、BCM30から受信したキー情報に対応するユーザ情報とが異なるか否かを判定する。制御部50b〜54bが、DCU40から受信したユーザ情報とBCM30から受信したキー情報に対応するユーザ情報とが異なると判定すると、記憶部50b〜54bに記憶された、BCM30から受信したキー情報に対応するユーザ情報を、DCU40から受信したユーザ情報に変更する。
つまり、既に登録されている、ユーザが開錠に用いたI-key20のキー情報に対応するユーザ情報が、ユーザの意思によって変更された場合に、その変更を、DCU40側のリンク情報と、各種コントローラ50〜54側のリンク情報とに反映するようにした。
これにより、ユーザは、例えば、間違ったI-key20を所持して乗車した場合でも、DCU40の起動後において、各車載装置の作動制御に用いる設定情報を、容易に自分の設定情報へと変更することが可能となる。同様に、ユーザが自分のI-key20を紛失した場合でも、同じ自動車を使用する他の登録ユーザのI-key20を用いて、自分の設定を適用させることが可能となる。
(3)DCU40の制御部40bが、起動時において、表示操作部40aに、ユーザ情報記憶部40cに記憶された各種設定情報に対応するユーザ情報のうち、BCM30から受信したキー情報に対応するユーザ情報を、現在認定されているユーザ情報として表示する。加えて、制御部40bが、該認定されているユーザ情報以外の残りのユーザ情報を選択候補として、表示操作部40aに表示する。
これにより、ユーザは、DCU40の起動時において、現在どのユーザが認定されているのかを視認できると共に、認定ユーザが意図しないユーザであったとしても、選択候補の中から所望のユーザを選択して、選択したユーザの設定に容易に変更することが可能となる。
(4)DCU40の制御部40bが、ユーザの表示操作部40aを介した表示要求の入力に応じて、表示操作部40aに、ユーザ情報記憶部40cに記憶された各種設定情報に対応するユーザ情報のうち、各種車載装置の作動に現在用いられている設定情報に対応するユーザ情報を、現在認定されているユーザ情報として表示する。加えて、制御部40bが、表示操作部40aに、該認定されているユーザ情報以外の残りのユーザ情報を選択候補として表示する。
これにより、ユーザは、DCU40の起動時に変更をしなかった場合でも、ユーザの任意のタイミングで、現在どのユーザが認定されているのかを視認できると共に、認定ユーザが意図しないユーザであった場合に、選択候補の中から所望のユーザを選択して、選択したユーザの設定に変更することが可能となる。
(5)DCU40の記憶部53〜55が、各種コントローラ50〜54の記憶部50b〜54bに記憶された各種設定情報に対応するユーザと同じユーザ毎に予め設定した、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する際に用いるディスプレイ設定情報、オーディオ設定情報及びナビ設定情報を、これら設定情報に対応するユーザ情報と対応付けて記憶する。DCU40の制御部40bが、記憶部53〜55に記憶された、ディスプレイ設定情報、オーディオ設定情報及びナビ設定情報に基づき、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。制御部40bが、ユーザ特定情報の入力を受け付けていないと判定すると、ユーザ情報記憶部40cから、BCM30から受信したキー情報に対応するユーザ情報を取得する。制御部40bが、記憶部53〜55に記憶された、該取得したユーザ情報に対応する設定情報に基づき前記第2車載装置の作動を制御し、
前記入力受付部が前記ユーザ特定情報の入力を受け付けたと判定すると、前記第2設定情報記憶部に記憶された該受け付けたユーザ特定情報に基づき特定されるユーザ情報に対応する第2設定情報に基づき、ディスプレイ設定情報、オーディオ設定情報及びナビ設定情報に基づき、表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する。
これにより、DCU40が作動制御する車載装置についても、各種コントローラ50〜54が作動制御する車載装置と同様に、ユーザ毎に予め設定した設定情報に基づき、これら車載装置の作動を制御することが可能となる。
(6)各種コントローラ50〜54の記憶部50b〜54bに含まれる最終ユーザ情報記憶用メモリ500f〜540fが、各種車載装置を作動する際に最後に用いた各種設定情報に対応するユーザ情報を記憶する。各種コントローラ50〜54の制御部50a〜54aが、BCM30からのキー情報を正常に受信できない状態であると判定し、かつ、DCU40からのユーザ情報を正常に受信している状態であると判定すると、記憶部50b〜54bに記憶された、DCU40から受信したユーザ情報に対応する各種設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。制御部50a〜54aが、BCM30からのキー情報を正常に受信できない状態であると判定し、かつ、DCU40からのユーザ情報を正常に受信できない状態であると判定すると、最終ユーザ情報記憶用メモリ500f〜540fに記憶されたユーザ情報を取得する。制御部50a〜54aが、記憶部50b〜54bに記憶された、該取得したユーザ情報に対応する各種設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御する。
これにより、各種コントローラ50〜54は、BCM30からのキー情報を正常に受信できない状態であっても、DCU40からのユーザ情報を正常に受信できる状態であれば、この受信したユーザ情報に対応する各種設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御することが可能である。一方、各種コントローラ50〜54は、BCM30からのキー情報を正常に受信できる状態で、かつ、DCU40からのユーザ情報を正常に受信できない状態であっても、BCM30からのキー情報に対応付けられたユーザ情報に対応する各種設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御することが可能である。また、BCM30からのキー情報及びDCU40からのユーザ情報を共に正常に受信できない状態であっても、最終ユーザ情報記憶用メモリ500f〜540fに記憶された、最後に用いられた設定情報に対応するユーザ情報を取得し、該取得したユーザ情報に対応する設定情報に基づき各種車載装置の作動を制御することが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づき説明する。図26〜図29は、本発明に係る車載装置作動制御システムの第2実施形態を示す図である。
(構成)
本実施形態では、IDM53が、各種入力情報に基づき、METERコントローラ51、DCU40、SBWコントローラ80、パワートレイン・コントローラ90、ATC実行部531b及びALC実行部531cの作動を制御する点が上記第1実施形態と異なる。
なお、上記第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
図26は、本実施形態のIDM53の備える制御部53aの詳細な構成を示すブロック図である。
本実施形態の制御部53aは、図26に示すように、走行機能特性決定部531aと、ATC実行部531bと、ALC実行部531cと、を含む構成となっている。
図26に示すように、走行機能特性決定部531aには、BCM30からのキー番号と、MS/SW70からの信号(UP/DOWN)と、DCU40からのユーザ番号及び各種カスタマイズ変更信号とが入力される。なお、図示を省略しているが、各信号は通信ネットワーク60を介して入力される。
走行機能特性決定部531aは、BCM30からのキー番号と、DCU40からのユーザ番号と、MS/SW70からの信号と、DCU40からの各種カスタマイズ変更信号とに基づき、予め設定された各種制御対象の作動を制御する。
本実施形態において、制御対象は、図26に示すように、METERコントローラ51、DCU40、SBWコントローラ80、パワートレイン・コントローラ90、ATC実行部531b及びALC実行部531cを含む。
パワートレイン・コントローラ90は、エンジン、クラッチ、変速機等の自動車Vのパワートレインを制御する各コントローラを含むものである。
また、本実施形態では、図27に示すように、特性マップとして、ユーザ毎に予め設定した走行特性(A〜E)や表示内容(A〜E)を、記憶部53bに保存している。
ここで、図27は、ユーザAに対して予め設定された特性マップの一例を示す図である。
本実施形態において、走行モードは、図27に示すように、CUSTOMIZE(カスタマイズ)モード、SPORT(スポーツ)モード、STANDARD(スタンダード)モード、ECO(エコ)モード、SNOW(スノー)モードの5種類のモードを備えている。
また、本実施形態において、特性変更対象となる走行機能としては、図27に示すように、パワートレイン・コントローラ90(図中のPower Train)、SBWコントローラ80(図中のSteering)、ATC実行部531b(図中のActive Trace Control)及びALC実行部531c(図中のActive Lane Control)の提供する4種類の走行機能がある。
また、本実施形態において、特性変更対象となる表示機能としては、図27に示すように、メータ装置の備える液晶表示装置(図中のMETER)及びDCU40の表示操作部40a(図中のDCU)の提供する2種類の表示機能がある。
また、本実施形態において、図27に示す特性マップは、図示を省略しているが、ユーザAに加えて、ユーザB、ユーザC及びゲストの4名分に対して予め設定したものを記憶部53bの専用のメモリ(不図示)に保存している。
また、MS/SW70は、図27中の左右方向の矢印に示すように、アップ方向に1回操作する(倒す)ことで矢印の左方向に走行モードを1つ切り替えることができ、ダウン方向に操作する(倒す)ことで矢印の右方向に走行モードを1つ切り替えることができる。
各走行モードのポジションは、MS/SW70から送信されるアップ方向への操作に対応するUP信号又はダウン方向への操作に対応するDOWN信号に基づきIDM53において管理される。
図26に戻って、走行機能特性決定部531aは、MS/SW70からの信号に基づき特定される走行モードに対して、受信したキー番号又はユーザ番号に基づき特定される特性マップに基づき、各種制御対象の作動を制御する。
ここで、特性情報は、上記各種特性変更対象である4種類の走行機能にそれぞれ対応する特性番号を含む。具体的に、特性番号は、SBWコントローラ80の作動を制御するためのステアリング特性番号と、パワートレイン・コントローラ90の作動を制御するためのパワートレイン特性番号とを含む。更に、特性番号は、ATC実行部531bの作動を制御するためのATC特性番号と、ALC実行部531cの作動を制御するためのALC特性番号とを含む。
更に、特性情報は、上記各種特性変更対象である2種類の表示機能にそれぞれ対応する表示指令を含む。具体的に、表示指令は、METERコントローラ51の液晶表示装置に現在の走行モードに対応する画像を表示させるための走行モード表示指令を含む。更に、表示指令は、DCU40の表示操作部40aに現在の走行モードに対応する画像を表示させるための走行モード表示指令及びDCU40の表示操作部40aにカスタマイズモードの設定変更画面を表示させるための選択特性内容表示指令を含む。
走行機能特性決定部531aは、記憶部53bに記憶された、キー番号又はユーザ番号に基づき特定したユーザの特性マップから、MS/SW70の信号に基づき特定した走行モードに対応する特性情報(図27中のA〜Eのいずれか)を読み出す。そして、読み出した特性情報に含まれる、ステアリング特性番号をSBWコントローラ80に送信し、パワートレイン特性番号をパワートレイン・コントローラ90に送信し、ATC特性番号をATC実行部531bに入力し、ALC特性番号をALC実行部531cに入力する。
更に、走行機能特性決定部531aは、読み出した特性情報に含まれる、走行モード表示指令を、METERコントローラ51及びDCU40に送信する。
これにより、SBWコントローラ80、パワートレイン・コントローラ90、ATC実行部531b及びALC実行部531cは、各特性番号に対応する作動設定で作動する。具体的に、各コントローラ及び実行部は、特性番号に対応する制御情報のマップを有しており、入力された特性番号に対応する制御情報に基づき作動を制御する。
また、METERコントローラ51は、走行モード表示指令に対応する走行モード用の画像をメータ装置の備える液晶表示装置に表示する。また、DCU40は、走行モード表示指令に対応する走行モード用の画像を表示操作部40aに表示する。
具体的に、METERコントローラ51及びDCU40は、各種表示指令に対応する画像データを記憶部51b及び記憶部45にそれぞれ有しており、入力された表示指令に対応する画像データに基づき画像を表示する。
ATC実行部531bは、走行機能特性決定部531aから入力されるATC特性番号に基づき、ATC(Active Trace Control)機能を実行する。具体的に、ATC実行部531bは、入力されたATC特性番号に対応する制御情報に基づき、エンジンコントローラ及びブレーキコントローラの作動を制御する。
ここで、ATCは、運転者の操舵状態や複数のセンサ検出値に基づき検出した自動車Vの旋回状態に応じて、操舵に対する自動車Vのヨーレートの遅れを低減させるように、各車輪へのブレーキ及びエンジン出力を制御する運転支援制御である。
ALC実行部531cは、走行機能特性決定部531aから入力されるALC特性番号に基づき、ALC(Active Lane Control)機能を実行する。具体的に、ALC実行部531bは、入力されたALC特性番号に対応する制御情報に基づき、SBWコントローラ80の作動を制御する。
ここで、ALCは、自動車Vの操舵角に対する走行安定性を向上する運転支援制御である。ALCは、少ない舵角修正で正確に走行ラインをトレースできるようにするため、自動車Vのルームミラー上部に設置された車載カメラ(不図示)で前方の道路の車線を認識する。そして、自動車Vの進行方向と車線との間にズレが検知された時には、SBWコントローラ80を制御して、そのズレを低減するようにタイヤ角を修正し、ステアリングホイール1に反力を与えるようにしている。
一方、走行機能特性決定部531aは、DCU40からのカスタマイズモードの特性設定要求を受信すると、選択特性内容表示指令をDCU40に送信する。
これにより、選択特性内容表示指令に対応する選択特性内容を示す画像(後述する特性設定画面)を表示操作部40aに表示する。
また、走行機能特性決定部531aは、特性設定画面におけるユーザの画面操作に応じてDCU40から送信される各種カスタマイズ変更信号を受信すると、記憶部53bに記憶されたカスタマイズモードに対応する特性情報を、受信した信号に対応する内容に変更する。
また、本実施形態において、カスタマイズモードは、予め設定した特性範囲内において、ユーザが自由に特性変更を行うことができるモードである。なお、本実施形態では、カスタマイズモード以外の他の走行モードについては、限られた機能のON/OFF設定しかできないようになっている。
ここで、図28は、カスタマイズモードの特性設定画面の一例を示す図である。
図28に示すように、カスタマイズモードの特性は、DCU40の表示操作部40aの下側表示操作部42に表示される特性設定画面内に表示された機能毎に対応する「特性ボタン」を押す(ユーザがタッチする)ことで個別に変更することが可能となっている。
図28に示すように、ATC特性を変更する場合は、設定画面内に表示された「ATC」ボタンを押すことで、ATCの特性設定画面が表示される。そして、この画面において「Normal」及び「Low」などの特性ボタンを押すことで特性を変更することができる。
また、図28に示すように、ALC特性を変更する場合は、設定画面内に表示された「Side SMB」ボタンを押すことで、ALCの特性設定画面が表示される。そして、この画面において、「off」、「Light」、「Middle」などの特性ボタンを押すことで特性を変更することができる。なお、図28中の「Side SMB」はALCの別の呼び名である。
また、図28に示すように、ステアリング特性を変更する場合は、設定画面内に表示された「Steer By Wire」ボタンを押すことで、SBWコントローラ80の特性設定画面が表示される。そして、この画面において、図28に示すステアリングの各種特性ボタンを押すことで特性を変更することができる。
また、図28に示すように、パワートレイン特性を変更する場合は、設定画面内に表示された「Torque Response」ボタンを押すことで、パワートレインの特性設定画面が表示される。そして、この画面において、「Standard」、「Sport」、「Eco」、「Snow」などの特性ボタンを押すことで特性を変更することができる。
なお、図示していないが、表示機能についても特性設定画面から特性変更を行うことができる。
次に、図29に基づき、カスタマイズモードと、他の走行モードとの関係を説明する。
図29は、エンジン及びAT(Automatic Transmission)レスポンスと、ステアリングレスポンスと、各走行モードとの関係の一例を示す図である。図29において、横軸はステアリングのレスポンスに対応し、Highであればレスポンスが高く、Lowであればレスポンスが低いことを示す。また、図29において、縦軸はエンジン及びATのレスポンスに対応し、Highであればレスポンスが高く、Lowであればレスポンスが低いことを示す。
図29に示すように、スタンダードモード(図中のSTANDARD)であれば、ステアリングレスポンス並びにエンジン及びATレスポンスが、略中央(Normal)寄りのレスポンス特性となる。また、図29に示すように、エコモード(図中のECO)であれば、ステアリングレスポンス並びにエンジン及びATレスポンスが低め(Low)となる。また、図29に示すように、スポーツモード(図中のSPORT)であれば、ステアリングレスポンス並びにエンジン及びATレスポンスが高め(High)となる。また、図29に示すように、スノーモード(図中のSNOW)であれば、ステアリングレスポンスが中央(Normal)で、エンジン及びATレスポンスが低め(Low)となる。
本実施形態では、図29中の横長の楕円に示すように、予め設定した各走行モードが記された楕円以外の、空白の楕円位置のレスポンス特性を、カスタマイズモードの特性設定によって設定することができるようになっている。
(動作)
次に、本実施形態の動作を説明する。
いま、ユーザAがキー番号Key1に対応するkey20aを所持して自動車Vに乗車し、イグニッションスイッチを操作してエンジンを始動したとする。エンジンが始動すると、IDM53が起動し、その後、DSU40が起動する。
DSU40の起動後において、ユーザチェンジ機能が実施されず、かつMS/SW70も操作されない場合、IDM53は、DSU40から受信したユーザAの番号に対応するIDM設定情報に基づき、該IDM設定情報において設定された走行モードへと移行する。
例えば、起動時の走行モードがスタンダードモードに設定されている場合は、スタンダードモードへと移行する。
この場合、IDM53の走行機能特性決定部531aは、記憶部53bから、受信したユーザAの番号に対応する特性マップにおけるスタンダードモードの特性情報を読み出し、該特性情報に含まれるステアリング特性番号をSBWコントローラ80に送信する。また、走行機能特性決定部531aは、読み出した特性情報に含まれるパワートレイン特性番号をパワートレイン・コントローラ90に送信する。また、走行機能特性決定部531aは、読み出した特性情報に含まれるATC特性番号をATC実行部531bに入力し、ALC特性番号をALC実行部531cに入力する。また、走行機能特性決定部531aは、読み出した特性情報に含まれるスタンダードモード用の走行モード表示指令をMETERコントローラ51及びDCU40にそれぞれ送信する。
これにより、ユーザA用のスタンダードモードに対応する走行特性で、各コントローラ80及び90並びに各実行部531b及び531cが作動する。また、メータ装置の液晶表示装置及びDCU40の表示操作部40aには、現在の走行モードがスタンダードモードであることを示す画像が表示される。
一方、ユーザAがMS/SW70を操作して、走行モードをスタンダードモードからカスタムモードへと変更したとする。これにより、走行機能特性決定部531aは、記憶部53bから、BCM30から受信したユーザAの番号に対応する特性マップにおけるカスタマイズモードの特性情報を読み出す。そして、読み出した特性情報に含まれる各種特性番号を各コントローラ80及び90並びに各実行部531b及び531cに送信する。更に、走行機能特性決定部531aは、読み出した特性情報に含まれる走行モード表示指令を、METERコントローラ51及びDCU40に送信する。
これにより、ユーザA用のカスタマイズモードに対応する走行特性で、各コントローラ80及び90並びに各実行部531b及び531cが作動する。また、メータ装置の液晶表示装置及び表示操作部40aには、現在の走行モードがカスタマイズモードであることを示す画像が表示される。
また、ユーザのDCU40の表示操作部40aの操作によって、下側表示操作部42にカスタマイズモードの特性設定画面が表示され、ユーザの特性ボタンの操作によって、カスタマイズ変更信号が入力されたとする。これにより、走行機能特性決定部531aは、記憶部53bに記憶された、カスタマイズモードに対応する特性情報における変更対象を、変更信号の示す情報に変更する。
本実施形態において、I-key20は、乗車キー装置に対応し、BCM30は、第1制御装置に対応する。また、ADPコントローラ50、METERコントローラ51、HVACコントローラ52、IDM53及びADASコントローラ54は、第2制御装置に対応する。シート装置、ステアリング装置、外部ミラー装置、メータ装置、エアコン装置、エンジンコントローラ、SBWコントローラ80、ブレーキコントローラ、各種走行支援装置は、第1車載装置に対応する。DCU40は、第2制御装置に対応する。表示操作部40a、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eは、第2車載装置に対応する。通信ネットワーク60は、車載ネットワークに対応する。制御部50a〜54aは、第1キー情報受信部、ユーザ情報受信部及び第1作動制御部に対応する。制御部40bは、第2キー情報受信部、表示制御部、入力受付部及び第2作動制御部に対応する。
(第2実施形態の効果)
本実施形態であれば、上記第1実施形態の効果に加え、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)記憶部53bが、ユーザ毎に予め設定した各種走行モードの走行機能及び表示機能の特性情報を含む特性マップを記憶する。走行機能特性決定部531aが、BCM30から受信したキー番号又はDCU40から受信したユーザ番号に基づき特定したユーザに対応する特性マップを記憶部53bから読み出す。走行機能特性決定部531aが、読み出した特性マップから、MS/SW70からの信号に基づき特定した走行モードに対応する特性情報を読み出す。走行機能特性決定部531aが、読み出した特性情報に含まれる、ステアリング特性番号をSBWコントローラ80に送信し、パワートレイン特性番号をパワートレイン・コントローラ90に送信する。更に、走行機能特性決定部531aが、読み出した特性情報に含まれる、ATC特性番号をATC実行部531bに入力し、ALC特性番号をALC実行部531cに入力する。更に、走行機能特性決定部531aが、読み出した特性情報に含まれる、走行モード表示指令を、METERコントローラ51及びDCU40に送信する。一方、走行機能特性決定部531aが、DCU40からのカスタマイズモードの特性設定要求を受信すると、選択特性内容表示指令をDCU40に送信して、選択特性内容表示指令に対応する選択特性内容を示す画像(特性設定画面)を表示操作部40aに表示する。走行機能特性決定部531aが、特性設定画面におけるユーザの画面操作に応じてDCU40から送信される各種カスタマイズ変更信号を受信すると、記憶部53bに記憶されたカスタマイズモードに対応する特性情報を、受信した信号に対応する内容に変更する。
このように、走行モードの1つであるカスタマイズモードに対応する走行機能及び表示機能の特性を、ユーザの好みの特性に設定変更できるようにした。これにより、予め用意された走行モードと比較して、ユーザは、より自分好みの走行特性を有するカスタマイズモードで車両を運転することが可能となる。
(変形例)
(1)上記実施形態では、ADPコントローラ50の制御する、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置について、手動調整と、ユーザチェンジ機能による半自動調整と、ユーザアイデンティフィケーション機能による自動調整との作動タイミングについて何も考慮していない。これに限らず、各作動タイミングについて、作動ルールを設定し、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の適切な位置設定が維持されるように構成するようにしてもよい。
例えば、図30に示すように、ドアの開錠に応じてADPコントローラ50が作動し、シート装置、ステアリング装置及び外部ミラー装置の自動設定が作動すると共に、手動設定も可能となる。その後、エンジンが始動してDCU40が起動すると、ユーザチェンジによる半自動調整が可能となる。図30の例では、ユーザは、DCU40が起動してユーザチェンジが行われるまでは、ユーザアイデンティフィケーション機能による自動調整を選択し、その後、ユーザチェンジすることによって、半自動調整を選択している。例えば、自動調整が行われている途中で、手動調整又は半自動調整が選択された場合は、自動調整をキャンセルするといったルールを設定する。また、自動調整の途中で手動調整が行われた後に、半自動調整が行われた場合は有効とするといったルールを設定する。これにより、手動調整と半自動調整の調整位置は近似していく方向となり、手動調整後の移動量が小さくなって違和感は少なくなる。同様のルールを、図30を「アミダくじ」と見立ててアミダくじの選択パターンを全て分析してルールを設定する(図31参照)。なお、図31中のPDM(Personal Drive Memory)は、ドアパネルのハードSWのことである。また、図31中のPDM1、PDM2は、2つあるPDMスイッチのそれぞれを指す。また、図31中の「ドラチェン」は、ドライバーチェンジの略で、上記実施形態におけるユーザチェンジ(ユーザ変更)のことを示す。
(2)上記実施形態では、登録可能なI-key20の数を4つとしたが、この構成に限らず、3つとしてもよいし、5つ以上とする構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、制御部40bが、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eの作動を制御する構成としたが、この構成に限らない。例えば、オーディオ・ユニット40d及びナビゲーション・ユニット40eがそれぞれ制御部を備え、これら制御部が、制御部40bから入力されるユーザ情報に基づき各ユニットの作動を制御する構成としてもよい。
また、上記実施形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上記の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、上記の説明で用いる図面は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良、均等物等は本発明に含まれるものである。
V:自動車
1:ステアリングホイール
3:操舵角センサ
20:インテリジェント・キー
20a:無線通信部
20b:記憶部
30:BCM
30a:無線通信部
30b:制御部
40:DCU
40a:表示操作部
40b:制御部
40c:ユーザ情報記憶部
40d:オーディオ・ユニット
40e:ナビゲーション・ユニット
41:上側表示操作部
42:下側表示操作部
43〜45:記憶部
50:ADPコントローラ
51:METERコントローラ
52:HVACコントローラ
53:IDM
54:ADASコントローラ
50a〜54a:制御部
50b〜54b:記憶部
60:通信ネットワーク
70:モード・セレクト・スイッチ
80:SBWコントローラ
90:パワートレイン・コントローラ
410:登録催促画面
420:登録ユーザリスト画面
430:ユーザ登録画面
440:ユーザ確認画面
450:特定ユーザ表示画面
460:変更通知画面
470:ユーザ編集画面
500a〜540a:リンク情報記憶用メモリ
500b〜540b:ユーザ設定情報記憶用メモリ
500c〜540c:ユーザ設定情報記憶用メモリ
500d〜540d:ユーザ設定情報記憶用メモリ
500e〜540e:ゲスト設定情報記憶用メモリ
500f〜540f:最終ユーザ情報記憶用メモリ
531a:走行機能特性決定部
531b:ATC実行部
531c:ALC実行部

Claims (6)

  1. 車載装置の作動を制御する車載装置作動制御システムであって、
    無線通信機能を備えた乗車キー装置から無線送信される該乗車キー装置に固有の識別情報であるキー情報を車載の無線通信装置を介して取得し、取得した前記キー情報に基づき車載のドアロック装置の開錠動作及び施錠動作を制御する第1制御装置と、
    エンジン始動前の前記開錠動作によってドアが開錠されてから、ユーザのイグニッションスイッチの操作によって前記エンジンが始動するまでに順次起動する第1車載装置の作動を制御する第2制御装置と、
    前記エンジンの始動後でかつ前記第2制御装置の起動後に起動し、ユーザの意思に応じた情報の入力が可能な情報入力装置及び表示装置を含む第2車載装置の作動を制御する第3制御装置と、を備え、
    前記第1制御装置は、
    前記乗車キー装置から受信した前記キー情報を、車載ネットワークを介して前記第2制御装置及び前記第3制御装置に送信するキー情報送信部を備え、
    前記第2制御装置は、
    ユーザ毎に予め設定した、前記第1車載装置の作動を制御する際に用いる該第1車載装置の作動内容の設定情報である第1設定情報を、該第1設定情報に対応するユーザの識別情報であるユーザ情報と対応付けて記憶する第1設定情報記憶部と、
    前記乗車キー装置毎に予め設定した、該乗車キー装置毎の前記キー情報と前記第1設定情報に対応する前記ユーザ情報との対応関係を記憶する第1リンク情報記憶部と、
    前記第1制御装置から送信される前記キー情報を前記車載ネットワークを介して受信する第1キー情報受信部と、
    前記第3制御装置から送信される前記ユーザ情報を前記車載ネットワークを介して受信するユーザ情報受信部と、
    前記第1設定情報記憶部に記憶された前記第1設定情報に基づき前記第1車載装置の作動を制御する第1作動制御部と、を備え
    前記第3制御装置は、
    前記乗車キー装置毎に予め設定した、該乗車キー装置毎の前記キー情報と前記第1設定情報に対応する前記ユーザ情報との対応関係を記憶する第2リンク情報記憶部と、
    前記第1制御装置から送信される前記キー情報を前記車載ネットワークを介して受信する第2キー情報受信部と、
    前記表示装置に、前記第2リンク情報記憶部に記憶された前記第1設定情報に対応する前記ユーザ情報のうち、前記第1制御装置から受信した前記キー情報に対応する前記ユーザ情報を、現在認定されているユーザ情報として表示すると共に、該ユーザ情報以外の残りのユーザ情報を選択候補として表示する表示制御部と、
    前記入力装置を介して、少なくとも前記選択候補のユーザ情報のうちからいずれか1のユーザ情報を特定するための情報であるユーザ特定情報の入力を受け付ける入力受付部と、
    前記入力受付部が前記ユーザ特定情報の入力を受け付けていないと判定すると、前記第2キー情報受信部が受信した前記キー情報に対応するユーザ情報を、前記第2制御装置に送信し、前記入力受付部が前記ユーザ特定情報の入力を受け付けたと判定すると、該受け付けたユーザ特定情報に基づき特定されるユーザ情報を、前記キー情報に対応するユーザ情報に代えて前記第2制御装置に送信するユーザ情報送信部と、を備え、
    前記第2制御装置の前記第1作動制御部は、
    前記第3制御装置の起動前は、前記第1リンク情報記憶部に記憶された、前記第1キー情報受信部が受信した前記キー情報に対応するユーザ情報を取得すると共に、前記第1設定情報記憶部に記憶された、該取得したユーザ情報に対応する前記第1設定情報に基づき前記第1車載装置の作動を制御し、
    前記第3制御装置の起動後は、前記第1設定情報記憶部に記憶された、前記ユーザ情報受信部が受信した前記ユーザ情報に対応する前記第1設定情報に基づき前記第1車載装置の作動を制御することを特徴とする車載装置作動制御システム。
  2. 前記第3制御装置は、
    前記入力受付部が受け付けた前記ユーザ特定情報に基づき特定される前記ユーザ情報と、前記第2リンク情報記憶部に記憶された、前記第2キー情報受信部が受信した前記キー情報に対応する前記ユーザ情報とが異なると判定すると、前記第2リンク情報記憶部に記憶された、前記第2キー情報受信部が受信した前記キー情報に対応する前記ユーザ情報を、前記ユーザ特定情報に基づき特定される前記ユーザ情報に変更し、
    前記第2制御装置は、
    前記ユーザ情報受信部が受信した前記ユーザ情報と、前記第1リンク情報記憶部に記憶された、前記第1キー情報受信部が受信した前記キー情報に対応する前記ユーザ情報とが異なると判定すると、前記第1リンク情報記憶部に記憶された、前記第1キー情報受信部が受信したキー情報に対応する前記ユーザ情報を、前記ユーザ情報受信部が受信した前記ユーザ情報に変更することを特徴とする請求項1に記載の車載装置作動制御システム。
  3. 前記第3制御装置の前記表示制御部は、
    前記第3制御装置の起動時において、前記表示装置に、前記第2リンク情報記憶部に記憶された前記第1設定情報に対応する前記ユーザ情報のうち、前記第1制御装置から受信した前記キー情報に対応する前記ユーザ情報を、現在認定されているユーザ情報として表示すると共に、該ユーザ情報以外の残りのユーザ情報を選択候補として表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の車載装置作動制御システム。
  4. 前記第3制御装置の前記表示制御部は、
    ユーザの前記入力装置を介した表示要求の入力に応じて、前記表示装置に、前記第1設定情報に対応する前記ユーザ情報のうち、前記第1車載装置の作動に現在用いられている前記第1設定情報に対応する前記ユーザ情報を、現在認定されているユーザ情報として表示すると共に、該ユーザ情報以外の残りのユーザ情報を選択候補として表示する表示制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の車載装置作動制御システム。
  5. 前記第3制御装置は、
    前記第1設定情報に対応するユーザと同じユーザ毎に予め設定した、前記第2車載装置の作動を制御する際に用いる該第2車載装置の作動内容の設定情報である第2設定情報を、該第2設定情報に対応するユーザの識別情報であるユーザ情報と対応付けて記憶する第2設定情報記憶部と、
    前記第2設定情報記憶部に記憶された前記第2設定情報に基づき前記第2車載装置の作動を制御する第2作動制御部と、を更に備え、
    前記第2作動制御部は、
    前記入力受付部が前記ユーザ特定情報の入力を受け付けていないと判定すると、前記第2リンク情報記憶部から、前記第2キー情報受信部が受信した前記キー情報に対応するユーザ情報を取得すると共に、前記第2設定情報記憶部に記憶された該取得したユーザ情報に対応する前記第2設定情報に基づき前記第2車載装置の作動を制御し、
    前記入力受付部が前記ユーザ特定情報の入力を受け付けたと判定すると、前記第2設定情報記憶部に記憶された該受け付けたユーザ特定情報に基づき特定されるユーザ情報に対応する第2設定情報に基づき前記第2車載装置の作動を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車載装置作動制御システム。
  6. 前記第2制御装置は、
    前記第1車載装置を作動する際に最後に用いた前記第1設定情報に対応する前記ユーザ情報を記憶する最終ユーザ情報記憶部を更に備え、
    前記第2制御装置の前記第1作動制御部は、
    前記第1キー情報受信部が前記キー情報を正常に受信できない状態であると判定し、かつ、前記ユーザ情報受信部が前記ユーザ情報を正常に受信している状態であると判定すると、前記第1設定情報記憶部に記憶された、前記ユーザ情報受信部が受信した前記ユーザ情報に対応する前記第1設定情報に基づき前記第1車載装置の作動を制御し、
    前記第1キー情報受信部が前記キー情報を正常に受信できない状態であると判定し、かつ、前記ユーザ情報受信部が前記ユーザ情報を正常に受信できない状態であると判定すると、前記最終ユーザ情報記憶部に記憶された前記ユーザ情報を取得すると共に、前記第1設定情報記憶部に記憶された、該取得した前記ユーザ情報に対応する前記第1設定情報に基づき前記第1車載装置の作動を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車載装置作動制御システム。
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