JP2009079779A - プレート式熱交換器及びこのプレート式熱交換器を用いた空気調和装置 - Google Patents

プレート式熱交換器及びこのプレート式熱交換器を用いた空気調和装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱交換器を製造するための設備費を低く抑えることができ、加工が容易なプレート式熱交換器を得る。
【解決手段】内部に開口部を有する枠体3と平板とを複数段積層し、積層方向に複数段の空間を形成して、流体Aの流路10aと流体Bの流路10bとを積層方向に交互に形成し、流体Aの流路10aに流体A入口管11および流体A出口管12を介して流体Aを流入及び流出させ、流体Bの流路10bに流体B入口管および流体B出口管を介して流体Bを流入及び流出させ、平板2a、2bを介して流体Aと流体Bとが互いに熱交換を行うプレート式熱交換器1であって、流体Aの流路10a及び流体Bの流路10bに1または複数のネジリ板5を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明はプレート式熱交換器及びこのプレート式熱交換器を用いた空気調和装置に関し、特に複数の伝熱プレートを積層して各伝熱プレート間に2系統の流体流路を交互に形成したプレート式熱交換器及びこのプレート式熱交換器を用いた空気調和装置に関するものである。
従来のプレート式熱交換器としては、例えば「伝熱部に波形ビード(1a)をプレートの幅方向に1点以上(第1図は6点の場合を示す)の屈曲点(2)を有する状態で連続形成し、かつ、伝熱部の波形ビード(1a)のパターンが同じプレートを第1図(b)の如く上下反転させて(1a′)としたプレートとを第1図(c)の如く組合せて使用するようにしたものである。」(例えば特許文献1参照)というものが提案されている。
特許第2843884号公報(第2頁、第1図)
従来から、一次流体と二次流体との間で熱交換を行う熱交換器として種々のタイプのものが提供されている。その一つとして、複数枚の伝熱プレートが積層され、各伝熱プレートを境にして一次流体を流通させる一次流体流路と、二次流体を流通させる二次流体流路とが交互に形成され、伝熱プレートを介して一次流体と二次流体との間で熱交換がおこなわれるプレート式熱交換器がある。このようなプレート式熱交換器は、各流体流路内に断面形状を例えば波形状(ヘリンボーン)としたプレートを設け、流路内の流体流れを乱流にして熱交換効率を高めている(例えば特許文献1参照)。通常、この波形状は、特殊なプレート材料を精密金型に挟み込んで、プレス機によって絞り加工することにより形成される。
しかしながら、従来のプレート式熱交換器を、例えば大型設備に使用する場合、断面形状を波形状に加工するプレートが大型化するために、精密金型も大型化してしまう。このため、熱交換器を製造するための設備費が高くなるという問題点がある。また、波形状加工はプレートが大型化すればするほど、加工が困難になるという問題点がある。
本発明は上述のような課題を解消するためになされたものであり、熱交換器を製造するための設備費を低く抑えることができ、加工が容易なプレート式熱交換器を得ることを目的とする。
本発明に係るプレート式熱交換器は、内部に開口部を有する枠体と平板とを複数段積層し、積層方向に複数段の空間を形成して、第1の流体の流路と第2の流体の流路とを積層方向に交互に形成し、前記平板を介して前記第1の流体と前記第2の流体とが互いに熱交換を行うプレート式熱交換器であって、前記第1の流体の流路及び前記第2の流体の流路に1または複数のネジリ板を設けたものである。
本発明においては、第1の流体の流路及び第2の流体の流路に1または複数のネジリ板を設けたので、このネジリ板によって第1の流体及び第2の流体の流れが撹拌されることで熱交換効率が向上するので、流路内に断面形状を波形状(ヘリンボーン)としたプレートを設ける必要がなく、波形状加工用の精密金型が不要になる。このため、熱交換器を製造するための設備費が低廉なプレート式熱交換器を得ることができる。また、プレート式熱交換器は、加工が困難な波形状加工を施したプレートが不要となるので、加工が容易なプレート式熱交換器を得ることができる。
実施形態1.
図1は、本発明の実施形態1におけるプレート式熱交換器1の組立斜視図である。図2は、このプレート式熱交換器1の1つの流路10を示す分解斜視図である。図3及び図4は、それぞれ図1のZ−Z断面図及びY−Y断面図である。図5は、このプレート式熱交換器1の流体Aの流路10aを示す平面断面図である。また、図6は、このプレート式熱交換器1の流体Bの流路10bを示す平面断面図である。以下、これら図1〜図6を用いて本実施形態1におけるプレート式熱交換器1について説明する。
図1及び図2に示すように、プレート式熱交換器1は、平板2、枠体3、流体A入口管11、流体A出口管12、流体B入口管13及び流体B出口管14等によって構成されている。平板2は略長方形状の平板である。枠体3は平板2と外形がほぼ同様の平板であり、平板2よりも厚さが若干厚い形状となっている。また、枠体3は内部が厚さ方向に略長方形状に切り抜かれた額縁形状となっている。これら平板2及び枠体3を順次積層していき、積層方向に複数の流路10を形成している。ここで、各枠体3に挟まれた平板2は伝熱プレート2aとして機能し、最上部及び最下部に設けられた平板2はエンドプレート2bとして機能する。なお、本実施形態1におけるプレート式熱交換器1では、積層方向に5段の流路10が形成されているが、これ以外の段数でももちろんよい。また、伝熱プレート2aとエンドプレート2bは同一の平板2を用いているが、エンドプレート2bは、伝熱プレート2aよりも厚い平板としてもよい。このようにすることで、プレート式熱交換器1の流路10内を流れる流体の圧力に対する強度を向上することができる。
平板2及び枠体3の各角部周辺には、平板2及び枠体3の積層方向と略平行に、流体A用の配管である流体A入口管11及び流体A出口管12と、流体B用の配管である流体B入口管13及び流体B出口管14が設けられている。この流体A及び流体Bが、本発明の第1の流体及び第2の流体に相当する。流体A入口管11及び流体A出口管12は互いに対角となる角部周辺に設けられており、流体A入口管11は図1における右側前方の角部周辺、流体A出口管12は図1における左側後方の角部周辺にそれぞれ設けられている。流体B入口管13及び流体B出口管14も互いに対角となる角部周辺に設けられており、流体B入口管13は図1における左側前方の角部周辺、流体B出口管14は図1における右側後方の角部周辺にそれぞれ設けられている。
図3に示すように、流体A入口管11及び流体A出口管12は軸方向に貫通した配管であり、それぞれ最上段の流路10の上方から最下段の流路10まで挿入されている。流体A入口管11の側面部には、下方向から3段目の両路10及び最上段の流路10と対応する位置に流入口11aが設けられている。この流入口11a及び流体A入口管11の下端部が、流体Aの流入口に相当する。また、流体A出口管12の側面部には、下方向から3段目の両路10及び最上段の流路10と対応する位置に流出口12aが設けられている。この流出口12a及び流体A出口管12の下端部が、流体Aの流出口に相当する。つまり、最下段の流路10、下方向から3段目の流路10、及び最上段の流路10が流体Aの流路10aとなる。
図4に示すように、流体B入口管13及び流体B出口管14は軸方向に貫通した配管であり、それぞれ最上段の流路10の上方から、下方向より2段目の流路10まで挿入されている。流体B入口管13の側面部には、下方向から4段目の両路10と対応する位置に流入口13bが設けられている。この流入口13b及び流体B入口管13の下端部が、流体Bの流入口に相当する。また、流体B出口管14の側面部にも、下方向から4段目の両路10と対応する位置に流出口14bが設けられている。この流出口14b及び流体B出口管14の下端部が、流体Bの流出口に相当する。つまり、下方向から2段目の流路10、及び下方向から4段目の両路10が流体Bの流路10bとなる。
また、図2〜図6に示すように、各流路10には、長手方向(図2〜図6における左右方向)に長いネジリ板5が幅方向(図2における奥行方向、図3及び図4における紙面直交方向、図5及び図6における上下方向)に3本設けられている。これらネジリ板5は、略長方形状の板材を捩ることにより作製されている。これらネジリ板5の板幅は枠体3の厚みとほぼ同じ長さとなっている。図5及び図6に示すように、これらネジリ板5は隣接するネジリ板5のネジリ形状の位相と略90度ずれたネジリ形状となっている。例えば、図5のX−X線図上においては、両脇に設けられたネジリ板5の幅方向が伝熱プレート2aと略平行になっているのに対し、中央に設けられたネジリ板5の幅方向は伝熱プレート2aと略直角となっている。なお、流路10内に設けられるネジリ板5の本数は、流路10の断面積等によって適宜本数を変更してもよい。
これら平板2、枠体3、ネジリ板5、流体A入口管11、流体A出口管12、流体B入口管13及び流体B出口管14は、例えば、各部材の接合面(接触面)にろう材を挟み込み、ろう付けされることによりプレート式熱交換器1を構成する。
続いて、図3〜図6を用いて本実施形態1におけるプレート式熱交換器1内の流体流れについて説明する。
図3及び図5に示すように、流体A入口管11に流入した流体Aは、その一部が流体A入口管11の下端部より最下段の流路10aに流入する。また、他の一部は流体A入口管11の側面に設けられた流入口11aより下方向から3段目の流路10aに流入し、さらに他の一部は流入口11aより最上段の流路10aに流入する。それぞれの流路10aに流入した流体Aは、幅方向に広がり、流路10a内に設けられたネジリ板5によって撹拌され、ネジリ板5の周りを旋回する旋回流となる。また、隣接するネジリ板5のネジリ形状が略90度ずれて設けられているので、流路内の旋回流どうしが干渉し、より流体Aの撹拌は促進される。その後、流体Aは、流体A出口管12の下端部及び流出口12aから流体A出口管12に流入し、プレート式熱交換器1から流出する。
図4及び図6に示すように、流体B入口管13に流入した流体Bは、その一部が流体B入口管13の下端部より下方向から2段目の流路10bに流入する。また、他の一部は流入口13bより下方向から4段目の流路10bに流入する。それぞれの流路10bに流入した流体Bは、幅方向(図4における紙面直交方向、及び図6における上下方向)に広がり、流路10b内に設けられたネジリ板5によって撹拌され、ネジリ板5の周りを旋回する旋回流となる。また、隣接するネジリ板5のネジリ形状が略90度ずれて設けられているので、流路内の旋回流どうしが干渉し、より流体Aの撹拌は促進される。その後、流体bは、流体B出口管14の下端部及び流出口14bから流体B出口管14に流入し、プレート式熱交換器1から流出する。
つまり、プレート式熱交換器1は、平板2及び枠体3の積層方向に、流体Aの流路10aと流体Bの流路10bが交互に形成されている。流体Aは、流体Aの流路10aを流れながら、伝熱プレート2aを介して隣接する流体Bの流路10bを流れる流体Bと熱交換をおこなう。同様に、流体Bは、流体Aの流路10bを流れながら、伝熱プレート2aを介して隣接する流体Aの流路10aを流れる流体Aと熱交換をおこなう。また、流体Aの流れと流体Bの流れは対交流となっている。
なお、本実施形態1においては、流体Aの流路10a及び流体Bの流路10bに設けられているネジリ板5のねじれ角、つまりネジリ板5の単位長さあたりのねじれ量を同じとしたが、流路内を流れる流体の特性によってネジリ板5のねじれ角を異ならせてもよい。
例えば、本実施形態1のプレート式熱交換器1を水―冷媒熱交換器として使用する場合、一次側冷媒として用いられるR410A、R404AまたはR407C等の冷媒の粘度と比較して、二次側冷媒として用いられる水の粘度は高い。このような場合、二次側冷媒の水を流体A、一次側冷媒を流体Bとしてプレート式熱交換器1内を流すときに、流体Aの流路10aに設けられているネジリ板5のねじれ角を小さくすることによって圧損を適正とし、かつ、熱交換効率も向上することができる。
また、本実施形態1においては、流体Aの流路10aの高さ及び流体Bの流路10bの高さを同じとしたが、流路内を流れる流体の特性によって流路10の高さを異ならせてもよい。
例えば、本実施形態1のプレート式熱交換器1を水―冷媒熱交換器として使用する場合、一次側冷媒として用いられるR410A、R404AまたはR407C等の冷媒の粘度と比較して、二次側冷媒として用いられる水の粘度は高い。このため、二次側冷媒の水を流体A、一次側冷媒を流体Bとしてプレート式熱交換器1内を流した場合、流体Bの流路10bに流れる一次側冷媒の流速が大きくなりすぎて圧損が大きくなってしまう。このような場合、流体Bの流路10bの高さを高くすることで流速を押さえて圧損を適正とし、かつ、熱交換効率も向上することができる。
このように構成されたプレート式熱交換器1においては、流体Aの流路10aと流体Bの流路10bとにネジリ板5を設けたので、流体A及び流体Bは撹拌され、ネジリ板5の周りを旋回する旋回流となるので熱交換効率が向上する。このため、流路10内に断面形状を波形状(ヘリンボーン)としたプレートを設ける必要がなく、波形状加工用の精密金型が不要になる。したがって、プレート式熱交換器1を製造するための設備費が低廉となる。また、加工が困難な波形状加工を施したプレートが不要となるので、加工が容易なプレート式熱交換器1を得ることができる。
また、流体Aの流れと流体Bの流れを対交流としたので、常に流体Aと流体Bの温度差を確保することができ、プレート式熱交換器1の熱交換効率を向上することができる。
また、ネジリ板5は隣接するネジリ板5のネジリ形状の位相と略90度ずれたネジリ形状となっているので、ネジリ板5の周りを旋回する旋回流どうしが干渉し、より流体A及び流体Bの撹拌が促進するため、プレート式熱交換器1の熱交換効率がより向上する。
また、流体A及び流体Bの特性によって、流体Aの流路10aに設けられているネジリ板5のねじれ角と流体Bの流路10bに設けられているネジリ板5のねじれ角とを異ならせることにより、圧損を適正とし、かつ、熱交換効率も向上することができる。
また、流体A及び流体Bの特性によって、流路10の高さを異ならせることにより、圧損を適正とし、かつ、熱交換効率も向上することができる。
実施形態2.
実施形態1においては、ネジリ板5の両端部は流路10の長手方向と略平行となっていた。本実施形態2においては、ネジリ板5の両端部は、流入口側及び流出口側に折り曲げられた形状となっている。以下、本実施形態2におけるプレート式熱交換器1について説明する。なお、本実施形態2において、特に記述しない項目については実施形態1と同様とし、同一機能については同一の符号を用いて述べることとする。
図7は、本発明の実施形態2におけるプレート式熱交換器1の流体Aの流路10aを示す平面断面図である。流路10aには、長手方向(図7における左右方向)に長いネジリ板5が幅方向(図7における上下方向)に3本設けられている。これらネジリ板5両端の平坦部は伝熱プレート2aと略直角(図7における紙面直交方向)となっている。また、流入口11a側の平坦部は流入口11a側に折り曲げられ、流出口12a側の平坦部は流出口12a側に折り曲げられ、ガイド部5aが形成されている。なお、本実施形態2においては、流体Aの流路10aに設けられたネジリ板5のみについて言及しているが、流体Bの流路10bに設けられたネジリ板5も同様の形状となっている。
このガイド部5aは、各ネジリ板5の間、及びネジリ板5と枠体3の側面部との間を流れる流体Aの流量の均一化を図る機能、つまり流路10a内の流体Aの分布の均一化を図る機能を有する。この機能を発揮するため、各ネジリ板5に形成されたガイド部5aの曲げ角度は異なる構成となっている。例えば、流入口11aとネジリ板5との距離が離れるに従い、ガイド部5aの曲げ角度が大きくなる構成となっている。また、流出口12aとネジリ板5との距離が離れるに従い、ガイド部5aの曲げ角度が大きくなる構成となっている。
このように構成されたプレート式熱交換器1においては、ネジリ板5の両端部にガイド部5aが形成されているので、流路10a(流路10b)内の流体A(流体B)の流れに偏りがなくなるため、プレート式熱交換器1の熱交換効率を向上することができる。
なお、本実施形態2においては、ネジリ板5の両端部を折り曲げ加工することによりガイド部5aを形成したが、ガイド部5aの形状は、流路10内における流体の分布の均一化を図れる形状であれば他の形状としてももちろんよい。また、ネジリ板5の一方の端部のみにガイド部5aを形成してもよい。流路Aに設けられたネジリ板5、または流路Bに設けられたネジリ板5の一方のみにガイド部5aを形成することも可能である。
実施形態3.
本実施形態3におけるプレート式熱交換器1は、実施形態1又は2におけるプレート式熱交換器1の流路10内に補強板21を設けたものである。以下、本実施形態3におけるプレート式熱交換器1について説明する。なお、本実施形態3において、特に記述しない項目については実施形態1又は2と同様とし、同一機能については同一の符号を用いて述べることとする。
図8は、本発明の実施形態3におけるプレート式熱交換器1の流体Bの流路10bを示す平面断面図である。また、図9は、このプレート式熱交換器1の流路Bに設けられた補強板21の縦断面図である。
流路10bには、長手方向(図8における左右方向)に長いネジリ板5が幅方向(図8における上下方向)に3本設けられている。これら各ネジリ板5の間には、ネジリ板5と略平行に、流路10bの上面側の伝熱プレート2a及び下面側の伝熱プレート2aとそれぞれ接合された補強板21が設けられている。また、補強板21の伝熱プレート2aと接合された端部は、断面が略R形状となっている。なお、本実施形態3においては、流体Bの流路10bに設けられた補強板21のみについて言及しているが、流体Aの流路10aにも同様の補強板21が設けられている。
このように構成されたプレート式熱交換器1においては、流路10b(流路10a)に補強板21が設けられているので、伝熱プレート2aの支持される面積が増加するため、プレート式熱交換器1の強度が向上する。
また、補強板21の伝熱プレート2aと接合された端部は断面が略R形状となっているので、補強板21と伝熱プレート2aとの接合性を向上することができる。
実施形態4.
実施形態1〜3におけるプレート式熱交換器1は、平板2及び枠体3を順次積層していき、積層方向に複数の流路10を形成した。本実施形態4におけるプレート式熱交換器1は、皿プレート22を積層して、積層方向に複数の流路10を形成している。以下、本実施形態4におけるプレート式熱交換器1について説明する。なお、本実施形態4において、特に記述しない項目については実施形態1〜3と同様とし、同一機能については同一の符号を用いて述べることとする。
図10は、本発明の実施形態4におけるプレート式熱交換器1の縦断面図である。また、図11は、このプレート式熱交換器1の皿プレート22の斜視図である。本実施形態4におけるプレート式熱交換器1は、皿プレート22、流体A入口管11、流体A出口管12、流体B入口管13及び流体B出口管14等によって構成されている。
皿プレート22は、底面部22a及び外縁部22bから構成されている。底面部22aは略長方形状をしている。外縁部22bは、底面部22aの外縁から立設し、上部の開口部にかけて拡開した形状となっている。この皿プレート22を順次積層していき、積層方向に複数の流路10を形成している。
皿プレート22の各角部周辺には、実施形態1と同様に皿プレート22の積層方向と略平行に、流体A用の配管である流体A入口管11及び流体A出口管12と、流体B用の配管である流体B入口管13及び流体B出口管14が設けられている。つまり、最下段の流路10、下方向から3段目の流路10、及び最上段の流路10が流体Aの流路10aとなっており、下方向から2段目の流路10、及び下方向から4段目の流路10が流体Bの流路10bとなっている。また、各流路10には、実施形態1と同様にネジリ板5が設けられている。
このように構成されたプレート式熱交換器1においては、実施形態1〜3における平板2及び枠体3を1つの部品である皿プレート22で構成できるので、枠体3が不要となり、プレート式熱交換器1の低コスト化をはかることができる。
なお、本実施形態4のプレート式熱交換器1は、実施形態1のプレート式熱交換器1の平板2及び枠体3を1つの部品である皿プレート22で構成したものとなっているが、実施形態2または実施形態3のプレート式熱交換器1のプレート式熱交換器1の平板2及び枠体3を1つの部品である皿プレート22で構成したものとしてもよい。したがって、流路10内にガイド部5aが形成されたネジリ板5を設けることも可能であるし、流路10内に補強板21を設けることも可能である。
また、最上段及び最下段の皿プレートに補強部材23及び24を設けてもよい。
図12は、本発明の実施形態4における最上段及び最下段の皿プレートに補強部材23及び24を設けたプレート式熱交換器1の縦断面図である。最上段の皿プレート22の内面部には、皿プレート22の内面部形状と対応した形状の補強部材23が設けられている。また、最下段の皿プレート22の外面部には、皿プレート22の外面部形状と対応した形状の補強部材24が設けられている。
このようにすることで、プレート式熱交換器1の流体A及び流体Bの圧力に対する強度を向上することができる。
実施形態5.
図13は、上記実施形態1〜実施形態4に記載のいずれかのプレート式熱交換器1を冷媒対冷媒熱交換器として用いた空気調和装置100の一例である。空気調和機100は熱源側冷媒回路30及び利用側冷媒回路40等から構成されている。
熱源側冷媒回路30は、圧縮機31、熱源側熱交換器32、膨張弁33、及び冷媒対冷媒熱交換器であるプレート式熱交換器1が順次冷媒配管により接続されて構成されている。また、利用側冷媒回路40は、ポンプ41、利用側熱交換器42及び冷媒対冷媒熱交換器であるプレート式熱交換器1が順次冷媒配管により接続されて構成されている。
圧縮機31で圧縮されたガス状態の熱源側冷媒34(例えば実施形態1〜実施形態4における流体A)は、熱源側熱交換器32に流入する。熱源側熱交換器32において、熱源側冷媒34は、送風機32aから送り出された空気との熱交換により放熱する。熱源側熱交換器32で熱交換を行った熱源側冷媒34は過冷却状態の液冷媒となり、膨張弁33に流入する。膨張弁33で膨張した低温低圧の熱源側冷媒34は低乾き度の二相状態となり、プレート式熱交換器1に流入する。プレート式熱交換器1に流入した熱源側冷媒34は、利用側冷媒43(例えば実施形態1〜実施形態4における流体B)との熱交換により吸熱する。プレート式熱交換器1で利用側冷媒43との熱交換により吸熱した熱源側冷媒34は蒸発してガス状態となり、圧縮機21に流入する。
一方、プレート式熱交換器1で熱源側冷媒34との熱交換により放熱した利用側冷媒43は、ポンプ41に吸引された後、吐出され、利用側熱交換器42に流入する。利用側熱交換器42において、利用側冷媒43は、送風機42aから送り出された空気調和空間の空気との熱交換により吸熱し、空気調和空間を冷却する。その後、利用側熱交換器42で空気調和空間の空気との熱交換により吸熱した利用側冷媒43は、プレート式熱交換器1に流入する。
このように、冷媒対冷媒熱交換器に、上記実施形態1〜実施形態4に記載のいずれかのプレート式熱交換器1を用いることで、上記それぞれの優れた特性を有するプレート式熱交換器1を備えた空気調和装置100を得ることができる。
なお、本実施形態5の空気調和装置100は冷房運転のみを行える構成となっているが、熱源側冷媒回路30に四方弁を設けることにより暖房運転も可能となる。この際、利用側冷媒回路40にも四方弁を設けることにより、プレート式熱交換器1において熱源側冷媒34と利用側冷媒43とを対向流とすることができる。また、利用側冷媒回路40には利用側熱交換器42が1つのみ設けられているが、利用側熱交換器42を複数設けることにより、複数箇所の空気調和空間で空気調和が可能となる。
本発明の実施形態1におけるプレート式熱交換器1の組立斜視図である。 本発明の実施形態1におけるプレート式熱交換器1の1つの流路を示す分解斜視図である。 図1のZ−Z断面図である。 図1のY−Y断面図である。 本発明の実施形態1におけるプレート式熱交換器1の流体Aの流路10aを示す平面断面図である。 本発明の実施形態1におけるプレート式熱交換器1の流体Bの流路10bを示す平面断面図である。 本発明の実施形態2におけるプレート式熱交換器1の流体Aの流路10aを示す平面断面図である。 本発明の実施形態3におけるプレート式熱交換器1の流体Bの流路10bを示す平面断面図である。 本発明の実施形態3における補強板21の縦断面図である。 本発明の実施形態4におけるプレート式熱交換器1の縦断面図である。 本発明の実施形態4における皿プレート22の斜視図である。 本発明の実施形態4における補強部材を設けたプレート式熱交換器1の縦断面図である。 実施形態1〜実施形態4に記載のいずれかのプレート式熱交換器1を冷媒対冷媒熱交換器として用いた空気調和装置100の一例である。
符号の説明
1 プレート式熱交換器、2 平板、2a 伝熱プレート、2b エンドプレート、3 枠体、5 ネジリ板、5a ガイド部、10 流路、10a 流体Aの流路、10b 流体Bの流路、11 流体A入口管、11a 流入口、12 流体A出口管、12a 流出口、13 流体B入口管、13b 流入口、14 流体B出口管、14b 流出口、21 補強板、22 皿プレート、22a 底面部、22b 外縁部、23 補強部材、24 補強部材、30 熱源側冷媒回路、31 圧縮機、32 熱源側熱交換器、32a 送風機、33 膨張弁、34 熱源側冷媒、40 利用側冷媒回路、41 ポンプ、42 利用側熱交換器、42a 送風機、43 利用側冷媒、100 空気調和装置。

Claims (11)

  1. 内部に開口部を有する枠体と平板とを複数段積層し、積層方向に複数段の空間を形成して、第1の流体の流路と第2の流体の流路とを積層方向に交互に形成し、
    前記平板を介して前記第1の流体と前記第2の流体とが互いに熱交換を行うプレート式熱交換器であって、
    前記第1の流体の流路及び前記第2の流体の流路に1または複数のネジリ板を設けたことを特徴とするプレート式熱交換器。
  2. 前記第1の流体の流路及び前記第2の流体の流路の少なくとも一方に、隣接する互いの前記平板に接合された補強板を設けたことを特徴とする請求項1に記載のプレート式熱交換器。
  3. 底面部及び該底面部の外縁から立設し開口部側が拡開した外縁部からなる皿プレートを複数段積層し、積層方向に複数段の空間を形成して、第1の流体の流路と第2の流体の流路とを積層方向に交互に形成し、
    前記底面部を介して前記第1の流体の流路と前記第2の流体の流路とが互いに熱交換を行うプレート式熱交換器であって、
    前記第1の流体の流路及び前記第2の流体の流路に1または複数のネジリ板を設けたことを特徴とするプレート式熱交換器。
  4. 前記第1の流体の流路及び前記第2の流体の流路の少なくとも一方に、隣接する互いの前記底面部に接合された補強板を設けたことを特徴とする請求項3に記載のプレート式熱交換器。
  5. 前記第1の流体の流路の高さ及び前記第2の流体の流路の高さが同じ、または、どちらか一方の流体の流路の高さが他方の流体の流路の高さより高いことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプレート式熱交換器。
  6. 前記第1の流体の流れと前記第2の流体の流れは対向流であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のプレート式熱交換器。
  7. 前記ネジリ板の少なくとも一方の端部に、前記第1の流体の流路及び前記第2の流体の流路において前記第1の流体及び前記第2の流体の分布の均一化を図るガイド部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のプレート式熱交換器。
  8. 前記第1の流体の流路及び前記第2の流体の流路のそれぞれには、流入口及び流出口が設けられ、
    前記ガイド部は、
    前記ネジリ板の前記流入口側端部にあっては、前記ネジリ板の前記流入口側端部が前記流入口側に折り曲げられたものであり、
    前記ネジリ板の前記流出口側端部にあっては、前記ネジリ板の前記流出口側端部が前記流出口側に折り曲げられたものであることを特徴とする請求項7に記載のプレート式熱交換器。
  9. 前記ネジリ板は1つの前記流路に複数設けられ、
    隣接する前記ネジリ板のネジリ形状の位相がずれていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のプレート式熱交換器。
  10. 前記第1の流体の流路に設けられた前記ネジリ板のねじれ角と、前記第2の流体の流路に設けられた前記ネジリ板のねじれ角とは、異なるねじれ角であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のプレート式熱交換器。
  11. 圧縮機、冷媒対冷媒熱交換器、膨張弁及び熱源側熱交換器が接続された熱源側冷媒回路と、
    前記冷媒対冷媒熱交換器、ポンプ及び利用側熱交換器が接続された利用側冷媒回路とを有し、
    前記熱源側冷媒回路を流れる熱源側冷媒と、前記利用側冷媒回路を流れる利用側冷媒とが前記冷媒対冷媒熱交換器で熱交換し、
    前記利用側冷媒が前記利用側熱交換器において空気調和空間の空気調和をおこなう空気調和装置であって、
    前記冷媒対冷媒熱交換器に、請求項1〜請求項10のいずれかに記載のプレート式熱交換器を用いることを特徴とする空気調和装置。
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