JP2014120449A - 扁平形電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】外装缶と封口缶との間にガスケットが挟み込まれる扁平形電池において、外装缶周壁部の開口側の端部における錆の発生を防止可能な構成を得る。
【解決手段】扁平形電池(1)は、筒軸方向に延びる筒状の周壁部(12)を有する有底筒状の正極缶(10)と、筒状の周壁部(22)を有し、正極缶(10)の開口側を覆う有底筒状の負極缶(20)と、周壁部(12)と周壁部(22)との間に挟み込まれるガスケット(30)とを備える。周壁部(12)は、ガスケット(30)を挟み込んだ状態で周壁部(22)の外周面に対して嵌合されている。周壁部(12)の表面には、少なくとも開口側の端面を除いて、保護層が形成されている。周壁部(12)の開口側の端面は、周壁部(12)が周壁部(22)の外周面に対して嵌合された状態で、露出しないようにガスケット(30)によって覆われている。
【選択図】図1
【解決手段】扁平形電池(1)は、筒軸方向に延びる筒状の周壁部(12)を有する有底筒状の正極缶(10)と、筒状の周壁部(22)を有し、正極缶(10)の開口側を覆う有底筒状の負極缶(20)と、周壁部(12)と周壁部(22)との間に挟み込まれるガスケット(30)とを備える。周壁部(12)は、ガスケット(30)を挟み込んだ状態で周壁部(22)の外周面に対して嵌合されている。周壁部(12)の表面には、少なくとも開口側の端面を除いて、保護層が形成されている。周壁部(12)の開口側の端面は、周壁部(12)が周壁部(22)の外周面に対して嵌合された状態で、露出しないようにガスケット(30)によって覆われている。
【選択図】図1
Description
本発明は、有底筒状の外装缶の外装缶周壁部と有底筒状の封口缶の封口缶周壁部とを、それらの間にガスケットを挟み込んだ状態で嵌合することにより形成される扁平形電池に関する。
有底筒状の外装缶と、該外装缶の開口側を覆うように配置される有底筒状の封口缶と、外装缶周壁部と封口缶周壁部との間に挟み込まれるガスケットとを備えた扁平形電池が知られている。このような扁平形電池では、例えば特許文献1に開示されるように、正極ケース(外装缶)の開口部を内側にかしめることにより、封口板(封口缶)に対して正極ケースを固定している。
特許文献1の構成では、正極ケースの開口部を内側にかしめることにより、該正極ケースと封口板との間にガスケットを挟み込んでいる。このガスケットは、正極ケースと封口板との間に配置されることによって、両者の隙間をシールして該隙間から電池内部の電解液が外部に漏れ出すのを防止する。
なお、特許文献1の構成は、特許文献1の図1に示すように、正極ケースの開口部の端部とガスケットとの間に隙間を有する。
ところで、上述のように、外装缶周壁部の開口側の端部とガスケットとの間に隙間を有する構成の場合、外装缶と封口缶との間に形成される空間内に電解液を封入する際に、前記隙間内に電解液が入り込みやすい。
一般的に、外装缶は、錆の発生等を防止するための保護膜が表面に形成された板部材を、所定の形状に切り抜くことによって得られる。そのため、切り抜かれた後の端面には、保護膜が形成されていない。この切り抜かれた後の端面は外装缶の開口側の端面となるため、外装缶の開口側の端面には保護膜が形成されていない。
よって、上述のように、外装缶周壁部の開口側の端面とガスケットとの間に形成された隙間に電解液が入り込むと、保護膜が形成されていない前記開口側の端面で錆が生じやすくなる。このような錆は、電池性能に大きな影響を及ぼすものではないが、電池の外観を損なうため、あまり好ましくない。
本発明の目的は、外装缶と封口缶との間にガスケットが挟み込まれる扁平形電池において、外装缶周壁部の開口側の端部における錆の発生を防止可能な構成を得ることにある。
本発明の一実施形態に係る扁平形電池は、筒軸方向に延びる筒状の外装缶周壁部を有する有底筒状の外装缶と、筒状の封口缶周壁部を有し、前記外装缶の開口側を覆う有底筒状の封口缶と、前記外装缶周壁部と前記封口缶周壁部との間に挟み込まれるガスケットとを備える。前記外装缶周壁部は、前記ガスケットを挟み込んだ状態で前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合されている。前記外装缶周壁部の表面には、少なくとも開口側の端面を除いて、保護層が形成されている。前記外装缶周壁部の開口側の端面は、前記外装缶周壁部が前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合された状態で、露出しないように前記ガスケットによって覆われている(第1の構成)。
これにより、封口缶周壁部の外周面に対して嵌合される外装缶周壁部の開口側の端面は、ガスケットによって覆われる。よって、保護膜が形成されていない前記開口側の端面が露出するのを防止できる。したがって、外装缶周壁部の開口側の端面に錆が発生して電池の外観を損ねるのを防止できる。
前記第1の構成において、前記ガスケットは、前記外装缶周壁部が前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合された状態で、一部が前記外装缶周壁部の開口側端部よりも前記筒軸方向の外方に位置する(第2の構成)。
これにより、ガスケットによって外装缶周壁部の開口側の端面をより確実に覆うことができる。すなわち、ガスケットの一部は、外装缶周壁部の開口側端部よりも筒軸方向の外方に位置するため、該ガスケットによって外装缶周壁部の開口側の端面をより確実に覆う。上述の構成により、外装缶周壁部の開口側の端面に錆が生じるのをより確実に防止できる。
前記第1または第2の構成において、前記ガスケットは、前記外装缶周壁部が前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合された状態で、前記外装缶周壁部の開口側端部における電池外方側の面を覆う(第3の構成)。
これにより、ガスケットによって外装缶周壁部の開口側の端部をさらに確実に覆うことができる。すなわち、ガスケットは、外装缶周壁部の開口側の端部における電池外方側の面を覆うため、該開口側の端部の端面全体がガスケットによってさらに確実に覆われる。したがって、上述の構成により、外装缶周壁部の開口側の端面に錆が生じるのをさらに確実に防止できる。
前記第1から第3の構成のうちいずれか一つの構成において、前記外装缶周壁部の開口側の端面は、前記外装缶周壁部が前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合された状態で、前記封口缶周壁部と対向するように位置付けられる(第4の構成)。
これにより、外装缶周壁部の開口側の端面を、外装缶周壁部と封口缶周壁部との間に配置されるガスケットに押し付けることができる。したがって、ガスケットと外装缶周壁部の開口側の端面との間に隙間が生じるのをより確実に防止することができる。よって、外装缶周壁部の開口側の端面に錆が生じるのをより確実に防止できる。
前記第1から第4の構成のうちいずれか一つの構成において、前記ガスケットは、前記外装缶周壁部が前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合される前の状態で、前記外装缶周壁部よりも前記筒軸方向に長い(第5の構成)。
これにより、外装缶と封口缶とを、外装缶周壁部が封口缶周壁部の外周面に対して嵌合するように組み合わせた状態で、外装缶周壁部の開口側の端面をガスケットによって覆うことができる。したがって、上述の構成により、外装缶周壁部の開口側の端面が露出して該端面に錆が生じるのを防止できる。
本発明の一実施形態に係る扁平形電池によれば、外装缶周壁部において保護膜が形成されていない開口側の端面を、露出しないようにガスケットによって覆う。これにより、外装缶周壁部の開口側の端面で錆が発生するのを防止できる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態である扁平形電池1の概略構成を示す断面図である。この扁平形電池1は、正極缶10と、負極缶20と、ガスケット30と、電極体40とを備える。正極缶10及び負極缶20は、それぞれ、有底円筒状に形成されている。負極缶20は、正極缶10の開口側を覆うように配置される。ガスケット30は、正極缶10の後述する周壁部12(正極缶周壁部)と、負極缶20の後述する周壁部22(負極缶周壁部)との間に挟み込まれる。電極体40は、正極缶10及び負極缶20の間に形成される内部空間1a内に収納される。
図1は、本発明の一実施形態である扁平形電池1の概略構成を示す断面図である。この扁平形電池1は、正極缶10と、負極缶20と、ガスケット30と、電極体40とを備える。正極缶10及び負極缶20は、それぞれ、有底円筒状に形成されている。負極缶20は、正極缶10の開口側を覆うように配置される。ガスケット30は、正極缶10の後述する周壁部12(正極缶周壁部)と、負極缶20の後述する周壁部22(負極缶周壁部)との間に挟み込まれる。電極体40は、正極缶10及び負極缶20の間に形成される内部空間1a内に収納される。
このように、扁平形電池1は、正極缶10と負極缶20とを組み合わせることによって、全体が扁平なコイン状に形成されている。扁平形電池1の内部空間1a内には、電極体40以外に、PF6(六フッ化リン酸)等を含む非水電解液(図示省略)も封入されている。
正極缶10は、ステンレスなどの金属材料からなり、プレス成形によって有底円筒状に形成されている。正極缶10は、円形状の底部11と、その外周に該底部11と連続して形成された円筒状の周壁部12とを備える。この周壁部12は、縦断面視(図1に図示した状態)で、底部11の外周端から筒軸方向に延びるように設けられている。正極缶10は、後述するように、負極缶20との間にガスケット30を挟んだ状態で、周壁部12の開口端側が内側に折り曲げられて、負極缶20に対してかしめられている。なお、本実施形態では、正極缶10を負極缶20に対してかしめているが、正極缶10と負極缶20とを嵌合可能な構成であれば、かしめ以外の構成であってもよい。
正極缶10の表面には、保護層としてのメッキ層13(図1における太線部分)が設けられている。このメッキ層13は、正極缶10の表面に形成されたNiメッキである。このメッキ層13を設けることにより、正極缶10に錆が生じるのを防止できる。ここで、正極缶10は、表面にメッキ層13が設けられた板状の部材の一部を円形状に打ち抜くことにより、所定の大きさに形成される。打ち抜かれた際、破断面にはメッキ層は形成されていない。このメッキ層が形成されていない破断面が、正極缶10の側壁部12における開口側の端面12aである。すなわち、正極缶10の側壁部12における開口側の端面12aには、メッキ層が形成されていない。
正極缶10の側壁部12は、後述するように、開口側の端面12aがガスケット30によって覆われるように、封口缶20の周壁部22に対してかしめられている。すなわち、正極缶10の側壁部12における開口側の端面12aが封口缶20の周壁部に対向するように、正極缶10の側壁部12の開口側の端部は、ガスケット30に対して食い込んでいる。
負極缶20も、正極缶10と同様、ステンレスなどの金属材料からなり、プレス成形によって有底円筒状に形成されている。負極缶20は、正極缶10の周壁部12よりも外形が小さい円筒状の周壁部22と、その一方の開口を塞ぐ円形状の平面部21と、を有する。この周壁部22も、正極缶10と同様、縦断面視で、平面部21に対して筒軸方向に延びるように設けられている。周壁部22には、平面部21側の基端部22aに比べて径が段状に大きくなる拡径部22bが形成されている。すなわち、周壁部22には、基端部22aと拡径部22bとの間に段部22cが形成されている。図1に示すように、この段部22cに対して、正極缶10の周壁部12の開口端側が折り曲げられてかしめられている。すなわち、正極缶10は、その周壁部12の開口端側が負極缶20の段部22cに対して嵌合されている。
なお、負極缶20にも、正極缶10と同様、表面上にメッキ層23が設けられている。また、正極缶10と同様、負極缶20の開口側の端面にも、メッキ層が形成されていない。
ガスケット30は、ポリプロピレン(PP)からなる。ガスケット30は、正極缶10の周壁部12と負極缶20の周壁部22との間に挟みこまれるように、該負極缶20の周壁部22上に配置されている。このように、ガスケット30をPPによって構成することで、正極缶10の周壁部12と負極缶20の周壁部22との間にガスケット30を挟み込んだ際に、ガスケット30を容易に変形させることができる。これにより、ガスケット30に対して正極缶10の周壁部12の開口側の端部を食い込ませることが可能になる。
ガスケット30は、図1から図4に示すように、負極缶20の周壁部22の開口側に取り付けられる。すなわち、ガスケット30は、負極缶20の円筒状の周壁部22と同様、略円筒状に形成されている。
ガスケット30は、図2及び図3に示すように、内周側に位置するガスケット内側部31と、外周側に位置するガスケット外側部32と、ガスケット内側部31及びガスケット外側部32を繋ぐガスケット接続部33とを有する。ガスケット内側部31及びガスケット外側部32は、それぞれ筒軸方向に延びる円筒状に形成されている。ガスケット接続部33は、ガスケット内側部31とガスケット外側部32とを、それらの一端側同士で接続するように、該ガスケット内側部31及びガスケット外側部32に対して一体に形成されている。
図4に示すように、ガスケット外側部32は、前記筒軸方向の長さが正極缶10の周壁部12の前記筒軸方向の長さよりも長い。これにより、後述するように、ガスケット外側部32を正極缶10の周壁部12と負極缶20の周壁部22との間に挟み込んだ状態で、ガスケット外側部32の先端部分32a(開口側の端部、一部)が前記正極缶10の周壁部12よりも突出する(図1及び図2参照)。
詳しくは、図2に示すように、ガスケット外側部32は、ガスケット30が正極缶20の周壁部12と負極缶20の周壁部22との間に挟み込まれた状態で、先端部分32aが
周壁部12の開口側の端部よりも筒軸方向外方に突出する。また、この先端部分32aは、周壁部12の開口側の端部における電池外方側の面も覆っている。すなわち、ガスケット30が正極缶20の周壁部12と負極缶20の周壁部22との間に挟み込まれた状態で、正極缶10の周壁部12の開口側の端部は、ガスケット外側部32に対して食い込んでいる。これにより、周壁部12の開口側の端部は、ガスケット外側部32によって包み込まれている。
周壁部12の開口側の端部よりも筒軸方向外方に突出する。また、この先端部分32aは、周壁部12の開口側の端部における電池外方側の面も覆っている。すなわち、ガスケット30が正極缶20の周壁部12と負極缶20の周壁部22との間に挟み込まれた状態で、正極缶10の周壁部12の開口側の端部は、ガスケット外側部32に対して食い込んでいる。これにより、周壁部12の開口側の端部は、ガスケット外側部32によって包み込まれている。
このように、正極缶10の周壁部12の開口側の端部をガスケット外側部32によって包み込むことにより、該周壁部12の開口側の端面12aが露出するのを防止できる。したがって、端面12aに非水電解液が付着して錆が生じるのを防止できる。
なお、ガスケット外側部32には、図3に示すように、ガスケット接続部33とは反対側に、ガスケット30の内周側に膨出する膨出部32bが一体形成されている。ガスケット30を負極缶20の周壁部22に装着した場合、ガスケット外側部32の膨出部32bが負極缶20の周壁部22に引っ掛かって、ガスケット30が負極缶20から脱落するのを防止できる。
ガスケット外側部32の膨出部32bは、図1及び図2に示すように、正極缶10の周壁部12を負極缶20の周壁部22に対してかしめた際に、前記周壁部12の開口側の端部によって負極缶20の周壁部22に押し付けられる。
電極体40は、図2にも示すように、袋状のセパレータ44内に収容された略円板状の正極41と、略円板状の負極46と、を厚み方向に交互に複数、積層してなる。これにより、電極体40は、全体として略円柱状の形状を有する。また、電極体40は、両端面が負極になるように、複数の正極41及び負極46が積層されている。
正極41は、コバルト酸リチウム等の正極活物質を含有する正極活物質層42を、アルミニウム等の金属箔製の正極集電体43の両面にそれぞれ形成したものである。
負極46は、黒鉛等の負極活物質を含有する負極活物質層47を、銅等の金属箔製の負極集電体48の両面にそれぞれ形成したものである。略円柱状の電極体40の積層方向両端に位置する負極は、それぞれ、負極集電体48,48が電極体40の積層方向端部に位置するように、負極集電体48の一面側のみに負極活物質層47を有する。すなわち、略円柱状の電極体40は、その両端で負極集電体48,48が露出している。
電極体40の一方の負極集電体48は、該電極体40が正極缶10と負極缶20との間に配置された状態で、負極缶20の平面部21に当接する。電極体40の他方の負極集電体48は、絶縁シート49を介して正極缶10の底部11上に位置付けられる。
セパレータ44は、平面視で略円形状に形成された袋状の部材であり、略円板状の正極41を収納可能な大きさに形成されている。セパレータ44は、絶縁性に優れたポリエチレン製の微多孔性薄膜によって構成されている。このように、セパレータ44を微多孔性薄膜によって構成することで、リチウムイオンが該セパレータ44を透過することができる。セパレータ44は、一枚の長方形状の微多孔性薄膜のシート材によって正極41を包み込んで、該シート材の重なっている部分を熱溶着等によって接着することにより形成される。
図1に示すように、正極41の正極集電体43には、平面視で該正極集電体43の外方に向かって延びる導電性の正極リード51が一体形成されている。この正極リード51の正極集電体43側も、セパレータ44によって覆われている。
負極46の負極集電体48には、平面視で該負極集電体48の外方に向かって延びる導電性の負極リード52が一体形成されている。
図1に示すように、正極41及び負極46は、各正極41の正極リード51が一側に位置し、且つ、各負極46の負極リード52が該正極リード51とは反対側に位置するように、積層される。
上述のように複数の正極41及び負極46を厚み方向に積層した状態で、複数の正極リード51は、先端側を厚み方向に重ね合わされて、超音波溶接等によって正極缶10の底部11に接続される。これにより、複数の正極リード51を介して複数の正極41と正極缶10の底部11とが電気的に接続される。
一方、複数の負極リード52も、先端側を厚み方向に重ね合わされて超音波溶接等によって互いに接続される。これにより、複数の負極リード52を介して複数の負極46が互いに電気的に接続される。
(扁平形電池の製造方法)
次に、図3及び図4を用いて、扁平形電池1の製造方法について説明する。
次に、図3及び図4を用いて、扁平形電池1の製造方法について説明する。
まず、正極缶10及び負極缶20を、それぞれ、打ち抜き加工及びプレス加工によって図3のような形状に成形するとともに、ガスケット30も成形型によって図3のような形状に成形する。一方、正極41及び負極46を積層することにより、積層体40を構成する。
図3に示すように、正極缶10内に電極体40を配置して、正極リード51を正極缶10の底部11に溶接する。一方、負極缶20の周壁部22にガスケット30を装着する。そして、正極缶10に対して負極缶20を組み合わせる(白抜き矢印参照)。
図4のように正極缶10及び負極缶20を組み合わせた状態で、正極缶10の周壁部12の開口側を該正極缶10の内方に折り曲げて(図中の矢印参照)、負極缶20の周壁部22に嵌合させる。このとき、ガスケット30は、正極缶10の周壁部12と負極缶20の周壁部22との間に挟み込まれる。
ガスケット30を正極缶10の周壁部12と負極缶20の周壁部22との間に挟み込むことにより、ガスケット外側部32には、正極缶10の周壁部12の開口側の端部が食い込む。正極缶10の周壁部12は、開口側の端面12aが負極缶20の周壁部22に対向するように位置付けられる。これにより、正極缶10の周壁部12における開口側の端部は、ガスケット30によって覆われる。なお、正極缶20の周壁部12の開口側の端部における電池外方側の面も、ガスケット30によって覆われる。
これにより、図1に示すような扁平形電池1が得られる。
(実施形態の効果)
以上より、この実施形態では、正極缶10の周壁部12における開口側の端面12aを、ガスケット30によって覆う。これにより、メッキ層13が形成されていない周壁部12の端面12aが露出して錆が生じるのを防止できる。
以上より、この実施形態では、正極缶10の周壁部12における開口側の端面12aを、ガスケット30によって覆う。これにより、メッキ層13が形成されていない周壁部12の端面12aが露出して錆が生じるのを防止できる。
特に、ガスケット30は、正極缶10の周壁部12が負極缶20の周壁部22に対してかしめられている状態で、一部が周壁部12の開口側の端部よりも筒軸方向外方に位置する。これにより、ガスケット30によって、正極缶10の周壁部12の開口側の端面12aをより確実に覆うことができる。
しかも、ガスケット30は、正極缶10の周壁部12が負極缶20の周壁部22に対してかしめられている状態で、周壁部12の開口側の端部における電池外方側の面も覆っている。これにより、ガスケット30によって、正極缶10の周壁部12の開口側の端面12aをさらに確実に覆うことができる。
また、正極缶10の周壁部12の開口側の端面12aは、正極缶10の周壁部12が負極缶20の周壁部22に対してかしめられている状態で、負極缶20の周壁部22と対向するように位置付けられる。これにより、ガスケット30によって、正極缶10の周壁部12の開口側の端面12aをより確実に覆うことができる。
ガスケット30は、正極缶10の周壁部12が負極缶20の周壁部22に対してかしめられる前の状態で、正極缶10の周壁部12よりも筒軸方向に長い。これにより、上述の各構成を実現することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、ガスケット30を、負極缶20とは別体に設けて、該負極缶20の周壁部22に装着している。しかしながら、ガスケットを負極缶20の周壁部22にモールド成形してもよい。このようなモールド成形のガスケットの場合でも、正極缶10と負極缶20とを組み合わせた状態で正極缶10の周壁部12の開口側の端面12aを覆うように、ガスケットを設けることにより、上述の実施形態と同様の効果が得られる。
前記実施形態では、負極缶10を外装缶としていて、正極缶20を封口缶としているが、逆に負極缶が封口缶で、正極缶が外装缶であってもよい。
前記実施形態では、負極缶10及び正極缶20を、それぞれ有底円筒状に形成して、扁平形電池1をコイン状に形成したが、この限りではなく、扁平形電池を、多角柱状など、円柱状以外の形状に形成してもよい。
前記実施形態では、ガスケット30の材料としてPPが用いられている。しかしながら、ガスケット30の材料としては、PPに限らず、ポリフェニレンサルファイド(PPS)にオレフィン系エラストマーを含有した樹脂組成物や、ポリテトラフルオロエチレン(PFA)、ポリアミド系樹脂などを用いてもよい。
前記実施形態では、正極缶10の表面に、メッキ層13としてNiメッキが形成されている。しかしながら、正極缶10の表面に、Auメッキや、Niと他の金属との合金のメッキを形成してもよい。
本発明による扁平形電池は、外装缶の周壁部と封口缶の周壁部との間にガスケットが挟み込まれる構成に利用可能である。
1:扁平形電池、1a:内部空間、10:正極缶(外装缶)、12:周壁部(外装缶周壁部)、12a:開口側の端面、20:負極缶(封口缶)、22:周壁部(封口缶周壁部)、30:ガスケット、41:正極、46:負極
Claims (5)
- 筒軸方向に延びる筒状の外装缶周壁部を有する有底筒状の外装缶と、
筒状の封口缶周壁部を有し、前記外装缶の開口側を覆う有底筒状の封口缶と、
前記外装缶周壁部と前記封口缶周壁部との間に挟み込まれるガスケットとを備え、
前記外装缶周壁部は、前記ガスケットを挟み込んだ状態で前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合されていて、
前記外装缶周壁部の表面には、少なくとも開口側の端面を除いて、保護層が形成されていて、
前記外装缶周壁部の開口側の端面は、前記外装缶周壁部が前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合された状態で、露出しないように前記ガスケットによって覆われている、扁平形電池。 - 請求項1に記載の扁平形電池において、
前記ガスケットは、前記外装缶周壁部が前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合された状態で、一部が前記外装缶周壁部の開口側端部よりも前記筒軸方向の外方に位置する、扁平形電池。 - 請求項1または2に記載の扁平形電池において、
前記ガスケットは、前記外装缶周壁部が前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合された状態で、前記外装缶周壁部の開口側端部における電池外方側の面を覆う、扁平形電池。 - 請求項1から3のいずれか一つに記載の扁平形電池において、
前記外装缶周壁部の開口側の端面は、前記外装缶周壁部が前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合された状態で、前記封口缶周壁部と対向するように位置付けられる、扁平形電池。 - 請求項1から4のいずれか一つに記載の扁平形電池において、
前記ガスケットは、前記外装缶周壁部が前記封口缶周壁部の外周面に対して嵌合される前の状態で、前記外装缶周壁部よりも前記筒軸方向に長い、扁平形電池。
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