JP2014118861A - 燃料噴射装置の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 燃料噴射装置の取付構造において、簡単な構成で燃料噴射装置による振動を抑制する。
【解決手段】 燃料噴射装置の取付構造であって、複数の燃料噴射装置25と、シリンダヘッド2に形成され、燃料噴射装置のそれぞれの一端部を受容する複数のインジェクタ孔23と、互いに隣り合う2つの燃料噴射装置の挿入孔から突出した部分を係止するノズルアーム41と、ノズルアームを貫通し、シリンダヘッドに形成された雌ねじ孔42に螺合してノズルアームをシリンダヘッドに締結するボルト43と、ボルトの軸部43Bが挿通されるウエイト側挿通孔58を有し、ボルトの頭部43Aとノズルアームとの間に挟持されるウエイト部材44とを有するようにした。
【選択図】 図3
【解決手段】 燃料噴射装置の取付構造であって、複数の燃料噴射装置25と、シリンダヘッド2に形成され、燃料噴射装置のそれぞれの一端部を受容する複数のインジェクタ孔23と、互いに隣り合う2つの燃料噴射装置の挿入孔から突出した部分を係止するノズルアーム41と、ノズルアームを貫通し、シリンダヘッドに形成された雌ねじ孔42に螺合してノズルアームをシリンダヘッドに締結するボルト43と、ボルトの軸部43Bが挿通されるウエイト側挿通孔58を有し、ボルトの頭部43Aとノズルアームとの間に挟持されるウエイト部材44とを有するようにした。
【選択図】 図3
Description
本発明は、自動車の内燃機関への燃料噴射装置の取付構造に関する。
自動車の内燃機関において使用される燃料噴射装置は、内部に燃料が通過する燃料通路と、燃料通路に設けられた弁座と、弁座に対して着座、離座することによって燃料通路を開閉する弁体と、弁体を駆動するアクチュエータとを有するものがある。このような燃料噴射装置では、弁体が弁座に着座、離座する際の衝突によって振動が生じる。この振動は、直噴ディーゼルエンジンにおいて顕著になる。直噴ディーゼルエンジンでは、筒内圧力に抗して燃料を噴射するために、高圧に加圧された燃料が燃料噴射装置(インジェクタ)に供給される。そのため、弁体は燃料に付勢され、弁座への衝突力が大きくなる。
このような燃料噴射装置の振動を低減するため、燃料噴射装置に圧電素子によって支持されたウエイト部材(慣性マス)を設け、圧電素子によってウエイト部材を振動させ、燃料噴射装置の振動を低減するようにしたものがある(例えば、特許文献1)。また、燃焼噴射装置をシリンダヘッドに対して係止する係止構造に、ばねを介して支持されたウエイト部材を設け、燃料噴射装置の共振を抑制するようにしたものがある(例えば、特許文献2)。
燃料噴射装置及び燃料噴射装置を係止する係止構造は、比較的サイズが小さいため、振動を抑制するために必要な重量を有するウエイト部材を組み込むと、燃料噴射装置及び係止構造が大型化する虞がある。また、構造が複雑になり、製造コストが増大する虞がある。
本発明は、以上の背景を鑑みてなされたものであって、燃料噴射装置の取付構造において、簡単な構成で燃料噴射装置による振動を抑制することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、燃料噴射装置の取付構造であって、複数の燃料噴射装置(25)と、シリンダヘッド(2)に形成され、前記燃料噴射装置のそれぞれの一端部を受容する複数の挿入孔(23)と、互いに隣り合う2つの前記燃料噴射装置の前記挿入孔から突出した部分を係止するノズルアーム(41)と、前記ノズルアームを貫通し、前記シリンダヘッドに形成された雌ねじ孔(42)に螺合して前記ノズルアームを前記シリンダヘッドに締結するボルト(43)と、前記ボルトの軸部(43B)が挿通される第1ボルト挿通孔(58)を有し、前記ボルトの頭部(43A)と前記ノズルアームとの間に挟持されるウエイト部材(44)とを有することを特徴とする。
この構成によれば、ノズルアーム、ボルト及びウエイト部材を含む取付構造は、2つの燃料噴射装置を係止することができるため、部品点数が少なく小型化に適している。また、ウエイト部材はノズルアームをシリンダヘッドに締結するボルトによって、ノズルアームに取り付けられるため、構成が簡単であり、組み付けが容易である。ウエイト部材は、燃料噴射装置を含む振動系の重量を増大させ、振動系の固有振動数を下げ、共振を抑制して振動音を抑制する。
上記の発明において、前記ノズルアームは、凹面に形成されたウエイト受座(44)と、前記ウエイト受座に形成され、前記ボルトの前記軸部が通過する第2ボルト挿通孔(53)とを有し、前記ウエイト部材は、前記第1ボルト挿通孔の前記ノズルアーム側の開口端部の周囲に、前記ウエイト受座に当接可能な凸部(59)を有するとよい。
この構成によれば、ウエイト受座及び凸部の当接によって、ウエイト部材とノズルアームとががた付きなく密着するため、ノズルアームに対するウエイト部材のがた付きによる振動が抑制される。
上記の発明において、前記ウエイト部材は、前記第1ボルト挿通孔の軸線方向における中央部よりも前記ノズルアーム側に重心が偏倚しているとよい。
この構成によれば、燃料噴射装置を含む振動系の重心がシリンダヘッダ側に近付き、振動の振幅が小さくなる。
上記の発明において、前記ノズルアームは、前記燃料噴射装置の外面に形成された係止部(34)に引っ掛かり、前記燃料噴射装置の軸線方向への移動を規制する二股のフォーク部(56)を2つ有するとよい。
この構成によれば、ノズルアームによる燃料噴射装置の係止構造が簡単な構成になる。
上記の発明において、前記燃料噴射装置の軸線方向において、前記ボルトの前記頭部は、前記燃料噴射装置の前記シリンダヘッドからの突出端部よりも前記シリンダヘッド側に配置されているとよい。
この構成によれば、燃料噴射装置を含む振動系の重心がシリンダヘッダ側に近付き、振動の振幅が小さくなる。
上記の発明において、前記ノズルアームは、金属板をプレス成形したものであってもよい。
この構成によれば、ノズルアームの構成が簡素になると共に、部品点数が少なくなる。
上記の発明において、燃料を前記燃料噴射装置に供給するべく、前記シリンダヘッドに支持され、シリンダ列方向と平行に延在する主管(72)と、前記主管と複数の前記燃料噴射装置とを連結する複数の枝管(73)とを有し、前記枝管と前記主管との接合部(77)の全ては、シリンダ列方向において最も両側に位置する前記燃料噴射装置(25A、25D)よりも中央側に配置されているとよい。
この構成によれば、主管に配置される枝管との接合部を長手方向における中央部に集約することによって、主管の長さを短くすることが可能になる。これにより、主管の剛性を高くすることができるため、燃料噴射装置から枝管を伝って伝達される振動に起因する主管の振動を抑制することができる。その結果、ウエイト部材の重量を小さくすることが可能になる。
以上の構成によれば、燃料噴射装置の取付構造において、簡単な構成で燃料噴射装置による振動を抑制することができる。
以下、図面を参照して、本発明を4気筒直列のディーゼルエンジンに適用した例を示す。以下の説明では、エンジン1が搭載される車両を基準として前後、左右及び上下を定める。エンジン1は、シリンダ列方向が左右に延びるように車両に対して横置きに搭載されている。各シリンダの軸線方向は、互いに平行となり、概ね上下に延在している。
図1は、実施形態に係る燃料噴射装置の取付構造を適用したシリンダヘッドの上部を示す斜視図であり、図2は図1のII−II断面図であり、図3は図2のIII−III断面図である。図1〜図3に示すように、シリンダヘッド2の上部には、中間ヘッドカバー4と、上部前側ヘッドカバー5と、上部後側ヘッドカバー6とが設けられている。シリンダヘッド2の上部は、縁部に沿って延設され、略四角形の枠形をなす外側壁部11と、前後方向における中間部に設けられ、左右方向(シリンダ列方向)に延びて外側壁部11による枠形を2つの領域に区画する中央側壁部12とを有している。外側壁部11及び中央側壁部12の上端面13は、上方を向く平滑な締結面となっている。
図2に示すように、中間ヘッドカバー4は、外側壁部11及び中央側壁部12の上端面13に面接触する下端面を有し、シリンダヘッド2の上部を覆うように設けられる。中間ヘッドカバー4は、中央側壁部12よりも前方の部分に前部開口15を有し、中央側壁部12よりも後方の部分に後部開口16を有する。前部開口15及び後部開口16は、それぞれ上下に貫通し、左右方向に延在して略長方形に形成されている。前部開口15の周囲は上方へと延出して前側壁部17を形成し、後部開口16の周囲は上方へと延出して後側壁部18を形成している。前側壁部17及び後側壁部18の上端面は、それぞれ平滑な締結面となっている。中間ヘッドカバー4の前側壁部17及び後側壁部18の間には、中央側壁部12の上端面13に沿って左右方向に延びた板状の底部19が形成されている。
中間ヘッドカバー4の前側壁部17の上端面には、前部開口15を塞ぐように上部前側ヘッドカバー5が締結される。上部前側ヘッドカバー5は、箱状をなし、内部にブリーザチャンバを有する。上部前側ヘッドカバー5は、複数の部材を組み合わせることによって形成されていてもよい。中間ヘッドカバー4の後側壁部18の上端面13には、後部開口16を塞ぐように上部後側ヘッドカバー6が締結される。
中間ヘッドカバー4、上部前側ヘッドカバー5、及び上部後側ヘッドカバー6は、協働してシリンダヘッド2の上部を覆い、シリンダヘッド2との間に動弁室21を画成する。動弁室21には、図示しない動弁機構が配置される。本実施形態に係る動弁機構は、前後2つのカムシャフト(不図示)を有する。
シリンダヘッド2の下端面には、シリンダブロックに形成されたシリンダに対応して4つの燃焼室(不図示)が形成されている。各燃焼室は、略半球状に凹設された凹部であり、吸気ポート(不図示)、排気ポート(不図示)、及びインジェクタ孔23(挿入孔)の一端が開口している。吸気ポート及び排気ポートは各燃焼室に対して2つずつ設けられ、吸気ポートの他端はシリンダヘッド2の後側の側面に開口し、排気ポートの他端はシリンダヘッド2の前側の側面に開口している。
図3に示すように、インジェクタ孔23は、燃料噴射装置25が挿入される孔であって、燃焼室から上方に直線状に延び、他端が中央側壁部12の上端面13に開口している。4つのインジェクタ孔23の上端面13への開口端部23Aは、左右方向に沿って互いに等間隔に配置されている。中間ヘッドカバー4の底部19のインジェクタ孔23に対応する部分には、インジェクタ孔23と同軸に厚み方向(上下)に貫通する貫通孔26が形成されている。インジェクタ孔23の上端面13への開口端部23Aは、他の部分に対して拡径されており、貫通孔26も対応して同径となっている。貫通孔26及びインジェクタ孔23の開口端部23Aには、両者を貫通する円筒状のカラー27が挿入されている。インジェクタ孔23の燃焼室側の部分は、中央側壁部12側の部分に対して段部28を介して縮径された縮径部29となっている。
燃料噴射装置25は、公知のものであって、内部に、いずれも図示しない燃料通路と、燃料通路を開閉する弁と、弁を駆動するピエゾアクチュエータとを有する。燃料噴射装置25の外形は、柱状をなし、先端側がインジェクタ孔23に挿入可能な直径に形成されている。燃料噴射装置25の先端部は、他の部分に対して縮径されており、インジェクタ孔23の縮径部29を通過して燃焼室に到達するように配置される。燃料噴射装置25は、外周部がインジェクタ孔23に形成された段部28に軸方向から突き当たることによって挿入深さが規制されている。これにより、燃料噴射装置25は、基端部がインジェクタ孔23から突出した形でシリンダヘッド2に配置される。
図1に示すように、燃料噴射装置25の基端部には、基端側から順に、ハーネス31(電気配線)が接続されるハーネスカプラ32と、燃料の供給を受ける燃料供給口33とが形成されている。燃料噴射装置25のインジェクタ孔23から突出した部分であって、燃料供給口33より先端側の部分の外面には、周方向に延在する係止溝(係止部)34が2つ凹設されている。2つの係止溝34は、燃料噴射装置25の軸線を対称軸として対称位置に配置されている。
各インジェクタ孔23に挿入される4つの燃料噴射装置25を左側から1番25A、2番25B、3番25C、4番25Dと番号を付けると、燃料噴射装置25の1番25Aと2番25Bは1つの係止構造36Aによって共に係止され、3番25Cと4番25Dは他の1つの係止構造36Bによって共に係止される。燃料噴射装置25の1番25Aと2番25Bを係止する係止構造36Aは、左右方向において1番25Aと2番25Bとの間に配置され、燃料噴射装置25の3番25Cと4番25Dを係止する係止構造36Bは、左右方向において3番25Cと4番25Dとの間に配置される。燃料噴射装置25の1番25Aと2番25Bを係止する係止構造36Aは、3番25Cと4番25Dを係止する係止構造36Bと同一の構成である。以下、燃料噴射装置25の1番25Aと2番25Bを係止する係止構造36Aについて説明する。
係止構造36Aは、互いに隣り合う2つの燃料噴射装置25のインジェクタ孔23から突出した部分を係止するノズルアーム41と、ノズルアーム41を貫通し、シリンダヘッド2に形成された雌ねじ孔42に螺合してノズルアーム41をシリンダヘッド2に締結するボルト43と、ボルト43に挿通され、ボルト43の頭部43Aとノズルアーム41との間に挟持されるウエイト部材44(錘)とを有している。
図4は、ノズルアーム41の斜視図である。図2〜図4に示すように、ノズルアーム41は、例えば鋼板である金属板をプレス成形することによって形成したものであり、左右に延びる前後一対の側壁部51と、前後一対の側壁部51の上縁の左右方向における中央部同士を連結する上壁部52とを有している。各側壁部51は、主面がそれぞれ前後を向くように平行に設けられ、上縁の左右方向における中央部が上方へと略弧状に張り出している。上壁部52は、各側壁部51の上縁に沿って設けられ、前後方向から見た断面形状が上方に凸となる屈曲形状を呈している。上壁部52の左右方向及び前後方向における中央部には、上壁部52を厚み方向(上下)に貫通するアーム側挿通孔53が形成されている。上壁部52のアーム側挿通孔53の周囲には、アーム側挿通孔53を中心として下方へとすり鉢状(円錐面状)に凹んだウエイト受座54が形成されている。
ノズルアーム41の左端部には、前後一対の側壁部51の左端部によって二股に分岐したフォーク部56が形成されている。同様に、ノズルアーム41の右端部には、前後一対の側壁部51の右端部によって二股に分岐したフォーク部56が形成されている。
図1〜図3に示すように、ウエイト部材44は、所定の重量を有する中実の金属部材であり、略円柱状に形成されている。ウエイト部材44は、その軸線に沿って貫通するウエイト側挿通孔58を有している。ウエイト部材44の軸線方向における一端部は、軸線を中心とした円錐状に突出した凸部59が形成されている。ウエイト部材44の軸線方向における他端部は、軸線に対して直交する平面状の端面61を有している。ウエイト部材44は、一端側に大径部63を有し、他端側に大径部63よりも直径が小さい小径部64を有し、大径部63と小径部64との間に大径部63よりも直径が大きい中間部65を有している。ウエイト部材44は、その重心が軸線方向における中央よりも一端側(凸部59が形成された側)に偏倚するように、大径部63、小径部64及び中間部65の幅(範囲)及び位置が設定されている。
図3に示すように、シリンダヘッド2の中央側壁部12の上端面13における、燃料噴射装置25の1番25A及び2番25Bを受容する2つのインジェクタ孔23の左右方向における中間部には、ボルト43の雄ねじが形成された軸部43Bが螺合する雌ねじ孔42が形成されている。雌ねじ孔42の開口端部42Aは、ねじが形成された部分に対して拡径されている。中間ヘッドカバー4の底部19において雌ねじ孔42に対応する部分には、雌ねじ孔42の開口端部42Aと同径の貫通孔66が形成されている。雌ねじ孔42の開口端部42A及び貫通孔66には、両者を貫通する円筒状のカラー67が挿入されている。
図3に示すように、左端部のフォーク部56を構成する前後一対の側壁部51の左端部が、側方から1番の燃料噴射装置25Aの2つの係止溝34に突入し、ノズルアーム41は燃料噴射装置25をその軸線方向に移動不能に係止する。同様に、右端部のフォーク部56を構成する前後一対の側壁部51の右端部が、側方から2番の燃料噴射装置25Bの2つの係止溝34に突入し、ノズルアーム41は燃料噴射装置25をその軸線方向に移動不能に係止する。ノズルアーム41の上方には、ウエイト受座54に凸部59が対向するにようにウエイト部材44が配置され、ボルト43はウエイト部材44のウエイト側挿通孔58及びノズルアーム41のアーム側挿通孔53を順に通過して雌ねじ孔42に螺合する。ボルト43が雌ねじ孔42に対して螺進することによって、ウエイト部材44の凸部59はノズルアーム41のウエイト受座54に突入して密着し、ノズルアーム41は左右のフォーク部56を介して1番及び2番の燃料噴射装置25をシリンダヘッド2側に押圧する。
ウエイト部材44の凸部59はノズルアーム41のウエイト受座54よりも若干大きいことが好ましく、ボルト43の螺進に応じて、凸部59がウエイト受座54を押し広げながらウエイト受座54内に突入することが好ましい。このようにすると、凸部59とウエイト受座54との密着性が高まる。
図3に示すように、ボルト43によって、ウエイト部材44及びノズルアーム41がシリンダヘッド2に組み付けられた状態において、ボルト43の頭部43Aは、燃料噴射装置25A、25Bのシリンダヘッド2からの突出端部よりもシリンダヘッド2側に配置されている。
図1に示すように、上部前側ヘッドカバー5の後方であって、燃料噴射装置25よりも前側の部分には、左右方向に延びるハーネスケース71が設けられている。ハーネスケース71内には、各燃料噴射装置25のハーネスカプラ32に接続されるハーネス31が収容されている。上部後側ヘッドカバー6の上方であって、燃料噴射装置25よりも後側の部分には、左右方向に延びる燃料供給管72(主管)が設けられている。燃料供給管72は、配管を介して燃料ポンプ(不図示)に接続されている。燃料供給管72には、各燃料噴射装置25に延びる枝管73が設けられている。枝管73と燃料供給管72との接合、及び枝管73と燃料噴射装置25の燃料供給口33との接合は、ロックナット74、75によって行われている。
図1に示すように、燃料供給管72と4つの枝管73との接合部77A〜77Dは、左右方向において、燃料噴射装置25の1番25Aと4番25Dとの間の範囲に配置されている。上部後側ヘッドカバー6の上部であって、燃料供給管72の後方には、遮音壁78が上方へと立設されている。
以上のように構成した係止構造36は、1つで2つの燃料噴射装置25を係止する構成であるため、エンジン1の構造を簡素にすることができる。また、係止構造36は、燃料噴射装置25の係止溝34に引っ掛かるノズルアーム41をボルト43によって締結する構成であるため、構成が簡素であり、取り付けが容易である。また、ウエイト部材44も、ウエイト側挿通孔58にボルト43を挿通させるだけで、ノズルアーム41に組み付けることができ、構成が簡素であり、組み付けが容易である。また、燃料噴射装置25の形状や重量に応じて、ウエイト部材44を変更して重量を適宜変更することができるため、汎用性が高い。
また、ウエイト部材44は、凸部59がノズルアーム41のウエイト受座54に当接する構造であるため、ウエイト部材44とノズルアーム41との密着性が高まり、ウエイト部材44のノズルアーム41に対するがた付きが抑制される。
ウエイト部材44は、燃料噴射装置25、ノズルアーム41、及びボルト43を含む振動系の重量を増大させ、振動系の固有振動数を下げ、共振を抑制して振動音を抑制する。
本実施形態に係る係止構造36Aは、ボルト43によって、ウエイト部材44及びノズルアーム41がシリンダヘッド2に組み付けられた状態において、ボルト43の頭部43Aが燃料噴射装置25A、25Bのシリンダヘッド2からの突出端部よりもシリンダヘッド2側に配置されているため、安定性が良く、振動し難くなっている。また、ウエイト部材44の重心が、ウエイト部材44の軸線方向において中心よりもシリンダヘッド2側に偏倚して配置されているため、係止構造36Aの重心がより一層シリンダヘッダ側に近付いている。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上述した実施形態では、本発明をディーゼルエンジンに適用した例について説明したが、本発明はガソリンエンジンに適用してもよい。
ウエイト部材44の形状は、上述した実施形態に限定されることなく、様々な形状を採用することができる。図5は、一部変形実施形態に係るボルト43及びウエイト部材90を示す断面図である。図5に示すように、一部変形実施形態に係るウエイト部材90は中間部65を省略している。
ノズルアーム41は、1枚の金属板をプレス成形したものに限らず、プレス成形した部品を溶接によって互いに接合したものであってもよく、鋳造によって成形したものであってもよい。図6は一部変形実施形態に係るノズルアーム100を示す断面図である。図6に示すように、ノズルアーム100は、上壁部52の左右方向における各端縁の下方において前後の側壁部51を連結する左右一対の連結壁101を有している。連結壁101は、ノズルアーム100の剛性を高める。ノズルアーム100は、前後の側壁部51の上部と上壁部52とが1つの連続した部材103から形成され、前後の側壁部51の下部がそれぞれ部材104から形成されている。部材103、部材104、及び連結壁101は、溶接によって互いに接合されている。
1…エンジン、2…シリンダヘッド、23…インジェクタ孔(挿入孔)、25…燃料噴射装置、34…係止溝、36…係止構造、41…ノズルアーム、42…雌ねじ孔、43…ボルト、43A…頭部、43B…軸部、44…ウエイト部材、53…アーム側挿通孔(第2ボルト挿通孔)、54…ウエイト受座、56…フォーク部、58…ウエイト側挿通孔(第1ボルト挿通孔)、59…凸部、72…燃料供給管(主管)、73…枝管、77…接合部
Claims (7)
- 燃料噴射装置の取付構造であって、
複数の燃料噴射装置と、
シリンダヘッドに形成され、前記燃料噴射装置のそれぞれの一端部を受容する複数の挿入孔と、
互いに隣り合う2つの前記燃料噴射装置の前記挿入孔から突出した部分を係止するノズルアームと、
前記ノズルアームを貫通し、前記シリンダヘッドに形成された雌ねじ孔に螺合して前記ノズルアームを前記シリンダヘッドに締結するボルトと、
前記ボルトの軸部が挿通される第1ボルト挿通孔を有し、前記ボルトの頭部と前記ノズルアームとの間に挟持されるウエイト部材と
を有することを特徴とする燃料噴射装置の取付構造。 - 前記ノズルアームは、凹面に形成されたウエイト受座と、前記ウエイト受座に形成され、前記ボルトの前記軸部が通過する第2ボルト挿通孔とを有し、
前記ウエイト部材は、前記第1ボルト挿通孔の前記ノズルアーム側の開口端部の周囲に、前記ウエイト受座に当接可能な凸部を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置の取付構造。 - 前記ウエイト部材は、前記第1ボルト挿通孔の軸線方向における中央部よりも前記ノズルアーム側に重心が偏倚していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料噴射装置の取付構造。
- 前記ノズルアームは、前記燃料噴射装置の外面に形成された係止部に引っ掛かり、前記燃料噴射装置の軸線方向への移動を規制する二股のフォーク部を2つ有することを特徴とする請求項1〜請求項3の少なくとも1つの項に記載の燃料噴射装置の取付構造。
- 前記燃料噴射装置の軸線方向において、前記ボルトの前記頭部は、前記燃料噴射装置の前記シリンダヘッドからの突出端部よりも前記シリンダヘッド側に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の少なくとも1つの項に記載の燃料噴射装置の取付構造。
- 前記ノズルアームは、金属板をプレス成形したものであることを特徴とする請求項1〜請求項5の少なくとも1つの項に記載の燃料噴射装置の取付構造。
- 燃料を前記燃料噴射装置に供給するべく、前記シリンダヘッドに支持され、シリンダ列方向と平行に延在する主管と、前記主管と複数の前記燃料噴射装置とを連結する複数の枝管とを有し、
前記枝管と前記主管との接合部の全ては、シリンダ列方向において最も両側に位置する前記燃料噴射装置よりも中央側に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の少なくとも1つの項に記載の燃料噴射装置の取付構造。
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