JPH11217334A - 血中の中性脂質濃度低下剤 - Google Patents
血中の中性脂質濃度低下剤Info
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- JPH11217334A JPH11217334A JP10029302A JP2930298A JPH11217334A JP H11217334 A JPH11217334 A JP H11217334A JP 10029302 A JP10029302 A JP 10029302A JP 2930298 A JP2930298 A JP 2930298A JP H11217334 A JPH11217334 A JP H11217334A
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Abstract
たな手段を提供することを課題とする。 【解決手段】 スイカズラ科の植物のエッセンスからな
る、血中の中性脂質濃度低下剤を食品などの組成物に含
有させる。本発明によれば、血中の中性脂質濃度を低下
する新たな手段を提供することができる。
Description
予防に有益な血中の中性脂質濃度低下剤とそれを含有す
る組成物に関する。
伴い、今までには歴史上経験しなかった種々の疾病が多
発するようになってきている。例えば、摂取栄養の過多
に起因する肥満、脂肪摂取の過多に起因する高コレステ
ロール血症や高脂血症、ストレスの過剰負荷に起因する
各種の心身面での不調、これらが総合した循環器系の疾
患などが例示できる。これらの疾病の中で、特に重要な
のは高脂血症の問題である。これはこの疾患がぼけや循
環器疾患の原因となり、生命を脅かすものであると同時
に、この疾患に対する著効を示す治療薬が未だ見いださ
れていないためである。高脂血症に対する現在に於ける
最も有効な薬剤はメバロチンであり、このものの投与に
よって、投与期間中は血中の脂肪濃度を下げることが可
能であるが、メバロチンはその投与をやめることにより
血中の脂肪量は元のレベルに上昇してしまうため、投与
を開始すると生涯投与を続けなければならなくなってし
まうという問題やメバロチンの投与による血中脂質の低
下が必ずしも延命に結びつかないと言う問題が存在して
いる。従って、メバロチンと言えども高脂血症の治療に
は万全であるとは言えないのが現状と言わざるを得な
い。即ち、血中の中性脂質濃度を低下する新たな手段の
登場が望まれていた。
の各部が、漢方生薬の内、清熱薬としてとして、種々の
疾病の治療と予防に用いられており、花及び/又は蕾は
金銀花の名で知られている。しかしながら、漢方の分野
に於いてもスイカズラ科の植物が血中の中性脂肪濃度を
低下する作用を有していることも、従って、高脂血症の
治療及び/又は予防に有益であることも全く知られてい
ない。
を踏まえて為されたものであり、血中の中性脂質濃度を
低下する新たな手段を提供することを課題とする。
て、血中の中性脂質濃度を低下する新たな手段を求めて
鋭意研究を重ねた結果、スイカズラ科の植物のエッセン
スにその様な作用を見いだし発明を完成させるに至っ
た。即ち、本発明はスイカズラ科の植物のエッセンスを
有効成分として含有する、血中の中性脂質濃度を低下さ
せるための医薬或いは食品組成物を提供するものであ
る。以下、本発明について実施の形態を中心に詳細に説
明を加える。
度低下剤 本発明の血中の中性脂質濃度低下剤は、スイカズラ科の
植物のエッセンスからなる。スイカズラ科の植物として
はスイカズラ属の植物が好ましく、中でもスイカズラが
特に好ましい。ここで、本発明に言うエッセンスとは、
植物体そのもの、植物体を乾燥、細切或いは粉砕等行っ
た加工物、植物体或いはその加工物に溶媒を加え抽出し
た抽出物、抽出物の溶媒を除去したもの、抽出物又は抽
出物の溶媒除去物をカラムクロマトグラフィー、ゲル濾
過、液液抽出等で精製した精製物等の総称を意味する。
これらエッセンスの中で特に好ましいものは、抽出物、
抽出物の溶媒除去物、精製物であり、抽出物としては、
アルコール或いは水等の極性溶媒の抽出物が特に好まし
い。抽出物は植物体乃至は植物体の加工物に1〜10倍
量の溶媒を加え、室温であれば数日、沸点付近の温度で
あれば数時間浸漬すればよい。使用する植物体の部位で
あるが、使用できる部位としては特段の限定はなく何れ
の部位も使用可能であるが、花及び/又は蕾が特に好ま
しい。これは血中の中性脂質濃度低下作用がこの部位に
特に強く見られるからである。かくして得られたエッセ
ンスは優れた血中の中性脂質濃度低下作用を有している
為、高脂血症の予防及び/又は改善に大変有益である。
る、スイカズラ科の植物のエッセンスを含有し、高脂血
症の予防及び/又は改善用であることを特徴とする。か
かるスイカズラ科の植物のエッセンスは唯一種を含有さ
せても良いし、二種以上を組み合わせて含有させても良
い。本発明の組成物としては、食品或いは医薬品が例示
でき、食品が特に好ましく適用される。これは、本発明
のスイカズラ科の植物のエッセンスが安全性に優れてい
ることに起因する。即ち、食品として摂取することによ
り、血中における中性脂質の濃度の上昇を予防するこ
と、及びそれ以上に悪化させないことなどの予防が可能
となる。又、この血中の中性脂質濃度の低下作用が著し
い為、本発明の組成物は医薬品としても適用可能であ
る。本発明の組成物に於ける、スイカズラ科の植物のエ
ッセンスの好ましい含有量は、組成物の種類にもより異
なるが、0.1〜50重量%が好ましい。又、投与量と
しては成人一人一日当たり、1〜100000mgを1
回乃至は数回に分けて投与するのが好ましい。投与経路
については、特段の限定は受けず、例えば、皮内、皮
下、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、門脈内等への注
射による投与、経口投与、直腸投与、経鼻投与、経皮投
与等が例示でき、この中では苦痛が少ない経口投与が特
に好ましい。更に顔表皮の血中の中性脂質濃度を低下さ
せ、血行を促進し、顔色の改善や毛髪異常の改善に使用
することもできる。本発明の組成物に於いては、スイカ
ズラ科の植物のエッセンスのほかに、これら食品或いは
医薬品で使用されている任意成分を含有することができ
る。かかる任意成分としては、例えば、ワセリンやマイ
クロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホホ
バ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等の
トリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコール
等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の
脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多価
アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
抗酸化剤、色素、粉体類、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑
沢剤、糖衣剤、崩壊剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可
溶化・分散剤、安定剤、pH調整剤、等張剤等が好まし
く例示できる。
細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定
を受けないことは言うまでもない。
と蕾の乾燥物1Kgに水10lを加え、90℃で3時間
加熱した。冷却後、濾過して不溶物を取り除き、凍結乾
燥し、本発明の血中の中性脂質濃度低下剤1を得た。こ
のものを1重量%、ラード20重量%、固形飼料の粉砕
物79重量%を混練りし、成型した飼料で11週齢のウ
ィスター系ラット(雄性、1群6匹)を4週間飼育し
た。対照群はラード20重量%、固形飼料の粉砕物80
重量%を混練りし、成型した飼料で飼育した。飼育終了
後、一晩絶食し採血し、血中の脂肪酸トリグリセライド
量を血中脂肪酸トリグリセライド定量キットを用いて測
定した。結果はスイカズラのエッセンス投与群が14.
7mg/dlであり、対照群が16.9mg/dlでス
チューデントのt検定で有為な差が認められた。これよ
り本発明の血中の中性脂質濃度低下剤は、中性脂質であ
る脂肪酸トリグリセライド量を低下させる作用に優れる
ことがわかる。更に、この様な条件下何れの動物にも全
く異常が認められないため、本発明の血中の中性脂質濃
度低下剤である、スイカズラのエッセンスは極めて安全
性の高いものであることがわかる。
て、本発明の食品組成物であるキャンディーを作成し
た。即ち、処方成分を120℃で加熱溶解し、型に流し
て成型し、冷却後型から外してキャンディーを得た。
尚、数値は重量部を表す。
て錠剤を作成した。処方成分を造粒器に仕込み、30重
量部の30%エタノール水溶液を噴霧しながら造粒し
た。これを40℃で2晩送風乾燥した後、打錠機で打錠
して本発明の医薬品組成物である錠剤を得た。 *HPC−L:ヒドロキシプロピルメチルセルロース
(低粘度品)
料を作成した。即ち、1Kgの四川苦丁茶に水100l
を加え、100〜90℃で3時間加熱し、冷却後濾過し
て不溶物を取り除き苦丁茶原液を作成した。この苦丁茶
原液1lに脂質血中濃度低下剤1を加え溶かし、瓶に充
填密封し、加熱滅菌して飲料(茶)を得た。
ンを作成した。即ち、処方成分を良く混練りした後、4
0℃、湿度70%の条件で45分一次発酵させ、パンに
成形した後、30分二次発酵させ、210℃のオーブン
で20分焼いてパンを得た。 強力粉 500重量部 ドライイースト 20重量部 砂糖 20重量部 ショートニング 10重量部 塩 10重量部 ぬるま湯 270重量部 脂質血中濃度低下剤1 10重量部
部に生理食塩水50重量部を加え溶解させ、滅菌濾過し
た後、無菌状態で凍結乾燥し、密閉し、注射剤を得た。
粧水を作成した。即ち、処方成分を加熱可溶化し、冷却
濾過して化粧水を得た。 グリセリン 5 重量部 1,3−ブタンジオール 8 重量部 メチルパラベン 0.2重量部 エタノール 8 重量部 脂質血中濃度低下剤1 0.1重量部 水 78.7重量部
低下する新たな手段を提供することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 スイカズラ科の植物のエッセンスからな
る、血中の中性脂質濃度低下剤。 - 【請求項2】 スイカズラ科の植物のエッセンスが、ス
イカズラ科スイカズラの花及び/又は蕾の極性溶媒抽出
物及び/又はその溶媒除去物である、請求項1に記載の
血中の中性脂質低下剤。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の血中の中性脂質
濃度低下剤を含有する、高脂血症の改善用及び/又は予
防用の組成物。 - 【請求項4】 食品であることを特徴とする、請求項3
に記載の組成物。 - 【請求項5】 スイカズラ科スイカズラの花及び/又は
蕾の極性溶媒抽出物の溶媒除去物を含有する、高脂血症
の改善及び/又は予防用の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10029302A JPH11217334A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 血中の中性脂質濃度低下剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10029302A JPH11217334A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 血中の中性脂質濃度低下剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11217334A true JPH11217334A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12272436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10029302A Pending JPH11217334A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 血中の中性脂質濃度低下剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11217334A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012006876A (ja) * | 2010-06-25 | 2012-01-12 | Sansho Seiyaku Co Ltd | 安定なキンギンカ抽出液の製造方法 |
JP2014118365A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Pola Chem Ind Inc | アドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤 |
-
1998
- 1998-01-27 JP JP10029302A patent/JPH11217334A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012006876A (ja) * | 2010-06-25 | 2012-01-12 | Sansho Seiyaku Co Ltd | 安定なキンギンカ抽出液の製造方法 |
JP2014118365A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Pola Chem Ind Inc | アドバンスド・グリケーション・エンドプロダクツ分解剤 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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