JP2014118954A - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るスクロール圧縮機1は、軸受け17、18で回転自在に保持され、回転軸を中心として回転する主軸部51aと、主軸部51aの上端面に連結され、回転軸から偏心した偏心軸上で揺動スクロール41に係合する偏心軸部51cと、主軸部51aの上端面に連結され、回転軸を基準として偏心軸の反対にその重心が位置するバランスウェイト部51dと、を有するクランク軸51を備え、クランク軸51の主軸部51aの上端面に連結された部分、及び、該部分によって回転又は揺動される部材の全てから定まる重心は、回転軸を基準として偏心軸の反対に位置するものである。
【選択図】図1
Description
実施の形態1に係るスクロール圧縮機について説明する。
<スクロール圧縮機の構成>
以下に、実施の形態1に係るスクロール圧縮機の構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の、縦断面図である。なお、図1では、中心線の左側と中心線の右側とで断面方向が90°異なるように図示されている。図1に示されるように、スクロール圧縮機1は、主に、密閉容器11と、固定スクロール31と、揺動スクロール41と、クランク軸51と、を備える。
以下に、実施の形態1に係るスクロール圧縮機の動作について説明する。
(基本動作)
まず、基本動作について説明する。
冷媒回路中の冷媒が、吸込口12から密閉容器11内に吸い込まれ、上側フレーム14aの吸込ポート15から、固定スクロール31の渦巻突起部31bと揺動スクロール41の渦巻突起部41bとで形成される圧縮室61に流入する。また、オイルポンプ21によって吸い上げられた潤滑油は、クランク軸51の油穴51gを介して各摺動箇所に供給され、圧縮室61に流入する。
次に、クランク軸51が低速で回転する場合の動作について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の、クランク軸が低速で回転する場合の要部断面図である。なお、図3では、偏心軸部51cが、主軸部51aの上端面に主軸同軸部51bを介さずに連結される場合を示している。図3に示されるように、クランク軸51が低速で回転する場合に、固定スクロール31の渦巻突起部31bの側面と揺動スクロール41の渦巻突起部41bの側面との隙間がほぼなくなるように、各部材の寸法が設定されている。そのため、冷媒の漏れが生じることが抑制され、また、摺動損失が生じることが抑制される。
次に、クランク軸51が高速で回転する場合の動作について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の、クランク軸が高速で回転する場合の要部断面図である。なお、図4では、偏心軸部51cが、主軸部51aの上端面に主軸同軸部51bを介さずに連結される場合を示している。スクロール圧縮機1では、主軸部51aの上端面に連結された部分、及び、その部分によって回転又は揺動される部材の全てから定まる重心が、主軸部51aの回転軸を基準として、偏心軸部51cの偏心軸の反対に位置するように設定されている。そのため、図4に示されるように、クランク軸51が高速で回転する場合には、遠心力によって、特に、偏心軸部51cの小径部が撓み、固定スクロール31の渦巻突起部31bの側面と揺動スクロール41の渦巻突起部41bの側面との隙間が広がることとなって、摺動損失が生じることが抑制される。
以下に、実施の形態1に係るスクロール圧縮機の作用について説明する。
スクロール圧縮機1では、主軸部51aの上端面に連結された部分、及び、その部分によって回転又は揺動される部材の全てから定まる重心が、主軸部51aの回転軸を基準として、偏心軸部51cの偏心軸の反対に位置するように設定される。そのため、クランク軸51が低速で回転される際も、高速で回転される際も、冷媒の漏れが生じることが抑制され、また、摺動損失が生じることが抑制される。
図5は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の変形例の、クランク軸が低速で回転する場合の要部断面図である。スクロール圧縮機1では、主軸部51aが、スリーブ52を介して主軸受け17に保持されるが、図5に示されるように、主軸部51aの外周面にピポッド部51hが連結され、ピポッド部51hがスリーブ52に接触していてもよい。
実施の形態2に係るスクロール圧縮機について説明する。なお、以下では、実施の形態1に係るスクロール圧縮機と重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
以下に、実施の形態2に係るスクロール圧縮機の構成について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機の、クランク軸が低速で回転する場合の要部断面図である。図6に示されるように、スクロール圧縮機2は、クランク軸51が、回転部材54と、旋回部材55と、下側バランスウェイト部材56と、で構成される。
以下に、実施の形態2に係るスクロール圧縮機の動作について説明する。
(高速回転時の動作)
クランク軸51が高速で回転する場合の動作について説明する。
図8は、本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機の、クランク軸が高速で回転する場合の要部断面図である。スクロール圧縮機2では、主軸部51aの上端面に連結された部分、及び、その部分によって回転又は揺動される部材の全てから定まる重心が、回転部材54の主軸部51aの回転軸を基準として、偏心軸部51cの偏心軸の反対に位置するように設定されている。そのため、図8に示されるように、クランク軸51が高速で回転する場合には、遠心力によって、特に、回転部材54の偏心軸部51cの小径部51c−1が撓み、固定スクロール31の渦巻突起部31bの側面と揺動スクロール41の渦巻突起部41bの側面との隙間が広がることとなって、摺動損失が生じることが抑制される。
以下に、実施の形態2に係るスクロール圧縮機の作用について説明する。
スクロール圧縮機2では、クランク軸51の偏心軸部51cが、複数の部材で、つまり、小径部51c−1を有する回転部材54と、大径部51c−2を有する旋回部材55と、で構成される。そのため、揺動スクロール41のボス部41cに係合される旋回部材55の大径部51c−2に生じる撓みが抑制され、揺動軸受け42と旋回部材55の大径部51c−2の外周面との平行性が損なわれることが抑制される。
スクロール圧縮機2では、回転部材54の小径部51c−1の外周面及び旋回部材55の大径部51c−2の内周面に、平面部54a、55aが設けられるが、平面部54a、55aが設けられず、他の固定方法によって、旋回部材55の大径部51c−2が、回転部材54の小径部51c−1に固定されもよい。他の固定方法は、例えば、焼嵌め、接着、溶接等、回転部材54の小径部51c−1と旋回部材55の大径部51c−2との位置及び角度の関係がずれにくい固定方法であることが望ましい。なお、回転部材54の小径部51c−1の外周面にピポッド部が連結され、回転部材54の小径部51c−1と旋回部材55の大径部51c−2とがピポッド部を介して固定されてもよい。
Claims (8)
- 流体を吸入する吸入口と、圧縮された前記流体を吐出する吐出口と、を有する密閉容器と、
前記密閉容器内に設けられ、前記流体と共に潤滑油が供給され、それぞれ、台板部と、前記台板部に設けられた渦巻突起部と、を有し、互いの前記渦巻突起部を噛み合わせて圧縮室を形成する固定スクロール及び揺動スクロールと、
上端外周面及び下端外周面が軸受けで回転自在に保持され、回転軸を中心として回転する主軸部と、前記主軸部の上端面に連結され、前記回転軸から偏心した偏心軸上で前記揺動スクロールに係合する偏心軸部と、前記上端面に連結され、前記回転軸を基準として前記偏心軸の反対にその重心が位置するバランスウェイト部と、を有するクランク軸と、
を備え、
前記クランク軸の前記上端面に連結された部分、及び、該部分によって回転又は揺動される部材の全てから定まる重心は、前記回転軸を基準として前記偏心軸の反対に位置する、
ことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 前記バランスウェイト部は、前記偏心軸部を介して前記上端面に連結された、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記偏心軸部は、前記上端面に連結された小径部と、前記小径部に連結され、前記揺動スクロールに係合する大径部と、を有する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。 - 前記偏心軸部は、前記小径部と前記大径部とが別部材で構成され、
前記大径部を有する部材は、前記小径部の外周面の上端側の一部に嵌着された、
ことを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機。 - 前記小径部を有する部材は、前記小径部の外周面に前記偏心軸と平行な平面部を有し、
前記大径部を有する部材は、前記大径部の内周面に前記平面部と嵌合する平面部を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載のスクロール圧縮機。 - 前記小径部を有する部材及び前記大径部を有する部材の前記平面部は、前記偏心軸の偏心方向と直交する、
ことを特徴とする請求項5に記載のスクロール圧縮機。 - 前記クランク軸は、前記主軸部の外周面に連結されたピポッド部を有し、
前記主軸部は、前記軸受けに前記ピポッド部を介して保持された、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。 - 前記流体は、組成中に、炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素、炭化水素、及び、それらの混合物のいずれかを含む冷媒である、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012277229A JP2014118954A (ja) | 2012-12-19 | 2012-12-19 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Family Applications (1)
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JP2012277229A Pending JP2014118954A (ja) | 2012-12-19 | 2012-12-19 | スクロール圧縮機 |
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2012
- 2012-12-19 JP JP2012277229A patent/JP2014118954A/ja active Pending
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