JP2014125810A - 鋼製建具の下枠構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下枠3を、躯体側に建て付けられる下枠本体7と、該下枠本体7の上面に配設される支持部材8と、該支持部材8の屋内側部に組み込まれる押し縁9とで構成し、支持部材8のパネル体屋外側面を支持する屋外側部8bと、該屋外側部8bよりは低位となるよう突設されていて前記押し縁9が上側からビス10で固定される屋内側部とのあいだに凹溝状に形成され、パネル体を支持する支持受け部8aと下枠本体7とを当接させてスポット溶接8dすることで貫通孔のない状態で下枠本体7と支持部材8とを固定して雨水の下枠3を抜けて下方への漏水を防止するようにした。
【選択図】図2
Description
ところで前記従来のものは、押し縁は単に下枠にビス固定されているだけであるから、押し縁下端と下枠との当接面同士のあいだの水密性は完全ではなく、このためシール材が劣化する等して防水機能が損なわれると、パネル体の屋外側面に当たった雨水が屋外側のシール部を通過して押し縁部位まで流れ込み、そして下枠本体側のビス孔を通して下枠を抜け下方に漏水してしまうという問題がある。
そこで左右枠に関するものではある(特許文献3参照)が、これを下枠に転用し、下枠本体のビス孔が形成される部位をパネル体を受ける支持受け部よりも高くし、ここに押し縁をビス固定するようにして下枠本体側のビス孔を支持受け部よりも高くして雨水がビス孔を通って下枠を抜け下方に漏洩することを防止している。
請求項2の発明は、下枠本体の押し縁よりも屋内側部位には、支持受け部の下枠本体に対する当接面よりも高くなった段差状部が形成されていて屋内側への雨水の漏水を防止するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の鋼製建具の下枠構造である。
請求項3の発明は、押し縁は冂字形に形成されたものであり、該押し縁の屋内側脚片は、支持部材屋内側部の屋内側面に対向する状態で下端が下枠本体に当接するようにして、支持部材屋内側部が屋内側から目視されないように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の鋼製建具の下枠構造である。
請求項2の発明とすることにより、雨水が支持部材の屋内側部位を越えて浸入したとしても、下枠本体に形成の段差状部により屋内側への雨水の漏水を防止することができることになって防水性がさらに優れたものとなる。
請求項3の発明とすることにより、支持部材屋内側部を押し縁の屋内側脚片が目隠しすることになって、屋内側からの目視がなく、外観性が優れたものになる。
尚、溶接はスポット溶接に限定されるものではなく、例えば栓溶接等の貫通孔が形成されない溶接であればいずれを採用してもよいことは勿論である。
そして支持部材8には、さらに支持受け部8aから屋外側に位置してパネル体6の下端よりも高くなっていてパネル体6の屋外側面を支持するよう冂字形に折曲形成された屋外側部8bと、支持受け部8aから屋内側に位置して支持受け部8aよりも背高ではあるが屋外側部8bよりは背低になっていて、押し縁9を外した状態でパネル体6を屋内側から組み込みができるように折曲形成された屋内側部8cとが設けられており、これによって支持受け部8aは屋外側部8bと屋内側部8cとのあいだに位置した凹溝状に形成されたものになっており、ここに受け座12が嵌入されることになって、受け座12がパネル体6の取り付け作業時に位置ずれしないように設定されている。そして本実施の形態では、屋内側部8cと段差状部7eの上端とが同じ高さになり、かつ屋内側部8cの上端はパネル体6の下端よりも低位になるよう設定されている。
このものの下枠23は、同じく躯体側に建て付けられる下枠本体27と、該下枠本体27の上面に配設されてパネル体6の支持をする支持部材28と、該支持部材28の屋内側部に組み込まれてパネル体6の屋内側面を支持する押し縁29とで構成されるが、これら下枠本体27、支持部材28並びに押し縁29は、それぞれ鋼材を曲げ加工して形成した一体物である。
尚、押し縁29の上面は、下枠本体27の屋内側部27cと面一状になっているため外観性の向上が図れるようになっている。
2 上枠
3 下枠
4 左枠
5 右枠
6 パネル体
7 下枠本体
7a 本体部
7b 屋外側部
7c 屋内側部
7e 段差状部
8 支持部材
8a 支持受け部
8b 屋外側部
8c 屋内側部
8d スポット溶接
8e ビス孔
9 押し縁
Claims (3)
- 躯体側に建て付けられる上下左右の鋼製四周枠によって囲撓された空間にパネル体を嵌め込んで屋内外を仕切るように構成した鋼製建具において、前記四周枠のうちの下枠は、
躯体側に建て付けられる下枠本体と、
該下枠本体の上面に配設されてパネル体の支持をする支持部材と、
該支持部材の屋内側部に組み込まれてパネル体の屋内側面を支持する押し縁とで構成されるものであって、
これら下枠本体、支持部材並びに押し縁は、それぞれ鋼材を曲げ加工して形成した一体物であり、
支持部材は、
パネル体の屋外側面を支持するべくパネル体下端よりも高位となるよう突設される屋外側部と、
パネル体を屋内側から組み込み可能にするべく前記屋外側部よりは低位となるよう突設されていて前記押し縁がビス固定される屋内側部と、
パネル体の下端と対向してパネル体を支持するべく前記屋内外側部のあいだに位置して凹溝状に形成される支持受け部とを備えて構成されるものであり、
前記下枠本体と支持部材の支持受け部とを当接させて溶着することで下枠本体と支持部材とを固定して雨水の下枠を抜けて下方への漏水を防止するように構成したことを特徴とする鋼製建具の下枠構造。 - 下枠本体の押し縁よりも屋内側部位には、支持受け部の下枠本体に対する当接面よりも高くなった段差状部が形成されていて屋内側への雨水の漏水を防止するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の鋼製建具の下枠構造。
- 押し縁は冂字形に形成されたものであり、該押し縁の屋内側脚片は、支持部材屋内側部の屋内側面に対向する状態で下端が下枠本体に当接するようにして、支持部材屋内側部が屋内側から目視されないように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の鋼製建具の下枠構造。
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2012
- 2012-12-27 JP JP2012284019A patent/JP2014125810A/ja active Pending
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