JP2014124691A - 研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】砥石車の回転方向を反転させることなく、かつびびり模様の発生を抑制することが可能な研削方法を提供する。
【解決手段】外周面に交差部分を有しないヘリカル状のドレス溝が形成された砥石車20を、軸心に対して垂直な往路基準方向と角θtだけ傾いた第1の研削方向30に相対的に移動させ、その後、往路基準方向とは反対向きの復路基準方向から傾いた第2の研削方向32に、砥石車20を相対的に移動させ被削面を研削する。仮想的に、砥石車20を往路基準方向に移動させて研削したときに、被研削材にドレス溝が転写されて形成される仮想研削痕が伸びる方向と、第1の研削方向30とが、往路基準方向を基準として相互に反対向きに傾いており、角θtの絶対値は仮想研削痕が伸びる方向の傾き角の絶対値より小さい。往路基準方向から第1の研削方向30への傾きの回転方向と復路基準方向から第2の研削方向32への傾きの回転方向とは相互に反対である。
【選択図】図6

Description

本発明は、ドレッシング処理された砥石車を回転させながら、研削を行う研削方法に関する。
砥石車の外周面に切れ刃を形成するために、砥石車のドレッシング(目立て)が行われる。砥石車を回転させながら、ダイヤモンド製のドレッサを砥石車の外周面(作用面)から数十μmの深さまで切り込んだ状態で、ドレッサを回転軸の方向に一定速度で送ることにより、ドレッシングが行われる。このドレッシングにより、砥石車の外周面に、螺旋状(ヘリカル状)の溝が形成される。
ドレッシングされた砥石車を回転させながら、被研削材を砥石車の周速方向に往復移動させることにより、研削が行われる。砥石車の外周面を被研削材の表面から数μm〜十数μm切り込んだ状態で研削を行うと、被研削材の表面に、砥石車の外周面に形成されているヘリカル状の溝が転写されて、直線状の研削痕が形成される。研削痕は、交互に配列した尾根部と谷部とを含む。
被研削材の前進時(往路研削時)に形成される研削痕と、後退時(復路研削時)に形成される研削痕とは、被研削材の移動方向に対して相互に反対向きに傾き、交差する。前進時に形成された尾根部は、後退時に形成される谷部との交差箇所によって切断される。また、後退時に形成される尾根部も、前進時に形成されている谷部との交差箇所において、切断される。尾根部が途切れた領域と、尾根部が残っている領域とが、研削方向に周期的に現れる。鉛丹を塗った定盤に、研削後の表面を摺り合わせると、高い尾根部が残っている領域が着色され、尾根部が途切れた領域は着色されないため、濃淡模様が観測される。この濃淡模様は、研削方向に周期的に現れ、びびり模様と呼ばれる。
特許文献1に、びびり模様の発生を防止することができる研削方法が開示されている。この研削方法では、一方向にドレッシング処理された砥石車が用いられる。被研削材の前進時と後退時とで、砥石車の回転方向を逆向きにすることにより、びびり模様の発生を抑制することができる。
特開2010−69564号公報
砥石車の回転方向を反転させることなく、研削を行うことができれば、スループットを高めることが可能になる。本発明の目的は、砥石車の回転方向を反転させることなく、かつびびり模様の発生を抑制することが可能な研削方法を提供することである。
本発明の一観点によると、
(a)外周面に交差部分を有しないヘリカル状のドレス溝が形成された砥石車を、該砥石車の軸心を回転中心として回転させながら、前記外周面を、被研削材の被削面に接触させた状態で、前記被研削材に対して前記砥石車を、前記軸心に対して垂直な往路基準方向に対して傾いた第1の研削方向に相対的に移動させることにより前記被削面を研削する工
程と、
(b)前記工程(a)の後、前記往路基準方向とは反対向きの復路基準方向に対して傾いた第2の研削方向に、前記被研削材に対して前記砥石車を相対的に移動させることにより、前記被削面を研削する工程と
を有し、
仮想的に、前記砥石車を前記往路基準方向に移動させて研削したときに、前記被研削材に前記ドレス溝が転写されて形成される仮想研削痕が伸びる方向と、前記第1の研削方向とが、前記往路基準方向を基準として相互に反対向きに傾いており、前記第1の研削方向の傾き角の絶対値が、前記仮想研削痕が伸びる方向の傾き角の絶対値より小さく、
前記往路基準方向から前記第1の研削方向への傾きの回転方向と、前記復路基準方向から前記第2の研削方向への傾きの回転方向とが、相互に反対である研削方向が提供される。
ドレス溝が転写されて形成される研削痕を、往路基準方向と平行に近づけることができる。これにより、びびり模様の発生を抑制することができる。
図1は、実施例による研削方法で用いられる研削装置の概略斜視図である。 図2は、研削装置の平面図である。 図3Aは、砥石車の外周面の展開図であり、図3Bは、砥石車の軸心を通る断面図である。 図4Aは、比較例による研削方法の、往路の研削により形成される研削痕の模式図であり、図4Bは、復路の研削により形成される研削痕の模式図であり、図4Cは、往路及び復路の研削により形成される研削痕を重ねて示す模式図である。 図5Aは、実施例による研削方法の、往路の研削が終了した時点における被研削材の平面図であり、図5Bは、復路の研削が終了した時点における被研削材の平面図であり、図5Cは、次の往路の研削が終了した時点における被研削材の平面図である。 図6Aは、実施例による研削方法の、往路の研削が終了した時点における被研削材の表面の模式図であり、図6Bは、復路の研削が終了した時点における被研削材の表面の模式図である。 図7Aは、砥石車の移動速度及び回転速度を示す図であり、図7Bは、基準方向(y方向)、研削痕、及び第1の研削方向の関係を示す図である。
図1に、実施例による研削方法で用いられる研削装置の概略斜視図を示す。テーブル10の上に被研削材15が保持される。テーブル10の上方に砥石車20が支持されている。砥石車20がその軸心を回転中心として回転する。砥石車20の外周面(作用面)にドレッシング処理を施すことにより、ヘリカル状のドレス溝21が形成されている。砥石車20の軸心に平行な方向をx方向、テーブル10の上面の法線方向をz方向とするxyz直交座標系を定義する。砥石車20の外周面の周速方向をc方向と定義する。
図2に、研削装置の平面図を示す。テーブル10の上に被研削材15が保持される。テーブル移動機構11がテーブル10をy方向に往復移動させる。回転機構25が砥石車20を、x方向に平行な軸心を回転中心として回転させる。砥石車送り機構26が、砥石車20及び回転機構25をx方向に並進移動させる。
図3Aに、砥石車20の外周面の展開図を示し、図3Bに、砥石車20の、軸心を通る断面図を示す。図3Aにおいて、縦方向が外周面の周速方向cに対応する。砥石車20の外周面がドレッシングされることにより、ヘリカル状のドレス溝21が形成されている。
砥石車20を一定の回転数で回転させながら、ドレッサを一定速度で軸心に平行な方向に送ることにより、一定のピッチPdを有するドレス溝21が形成される。砥石車20のドレッシングは、ドレッサの送り方向を片方向にして行われる。このため、ドレス溝21は交差することなく、展開図において、c方向に対して傾き、等間隔に配列した縞模様を呈する。ドレス溝21のヘリカル形状は、一条ねじのねじ溝の形状としてもよいし、多条ねじのねじ溝の形状としてもよい。
実施例について説明する前に、図3A及び図3Bに示した砥石車20を用いた比較例による研削方法について説明する。比較例では、砥石車20を回転させながら、テーブル10(図2)をy方向に往復移動させることにより、研削が行われる。
図4Aに、往路の研削により生じる研削痕の模式図を示す。往路の研削では、被研削材15をy軸の負の方向に移動させながら研削を行う。このとき、砥石車20は被研削材15に対して、相対的にy軸の正の方向(以下、「往路基準方向」という。)に移動する。一例として、砥石車20の周速は30m/秒であり、被研削材15の移動速度は30m/分である。被研削材15の表面に、砥石車20の外周面のドレス溝21が転写されることにより、研削痕16が形成される。研削痕16は、相互に平行な複数の直線パターンで構成され、直線パターンの各々は、往路基準方向に対して反時計回りに傾いている。本明細書において、基準となる方向から、反時計回りに傾く角度を「正」と定義する。研削痕16が往路基準方向から傾いている角度をθdで表す。図4Aに示した例では、角度θdは正である。この角度θdは、砥石車の外周面(作用面)に現れているドレス溝のリード角が被削面に転写されることにより生じる。以下、この角度θdを「ドレスリード転写角」という。図4Aにおいて、研削痕16の尾根部を実線で示している。
図4Bに、復路の研削により生じる研削痕の模式図を示す。往路と復路とで、砥石車20の回転方向は同一である。復路の研削では、砥石車20が被研削材15に対して、相対的にy軸の負の方向(以下、「復路基準方向」という。)に移動する。復路の研削時にも、砥石車20の外周面のドレス溝21(図3A)が被研削材15の表面に転写されて、研削痕17が形成される。研削痕17も、研削痕16と同様に、相互に平行な複数の直線パターンで構成される。
砥石車20の回転方向が往路の研削時の回転方向と同一であり、砥石車20の移動方向が、往路の研削時の移動方向と逆向きであるため、研削痕17は、復路基準方向から時計回りに傾く。この傾き角度の絶対値は、図4Aに示したドレスリード転写角θdの絶対値と等しく、符号が角度θdとは逆である。このため、往路の研削時に形成された研削痕16と、復路の研削時に形成された研削痕17とが相互に交差する。図4Bにおいて、研削痕17の尾根部を実線で示している。
図4Cに、往路及び復路の研削により生じる研削痕を重ねた模式図を示す。砥石車20の前進時に形成された研削痕16の尾根部の一部が、砥石車20の後退時に削り取られることにより、研削痕16の尾根部が分断される。また、復路の研削時に形成される研削痕17の尾根部は、往路の研削時に形成されている研削痕16の溝部によって分断される。研削痕16、17の尾根部が残っている領域、及び尾根部が分断された領域は、y方向に交互に、周期的に現れる。この周期模様が、びびり模様として観測される。
次に、図5A〜図7Bを参照して、実施例による研削方法について説明する。
図5Aに示すように、砥石車20を回転させながら、被研削材15に対して砥石車20を、相対的に第1の研削方向30に移動(前進)させることにより、往路の研削を行う。第1の研削方向30は、往路基準方向(y軸の正方向)から、時計回りに傾いている。こ
のため、砥石車20の前進時に、y方向に対して傾いた帯状の領域31が研削される。
往路基準方向に対して、第1の研削方向30は、図4Aに示した研削痕16が傾く方向とは反対方向に傾いている。すなわち、往路基準方向に向かって研削した時に、被研削材15にドレス溝21が転写されて形成される仮想的な研削痕16(図4A)の伸びる方向と、第1の研削方向30とが、往路基準方向から相互に反対の方向に傾いている。以下、第1の研削方向30の、往路基準方向からの傾き角θtを「第1の研削方向30の砥石送り角」という。実施例においては、図4Aに示したドレスリード転写角θd(図4A)の絶対値と、第1の研削方向30の砥石送り角θtの絶対値とが等しく、両者の符合が逆である。
砥石車20を第1の研削方向30に移動させるには、テーブル10(図2)を往路基準方向とは反対方向(y軸の負の方向)に移動させるとともに、砥石車20(図2)をx方向に移動させればよい。テーブル10の移動速度と、砥石車20の移動速度との比を調整することにより、第1の研削方向30の砥石送り角θtを調整することができる。
図6Aに、砥石車20の前進時に形成される研削痕18の模式図を示す。図4Aに示したドレスリード転写角θdの絶対値と、第1の研削方向30の砥石送り角θtの絶対値とが等しく、両者の符合が逆であるため、砥石車20の前進時に形成される研削痕18は、y方向と平行である。
図5Bに示すように、往路の研削終了後、砥石車20を回転させながら、被研削材15に対して砥石車20を、相対的に第2の研削方向32に移動(後退)させることにより、復路の研削を行う。砥石車20の回転方向は、往路の研削時の回転方向と同一である。第2の研削方向32は、往路基準方向とは反対方向である復路基準方向(y軸の負方向)から反時計回りに傾いている。第2の研削方向32の、復路基準方向からの傾き角を「第2の研削方向32の砥石送り角」という。第2の研削方向32の砥石送り角の符号は、第1の研削方向30の砥石送り角θtの符号と逆になる。言い換えれば、往路と復路とで、被研削材15に対する砥石車20の、x方向に関する移動の向きは同一である。砥石車20の後退時に、y方向に対して傾いた帯状の領域33が研削される。
砥石車20の前進時に研削された領域31と、砥石車20の後退時に研削された領域33とは、部分的に重なる。一例として、y軸の正側の端部においては、帯状の領域31と帯状の領域33とが、x方向に関して一致する。y軸の負側の端部においては、後退時に研削された帯状の領域33が、前進時に研削された帯状の領域31に対して、x方向にずれる。第1の研削方向30の砥石送り角θtは、例えば1mrad(1ミリラジアン)程度であり、十分小さいため、帯状の領域31と帯状の領域33とは、y軸の負側の端部において部分的に重なる。
第2の研削方向32の砥石送り角の絶対値は、第1の研削方向30の砥石送り角θt(図5A)の絶対値と同一である。
図6Bに、砥石車20の後退時に形成される研削痕19、及び前進時に形成される研削痕18の模式図を示す。第2の研削方向32の砥石送り角θtの絶対値が、第1の研削方向30の砥石送り角θt(図5A)の絶対値と同一であり、符号が逆であるため、砥石車20の後退時に形成される研削痕19も、y方向と平行である。このため、砥石車20の前進時に形成される研削痕18と、砥石車20の後退時に形成される研削痕19とが交差しない。このため、びびり模様の発生を防止することができる。
図5Cに示すように、復路の研削が終了すると、被研削材15に対して砥石車20をx
方向に移動させる。その後、被研削材15に対して、相対的に第3の研削方向34に砥石車20を移動させることにより、次の往路の研削を行う。この研削により、帯状の領域35が研削される。第3の研削方向34は、第1の研削方向30と平行である。復路の研削と、その次の往路の研削との間に行われる砥石車20のx方向への移動の距離は、帯状の領域35と帯状の領域31との間に間隙が形成されないように設定されている。例えば、帯状の領域35は、帯状の領域31と部分的に重なる。図5Cに示した往路の研削を行なった後、復路の研削を行う。
このように、往路の研削と復路の研削とを、交互に実行することにより、被研削材15の表面のうち、研削すべき領域の全域を研削することができる。
図7A及び図7Bを参照して、ドレスリード転写角θd(図4A)及び第1の研削方向30の砥石送り角θt(図6A)の大きさについて説明する。
図7Aに示すように、往路の研削時(図5A)における砥石車20の速度のy成分及びx成分を、それぞれVy及びVxで表す。砥石車20の回転速度をNgで表す。
図7Bに、往路基準方向(y軸の正方向)、研削痕16、及び第1の研削方向30の関係を示す。第1の研削方向30の砥石送り角θtの絶対値は、
|θt|=tan−1(|Vx/Vy|)
と表される。
砥石車20が1回転する間に、被研削材15がy方向に進む距離Lyは、
Ly=Vy/Ng
と表される。砥石車20が距離Lyを移動する間に、砥石車20の1周分のヘリカル状のドレス溝21(図1)が被研削材の表面に研削痕16として転写される。研削痕16のx方向のピッチは、ドレス溝21のピッチPd(図3B)と等しい。従って、ドレスリード転写角θdの絶対値は、
|θd|=tan−1(|Pd/Ly|)
と表される。
第1の研削方向30の砥石送り角θtの絶対値と、ドレスリード転写角θdの絶対値とが等しく、かつ符号が逆になるような条件で研削を行うことにより、びびり模様の発生を防止することができる。
必ずしも、第1の研削方向30の砥石送り角θtの絶対値とドレスリード転写角θdの絶対値とを等しくしなくてもよい。砥石送り角θtと、ドレスリード転写角θdとの符号が反対であり、砥石送り角θtの絶対値が、ドレスリード転写角θdの絶対値より小さければ、往路基準方向に対する研削痕18(図6A)の傾き角度が、ドレスリード転写角θdより小さくなる。同様に、復路基準方向に対する研削痕19(図6B)の傾き角度の絶対値が、図4Bに示したドレスリード転写角θdの絶対値より小さくなる。このため、研削痕18と研削痕19とが交差する領域のy方向のピッチが長くなり、びびり模様による外観への悪影響が緩和される。
研削加工においては、被研削材が目標の寸法に仕上がるまで、被削面を削り取る。被削面のうち研削すべき領域の全域を、同一の切り込み深さで研削する処理を、「単位研削処理」ということとする。複数回の単位研削処理を実行する場合、ある単位研削処理で形成された研削痕は、次の単位研削処理で消滅する。従って、最終の少なくとも1回、好ましくは複数回の単位研削処理(仕上げ研削処理)時に、上記実施例による研削方法を適用すればよい。その他の単位研削処理においては、従来方法と同様に、砥石車20をy方向と
平行な方向に移動させればよい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 テーブル
11 テーブル移動機構
15 被研削材
16、17、18、19 研削痕
20 砥石車
21 ドレス溝
25 回転機構
26 砥石車送り機構
30 第1の研削方向
31 研削される帯状の領域
32 第2の研削方向
33 研削される帯状の領域
34 第3の研削方向
35 研削される帯状の領域
本発明の一観点によると、
(a)外周面に交差部分を有しないヘリカル状のドレス溝が形成された砥石車を、該砥石車の軸心を回転中心として回転させながら、前記外周面を、被研削材の被削面に接触させた状態で、前記被研削材に対して前記砥石車を、前記軸心に対して垂直な往路基準方向に対して傾いた第1の研削方向に相対的に移動させることにより前記被削面を研削する工程と、
(b)前記工程(a)の後、前記往路基準方向とは反対向きの復路基準方向に対して傾いた第2の研削方向に、前記被研削材に対して前記砥石車を相対的に移動させることにより、前記被削面を研削する工程と
を有し、
仮想的に、前記砥石車を前記往路基準方向に移動させて研削したときに、前記被研削材に前記ドレス溝が転写されて形成される仮想研削痕が伸びる方向と、前記第1の研削方向とが、前記往路基準方向を基準として相互に反対向きに傾いており、前記第1の研削方向の傾き角の絶対値が、前記仮想研削痕が伸びる方向の傾き角の絶対値より小さく、
前記往路基準方向から前記第1の研削方向への傾きの回転方向と、前記復路基準方向から前記第2の研削方向への傾きの回転方向とが、相互に反対である研削方法が提供される。
往路基準方向に対して、第1の研削方向30は、図4Aに示した研削痕16が傾く方向とは反対方向に傾いている。すなわち、往路基準方向に向かって研削した時に、被研削材15にドレス溝21が転写されて形成される仮想的な研削痕16(図4A)の伸びる方向と、第1の研削方向30とが、往路基準方向から相互に反対の方向に傾いている。以下、第1の研削方向30の、往路基準方向からの傾き角θtを「第1の研削方向30の砥石送り角」という。実施例においては、図4Aに示したドレスリード転写角θd(図4A)の絶対値と、第1の研削方向30の砥石送り角θtの絶対値とが等しく、両者の符号が逆である。
図6Aに、砥石車20の前進時に形成される研削痕18の模式図を示す。図4Aに示したドレスリード転写角θdの絶対値と、第1の研削方向30の砥石送り角θtの絶対値とが等しく、両者の符号が逆であるため、砥石車20の前進時に形成される研削痕18は、y方向と平行である。

Claims (4)

  1. (a)外周面に交差部分を有しないヘリカル状のドレス溝が形成された砥石車を、該砥石車の軸心を回転中心として回転させながら、前記外周面を、被研削材の被削面に接触させた状態で、前記被研削材に対して前記砥石車を、前記軸心に対して垂直な往路基準方向に対して傾いた第1の研削方向に相対的に移動させることにより前記被削面を研削する工程と、
    (b)前記工程(a)の後、前記往路基準方向とは反対向きの復路基準方向に対して傾いた第2の研削方向に、前記被研削材に対して前記砥石車を相対的に移動させることにより、前記被削面を研削する工程と
    を有し、
    仮想的に、前記砥石車を前記往路基準方向に移動させて研削したときに、前記被研削材に前記ドレス溝が転写されて形成される仮想研削痕が伸びる方向と、前記第1の研削方向とが、前記往路基準方向を基準として相互に反対向きに傾いており、前記第1の研削方向の傾き角の絶対値が、前記仮想研削痕が伸びる方向の傾き角の絶対値より小さく、
    前記往路基準方向から前記第1の研削方向への傾きの回転方向と、前記復路基準方向から前記第2の研削方向への傾きの回転方向とが、相互に反対である研削方向。
  2. 前記第1の研削方向及び前記第2の研削方向は、前記砥石車のドレス溝が転写されて形成される研削痕が、前記往路基準方向と平行になるように設定されている請求項1に記載の研削方法。
  3. 前記工程(a)において、前記被研削材を、前記往路基準方向とは反対向きに移動させるとともに、前記砥石車を、前記往路基準方向に対して直交する方向に移動させることにより、前記被研削材に対して前記砥石車を相対的に前記第1の研削方向に移動させ、
    前記工程(b)において、前記被研削材を、前記復路基準方向とは反対向きに移動させるとともに、前記砥石車を、前記工程(a)における前記砥石車の移動方向と同一の方向に移動させることにより、前記被研削材に対して前記砥石車を相対的に前記第2の研削方向に移動させる請求項1または2に記載の研削方法。
  4. 前記工程(a)の前に、さらに、
    (c)前記砥石車を、該砥石車の軸心を回転中心として回転させながら、前記外周面を、前記被研削材の被削面に接触させた状態で、前記被研削材に対して前記砥石車を相対的に、前記往路基準方向または前記復路基準方向に移動させることにより、前記被削面のうち研削すべき領域の全域を研削する工程を有し、
    前記工程(c)の後、前記工程(a)及び工程(b)を交互に繰り返すことにより、前記被削面のうち研削すべき領域の全域を研削するする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の研削方法。
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