JP2014118365A - アドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】
経口投与組成物あるいは化粧料として好適な、皮膚において即効に作用する、優れたアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤を提供することを課題とする。
【解決手段】
スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の抽出物に、優れたアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解作用を有することを見いだした。さらにこの抽出物を含有する食品や化粧料を使用することにより、アドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解作用に起因する、優れた皮膚老化現象の改善が見出された。
【選択図】なし
経口投与組成物あるいは化粧料として好適な、皮膚において即効に作用する、優れたアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤を提供することを課題とする。
【解決手段】
スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の抽出物に、優れたアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解作用を有することを見いだした。さらにこの抽出物を含有する食品や化粧料を使用することにより、アドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解作用に起因する、優れた皮膚老化現象の改善が見出された。
【選択図】なし
Description
本発明は、スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の抽出物からなるアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤、該アドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤を含有してなる経口投与組成物及び化粧料に関する。
老化は人間が長生きすれば必ず出会う現象であり、その初期的な兆候は30代或いは40代に既に始まっていると言われる。老化により皮膚は弾性を喪失し、色白であった肌は黒ずんでその見目は決して好ましいものとは言えない。人は誰しも美しくありたいと思うのが心情であり、この様な老化に抗う手段の開発が望まれていると言える。
皮膚の老化について近年注目を集めているメカニズムに、メイラード反応とそれに引き続いて起こるアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ(以下、AGEsと略す場合がある。)の生成、蓄積があげられる。AGEsはメイラード反応の結果生成される生成物であるが、メイラード反応は、生体由来のアミノ基とカルボニル基が非触媒的縮合反応によりシッフの塩基を生成し、このアゾメチン結合がアマドリ転移をする前期反応と、このアマドリ転移生成物が脱水、縮合、環化、架橋形成などの複合反応を経て、褐色、蛍光、不溶化して後期生成物に至る後期段階とに分かれ、AGEsはこの最終生成物である。この様な反応は、皮膚のタンパク質を酸化的に変性させるため、本来の皮膚タンパクの機能を奪うことになり、これが老化の諸状態へ反映されるとする機序である。この様なAGEsの生成反応は不可逆反応であり、AGEsが一度生成すると、後は蓄積するのみであると言われている。このAGEsは通常は分解しがたいものであるが、AGEs中に存するα−ジケトン構造のケトン間のC−C結合を切断することにより、分解できることが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。AGEsの分解に関しては、オリーブ抽出物、ユキノシタ抽出物、ポテンチラ抽出物、ルイボス抽出物、シモツケソウ抽出物、ヨモギ抽出物、レンゲソウ抽出物等の植物抽出物が知られているが(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8を参照)、より強力なAGEs分解作用を有し、皮膚の老化を改善する植物抽出物の開発が望まれていた。
本発明は、この様な状況下為されたものであり、AGEs分解作用を有するスイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の抽出物を含有する経口投与組成物又は化粧料を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、AGEs分解作用を担う植物抽出物を求めて、鋭意努力を重ねた結果、スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の抽出物が、AGEs分解作用を有することを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
<1>スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の抽出物を含有することを特徴とする、アドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤。
<2><1>に記載のアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤を含有することを特徴とする、経口投与組成物。
<3>食品であることを特徴とする、<2>に記載の経口投与組成物。
<4><1>に記載のアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤を含有することを特徴とする、化粧料。
<1>スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の抽出物を含有することを特徴とする、アドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤。
<2><1>に記載のアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤を含有することを特徴とする、経口投与組成物。
<3>食品であることを特徴とする、<2>に記載の経口投与組成物。
<4><1>に記載のアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤を含有することを特徴とする、化粧料。
本発明によれば、優れたAGEs分解剤、該AGEs分解剤を含有してなる経口投与組成物及び化粧料を提供することができる。
本発明のAGEs分解剤は、スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。使用する部位としては、葉及び茎が特に好ましい。抽出に際して、葉及び茎乃至はその乾燥物は予め、粉砕或いは細切して抽出効率を向上させるように加工することが好ましい。抽出は、植物体乃至はその乾燥物1質量部に対して、溶媒を1〜30質量部加えて室温で24時間以上浸漬するか、1〜5時間以上還流することが好ましい。前記抽出溶媒としては、極性溶媒が好ましく、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類から選択される1種乃至は2種以上が好適に例示でき、30〜100質量%、より好ましくは70〜100質量%メタノール含有水溶液、100質量%メタノールが特に好適に例示できる。浸漬後は不溶物を濾過により除去した後、溶媒を減圧濃縮等により除去することができるが、凍結乾燥による除去が特に好ましい。溶媒を除去した粉末組成物は、このまま粉末の状態で使用しても良いが、しかる後に、水と酢酸エチル、水とブタノール等の液液抽出や、シリカゲルやイオン交換樹脂を充填したカラムクロマトグラフィー等で分画精製しても良い。この様な抽出方法により得られた抽出物で、AGEs分解作用を有することが期待される。
かかる成分は、生体内においてAGEs分解作用を有する。
本発明のAGEs分解剤は、生体内においてAGEs分解作用を高める目的で、医薬品、化粧料、食品、飲料などに適応することが好ましく、日常的に摂取出来ることから食品、化粧品などに適応することがさらに好ましい。
食品としては、例えば、菓子やパン、麺などの一般食品、ドリンク製剤、カプセル剤や錠剤の形態をとる、健康増進の目的を有する食品群(例えば、特定保健用食品等)、顆粒剤、粉末剤、カプセル剤や、錠剤の形態をとる、経口投与医薬品等が例示できるが、食品として用いることが特に好ましい。それぞれの製剤においては、許容される任意成分を含有することができる。この様な任意成分としては、食品であれば、塩、砂糖、グルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウム、酢等の調味成分、着色成分、フレーバー等の矯臭成分、増粘剤、乳化・分散剤、保存料、安定剤、各種ビタミン類等が好適に例示でき、健康増進の目的を有する食品群や医薬品であれば、結晶セルロース、乳糖等の賦形剤、アラビヤガムやヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤、クロスカルメロースナトリウム、デンプン等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、矯味、矯臭剤、着色剤、各種ビタミン類等が好ましく例示できる。これらを常法に従って処理することにより、本発明の経口投与組成物を製造することができる。この時、かかる抽出物は、固形分として、総量で、組成物全量に対して、0.05質量%〜60質量%、より好ましくは0.5質量%〜50質量%含有されることが好ましい。斯くして得られた、本発明の経口投与組成物は、それを服用することにより、AGEs分解作用に優れる。この様な作用を発揮させるためには、前記植物の抽出物を総量で、1日あたり10〜1000mgを1回乃至は数回に分けて飲用することが好ましい。
化粧料としては、特段の限定はなく、例えば、エッセンス、乳液、クリ−ム等の基礎化粧料、アンダーメークアップ、ファンデーション、チークカラー、マスカラ、アイライナーなどのメークアップ化粧料、ヘアクリームなどの毛髪化粧料などが好適に例示できる。
本発明のAGEs分解剤を化粧料に含有せしめる場合、化粧料で通常使用されている任意成分を本発明の効果を損なわない範囲において、含有することができる。
このような任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン、カロニン酸、キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類などが好ましく例示できる。この時、かかる抽出物は、固形分として、総量で、化粧料全量に対して、0.05質量%〜10質量%、より好ましくは0.5質量%〜5質量%含有されることが好ましい。斯くして得られた、本発明の化粧料は、それを皮膚に適用することにより、AGEs分解作用に優れる。
<製造例>
スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の葉及び茎の乾燥物を200g秤取り、粉砕した後、2lのメタノ−ルを加え、2時間還流し、不溶物を濾過で取り除いた後、ろ液を濃縮、凍結乾燥し、8gの抽出物を得た。
スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の葉及び茎の乾燥物を200g秤取り、粉砕した後、2lのメタノ−ルを加え、2時間還流し、不溶物を濾過で取り除いた後、ろ液を濃縮、凍結乾燥し、8gの抽出物を得た。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>AGEs分解作用評価試験
以下の試験材料を用い、AGEs分解作用評価を実施した。
AGE-BSA:グルコ−スとBSAを37℃で30時間以上インキュベートし、PD-10 columns(GE Healthcare:17−0851−01)にて余分なglucoseを除いたもの、1次抗体:Rabbit anti-AGEs Monoclonal Antibody(Trans Genic:KH001)(1/2500希釈)、2次抗体:Goat anti-rabbit IgG horseradish peroxidase conjugate (BioRAD :170−6515)(1/10000希釈)、Avidin-biotin-HRP:High Sensitivity Streptavidin-HRP(Wako:515−58231)(1/100希釈)、基質:TMB solution(Wako:208−17371)
(手順)
AGE-BSAと試料を100μlずつ混合し(それぞれ、終濃度100μg/ml、0.01%)、37℃にて19時間静置する。96穴マイクロプレ−トに混合物を100μl加え、37℃にて1時間静置した後、0.05%Tween20/PBS(−)にて3回洗浄する。ブロッキングバッファー(1%BSA /PBS(−))を100μl加え、室温で1時間静置した後、0.05%Tween20/PBS(−)にて3回洗浄する。1次抗体を100μl加え、室温にて1時間静置した後、0.05%Tween20/PBS(−)にて3回洗浄する。2次抗体を100μl加え、室温にて1時間静置した後、0.05%Tween20/PBS(−)にて3回洗浄する。Avidin-biotin-HRP を100μl加え、室温にて1時間静置した後、0.05%Tween20/PBS(−)にて3回洗浄する。TMBを100μl加え、室温にて15分間反応させた後、1N 塩酸を100μl加え反応を止め、450nmの吸光度を測定する。AGEs及び試料いずれも無しの場合の吸光度を分解率100%とし、AGEsのみ加えた場合の吸光度を分解率0%とし、AGEs及び試料有りの分解率を算出した。
以下の試験材料を用い、AGEs分解作用評価を実施した。
AGE-BSA:グルコ−スとBSAを37℃で30時間以上インキュベートし、PD-10 columns(GE Healthcare:17−0851−01)にて余分なglucoseを除いたもの、1次抗体:Rabbit anti-AGEs Monoclonal Antibody(Trans Genic:KH001)(1/2500希釈)、2次抗体:Goat anti-rabbit IgG horseradish peroxidase conjugate (BioRAD :170−6515)(1/10000希釈)、Avidin-biotin-HRP:High Sensitivity Streptavidin-HRP(Wako:515−58231)(1/100希釈)、基質:TMB solution(Wako:208−17371)
(手順)
AGE-BSAと試料を100μlずつ混合し(それぞれ、終濃度100μg/ml、0.01%)、37℃にて19時間静置する。96穴マイクロプレ−トに混合物を100μl加え、37℃にて1時間静置した後、0.05%Tween20/PBS(−)にて3回洗浄する。ブロッキングバッファー(1%BSA /PBS(−))を100μl加え、室温で1時間静置した後、0.05%Tween20/PBS(−)にて3回洗浄する。1次抗体を100μl加え、室温にて1時間静置した後、0.05%Tween20/PBS(−)にて3回洗浄する。2次抗体を100μl加え、室温にて1時間静置した後、0.05%Tween20/PBS(−)にて3回洗浄する。Avidin-biotin-HRP を100μl加え、室温にて1時間静置した後、0.05%Tween20/PBS(−)にて3回洗浄する。TMBを100μl加え、室温にて15分間反応させた後、1N 塩酸を100μl加え反応を止め、450nmの吸光度を測定する。AGEs及び試料いずれも無しの場合の吸光度を分解率100%とし、AGEsのみ加えた場合の吸光度を分解率0%とし、AGEs及び試料有りの分解率を算出した。
この評価において、AGEsの分解率が15%以上であった場合には本発明の化粧料への配合に適当な抽出物或いは分画精製物であると判断する。配合に当たっては、分解率が15%になるように調製して用いれば、安定した力価の成分を含有することができる。又、有効濃度の設定については、かかる検討で有効と認められた濃度を含有する様に設定することが好ましい。
AGEs分解能の測定を行った結果、前記スイカズラの抽出物のAGEs分解率は30.4%(終濃度0.01%)であり、食品及び化粧料に配合するのに適切な効果を有することがわかった。
<実施例2>食品
以下の表1に示す処方に従って、本発明の食品を作製した。即ち、処方成分を10重量部の水と共に転動相造粒(不二パウダル株式会社製「ニュ−マルメライザ−」)し、打錠して錠剤状の食品1gを得た。又表1に示す処方成分中、スイカズラの抽出物を結晶セルロースに置換した比較例1も同時に作製した。
以下の表1に示す処方に従って、本発明の食品を作製した。即ち、処方成分を10重量部の水と共に転動相造粒(不二パウダル株式会社製「ニュ−マルメライザ−」)し、打錠して錠剤状の食品1gを得た。又表1に示す処方成分中、スイカズラの抽出物を結晶セルロースに置換した比較例1も同時に作製した。
<実施例3>本発明の食品を用いた皮膚老化改善作用評価試験
実施例2及び比較例1の食品を用い、表皮弾力性に対する効果を調べた。皮膚老化現象(シワ、しみ、くすみ、たるみ、肌の肌理、皮膚弾力性等)に悩みを有する無作為に集めた20人のパネラ−を、年齢構成にばらつきが出ない様に一群10名に分けた。1群は本発明の実施例2の食品を、残りの1群には比較例1を、1日1回1錠、1ケ月服用してもらい、食品に対する満足度をスコア5(非常に満足)、スコア4(満足)、スコア3(可もなく不可もなく)、スコア2(不満)、スコア1(大いに不満)で評価してもらった。結果を表2に示す。
実施例2及び比較例1の食品を用い、表皮弾力性に対する効果を調べた。皮膚老化現象(シワ、しみ、くすみ、たるみ、肌の肌理、皮膚弾力性等)に悩みを有する無作為に集めた20人のパネラ−を、年齢構成にばらつきが出ない様に一群10名に分けた。1群は本発明の実施例2の食品を、残りの1群には比較例1を、1日1回1錠、1ケ月服用してもらい、食品に対する満足度をスコア5(非常に満足)、スコア4(満足)、スコア3(可もなく不可もなく)、スコア2(不満)、スコア1(大いに不満)で評価してもらった。結果を表2に示す。
表2に示したアンケ−ト結果より、本発明のスイカズラの抽出物よりなるAGEs分解剤を含有する食品の使用は、皮膚老化現象(シワ、しみ、くすみ、たるみ、肌の肌理、皮膚粘弾力性等)に対する優れた改善作用を有することが分かった。このことは、本発明のスイカズラの葉及び茎の抽出物よりなるAGEs分解剤が、皮膚に蓄積したAGEsを分解する、又は、AGEsの産生を抑制することにより、皮膚老化現象が改善したものと考えられる。
<実施例4>化粧料
以下の表3に示す処方に従って、本発明の化粧料である化粧水を作製した。本発明の化粧料を使用することにより、本発明の食品の使用と同様にAGEs分解作用に起因する、優れた皮膚老化現象の改善が認められた。
以下の表3に示す処方に従って、本発明の化粧料である化粧水を作製した。本発明の化粧料を使用することにより、本発明の食品の使用と同様にAGEs分解作用に起因する、優れた皮膚老化現象の改善が認められた。
本発明のAGEs分解剤は、機能性食品等の食品や化粧料に応用できる。
Claims (4)
- スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica)の抽出物を含有することを特徴とする、アドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤。
- 請求項1に記載のアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤を含有することを特徴とする、経口投与組成物。
- 食品であることを特徴とする、請求項2に記載の経口投与組成物。
- 請求項1に記載のアドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤を含有することを特徴とする、化粧料。
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