JP2014125039A - 車両の上部車体構造 - Google Patents

車両の上部車体構造 Download PDF

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Abstract

【課題】衝突初期にはルーフレインフォースメントへ荷重入力させずに、ルーフレールのねじれ変形と曲げ変形とで側突荷重を受け止めた後、ルーフレインフォースメントへ低減された荷重、かつ曲げモーメントの小さい荷重を伝達することにより、ルーフレインフォースメントの座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない車両の上部車体構造を提供する。
【解決手段】ルーフレール4,4間に配設されたルーフパネル5と、ルーフパネル5下側において車幅方向に延びるルーフレインフォースメント14と、センタピラー6と、ルーフレインフォースメント14の車幅方向端部に結合されたガセット30とを備え、ルーフレインフォースメント14とガセット30とは、パネル接合部20に接合されておらず、ルーフレール4とガセット30とが離隔した離隔部31を形成、または、ルーフレール4とガセット30との連結部近傍に脆弱な脆弱部が形成されたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両の上部車体構造に関し、詳しくは、ルーフ部の左右両端部において車両の前後方向に延びる左右一対のルーフレールと、左右一対のルーフレール間に配設されたルーフパネルと、ルーフパネルの下部を車幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、車体側部において上下方向に延びるセンタピラーとを備えたような車両の上部車体構造に関する。
従来、上述例の車両の上部車体構造としては、次のような構造が知られている。
すなわち、車体のルーフ部の左右両端部に車両前後方向に延びるようにそれぞれ設けられ、車幅方向内側端部に、複数のパネルが互いに上下方向に重なって接合された断面凹部のパネル接合部(いわゆるモヒカン部)が形成された左右一対のルーフレールと、上記左右一対の両ルーフレール間に配設されたルーフパネルと、このルーフパネルの下側において車幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、該ルーフレインフォースメントと車両前後方向の重なる位置で、その上部がルーフレールに結合されると共に、下方へ延びるセンタピラーと、上述のルーフレインフォースメントの車幅方向端部に結合されたガセットと、を備えた車両の上部車体構造である。
この従来構造において、車両の側面衝突時には、センタピラーに対して側突荷重が入力されるので、該センタピラーからルーフレールにねじり荷重が伝達され、上述のパネル接合部(モヒカン部)は閉断面構造ではないため、このパネル接合部のスポット溶接が破断して、ルーフレール断面が潰れ、そのモーメントでルーフレインフォースメントのルーフ側部近傍で座屈する。これにより、センタピラー侵入量が増加する懸念があった。
上述のセンタピラー侵入量の増加を抑制するためには、板厚を厚くしたり、或は、補強部材を設けることが考えられるが、この場合には、上部車体重量が大となる問題点がある。
このような問題点を解決するために、特許文献1に開示された車両の上部車体構造が既に発明されている。
この特許文献1に開示された構造は、ルーフ部の端部において、ルーフレールアウタとルーフレールインナとで閉断面を形成して車両の前後方向に延びるルーフレールと、ルーフパネルの下側において車幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、このルーフレインフォースメントの車幅方向端部とルーフレールインナとを連結するガセットと、を設け、このガセットの車幅方向中間部に段差部を形成し、車両の側面衝突時に該段差部に応力を集中させて、段差部を起点として当該ガセットを折れ曲げ変形させることにより、ルーフレインフォースメントに伝達される曲げモーメントを低減するものであるが、まだ充分でははく、改善の余地があった。
特開2009−67328号公報
そこで、この発明は、衝突初期にはルーフレインフォースメントへ荷重入力させずに、ルーフレールのねじれ変形と曲げ変形とで側突荷重を受け止めた後、ルーフレインフォースメントへ低減された荷重、かつ曲げモーメントの小さい荷重を伝達することにより、ルーフレインフォースメントの座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない車両の上部車体構造の提供を目的とする。
この発明による車両の上部車体構造は、車体のルーフ部の左右両端部に車両前後方向に延びるようにそれぞれ設けられ、車幅方向内側端部に、複数のパネルが互いに上下方向に重なって接合された断面凹状のパネル接合部が形成された左右一対のルーフレールと、上記左右一対の両ルーフレール間に配設されたルーフパネルと、上記ルーフパネルの下側において車幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、上記ルーフレインフォースメントと車両前後方向に重なる位置で上部が上記ルーフレールに結合されると共に、下方へ延びるセンタピラーと、上記ルーフレインフォースメントの車幅方向端部に結合されたガセットと、を備えた車両の上部車体構造であって、上記ルーフレインフォースメントとガセットとは、上記パネル接合部に接合されておらず、上記ルーフレールとガセットとが離隔した離隔部を形成、または、ルーフレールとガセットとの連結部近傍に脆弱な脆弱部が形成されたものである。
上述の断面凹状のパネル接合部は、いわゆるモヒカン部を意味する。
上記構成によれば、上述の離隔部または脆弱部を形成したことにより、側面衝突初期にはセンタピラー上部が離隔部の範囲内でフリーに変形、またはセンタピラー上部で脆弱部をクラッシュさせるので、当該衝突初期にはルーフレインフォースメントへ側突荷重が入力されず、ルーフレールのねじれ変形と曲げ変形とで荷重を受け止めることができる。
その後、ルーフレインフォースメントに対しては低減された荷重が伝達されるので、ルーフレインフォースメントの座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない。
また、ルーフレインフォースメントとガセットとは、パネル接合部に接合されておらず、非接合構造となっているので、パネル接合部の溶接剥離を防止することができる。
因に、ルーフレインフォースメントとガセットとが、パネル接合部に接合されている場合には、変形時にガセットによりパネル接合部が引っ張られて溶接が剥離するので好ましくない。
この発明の一実施態様においては、上記離隔部または上記脆弱部が上記パネル接合部の下方に位置するものである。
上記構成によれば、離隔部または脆弱部をパネル接合部の下方に設定したので、荷重入力点(ルーフレール閉断面の断面中心参照)と作用点との間の距離を短くすることができ、これによりルーフレインフォースメントへの曲げモーメントを小さくして、曲げモーメントが小さい荷重をルーフレインフォースメントに伝達することができるので、ルーフレインフォースメントの座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない。
この発明の一実施態様においては、上記ルーフレールはルーフレールアウタとルーフレールインナとを有し、上記ルーフレールインナのガセット対向面が略垂直に形成されており、上記離隔部においてルーフレールインナのガセット対向面とガセット端部の対向面とが互いに略平行となるように配設されたものである。
上記構成によれば、ルーフレールインナのガセット対向面とガセット端部の対向面とが略平行であるので、側突荷重の入力時には、ルーフレインフォースメントに対して入力が略軸方向に伝わるようになると共に、ルーフレールインナのガセット対向面とガセット端部の対向面とが衝合した時には、パネル接合部と、ルーフレールインナのガセット対向面と、ガセットとで、強度が高い略コ字形状が形成され、ガセットからルーフレールに伝わる反力により、パネル接合部の接合剥離を抑制できる。
この発明の一実施態様においては、上記ルーフレールはルーフレールアウタとルーフレールインナとを有し、上記ルーフレールインナのガセット対向面が略垂直に形成されており、上記脆弱部の車幅方向内側端部の位置に上記ルーフレールインナのガセット対向面と略平行な対向部が形成されたものである。
上述の対向部は、対向面であってもよく、または、対向辺であってもよい。
上記構成によれば、ルーフレールインナのガセット対向面とガセット側の対向部とが略平行に形成されているので、側突荷重の入力時には、ルーフレインフォースメントに対して入力が略軸方向に伝わるようになると共に、ガセットをルーフレールインナに取付けることができるので、車体に対する組付け性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ルーフレインフォースメントと前後方向および上下方向で重なる位置の上記ルーフレール内に節部材が配設されたものである。
上記構成によれば、ルーフレール内の上記所定位置に節部材を配設し、側突時にルーフレール断面が潰れないように構成したので、節部材により、ルーフレールの断面形状を維持することができ、これにより曲げ成分少なくガセットを介してルーフレインフォースメントの略軸方向に側突荷重を伝達することができる。
よって、ルーフレインフォースメントの座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない。
この発明の一実施態様においては、上記ルーフレールインナのガセット対向面が、上記ルーフレインフォースメントの軸方向に対して略垂直に形成されて荷重伝達面を構成し、該荷重伝達面と上下方向に重なる位置にルーフレールの断面中心が位置するものである。
上記構成によれば、ルーフレールインナの荷重伝達面と断面中心(いわゆる重心)とが上下方向でオーバラップするので、側突時にはルーフレインフォースメントの略軸方向に側突荷重を伝達することができ、ルーフレインフォースメントの座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない。
この発明の一実施態様においては、上記ルーフレール上部を上記パネル接合部よりも上方に突出させることにより上記ルーフレールの断面中心が上記荷重伝達面と上下方向に重なる位置に形成されたものである。
上記構成によれば、比較的簡単な構成で、荷重伝達面と上下方向に重なる位置にルーフレールの断面中心(重心)を位置させることができる。
よって、簡単な構成でありながら、側突時にルーフレインフォースメントの略軸方向に側突荷重を伝達することができ、ルーフレインフォースメントのルーフの車幅方向側部近傍での座屈を抑止することができる。
この発明によれば、ルーフレインフォースメントとガセットとは、パネル接合部に接合されておらず、ルーフレールとガセットとが離隔した離隔部を形成、または、ルーフレールとガセットとの連結部近傍に脆弱な脆弱部を形成したので、側面衝突初期にはセンタピラー上部が離隔部の範囲内でフリーに変形、または、センタピラー上部で脆弱部をクラッシュさせ、これにより当該衝突初期には、ルーフレインフォースメントへ側突荷重が入力されず、ルーフレールのねじれ変形と曲げ変形とで荷重を受け止めることができる。
その後、ルーフレインフォースメントに対しては、低減された荷重が伝達されるので、ルーフレインフォースメントの座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない、という効果がある。
本発明の車両の上部車体構造を備えた車体の斜視図 図1の要部拡大側面図 図1のA−A線矢視断面図 ガセットの斜視図 上部車体構造を車室内から見上げた状態で示す斜視図 節部材とルーフレインフォースメントとの関係を示す斜視図 節部材とルーフレインフォースメントおよびガセットとの関係を示す側面図 側面衝突による変形時の断面図 車両の上部車体構造の他の実施例を示す断面図 ガセットの斜視図 上部車体構造を車室内から見上げた状態で示す斜視図 節部材とルーフレインフォースメントおよびガセットとの関係を示す斜視図 節部材とルーフレインフォースメントおよびガセットとの関係を示す側面図
衝突初期にはルーフレインフォースメントへ荷重入力させずに、ルーフレールのねじれ変形と曲げ変形とで側突荷重を受け止めた後、ルーフレインフォースメントへ低減された荷重、かつ曲げモーメントの小さい荷重を伝達することにより、ルーフレインフォースメントの座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しないという目的を、車体のルーフ部の左右両端部に車両前後方向に延びるようにそれぞれ設けられ、車幅方向内側端部に、複数のパネルが互いに上下方向に重なって接合された断面凹状のパネル接合部が形成された左右一対のルーフレールと、上記左右一対の両ルーフレール間に配設されたルーフパネルと、上記ルーフパネルの下側において車幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、上記ルーフレインフォースメントと車両前後方向に重なる位置で上部が上記ルーフレールに結合されると共に、下方へ延びるセンタピラーと、上記ルーフレインフォースメントの車幅方向端部に結合されたガセットと、を備えた車両の上部車体構造において、上記ルーフレインフォースメントとガセットとは、上記パネル接合部に接合されておらず、上記ルーフレールとガセットとが離隔した離隔部を形成、または、ルーフレールとガセットとの連結部近傍に脆弱な脆弱部が形成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の上部車体構造を示し、図1は当該上部車体構造を備えた車体の斜視図、図2は図1の要部拡大側面図、図3は図1のA−A線矢視断面図である。なお、以下の実施例では車両左側の上部車体構造について説明するが、車両右側の上部車体構造は、左側のそれと左右略対称に構成されている。
図1に示すように、この実施例に係る車体1には、フロントウインド(図示せず)の左右両側部を支持する左右のフロントピラー2,2が設けられ、これらフロントピラー2の下部は上下方向に延びるヒンジピラー3に連結されている。このヒンジピラー3は、ヒンジピラーアウタとヒンジピラーインナとを接合固定して、上下方向に延びるヒンジピラー閉断面を備えた車体剛性部材である。
上述の左右のフロントピラー2,2の後端には、車両の前後方向に延びる左右一対のルーフレール4,4が連続して形成され、これら左右一対のルーフレール4,4間の領域が、車体上部において車両前後方向および車幅方向に広がるように配設された鋼板製のルーフパネル5によって覆われている。
また、図1に示すように、車両前後方向に延びるルーフレール4の前後方向中間部(この実施例では、前後方向の中央部)には、上下方向に延びる閉断面構造のセンタピラー6が連続して形成され、ルーフレール4の後端部には、上下方向に延びるリヤピラー7が連続して形成されている。
また、図1に示すように、車体下部には、ヒンジピラー4の下部から車両後方に向かって延びる閉断面構造のサイドシル8が配設され、図1,図2に示すように、サイドシル8の車両前後方向中央部と、ルーフレール4の車両前後方向中央部とが上述のセンタピラー6により上下方向に連結されている。そして、車体1では、ヒンジピラー3、フロントピラー2、ルーフレール4、センタピラー6、サイドシル8で囲繞されたフロント側のドア開口9と、センタピラー6、ルーフレール4、リヤピラー7、サイドシル8で囲繞されたリヤ側のドア開口10とが形成されている。
また、図1に示すように、ルーフパネル6の前部、後部には、それぞれ略閉断面構造のフロントヘッダ11、リヤヘッダ12が接合されている。このフロントヘッダ11、リヤヘッダ12は、ルーフパネル5の前部、後部において車幅方向に延びる車体剛性部材である。
さらに、ルーフパネル5の下方側(車室面側)には、上述したフロントヘッダ11、リヤヘッダ12の間に、車幅方向に沿って延びる複数のルーフレインフォースメント13,14,15が設けられ、上述したルーフパネル5と、フロントヘッダ11、リヤヘッダ12、および、複数のルーフレインフォースメント13,14,15によりルーフ部16が構成されている。
上述のルーフレール4は、図3に断面図で示すように、ルーフ部16の左右両端部(車幅方向両端部)において車両の前後方向に延びるように設けられており、このルーフレール4の車幅方向内側端部には、複数のパネルつまり、後述するルーフレールアウタ部27の車幅方向内側端部の段差状の折曲げ部27aと、ルーフレールアウタレイン29の車幅方向内側端部29aと、ルーフレールインナ28の上部かつ車幅方向内側端部28aと、が互いに上下方向に重なって接合された断面凹状のパネル接合部20(いわゆるモヒカン部)が形成されている。
上述のルーフパネル5は、左右一対の両ルーフレール4,4間に配設されたもので、このルーフパネル5の車幅方向端部には略L字状の折曲げ部5aが一体形成されており、この略L字状の折曲げ部5aの車外側下部を上述のパネル接合部20に接合すべく構成している。
上述のセンタピラー6と対応する位置において、ルーフパネル5の下面側を車幅方向に延びるルーフレインフォースメント14は、図3に示すように、接着剤21を用いてルーフパネル5の下面に接着固定されている。
上述のルーフレインフォースメント14は、図7に側面図で示すように、前側のフランジ部14aと、このフランジ部14aの後端から下方に延びる前片部14bの下端から後方に延びる底片部14cと、底片部14cの後端から上方に立上がる中間縦壁部14dと、中間縦壁部14dの上端から後方に延びる上片部14eと、上片部14eの後端から下方に延びる中間縦壁部14fと、中間縦壁部14fの下端から後方に延びる底片部14gと、底片部14gの後端から上方に立上がる後片部14hと、後片部14hの上端から後方に延びる後側のフランジ部14iとを、側面視で略W字状に一体形成したものである。
上述のセンピラー6は、ルーフレインフォースメント14と車両前後方向に重なる位置で、その上部が上記ルーフレール4に結合一体化されると共に、下方へ延びて、その下部が前述のサイドシル8に結合されている。
図3に示すように、このセンタピラー6はセンタピラーインナ22とセンタピラーアウタ部23とセンタピラーアウタレイン24とを有し、上下方向に延びるセンタピラー閉断面25を備えた車体強度部材である。
ここで、上述のセンタピラーアウタ部23はサイドアウタパネル26(車体外板)の一部により構成されるもので、サイドアウタパネル26の他部はルーフレールアウタ部27を構成している。
また、上述のルーフレール4は、図3に示すように、車外側に位置するルーフレールアウタ部27と、車内側に位置するルーフレールインナ28と、これら両者27,28の中間に位置するルーフレールアウタレイン29とから構成されている。
上述の断面凹状のパネル接合部20(いわゆるモヒカン部)は、ルーフレールアウタ部27の車幅方向内側端部の段差状の折曲げ部27aと、ルーフレールアウタレイン29の車幅方向内側端部29aと、ルーフレールインナ28の上部かつ車幅方向内側端部28aと、を互いに上下方向に重ねてスポット溶接等の溶接手段にて接合したものである。
図3に示すように、センタピラーインナ22の上端部22aはルーフレールインナ28の下端部28bに接合固定されており、また、センタピラーアウタレイン24の上端部24aはルーフレールアウタレイン29の車外側における上下方向中間部に接合固定されている。
図4はガセットの斜視図、図5は上部車体構造を車室内から見上げた状態で示す斜視図、図6は節部材とルーフレインフォースメントとの関係を示す斜視図、図7は同様に節部材とルーフレインフォースメントとの関係を示す側面図である。但し、図6においては、ルーフレールアウタレイン29およびサイドアウタパネル26(ルーフレールアウタ部27を含む)の図示を省略し、図7においては、ルーフレールインナ28、ルーフレールアウタレイン29、センタピラーアウタレイン24、ルーフレールアウタ部27を含むサイドアウタパネル26の図示を省略している。
図3,図5,図6,図7に示すように、ルーフレインフォースメント14の車幅方向端部には、図4に示す形状のガセット(詳しくはルーフレインガセット)30を結合している。
図4に示すように、上述のガセット30は、前側のフランジ部30aと、このフランジ部30aの後端から下方に延びる前片部30bと、前片部30bの下端から後方に延びる底片部30cと、底片部30cの後端から上方に立上がる中間縦壁部30dと、中間縦壁部30dの上端から後方に延びる上片部30eと、上片部30eの後端から下方に延びる中間縦壁部30fと、中間縦壁部30fの下端から後方に延びる底片部30gと、底片部30gの後端から上方に立上がる後片部30hと、後片部30hの上端から後方に延びる後側のフランジ部30iとを、側面視で略W字状に一体形成したものであり、ルーフレインフォースメント14の車幅方向端部の略W字状に対応する形状に構成されている。
図3に示すように、上述のガセット30はルーフレインフォースメント14の車幅方向端部から車外側に位置する部分が当該ガセット30の全高以下の高さ、この実施例では全高の約1/2以下の高さに設定された延出部30jとなり、この延出部30jがパネル接合部20と離間してその下方に位置するように構成している。
また、図7に示すように、上述のガセット30の各フランジ部30a,30iは、ルーフレインフォースメント14の各フランジ部14a,14iの下部にスポット溶接などの接合手段により接合固定されており、図7,図3に示すように、延出部30jを除くルーフレインフォースメント14の車幅方向端部が該ルーフレインフォースメント14とガセット30との二重構造に形成されており、強度の向上を図るように構成している。
しかも、図3に示すように、ルーフレインフォースメント14とガセット30との両者は、上述のパネル接合部20に接合されておらず、これら両者14,30はパネル接合部20に対して非接合構造に形成されており、かつ、ルーフレール4のルーフレールインナ28とガセット30の延出部30j車外側端部とが離隔した離隔部31を形成していて、側面衝突の初期にルーフレインフォースメント14へ側突荷重を入力しないように構成している。
また、図3に示すように、上述の離隔部31はパネル接合部20の下方に位置するように構成されている。つまり、ルーフレール4の断面中心(重心)Xは側突時の荷重入力点Yとなり、側突によりセンタピラー6およびルーフレール4が図3に示すノーマル状態から図8に示すように変形し、ルーフレールインナ28とガセット30の車外側端部とが当接した時点のルーフレール4の回転中心(すなわち、作用点)Zは当該当接点となる。
そこで、上述の離隔部31の位置をパネル接合部20の下方(つまり可及的車外側)に設定することにより、回転中心(作用点)Zを車外側の位置として、曲げモーメントが小さくなるように形成している。
曲げモーメントは次の式により示すことができる。
曲げモーメント=力×(荷重入力点Yと作用点Zとの間の距離)
上述のように、離隔部31をパネル接合部20の下方に設定することにより、荷重入力点Y(つまり断面中心Xの位置)と作用点Z(図8参照)との間の距離を短くし、これにより、ルーフレインフォースメント14への曲げモーメントを小さくして、曲げモーメントが小さくなった荷重をルーフレインフォースメント14に伝達すべく構成したものである。
さらに、図3に示すように、ルーフレール4はサイドアウタパネル26のルーフレールアウタ部27と、ルーフレールアウタレイン29と、ルーフレールインナ28と、を有しており、このルーフレールインナ28がガセット30と対向するガセット対向面28Aは略垂直に形成されている。また、このガセット対向面28Aはルーフレインフォースメント14の軸方向(長手方向)に対しても略垂直に形成されて荷重伝達面28Bを構成している。
そして、上述の離隔部31においてルーフレールインナ28のガセット対向面28Aと、ガセット30の車幅方向外端部の対向面30Aとが互いに略平行となるように配設されており、側突荷重の入力時に、ルーフレインフォースメント14に対して入力が略軸方向(図8の矢印α方向参照)に伝わるように構成すると共に、ガセット対向面28Aとガセット30側の対向面30Aとが衝合した時(図8参照)、パネル接合部20と、ガセット対向面28Aと、ガセット30の延出部30jとで、強度が高い略コ字形状を形成して、ガセット30からルーフレール4に伝わる反力により、パネル接合部20の接合剥離を抑制すべく構成している。
ところで、図3,図6,図7に示すように、ルーフレインフォースメント14およびガセット30と前後方向および上下方向で重なる位置のルーフレール4内、すなわち、ルーフレールインナ28とルーフレールアウタレイン29との間には、複数の節部材41,42,43を配設している。
これらの各節部材41,42,43は、図6,図7に示すように、節本体41a,42a,43aと、該節本体41a,42a,43aから前後方向に折曲げ形成(この実施例では前方に折曲げ形成)されて、ルーフレールインナ28またはルーフレールアウタレイン29に接合固定されるフランジ部41b,42b,43bと、を一体形成したものである。
この実施例では、複数の節部材41,42,43として合計3つの節部材を用いており、図7に示すように、前側の節部材41はルーフレインフォースメント14の前片部14bおよびガセット30の前片部14bと前後方向、上下方向でオーバラップしており、中間の節部材42はガセット30の上片部30eと前後方向、上下方向でオーバラップしており、後側の節部材43はルーフレインフォースメント14の後片部14hおよびガセット30の後片部30hと前後方向、上下方向でオーバラップしている。
このように、ルーフレール4内に節部材41,42,43を配設し、側突時にルーフレール4の閉断面が潰れないように構成し、節部材41,42,43により、ルーフレール4の断面形状を維持し、以って、曲げ成分少なくガセット30を介してルーフレインフォースメント14の略軸方向に側突荷重を伝達すべく構成している。
また、図3に示すように、上述の荷重伝達面28Bと上下方向に重なる位置にルーフレール4の断面中心(つまり重心)Xが位置するように形成しており、側突時にルーフレインフォースメント14の略軸方向に側突荷重を伝達すべく構成している。
この実施例では、図3に示すように、ルーフレール4上部をパネル接合部20よりも上方に突出させることで、該ルーフレール4の断面中心Xが荷重伝達面28Bと上下方向に重なる位置に形成されており、比較的簡単な構成で、荷重伝達面28Bと断面中心Xとの上下方向オーバラップ構造を確保すべく構成している。
なお、図中、矢印Fは車両の前方を示し、矢印Rは車両の後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
このように、図1〜図8で示した実施例1の車両の上部車体構造は、車体のルーフ部16の左右両端部に車両前後方向に延びるようにそれぞれ設けられ、車幅方向内側端部に、複数のパネルが互いに上下方向に重なって接合された断面凹状のパネル接合部20(いわゆるモヒカン部)が形成された左右一対のルーフレール4と、上記左右一対の両ルーフレール4,4間に配設されたルーフパネル5と、上記ルーフパネル5の下側において車幅方向に延びるルーフレインフォースメント14と、上記ルーフレインフォースメント14と車両前後方向に重なる位置で上部が上記ルーフレール4に結合されると共に、下方へ延びるセンタピラー6と、上記ルーフレインフォースメント14の車幅方向端部に結合されたガセット30と、を備えた車両の上部車体構造であって、上記ルーフレインフォースメント14とガセット30とは、上記パネル接合部20に接合されておらず、上記ルーフレール4とガセット30とが離隔した離隔部31を形成したものである(図3参照)。
この構成によれば、上述の離隔部31を形成したことにより、側面衝突初期にはセンタピラー6上部が離隔部31の範囲内でフリーに変形するので、当該衝突初期にはルーフレインフォースメント14へ側突荷重が入力されず、ルーフレール4のねじれ変形と曲げ変形とで荷重を受け止めることができる。
その後、ルーフレインフォースメント14に対しては低減された荷重が伝達されるので、ルーフレインフォースメント14の座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない。
また、ルーフレインフォースメント14とガセット30とは、パネル接合部20に接合されておらず、非接合構造となっているので、パネル接合部20の溶接剥離を防止することができる。
因に、ルーフレインフォースメントとガセットとが、パネル接合部に接合されている場合には、変形時にガセットによりパネル接合部が引っ張られて溶接が剥離するので好ましくない。
さらに、上記離隔部31が上記パネル接合部20の下方に位置するものである(図3参照)。
この構成によれば、離隔部31をパネル接合部20の下方に設定したので、荷重入力点Y(ルーフレール閉断面の断面中心X参照)と作用点Z(図8参照)との間の距離を短くすることができ、これによりルーフレインフォースメント14への曲げモーメントを小さくして、曲げモーメントが小さい荷重をルーフレインフォースメント14に伝達することができるので、ルーフレインフォースメント14の座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない。
さらにまた、上記ルーフレール4はルーフレールアウタ(ルーフレールアウタ部27参照)とルーフレールインナ28とを有し、上記ルーフレールインナ28のガセット対向面28Aが略垂直に形成されており、上記離隔部31においてルーフレールインナ28のガセット対向面28Aとガセット30端部の対向面30Aとが互いに略平行となるように配設されたものである(図3参照)。
この構成によれば、ルーフレールインナ28のガセット対向面28Aとガセット30端部の対向面30Aとが略平行であるので、側突荷重の入力時には、ルーフレインフォースメント14に対して入力が略軸方向に伝わるようになると共に、ルーフレールインナ28のガセット対向面28Aとガセット30端部の対向面30Aとが衝合した時(図8参照)には、パネル接合部20と、ルーフレールインナ28のガセット対向面28Aと、ガセット30とで、強度が高い略コ字形状が形成され、ガセット30からルーフレール4に伝わる反力により、パネル接合部20の接合剥離を抑制できる。
加えて、上記ルーフレインフォースメント14と前後方向および上下方向で重なる位置の上記ルーフレール4内に節部材41,42,43が配設されたものである(図3,図6,図7参照)。
この構成によれば、ルーフレール4内の上記所定位置に節部材41,42,43を配設し、側突時にルーフレール4断面が潰れないように構成したので、節部材41,42,43により、ルーフレール4の断面形状を維持することができ、これにより曲げ成分少なくガセット30を介してルーフレインフォースメント14の略軸方向に側突荷重を伝達することができる。
よって、ルーフレインフォースメント14の座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない。
また、上記ルーフレールインナ28のガセット対向面28Aが、上記ルーフレインフォースメント14の軸方向に対して略垂直に形成されて荷重伝達面28Bを構成し、該荷重伝達面28Bと上下方向に重なる位置にルーフレール4の断面中心X(重心)が位置するものである(図3参照)。
この構成によれば、ルーフレールインナ28の荷重伝達面28Bと断面中心X(いわゆる重心)とが上下方向でオーバラップするので、側突時にはルーフレインフォースメント14の略軸方向に側突荷重を伝達することができ、ルーフレインフォースメント14の座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない。
さらに、上記ルーフレール4上部を上記パネル接合部20よりも上方に突出させることにより上記ルーフレール4の断面中心Xが上記荷重伝達面28Bと上下方向に重なる位置に形成されたものである(図3参照)。
この構成によれば、比較的簡単な構成で、荷重伝達面28Bと上下方向に重なる位置にルーフレール4の断面中心X(重心)を位置させることができる。
よって、簡単な構成でありながら、側突時にルーフレインフォースメント14の略軸方向に側突荷重を伝達することができ、ルーフレインフォースメント14のルーフの車幅方向側部近傍での座屈を抑止することができる。
図9〜図13は車両の上部車体構造の他の実施例を示し、図9は図1のA−A線矢視断面図(図3に対応する背面図)、図10はガセットの斜視図(図4に対応する図)、図11は上部車体構造を車室内から見上げた状態で示す斜視図(図5に対応する図)、図12は節部材とルーフレインフォースメントおよびガセットとの関係を示す斜視図(図6に対応する図)、図13は同様に節部材とルーフレインフォースメントおよびガセットとの関係を示す側面図(図7に対応する図)である。なお、この実施例2においても車両左側の上部車体構造について説明するが、車両右側の上部車体構造は、左側のそれと左右略対称に構成されている。
図1〜図8で示した先の実施例1においては、離隔部31を形成したが、図9〜図13で示すこの実施例2においては、離隔部31に代えて、ルーフレール4とガセット30との連結部近傍に脆弱な脆弱部32を形成したものであり、側突初期にはルーフレインフォースメント14へ側突荷重を入力しないように構成している。
すなわち、図9,図10に示すように、ガセット30の延出部30jにおける底片部30c,30gおよび上片部30eに開口部30k…を開口形成し、これら各開口部30kにより上述の脆弱部32を形成したものである。
また、この実施例2においては、上述の延出部30jはルーフレールインナ28に達する位置まで延出されており、この延出端部における前片部30b、底片部30c,30g、上片部30eおよび後片部30hには、ルーフレールインナ28に連結される取付け片30m…がそれぞれ一体に折曲げ形成されている。
さらに、図9に示すように、上述の脆弱部32はパネル接合部20と離間してその下方に位置するように形成されており、荷重入力点Yと作用点との間の距離を短くし、ルーフレインフォースメント14への曲げモーメントが小さくなるように構成している。
しかも、図9,図10に示すように、脆弱部32の車幅方向内側端部の位置、つまり開口部30kの車幅方向内側端部の位置に、上述のルーフレールインナ28のガセット対向面28Aと略平行な対向部としての対向面30Bを一体形成し、側突荷重の入力時には、ルーフレインフォースメント14に対して入力が略軸方向に伝わるように構成すると共に、上述の各取付け片30mを介して、ガセット30をルーフレールインナ28に取付け可能と成すことにより、車体に対する組付け性の向上を図るように構成している。
この実施例2では、上述の対向面30Bはガセット30の前片部30bおよび後片部30hから車両前後方向に一体に折曲げ形成している。
このように、図9〜図13で示した実施例2の車両の上部車体構造は、車体のルーフ部16の左右両端部に車両前後方向に延びるようにそれぞれ設けられ、車幅方向内側端部に、複数のパネルが互いに上下方向に重なって接合された断面凹状のパネル接合部20が形成された左右一対のルーフレール4と、上記左右一対の両ルーフレール4,4間に配設されたルーフパネル5と、上記ルーフパネル5の下側において車幅方向に延びるルーフレインフォースメント14と、上記ルーフレインフォースメント14と車両前後方向に重なる位置で上部が上記ルーフレール4に結合されると共に、下方へ延びるセンタピラー6と、上記ルーフレインフォースメント14の車幅方向端部に結合されたガセット30と、を備えた車両の上部車体構造であって、上記ルーフレインフォースメント14とガセット30とは、上記パネル接合部20に接合されておらず、ルーフレール4(詳しくは、ルーフレールインナ28)とガセット30との連結部近傍に脆弱な脆弱部32が形成されたものである(図9参照)。
この構成によれば、上述の脆弱部32を形成したことにより、側面衝突初期にはセンタピラー6上部で脆弱部32をクラッシュさせるので、当該衝突初期にはルーフレインフォースメント14へ側突荷重が入力されず、ルーフレール4のねじれ変形と曲げ変形とで荷重を受け止めることができる。
その後、ルーフレインフォースメント14に対しては低減された荷重が伝達されるので、ルーフレインフォースメント14の座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない。
また、ルーフレインフォースメント14とガセット30とは、パネル接合部20に接合されておらず、非接合構造となっているので、パネル接合部20の溶接剥離を防止することができる。
因に、ルーフレインフォースメントとガセットとが、パネル接合部に接合されている場合には、変形時にガセットによりパネル接合部が引っ張られて溶接が剥離するので好ましくない。
さらに、上記脆弱部32が上記パネル接合部20の下方に位置するものである(図9参照)。
この構成によれば、脆弱部32をパネル接合部20の下方に設定したので、荷重入力点Y(ルーフレール閉断面の断面中心X参照)と作用点との間の距離を短くすることができ、これによりルーフレインフォースメント14への曲げモーメントを小さくして、曲げモーメントが小さい荷重をルーフレインフォースメント14に伝達することができるので、ルーフレインフォースメント14の座屈がルーフの車幅方向側部近傍で発生しない。
加えて、上記ルーフレール4はルーフレールアウタ(ルーフレールアウタ部27参照)とルーフレールインナ28とを有し、上記ルーフレールインナ28のガセット対向面28Aが略垂直に形成されており、上記脆弱部32の車幅方向内側端部(開口部30kの車幅方向内側端部の口縁位置参照)の位置に上記ルーフレールインナ28のガセット対向面28Aと略平行な対向部(対向面30B参照)が形成されたものである(図9,図10参照)。
この構成によれば、ルーフレールインナ28のガセット対向面28Aとガセット30側の対向部(対向面30B参照)とが略平行に形成されているので、側突荷重の入力時には、ルーフレインフォースメント14に対して入力が略軸方向に伝わるようになると共に、複数の取付け片30mを介して、ガセット30をルーフレールインナ28に取付けることができるので、ガセット30の車体に対する組付け性の向上を図ることができる。
図9〜図13で示したこの実施例2においても、その他の構成、作用、効果については、図1〜図8で示した先の実施例1と同様であるから、図9〜図13において、前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のルーフレールアウタは、実施例のサイドアウタパネル26により形成されるルーフレールアウタ部27に対応し、
以下同様に、
ルーフレールインナのガセット対応面と略平行な対向部(請求項4)は、対向面30Bに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、ガセット30の前後のフランジ部30a,30iをルーフレインフォースメント14に接合固定したが、これに加えてガセット30の上片部30eもルーフレインフォースメント14に接合固定すべく構成してもよく、節部41,42,43は前後方向に離間させて合計3つ設けたが、節部材を、ガセット30の前片部30b、中間縦壁部30d,30f、後片部30hに対向する位置に複数設けるように構成してもよい。
以上説明したように、本発明は、ルーフ部の左右両端部において車両の前後方向に延びる左右一対のルーフレールと、左右一対のルーフレール間に配設されたルーフパネルと、ルーフパネルの下部を車幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、車体側部において上下方向に延びるセンタピラーと、ルーフレインフォースメントの車幅方向端部に結合されたガセットと、を備えた車両の上部車体構造について有用である。
4…ルーフレール
5…ルーフパネル
6…センタピラー
14…ルーフレインフォースメント
16…ルーフ部
20…パネル接合部
27…ルーフレールアウタ部(ルーフレールアウタ)
28…ルーフレールインナ
28A…ガセット対向面
28B…荷重伝達面
30…ガセット
30A…対向面
30B…対向面(対向部)
31…離隔部
32…脆弱部
41〜43…節部材
X…断面中心

Claims (7)

  1. 車体のルーフ部の左右両端部に車両前後方向に延びるようにそれぞれ設けられ、車幅方向内側端部に、複数のパネルが互いに上下方向に重なって接合された断面凹状のパネル接合部が形成された左右一対のルーフレールと、
    上記左右一対の両ルーフレール間に配設されたルーフパネルと、
    上記ルーフパネルの下側において車幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、
    上記ルーフレインフォースメントと車両前後方向に重なる位置で上部が上記ルーフレールに結合されると共に、下方へ延びるセンタピラーと、
    上記ルーフレインフォースメントの車幅方向端部に結合されたガセットと、
    を備えた車両の上部車体構造であって、
    上記ルーフレインフォースメントとガセットとは、上記パネル接合部に接合されておらず、上記ルーフレールとガセットとが離隔した離隔部を形成、または、ルーフレールとガセットとの連結部近傍に脆弱な脆弱部が形成された
    車両の上部車体構造。
  2. 上記離隔部または上記脆弱部が上記パネル接合部の下方に位置する
    請求項1記載の車両の上部車体構造。
  3. 上記ルーフレールはルーフレールアウタとルーフレールインナとを有し、
    上記ルーフレールインナのガセット対向面が略垂直に形成されており、
    上記離隔部においてルーフレールインナのガセット対向面とガセット端部の対向面とが互いに略平行となるように配設された
    請求項1または2記載の車両の上部車体構造。
  4. 上記ルーフレールはルーフレールアウタとルーフレールインナとを有し、
    上記ルーフレールインナのガセット対向面が略垂直に形成されており、
    上記脆弱部の車幅方向内側端部の位置に上記ルーフレールインナのガセット対向面と略平行な対向部が形成された
    請求項1または2記載の車両の上部車体構造。
  5. 上記ルーフレインフォースメントと前後方向および上下方向で重なる位置の上記ルーフレール内に節部材が配設された
    請求項1〜4の何れか1項に記載の車両の上部車体構造。
  6. 上記ルーフレールインナのガセット対向面が、上記ルーフレインフォースメントの軸方向に対して略垂直に形成されて荷重伝達面を構成し、
    該荷重伝達面と上下方向に重なる位置にルーフレールの断面中心が位置する
    請求項3〜5の何れか1項に記載の車両の上部車体構造。
  7. 上記ルーフレール上部を上記パネル接合部よりも上方に突出させることにより上記ルーフレールの断面中心が上記荷重伝達面と上下方向に重なる位置に形成された
    請求項6記載の車両の上部車体構造。
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