JP2014121139A - シャント回路、充電システム、及び集積回路 - Google Patents

シャント回路、充電システム、及び集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】過充電を回避可能なシャント回路、充電システム、及び集積回路を提供すること。
【解決手段】シャント回路S1は、シャント抵抗Rshuntと、シャント抵抗Rshuntを介してセルCに並列接続されるトランジスタ4と、セルCに供給されるバッテリ電圧Vbatと所定の検出電圧Vchgとを比較する第1オペアンプ2と、バッテリ電圧Vbatが検出電圧Vchgに達すると、充電電流Ichgからシャント電流Ishuntを分流させるためのトランジスタ4を駆動する第2オペアンプ3とを備え、段階的に検出電圧Vchgの電圧値を上昇させるとともに、バッテリ電圧Vbatが各検出電圧Vchgに達する度にシャント電流Ishuntの電流値を上昇させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、シャント回路、充電システム、及び集積回路に関する。
従来、直列接続された複数のセル(リチウムイオン電池セル等)を一括充電することで、充電器のリソース削減が図られている。このような充電方式では、セルバランスの不整合により過充電されてしまうセルが発生する。このため、過充電を回避する手段としてシャント抵抗方式が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2012−147587号公報 特開2012−228002号公報
しかしながら、従来のシャント抵抗方式では、単にスイッチをオンしてシャント電流を流す構成であるため、過充電を避けられないケースが発生する。例えば、セルが経時変化により劣化している場合は、セルに供給されるバッテリ電圧の上昇を十分に抑えることができず、過充電されてしまうセルが生じる。特にリチウムイオン電池セルは過充電に対して寿命特性が低下する特性があるため、過充電を回避することが求められている。
本発明の目的は、過充電を回避可能なシャント回路、充電システム、及び集積回路を提供することにある。
本発明の一態様によれば、シャント抵抗と、前記シャント抵抗を介して蓄電素子に並列接続されるトランジスタと、前記蓄電素子に供給されるバッテリ電圧と所定の検出電圧とを比較する第1オペアンプと、前記バッテリ電圧が前記検出電圧に達すると、充電電流からシャント電流を分流させるための前記トランジスタを駆動する第2オペアンプとを備え、段階的に前記検出電圧の電圧値を上昇させるとともに、前記バッテリ電圧が各検出電圧に達する度に前記シャント電流の電流値を上昇させるシャント回路が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、シャント抵抗と、前記シャント抵抗を介して蓄電素子に並列接続されるトランジスタと、前記蓄電素子に供給されるバッテリ電圧が所定の検出電圧に達すると、充電電流からシャント電流を分流させるための前記トランジスタを駆動する第2オペアンプとを備え、前記バッテリ電圧が各検出電圧に達する度に前記シャント電流の電流値を上昇させるシャント回路が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、充電電流を生成する充電部と、前記充電部に直列接続された複数の蓄電素子と、前記複数の蓄電素子それぞれに並列接続され、前記蓄電素子に供給されるバッテリ電圧が所定の検出電圧に達すると、前記充電電流からシャント電流を分流させるための前記トランジスタを駆動する複数のシャント回路とを備え、前記シャント回路は、段階的に前記検出電圧の電圧値を上昇させるとともに、前記バッテリ電圧が各検出電圧に達する度に前記シャント電流の電流値を上昇させる充電システムが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、上記いずれかのシャント回路を搭載した集積回路が提供される。
本発明によれば、過充電を回避可能なシャント回路、充電システム、及び集積回路を提供することができる。
基本技術に係るシャント回路の模式的回路ブロック構成図。 基本技術に係るシャント回路を備えた充電システムの模式的回路ブロック構成図。 基本技術に係る充電システムのシャント回路部分の詳細な模式的回路ブロック構成図。 基本技術に係る充電システムにおける波形例を模式的に示すグラフであって、(a)バッテリ電圧の波形例、(b)バッテリ電流の波形例、(c)シャント電流の波形例。 第1の実施の形態に係るシャント回路の模式的回路ブロック構成図。 第1の実施の形態に係るシャント回路を備えた充電システムの模式的回路ブロック構成図。 第1の実施の形態に係る充電システムのシャント回路部分の詳細な模式的回路ブロック構成図。 第1の実施の形態に係る充電システムにおける波形例を模式的に示すグラフであって、(a)バッテリ電圧の波形例、(b)バッテリ電流の波形例、(c)シャント電流の波形例。 第2の実施の形態に係るシャント回路の模式的回路ブロック構成図。 第2の実施の形態に係るシャント回路を説明するための図であって、(a)第1オペアンプ周辺の模式的回路ブロック構成図、(b)第2オペアンプ周辺の模式的回路ブロック構成図。 第2の実施の形態に係るシャント回路を備えた充電システムの模式的回路ブロック構成図。 第2の実施の形態に係る充電システムのシャント回路部分の詳細な模式的回路ブロック構成図。 第3の実施の形態に係るシャント回路の模式的回路ブロック構成図。 第3の実施の形態に係るシャント回路を備えた充電システムの模式的回路ブロック構成図。 第3の実施の形態に係る充電システムのシャント回路部分の詳細な模式的回路ブロック構成図。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各構成部品の厚みと平面寸法との関係等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[基本技術]
(シャント回路)
基本技術に係るシャント回路S0は、図1に示すように、セルCに並列接続され、基準電圧発生部101と、オペアンプ102と、トランジスタ103と、抵抗R101,R102と、シャント抵抗Rshuntとを備える。セルCは、リチウムイオン電池セル、電気2重層キャパシタセル、リチウムイオンキャパシタセル、SCiB(登録商標)セル等の蓄電素子であり、所定の充電特性及び放電負荷特性で充放電する。
オペアンプ102は、セルCに供給されるバッテリ電圧Vbatが基準電圧Vrefに達すると、トランジスタ103を駆動して充電電流Ichgから余剰となるシャント電流Ishuntを分流させる。これにより、セルCに流れるバッテリ電流Ibatを抑え、バッテリ電圧Vbatの上昇を抑えることができる。
図1に示す点線20は、集積回路(LSI:Large Scale Integration)に搭載可能な範囲を示す。もちろん、シャント抵抗RshuntをLSIに搭載することも可能である。
(充電システム)
基本技術に係る充電システムは、図2に示すように、充電電流Ichgを生成する充電部10と、充電部10に直列接続された複数のセルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnと、複数のセルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnそれぞれに並列接続された複数のシャント回路S0_1,S0_2,S0_3,…,S0_n−2,S0_n−1,S0_nとを備える。
セルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnがリチウムイオン電池セルである場合は、例えば5セル〜16セル程度のセルが縦積みで直列接続される。また、それと同数のシャント回路S0_1,S0_2,S0_3,…,S0_n−2,S0_n−1,S0_nがセルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnそれぞれに並列接続される。
各セルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnには、バッテリ電流Ibatの電流時間積に比例して一様に充電エネルギーが貯えられる。そのため、最もセル容量の小さいものが最初に満充電電圧に達するが、全てのセルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnが満充電電圧に達するまで充電は継続される。
そこで、各セルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnにバイパス経路を設け、バッテリ電圧Vbatの高いセルへの充電電流Ichgはバイパスし、バッテリ電圧Vbatの低いセルのみ充電することで、セル電圧を均一化する。例えば、セルC1が最初に満充電電圧に達した場合は、シャント回路S0_1が充電電流Ichgからシャント電流Ishuntを分流させ、セルC1の過充電を回避する。その他のシャント回路S0_2,…,S0_nについても同様である。
基本技術に係る充電システムのシャント回路部分の詳細な模式的回路ブロック構成は、図3に示すように表される。図3に示すように、オペアンプ102の非反転入力端子は抵抗R101,R102を介してセルC1の両端子に接続され、反転入力端子は基準電圧発生部101を介してセルC1のマイナス端子に接続される。トランジスタ103のドレインはシャント抵抗Rshuntを介してセルC1のプラス端子に接続され、ソースはセルC1のマイナス端子に接続され、ゲートはオペアンプ102の出力端子に接続される。
(波形例)
基本技術に係る充電システムにおける波形例を模式的に示すグラフは、図4に示すように表される。すなわち、図4(a)はバッテリ電圧Vbatの波形例、図4(b)はバッテリ電流Ibatの波形例、図4(c)はシャント電流の波形例を表す。
まず、図4(b)に示すように、充電部10により生成された充電電流IchgがセルC1に流れると、図4(a)に示すように、充電時間に比例してバッテリ電圧Vbatが上昇する。オペアンプ102は、バッテリ電圧Vbatと基準電圧Vrefとを比較している。そして、時間t1が経過してバッテリ電圧Vbatが基準電圧Vrefに達すると、トランジスタ103を駆動する。これにより、図4(c)に示すように、シャント抵抗Rshuntを通じてシャント電流Ishunt1が流れ出す。シャント電流Ishuntは(1)式で表される。
shunt=Vbat/Rshunt (1)
シャント電流Ishunt1が流れ出すと、図4(b)に示すように、バッテリ電流Ibatは、充電電流Ichgからシャント電流Ishunt1を差し引いた値Ibat1となる。これにより、図4(a)に示すように、時間t1以降はバッテリ電圧Vbatの上昇を抑えることができる。ここでは、セルC1に着目して説明したが、その他のセルC2,…,Cnについても同様である。ただし、セルバランスが異なれば、バッテリ電圧Vbatの傾きは異なる。
[第1の実施の形態]
次に、第1の実施の形態について説明する。基本技術と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
(シャント回路)
第1の実施の形態に係るシャント回路S1の模式的回路ブロック構成は、図5に示すように表される。このシャント回路S1は、シャント抵抗Rshuntと、シャント抵抗Rshuntを介して蓄電素子に並列接続されるトランジスタ4と、蓄電素子に供給されるバッテリ電圧Vbatと所定の検出電圧Vchgとを比較する第1オペアンプ2と、バッテリ電圧Vbatが検出電圧Vchgに達すると、トランジスタ4を駆動して充電電流Ichgからシャント電流Ishuntを分流させる第2オペアンプ3とを備える。そして、段階的に検出電圧Vchgの電圧値を上昇させるとともに、バッテリ電圧Vbatが各検出電圧Vchgに達する度にシャント電流Ishuntの電流値を上昇させる。
具体的には、第1オペアンプ2の入力端子に接続された第1センス抵抗R3,R4と、第2オペアンプ3の入力端子に接続された第2センス抵抗R1,R2とを備える。そして、第1センス抵抗R3,R4の抵抗値を変更することにより検出電圧Vchgの電圧値を上昇させるとともに、第2センス抵抗R1,R2の抵抗値を変更することによりシャント電流Ishuntの電流値を上昇させてもよい。
また、シャント電流Ishuntの電流値をIshunt、シャント抵抗Rshuntの抵抗値をRshunt、バッテリ電圧Vbatの電圧値をVbat、第2センス抵抗R1,R2の抵抗値をR1,R2とした場合、第2センス抵抗R1の抵抗値R1が変更されることにより、シャント電流Ishuntの電流値IshuntがIshunt={〔R2/(R1+R2)〕Vbat}/Rshuntに従って上昇してもよい。
また、検出電圧Vchgの電圧値をVchg、第1オペアンプ2に供給される基準電圧Vrefの電圧値をVref、第1センス抵抗R3,R4の抵抗値をR3,R4とした場合、第1センス抵抗R3の抵抗値R3が変更されることにより、検出電圧Vchgの電圧値VchgがVchg=〔(R3+R4)/R4〕Vrefに従って上昇してもよい。
また、トランジスタ4のソース側にシャント抵抗Rshuntが接続されてもよい。
また、蓄電素子は、リチウムイオン電池セル、電気2重層キャパシタセル、リチウムイオンキャパシタセル、SCiBセルのいずれかであってもよい。
また、このようなシャント回路を集積回路(LSI)に搭載してもよい。
第1の実施の形態に係るシャント回路S1は、図5に示すように、基準電圧発生部1と、第1オペアンプ2と、第2オペアンプ3と、トランジスタ4と、抵抗R1,R2,R3,R4と、シャント抵抗Rshuntとを備える。シャント抵抗Rshuntがシャントラインに設けられているのに対して、抵抗R1,R2,R3,R4はセンスラインに設けられている。以下の説明では、抵抗R3,R4を「第1センス抵抗」といい、抵抗R3,R4を「第2センス抵抗」という場合がある。また、抵抗R1,R3は可変抵抗であるが、以下の説明では、単に抵抗という場合がある。
第1オペアンプ2は、バッテリ電圧Vbatと検出電圧Vchgとを比較する。検出電圧Vchgは満充電電圧付近の電圧であり、基準電圧Vrefに基づいて算出される(後述する)。第2オペアンプ3は、バッテリ電圧Vbatが検出電圧Vchgに達すると、トランジスタ4を駆動して充電電流Ichgからシャント電流Ishuntを分流させる。
ここで、第1の実施の形態では、段階的に検出電圧Vchgの電圧値を上昇させるとともに、バッテリ電圧Vbatが各検出電圧Vchgに達する度にシャント電流Ishuntの電流値を上昇させる。これにより、基本技術に比べて更にバッテリ電流Ibatを抑え、バッテリ電圧Vbatの上昇を抑えることができる。そのため、セルCが経時変化により劣化している場合でも過充電を回避可能である。
図5に示す点線21は、LSIに搭載可能な範囲を示す。もちろん、シャント抵抗RshuntをLSIに搭載することも可能である。
(充電システム)
第1の実施の形態に係る充電システムは、図6に示すように、充電電流Ichgを生成する充電部10と、充電部10に直列接続された複数のセルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnと、複数のセルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnそれぞれに並列接続され、バッテリ電圧Vbatが所定の検出電圧Vchgに達すると、充電電流Ichgからシャント電流Ishuntを分流させる複数のシャント回路S1_1,S1_2,S1_3,…,S1_n−2,S1_n−1,S1_nとを備える。そして、シャント回路S1_1,S1_2,S1_3,…,S1_n−2,S1_n−1,S1_nは、段階的に検出電圧Vchgの電圧値を上昇させるとともに、バッテリ電圧Vbatが各検出電圧Vchgに達する度にシャント電流Ishuntの電流値を上昇させる。
第1の実施の形態に係る充電システムのシャント回路部分の詳細な模式的回路ブロック構成は、図7に示すように表される。図7に示すように、第1オペアンプ2の非反転入力端子は抵抗R3,R4を介してセルC1の両端子に接続され、反転入力端子は基準電圧発生部1を介してセルC1のマイナス端子に接続される。第2オペアンプ3の非反転入力端子は抵抗R1,R2を介してセルC1の両端子に接続され、反転入力端子はシャント抵抗Rshuntを介してセルC1のマイナス端子に接続される。トランジスタ4のドレインはセルC1のプラス端子に接続され、ソースはシャント抵抗Rshuntを介してセルC1のマイナス端子に接続され、ゲートは第2オペアンプ3の出力端子に接続される。
(波形例)
第1の実施の形態に係る充電システムにおける波形例を模式的に示すグラフは、図8に示すように表される。すなわち、図8(a)はバッテリ電圧Vbatの波形例、図8(b)はバッテリ電流Ibatの波形例、図8(c)はシャント電流Ishuntの波形例を表す。
まず、第1オペアンプ2は、図8(a)に示すように、時間t1が経過してバッテリ電圧Vbatが検出電圧Vchg1に達すると、その検出信号を第2オペアンプ3に転送する。このとき、抵抗R3の抵抗値を大きくすることにより、検出電圧Vchgの電圧値をVchg1からVchg2に上昇させる。バッテリ電圧Vbatと基準電圧Vrefは(2)式に示す関係となるため、検出電圧Vchgは(3)式で表される。
bat〔R4/(R3+R4)〕=Vref (2)
chg=〔(R3+R4)/R4〕Vref (3)
検出信号を受けた第2オペアンプ3は、トランジスタ4を駆動する。これにより、図8(c)に示すように、シャント抵抗Rshuntを通じてシャント電流Ishunt1が流れ出す。シャント電流Ishunt1が流れ出すと、図8(b)に示すように、バッテリ電流Ibatは、充電電流Ichgからシャント電流Ishunt1を差し引いた値Ibat1となる。これにより、図8(a)に示すように、時間t1以降はバッテリ電圧Vbatの上昇を抑えることができる。
ここで、第1の実施の形態では、図8(a)に示すように、時間t2が経過してバッテリ電圧Vbatが検出電圧Vchg2に達すると、抵抗R3の抵抗値を更に大きくすることにより、検出電圧Vchgの電圧値をVchg2からVchg3(図示せず)に上昇させる。また、このとき、抵抗R1の抵抗値を小さくすることにより、図8(c)に示すように、シャント電流Ishuntの電流値をIshunt2まで上昇させる。シャント電流Ishuntは(4)式で表される。
shunt={〔R2/(R1+R2)〕Vbat}/Rshunt (4)
シャント電流Ishunt2が流れ出すと、図8(b)に示すように、バッテリ電流Ibatは、充電電流Ichgからシャント電流Ishunt2を差し引いた値Ibat2となる。これにより、図8(a)に示すように、時間t2以降はバッテリ電圧Vbatの上昇を更に抑えることができる。
以降も同様に抵抗R3の抵抗値を変更し、それに併せて抵抗R1の抵抗値を変更する。このステップを必要なステップ数だけ繰り返す。必要なステップ数とは、全てのセルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnがバランスよく満充電電圧に達するステップ数である。これにより、なるべくロスの少ない充電方式を実現することができる。
以上のように、第1の実施の形態では、シャント電流Ishuntをバッテリ電圧Vbatに応じて最適な値に調整可能である。すなわち、段階的に検出電圧Vchgの電圧値を上昇させるとともに、バッテリ電圧Vbatが各検出電圧Vchgに達する度にシャント電流Ishuntの電流値を上昇させるようにしている。これにより、基本技術に比べて更にバッテリ電流Ibatを抑え、バッテリ電圧Vbatの上昇を抑えることができる。そのため、セルCが経時変化により劣化している場合でも過充電を回避可能である。しかも、シャントラインのシャント抵抗Rshuntを調整する必要がなく、センスラインの抵抗R1,R3を調整すればよいため、調整が容易である。
[第2の実施の形態]
以下、第2の実施の形態を第1の実施の形態と異なる点のみ説明する。
(シャント回路)
第2の実施の形態に係るシャント回路S2は、第1センス抵抗R3,R4と第2センス抵抗R1,R2とを共通の抵抗R31,R32,R33,R34,R35により構成したものである。
第2の実施の形態に係るシャント回路S2は、図9に示すように、基準電圧発生部1と、第1オペアンプ2と、第2オペアンプ3と、トランジスタ4と、抵抗R31,R32,R33,R34,R35と、シャント抵抗Rshuntと、スイッチS31〜S38とを備える。抵抗R31,R32,R33,R34,R35は直列接続され、必要に応じてスイッチS31〜S38を切り替える。これにより、以下に説明するように、第1の実施の形態に係るシャント回路S1における可変抵抗R1,R3と同様の可変抵抗を簡単な構成で実現することができる。
例えば、図10(a)に示すように、第1オペアンプ2と抵抗R11,R12,R13,R14,R15(第1センス抵抗)との間にスイッチS11〜S14が設けられているとする。スイッチS11〜S14の一方端は第1オペアンプ2の非反転入力端子に接続される。スイッチS11の他方端は抵抗R11,R12間に接続され、スイッチS12の他方端は抵抗R12,R13間に接続され、スイッチS13の他方端は抵抗R13,R14間に接続され、スイッチS14の他方端は抵抗R14,R15間に接続される。この場合、スイッチS11〜S14を切り替えることにより、第1センス抵抗の抵抗値を変更することができる。
すなわち、スイッチSW11をオンにし、その他のスイッチSW12,SW13,SW14をオフにした場合は、抵抗R11が抵抗R3に相当し、抵抗R12,R13,R14,R15が抵抗R4に相当する。また、スイッチSW12をオンにし、その他のスイッチSW11,SW13,SW14をオフにした場合は、抵抗R11,R12が抵抗R3に相当し、抵抗R13,R14,R15が抵抗R4に相当する。また、スイッチSW13をオンにし、その他のスイッチSW11,SW12,SW14をオフにした場合は、抵抗R11,R12,R13が抵抗R3に相当し、抵抗R14,R15が抵抗R4に相当する。また、スイッチSW14をオンにし、その他のスイッチSW11,SW12,SW13をオフにした場合は、抵抗R11,R12,R13,R14が抵抗R3に相当し、抵抗R15が抵抗R4に相当する。
同様に、図10(b)に示すように、第2オペアンプ3と抵抗R21,R22,R23,R24,R25(第2センス抵抗)との間にスイッチS21〜S24が設けられているとする。スイッチS21〜S24の一方端は第2オペアンプ3の非反転入力端子に接続される。スイッチS21の他方端は抵抗R21,R22間に接続され、スイッチS22の他方端は抵抗R22,R23間に接続され、スイッチS23の他方端は抵抗R23,R24間に接続され、スイッチS24の他方端は抵抗R24,R25間に接続される。この場合、スイッチS21〜S24を切り替えることにより、第2センス抵抗の抵抗値を変更することができる。
すなわち、スイッチSW21をオンにし、その他のスイッチSW22,SW23,SW24をオフにした場合は、抵抗R21が抵抗R1に相当し、抵抗R22,R23,R24,R25が抵抗R2に相当する。また、スイッチSW22をオンにし、その他のスイッチSW21,SW23,SW24をオフにした場合は、抵抗R21,R22が抵抗R1に相当し、抵抗R23,R24,R25が抵抗R2に相当する。また、スイッチSW23をオンにし、その他のスイッチSW21,SW22,SW24をオフにした場合は、抵抗R21,R22,R23が抵抗R1に相当し、抵抗R24,R25が抵抗R2に相当する。また、スイッチSW24をオンにし、その他のスイッチSW21,SW22,SW23をオフにした場合は、抵抗R21,R22,R23,R24が抵抗R1に相当し、抵抗R25が抵抗R2に相当する。
ここで、抵抗R11とR21、抵抗R12とR22、抵抗R13とR23、抵抗R14とR24、抵抗R15とR25をそれぞれ共通の抵抗R31,R32,R33,R34,R35により構成したものが図9に示すシャント回路S2である。このシャント回路S2では、必要に応じてスイッチS31〜S38を切り替えるという簡単な構成で、第1の実施の形態に係るシャント回路S1における可変抵抗R1,R3と同様の可変抵抗を実現することができる。
図9に示す点線22は、LSIに搭載可能な範囲を示す。もちろん、シャント抵抗RshuntをLSIに搭載することも可能である。
(充電システム)
第2の実施の形態に係る充電システムは、図11に示すように、充電電流Ichgを生成する充電部10と、充電部10に直列接続された複数のセルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnと、複数のセルC1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cnそれぞれに並列接続された複数のシャント回路S2_1,S2_2,S2_3,…,S2_n−2,S2_n−1,S2_nとを備える。シャント回路S2_1,S2_2,S2_3,…,S2_n−2,S2_n−1,S2_nの内部構成が異なる点を除けば第1の実施の形態と同様である。
第2の実施の形態に係る充電システムのシャント回路部分の詳細な模式的回路ブロック構成は、図12に示すように表される。図12に示すように、第1オペアンプ2の非反転入力端子はスイッチS35〜S38の一方端に接続され、反転入力端子は基準電圧発生部1を介してセルC1のマイナス端子に接続される。第2オペアンプ3の非反転入力端子はスイッチS31〜S34の一方端に接続され、反転入力端子はシャント抵抗Rshuntを介してセルC1のマイナス端子に接続される。抵抗R31,R32間にスイッチ31及びスイッチ35の他方端が接続され、抵抗R32,R33間にスイッチ32及びスイッチ36の他方端が接続され、抵抗R33,R34間にスイッチ33及びスイッチ37の他方端が接続され、抵抗R34,R35間にスイッチ34及びスイッチ38の他方端が接続される。トランジスタ4のドレインはセルC1のプラス端子に接続され、ソースはシャント抵抗Rshuntを介してセルC1のマイナス端子に接続され、ゲートは第2オペアンプ3の出力端子に接続される。
これにより、必要に応じてスイッチS31〜S38を切り替えるという簡単な構成で、第1の実施の形態に係るシャント回路S1における可変抵抗R1,R3と同様の可変抵抗を実現することができる。段階的に検出電圧Vchgの電圧値を上昇させるとともに、バッテリ電圧Vbatが各検出電圧Vchgに達する度にシャント電流Ishuntの電流値を上昇させる点は第1の実施の形態と同様である。
以上のように、第2の実施の形態では、第1センス抵抗と第2センス抵抗とを共通の抵抗R31,R32,R33,R34,R35により構成し、シャント回路S1を簡略化している。このような構成によれば、第1センス抵抗及び第2センス抵抗による電流を減らすことができる。
なお、ここでは、5つの抵抗R31,R32,R33,R34,R35を直列に接続した構成を例示しているが、もちろん、抵抗の数はこれに限定されるものではない。抵抗の数が多いほど、精密な制御が可能である。
[第3の実施の形態]
以下、第3の実施の形態を第1又は第2の実施の形態と異なる点のみ説明する。
(シャント回路)
第3の実施の形態に係るシャント回路S3は、シャント抵抗Rshuntと、シャント抵抗Rshuntを介して蓄電素子に並列接続されるトランジスタ4と、蓄電素子に供給されるバッテリ電圧Vbatが所定の検出電圧Vchgに達すると、トランジスタ4を駆動して充電電流Ichgからシャント電流Ishuntを分流させる第2オペアンプ3とを備える。そして、バッテリ電圧Vbatが各検出電圧Vchgに達する度にシャント電流Ishuntの電流値を上昇させる。
具体的には、第2オペアンプ3の入力端子に接続された第2センス抵抗R1,R2を備える。そして、第2センス抵抗R1,R2の抵抗値を変更することによりシャント電流Ishuntの電流値を上昇させてもよい。
第3の実施の形態に係るシャント回路S3は、図13に示すように、第2オペアンプ3と、トランジスタ4と、抵抗R1,R2と、シャント抵抗Rshuntと、スイッチSW41,SW42とを備える。スイッチSW41,SW42をオンにすると、シャント回路S3がADコンバータ5に接続され、シャント回路S3がマイコン6により制御される。
図13に示す点線23は、LSIに搭載可能な範囲を示す。もちろん、シャント抵抗RshuntをLSIに搭載することも可能である。更に、ADコンバータ5及びマイコン6を搭載し、電池監視LSIとして提供することも可能である。
(充電システム)
第3の実施の形態に係る充電システムは、図14に示すように、シャント回路S3_1,S3_2,S3_3,…,S3_n−2,S3_n−1,S3_nにADコンバータ5が接続され、ADコンバータ5にマイコン6が接続される。これにより、シャント回路S3_1,S3_2,S3_3,…,S3_n−2,S3_n−1,S3_nに接続されるADコンバータ5によりバッテリ電圧Vbatを監視し、その監視結果に基づいてシャント電流Ishuntの電流値をマイコン6により制御して上昇させる。
第3の実施の形態に係る充電システムのシャント回路部分の詳細な模式的回路ブロック構成は、図15に示すように表される。図15に示すように、第2オペアンプ3の非反転入力端子は抵抗R1,R2を介してセルC1の両端子に接続され、反転入力端子はシャント抵抗Rshuntを介してセルC1のマイナス端子に接続される。トランジスタ4のドレインはセルC1のプラス端子に接続され、ソースはシャント抵抗Rshuntを介してセルC1のマイナス端子に接続され、ゲートは第2オペアンプ3の出力端子に接続される。ADコンバータ5は、スイッチSW41,SW42を介してセルC1の両端子に接続される。
段階的に検出電圧Vchgの電圧値を上昇させるとともに、バッテリ電圧Vbatが各検出電圧Vchgに達する度にシャント電流Ishuntの電流値を上昇させる点は第1の実施の形態と同様である。すなわち、スイッチSW41,SW42をオンにすると、ADコンバータ5は、バッテリ電圧Vbatを監視する。そして、バッテリ電圧Vbatが検出電圧Vchgに達すると、その検出信号をマイコン6に転送する。また、このとき、検出電圧Vchgの電圧値を上昇させる。検出信号を受けたマイコン6は、トランジスタ4を駆動する。これにより、シャント抵抗Rshuntを通じてシャント電流Ishuntが流れ出す。その後、バッテリ電圧Vbatが次の検出電圧Vchgに達すると、ADコンバータ5は、検出電圧Vchgの電圧値を更に上昇させる。また、このとき、マイコン6は、抵抗R1の抵抗値を小さくすることにより、シャント電流Ishuntの電流値を上昇させる。以降も同様のステップを必要なステップ数だけ繰り返す。
以上のように、第3の実施の形態では、シャント回路S3_1,S3_2,S3_3,…,S3_n−2,S3_n−1,S3_nに接続されるADコンバータ5によりバッテリ電圧Vbatを監視し、その監視結果に基づいてシャント電流Ishuntの電流値をマイコン6により制御して上昇させる。これにより、シャント回路S3の小型化を図ることが可能であるとともに、高度な制御を行うことが可能である。
以上説明したように、本発明によれば、過充電を回避可能なシャント回路、充電システム、及び集積回路を提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、本発明は第1〜第3の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本発明に係るシャント回路、充電システム、及び集積回路は、自動車、産業機器、発電装置、携帯機器、UPS(Uninterruptible Power Supply)、電動工具等、蓄電素子を使用する様々な装置に利用することができる。
また、蓄電素子としては、リチウムイオン電池セル、電気2重層キャパシタセル、リチウムイオンキャパシタセル、SCiBセル等を使用することが可能である。
2…第1オペアンプ
3…第2オペアンプ
4…トランジスタ
5…ADコンバータ
6…マイコン
10…充電部
1,C2,C3,…,Cn-2,Cn-1,Cn…セル(蓄電素子)
bat…バッテリ電圧
chg…検出電圧
ref…基準電圧
chg…充電電流
shunt…シャント電流
S1_1〜S1_n,S2_1〜S2_n,S3_1〜S3_n…シャント回路
3,R4…第1センス抵抗
1,R2…第2センス抵抗
shunt…シャント抵抗

Claims (21)

  1. シャント抵抗と、
    前記シャント抵抗を介して蓄電素子に並列接続されるトランジスタと、
    前記蓄電素子に供給されるバッテリ電圧と所定の検出電圧とを比較する第1オペアンプと、
    前記バッテリ電圧が前記検出電圧に達すると、充電電流からシャント電流を分流させるための前記トランジスタを駆動する第2オペアンプと
    を備え、段階的に前記検出電圧の電圧値を上昇させるとともに、前記バッテリ電圧が各検出電圧に達する度に前記シャント電流の電流値を上昇させることを特徴とするシャント回路。
  2. 前記第1オペアンプの入力端子に接続された第1センス抵抗と、
    前記第2オペアンプの入力端子に接続された第2センス抵抗と
    を備え、前記第1センス抵抗の抵抗値を変更することにより前記検出電圧の電圧値を上昇させるとともに、前記第2センス抵抗の抵抗値を変更することにより前記シャント電流の電流値を上昇させることを特徴とする請求項1に記載のシャント回路。
  3. 前記シャント電流の電流値をIshunt、前記シャント抵抗の抵抗値をRshunt、前記バッテリ電圧の電圧値をVbat、前記第2センス抵抗の抵抗値をR1,R2とした場合、前記第2センス抵抗の抵抗値R1が変更されることにより、前記シャント電流の電流値IshuntがIshunt={〔R2/(R1+R2)〕Vbat}/Rshuntに従って上昇することを特徴とする請求項2に記載のシャント回路。
  4. 前記検出電圧の電圧値をVchg、前記第1オペアンプに供給される基準電圧の電圧値をVref、前記第1センス抵抗の抵抗値をR3,R4とした場合、前記第1センス抵抗の抵抗値R3が変更されることにより、前記検出電圧の電圧値VchgがVchg=〔(R3+R4)/R4〕Vrefに従って上昇することを特徴とする請求項2又は3に記載のシャント回路。
  5. 前記トランジスタのソース側に前記シャント抵抗が接続されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシャント回路。
  6. 前記第1センス抵抗と前記第2センス抵抗とを共通の抵抗により構成したことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のシャント回路。
  7. シャント抵抗と、
    前記シャント抵抗を介して蓄電素子に並列接続されるトランジスタと、
    前記蓄電素子に供給されるバッテリ電圧が所定の検出電圧に達すると、充電電流からシャント電流を分流させるための前記トランジスタを駆動する第2オペアンプと
    を備え、前記バッテリ電圧が各検出電圧に達する度に前記シャント電流の電流値を上昇させることを特徴とするシャント回路。
  8. 前記第2オペアンプの入力端子に接続された第2センス抵抗を備え、
    前記第2センス抵抗の抵抗値を変更することにより前記シャント電流の電流値を上昇させることを特徴とする請求項7に記載のシャント回路。
  9. 前記トランジスタのソース側に前記シャント抵抗が接続されることを特徴とする請求項7又は8に記載のシャント回路。
  10. 前記蓄電素子は、リチウムイオン電池セル、電気2重層キャパシタセル、リチウムイオンキャパシタセル、SCiBセルのいずれかであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のシャント回路。
  11. 充電電流を生成する充電部と、
    前記充電部に直列接続された複数の蓄電素子と、
    前記複数の蓄電素子それぞれに並列接続され、前記蓄電素子に供給されるバッテリ電圧が所定の検出電圧に達すると、前記充電電流からシャント電流を分流させるための前記トランジスタを駆動する複数のシャント回路と
    を備え、前記シャント回路は、段階的に前記検出電圧の電圧値を上昇させるとともに、前記バッテリ電圧が各検出電圧に達する度に前記シャント電流の電流値を上昇させることを特徴とする充電システム。
  12. 前記シャント回路は、
    シャント抵抗と、
    前記シャント抵抗を介して蓄電素子に並列接続されるトランジスタと、
    前記バッテリ電圧と前記検出電圧とを比較する第1オペアンプと、
    前記バッテリ電圧が前記検出電圧に達すると、充電電流からシャント電流を分流させるための前記トランジスタを駆動する第2オペアンプと、
    前記第1オペアンプの入力端子に接続された第1センス抵抗と、
    前記第2オペアンプの入力端子に接続された第2センス抵抗と
    を備え、前記第1センス抵抗の抵抗値を変更することにより前記検出電圧の電圧値を上昇させるとともに、前記第2センス抵抗の抵抗値を変更することにより前記シャント電流の電流値を上昇させることを特徴とする請求項11に記載の充電システム。
  13. 前記シャント電流の電流値をIshunt、前記シャント抵抗の抵抗値をRshunt、前記バッテリ電圧の電圧値をVbat、前記第2センス抵抗の抵抗値をR1,R2とした場合、前記第2センス抵抗の抵抗値R1が変更されることにより、前記シャント電流の電流値IshuntがIshunt={〔R2/(R1+R2)〕Vbat}/Rshuntに従って上昇することを特徴とする請求項12に記載の充電システム。
  14. 前記検出電圧の電圧値をVchg、前記第1オペアンプに供給される基準電圧の電圧値をVref、前記第1センス抵抗の抵抗値をR3,R4とした場合、前記第1センス抵抗の抵抗値R3が変更されることにより、前記検出電圧の電圧値VchgがVchg=〔(R3+R4)/R4〕Vrefに従って上昇することを特徴とする請求項12又は13に記載の充電システム。
  15. 前記トランジスタのソース側に前記シャント抵抗が接続されることを特徴とする請求項12〜14のいずれか1項に記載の充電システム。
  16. 前記第1センス抵抗と前記第2センス抵抗とを共通の抵抗により構成したことを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載の充電システム。
  17. 前記シャント回路は、
    シャント抵抗と、
    前記シャント抵抗を介して蓄電素子に並列接続されるトランジスタと、
    前記バッテリ電圧が前記検出電圧に達すると、充電電流からシャント電流を分流させるための前記トランジスタを駆動する第2オペアンプと
    前記第2オペアンプの入力端子に接続された第2センス抵抗と
    を備え、前記第2センス抵抗の抵抗値を変更することにより前記シャント電流の電流値を上昇させることを特徴とする請求項11に記載の充電システム。
  18. 前記シャント回路に接続されるADコンバータにより前記バッテリ電圧を監視し、その監視結果に基づいて前記シャント電流の電流値をマイコンにより制御して上昇させることを特徴とする請求項17に記載の充電システム。
  19. 前記トランジスタのソース側に前記シャント抵抗が接続されることを特徴とする請求項17又は18に記載の充電システム。
  20. 前記蓄電素子は、リチウムイオン電池セル、電気2重層キャパシタセル、リチウムイオンキャパシタセル、SCiBセルのいずれかであることを特徴とする請求項11〜19のいずれか1項に記載の充電システム。
  21. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のシャント回路を搭載した集積回路。
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