JP6902392B2 - カルボニル化抑制剤 - Google Patents

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Description

本発明は、グルコシノレートを有効成分として含んで成る、タンパク質カルボニル化抑制剤に関する。本発明は、機能性食品、皮膚外用剤に広く利用される。
生体は、酸化ストレス(空気中の酸素、紫外線、大気中の有害物質、食物中の刺激物など)に常に曝されている。本来、生体には活性酸素を消去するメカニズムが備わっているが、消去能を上回った活性酸素の生成や消去能の低下によって、生体内で酸化が進行することが知られている。なかでもタンパク質は、生体の構造を決定するだけでなく、酵素等の生体機能をつかさどる重要な分子であることから、生体タンパク質の酸化についての研究が盛んに行われている。また、生体タンパク質の酸化は臓器の機能低下に関与していると考えられており、老化に伴った酸化タンパク質の増加が知られている(非特許文献1参照)。
生体タンパク質の「酸化」は、活性酸素によって生じる様々な反応を包括しており、タンパク質のみならず、糖、脂質、核酸が関与した多様な反応を含んで定義される。これに対して、狭義でのタンパク質の酸化は、糖、脂質、核酸などが関与しない、活性酸素によるタンパク質の直接的な酸化反応を意味する。
また、糖が関与するタンパク質の修飾反応は「糖化」と呼ばれており、糖の酸化が関与したタンパク質の修飾反応を意味する。例えば、グルコースが酸化分解することによって生じる、グリオキサール、メチルグリオキサール、グリコールアルデヒドなどのアルデヒド基やカルボニル基を有する物質は、タンパク質を修飾することが知られている(非特許文献2, 及び非特許文献3参照)。糖が関与するタンパク質の修飾反応は、この経路以外にも多岐に渡っており、最終的に生じる生成物が多く同定されている。なかでもカルボニル化された生成物も同定されている。
一方で、脂質が関与するタンパク質の修飾反応は「脂質過酸化反応に関連するタンパクの修飾反応」等と呼ばれている。脂質が活性酸素に曝されると、アクロレイン、4−ハイドロキシー2−ノネナール、マロンジアルデヒドなどの反応性の高いアルデヒド(カルボニル化合物)が生じる。これらの中間生成物質がタンパク質を修飾する反応は「カルボニル化」とも称される。
生体タンパク質のカルボニル化は、多様な疾患や症状に関与することが報告されている。カルボニル化タンパク質は、生体内の様々な組織において検出されることが知られており、例えば、肝臓や脳などでは一般的に加齢とともに増加することが報告されている (非特許文献4及び非特許文献5参照)。また、加齢現象が促進されて現れる早老症などでは、カルボニル化タンパクが増加することが報告されており(非特許文献6参照)、その因果関係が研究されている。皮膚においても、カルボニル化タンパク質の存在が知られており、露光部の角層や光老化部位の真皮での蓄積が報告されている (非特許文献7及び非特許文献8参照)。具体的には、露光部角層のカルボニル化タンパク質は光学的透過性を低下させるなどの物性変化をもたらすことが報告されており(非特許文献9参照)、また真皮のカルボニル化タンパク質は、光線性弾力線維症の重症度に応じて蓄積することが報告されている(非特許文献10及び非特許文献11参照)。
このように、タンパク質のカルボニル化は、非酵素的、非特異的に生じるため、あらゆる組織における老化の原因となる。皮膚では、シワやたるみ、くすみなどの原因となり、内臓や脳では、機能低下を引き起こし、さらには多様な疾患の原因になりうると考えられている。このような背景から、タンパク質のカルボニル化を抑制する作用を有する種々の医薬的又は美容学的な薬剤の開発が望まれている。
生体タンパク質のカルボニル化は非酵素的、非特異的に生じるため、あらゆる組織における老化の原因となる。皮膚、特に真皮の線維芽細胞のカルボニル化は、シワやたるみ、メラニンに起因するものとは異なった機構に基づくくすみなどの原因となり、内臓や脳では、機能低下を引き起こし、さらには多様な疾患の原因になりうると考えられている。
また、紫外線を浴びた肌の真皮では、カルボニル化が黄色化に大きく影響していることが確認されており、また、年代別に調べると、カルボニル化したタンパク質は 40 代以降になると多くなることが明らかになっている(非特許文献12)。
Tahara S et al., Mech Ageing Dev. 2001;122(4):415-26) Glomb MA et al. J Biol Chem. 1995;270(17):10017-26 Thornalley PJ et al. Biochem J. 1999 Nov 15;344 Pt 1:109-16 Stadtman E.R. et al., EXS. 62:64-72, 1992 Levine RL et al. Free Radic Biol Med. 2002 May 1;32(9):790-6 Stadtman E.R. et al., J biol Chem. 262:5488-5491, 1987 Fujita H. et al., Skin Res Tech. 13:84-90, 2007 Sander, C.S. et al., J Invest Dermatol. 118:618-25, 2002 Iwai I. et al., Int J Cosmet Sci. 30:41-46, 2008 Tanaka, N. et al., Arch Dermatol Res. 293:363-367, 2001; Sander, C.S. et al., J Invest Dermatol. 118:618-25, 2002 2010年8月31日発行 資生堂ニュースリリース「資生堂、肌の「黄ぐすみ」の新メカニズムを解明」インターネットhttps://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/tjkijun_i-3.pdf
このような背景の下、本発明者は、グルコシノレートにカルボニル化抑制作用を有することを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、新規なカルボニル化抑制剤、特に真皮に作用するカルボニル化抑制剤を提供し、これにより、真皮の黄ぐすみを予防することができる剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の技術的特徴は以下のとおりである。
1.グルコシノレートを有効成分とするカルボニル化抑制剤。
2.前記グルコシノレートは、ブロッコリー種子由来のものであることを特徴とする上記1.に記載のカルボニル化抑制剤。
3.前記グルコシノレートは、(1)glucoiberin、(2)glucoraphanin、(3)glucoalyssin、(4)glucohesperin、(5)glucosiberin、(6)glucoerucin、(7)glucoberteroinから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記1.又は上記2.のいずれか1項に記載のカルボニル化抑制剤。
4.前記カルボニル化抑制剤は、真皮に作用するものであることを特徴とする上記1.〜上記3.のいずれか1つに記載のカルボニル化抑制剤。
5.ブロッコリー種子抽出物を有効成分とする線維芽細胞におけるカルボニル化抑制剤。
6.上記1.〜上記6.のいずれか一つに記載されたカルボニル化抑制剤を有効成分とする真皮における黄ぐすみ抑制剤。
ブロッコリー種子からグルコシノレートを単離する方法を示すスキーム図である。 図1における成分1のC13−NMRのチャートを示す図である。 図1における成分2のC13−NMRのチャートを示す図である。 図1における成分3のC13−NMRのチャートを示す図である。 図1における成分4のC13−NMRのチャートを示す図である。 図1における成分5のC13−NMRのチャートを示す図である。 図1における成分6のC13−NMRのチャートを示す図である。 図1における成分7のC13−NMRのチャートを示す図である。 図1における成分8のC13−NMRのチャートを示す図である。 図1における成分9のC13−NMRのチャートを示す図である。
以下に本発明を詳細に説明する。
本願明細書において、タンパク質の「カルボニル化」とは、脂質の過酸化等で生じたアルデヒドなどのカルボニル化合物が、タンパク質を非特異的に、非酵素的に修飾する反応を意味する。脂質が活性酸素に曝されると、過酸化脂質が形成され、さらに分解されることで、アクロレイン、4−ハイドロキシー2−ノネナール、マロンジアルデヒドなどの反応性の高いアルデヒド(カルボニル化合物)が生じる。これらの中間生成物質は極めて反応性が高いため、タンパク質を修飾する。修飾によって生じる様々な物質は、脂質過酸化最終産物(ALEs)と称されている。これに対して糖の酸化が関与するタンパク質の修飾反応は「糖化」と呼ばれており、糖を由来とする反応であることから、カルボニル化反応とは異なる。「糖化」として知られる反応経路としては、例えば、グルコースの非酵素的反応によって生じる、グリオキサール、メチルグリオキサール、グリコールアルデヒドによるタンパク質の修飾等が知られている(Glomb MA et al. J Biol Chem. 1995;270(17):10017-26, Thornalley PJ et al. Biochem J. 1999 344 Pt 1:109-16)。糖が関与するタンパク質の修飾反応は、この経路以外にも多岐に渡っており、最終的に生じる生成物が多く同定されている。これらは、最終糖化産物(AGEs)と称されている。
ALEsにはAGEsと一部共通する物質も見つかっているが、ALEsが「糖」が関連しない反応である点で、AGEsとは異なる。
本発明は、グルコシノレートを有効成分とすることを特徴とする。
スルホン酸アルドキシムとチオグルコースが結合した構造をもつ化合物の総称であり、これらは、主にアブラナ科の植物に含まれている。
また、本発明では、これらのうち特に、(1)glucoiberin、(2)glucoraphanin、(3)glucoalyssin、(4)glucohesperin、(5)glucosiberin、(6)glucoerucin、(7)glucoberteroin等が好ましい。尚、これらは1種のみを使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
また、グルコシノレートのうち、特にmethylthioalkyl glucosinolatesをもちいることが好ましい。より優れたカルボニル化抑制作用を有するからである。methylthioalkyl glucosinolatesとは、methylthioalkyl基を有するグルコシノレートであり、例えば、glucoerucin、glucoberteroin等が挙げられる。尚、これらは1種のみ使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
上記グルコシノレート得る方法は特に限定されないが、ブロッコリーの種子から得ることが望ましい。 ブロッコリー種子は、アブラナ科アブラナ属(Brassica)に属するブロッコリー(Brassica oleracea var. italica)の種子であるが、その産地や栽培方法は特に限定されるものではない。また、上記ブロッコリー種子は発芽したものを使用してもよい。
ブロッコリー種子からグルコシノレートを得る方法は特に限定されないが、ブロッコリーの種子を乾燥後粉砕処理し、必要に応じ、有機溶媒等を用いて脱脂処理を行うことが好ましい。その後、微粉砕、殺菌、篩過して、抽出物(以下、「ブロッコリー種子抽出物」と称する)を得て、このブロッコリー抽出物からがグルコシノレートを単離精製することが望ましい。
ブロッコリー種子抽出物を得るときに使用する抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級エステル(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、それらの一種又は二種以上を用いることができる。
好ましい抽出方法の例としては、濃度0〜100%(v/v)の含水エタノール又は含水メタノールを用い、室温で、又は加温して1〜10時間抽出を行った後、ろ過する法等が挙げられる。
更に、上記ブロッコリー種子抽出物から、グルコシノレートを単離精製する方法は特に限定されないが、必要に応じて、カラムクロマトグラフィーやシリカゲルクロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等の適当な分離精製手段を組み合わせて精製することができる。更に、具体的には図1による方法が最も好ましい。
本発明のグルコシノレートは、これを有効成分として、常法に従い、通常のカルボニル化抑制剤に使用される種々の形態の基剤に配合し、製剤化することによりカルボニル化抑制剤を得ることができるが、更に他の薬効剤と組み合わせることにより、よりこれらの効果を相乗的に高めたカルボニル化抑制剤を得ることができる。
また、本発明の線維芽細胞におけるカルボニル化抑制剤は、ブロッコリー種子抽出物を有効成分とすることを特徴とする。
また、上記ブロッコリー種子抽出物は上述した方法で製造することができる。
本発明のカルボニル化抑制剤は、各種飲食品の素材として使用することができる。飲食品としては、例えば、菓子類(ガム、キャンディー、キャラメル、チョコレート、クッキー、スナック、ゼリー、グミ、錠菓等)、麺類(そば、うどん、ラーメン等)、乳製品(ミルク、アイスクリーム、ヨーグルト等)、調味料(味噌、醤油等)、スープ類、飲料(ジュース、コーヒー、紅茶、茶、炭酸飲料、スポーツ飲料等)をはじめとする一般食品や、健康食品(錠剤、カプセル等)、栄養補助食品(栄養ドリンク等)機能性表示食品、特定保健用食品が挙げられる。これらの飲食品に本発明のカルボニル化抑制剤を適宜配合するとよい。
これら飲食品には、その種類に応じて種々の成分を配合することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤等の食品素材を使用することができる。
具体的な製法としては、カルボニル化抑制剤を粉末セルロースとともにスプレードライまたは凍結乾燥し、これを粉末、顆粒、打錠または溶液にすることで容易に飲食品(インスタント食品等)に含有させることができる。また、前記カルボニル化抑制剤を、例えば、油脂、エタノール、グリセリンあるいはこれらの混合物に溶解して液状にし、飲料に添加するか、固形食品に添加することが可能である。必要に応じてアラビアガム、デキストリン等のバインダーと混合して粉末状あるいは顆粒状にし、飲料に添加するか固形食品に添加することも可能である。
本発明のカルボニル化抑制剤を飲食品に適用する場合の添加量としては、美容が主な目的であるので、飲食品に対して有効成分の含量が合計1〜20wt%以下であるのが好ましい。
本発明のカルボニル化抑制剤は、薬品(医薬品および医薬部外品を含む。)の素材として用いてもよい。薬品製剤用の原料に、本発明のカルボニル化抑制剤を適宜配合して製造することができる。本発明のカルボニル化抑制剤に配合しうる製剤原料としては、例えば、賦形剤(ブドウ糖、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等)、結合剤(蒸留水、生理食塩水、エタノール水、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(アルギン酸ナトリウム、カンテン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖、アラビアゴム末、ゼラチン、エタノール等)、崩壊抑制剤(白糖、ステアリン、カカオ脂、水素添加油等)、吸収促進剤(第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等)、吸着剤(グリセリン、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、硅酸等)、滑沢剤(精製タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレングリコール等)などが挙げられる。
本発明のカルボニル化抑制剤の投与方法は、一般的には、錠剤、丸剤、軟・硬カプセル剤、細粒剤、散剤、顆粒剤、液剤等の形態で経口投与することができるが、非経口投与であってもよい。非経口剤として投与する場合は、溶液の状態、または分散剤、懸濁剤、安定剤などを添加した状態で、局所組織内投与、皮内、皮下、筋肉内および静脈内注射などによることができる。また、坐剤などの形態としてもよい。
投与量は、投与方法、病状、患者の年齢等によって変化し得るが、大人では、通常、1日当たり有効成分として0.5〜5000mg、子供では通常0.5〜3000mg程度投与することができる。
カルボニル化抑制剤の配合比は、剤型によって適宜変更することが可能であるが、通常、経口または粘膜吸収により投与される場合は約0.3〜15.0wt%、非経口投与による場合は、0.01〜10wt%程度にするとよい。なお、投与量は種々の条件で異なるので、前記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また、範囲を超えて投与する必要のある場合もある。
本発明は、皮膚外用剤(化粧品、医薬品および医薬部外品を含む。)として用いることができる。
本発明のカルボニル化抑制剤を配合しうる皮膚外用剤の形態としては、例えば、乳液、石鹸、洗顔料、入浴剤、クリーム、乳液、化粧水、オーデコロン、ひげ剃り用クリーム、ひげ剃り用ローション、化粧油、日焼け止めローション、おしろいパウダー、ファンデーション、香水、パック、爪クリーム、エナメル、エナメル除去液、眉墨、ほお紅、アイクリーム、アイシャドー、マスカラ、アイライナー、口紅、リップクリーム、シャンプー、リンス、染毛料、分散液、洗浄料等が挙げられる。
また、本発明のカルボニル化抑制剤を配合しうる医薬品または医薬部外品の形態としては、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等が挙げられる。
上記形態の皮膚外用剤には、本発明によるカルボニル化抑制剤の他に、そのカルボニル化抑制作用を損なわない範囲で化粧品、医薬部外品などの皮膚外用剤に配合される成分、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール・糖、高分子、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
例を以下に羅列するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
(1)油分の例
エステル系の油相成分:トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12-18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α-オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、キウイ種子油、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、シソ油、茶実油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。
シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。
フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
(2)高級アルコールの例
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2-エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
(3)脂肪酸の例
カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2-エチルヘキサン酸等が挙げ
られる。
(4)紫外線吸収剤の例
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコー
ル、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジパラメ
トキシケイ皮酸モノ2-エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2、4、6-トリアニリノ-p-(カルボ-2-エチルヘキシル-1-オキシ)-1、3、5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル-O-アミノベ
ンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3、3-ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4-(3、4-ジメトキシフェニルメチレン)-2、5-ジオキソ-1-イミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
(5)粉体・顔料の例
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N-アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
(6)界面活性剤の例
アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α-アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N-アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。
天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
(7)多価アルコール、糖の例
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3-メチル-1、3-ブタンジオール、1、3-ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
(8)高分子の例
アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28-1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28-2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、T-ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(カーボポール、)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレン)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー、菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート、BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937、ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713、ISP社製)等のノニオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
(9)生理活性成分の例
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白成分、免疫賦活剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥
剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロ
エエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキ
ス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キナエキス、キューカンバ
-エキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油
、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエ
キス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セ-ジエキス、ゼニアオイエキ
ス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキ
ス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウ
エキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモ
エキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリ
ーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナト
リウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシンなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチ
ーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン等の免疫賦活剤、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ-オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL-α-トコフェロール、酢酸DL-α-トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D-パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L-メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ-アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス、プラセンタ、ユズ種子エキス、ブルーベリーエキス、リンゴンベリーエキス、カンカニクジュヨウエキス、黒米エキス、生コーヒー豆エキス、レスベラトロール、キウイ種子エキス、イチゴ種子エキス、桜エキス等の育毛剤などが挙げられる。
(10)酸化防止剤の例
亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチル
ヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙
げられる。
(11)溶媒の例
精製水、エタノール、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N-メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例
実施例1
試験サンプル(化合物)の作製
図1のスキームに基づいて、各成分(成分1〜9)を単離精製した。そして、これらの成分をC13NMRにて測定した。その結果を図2〜図10に示す。
このNMRのスペクトルにより、成分1はglucoiberin(図2)、成分2はglucoraphanin(図3)、成分3はglucoalyssin(図4)、成分4はglucohesperin(図5)、成分5はglucosiberin(図6)、成分6はglucoerucin(図7)、成分7はglucoberteroin(図8)、成分8はsinapic acid(図9)、成分9はsinapin(図10)であることが確認された。また、比較例として、sluforaphane(市販品)を用いた。
実施例2
試験サンプル(ブロッコリー種子抽出物)の作製
アブラナ科アブラナ属(Brassica)に属するブロッコリー(Brassica oleracea var. italica)の種子を粉砕処理し、さらに有機溶媒(n−ヘキサン)を用いて脱脂処理を行った。その後、脱脂処理物を微粉砕、殺菌、篩過して、パウダー状としたものを得た。
得られたパウダー状物10gに50%含水エタノールを100mL加え、室温にて7日間抽出を行った後、ろ過をして抽出液サンプルを得た。
試験例1
試験方法
ウシ血清アルブミン(2 mg/mL),アスコルビン酸(25 mM),塩化第二鉄(0.1 mM)を50 mM HEPES/NaOHバッファー(pH 7.4)に溶解した。本溶液(900 μL)に100 mM酸化リノール酸(100 μL)及びサンプル溶液(100 μL)を加えて混合し,37℃で15時間インキュベートした。サンプルには上記に記載した成分とポジティブコントロールとして塩酸アミノグアニジン(AG)を用いた。なお,未反応群として4℃保管物を用いた。反応終了後,20%トリクロロ酢酸(500 μL)を加えて遠心(11,000 g)し,タンパク質を沈殿させた。ここに10 mM 2,4-DNP/2M HCl溶液(500 μL)を加えて時々撹拌しながら,37℃で1時間反応させた。20%トリクロロ酢酸(500 μL)を加えて遠心(11,000 g)し,沈殿物を酢酸エチル:エタノール混合液(1:1)(1 mL)で3回洗浄した。沈殿物に6Mグアニジン/20mMリン酸二水素カリウム溶液(pH 2.4にトリフルオロ酢酸で調整)(600 μL)を加えて37℃で15時間インキュベート後,残った凝集塊を超音波破砕した。遠心分離後,上清の吸光度を370 nmで測定し,カルボニル化タンパク(CP)形成の指標とした。その結果を下記表1に示す。
Figure 0006902392
結果及び試験例1における実施例の効果
成分1〜7はブロッコリー種子由来のグルコシノレートである。成分8、9はブロッコリー種子由来成分であるが、グルコシノレートではない。成分10は比較例としてSluforaphane(市販品)を使用した。上記表1に示されるように、グルコシノレートではない成分(8〜10)には、カルボニル化タンパク(CP)の生成を抑制する作用は確認されなかった。これに対し、ブロッコリー種子由来のグルコシノレートにおいてカルボニル化タンパク(CP)の生成率を抑制する作用を有することが確認され、カルボニル化抑制剤として機能することが分かった。
また、上記結果より、1000 μg/mLの濃度でmethylthioalkyl glucosinolatesであるglucoerucin(成分6), glucoberteroin(成分7)がmethylsulfinylalkyl glucosinolates(番号1〜5)の成分よりも高いカルボニル化タンパク生成抑制率を示していることから、methylthioalkyl glucosinolatesの方がよりカルボニル化抑制剤として優れていることがわかる。今回検討した成分の中で、glucoberteroinが最も優れたカルボニル化抑剤であることが確認された。
試験例2(線維芽細胞を用いた試験)
試験方法
96-well plateにTIG103細胞(5.0×104 cell/well)を播種し、10%FBS含有D-MEM培地(High glucose)で24時間培養した。その後、実施例2のブロッコリー種子抽出物(BSE)(1, 10 μg/mL)、Glucoiberin(GI)(1, 10 μg/mL)、Glucoraphanin(GR)(1, 10 μg/mL)、Glucohesperin(GH)(1, 10 μg/mL)、Glucosoberin(GS)(1, 10 μg/mL)、Glucoerucin(GE)(1, 10 μg/mL)、Glucoberteroin(GB)(1, 10 μg/mL)、Sinapine(SP)(1, 10 μg/mL)、Sinapic acid(SA)(1, 10 μg/mL)、Sulforaphane(SFN)(1, 10 μg/mL)およびAminoguanidine hydrochloride(AG)(1,10 μg/mL)を添加した0.1mMアクロレイン含有培地に交換し、6時間培養した。培養終了後、フルオレセイン-5-チオセミカルバジド染色法を用いて、ブロッコリー種子抽出物とその含有グルコシノレートの線維芽細胞に対するカルボニル化タンパク(CP)生成抑制作用について検討した。Control群のCP抑制率を0%、未反応群のCP抑制率を100%とした時のBSEと各成分のCP抑制率を下記表2に示す。尚、有意差検定は試験例1と同様の方法にて行った。
Figure 0006902392
結果及び試験例2における実施例の効果
表2によれば、BSEは10 μg / mLで11.6%、有意にCP生成を抑制した。また、GIは28.6%、48.2%(1, 10 μg / mL)、GBは49.2%、59.2%(1, 10 μg / mL)の有意なCP生成抑制を示した。ポジティブコントロールであるAGに関しては18.7%、12.4%(1, 10 μg / mL)のCP抑制率を示した。
上記の結果より、GlucoiberinとGlucoberteroinが線維芽細胞中のCP生成抑制に効果があることが確認された。試験例1ではGlucoberteroinが一番CP生成を抑制していたことから、Glucoberteroinはアクロレインとダイレクトに反応して、CPの生成を抑制していると考えられる。Glucoiberinは試験例1であまり効果が得られなかったが、細胞試験で有意な抑制が確認されたため、もともとのCPを分解する経路を活性化させていることも考えられる。
以上により、ブロッコリー種子抽出物及びその成分であるグルコシノレート、特にGlucoiberinとGlucoberteroinは真皮の線維芽細胞におけるカルボニル化抑制剤として効果的であることが確認された。
以下により、本発明のカルボニル化抑制剤(ブロッコリー種子抽出物)の配合例を挙げるが、下記配合例は本発明を限定するものではない。
配合例1:チューインガム
砂糖 52.0wt%
ガムベース 20.0
グルコース 10.0
水飴 16.0
香料 0.5
桜の花エキス 0.5
グルコシルセラミド 0.5
カルボニル化抑制剤 0.5
100.0wt%
配合例2:グミ
還元水飴 38.0wt%
グラニュー糖 20.0
ブドウ糖 20.0
ゼラチン 4.7
水 9.68
キウイ果汁 4.0
キウイフレーバー 0.6
色素 0.02
桜の花エキス 1.0
グルコシルセラミド 1.0
カルボニル化抑制剤 1.0
100.0wt%
配合例3:キャンディー
砂糖 50.0wt%
水飴 33.0
水 14.2
有機酸 2.0
香料 0.2
桜の花エキス 0.1
グルコシルセラミド 0.1
カルボニル化抑制剤 0.4
100.0wt%
配合例4:ヨーグルト(ハード・ソフト)
牛乳 41.5wt%
脱脂粉乳 5.8
砂糖 8.0
寒天 0.15
ゼラチン 0.1
乳酸菌 0.005
桜の花エキス 0.1
グルコシルセラミド 0.1
カルボニル化抑制剤 0.4
香料 微量
水 残余
100.0wt%
配合例5:清涼飲料
果糖ブドウ糖液糖 30.0wt%
乳化剤 0.5
イチゴ種子エキス 0.05
グルコシルセラミド 0.05
カルボニル化抑制剤 0.05
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
配合例6:ソフトカプセル
米胚芽油 86.0wt%
桜の花エキス 0.5
グルコシルセラミド 0.5
乳化剤 12.0
カルボニル化抑制剤 1.0
100.0wt%
配合例7:錠剤
乳糖 53.0wt%
結晶セルロース 30.0
澱粉分解物 10.0
桜の花エキス 0.5
グルコシルセラミド 0.5
グリセリン脂肪酸エステル 5.0
カルボニル化抑制剤 1.0
100.0wt%
配合例8:顆粒内服剤(医薬品)
カルボニル化抑制剤 1.0wt%
イチゴ種子エキス 0.5
グルコシルセラミド 0.5
乳糖 30.0
コーンスターチ 60.0
結晶セルロース 7.0
ポリビニールピロリドン 1.0
100.0wt%
配合例9:錠菓
砂糖 75.4wt%
グルコース 19.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
イチゴ種子エキス 0.5
グルコシルセラミド 0.5
カルボニル化抑制剤 0.5
精製水 3.9
100.0wt%
配合例15:キャットフード
とうもろこし 33.0wt%
小麦粉 35.0
ミートミール 15.0
牛脂 8.9
食塩 1.0
かつおエキス 4.0
イチゴ種子エキス 0.5
グルコシルセラミド 0.5
カルボニル化抑制剤 1.0
タウリン 0.1
ビタミン類 0.5
ミネラル類 0.5
100.0wt%
配合例16:ドッグフード
とうもろこし 30.0wt%
肉類(チキン) 15.0
脱脂大豆 10.0
小麦粉 24.0
糟糠類 5.0
桜の花エキス 0.5
グルコシルセラミド 0.5
カルボニル化抑制剤 5.0
動物性油脂 8.9
オリゴ糖 0.1
ビタミン 0.5
ミネラル 0.5
100.0wt%
配合例1:化粧クリーム
スクワラン 20.0wt%
ミツロウ 5.0
精製ホホバ油 5.0
グリセリン 5.0
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタン-
モノステアレート 2.0
イチゴ種子エキス 0.1
グルコシルセラミド 0.1
カルボニル化抑制剤 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
配合例2:化粧水
エタノール 5.0wt%
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
ポリエチレンオレイルエーテル 0.5
クエン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.1
イチゴ種子エキス 0.1
グルコシルセラミド 0.1
カルボニル化抑制剤 0.1
精製水 残余
100.0wt%
配合例3:ボディージェル
マカデミアナッツ油 2.0wt%
ミリスチン酸オクチルドデシル 10.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
ベヘニルアルコール 3.0
ステアリン酸 3.0
バチルアルコール 1.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 2.0
水素添加大豆リン脂質 1.0
セラミド 0.1
パルミチン酸レチノール 0.1
防腐剤 適量
ツボクサ抽出物 1.0
イチゴ種子エキス 0.1
グルコシルセラミド 0.1
カルボニル化抑制剤 1.0
1、3−ブチレングリコール 5.0
精製水 残余
100.0wt%
配合例4:乳液
スクワラン 4.0wt%
ワセリン 2.5
セタノール 2.0
グリセリン 2.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 1.0
L−アルギニン 1.0
イチゴ種子エキス 0.1
グルコシルセラミド 0.1
カルボニル化抑制剤 0.5
水酸化カリウム 0.1
香料 微量
精製水 残余
100.0wt%
配合例5:浴用剤(液状)
プロピレングリコール 50.0wt%
エタノール 20.0
硫酸ナトリウム 5.0
イチゴ種子エキス 0.1
グルコシルセラミド 0.1
カルボニル化抑制剤 0.5
ラノリン 0.5
アボガド油 0.5
色素 1.5
香料 22.0
100.0wt%
配合例6:シャンプー
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム
(E.O2モル) 15.0
ヤシ油脂肪族ジエタノールアミド 5.0
グリセリン 3.0
イチゴ種子エキス 0.1
グルコシルセラミド 0.1
カルボニル化抑制剤 0.4
エタノール 5.0
香料及び防腐剤 適量
イオン交換水 残余
全体 100wt%
配合例7:ヘヤークリーム
流動パラフィン 20.0wt%
固形パラフィン 3.0
ポリオキシエチレンセチル エーテル
(E.O15モル) 2.0
ソルビタンセスキオレート 1.0
イチゴ種子エキス 0.1
グルコシルセラミド 0.1
カルボニル化抑制剤 0.2
エタノール 10.0
水酸化カリウム 0.1
グリセリン 3.0
香料及び防腐剤 適量
全体 100wt%
配合例8:軟膏剤
サラシミツロウ 5.0wt%
精製ラノリン 5.0
イチゴ種子エキス 0.1
グルコシルセラミド 0.1
カルボニル化抑制剤 1.0
香料 0.1
ワセリン 残余
全体 100wt%
以上、説明したように、本発明はタンパク質のカルボニル化を抑制する作用を有する種
々の有効成分を含む新規の医薬的又は美容学的な剤を提供することができる。
また、上記カルボニル化抑制剤を真皮に作用させることにより、真皮の黄ぐすみ等を効果的に予防することができる。


Claims (5)

  1. グルコシノレートを有効成分とするカルボニル化抑制剤であって、
    前記グルコシノレートは、methylthioalkyl glucosinolatesであることを特徴とするカルボニル化抑制剤。
  2. 前記methylthioalkyl glucosinolatesは、
    Glucoerucin、glucoberteroinから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のカルボニル化抑制剤。
  3. 前記カルボニル化抑制剤は、真皮に作用するものであることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1つに記載のカルボニル化抑制剤。
  4. Glucoiberin及びGlucoberteroinのうちの少なくとも1種を有効成分とする線維芽細胞におけるカルボニル化抑制剤。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載されたカルボニル化抑制剤を有効成分とする真皮における黄ぐすみ抑制剤。
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