JP2014117789A - 天吊り型溶接ロボットのケーブル保持装置 - Google Patents

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【課題】天吊り型溶接ロボットで大型枠組構造物(ワーク)の角隅部を溶接する場合に、トーチケーブルとワークとの干渉を低減できるケーブル保持装置を提供する。
【解決手段】ケーブル保持装置30が、最下端アーム16(第2アーム)の全長より短く、最下端アーム16の側面に沿って固定されている。ケーブル保持装置30は、上方から供給されたケーブル29を把持し溶接トーチ24に向けて案内するケーブルガイド32と、ケーブルガイド32を最下端アーム16に沿って溶接トーチ24と反対方向に移動して溶接トーチ24との間の移動方向の弛みを低減するスライド装置34と、ケーブルガイド32の溶接トーチ24側が上方を向く方向にケーブルガイド32を付勢して回動する回動装置40と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、アルミ製LNGタンク、船体構造、橋梁構造などの大型枠組構造物を溶接する天吊り型溶接ロボットのケーブル保持装置に関する。
アルミ製LNGタンク、船体構造、橋梁構造などでは、大型の枠組構造物が製造工程の途中(例えば、造船における組立工程)において、多数製造される。
このような大型枠組構造物(例えば、船殻平板ブロック)は、パネル、ロンジ、トランス等の構成材を配材して仮溶接した後、これを水平な定盤上に搬送して1対のロンジと1対のトランスで囲まれた升目形状の枠内の交差部を隅肉溶接により本溶接する。
かかる本溶接の手段として、天吊り溶接ロボットを用いる場合、溶接用のトーチまで溶接ワイヤ等を供給する手段として、特許文献1〜3が既に提案されている。
特許文献1は、レーザ加工装置の光ファイバーケーブル保持機構であり、光ファイバーケーブルの途中を少なくとも2つのスプリングバランサで吊持するものである。
特許文献2は、天吊り溶接ロボットの上端部のロボット旋回部にケーブル処理金具が固定され、スプリングバランサ及びケーブル保持具を介してトーチケーブルの中間部分が支持されるものである。
特許文献3は、溶接トーチを先端部に有する前腕の基部上に前腕の長手方向に沿って移動可能なスライド機構が設けられたものである。
特開2010−214437号公報 特開2008−238178号公報 特許4233503号公報
上述した従来の手段の場合、天吊り溶接ロボットを用いて大型枠組構造物(以下、ワークと呼ぶ)の角隅部を溶接する場合に、溶接用のトーチの下端部が前後左右に動くと、トーチに接続されたケーブルも前後左右に動くためケーブル中間部の移動範囲が広く、ケーブルがワークに干渉しやすい問題点があった。
また、トーチの移動によりケーブルの屈曲半径が変化するため、溶材ワイヤがアルミである場合などは、ケーブルによる屈曲変化が溶接ワイヤの曲がり癖となり、施工品質が悪化又は不安定となるなどの問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、天吊り型溶接ロボットで大型枠組構造物(ワーク)の角隅部を溶接する場合に、溶接ワイヤ等を供給するケーブルとワークとの干渉を大幅に低減することができ、かつケーブルの屈曲半径の変化を抑制して溶接ワイヤの曲がり癖を低減することができる天吊り型溶接ロボットのケーブル保持装置を提供することにある。
本発明によれば、上方から吊り下げられた天吊り型溶接ロボットのケーブル保持装置であって、
天吊り型溶接ロボットは、溶接用のケーブルが接続された溶接トーチと、溶接トーチを把持するトーチ把持装置と、先端部にトーチ把持装置を取り付け末端部から下方又は斜め下方に延びる最下端アームとを有し、トーチ把持装置は、最下端アームの長さ方向の軸線を含む直交3軸まわりに搖動可能であり、
ケーブル保持装置は、最下端アームの全長より短く、最下端アームの側面に沿って固定されており、
上方から供給されたケーブルを把持し溶接トーチに向けて案内するケーブルガイドと、
ケーブルガイドを最下端アームに沿って溶接トーチと反対方向に移動して溶接トーチとの間の移動方向の弛みを低減するスライド装置と、
ケーブルガイドの溶接トーチ側が上方を向く方向にケーブルガイドを付勢して回動する回動装置と、を備えることを特徴とする天吊り型溶接ロボットのケーブル保持装置が提供される。
また、本発明によれば、前記スライド装置は、最下端アームの長さ方向の軸線方向に延びるレールと、レールに沿って移動可能なスライドと、スライドを溶接トーチと反対方向に最下端アームの長さの範囲内で引っ張る引張装置とを有し、前記スライドにケーブルガイドが取り付けられている。
また、前記回動装置は、ケーブルガイドを把持するガイド把持部材と、ガイド把持部材を最下端アームの軸方向に直交する回転軸を中心に搖動可能に保持する旋回軸受と、ガイド把持部材の溶接トーチ側を上方に付勢する付勢部材とを有する。
上記本発明の構成によれば、ケーブル保持装置が、最下端アームの全長より短く、最下端アームの側面に沿って固定されているので、天吊り型溶接ロボットの可動範囲に制約が少なく、狭隘部に最下端アームを挿入する場合にもケーブル、天吊り型溶接ロボット、ケーブル保持装置などがワークと干渉する範囲を小さくできる。
また、ケーブルガイドを最下端アームに沿って溶接トーチと反対方向に移動して溶接トーチとの間の移動方向の弛みを低減するスライド装置を備えるので、溶接トーチの下端部が前後左右に広く動く場合でも、トーチとケーブルガイドとの間のケーブルの弛みを少なくできるため、トーチとケーブルガイド間のケーブルのワークとの干渉を大幅に低減できる。
また、上方からケーブルガイドまでのケーブルは、最下端アームの上端より上方に位置するので、ワークの狭隘部に最下端アームを挿入する場合にワークとは干渉しない。
また、ケーブルガイドの溶接トーチ側が上方を向く方向にケーブルガイドを付勢して回動する回動装置を備えるので、溶接トーチの下端部が前後左右に動く場合でも、トーチとケーブルガイドとの間のケーブルの曲率半径を大きく維持し、ケーブルのねじれやケーブルの屈曲半径の変化を抑制して溶接ワイヤの曲がり癖を低減することができる。
本発明が溶接対象とする大型枠組構造物の説明図である。 本発明によるケーブル保持装置を備えた天吊り型溶接ロボットの全体斜視図である。 本発明によるケーブル保持装置の全体斜視図である。 本発明によるケーブル保持装置の全体構成図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明が溶接対象とする大型枠組構造物Bの説明図である。
この図において、大型枠組構造物Bは、平板状のパネル1の表面に複数列のロンジ2を配置する一方、これらロンジ2と直交する方向にトランス3を一定間隔で配置し、パネル1とロンジ2とトランス3とで形成され四方が囲まれた枠組部分(溶接対象領域4)の内側交差部5を溶接することで構成される。
すなわち、本発明が溶接対象とする大型枠組構造物Bは、水平に位置するパネル1と、パネル1の上面に固定され互いに間隔を隔てて長手方向に延びる複数のロンジ2と、パネル1の上面に固定され互いに間隔を隔ててロンジ2と直交する幅方向に延びる複数のトランス3とからなる。
パネル1の大きさは、例えば7m×7mから20m×20mである。また、ロンジ2は、例えば高さ300〜800mm、ロンジ2の幅方向の間隔は、850〜1000mmである。さらにトランス3は、例えば高さ1800〜3000mm、トランス3の長手方向の間隔は、4000〜5000mmである。
またこの例において、ロンジ2及びトランス3は、それぞれの上端部に水平に延びる水平部材2a、3aを有している。
なお、本発明において、大型枠組構造物Bは、この構成に限定されず、その他の構造であってもよい。
図1において、本発明が対象とする溶接対象領域4は、1対のロンジ2と1対のトランス3で囲まれた升目形状の枠内である。
また、溶接対象領域4の具体的な溶接箇所は、図中に5で示す内側交差部である。なお、本発明の溶接箇所は、この例に限定されず、溶接対象領域4の内側であればよい。
図2は、本発明によるケーブル保持装置30を備えた天吊り型溶接ロボット10の全体斜視図である。
天吊り型溶接ロボット10は、そのベース11が水平レール(図示せず)に吊り下げられ、水平レールに沿って移動し、その下方において溶接対象領域4を溶接可能に構成された逆吊多関節溶接ロボットである。
この例で、天吊り型溶接ロボット10は、ベース11に対し鉛直な第1軸R1を中心に旋回する旋回部12と、上端部が水平な第2軸R2を中心に搖動可能に旋回部12に固定され下方又は斜め下方に延びる第1アーム14と、末端部が水平な第3軸R3を中心に搖動可能に固定され下方又は斜め下方に延びる第2アーム16と、第2アーム16の先端部に設けられ第2アーム16の長さ方向の第4軸R4を中心に回転可能な第1回転部18と、第1回転部18の先端部に設けられ第4軸R4に直交する第5軸R5を中心に回転可能な第2回転部20と、第2回転部20の先端部に設けられ第4軸R4と第5軸R5に直交する第6軸R6を中心に回転可能な第3回転部22と、を備える。
また、溶接トーチ24は、第3回転部22に取り付けられる。
以下、上述の例で、第2アーム16を「最下端アーム」と呼び、第1回転部18、第2回転部20及び第3回転部22をまとめて「トーチ把持装置23」と呼ぶ。
言い換えれば、天吊り型溶接ロボット10は、溶接用のケーブル29が接続された溶接トーチ24と、溶接トーチ24を把持するトーチ把持装置23と、先端部にトーチ把持装置23を取り付け末端部から下方又は斜め下方に延びる最下端アーム16とを有する。また、トーチ把持装置23は、最下端アーム16の長さ方向の軸線を含む直交3軸(第4軸R4、第5軸R5、第6軸R6)まわりに搖動可能に構成されている。
図2において、天吊り型溶接ロボット10は、図示しない水平レールに沿って移動しながら、溶接対象領域4の全域にわたり溶接トーチ24を3次元的に数値制御して溶接する。
また、天吊り型溶接ロボット10はロボットコントローラ(図示せず)を有し、水平レールに沿う1軸直動機構(1軸)の数値制御を含めた7軸(1軸+ロボットの直交3軸と直交3軸まわりの回転軸)の制御を行う。
なお、天吊り型溶接ロボット10は、この例に限定されず、最下端アーム16とトーチ把持装置23を有し、吊り下げられた状態で下方に位置する溶接対象領域4に対し、溶接トーチ24を3次元的に数値制御して溶接できる限りで、その他の溶接ロボットであってもよい。
以下、天吊り型溶接ロボット10を特に必要な場合を除き、単に「溶接ロボット」と呼ぶ。
溶接ロボット10は、この例で旋回部12の側面に固定されたワイヤリール26及びワイヤ供給装置28を備え、ワイヤリール26に巻かれた溶接ワイヤ26aをワイヤ供給装置28で引き出し、ケーブル29の内側を通して溶接トーチ24の上端部に供給し、さらに溶接トーチ24の内部を通して下方の溶接部に溶接ワイヤ26aを連続供給するようになっている。
なお溶接ワイヤ26aの供給手段は、ワイヤ供給装置28のみによるプッシュ方式でも、ワイヤ供給装置28と溶接トーチ24とで供給するプッシュプル方式でもよい。
ケーブル29は、例えば内面がシリコン等からなる可撓性の中空パイプであり、その内側を通して溶接ワイヤ26aが低い抵抗でスムースに通過できるようになっている。
なお、この例ではケーブル29の内側を通して溶接ワイヤ26aを溶接トーチ24まで供給しているが、本発明はこれに限定されず、電力、冷却媒体、燃料等を通すケーブルであってもよい。
図2において本発明によるケーブル保持装置30は、最下端アーム16の全長より短く、最下端アーム16の側面に沿って固定されている。また、ワイヤ供給装置28と溶接トーチ24の上端を直接連結するケーブル29の中間部がケーブル保持装置30のケーブルガイド32(後述する)に固定されている。
図3は、本発明によるケーブル保持装置30の全体斜視図である。
この図において、ケーブル保持装置30は、ケーブルガイド32、スライド装置34、及び回動装置40を備える。
ケーブルガイド32は、上方から供給されたケーブル29を把持し溶接トーチ24に向けて案内する。
スライド装置34は、ケーブルガイド32を最下端アーム16に沿って溶接トーチ24と反対方向に移動して溶接トーチ24との間の移動方向の弛みを低減する。
回動装置40は、ケーブルガイド32の溶接トーチ側が上方を向く方向にケーブルガイド32を付勢して回動し、溶接トーチ24との間のケーブル29の曲率半径を大きくする。
図4は、本発明によるケーブル保持装置30の全体構成図である。この図において、(A)はケーブル保持装置30の正面図、(B)はその上方からみた側面図である。
図4において、スライド装置34は、最下端アーム16の長さ方向の軸線方向(図で左右方向)に延びるレール37と、レール37に沿って移動可能なスライド38と、スライド38を溶接トーチ24と反対方向に最下端アーム16の長さの範囲内で引っ張る引張装置39とを有する。
この例で、引張装置39は、スライド38を所定の力で引っ張る定荷重バネ39である。
レール37とスライド38は、1軸のリニアスライダであり、レール37に対してスライド38が姿勢を保持したまま直線上を摺動するようになっている。
定荷重バネ39は、例えばコンストンバネであり、スライド38の移動範囲にわたりほぼ一定の力でスライド38を引っ張るようになっている。「所定の力」は、ケーブルガイド32と溶接トーチ24との間に位置するケーブル29から移動方向に受ける力が過大にならず、かつその間の移動方向の弛みを低減するように設定するのがよい。この力は例えば、1〜10Nの範囲である。
また、回動装置40は、ケーブルガイド32を把持するガイド把持部材42と、ガイド把持部材42を最下端アーム16の軸方向に直交する回転軸を中心に搖動可能に保持する旋回軸受44と、ガイド把持部材42の溶接トーチ側を上方に付勢する付勢部材46とを有する。
付勢部材46は、この例では、両端がスライド38とガイド把持部材42にそれぞれ取り付けられた引張バネであるが、その他のバネであってもよい。
付勢部材46による付勢力は、トーチ後端からのケーブル29の角度が急激に変化することなく、ほぼ一定の曲率を保つことができるように設定するのがよい。この力は例えば、1〜10Nの範囲である。
ケーブルガイド32は、ガイド把持部材42を介してスライド38に取り付けられている。
上述したように、本発明によるケーブル保持装置30は、ワークやほかの機器、ロボット自身との干渉を避けるため、最下端アーム16の全長より短く、最下端アーム16の側面に沿って固定され、他のアームやその周辺スペースの影響を受けないようになっている。
上述した本発明によるケーブル保持装置30の作用を以下に説明する。
主に溶接ロボット10の第4軸R4、第5軸R5、及び第6軸R6で作られるトーチ角度、姿勢の変化に応じてガイド把持部材42が旋回軸受44の中心に旋回することで、トーチ後端からのケーブル29の角度が急激に変化することなく、ほぼ一定の曲率を保つことができる。
また、主に溶接ロボット10の第2軸R2と第3軸R3の旋回駆動により発生する、ワイヤ供給装置28からトーチ24までの距離の変化に対応してスライド38が前後方向に移動することで、ワイヤ供給装置28の出口部からのケーブル角度が急激に変化することなく、また捻じれることもなく、垂れ下がりによるワークとの干渉、及びワーク干渉に起因するケーブル29の曲率の急激な変化などを防止できる。
例えば図2のように溶接ロボット10を枠組構造体の角隅部の狭隘箇所の溶接に適用する場合、トーチ24の位置、姿勢に関わらず、ケーブル29の軌道は常に大きくSの字を描くようになり、周辺ワークとの干渉を避けられるだけでなく、ケーブル軌道、曲率も安定するため、ワイヤ曲がり癖のばらつきが小さく、安定して高品質の溶接施工が可能となる。また、図1のようなワークの長辺側などの移動量の大きな溶接についても、同様にワークとの干渉範囲が小さく、ケーブル29の変動も小さくなるため安定して高品質な溶接施工ができる。
上述した本発明の構成により、以下の効果が得られる。
(1)ケーブル保持装置30を、最下端アーム16の全長より短く、最下端アーム16の側面に沿って最下端アーム16上に搭載可能な構造としたため、溶接ロボット10の可動範囲の制約が少なく、狭隘部に最下端アーム16を挿入する場合にもケーブル29、溶接ロボット10、ケーブル保持装置30などがワークと干渉する範囲も小さくできる。
(2)ケーブル保持装置30の自由度を、スライド装置34による直進1軸と回動装置40による旋回1軸としたため、溶接トーチ24の下端部が前後、左右に広く動く場合(例えば船殻構造のような枠組構造体の角隅部の溶接)にもケーブル29のねじれやワークとの干渉が少ない。
また、上方からケーブルガイド32までのケーブル29は、最下端アーム16の上端より上方に位置するので、ワークの狭隘部に最下端アーム16を挿入する場合にワークとは干渉しない。
(3)ケーブル保持装置30の直動1軸+旋回1軸は、それぞれ一定方向にバネで力が掛かっているため溶接ロボット10の姿勢、トーチ位置、トーチ角度などが類似の場合には、ケーブル29の軌道、曲率などの位置、形状再現性が高い。
すなわち、ケーブルガイド32の溶接トーチ側が上方を向く方向にケーブルガイド32を付勢して回動する回動装置40を備えるので、溶接トーチ24の下端部が前後左右に動く場合でも、溶接トーチ24とケーブルガイド32との間のケーブル29の曲率半径を大きく維持し、ケーブル29のねじれやケーブル29の屈曲半径の変化を抑制して溶接ワイヤ26aの曲がり癖を低減することができる。
これは溶接ワイヤ26aがアルミなど曲がり癖が付きやすい場合には非常に効果的であり、溶接個所ごとのケーブル位置、曲率に再現性があるため、これに起因する溶接ワイヤ26aの曲がり癖にも再現性があり、予めのロボットティーチングでこれを考慮した軌道生成を行うことで施工品質が安定し、高品質な施工が可能となる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、ケーブル保持装置30は、最下端アーム16の側面に1つに限られず、両側面又は下面を含めて2以上でもよい。また、ガイド把持部材42で把持されるケーブル29は、1本に限定されず、ロボット形状、溶接電源からのケーブル本数などに合わせて、複数設けてもよい。
上述の例で、スライド38は、コンパクトな配置をするために定荷重バネ39で張力を与えているが、同様に動作するスプリングバランサなどを使用してもよい。
また上述の例で、ガイド把持部材42に旋回力を与えるために、組立性、メンテ性を考慮して引張バネを使用しているが、より省スペースで配置するためにねじりコイルばねを使用してもよい。
またケーブル29の曲率をより安定させるために、ケーブル保持装置30の前後のケーブル部にスプリングバランサなどで重力方向にケーブルを支持してもよい。
また上述の例では、ワイヤ供給装置28及びワイヤリール26を溶接ロボット10上に設置しているが、ワイヤパックなどを使用して、ロボット外部にワイヤ供給装置28を備えてもよい。この場合、ケーブル保持装置30を、例えばロボット10の第1アーム14上にも追加設置してもよい。
1 パネル、2 ロンジ、3 トランス、2a、3a 水平部材、
4 溶接対象領域、5内側交差部、
10 天吊り型溶接ロボット(溶接ロボット)、
11 ベース、12 旋回部、14 第1アーム、
16 第2アーム(最下端アーム)、18 第1回転部、
20 第2回転部、22 第3回転部、
23 トーチ把持装置、24 溶接トーチ、
26 ワイヤリール、26a 溶接ワイヤ、
28 ワイヤ供給装置、29 ケーブル、
30 ケーブル保持装置、32 ケーブルガイド、
34 スライド装置、37 レール、
38 スライド、39 引張装置(定荷重バネ)、
40 回動装置、42 ガイド把持部材、
44 旋回軸受、46 付勢部材(引張バネ)

Claims (3)

  1. 上方から吊り下げられた天吊り型溶接ロボットのケーブル保持装置であって、
    天吊り型溶接ロボットは、溶接用のケーブルが接続された溶接トーチと、溶接トーチを把持するトーチ把持装置と、先端部にトーチ把持装置を取り付け末端部から下方又は斜め下方に延びる最下端アームとを有し、トーチ把持装置は、最下端アームの長さ方向の軸線を含む直交3軸まわりに搖動可能であり、
    ケーブル保持装置は、最下端アームの全長より短く、最下端アームの側面に沿って固定されており、
    上方から供給されたケーブルを把持し溶接トーチに向けて案内するケーブルガイドと、
    ケーブルガイドを最下端アームに沿って溶接トーチと反対方向に移動して溶接トーチとの間の移動方向の弛みを低減するスライド装置と、
    ケーブルガイドの溶接トーチ側が上方を向く方向にケーブルガイドを付勢して回動する回動装置と、を備えることを特徴とする天吊り型溶接ロボットのケーブル保持装置。
  2. 前記スライド装置は、最下端アームの長さ方向の軸線方向に延びるレールと、レールに沿って移動可能なスライドと、スライドを溶接トーチと反対方向に最下端アームの長さの範囲内で引っ張る引張装置とを有し、
    前記スライドにケーブルガイドが取り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の天吊り型溶接ロボットのケーブル保持装置。
  3. 前記回動装置は、ケーブルガイドを把持するガイド把持部材と、ガイド把持部材を最下端アームの軸方向に直交する回転軸を中心に搖動可能に保持する旋回軸受と、ガイド把持部材の溶接トーチ側を上方に付勢する付勢部材とを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の天吊り型溶接ロボットのケーブル保持装置。

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