JP2014129117A - 詰め替え容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本容器に詰め替える内容物が収容されるとともに、変形可能に形成された容器本体2と、容器本体2の口部11に装着され、容器本体2内に開口する連通孔3が形成された装着筒4と、装着筒4の容器軸O方向に沿う容器本体2の外側に配設されて本容器の注入口内に差し込み可能に形成されるとともに、連通孔3を通して容器本体2内に連通する注出口5aが形成された注出筒5と、連通孔3を閉塞するとともに、破断可能な弱化部6を介して装着筒4に連結されたシール部7と、シール部7から容器軸O方向に沿う容器本体2の内側に向けて延在し、容器本体2の内側に至る延設体31と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この詰め替え容器では、まずプルトップを引き上げて、中栓の注出口を開封する。次いで、詰め替え容器を正立姿勢(口部が上向きの姿勢)に配置し、倒立姿勢(口部が下向きの姿勢)とされた本容器の口部を、詰め替え容器の中栓に螺着する。この状態から、詰め替え容器と本容器とを上下反転させて、本容器を正立姿勢にするとともに、詰め替え容器を倒立姿勢にする。これにより、詰め替え容器内の内容物が、詰め替え容器及び本容器の各口部の内側を流通して、本容器内に詰め替えられる。
また、中栓の注出口を開封した後に、中栓に対して本容器の口部を螺着するため、その螺合作業中に誤って詰め替え容器を倒すと、詰め替え容器内の内容物がこぼれ出るおそれがあった。
さらに、中栓に本容器の口部を螺着する際には、本容器を倒立姿勢にするため、本容器内に内容物が残留していると、内容物がこぼれるおそれがある。したがって、本容器内の内容物を使い切った後でないと詰め替え作業を行い難かった。
本発明に係る詰め替え容器は、本容器に詰め替える内容物が収容されるとともに、変形可能に形成された容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に開口する連通孔が形成された装着筒と、該装着筒の容器軸方向に沿う前記容器本体の外側に配設されて前記本容器の注入口内に差し込み可能に形成されるとともに、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する注出口が形成された注出筒と、前記連通孔を閉塞するとともに、破断可能な弱化部を介して前記装着筒に連結されたシール部と、該シール部から容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けて延在し、該容器本体の内側に至る延設体と、を備えていることを特徴としている。
また、詰め替え時に、詰め替え容器の注出筒を本容器の注入口に差し込むので、詰め替え容器を安定した姿勢で本容器に組み合わせることが可能になり、内容物をこぼし難くすることができる。
さらに、弱化部を破断する際に、詰め替え容器の注出筒を本容器の注入口に差し込んでおくので、上述したように延設体をシール部とともに変位させたときに、詰め替え容器及び本容器の相対的な位置がずれようとしても、注出筒が注入口の内側で支持されることで、このような位置ずれの発生を防ぐことが可能になり、上述の作用効果が確実に奏されることになる。
また、弱化部を破断して詰め替え容器を開封するのと同時に、内容物が本容器内に詰め替えられるので、本容器を倒立姿勢にしなくても詰め替え作業を行うことができる。よって、本容器内に内容物が残留している場合であっても、内容物の詰め替え作業を行うことができる。
この場合、詰め替え時において、例えば容器本体から本容器へ流通する内容物によって延設体が容器軸方向に沿う容器本体の外側に向けて押し込まれ、連通孔内に進入した場合であっても、連通孔の内側と延設体の外周面との間に、内容物の流通路を確保することができる。すなわち、窪み部を通して内容物が流通することになるため、延設体によって連通孔が閉塞されることがなく、容器本体から本容器への良好な詰め替えを行うことができる。
また、容器本体内に内容物を充填した後に、延設体を容器本体内に挿入しつつ、容器本体の口部に装着筒を装着して容器本体を封止するときに、容器本体内の気体が窪み部を通ることで、容器本体の外部に気体を導出し易くすることもできる。
この場合、延設体の外周面、及び前記装着筒の連通孔の内周面のうちの少なくとも一方に、他方に係合する係合突部を形成することで、上述したように延設体が連通孔内に進入した場合、延設体の外周面及び連通孔の内周面のうちの他方と、係合突部と、が係合することになる。これにより、延設体及びシール部が容器本体から本容器内へ完全に移動してしまうのを防ぐことができる。
この場合、容器本体のうち、延設体に対して、容器軸に直交する径方向で対向する部分に、指当用凹部が形成されているため、容器本体内のうち延設体が位置している部分を容易に視認することが可能になり、優れた操作性を具備させることができる。
この場合、延設体の外周面と、容器本体の内周面と、の間に容器軸に直交する径方向の隙間が設けられているため、容器本体に対して不意に加えられた外力が延設体に伝わり難くなり、弱化部が不用意に破断されてしまうのを防ぐことができる。
この場合、詰め替え時に、詰め替え容器の注出筒を本容器の注入口に差し込むだけでなく、当接部を本容器の注入口の開口端縁上に配置するので、詰め替え容器の本容器に対する姿勢をより一層確実に安定させることができる。
この場合、延設体及びシール部が、内容物よりも比重の小さい材質で形成されているため、弱化部を破断した後、延設体及びシール部を、内容物中を浮かび上がらせて連通孔から離間させ易くすることが可能になり、容器本体内から本容器内への内容物の良好な流通を確実に確保できる。
図1に示されるように、本実施形態の詰め替え容器1は、内容物が収容される容器本体2を備えており、この容器本体2から、別体の本容器50(図4参照)に内容物を詰め替えるものである。なお、詰め替え容器1内に収容される内容物としては、液体、粉体、粒体等、種々の内容物を収容できるが、本実施形態では液体が好適に採用されている。
肩部12は、上方から下方に向かうに従い漸次拡径されるとともに、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。
また、基筒21の上部は、上方に向かうに従い先細るテーパー部24を有している。このテーパー部24には、径方向の外側に向けて突出する複数の当接部25が周方向に間隔をあけて形成されている。当接部25の上端面は、基筒21(テーパー部24)の上端縁よりも上方に位置するとともに、径方向に沿う平坦面とされている。
シール部7は、円板状に形成されるとともに、その外周縁全周が弱化部6を介して上述したシール筒22の下端開口縁に連結されている。これにより、連通孔3を通した容器本体2内外の連通が遮断されている。
詰め替え容器1から本容器50に内容物を詰め替える際、まず詰め替え容器1を倒立姿勢にするとともに、本容器50を正立姿勢にした状態で、これら詰め替え容器1の口部11と本容器50の注入口51とを対向させて配置する。ここで、詰め替え容器1を倒立姿勢とすることで、詰め替え容器1における上下が反転することとなり、倒立姿勢の詰め替え容器1において、容器軸O方向に沿った注出筒5側が下側、容器本体2側が上側となる。
また、詰め替え時に、詰め替え容器1の注出筒5を本容器50の注入口51に差し込むので、詰め替え容器1を安定した姿勢で本容器50に組み合わせることが可能になり、内容物をこぼし難くすることができる。
また、弱化部6を破断して詰め替え容器1を開封するのと同時に、内容物が本容器50内に詰め替えられるので、本容器50を倒立姿勢にしなくても詰め替え作業を行うことができる。よって、本容器50内に内容物が残留している場合であっても、内容物の詰め替え作業を行うことができる。
また、容器本体2内に内容物を充填した後に、延設体31を容器本体2内に挿入しつつ、容器本体2の口部11に装着筒4を装着して容器本体2を封止するときに、容器本体2内の気体が窪み部32を通ることで、容器本体2の外部に気体を導出し易くすることもできる。
また、延設体31の外周面と、指当用凹部17の内周面と、の間に、短軸Lb方向に沿う隙間が設けられているため、容器本体2に対して不意に加えられた外力が延設体31に伝わり難くなり、弱化部6が不用意に破断されてしまうのを防ぐことができる。
また、上述した実施形態では、窪み部32が延設体31を径方向に貫通している場合について説明したが、これに限らず、延設体31自体を径方向の内側に向けて窪ませて窪み部32を形成しても構わない。
また、上述した実施形態では、容器軸Oを長軸La方向に挟む位置に窪み部32を形成したが、容器軸Oを短軸Lb方向に挟む位置に窪み部32を形成しても構わない。
また、上述した実施形態では、指当用凹部17を短軸Lb方向から見て円形状に形成した場合について説明したが、これに限らず、種々の形状に形成することが可能である。
また、上述した実施形態では、容器本体2を弾性変形可能に形成した場合について説明したが、これに限らず、容器本体2を塑性変形可能に形成しても構わない。
2…容器本体
3…連通孔
4…装着筒
5…注出筒
5a…注出口
6…弱化部
7…シール部
11…口部
17…指当用凹部
25…当接部
30…係合突部
31…延設体
32…窪み部
50…本容器
51…注入口
O…容器軸
Claims (7)
- 本容器に詰め替える内容物が収容されるとともに、変形可能に形成された容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に開口する連通孔が形成された装着筒と、
該装着筒の容器軸方向に沿う前記容器本体の外側に配設されて前記本容器の注入口内に差し込み可能に形成されるとともに、前記連通孔を通して前記容器本体内に連通する注出口が形成された注出筒と、
前記連通孔を閉塞するとともに、破断可能な弱化部を介して前記装着筒に連結されたシール部と、
該シール部から容器軸方向に沿う前記容器本体の内側に向けて延在し、該容器本体の内側に至る延設体と、を備えていることを特徴とする詰め替え容器。 - 前記延設体の外周面には、容器軸方向の全長に亘って連続して延びる窪み部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え容器。
- 前記延設体の外周面、及び前記装着筒の連通孔の内周面のうちの少なくとも一方には、他方に係合する係合突部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の詰め替え容器。
- 前記容器本体のうち、前記延設体に対して、容器軸に直交する径方向で対向する部分に、径方向の内側に向けて窪む指当用凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の詰め替え容器。
- 前記延設体の外周面と、前記容器本体の内周面と、の間には、容器軸に直交する径方向の隙間が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の詰め替え容器。
- 前記装着筒、及び前記注出筒のうちの少なくとも一方には、前記本容器の前記注入口の開口端縁上に配置される当接部が、径方向の外側に向けて突設されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の詰め替え容器。
- 前記延設体及び前記シール部は、前記容器本体内に充填される内容物の比重よりも小さい比重の材質で形成され、前記内容物は液体となっていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の詰め替え容器。
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