JP2014125632A - 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シート - Google Patents

2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シート Download PDF

Info

Publication number
JP2014125632A
JP2014125632A JP2012286144A JP2012286144A JP2014125632A JP 2014125632 A JP2014125632 A JP 2014125632A JP 2012286144 A JP2012286144 A JP 2012286144A JP 2012286144 A JP2012286144 A JP 2012286144A JP 2014125632 A JP2014125632 A JP 2014125632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
component polyurethane
polyurethane adhesive
vinyl acetate
silane coupling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012286144A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Niimi
佳治 新美
Katsuro Mori
勝朗 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP2012286144A priority Critical patent/JP2014125632A/ja
Publication of JP2014125632A publication Critical patent/JP2014125632A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】 低温でのエージング性、加工性、作業性に優れ、金属との接着性、耐久性に優れた2液性ポリウレタン系接着剤、積層体、太陽電池用保護シートを提供する。
【解決手段】 イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)を含有する2液性ポリウレタン系接着剤であって、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)合計100重量部に対して、シランカップリング剤(C)1〜10,000ppmを含有することを特徴とする2液性ポリウレタン系接着剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シートに関するものであり、より詳細には、金属との接着性、耐久性に優れた2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シートに関するものである。
2液性ポリウレタン系接着剤は、色々な材料を簡単に接着できることから広く利用されている。一般に、2液性ポリウレタン系接着剤は、イソシアネート化合物を含む硬化剤液、ポリオール成分を含む主剤液の2種の液から構成され、主剤液は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等のポリオールと有機溶剤を主成分とし、2液性ポリウレタン系接着剤の性能はポリオール成分に大きく依存する。
ポリオール成分にポリプロピレングリコール等のポリエーテル系ポリオールを使用した2液性ポリウレタン系接着剤は、耐湿熱性に優れるものの120℃を越える高温下では熱劣化してしまうと言う課題を有している。また、ポリオール成分にポリエステル等のポリエステル系ポリオールを使用した2液性ポリウレタン系接着剤は、耐熱性に優れるものの耐湿熱性に劣るため高温高湿下で放置しておくと劣化してしまうと言う欠点を有している。そこで、これら課題を解決するため水添ポリブタジエンポリオール等を使用した2液性ポリウレタン系接着剤(例えば特許文献1参照。)が提案されている。
太陽電池モジュールの保護シートは、一般的にPETやPENのようなポリエステルフィルム、及びポリオレフィンフィルム、フッ素系フィルムなどをポリウレタン系接着剤などで積層されている。太陽電池モジュール内部の太陽電池セル構造を保護するために、耐久性、耐侯性、防湿性、透明性が要求されているおり、保護シートを積層する接着剤にも高い耐久性を要求されている。
太陽電池モジュールは一般的に屋外に設置されるため、光及び風雨、飛来物などから内部の太陽電池セルを保護するために、EVAなどの封止材を介して、表面をガラス及び保護シート等で覆う。太陽電池モジュール用保護シートは、一般的にPETやPENのようなポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、フッ素系フィルム等を接着剤で積層されている。これらの接着剤として、一般的には2液性ポリウレタン系接着剤を使用している。
太陽電池の保護シートを用いたモジュールでは、保護シートの透湿性が高いと内部のセルが腐食による劣化がおきやすくなり、発電効率が低下する原因となる。そのため、一般的な保護シートでは透湿性を低くするために、アルミニウムシートやポリエステルフィルムの表面に金属酸化物を蒸着したバリアフィルムを積層し、バリア性を高くする。
特開2002−26346号公報
太陽電池用保護シートの耐久性を高くするために、これらに使用される接着剤には金属と各種フィルムとの高い接着力と耐久性が要求される。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、イソシアネート化合物を含む液とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液を用いた2液性ポリウレタン系接着剤にシランカップリング剤を添加することで、作業性、加工性に優れ、さらに樹脂フィルム及び金属との接着強度、耐久性に優れることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)を含有する2液性ポリウレタン系接着剤であって、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)合計100重量部に対して、シランカップリング剤(C)1〜10,000ppmを含有することを特徴とする2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シートである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)を含有するものである。
ここで2液性とは、少なくとも2つの成分(主剤と硬化剤)に分かれていて使用直前に混合されることを意味し、使用直前に3つ以上の成分が混合されることも含む。
イソシアネート化合物を含む液(A)(以下単に、液(A)と称する場合もある)としては、イソシアネート化合物を含む液状物であれば如何なるものを用いることもでき、例えば、イソシアネート化合物と有機溶剤を含む溶液、イソシアネート化合物と水を含む水溶液,懸濁液、液状イソシアネート化合物等を挙げることができる。これらの中でも塗布性に優れる2液性ポリウレタン系接着剤となることからイソシアネート化合物と有機溶剤を含む溶液であることが好ましい。
液(A)に含まれるイソシアネート化合物としては、−N=C=Oという部分構造を持つ化合物であれば特に制限は無く、例えば、芳香族イソシアネート化合物、脂肪族イソシアネート化合物、脂環族イソシアネート化合物、これらのポリイソシアネートの誘導体等が挙げられる。
芳香族イソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート(2,4−または2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合物)(略称 TDI)、フェニレンジイソシアネート(m−またはp−フェニレンジイソシアネートもしくはその混合物)、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシネート(4,4’−、2,4’−または2,2’−ジフェニルメタンジイソシネートもしくはその混合物)(略称 MDI)、4,4’−トルイジンジイソシアネート(略称 TODI)、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物)(略称 XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(1,3−または1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネートもしくはその混合物)(略称 TMXDI)、ω,ω′−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン、ナフタレンジイソシアネート(1,5−、1,4−または1,8−ナフタレンジイソシアネートもしくはその混合物)(略称NDI)、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、ニトロジフェニル−4,4′−ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパンジイソシアネート、3,3′−ジメトキシジフェニル−4,4′−ジイソシアネート等が挙げられる。
脂肪族イソシアネート化合物としては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、ブチレンジイソシアネート(テトラメチレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ペンタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプエート、リジンジイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環族イソシアネート化合物としては、例えば、単環式脂環族ジイソシアネート、架橋環式脂環族ジイソシアネート等が挙げられる。
単環式脂環族ジイソシアネートとしては、例えば、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,3−シクロペンテンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート(1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート)、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、IPDI)、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(4,4′−、2,4′−または2,2′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)もしくはこれらの混合物)(略称 水添MDI)、メチルシクロヘキサンジイソシアネート(メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(1,3−または1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンもしくはその混合物)(略称 水添XDI)、ダイマー酸ジイソシアネート、トランスシクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート(略称 水添TDI)、水素添加テトラメチルキシリレンジイソシアネート(略称 水添TMXDI)等を挙げることができる。
架橋環式脂環族ジイソシアネートとしては、例えば、架橋環式炭化水素基に対応する架橋環式炭化水素が、飽和炭化水素、不飽和炭化水素である架橋環式脂環族ジイソシアネート等が挙げられる。このような架橋環式炭化水素としては、例えば、ビシクロアルカン類(例えば、ノルボルナン、ノルピナン、ビシクロ[2.2.2]オクタンなどのC6−20ビシクロアルカン)、ビシクロアルケン類(ノルボルネンなどのC6−20ビシクロアルケン)、トリシクロアルカン類(アダマンタンなどのC8−20トリシクロアルカン)などの架橋2〜4環式炭化水素等が挙げられる。なお、前記架橋環式炭化水素は、通常、非隣接位に位置する炭素原子が直接結合、又は炭化水素基(例えば、メチレン基、エチレン基、プロパン−2,2−ジイル基などのアルキレン又はアルキリデン基)を介して結合して環(炭化水素環)を形成した架橋環式炭化水素環を少なくとも含み、単に隣接する炭素原子が環を形成した縮合環のみを有する縮合環式炭化水素(例えば、デカリンなど)でない場合が多い。
前記架橋環式炭化水素は、置換基を有していてもよい。置換基としては、例えば、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などのC1−6アルキル基、好ましくはC1−4アルキル基)、シクロアルキル基(例えば、シクロへキシル基などのC5−10シクロアルキル基)、アリール基(例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基などのC6−10アリール基)、アラルキル基(例えば、ベンジル基などのC6−10アリール−C1−4アルキル基)などの炭化水素基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基などのC1−4アルコキシ基)、アシル基(例えば、アセチル基などのC1−6アシル基)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基などのC1−4アルコキシカルボニル基)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子など)、ニトロ基、シアノ基等が挙げられる。好ましい置換基には、アルキル基(C1−6アルキル基)等が挙げられる。置換基は、単独で又は2種以上組みあわせて架橋環式炭化水素に置換していてもよい。また、置換基の置換数は、0又は1以上の整数であってもよい。
また、架橋環式炭化水素は、少なくとも架橋環式炭化水素基(架橋環式炭化水素環ユニット)を有していればよく、隣接する炭素原子が縮合した環(縮合環)を1又は複数(例えば、2〜4程度)有していてもよい。
代表的な架橋環式炭化水素としては、置換基を有していてもよいビシクロアルカン類(例えば、ノルボルナン、2,2−ジメチルノルボルナン、ボルナンなどのアルキル基を有していてもよいビシクロアルカン)、縮合環を有するビシクロアルカン類(又は縮合環を形成したビシクロアルカン)(例えば、4,7−メタノパーヒドロインデン)等が挙げられる。
架橋環式脂環族ジイソシアネートにおいて、イソシアネート基は、前記架橋環式炭化水素に直接的に結合していてもよく、連結基を介して結合していてもよい。連結基としては、二価の炭化水素基、例えば、アルキレン基又はアルキリデン基(例えば、メチレン基、エチレン基などのC1−10アルキレン又はアルキリデン基、好ましくはC1−6アルキレン又はアルキリデン基、さらに好ましくはC1−4アルキレン又はアルキリデン基など)などが挙げられる。
また、イソシアネート基(又はイソシアネート基が結合した連結基、例えば、イソシアネートメチル基など)の数は、複数(例えば、2〜4)であればよく、通常2〜3である。なお、イソシアネート基(又はその連結基)の置換位置は、特に限定されないが、通常、架橋環式炭化水素の橋頭位であってもよい。例えば、ノルボルナン環では、2,3,5,6,7位の少なくとも2つの炭素原子(例えば、2および5位、2および6位など)に置換している場合が多い。イソシアネート基としては、例えば、ノルボルネンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネートメチル、ビシクロヘプタントリイソシアネート、ジイソシアナートメチルビシクロヘプタン、ジ(イソシアナートメチル)トリシクロデカン等が挙げられる。
これらのポリイソシアネートの誘導体としては、例えば、上記イソシアネート化合物の多量体(2量体、3量体、5量体、7量体、ウレチジンジオン、ウレイトンイミン、イソシヌレート変性体、ポリカルボジイミド等)、ウレタン変性体(例えば、上記イソシアネート化合物又は多量体におけるイソシアネート基の一部をモノオールやポリオールで変性又は反応したウレタン変性体など)、ビウレット変性体(例えば、上記イソシアネート化合物と水との反応により生成するビウレット変性体など)、アロファネート変性体(例えば、上記イソシアネート化合物と、モノオール又はポリオール成分との反応より生成するアロファネート変性体など)、ウレア変性体(例えば、上記イソシアネート化合物とジアミンとの反応により生成するウレア変性体など)、オキサジアジントリオン(例えば、上記イソシアネート化合物と炭酸ガス等との反応により生成するオキサジアジントリオンなど)等を挙げることができる。
これらのポリイソシアネートの誘導体のうち、より低温エージング性に優れ、耐侯試験での変色が少ないことから、脂肪族イソシアネート化合物の誘導体、例えば、イソシアヌレート変性体、アダクト変性体、アロファネート変性体が好ましく、未反応モノマーの含有量が少ないイソシアヌレート変性体がさらに好ましい。未反応モノマーの含有量の少ないイソシアヌレート変性体は、反応生成物を慣用の分離精製方法、例えば、薄膜蒸留や抽出などを用いて製造できる。
イソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基の含量は、1〜30重量%が好ましく、3〜25重量%がさらに好ましい。
イソシアネート化合物は単独でもよいし、2種以上でもよい。
ポリイソシアネートの誘導体の具体的商品としては、例えば、「コロネートL」、「コロネートHX」、「コロネートHXR」、「コロネートHL」、「コロネート2030」、「コロネート2031」、「ミリオネートMR」、「ミリオネートMTL」(商品名、日本ポリウレタン株式会社製)、「タケネートD−102」、「タケネートD−110N」、「タケネートD−170N」、「タケネートD−200」、「タケネートD−202」、「タケネート300S」、「タケネート500」(商品名、武田薬品株式会社製)、「スミジュールN3300」、「スミジュール44S」、「スミジュールPF」、「スミジュールL」、「スミジュールN」、「デスモジュールL」、「デスモジュールIL」、「デスモジュールN」、「デスモジュールHL」、「デスモジュールT65」、「デスモジュール15」、「デスモジュールR」、「デスモジュールRF」、「デスモジュールSL」、「デスモジュールZ4273」(商品名、住化バイエルウレタン株式会社製)等が挙げられる。
脂肪族イソシアネート化合物の誘導体の中でも、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)の誘導体は、イソシアネート基の反応性に差が小さくて反応性に優れるためエージング温度を低くしやすく、また入手しやすいために、特に好ましい。
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)の誘導体の具体的商品としては、「コロネートHX」、「コロネートHXR」、「コロネートHL」(商品名、日本ポリウレタン株式会社製)、「タケネートD−170N」(商品名、三井化学株式会社製)、「スミジュールN3300」(商品名、住化バイエルウレタン株式会社製)等が挙げられる。
液(A)がイソシアネート化合物の溶液である場合の有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、塩化メチレン、テトラヒドロフラン等の有機溶剤を挙げることができ、これらは単独でもよいし、2種以上でもよい。中でも、より塗布性に優れる2液性ポリウレタン系接着剤となることから、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、塩化メチレンが好ましく、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトンがさらに好ましい。
液(A)中のイソシアネート化合物の濃度は、塗布性に優れる2液性ポリウレタン系接着剤となることから1〜100重量%が好ましく、10〜100重量%がさらに好ましい。
液(A)の製造方法としては、特に制限は無く公知の方法を用いることができ、例えば、イソシアネート化合物、有機溶剤を室温混合する方法、加熱混合する方法等が挙げられ、室温混合する方法が好ましく用いられる。
ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)(以下単に、液(B)と称する場合もある)は、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液であれば如何なるものを用いることもでき、例えば、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体と有機溶剤を含む溶液、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体と水の懸濁液、液状ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体等を挙げることができ、その中でも塗布性に優れる2液性ポリウレタン系接着剤となることからケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体と有機溶剤を含む溶液であることが好ましい。
液(B)に含まれるケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体としては、例えば、エチレン残基単位及びビニルアルコール残基単位の共重合体、エチレン残基単位、ビニルアルコール残基単位及び酢酸ビニル残基単位の共重合体等を挙げることができ、これら共重合体であれば制限は無く用いることができる。これらの中でも、より接着強度に優れる2液性ポリウレタン系接着剤となることから、ビニルアルコール残基単位は、0.01〜10モル%が好ましく、0.1〜5.0モル%がさらに好ましい。また、同様により接着強度に優れた2液性ポリウレタン系接着剤となることから、酢酸ビニル残基単位は、15〜80重量%が好ましく、より塗布性にも優れる2液性ポリウレタン系接着剤となることから、20〜50重量%がさらに好ましく、20〜45重量%が特に好ましい。
ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体は、メルトフローレイト(MFRと記すこともある。)が1〜20000g/10分であることが好ましく、10〜3000g/10分であることがさらに好ましい。
ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体は、例えば、高圧重合法、エマルジョン重合法または溶液重合法により製造されたエチレン−酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル残基単位を加水分解し、ビニルアルコール残基単位にケン化することにより得ることができる。この際、例えば、高圧法により製造されたエチレン−酢酸ビニル共重合体を加水分解する方法としては、アルカリ又は酸を触媒として加水分解反応を行う方法を挙げることができ、具体的には良溶媒にエチレン−酢酸ビニル共重合体を溶解させて均一系で反応を行う均一ケン化法、メタノール、エタノールのような貧溶媒中でペレット又は粉体のまま不均一系で反応を行う不均一ケン化法等が挙げられる。また、このようなケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体の具体的商品としては、例えば、「メルセンH 6410M」、「メルセンH 6210M」、「メルセンH H6960」、「メルセンH 3051R」(商品名、東ソー株式会社製)等が挙げられる。
液(B)を構成する場合もある有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、塩化メチレン、テトラヒドロフラン等の有機溶剤を挙げることができ、これらは単独でもよいし、2種以上でもよい。そして、より塗布性に優れる2液性ポリウレタン系接着剤となることから、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、塩化メチレンが好ましく、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトンがさらに好ましい。
液(B)中のケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体の濃度は、塗布性に優れる2液性ポリウレタン系接着剤となることから1〜90重量%が好ましく、10〜75重量%がさらに好ましい。
液(B)を製造するには、特に制限は無く公知の方法を用いることができ、例えば、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体、有機溶剤を室温混合する方法、加熱混合する方法等が挙げられ、溶解が早いことから加熱混合する方法が好ましく用いられる。加熱混合する際の温度は30〜150℃が好ましく、50〜120℃がさらに好ましい。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)を混合配合することにより接着剤として作用するものであり、その際の配合比は接着剤として作用することが可能であれば如何なるものでもよく、より接着性に優れるものとなることからイソシアネート化合物を含む液(A)の量は、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)100重量部に対し、0.01〜150重量部であることが好ましく、0.1〜100重量部であることがさらに好ましく、0.1〜60重量部であることが特に好ましい。
そして、これらを混合配合する際に、特に制限は無く公知の方法を用いることができ、例えば、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)を室温混合する方法、加熱混合する方法等が挙げられ、室温混合する方法が好ましく用いられる。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)の合計100重量部に対して、シランカップリング剤(C)1〜10,000ppm(0.0001〜1重量部)を含有するものである。
シランカップリング剤(C)は、基材と金属との接着性を改良し、耐久性を向上するものであればいかなるものを用いることができ、シランカップリング剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、ビニル系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリング剤、メタクリル系シランカップリング剤、アミノ系シランカップリング剤、アリル系シランカップリング剤、イソシアネート系シランカップリング剤等を挙げることができる。
ビニル系シランカップリング剤としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2-メトキシエトキシ)シラン、ビニルメチルジメトキシシランなどを挙げることができる。
エポキシ系シランカップリング剤としては、例えば、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等を挙げることができる。
メタクリル系シランカップリング剤としては、例えば、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等を挙げることができる。
アミノ系シランカップリング剤としては、例えば、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等を挙げることができる。
アリル系シランカップリング剤としては、例えば、アリルトリメトキシシラン等を挙げることができる。
イソシアネート系シランカップリング剤としては、例えば、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン等を挙げることができる。
より金属との接着性に優れ、耐久性に優れる接着剤が得られることから、エポキシ系シランカップリング剤、メタクリル系シランカップリング剤、アミノ系シランカップリング剤、イソシアネート系シランカップリング剤が好ましい。
このようなシランカップリング剤の具体的商品としては、例えば、「KBM−403」、「KBM−903」、「KBM−503」、「KBE−403」、「KBE−9007」(商品名、信越シリコーン社製)等を挙げることができる。
シランカップリング剤(C)の含有量としては、液(A)と液(B)の合計100重量部に対して、1〜10,000ppmであり、得られる2液性ポリウレタン系接着剤の接着性と耐久性がより向上することから、10〜10,000ppmが好ましく、50〜5,000ppmがさらに好ましい。シランカップリング剤が10,000ppmを超えると接着剤と基材の間に析出し、接着性能が低下する場合がある。また、シランカップリング剤の1ppm未満であると、金属との接着性の改良効果が得られないことがある。
シランカップリング剤(C)は、1種類でもよく、または2種類以上でもよい。
シランカップリング剤(C)は、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)を混合配合する際に添加すればよい。より簡便な取り扱いが可能となることから、シランカップリング剤(C)は、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)の少なくとも一方に配合しておく(含ませておく)ことが好ましい。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、混合配合し、接着剤として作用する際には、その速乾性を高め、接着層の発泡を少なくするために、ウレタン化反応触媒(D)を含有することが好ましい。ウレタン化反応触媒(D)としては、特に、Fe、Mn、Zr、Th、Ti、Ni、Alを含む有機金属化合物触媒(d1)、酸ブロックされた第3級アミン触媒(d2)が好ましい。
Fe、Mn、Zr、Th、Ti、Ni、Alを含む有機金属化合物触媒(d1)は、化合物中に錫を使用していないため有機錫化合物による有害性に関係なく、低温でのエージング性に優れる。
Fe、Mn、Zr、Th、Ti、Ni、Alを含む有機金属化合物触媒(d1)は、ウレタン化反応に触媒として通常用いられる化合物であればいずれでも構わないが、例えば、Fe、Mn、Zr、Th、Ti、Ni、Alを含むアルコキシド化合物、キレート化合物、アシレート化合物等を挙げることができる。
アルコキシド化合物としては、例えば、チタンテトライソプロポキシド、チタンテトラノルマルブトキシド、チタンテトラ−2−エチルヘキソキシド、チタンブトシキドダイマー、ジルコニウムテトラノルマルプロポキシド、ジルコニウムテトラノルマルブトキシド等を挙げることができる。
キレート化合物としては、例えば、チタンテトラアセチルアセトネート、チタンジイソプロポキシビス(アセチルアセトネート)、チタンジオクチロキシビス(オクチレンブリコレート)、チタンジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)、チタンジイソポロポキシビス(トリエタノールアミネート)、チタンラクテートアンモニウム塩、チタンラクテート、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート、ジルコニウムジブトキシビス(エチルアセトアセテート)、ジルコニウムトリブトキシモノアセチルアセトネート、アセチルアセトン酸第二鉄、アセチルアセトン酸ニッケル、アセチルアセトン酸アルミニウム、アセチルアセトン酸マンガン等を挙げることができる。
アシレート化合物としては、例えば、ジルコニウムトリブトキシモノステアレート等を挙げることができる。
このような有機金属化合物触媒の具体的商品としては、例えば、「オルガチックスTA−30」、「オルガチックスTC−750」、「オルガチックスTC−400」、「オルガチックスZC−580」、「オルガチックスZC−700」(商品名、マツモトファインケミカル製)、「K−KAT4205」、「K−KAT5218」(商品名、キングインダストリーズ製)等を挙げることができる。
酸ブロックされた第3級アミン触媒(d2)は、ウレタン反応に触媒として通常用いられる第3級アミン触媒に酸でブロックした化合物であればいずれでも構わない。特に、酸ブロックされた第3級アミン触媒(d2)は、酸ブロックしていない第3級アミン触媒よりもポットライフが長くて加工性に優れ、後述するドライラミネートした場合に乾燥で加熱したときにブロックした酸と第3級アミン触媒が解離してウレタン化触媒能力を発揮するため、好ましい。
第3級アミンとしては、例えば、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N′,N″,N″−ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N′,N″,N″−ペンタメチル−(3−アミノプロピル)エチレンジアミン、N,N,N′,N″,N″−ペンタメチルジプロピレントリアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルグアニジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5、1,5−ジアザビシクロ[4.4,0]デセン−5、トリエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N−メチル−N′−(2−ジメチルアミノエチル)ピペラジン、N,N′−ジメチルピペラジン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1−イソブチル−2−メチルイミダゾール、1−ジメチルアミノプロピルイミダゾール等の第3級アミン化合物類が挙げられる。
第3級アミンをブロックする酸として、酸ブロック第3級アミン触媒を構成できるものであれば、特に限定するものではないが、例えば、脂肪族カルボン酸、脂肪族不飽和ジカルボン酸、芳香族カルボン酸、フェノール性水酸基を持つ芳香族化合物、トリアゾール化合物、ピラゾール化合物、チアゾール化合物等が挙げられる。
脂肪族カルボン酸としては、特に限定するものではないが、例えば、蟻酸、メタン酸、エタン酸、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカ酸、ドデカン酸、2−エチルヘキサン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカジオイック酸、デカンジカルボン酸、1,11−ウンデカジカルボキシリック酸、1,12−ドデカンジカルボキシリック酸、ヘキサデカンジオイック酸、シュウ酸、マロン酸等が挙げられる。
脂肪族不飽和カルボン酸としては、特に限定するものではないが、例えば、アクリル酸、クロトン酸、ビニル酢酸、メタクリル酸、チグリン酸、イソクロトン酸、プロピオル酸、アンゲリカ酸、イサニン酸、ウンデシレン酸、エライジン酸、エルカ酸、ベヘノール酸、ブラシジン酸、プロピオル酸、ベヘノール酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、リシネライジン酸、リシノール酸、2−クロロアクリル酸、3−クロロアクリル酸、2−アミノ−3−ブテン酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ−4−ヘキシン酸(アセト酢酸)等が挙げられる。
芳香族カルボン酸としては、特に限定するものではないが、例えば、安息香酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、2−ヒドロキシイソフタル酸、4−ヒドロキシイソフタル酸、5−ヒドロキシイソフタル酸、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸等が挙げられる。
フェノール性水酸基を持つ芳香族化合物としては、特に限定するものではないが、例えば、フェノール、トリメチルフェノール、o−アミノフェノール、p−オクチルフェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール等が挙げられる。
トリアゾール化合物としては、特に限定するものではないが、例えば、1,2,4−トリアゾール、1,2,3−トリアゾール、ベンゾトリアゾール、4−メチル−ベンゾトリアゾール、5−メチル−ベンズトリアゾール、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール、3−メチル−1,2,4−トリアゾール、1−メチル−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジアミノ−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジブロモ−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジクロロ−1,2,4−トリアゾール、4−フェニル−1,2,4−トリアゾール、5−フェニル−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−5−フェニル−1,2,4−トリアゾール、3−(2−アミノエチル)−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−5−(4−ピリジル)−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−5−(4−ピリジル)−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−5−(2−アミノエチル)−1,2,4−トリアゾール等が挙げられる。
ピラゾール化合物としては、特に限定するものではないが、例えば、ピラゾール、4−ブロモピラゾール、4−アミノピラゾール、3−ブチルピラゾール、4−ニトロピラゾール、4−クロロピラゾール、3−メチルピラゾール、4−メチルピラゾール、5−メチルピラゾール、3−ペンチルピラゾール、3−フェニルピラゾール、3−プロピルピラゾール、3−アミノ−4−フェニルピラゾール、3−アミノ−5−フェニルピラゾール、4−アミノ−5−フェニルピラゾール、3,5−ジメチルピラゾール、3−メチル−4−クロロピラゾール、3−クロロ−4−メチルピラゾール、4−アミノ−3,5−ジメチルピラゾール、4−ブロモ−3,5−ジメチルピラゾール、3−メチル−4−アミノ−ピラゾール等が挙げられる。
チアゾール化合物としては、特に限定するものではないが、例えば、チアゾール、2−アミノチアゾール、2−ニトロチアゾール、2−メチルチアゾール、4−アミノチアゾール、4−アミノチアゾール、4−メチルチアゾール、2,4−ジメチルチアゾール、4,5−ジメチルチアゾール、2−アミノ−5−ニトロチアゾール、2−ブロモ−5−ニトロチアゾール、2−アミノ−5−クロロチアゾール、2−アミノ−4−フェニルチアゾール、4−メチル−5−ビニルチアゾール等が挙げられる。
ウレタン化触媒活性が高く、ポットライフが長くて、気泡の発生が少ないことから、トリエチレンジアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5の酸ブロックされた第3級アミン触媒が特に好ましい。
このような酸ブロックされた第3級アミン触媒(d2)の具体的商品名としては、例えば、「TOYOCAT DB30」、「TOYOCAT F22」、「TOYOCAT TF」(商品名、東ソー株式会社製)、「U−CAT SA1」、「U−CAT 102」、「U-CAT 1102」(商品名、サンアプロ株式会社製)等を挙げることができる。
ウレタン化反応触媒(D)の含有量としては、得られる2液性ポリウレタン系接着剤の速乾性が向上することから、2液性ポリウレタン系接着剤100重量部に対して、0.1〜10,000ppmが好ましく、1〜1000ppmがさらに好ましく、5〜500ppmが特に好ましい。触媒量は使用する触媒の活性により異なるが、ウレタン化反応を完結させるのに必要な量が好適に使用される。
ウレタン化反応触媒(D)は、1種類でもよく、または2種類以上でもよい。
ウレタン化反応触媒(D)は、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)を混合配合する際に添加すればよい。より簡便な取り扱いが可能となることから、ウレタン化反応触媒(D)は、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)の少なくとも一方に配合しておく(含ませておく)ことが好ましい。
ウレタン化反応触媒(D)は、2液性ポリウレタン系接着剤への添加量が少ないことから、分散、均一混合性、作業性に優れるため、液状にした化合物が望ましい。更に、作業性と均一混合性に優れることから、有機溶媒等で希釈した溶液が好ましい。このような有機溶媒として、例えば、エタノール、ブタノール、イソプロピルアルコール、プロパノール、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、塩化メチレン等を挙げることができ、これらは単独でもよいし、2種以上でもよい。本発明の効果を損なわない範囲で、これら以外の液体を用いても特に構わない。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、酸化劣化及び熱劣化を防止させ、耐久性を向上させるために、酸化防止剤(E)を含有することが好ましい。酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、ビタミンE系酸化防止剤等が挙げられ、フェノール系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤が、熱劣化防止の観点から好ましい。特に、フェノール系酸化防止剤は、耐熱性を向上させ、加水分解性が殆どなくて、接着剤や基材への影響が少ないため、好ましい。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、レスヒンダートフェノール系酸化防止剤、セミヒンダートフェノール系酸化防止剤、ヒンダートフェノール系酸化防止剤等が挙げられる。立体障害性が高く、イソシアネートと反応性が低いことから、セミヒンダートフェノール系酸化防止剤、ヒンダートフェノール系酸化防止剤が特に好ましい。
このようなフェノール系酸化防止剤の具体的商品としては、例えば、「イルガノックス1076」、「イルガノックス1010」(商品名、BASF製)、「スミライザーGA−80」(商品名、住友化学製)「アデカスタブAO−20」(商品名、ADEKA製)等を挙げることができる。
酸化防止剤の含有量としては、得られる2液性ポリウレタン系接着剤の耐久性がより向上することから、2液性ポリウレタン系接着剤100重量部に対して、0.001〜2重量部が好ましく、0.001〜1重量部がさらに好ましく、0.005〜0.5重量部が特に好ましい。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、本発明の効果を損なわない範囲で各種添加剤を含有していても良い。各種添加剤としては、例えば、染料、有機顔料、無機顔料、無機補強剤、可塑剤、アクリル加工助剤等の加工助剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、ワックス、結晶核剤、可塑剤、離型剤、加水分解防止剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、防曇剤、防徽剤、防錆剤、イオントラップ剤、難燃剤、難燃助剤、無機充填材、有機充填材等を挙げることができる。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、各種フィルム、シート、成形体、発泡体のラミネート接着等の接着に有用であり、特にポリエステルフィルム用接着剤として優れた接着性を発揮するものであり、特にラミネート用接着剤に好ましい。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、例えば、樹脂フィルム、発泡体、布、不織布、合成繊維、合成皮革、皮革、金属、金属酸化物、ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紙、木材、ガラス、石材、陶器、磁器からなる群から選ばれる基材層を貼り合わせることにより積層体を構成することが可能であり、中でも、利用範囲の広い積層体が得られることから樹脂フィルムとの積層体が好ましい。
樹脂フィルムとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、4−フッ化エチレン−パークロロアルコキシ共重合体、4−フッ化エチレン−6−フッ化プロピレン共重合体、2−エチレン−4−フッ化エチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニルなどのフッ素樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリエチレン系樹脂鹸化物フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂フィルム等を挙げることができる。そして、中でも耐熱性、耐久性に優れることからポリエステルフィルム、フッ素樹脂フィルムが好ましく、特にポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフッ化ビニル樹脂フィルムが好ましい。
また、樹脂フィルムは、表面にシリコン処理、アクリル樹脂等のハードコート処理、易接着処理を施したり、アルミニウム、酸化アルミニウム及び/又は酸化ケイ素等の金属及び/又は金属酸化物の蒸着処理を行っても良い。金属としては、例えば、アルミニウム、銅、ステンレスなどの金属箔、金属フィルム、金属シートなどの各種フィルム、必要に応じてこれら金属素材上にポリマーコーティングを施したもの、無機コーティングを施したもの等を例示することができる。
発泡体としては、例えば、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、フェノール樹脂発泡体、ポリウレタン発泡体等を挙げることができる。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤を用いて積層体を製造する際には、例えば、多層ドライラミネート成形法を挙げることができる。積層体の各層の接着強度を高めることができることから、ドライラミネート法により貼り合せて積層体とした後、エージングすることが好ましい。エージング温度としては、接着強度、耐久性等に優れ、更に外観も良くなることから、10〜60℃が好ましく、10〜45℃が特に好ましい。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、例えば、レジャーシート、テント、ビニールハウス、ベランダ用シート、雨合羽、雨傘、幌、防水布、自動車用カバーシート、建築用カバーシート、太陽電池保護シート等屋外環境で使用される屋外用積層体の積層に好適に用いられる。また、バリアフィルム、レトルト等の食品、飲料、医薬品および医薬部外品などの各種の産業分野における包装用積層体の積層にも好適に用いられる。
また、本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、例えば、ポリエステルフィルム、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等の無機物を蒸着したポリエステルフィルム、フッ素系樹脂フィルム、アルミニウムシート等を接着することにより太陽電池用保護シートとすることが可能である。中でも、太陽電池モジュール内部への透湿性を低減し、太陽電池セルの劣化を防止することから、ポリエステルフィルムと、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等の無機物を蒸着したポリエステルフィルム、アルミニウムシートを本発明の2液性ポリウレタン系接着剤で接着した積層体を含む太陽電池保護シートが好ましい。
太陽電池保護シートは、太陽光が入射する太陽電池モジュールの表面の保護に用いる太陽電池用表面保護シート、太陽電池モジュールの裏面の保護に用いる太陽電池用バックシートとして用いることが好ましい。本発明の太陽電池用保護シートを用いた太陽電池モジュールの構成としては、例えば、表面保護シート/封止膜/太陽電池セル/封止膜/バックシート、表面ガラス/封止膜/太陽電池セル/封止膜/バックシート、表面保護シート/封止膜/太陽電池セル/裏面ガラス、表面ガラス/太陽電池セル/封止膜/バックシート等を挙げることができる。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、低温でのエージング性と加工性、作業性に優れ、さらに接着性、耐久性に優れており、様々な分野で有用である。
以下に実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明するが、これらは本発明の理解を助けるための例であって本発明はこれらの実施例により何等の制限を受けるものではない。尚、用いた試薬等は断りのない限り市販品を用いた。
(試薬等)
実施例、比較例の中で用いた試薬等は、以下の略号を用いて表す。
<エチレン−酢酸ビニル共重合体>
EVA−1:ウルトラセン(登録商標)760(酢酸ビニル残基単位含量42重量%、MFR=70g/10分)、東ソー株式会社製
EVA−2:ウルトラセン(登録商標)722(酢酸ビニル残基単位含量28重量%、MFR=400g/10分)、東ソー株式会社製
EVA−3:ウルトラセン(登録商標)726(酢酸ビニル残基単位含量31重量%、MFR=700g/10分)、東ソー株式会社製
<イソシアネート化合物を含む液>
イソシアネート化合物溶液(A1):(商品名)コロネートL(トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンからなるアダクト体の酢酸エチル溶液、イソシアネート含量13.4重量%)、日本ポリウレタン工業株式会社製
イソシアネート化合物溶液(A2):(商品名)コロネートHXR(ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体、イソシアネート含量21.8wt%)、日本ポリウレタン工業株式会社製
イソシアネート化合物溶液(A3):(商品名)コロネートHL(ヘキサメチレンジイソシアネートの変性体の酢酸エチル溶液、イソシアネート含量12.5wt%)、日本ポリウレタン工業株式会社製
<シランカップリング剤>
C1:(商品名)KBM−403(3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)信越シリコーン株式会社製
C2:(商品名)KBM−503(3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)信越シリコーン株式会社製
C3:(商品名)KBE−9007(3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン)信越シリコーン株式会社製
C4:(商品名)KBM−903(3-アミノプロピルトリメトキシシラン)信越シリコーン株式会社製
<ウレタン化反応触媒>
D1:(商品名)オルガチックスTC−750(チタンジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート))、マツモトファインケミカル株式会社製
D2:(商品名)TOYOCAT TF(酸ブロック第3級アミン系触媒)、東ソー株式会社製
D3:(商品名)TOYOCAT DB30(酸ブロック第3級アミン系触媒;東ソー株式会社製)を10wt%になるように酢酸エチルで希釈して用いた。
<酸化防止剤>
E1:(商品名)AO−50(フェノール系酸化防止剤)株式会社ADEKA製
<基材>
PET−1:ポリエチレンテレフタレートフィルム、メリネックス(登録商標)タイプS(厚み:100μm),帝人デュポンフィルム株式会社製
AL−1:アルミニウム箔A−1N30H18(厚み:100μm)、東洋アルミニウム株式会社製
ALPET−1:アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アタックVM−PET MSAA(厚み:12μm)、株式会社メイワパックス製
<封止膜>
エチレン−酢酸ビニル共重合体としてEVA−3を100重量部、架橋剤として1,1−ジ(tert−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを2重量部、架橋助剤としてトリアリルイソシアヌレートを2重量部、シランカップリング剤としてγ−メタクリロプロピルトリメトキシシランを0.5重量部配合し、温度100℃に設定した8インチロールにて溶融混練しシートを得た。
得られたシートを圧縮成形して厚さ0.5mmの封止膜を作製した。圧縮成形は、100℃で120秒間加熱した後、30℃で300秒間冷却して行った。
(物性試験法)
<接着強度>
積層体を25mm幅に切り出して、引張試験機((商品名)テンシロンRTE−1210、オリエンテック製)を用いてT型剥離強度を測定し、接着強度とした。
<湿熱試験>
高温高湿器((商品名)ETAC HI FLEX FX4200、楠本化成株式会社製)を用いて、温度85℃、相対湿度85%RHの条件で試験片を1,500時間放置した。
<耐侯試験>
カーボンアーク型促進耐侯試験機(商品名 スガ試験機製)を用いて、ブラックパネル温度63℃、120分サイクル(102分照射、18分照射と水の噴霧)の条件で試験片を500時間照射し、外観と色調の変化を調べた。
実施例1
2リットルの撹拌翼付きオートクレーブに、メタノールを1000ml、EVA−1を300g、ナトリウムメトキシドを13.4g入れ、50℃に加温して0.5時間ケン化反応を行った。反応後内容物をろ過し、メタノールで洗浄した後、中和、水洗、真空乾燥してケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAOH−1と記す。)を得た。EVAOH−1は、酢酸ビニル残基単位含量38重量%、ビニルアルコール残基単位2.2モル%、MFR=71g/10分であった。
0.5リットルのセパラブルフラスコに、トルエンを124g、EVAOH−1を41g入れ、撹拌しながら約110℃に加温して1時間かけて溶解し、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B1)を得た。
そして、表1に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B1)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A1)を1.5重量部、シランカップリング剤(C1)を1500ppm、ウレタン化触媒溶液(D3)を7500ppmの比率で混合して2液性ポリウレタン系接着剤を調製した。
Figure 2014125632
スピンコーター((商品名)1H−DX、ミカサ株式会社製)を用いて、得られた2液性ポリウレタン系接着剤を基材であるPET−1に塗布し、乾燥機((商品名)SPH−101、エスペック株式会社製)に入れて100℃で1分間乾燥後、別の基材であるPET−1と貼り合せて積層体P1を得た。同様にして、得られた接着剤をアルミニウムシートAL−1に塗布し、別の基材であるAL−1と貼り合せて積層体L1を得た。
得られた積層体P1とL1を60℃で1週間エージングした後、初期の接着強度を測定した。結果を表2に示す。得られた積層体は、優れた接着強度を示した。得られた積層体P1とL1の湿熱試験を行い、湿熱試験後の接着強度を測定した。湿熱試験後の積層体の外観に剥離や膨れ等の異常は無く、接着強度は初期の接着強度の80%以上を示し、得られた積層体は優れた耐湿熱性を示した。得られた積層体P1で耐侯試験を実施したところ、イソシアネート化合物溶液に芳香族系イソシアネートを用いたため僅かながら黄色に変色したが、外観と接着性能に問題がなかったため、実用上問題はなかった。
Figure 2014125632
実施例2
2リットルの撹拌翼付きオートクレーブに、メタノールを1000ml、EVA−1を300g、水酸化ナトリウムを6g入れ、40℃に加温して0.5時間ケン化反応を行った。反応後内容物をろ過し、メタノールで洗浄した後、中和、水洗、真空乾燥してケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAOH−2と記す。)を得た。EVAOH−2は、酢酸ビニル残基単位含量40重量%、ビニルアルコール残基単位1モル%、MFR=70g/10分であった。
0.5リットルのセパラブルフラスコに、トルエンを114g、得られたEVAOH−2を49g入れ、撹拌しながら約110℃に加温して1時間かけて溶解し、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B2)を得た。
そして、表1に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B2)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2)を0.5重量部、シランカップリング剤(C1)を3500ppm、ウレタン化反応触媒溶液(D2)を300ppmとした以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を40℃として実施例1と同様の方法により評価を行った。評価結果を表2に示す。その結果、得られた接着剤は優れた接着強度、耐湿熱性、耐侯性を示した。
実施例3
2リットルの撹拌翼付きセパラブルフラスコに、メタノールを1000ml、EVA−2を300g、水酸化ナトリウムを6g入れ、45℃に加温して6時間ケン化反応を行った。反応後内容物をろ過し、メタノールで洗浄した後、中和、水洗、真空乾燥してケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAOH−3と記す。)を得た。EVAOH−3は、酢酸ビニル残基単位含量27重量%、ビニルアルコール残基単位モル0.5%、MFR=395g/10分であった。
0.5リットルのセパラブルフラスコに、トルエンを142g、得られたEVAOH−3を25g入れ、撹拌しながら約110℃に加温して1時間かけて溶解し、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B3)を得た。
そして、表1に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B3)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2)を0.2重量部、シランカップリング剤(C1)を1000ppm、ウレタン化反応触媒溶液(D3)を3000ppmとした以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を23℃とした以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。評価結果を表2に示す。その結果、得られた接着剤は優れた接着強度、耐湿熱性、耐侯性を示した。
実施例4
2リットルの撹拌翼付きオートクレーブに、メタノールを1000ml、EVA−3を300g、水酸化ナトリウムを6g入れ、40℃に加温して3時間ケン化反応を行った。反応後内容物をろ過し、メタノールで洗浄した後、中和、水洗、真空乾燥してケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAOH−4と記す。)を得た。EVAOH−4は、酢酸ビニル残基単位含量30重量%、ビニルアルコール残基単位モル1%、MFR=720g/10分であった。
0.5リットルのセパラブルフラスコに、トルエンを144g、得られたEVAOH−4を16g入れ、撹拌しながら約110℃に加温して1時間かけて溶解し、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B4)を得た。
0.5リットルのセパラブルフラスコに、トルエン180g、イソシアネート化合物溶液(A2)を20g入れ、窒素雰囲気下で攪拌し、イソシアネート化合物溶液(A2a)を得た。
そして、表1に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B4)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2a)を1重量部、シランカップリング剤(C2)を500ppm、ウレタン化反応触媒溶液(D1)を5ppmとした以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を40℃とした以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。評価結果を表2に示す。その結果、得られた接着剤は優れた接着強度、耐湿熱性、耐侯性を示した。
実施例5
表1に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B3)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A3)を0.9重量部、シランカップリング剤(C3)を1000ppm、ウレタン化反応触媒溶液(D1)を10ppmとした以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を40℃とした以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。評価結果を表2に示す。その結果、得られた接着剤は優れた接着強度、耐湿熱性、耐侯性を示した。
実施例6
表1に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B3)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2a)を3重量部、シランカップリング剤(C4)を1000ppmとし、ウレタン化反応触媒を使用しなかった以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を40℃とした以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。評価結果を表2に示す。その結果、得られた接着剤は優れた接着強度、耐湿熱性、耐侯性を示した。
実施例7
表1に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B2)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2a)を30重量部、シランカップリング剤(C2)を7000ppm、ウレタン化反応触媒溶液(D2)を500ppmとした以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を23℃とした以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。評価結果を表2に示す。その結果、得られた接着剤は優れた接着強度、耐湿熱性、耐侯性を示した。
実施例8
表1に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B2)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2a)を12重量部、シランカップリング剤(C1)を2000ppm、ウレタン化反応触媒溶液(D1)を100ppmとした以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を23℃とした以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。評価結果を表2に示す。その結果、得られた接着剤は優れた接着強度、耐湿熱性、耐侯性を示した。
実施例9
表1に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B1)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2)を4.5重量部、シランカップリング剤(C2)を2000ppm、ウレタン化反応触媒溶液(D2)を150ppmとした以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を23℃とした以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。評価結果を表2に示す。その結果、得られた接着剤は優れた接着強度、耐湿熱性、耐侯性を示した。
実施例10
表1に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B2)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2a)を16重量部、シランカップリング剤(C4)を3000ppm、ウレタン化反応触媒溶液(D2)を600ppm、酸化防止剤E1を0.01重量部とした以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を23℃とした以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。評価結果を表2に示す。その結果、得られた接着剤は優れた接着強度、耐湿熱性、耐侯性を示した。
比較例1
0.5リットルのセパラブルフラスコに、トルエンを108g、EVA−2を27g入れ、撹拌しながら約110℃に加温して1時間かけて溶解し、エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(EVA溶液)を得た。
そして、表3に示す通り、EVA溶液を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2)を4重量部、シランカップリング剤(C1)を1000ppmとし、ウレタン化反応触媒を使用しなかった以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を23℃とした以外は、実施例1と同様の方法により積層体とし評価を行った。評価結果を表4に示す。初期の接着強度が劣るものであった。また、得られた積層体の湿熱試験を行った。接着剤にケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液を使用していないため、耐熱性が劣り、湿熱試験後の接着層が部分的に剥がれて外観に異常を示した。
Figure 2014125632
Figure 2014125632
比較例2
表3に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B1)を100重量部、シランカップリング剤(C1)を1000ppmとし、イソシアネート化合物溶液を使用しなかった以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を23℃とした以外は、実施例1と同様の方法により積層体とし評価を行った。評価結果を表4に示す。接着剤にイソシアネート化合物を使用していないため接着強さと耐熱性が劣り、湿熱試験後の接着層が部分的に剥がれて外観に異常を示した。
比較例3
表3に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B1)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2)を4重量部、ウレタン化反応触媒溶液(D2)を300ppmとし、シランカップリング剤を使用しなかった以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を23℃とした以外は、実施例1と同様の方法により積層体とし評価を行った。評価結果を表4に示す。初期の接着強さは十分な強さであったが、接着剤にシランカップリング剤が用いられていないため、湿熱試験後の接着強度が劣るものであった。
比較例4
表3に示す通り、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B1)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2)を4重量部、シランカップリング剤(C1)を20000ppm、ウレタン化反応触媒溶液(D2)を300ppmとした以外は、実施例1と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、エージング温度を23℃とした以外は、実施例1と同様の方法により積層体とし評価を行った。評価結果を表4に示す。シランカップリング剤の添加量が多いために、初期の接着強さは低下し劣るものであった。
実施例11
予め、ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B4)100重量部に、シランカップリング剤(C4)500ppmの比率で混合して液(B4+C4)を調製した。
そして、ラミネートする直前に、液(B4+C4)100重量部とイソシアネート化合物溶液(A2)0.4重量部の比率で混合して2液性ポリウレタン系接着剤を調整した。
得られた2液性ポリウレタン系接着剤をラミネート用接着剤として用い、コーター((商品名)INVEXパイロットコーター、井上金属工業株式会社製)により基材であるPET−1とAL−1を貼り合せ積層体を得た。乾燥温度は80℃、エージングは40℃で1週間行った。
得られた積層体の初期の接着強度を測定したところ、24N/25mmであり、優れた接着強度を示した。また、得られた積層体の湿熱試験を行い、湿熱試験後の接着強度を測定したところ、積層体の外観は良好で、接着強度は25N/25mmであり優れた耐湿熱性を示した。
実施例12
ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B4)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2a)を5重量部、シランカップリング剤(C3)を750ppm、ウレタン化反応触媒溶液(D3)を300ppmの比率で混合して2液性ポリウレタン系接着剤を調製した。
得られた2液性ポリウレタン系接着剤をラミネート用接着剤として用い、コーター((商品名)INVEXパイロットコーター、井上金属工業株式会社製)により基材であるPET−1とALPET−1のアルミ蒸着側を貼り合せ積層体を得た。乾燥温度は80℃、エージングは23℃で4日間行った。
得られた積層体の初期の接着強度を測定したところ、18N/25mmであり、優れた接着強度を示した。また、得られた積層体の湿熱試験を行い、湿熱試験後の接着強度を測定したところ、積層体の外観は良好で、接着強度は17N/25mmであり、優れた耐湿熱性を示した。
実施例13
実施例12で得られた積層体を太陽電池用保護シートとして用いた。下から、ガラス基板(北陸板硝子製)/封止膜/シリコンウェハー/封止膜/実施例4の積層体の順に重ねて、遠赤外加熱炉(テーピ熱学株式会社製)を用い、温度100℃で5分間仮接着した後、温度150℃に設定したオーブン中で20分間熱接着し、太陽電池相当の積層体を作製した。得られた太陽電池相当の積層体は、外観も良好であり、各層の接着性が良いものであった。
得られた太陽電池相当の積層体で湿熱試験を実施した。湿熱試験後の積層体の外観と色相に異常はなかった。
比較例5
ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体溶液(B4)を100重量部、イソシアネート化合物溶液(A2)を0.4重量部の比率で混合して2液性ポリウレタン系接着剤を調製した以外は、実施例11と同様の方法により2液性ポリウレタン系接着剤を調製し、積層体を得た。得られた積層体の初期の接着強度を測定したところ、14N/25mmであり十分な接着強度を示したが、湿熱試験後の接着強度を測定したところ、接着強度は5N/25mmと低下し、耐湿熱性が劣った。
本発明の2液性ポリウレタン系接着剤は、接着性、耐久性に優れており、様々な分野、特に、貼り合せて積層体とする分野において極めて有用である。

Claims (15)

  1. イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)を含有する2液性ポリウレタン系接着剤であって、イソシアネート化合物を含む液(A)とケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)合計100重量部に対して、シランカップリング剤(C)1〜10,000ppmを含有することを特徴とする2液性ポリウレタン系接着剤。
  2. シランカップリング剤(C)1〜10,000ppmが液(A),液(B)の少なくとも一方に含まれることを特徴とする請求項1に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  3. ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)100重量部に対して、イソシアネート化合物を含む液(A)0.01〜150重量部の割合であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  4. イソシアネート化合物を含む液(A)が、脂肪族イソシアネート化合物を含む液であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  5. イソシアネート化合物を含む液(A)が、脂肪族系イソシアネートのイソシアヌレート変性体を含む液であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  6. イソシアネート化合物を含む液(A)が、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体を含む液であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  7. ケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体を含む液(B)が、酢酸ビニル残基単位15〜80重量%を含有するケン化エチレン−酢酸ビニル共重合体の液であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの項に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  8. シランカップリング剤(C)が、エポキシ系シランカップリング剤、アミノ系シランカップリング剤、メタクリル系シランカップリング剤又はイソシアネート系シランカップリング剤であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかの項に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  9. ウレタン化反応触媒(D)を含有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかの項に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  10. ウレタン化反応触媒(D)が、Fe、Mn、Zr、Th、Ti、Ni、Alのいずれかの元素を含む有機金属化合物触媒(d1)及び/又は酸ブロックされた第3級アミン触媒(d2)を含むことを特徴とする請求項9に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  11. 酸化防止剤(E)を含有することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかの項に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  12. ラミネート用接着剤であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかの項に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  13. ポリエステルフィルム用の接着剤であることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかの項に記載の2液性ポリウレタン系接着剤。
  14. 請求項1〜請求項13のいずれかの項に記載の2液性ポリウレタン系接着剤により基材を接着してなることを特徴とする積層体。
  15. 請求項14に記載の積層体を含むことを特徴とする太陽電池用保護シート。
JP2012286144A 2012-12-27 2012-12-27 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シート Pending JP2014125632A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012286144A JP2014125632A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012286144A JP2014125632A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014125632A true JP2014125632A (ja) 2014-07-07

Family

ID=51405391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012286144A Pending JP2014125632A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014125632A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017213789A (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 株式会社麗光 透明ガスバリアフイルム、及びそれを使用した積層フイルム
JP7099593B1 (ja) 2021-06-30 2022-07-12 東洋インキScホールディングス株式会社 蓄電デバイス包装材用ポリウレタン接着剤、蓄電デバイス用包装材、蓄電デバイス用容器及び蓄電デバイス

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5037218B1 (ja) * 1969-09-16 1975-12-01
JPS5153541A (ja) * 1974-11-05 1976-05-12 Mitsui Polychemicals Ltd Tainetsutaisuisetsuchakuseinosugureta setsuchakuzaisoseibutsu
JPH03185087A (ja) * 1989-12-14 1991-08-13 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd 接着性樹脂組成物
JP2000044910A (ja) * 1998-08-03 2000-02-15 Taoka Chem Co Ltd ホットメルト接着剤組成物
JP2002003811A (ja) * 2000-06-20 2002-01-09 Sekisui Chem Co Ltd 2液型ウレタン系接着剤及びこの接着剤を用いるハニカムサンドイッチ構造パネルの製造方法
JP2012071419A (ja) * 2010-09-27 2012-04-12 Asahi Kasei E-Materials Corp 積層物
JP2012079902A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用積層部材
JP2012140581A (ja) * 2010-12-16 2012-07-26 Tosoh Corp 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体、及び太陽電池用バックシート
WO2012105220A1 (ja) * 2011-02-04 2012-08-09 東洋インキScホールディングス株式会社 ポリウレタン系接着剤、太陽電池保護シート用接着剤、及び太陽電池用裏面保護シート

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5037218B1 (ja) * 1969-09-16 1975-12-01
JPS5153541A (ja) * 1974-11-05 1976-05-12 Mitsui Polychemicals Ltd Tainetsutaisuisetsuchakuseinosugureta setsuchakuzaisoseibutsu
JPH03185087A (ja) * 1989-12-14 1991-08-13 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd 接着性樹脂組成物
JP2000044910A (ja) * 1998-08-03 2000-02-15 Taoka Chem Co Ltd ホットメルト接着剤組成物
JP2002003811A (ja) * 2000-06-20 2002-01-09 Sekisui Chem Co Ltd 2液型ウレタン系接着剤及びこの接着剤を用いるハニカムサンドイッチ構造パネルの製造方法
JP2012071419A (ja) * 2010-09-27 2012-04-12 Asahi Kasei E-Materials Corp 積層物
JP2012079902A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用積層部材
JP2012140581A (ja) * 2010-12-16 2012-07-26 Tosoh Corp 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体、及び太陽電池用バックシート
WO2012105220A1 (ja) * 2011-02-04 2012-08-09 東洋インキScホールディングス株式会社 ポリウレタン系接着剤、太陽電池保護シート用接着剤、及び太陽電池用裏面保護シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017213789A (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 株式会社麗光 透明ガスバリアフイルム、及びそれを使用した積層フイルム
JP7099593B1 (ja) 2021-06-30 2022-07-12 東洋インキScホールディングス株式会社 蓄電デバイス包装材用ポリウレタン接着剤、蓄電デバイス用包装材、蓄電デバイス用容器及び蓄電デバイス
JP2023006643A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 東洋インキScホールディングス株式会社 蓄電デバイス包装材用ポリウレタン接着剤、蓄電デバイス用包装材、蓄電デバイス用容器及び蓄電デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2308939B1 (en) Polyurethane adhesive for outdoor use
EP2218759B1 (en) Adhesive for laminate
KR101615514B1 (ko) 전지 포장재용 폴리우레탄 접착제, 전지용 포장재, 전지 용기 및 전지
EP3348593B1 (en) Blocked polyisocyanate composition, one-component coating composition, coating film, and coated article
JP5504848B2 (ja) 積層シート用接着剤組成物
EP2958724B1 (en) Internal mold release agents for polyurethane materials
US8907025B2 (en) Adhesive agent composition and laminated body
KR100918458B1 (ko) 라미네이트용 접착제
US9604436B2 (en) Thermoplastic polyurethane interlayer
KR20150058003A (ko) 우레탄계 점착제 및 이 점착제를 사용한 표면 보호 필름
KR101847153B1 (ko) 적층 시트용 접착제 조성물 및 태양 전지용 이면보호시트
CN110551474A (zh) 无溶剂聚氨酯接着剂、复合膜材及复合膜材的制备方法
JP5998660B2 (ja) 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体、及び太陽電池用保護シート
JP5796357B2 (ja) 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体、及び太陽電池用バックシート
JP2014125632A (ja) 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シート
JP5853449B2 (ja) 2液性ポリウレタン系コート剤、それを用いた積層体、及び太陽電池用バックシート
US6596819B2 (en) Polyisocyanate curing agent for laminate adhesive and process for production thereof
KR20130141556A (ko) 옥외용 우레탄 접착제
JP6849353B2 (ja) ブロックポリイソシアネート組成物、一液型コーティング組成物、塗膜、及び塗装物品
JP5867019B2 (ja) 接着剤組成物及び太陽電池用裏面保護シート
JP2021099915A (ja) 蓄電デバイス用包装材、蓄電デバイス用容器及び蓄電デバイス
JP2015109185A (ja) リチウムイオン電池用外装材
JP5899754B2 (ja) 易接着層組成物、及びそれを用いた易接着性裏面保護シート
JP2013253192A (ja) 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体、及び太陽電池用保護シート
JP6264944B2 (ja) 2液性ポリウレタン系接着剤、それを用いた積層体及び太陽電池用保護シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161031

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170307