JP2014117298A - 脱臭装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱臭能力を向上させながらも薄型化を図り得る脱臭装置を提供する。
【解決手段】脱臭装置1は、一方面10a側においてそれぞれ開口するように、かつ互いに隣り合うように設けられた吸込口12及び吹出口14と、これら吸込口12と吹出口14とを連通させる空気流通路2内に設けられた送風器20と、前記空気流通路内における前記吸込口の奥側に配設された脱臭フィルター23と、を備えており、前記脱臭フィルターは、多数のセル状通気孔24を設けたハニカム状構造とされ、かつ前記吸込口における吸込み方向に対して前記セル状通気孔の通気方向が斜め状となるように設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、脱臭フィルターを備えた脱臭装置に関する。
従来より、吸込口から吸い込んだ空気を、脱臭フィルターを通過させて脱臭する脱臭装置が知られている。近時においては、このような脱臭装置を、車や建材、住宅設備等に組み込む提案がなされている。例えば、下記特許文献1では、車両用の空気清浄器が提案されている。この空気清浄器は、箱状の筐体の下面に、空気吸込口と空気吹出口とを隣り合うように設け、筐体内の空気吸込口の近傍に小型ファンを設け、筐体内の空気吹出口の近傍に、分解型脱臭部を設けた構成とされている。
特開2003−290326号公報
ところで、上記のように、車や建材、住宅設備等に組み込む場合には、組み込まれる対象に脱臭装置の組み込みスペースが必要となるが、組込対象自体の大きさに制限があり、また、車内スペースや建物内スペース等を有効に利用する観点等からも、小型で薄型のものが望まれる。一方、脱臭フィルターとして、多数のセル状通気孔を設けたハニカム状構造の脱臭フィルターを採用した場合には、セル状通気孔の通気方向に沿う寸法(脱臭フィルター自体の厚さ寸法)を大きくすればする程、脱臭能力が大きくなる。しかしながら、このような脱臭フィルターを吸込口の奥側に配置する場合には、脱臭フィルターを収容する脱臭装置の奥行寸法(吸込口の吸込み方向に沿う寸法)を大きくする必要があり、更なる改善が望まれていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、脱臭能力を向上させながらも薄型化を図り得る脱臭装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る脱臭装置は、一方面側においてそれぞれ開口するように、かつ互いに隣り合うように設けられた吸込口及び吹出口と、これら吸込口と吹出口とを連通させる空気流通路内に設けられた送風器と、前記空気流通路内における前記吸込口の奥側に配設された脱臭フィルターと、を備えており、前記脱臭フィルターは、多数のセル状通気孔を設けたハニカム状構造とされ、かつ前記吸込口における吸込み方向に対して前記セル状通気孔の通気方向が斜め状となるように設けられていることを特徴とする。
本発明においては、前記吸込口から前記脱臭フィルターに向かう気流を前記吸込み方向に整流するようにガイドするガイド部を前記吸込口と前記脱臭フィルターとの間に更に設けるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記脱臭フィルターを、前記セル状通気孔の通気方向が吸込口側から奥側に向かうに従い前記吸込口と前記吹出口との並設方向に沿う方向における吹出口側に傾斜するように設けるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記送風器を、吹出部の吹出方向が前記吸込口と前記吹出口との並設方向に沿う方向となるように設け、この送風器の吹出部と対向するようにイオン吹出部を設けたイオン発生部を更に備えたものとしてもよい。
本発明に係る脱臭装置は、上述のような構成としたことで、脱臭能力を向上させながらも薄型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る脱臭装置の一例を模式的に示し、図2(a)におけるX−X線矢視に対応させた一部省略概略横断面図である。 (a)は、同脱臭装置を模式的に示す概略斜視図、(b)は、同脱臭装置を模式的に示す一部省略概略斜視図、(c)は、同脱臭装置が備える脱臭フィルターの一例を模式的に示す概略斜視図である。 同脱臭装置を備えたパネル体の一例を模式的に示す一部破断概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、本実施形態に係る脱臭装置の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、脱臭装置をパネル体に組み込んだ状態で、脱臭装置の吸込口及び吹出口が設けられた面に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を原則的に説明する。
本実施形態に係る脱臭装置1は、図1、図2(a)及び図3に示すように、一方面(前面)10a側においてそれぞれ開口するように、かつ互いに隣り合うように設けられた吸込口12と吹出口14とを備えている。また、脱臭装置1は、これら吸込口12と吹出口14とを連通させる空気流通路2内に設けられた送風器20と、空気流通路2内における吸込口12の奥側に配設された脱臭フィルター23と、を備えている。また、本実施形態では、脱臭装置1は、空気流通路2に向けてイオンを吹き出すイオン発生部27を備えている。
この脱臭装置1は、外郭形状が略直方体形状とされ、図例では、左右に隣り合うように吸込口12と吹出口14とを設け、これら吸込口12と吹出口14との並設方向に沿う方向(左右方向)に長尺とされている。
また、脱臭装置1は、図1及び図2(a)に示すように、送風器20、脱臭フィルター23及びイオン発生部27を内蔵し、前方に開口したケーシング本体15を備えている。また、脱臭装置1は、このケーシング本体15の前方開口を覆うように設けられた前側壁部としてのカバー体10を備えている。本実施形態では、このカバー体10に、左右方向(長手方向)に互いに間隔を空けて吸込口12と吹出口14とを設けている。
また、脱臭装置1は、比較的に小型で、薄型とされており、本実施形態では、図3に示すように、パネル体5に組み込まれるものとしている。これらパネル体5と脱臭装置1とによって脱臭機能付パネル6を構成している。
パネル体5は、略矩形平板状とされており、図例では、脱臭装置1の吸込口12及び吹出口14が一方面側において開口するように、脱臭装置1を上端部に組み込んだ例を示している。このパネル体5には、脱臭装置1のケーシング本体15(図2(a)も参照)が埋め込まれるように取り付けられる取付凹所が設けられている。
このようなパネル体5としては、住居等の建物内に配設される扉体や、間仕切パネル、天井パネル等としてもよい。
カバー体10は、略矩形平板状とされており、その長手方向一端部(図示右側端部)側に吸込口12を設け、長手方向途中部位(図例では略中央部位)に吹出口14を設けた構成とされている。これら吸込口12と吹出口14とは、比較的に互いに近接して設けられている。
図例では、これら吸込口12及び吹出口14を、正面視して略矩形状とし、ガラリやルーバー等によって構成している。また、図例では、これら吸込口12及び吹出口14の上下寸法(上記並設方向及び奥行方向(厚さ方向)に直交する方向の寸法)を概ね同寸法とし、これら吸込口12及び吹出口14を、互いの上下を概ね一致させて設けた例を示している。また、図例では、吸込口12の左右寸法(上記並設方向に沿う寸法)を、吹出口14の左右寸法(上記並設方向に沿う寸法)よりも大きくした例を示している。なお、これら吸込口12及び吹出口14を開閉する開閉蓋を設けるようにしてもよい。
また、カバー体10は、図2(a)、(b)に示すように、ケーシング本体15の前方開口よりも上下及び左右に大きく形成されており、ケーシング本体15の開口周縁に沿うようにケーシング本体15に取り付けられる。このカバー体10のケーシング本体15への取付態様としては、ねじ等の止具や接着剤等によって取り付ける態様としてもよい。
送風器20は、図1に示すように、その吹出部22の吹出方向が吸込口12と吹出口14との並設方向(図例では左右方向)に沿う方向となるように空気流通路2内に設けられている。また、本実施形態では、送風器20を、空気流通路2内における吸込口12と吹出口14との間に位置するように設けている。図例では、送風器20を、空気流通路2を空気流通方向(左右方向)に区分するようにカバー体10の吸込口12と吹出口14との間の背面側に配設した例を示している。これら吸込口12と吹出口14との間の間隔は、少なくとも送風器20が背面側に配設可能な寸法としてもよい。
また、この送風器20の吸込部21を、当該送風器20によって区分された空気流通路2の一方側空間(図示右方側空間)となる吸込口12の背面側空間3に向くように設けている。また、この送風器20の吹出部22を、当該送風器20によって区分された空気流通路2の他方側空間(図示左方側空間)となる吹出口14の背面側空間4に向くように設けている。また、この送風器20の吹出部22を、吹出口14の吸込口側(図示右側)縁部14b近傍の背面側に位置するように設けている。
このような送風器20としては、軸方向を左右方向に沿わせるように、吸込部21を右方(吸込口12の背面側空間3)側に向けて開口させ、吹出部22を左方(吹出口14の背面側空間4)側に向けて開口させた軸流ファンとしてもよい。なお、送風器20としては、軸流ファンに限られず、シロッコファンやクロスフローファン等としてもよく、この場合には、適宜、配設位置等を変形するようにしてもよい。また、図例では、単一の送風器20を配設した例を示しているが、複数の送風器20を配設するようにしてもよい。
ケーシング本体15は、図1及び図2(b)に示すように、天壁部15a、底壁部15b、奥側壁部15e及び左右の側壁部15c,15dを備え、前方に開口した箱形状とされている。
このケーシング本体15の天壁部15a及び底壁部15bによって、空気流通路2の上下両側を区画し、一方の側壁部(図示右側の側壁部)15cによって、空気流通路2の左右方向一方側(図示右方側、吸込口12側)を区画している。また、カバー体10によって、空気流通路2の手前側を区画している。
また、このケーシング本体15の奥側壁部15eは、空気流通路2の奥側を区画する奥側面を構成する。本実施形態では、この奥側壁部15eの送風器20の吹出部22側部位と、吹出口14の反吸込口側(図示左側)縁部14aとを接続するように凹湾曲面形状とされたガイド面部を構成するガイド壁部15fを設けている。
ガイド壁部15fは、空気流通路2の奥側の一部及び左右方向他方側(図示左方側、吹出口14側)を区画するように形成されている。
また、ガイド壁部15fは、図例では、奥側壁部15eの送風器20の吹出部22側部位に連なるように設けられており、その前端部が、吹出口14の反吸込口側縁部14a近傍のカバー体10の背面に当接または近接するように形成されている。また、このガイド壁部15fは、平面視して(上記並設方向及び奥行方向に直交する方向に見て)、吹出口14の吸込口側縁部14b近傍を円心とした略円弧状に形成されている。
また、本実施形態では、カバー体10の長手方向他端部(図示左側端部)側の背面側に、イオン発生部27が収容される機器収容空間を設けている。本実施形態では、ケーシング本体15に、他方の側壁部(図示左側の側壁部)15dとガイド壁部15fとを接続するように設けられた機器収容奥側壁部15hを設けている。この機器収容奥側壁部15h、ガイド壁部15f、他方の側壁部15d、天壁部15a、底壁部15b及びカバー体10によって機器収容空間を区画している。
イオン発生部27は、図1に示すように、そのイオン吹出部28が、送風器20の吹出部22と対向するように設けられている。本実施形態では、このイオン発生部27のイオン吹出部28を、ガイド面部を構成するガイド壁部15fにおいて開口するように設けている。ガイド壁部15fには、このイオン吹出部28を空気流通路2において開口させるように開口15gが設けられている(図2(b)も参照)。
また、本実施形態では、イオン発生部27を、イオン吹出部28の吹出方向が送風器20の吹出部22の吹出方向と交差し、かつ吹出口14側に指向するように設けている。つまり、イオン吹出部28を、送風器20の吹出部22と対向配置させながらも、その吹出方向と送風器20の吹出部22の吹出方向とが真逆方向とならないように配置している。
図例では、イオン吹出部28を、その吹出方向が、当該脱臭装置1の長手方向に対して僅かに傾斜する方向となるように、僅かに吹出口14側(前方側)に指向するように配置している。このイオン吹出部28の吹出方向の吹出口14側(前方側)への傾斜度合いは、脱臭装置1が組み込まれる対象や脱臭装置1の使用用途等に応じて設定される脱臭装置1自体の奥行寸法(前後寸法)や、イオン発生部27自体の形状や奥行寸法等に応じて適宜、設定するようにすればよい。図例では、外郭形状が略直方体形状で比較的にイオン吹出部28の吹出方向に沿って長尺とされたイオン発生部27を例示しており、上記のような吹出方向となるように当該イオン発生部27の長手方向をイオン吹出部28の吹出方向に沿わせて機器収容空間に配設した例を示している。
また、本実施形態では、イオン発生部27の奥側面が当接または近接配置される機器収容奥側壁部15hを、イオン吹出部28の吹出方向に沿うように傾斜形状としている。つまり、機器収容奥側壁部15hを、他方の側壁部15dからガイド壁部15fに向かうに従い前方側に傾斜した形状としている。また、イオン発生部27を、この機器収容奥側壁部15hに沿わせるように当該脱臭装置1の長手方向に対して傾斜させて配設している。このような機器収容奥側壁部15hを設けることで、イオン発生部27の位置決めを容易に行え、イオン発生部27を組み込む際等における作業性を向上させることができる。
また、このイオン発生部27は、本実施形態では、除菌・消臭作用を有する帯電微粒子水を放出する静電霧化装置27とされている。
この静電霧化装置27は、詳細な図示は省略しているが、水粒子放出部とこれに対向する対向電極との間に高電圧を印加することで水粒子放出部の水分を霧化し、ナノメートルサイズの帯電微粒子水をイオン吹出部28から放出する構成とされている。帯電微粒子水は、ナノメートルサイズ(例えば、5nm〜20nm程度)の粒子径のものを含む帯電した微粒子液滴であり、空気中にミスト状態で浮遊可能なものである。
この静電霧化装置27としては、水粒子放出部としてのピン状の放電電極(霧化電極)と、この放電電極に対向して配置され、放電電極と同軸状の開口を有してリング形状とされた対向電極とを備えたものとしてもよい。また、これら放電電極と対向電極との間に高電圧を印加することで放電現象を生じさせ、放電電極に保持された水分を静電霧化させることで、帯電微粒子水を電極間(イオン吹出部28)から放出する構成とされたものとしてもよい。
上記放電電極(水粒子放出部)に水分を保持させる手段としては、放電電極の基端部に連結された冷却手段により、放電電極を冷却することで、放電電極廻りの空気に含まれる水分(水蒸気)を放電電極の表面に結露させて保持させるようにしてもよい。このような冷却手段としては、例えば、ペルチェ素子等としてもよい。この場合は、ペルチェ素子の冷却面に電気絶縁材を介して放電電極の基端部を連結し、また、ペルチェ素子の放熱面に放熱フィン等からなる放熱部を連結するようにしてもよい。
または、放電電極を多孔質セラミック等の多孔質体で構成し、この放電電極の基端部に、液体を貯留する液体供給部を接続し、この液体供給部からの液体を、放電電極の毛細管現象により吸い上げて、その先端部に水分を保持させる態様としてもよい。
なお、イオン発生部27としては、このような静電霧化装置に限られず、除菌・消臭作用を有するイオンを放出するイオン発生器や、マイナスイオンを放出するマイナスイオン発生器等を採用するようにしてもよい。
また、このイオン発生部27が設けられた部位等に、送風器20やイオン発生部27に駆動電源を供給し、これら送風器20やイオン発生部27を制御する各種回路等を内蔵した制御部を設けるようにしてもよい。また、このイオン発生部27が設けられた部位の前面側等に、送風器20やイオン発生部27をON/OFF操作する操作部を設けるようにしてもよい。また、これら送風器20及びイオン発生部27は、個別にON/OFF操作が可能とされたものとしてもよく、または、同期してON/OFFされるものとしてもよい。また、当該脱臭装置1の吸込側の適所等に、臭いセンサーや埃センサー等の検出部を設け、該検出部の検出に基づいて送風器20やイオン発生部27のON/OFF制御がなされるものとしてもよい。また、操作部にタイマー等を設け、送風器20やイオン発生部27をタイマー駆動可能とする態様としてもよい。
また、本実施形態のように、当該脱臭装置1を、パネル体5等に組み込まれるものとした場合には、上記のような制御部や操作部等を、脱臭装置1の組込対象側に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、図1に示すように、空気流通路2における送風器20の吹出部22とイオン発生部27のイオン吹出部28との間に、壁部17を設けている。この壁部17は、送風器20の吹出部22からこの吹出部22の吹出方向に見てイオン発生部27のイオン吹出部28を略遮蔽するように形成された遮蔽壁部17とされている。この遮蔽壁部17は、少なくともイオン吹出部28の径よりも大きく形成され、イオン吹出部28が設けられた位置と前後方向で概ね一致する位置となるように設けられている。つまり、この遮蔽壁部17は、図示上下寸法がイオン吹出部28の上下寸法よりも大きく形成され、奥行寸法がイオン吹出部28の奥行寸法よりも大きく形成されている。図例では、この遮蔽壁部17を、吹出口14の背面側空間4内で、天壁部15aと底壁部15bとの間に概ね亘るように設けた例を示している(図2(b)も参照)。
また、本実施形態では、この遮蔽壁部17を、その吹出口14側の端部(前端部)17bが吹出口14よりも奥側に少許控えた位置となるように設けている。また、本実施形態では、イオン発生部27のイオン吹出部28を、この遮蔽壁部17によって送風器20の吹出部22から吹出部22の吹出方向に見て略遮蔽されるように吹出口14の近傍に設けている。
図例では、この遮蔽壁部17の奥行寸法を、その前端部17bがイオン吹出部28の前側縁部よりも僅かに前方に位置し、その後端部17aがイオン吹出部28の後側縁部と前後方向で略一致する位置となるような寸法としている。
また、本実施形態では、この遮蔽壁部17を、送風器20の吹出部22からの気流を、吹出口14に向けて誘導するような凹湾曲形状としている。図例では、この遮蔽壁部17を、上記したガイド壁部15fと略同心状の略円弧形状としている。
また、本実施形態では、この遮蔽壁部17を、吹出口14の背面側空間4において比較的に送風器20の吹出部22の近傍に設けている。また、本実施形態では、送風器20の吹出部22からの気流を吹出口14に向けて誘導する誘導壁部18を更に設けている。
この誘導壁部18は、遮蔽壁部17よりも奥側に位置するように遮蔽壁部17と間隔を空けて設けられている。つまり、この誘導壁部18は、送風器20の吹出部22から吹出部22の吹出方向に見て遮蔽壁部17と重なり合わないように設けられており、その前端部18bが遮蔽壁部17の後端部17aよりも後方側に位置するように設けられている。また、図例では、この誘導壁部18は、その後端部18a側部位が遮蔽壁部17の前端部17b側部位と前後方向に見て僅かに重なり合うように設けられている。また、この誘導壁部18は、遮蔽壁部17と同様、吹出口14の背面側空間4内で、天壁部15aと底壁部15bとの間に概ね亘るように設けられている。
また、この誘導壁部18は、ガイド壁部15fとも間隔を空けて設けられている。この誘導壁部18は、この誘導壁部18とガイド壁部15fとの間及び誘導壁部18と遮蔽壁部17との間にそれぞれ空気流通空間が形成されるように配設されている。図例では、誘導壁部18とガイド壁部15fとの間及び誘導壁部18と遮蔽壁部17との間を互いに概ね同寸法状とした例を示している。
また、本実施形態では、この誘導壁部18を凹湾曲形状としており、図例では、遮蔽壁部17と同様、上記したガイド壁部15fと略同心状の略円弧形状としている。
なお、これら遮蔽壁部17及び誘導壁部18は、図2(b)に示すように、ケーシング本体15に一体的に設けずに、ケーシング本体15に組み込まれる壁部材16に設けるようにしてもよい。このような壁部材16としては、ケーシング本体15の天壁部15aに当接または近接して配設される天板部と、ケーシング本体15の底壁部15bに当接または近接して配設される底板部と、を備えたものとしてもよい。
また、図例では、壁部材16に、ケーシング本体15の奥側壁部15e(本実施形態では、ガイド壁部15f)に沿うように配設される補助壁部19を設けている。このような補助壁部19を設けることで、当該壁部材16の強度を向上させることができる。なお、このような補助壁部19を設けないようにしてもよい。
なお、壁部材16やケーシング本体15、カバー体10は、合成樹脂系材料や金属系材料から上記形状にそれぞれ形成されたものとしてもよい。また、少なくともイオン吹出部28から吹き出されたイオンが接触する可能性のある壁面を、帯電防止性を有したものとしてもよい。このような各面への帯電防止性の付与は、各構成部材自体を、帯電防止性を有した材料からなるものとしたり、各面に、帯電防止剤を含有した塗料を塗布若しくは帯電防止剤を含有した樹脂シート等を貼着したりすることで付与するようにしてもよい。
また、上記した例では、遮蔽壁部17や誘導壁部18を、ケーシング本体15とは別体とされた壁部材16に設けた例を示しているが、ケーシング本体15に一体的に設けるようにしてもよい。この場合は、遮蔽壁部17や誘導壁部18を、ケーシング本体15の天壁部15aと底壁部15bとの間の全体に亘って設けるようにしてもよい。または、少なくともイオン発生部27のイオン吹出部28に応じた部位に位置するように、例えば、底壁部15bから途中部位までとされた遮蔽壁部17や誘導壁部18としてもよい。
脱臭フィルター23は、空気流通路2内における吸込口12の背面側空間3に配設されている。この脱臭フィルター23は、図1及び図2(c)に示すように、多数のセル状通気孔24を設けたハニカム状構造とされている。また、この脱臭フィルター23は、吸込口12の吸込み方向(当該脱臭装置1の奥行方向)に見て、吸込口12の全体に亘ってその背面側に位置するように設けられている。本実施形態では、吸込口12と吹出口14との並設方向に長尺とされた吸込口12に対応させて、この脱臭フィルター23の外郭形状を、上記並設方向に概ね沿って長尺の略直方体形状としている。
また、この脱臭フィルター23に設けられた多数のセル状通気孔24は、当該脱臭フィルター23の長手方向及び短手方向に沿って多段状に設けられている。また、これら多数のセル状通気孔24は、互いに平行に設けられ、当該脱臭フィルター23を厚さ方向(脱臭装置1の概ね奥行方向に沿う方向)に貫通し、厚さ方向両側において開口している。
このような脱臭フィルター23としては、臭気や各種ガス、オゾン等を吸着したり、分解したりするものとしてもよい。また、このような脱臭フィルター23としては、多数のセル状通気孔24を形成するハニカム状基材に、種々の触媒や吸着剤、脱臭剤を添着、担持等させたものとしてもよい。例えば、ハニカム状基材を構成する段ボール原紙やクラフト紙質等の紙材や、各種繊維材料からなる不織布等の基布に、種々の触媒や吸着剤、脱臭剤を塗布したり、混抄したり、含浸させたりして担持させたものとしてもよい。また、触媒や吸着剤、脱臭剤としては、どのようなものでもよく、例えば、活性炭やゼオライト、オゾン分解触媒等としてもよい。
また、図2(c)では、脱臭フィルター23のセル状通気孔24の通気方向に見た状態における形状(セル形状)を、模式的に矩形状としているが、セル状通気孔24の形状は、このような形状に限られない。例えば、蜂の巣状のハニカム形状、菱形状、波形状(コルゲート)、JIS A6931に規定されているような円筒形状や、リブを平行に連続させたリブ形状、「く」字状のような折り紙形状を連続させた折り紙形状等としてもよい。
また、各セル状通気孔24のセルサイズ(セル幅、ピッチ)は、脱臭能力を向上させる観点や、圧力損失を低減する観点等から適宜、設定するようにしてもよく、例えば、0.5mm〜5mm程度としてもよい。
また、脱臭フィルター23は、吸込口12における吸込み方向に対してセル状通気孔24の通気方向が斜め状となるように設けられている。換言すれば、吸込口12における吸込み方向と脱臭フィルター23のセル状通気孔24の通気方向とが交差するように脱臭フィルター23を設けている。
本実施形態では、セル状通気孔24の貫通方向を脱臭フィルター23の厚さ方向に沿わせ、脱臭フィルター23自体を吸込口12に対して斜め状に配設している。つまり、脱臭装置1の奥行方向となる吸込口12における吸込み方向に対して脱臭フィルター23の厚さ方向となるセル状通気孔24の貫通方向が斜め状となるように脱臭フィルター23を配設している。つまりは、互いに平行な脱臭フィルター23の厚さ方向両側の前面及び後面が当該脱臭装置1の前面10aに対して傾斜状となるように脱臭フィルター23を配設している。
また、本実施形態では、この脱臭フィルター23を、図1に示すように、セル状通気孔24の通気方向が吸込口12側から奥側に向かうに従い吸込口12と吹出口14との並設方向に沿う方向における吹出口14側(送風器20側)に傾斜するように設けている。本実施形態では、脱臭フィルター23を、その吸込口12の吹出口側縁部側部位となる送風器側端部25よりも吸込口12の反吹出口側縁部側部位となる反送風器側端部26が吸込み方向奥側となるように斜め状に配設している。つまりは、脱臭フィルター23を、その長手方向一端部の送風器側端部25を手前に位置させ、その長手方向他端部の反送風器側端部26を奥側に位置させるように空気流通路2内における吸込口12の背面側空間3に配設している。
また、本実施形態では、この脱臭フィルター23を、各セル状通気孔24の吸込口側開口と奥側開口とが上下同位置となるように、つまり、セル状通気孔24の通気方向が水平状となるように設けている。
このように斜め状に配設された脱臭フィルター23の吸込口12に対する傾斜角度(カバー体10の背面と脱臭フィルター23の前面またはこの前面に同一平面の仮想面とのなす角)は、脱臭装置1の薄型化を図る観点や、当該脱臭フィルター23における脱臭能力を向上させながらも圧力損失を低減させる観点等から適宜、設定するようにしてもよい。例えば、上記傾斜角度を、5度〜45度程度、好ましくは、5度〜30度程度としてもよい。図例では、この傾斜角度を、略10度とした例を示している。換言すれば、吸込口12における吸込み方向と脱臭フィルター23のセル状通気孔24の通気方向との交差状角を、175度〜135度程度、好ましくは、175度〜150度程度としてもよい。
また、図例では、脱臭フィルター23の送風器側端部25の手前側縁部を、カバー体10の吸込口12の吹出口側縁部の背面に当接または近接させている。また、脱臭フィルター23の反送風器側端部26の奥側縁部とケーシング本体15の奥側壁部15eとの間に空間を設けた例を示している。また、脱臭フィルター23の厚さ寸法を、空気流通路2の奥行寸法の1/3程度とし、脱臭フィルター23の反送風器側端部26の奥側縁部とケーシング本体15の奥側壁部15eとの間に空気流通路2の奥行寸法の1/3程度の空間を設けた例を示している。なお、脱臭フィルター23の反送風器側端部26の奥側縁部とケーシング本体15の奥側壁部15eとを接続するように、脱臭フィルター23を通過した空気の気流を、送風器20の吸込部21側に向けてガイドする凹湾曲面形状のガイド面部(ガイド壁部)を設けるようにしてもよい。または、この脱臭フィルター23の反送風器側端部26の奥側縁部を、ケーシング本体15の奥側壁部15eに当接または近接させたものとしてもよい。また、この脱臭フィルター23の上下寸法(短手寸法)は、ケーシング本体15の天壁部15aと底壁部15bとの間に概ね亘るような寸法としてもよい。
また、本実施形態では、吸込口12から脱臭フィルター23に向かう気流を吸込み方向に整流するようにガイドするガイド部13を吸込口12と脱臭フィルター23との間に設けている。
本実施形態では、ガイド部13を、カバー体10の背面から脱臭フィルター23に向けて吸込み方向に延びるように設けられた複数の薄板状のガイド部13としている。これらガイド部13は、厚さ方向を上記並設方向に沿わせ、該並設方向に間隔を空けて設けられている。つまり、これらガイド部13は、吸込口12と脱臭フィルター23との間を、上記並設方向に複数に分割するように設けられている。また、図例では、これらガイド部13を、略等間隔を空けて設けた例を示している。
また、これらガイド部13は、その上下寸法が脱臭フィルター23の短手寸法に応じた寸法とされている。
また、これらガイド部13は、各前端部がカバー体10の背面に当接または近接し、各後端部が脱臭フィルター23の前面に当接または近接するように設けられている。本実施形態では、各ガイド部13のカバー体10の背面からの奥行寸法を、上記のように斜め状に配置された脱臭フィルター23に対応させて、脱臭フィルター23の送風器側端部25側から反送風器側端部26側に向かうに従い大きくしている。
また、本実施形態では、吸込口12を、ガラリやルーバー等からなる前カバー11に設け、この前カバー11に、ガイド部13と、脱臭フィルター23を保持する保持部と、を設けている。この前カバー11は、カバー体10に設けられた開口に嵌め込まれるようにカバー体10に着脱自在に取り付けられる構成とされている。このような構成によれば、前カバー11を取り外すことで脱臭フィルター23の清掃や交換等を容易に行うことができる。
なお、上記したような態様に代えて、吸込口12をカバー体10に直接的に設けるようにしてもよい。この場合は、カバー体10をケーシング本体15に対して着脱自在とした態様としてもよい。
また、ガイド部13の枚数や位置、形状等は図例に限られず、適宜、変形可能である。例えば、ガイド部13を、前カバー11(カバー体10)のガラリを構成するように吸込口12にも設けるようにしてもよく、吸込口12から前方に向けて突出する部位を更に備えたものとしてもよい。また、ガイド部13としては、吸込口12から脱臭フィルター23に向かう気流を吸込み方向に整流するようにガイドするものであればよく、図例のようなものに限られない。例えば、多数のセル状通気孔の通気方向を吸込口12の吸込み方向に沿わせたハニカム状構造のガイド部としてもよい。この場合において、本実施形態のように、脱臭フィルター23自体を吸込口12に対して斜め状に配設した場合には、当該ガイド部の背面を脱臭フィルター23の前面に当接または近接させるように傾斜面状としてもよい。
また、吸込口12と脱臭フィルター23との間に、異物を捕捉するメッシュフィルター等のプレフィルターや、塵埃等の捕捉性を有した不織布等からなるシート状やプリーツ状の集塵フィルター等を更に設けるようにしてもよい。
また、上記した例では、空気流通路2を区画し、送風器20、脱臭フィルター23及びイオン発生部27を内蔵するケーシングとして、ケーシング本体15とその前方開口を覆うカバー体10とを備えたものを例示しているが、このような態様に限られない。例えば、ケーシング本体15を、前方側ではなく、後方側や上方側に開口したもの等とし、その開口を覆うカバー体10を備えたものとしてもよい。または、このようなケーシング本体15とカバー体10とを一体的に形成したような態様としてもよい。また、上記した例では、吸込口12と吹出口14とを左右に横並び状に設けた例を示しているが、これらを上下に隣り合うように設けた態様としてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る脱臭装置1によれば、脱臭能力を向上させながらも薄型化を図ることができる。
つまり、多数のセル状通気孔24を設けたハニカム状構造とされた脱臭フィルター23を、吸込口12の奥側に配設している。従って、吸込口12から吸い込んだ空気が接触する脱臭フィルター23の表面積を効率的に大きくすることができ、効果的な脱臭が可能となる。
また、この脱臭フィルター23を、吸込口12における吸込み方向に対してセル状通気孔24の通気方向が斜め状となるように設けている。従って、吸込口12における吸込み方向と脱臭フィルター23のセル状通気孔24の通気方向とを同方向とした場合と比べて、脱臭フィルター23のセル状通気孔24の内壁に対する吸込口12から吸い込んだ空気の接触効率を向上させることができる。これにより、効率的な脱臭が可能となり、脱臭能力を向上させることができる。また、これにより、脱臭フィルター23のセル状通気孔24の通気方向に沿う寸法(厚さ寸法)を効率的に小さくすることができ、当該脱臭装置1の薄型化を図ることができる。
また、例えば、脱臭能力を高めるために脱臭フィルター23を吸込口12の奥側に空気流通路2の奥行方向に沿って比較的に大きい寸法とすることも考えられる。しかしながら、この場合には、吸込口12と隣り合うように設けられた吹出口14に向かう空気の圧力損失が脱臭フィルター23において増大する傾向がある。本実施形態によれば、脱臭能力を向上させながらも脱臭フィルター23自体の薄型化を図ることができるので、脱臭フィルター23における圧力損失を低減させることもできる。また、例えば、脱臭フィルター23のセル状通気孔24の通気方向を吸込口12と吹出口14との並設方向に沿うように配設することも考えられる。しかしながら、この場合には、吸込口12から吹出口14までの寸法を大きくする必要があり、長尺化する傾向がある。本実施形態によれば、脱臭能力を向上させながらも吸込口12と吹出口14との並設方向に沿う寸法の短尺化を図ることもできる。
また、本実施形態では、吸込口12と脱臭フィルター23との間に吸込口12から脱臭フィルター23に向かう気流を吸込み方向に整流するようにガイドするガイド部13を設けている。従って、吸込口12からの気流を脱臭フィルター23に向けて吸込み方向(脱臭装置1の奥行方向)により整えることができ、脱臭フィルター23のセル状通気孔24の内壁に対して斜め状に吹き付けるように効果的に誘導することができる。また、例えば、このようなガイド部を設けない場合には、吸込口12から吸い込んだ空気が空気流通路2内において吹出口14側(送風器20側)に向けて脱臭フィルター23に対して言わばショートカット的に、つまりは局所的に通過し易くなることも考えられるが、このようなことを抑制することができる。これにより、脱臭能力をより効率的に向上させることができる。なお、このようなガイド部13を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、脱臭フィルター23を、セル状通気孔24の通気方向が吸込口12側から奥側に向かうに従い吸込口12と吹出口14との並設方向に沿う方向における吹出口14側に傾斜するように設けている。従って、脱臭フィルター23を通過した空気が上記並設方向に沿う方向における吹出口14側(送風器20の吸込部21側)に向かい易くなる。つまりは、脱臭フィルター23における圧力損失をより効果的に低減させることができ、脱臭能力を向上させながらもスムーズな送風が可能となる。なお、本実施形態では、脱臭フィルター23自体を、その送風器側端部25よりも反送風器側端部26が吸込み方向奥側となるように斜め状に配設した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、脱臭フィルター23の少なくとも前面を、当該脱臭装置1の前面10aと平行とし、セル状通気孔24の通気方向が吸込口12側から奥側に向かうに従い上記並設方向に沿う方向における吹出口14側に傾斜するように脱臭フィルター23の前面に対して斜め状にセル状通気孔24を設けた態様としてもよい。この場合において、上記のような薄板状の複数のガイド部13を設ける場合には、各ガイド部13の奥行寸法を略同寸法としてもよい。
また、本実施形態では、その吹出部22の吹出方向が吸込口12と吹出口14との並設方向に沿う方向となるように設けられた送風器20の吹出部22と対向するようにイオン吹出部28を設けたイオン発生部27を設けている。従って、脱臭フィルター23を通過した空気にイオンを拡散させて吹出口14から吹き出すことができ、除菌や消臭が期待できる。
また、例えば、イオン発生部27のイオン吹出部28を吹出口14に向けて開口するように、イオン発生部27を送風器20や吹出口14の奥側に設けた場合と比べて、当該脱臭装置1の奥行寸法を小さくすることができ、薄型化を図ることができる。
また、本実施形態では、空気流通路2における送風器20の吹出部22とイオン発生部27のイオン吹出部28との間に、遮蔽壁部17を設けている。従って、上記のように薄型化を図ることが可能でありながらも、イオン発生部27のイオン吹出部28から吹き出されたイオンを脱臭装置1外へ効果的に拡散させることができる。つまり、イオン発生部27のイオン吹出部28を送風器20の吹出部22と対向するように設けた構造としながらも、遮蔽壁部17によって送風器20の吹出部22から吹き出された空気がイオン発生部27のイオン吹出部28に直接的(直線状)に当るようなことが抑制される。これにより、イオン発生部27のイオン吹出部28から吹き出されたイオンを送風器20からの気流に乗せて吹出口14から脱臭装置1外へ効果的に拡散させることができる。
また、本実施形態では、送風器20の吹出部22側における空気流通路2の奥側面(奥側壁部)15eと吹出口14の反吸込口側縁部14aとを接続するように凹湾曲面形状とされたガイド面部(ガイド壁部)15fを設けている。従って、例えば、このようなガイド壁部15fを設けていない場合と比べて、送風器20の吹出部22から吹き出された空気をスムーズに吹出口14に向けてガイドすることができる。これにより、空気流通路2内における送風器20の吹出側の圧力損失を低減することができ、送風効率を向上させることができる。
また、イオン発生部27のイオン吹出部28を、ガイド壁部15fにおいて開口するように設けている。従って、このガイド壁部15fに沿うようにガイドされて吹出口14に向かう送風器20からの気流方向に対して交差する方向にイオン発生部27のイオン吹出部28からイオンが吹き出されることとなる。これにより、この気流に乗せてイオン発生部27のイオン吹出部28から吹き出されたイオンを脱臭装置1外へより効果的に拡散させることができる。
なお、このようなガイド壁部15fを設けないようにしてもよい。この場合は、吹出口14の背面側空間4の奥側及び左方側を、奥側壁部15e及びこの奥側壁部15eに略直交するように前方側に向けて設けられた側壁部によって区画するような態様としてもよい。
また、本実施形態では、イオン発生部27を、イオン吹出部28の吹出方向が送風器20の吹出部22の吹出方向と交差し、かつ吹出口14側に指向するように設けている。従って、イオン発生部27のイオン吹出部28と送風器20の吹出部22とを対向配置した構造でありながらも、イオン発生部27のイオン吹出部28からのイオンが吹出口14側に吹き出されることとなるため、より効果的にイオンを脱臭装置1外へ拡散させることができる。なお、このような態様に代えて、例えば、イオン吹出部28の吹出方向と送風器20の吹出部22の吹出方向とが真逆方向となるようにイオン発生部27を設けたり、イオン吹出部28の吹出方向を、僅かに反吹出口14側に指向するようにイオン発生部27を設けたりしてもよい。
また、本実施形態では、イオン発生部27のイオン吹出部28を吹出口14の近傍に設けているので、イオン発生部27のイオン吹出部28から吹き出されたイオンを、より効果的に脱臭装置1外へ拡散させることができる。また、遮蔽壁部17をその吹出口14側の端部(前端部)17bが吹出口14よりも奥側に少許控えた位置となるように設けている。従って、例えば、遮蔽壁部17を吹出口14に略至るまで設けた場合と比べて、遮蔽壁部17の送風器20側を流れて吹出口14に向かう空気にもイオンを拡散させ易くなり、イオンを脱臭装置1外へより効率的に拡散させることができる。なお、このようにイオン発生部27のイオン吹出部28を吹出口14の近傍に設けた態様に代えて、イオン吹出部28を、吹出口14の背面側空間4の奥行方向途中部位や奥側部位等に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、遮蔽壁部17を、吹出口14の背面側空間4において比較的に送風器20の吹出部22の近傍に設け、送風器20の吹出部22からの気流を、吹出口14に向けて誘導する誘導壁部18を遮蔽壁部17と間隔を空けて設けている。従って、送風器20の吹出部22から吹き出された空気を、誘導壁部18によってスムーズに吹出口14に向けて誘導することができる。
また、イオン発生部27のイオン吹出部28から吹き出されたイオンを、この誘導壁部18と遮蔽壁部17との間を流れて吹出口14に向かう空気に乗せるようにして脱臭装置1外へより効果的に拡散させることができる。
なお、本実施形態では、空気流通路2における送風器20の吹出部22の下流側に、単一の誘導壁部18を設けた例を示しているが、このような誘導壁部18を互いに間隔を空けて複数箇所に設けるようにしてもよい。また、例えば、上記した遮蔽壁部17を設けずに、上記した誘導壁部18の前端側を前方に延出させ、その延出させた部位を遮蔽壁部として把握するような態様としてもよい。または、このような誘導壁部18を設けずに、遮蔽壁部17のみを空気流通路2における送風器20の吹出部22の下流側に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、遮蔽壁部17を、その前端部17bが吹出口14よりも奥側に少許控えた位置となるように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、送風器20の吹出部22から吹出部22の吹出方向に見て少なくともイオン吹出部28を遮蔽可能なように、遮蔽壁部17の前端部17bを、カバー体10に当接させるようにしてもよい。また、イオン吹出部28が吹出口14の近傍に設けられていないような場合には、遮蔽壁部17の前端部17bを、イオン吹出部28の位置に応じて、奥側に位置させるようにしてもよい。さらには、このような遮蔽壁部17を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、イオン発生部27のイオン吹出部28を、送風器20の吹出部22と対向するように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、イオン発生部27のイオン吹出部28を吹出口14に向けて開口するように、イオン発生部27を送風器20や吹出口14の奥側等に設けるようにしてもよく、さらには、このようなイオン発生部27を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、送風器20を、空気流通路2内における吸込口12と吹出口14との間に位置するように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、空気流通路2内における吸込口12よりも吸込口12と吹出口14との並設方向に沿う方向における吹出口14側に位置するように設けるようにしてもよい。例えば、吹出口14の背面側空間4に送風器20を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、脱臭フィルター23を、セル状通気孔24の通気方向が吸込口12側から奥側に向かうに従い吸込口12と吹出口14との並設方向に沿う方向における吹出口14側に傾斜するように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、セル状通気孔24の通気方向が吸込口12側から奥側に向かうに従い上記並設方向に沿う方向における反吹出口14側に傾斜するように脱臭フィルター23を設けるようにしてもよい。この場合は、送風器側端部25よりも反送風器側端部26が吸込み方向手前側となるように脱臭フィルター23を配設するようにしてもよい。または、セル状通気孔24の通気方向が吸込口12側から奥側に向かうに従い上側や下側に傾斜するように脱臭フィルター23を設けるようにしてもよい。この場合は、吸込口12の上下方向一縁部側部位を他縁部側部位よりも奥側や手前側となるように脱臭フィルター23を配設するようにしてもよい。
また、上記した例では、脱臭装置1を、パネル体5に組み込んだ例を示しているが、このような態様に限られない。当該脱臭装置1の組込対象としては、パネル体5以外の建材や、住宅設備、車等としてもよく、その他、種々の組込対象に組み込むことが可能である。さらには、当該脱臭装置1を、このような組込対象に組み込まれるものとせずに、単体で使用される脱臭装置1としてもよい。この場合は、当該脱臭装置1のケーシング(ケーシング本体15及びカバー体10)の外郭形状等を適宜、変形するようにしてもよい。
1 脱臭装置
2 空気流通路
10a 前面(一方面)
12 吸込口
13 ガイド部
14 吹出口
20 送風器
22 吹出部
23 脱臭フィルター
24 セル状通気孔
27 イオン発生部
28 イオン吹出部

Claims (4)

  1. 一方面側においてそれぞれ開口するように、かつ互いに隣り合うように設けられた吸込口及び吹出口と、これら吸込口と吹出口とを連通させる空気流通路内に設けられた送風器と、前記空気流通路内における前記吸込口の奥側に配設された脱臭フィルターと、を備えており、
    前記脱臭フィルターは、多数のセル状通気孔を設けたハニカム状構造とされ、かつ前記吸込口における吸込み方向に対して前記セル状通気孔の通気方向が斜め状となるように設けられていることを特徴とする脱臭装置。
  2. 請求項1において、
    前記吸込口から前記脱臭フィルターに向かう気流を前記吸込み方向に整流するようにガイドするガイド部を前記吸込口と前記脱臭フィルターとの間に更に設けていることを特徴とする脱臭装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記脱臭フィルターは、前記セル状通気孔の通気方向が吸込口側から奥側に向かうに従い前記吸込口と前記吹出口との並設方向に沿う方向における吹出口側に傾斜するように設けられていることを特徴とする脱臭装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記送風器は、吹出部の吹出方向が前記吸込口と前記吹出口との並設方向に沿う方向となるように設けられており、
    この送風器の吹出部と対向するようにイオン吹出部を設けたイオン発生部を更に備えていることを特徴とする脱臭装置。
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