JP2005171539A - 窓枠構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】枠体1と、抜止め防止部材6とバックアップ材8とからなり、ガラス板保持部3は、固定部2の表面からの深さが深い第1溝部4と深さが浅い第2溝部5とが隣接して形成されており、第1溝部4は、固定部2の表面から深く垂下した第1長壁41と第1底壁43と低い第1短壁43とから形成されており、第2溝部5は、第1短壁43の上端から横方向に延びる第2底壁52と、固定部2の表面まで立ち上がる低い第2短壁53とからなり、抜止め防止部材6は、第2溝部5に嵌まる部材であり、バックアップ材8は、第1長壁41とガラス板Gの一側縁との間およびガラス板Gの他側縁と第2溝部5に嵌められた抜止め防止部材6との間に挟み込まれて、ガラス板Gを固定する。
【選択図】図1
Description
枠体101 は、断面コ形に形成された両端の固定部102 ,102 と中央部に形成されたガラス板保持部103 からなる。ガラス板保持部103 は、ガラス板Gの端縁を受入れるため断面凹状に形成された凹部104 と、ガラス板Gの片側の縁辺を支持するため断面凸状に形成された凸部105 からなり、凹部104 と凸部105 は連続して形成されている。
前記凹部104 を中心として凸部105 の反対側には、抜出し防止部材106 が配置される。この抜出し防止部材106 は、断面U字形の部材であり、ビス107 で固定部102 に固定されている。ガラス板Gの端縁は、凸部105 と抜出し防止部材106 の間に挿入され、ガラス板Gと凸部105 の間、および抜出し防止部材106 との間には、それぞれバックアップ材108 が挟まれるようになっている。
ところで、前記従来例Iにおいて、ガラス板Gを支える力はバックアップ材108 とビス107 に依存する。しかるに、従来例Iの窓の内外で火災があった場合は、抜出し防止部材106 が高温で変形するに至るが、変形が生ずると、ビス107 の支持力も失われてしまい、ガラス板Gが脱落する。そして、抜出し防止部材106 とビス107 が枠体101 の固定部102 より突出しており、熱を受けやすい状態にあるので、耐火性の向上が困難であった。
この従来例IIでは、長い片足106aを凹部104 に差込むことによって、支持力が多少高くなっているものの、抜出し防止部材106 自体が熱を受けやすい位置にあることは、前記従来例Iと同様である。したがって、高温による変形が抜出し防止部材106 に生ずると、急速にガラス板Gの支持力が失われるものである。
さらに枠体101 を建物に取付する際に、枠体101 と建物の躯体との間にモルタルを流し込む湿式工法を採る場合は、その際に抜出し防止部材106 の取付ビス107 がモルタルで固まり、取外しが困難となることがあった。
第2発明の窓枠構造は、第1発明において、前記抜止め防止部材は、前記第2溝部の内寸高さを有する断面U字状の部材であることを特徴とする。
第3発明の窓枠構造は、第1発明において、前記抜止め防止部材は、第2溝部内に取付ビスによって固定されており、該取付ビスは、抜止め防止部材の天壁を通して第2溝部の第2底壁にねじ込まれており、前記第2底壁の裏側を囲む断面L字形の保護壁が、前記第1溝部の第1短壁の底端から、前記第2溝部の第2短壁に沿う位置の間に取付けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、抜止め防止部材は、第2溝部に嵌めたとき、その高さが第2溝部の内寸と同じなので、抜止め防止部材の天面が固定部の表面と同じ高さとなる。このため、火災時の熱は固定部と均等にしか受けず、デザイン上もスッキリし、かつ、ガラス板の保持力も高く維持できる。
第3発明によれば、抜止め防止部材を固定した取付ビスの先端部を保護壁で囲うことにより、枠体と建物の躯体との間にモルタルを流し込んでも取付ビスはモルタルで固まることなく簡単に取外しができる。
図4は本発明を適用した防火窓の正面図であり、建物の内側から見た図である。
窓枠10は左右の枠体1と上下の枠体1´とからなる四角形であり、その内部にガラス板Gが嵌められている。
本発明の枠組構造は、左右の縦の枠体1に適用されており、上下の横の枠体1´は従来例Iの構造が適用されている。これは、上下左右ともに本発明の枠体1を適用すると、窓枠内にガラス板Gが入らなくなるためである。
Cは軽量鉄骨等による建物の柱であり、柱Cと枠体1との間はアンカーaを溶接して結合されている。bは壁面を形成する耐火ボードである。この乾式の場合、枠体1の裏面にモルタルは注入されない。
一方、湿式の結合方式の場合は、建物のコンクリート製等の躯体に固定してある鉄筋に適宜の形状のアンカーを溶接すると共に、躯体と枠体1との間にモルタルを注入して枠体1が固定される。
上記の枠体1は左右とも(図3では上下とも)、同一構成であるので、以下では一方の枠体1のみ説明する。
枠体1は、板材を折り曲げて形成された両端の固定部2,2および、両固定部2,2の中間に形成されたガラス板保持部3とからなる。固定部2,2の断面形状は、取付けるべき建物側の構造と結合方式に合わせて決められるものであり、種々の形状が用いられる。
前記ガラス板保持部3は、固定部2の表面からの深さが深い第1溝部4と深さが浅い第2溝部5とが隣接して形成されたものである。
そして、第1溝部4は、固定部の表面から深く垂下した第1長壁41と第1長壁41の底端に一端を接して横方向に延びる第1底壁42と第1底壁42の他端から立上がる低い第1短壁43とから形成されている。
また、第2溝部5は、前記低い第1短壁43の上端に一端を接して横方向に延びる第2底壁52と、第2底壁52の他端から固定部2の表面まで立ち上がる低い第2側壁53とから形成されている。
この抜止め防止部材6は、第2溝部5内に取付ビス7によって固定されており、取付ビス7は、抜止め防止部材6の天壁63を通して第2溝部5の第2底壁に52ねじ込まれている。
10は、シーリング材であり、シリコーン樹脂系のものなどが用いられる。
底壁91は、第1溝部4の低い第1短壁43の底端から、横方向に延びており、側壁92は固定部2の裏面に向って立ち上がり、第2溝部5の第2短壁53に沿わせて取付けられている。
さらに、抜止め防止部材6の高さは第2溝部5の内寸と同じなので、抜止め防止部材6の天面63が固定部2の表面と同じ高さとなる。このため、火災時の熱は固定部2と均等にしか受けず、デザイン上もスッキリし、かつ、ガラス板Gの保持力も高く維持できる。
また、抜止め防止部材6を固定した取付ビス7の先端部を保護壁9で囲うことにより、枠体1と建物の躯体との間にモルタルを流し込む湿式工法を採った場合でも取付ビス7はモルタルで固まることなく簡単に取外しができる。
2 固定部
3 ガラス板保持部
4 第1溝部
5 第2溝部
6 抜止め防止部材
7 取付ビス
10 窓枠
Claims (3)
- 板材を折り曲げて形成された両端の固定部および、前記両固定部の中間に形成されたガラス板保持部を有する枠体と、抜止め防止部材と、バックアップ材とからなり、
前記ガラス板保持部は、前記固定部の表面からの深さが深い第1溝部と深さが浅い第2溝部とが隣接して形成されたものであり、
前記第1溝部は、固定部の表面から深く垂下した第1長壁と該第1長壁の底端に一端を接して横方向に延びる第1底壁と該第1底壁の他端から立上がる低い第1短壁とから形成されており、
前記第2溝部は、前記第1短壁の上端に一端を接して横方向に延びる第2底壁と、該第2底壁の他端から前記固定部の表面まで立ち上がる低い第2短壁とから形成されており、
前記抜止め防止部材は、前記第2溝部に嵌まる部材であり、
前記バックアップ材は、第1溝部の第1長壁とガラス板の一側縁との間およびガラス板の他側縁と第2溝部に嵌められた抜止め防止部材との間に挟み込まれて、ガラス板を固定する
ことを特徴とする窓枠構造。 - 前記抜止め防止部材は、前記第2溝部の内寸高さを有する断面U字状の部材である
ことを特徴とする請求項1記載の窓枠構造。 - 前記抜止め防止部材は、第2溝部内に取付ビスによって固定されており、
該取付ビスは、抜止め防止部材の天壁を通して第2溝部の第2底壁にねじ込まれており、
前記第2底壁の裏側を囲む断面L字形の保護壁が、前記第1溝部の第1短壁の底端から、前記第2溝部の第2短壁に沿う位置の間に取付けられている
ことを特徴とする請求項1記載の窓枠構造。
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