JP2014120574A - 多層基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に製造することができ、高いインダクタンスが得られ、直流重畳特性に優れた多層基板を提供する。
【解決手段】一対の非磁性体部と、その間に狭持され、焼結フェライトから構成される磁性体部と、該磁性体部に埋設されたコイル状の導体部とを有する多層基板において、磁性体部の導体部近傍領域の平均結晶粒径D1と磁性体部の中央領域の平均結晶粒径D2の比D1/D2を1未満とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、多層基板に関し、より詳細には、非磁性体部と、焼結フェライトから構成される磁性体部と、該磁性体部に埋設されたコイル状の導体部とを有する多層基板に関する。
近年、電子機器の小型化が進んでおり、これに伴い各種電子部品の小型化への要求が高まっているが、比較的大きなインダクタンスを得ることができるコイルは、巻き数が多いなどの理由から、基板に内蔵して小型化を達成することは困難であった。
このような状況下、特許文献1は、「一対の絶縁基体と、該一対の絶縁基体間に設けられたフェライト磁性層と、該フェライト磁性層内に形成された平面スパイラルコイルと、該平面スパイラルコイルの中心部に設けられており、前記フェライト磁性層より高い透磁率を有する高磁性体と、前記平面スパイラルコイルと前記高磁性体との間に設けられた、前記フェライト磁性層より低い透磁率を有する非磁性体とを備えていることを特徴とするコイル内蔵基板。」を開示している(請求項1)。
このような構成を有するコイル内蔵基板によれば、「平面スパイラルコイルの中心に、フェライト磁性層よりも高い透磁率を有する高磁性体を形成したことから、最も磁束が集中する平面スパイラルコイルの中心に、より多くの磁束を通ることができるようなることで、より高いインダクタンス値を得ることができる。」(段落0015)、また、「平面スパイラルコイルと高磁性体との間に、フェライト磁性層より低い透磁率を有する非磁性体が設けられていることから、平面スパイラルコイルに流れる電流が高くなったとしても、非磁性体では磁束が通りにくいので、平面スパイラルコイル中心と高磁性体付近に発生する漏れ磁束が起きにくくなり、磁束が安定し、磁気飽和が起きにくくなるため、重畳特性の低下を防ぐことができる。」(段落0016)、としている。
特許第4703459号公報
特許文献1では、一対の絶縁基体の間に、平面スパイラルコイルが内部に形成されたフェライト磁性層を設けて積層体を作製し、該フェライト磁性層に形成された凹部に、フェライト磁性層よりも高い透磁率を有した高磁性体を挿入し、ガラスや樹脂で接合することにより、コイル内蔵基板を作製している。
しかしながら、このような製造方法では、製造工程が煩雑であり、製造コストも高くなるという問題がある。
本発明の目的は、容易に製造することができ、高いインダクタンスが得られ、直流重畳特性に優れた多層基板を提供することにある。
本発明者らは、上記問題を解消すべく鋭意検討した結果、多層基板において、磁性体部の導体部近傍領域の平均結晶粒径D1と磁性体部の中央領域の平均結晶粒径D2の比D1/D2を1未満とすることにより、高いインダクタンスを取得することができ、かつ直流重畳特性を向上させることができることを見出し、本発明に至った。
本発明の要旨によれば、一対の非磁性体部と、その間に狭持され、焼結フェライトから構成される磁性体部と、該磁性体部に埋設されたコイル状の導体部とを有する多層基板であって、磁性体部の導体部近傍領域の平均結晶粒径D1と磁性体部の中央領域の平均結晶粒径D2の比D1/D2が1未満であることを特徴とする多層基板が提供される。
本発明によれば、磁性体部の導体部近傍領域の平均結晶粒径D1と磁性体部の中央領域の平均結晶粒径D2の比D1/D2を1未満とすることにより、高いインダクタンスが取得でき、かつ直流重畳特性に優れた多層基板が提供される。
本発明の1つの実施形態における多層基板の概略斜視図である。 図2(a)は図1の実施形態における多層基板の概略分解平面図であり、図2(b)はその等価回路を示す。 図1の実施形態における多層基板の断面を模式的に示す概略断面図である。 磁性体部の中央領域および導体部近傍領域の平均結晶粒径の測定箇所を例示的に示す図である。 試料Cおよび試料Fの多層基板の直流重畳特性を示すグラフであって、(a)はインダクタンスLについて、(b)はインダクタンス変化率についてのグラフである。 本発明の多層基板をDC−DCコンバータに用いる場合の概略断面図である。 本発明の多層基板を用いたDC−DCコンバータの変換効率を測定する回路図である。 試料Cおよび試料Fの多層基板を用いたDC−DCコンバータの変換効率についてのグラフである。
本発明の多層基板およびその製造方法について、以下、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明の多層基板の構成、形状、コイルの巻回数および配置等は、図示する例に限定されないことに留意されたい。
図1および図2(a)に示すように(なお、図1の多層基板の上面が図2の層(12)に、下面が図2の層(1)に対応する)、本実施形態の多層基板1は、概略的には、非磁性体層2(層(1)、(2)、(10)〜(12))と、磁性体層4(層(3)〜(9))と、導体層6とが所定の順序で積層されて形成されており、前記非磁性体層2から形成される一対の非磁性体部22と、前記磁性体層4から形成される磁性体部24と、導体層6がビアホール8(図2中、白丸にて示す)を介してコイル状に接続された導体部26とを含む。本実施形態の多層基板1は、さらに複数の内部電極14と複数の表面電極16と、互いに接する層の対応する位置に存在するビアホールが連結して形成される複数のビア導線28とを有して成る。層(1)の表面電極のうち、GND’はグランド電極、V’inは電源入力電極、Voutは電源出力電極、EN’はイネーブル信号入力電極である。層(12)の表面電極のうち、CaおよびCbはチップコンデンサ搭載用電極であり、GND、Vin、EN、FBおよびLoは、それぞれ制御IC搭載用のグランド電極、電源入力電極、イネーブル信号入力電極、フィードバック電極およびコイル電極である。本実施形態の多層基板1の等価回路を、図2(b)に示し、断面を図3に示す。なお、図3は、本実施形態の多層基板の断面を模式的に示すものであって、図2(a)と完全には一致していない点に注意されたい。
磁性体部24は、少なくともFe、Ni、ZnおよびCuを含む焼結フェライトから構成され得る。非磁性体部22は、少なくともFe、ZnおよびCuを含む焼結フェライトから構成され得る。導体部26は、銀を主成分として含む導体、好ましくは実質的に銀から成る導体、例えば銀の含有量が98.0〜99.5wt%である導体から構成される。ビア導線28、内部電極14および表面電極16は、上記導体部26と同様の導体から構成され得る。表面電極16は、特に限定されないが、ニッケル、パラジウム、金などがめっきされ得る。
本発明の多層基板において、磁性体部の導体部近傍領域の平均結晶粒径D1と磁性体部の中央領域の平均結晶粒径D2の比D1/D2は、1未満、好ましくは0.8以下である。
ここに、本発明において、「磁性体部の中央領域」とは、磁性体部のうち、導体層が形成するコイル状の導体部の内側に位置し、コイルの中心軸上およびその近傍に位置する領域を意味し、具体的には、コイルの中心軸から10μm以内の領域(例えば、図4に示す領域X)として規定される。「磁性体部の導体部近傍領域」とは、磁性体部のうち、磁性体部と導体部との界面に近接した領域を意味し、磁性体部と導体部との界面から磁性体の内部へ1μm以上離れ、10μm以内にある領域(例えば、図4に示す領域Y(t=5μm)として規定される。
磁性体部の平均結晶粒径は、磁性体部の所定の領域、すなわち中央領域または導体部近傍領域、代表的には、それぞれ磁性体部の略中央部(例えば、図4に示す領域X)または内部導体から約5μm離れた箇所(例えば、図4に示す領域Y)のSEM写真を撮影し、このSEM写真から、JIS規格(R1670)に準拠し、円相当径に換算して平均結晶粒径を算出して求められる。本発明において、平均結晶粒径は、複数、例えば10個の試料で測定した測定値の平均値として求められる。
粒径比D1/D2が1未満であるということは、磁性体部の導体部近傍領域の焼結性が低く、それ以外の領域、例えば磁性体部の中央領域では焼結性が高いことを意味する。このような多層基板では、導体部近傍領域の焼結密度がより小さいことによって、導体部からの内部応力を緩和することができ、高いインダクタンスを取得することができ、かつ直流重畳特性を向上させることができる。
また、本発明の多層基板は、磁性体部の中央領域におけるCu含有量が、CuOに換算して、0.4〜4.0mol%であり得る。かかるCu含有量とすることにより多層基板のインダクタンスおよび直流重畳特性を一層向上させることができる。
磁性体部のCu含有量(重量%)は、次のようにして求める。すなわち、複数(例えば、10個以上)の多層基板を樹脂固めし、多層基板の幅方向に沿って研磨し、幅方向の約1/2の時点における研磨断面を得、研磨断面を洗浄する。磁性体部の所定の領域を、波長分散型X線分析法(WDX法)を用いてCu含有量を定量分析し、複数の多層基板での測定結果の平均を算出することにより求められる。測定面積は、使用する分析機器によって異なり得、例えば、測定ビーム径で数十nm〜1μmであるが、これに限定されない。
上記した本実施形態の多層基板1は、以下のようにして製造される。
まず、磁性体シートを準備する。本実施形態において、磁性体シートは、Fe、Ni、ZnおよびCuを含むNi−Cu−Zn系フェライト材料(以下、「磁性フェライト材料」ともいう)から作製される。
磁性フェライト材料は、Fe、Ni、CuおよびZnを主成分として含み、必要に応じて添加成分を更に含んでいてもよい。通常、磁性フェライト材料は、素原料として、Fe、NiO、CuOおよびZnOの粉末を所望の割合で混合および仮焼して調製され得るが、これに限定されるものではない。
磁性フェライト材料におけるCu含有量(CuO換算)は、0.4〜4.0mol%(主成分合計基準、以下も同等)とすることが好ましい。Cu含有量(CuO換算)を0.4〜4.0mol%とすることによって、高いインダクタンスを取得でき、かつ直流重畳特性を向上させることができる。
磁性フェライト材料におけるFe含有量(Fe換算)は、44〜49.8mol%(主成分合計基準、以下も同等)とすることが好ましい。Fe含有量(Fe換算)を44mol%以上とすることによって、磁性体部の中央領域において高い透磁率を得ることができ、高いインダクタンスを取得できる。また、Fe含有量(Fe換算)を49.8mol%以下とすることによって、高い焼結性を得ることができる。
磁性フェライト材料におけるZn含有量(ZnO換算)は、6〜33mol%(主成分合計基準、以下も同様)とすることが好ましい。Zn含有量(ZnO換算)を6mol%以上とすることによって、高い透磁率を得ることができ、大きなインダクタンスを取得できる。また、Zn含有量(ZnO換算)を33mol%以下とすることによって、キュリー点の低下を回避でき、多層基板の使用可能温度の低下を回避できる。
磁性フェライト材料におけるNi含有量(NiO換算)は、特に限定されず、上述した他の主成分であるFe、CuおよびZnの残部とし得る。
また、上記磁性フェライト材料における添加成分としては、例えばBi、Sn、Coなどが挙げられるが、これに限定されない。
Bi含有量(添加量)は、主成分含有量の合計100重量部に対して、Biに換算して0.1〜1重量部とすることが好ましい。Bi(Bi換算)含有量を0.1〜1重量部とすることによって、低温焼成がより促進されると共に、異常粒成長を回避することができる。Bi(Bi換算)含有量が高すぎると、異常粒成長が起こり易く、異常粒成長部位にて比抵抗が低下し、表面コイル電極または表面ビア電極形成をめっき処理する際に、異常粒成長部位にめっきが付着するので好ましくない。
Sn含有量(添加量)は主成分含有量の合計100重量部に対して、SnOに換算して0.3〜1.0重量部が好ましい。この範囲でSnを含有させることで、直流重畳特性を一層向上させることができる。また、Co含有量は、主成分含有量の合計100重量部に対して、Coに換算して0.1〜0.8重量部が好ましい。この範囲でCoを含有させることで、高周波でのQ値を高めることができる。
上記のようにして調製した磁性フェライト材料を用いて磁性体シートを準備する。例えば、磁性フェライト材料を、バインダー樹脂および有機溶剤を含む有機ビヒクルと混合/混練し、シート状に成形することにより磁性体シートを得てよいが、これに限定されるものではない。
次に、非磁性体シートを準備する。非磁性体シートは、少なくともFe、CuおよびZnを含む非磁性フェライト材料から作製される。
上記非磁性フェライト材料は、上記した磁性フェライト材料のNiをZnで全量置換したZn−Cu系フェライト材料を使用することができる。
このような非磁性フェライト材料を用いて非磁性体シートを準備する。例えば、非磁性フェライト材料を、バインダー樹脂および有機溶剤を含む有機ビヒクルと混合/混練し、シート状に成形することにより非磁性体シートを得てよいが、これに限定されるものではない。
別途、銀を含む導体ペーストを準備する。市販で入手可能な、銀を粉末の形態で含む一般的な銀ペーストを使用できるが、これに限定されない。
ついで、本実施形態においては、図2(a)に示されるように、磁性体シート(層(3)〜(9)に対応する)および非磁性体シート(層(1)、(2)、(10)〜(12)に対応する)の各々に導体パターンおよびビアホールを形成し、ビアホールを導体ペーストで充填し、層(1)〜(12)に対応する各シートを、層(12)に対応するシートを最下層として、最上層の層(1)に対応するシートまで順に積層する。導体層6、内部電極14および表面電極16は、磁性体シートまたは非磁性体シートに貫通して設けられたビアホール8を介して適宜接続され、図2(b)に示すような回路を形成している。このようにして、多層基板1に対応する未焼成の積層体を得る。なお、この積層体は、図1の積層体とは上下が逆になっている点に注意されたい。
上記未焼成の積層体の形成方法は、シート積層法により形成されているが、印刷積層法などを利用して積層体を形成してもよい。印刷積層法による場合、非磁性フェライト材料からなる非磁性体ペーストを印刷して非磁性体層を形成する工程、磁性フェライト材料からなる磁性体ペーストを印刷して磁性体層を形成する工程、導体ペーストを印刷して所定のパターンの導体層、内部電極、表面ビア電極、表面コイル電極を形成する工程を適宜繰り返すことで積層体を作製する。磁性体層および非磁性体層を形成する時は所定の箇所にビアホール8を設け、上下の導体層6またはビアホール8の導体ペーストが導通するようにして、積層体を得ることができる。
この未焼成の積層体は、複数個をマトリクス状に一度に作製した後に、ダイシング等により個々に切断して(素子分離して)個片化したものであってよいが、予め個々に作製したものであってもよい。
次に、上記で得られた未焼成の積層体を酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で熱処理することにより、非磁性体層2、磁性体層4、導体層6(および導体層を接続するビアホールに充填した導体ペースト)、およびビア導線を形成するビアホールに充填した導体ペーストを焼成して、それぞれ非磁性体部22、磁性体部24、導体部26およびビア導線28とする。同時に、対応する導体ペーストから内部電極14および表面電極16を形成して、多層基板1を得る。
酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で熱処理することにより、フェライト材料を空気中で熱処理する場合よりも低温で焼結でき、例えば、焼成温度を900〜930℃とし得る。本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、低酸素濃度雰囲気で焼成した場合、結晶構造中に酸素欠陥が形成され、結晶中に存在するFe、Ni、Cu、Znの相互拡散が促進され、低温焼結性を高めることができるものと考えられる。
加えて、Cu含有量(CuO換算)が0.4〜4mol%であるNi−Cu−Zn系フェライト材料を使用することにより、酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で焼成しても、高いインダクタンスを取得することができる。本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、低酸素濃度雰囲気で焼成した場合、熱処理雰囲気の還元作用により磁性体部24のCu2+がCuに還元されてインダクタンスが低下すると考えられ、Cu含有量(CuO換算)を小さくすることによりCu2+の還元によるCuの生成を抑制でき、これによりインダクタンスの低下が抑制されるものと考えられる。但し、焼成雰囲気の酸素濃度は0.1体積%以下であればよいが、高いインダクタンスを確保するには0.001体積%以上であることが好ましい。本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、酸素濃度があまり低すぎると、酸素欠陥が必要以上に生成されてインダクタンスが低下するおそれがあり、酸素をある程度存在させることにより、酸素欠陥の生成が過剰となるのを回避でき、これにより高いインダクタンスを取得できるものと考えられる。
なお、磁性体部の中央領域においては、焼結後焼結フェライト材料におけるFe含有量(Fe換算)、Cu含有量(CuO換算)、Ni含有量(NiO換算)およびZn含有量(ZnO換算)は、それぞれ、焼結前の磁性フェライト材料におけるFe含有量(Fe換算)、Cu含有量(CuO換算)、Ni含有量(NiO換算)およびZn含有量(ZnO換算)と実質的に相違ないと考えて差し支えない。
次いで、上記で得られた積層体の表面電極16に、Ni、Pd、Auめっきを順に行ってもよい。
以上のようにして、本実施形態の多層基板1が製造される。
磁性体部24の導体部近傍領域Yにおける平均結晶粒径(D1)は、磁性体部24の中央領域Xにおける平均結晶粒径(D2)に対して、粒径比(D1/D2)1未満、好ましくは0.8以下となる。本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、Cu含有量(CuO換算)が0.4〜4mol%である磁性フェライト材料と、銀を含む導体ペーストとを、酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で同時焼成すると、この焼成過程において、導体ペーストに由来する導体部が、フェライト材料からCuを吸収し、このため、導体部近傍領域YにおけるCu含有量が低下するものと考えられる。すなわち、磁性体部24において、導体部26の周囲に低Cu含有量領域が形成され、これにより、その他のバルク領域は、相対的にCu含有量が高くなって、高Cu含有量領域となる。図4に示される磁性体部24の中央領域XにおけるCu含有量は、高Cu含有量領域におけるCu含有量を代表するものとして理解され得、磁性体部24の導体部近傍領域YにおけるCu含有量は、低Cu含有量領域におけるCu含有量を代表するものとして理解され得る。なお、低Cu含有量領域は、導体層間に隙間なく形成されることが好ましいが、本発明はこれに限定されない。
本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、CuOは、焼結助剤として作用するので、低Cu含有量領域では、Cu含有量が相対的に低いため焼結性が低下し、粒子成長が抑制されて、焼結密度が低くなり、一方で、高Cu含有量領域では、Cu含有量が相対的に高いため焼結性が高く、粒子成長が十分促進されて、焼結密度が高くなると考えられる。
かかる多層基板1は、焼結フェライトからなる磁性体部24と、銀を含む導体から成る導体部26とで熱膨張係数(特に線膨張係数)が異なるものの、磁性体部24のうち、低Cu含有量領域は焼結密度が低いので、熱処理(焼成)後の冷却過程などにより磁性体部24内に発生し得る内部応力(または応力歪み)を緩和または低減することができる。よって、多層基板1のインダクタンス、直流重畳特性等の磁気特性を向上させることができる。
本発明の多層基板は、DC−DCコンバータの基板として好適に用いられる。
本発明において、DC−DCコンバータとは、電子機器に入力された直流電圧を、電子機器の内部の電子部品の動作に必要な電圧に変換する素子(回路)をいい、具体的には、コイル、スイッチング素子、コンデンサから構成される。DC−DCコンバータのタイプは特に限定されるものではなく、例えば非絶縁型降圧または昇圧コンバータが挙げられる。
本発明の多層基板を、DC−DCコンバータの基板として用いた場合、取得できるインダクタンスLが大きいので、DC−DCコンバータの変換効率を高くすることができる。また、本発明の多層基板は、直流重畳特性に優れていることから、DC−DCコンバータの定格電流を大きくすることができる。
以上、本発明の1つの実施形態について説明したが、本実施形態は種々の改変が可能である。例えば、磁性体部内に、コイルの磁路を切るように非磁性体層を、1層またはそれ以上設置して、開示路型とすることができる。
(実施例)
・磁性体シートおよび非磁性体シートの作製
磁性フェライト材料および非磁性フェライト材料の素原料として、Fe、ZnO、CuOおよびNiOの各粉末を準備した。組成が表1に示す割合となるように各素原料を秤量した。これら秤量物を純水およびPSZ(Partial Stabilized Zirconia;部分安定化ジルコニア)ボールと共に塩化ビニル製のポットミルに入れ、湿式で十分に混合粉砕した。粉砕物を蒸発乾燥させた後、750℃の温度で2時間仮焼を行った。
これにより得られた仮焼物を、エタノールおよびPSZボールと共に、再び塩化ビニル製のポットに入れて、十分に混合粉砕し、さらに分散剤、ポリビニルブチラール系バインダーを加えて、さらに混合した。
得られたスラリーを、コンマコーター(登録商標)を用いて成形し、組成番号1〜6の磁性フェライト材料および組成番号7〜8の非磁性フェライト材料の各々について、厚さ25μmのグリーンシートを作製した。
Figure 2014120574
・導体ペーストの作製
Ag粉末にバインダー樹脂と溶剤を添加し、3本ロールミルで混練して導体ペーストを作製した。
・多層基板の作製
上記で得られた磁性フェライト材料のグリーンシートおよび非磁性フェライト材料のグリーンシートを、それぞれ縦50mm、横50mmの大きさに打ち抜き、レーザー加工機を使用して、シートの所定の位置にビアホールを形成し、導体ペーストを充填した。
次に、各グリーンシート上に、コイルパターン(導体部)、内部電極、表面コイル電極および表面ビア電極を形成するための導体ペーストを、所定の位置に適宜印刷し、乾燥させた。
上記のように適宜導体ペーストが印刷された磁性フェライト材料および非磁性フェライト材料のグリーンシートを、表2に示す組み合わせで、図2に示すように適宜積層し、60℃に加熱し、100MPaの圧力で60秒間加熱して圧着し、試料A〜Fに対応する未焼成の積層体を作製した。
大気雰囲気下、所定温度で十分に脱脂した後、試料A〜Eに対応する積層体については、酸素濃度0.1体積%の雰囲気に調整した焼成炉で900℃〜930℃で所定時間焼成した。また、試料Fに対応する積層体については、大気中900℃で所定時間焼成した。焼成した積層体を2.5mm×2.0mmの大きさにカットした。
次に、表面コイル電極および表面ビア電極の表面に電解めっきにより、Ni被膜およびSn被膜、Au皮膜を順次形成し、試料A〜Fの多層基板を得た。得られた試料(多層基板)の厚みは1.2mmであり、各試料の断面は図3に示す断面図に対応する。なお、試料B〜Dが本発明の実施例であり、試料A、EおよびF(表中、記号「*」を付して示す)は比較例である(表3の粒径比を参照のこと)。
Figure 2014120574
・評価
(平均結晶粒径)
試料A〜Fにつき各10個の試料について、樹脂固めを行い、試料の幅方向に研磨し、幅方向の約1/2の時点における研磨断面を得て、観察用の断面とした。これをケミカルエッチングし、磁性体部の導体部近傍領域(図4における領域Yでt=5μmの箇所)、および多層基板の略中央部である中央領域(図4における領域X)のSEM写真を撮影し、このSEM写真から、JIS規格(R1670)に準拠し、旭化成エンジニアリング製画像解析ソフトA像くん(登録商標)を用いて、円相当径に換算して、それぞれの領域の平均結晶粒径を算出した。10個の試料での平均値を求め、これを平均結晶粒径(D1およびD2)とした。結果と粒径比D1/D2を表3に示す。
Figure 2014120574
(インダクタンスL)
試料A〜Fにつき各10個の試料について、アジレント・テクノロジー社製のインピーダンスアナライザ(型番E4991A)を用いて測定周波数1MHzでインダクタンスLを測定し、10個の試料での平均値を求めた。結果を表4に示す。
なお、試料Fは、磁性体部の導体部近傍領域および中央領域の粒径比が1.14であるので内部応力によりインダクタンスLが低下するが、試料Cと同程度のインダクタンスLが得られるように、磁性フェライト材料の組成を調整し、初期の透磁率を高く設計した。
Figure 2014120574
(直流重畳特性)
試料Cおよび試料Fにつき各5個の試料について、アジレント・テクノロジー社製のインピーダンスアナライザ(型番E4991A)を用いて、JIS規格(C2560−2)に準拠し、800mAまでの直流電流を試料に重畳した時のインダクタンスLを、測定周波数1MHzで測定し、5個の試料でのインダクタンスLの平均値とインダクタンス変化率を求めた。結果を、それぞれ、図5(a)および図5(b)に示す。
(変換効率)
試料Cおよび試料Fに、図6および図7に示されるように、制御用IC(トレックス・セミコンダクター株式会社 XC9236A18DWD)、およびコンデンサC1(静電容量2.2μF)を実装し(図6)、DC−DCコンバータ(スイッチング周波数3MHz、入力電圧3.3V、出力電圧1.8V)を構成した。さらに、ガラスエポキシ基板にDC−DCコンバータ、コンデンサCin1(静電容量4.7μF)、Cout(静電容量10μF)をはんだ付けにより接続した。
さらに、入力側に安定化電源(V−IN)(型番 Agilent 6653A)、電子負荷装置(R)(型番 FUJITSU ACCESS LIMITED EUL-150αXL)、イネーブル信号を入力するための電源(V−EN)(型番 Agilent E3631A)を取り付け、DC−DCコンバータの変換効率を測定する回路を構成した。なお、図7において点線で囲まれた部分が上記DC−DCコンバータに対応する。DC−DCコンバータの入出力側の電圧および電流をデジタルマルチメータ(型番 Agilent 34410A)で測定し、DC−DCコンバータの変換効率を求めた。結果を図8に示す。
表1〜表3から明らかなように、試料B〜Dの多層基板は、磁性体部の導体部近傍領域の平均結晶粒径D1と磁性体部の中央領域の平均結晶粒径D2に差が認められ、粒径比D1/D2は1未満となることが確認された。また、このような粒径比の差は、磁性フェライト材料のCu含有量(CuO換算)を0.4〜4.0mol%とすることにより得られることが確認された。一方、Cuを含まない試料A、およびCu含有量(CuO換算)が6.0mol%である試料Eの多層基板では、粒径比の実質的な差は認められなかった。
さらに表4から理解されるように、粒径比D1/D2が1未満であった試料B〜Dの多層基板は、粒径比D1およびD2に差が認められなかった試料Aおよび試料Eの多層基板と比較して、一桁も高いインダクタンス値を得ることができることが確認された。
また、図5(a)および図5(b)から理解されるように、粒径比D1/D2が0.29である試料Cの多層基板は、大気中で焼成し、D1/D2が1を超える試料Fの多層基板と比較して、直流重畳特性が優れていることが確認された。
さらに、図8から理解されるように、出力電流1〜200mAの範囲で、試料Cの多層基板を用いたDC−DCコンバータは、試料Fの多層基板を用いたDC−DCコンバータよりも変換効率が約3%優れていることが確認された。
本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、上記の結果は下記の理由によるものであると考えられる。銀を主成分とする導体層と、Cuを含有する磁性体層を、低酸素濃度下で同時焼成すると、焼成過程において、導体部近傍領域のCuが導体部に吸収される。これにより、導体部近傍領域のCuOの量が減少し、焼結性が低下し、導体部と磁性体部との間の応力が抑制され、インダクタンスLが向上すると考えられる。また、導体部近傍領域の焼結性が低下したことから、磁性体部の導体部近傍領域の透磁率が低下して、直流重畳特性が改善されると考えられる。試料Cは、直流重畳特性が改善されることにより直流電流が流れた状態でも十分なインダクタンスを確保することができるので、試料Fに対して約3%変換効率が上昇したと考えられる。
本発明の多層部品は、例えばDC−DCコンバータの回路基板に使用される他、幅広く様々な用途に使用され得る。
1…多層基板
2…非磁性体層
4…磁性体層
6…導体層
8…ビアホール
14…内部電極
16…表面電極
22…非磁性体部
24…磁性体部
26…導体部
28…ビア導線

Claims (4)

  1. 一対の非磁性体部と、その間に狭持され、焼結フェライトから構成される磁性体部と、該磁性体部に埋設されたコイル状の導体部とを有する多層基板であって、磁性体部の導体部近傍領域の平均結晶粒径D1と磁性体部の中央領域の平均結晶粒径D2の比D1/D2が1未満であることを特徴とする多層基板。
  2. 磁性体部の導体部近傍領域の平均結晶粒径D1と磁性体部の中央領域の平均結晶粒径D2の比D1/D2が0.8以下である、請求項1記載の多層基板。
  3. 磁性体部が、少なくともFe、Ni、ZnおよびCuを含有し、磁性体部の中央領域におけるCuの含有量がCuOに換算して0.4〜4.0mol%であることを特徴とする、請求項1または2に記載の多層基板。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の多層基板を含む、DC−DCコンバータ。
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