JP2008011657A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の電力を無駄に消費することなく、電池の内部抵抗を考慮しながら残容量を判定して電池のアンバランスを解消する。
【解決手段】電源装置は、電池1の残容量を検出する残容量検出回路2が均等化回路3を備える。均等化回路3は、大容量電池でコンデンサ4を充電し、このコンデンサ4で小容量電池を充電して大容量電池と小容量電池の残容量をバランスさせる。残容量検出回路2は、容量検出コンデンサ5と、電流検出抵抗6と、電流検出抵抗6と容量検出コンデンサ5を直列に接続している充放電回路7を各々の電池1に接続する半導体スイッチ8と、半導体スイッチ8を切り換える制御回路9と、電池1の残容量の大きさを判定する演算回路10とを備える。電源装置は、半導体スイッチ8を切り換えて各々の電池1を順番に充放電回路7に接続し、演算回路10が電流検出抵抗6に流れる電流を検出して各々の電池1の残容量の大小を判定してバランスさせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の電池を直列に接続している電源装置であって、各々の電池の残容量を均一に保持して、特定電池の過充電や過放電を防止しながら電池を充放電させる電源装置に関する。とくに、本発明は、車両を走行させるモーターに電力を供給する電源として最適な電源装置に関する。
複数の電池を直列に接続している電源装置は、種々の用途に使用される。とくに、このタイプの電源装置は、直列に接続する電池の個数を増加して出力電圧を高くできるので、高出力が要求される用途、たとえば車両を駆動するモーターの電源に使用される。多数の電池を直列に接続して充電させると、全ての電池に同じ電流が流れるにもかかわらず、次第に各々の電池にアンバランスが生じる。それは、全ての電池の電気特性あるいは充放電時の環境(たとえば、温度のバラツキ)を均一にできないからである。劣化して容量が小さくなった電池は、他の電池に比べて過充電され、あるいは過放電されやすくなる。電池の過充電と過放電は電池性能を低下させる原因となる。とくに、多数の電池を直列に接続している電源装置では、特定の電池の性能低下は、全体に影響を与える。劣化した電池を保護しながら、充放電をコントロールするからである。
この欠点を解消するために、直列に接続している電池に放電回路を接続し、放電回路で電池の電圧バランスを揃える方法が開発されている。(特許文献1参照)
特開平5−49181号公報
以上の公報に記載される装置は、図1に示すように、各々の電池21と並列に放電回路22を接続している。放電回路22は、放電抵抗27とスイッチング素子28とを直列に接続している。放電回路22は、スイッチング素子28をオンに切り換えて、接続している電池21を放電抵抗27で放電させる。スイッチング素子28は、電池電圧を設定電圧に比較するコンパレータ23の出力でオンオフに制御される。
この電圧バランス回路を含む電源装置は、いずれかの電池21の電圧が設定電圧よりも高くなると、この電池21を接続しているコンパレータ23がスイッチング素子28をオンに切り換える。電圧が設定電圧よりも高くならない電池21に接続しているコンパレータ23は、スイッチング素子28をオンに切り換えないでオフの状態となる。この状態になると、オンに切り換えられたスイッチング素子28が、放電抵抗27を介して電池21を放電させる。スイッチング素子28がオンに切り換えられない放電回路22は、これを接続している電池21を放電させない。スイッチング素子28と放電抵抗27とで放電される電池21は、電圧が次第に低下して、放電を停止する電圧よりも低くなると、スイッチング素子28がオンからオフに切り換えられて放電が停止される。
この電源装置は、各々の電池にコンパレータとスイッチング素子を接続し、コンパレータでスイッチング素子をオンオフに切り換えて電池のアンバランスを解消するので、回路構成が複雑になって製造コストが高くなる。
また、電圧が高い電池、すなわち残容量の大きい電池を抵抗で放電させるので、電池のアンバランスを解消するために、抵抗が無駄に電力を消費する欠点もある。
さらに、この電源装置は、電池の電圧のみで残容量を判定するので、電池の内部抵抗を考慮して残容量を判定できない。電池は使用するにしたがって内部抵抗が増加する。内部抵抗の増加した電池は、電池に流れる電流による電圧変動が大きく、電圧のみで残容量を正確に検出できなくなる。したがって、電池電圧のみで残容量を判定すると、残容量を正確に判定できないことがある。
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、簡単な回路構成で製造コストを低減し、また電池に充電された電力を無駄に消費することなく、電池のアンバランスを解消し、さらに電池の内部抵抗を考慮して残容量を判定して電池のアンバランスを解消できる電源装置を提供することにある。
本発明の電源装置は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
電源装置は、直列に接続している複数の電池1の残容量を検出する残容量検出回路2を備える。残容量検出回路2は、残容量が大きいと判定された大容量電池をコンデンサ4に接続してコンデンサ4を充電し、このコンデンサ4で、残容量が小さいと判定された小容量電池を充電して、大容量電池と小容量電池の残容量をバランスさせる均等化回路3を備える。残容量検出回路2は、容量検出コンデンサ5と、この容量検出コンデンサ5に直列に接続している電流検出抵抗6と、この電流検出抵抗6と容量検出コンデンサ5とを直列に接続している充放電回路7を各々の電池1に接続する半導体スイッチ8と、この半導体スイッチ8をオンオフに切り換えて、各々の電池1を充放電回路7に接続する制御回路9と、電流検出抵抗6に流れる電流から電池1の残容量の大きさを判定する演算回路10とを備える。電源装置は、残容量検出回路2が、制御回路9でもって半導体スイッチ8を切り換えて、各々の電池1を順番に充放電回路7に接続し、演算回路10が電流検出抵抗6に流れる電流を検出して、各々の電池1の残容量の大小を判定してバランスさせる。
本発明の電源装置は、残容量検出回路2の容量検出コンデンサ5を、均等化回路3のコンデンサ4に併用することができる。
本発明の電源装置は、演算回路10が、電流検出抵抗6の両端の電圧を検出して電流検出抵抗6に流れる電流を検出することができる。
本発明の電源装置は、演算回路10が、電流検出抵抗6に流れる電流の方向で、容量検出コンデンサ5に接続される電池1の残容量の大小を判定することができる。
本発明の電源装置は、電池に充電された電力を無駄に消費することなく、電池のアンバランスを解消できる。それは、大容量電池でコンデンサを充電し、このコンデンサで小容量電池を充電して、電池のアンバランスを解消するからである。
また、本発明の電源装置は、簡単な回路構成で電池の残容量を判定してアンバランスを解消できる。それは、電池の残容量の大きさを、コンデンサの充放電電流の方向で判定できるからである。
さらにまた、本発明の電源装置は、電池の内部抵抗を考慮して残容量の大小を判定して正確に電池のアンバランスを解消できる。それは、電池をコンデンサに接続してコンデンサに流れる電流で残容量を判定するからである。
さらにまた、本発明の電源装置は、容量検出コンデンサの充放電によって電流検出抵抗に流れる電流から電池の残容量の大きさを判定して電池のアンバランスを検出するので、この工程で電池のアンバランスを解消する作用もある。
本発明の請求項2の電源装置は、残容量検出回路の容量検出コンデンサを、均等化回路のコンデンサに併用するので、電池の残容量を均等化するためのコンデンサを省略して、製造コストを低減できる特長がある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電源装置を例示するものであって、本発明は電源装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図2に示す電源装置は、直列に接続している複数の電池1と、各々の電池1の残容量を検出する残容量検出回路2を備える。さらに、残容量検出回路2は、残容量が大きいと判定された大容量電池をコンデンサ4に接続してコンデンサ4を充電し、残容量が小さいと判定された小容量電池をこのコンデンサ4で充電して、大容量電池と小容量電池の残容量をバランスさせる均等化回路3とを備える。
電池1はリチウムイオン電池である。ただ、電池は、リチウムイオン電池に代わって、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池等の充電できる全ての電池とすることができる。電池1は、各々を直列に接続し、あるいは複数の電池を直列に接続して電池モジュールとし、さらに複数の電池モジュールを直列に接続している。
残容量検出回路2は、容量検出コンデンサ5と、この容量検出コンデンサ5に直列に接続している電流検出抵抗6と、この電流検出抵抗6と容量検出コンデンサ5とを直列に接続している充放電回路7を各々の電池1に接続する半導体スイッチ8と、この半導体スイッチ8をオンオフに切り換えて、各々の電池1を充放電回路7に接続する制御回路9と、電流検出抵抗6に流れる電流から電池1の残容量を判定して、電池1の残容量を演算する演算回路10とを備える。
図の電源装置は、電池1の残容量を検出する容量検出コンデンサ5を、電池1のアンバランスを解消する均等化回路3のコンデンサ4に併用している。この電源装置は、均等化回路3のコンデンサを省略できる。容量検出コンデンサ5は、たとえば静電容量を1〜100μFとするコンデンサである。容量検出コンデンサ5は、静電容量を大きくして、充放電の電流を大きくできる。また、電池1を充放電する回数を少なくして、アンバランスを解消できる。ただ、静電容量の大きいコンデンサは、大きくて高価であるから、容量検出コンデンサの静電容量は、アンバランスを解消する回数と、大きさとコストを考慮して、最適な値に特定される。
電流検出抵抗6は、電気抵抗の小さい抵抗器である。電流検出抵抗6は、コンデンサ4を充放電する電流を制限する。この電流検出抵抗6の電気抵抗が小さいと、コンデンサ4を充放電する電流が大きくなる。また、コンデンサ4を充放電する時間が短くなる。さらに、電流検出抵抗6の電気抵抗を小さくして、コンデンサ4を充放電するときの電力損失を小さくできる。ただ、電流検出抵抗6の電気抵抗が小さくなると、その両端の電圧を検出してコンデンサ4の充放電の電流を検出する回路にあっては、電流に対して電圧降下が小さくなる。したがって、電流検出抵抗6の電気抵抗は、電流を検出できる電圧降下が発生するように、例えば0.1Ω〜10Ω、好ましくは0.1Ω〜5Ωとする。
半導体スイッチ8は、容量検出コンデンサ5と電流検出抵抗6を直列に接続している充放電回路7に、各々の電池1を順番に接続する。半導体スイッチ8を介して充放電回路7に接続される電池1は、コンデンサ4を充電し、またはコンデンサ4で充電される。半導体スイッチ8は、電池1のプラス側を充放電回路7の電流検出抵抗6に、電池1のマイナス側を容量検出コンデンサ5のマイナス側に接続する。各々の電池1のプラス側とマイナス側は、半導体スイッチ8を介して、電流検出抵抗6と容量検出コンデンサ5に順番に接続される。したがって、充放電回路7の電流検出抵抗6は、半導体スイッチ8を介して各々の電池1のプラス側に接続され、充放電回路7の容量検出コンデンサ5のマイナス側は、半導体スイッチ8を介して電池1のマイナス側に接続される。半導体スイッチ8は、FETやトランジスタなどのスイッチング素子が使用される。
制御回路9は、半導体スイッチ8をオンオフに切り換えて、電池1のプラス側とマイナス側を充放電回路7に順番に接続する。制御回路9は、ひとつの電池1を充放電回路7に接続するとき、他の全ての電池1を充放電回路7に接続しない。したがって、制御回路9は、特定の電池1のプラス側とマイナス側に接続している半導体スイッチ8をオンに切り換えて、この電池1を充放電回路7に接続するとき、他の全ての電池1のプラス側とマイナス側に接続している半導体スイッチ8をオフに切り変えて、充放電回路7から切り離す。
演算回路10は、電池1を接続する容量検出コンデンサ5の電流から、電池1の残容量の大小を判定する。図の残容量検出回路2は、電流検出抵抗6の両端の電圧を検出して容量コンデンサ5の電流を検出する。演算回路10は、電流検出抵抗6の両端の電圧と電流検出抵抗6の抵抗値から検出電流検出抵抗6に流れる電流を演算して検出する。ただ、残容量検出回路2は、図の鎖線で示すように、容量検出コンデンサ5と直列に電流計11を接続して、この電流計11で容量検出コンデンサ5の電流を検出することもできる。このように、電流計11で容量検出コンデンサ5の電流を検出する回路においては、図示しないが、電流計11の内部抵抗が電流検出抵抗となる。
図3は、電流検出抵抗6に流れる電流を示す。この図は、図4に示すように、先に電池V1で充電している容量検出コンデンサ5に、電池V2を接続したときの電流波形を示している。電池V1よりも電池V2の電圧が高くて残容量が大きい場合は、容量検出コンデンサ5は充電されて充電電流が流れる。電池V1よりも電池V2の電圧が低くて残容量が小さい場合は、容量検出コンデンサ5は放電されて逆向きの電流が流れる。電流の大きさ、すなわち電流のピーク値は、電池V1とV2の電圧差で特定され、この電圧差が大きいと電流のピーク値も大きくなる。したがって、電流検出抵抗6に流れる電流の方向から、電池V1と電池V2のどちらの電圧(残容量)が大きいかが判定でき、その電流のピーク値から電圧の大きさの差(残容量の差)が判定できる。
演算回路10は、複数の電池1を順番に充放電回路7に接続して、各々の電池1の残容量の大小を判定する。演算回路10が電池1の残容量の大小のみでなく、大きさの差も検出する場合は、順番に電池1の残容量の差を検出して、全ての電池1について残容量の大きい順番を特定できる。この演算回路10が、電池1の残容量のばらつき判定するフローチャートを図5に示す。このフローチャートは、以下の工程で電池の残容量のばらつきを判定する。
[n=1のステップ]
半導体スイッチ8のSW1とSW2をオン、SW3〜SW8をオフとして、電池V1のプラス側とマイナス側を充放電回路7に接続する。コンデンサ4は電池V1に接続されて、電池V1で充電される。
[n=2のステップ]
半導体スイッチ8を切り換えて次の電池を充放電回路7に接続する。たとえば、図4に示すように、半導体スイッチ8のSW3とSW4をオン、SW1、SW2、SW5〜SW8をオフとして、電池V2のプラス側とマイナス側を充放電回路7に接続する。
[n=3のステップ]
電流検出抵抗6に流れる電流を検出して、電池V1と電池V2の残容量の大小とばらつきの程度を判定する。電池V1と電池V2の残容量の大小は、電流検出抵抗6に流れる電流の方向から判定でき、電池V1と電池V2の残容量の差、すなわち残容量のばらつきの程度は、電流検出抵抗6に流れる電流のピーク値から判定できる。
[n=4のステップ]
このステップで、全ての電池について電圧の大小とばらつきの程度が判定できたかどうかを判定する。全ての電池について残容量の大小とばらつきの程度の判定が終わるまで、n=2〜4のステップをループする。
なお、n=2のステップでは、半導体スイッチ8を切り換えて次の電池を充放電回路7に接続し、コンデンサ4との間で電圧の大小とばらつきの程度が判定される。このとき、コンデンサ4は、ひとつ前の電池と等しい電圧に充電されているので、このループでは、次の電池とひとつ前の電池との間における電圧の大小とばらつきの程度が判定される。すなわち、電池V1と電池V2、電池V2と電池V3、電池V3と電池V4の順に電圧の大小とばらつきの程度が判定される。
[n=5のステップ]
全ての電池について電圧の大小とばらつきの程度が判定されると、これらの電池を電圧の高い順に順番を記憶する。この判定は、互いに比較された電池同士の電圧の大小と大きさの差から判定される。たとえば、電池同士の電圧の大小と大きさの差が以下のような場合は、図6に示すようにして、電池電圧の高い順を決定し、この順番を記憶する。
(1) 電池V1と電池V2の比較
電池V1>電池V2、電流のピーク値が−10
(2) 電池V2と電池V3の比較
電池V2>電池V3、電流のピーク値が−5
(3) 電池V3と電池V4の比較
電池V3<電池4、電流のピーク値が+7
(4) 全ての電池の比較
電池間の電圧の大小とピーク値の差から、
電池V1>電池V4>電池V2>電池V3と判定する。
[n=6のステップ]
SW9を閉じて、コンデンサ4に蓄積された電荷を抵抗Rに放電する。
ただ、このステップは必ずしも必要ではない。
以上のフローチャートは、演算回路10が電流のピーク値から残容量の差を検出し、この差に基づいて残容量の大きい順番を特定する状態を示している。ただ、演算回路は、必ずしも残容量の差を検出する必要はなく、残容量の大小のみで残容量の大きい順番を特定することもできる。演算回路が電池の残容量の大小のみを判定して、その差を判定しない場合は、各々の電池を他の全ての電池に比較して、全ての電池における残容量の大きい順番を特定できる。
均等化回路3は、演算回路10で半導体スイッチ8をオンオフに切り換えて電池1のアンバランスを解消する。演算回路10は、半導体スイッチ8を切り換えて、残容量の大きい電池をコンデンサ4に接続し、電池を放電してコンデンサ4を充電し、その後、充電されたコンデンサ4を残容量の小さい電池に接続して、コンデンサ4を放電して電池を充電して、残容量のアンバランスを解消する。均等化回路3の演算回路10は、コンデンサ4を充電する電池を選択し、また、コンデンサ4を放電する電池を選択して、全ての電池の残容量のアンバランスを解消する。たとえば、均等化回路3の演算回路10は、最も残容量の大きい電池でコンデンサ4を充電した後、充電されたコンデンサ4で最も残容量の小さい電池を充電する動作を繰り返して、最大容量と最小容量の電池の残容量を均等化する。
図7は、均等化回路3が、コンデンサ4を充放電して、電池1の残容量のアンバランスを解消するフローチャートを示す。ただし、このフローチャートは、最も残容量の大きい電池を電池V1とし、最も残容量の小さい電池を電池V3として、大容量電池と小容量電池の残容量を均等化する状態を示している。このフローチャートは、以下のステップで電池1の残容量のアンバランスを解消する。
[n=1のステップ]
半導体スイッチ8のSW1とSW2をオン、SW3〜SW8をオフとして、大容量電池である電池V1のプラス側とマイナス側を充放電回路7に接続する。コンデンサ4は電池V1に接続されて、電池V1と等しい電圧に充電される。
[n=2のステップ]
半導体スイッチ8のSW5とSW6をオン、SW1〜SW4、SW7、SW8をオフとして、小容量電池である電池V3のプラス側とマイナス側を充放電回路7に接続する。
このとき、電池V3の電圧は、コンデンサ4の電圧よりも低いので、コンデンサ4は放電されて、コンデンサ4の電荷が電池V3に移動する。すなわち、電池V3がコンデンサ4で充電されて、電池V1と電池V3は、コンデンサ4に充電された容量分がバランスされる。
[n=3のステップ]
電流検出抵抗6に流れる電流のピーク値を検出する。
[n=4のステップ]
検出した電流のピーク値が所定値以下であるかどうかを判定する。電池V1と電池V3の残容量の差、すなわち残容量のばらつきの程度は、電流検出抵抗6に流れる電流のピーク値から判定できる。したがって、このピーク値が所定値よりも大きいときは、電池V1と電池V3の残容量がまだ均等化されていないとして、n=1〜3のステップをループする。このピーク値が所定値以下のときは、電池V1と電池V3の残容量が均等化されたと判定して次のステップに進む。
[n=5のステップ]
SW9を閉じて、コンデンサ4に蓄積された電荷を抵抗Rに放電する。
ただ、このステップは必ずしも必要ではない。
さらに、図8は、均等化回路3が全ての電池1の残容量のアンバランスを解消するフローチャートを示す。均等化回路3は、以下のステップで、全ての電池1の残容量のアンバランスを解消する。
[n=1のステップ]
全ての電池の残容量のばらつきを判定する。残容量が判定された電池は、残容量が大きい順に順番を記憶する。
[n=2のステップ]
均等化させる2つの電池を決定する。均等化させる電池は、好ましくは、最も残容量の大きい電池と最も残容量の小さい電池とする。
[n=3のステップ]
n=2のステップで選択した大容量電池と小容量電池の残容量を均等化する。均等化回路3は、半導体スイッチ8をオンオフに切り換えて、大容量電池でコンデンサ4を充電した後、充電されたコンデンサ4で小容量電池を充電する。均等化回路3は、この動作を繰り返して、最大容量と最小容量の電池の残容量を均等化する。
[n=4のステップ]
全ての電池の残容量のばらつきを判定する。残容量が判定された電池は、残容量が大きい順に順番を記憶する。
[n=5のステップ]
全ての電池のばらつきの程度が、所定の範囲内かどうかを判定する。ばらつきの程度が、所定の範囲内であると、全ての電池が所定の範囲内に均等化されたと判定する。ばらつきの程度が所定の範囲内でないと、ばらつきの程度が所定の範囲内となるまで、n=2〜5のステップをループする。
ここで、n=2のステップに戻ったときは、前回のn=2のステップにおいて、前回の判定時における最も残容量の大きい電池と最も残容量の小さい電池については均等化されていることより、今回のn=2のステップにおいては、このn=2のステップの時点での、すなわち最新の判定結果における最も残容量の大きい電池と最も残容量の小さい電池とについて、残容量を均等化することになる。
[n=6のステップ]
SW9を閉じて、コンデンサ4に蓄積された電荷を抵抗Rに放電する。
ただ、このステップは必ずしも必要ではない。
従来の電源装置の回路図である。 本発明の一実施例にかかる電源装置の回路図である。 電流検出抵抗に流れる電流を示す図である。 容量検出コンデンサに電池V2を接続した状態を示す回路図である。 演算回路が電池の残容量のばらつき判定するフローチャートである。 演算回路が電池電圧の高い順を判定してこの順番を決定する模式図である。 均等化回路がコンデンサを充放電して電池の残容量のアンバランスを解消するフローチャートである。 均等化回路が全ての電池の残容量のアンバランスを解消するフローチャートである。
符号の説明
1…電池
2…残容量検出回路
3…均等化回路
4…コンデンサ
5…容量検出コンデンサ
6…電流検出抵抗
7…充放電回路
8…半導体スイッチ
9…制御回路
10…演算回路
11…電流計
21…電池
22…放電回路
23…コンパレータ
27…放電抵抗
28…スイッチング素子

Claims (4)

  1. 直列に接続している複数の電池(1)の残容量を検出する残容量検出回路(2)を備え、この残容量検出回路(2)が、残容量が大きいと判定された大容量電池をコンデンサ(4)に接続してコンデンサ(4)を充電し、このコンデンサ(4)で、残容量が小さいと判定された小容量電池を充電して、大容量電池と小容量電池の残容量をバランスさせる均等化回路(3)を備える電源装置であって、
    残容量検出回路(2)が、容量検出コンデンサ(5)と、この容量検出コンデンサ(5)に直列に接続している電流検出抵抗(6)と、この電流検出抵抗(6)と容量検出コンデンサ(5)とを直列に接続している充放電回路(7)を各々の電池(1)に接続する半導体スイッチ(8)と、この半導体スイッチ(8)をオンオフに切り換えて、各々の電池(1)を充放電回路(7)に接続する制御回路(9)と、電流検出抵抗(6)に流れる電流から電池(1)の残容量の大きさを判定する演算回路(10)とを備え、
    残容量検出回路(2)が、制御回路(9)でもって半導体スイッチ(8)を切り換えて、各々の電池(1)を順番に充放電回路(7)に接続し、演算回路(10)が電流検出抵抗(6)に流れる電流を検出して、各々の電池(1)の残容量の大小を判定してバランスさせる電源装置。
  2. 残容量検出回路(2)の容量検出コンデンサ(5)が、均等化回路(3)のコンデンサ(4)に併用される請求項1に記載される電源装置。
  3. 演算回路(10)が電流検出抵抗(6)の両端の電圧を検出して電流検出抵抗(6)に流れる電流を検出する請求項1に記載される電源装置。
  4. 演算回路(10)が、電流検出抵抗(6)に流れる電流の方向で、容量検出コンデンサ(5)に接続される電池(1)の残容量の大小を判定する請求項1に記載される電源装置。
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