JP5423805B2 - 充放電制御回路、半導体集積回路、充放電制御方法及び充放電制御プログラム - Google Patents

充放電制御回路、半導体集積回路、充放電制御方法及び充放電制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5423805B2
JP5423805B2 JP2011538436A JP2011538436A JP5423805B2 JP 5423805 B2 JP5423805 B2 JP 5423805B2 JP 2011538436 A JP2011538436 A JP 2011538436A JP 2011538436 A JP2011538436 A JP 2011538436A JP 5423805 B2 JP5423805 B2 JP 5423805B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
cell
charge
voltage
discharge control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011538436A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011052594A1 (ja
Inventor
昭宏 西澤
貴志 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2011538436A priority Critical patent/JP5423805B2/ja
Publication of JPWO2011052594A1 publication Critical patent/JPWO2011052594A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5423805B2 publication Critical patent/JP5423805B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/0013Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries acting upon several batteries simultaneously or sequentially
    • H02J7/0014Circuits for equalisation of charge between batteries
    • H02J7/0016Circuits for equalisation of charge between batteries using shunting, discharge or bypass circuits
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/44Methods for charging or discharging
    • H01M10/441Methods for charging or discharging for several batteries or cells simultaneously or sequentially
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/48Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte
    • H01M10/482Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte for several batteries or cells simultaneously or sequentially
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、複数のセルを有する二次電池の充放電を制御する充放電制御回路、この充放電制御回路が実装された半導体集積回路及びこの充放電制御回路による充放電制御方法、充放電制御プログラムに関する。
リチウムイオン電池等を用いた二次電池の電池パックには、複数の二次電池(以下、セル)を直列に接続し、構成したものがある。このような電池パックでは、充放電の繰り返しや自己放電等により各セル間の電圧差が拡大し、各セル間の容量バランス(以下、セルバランス)が崩れる場合がある。セルバランスが崩れると、電池パックとして利用可能な充電容量が低下して充放電効率が低下する。
また、セルバランスが崩れたまま充放電を繰り返すと、各セル間の電圧差がさらに拡大し、電圧が過充電電圧近傍のセルと電圧が過放電電圧近傍のセルとが電池パック内に共存する状態となる。このため個々のセルは劣化に至っていないにも関わらず電池パックとして充電も放電もできない状況に陥る。
以上のことから、複数のセルを有する電池パックでは、セルバランスを均等に保つための機能を有することが必要となる。
図1は、従来の充放電制御回路を説明するための図である。従来の充放電制御回路50は、電池パックへの充電を制御する充電制御用トランジスタMCOUTと電池パックからの放電を制御する放電制御用トランジスタMDOUTとのオン/オフを制御することで、電池パックに対する充放電を制御する。
電池パックは、セルBAT1〜セルBAT3が直列に接続されており、セルの電圧を検出する電圧検出回路70が設けられている。電圧検出回路70は、各セル毎に設けられた電圧検出回路10、30、35から構成される。電圧検出回路10、30、35は、それぞれ同様の構成を有している。電圧検出回路10、30、35は、セルBAT1〜セルBAT3が過充電検出電圧又は過放電検出電圧に達したことを検出する。
セルBAT1〜セルBAT3において1つのセルが過充電検出電圧に達した場合、NOR回路18からレベルシフト回路19を介して電池パックの充電を停止させる充電停止信号が出力される。この充電停止信号により、充電制御用トランジスタMCOUTがオフされて電池パックへの充電が停止される。
また、セルBAT1〜セルBAT3において1つのセルが過放電検出電圧に達した場合、AND回路17から電池パックの放電を停止させる放電停止信号が出力される。この放電停止信号により、放電制御用トランジスタMDOUTがオフされて電池パックからの放電が停止される。
さらにセルBAT1〜セルBAT3には、各セルと並列にバイパス回路20、40、60が設けられている。バイパス回路20、40、60は、それぞれが同様の構成を有している。バイパス回路20は、抵抗Raとスイッチ素子21とが直列に接続されて構成されている。充放電制御回路50は、電圧検出回路10、30、35により検出された各セルの電圧に基づき、バイパス回路20のスイッチ素子21を制御して各セル間の電圧差を縮小する。
図2は、電圧検出回路を示す図である。電圧検出回路10は、セルBAT1に対応している。尚電圧検出回路30、35は、電圧検出回路10と同様の構成であるから説明を省略する。
電圧検出回路10は、コンパレータ11、充電停止遅延回路12、コンパレータ13、セルバランス遅延回路14、コンパレータ15、過放電遅延回路16を有する。セルBAT1には、バイパス回路20が並列に接続されている。
コンパレータ11は、セルBAT1の充電停止を検出する。充電停止遅延回路12は、コンパレータ11により過充電が検出されると、電池パックへの充電を停止させる充電停止信号を所定時間遅延させてから出力する。コンパレータ13は、セルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧VBALに到達したことを検出し、またセルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧VBAUに降下したことを検出する。セルバランス遅延回路14は、セルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧VBALとなったとき、スイッチ素子21をオンさせる制御信号を所定時間遅延させてから出力する。過放電遅延回路16は、コンパレータ15により過放電が検出されると、電池パックからの放電を停止させる放電停止信号を所定時間遅延させてから出力する。尚過充電検出電圧、セルバランス検出電圧、過放電検出電圧は、抵抗網Rにより設定される。
バイパス回路20においてスイッチ素子21がオンになると、セルBAT1に流れる充電電流が分流されて減少する。他のセルBAT2、BAT3についても同様に、各セルがセルバランス検出電圧に達したら充電電流を分流し、各セルに流れる充電電流を減少させ、各セル間の電圧差を縮小させる。
上記図2の例以外にも、例えば特許文献1にはセル電圧の不均等が大きい場合でも正常に均等化動作を行うことができる組電池のセル電圧均等化装置が記載されている。また特許文献2には、直列接続された二次電池各々を適正かつ安全に充電制御でき、電池の寿命低下を防止する充電制御方式が記載されている。また特許文献3には、複数の電池セルのうち電圧の高いセルを検出し、検出された電池セルを電池パックに設けられた放電回路で放電させてセルバランスを一致させる方法が記載されている。
特開2006−121776号公報 特開平7−87673号公報 特開2008−295250号公報
上述した充放電制御回路では、電圧がセルバランス検出電圧に達した全てのセルにおいて充電電流が分流されて減少するため、各セル間の電圧差を十分に縮小できない場合がある。これを補うためにバイパス回路20へ分流される電流(以下、バイパス電流)を増加させると、充電電流がさらに減少して充電に時間がかかる。またバイパス電流を増加させずにバイパス回路20のスイッチ素子21のオン時間を長くする場合、スイッチ素子21のオン時間を放電時まで延長し、各セルの電圧が別の所定電圧まで低下するまでスイッチ素子21のオン時間を維持する必要が生じる。
よって従来の充放電制御回路において各セル間の電圧差を十分縮小するためには、充電時だけでなく放電時にもバイパス回路20へ電流を流すこととなる。このため負荷に供給すべき電流がバイパス回路20で消費されることとなり、セルに充電された充電電荷量の利用効率の低下を招く。
また従来の充放電制御回路において、充電容量が最小のセルが常に最初に充電停止電圧に達するため、充電する毎に最大電圧となるセルが特定される。このため、電池パックのセル劣化は特定のセルに集中し、容量低下と電池パックの寿命の低下を招く。
本発明は、上記事情を鑑みて、これを解決すべくなされたものであり、セルに充電された充電電荷量の利用効率を向上させ、且つ電池パックの寿命を延ばすことが可能な充放電制御回路、半導体集積回路、充放電制御方法及び充放電制御プログラムを提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成すべく以下の如き構成を採用した。
本発明は、複数のセル(BAT1〜3、BAT21〜23、BAT41〜43、BAT51〜53、BAT61〜66)を有する二次電池の充放電を制御する充放電制御回路(300、300A〜300H)であって、
前記セルの電圧が所定の電圧に達したことを検出するセルバランス検出回路(111、131、23)と、
前記複数のセル(BAT1〜3、BAT21〜23、BAT41〜43、BAT51〜53、BAT61〜66)のうち、最初に前記所定の電圧に達したセルを記憶するメモリ回路(113、133、24B、24C)と、
前記セルと並列に接続されており、充電時に前記セルに流れる電流をバイパスするためのスイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)を有するバイパス回路(120、140、160、21〜23、31、41〜43、51〜53、61〜66)と、
前記スイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)を制御する制御回路(116、136、24D)と、を有し、
前記制御回路(116、136、24D)は、前記メモリ回路(113、133、24B、24C)に記憶されたセルに基づき前記スイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)を制御し、前記メモリ回路(113、133、24B、24C)に前記セルが記憶された充電動作の次の充電動作の開始から終了まで間前記スイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)のオン/オフの状態を維持する。
また本発明の充放電制御回路において、前記制御回路(116、136、24D)は、
前記メモリ回路(113、133、24B、24C)に前記セルを記憶したときの充電動作の次の充電動作が開始される時、前記メモリ回路(113、133、24B、24C)に記憶されたセルと接続された前記バイパス回路(120、140、160、21〜23、31、41〜43、51〜53、61〜66)の前記スイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)をオンとする。
また本発明の充放電制御回路において、前記所定の電圧は、前記セルの充電停止を検出する充電停止電圧である。
また本発明の充放電制御回路は、前記セルの電圧が所定の電圧以下になったことを検出する過放電検出回路(114、134、25)と、
前記過放電検出回路(114、134、25)による検出結果に基づき前記セルの放電を制御する放電制御回路(115、135、210、26、211)と、
前記セルの電圧が充電停止電圧以上となったことを検出する充電停止検出回路(21)と、
前記充電停止検出回路(21)又は前記セルバランス検出回路(111、131)による検出結果に基づき前記セルの充電を制御する充電制御回路(112、132、220、22、212)と、を有する。
また本発明の充放電制御回路は、前記過放電検出回路(114、134、25)の検出結果に基づきオン/オフが制御される放電制御用トランジスタ(MDOUT)と、
前記充電制御回路(112、132、220、22、212)によりオン/オフが制御される充電制御用トランジスタ(MCOUT)と、を有する。
本発明は、複数のセル(BAT1〜3、BAT21〜23、BAT41〜43、BAT51〜53、BAT61〜66)を有する二次電池の充放電を制御するための半導体集積回路(200、200A、250、370、470、510、520、530、640、660)であって、
前記セルの電圧が所定の電圧に達したことを検出するセルバランス検出回路(111、131、23)と、
前記複数のセルのうち、最初に前記所定の電圧に達したセルを記憶するメモリ回路(113、133、24B、24C)と、
充電時に前記セルに流れる電流をバイパスするためのスイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)を有するバイパス回路(120、140、160、21〜23、31、41〜43、51〜53、61〜66)の前記スイッチ手段を制御する制御回路(116、136、24D)と、を有し、
前記制御回路(116、136、24D)は、前記メモリ回路(113、133、24B、24C)に記憶されたセルに基づき前記スイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)を制御し、前記メモリ回路(111、131、23)に前記セルが記憶された充電動作の次の充電動作の開始から終了まで間前記スイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)のオン/オフの状態を維持する。
また本発明の半導体集積回路は、前記バイパス回路(120、140、160、21〜23、31、41〜43、51〜53、61〜66)を有する。
本発明は、複数のセル(BAT1〜3、BAT21〜23、BAT41〜43、BAT51〜53、BAT61〜66)を有する二次電池の充放電を制御する充放電制御回路(300、300A〜300H)による充放電制御方法であって、
前記セルの電圧が所定の電圧に達したことを検出するセルバランス検出手順(111、131、23)と、
前記複数のセルのうち、最初に前記所定の電圧に達したセルをメモリ回路に記憶する記憶手順(113、133、24B、24C)と、
前記セルに流れる電流をバイパスするためのスイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)を有するバイパス回路(120、140、160、21〜23、31、41〜43、51〜53、61〜66)の前記スイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)を制御する制御手順(116、136、24D)と、を有し、
前記制御手順(116、136、24D)において、前記記憶手順(113、133、24B、24C)で記憶したセルに基づき前記スイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)を制御し、前記メモリ回路(113、133、24B、24C)に前記セルが記憶された充電動作の次の充電動作の開始から終了まで間前記スイッチ手段(M1〜3、M21〜23、M31、M41〜43、M51〜53、M61〜66)のオン/オフの状態を維持する。
本発明は、複数のセルを有する二次電池の電圧が所定の電圧に達したことを検出するセルバランス検出手段(773)を有し、前記複数のセルの充放電を制御する充放電制御回路(800〜800n)と、前記充放電制御回路(800〜800n)を制御する演算処理装置(910)とを有する保護モジュール(900)において実行される充放電制御プログラムであって、
前記演算処理装置(910)に、
前記セルバランス検出手段(773)による検出結果を受信する検出結果受信ステップ(S2402)と、
前記複数のセルのうち、最初に前記所定の電圧に達したセルを前記演算処理装置(910)の有する記憶領域に記憶させる記憶ステップ(S2406)と、
前記セルに流れる電流をバイパスするためのスイッチ手段(M72、M73、M74)を有するバイパス回路(720、730、740)の前記スイッチ手段(M72、M73、M74)を制御する制御ステップと、を実行させ、
前記制御ステップにおいて、
前記記憶ステップで記憶したセルに基づき前記スイッチ手段(M72、M73、M74)を制御し、前記記憶領域に前記セルが記憶された充電動作の次の充電動作の開始から終了まで間前記スイッチ手段(M72、M73、M74)のオン/オフの状態を維持する。
本発明は、複数のセルの電圧をモニタする電圧モニタ手段(700A〜700An)を有し、前記複数のセルの充放電を制御する充放電制御回路(800A〜800An)と、前記充放電制御回路(800A〜800An)を制御する演算処理装置(910A)とを有する保護モジュール(900A)において実行される充放電制御プログラムであって、
前記演算処理装置(910A)に、
前記充放電制御回路から前記電圧モニタ手段(700A〜700An)によりモニタされた電圧を受信し、前記電圧が所定の電圧に達したか否かを検出するセルバランス検出ステップと、
前記複数のセルのうち、最初に前記電圧が前記所定の電圧に達したセルを前記演算処理装置の有する記憶領域に記憶させる記憶ステップと、
前記セルに流れる電流をバイパスするためのスイッチ手段(M72、M73、M74)を有するバイパス回路(720、730、740)の前記スイッチ手段(M72、M73、M74)を制御する制御ステップと、を実行させ、
前記制御ステップにおいて、
前記記憶ステップで記憶したセルに基づき前記スイッチ手段(M72、M73、M74)を制御し、前記記憶領域に前記セルが記憶された充電動作の次の充電動作の開始から終了まで間前記スイッチ手段(M72、M73、M74)のオン/オフの状態を維持する。
なお、上記参照符号はあくまでも参考であり、これによって特許請求の範囲の記載が限定されるものではない。
本発明によれば、セルに充電された充電電荷量の利用効率を向上させ、且つ電池パックの寿命を延ばすことができる。
従来の充放電制御回路を説明するための図である。 従来の電圧検出回路を示す図である。 第一の実施形態の充放電制御回路を説明するための図である。 第一の実施形態の電圧検出回路を説明するための図である。 第一の実施形態の充放電制御回路の動作を説明する図である。 第一の実施形態の充放電制御回路と従来の充放電制御回路とを比較した結果を示す第一の図である。 第一の実施形態の充放電制御回路と従来の充放電制御回路とを比較した結果を示す第二の図である。 従来の充放電制御回路の充電時間及び放電時間と第一の実施形態の充放電制御回路の充電時間及び放電時間とを比較した図である。 充放電制御回路の各セルの平均電圧と第一の実施形態の充放電制御回路の各セルの平均電圧とを比較した図である。 バイパス回路がICの内部に設けられた例を説明する図である。 第二の実施形態の充放電制御回路を説明する図である。 第二の実施形態の電圧検出回路を説明するための図である。 第二の実施形態の電圧検出回路の動作を説明するタイミングチャートである。 第三の実施形態の充放電制御回路を説明するための図である。 第三の実施形態の充放電制御回路を用いて複数のセルの充放電を制御する場合を説明する図である。 第四の実施形態の充放電制御回路を説明するための図である。 第四の実施形態の充放電制御回路を用いて複数のセルの充放電を制御する場合を説明する図である。 第五の実施形態の充放電制御回路を説明する図である。 第五の実施形態のバッテリーコントローラを説明する図である。 第五の実施形態の電圧検出回路を説明する図である。 第五の実施形態のレベル変換回路の一例を示す図である。 第五の実施形態の電圧レベル変換回路に含まれるデコーダの一例を示す図である。 第五の実施形態の電圧レベル変換回路に含まれるエンコーダの一例を示す図である。 図21、図22に示すシンボルを説明する図である。 第五の実施形態のMPUの処理を説明する第一のフローチャートである。 第五の実施形態のMPUの処理を説明する第二のフローチャートである。 第六の実施形態の充放電制御回路を説明するための図である。 第六の実施形態のバッテリーモニタを説明する図である。 第六の実施形態の電圧変換回路の一例を示す図である。 第六の実施形態の電圧レベル変換回路に含まれるデコーダの一例を示す図である。
100、110、130、150、240、260、270、280 電圧検出回路
300、300A〜300H 充放電制御回路
200、200A、250、370、470 半導体集積回路
本発明は、最初に所定電圧に達したセルを記憶しておき、次回の充電時には記憶されたセルに対応したバイパス回路のスイッチ素子をオンさせる。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図3は、第一の実施形態の充放電制御回路を説明するための図である。
本実施形態の充放電制御回路300は、直列に接続された複数のセルと負荷との間に接続されており、複数のセルに対する充放電の制御を行う。本実施形態の充放電制御回路300は、複数のセルの負極側と負荷の負極側との間に直列に接続された充電制御用トランジスタMCOUT及び放電制御用トランジスタMDOUTのオン/オフを制御して、複数のセルに対する充放電を制御する。
本実施形態の充放電制御回路300は、電圧検出回路100、バイパス回路120、140、160、AND回路210、NOR回路220、INV回路221、レベルシフト回路230を有する。
電圧検出回路100は、電池パックを構成する複数のセル毎に設けられた複数の電圧検出回路110、130、150を含む。電圧検出回路110はバイパス回路120と接続されており、バイパス回路120はセルBAT1と並列に接続されている。電圧検出回路130はバイパス回路140と接続されており、バイパス回路140はセルBAT2と並列に接続されている。電圧検出回路150はバイパス回路160と接続されており、バイパス回路160はセルBAT3と並列に接続されている。
電圧検出回路100に含まれる電圧検出回路路110、130、150は、それぞれが同様の構成を有している。またバイパス回路120、140、160の構成もそれぞれ同様の構成を有している。よって以下の本実施形態の説明では、便宜上セルBAT1に接続された電圧検出回路110、バイパス回路120についてのみ説明する。
本実施形態のバイパス回路120は、抵抗R1とスイッチ素子M1とが直列に接続されて構成されている。尚バイパス回路140は、バイパス回路120と同様に抵抗R2とスイッチ素子M2とが直列に接続されて構成されており、バイパス回路160もバイパス回路120と同様に抵抗R3とスイッチ素子M3とが直列に接続されて構成されている。
AND回路210は、放電制御用トランジスタMDOUTのオン/オフを制御する制御信号を出力する。NOR回路220は、充電制御用トランジスタMCOUTのオン/オフを制御する制御信号を出力する。レベルシフト回路230は、NOR回路220から出力される制御信号のレベルをシフトする。INV回路221は、NOR回路220の出力を反転させて電圧検出回路110、130、150のCLK端子へ供給する。
また本実施形態の充放電制御回路300では、電圧検出回路100、AND回路210、NOR回路220、INV回路221、レベルシフト回路230が半導体集積回路200に実装されていても良い。
図4は、第一の実施形態の電圧検出回路を説明するための図である。
図4では、セルBAT1の電圧を検出する電圧検出回路110を示している。本実施形態の電圧検出回路110は、セルBAT1の電圧に基づきバイパス回路120のスイッチ素子M1のオン/オフを制御し、セルBAT1に流れる充電電流を制御する。
尚本実施形態の電圧検出回路130は、電圧検出回路110と同様にバイパス回路140のスイッチ素子M2のオン/オフを制御し、セルBAT2に流れる充電電流を制御する。
本実施形態の電圧検出回路110では、過充電検出電圧よりも低い電圧であるセルバランス検出電圧を設定し、セルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧に達したらセルBAT1をメモリ回路113に記憶し、同時に電池パックの充電を停止させる。すなわち本実施形態では、セルバランス検出電圧が充電停止電圧を兼ねている。
また本実施形態では、電池パックの有する全てのセルのうち、最初にセルバランス検出電圧に達したセルを記憶しておき、次の充電サイクルでは、記憶されたセルの充電電流を減少させるように制御する。
本実施形態の電圧検出回路110は、コンパレータ111、充電停止遅延回路112、メモリ回路113、コンパレータ114、過放電遅延回路115、AND回路116、抵抗R10〜R13、基準電圧D1を有する。
本実施形態の電圧検出回路110において、コンパレータ111は、セルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧となったことを検出する。充電停止遅延回路112の出力は、NOR回路220の入力へ供給されており、セルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧に達すると、セルBAT1を含む電池パックに対する充電を停止させる充電停止信号を所定時間遅延させて出力する。充電停止信号は、レベルシフト回路230を介して充電制御用トランジスタMCOUTのゲートに供給され、充電制御用トランジスタMCOUTをオフさせて電池パックに対する充電を停止させる。
メモリ回路113は、セルBAT1が複数のセルの中で最初にセルバランス検出電圧に達した場合、セルBAT1を記憶する。メモリ回路113の出力は、AND回路116の一方の入力へ供給される。AND回路116の他方の入力には、次の充電動作の開始を指示する充電サイクル信号が供給される。AND回路116の出力は、スイッチ素子M1のゲートに供給される。尚充電サイクル信号は、半導体集積回路200の外部から供給される信号であっても良い。また本実施形態のスイッチ素子M1は、MOSトランジスタである。
本実施形態の電圧検出回路110において、抵抗R10と抵抗R11とは直列に接続されており、セルBAT1の正極と負極の間に接続されている。抵抗R12と抵抗R13も同様に直列に接続されており、セルBAT1の正極と負極の間に接続されている。
コンパレータ111は、非反転入力端子が抵抗R10と抵抗R11との接続点に接続され、反転入力端子が基準電圧D1と接続されており、セルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧に達したか否かを検出する。基準電圧D1は、セルBAT1の負極と接続されている。コンパレータ111の出力は、充電停止遅延回路112と、メモリ回路113とに供給される。
充電停止遅延回路112は、コンパレータ111によりセルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧に達したことが検出されると、電池パックに含まれるセルの充電を停止させる充電停止信号を所定時間遅延させて出力する。充電停止信号は、NOR回路220及びレベルシフト回路230を介して充電制御用トランジスタMCOUTのゲートに供給され、充電制御用トランジスタMCOUTをオフさせて電池パックへの充電を停止させる。
メモリ回路113は、例えばフリップフロップ等により構成される。本実施形態のメモリ回路113は、D端子にコンパレータ111の出力が供給され、Q端子から信号を出力する。CL端子には、NOR回路220の出力がINV回路221を介して供給される。
コンパレータ114は、非反転入力端子が抵抗R12と抵抗R13との接続点に接続され、反転入力端子が基準電圧D1と接続されており、セルBAT1の過放電を検出する。
過放電遅延回路115の出力は、AND回路210の入力に供給されており、コンパレータ114により過放電が検出された際に、電池パックに含まれるセルの放電を停止させる放電停止信号を所定時間遅延させて出力する。放電停止信号は、放電制御用トランジスタMDOUTのゲートに供給され、放電制御用トランジスタMDOUTをオフさせて電池パックからの放電を停止させる。
次に、本実施形態の電圧検出回路110、130の動作について説明する。以下の説明では、セルBAT1とセルBAT2を有する電池パックにおいて、セルBAT1の電圧が最初にセルバランス検出電圧に達したものとして説明する。図5は、第一の実施形態の充放電制御回路の動作を説明する図である。
充電サイクル信号がハイレベル(以下、Hレベル)の場合、セルBAT1は充電されてセルBAT1の電圧が上昇する。そしてセルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧に達すると、コンパレータ111の出力がローレベル(以下、Lレベル)からHレベルとなる。Hレベルの信号は、充電停止遅延回路112とメモリ回路113とに入力される。
充電停止遅延回路112は、所定の遅延時間が経過するとHレベルの信号を出力する。充電停止遅延回路112から出力されたHレベルの信号は、NOR回路220へ入力される。するとNOR回路220の出力はLレベルとなる。
NOR回路220の出力は、INV回路221を介してメモリ回路113のクロック端子であるCL端子と、電圧検出回路130の有するメモリ回路133(図9参照)のクロック端子であるCL端子へ供給される。メモリ回路113において、D端子にはコンパレータ111のHレベルの信号が入力されている。よってメモリ回路113のQ端子からの出力は、CL端子の立ち上がりエッジによってHレベルにセットされる。
メモリ回路113の出力はHレベルであるが、セルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧に達すると、セルBAT1とセルBAT2を含む電池パックに対する充電は停止される。したがって充電サイクル信号はLレベルとなる。よってAND回路116の出力はLレベルであり、スイッチ素子M1はオフのままである。メモリ回路133のQ端子の出力は、メモリ回路133のクロック端子であるCL端子の次回の立ち上がりエッジまでHレベルのまま維持される。
セルBAT1が放電されると、充電サイクル信号がHレベルとなってセルBAT1の次の充電が開始される。よってAND回路116の出力はHレベルとなり、スイッチ素子M1がオンされる。スイッチ素子M1は、充電サイクル信号がLレベルとなるまでオンとされる。
スイッチ素子M1がオンされると、セルBAT1に流れる充電電流が分流されて減少し、充電に係る時間が長くなる。よってセルBAT1が続けて2度、最初にセルバランス検出電圧に達する可能性は低くなる。
尚電圧検出回路130において、セルBAT1がセルバランス検出電圧に達したとき、セルBAT2はセルバランス検出電圧に達していない。よって電圧検出回路130の有するコンパレータ131(図9参照)の出力はLレベルであり、メモリ回路133のD端子にはLレベルの信号が入力されている。このときメモリ回路133のCL端子にはHレベルの信号が入力されるため、メモリ回路133のQ端子の出力はLレベルに維持される。すなわち電圧検出回路130の有するAND回路136(図9参照)の出力もLレベルを維持し、バイパス回路140のスイッチ素子M2はオフのままである。
以上に説明したように、本実施形態では、最初にセルバランス検出電圧に達したセルを記憶しておき、次の充電動作においてメモリ回路に記憶されたセルと接続されたバイパス回路のスイッチ素子のみをオンさせて、該当するセルの充電電流を減少させる。
本実施形態では、この構成により、特定のセルが連続してセルバランス検出電圧に達することを防止でき、特定のセルの容量低下による電池パックの寿命の低下を抑制することができる。また本実施形態では、放電開始と同時にバイパス回路のスイッチ素子がオフされるため、負荷に供給すべき電流がバイパス回路で消費されることがなく、セルに充電された充電電荷量を効率的に使用することができる。
さらに本実施形態では、従来の充放電制御回路のように、2つの閾値(過充電検出電圧とセルバランス検出電圧)を設ける代わりに、過充電検出電圧よりも低いセルバランス検出電圧を設定してセルバランスを保つため、回路規模を縮小することができる。具体的には、コンパレータと抵抗の数を減らすことができる。
尚本実施形態の充放電制御回路300は、充電制御用トランジスタMCOUTと放電制御用トランジスタMDOUTとを含まない構成としたが、これに限定されない。本実施形態の充放電制御回路300は、充電制御用トランジスタMCOUTと放電制御用トランジスタMDOUTとを含んでも良い。
以下に図6ないし図8を参照して本実施形態の効果について説明する。図6Aは、第一の実施形態の充放電制御回路と従来の充放電制御回路とを比較した結果を示す第一の図である。図6(A)は、5つのセル(SC1〜SC5)を有する電池パックに従来の充放電制御回路を設けて、充放電のサイクルを31サイクル行うシミュレーションの結果である。図6Bは、第一の実施形態の充放電制御回路と従来の充放電制御回路とを比較した結果を示す第二の図である。5つのセル(MC1〜MC5)を有する電池パックに本実施形態の充放電制御回路を設けて、充放電のサイクルを31サイクル行うシミュレーションの結果である。図6の例では、各セルの初期電圧は2.70V、充電容量のバラツキの範囲を±5%とした。
図6Aでは、各セルの電圧差が充電の回数毎に小さくなっていくが、15回目以降は各セルの電圧差が縮まらないことがわかる。また、5つのセルのうち最も電池容量が最小のセルSC1が常に最初にセルバランス検出電圧に達することがわかる。このためセルSC1のみ劣化が進み、電池パックとしての寿命が短くなる。
これに比べて図6Bでは、最初にセルバランス検出電圧となるセルが入れ替わっており、同じセルが続けて最初にセルバランス検出電圧となる率は少ない。このため特定のセルの劣化が進むことがなく、電池パックの寿命を延ばすことができる。また図6Bでは、5回目の充電で5つのセルMC1〜MC5の平均電圧がほぼ同じ値となり、各セル間の電圧差を速やかに縮小できることがわかる。
図7は、従来の充放電制御回路の充電時間及び放電時間と第一の実施形態の充放電制御回路の充電時間及び放電時間とを比較した図である。
従来の充放電制御回路では、各セル間の電圧差を縮めるために放電時にもセルから放電される電流をバイパス回路へ流している。
これに対し本実施形態の充放電制御回路では、放電と同時にバイパス回路へ流れる電流は遮断され、セルから放電される電流は全て負荷へ供給される。よって、セルに充電された電圧の利用効率が向上する。
図8は、充放電制御回路の各セルの平均電圧と第一の実施形態の充放電制御回路の各セルの平均電圧とを比較した図である。
図8では、本実施形態の充放電制御回路の各セルの平均電圧の方が、従来の充放電制御回路の各セルの平均電圧に比べて速やかに所定の範囲内に収束することがわかる。したがって本実施形態の充放電制御回路の各セルの電位差は、従来の充放電制御回路の各セルの電位差と比べて速やかに縮小されることがわかる。
尚本実施形態では、バイパス回路120、140、160が半導体集積回路200の外部に設けられた例を説明したが、これに限定されない。
本実施形態では、充電中にオンされるのは、前回の充電で最初にセルバランス検出電圧に達したセルと接続されたバイパス回路のスイッチ素子のみである。よって本実施形態では、セルに設けられたバイパス回路の全てのスイッチ素子がオンされる場合がある従来の充放電制御回路と比較して、スイッチ素子をオンすることによる発熱を抑制することができる。
このため本実施形態では、バイパス回路120、140、160を半導体集積回路200の内部に設けることもできる。
図9は、バイパス回路が半導体集積回路の内部に設けられた例を説明する図である。
図9に示す半導体集積回路200Aには、半導体集積回路200に実装された回路に加え、バイパス回路120、140、160が実装されている。
半導体集積回路200Aにバイパス回路120、140、160を実装することで、半導体集積回路200Aが含まれる電池パックの回路規模を縮小し、コストを削減することができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態では、最初にセルバランス検出電圧に達したセル以外のセルについては、セルバランス検出電圧に達したか否かの検出を禁止した。
本実施形態では、最初にセルバランス検出電圧に達したセルと接続されたバイパス回路が次の充電サイクルでオンされて充電電流が減少するため、一つのセルが連続して最初にセルバランス検出電圧に達することを抑制できる。また本実施形態では、最初にセルバランス検出電圧に達したセル以外のセルについて、セルバランス検出電圧に達したか否か検出を禁止するため、充電時にバイパス電流が流れるバイパス回路が1つとなる。したがってバイパス電流として消費される電流を削減できる。
以下に図10を参照して本実施形態の充放電制御回路300Aについて説明する。図10は、第二の実施形態の充放電制御回路を説明するための図である。
本実施形態の充放電制御回路300Aは、複数のセルの充放電を制御する。図10では、1つの充放電制御回路300Aにより、複数のセルの充放電を制御する場合の例を示している。
本実施形態の充放電制御回路300Aは、電圧検出回路240、バイパス回路21、22、23、AND回路211、NOR回路212、レベルシフト回路213、立下がりエッジ発生部214、立上がりエッジ発生部215を有する。電圧検出回路240は、電圧検出回路260、270、280を含む。本実施形態の充放電制御回路300Aでは、バイパス回路21、22、23以外の回路、すなわち電圧検出回路240、AND回路211、NOR回路212、レベルシフト回路213、立下がりエッジ発生部214、立上がりエッジ発生部215が半導体集積回路250に実装されている。
本実施形態において、電圧検出回路260は、バイパス回路21と接続されている。バイパス回路21は、抵抗Rbとスイッチ素子M21とが直列に接続されて構成されており、セルBAT21と並列に接続されている。電圧検出回路270は、バイパス回路22と接続されている。バイパス回路22は、抵抗Rbとスイッチ素子M22とが直列に接続されて構成されており、セルBAT22と並列に接続されている。電圧検出回路280は、バイパス回路23と接続されている。バイパス回路23は、抵抗Rbとスイッチ素子M23とが直列に接続されて構成されており、セルBAT23と並列に接続されている。
以下に、図11を参照して本実施形態の電圧検出回路260、270、280について説明する。本実施形態では、電圧検出回路260、270、280は同様の構成を有する。したがって以下の説明では、電圧検出回路260を例として説明する。図11は、第二の実施形態の電圧検出回路を説明するための図である。
図11の電圧検出回路260は、セルBAT21の電圧がセルバランス検出電圧に達したらセルBAT21をメモリ回路24Bに記憶し、同時に他の電圧検出回路270、280におけるセルBAT22、23のセルバランス検出電圧の検出機能を禁止する。すなわち電圧検出回路270、280に、セルBAT22とセルBAT23がセルバランス検出電圧に達したことを検出させないようにする。また図11の電圧検出回路260は、電圧検出回路270又は電圧検出回路280においてセルBAT22又は23がセルバランス検出電圧に達したことが検出されると、セルBAT21がセルバランス検出電圧に達したことを検出する検出機能が禁止される。
電圧検出回路260は、コンパレータ21、23、25、充電停止遅延回路22、過放電遅延回路26、AND回路24A、24D、メモリ回路24B、24C、インバータ回路27、OR回路28、抵抗R41〜48、スイッチSB1、SB2、基準電圧D2を有する。
電圧検出回路260において、コンパレータ21は、セルBAT21の電圧が充電停止電圧となったことを検出し、検出結果を充電停止遅延回路22へ供給する。充電停止遅延回路22は、セルBAT21の電圧が充電停止電圧に達すると、セルBAT21を含む電池パックに対する充電を停止させる充電停止信号を所定時間遅延させて出力する。充電停止遅延回路22の出力は、VO1端子を介してNOR回路212の入力へ供給される。そして充電停止信号は、レベルシフト回路213を介して充電制御用トランジスタMCOUTのゲートに供給され、充電制御用トランジスタMCOUTをオフさせて電池パックに対する充電を停止させる。
コンパレータ23は、セルBAT21の電圧がセルバランス検出電圧となったことを検出する。
メモリ回路24B、24Cは、セルBAT21の電圧が、複数のセルの中で最初にセルバランス検出電圧に達した場合にセルBAT21を記憶する。AND回路24A、インバータ回路27、OR回路28は、セルBAT21の電圧が複数のセルの中で最初に充電停止電圧に達した場合に、他の電圧検出回路(本実施形態では電圧検出回路270及び電圧検出回路280)において他のセル(本実施形態ではセルBAT22及び23)の電圧がセルバランス検出電圧に達したことを検出させないようにする。尚本実施形態のセルバランス検出電圧は、充電停止電圧よりも低い電圧であり、予め設定された電圧である。コンパレータ25、過放電遅延回路26は、第一の実施形態で説明した通りである。
また本実施形態の電圧検出回路260は、VP端子、VN端子、INHI端子、INHO端子、IHI端子、IHO端子、VO1端子、VO2端子、VO3端子、CHR端子、CHF端子、CHG端子を有する。VP端子は、半導体集積回路250のVBAT1端子を介してセルBAT21の正極と接続される。VN端子は、半導体集積回路250のVSS端子を介してセルBAT21の負極と接続される。
INHI端子は、他の電圧検出回路のINHO端子から出力された信号が入力される。電圧検出回路260のINHI端子には、電圧検出回路270のINHO端子から出力された信号が入力される。また電圧検出回路270のINHI端子には、電圧検出回路280のINHO端子から出力された信号が入力される。
INHO端子からは、OR回路28の出力信号が出力される。尚OR回路28の一方の入力にはメモリ回路24Bの出力Q1が供給され、他方の入力にはINHI端子から入力された信号が供給される。本実施形態の電圧検出回路260は、電圧検出回路240において最下段に位置しており、充電制御用トランジスタMCOUT放電を制御する放電制御用トランジスタMDOUTを制御する保護ICの役割を担っている。このため電圧検出回路260では、INHO端子からの出力は、IHI端子に供給される。
IHI端子は、メモリ回路24BでのセルBAT21の記憶を禁止する信号ための信号が入力される。IHI端子からHレベルの信号が入力された場合、メモリ回路24BでのセルBAT21の記憶が禁止される。
IHO端子は、IHI端子に入力された信号を他の電圧検出回路へ供給する。電圧検出回路260のIHO端子から出力される信号は、電圧検出回路270のIHI端子へ供給される。電圧検出回路270のIHO端子から出力される信号は、電圧検出回路280のIHI端子へ供給される。尚電圧検出回路260は電圧検出回路240の最下段にあるため、電圧検出回路260のIHI端子には、自身のINHO端子から出力された信号が入力される。
VO1端子は、セルBAT21が充電停止電圧となったことを示す信号を出力する。本実施形態では、充電停止電圧となったことが検出されると、VO1端子からHレベルの信号が出力される。VO2端子は、バイパス回路21のスイッチ素子M21を制御する制御信号を出力する。VO2端子から出力された制御信号は、半導体集積回路250のNMG1端子を介してスイッチ素子M21のゲートに供給され、スイッチ素子M21のオン/オフを制御する。VO3端子は、セルBAT21が過放電となったことを示す信号を出力する。本実施形態では、過放電となったことが検出されると、VO3端子からLレベルの信号が出力される。
CHR端子は、充電器の接続を検出したことを示すパルス信号が入力される。CHF端子は、電池パックの充電停止を検出したことを示す信号が入力される。CHG端子は、充電器が接続されていることを示す信号が入力される。
以下に図12を参照して本実施形態の電圧検出回路260の動作について説明する。図12は、第二の実施形態の電圧検出回路の動作を説明するタイミングチャートである。図12では、セルBAT21〜23においてセルBAT21が最初にセルバランス検出電圧に達した場合の電圧検出回路260の動作を示している。
図12のタイミングt1において、充放電制御回路300Aを有する電池パックに充電器が接続されると、充放電制御回路300AのCHARGE端子から充電器接続を検出したことを示す充電器接続検出信号が入力される。立上がりエッジ発生部215は、この充電器接続検出信号に基づきパルス信号を生成する。生成されたパルス信号は、電圧検出回路260のCHR端子に入力され、各電圧検出回路(電圧検出回路260、270、280)のメモリ回路24B(SRラッチ)をリセットするので、各電圧検出回路のINHO端子はLレベルとなる。各電圧検出回路のIHI端子には、このLレベルの信号が供給されるため、インバータ回路27の出力はHレベルとなって、AND回路24Aの出力はセルバランス検出結果をメモリ回路24B(SRラッチ)に読み込むことが可能な状態となる。
タイミングt2において、充電によりセルBAT21の電圧がセルバランス検出電圧に達すると、電圧検出回路260のコンパレータ23がこれを検出し、Hレベルの信号を出力する。AND回路24Aの両入力は、Hレベルとなるので、メモリ回路24BのS入力がHレベルとなり、メモリ回路24Bの出力Q1はHレベルにセットされる。これにより電圧検出回路260のINHO端子はHレベルとなり、その他の電圧検出回路270、280のIHI端子にHレベルの信号が供給される。よってその他の電圧検出回路270、280のインバータ回路27の出力はLレベルとなり、コンパレータ23の出力はAND回路24Aで禁止され、メモリ回路24BのS入力がLレベルに固定される。この時点で、メモリ回路24Bの出力Q1がHレベルとなっているのは電圧検出回路260だけであり、他の電圧検出回路270、280のメモリ回路24Bの出力Q1はLレベルである。
メモリ回路24Bの出力Q1は、次の充電動作が開始されるタイミングt4までHレベルに維持される。次の充電動作が開始されるときとは、セルBAT21が充電停止電圧となり一度充電が停止された後に、再度充電器が接続されたことを示すパルス信号がCHR端子から入力されたときである。
タイミングt3においてセルBAT21が充電停止電圧となると、コンパレータ21はこれを検出し、充電停止遅延回路22を介してVO1端子からセルBAT21が充電停止となったことを示すHレベルの信号を出力する。この信号は、NOR回路212の入力に供給される。NOR回路212の出力は、Hレベルの信号が入力されたことによりLレベルとなる。
本実施形態では、立下がりエッジ発生部214がこのLレベルの信号の立ち下がりを検出してパルス信号を生成する。生成されたパルス信号は、タイミングt3においてCHF端子を介してメモリ回路24Cへ入力される。メモリ回路24Cは、CHF端子からパルス信号が供給されると、イネーブルとなり、メモリ回路24Bの出力Q1がメモリ回路24Cへ転送される。そしてメモリ回路24Cの出力Q2はタイミングt3においてHレベルとなる。メモリ回路24Cの出力は、次にCHF端子を介してパルス信号が供給されるタイミングt5までHレベルに維持される。
ここで、メモリ回路24Cの出力Q2は、AND回路24Dの一方の入力へ供給される。AND回路24Dの他方の入力には、CHG端子から入力される信号が供給される。CHG端子から入力される信号は、充電が行われている期間はHレベルとなる。したがってAND回路24Dの出力は、タイミングt4からタイミングt5の期間Hレベルとなる。AND回路24Dの出力は、VO2端子を介してスイッチ素子M21のゲートへ供給されている。本実施形態では、AND回路24Dの出力がHレベルのときスイッチ素子M21がオンされてバイパス回路21にはバイパス電流が流れる。
したがってバイパス回路21では、次の充電サイクルが開始されるタイミングt4から充電サイクルが終了するタイミングt5までの間スイッチ素子M21がオンに維持され、バイパス回路21にバイパス電流が流れる。このためセルBAT21の電圧は、タイミングt4からタイミングt5までの期間は充電電流が減少する。このためセルBAT21は、タイミングt4からタイミングt5間での間に最初にセルバランス検出電圧となることはない。
次に、セルBAT21以外のセルBAT22又はセルBAT23が最初にセルバランス検出電圧に達した場合の動作について、図11に戻って説明する。
充放電制御回路300Aにおいて、例えばセルBAT22が最初にセルバランス検出電圧に達した場合の電圧検出回路260の動作について説明する。
電圧検出回路270においてセルBAT22の電圧がセルバランス検出電圧となった場合、電圧検出回路270のINHO端子からセルBAT22がセルバラン検出電圧に達したことを示すHレベルの信号が出力される。電圧検出回路270のINHO端子から出力された信号は、電圧検出回路260のINHI端子へ入力される。
電圧検出回路260において、INHI端子へ入力されたHレベルの信号は、OR回路28の一方の入力へ供給されるため、OR回路28はHレベルの信号を出力する。OR回路28の出力は、INHO端子とIHI端子とを介してインバータ27へ入力される。インバータ27はLレベルの信号を出力する。このLレベルの信号は、AND回路24Aの一方の入力へ供給される。
AND回路24Aで、一方の入力にLレベルの信号が供給されることにより、コンパレータ23の出力に関わらず出力がLレベルに固定される。したがってセルBAT21がセルバランス検出電圧に達したことは検出されない。このためバイパス回路21のスイッチ素子M21がオンされることもない。
すなわち本実施形態では、セルBAT21、22、23のうちの一つが最初にセルバランス検出電圧に達した場合、最初にセルバランス検出電圧に達したセルのみが記憶される。そして次の充電動作では、記憶されたセルと接続されたバイパス回路にのみバイパス電流が流れ、記憶されたセルの充電電流を減少させる。
したがって本実施形態では、例えば充電時に複数のバイパス回路にバイパス電流を流してセルバランスを制御するような従来の方式に対して、充電時にバイパス電流が流れるバイパス回路を1つとすることができ、バイパス電流を低減させて充電効率を向上させることができる。また本実施形態では、最初にセルバランス検出電圧に達したセルのみ、次の充電動作で充電電流が減少するため、2度続けて同じセルが最初にセルバランス検出電圧に達することを防止できる。したがって本実施形態によれば、特定のセルの劣化が進行することを抑制することができ、電池パックの寿命を延ばすことができる。
(第三の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第三の実施形態について説明する。本発明の第三の実施形態では、一つの充放電制御回路で一つのセルの充放電を制御する点が第二の実施形態と相違する。以下の本実施形態の説明では、第二の実施形態との相違点についてのみ説明する。
以下に図13を参照して本実施形態の充放電制御回路300Bについて説明する。本実施形態の充放電制御回路300Bは、一つのセルの充放電を制御する。図13は、第三の実施形態の充放電制御回路を説明するための図である。
本実施形態の充放電制御回路300Bは、バイパス回路31、電圧検出回路400、AND回路311、318、NOR回路314、OR回路319、インバータ312、315、317、メモリ回路310、立上がりエッジ発生部330、350、立下がりエッジ発生部340、360、ロジック&レベルシフト回路320を有する。
バイパス回路31は、抵抗R31とスイッチ素子M31とが直列に接続されて構成されており、セルBAT31と並列に接続されている。充放電制御回路300Bにおいて、バイパス回路31以外の回路は、半導体集積回路370に実装されている。
本実施形態の電圧検出回路400は、第二の実施形態で説明した電圧検出回路260、270、280と同様の構成であるから説明を省略する。また本実施形態の半導体集積回路370に実装された電圧検出回路400以外の回路は、充電制御用トランジスタMCOUTと放電制御用トランジスタMDOUTとのオン/オフを制御するためのロジックである。
また本実施形態の半導体集積回路370は、VDD端子、NMG1端子、VSS端子、DOUT端子、COUT端子、JTI端子、JTO端子、KHIN端子、KHON端子、GI1端子、GIO端子、GI2端子、GO2端子、ENA端子、CHARGE端子、BOGT端子、−V端子を有する。
VDD端子は、セルBAT31の正極に接続されており、VSS端子はセルBAT31の負極に接続されている。NMG1端子は、バイパス回路31のスイッチ素子M31のゲートと接続されている。DOUT端子は、放電制御用トランジスタMDOUTのゲートと接続されており、COUT端子は充電制御用トランジスタMCOUTのゲートと接続されている。
JTI端子は、後述する他の電圧検出回路において他のセルが充電停止電圧となった場合に、充電停止が検出されたことを示す充電停止検出信号が入力される。本実施形態では、充電停止が検出されたときJTI端子からHレベルの信号が入力される。JTO端子は、電圧検出回路400においてセルBAT31の電圧が充電停止電圧となったことを示す充電停止検出信号が出力される。本実施形態では、充電停止電圧となったことが検出されると、JTO端子からHレベルの信号が出力される。
KHIN端子は、後述する他の電圧検出回路において他のセルが過放電となった場合に、過放電が検出されたことを示す過放電検出信号が入力される。本実施形態では、過放電が検出されたときKHIN端子からLレベルの信号が入力される。KHON端子は、電圧検出回路400においてセルBAT31が過放電となったことを示す過放電検出信号が出力される。本実施形態では、過放電となったことが検出されると、KHON端子からLレベルの信号が出力される。
GI1端子は、電圧検出回路400のINHI端子と接続されており、後述する他の電圧検出回路において他のセルがセルバランス検出電圧となった場合に、セルバランス検出信号が入力される。本実施形態では、最初にセルバランス検出電圧に至ったことを検出した電圧検出回路からの出力Q1により、セルバランス検出信号の入力は禁止される。GIO端子は、電圧検出回路400においてセルBAT31の電圧がセルバランス検出電圧となったことを示すセルバランス検出信号が出力される。
GI2端子は、後述する他の電圧検出回路においてセルの電圧がセルバランス検出電圧となった場合に、電圧検出回路400によるセルBAT31のセルバランス検出電圧の検出を禁止する禁止信号が入力される。GO2端子は後述する複数のセルのうち、セルBAT31が最初にセルバランス検出電圧に達したとき、他のセルのセルバランス検出電圧到達の検出を禁止する禁止信号を出力する。
ENA端子は、半導体集積回路370が放電制御用トランジスタMDOUT及び充電制御用トランジスタMCOUTを制御する最終段であるか否かを示す信号が入力される。本実施形態では、半導体集積回路370が最終段の場合には、Hレベルの信号が入力される。
CHARGE端子は、充電器接続を検出したことを示す充電器接続検出信号が入力される。BOGT端子は、充電器接続検出信号を他の半導体集積回路へ伝播する。−V端子は、負荷の負極に接続される。
尚本実施形態では、COUT端子とJTO端子、DOUT端子とKHON端子とは同時に使用されないため、共通のピンを使用しても良い。
以下に、充放電制御回路300Bと同様の構成の充放電制御回路を複数用いて、複数のセルの充放電を制御する場合について説明する。図14は、第三の実施形態の充放電制御回路を用いて複数のセルの充放電を制御する場合を説明する図である。
図14では、充放電制御回路300Bと同様の構成を有する充放電制御回路300C、300D、300Eが、セルBAT51、52、53の充放電を制御する。充放電制御回路300Cは、半導体集積回路510とバイパス回路51とを有し、セルBAT51の充放電を制御する。バイパス回路51は、抵抗R51とスイッチ素子M51とで構成されている。充放電制御回路300Dは、半導体集積回路520とバイパス回路52とを有し、セルBAT52の充放電を制御する。バイパス回路52は、抵抗R52とスイッチ素子M52とで構成されている。充放電制御回路300Eは、半導体集積回路530とバイパス回路53とを有し、セルBAT53の充放電を制御する。バイパス回路53は、抵抗R53とスイッチ素子M53とで構成されている。
半導体集積回路510、520、530は、図13の半導体集積回路370と同様の構成を有する。本実施形態では、充放電制御回路300Cの有する半導体集積回路510が、放電制御用トランジスタMDOUT及び充電制御用トランジスタMCOUTを制御する最終段であるため、半導体集積回路510のENA端子にはHレベルの信号が入力される。
図14の例では、例えばセルBAT51が最初にセルバランス検出電圧となった場合には、セルBAT52、53のセルバランス検出電圧到達の検出機能は禁止される。そしてセルBAT51がセルバランス検出電圧となった充電動作の次の充電動作の間は、バイパス回路51のスイッチ素子M51がオンされてバイパス電流が流れる。
よってこのときセルBAT51の充電電流は減少し、セルBAT51が二度続けて最初にセルバランス検出電圧となることを防止できる。すなわち本実施形態では。特定のセルの劣化の進行を抑制でき、電池パックの寿命を延ばすことができる。また本実施形態では、充電時にオンされるバイパス回路はバイパス回路51のみである。よって複数のバイパス回路が同時にオンされる場合と比べてバイパス電流を削減でき、充電効率を向上させることができる。
(第四の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第四の実施形態について説明する。本発明の第四の実施形態では、複数のセルの充放電を制御する充放電制御回路を複数有する形態である。以下の本実施形態の説明では、第二の実施形態との相違点についてのみ説明する。
以下に図15を参照して本実施形態の充放電制御回路300Fについて説明する。図15は、第四の実施形態の充放電制御回路を説明するための図である。
本実施形態の充放電制御回路300Fは、電圧検出回路600、バイパス回路41、42、43、AND回路411、415、NOR回路414、OR回路417、インバータ412、413、416、メモリ回路410、立上がりエッジ発生部430、460、立下がりエッジ発生部440、450、ロジック&レベルシフト回路420を有する。
本実施形態の電圧検出回路600は、電圧検出回路610、620、630を有する。電圧検出回路610、620、630は、図11で説明した電圧検出回路260と同様の構成を有する。
本実施形態の充放電制御回路300Fでは、バイパス回路41、42、43以外の回路は、半導体集積回路470に実装されている。
電圧検出回路610は、バイパス回路41と接続されている。バイパス回路41は、抵抗R41とスイッチ素子M41とにより構成されている。バイパス回路41は、セルBAT41と接続されている。電圧検出回路620は、バイパス回路42と接続されている。バイパス回路42は、抵抗R42とスイッチ素子M42とにより構成されている。バイパス回路42は、セルBAT42と接続されている。電圧検出回路630は、バイパス回路43と接続されている。バイパス回路43は、抵抗R43とスイッチ素子M43とにより構成されている。バイパス回路43は、セルBAT43と接続されている。
また本実施形態の半導体集積回路470に実装された電圧検出回路600以外の回路は、充電制御用トランジスタMCOUTと放電制御用トランジスタMDOUTとのオン/オフを制御するためのロジックである。
本実施形態の半導体集積回路470は、VDD端子、NMG1端子、NMG2端子、NMG3端子、VBAT1端子、VBAT2端子、VSS端子、DOUT端子、COUT端子、JTI端子、JTO端子、KHIN端子、KHON端子、ENA端子、CHARGE端子、BOGT端子、−V端子を有する。NMG1端子は、バイパス回路41のスイッチ素子M41のゲートと接続されている。NMG2端子は、バイパス回路42のスイッチ素子M42のゲートと接続されている。NMG3端子は、バイパス回路43のスイッチ素子M43のゲートと接続されている。VBAT1端子は、セルBAT41とセルBAT42との接続点と接続されている。VBAT2端子は、セルBAT42とセルBAT43との接続点と接続されている。
以下に、図16を参照して本実施形態の充放電制御回路が複数接続された場合について説明する。図16は、第四の実施形態の充放電制御回路を用いて複数のセルの充放電を制御する場合を説明する図である。
図16では、充放電制御回路300Fと同様の構成を有する充放電制御回路300G、300Hが、セルBAT61〜66の充放電を制御する。充放電制御回路300Gは、半導体集積回路640とバイパス回路61、62、63とを有し、セルBAT61、62、63の充放電を制御する。バイパス回路61は、抵抗R61とスイッチ素子M61とで構成されており、セルBAT61と接続されている。バイパス回路62は、抵抗R62とスイッチ素子M62とで構成されており、セルBAT62と接続されている。バイパス回路63は、抵抗R63とスイッチ素子M63とで構成されており、セルBAT63と接続されている。
充放電制御回路300Hは、半導体集積回路650とバイパス回路64、65、66とを有し、セルBAT64、65、66の充放電を制御する。バイパス回路64は、抵抗R64とスイッチ素子M64とで構成されており、セルBAT64と接続されている。バイパス回路65は、抵抗R65とスイッチ素子M65とで構成されており、セルBAT65と接続されている。バイパス回路66は、抵抗R66とスイッチ素子M66とで構成されており、セルBAT66と接続されている。
本実施形態では、充放電制御回路300Gの有する半導体集積回路640が、放電制御用トランジスタMDOUT及び充電制御用トランジスタMCOUTを制御する最終段であるため、半導体集積回路640のENA端子にはHレベルの信号が入力される。
本実施形態では、充放電制御回路300Gで充放電が制御されるセルBAT61、62、63、充放電制御回路300Hで充放電が制御されるセルBAT64、65、66がそれぞれ1つのグループとして制御される。
本実施形態の充放電制御回路300Gは、セルBAT61、62、63のうち最初にセルバランス検出電圧に到達したセルを記憶し、次の充電サイクルにおいて記憶されたセルと接続されたバイパス回路のスイッチ素子をオンさせる。本実施形態の充放電制御回路300Hは、セルBAT64、65、66のうち最初にセルバランス検出電圧に到達したセルを記憶し、次の充電サイクルにおいて記憶されたセルと接続されたバイパス回路のスイッチ素子をオンさせる。
したがって本実施形態では、各グループにおいてオンされるバイパス回路は常に1つとすることができ、バイパス電流を低減して充電効率を向上させることができる。また、各グループ毎に最初にセルバランス検出電圧に達したセルの充電電流が次の充電サイクルにおいて低減されるため、特定のセルが続けて最初にセルバランス検出電圧に達することを防止でき、特定のセルの劣化を抑制することができる。このため、電池パックの寿命を延ばすことができる。
(第五の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第五の実施形態について説明する。本発明の第五の実施形態では、複数のセルの充放電をMPU(microprocessor)により制御する形態である。
以下に図17を参照して本実施形態の充放電制御回路800〜800nについて説明する。図17は、第五の実施形態の充放電制御回路を説明するための図である。本実施形態の充放電制御回路800〜800nは、MPU910からの制御信号に基づき、セルの充放電制御を行う。
始めに、本実施形態の充放電制御回路800〜800nを有する保護モジュール900について説明する。本実施形態の保護モジュール900は、充放電制御回路800〜800n、MPU910、レベルシフト回路920、トランジスタM10、M20を有する。
本実施形態の充放電制御回路800〜800nは、MPU910からの制御信号に基づき複数のグループに分割されたセルの充放電を制御するものである。複数のセルは、充放電制御回路800〜800n毎にグループに分けられる。例えば保護モジュール900に充放電制御回路800をn個設けた場合、保護モジュール900に接続されたセルはn個のグループに分割される。尚図17の例では、3つのセルを1グループとしたが、1クループに含まれるセルの数は任意であってよい。
充放電制御回路800〜800nは、それぞれが同様の構成を有している。したがって以下の説明では、充放電制御回路800〜800nの例として充放電制御回路800について説明する。本実施形態の充放電制御回路800は、セルの電圧が充電停止電圧、セルバランス検出電圧、過放電検出電圧の何れかに達したことを検出し、MPU910へ通知する。また本実施形態の充放電制御回路800は、MPU910からの制御信号に基づき、後述するバイパス回路720、730、740のスイッチのオン/オフを制御する。
MPU910は、充放電制御回路800〜800nの検出結果に基づき、バイパス回路のスイッチをオン/オフさせる制御信号を充放電制御回路800〜800nへ出力する。MPU910の処理の詳細は後述する。
トランジスタM10、M20は、セルに対する充電停止及び放電停止を行うためのスイッチ素子である。レベルシフト回路920は、MPU910から出力される信号の電圧レベルを、トランジスタM10、20をオン/オフさせることが可能なレベルへ変換する。
次に本実施形態の充放電制御回路800について説明する。本実施形態の充放電制御回路800は、バッテリコントローラ700、絶縁通信回路710、バイパス回路720、730、740を有する。バッテリーコントローラ700には、セルBAT1、BAT2、BAT3が接続されており、セルBAT1、BAT2、BAT3の電圧検出を行う。バッテリーコントローラ700の詳細は後述する。
絶縁通信回路720は、バッテリーコントローラ700とMPU910との通信が可能となるように信号のレベルをシフトさせる。バイパス回路720は、セルBAT1と接続されており、バッテリーコントローラ700からの信号に基づきセルBAT1に流れる電流をバイパスさせる。バイパス回路730は、セルBAT2と接続されており、バッテリーコントローラ700からの信号に基づきBAT2に流れる電流をバイパスさせる。バイパス回路730は、セルBAT3と接続されており、バッテリーコントローラ700からの信号に基づきBAT3に流れる電流をバイパスさせる。
以下に図18を参照して本実施形態のバッテリーコントローラ700について説明する。図18は、第五の実施形態のバッテリーコントローラを説明する図である。
本実施形態のバッテリーコントローラ700は、電圧検出回路750、電圧レベル変換回路755、直並列変換回路760を有する。電圧検出回路750は、セルBAT1の電圧を検出する電圧検出回路770、セルBAT2の電圧を検出する電圧検出回路780、セルBAT3の電圧を検出する電圧検出回路790を有する。電圧レベル変換回路755は、エンコーダ機能とデコーダ機能も備える。直並列変換回路760は、パラレルインをシリアルアウトへ又はシリアルインをパラレルアウトへ変換し、MPU910との間でデータをやり取りする。
本実施形態では、電圧検出回路770、780、790の構成は同様であるから、以下の説明では代表して電圧検出回路770についてのみ説明する。
電圧検出回路770では、端子VNがセルBAT1の負極に接続されおり、端子VPがセルBAT1の正極に接続されている。電圧検出回路770では、端子Oがバイパス回路720のスイッチ素子M72のゲートと接続されている。また電圧検出回路770は、セルBAT1の電圧の検出結果を端子VO1、VO2、VO3から電圧レベル変換回路755へ出力する。さらに電圧検出回路770の端子GN、SN、RNには、電圧レベル変換回路755を介してMPU910からの制御信号が供給される。
電圧検出回路770は、端子GN、SN、RNから入力される制御信号に基づき、端子Oからバイパス回路720へスイッチ素子M72のオン/オフを決定する信号を出力する。
尚本実施形態のパイパス回路720は、スイッチ素子M72と、抵抗R72とが直列に接続されて構成されており、セルBAT1と並列に接続されている。またバイパス回路730、740も同様の構成である。すなわちバイパス回路730はスイッチ素子M73と、抵抗R73とが直列に接続されて構成されており、バイパス回路740はスイッチ素子M74と、抵抗R74とが直列に接続されて構成されている。
以下に図19を参照して本実施形態の電圧検出回路770について説明する。図19は、第五の実施形態の電圧検出回路を説明する図である。
本実施形態の電圧検出回路770は、セルBAT1の充電停止電圧と、セルバランス検出電圧と、過放電検出電圧とを検出し、検出結果を出力する。電圧検出回路770は、コンパレータ771、772、773、充電停止遅延回路774、セルバランス回路775、過放電遅延回路776、レベル変換回路777、抵抗RA1〜RA9、スイッチSA1〜SA4、基準電圧D10を有する。抵抗RA1〜RA9、スイッチSA1〜SA4は、充電停止電圧、セルバランス検出電圧、過放電検出電圧を設定するために用いられる。
コンパレータ771は、セルBAT1の電圧が充電停止電圧となったことを検出し、検出結果を充電停止遅延回路772へ供給する。充電停止遅延回路772は、セルBAT1の電圧が充電停止電圧に達すると、セルBAT1を含む電池パックに対する充電を停止させる充電停止信号を所定時間遅延させて電圧レベル変換回路755へ出力する。充電停止信号は、電圧レベル変換回路755の端子VO13へ入力される。
コンパレータ773は、セルBAT1の電圧がセルバランス検出電圧となったことを検出し、検出結果をセルバランス回路774へ出力する。セルバランス回路774は、セルバランス検出信号を電圧レベル変換回路755へ出力する。セルバランス検出信号は、電圧レベル変換回路755の端子VO12へ入力される。
コンパレータ775は、セルBAT1の電圧が過放電検出電圧となったことを検出し、検出結果を過放電遅延回路776へ供給する。過放電遅延回路776は、セルBAT1を含む電池パックからの放電を停止させる過放電停止信号を所定時間遅延させて電圧レベル変換回路755へ出力する。過放電停止信号は、電圧レベル変換回路755の端子VO13へ入力される。
レベル変換回路777は、電圧レベル変換回路755を介してMPU910から送信される制御信号の電圧レベルを変換し、ラッチして端子Oから出力する。端子Oから出力された制御信号は、バッテリーコントローラ700から出力されてバイパス回路720のスイッチ素子M72のゲートに供給される。
図20は、第五の実施形態のレベル変換回路の一例を示す図である。本実施形態のレベル変換回路777は、高耐圧のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタとから構成されたインバータ801、802、803、NAND回路804、805、806、807を有する。
本実施形態のレベル変換回路777は、MPU910からの制御信号の電圧レベルを、保護モジュール900の電源電圧であるVDD−VSS間電圧のレベルからバッテリーコントローラ700の端子VN−端子VP間電圧のレベルへ変換する。電圧レベルが変換された制御信号は、バイパス回路720のスイッチ素子M72のゲートへ供給される。
次に本実施形態のMPU910と電圧検出回路750との間の信号の流れについて説明する。
本実施形態においてMPU910は、クロック信号SCLKと同期して制御信号SIを直並列変換回路760へ供給する(図18参照)。制御信号SIには、チップアドレス、バッテリーアドレス、コマンド内容が含まれる。チップアドレスとは、バッテリーコントローラ700を特定するアドレスである。バッテリーアドレスとは、セルBAT1〜3を特定するアドレスである。コマンド内容とは、パイパス回路720〜740のスイッチ素子M72〜74のオン/オフを含むものである。
また直並列変換回路760は、クロック信号SCLKと同期して出力信号SOをMPU910へ出力する。出力信号SOには、チップアドレス、バッテリーアドレス、電圧検出回路770〜790による電圧の検出結果が含まれる。
本実施形態の直並列変換回路760には、バッテリーコントローラ700を特定するためのチップセレクト信号が設定されている。本実施形態のバッテリーコントローラ700は、直並列変換回路760に設定されてチップセレクト信号と、制御信号SIに含まれるチップアドレスとが一致した場合、制御信号を自身宛に送信された信号と判断する。そしてバッテリーコントローラ700は、制御信号に含まれるバッテリーアドレスとコマンド内容に基づき、充電停止検出の結果、セルバランス検出の結果、過放電検出の結果を直並列変換回路760へ取り込む。またバッテリーコントローラ700は、コマンド内容にスイッチ素子M72、M73、M74のオン/オフの指示が含まれる場合、対応するバイパス回路のスイッチ素子をオン/オフさせる。
図21は、第五の実施形態の電圧レベル変換回路に含まれるデコーダの一例を示す図であり、図22は第五の実施形態の電圧レベル変換回路に含まれるエンコーダの一例を示す図である。本実施形態では、直並列変換回路760に設定されたチップセレクト信号と制御信号SIに含まれるチップアドレスとが一致すると、信号CHIPがHレベルとなり、セルBAT1〜3のバッテリーアドレスによりデコードされる。バッテリーアドレスがデコードされると、電圧レベルを高圧に変換されて選択された信号GxNはLレベルとなる。信号GxNは、バッテリー選択信号であり、レベル変換回路777と図22に示すエンコーダへ供給される。
エンコーダは、信号GxNと、選択されたセルの充電停止検出、セルバランス検出、過放電検出の結果を直並列変換回路760へ送るための回路である。
エンコーダは、電圧検出回路770〜790のうち選択された電圧検出回路の検出結果をVO1L、VO2L、VO3Lとして直並列変換回路760へ出力する。
また制御信号SIに含まれるコマンド内容は、信号CM1、CM2、CM3で示される。本実施形態では、信号CM1、CM2、CM3の値の組み合わせにより、スイッチ素子M72〜M74のオン/オフを示している。信号CM1、CM2、CM3がスイッチ素子M72〜M74のオン/オフを示す場合、デコーダの出力、信号SN、信号RNの出力がLレベルとなる。よってレベル変換回路777では、信号GNのLレベル、信号SN、信号RNのLレベルで、ラッチのセットとリセットが実行される。このラッチの出力は、バイパス回路720〜740のスイッチ素子M72〜M74のゲートへ出力される。
尚図21、図22で示すシンボルは、図23に示されるように、高耐圧のMOSトランジスタと定電流源負荷である。図23は、図21、図22に示すシンボルを説明する図である。
次に、本実施形態のMPU910の処理について説明する。本実施形態のMPU910は、直並列変換回路760を介して出力された電圧検出回路750による電圧の検出結果に基づき、セルBAT1〜3の充放電の制御を行う。
始めに、図24を参照して、保護モジュール900に接続された複数のセルを1つのグループとした場合のMPU910の処理を説明する。グループが1つである場合、保護モジュール900に設けられる充放電制御回路は1つである。図24では、保護モジュール900に充放電制御回路800が設けられた場合を示している。図24は、第五の実施形態のMPUの処理を説明する第一のフローチャートである。
本実施形態のMPU910は、チップアドレスとバッテリーアドレスが0であり、且つ保護モジュール900が充電器へ接続されている場合、MPU910は、前回の充電時に記憶されたセルを特定するチップアドレスとバッテリーアドレス、及び特定されたセルと対応するバイパス回路のスイッチ素子をオンさせるコマンド内容を含む制御信号SIを充放電制御回路800へ送信する。そして該当するバイパス回路のスイッチ素子をオンさせて、充電を開始させる(ステップS2401)。
尚本実施形態の保護モジュール900は、保護モジュール900が充電器に接続されているか又は負荷に接続されているかを検知する手段(図示せず)を有している。また本実施形態のMPU910は、最初にセルバランス検出電圧に達したセルの位置を記憶するための記憶領域が設けられている。
次にMPU910は、チップアドレスとバッテリーアドレスを含む制御信号SIを充放電制御回路800へ送信し、検出結果を受信する。そしてMPU910は、検出結果を取得したセルの次のセルのバッテリーアドレスを制御信号SIへセットする(ステップS2402)。
続いてMPU910は、再度保護モジュール900の接続先が充電器か負荷かを検知する(ステップS2403)。
ステップS2403において接続先が充電器の場合、MPU910は、ステップS2402で受信した検出結果において、セルの電圧がセルバランス検出電圧に達したことが検出されているか否かを判断する(ステップS2404)。
ステップS2404において、セルバランス検出電圧に達していた場合、MPU910は、このセルがセルバランス検出電圧に到達した最初のセルであるか否かを判断する(ステップS2405)。ステップS2405において最初にセルバランス検出電圧に到達したセルであった場合、MPU910はこのセルの位置を記憶する(ステップS2406)。具体的にはMPU910は、セルを特定するためのチップアドレスとバッテリーアドレスとを記憶する。
ステップS2404においてセルバランス検出電圧へ達していない場合及びステップS2405において最初のセルでなかった場合、後述するステップS2407へ進む。
続いてMPU910は、バッテリーアドレスが最終値か否かを判断する(ステップS2407)。すなわちMPU910は、すべてのセルの電圧検出が完了したか否かを判断する。バッテリーアドレスが最終値であった場合、MPU910はバッテリーアドレスを0とする(ステップS2408)。ステップS2407において最終値でなかった場合、MPU910は、ステップS2402で受信した検出結果において、セルの電圧が充電停止電圧へ達したことが検出されたか否かを判断する(ステップS2409)。
ステップS2409において充電停止電圧に達していた場合、MPU910は充電を停止させ、現在オンされているパイパス回路のスイッチ素子をオフとする(ステップS2410)。ステップS2409において充電停止電圧に達していない場合、MPU910は、ステップS2402以降の処理を繰り返す。
ステップS2403において保護モジュール900の接続先が負荷であった場合、MPU910は、ステップS2402で受信した検出結果において、セルの電圧が過放電検出電圧に達したことが検出されたか否かを判断する(ステップS2411)。ステップS2411において過放電検出電圧に達した場合、MPU910は放電を停止させる(ステップS2412)。ステップS2411において過放電検出電圧に達していない場合、MPU910は、ステップS2407以降の処理を行う。
以上のように本実施形態では、MPU910の処理により、最初にセルバランス検出電圧に達したセルに対応したバイパス回路のスイッチ素子を次の充電サイクルにおいてオンさせることができる。
次に図25を参照して、複数のセルをバッテリーコントローラ700〜700n毎の複数のグループに分けた場合のMPU910の処理について説明する。図25は、第五の実施形態のMPUの処理を説明する第二のフローチャートである。
図25のステップS2501からステップS2508までの処理は、図24のステップS2401からステップS2408までの処理と同様である。尚ステップS2501からステップS2508までの処理は、複数のグループのうち1つのグループに対して実行される。
ステップS2508においてバッテリーアドレスを0とすると、MPU910は、ステップS2502からステップS2508までの処理を行ったグループに対応するバッテリーコントローラ700nのチップアドレスが最終値か否かを判断する(ステップS2509)。すなわちMPU910は、すべてのグループに対してステップS2502からステップS2508までの処理を実行したか否かを判断している。本実施形態では、各グループ毎にバッテリーコントローラ700nが設けられている。したがってMPU910は、バッテリーコントローラ700nを特定するチップアドレスを切り替えることで、セルのグループを切り替えることができる。
ステップS2509において、チップアドレスの値が最終値であった場合、MPU910は制御信号SIに含まれるチップアドレスの値を0とする(ステップS2510)。
続いてMPU910は、ステップS2402において受信した検出結果において、充電停止電圧に達したことが検出されているか否かを判断する(ステップS2511)。ステップS2511において充電停止電圧が検出されていた場合、MPU910は充電を停止させる(ステップS2512)。ステップS2511において充電停止電圧が検出されていない場合、MPU910は、ステップS2502以降の処理を繰り返す。
ステップS2509においてチップアドレスの値が最終値でない場合、MPU910は、制御信号SIに含まれるチップアドレスの値を次のグループと接続されたバッテリーコントローラ700n+1の値に切り替え(ステップS2513)、ステップS2511へ進む。
またステップS2514、2515の処理は、図24のステップS2411、2412の処理と同様であるから説明を省略する。
以上のように本実施形態では、セルがバッテリーコントローラ700n毎に複数のグループに分割されている場合でも、グループ毎に最初にセルバランス検出電圧へ達したセルに対応したバイパス回路のスイッチ素子を次の充電サイクルにおいてオンさせることができる。
したがって本実施形態によれば、他の実施形態と同様にセルに充電された充電電荷量の利用効率を向上させ、且つ電池パックの寿命を延ばすことができる。
(第六の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第六の実施形態について説明する。本発明の第六の実施形態では、セルの電圧が充電停止電圧、セルバランス検出電圧、過放電検出電圧の何れかに達したことを検出する手段をMPU側へ設けた点のみ、第五の実施形態と異なる。以下の第六の実施形態の説明では、第五の実施形態との相違点についてのみ説明し、第五の実施形態と同様の機能構成を有するものには第五の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図26は、第六の実施形態の充放電制御回路を説明するための図である。始めに本実施形態の充放電制御回路800A〜800Anを有する保護モジュール900Aについて説明する。本実施形態の保護モジュール900Aは、充放電制御回路800A〜800An、MPU910A、レベル子後回路920、スイッチ素子M10、M20を有する。本実施形態のMPU910Aは、充放電制御回路800A〜800Anから出力される複数のセルの電圧を受信し、セルの電圧が充電停止電圧、セルバランス検出電圧、過放電検出電圧の何れかに達したことを検出する。そしてMPU910Aは、検出結果に基づく制御信号SIを充放電制御回路800A〜800Anへ送信する。
以下に充放電制御回路800A〜800Anについて説明する。本実施形態の充放電制御回路800A〜800Anは、それぞれが同様の構成を有するため、例として充放電制御回路800Aについて説明する。
本実施形態の充放電制御回路800Aは、バッテリーモニタ700A、絶縁通信回路710、バイパス回路を有する。バッテリーモニタ700Aは、セルBAT1、セルBAT2、セルBAT3の電圧をモニタする。バッテリーモニタ700Aによりモニタされた電圧は、絶縁通信回路710を介してMPU910Aへ供給される。
本実施形態のMPU910Aには、セルの電圧が充電停止電圧へ達したことを検出するための充電停止閾値電圧と、セルの電圧がセルバランス検出電圧へ達したことを検出するためのセルバランス閾値電圧と、セルの電圧がセ過放電検出電圧へ達したことを検出するための過放電閾値電圧と、が設定されている。MPU910Aは、バッテリーモニタ700Aから出力されるセルの電圧と、上記各閾値電圧とを比較し、セルの電圧が充電停止電圧、セルバランス検出電圧、過放電検出電圧の何れかに達しているか否かを判断する。
図27は、第六の実施形態のバッテリーモニタを説明する図である。本実施形態のバッテリーモニタ700Aは、電圧測定回路750A、電圧レベル変換回路755A、直並列変換回路760A、A/D変換回路765を有する。
電圧測定回路750Aは、信号レベル変換回路770A、780A、790A、電圧変換回路785を有する。
本実施形態の信号レベル変換回路770A、780A、790Aは、第五の実施形態のレベル変換回路777と同様の構成である。
本実施形態の電圧変換回路785は、セルBAT1、セルBAT2、セルBAT3の電圧を、基準電圧を基準とする電圧に変換し、A/D変換回路765へ出力する。
図28は、第六の実施形態の電圧変換回路の一例を示す図である。本実施形態の電圧変換回路785では、電圧レベル変換回路755Aのデコーダで生成されたバッテリー選択信号である信号GxNにより選択されたセルの電圧が接点Aと接点Bとの間に現れる。この電圧は、
信号CFHNにより制御されるスイッチSW1、SW2を介して蓄電素子C10に充電される。
蓄電素子C10は、信号COVNにより、負極側端子が基準となるVSS端子と接続される。また蓄電素子C10は、正極側端子がオペアンプ786の非反転入力端子に接続される。オペアンプ786の出力は、反転入力端子に接続され、ゲイン=1の増幅器を形成している。オペアンプ786の出力は、A/D変換回路765へ供給される。
図29は、第六の実施形態の電圧レベル変換回路に含まれるデコーダの一例を示す図である。本実施形態のデコーダは、第五の実施形態のデコーダに信号CFHNと信号COVNのレベルシフトを追加したものである。尚図29に示すシンボルは、図23に示した通りである。
次に本実施形態のMPU910Aの処理について説明する。始めに保護モジュール900Aに接続された複数のセルを1つのグループとした場合のMPU910Aの処理を説明する。
本実施形態のMPU910Aの処理は、図24のステップS2404、ステップS2409、ステップS2411以外の処理を除き、図24の処理と同様である。本実施形態のMPU910Aは、ステップS2404に該当するステップにおいて、絶縁通信回路710を介してバッテリーモニタ700Aから出力されるセルの電圧と、MPU910A内に設定されたセルバランス閾値電圧とを比較し、セルバランス検出電圧に達したか否かを判断する。
同様にMPU910Aは、ステップS2409に該当するステップにおいて、セルの電圧と、MPU910A内に設定された充電停止検出閾値とを比較し、セルの電圧が充電停止電圧となったか否かを判断する。
さらにMPU910Aは、ステップS2411に該当するステップにおいてセルの電圧と、MPU910A内に設定された過放電検出閾値とを比較し、セルの電圧が過放電電圧となったか否かを判断する。
次に保護モジュール900Aに接続されたセルを複数のグループに分割した場合の処理を説明する。本実施形態のMPU910Aの処理は、図25のステップS2504、ステップS2511、ステップS2514以外の処理を除き、図25の処理と同様である。ステップS2504の処理は、ステップS2404と同様であり、ステップS2511はステップS2409と同様であり、ステップS2514はステップS2411と同様である。
したがって本実施形態でも、第五の実施形態と同様に、セルに充電された充電電荷量の利用効率を向上させ、且つ電池パックの寿命を延ばすことができる。
以上、各実施例に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明は、二次電池の保護を行う保護モジュールに適用可能である。
本国際出願は、2009年10月27日に出願された日本国特許出願第2009−246814号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2009−246814号の全内容を本国際出願に援用する。また本国際出願は、2010年2月10日に出願された日本国特許出願第2010−27467号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2010−27467号の全内容を本国際出願に援用する。

Claims (10)

  1. 複数のセルを有する二次電池の充放電を制御する充放電制御回路であって、
    前記セルの電圧が所定の電圧に達したことを検出するセルバランス検出回路と、
    前記複数のセルのうち、最初に前記所定の電圧に達したセルを記憶するメモリ回路と、
    前記セルと並列に接続されており、充電時に前記セルに流れる電流をバイパスするためのスイッチ手段を有するバイパス回路と、
    前記スイッチ手段を制御する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、前記メモリ回路に記憶されたセルに基づき前記スイッチ手段を制御し、前記メモリ回路に前記セルが記憶された充電動作の次の充電動作の開始から終了まで間前記スイッチ手段のオン/オフの状態を維持する充放電制御回路。
  2. 前記制御回路は、
    前記メモリ回路に前記セルを記憶したときの充電動作の次の充電動作が開始される時、前記メモリ回路に記憶されたセルと接続された前記バイパス回路の前記スイッチ手段をオンとする請求項1記載の充放電制御回路。
  3. 前記所定の電圧は、前記セルの充電停止を検出する充電停止電圧である請求項1又は2記載の充放電制御回路。
  4. 前記セルの電圧が所定の電圧以下になったことを検出する過放電検出回路と、
    前記過放電検出回路による検出結果に基づき前記セルの放電を制御する放電制御回路と、
    前記セルの電圧が充電停止電圧以上となったことを検出する充電停止検出回路と、
    前記充電停止検出回路又は前記セルバランス検出回路による検出結果に基づき前記セルの充電を制御する充電制御回路と、を有する請求項1ないし3の何れか一項に記載の充放電制御回路。
  5. 前記過放電検出回路の検出結果に基づきオン/オフが制御される放電制御用トランジスタと、
    前記充電制御回路によりオン/オフが制御される充電制御用トランジスタと、を有する請求項4記載の充放電制御回路。
  6. 複数のセルを有する二次電池の充放電を制御するための半導体集積回路であって、
    前記セルの電圧が所定の電圧に達したことを検出するセルバランス検出回路と、
    前記複数のセルのうち、最初に前記所定の電圧に達したセルを記憶するメモリ回路と、
    充電時に前記セルに流れる電流をバイパスするためのスイッチ手段を有するバイパス回路の前記スイッチ手段を制御する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、前記メモリ回路に記憶されたセルに基づき前記スイッチ手段を制御し、前記メモリ回路に前記セルが記憶された充電動作の次の充電動作の開始から終了まで間前記スイッチ手段のオン/オフの状態を維持する半導体集積回路。
  7. 前記バイパス回路を有する請求項6記載の半導体集積回路。
  8. 複数のセルを有する二次電池の充放電を制御する充放電制御回路による充放電制御方法であって、
    前記セルの電圧が所定の電圧に達したことを検出するセルバランス検出手順と、
    前記複数のセルのうち、最初に前記所定の電圧に達したセルをメモリ回路へ記憶する記憶手順と、
    前記セルに流れる電流をバイパスするためのスイッチ手段を有するバイパス回路の前記スイッチ手段を制御する制御手順と、を有し、
    前記制御手順において、前記記憶手順で記憶したセルに基づき前記スイッチ手段を制御し、前記メモリ回路に前記セルが記憶された充電動作の次の充電動作の開始から終了まで間前記スイッチ手段のオン/オフの状態を維持する充放電制御方法。
  9. 複数のセルを有する二次電池の電圧が所定の電圧に達したことを検出するセルバランス検出手段を有し、前記複数のセルの充放電を制御する充放電制御回路と、前記充放電制御回路を制御する演算処理装置とを有する保護モジュールにおいて実行される充放電制御プログラムであって、
    前記演算処理装置に、
    前記セルバランス検出手段による検出結果を受信する検出結果受信ステップと、
    前記複数のセルのうち、最初に前記所定の電圧に達したセルを前記演算処理装置の有する記憶領域に記憶させる記憶ステップと、
    前記セルに流れる電流をバイパスするためのスイッチ手段を有するバイパス回路の前記スイッチ手段を制御する制御ステップと、を実行させ、
    前記制御ステップにおいて、
    前記記憶ステップで記憶したセルに基づき前記スイッチ手段を制御し、前記記憶領域に前記セルが記憶された充電動作の次の充電動作の開始から終了まで間前記スイッチ手段のオン/オフの状態を維持する充放電制御プログラム。
  10. 複数のセルの電圧をモニタする電圧モニタ手段を有し、前記複数のセルの充放電を制御する充放電制御回路と、前記充放電制御回路を制御する演算処理装置とを有する保護モジュールにおいて実行される充放電制御プログラムであって、
    前記演算処理装置に、
    前記充放電制御回路から前記電圧モニタ手段によりモニタされた電圧を受信し、前記電圧が所定の電圧に達したか否かを検出するセルバランス検出ステップと、
    前記複数のセルのうち、最初に前記電圧が前記所定の電圧に達したセルを前記演算処理装置の有する記憶領域に記憶させる記憶ステップと、
    前記セルに流れる電流をバイパスするためのスイッチ手段を有するバイパス回路の前記スイッチ手段を制御する制御ステップと、を実行させ、
    前記制御ステップにおいて、
    前記記憶ステップで記憶したセルに基づき前記スイッチ手段を制御し、前記記憶領域に前記セルが記憶された充電動作の次の充電動作の開始から終了まで間前記スイッチ手段のオン/オフの状態を維持する充放電制御プログラム。
JP2011538436A 2009-10-27 2010-10-26 充放電制御回路、半導体集積回路、充放電制御方法及び充放電制御プログラム Active JP5423805B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011538436A JP5423805B2 (ja) 2009-10-27 2010-10-26 充放電制御回路、半導体集積回路、充放電制御方法及び充放電制御プログラム

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009246814 2009-10-27
JP2009246814 2009-10-27
JP2010027467 2010-02-10
JP2010027467 2010-02-10
JP2011538436A JP5423805B2 (ja) 2009-10-27 2010-10-26 充放電制御回路、半導体集積回路、充放電制御方法及び充放電制御プログラム
PCT/JP2010/068979 WO2011052594A1 (ja) 2009-10-27 2010-10-26 充放電制御回路、半導体集積回路、充放電制御方法及び充放電制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011052594A1 JPWO2011052594A1 (ja) 2013-03-21
JP5423805B2 true JP5423805B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=43922019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011538436A Active JP5423805B2 (ja) 2009-10-27 2010-10-26 充放電制御回路、半導体集積回路、充放電制御方法及び充放電制御プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8947052B2 (ja)
JP (1) JP5423805B2 (ja)
CN (1) CN102668316B (ja)
WO (1) WO2011052594A1 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102545162B (zh) * 2010-12-09 2014-06-04 无锡华润上华半导体有限公司 锂电池保护电路
JP5333619B2 (ja) * 2011-03-30 2013-11-06 株式会社デンソー 電圧検出装置および結合回路
US20130207610A1 (en) * 2011-09-02 2013-08-15 John Hull Balancing cells in a battery pack
CN103219752A (zh) * 2012-01-20 2013-07-24 登丰微电子股份有限公司 电池电压平衡电路及具电池电压平衡功能的电池模块
US9045042B2 (en) * 2012-04-13 2015-06-02 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. System and method for a one-time departure schedule setup for charging battery-electric vehicles
EP2696432B1 (en) 2012-08-08 2014-11-19 Datang NXP Semiconductors Co., Ltd. Energy storage cell for a multi-cell energy storage device
JP5932569B2 (ja) 2012-08-24 2016-06-08 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置及び電池電圧監視装置
WO2014076839A1 (ja) * 2012-11-19 2014-05-22 新神戸電機株式会社 蓄電池電圧平準化装置および蓄電池状態監視システム
WO2014075630A1 (en) * 2012-11-19 2014-05-22 Shenzhen Byd Auto R & D Company Limited Protective device and protective system for battery assembly
KR20140072659A (ko) * 2012-12-05 2014-06-13 페어차일드코리아반도체 주식회사 배터리 관리 시스템 및 그 구동 방법
JP6055298B2 (ja) * 2012-12-14 2016-12-27 ローム株式会社 シャント回路、充電システム、及び集積回路
TWI562492B (en) * 2015-05-06 2016-12-11 Go Tech Energy Co Ltd Compulsory charging and protective circuit for secondary battery after being over discharged
US20170123008A1 (en) * 2015-11-04 2017-05-04 Boston-Power, Inc. Device and method for detecting transient electrical short circuits in a battery cell or pack
US10103556B2 (en) 2015-11-17 2018-10-16 Motorola Solutions, Inc. Load side method of blocking charger voltage from a battery load
KR20180013574A (ko) * 2016-07-29 2018-02-07 주식회사 엘지화학 배터리 밸런싱 장치 및 방법
JP6741945B2 (ja) * 2016-09-13 2020-08-19 ミツミ電機株式会社 電池制御回路
US10749194B2 (en) * 2016-11-15 2020-08-18 Ford Global Technologies, Llc Circuit and method for cell voltage sensing in fuel cell stack
JP6855822B2 (ja) * 2017-02-07 2021-04-07 株式会社オートネットワーク技術研究所 均等化制御装置及び車載用電源装置
US10992144B2 (en) * 2017-05-17 2021-04-27 Galley Power LLC Battery balancing and current control with bypass circuit for load switch
JP7330986B2 (ja) * 2018-08-31 2023-08-22 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置及び半導体装置の動作方法
US10784722B2 (en) * 2018-09-04 2020-09-22 Guangzhou U&I Technology Company Limited BLUETOOTH headset, charging cabin and charging system thereof
JP7096193B2 (ja) * 2019-04-04 2022-07-05 矢崎総業株式会社 電池制御ユニット及び電池システム
CA3137550C (en) 2019-04-23 2024-05-21 Dpm Technologies Inc. Fault tolerant rotating electric machine
IT201900009237A1 (it) 2019-06-17 2020-12-17 St Microelectronics Srl Procedimento di funzionamento di sistemi di gestione di batterie, dispositivo e veicolo corrispondenti
IT201900009234A1 (it) 2019-06-17 2020-12-17 St Microelectronics Srl Procedimento di funzionamento di sistemi di gestione di batterie, dispositivo e veicolo corrispondenti
CN114696376A (zh) * 2020-12-25 2022-07-01 神讯电脑(昆山)有限公司 充电方法与充电装置
CN112744101B (zh) * 2020-12-25 2023-02-17 中国第一汽车股份有限公司 充放电控制系统、方法及交通工具
WO2022232904A1 (en) * 2021-05-04 2022-11-10 Exro Technologies Inc. Battery control systems and methods
WO2022236424A1 (en) 2021-05-13 2022-11-17 Exro Technologies Inc. Method and appartus to drive coils of a multiphase electric machine
US12088176B2 (en) 2021-07-08 2024-09-10 Exro Technologies Inc. Dynamically reconfigurable power converter utilizing windings of electric machine

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007330003A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Daiwa House Ind Co Ltd 直列接続二次電池の充電方法
JP2008295250A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Sony Corp 電池パックおよび制御方法
JP2009038876A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Toyota Motor Corp 組電池の電圧均等化装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4238721A (en) * 1979-02-06 1980-12-09 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy System and method for charging electrochemical cells in series
JPH0787673A (ja) 1993-09-13 1995-03-31 Toshiba Corp 充電制御方式
US5825155A (en) * 1993-08-09 1998-10-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Battery set structure and charge/ discharge control apparatus for lithium-ion battery
JP4605952B2 (ja) * 2001-08-29 2011-01-05 株式会社日立製作所 蓄電装置及びその制御方法
US7508165B2 (en) 2004-10-19 2009-03-24 Denso Corporation Cell voltage equalization apparatus for combined battery pack including circuit driven by power supplied by the combined battery pack
JP4193787B2 (ja) 2004-10-19 2008-12-10 株式会社デンソー 組電池のセル電圧均等化装置
JP4940817B2 (ja) * 2006-08-04 2012-05-30 パナソニック株式会社 蓄電装置
CN101471577B (zh) * 2007-12-29 2011-06-15 比亚迪股份有限公司 双节可充电电池电压平衡电路

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007330003A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Daiwa House Ind Co Ltd 直列接続二次電池の充電方法
JP2008295250A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Sony Corp 電池パックおよび制御方法
JP2009038876A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Toyota Motor Corp 組電池の電圧均等化装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN102668316B (zh) 2015-03-25
CN102668316A (zh) 2012-09-12
US8947052B2 (en) 2015-02-03
US20120206105A1 (en) 2012-08-16
JPWO2011052594A1 (ja) 2013-03-21
WO2011052594A1 (ja) 2011-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5423805B2 (ja) 充放電制御回路、半導体集積回路、充放電制御方法及び充放電制御プログラム
JP4667157B2 (ja) 2次電池保護用半導体装置
US9748786B2 (en) Battery stack with leapfrogging protocol
JP4768090B2 (ja) 充電制御回路、電池パック、及び充電システム
JP4957875B2 (ja) リチウムイオン二次電池の充放電方法及び充放電システム
US8330421B2 (en) Battery pack manager
KR101387733B1 (ko) 배터리 팩, 배터리 팩 장치 및 전기장치
JP5803446B2 (ja) 半導体集積回路、保護回路及び電池パック
JP5064746B2 (ja) 二次電池保護用半導体装置および該二次電保護用半導体装置を内蔵したバッテリパックならびに電子機器
JP4044501B2 (ja) 充放電制御回路および充電式電源装置
JP5663783B2 (ja) 2次電池保護回路とバッテリ装置
JP2009183105A (ja) 充電制御回路、電池パック、及び充電システム
WO2014167855A1 (ja) バランス補正装置および蓄電システム
TWI360276B (en) Delay time generation circuit, semiconductor devic
JP2016208733A (ja) 電池保護システム、電池保護装置、及び電池保護方法
KR20110117992A (ko) 배터리 충전 시스템 및 그것의 충전 방법
JP2004119267A (ja) 充放電制御回路および充電式電源装置
JP2010259240A (ja) 保護回路
JP7237185B2 (ja) バッテリー管理装置及び方法、並びにそれを含むバッテリーシステム
JP6234049B2 (ja) バランス補正装置および蓄電システム
JP6133110B2 (ja) バランス補正装置および蓄電システム
WO2020026965A1 (ja) 管理装置、及び電源システム
JP2024010354A (ja) 蓄電池制御装置、蓄電システム、及び蓄電池制御方法
JP2020124041A (ja) 電池パックユニット及びセルバランス調整方法
WO2017163358A1 (ja) 蓄電池装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5423805

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150