JP2010045963A - 電池回路、及び電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の二次電池における各端子電圧のバラツキ低減を、簡素な回路を用いて行うことができる電池回路、及び電池パックを提供する。
【解決手段】複数の二次電池2a,2b,2cと、二次電池2a,2b,2cとそれぞれ並列に、かつ二次電池2a,2b,2cの端子電圧Va,Vb,Vcに対して逆方向になるように接続された定電圧ダイオード3a,3b,3cとを備え、定電圧ダイオード3a,3b,3cのツェナー電圧が互いに等しくなるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の二次電池を用いた電池回路、及び電池パックに関する。
複数の素電池が組み合わされた組電池を充電する場合、各素電池における充電の進行の程度及び劣化の程度が異なって、電池電圧や内部抵抗などの電池特性が各素電池間でばらついてしまう場合が少なくない。
このような素電池間の電圧のばらつきを修正するために、各素電池の電圧を均等化する装置が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。各素電池の電圧を均等化するための回路構成としては種々のものが考えられるが、特許文献1に記載されているように、直列接続された抵抗とスイッチとの対を各素電池と並列に接続する回路構成をとるものがよく知られている。
素電池と並列に接続する抵抗及びスイッチの対の使用形態としては、特許文献1に記載のように、各素電池間のばらつきが大きくなったときに、電圧の高い素電池について、スイッチを閉じて、抵抗及びスイッチの対を通して充電電流をバイパスさせると共にその素電池を放電させる、という手法が考えられている。
又、各素電池の電圧をより高精度に均等化する手法としては、各素電池の電圧や電流等の測定情報からマイクロプロセッサが各素電池の充電状態を常時監視して、各スイッチの開閉を細かく制御することで、各素電池の電圧のばらつきが大きくならないようにする技術も考えられている。
特開平10−050352号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、素電池ごとに電圧計測回路が必要となるため回路規模が増大し、また、各素電池を均等化させるための放電制御が複雑になるという不都合があった。
本発明の目的は、複数の二次電池における各端子電圧のバラツキ低減を、簡素な回路を用いて行うことができる電池回路、及び電池パックを提供することである。
本発明に係る電池回路は、複数の二次電池と、前記各二次電池とそれぞれ並列に、かつ各二次電池の端子電圧に対して逆方向になるように接続された定電圧ダイオードとを備え、前記各定電圧ダイオードのツェナー電圧が互いに等しい。
この構成によれば、各二次電池に充電電流が供給されて、各二次電池の端子電圧がそれぞれ並列接続された定電圧ダイオードのツェナー電圧を超えると、当該定電圧ダイオードがオンしてその二次電池の充電電流をバイパスする。その結果、当該二次電池がそれ以上充電されなくなって、端子電圧がツェナー電圧に維持される。そうすると、最終的にはすべての二次電池の端子電圧が、各二次電池と並列接続された定電圧ダイオードのツェナー電圧に等しくなる。ここで、各定電圧ダイオードのツェナー電圧は互いに等しいので、すべての二次電池の端子電圧が、略等しくなる結果、複数の二次電池における各端子電圧のバラツキを低減することができる。この場合、背景技術のように、各二次電池にそれぞれ電圧計測回路を設ける必要がないので、回路を簡素化することが容易である。
また、前記ツェナー電圧は、前記二次電池の満充電電圧であることが好ましい。
この構成によれば、各二次電池が充電されると、最終的に各二次電池の端子電圧は、略満充電電圧まで充電された状態で互いに略等しくなり、それ以上充電されなくなる。その結果、各二次電池を略満充電状態にしつつ、各端子電圧のバラツキを低減することができる。
また、前記各定電圧ダイオードを並列接続された各二次電池から切り離すためのスイッチング素子をさらに備えることが好ましい。
二次電池の端子電圧には、二次電池の起電力と、二次電池の内部抵抗に充電電流が流れて生じる電圧降下とが含まれる。そのため、二次電池の端子電圧が満充電電圧に達しても、二次電池はまだ満充電になっていない場合がある。この構成によれば、このような場合にスイッチング素子によって、定電圧ダイオードを二次電池から切り離してさらに二次電池を充電して満充電にすることが可能となる。
また、前記複数の二次電池から構成される組電池の端子電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、前記複数の二次電池が全て満充電電圧になったときに前記組電池の端子電圧として得られる電圧として予め設定された基準電圧を超えたとき、前記スイッチング素子をオフさせる制御部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、複数の二次電池が全て満充電電圧になって、すなわち各二次電池の端子電圧が略等しくなったとき、スイッチング素子がオフされて定電圧ダイオードが二次電池から切り離されるので、各二次電池の端子電圧が満充電電圧に達していながらまだ満充電になっていない場合であっても、さらに満充電になるまで各二次電池を充電することが可能となる。
また、前記各二次電池には、前記定電圧ダイオードと抵抗との直列回路が、それぞれ並列に接続されていることが好ましい。
この構成によれば、定電圧ダイオードがオンした場合であっても、定電圧ダイオードに流れる電流が抵抗によって制限されるので、定電圧ダイオードに過電流が流れて劣化するおそれが低減される。
また、前記各定電圧ダイオードの定格電流値以下の電流値に予め設定された定電流で、前記各二次電池の充電電流を供給する定電流回路をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、定電流回路から供給される充電電流は、各定電圧ダイオードの定格電流値以下であるので、定電圧ダイオードがオンしても、定電圧ダイオードに流れる電流は定格電流値以下となる。その結果、定電圧ダイオードに過電流が流れて定電圧ダイオードが劣化するおそれが低減される。
また、本発明に係る電池パックは、上述の電池回路と、前記複数の二次電池から構成される組電池と接続された接続端子とを備える。
この構成によれば、電池パックが備える複数の二次電池における各端子電圧のバラツキ低減を、簡素な回路を用いて行うことができる。
前記ツェナー電圧は、前記二次電池のSOC(State Of Charge)が略60%になったときの端子電圧に相当する電圧であることが好ましい。
この構成によれば、例えばHEV(Hybrid Electric Vehicle)のように充電や放電が不規則かつ頻繁に切り替わり行われる機器において、最終的に各二次電池の端子電圧は、所望のSOCである60%まで充電された状態で互いに略等しくなり、それ以上充電されなくなる。その結果、各二次電池のSOCの上限を、所望のSOCにしつつ、各端子電圧のバラツキを低減することができる。HEVのように不規則かつ頻繁に充電や放電が行われる機器においては、SOCを40%以上60%以下に制御するのが好ましく、SOCの上限を60%以下にできる構成は、このような機器に用いると、SOCの上限の制御を別途行う必要がなく、SOCの制御を簡素化することが容易である。
また、前記二次電池は、SOCが変化した場合における、単位SOCあたりの端子電圧の変化量である電圧勾配が、SOCが10%〜90%の範囲における平均値よりも、SOCが略60%であるときを含むSOCの一部の範囲において、大きくなることが好ましい。
この構成によれば、ツェナー電圧のばらつきがあっても、端子電圧がツェナー電圧を含むSOCの範囲で、前記電圧勾配が大きいため二次電池のSOCばらつきを低減しやすくなる。
また、前記二次電池は、正極材料にLiMnを含むリチウムイオン二次電池であることが好ましい。
正極材料にLiMnを含むリチウムイオン二次電池は、電圧勾配が、SOCが10%〜90%の範囲における平均値よりも、SOCが略60%であるときを含むSOCの一部の範囲において、大きいから、前記二次電池として好適である。
このような構成の電池回路及び電池パックは、各二次電池に充電電流が供給されて、各二次電池の端子電圧がそれぞれ並列接続された定電圧ダイオードのツェナー電圧を超えると、当該定電圧ダイオードがオンしてその二次電池の充電電流をバイパスする。その結果、当該二次電池がそれ以上充電されなくなって、端子電圧がツェナー電圧に維持される。そうすると、最終的にはすべての二次電池の端子電圧が、各二次電池と並列接続された定電圧ダイオードのツェナー電圧に等しくなる。ここで、各定電圧ダイオードのツェナー電圧は互いに等しいので、すべての二次電池の端子電圧が、略等しくなる結果、複数の二次電池における各端子電圧のバラツキを低減することができる。この場合、背景技術のように、各二次電池にそれぞれ電圧計測回路を設ける必要がないので、回路を簡素化することが容易である。
本発明の一実施形態に係る電池回路を備えた電池パックの構成の一例を示す回路図である。 初期SOCが異なる二次電池を充電した際の、二次電池の端子電圧の上昇を表すグラフである。 本発明の一実施形態に係る電池回路を備えた電池パックの他の一例を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る電池回路を備えた電池パックの他の一例を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る電池回路を備えた電池パックの他の一例を示す回路図である。 SOCに対する電圧勾配が大きいときに、定電圧ダイオードのツェナー電圧のばらつきに対して、二次電池におけるSOCの上限値のばらつきが小さくなることを説明するためのグラフである。 正極材料にLiMnを含むリチウムイオン二次電池の、SOCと端子電圧との関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る電池回路を備えた電池パックの構成の一例を示す回路図である。図1に示す電池パック1は、二次電池2a,2b,2c、定電圧ダイオード3a,3b,3c、スイッチング素子4a,4b,4c、コンパレータCP、基準電圧源15、及び接続端子11,12を備えて構成されている。
この場合、電池パック1における接続端子11,12以外の部分によって、電池回路10が構成されている。なお、電池回路10は、電池パックに内蔵される例に限らない。例えば、電池回路10は、携帯型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、携帯電話機、電気自動車、ハイブリットカー等、種々の電池駆動機器や、発電装置の負荷を二次電池によって平準化する電源システム等に用いられてもよい。
また、電池回路10は、例えば二次電池を充電する発電装置等の充電装置に内蔵されていてもよい。また、電池回路10は、接続端子11,12を含んで構成されていてもよい。また、充電装置は、太陽光発電装置、風力発電装置、電動車輌における電力回生装置等であってもよく、特に限定されない。
二次電池2a,2b,2cは、直列に接続されて、組電池21を構成している。ここで二次電池2a,2b,2cは、例えばNi−MH(ニッケル水素)電池やLi−ion(リチウムイオン)電池等、ニ次電池の素電池である。そして、組電池21の両端が、接続端子11,12に接続されている。
なお、二次電池2a,2b,2cは、必ずしも素電池に限らない。二次電池2a,2b,2cのそれぞれが、複数の素電池が組み合わされた組電池として構成されていてもよい。
そして、接続端子11,12には、電池パック1の外部に設けられた充電装置5が接続されている。なお、充電装置5(充電回路)と電池回路10とが別体にされている例に限らない。例えば、組電池21を充電する充電回路を含んで電池回路10が構成されていてもよい。また、接続端子11,12は、電池パック1と充電装置5、あるいは電池パック1と図略の負荷装置とを電気的に接続するものであればよく、例えば電極やコネクタ、端子台等で構成されていてもよい。あるいは、例えば電池回路10が電池駆動機器や充電装置に内蔵されている場合等、充電回路や負荷回路と一体に構成されている場合、電池回路10は、ランドやパッド等の配線パターンで構成された接続端子11,12を含んで構成されていてもよい。
定電圧ダイオード3a,3b,3cは、ツェナー電圧以上の電圧が逆方向に印加されると、逆方向に電流を流す。定電圧ダイオード3a,3b,3cのツェナー電圧としては、二次電池2a,2b,2cの満充電電圧が設定されている。例えば二次電池2a,2b,2cがリチウムイオン二次電池の場合、ツェナー電圧は4.2Vに設定されている。
スイッチング素子4a,4b,4cは、例えばFET(Field Effect Transistor)等、制御信号に応じて開閉可能なスイッチング素子を用いることができる。スイッチング素子4a,4b,4cは、コンパレータCPの出力信号に応じて、オン、オフされるようになっている。
定電圧ダイオード3aとスイッチング素子4aとの直列回路は、二次電池2aと並列に接続され、定電圧ダイオード3bとスイッチング素子4bとの直列回路は、二次電池2bと並列に接続され、定電圧ダイオード3cとスイッチング素子4cとの直列回路は、二次電池2cと並列に接続されている。
なお、スイッチング素子4a,4b,4cを備えず、定電圧ダイオード3aと二次電池2aとが並列に接続され、定電圧ダイオード3bと二次電池2bとが並列に接続され、定電圧ダイオード3cと二次電池2cとが並列に接続される構成としてもよい。
基準電圧源15は、二次電池2a,2b,2cが全て満充電電圧になったときに組電池21の端子電圧として得られる電圧である基準電圧Vrefを生成する定電圧回路である。二次電池2a,2b,2cの満充電電圧を、例えば4.2Vとすると、組電池21の端子電圧、すなわち接続端子11,12間の電圧は、4.2Vに直列セル数を乗じた値となるから、12.6Vとなる。従って、基準電圧Vrefは、12.6Vに設定されている。
コンパレータCPは、組電池21の端子電圧と、基準電圧源15から出力される基準電圧Vrefとを比較する。そして、組電池21の端子電圧が、基準電圧源15から出力される基準電圧Vrefに満たないとき、コンパレータCPは、スイッチング素子4a,4b,4cをオンさせる。一方、組電池21の端子電圧が、基準電圧源15から出力される基準電圧Vref以上になったとき、すなわち二次電池2a,2b,2cの端子電圧Va,Vb,Vcがすべて満充電電圧(4.2V)になって、端子電圧Va,Vb,Vcのバラツキが解消したとき、コンパレータCPは、スイッチング素子4a,4b,4cをオフさせて、定電圧ダイオード3a,3b,3cを二次電池2a,2b,2cから切り離す。
この場合、コンパレータCPが、請求項における電圧検出部、及び制御部の一例に相当している。なお、コンパレータCP及び基準電圧源15の代わりに、例えばアナログデジタルコンバータによって構成された電圧検出部と、アナログデジタルコンバータから出力された組電池21の端子電圧の電圧値を基準電圧Vrefと比較し、当該電圧値が基準電圧Vref以上になったとき、スイッチング素子4a,4b,4cをオフさせるマイクロコンピュータとを備えるようにしてもよい。
なお、コンパレータCP、基準電圧源15、及びスイッチング素子4a,4b,4cを備えない構成としてもよい。
充電装置5は、例えば、接続端子11,12を介して組電池21へ、予め設定された一定の電流を供給することで、定電流充電を行うようにされている。また、充電装置5による定電流充電の電流値Iccは、定電圧ダイオード3a,3b,3cにおける逆方向電流の定格電流値以下に設定されている。
次に、上述のように構成された電池パック1の動作について、説明する。二次電池2a,2b,2cに充電されている電荷量は、個体の特性ばらつきや、長期間の運用により、ばらつくことがある。そこで、電池パック1において、二次電池2a,2b,2cに充電されている電荷量のばらつきを低減する方法を以下に記載する。
図2は、二次電池2a、2b、2cを充電した際の、二次電池2a、2b、2cの端子電圧Va,Vb,Vcの上昇を表すグラフである。以下、各二次電池に充電されている電荷量を、SOC(State Of Charge)で表記する。ここで、二次電池2a、2b、2cの初期(タイミングT1)におけるSOCが、80%、70%、60%であるとする。
この電池パック1に対して、充電装置5から、電流値Iccの定電流を供給して定電流充電を実行する。そうすると、充電に伴い二次電池2a、2b、2cのSOCがそれぞれ増大し、端子電圧Va,Vb,Vcが徐々に上昇する。そして、初期SOCが最も大きい二次電池2aのSOCが、最初に100%に到達し、端子電圧Vaが満充電電圧である4.2Vとなる(タイミングT2)。
タイミングT2において、二次電池2a、2b、2cのSOCは、例えば、100%、90%、80%となる。
さらに充電を継続すると、端子電圧Vaが定電圧ダイオード3aのツェナー電圧を超えて、定電圧ダイオード3aがオンする。そうすると、充電装置5から供給された充電電流は、定電圧ダイオード3aを流れて二次電池2aをバイパスするので、二次電池2aはこれ以上充電されることなくSOCが100%のまま維持される。
このとき、端子電圧Vb,Vcはまだ定電圧ダイオード3b,3cのツェナー電圧に達していないから、定電圧ダイオード3b,3cはオンしていない。従って、二次電池2b、2cはさらに充電されてSOCがそれぞれ増大し、端子電圧Vb,Vcが徐々に上昇する。
そして、二次電池2aの次に初期SOCが大きい二次電池2bのSOCが、100%に到達し、端子電圧Vbが満充電電圧である4.2Vとなる(タイミングT3)。タイミングT3において、二次電池2a、2b、2cのSOCは、例えば、100%、100%、90%となる。
さらに充電を継続すると、二次電池2a,2b,2cのSOCが、すべて100%に揃う結果、二次電池2a,2b,2cにおける端子電圧Va,Vb,Vcのバラツキが低減される(タイミングT4)。
以上のように、図1に記載の電池回路10を用いた電池パック1によれば、特許文献1に記載の技術のように素電池毎に電圧計測回路を設ける必要がなく、特許文献1に記載の技術よりも簡素な回路を用いて複数の二次電池における各端子電圧のバラツキを低減することができる。また、定電圧ダイオード3a,3b,3cが自律的に適宜オンすることにより、自動的に各端子電圧のバラツキが低減されるので、バラツキ低減のための放電制御を行う必要がない。
また、充電装置5から供給される定電流充電の電流値Iccは、定電圧ダイオード3a,3b,3cにおける逆方向電流の定格電流値以下に設定されているので、定電圧ダイオード3a,3b,3cがオンしても、定電圧ダイオード3a,3b,3cの定格電流を超える電流が流れることがないので、定電圧ダイオード3a,3b,3cの劣化や損傷が防止される。
さらに、電池パック1は、二次電池2a,2b,2cの内部抵抗が大きい場合に、充電時に充電電流による内部抵抗で生じる電圧降下分の充電を行えるように、スイッチング素子4a、4b、4cを備えている。例えば、二次電池2a,2b,2cの内部抵抗を0.2Ωとし、500mAの充電電流で充電した場合、0.1Vの電圧降下が発生する。そうすると、充電中は二次電池2a,2b,2cの端子電圧が満充電電圧である4.2Vに達しているにも関わらず、充電を停止させると、電圧降下分の電圧が下がって、4.1Vになる。すなわち、まだ満充電になっていない。
ここで、端子電圧Va,Vb,Vcがすべて満充電電圧に達したタイミングT4において、組電池21の端子電圧は基準電圧Vrefに等しくなるから、コンパレータCPによって、スイッチング素子4a,4b,4cがオフされる。そうすると、二次電池2a,2b,2cのSOCを揃えた状態で、さらに充電電流が二次電池2a,2b,2cの内部抵抗を流れることで生じていた電圧降下分に相当する充電を行って、二次電池2a,2b,2cの開放電圧(OCV)が満充電電圧(4.2V)になるまで、すなわち真の満充電になるまで充電することが可能となる。
なお、図1においては、二次電池が3個直列の場合について記載したが、直列の個数については3個に限らない。また、二次電池が直列に接続された例について説明したが、各二次電池の接続方法には限定されず、例えば各二次電池が並列接続されていてもよく、直列と並列とが組み合わされて接続されていてもよい。
例えば図3に示すように、図1に示す電池回路10からコンパレータCPと基準電圧源15とを除いた電池回路10’を複数並列接続することで、電池回路10aを構成し、これを含む電池パック1aを構成してもよい。この場合、コンパレータCP及び基準電圧源15は、電池パック1aに一組備えればよい。
また、例えば図4に示すように、二次電池2a,2b,2cを、それぞれ複数の素電池Eを組み合わせることにより、例えば並列接続することにより、構成してもよい。
また、図5に示す電池回路10bを備えた電池パック1bのように、定電圧ダイオード3aと制限抵抗6aとスイッチング素子4aとの直列回路が二次電池2aと並列に接続され、定電圧ダイオード3bと制限抵抗6bとスイッチング素子4bとの直列回路が二次電池2bと並列に接続され、定電圧ダイオード3cと制限抵抗6cとスイッチング素子4cとの直列回路が二次電池2cと並列に接続される構成としてもよい。
この構成によれば、定電圧ダイオード3a,3b,3cがオンした場合であっても、制限抵抗6a,6b,6cによって定電圧ダイオード3a,3b,3cに流れる電流が制限されるので、例えば充電装置5の代わりに定電圧充電用の充電装置7を用いることができる。このように、制限抵抗6a,6b,6cを備えることで、充電方式の自由度を増大させることができる。
以上、定電圧ダイオード3a,3b,3cのツェナー電圧としては、二次電池2a,2b,2cの満充電電圧が設定されている例で説明したが、上述の定電圧ダイオード3a,3b,3cのツェナー電圧として二次電池2a,2b,2cのSOCが略60%になったときの端子電圧に相当する電圧を設定するようにしてもよい。
これにより、二次電池2a,2b,2cのSOCの上限値は、定電圧ダイオード3a,3b,3cによって、60%以下に制限される。図6はSOCに対する電圧勾配が大きいときに、定電圧ダイオード3a,3b,3cのツェナー電圧のばらつきVZDに対して、二次電池2a,2b,2cにおけるSOCの上限値のばらつきが小さくなることを表すグラフである。
図6では、SOCに対する電圧勾配が大きい二次電池をA、小さい二次電池をBとする。またツェナー電圧は両二次電池A、BのSOCが等しくなる電圧であるVZA、VZBにそれぞれ設定し、その電圧ばらつきをともにVZDとする。図6からわかるように、SOCB1−SOCB2>SOCA1−SOCA2となる。この式の左辺は二次電池BのSOC上限の制御ばらつきを表し、右辺は二次電池AのSOC上限の制御ばらつきを表す。すなわち、SOCに対する電圧勾配が大きい二次電池の方がツェナー電圧のばらつきに対するSOC上限の制御ばらつきが小さくなることがわかる。
図7は、正極材料にLiMnを含むリチウムイオン二次電池の、SOCと端子電圧との関係を示すグラフである。横軸はSOC、縦軸は電池電圧を表している。このグラフから、二次電池2a,2b,2cとして正極材料にLiMnを含むリチウムイオン電池は、SOCが50%以上60%以下の範囲で、SOCが変化した場合における、単位SOCあたりの端子電圧の変化量である電圧勾配、すなわちグラフの傾きが大きいため、定電圧ダイオード3a,3b,3cのツェナー電圧電池のばらつきに対して、SOC上限の制御ばらつきを抑制することができることがわかる。
HEVのように充電や放電が不規則かつ頻繁に切り替わり行われる機器においては、SOCを、50%を含む40%以上60%以下に制御するのが好ましいが、例えば正極材料にLiMnを含むリチウムイオン二次電池のように、電圧勾配が極端に大きくなるSOCが、10%未満の範囲と90%を超える範囲とを除いた、10%〜90%の範囲における平均値よりも、SOCが略60%であるときを含むSOCの一部の範囲において、電圧勾配が大きくなる二次電池を、二次電池2a,2b,2cとして用いることで、SOCを60%以下の範囲に制限する制御ばらつきを低減することができる。
本発明に係る電池回路、及び電池パックは、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電子機器、電気自動車やハイブリッドカー等の車両、太陽電池や発電装置と二次電池とを組み合わされた電源システム等の電池搭載装置、システムにおいて、好適に利用することができる。
1,1a,1b 電池パック
2a,2b,2c 二次電池
3a,3b,3c 定電圧ダイオード
4a,4b,4c スイッチング素子
5,7 充電装置
6a,6b,6c 制限抵抗
10,10a,10b 電池回路
11,12 接続端子
15 基準電圧源
21 組電池
CP コンパレータ
E 素電池

Claims (10)

  1. 複数の二次電池と、
    前記各二次電池とそれぞれ並列に、かつ各二次電池の端子電圧に対して逆方向になるように接続された定電圧ダイオードとを備え、
    前記各定電圧ダイオードのツェナー電圧が互いに等しいこと
    を特徴とする電池回路。
  2. 前記ツェナー電圧は、
    前記二次電池の満充電電圧であること
    を特徴とする請求項1記載の電池回路。
  3. 前記各定電圧ダイオードを並列接続された各二次電池から切り離すためのスイッチング素子をさらに備えること
    を特徴とする請求項2記載の電池回路。
  4. 前記複数の二次電池から構成される組電池の端子電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、前記複数の二次電池が全て満充電電圧になったときに前記組電池の端子電圧として得られる電圧として予め設定された基準電圧以上になったとき、前記スイッチング素子をオフさせる制御部とをさらに備えること
    を特徴とする請求項3記載の電池回路。
  5. 前記各二次電池には、
    前記定電圧ダイオードと抵抗との直列回路が、それぞれ並列に接続されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池回路。
  6. 前記各定電圧ダイオードの定格電流値以下の電流値に予め設定された定電流で、前記各二次電池の充電電流を供給する定電流回路をさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電池回路。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電池回路と、
    前記複数の二次電池から構成される組電池と接続された接続端子と
    を備えることを特徴とする電池パック。
  8. 前記ツェナー電圧は、
    前記二次電池のSOCが略60%になったときの端子電圧に相当する電圧であること
    を特徴とする請求項1記載の電池回路。
  9. 前記二次電池は、
    SOCが変化した場合における、単位SOCあたりの端子電圧の変化量である電圧勾配が、SOCが10%〜90%の範囲における平均値よりも、SOCが略60%であるときを含むSOCの一部の範囲において、大きくなること
    を特徴とする請求項8記載の電池回路。
  10. 前記二次電池は、
    正極材料にLiMnを含むリチウムイオン二次電池であること
    を特徴とする請求項9記載の電池回路。
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