JP2014120499A - 封止構造、封止方法、電子デバイス、電子機器、及び移動体 - Google Patents

封止構造、封止方法、電子デバイス、電子機器、及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】封止部材の飛散を抑制した封止構造と、当該封止構造を備えた電子デバイスを提供する。
【解決手段】第1基板10と、第1基板10上に設けられている第2基板20と、を含むパッケージ30と、第2基板20に設けられ、パッケージ30の内部空間へ貫通する穴40と、第1基板10に設けられ、第2基板20側から平面視した場合に穴40の内部空間側の開口面と少なくとも一部が重なる頂面を含む突起11と、穴40を塞いでいる封止部材60と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、封止構造、封止方法、電子デバイス、電子機器、及び移動体に関するものである。
従来から、角速度や加速度等の物理量を検出するセンサーとして機能素子が搭載された空間を封止する封止構造を備える電子デバイスが知られている。一般にこの様な封止構造は、パッケージ内(キャビティー)を減圧、若しくは不活性ガス等で置換された状態で封止されている。また、機能素子が搭載されたキャビティーの封止は、キャビティーに貫通する穴をパッケージに設け、穴に封止部材を配置し、封止部材にレーザー光を照射して溶融させることにより穴を塞ぐことで行われている。
例えば、特許文献1では、キャビティーからパッケージの外部に貫く貫通孔に、外部から設けられた封止用金属体を溶融させ、貫通孔を封止するとともに、キャビティー内に設けられた配線と、封止用金属体とを接続させる封止構造が開示されている。
特開2010−154480号公報(図10)
しかしながら、封止用金属体(封止部材)を溶融させるため照射するレーザー光のエネルギー(出力)が適切でない場合に、キャビティー内に微小溶融物が飛散する、いわゆるスプラッシュ現象が発生し、飛散した溶融物によって機能素子の特性に影響を及ぼす虞があった。また、スプラッシュ現象により封止部材が飛散し、孔(穴)の封止が不十分となることからキャビティー内の気密が低下する虞もあった。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態、又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る封止構造は、第1基板と、第1基板上に設けられている第2基板と、を含むパッケージと、第2基板に設けられ、パッケージの内部空間へ貫通する穴と、第1基板に設けられ、第2基板側から平面視した場合に穴の内部空間側の開口面と少なくとも一部が重なる頂面を含む突起と、穴を塞いでいる封止部材と、を備えることを特徴とする。
この様な封止構造によれば、頂面を有する突起が、封止部材が設けられている穴の内部空間側の開口面と少なくとも一部と重なる様に設けられている。これにより、封止部材が穴を塞ぎ、穴から内部空間側に流入することで突起に有する頂面と接続することができる。従って、第1基板の面に封止部材が接続される場合と比べて、内部空間内へ流入する封止部材の量を抑制し、内部空間側への流出を抑制することができる。
[適用例2]
上記適用例に係る封止構造は、封止部材は導電性を有し、第1基板には、突起が設けられている側の面に第1配線が設けられ、第1配線は、頂面に延設されるとともに、封止部材と接続されていることが好ましい。
この様な封止構造によれば、第1基板に第1配線が設けられ、当該第1配線が突起の頂面まで延設されている。封止部材が頂面に接続されることで、頂面に延設された第1配線と導電性を有する封止部材とが電気的に接続することができる。従って、第1配線は、穴を塞いだ封止部材を介して内部空間の外部と電気的に接続することができる。
[適用例3]
上記適用例に係る封止構造は、穴の内壁に第2配線が設けられ、封止部材は、第2配線、及び頂面に延設されている第1配線と接続されていることが好ましい。
この様な封止構造によれば、封止部材が設けられている穴の内壁に第2配線が設けられ、封止部材を介して、第1配線と第2配線とが接続されている。これにより、第1配線と第2配線とは、封止部材を介して電気的に接続することができる。
[適用例4]
上記適用例に係る封止構造は、第2基板側から平面視した場合に、頂面の外周縁に沿って突起と空隙を介して側壁が設けられていることが好ましい。
この様な封止構造によれば、第2基板側から平面視した場合に、突起に有する頂面の外周縁に沿って突起と空隙を介して側壁が設けられている。これにより、封止部材は、側壁に規制されて設けられ、所望の領域以外に飛散及び流出することを抑制することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る封止構造は、第1基板と第2基板との間に第3基板が設けられ、第3基板に側壁が設けられていることが好ましい。
この様な封止構造によれば、第3基板を機能素子が形成された素子基板とした場合に、機能素子の形成と同じ工程で側壁を形成することができ、封止部材が空間内部で飛散及び流出することを抑制することができる。
[適用例6]
上記適用例に係る封止構造は、頂面と対向して設けられている第2基板の面から頂面の方向に向かって側壁が延設されていることが好ましい。
この様な封止構造によれば、突起に有する頂面に向かって第2基板から側壁が延設されている。これにより、側壁が第2基板から延設されているため、第2基板に設けられている穴から封止部材が流入して内部空間内に設けられる封止部材の流動が規制される。従って、封止部材が頂面等、所望の領域以外に飛散及び流出することを抑制することができる。
[適用例7]
上記適用例に係る封止構造は、第1基板、及び第2基板の間に、穴、突起、側壁、及び空間を囲む外周壁が設けられていることが好ましい。
この様な封止構造によれば、第2基板側から平面視した場合に、穴、突起、側壁、及び空間を囲む外周壁が第1基板と第2基板との間に設けられている。
これにより、第1基板、外周壁、及び第2基板が設けられた方向の空間を確保するとともに、外周壁の内側に設けられた内部空間の気密性を高めることができる。
[適用例8]
本適用例に係る電子デバイスは、上述した封止構造を有することを特徴とする。
この様な電子デバイスよれば、上述した封止構造を有することで、封止部材の流出及び飛散が抑制された信頼度の高い電子デバイスを得ることができる。
[適用例9]
本適用例に係る電子機器は、上述した電子デバイスが搭載されていることを特徴とする。
この様な電子機器によれば、上述した電子デバイスが搭載されていることで、信頼度の高い電子機器を得ることができる。
[適用例10]
本適用例に係る移動体は、上述した電子デバイスが搭載されていることを特徴とする。
この様な移動体によれば、上述した電子デバイスが搭載されていることで、信頼度の高い移動体を得ることができる。
[適用例11]
本適用例に係る封止構造を封止する封止方法は、突起が設けられた第1基板と、表裏を貫通する穴が設けられた第2基板とを用意する工程と、第2基板側から平面視した場合に、第2基板の穴の内部空間側の開口面と、第1基板の突起の頂面の少なくとも一部とを重なるように第1基板上に第2基板を載置して内部空間を形成する工程と、穴を封止部材で塞ぐ工程と、を含むことを特徴とする。
この様な封止方法によれば、突起が設けられた第1基板と、表裏を貫通する穴が設けられた第2基板とを用意する工程と、第1基板上に第2基板を載置して内部空間を形成する工程とを含む。また、第1基板に第2基板を載置する工程は、第2基板の穴の内部空間側の開口面と、第1基板の突起の頂面の少なくとも一部とが重なる様におこなう。
これにより、突起の隆起に応じて穴を塞ぐ封止部材の量を抑制するとともに、封止部材が内部空間内に流出することを抑制することができる。
第1実施形態に係る封止構造を有する電子デバイスを模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る封止構造を有する電子デバイスを模式的に示す平面図。 第1実施形態に係る封止構造を有する電子デバイスの機能素子を模式的に示す平面図。 第1実施形態に係る封止構造を有する電子デバイスの動作を説明する図。 第1実施形態に係る封止構造を有する電子デバイスの動作を説明する図。 第1実施形態に係る封止構造を有する電子デバイスの動作を説明する図。 第1実施形態に係る封止構造を有する電子デバイスの動作を説明する図。 第1実施形態に係る封止構造を有する電子デバイスの製造方法を説明する図。 第1実施形態に係る封止構造を有する電子デバイスの製造方法を説明する図。 第2実施形態に係る封止構造を有する電子デバイスを模式的に示す断面図。 実施例に係る電子機器を模式的に示す図。 実施例に係る電子機器を模式的に示す図。 実施例に係る電子機器を模式的に示す図。 実施例に係る移動体を模式的に示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際の構成要素とは適宜に異ならせて記載する場合がある。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る封止構造について、当該封止構造が、角速度等を検出する機能素子が搭載された電子デバイスに設けられた態様について説明する。
図1は、第1実施形態に係る封止構造が設けられた電子デバイスを模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係る封止構造が設けられた電子デバイスを模式的に示す平面図である。図1及び図2では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示し、Z軸は、X軸、Y軸と直交する方向で重力が作用する方向を示す軸である。
(電子デバイス)
本実施形態の封止構造Sが設けられた電子デバイス100は、図1及び図2に示す様に、第1基板10と、第2基板20と、機能素子102とが設けられている。
第1基板10には、突起11が設けられているとともに、突起11に有する頂面11aに第1配線51(配線50)が延設されている。また、第2基板20には、穴40が設けられるとともに、穴40の内壁40aから第2基板20の外面20bに第2配線52(配線50)が延設されている。
第1基板10及び第2基板20は、機能素子102を収容するパッケージ30として機能するものである。また、封止構造Sは、穴40、突起11、及び後述する封止部材60などから構成されている。
なお、便宜上、図1及び図2では機能素子102を簡略化して図示している。また、図2では、封止部材60の図示を省略している。
(第1基板10、第2基板20)
第1基板10は、機能素子102を支持している。より具体的には、第1基板10には、凹形状をなした凹部12が形成されており、凹部12に有する頂面12aに機能素子102に設けられた外周壁103が接続されることで第1基板10に機能素子102が支持されている。後述するが、機能素子102は角速度等を検知するために一定の振動動作を伴っている。凹部12の上方(+Z軸方向)に機能素子102が設けられていることで第1基板10に干渉されることなく、所望の振動動作をすることができる。
第2基板20には、機能素子102を収容する凹形状をなした凹部22が設けられている。第1基板10と第2基板20とは、機能素子102の一部として設けられている外周壁103を介して接続されている。より具体的には、外周壁103を介して第1基板10の凹部12に有する頂面12aと、第2基板20の凹部22に有する頂面22aとが接続されている。
また、第1基板10と第2基板20とが接続されることで、凹部12と凹部22とが対向して配置されることで生じる空間を、機能素子102が収容されるキャビティー32として用いることができる。
なお、図示は省略するが頂面12a,22aに外周壁103を収容する段差部(凹部)を設けることで、外周壁103を介することなく第1基板10と第2基板20を接続しても良い。換言すると、外周壁103を介することなく頂面12aと頂面22aと、を接続しても良い。
第1基板10、及び第2基板20としては、例えば、ガラス、シリコン、及び水晶等を用いることができる。また、機能素子102としては、例えば、シリコンを主材料としたシリコン基板を用いることができる。
本実施形態においては、第1基板10、及び第2基板20としてガラス基板を用いるとともに、機能素子102としてシリコン基板を用いることが好適である。これにより、機能素子102(外周壁103)を介して第1基板10、及び第2基板20を陽極接合方法によって接続することが可能である。
なお、第1基板10、第2基板20、及び機能素子102の接合方法は、特に限定されず、例えば、低融点ガラス(ガラスペースト)による接続(接合)でもよい。また、半田による接続でもよい。さらには、第1基板10、第2基板20、及び機能素子102(外周壁103)の各々の接続部分(頂面12a,頂面22a,外周壁103)に金属薄膜(図示省略)を形成し、その金属薄膜相互を共晶接合させることにより、各々を接続させてもよい。
第1基板10、及び第2基板20の平面形状(Z軸方向から見た形状)は、キャビティー32に機能素子102を収容できれば特に限定されないが、本実施形態においては、図2に示す様に矩形、換言すると長方形とした。
キャビティー32は、減圧状態や不活性ガス(例えば窒素ガス)雰囲気で密閉されている。角速度等を検出するセンサーとして機能素子102を用いる場合、キャビティー32は、減圧状態(より好ましくは真空状態)であることが好ましい。これにより、機能素子102の振動が空気抵抗によって減衰することを抑制できる。
なお、加速度等を検出するセンサーとして機能素子102を用いる場合、キャビティー32は、大気圧状態(より好ましくは、窒素等の不活性気体と置換された状態)であることが一般的である。例えば、不活性気体と置換された状態では、不活性気体の粘性がダンピング効果として感度特性に大きく寄与するためである。
(穴)
第2基板20には、当該第2基板20の内面20aと外面20bとを貫く穴40が設けられている。換言すると、穴40は、キャビティー32に連通する様に設けられている。図1に示す例では、穴40は、第2基板20をZ軸方向に貫通している。
本実施形態の穴40は、内面20a(内部空間)側の第1開口41の面積よりも、第1開口41と反対側となる外面20b側の第2開口42の面積の方が大きい形状を有している。
図2に示す様に第2基板20側(Z軸方向)から平面視した場合において、第1開口41は、第2開口42の外周の内側に設けられている。また、第1開口41が第1基板10に設けられた突起11の頂面11aと重なる様に設けられている。穴40は、第1開口41から第2開口42に向けて、徐々に開口の面積が大きくなるような形状を有している。
なお、穴40の第1開口41、第2開口42の面積(大きさ)は、特に限定されず、例えば、第1開口41、第2開口42の面積が同じであっても良い。本実施形態においては、キャビティー32(空間)を封止し、気密性を保つためには第1開口41の面積は小さい方が好適であるため、第2開口42と比べて小さくした。
穴40(第1開口41、第2開口42)の形状は、図2(a)に示す様に、本実施形態では円錐形(円柱形)である。なお、穴40の形状は、特に限定されず、例えば、多角錐(多角柱)でもよい。好ましくは、後述する封止部材60の流動を阻害しない形状であれば良い。
(配線)
第1基板10、及び第2基板20には配線50としての第1配線51、及び第2配線52が設けられている。
第1基板10には、凹部12の底面12bに第1配線51が設けられている。また、第1配線51は、第1基板10に設けられている突起11の頂面11aに延設されている。
第2基板20には、穴40の内壁40aから外面20b側に第2配線52が延設されている。
配線50としては、導電性を有する材料を用いることができ、例えば、下地層にクロム(Cr)、表面層に金(Au)を用いると好適である。
配線50は、この様な導電性を有する材料を用いることで後述する導電性を有する封止部材60との密着性を向上させることができる。
なお、配線50の材質は、封止部材60の材質によって、適宜変更して良い。
(封止部材・封止構造)
封止部材60は、穴40に設けられ、キャビティー32を封止している。
ここで封止部材60は、穴40を塞ぐとともに、突起11に有する頂面11aに延設された第1配線51と接続されている。また、穴40の内壁40aに延設されている第2配線52とも接続されている。
ここで、図1に示す封止構造Sは、突起11が設けられているため、穴40の第1開口41からキャビティー32に流入される封止部材60の量を少なく(抑制)することができる。換言すると、封止部材60を突起11(頂面11a)で受け止めるため、第1基板10に設けられている凹部12の底面12bで受け止める場合と比べて、封止部材60の流入を少なくすることができる。
また、封止部材60の流入を抑制することができるため、封止部材60の飛散と、頂面11aから流出すること、を抑制することができる。また、飛散した封止部材60がキャビティー32内に収容されている機能素子102に付着することを抑制することができる。
従って、第1基板10に設けられた第1配線51と、第2基板20に設けられた第2配線52との接続を確実に行うことができ、接続に伴う損失抵抗を小さくすることができる。
また、機能素子102の動作を阻害することを抑制することができる。
また、第1配線51と、第2配線52とを同電位に保つことができ、例えば、接地することでシールド効果を得ることができる。また、例えば、封止部材60を介して第1配線51に流れる信号をキャビティー32の外部に設けられている第2配線52に伝達することができる。
封止部材60としては、例えば、金・ゲルマニウム(Au・Ge)、金・ケイ素(Au・Si)、金・錫(Au・Sn)、錫・鉛(Sn・Pb)、鉛・銀(Pb・Ag)、錫・銀・銅(Sn・Ag・Cu)、錫・亜鉛・ビスマス(Sn・Zn・Bi)等の合金を用いることができる。本実施形態の封止部材60は、配線50との密着性を高めるため金・ゲルマニウム(Au・Ge)合金を用いている。
(機能素子の構造)
機能素子102は、第1基板10上に搭載されている。機能素子102は、第1基板10、及び第2基板20によって設けられるキャビティー32に収容されている。機能素子102の形態としては、減圧状態や不活性ガス雰囲気で密閉されたキャビティー32内で動作するものであれば、特に限定されず、例えば、角速度(ジャイロ)センサー、加速度センサー、振動子、SAW(弾性表面波)素子、マイクロアクチュエーターなどの各種の機能素子を挙げることができる。
本実施形態では、角速度センサーとして機能素子102を用いた封止構造Sを有する電子デバイス100について説明する。
図3は、本実施形態の封止構造Sを有する電子デバイス100の機能素子102を模式的に示す平面図である。なお、便宜上、図3では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。このことは、後述する図4から図7でも同様である。
機能素子102は、図3に示す様に、構造体104と、駆動用固定電極130と、検出用固定電極140と、固定部150と、を有する。
構造体104は、例えば、第1基板10に接合されたシリコン基板102a(図8参照)を加工することにより、一体的に設けられている。これにより、シリコン半導体デバイスの製造に用いられる微細な加工技術の適用が可能となり、構造体104の小型化を図ることができる。
構造体104は、第1基板10(図1参照)に固定された固定部150(外周壁103)によって、支持されており、第1基板10と離間して配置されている。構造体104は、第1振動体106と、第2振動体108と、を有する。第1振動体106及び第2振動体108は、X軸方向に沿って互いに連結されている。
第1振動体106及び第2振動体108は、それぞれの境界線B(Y軸方向に沿った直線)に対して、対称となる形状を有する。換言すると第1振動体106及び第2振動体108は、同様の構成を有する。従って、以下では、第1振動体106の構成について説明し、第2振動体108の構成の説明については、省略する。
第1振動体106は、駆動部110と、検出部120と、を有する。駆動部110は、駆動用支持部112と、駆動用バネ部114と、駆動用可動電極116と、を有する。
駆動用支持部112は、例えば、矩形(フレーム状)の形状を有し、駆動用支持部112の内側には、検出部120が配置されている。図示の例では、駆動用支持部112は、X軸方向に沿って延在する第1延在部112aと、Y軸方向に沿って延在する第2延在部112bと、によって構成されている。
駆動用バネ部114は、駆動用支持部112の外側に配置されている。図示の例では、駆動用バネ部114の一端は、駆動用支持部112の角部(第1延在部112aと第2延在部112bとの接続部)近傍に接続されている。駆動用バネ部114の他端は、固定部150に接続されている。
図示の例では、駆動用バネ部114は、第1振動体106において、4つ設けられている。そのため、第1振動体106は、4つの固定部150によって、第1基板10に支持されている。なお、第1振動体106と第2振動体108との境界線B上の固定部150は、設けられていなくてもよい。
駆動用バネ部114は、Y軸方向に沿って往復しながらX軸方向に沿って延在する形状を有している。複数の駆動用バネ部114は、駆動用支持部112の中心を通るX軸方向に沿った仮想線(図示せず)、及び駆動用支持部112の中心を通るY軸方向に沿った仮想線(図示せず)に対して、対称に設けられている。駆動用バネ部114を上記のような形状とすることにより、駆動用バネ部114が、Y軸方向及びZ軸方向に変形することを抑制し、駆動用バネ部114を、駆動部110の振動方向であるX軸方向にスムーズに伸縮させることができる。そして、駆動用バネ部114の伸縮に伴い、駆動用支持部112を(駆動部110を)、X軸方向に沿って振動させることができる。なお、駆動用バネ部114は、駆動用支持部112をX軸方向に沿って振動させることができれば、その数は特に限定されない。
駆動用可動電極116は、駆動用支持部112の外側に、駆動用支持部112に接続されて配置されている。より具体的には、駆動用可動電極116は、駆動用支持部112の第1延在部112aに接続されている。
駆動用固定電極130は、駆動用支持部112の外側に配置されている。駆動用固定電極130は、第1基板10(図1参照)上に固定されている。図示の例では、駆動用固定電極130は、複数設けられ、駆動用可動電極116を介して、対向配置されている。図示の例では、駆動用固定電極130は、櫛歯状の形状を有しており、駆動用可動電極116は、駆動用固定電極130の櫛歯の間に挿入可能な突出部116aを有している。駆動用固定電極130と突出部116aとの距離(ギャップ)を小さくすることにより、駆動用固定電極130と駆動用可動電極116との間に作用する静電力を、大きくすることができる。
駆動用固定電極130及び駆動用可動電極116に、電圧を印加すると、駆動用固定電極130と駆動用可動電極116との間に静電力を発生させることができる。これにより、駆動用バネ部114がX軸方向に沿って伸縮し、駆動用支持部112(駆動部110)を、X軸方向に沿って振動させることができる。
なお、図示の例では、駆動用可動電極116は、第1振動体106において、4つ設けられているが、駆動用支持部112をX軸方向に沿って振動させることができれば、その数は特に限定されない。また、図示の例では、駆動用固定電極130は、駆動用可動電極116を介して、対向配置されているが、駆動用支持部112をX軸方向に沿って振動させることができれば、駆動用固定電極130は、駆動用可動電極116の一方側にのみ配置されていてもよい。
検出部120は、駆動部110に連結されている。図示の例では、検出部120は、駆動用支持部112の内側に配置されている。検出部120には、検出用支持部122と、検出用バネ部124と、検出用可動電極126と、を有することができる。なお、図示はしないが、検出部120は、駆動部110に連結されていれば、駆動用支持部112の外側に配置されていてもよい。
検出用支持部122は、例えば、矩形(フレーム状)の形状を有している。図示の例では、検出用支持部122は、X軸に沿って延在する第3延在部122aと、Y軸に沿って延在する第4延在部122bと、によって構成されている。
検出用バネ部124は、検出用支持部122の外側に配置されている。検出用バネ部124は、検出用支持部122と駆動用支持部112とを接続している。より具体的には、検出用バネ部124の一端は、検出用支持部122の角部(第3延在部122aと第4延在部122bとの接続部)近傍に接続されている。検出用バネ部124の他端は、駆動用支持部112の第1延在部112aに接続されている。
検出用バネ部124は、X軸方向に沿って往復しながらY軸方向に沿って延在する形状を有している。図示の例では、検出用バネ部124は、第1振動体106において、4つ設けられている。複数の検出用バネ部124は、検出用支持部122の中心を通るX軸方向に沿った仮想線(図示せず)、及び検出用支持部122の中心を通るY軸方向に沿った仮想線(図示せず)に対して、対称に設けられている。検出用バネ部124を上記の様な形状とすることにより、検出用バネ部124が、X軸方向及びZ軸方向に変形することを抑制し、検出用バネ部124を、検出部120の振動方向であるY軸方向にスムーズに伸縮させることができる。そして、検出用バネ部124の伸縮に伴い、検出用支持部122を(検出部120を)、Y軸方向に沿って振動させることができる。なお、検出用バネ部124は、検出用支持部122をY軸方向に沿って振動させることができれば、その数は特に限定されない。
検出用可動電極126は、検出用支持部122の内側に、検出用支持部122に接続し、配置されている。図示の例では、検出用可動電極126は、X軸方向に沿って延在しており、検出用支持部122の2つの第4延在部122bに、接続されている。
検出用固定電極140は、検出用支持部122の内側に配置されている。検出用固定電極140は、第1基板10(図1参照)上に固定されている。図示の例では、検出用固定電極140は、複数設けられ、検出用可動電極126を介して、対向配置されている。
検出用可動電極126と検出用固定電極140との数、及び形状は、検出用可動電極126と検出用固定電極140との間の静電容量の変化を検出することができれば、特に限定されない。
(機能素子の動作)
次に、機能素子102の動作について説明する。図4から図7は、本実施形態に係る封止構造が電子デバイス100に設けられている機能素子102の動作を説明するための図である。なお、便宜上、図4から図7では、機能素子102の各部分を、簡略化して図示している。
駆動用固定電極130及び駆動用可動電極116に、駆動回路(図示省略)によって、電圧を印加すると、駆動用固定電極130と駆動用可動電極116との間に静電力を発生させることができる。これにより、図4及び図5に示す様に、駆動用バネ部114をX軸方向に沿って伸縮させることができ、駆動部110をX軸方向に沿って振動させることができる。
より具体的には、第1振動体106の駆動用可動電極116と駆動用固定電極130との間に第1交番電圧を印加し、第2振動体108の駆動用可動電極116と駆動用固定電極130との間に第1交番電圧と位相が180度ずれた第2交番電圧を印加する。これにより、第1振動体106の第1駆動部110a、及び第2振動体108の第2駆動部110bを、互いに逆位相、かつ所定の周波数で、X軸方向に沿って振動させることができる。即ち、X軸方向に沿って互いに連結された第1駆動部110a及び第2駆動部110bは、X軸方向に沿って、互いに逆位相で振動(第1振動)する。例えば、先ず、図4に示す様に、第1駆動部110aはα1方向に変位し、第2駆動部110bはα1方向と反対方向のα2方向に変位する。次に、図5に示す様に、第1駆動部110aはα2方向に変位し、第2駆動部110bはα1方向に変位する。第1駆動部110a及び第2駆動部110bは、この動作を繰り返す。この様にして、第1駆動部110a及び第2駆動部110bは、互いに逆位相で振動する。
なお、検出部120は、駆動部110に連結されているため、検出部120も駆動部110の振動に伴い、X軸方向に沿って振動する。すなわち、第1振動体106および第2振動体108は、X軸に沿って、互いに逆位相で振動する。
図6及び図7に示す様に、双方の駆動部110a,110bが第1振動を行っている状態で、機能素子102にZ軸回りの角速度ωが加わると、コリオリの力が働き、検出部120は、Y軸方向に沿って変位する。即ち、第1駆動部110aに連結された第1検出部120a、及び第2駆動部110bに連結された第2検出部120bは、第1振動及びコリオリ力によって、Y軸方向に沿って、互いに反対方向に変位する。
例えば、図6に示す様に、第1検出部120aはβ1方向に変位し、第2検出部120bはβ1方向と反対方向のβ2方向に変位する。また、図7に示す様に、第1検出部120aはβ2方向に変位し、第2検出部120bはβ1方向に変位する。第1検出部120a及び第2検出部120bは、コリオリ力を受けている間、この動作を繰り返す。
双方の検出部120a,120bがY軸方向に沿って変位することにより、検出用可動電極126と検出用固定電極140との間の距離Lは変化する。そのため、検出用可動電極126と検出用固定電極140との間の静電容量が変化する。機能素子102では、検出用可動電極126および検出用固定電極140に電圧を印加することにより、検出用可動電極126と検出用固定電極140との間の静電容量の変化量を検出し、Z軸回りの角速度ωを求めることができる。
なお、上記では、静電力によって、駆動部110を駆動させる形態(静電駆動方式)について説明したが、駆動部110を駆動させる方法は特に限定されず、圧電駆動方式や、磁場のローレンツ力を利用した電磁駆動方式等を適用することができる。
(封止方法)
次に、本実施形態に係る封止構造Sの封止方法について図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態の封止構造Sが電子デバイス100に設けられた形態について説明する。
図8及び図9は、本実施形態に係る封止構造Sが設けられた電子デバイス100の製造工程を模式的に示す断面図である。また、便宜上、図8及び図9では、機能素子102を簡略化して図示している。
本実施形態の封止方法は図8(a)に示す様に、内面20aと外面20bとを備えた第2基板20としてのガラス基板に、凹部22及び穴40を設けた基板20を用意する。凹部22及び穴40の形成は、例えば、第1面20a側をパターニングし、フォトリソグラフィー技術、エッチング技術によってガラス基板をエッチングすることで設けることができる。
また、第2基板20に設けられた穴40の内壁から外面20bに延設される第2配線52を設ける。第2配線52は、例えば、スパッタリング技術によって設けることができる。本実施形態の第2配線52は、クロム(Cr)を下地として金(Au)をスパッタリングすることで第2基板20に設けている。
次に、第2基板20に、機能素子102となる第3基板としてのシリコン基板102aを接続させる。第2基板20とシリコン基板102a(機能素子102)との接合は、例えば、陽極接合法、又は接着剤を用いることができる。なお、本実施形態においては、ガラス基板である第2基板20と、機能素子102となるシリコン基板102aを陽極接合法によって接続している。
なお、図示を省略するが第2基板20の第1面20a側でシリコン基板102aと当接する部分に導電性の膜を形成すると好適である。当該導電性の膜を形成することで、第2基板20と接続するシリコン基板102aとを同電位とすることができる。第2基板20とシリコン基板102aとは同電位であるため、静電引力によってシリコン基板102aが凹部22に貼り付くことを抑制することができる。
図8(b)に示す様に、シリコン基板102aを、例えば、研削機によって研削して、機能素子102に必要な厚さに薄板化する。また、薄板化をしたシリコン基板102aを所望の形状にパターニングして機能素子102を形成する。
シリコン基板102aのパターニングは、フォトリソグラフィー技術、及びエッチング技術によって行われる。これにより、第1基板10に機能素子102を搭載することができる。
図8(c)に示す様に、凹部12、及び突起11を設けた第1基板10としてのガラス基板を用意する凹部12及び突起11は、例えば、ガラス基板(第1基板10)をパターニングし、フォトリソグラフィー技術、及びエッチング技術等によってガラス基板をエッチングすることで設けることができる。
また、第1基板10の凹部12に第1配線51を設ける。また、第1配線51は、突起11に有する頂面11aに延設されている。第1配線51は、例えば、上述した第2配線52と同様に、スパッタリング技術等によって設けることができる。
図9(d)に示す様に、第1基板10に設けられた凹部12の底面12bと、第2基板20の内面20aを対向させて設けることで、凹部12及び凹部22によって構成されるキャビティー32を設けることができる。また、当該キャビティー32に機能素子102を収容することができる。
第1基板10と第2基板20との接続は、第2基板20をZ軸方向から平面視した場合、穴40の第1開口41と、突起11の頂面11aとの少なくとも一部が重なる様に行われる。また、第1基板10と第2基板20との接続は、機能素子102に設けられた外周壁103を介して行われる。なお、第1基板10と第2基板20との接続は、穴40と機能素子102とが重ならない様に行われる。
第1基板10と第2基板20(シリコン基板102a)との接続は、例えば、ガラス基板である第1基板10及び第2基板20を、シリコン基板102aである機能素子102に設けられた外周壁103との間で陽極接合法によって行うことができる。これにより、密着性を高めることができるとともに、後述する封止部材60によって封止されるキャビティー32の気密性を高めることができる。なお、第1基板10と第2基板20との接続方法は、陽極接合法が好適であるが、これに限定されること無く、接着材等を用いた接続方法を用いることができる。
また、図示は省略するが頂面12a,22aに段差部が設けられている場合には、外周壁103を介することなく第1基板10と第2基板20を接続しても良い。換言すると、外周壁103を介することなく頂面12aと頂面22aとの相互を接続しても良い。この場合には、頂面12aと頂面22aとの相互を接着材等や、頂面12a,22aに金属薄膜を設け、その金属薄膜相互を共晶接合させる接続方法を用いることができる。
図9(e)に示す様に、穴40に、封止部材60を設けることで穴40の封止、及び第1配線51と、第2配線52との接続を行う。
図示を省略するが封止部材60は、穴40に設けられる前の形状としては球状であり、いわゆる半田ボールである。なお、穴40の第1開口41と比べてその径(直径)が大きい半田ボール(封止部材60)が用いられている。
本実施形態の封止方法においては、半田ボール(封止部材60)は、第1開口41を塞ぐ様に穴40に載置される。次に封止部材60を、例えば、レーザー光の照射によって溶融させ、穴40を塞ぐことができる。換言すると、穴40の第1開口41を塞ぐことができる。また、溶融した封止部材60は、溶融されることで流動し、突起11の頂面11aに到達する。封止部材60が頂面11aに到達することで、当該頂面11aに延設された第1配線51と接続することができる。また、封止部材60は、溶融されることで穴40の内壁40aに延設されている第2配線52と接続することができる。換言すると、第1配線51及び第2配線52は、封止部材60が溶融されることで当該封止部材60と密着することで相互に接続される。また、第1配線51及び第2配線52は、封止部材60が溶融されることで、当該封止部材60を介して電気的に接続することができる。
本実施形態の封止方法において、封止構造Sは、突起11に有する頂面11aと封止部材60が接続されるため、突起11の隆起に応じてキャビティー32内に流入する封止部材60が抑制される。従来、封止部材60を溶融させるレーザー光の出力過多により、キャビティー32内に流入した封止部材60の表面張力の臨界を超え、スプラッシュが生じる虞があったが、本実施形態では封止部材60の流入量が抑制されるため、レーザー光の出力(照射)精度を緩和しても、スプラッシュの発生を抑制することが可能である。
封止部材60の溶融は、例えば、穴40を通してキャビティー32を減圧した後に(真空引きした後に)行われる。また、例えば、真空チャンバー内でレーザーを照射して封止部材60を溶融させ、穴40を塞いでもよい。
封止部材60を溶融させるレーザー光の種類としては、特に限定されず、例えばYAGレーザーやCO2レーザーを用いることができる。
上述した封止方法において、第2基板20に機能素子102を接続(搭載)した後に、第1基板10と接続する工程を行う順序で説明したが、これに限定されることなく、先ず、第1基板10に凹部12等を設けて、次に第1基板10に機能素子102を接続しても良い。即ち、第1基板10と、第2基板20と、を形成する順序、シリコン基板102aと接続される順序は限定されるものでない。
なお、上述した実施形態では、ジャイロセンサー(角速度センサー)として機能素子102を設けたため、キャビティー32を減圧した後にキャビティー32を封止部材60によって封止をした。これにより、減圧状態におかれた機能素子102は、当該機能素子102に設けられた固定電極と可動電極との間の誘電率を低く保ち、角速度の変化を静電容量の変位として高精度に検出することができる。
また、例えば、加速度センサーとして機能素子102を設けた場合、キャビティー32は大気圧状態であることが望ましい。そこで、穴40を通してキャビティー32に不活性気体(具体的には窒素ガス)を充填した後に封止部材60を溶融させることができる。これにより、キャビティー32を大気圧状態(不活性気体雰囲気)にすることができる。機能素子102として加速度センサーを設けた場合は、不活性気体の粘性がダンピング効果として感度特性に大きく寄与するためである。
また、本実施形態では、1つの機能素子102が設けられたキャビティー32を封止する封止方法として説明をしたが、例えば、複数の機能素子102がそれぞれ複数のキャビティー32に設けられ、機能素子102に応じて減圧状態で封止するキャビティー32、大気圧状態で封止するキャビティー32、とする封止方法としても良い。
以上の工程により、本実施形態の封止構造Sが設けられた電子デバイス100を製造することができる。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態の封止構造Sは、封止部材60を受け止める頂面11aを有する突起11が設けられている。これにより封止構造Sは、突起11の隆起に応じて封止部材60が流入する穴40の第1開口41から頂面11aの距離が短くなるため、キャビティー32内に流入する封止部材60の量を抑制することができる。
また、キャビティー32内に流入する封止部材60の量が抑制されるため、封止部材60が溶融された際に生じるスプラッシュを抑制し、キャビティー32内で封止部材60が飛散することを抑制することができる。
また、封止部材60を介して第1配線51と第2配線52とを同電位とすることができるとともに、これら配線50を接地することでシールド効果を得ることができる。また、封止部材60を介してキャビティー32内に設けられている第1配線51に流れる信号をキャビティー32の外部に設けられている第2配線52に伝達することができる。
本実施形態の封止構造Sの封止方法は、キャビティー32内に流入する封止部材60の量が抑制されるため、封止部材60を溶融するレーザー光の出力精度を緩和することができる。これにより、レーザー光の出力過多による封止部材60のスプラッシュの発生を抑制することができる。
[第2実施形態]
図10は、第2実施形態に係る封止構造S1,S2が設けられた電子デバイス100を模式的に示す断面図である。図10では、機能素子102を簡略して図示している。また、図10では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示し、Z軸は、重力が作用する方向を示す軸である。
本実施形態に示す封止構造S1,S2は、上述した第1実施形態の封止構造Sと比べて側壁70が設けられている点が異なる。その他の構成は、第1実施形態と同様のため、相違点を説明し、同様の部分の説明は簡略、若しくは省略する。
本実施形態の封止構造S1,S2が設けられた電子デバイス100は、図10に示す様に側壁70が設けられている。
例えば、図10(a)に示す封止構造S1が設けられた電子デバイス100には、第2基板20の内面20aから第1基板10に設けられた突起11の方向(−Z軸方向)に向かって側壁71(70)が延設されている。
側壁71は、第2基板20側から平面視した場合に、頂面11aの外周縁に沿って突起11と空隙を介して設けられている。
なお、側壁71は、第2基板20側から平面視した場合に、穴40の第1開口41と頂面11aとの一部が重なっていれば、第1開口41に沿って設けられていても良い。
側壁71は、第2基板20の内面20aをパターニングし、フォトリソグラフィー技術、エッチング技術によって凹部22と併行して設けることができる。
また、例えば、図10(b)に示す封止構造S2が設けられた電子デバイス100には、機能素子102の一部として側壁72(70)が設けられている。
側壁72は、第2基板20側から平面視した場合に、頂面11aの外周縁に沿って突起11と空隙を介して設けられている。
側壁72は、第3基板としてのシリコン基板102a(図8参照)をパターニングし、フォトリソグラフィー技術、エッチング技術によって機能素子102と併行して設けることができる。
これら側壁70(71,72)は、溶融された封止部材60が頂面11a以外の部位への流出と、キャビティー32内で封止部材60のスプラッシュが生じること、を抑制することができる。
その他の点は、上述した封止構造Sと同様のため、説明を省略する。
上述した第2実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態の封止構造S1,S2は、側壁70を備えることで、封止部材60の流動を規制してキャビティー32を封止することができる。
また、封止構造S2は、側壁72が第3基板としてのシリコン基板102aに設けられることで、封止部材60を介して第1基板10、第2基板20、及び機能素子102が設けられたシリコン基板102aを同電位に保つことが出来る。
従って、封止構造S1,S2は、封止部材60が溶融され時に側壁70で封止部材の流動を規制するとともに、スプラッシュを抑制し、キャビティー32内で封止部材60が飛散することを抑制することができる。
また、封止構造S2は、機能素子102(シリコン基板102a)が静電力によって、第1基板10又は第2基板20に吸引、吸着されることを抑制することができる。
(実施例)
次いで、本発明の一実施形態に係る封止構造が設けられたジャイロセンサー(角速度センサー)としての電子デバイス100適用した実施例について、図11から図14に基づき説明する。
[電子機器]
先ず、本発明の一実施形態に係る封止構造が設けられた電子デバイス100を適用した電子機器について、図11から図13に基づき、詳細に説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係る封止構造が設けられた電子デバイス100を備える電子機器としてのノート型(又はモバイル型)のパーソナルコンピューターの構成の概略を示す斜視図である。
この図において、ノート型パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1008を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。この様なノート型パーソナルコンピューター1100には、そのノート型パーソナルコンピューター1100の姿勢を検知して表示部1008に表示される影像の表示方向を制御ためのセンサーとして機能する電子デバイス100が内蔵されている。
図12は、本発明の一実施形態に係る封止構造が設けられた電子デバイス100を備える電子機器としての携帯電話機(PHSも含む)の構成の概略を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204及び送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。この様な携帯電話機1200には、携帯電話機1200の姿勢を検知して、当該携帯電話機1200の表示部1208に表示される影像の表示方向を制御するためのセンサーとして機能する電子デバイス100が内蔵されている。
図13は、本発明の一実施形態に係る封止構造が設けられた電子デバイス100を備える電子機器としてのデジタルスチールカメラの構成の概略を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチールカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1308が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1308は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCD等を含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1308に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1310に転送・格納される。また、このデジタルスチールカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示される様に、ビデオ信号出力端子1312には液晶ディスプレイ1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1310に格納された撮像信号が、液晶ディスプレイ1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。この様なデジタルスチールカメラ1300には、撮影時にデジタルスチールカメラ1300の姿勢(傾き)を検出して、姿勢を表示部1308に表示させるためのセンサーとして機能する電子デバイス100が内蔵されている。
なお、本発明の一実施形態に係る封止構造が設けられた電子デバイス100は、図11のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図12の携帯電話機、図13のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等の電子機器に適用することができる。
[移動体]
図14は移動体の一例としての自動車を概略的に示す斜視図である。自動車1500には本発明の一実施形態に係る封止構造が設けられた電子デバイス100を備える。例えば、同図に示す様に、移動体としての自動車1500には、車体1507の傾きを検知するセンサーとしての電子デバイス100を内蔵して当該車体1507の傾きを制御する姿勢制御ユニット1508が搭載されている。また、電子デバイス100、他にも、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、に広く適用できる。
10…第1基板、11…突起、11a…頂面、12…凹部、12a…頂面、12b…底面20…第2基板、20a…内壁、20b…外面、22…凹部、22a…頂面、30…パッケージ、32…キャビティー、40…穴、40a…内壁、41…第1開口、42…第2開口、50…配線、60…封止部材、70…側壁、100…電子デバイス、102…機能素子、102a…シリコン基板、103…外周壁、104…構造体、110…駆動部、120…検出部、130…固定電極、150…固定部、1100…ノート型パーソナルコンピューター、1200…携帯電話機、1300…デジタルスチールカメラ、1500…自動車。

Claims (11)

  1. 第1基板と、前記第1基板上に設けられている第2基板と、を含むパッケージと、
    前記第2基板に設けられ、前記パッケージの内部空間へ貫通する穴と、
    前記第1基板に設けられ、前記第2基板側から平面視した場合に前記穴の前記内部空間側の開口面と少なくとも一部が重なる頂面を含む突起と、
    前記穴を塞いでいる封止部材と、を備えることを特徴とする封止構造。
  2. 請求項1に記載の封止構造であって、
    前記封止部材は導電性を有し、
    前記第1基板には、前記突起が設けられている側の面に第1配線が設けられ、
    前記第1配線は、前記頂面に延設されるとともに、前記封止部材と接続されていること、を特徴とする封止構造。
  3. 請求項2に記載の封止構造であって、
    前記穴の内壁には、第2配線が設けられ、
    前記封止部材は、前記第2配線、及び前記頂面に延設されている前記第1配線と接続されていること、を特徴とする封止構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の封止構造であって、
    前記第2基板側から平面視した場合に、前記頂面の外周縁に沿って前記突起と空隙を介して側壁が設けられていること、を特徴とする封止構造。
  5. 請求項4に記載の封止構造であって、
    前記第1基板と前記第2基板との間に第3基板が設けられ、
    前記第3基板に前記側壁が設けられていること、を特徴とする封止構造。
  6. 請求項4に記載の封止構造であって、
    前記頂面と対向して設けられている前記第2基板の面から前記頂面の方向に向かって前記側壁が延設されていること、を特徴とする封止構造。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれか一項に記載の封止構造であって、
    前記第1基板、及び前記第2基板の間には、前記穴、前記突起、前記側壁、及び前記内部空間を囲む外周壁が設けられていること、を特徴とする封止構造。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の封止構造を有する電子デバイス。
  9. 請求項8に記載の電子デバイスが搭載された電子機器。
  10. 請求項8に記載の電子デバイスが搭載された移動体。
  11. 突起が設けられた第1基板と、表裏を貫通する穴が設けられた第2基板と、を用意する工程と、
    前記第2基板側から平面視した場合に、前記第2基板の前記穴の前記内部空間側の開口面と、前記第1基板の前記突起の頂面の少なくとも一部とを重なるように前記第1基板上に前記第2基板を載置して内部空間を形成する工程と、
    前記穴を封止部材で塞ぐ工程と、を含むことを特徴とする封止方法。
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