JP2014120869A - 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】線幅補正処理と尾引き抑制処理が並列に構成された場合でも印刷品質が低下することのない画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、入力画像の所定方向のエッジ隣接領域を検出し、検出したエッジ隣接領域に線幅補正処理を行う線幅補正処理手段と、前記線幅補正処理手段で用いられる前記所定方向に応じて尾引き抑制処理仕様を決定する決定手段と、前記線幅補正処理手段と並列に配置されている尾引き抑制処理手段であって、前記入力画像に対して、前記決定手段によって決定された尾引き抑制処理仕様を用いて尾引き抑制処理を行う尾引き抑制処理手段とを有する。
【選択図】図21

Description

本発明は、色材の載り量を制御する画像処理技術に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置で画像を印刷する際、搬送方向と直交する(主走査)方向に延びる直線の画像(ライン画像)を印字した場合、図2(a)のよう用紙201に印刷されたライン画像202の搬送(副走査)方向の後方にトナーが飛び散ることがある。これを尾引き現象(以降で尾引きと呼ぶ)という。尾引きは、図2(b)に示すように、用紙201が高温の定着器301を通過する際に急激に温められることで、用紙201中の水分が水蒸気302となって用紙201から噴き出すために起こる。つまり噴出する水蒸気に用紙201上の定着前の現像剤(色材あるいはトナーとも呼ぶ)が搬送方向後方に吹き飛ばされる。
尾引き抑制の技術として、画素データに対してパターンマッチングを行い、所定のパターンと一致する画素の間引き処理を行うことで、現像剤の用紙201上への載り量を減らす技術がある(特許文献1参照)。ここで、画素の間引き処理は、黒画素を白画素とする処理あるいは有色の画素を無色の画素とする処理である。電子写真方式の画像形成装置では、電子写真感光体上に形成される静電潜像の中央部よりもエッジ部に強い電界(縁端電界という)が生じるため、ライン画像のエッジ部の搬送方向下端ほどトナーの載り量が多くなる。そのため、尾引き抑制では、ライン画像のエッジ部の搬送方向下端で画素を間引くほど尾引き抑制の効果は高い。
また、一方で文字や線画の印刷品質を向上させる技術として、文字や線画のエッジ部を検出し、検出したエッジ部の隣接領域に黒画素を付加する(白画素の黒画素化を行う)ことでエッジ部を拡大する技術(線幅補正処理)がある(特許文献2参照)。
特開2009−23283号公報 特開2000−206756号公報
上述した尾引き抑制のための間引き処理を行う尾引き抑制処理部と、線幅補正処理を行う線幅補正処理部とを並列構成で実現すると、入力された画素データに対してそれぞれの処理が独立して行われる。この場合にそれぞれの処理部が他の処理部の処理を考慮しないと次のような課題が生じうる。例えばこの並列構成においてライン画像が入力された場合、入力されたライン画像に対して尾引き抑制処理が行われた画素データと、入力されたライン画像のエッジ部を拡大する線幅補正処理が行われた画素データとがそれぞれの処理部から出力される。そして、これらの画素データを合成することで、出力画素データを最終的に生成する。この処理の過程において、尾引き抑制処理によって、入力されたライン画像の幅に基づいてライン画像の中の間引きされるライン及び間引きパターンが決定される。一方、線幅補正処理によってエッジ部の領域が拡大され、元々エッジであった入力された画素がエッジでなくなる。このような場合、定着器を通過する際の画像は、尾引き抑制のための間引き処理がエッジ部の搬送方向下端からより離れた位置で行われた画像になるので、尾引き抑制効果が低下して画質が劣化することがある。
本発明の画像形成装置は、入力画像の所定方向のエッジ隣接領域を検出し、検出したエッジ隣接領域に線幅補正処理を行う線幅補正処理手段と、前記線幅補正処理手段で用いられる前記所定方向に応じて尾引き抑制処理仕様を決定する決定手段と、前記線幅補正処理手段と並列に配置されている尾引き抑制処理手段であって、前記入力画像に対して、前記決定手段によって決定された尾引き抑制処理仕様を用いて尾引き抑制処理を行う尾引き抑制処理手段とを有することを特徴とする。
本発明によって、線幅補正処理及び尾引き抑制処理を並列構成(回路共有により回路規模を縮小させた構成)とした場合も、線幅補正処理によるエッジ領域の変化に合わせた、間引きパターンでの尾引き抑制処理が可能となる。これにより、尾引き抑制効果の低下を抑制することができる。
システム構成図である。 尾引き現象を示した図である。 二値画像処理部の構成例を示す図である。 共用バッファ部におけるデータ蓄積と出力画素群の一例を示す図である。 中間調判定部の構成例を示すブロック図である。 中間調判定部におけるArea判定の一例を示す図である。 トナーセーブ処理部の構成例を示す図である。 トナーセーブ処理部におけるエッジ判定処理の一例を示す図である。 トナーセーブ処理部の入出力画像の一例を示す図である。 線幅補正処理部の構成例を示す図である。 線幅補正処理部におけるエッジ隣接判定処理の一例を示す図である。 線幅補正処理部の入出力画像の一例を示す図である。 尾引き抑制処理部の構成例を示す図である。 尾引き抑制処理部の入出力画像の一例を示す図である。 ドット分散処理部の構成例を示す図である。 ドット分散処理部の入出力画像の一例を示す図である。 実施形態1の印刷処理のフローチャートを示す図である。 実施形態1の操作部における入力情報取得例を示す図である。 実施形態1の線幅補正処理設定のフローチャートである。 実施形態1の線幅補正処理部への設定結果を示す図である。 実施形態1の尾引き抑制処理設定のフローチャートである。 実施形態1の尾引き抑制処理部に設定される尾引き抑制処理仕様を示す図である。 実施形態1の尾引き抑制処理設定フローを実行しなかった際の、線幅補正処理部、尾引き抑制処理部及び最終出力判定部の入出力画素データの例を示す図である。 実施形態1の尾引き抑制処理設定フローを実行した際の、線幅補正処理部、尾引き抑制処理部及び最終出力判定部の入出力画素データの例を示す図である。 実施形態1の尾引き抑制処理設定フローを実行しなかった際の、線幅補正処理部、尾引き抑制処理部及び最終出力判定部の入出力画素データの別の例を示す図である。 実施形態1の尾引き抑制処理設定フローを実行した際の、線幅補正処理部、尾引き抑制処理部及び最終出力判定部の入出力画素データの別の例を示す図である。 実施形態2の二値画像処理部の構成例を示す図である。 実施形態2の尾引き抑制処理部の構成例を示す図である。 実施形態2のCPUが実行する、尾引き抑制処理設定のフローチャートである。 実施形態2の尾引き抑制処理部が実行する、尾引き抑制処理設定のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
なお、本発明の実施の形態として以下にレーザビームプリンタに適用する場合を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で、任意のプリンタやファクシミリ装置などの電子写真方式の画像処理装置に適用できる。また、白黒プリンタに適用する場合を説明するが、カラープリンタであっても適用できる。
(実施形態1)
<システム全体構成>
図1は本実施形態におけるシステム構成図であり、ホストコンピュータ170と白黒プリンタ100が外部ネットワーク190を介して接続している。ホストコンピュータは描画コマンドを送り、これを受け取った白黒プリンタは出力可能な画素データに変換して紙面に印刷する処理を行う。
<コンピュータ構成>
ホストコンピュータ170は、CPU171、ROM172、RAM173、ネットワークI/F174がバス175を介して接続されて構成されている。
RAM173はROM172に格納されているプログラムデータをロードし、一時記憶する。CPU171はRAM173に格納されているアプリケーションを実行する。これらアプリケーションを用いることで、ページレイアウト文書やワードプロセッサ文書、グラフィック文書などが作成可能である。これらのアプリケーションで作成されたデジタル文書データに対し、CPU171がRAM173に格納されているプリンタドライバを実行することで、デジタル文書に基づいた描画コマンドが生成される。プリンタドライバで生成される描画コマンドとしては、PDL(Page Description Language)と呼ばれるページ画像データを作成するためのプリンタ記述言語が一般的である。描画コマンドには、通常、文字やグラフィックス、イメージ等のデータの描画命令が含まれている。
そして、CPU171は生成された描画コマンドをネットワークI/F174を介して外部ネットワーク190越しに白黒プリンタ100に送信する。
<白黒プリンタ構成>
白黒プリンタ100は、コントローラ部101、プリンタ部102から構成されている。コントローラ部101は図1に示すとおりCPU112などの各種モジュールがデータバス111を介して接続されて構成されている。RAM114はROM113に格納されているプログラムデータをロードし、一時記憶する。CPU112はRAM114にロードされたプログラムを実行することで各種モジュールに命令を出し、プリンタ部102を動作させる。また、各モジュールが命令実行する際に生成されるデータなどもRAM114に一時記憶される。ネットワークI/F110は外部ネットワーク190とのインターフェイスモジュールである。イーサネット(登録商標)などの通信プロトコルに基づきネットワーク190を介して他の機器から描画コマンドを受信、白黒プリンタのデバイス情報(ジャム情報や紙サイズ情報など)を送信といった双方向データ通信を行う。
表示部116はユーザへの指示やプリンタ部102の状態を表すUI(User Interface)画面を表示するものである。操作部115はユーザからの入力を受け付けるためのインターフェイスである。
インタープリタ117は、ネットワークI/F110を介して受信した描画コマンドを解釈して中間言語データを生成する。レンダラ118は生成された中間言語データからラスター画像を生成する。二値画像データ生成部119は生成されたラスター画像に対して、色変換処理やルックアップテーブルによるγ補正処理、擬似中間調処理などの画像処理を行って、二値画像データを生成する。なお、本実施形においては、二値画像データ生成部119によって生成された二値画像データを扱うことで、以降の後段処理の説明をする。
二値画像処理部120は、二値画像データ生成部119から入力された二値画像データに対して後述する画像処理を行い、プリンタ部102が出力可能な画像データフォーマットに変換する。
コントローラ部101と接続されたプリンタ部102は、二値画像処理部120で変換された出力可能な画像データをもとに、トナーを用いて紙面上に画像を形成するプリンタである。
<二値画像処理部>
図3は、二値画像処理部120の詳細を示したブロック図である。二値画像処理部120は、二値画像データ生成部119で生成された二値画像データを入力とし、プリンタ部102が受け取れる画像フォーマットへ変換して、プリンタ部102に渡す。なお、上述の二値画像データ生成部119において二値化された画素データは1が黒画素を、0が白画素を示すものとして以降の説明に用いる。二値画像処理部120は、1画素ずつにそれぞれの処理を並列に行ってそれぞれの処理結果を得て、そしてそれぞれの処理結果からその画素の出力画素値を最終的に判定する。以下、二値画像処理部120によって処理されている画素を注目画素と呼び、また、その位置を注目画素位置と呼ぶ。
図3に示すように、二値画像処理部120は、共用バッファ部2310、中間調判定部2320、トナーセーブ処理部2330、線幅補正処理部2340、尾引き抑制処理部2350、ドット分散処理部2360及び最終出力判定部2370を含む。
共用バッファ部2310は、各画像処理部の前段に配置され、複数ライン分の入力画素データを蓄積保持し、この蓄積保持されている入力画素データから後段の画像処理部がそれぞれ必要とする画素群(共通の画素群)をまとめて出力する。
中間調判定部2320は、注目画素を中心とした所定ウィンドウサイズ(例えば、11×11)の画素群Wbを参照して注目画素が中間調領域の画素であるか否かを判定する。中間調判定結果Faは後段のトナーセーブ処理部2330及び線幅補正処理部2340に出力され、非中間調領域かつエッジの画素の場合はトナーセーブ処理が行われず、中間調領域の画素の場合は線幅補正処理が行われない。
トナーセーブ処理部2330では、主にトナー消費量を低減させるための画素間引き処理を画像オブジェクト(単にオブジェクトとも呼ぶ)行う。トナーセーブ処理部2330は、トナーセーブ処理の間引きパターンと注目画素位置とに基づいて、注目画素が間引き対象となるか否かを判定する。また、トナーセーブ処理部2330は、注目画素を中心とした所定ウィンドウサイズ(例えば、3×3)の画素群Wcを参照して注目画素が黒画素と白画素の隣接境界にあるエッジ画素であるか否かを判定する。間引き対象となった画素であってその入力画素値が1(黒画素)である注目画素は、非エッジ画素であると判定されれば、判定結果FbがON(トナーセーブのための間引き実行)として画素値を0(白画素)に変換して出力される。また、間引き対象となった画素であってその入力画素値が1(黒画素)である注目画素は、エッジ画素であると判定されて且つ中間調判定結果Faにより中間調領域の画素であれば、その画素について判定結果FbがONとして画素値を0に変換して出力される。
線幅補正処理部2340では、主に細線やや小さな図形などのオブジェクトを目立たせるための線幅補正処理を行う。線幅補正処理は、太らせ処理と呼んでもよい。線幅補正処理部2340は、注目画素を中心とした所定ウィンドウサイズ(例えば、3×3)の画素群Wcを参照して注目画素がエッジ隣接画素であるか否かを判定する。注目画素がエッジ隣接画素であると判定され、中間調判定結果Faにより非中間調領域の画素であり、さらに、入力された画素値が0(白画素)である場合に、注目画素の判定結果Fcは線幅補正処理実行がONとし、画素値を1(黒画素)に変換して出力される。
尾引き抑制処理部2350では、尾引き抑制のための間引きを行う。尾引き抑制処理部2350は、注目画素を中心とした所定ウィンドウサイズ(例えば、9×9)の画素群Wdを参照して、注目画素が尾引き抑制のために間引きされるべきか否かを判定する。尾引き抑制処理部2350は、まず、画像群Wdからライン画像(ライン画像領域)を検出する。検出したライン画像の線幅に応じて、尾引き抑制処理の間引きパターンの種類及びライン画像における間引き処理ラインの位置が決定される。次に、尾引き抑制処理部2350は、尾引き抑制処理の間引きパターンと注目画素位置とに基づいて、注目画素が間引き対象となるか否かを判定する。間引き対象となると判定された画素は、さらにその画素が間引き処理ラインに含まれるか否かが判定される。入力画素値が1(黒画素)であり、間引き対象となると判定され、さらに間引き処理ラインに含まれると判定された場合、注目画素は判定結果FdがON(尾引き抑制のための間引き実行)として入力画素値を0(白画素)に変換して出力される。
ドット分散処理部2360では、目ざわりな画像になることを防止するために、濃度を保ちつつ画像内部の特定パターンの白ドットを縮小、分散させる。ドット分散処理部2360は、注目画素を中心とした所定ウィンドウサイズ(例えば、27×27)の画素群Weを参照して、現在の注目画素の白ドットが縮小されるべきか、注目画素位置に白ドットを付与すべきかを判定し、その判定結果Feを出力する。白ドットが縮小されるべきと判定された場合に、注目画素の入力画素値は1(黒画素)に変換して出力され、白ドットを付与すべきと判定された場合に、注目画素の入力画素値は0(白画素)に変換して出力される。また、どちらにも判定されなかった場合に、注目画素の入力画素値はそのまま出力される。
最終出力判定部2370は、注目画素の入力画素値及び各処理部の処理結果から注目画素の最終画素値を判定する。
<共用バッファ部>
次に図4を参照して共用バッファ部2310を詳細に説明する。まず、二値化された画素データDcが共用バッファ部2310に入力される。共用バッファ部では、画素データDcを順次バッファに蓄積する。これにより共用バッファ部には複数ライン分の画素データが蓄積される。
図4(a)はKライン分(Kは整数)の画素データが共用バッファ部2310に蓄積された様子を示す。共用バッファ部2310は、画素データはKラインまで蓄積されると、リング状にまた先頭ラインから画素を上書きして蓄積する。これにより共用バッファ部2310には、現在蓄積している入力画素データDcがあるラインから遡ってKライン分の画素データが常に蓄積保持されている。共用バッファ部2310はこの蓄積保持されている画素データ群から後段の画像処理部がそれぞれ必要とする領域の画素データ群をまとめて出力する。よって共用バッファ部2310の蓄積量(蓄積ライン数K)は後段の画像処理部がまとめて参照したい画素群のライン幅と合致する。
図4(b)は共用バッファ部2310の出力画素例を示す。出力画素群2311は図4(a)で示したKライン分のデータの一部を示す。
画素Waは注目画素であり、そのまま後段の最終出力判定部2370に入力される。
画素群Wbは後段の中間調判定部2320へ出力される画素群であり、ここでは、一例として11×11の画素群としている。つまり中間調判定部2320は注目画素位置の中間調判定のために11×11画素群をまとめて参照するものである。
画素群Wcは後段のトナーセーブ処理部2330及び線幅補正処理部2340へ出力される画素群であり、ここでは、一例として3×3画素群としている。つまり、トナーセーブ処理部2330及び線幅補正処理部2340は注目画素位置のトナーセーブ処理結果及び線幅補正処理結果を得るために3×3画素群をまとめて参照するものである。
画素群Wdは後段の尾引き抑制処理部2350へ出力される画素群であり、ここでは、一例として9×9の画素群としている。つまり尾引き抑制処理部2350は注目画素位置の尾引き抑制処理結果を得るために9×9画素群をまとめて参照するものである。
画素群Weは後段のドット分散処理部2360へ出力される画素群であり、ここでは、一例として27×27の画素群としている。つまりドット分散処理部2360は注目画素位置のドット分散処理結果を得るために27×27画素群をまとめて参照するものである。
よってWaからWeまでの出力画素群の中で最も大きいライン数である27が共用バッファ部2310で蓄積すべきライン数となり、本実施例ではK=27である。
以上のような共用バッファ部2310を有することによって画素群Wa、Wb、Wc、Wd、Weを生成するために個別に複数のバッファ部を構成する必要がなくなる。よって複数のバッファ部を構成することに比べ本実施例のような共用バッファ部2310を有することは回路規模削減に繋がり、低コスト化できる。
<中間調判定処理>
次に図5を参照して中間調判定部2320を詳細に説明する。中間調判定部2320には共用バッファ部2310から11×11画素群Wbが入力される。中間調判定部2320では、まず画素群Wbを4つのArea判定部2321に入力する。4つのArea判定部とは、Area1判定部、Area2判定部、Area3判定部、Area4判定部のことである。Area判定部2321では、特定のエリアが全白であるか否かを判定している。
図6はArea判定部2321の処理を説明するための図である。図6の(a)〜(d)の各11×11マトリクスは、画素群Wbを示しており、斜線部分は注目画素を示している。図6(a)はその中のArea1を太線で示しており、続いて図6(b)がArea2、図6(c)がArea3、そして図6(d)がArea4を太線で示す。Area判定部2321では、これらのAreaがそれぞれ全白であるか否かを判定する。全白とはArea内部のすべての画素値が0であることを意味する。
そして全エリア判定部2322ではArea判定部2321での4つの全白判定を用いて、最終的な中間調判定結果Faを生成する。具体的には4つの全白判定に一つでも全白判定された結果があれば非中間調と判定し、一つも全白判定された結果がなければ中間調と判定するものである。なお、4つの各エリアにおいて全黒(全ての画素値が1である)と判定された場合も、本実施例においては中間調であると判定される。すなわち本実施例の中間調とは必ずしも面積階調の中間調と一致しているのでない。
なお、本実施形では中間調判定部2320から出力される中間調判定結果Faを一つとし、後段のトナーセーブ処理部2330、線幅補正処理部2340に共通に入力させている。このように中間調判定結果をトナーセーブ処理と線幅補正処理で共用させることは回路規模削減に繋がる。しかし、必要とあらばトナーセーブ処理部2330、線幅補正処理部2340のそれぞれで判定Area1〜4の定義を変え、それぞれの判定結果をトナーセーブ処理部2330、線幅補正処理部2340に別々に入力させる構成としてもよい。
<トナーセーブ処理>
次に図7を参照してトナーセーブ処理部2330を詳細に説明する。トナーセーブ処理部では、主にトナー消費量を低減させるための画素間引き処理を行う。トナーセーブ処理部2330には共用バッファ部2310から注目画素を中心とした3×3画素群Wcが入力される。トナーセーブ処理部2330では、まず画素群Wcを4つのエッジ判定部2331〜2334に入力する。4つのエッジ判定部2331〜2334では、4つの方向に対してそれぞれエッジ判定処理を実行する。エッジ判定処理とは注目画素が、黒画素と白画素の隣接境界にあるエッジ画素であるか否かを判定する処理である。
図8はエッジ判定部2331〜2334の処理を説明するための図である。図8(a)の3×3マトリクスは、エッジ判定部2331〜2334に入力される画素群Wcを示しており、斜線部分は注目画素を示している。図8(b)のWc1はその中の注目画素+上領域を示しており、画素群Wcの中で、注目画素が黒画素かつ上領域画素が白画素であるか否かを判定している。これは、上エッジ判定部2331で実行される。注目画素が黒画素かつ上領域画素が白画素であった場合、上エッジ判定部2331は、注目画素が上エッジ画素であると判定し、判定結果を後段のフラグマスク部2335へ出力する。同様に図8(c)のWc2では注目画素+下領域を、図8(d)のWc3では注目画素+左領域を、図8(e)のWc4では注目画素+右領域をそれぞれ参照してエッジ判定を行う。下方向、左方向、右方向に対するエッジ判定は、下エッジ判定部2332、左エッジ判定部2333、右エッジ判定部2334で実行され、注目画素が黒画素かつ参照領域画素が白画素であるか否かを判定している。
続いてフラグマスク部2335では、前述した上下左右方向のエッジ判定結果をマスクする処理を行う。マスク処理によって、エッジを検出していたとしても、エッジが検出されなかったこととして後段へ判定結果を出力することとなる。
具体的には、フラグマスク部2335はCPU112が後述する設定に基づいて入力するエッジ検出設定信号ed1〜ed4を参照し、各エッジ判定結果をマスクするか否かを判定する。ed1〜ed4がそれぞれ上下左右のエッジ検出設定を示している。例えばed1がOFFに設定されていれば、フラグマスク部2335では上エッジ判定部2331から出力されたエッジ判定信号をマスクし、後段へ判定結果を出力する。つまり、上エッジ判定部2331で上エッジを検出していたとしても、上エッジが検出されなかったこととして後段へ判定結果を出力することとなる。逆にed1がONに設定されていれば、上エッジ判定部2331で上エッジを検出していれば、そのまま後段へ判定結果を出力する。同様の処理をed2は下エッジに、ed3は左エッジに、ed4は右エッジにかける。このようにすることで、フラグマスク部2335はed1〜ed4がONになっている方向のエッジ判定結果(エッジ検出情報)を後段のトナーセーブ判定部2337へ出力することとなる。
また画素位置判定部2336では、現在処理している注目画素の位置を示す信号(注目画素位置情報)を生成し、トナーセーブ判定部2337へ出力する。例えば、市松模様の間引きパターンの場合に、これは、注目画素が処理ページ内の副走査方向に奇数ライン目か偶数ライン目か、または主走査方向に奇数画素目か偶数画素目かを示す信号であり、後段のトナーセーブ判定処理の際に利用される。
次にトナーセーブ判定部2337では現在の注目画素がトナーの消費量低減のために間引きされる(黒画素から白画素へ置き換える)べきか否かを判定し、その判定結果Fbを後段へ出力する。これは、中間調判定結果Fa、3×3画素群Wcの一部である注目画素データ、フラグマスク部2335から出力される上下左右のエッジ判定結果、及び画素位置判定部2336からの注目画素位置情報を参照して判定される。
トナーセーブ判定部2337は、まず画素位置判定部2336からの注目画素位置情報とトナーセーブ処理の間引きパターン(トナーセーブ用のパターン)とに基づいて(論理演算により)、注目画素がトナーセーブ処理の間引き対象となるか否かを判定する。一例として、注目画素位置情報を参照し、注目画素位置が奇数ライン目であれば奇数画素を間引き対象とし、注目画素位置が偶数ライン目であれば偶数画素を間引き対象とする。これにより間引き対象となる画素は画像全体に対して市松模様のように配置される。間引き対象とならなかった注目画素は、判定結果FbはOFF(トナーセーブのための間引き実行しない)として入力された注目画素値がそのまま出力される。
次に間引き対象となった画素は、その画素がエッジ領域か否か判定される。トナーセーブ判定部2337はフラグマスク部2335から入力されるマスク後の上下左右のエッジ判定結果を参照し、注目画素がエッジ領域か否かを判定する。例えば、マスク後の上下左右のエッジ判定結果により一つでもエッジと判定されていればその注目画素はエッジ領域とし、一つもエッジ判定されていなければ、エッジ領域以外の領域となる非エッジ領域とする。間引き対象となった画素で非エッジ領域と判定された画素は、その入力画素値が1(黒画素)であれば、判定結果FbがON(トナーセーブのための間引き実行)として入力画素値を0(白画素)に変換して出力される。
間引き対象となった画素でエッジ領域と判定された画素は続いて中間調か否かが判定される。中間調判定結果Faを受けて、注目画素が中間調と判定され、さらに入力画素値が1(黒画素)であれば、その画素の判定結果FbはON(トナーセーブのための間引き実行)として入力画素値を0(白画素)に変換して出力される。中間調判定結果Faにより注目画素が非中間調と判定されていればエッジ領域と判定された画素であっても判定結果FbはOFF(トナーセーブのための間引き実行しない)として入力画素値がそのまま出力される。
つまり、間引き対象となった画素であってその入力画素値が1(黒画素)である注目画素は、非エッジ画素であると判定されれば、またはエッジ画素であると判定されたが中間調判定結果Faにより中間調領域の画素であれば、間引きされるべきと判定される。その画素は判定結果FbがON(トナーセーブのための間引き実行)として画素値を0(白画素)に変換して出力される。また間引き対象となった画素が黒画素である注目画素は、エッジ画素であると判定されたが中間調判定結果Faにより非中間調領域の画素であれば、間引きされないべきと判定される。その画素は判定結果FbがOFF(トナーセーブのための間引き非実行)として画素値を1(黒画素)のまま出力される。これにより、文字などの非中間調領域のエッジを間引いてしまうことによるエッジ部の画質低下を抑制しつつ、トナー消費量を低減する。なお、ここで市松模様の間引きパターンの場合を説明したが、別の間引きパターンをトナーセーブ処理に利用してもよい。
図9は、トナーセーブ処理部2330の入出力画像の一例を示す。設定の一例として上エッジのみエッジ検出設定がON(ed1のみがON)した場合を示す。図9(a)はトナーセーブ処理部2330への入力画素データである。この入力画素データは図9(b)に示したように上エッジ領域のみトナーセーブのための間引き処理が実行されず、その他の画像領域は市松模様にトナーセーブのための間引き処理が実行された画像となって後段へ出力される。
<線幅補正処理部>
次に図10を参照して線幅補正処理部2340を詳細に説明する。線幅補正処理部2340では、主に細線や小さな図形などのオブジェクトを目立たせるための線幅補正処理を行う。線幅補正処理部2340には共用バッファ部2310から注目画素を中心とした3×3画素群Wcが入力される。線幅補正処理部2340では、まず画素群Wcを4つのエッジ隣接判定部2341〜2344に入力する。
4つのエッジ隣接判定部2341〜2344では、4つの方向に対してそれぞれエッジ隣接判定処理を実行する。エッジ隣接判定処理とは注目画素が、黒画素と白画素の隣接境界にある白画素であるか否かを判定する処理である。
図11はエッジ隣接判定部2341〜2344の処理を説明するための図である。図11(a)の3×3マトリクスは、エッジ隣接判定部2341〜2344に入力される画素群Wcを示しており、斜線部分は注目画素を示している。
図11(b)のWc5はその中の注目画素+上下領域を示しており、画素群Wcの中で、注目画素及び上領域画素が白画素でさらに下領域画素が黒画素であるか否かを判定している。これは、上エッジ隣接判定部2341で実行される。注目画素及び上領域画素が白画素でさらに下領域画素が黒画素であった場合、上エッジ隣接判定部2341は、注目画素は上エッジ隣接画素であると判定し、判定結果を後段のフラグマスク部2345へ出力される。
同様に図11(c)のWc6では下エッジ隣接判定部2342は注目画素+上下領域を参照し、注目画素及び下領域画素が白画素でさらに上領域画素が黒画素であるか否かを判定し、注目画素が下エッジ隣接画素であるか判定している。また、図11(d)のWc7では左エッジ隣接判定部2343は注目画素+左右領域を参照し、注目画素及び左領域画素が白画素でさらに右領域画素が黒画素であるか否かを判定し、注目画素が左エッジ隣接画素であるか判定している。同様に図11(e)のWc8では右エッジ隣接判定部2344は注目画素+左右領域を参照し、注目画素及び右領域画素が白画素でさらに左領域画素が黒画素であるか否かを判定し、注目画素が右エッジ隣接画素であるか判定している。
続いてフラグマスク部2345では、前述した上下左右方向のエッジ隣接判定結果をマスクする処理を行う。マスク処理によって、エッジ隣接位置を検出していたとしても、エッジ隣接位置が検出されなかったこととして後段へ判定結果を出力することとなる。具体的には、フラグマスク部2345はCPU112が後述する線幅補正設定に基づいて入力するエッジ隣接検出設定信号esd1〜esd4を参照し、処理を決定する。esd1〜4がそれぞれ上下左右のエッジ隣接検出設定を示している。
例えばesd1がOFFに設定されていれば、フラグマスク部2345では上エッジ隣接判定部2341から出力されたエッジ隣接判定信号をマスクし、後段へ判定結果を出力する。つまり、上エッジ隣接判定部2341で上エッジ隣接位置を検出していたとしても、上エッジ隣接位置が検出されなかったこととして後段へ判定結果を出力することとなる。逆にesd1がONに設定されていれば、上エッジ隣接判定部2341で上エッジ隣接位置を検出していれば、そのまま後段へ判定結果を出力する。
同様の処理をesd2は下エッジ隣接位置に、esd3は左エッジ隣接位置に、esd4は右エッジ隣接位置の判定結果にかける。このようにすることで、フラグマスク部2345はesd1〜esd4がONになっている方向のエッジ隣接判定結果(エッジ隣接位置情報)を後段の線幅補正判定部2346へ出力することとなる。
次に線幅補正判定部2346では現在の注目画素が線幅補正のために太る(白画素から黒画素へ置き換える)べきか否かを判定し、その判定結果Fcを後段へ出力する。これは、中間調判定結果Fa、Wcの一部である注目画素データ、及び上下左右のエッジ隣接判定結果を参照して判定される。
具体的には、線幅補正判定部2346はフラグマスク部2345から入力されるマスク後の上下左右のエッジ隣接判定結果を参照し、注目画素がエッジ隣接位置か否かを判定する。例えば、マスク後の上下左右のエッジ隣接判定結果により一つでもエッジ隣接位置と判定されていればその注目画素はエッジ隣接領域とし、一つもエッジ隣接判定されていなければ非エッジ隣接領域とする。
注目画素で非エッジ隣接領域と判定された画素は判定結果FcがOFF(線幅補正処理非実行)として入力画素値をそのまま出力される。注目画素でエッジ隣接領域と判定された画素は続いて中間調か否かを判定する。中間調判定結果Faを受けて、注目画素が中間調と判定されれば、エッジ隣接領域と判定された画素であっても判定結果FcはOFF(線幅補正処理非実行)として入力画素値がそのまま出力される。中間調判定結果Faにより注目画素が非中間調と判定されていればその画素の判定結果FcはON(線幅補正処理実行)として入力画素値を1(黒画素)に変換して出力される。
つまり、注目画素がエッジ隣接画素であると判定され、中間調判定結果Faにより非中間調領域の画素であり、さらに、入力された画素値が0(白画素)である場合に、注目画素の判定結果Fcは入力画素値と異なる画素値を出力する信号となる。その他の場合に、注目画素の判定結果Fcは入力画素値と同一の画素値を出力する信号となる。これにより、中間調領域の網点のエッジを強調することによるエッジ部の画質低下を抑制しつつ、細線や小さな図形などのオブジェクトの画質を向上させる。
図12は、線幅補正処理部2340の入出力画像の一例を示す。設定の一例として右エッジのみエッジ隣接検出設定がON(esd4のみがON)した場合を示す。図12(a)は線幅補正処理部2340への入力画素データである。この入力画素データは図12(b)に示したように右エッジ部のみ線幅補正処理が実行され、その他の画像領域は入力画像がそのまま後段へ出力される。
<尾引き抑制処理部>
次に図13を参照して尾引き抑制処理部2350を詳細に説明する。なお、尾引き抑制処理部2350はトナーセーブ処理部2330とは異なるアルゴリズムに従って間引き処理を実行する。尾引き抑制処理部2350では、尾引き抑制のための間引きを行う。
尾引き抑制処理部2350には共用バッファ部2310から9×9画素群Wdが入力される。尾引き抑制処理部2350では、まず画素群Wdをライン画像検出部2351に入力する。
ライン画像検出部2351では、入力された画素群Wdの各ラインが黒ラインであるかを、ライン内の黒画素数や割合から判定する。本実施例では、ライン内の全ての画素が黒画素であれば黒ラインと判定する。なおここでいうラインとは、主走査方向に延びる1画素幅の画素列のことであり、ライン画像とは、黒ラインが副走査方向に隣接している複数ライン分の画像のことである。そして、ライン画像検出部2351は、黒ライン判定結果に基づき、注目画素が含まれたライン画像を検出し、ライン画像の幅などのライン画像の情報を判定して尾引き抑制判定部2353へ出力する。本実施例において、ライン画像の情報は、画素群Wdにおけるライン画像の相対位置をさらに含む。
画素位置判定部2352では、現在処理している注目画素の位置を示す信号(注目画素位置情報)を生成し、尾引き抑制判定部2353へ出力する。例えば、尾引き抑制処理にも市松模様の間引きパターンを利用する場合、これは、注目画素が処理ページ内の副走査方向に奇数ライン目か偶数ライン目か、または主走査方向に奇数画素目か偶数画素目かを示す信号であり、後段の間引き処理の際に利用される。
次に尾引き抑制判定部2353では現在の注目画素が前述の尾引き抑制のために間引きされるべきか否かを判定し、その判定結果Fdを後段へ出力する。これは、Wdの一部である注目画素データ、ライン画像検出部2351によるライン画像検出結果、及び画素位置判定部2352による注目画素位置情報、尾引き抑制設定格納部2354に格納された尾引き抑制設定情報を参照して判定される。
尾引き抑制設定格納部2354に格納された尾引き抑制設定情報は、尾引き抑制判定部2353によって参照されるべき、尾引き抑制処理の内容(やり方)を規定する情報である。この情報のことを以降では尾引き抑制処理仕様と呼ぶ。この尾引き抑制処理仕様の設定によって、後述するように線幅の補正の程度に応じて所定のライン幅のライン画像に適用する尾引き抑制処理の内容が決まる。なお、設定される尾引き抑制処理仕様が変われば、同一のライン幅のライン画像であっても、適用される尾引き抑制処理の内容も変わる。この尾引き抑制処理仕様は、黒ラインの幅に関連付けて指定されている、適用されるべき間引きパターンの種類(Pattern)及びライン画像における間引き処理ラインの位置を含む。なお、本実施例において、間引き処理ラインの位置は、間引きパターンを適用するライン画像のエッジ下端からの位置(EdgeLine)及び間引き幅(ApplyLine)を含む。
尾引き抑制判定部2353は、まず、検出されたライン画像の幅に対する、適用されるべき間引きパターンの種類、及びライン画像における間引き処理ラインの位置を判定する。そして、尾引き抑制判定部2353は、判定した尾引き抑制処理の間引きパターン及び画素位置判定部から受取った注目画素位置情報に基づいて、注目画素が間引き対象となるか否かを判定する。次に間引き対象となった画素は、その画素が間引き処理ラインに含まれるか否かが判定される。この判定は、ライン画像検出部2351から受取った画素群Wdにおけるライン画像の相対位置を参照して行うことができる。入力画素値が1(黒画素)であり、間引き対象となると判定され、さらに間引き処理ラインに含まれると判定された場合、注目画素は判定結果FdがON(尾引き抑制のための間引き実行)として入力画素値を0(白画素)に変換して出力される。その他の場合、すなわち入力画素値が0(白画素)である画素、間引き対象とならなかった画素、または間引き処理ラインに含まれていない画素は判定結果FdがOFF(尾引き抑制のための間引き実行しない)として入力画素値がそのまま出力される。
図14は、尾引き抑制処理部2350の入出力画像の一例を示す。一例として黒ライン幅が5ラインであるライン画像の場合を示す。図14(a)は尾引き抑制処理部2350への入力画素データである。この入力画素データは、5ライン画像と検出され、5ライン画像に対する適用されるべき間引きパターンの種類及び間引きラインの位置などの尾引き抑制処理仕様に従って尾引き抑制処理が実行される。その結果、図14(b)のように、検出されたライン画像(5ライン画像)に対して、所望の間引きパターン(PatternB)によって尾引き抑制(飛び散り防止)のための間引き処理が実行された画像が後段へ出力される。
ここで、図14(b)で示す間引き処理では、黒ライン幅が5ラインの場合(BkLineCnt=5)における尾引き抑制処理仕様を使用している。すなわち、エッジの下端からパターンを間引くラインの位置(EdgeLine=1)と、間引きパターンを適用するライン幅(ApplyLine=2)の尾引き抑制処理仕様を使用している。また、適用する間引きパターンはPatternBが設定されており、ApplyLineが2ラインであることから、PatternBの下端の2ラインが尾引き抑制のための間引き処理に用いられている。このような間引き処理を行うための尾引き抑制処理仕様は、後述する図22(a)に示すデフォルトの尾引き抑制処理仕様である。
なお、検出する黒ライン幅に対する間引きパターンの種類(Pattern)及び間引きラインの位置などを含む尾引き抑制処理仕様や尾引き抑制処理仕様のPatternとして登録される複数の間引きパターンは、ROM113に格納されている。そして、後述する尾引き抑制処理設定フローにおいて、CPU112が、ROM113に格納されている複数の尾引き抑制処理仕様のうち、適したものを尾引き抑制設定格納部2354へ、尾引き抑制設定情報として格納する。
なお、パターンサイズは図14(b)に記載のサイズに限るものではなく、入出力画像の解像度等によっても変える必要がある。また、尾引き抑制処理仕様のPatternとして登録される白黒パターンは、規則性のあるパターンである必要は必ずしもない。また、エッジから遠くなるほど間引き量を抑制するようなパターンにしても良い。
<ドット分散処理部>
次に図15を参照してドット分散処理部2360を詳細に説明する。なお、ドット分散処理部2360はプリンタ部102の性能次第で記録媒体上の白ドットが大きく表現され、目ざわりな画像になることを防止する目的で処理を実行する。具体的には、濃度を保ちつつ画像内部の特定パターンの白ドットを縮小、分散させる。ドット分散処理部2360には共用バッファ部2310から27×27画素群Weが入力される。ドット分散処理部2360では、まず画素群Weをドット縮小判定部2361及びドット付与判定部2362に入力する。
ドット縮小判定部2361では、注目画素位置の画素が白く、27×27画素群Weの中で注目画素位置を中心として点対象に別の白画素が斜め4方向に存在した場合にドット縮小を実行するための信号を後段の出力ドット判定部2363へ出力する。
また、ドット付与判定部2362では、注目画素位置の画素が黒く、27×27画素群Weの中で注目画素位置を中心として点対象に別の白画素が上下左右の4方向に存在した場合にドット付与を実行するための信号を後段の出力ドット判定部2363へ出力する。
次に出力ドット判定部2363では現在の注目画素の白ドットが縮小されるべきか、注目画素位置に白ドットを付与すべきかを判定し、その判定結果Feを後段の最終出力判定部2370へ出力する。これは、Weの一部である注目画素データ、ドット縮小判定結果、及びドット付与判定結果を参照して判定される。ドット縮小判定された注目画素は、入力画素値を1(黒画素)に変換して出力される。ドット付与判定された注目画素は、入力画素値を0(白画素)に変換して出力される。また、どちらにも判定されなかった注目画素は入力画素値がそのまま出力される。
図16は、ドット分散処理部2360の入出力画像の一例を図16(a)、(b)に示す。図16(a)はドット分散処理部2360への入力画素データである。この入力画素データは図16(b)に示したように画素データ内の白ドットが縮小・分散した画素データとなって後段の最終出力判定部2370へ出力される。
<最終出力判定部>
最終出力判定部2370では、二値画像処理部120の最終的な出力画素値を判定し、画素データDdとして後段へ出力する。最終出力判定部2370は、共用バッファ部2310から注目画素である画素Waと、各画像処理部(2330〜2360)からそれぞれの判定結果であるFb、Fc、Fd、Feを受け取る。最終出力判定部2370は、これら入力を受けて、画素Waと異なる画素値を出力する信号がFb、Fc、Fd、Feに一つでもあれば異なる画素値を出力する。つまり、画素Waが0(白画素)でFb、Fc、Fd、Feに一つでも1(黒画素)出力を示すものがあれば1(黒画素)を出力する。反対に画素Waが1(黒画素)でFb、Fc、Fd、Feに一つでも0(白画素)出力を示すものがあれば0(白画素)を出力する。また画素Waの画素値とFb、Fc、Fd、Feの示す出力画素値がすべて同一であるならば、画素Waの画素値をそのまま出力する。
ここで、最終出力判定部2370は、Fb、Fc、Fd、Feすべての結果を参照するのではなく、設定に応じて一部結果を無視する構成としてもよい。例えば、ドット分散処理が不要なプリンタ部102が後段にある場合、ドット分散処理結果Feを判定に含まないとしてもよい。また、並列に配置されている各画像処理部の処理遅延量が異なる場合、遅延量調整回路を最終出力判定部内部に持つ構成としてもよい。
<印刷処理フロー>
図17はコントローラ部101内のCPU112が実行する白黒プリンタ100の印刷処理を示すフローチャートである。本動作フローチャートのプログラムは、ROM113内に白黒プリンタ100が実現すべき機能として格納されている。本プログラムはCPU112がブートプログラムを実行することにより、ROM113からRAM114へ読み出される。そしてCPU112がRAM114上に読み出したプログラムを実行することで処理される。
まずステップS101において、CPU112はプリンタ部102に搭載されたCPUと通信し、画像形成処理に必要な画像処理に関するプリンタ情報を取得する。例えば、尾引き抑制処理部2350における尾引き抑制処理やドット分散処理部2360によるドット分散処理を機能させるか否かなどの情報を得る。各処理部を機能させるか否かは、プリンタ部102の特性によって決定される。例えば、細線が目立ちにくいプリンタは線幅補正を機能させるために、線幅補正処理部2340をONに設定し、尾引き現象を生じやすいプリンタは尾引き抑制処理部2350をONに設定し、各機能を有効とすればよい。このように、最終出力判定部2370の出力方法を決定する際、初期設定はすべての機能をOFFとし、必要に応じてCPU112が最終出力判定部2370へ、Fb、Fc、Fd、Fe結果のうち機能を実現する結果の参照を有効とする設定をすればよい。
次にステップS102において、CPU112は線幅補正設定の情報を取得する。これは、操作部115にユーザが入力した情報から取得してもよいし、ホストコンピュータ170にインストールされたプリンタドライバ上での設定情報から取得してもよい。また、プリンタ部102の種類や状態によって設定情報を変更する場合があるのならば、さらにプリンタ部102に搭載されたCPU112と通信し、線幅補正設定に関する情報を取得する。
ここで図18を参照して操作部115におけるユーザ指示による線幅補正設定例を説明する。ここで入力された線幅補正設定の情報はCPU112へ送信される。図18は操作部115上の液晶操作パネル(不図示)における設定画面の一例である。液晶操作パネルにはユーザ設定におけるプリント画質設定画面が表示されている。ここで、ユーザは黒文字や線画の線幅(オブジェクトの幅)を太くする線幅補正処理を実行するか否かを選択する。つまり、線幅補正処理を実行する場合に、ユーザ指示によって、図18の「線幅補正」項目のラジオボタンは「する」が選択される。これによって線幅補正の設定をONとする設定が行われる。逆に線幅補正処理を実行しない場合に、ユーザ指示によって、図18の「線幅補正」項目のラジオボタンは「しない」が選択される。これによって線幅補正の設定をOFFとする設定が行われる。
さらに、線幅補正を行う場合、横線補正レベル及び縦線補正レベルを0から2までをユーザが操作部115を介して選択することで、線幅補正設定の横線補正レベル及び縦線補正レベルが設定される。なお横線補正とは、画像を横方向(主走査方向)に太くする補正を意味し、レベルはその補正強度を示す。また、縦線補正とは、画像を縦方向(副走査方向)に太くする補正を意味し、レベルはその補正強度を示す。ユーザは、これら実行のする/しないや、レベルを設定する。
CPU112は、操作部115上の液晶操作パネルにおける線幅補正設定の内容を取得することで、線幅補正設定の情報を取得する。なお、図18に示されていないが、プリント画質設定画面に「尾引き抑制」項目が含まれてもよい。これによってユーザは尾引き抑制処理を実行するか否かを選択することができる。
続いてステップS103において、CPU112はステップS102にて取得した設定情報を線幅補正処理部2340に設定する。設定詳細に関しては図19を参照して後述する。
続いてステップS104において、CPU112はステップS101にて取得した設定情報を尾引き処理部2350に設定する。設定詳細に関しては図21を参照して後述する。
ステップS105において、CPU112は白黒プリンタ100の画像形成処理を実行する。具体的には、ホストコンピュータ170などから外部ネットワーク190を介して受信した印刷画素データをレンダラ118を用いてビットマップデータに展開し、二値画像データ生成部119へと出力する。出力された画素データは、二値画像データ生成部119内部で色空間処理、ハーフトーン処理、二値画像処理など所望の画像処理が施され、さらに二値画像処理部120へと出力される。そしてCPU112は、プリンタ部102に搭載されたCPUと通信し、プリンタ部102を制御し、印刷処理を実行する。
<線幅補正処理設定フロー>
図19は、コントローラ部101内のCPU112が実行する線幅補正処理設定のフローチャート(エッジ隣接検出方向設定フローチャット)である。これは、図17におけるステップS103を具体的に記載したものである。なお、本フローチャート内での各種設定情報は、ステップS101にてプリンタ部102のCPUから取得した情報や、ステップS102にて操作部115にユーザが入力した情報や、ドライバ上での設定情報などのいずれから取得したものである。以下の処理は受信した線幅補正設定の情報に基づいて実行される。なお本処理が実行される前には、エッジ隣接検出方向を制御する(所定方向にする)エッジ隣接検出設定信号esd1〜esd4の全てはOFFに設定されている。そして、ステップS201からステップS209では、受信した線幅補正設定の情報に基づいてエッジ隣接検出設定信号esd1〜esd4を設定する。
まず、ステップS201において、CPU112は、受信した線幅補正設定の情報について、線幅補正の設定がONになっているか否かを判定する。設定がONの場合にはステップS202へ進む。設定がOFFの場合にはフローを終了する。
次にステップS202において、設定された横線補正レベルの判定が実行される。まずステップS202において、CPU112によって横線補正レベルが0か否かが判定される。横線補正レベルが0であった場合はステップS206へ進み、横線補正レベルが0でなかった場合にはステップS203へ進む。
次にステップS203において、横線補正レベルが1か否かが判定される。横線補正レベルが1であった場合はステップS205へ進み、横線補正レベルが1でなかった場合には横線補正レベルは2であると判定し、ステップS204へ進む。
ステップS204において、CPU112は右方向エッジ隣接検出のON設定を行う。具体的には、CPU112は線幅補正処理部2340に入力されるesd4信号をONに設定する。これにより線幅補正処理部2340では右エッジ隣接判定結果がフラグマスク部2345でマスクされずに線幅補正判定部2346に入力されることとなる。
ステップS205において、CPU112は左方向エッジ隣接検出のON設定を行う。具体的には、CPU112は線幅補正処理部2340に入力されるesd3信号をONに設定する。これにより線幅補正処理部2340では左エッジ隣接判定結果がフラグマスク部2345でマスクされずに線幅補正判定部2346に入力されることとなる。
次にステップS206において、設定された縦線補正レベルの判定が実行される。まずステップS206において、CPU112によって縦線補正レベルが0か否かが判定される。縦線補正レベルが0であった場合はステップS210へ進み、縦線補正レベルが0でなかった場合にはステップS207へ進む。
次にステップS207において、縦線補正レベルが1か否かが判定される。縦線補正レベルが1であった場合はステップS209へ進み、縦線補正レベルが1でなかった場合には縦線補正レベルは2であると判定し、ステップS208へ進む。
ステップS208において、CPU112は下方向エッジ隣接検出のON設定を行う。具体的には、CPU112は線幅補正処理部2340に入力されるesd2信号をONに設定する。これにより線幅補正処理部2340では下エッジ隣接判定結果がフラグマスク部2345でマスクされずに線幅補正判定部2346に入力されることとなる。
ステップS209において、CPU112は上方向エッジ隣接検出のON設定を行う。具体的には、CPU112は線幅補正処理部2340に入力されるesd1信号をONに設定する。これにより線幅補正処理部2340では上エッジ隣接判定結果がフラグマスク部2345でマスクされずに線幅補正判定部2346に入力されることとなる。
図20は、図19のフローにおける線幅補正処理部2340の設定結果を示す表である。図20(a)、(b)のように、線幅補正処理部には、線幅補正処理を実行するか否か、及び線幅補正処理を実行する場合は、設定された線幅補正レベルに応じたエッジ隣接検出方向が設定される。
<尾引き抑制処理設定フロー>
図21は、コントローラ部101内のCPU112が実行する尾引き抑制処理設定のフローチャートである。これは、図17におけるステップS104を具体的に記載したものである。なお、本フローチャート内での各種設定情報は、ステップS101にてプリンタ部102のCPUから取得した情報、あるいはROM113に格納されている尾引き抑制処理仕様のいずれかである。
まず、ステップS301において、CPU112は尾引き抑制処理の設定がONになっているか否かを判定する。設定がONの場合にはステップS302へ進む。設定がOFFの場合にはフローを終了する。
次に、ステップS302において、CPU112によって尾引き抑制処理部2350に対して、デフォルトの尾引き抑制処理設定が実行される。すなわち、図22(a)に示すような尾引き抑制処理仕様が尾引き抑制設定情報として設定される。この尾引き抑制処理設定では、尾引き抑制処理を実行するか否か、尾引き抑制処理を実行する場合は、尾引き抑制処理部2350に以下の尾引き抑制処理設定が実行される。
具体的には、検出する黒ラインの幅(BkLineCnt)に対するパターンの間引き幅(ApplyLine)、間引きパターンを適用する黒ラインのエッジ下端からの位置(EdgeLine)及び間引きパターンの種類(Pattern)である。
黒ライン幅(BkLineCnt)は、尾引き抑制のための間引き処理の実行の可否を判定する際にライン幅を示す。間引き幅(ApplyLine)は、間引き処理を実行すると判定された黒ラインのうちの、間引き処理を実行するライン幅を示す。なおこの間引き幅は、適用される間引きパターンのうち、間引きパターンのどの部分を適用するかを判定するためにも用いられる。間引きパターンの種類(Pattern)は、複数ある間引きパターンの中から該当する黒ラインに適用する間引きパターンを示す。1つの尾引き抑制は、図22(a)のように、複数の検出ライン幅に対応した尾引き抑制処理を行うための情報がセットになったものである。
尾引き抑制処理部2350に設定可能な複数の尾引き抑制処理仕様は、予めROM113に格納されている。ステップS302が実行される際、CPU112がROM113から、参照されるべき尾引き抑制処理仕様を読み出した後、尾引き抑制設定格納部2354へ尾引き抑制設定情報として格納される。
次に、ステップS303において、CPU112は線幅補正処理部における縦線補正レベルが1か否かを判定する。縦線補正レベルが1の場合にはステップS304へ進み、1でない場合はステップS305へ進む。
ステップS304において、縦線補正レベルが1の場合の、尾引き抑制設定への変更が実行される。縦線補正レベルが1の場合、線幅補正処理部ではライン画像に対して、上方向に1ラインの画素を付加する処理が実行される。そのため、尾引き抑制処理部2350では、線幅補正処理後のライン幅が上方向に1ライン増えることを想定し、尾引き抑制設定情報として図22(a)に示すデフォルトの尾引き抑制処理仕様から、図22(b)に示す尾引き抑制処理仕様へ変更する。
例えば、図22(b)のように、検出するライン幅(BkLineCnt)に対するApplyLineやPatternが1ライン分多くなるように変更する。変更された尾引き抑制処理仕様は、尾引き抑制設定格納部2354へ格納される。
一方、ステップS305において、CPU112は線幅補正設定における縦線補正レベルが2か否かを判定する。縦線補正レベルが2の場合にはステップS306へ進み、2でない場合は、縦線補正は実行されないため、デフォルトの尾引き抑制設定のままフローを終了する。
ステップS306において、縦線補正レベルが2の場合の、尾引き抑制設定への変更が実行される。縦線補正レベルが2の場合、線幅補正処理部ではライン画像に対して、上下方向に1ラインずつ画素を付加する処理が実行される。そのため、尾引き抑制処理部2350では、線幅補正処理後のライン幅が上下方向に1ラインずつ増えることを想定し、尾引き抑制設定情報として図22(a)に示すデフォルトの尾引き抑制処理仕様から、図22(c)に示す尾引き抑制処理仕様へ変更する。
例えば、図22(c)のように、検出するライン幅(BkLineCnt)に対するApplyLineやPatternが2ライン分多くなるように変更する。また、間引きパターンのエッジ下端からの位置(EdgeLine)はエッジ下端に1ラインが付加されるのを加味し、デフォルトの1ラインから1ライン減らした0ラインに設定を変更する。変更された尾引き抑制処理仕様は、尾引き抑制設定格納部2354へ格納される。
上記の尾引き抑制処理仕様の変更を行うことにより、尾引き抑制のための間引き処理を、線幅補正処理によるライン画像(オブジェクト)のエッジ下端の位置およびライン幅の変化を考慮して行うことができる。すなわち、線幅補正処理の線幅補正設定、特に副走査方向の線幅補正設定に従って、尾引き抑制処理の尾引き抑制処理仕様が設定される。
なお、上記のデフォルトの尾引き抑制処理仕様、縦線補正レベル1用の尾引き抑制処理仕様及び縦線補正レベル2用の尾引き抑制処理仕様のすべてはROM113に予め格納されていてもよい。そして、尾引き抑制設定フローを実行する際に必要な尾引き抑制処理仕様をROM113から読み取って尾引き抑制設定格納部2354へ格納する。また、デフォルトの尾引き抑制処理仕様のみがROM113に予め格納されていてもよい。そして、尾引き抑制設定フローを実行する際に必要に応じて縦線補正レベル1または2用の尾引き抑制処理仕様をデフォルトの尾引き抑制処理仕様から生成して尾引き抑制設定格納部2354へ格納する。
<尾引き抑制処理仕様変更による最終出力結果>
図24に、上記尾引き抑制処理設定フローを実行した(尾引き抑制処理仕様変更を実行した)際の、線幅補正処理部2340、尾引き抑制処理部2350及び最終出力判定部2370の各処理部の入出力画素データのー例を示す。比較のため、図23に、本実施形態の尾引き抑制処理設定フローを実行しなかった(尾引き抑制処理仕様変更を実行しなかった)際の、線幅補正処理部2340、尾引き抑制処理部2350及び最終出力判定部2370の各処理部の入出力画素データも示す。なお、最終出力判定部2370において、トナーセーブ処理部2330とドット分散処理部2360の機能をOFFに設定した場合の例について述べる。
図23は、3ライン画像の画素データが入力された場合に、本実施形態の尾引き抑制処理設定フローを実行しなかった際の、線幅補正処理部、尾引き抑制処理部及び最終出力判定部の入出力画素データを示す。すなわち、図20(b)に示す縦線補正レベル2の線幅補正処理と、図22(a)に示すデフォルトの尾引き抑制処理仕様による尾引き抑制処理を実行した場合の、各処理部の入出力画素データを示す。
まず、3ライン画像の入力画素データに対し、線幅補正処理部2340は、上下に1ラインずつ付加した5ライン画像の画素データを出力する。一方、尾引き抑制処理部2350は、図22(a)に示すデフォルトの尾引き抑制処理仕様でBkLineCntが3ライン画像に対応するApplyLine=1、EdgeLine=1、PatternAで尾引き抑制処理を実行する。その結果、中央1ラインの画素がPatternAのように間引かれた3ライン画像の画素データが出力される。そして、最終出力判定部2370は、入力画素データと、線幅補正処理後及び尾引き抑制処理後の画素データの画素値比較により、最終出力画素データとして中央1ラインの画素が間引かれた5ライン画像の画素データを出力する。
しかし、この最終出力画素データの間引き方は、エッジの搬送方向下端において2ライン分の黒画素のラインが残り、また、間引き幅が1ライン分であるなど、5ラインの画素データに適するものではないため、所望の尾引き抑制効果が得られない。
これに対し、図24は、3ライン画像の画素データが入力された場合に、本実施形態の尾引き抑制処理設定フローを実行した際の、線幅補正処理部、尾引き抑制処理部及び最終出力判定部の入出力画素データを示す。すなわち、図20(b)に示す縦線補正レベル2の線幅補正処理と、図22(c)に示す縦線補正レベル2用の尾引き抑制処理仕様による間引き処理を実行した場合の、各処理部の入出力画素データを示す。
図24において、尾引き抑制処理部2350は、図22(c)に示す縦線補正レベル2用の尾引き抑制処理仕様でBkLineCntが3ラインに対応するApplyLine=2、EdgeLine=0、PatternBで間引き処理を実行する。その結果、エッジ下端から2ラインの画素がPatternBのように間引かれた3ライン画像の画素データが出力される。そして、最終出力判定部2370は、入力画素データと、線幅補正処理後及び尾引き抑制処理後の画素データの画素値比較を行う。画素値比較により、最終出力画像としてエッジ下端から1ライン上(エッジ下端から2ライン目)の位置から上方向に2ライン幅の画素が間引かれた5ライン画像の画素データを出力する。これは、図22(a)に示すデフォルトの尾引き抑制処理仕様において、5ライン画像(BkLineCnt=5)に対する処理仕様に相当し、線幅補正処理によるエッジ領域の変化に合わせた所望の尾引き抑制処理が実現できたことになる。
続いて、別の例として、図25(a)は、2ライン画像の画素データが入力された場合に、本実施形態の尾引き抑制処理設定フローを実行しなかった際の、線幅補正処理部、尾引き抑制処理部及び最終出力判定部の入出力画素データを示す。すなわち、図20(a)に示す縦線補正レベル1の線幅補正処理と、図22(a)に示すデフォルトの尾引き抑制処理仕様による尾引き抑制処理を実行した場合の、各処理部の入出力画素データを示す。
まず、2ライン画像の入力画素データに対し、線幅補正処理部2340は、上に1ライン付加した3ライン画像の画素データを出力する。一方、尾引き抑制処理部2350は、図22(a)に示すデフォルトの尾引き抑制処理仕様でBkLineCntが2ラインに対応する間引き処理を実行する。この場合、BkLineCnt=2に対するApplyLine,EdgeLine,Patternの設定はないため、2ライン画像の画素データがそのまま出力される。デフォルトの尾引き抑制処理仕様において2ライン画像の画素データに対して間引き処理を行わない理由は、図25(b)に示すように、間引き処理後のライン画像のエッジ部のガタつきが目立ってしまい、間引き処理による画像劣化の影響が大きいためである。
そして、最終出力判定部2370は、入力画素データと、線幅補正処理後及び尾引き抑制処理後の画素データの画素値比較により、最終出力画像として画素の間引きなしの3ライン画像の画素データを出力する。つまり、尾引き抑制効果を高めるためには3ライン画像の画素データに対しての間引き処理が必要であるが、図25(a)の最終出力画素データは尾引き抑制のための間引き処理が行われていない。
これに対し、図26は、2ライン画像の画素データが入力された場合に、本実施形態の尾引き抑制処理設定フローを実行した際の、線幅補正処理部、尾引き抑制処理部及び最終出力判定部の入出力画素データを示す。すなわち、図20(b)に示す縦線補正レベル1の線幅補正処理と、図22(b)に示す縦線補正レベル1用の間引き処理設定による間引き処理を実行した場合の、各処理部の入出力画素データを示す。
図25(a)に対し、尾引き抑制処理部2350は、図22(b)に示す縦線補正レベル1用の尾引き抑制処理仕様でBkLineCntが2ラインに対応するApplyLine=1、EdgeLine=1、PatternAで尾引き抑制処理を実行する。その結果、エッジ下端から1ライン上(エッジ下端から2ライン目)の画素がPatternAのように間引かれた2ライン画像の画素が出力される。そして、最終出力判定部2370は、入力画素データと、線幅補正処理後及び尾引き抑制処理後の画素データの画素値比較により、最終出力画像としてエッジ下端から1ラインの画素が間引かれた3ライン画像の画素データを出力する。これは、図22(a)に示すデフォルトの尾引き抑制処理仕様において、3ライン画像(BkLineCnt=3)に対する処理仕様に相当する。このように、線幅補正処理によりライン画像の幅が尾引き抑制のための間引き処理を必要とする数(BkLineCntが3ライン以上)となった場合にも、間引き処理が実行されることになる。
以上に説明したように、本実施例は共用バッファ部2310を有した二値画像処理部120を有し、さらに内部の線幅補正処理部の設定に応じて尾引き抑制処理部の設定を変更するように制御される。その結果、従来に比べ低コストな構成で、さらに従来と同等の尾引き抑制効果と画像品質を実現することが可能となる。
なお、本実施例では、線幅補正処理部2340の入力データWcを3×3画素群とし、上下左右いずれかの方向に1ライン単位の線幅補正が可能としているが、異なるサイズのWc画素群により任意のライン数での線幅補正処理も実現できる。線幅補正処理部2340は、1ライン単位及び複数ライン単位の線幅補正が可能とし、線幅補正処理部の設定は、線幅補正が行われるエッジ隣接領域の検出単位となるライン数を含む。その場合、線幅補正処理部2340において付加されるライン数をNとすると、尾引き抑制処理部2350の尾引き抑制設定を変更する際には、デフォルトの尾引き抑制設定に対し、Nライン分設定をずらすようにすればよい。
同じく、本実施例では、尾引き抑制処理部2350の入力データWdを9×9画素群とし、ライン画像を検出しているが、異なるサイズのWd画素群により任意の黒ライン幅のライン画像に対する尾引き抑制処理も実現できる。その場合、尾引き抑制処理設定はWdのサイズに応じたライン幅に対する尾引き抑制設定情報(尾引き抑制処理仕様)が設定されればよい。
また、本実施例では、線幅補正処理部2340で左右方向の線幅補正処理が実行される場合(横線補正レベルが1または2に設定された場合)に対する、尾引き抑制設定の変更はしていない。しかし、縦線補正レベルと同様に横線補正レベルに関しても、設定値に応じて尾引き抑制設定を変更してもよい。
(実施形態2)
実施形態1では尾引き抑制設定変更をコントローラ部101のCPU112が実行したが、本実施形態では尾引き抑制設定変更を尾引き抑制処理部2350で実行することが可能な、太らせ処理部2340および間引き処理部2350の構成について説明する。
<二値画像処理部>
図27は、本実施形態における二値画像処理部120の詳細を示したブロック図である。図3に示した実施形態1の二値画像処理部120との違いは、線幅補正処理部2340と尾引き抑制処理部2350を結ぶ信号Scが追加される点である。信号Scは線幅補正処理部2340における縦線補正レベルの設定値などの線幅補正設定情報を、尾引き抑制処理部2350へと渡すために用いられる。
<尾引き抑制処理部>
図28は、実施形態2における尾引き抑制処理部2350を示す。図13に示した実施形態1の尾引き抑制処理部2350との違いは、尾引き抑制設定変更部2355が追加される点である。尾引き抑制設定変更部2355は、信号Scによって線幅補正処理部2340からの線幅補正設定情報を受け取り、実施形態1と同様の尾引き抑制設定の変更を行い、変更した間引き抑制設定を尾引き抑制設定格納部2354へ格納する。
<尾引き抑制処理設定フロー>
図29は、実施形態2におけるコントローラ部101内のCPU112が実行する尾引き抑制処理設定のフローチャートである。これは、実施形態1と同様に、図17におけるS104を具体的に記載したものである。ステップS401、ステップS402は、図21に示す実施形態1における尾引き抑制処理設定フローのステップS301、ステップS302と同じである。
ステップS401、ステップS402で尾引き抑制処理部2350へのデフォルト尾引き抑制処理設定が完了した後、ステップS403において、CPU112は尾引き抑制処理部2350に対して、尾引き抑制設定変更の開始通知を実行する。尾引き抑制処理部2350は、この通知を合図に、図30で後述の内部での尾引き抑制設定の変更を開始する。
図30は、実施形態2における尾引き抑制処理部2350が実行する尾引き抑制処理設定のフローチャートである。ステップS404〜S407は、図21に示す実施形態1における尾引き抑制処理設定フローのステップS303〜S306と同じであるが、CPU112ではなく、尾引き抑制処理部2350がフローを実行する点で異なる。
ステップS404〜S407で尾引き抑制処理部2350の尾引き抑制設定変更が完了した後、ステップS408において、尾引き抑制処理部2350はCPU112に対して尾引き抑制設定変更の終了通知を実行する。CPU112は、この通知を受信することに応じて、図17のS105で述べた白黒プリンタ100の画像形成処理の実行を開始すればよい。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (17)

  1. 線幅補正処理が行われる入力画像のエッジ隣接領域を検出する線幅補正設定に応じて、前記入力画像に尾引き抑制処理を行うための尾引き抑制処理仕様を決定する決定手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 入力画像の所定方向のエッジ隣接領域を検出し、検出したエッジ隣接領域に線幅補正処理を行う線幅補正処理手段と、
    前記線幅補正処理手段で用いられる前記所定方向に応じて尾引き抑制処理仕様を決定する決定手段と、
    前記線幅補正処理手段と並列に配置されている尾引き抑制処理手段であって、前記入力画像に対して、前記決定手段によって決定された尾引き抑制処理仕様を用いて尾引き抑制処理を行う尾引き抑制処理手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 入力画像の所定方向のエッジ隣接領域を検出し、検出したエッジ隣接領域に線幅補正処理を行う線幅補正処理手段と、
    前記線幅補正処理手段と並列に配置されている尾引き抑制処理手段であって、前記線幅補正処理手段から前記所定方向を受信し、受信した前記所定方向に応じて尾引き抑制処理仕様を決定し、前記入力画像に対して、前記決定した尾引き抑制処理仕様を用いて尾引き抑制処理を行う尾引き抑制処理手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記線幅補正処理手段と前記尾引き抑制処理手段との前段に入力画像を蓄積する共用バッファ部を有し、前記共用バッファ部から前記線幅補正処理手段と前記尾引き抑制処理手段とへ共通の画素群を出力することを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記共用バッファ部から出力される共通の画素群は、前記線幅補正処理手段と前記尾引き抑制処理手段とがそれぞれ共通の注目画素の線幅補正処理結果及び尾引き抑制処理結果を得るために参照する画素群を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記共通の注目画素に関して、前記線幅補正処理結果と前記尾引き抑制処理結果とのいずれかにより前記注目画素の画素値が変換される場合、変換される画素値を前記注目画素の最終画素値として出力する最終出力判定手段をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記線幅補正処理手段と前記尾引き抑制処理手段とに加え、トナーセーブ処理手段とドット分散処理手段とを並列に配置することを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  8. 前記トナーセーブ処理手段、前記線幅補正処理手段、前記ドット分散処理手段及び前記尾引き抑制処理手段の前段に入力画像を蓄積する共用バッファ部をさらに有し、前記共用バッファ部から前記トナーセーブ処理手段、前記線幅補正処理手段、前記ドット分散処理手段及び前記尾引き抑制処理手段へ共通の画素群を出力することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記共用バッファ部から出力される共通の画素群は、前記トナーセーブ処理手段、前記線幅補正処理手段、前記ドット分散処理手段及び前記尾引き抑制処理手段がそれぞれ共通の注目画素のトナーセーブ処理結果、線幅補正処理結果、ドット分散処理結果及び尾引き抑制処理結果を得るために参照する画素群を含むことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記線幅補正処理手段は、線幅補正処理が行われるか否か、及び前記所定方向として線幅補正処理が行われる場合におけるエッジ隣接領域を検出する方向を含む設定に基づいて、前記線幅補正処理を行うことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記線幅補正処理手段は、1ライン単位及び複数ライン単位の線幅補正が可能としており、前記線幅補正設定は、線幅補正が行われるエッジ隣接領域の検出単位となるライン数をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記尾引き抑制処理手段は、前記入力画像のライン画像領域を検出し、検出したライン画像領域に対して、尾引き抑制のための間引き処理である前記尾引き抑制処理を行うことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記尾引き抑制処理仕様は、前記ライン画像領域の幅に関連付けて指定されている、前記ライン画像領域に対して適用されるべき間引きパターンの種類及び前記ライン画像における間引き処理ラインの位置を含むことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記尾引き抑制処理手段は、ライン画像領域をライン内の黒画素数や割合から判定することを特徴とする請求項12または13に記載の画像形成装置。
  15. 線幅補正処理が行われる入力画像のエッジ隣接領域を検出する線幅補正設定に応じて、前記入力画像に尾引き抑制処理を行うための尾引き抑制処理仕様を決定するステップを備えることを特徴とする画像形成装置における画像処理方法。
  16. 入力画像の所定方向のエッジ隣接領域を検出し、検出したエッジ隣接領域に線幅補正処理を行う線幅補正処理ステップと、
    前記線幅補正処理手段で用いられる前記所定方向に応じて尾引き抑制処理仕様を決定する決定ステップと、
    前記入力画像に対して、前記決定ステップによって決定された尾引き抑制処理仕様を用いて尾引き抑制処理を行う尾引き抑制処理ステップであって、前記線幅補正処理ステップと並列に実行される尾引き抑制処理ステップと
    を備えることを特徴とする画像形成装置における画像処理方法。
  17. コンピュータを請求項1から14のいずれかに記載の画像形成装置として機能させるためのプログラム。
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