JP2014126237A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP2014126237A
JP2014126237A JP2012281798A JP2012281798A JP2014126237A JP 2014126237 A JP2014126237 A JP 2014126237A JP 2012281798 A JP2012281798 A JP 2012281798A JP 2012281798 A JP2012281798 A JP 2012281798A JP 2014126237 A JP2014126237 A JP 2014126237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat tube
heat exchanger
dimple
flat
metal plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012281798A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Matsuo
伸彦 松尾
Takashi Yoshioka
俊 吉岡
Ryuhei Kaji
隆平 加治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2012281798A priority Critical patent/JP2014126237A/ja
Publication of JP2014126237A publication Critical patent/JP2014126237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】突出部を有する扁平管の内側を流れる第1流体と扁平管の外側を流れる第2流体との間で熱交換を行わせる熱交換器において、性能低下を抑制することができるようにする。
【解決手段】熱交換器は、扁平管20の内側を流れる第1流体と扁平管20の外側を流れる第1流体とは別の第2流体との間で熱交換を行わせる熱交換器であって、扁平管20の有する第1底面95aと第1底面95aに対向する第2底面95bからは、第1及び第2ディンプル22a,22bが扁平管20の内側に向かって突出している。第1及び第2ディンプル22a,22bは、対向する第1底面95a及び第2底面95bの距離に対して2/3以下の高さを有する。また、第1底面95aの第1ディンプル22aの位置と、第2底面95bの第2ディンプル22bの位置とは、互いにずれている。
【選択図】図13

Description

本発明は、熱交換器に関する。
従来より、扁平管の内側を流れる流体と、扁平管の外側を流れる流体との間で熱交換を行わせる熱交換器がある。例えば、特許文献1(特開2012−202609号公報)に開示されている熱交換器では、扁平管を構成する面から内側に突出する突出部(ディンプル)を設けることで、扁平管の内側を流れる流体と、扁平管の外側を流れる流体との間の熱伝達率の向上が試みられている。
ところで、特許文献1に開示されている熱交換器のように、扁平管を構成する面に設けられた突出部が互いに対向する位置にあると、扁平管を流れる流体の流路のうち突出部の位置する部分が一時的に狭くなることで、流体の流速が増加して熱伝達率が向上する一方で、流路における流体の圧力損失が増加することで、熱交換器の性能が低下することがある。
そこで、本発明の課題は、突出部を有する扁平管の内側を流れる第1流体と扁平管の外側を流れる第2流体との間で熱交換を行わせる熱交換器において、性能低下を抑制することにある。
本発明の第1観点に係る熱交換器は、第1面と、第1面に対向する第2面とを有する扁平管の内側を流れる第1流体と、扁平管の外側を流れる第1流体とは別の第2流体との間で熱交換を行わせる熱交換器において、第1面及び第2面には、複数の突出部が扁平管の内側に向かって突出している。突出部は、対向する第1面及び第2面の距離に対して2/3以下の高さを有する。また、第1面の突出部の位置と、第2面の突出部の位置とは、互いにずれている。
本発明の第1観点に係る熱交換器では、第1面の突出部の位置と第2面の突出部の位置とが、互いにずれている。このため、この熱交換器では、第1面の突出部の位置と第2面の突出部の位置とが互いに同じ位置にある場合と比較して、第1流体の流れる流路の圧力損失を低減することができる。
これによって、熱交換器の性能低下を抑制することができる。
本発明の第2観点に係る熱交換器は、第1観点の熱交換器において、第1面の突出部の位置と第2面の突出部の位置とは、第1流体の流れ方向と交差する方向にずれている。このため、この熱交換器では、第1面の突出部の位置と第2面の突出部の位置とが第1流体の流れ方向にずれている場合と比較して、第1流体と第2流体との熱伝達率を向上させることができる。
本発明の第3観点に係る熱交換器は、第1観点又は第2観点の熱交換器において、突出部の高さは、対向する第1面及び第2面の距離の1/2以下である。このため、この熱交換器では、第1面の突出部が第2面の突出部の近傍に位置していても、突出部同士が接触することで、第1流体の流れる流路が閉塞されるおそれを低減することができる。
本発明の第1観点に係る熱交換器では、熱交換器の性能低下を抑制することができる
本発明の第2観点に係る熱交換器では、第1流体と第2流体との熱伝達率を向上させることができる。
本発明の第3観点に係る熱交換器では、第1流体の流れる流路が閉塞されるおそれを低減することができる。
熱交換器を備えるヒートポンプ式給湯装置を示す図。 冷凍装置の内部構造を示す図。 熱交換器の概略構成図。 熱交換器の外観の一部を示す図。 熱交換器の断面図。 金属プレートの平面図。 図6のVII−VII線における金属プレートの断面図。 重ね合わされた金属プレートの断面図。 熱交換器の製造工程を説明するための図。 ディンプルが形成された金属プレートの部分拡大図。 金属プレートの一部を側面からみた図。 扁平管が形成された状態のディンプルの位置を説明するための図。 扁平管が形成された状態の金属プレートの一部を側面からみた図。 比較例に係る扁平管の一部を示す図。 変形例に係る扁平管の一部を示す図。 変形例に係る扁平管の一部を示す図。 変形例に係る扁平管の一部を示す図。 扁平管の平滑面に対する平均熱伝達率の上昇分を示す図。 扁平管の平滑面に対する流動抵抗の上昇分を示す図。 扁平管の流動抵抗当たりの熱伝達率を示す図。
本発明に係る熱交換器について、以下、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施形態は、以下に説明する実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
本発明に係る熱交換器は、R410AおよびR407C等のフロン系冷媒、および、二酸化炭素(CO2)等の自然冷媒を対象としているが、以下では、R32冷媒を対象とする熱交換器を例に挙げて説明する。
(1)ヒートポンプ式給湯装置の構成
ヒートポンプ式給湯装置19は、図1に示すように、温水熱源装置である冷凍装置11と、貯湯ユニット12とを備える。
冷凍装置11は、冷媒を圧縮する圧縮機13と、冷媒と水との間で熱交換を行うための熱交換器10と、冷媒の減圧手段としての膨張弁14と、外気と冷媒との間で熱交換を行うための空気熱交換器15とを有している。そして、冷凍装置11側では、圧縮機13と熱交換器10と膨張弁14と空気熱交換器15とが接続されて、冷媒の循環する冷媒回路が構成されている。
貯湯ユニット12は、貯湯タンク16と、水循環ポンプ17とを備える。そして、貯湯ユニット12側では、熱交換器10と貯湯タンク16と水循環ポンプ17とが接続されて、水の循環する水循環回路が構成されている。
図2は、冷凍装置11の内部構造を示す模式図である。図2において、断熱壁11cの右側区画が機械室11aであり、断熱壁11cの左側区画が送風機室11bである。機械室11aには、圧縮機13や膨張弁14が配置されている。送風機室11bには、モータ(図示省略)によって駆動されるファン18が配置されている。
また、送風機室11bの下方には、断熱壁11dを隔てて熱交換器10が配置されている。そして、熱交換器10内にて、冷媒回路を循環する冷媒と、水循環回路を循環する水との間で熱交換が行われる。なお、図2において、空気熱交換器15は、送風機室11bの左側と背面側に配置されている。
(2)熱交換器の構成
図3は、熱交換器10の概略図である。図4は、熱交換器10の部分的な斜視図である。図5は、図4のV−V線における熱交換器10の断面図である。なお、図4及び図5では、後述するディンプル22が省略されている。
熱交換器10は、図3、図4及び図5に示されているように、多数の扁平管20と多数の扁平多穴管40と出入口分配管50とを含んで構成される。また、扁平管20はその両端に出入口部30を有しており、多数の扁平管20は、隣接する扁平管20の出入口部30同士が連通するように、積層されている。当該積層された多数の扁平管20は、第1組立体60(図9参照)を構成する。多数の扁平多穴管40は、その両端がそれぞれ出入口分配管50に接続され、隣接する扁平多穴管40同士の間に隙間を空けて積層されている。そして、積層された多数の扁平多穴管40は、出入口分配管50と共に第2組立体70(図9参照)を構成する。第1組立体60と、第2組立体70とは、各扁平管20および各扁平多穴管40が交互に積層されるように組み合わされて一体となり、熱交換器10を形成している。
なお、図3、図4及び図5には、5つの扁平管20と4つの扁平多穴管40とが交互に積層されている例が示されている。ただし、これら積層される扁平管20や扁平多穴管40の数は、要求される性能などに応じて適宜選定されるものである。また、この例では、最下段と最上段に扁平管20が配置されているが、扁平多穴管40を最下段や最上段に配置することもできる。
扁平管20には低圧の水が流れ、扁平多穴管40には冷媒が流れる。扁平多穴管40には高い耐圧が要求される一方、水が流れる扁平管20には高い耐食性が要求される。そのため、高い耐圧が要求される扁平多穴管40には、多数の細い流路41が設けられている。扁平多穴管40は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅合金、ステンレス鋼などを用いて形成するのが好適である。このような細い多数の流路41を有する扁平多穴管40の形成には、アルミニウム及びアルミニウム合金の引き抜き加工や押し出し加工が好適に用いられ、このような加工を用いると安価に扁平多穴管40を製造することができる。
扁平管20の母材には、水の腐食性を考慮して、ステンレス鋼や銅合金を用いることが好ましい。ステンレス鋼の種類としては、例えば、SUS304やSUS316などがある。扁平管20をアルミニウムやアルミニウム合金からつくることもできるが、その場合には、内面に、アルマイト加工や樹脂コーティングなどの防食処理を施すことが好ましい。なお、本実施形態においては、扁平管20は、SUS316を母材とする金属プレート80によって構成されている。
熱交換器10は、図3に示されているように扁平管20及び扁平多穴管40が水平に配置された状態において、出入口部30として、扁平管20の右端部に配置される右側出入口部31と、左端部に配置される左側出入口部32とを含んでいる。左側出入口部32の端部や右側出入口部31の端部には、配管などと接続される出入口ポート34が設けられる(図4参照)。なお、ここでは、説明を分かり易くするために図3の状態に熱交換器10を置いた場合について説明しているが、この熱交換器10は、必ずしも図3の状態で使用されなければならないものではない。
扁平管20の側においては、水は、まず、左側出入口部32に入り、5つの扁平管20に分かれてその中を左から右に向かって流れ、右側出入口部31から出る。そして、水は、扁平管20の中を流れる間に扁平多穴管40内の冷媒から与えられる熱で加熱される。
また、熱交換器10には、出入口分配管50として、扁平多穴管40の右端部に配置される右側出入口分配管51と、左端部に配置される左側出入口分配管52とを含んでいる。冷媒は、右側出入口分配管51に入り、4つの扁平多穴管40に分かれてその中を右から左に向かって流れ、左側出入口分配管52から出る。そして、冷媒は、扁平多穴管40の中を流れる間に扁平管20内の水に熱を奪われて冷却される。
このように、この熱交換器10では、扁平管20内を流れる水と、扁平多穴管40内を流れる冷媒との間で、すなわち、扁平管20の内側を流れる第1流体としての水と、扁平管20の外側を流れる第2流体としての冷媒との間で、熱交換が行われている。
(3)扁平管の構成
扁平管20は、一対のプレス加工板である金属プレート80の周縁を重ね合わせて形成されている。
図6は、扁平管20を形成するための金属プレート80の平面図である。金属プレート80の平面形状は、左右に長い略長方形であって、一方の長辺81の左右の両端部に2つの膨出部86,87が形成されている。2つの膨出部86,87には、それぞれ、1つの開口部91,92が形成されている。なお、以下では、開口部91,92を、まとめて単に開口部90と呼ぶ。
開口部90は、円形であって、全て同じ大きさである。また、開口部90は、長辺81の延長線よりも外側にはみ出して配置されている。ただし、開口部90の形状は、水漏れし難くするために同じ形状であればよく、円形には限られない。また、開口部90の配置される位置や大きさは、流量や流路に合わせて設定される。
図7は図6のVII−VII断面図である。図7に示されているように、金属プレート80には、凹面部96がプレス加工によって形成されている。凹面部96は、金属プレート80の外周83に沿って形成されている所定幅の周縁部84の内側の領域を占める。そして、開口部90は凹面部96に形成されている。なお、これら開口部90は、凹面部96の中でもさらに一段深くなった凹部98に配置されている。
そして、一対の金属プレート80は、図8に示すように、凹面部96同士が対向する状態で周縁部84が重なるように接合されて、扁平管20を形成する。金属プレート80が重ね合わされることによって、開口部90同士が対向して配置される。これにより、出入口部30が真直ぐに形成される。金属プレート80において重なっている周縁部84がロウ付や溶接により接合されて1本の扁平管20が形成される。金属プレート80が重ね合わされると、2つの凹面部96によって水が流れる流路21が形成される。流路21は、一方の端の開口部90から他方の端の開口部90まで続いている。なお、本実施形態の扁平管20は、曲げ加工がされておらず、真直ぐに延びている。そして、扁平管20の両端にある右側出入口部31と左側出入口部32との間に、流路21が真直ぐに延びている。
なお、図6−図9では、後述するディンプル22が省略されている。
(4)扁平管と扁平多穴管との積層構造
(4−1)第1組立体
多数の扁平管20は、図9(a)に示されているように、その出入口部30が隣接する扁平管20の出入口部30と重なるように積層され、第1組立体60を形成する。扁平管20の出入口部30同士は、ロウ付又は溶接により接合される。すなわち、扁平管20の右側の出入口部30は、隣接する扁平管20の右側の出入口部30と接合され、扁平管20の左側の出入口部30は、隣接する扁平管20の左側の出入口部30と接合される。
(4−2)第2組立体
多数の扁平多穴管40は、その左端及び右端がそれぞれ出入口分配管50に接合され、図9(b)に示すような第2組立体70が形成される。扁平多穴管40と出入口分配管50との接合は、ロウ付、又は、はんだ付により行われる。
(4−3)第1組立体と第2組立体との接合
第1組立体60は、図9(b)に示すように、第2組立体70の各1つの扁平多穴管40を各2つの扁平管20で挟むように、第2組立体70と組み合わされる。すなわち、各扁平多穴管40が、扁平管20の長方形断面の長辺側において扁平管20と接した状態で、扁平多穴管40と扁平管20とが交互に並ぶ。扁平管20と扁平多穴管40とは、ロウ付又はハンダ付により接合される。このようにして、図9(c)に示すような熱交換器10が形成される。
(5)ディンプル
図10は、金属プレート80の平面の一部を拡大した図である。図11は、金属プレート80の一部を側面からみた図である。図12は、扁平管20が形成された状態の金属プレート80のディンプル22の位置を説明するための図である。図13は、扁平管20が形成された状態の金属プレート80の一部を側面からみた図である。また、図10中のPxは、ディンプル22同士の水の流れ方向の間隔を示しており、Pyは、ディンプル22同士の水の流れ方向に直交する方向の間隔を示している。さらに、図13中のhは、ディンプル22の高さ寸法を示しており、Hは、扁平管20の流路21の高さ寸法を示している。
図10及び図11に示すように金属プレート80の凹面部96には、凹面部96の底面95から突出した複数のディンプル22が形成されている。ディンプル22は、金属プレート80に凹面部96が形成されるプレス加工の際に形成される。また、本実施形態のディンプル22は、四角錐状の突起であり、水への熱伝達を向上させるために設けられている。ここで、角錐とは、角錐に近い形状を含み、角錐、角錐台、及びこれらの形状の角を面取りした形状を含むものとする。したがって、四角錐には、四角錐、四角錐台、及びこれらの形状の角を面取りした形状等の四角錐に近い形状が含まれる。また、ディンプル22は、図10に示すように、四角錐の四角のうちの1つの角が水の流れ方向上流側を向き、当該角の対角線上にある角が水の流れ方向下流側に向くように、設けられている。
そして、扁平管20が形成された状態で、ディンプル22は、対向する金属プレート80から扁平管20の内側に向かって突出するような構成となっている。さらに、対向する金属プレート80に設けられたディンプル22同士の位置は、互いにずれている(図12及び図13参照)。
なお、以下より、説明の便宜上、対向する金属プレート80のうちの一方を、第1金属プレート80aとし、他方を第2金属プレート80bとする。また、第1金属プレート80aに設けられているディンプルを、第1ディンプル22aとし、第2金属プレート80bに設けられているディンプルを、第2ディンプル22bとする。さらに、第1金属プレート80aの凹面部の底面を、第1底面95aとし、第2金属プレート80bの凹面部の底面を、第2底面95bとする。
本実施形態の扁平管20においては、扁平管20を第1金属プレート80aの側からみた場合、図12に示すように、第1金属プレート80aの第1底面95aに形成されている第1ディンプル22aの位置と、第2金属プレート80bの第2底面95bに形成されている第2ディンプル22bの位置とは、互いに、水の流れ方向の間隔Pxに対して1/4だけずれており、水の流れ方向に直交する方向の間隔Pyに対して1/4だけずれている。このため、第1底面95aに設けられた第1ディンプル22aの平面頂点と、第2底面95bに設けられた第2ディンプル22bの平面頂点とは、対向しないように設けられている。すなわち、図13に示すように、第1ディンプル22aと第2ディンプル22bとは、互いに突き合わないように構成されている。
さらに、本実施形態の扁平管20においては、図12に示すように、第1ディンプル22aと第2ディンプル22bとは、水の流れ方向に対して交差する方向にずれている。そして、図13に示すように、第1ディンプル22a及び第2ディンプル22bの高さhは、扁平管20の流路21の高さH(第1底面95aと第2底面95bとの距離)の約1/4の高さである。
なお、本実施形態の扁平管20においては、第1ディンプル22aと第2ディンプル22bとは、水の流れ方向に対して交差する方向にずれているが、第1ディンプルと第2ディンプルとが、水の流れ方向に平行な方向にずれていてもよい(図17参照)。
また、本実施形態では、第1ディンプル22a及び第2ディンプル22bの高さhは、扁平管20の流路21の高さHの約1/4の高さとなるように構成されているが、これに限定されず、第1ディンプル及び第2ディンプルの高さhが扁平管の流路の高さHの2/3以下の高さとなるように構成されていればよく、第1ディンプル及び第2ディンプルが互いに近接している場合に第1ディンプル及び第2ディンプルが接触することによる扁平管の流路の閉塞を防ぐために、第1ディンプル及び第2ディンプルの高さhが扁平管の流路の高さHの1/2以下の高さとなるように構成されていることが好ましい。
(6)効果
(6−1)比較例及び変形例
図14は、比較例に係る扁平管920の有するディンプルを示す図である。そして、図14(a)は、扁平管920が形成された状態の金属プレート980のディンプル922の位置を説明するための図である。図14(b)は、扁平管920が形成された状態の金属プレート980の一部を側面からみた図である。
比較例に係る扁平管920においては、図14に示すように、第1金属プレート980aの第1底面995aに形成されている第1ディンプル922aの位置と、第2金属プレート980bの第2底面995bに形成されている第2ディンプル922bの位置とは、一致している。すなわち、扁平管920における第1ディンプル922aの位置と第2ディンプル922bの位置とは、互いにずれていない。言い換えると、扁平管920における第1ディンプル922aの位置と第2ディンプル922bの位置とは、互いに、水の流れ方向の間隔Pxに対して0だけずれており、水の流れ方向に直交する方向の間隔Pyに対して0だけずれている。
図15、図16及び図17は、それぞれ、本実施形態の変形例に係る扁平管120,220,320の有するディンプル122,222,322を示す図である。そして、図15(a)は、扁平管120が形成された状態の金属プレート180のディンプル122の位置を説明するための図である。図15(b)は、扁平管120が形成された状態の金属プレート180の一部を側面からみた図である。図16(a)は、扁平管220が形成された状態の金属プレート280のディンプル222の位置を説明するための図である。図16(b)は、扁平管220が形成された状態の金属プレート280の一部を側面からみた図である。図17(a)は、扁平管320が形成された状態の金属プレート380のディンプル322の位置を説明するための図である。図17(b)は、扁平管320が形成された状態の金属プレート380の一部を側面からみた図である。
変形例に係る扁平管120,220,320においても、対向する金属プレート180,280,380に設けられたディンプル122,222,322同士の位置は、互いにずれている。
変形例に係る扁平管120においては、図15に示すように、第1金属プレート180aの第1底面195aに形成されている第1ディンプル122aの位置と、第2金属プレート180bの第2底面195bに形成されている第2ディンプル122bの位置とは、互いに、水の流れ方向の間隔Pxに対して1/2だけずれており、水の流れ方向に直交する方向の間隔Pyに対して1/2だけずれている。このため、第1底面195aに設けられた第1ディンプル122aと、第2底面195bに設けられた第2ディンプル122bとは、対向しないように設けられている。
変形例に係る扁平管220においては、図16に示すように、第1金属プレート280aの第1底面295aに形成されている第1ディンプル222aの位置と、第2金属プレート280bの第2底面295bに形成されている第2ディンプル222bの位置とは、互いに、水の流れ方向の間隔Pxに対して1/2だけずれており、水の流れ方向に直交する方向の間隔Pyに対して1/8だけずれている。
変形例に係る扁平管320においては、図17に示すように、第1金属プレート380aの第1底面395aに形成されている第1ディンプル322aの位置と、第2金属プレート380bの第2底面395bに形成されている第2ディンプル322bの位置とは、互いに、水の流れ方向の間隔Pxに対して1/2だけずれており、水の流れ方向に直交する方向の間隔Pyに対してはずれていない。
(6−2)比較解析
各扁平管20,120,220,320,920の圧力損失(流動抵抗)当たりの熱伝達率をシミュレーションして解析すると、図20に示すようになった。なお、図18は、各扁平管20,120,220,320,920の平滑面に対する平均熱伝達率の上昇分(Nu/Nu0)を示している。図19は、各扁平管20,120,220,320,920の平滑面に対する流動抵抗の上昇分(f/f0)を示している。そして、図20は、各扁平管20,120,220,320,920の流動抵抗増加に対する熱伝達向上分[(Nu/Nu0)/(f/f01/3]を示している。また、本シミュレーションで用いている各扁平管20,120,220,320,920の母材は、SUS316である。
比較例に係る扁平管920の場合、対向するディンプル922a,922bによって扁平管920の流路921が一時的に狭くなる部分があることで、当該部分での水の流速が増加し、この結果、本実施形態及び変形例に係る扁平管20,120,220,320と比較して平均熱伝達率が高くなる(図18参照)。一方で、比較例に係る扁平管920は、本実施形態及び変形例に係る扁平管20,120,220,320と比較して、当該部分における流動抵抗も高くなる(図19参照)。さらに、比較例に係る扁平管920では、本実施形態及び変形例に係る扁平管20,120,220,320よりも、水の流れの渦が発生しやすく、死水域が生じやすくなると考えられる。
これに対して、本実施形態及び変形例に係る扁平管20,120,220,320は、比較例に係る扁平管920よりも、平均熱伝達率はやや低くなる(図18参照)が、流動抵抗も低い(図19参照)ため、伝熱促進効果が向上することが判明した(図20参照)。すなわち、熱交換器に、本実施形態及び変形例に係る扁平管20,120,220,320が採用されることにより、比較例に係る扁平管920が採用されるよりも、熱交換器の性能低下を抑制することができるといえる。
なお、図20に示すように、変形例に係る各扁平管120,220,320、すなわち、第1ディンプル122a,222a,322aの位置と、第2ディンプル122b,222b,322bの位置とが、それぞれ、水の流れ方向の間隔Pxに対して1/2だけずれており、水の流れ方向に直交する方向の間隔Pyに対して1/2、1/8、0だけずれている各扁平管120,220,320についても、比較例に係る扁平管920と比較して、圧力損失当たりの熱伝達率が向上する。しかしながら、本実施形態の扁平管20、すなわち、第1ディンプル22aの位置と、第2ディンプル22bの位置とが、互いに、水の流れ方向の間隔Pxに対して1/4だけずれており、水の流れ方向に直交する方向の間隔Pyに対して1/4だけずれている扁平管20が、変形例に係る各扁平管120,220,320よりも、圧力損失当たりの熱伝達率がよく、好適である。
(7)特徴
(7−1)
本実施形態では、第1金属プレート80aの第1底面95aに形成されている第1ディンプル22aの位置と、第2金属プレート80bの第2底面95bに形成されている第2ディンプル22bの位置とは、互いにずれている。このため、比較例に係る扁平管920と比較して、扁平管20における水の流れる流路21の圧力損失を低減することができる。
これによって、熱交換器10の性能低下を抑制することができている。
(7−2)
本実施形態では、第1ディンプル22aと第2ディンプル22bとが、水の流れ方向に対して交差する方向にずれている。このため、第1ディンプル322aと第2ディンプル322bとが、水の流れ方向にずれている扁平管320と比較して、水と冷媒との熱伝達率を向上させることができている。
(7−3)
本実施形態では、第1ディンプル22a及び第2ディンプル22bの高さhが、扁平管20の流路21の高さHの約1/4の高さとなるように構成されている。このため、扁平管20において、第1ディンプル22aと第2ディンプル22bとが接触することがなく、流路21が閉塞されない構成となっている。
本発明は、突出部を有する扁平管の内側を流れる第1流体と扁平管の外側を流れる第2流体との間で熱交換を行わせる熱交換器において、性能低下を抑制するものであり、突出部を有する扁平管を備えた熱交換器への適用が有効である。
10 熱交換器
20 扁平管
22a 第1ディンプル(突出部)
22b 第2ディンプル(突出部)
95a 第1底面(第1面)
95b 第2底面(第2面)
特開2012−202609号公報

Claims (3)

  1. 第1面(95a)と前記第1面に対向する第2面(95b)とを有する扁平管(20)の内側を流れる第1流体と、前記扁平管の外側を流れる前記第1流体とは別の第2流体との間で熱交換を行わせる熱交換器において、
    前記第1面及び前記第2面には、対向する前記第1面及び前記第2面の距離に対して2/3以下の高さを有する複数の突出部(22a,22b)が前記扁平管の内側に向かって突出しており、
    前記第1面の前記突出部(22a)の位置と、前記第2面の前記突出部(22b)の位置とは、互いにずれている、
    熱交換器(10)。
  2. 前記第1面の前記突出部の位置と前記第2面の前記突出部の位置とは、前記第1流体の流れ方向と交差する方向にずれている、
    請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記突出部の高さは、対向する前記第1面及び前記第2面の距離の1/2以下である、
    請求項1又は2に記載の熱交換器。
JP2012281798A 2012-12-25 2012-12-25 熱交換器 Pending JP2014126237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012281798A JP2014126237A (ja) 2012-12-25 2012-12-25 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012281798A JP2014126237A (ja) 2012-12-25 2012-12-25 熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014126237A true JP2014126237A (ja) 2014-07-07

Family

ID=51405883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012281798A Pending JP2014126237A (ja) 2012-12-25 2012-12-25 熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014126237A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001311593A (ja) * 2000-02-25 2001-11-09 Denso Corp 熱交換器
JP2002090081A (ja) * 2000-09-11 2002-03-27 Valeo Engine Cooling Ab 流体輸送チューブ、およびこのチューブを備える自動車用冷却器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001311593A (ja) * 2000-02-25 2001-11-09 Denso Corp 熱交換器
JP2002090081A (ja) * 2000-09-11 2002-03-27 Valeo Engine Cooling Ab 流体輸送チューブ、およびこのチューブを備える自動車用冷却器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5206830B2 (ja) 熱交換器
JP6641544B1 (ja) プレート式熱交換器及びそれを備えたヒートポンプ装置
JP6038302B2 (ja) 積層型ヘッダー、熱交換器、及び、空気調和装置
JP5394405B2 (ja) 熱交換器
WO2014184916A1 (ja) 積層型ヘッダー、熱交換器、及び、空気調和装置
JP6529709B1 (ja) プレート式熱交換器、ヒートポンプ装置およびヒートポンプ式冷暖房給湯システム
CN111819415B (zh) 板式热交换器、具备其的热泵装置、及具备热泵装置的热泵式供冷供暖供热水系统
JP6735918B2 (ja) プレート式熱交換器及びヒートポンプ式給湯システム
JP6005268B2 (ja) 積層型ヘッダー、熱交換器、及び、空気調和装置
JP6177459B1 (ja) プレート式熱交換器および冷凍サイクル装置
JP6826133B2 (ja) 熱交換器及び冷凍サイクル装置
JP6016935B2 (ja) プレート式熱交換器及びこのプレート式熱交換器を備えた冷凍サイクル装置
JP6028452B2 (ja) 水熱交換器
JP2014126237A (ja) 熱交換器
JP2009079779A (ja) プレート式熱交換器及びこのプレート式熱交換器を用いた空気調和装置
JP2001133172A (ja) 熱交換器および冷凍空調装置
JP7209821B2 (ja) 熱交換器及び冷凍サイクル装置
JP6028473B2 (ja) 熱交換器
KR20130026631A (ko) 열교환기
WO2024014495A1 (ja) 熱交換器、冷媒サイクル装置、給湯器
JP6107017B2 (ja) 熱交換器、および、熱交換器の製造方法
JP2018100795A (ja) 熱交換器および空気調和装置
JP2014066408A (ja) 熱交換器、および、熱交換器の製造方法
JP2015068621A (ja) 水熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161006

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161206