JP2014117298A - 脱臭装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脱臭装置1は、一方面10a側においてそれぞれ開口するように、かつ互いに隣り合うように設けられた吸込口12及び吹出口14と、これら吸込口12と吹出口14とを連通させる空気流通路2内に設けられた送風器20と、前記空気流通路内における前記吸込口の奥側に配設された脱臭フィルター23と、を備えており、前記脱臭フィルターは、多数のセル状通気孔24を設けたハニカム状構造とされ、かつ前記吸込口における吸込み方向に対して前記セル状通気孔の通気方向が斜め状となるように設けられている。
【選択図】図1
Description
また、本発明においては、前記脱臭フィルターを、前記セル状通気孔の通気方向が吸込口側から奥側に向かうに従い前記吸込口と前記吹出口との並設方向に沿う方向における吹出口側に傾斜するように設けるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記送風器を、吹出部の吹出方向が前記吸込口と前記吹出口との並設方向に沿う方向となるように設け、この送風器の吹出部と対向するようにイオン吹出部を設けたイオン発生部を更に備えたものとしてもよい。
図1〜図3は、本実施形態に係る脱臭装置の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、脱臭装置をパネル体に組み込んだ状態で、脱臭装置の吸込口及び吹出口が設けられた面に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を原則的に説明する。
また、脱臭装置1は、図1及び図2(a)に示すように、送風器20、脱臭フィルター23及びイオン発生部27を内蔵し、前方に開口したケーシング本体15を備えている。また、脱臭装置1は、このケーシング本体15の前方開口を覆うように設けられた前側壁部としてのカバー体10を備えている。本実施形態では、このカバー体10に、左右方向(長手方向)に互いに間隔を空けて吸込口12と吹出口14とを設けている。
パネル体5は、略矩形平板状とされており、図例では、脱臭装置1の吸込口12及び吹出口14が一方面側において開口するように、脱臭装置1を上端部に組み込んだ例を示している。このパネル体5には、脱臭装置1のケーシング本体15(図2(a)も参照)が埋め込まれるように取り付けられる取付凹所が設けられている。
このようなパネル体5としては、住居等の建物内に配設される扉体や、間仕切パネル、天井パネル等としてもよい。
図例では、これら吸込口12及び吹出口14を、正面視して略矩形状とし、ガラリやルーバー等によって構成している。また、図例では、これら吸込口12及び吹出口14の上下寸法(上記並設方向及び奥行方向(厚さ方向)に直交する方向の寸法)を概ね同寸法とし、これら吸込口12及び吹出口14を、互いの上下を概ね一致させて設けた例を示している。また、図例では、吸込口12の左右寸法(上記並設方向に沿う寸法)を、吹出口14の左右寸法(上記並設方向に沿う寸法)よりも大きくした例を示している。なお、これら吸込口12及び吹出口14を開閉する開閉蓋を設けるようにしてもよい。
また、カバー体10は、図2(a)、(b)に示すように、ケーシング本体15の前方開口よりも上下及び左右に大きく形成されており、ケーシング本体15の開口周縁に沿うようにケーシング本体15に取り付けられる。このカバー体10のケーシング本体15への取付態様としては、ねじ等の止具や接着剤等によって取り付ける態様としてもよい。
また、この送風器20の吸込部21を、当該送風器20によって区分された空気流通路2の一方側空間(図示右方側空間)となる吸込口12の背面側空間3に向くように設けている。また、この送風器20の吹出部22を、当該送風器20によって区分された空気流通路2の他方側空間(図示左方側空間)となる吹出口14の背面側空間4に向くように設けている。また、この送風器20の吹出部22を、吹出口14の吸込口側(図示右側)縁部14b近傍の背面側に位置するように設けている。
このケーシング本体15の天壁部15a及び底壁部15bによって、空気流通路2の上下両側を区画し、一方の側壁部(図示右側の側壁部)15cによって、空気流通路2の左右方向一方側(図示右方側、吸込口12側)を区画している。また、カバー体10によって、空気流通路2の手前側を区画している。
また、このケーシング本体15の奥側壁部15eは、空気流通路2の奥側を区画する奥側面を構成する。本実施形態では、この奥側壁部15eの送風器20の吹出部22側部位と、吹出口14の反吸込口側(図示左側)縁部14aとを接続するように凹湾曲面形状とされたガイド面部を構成するガイド壁部15fを設けている。
また、ガイド壁部15fは、図例では、奥側壁部15eの送風器20の吹出部22側部位に連なるように設けられており、その前端部が、吹出口14の反吸込口側縁部14a近傍のカバー体10の背面に当接または近接するように形成されている。また、このガイド壁部15fは、平面視して(上記並設方向及び奥行方向に直交する方向に見て)、吹出口14の吸込口側縁部14b近傍を円心とした略円弧状に形成されている。
また、本実施形態では、イオン発生部27を、イオン吹出部28の吹出方向が送風器20の吹出部22の吹出方向と交差し、かつ吹出口14側に指向するように設けている。つまり、イオン吹出部28を、送風器20の吹出部22と対向配置させながらも、その吹出方向と送風器20の吹出部22の吹出方向とが真逆方向とならないように配置している。
この静電霧化装置27は、詳細な図示は省略しているが、水粒子放出部とこれに対向する対向電極との間に高電圧を印加することで水粒子放出部の水分を霧化し、ナノメートルサイズの帯電微粒子水をイオン吹出部28から放出する構成とされている。帯電微粒子水は、ナノメートルサイズ(例えば、5nm〜20nm程度)の粒子径のものを含む帯電した微粒子液滴であり、空気中にミスト状態で浮遊可能なものである。
この静電霧化装置27としては、水粒子放出部としてのピン状の放電電極(霧化電極)と、この放電電極に対向して配置され、放電電極と同軸状の開口を有してリング形状とされた対向電極とを備えたものとしてもよい。また、これら放電電極と対向電極との間に高電圧を印加することで放電現象を生じさせ、放電電極に保持された水分を静電霧化させることで、帯電微粒子水を電極間(イオン吹出部28)から放出する構成とされたものとしてもよい。
または、放電電極を多孔質セラミック等の多孔質体で構成し、この放電電極の基端部に、液体を貯留する液体供給部を接続し、この液体供給部からの液体を、放電電極の毛細管現象により吸い上げて、その先端部に水分を保持させる態様としてもよい。
なお、イオン発生部27としては、このような静電霧化装置に限られず、除菌・消臭作用を有するイオンを放出するイオン発生器や、マイナスイオンを放出するマイナスイオン発生器等を採用するようにしてもよい。
また、本実施形態のように、当該脱臭装置1を、パネル体5等に組み込まれるものとした場合には、上記のような制御部や操作部等を、脱臭装置1の組込対象側に設けるようにしてもよい。
図例では、この遮蔽壁部17の奥行寸法を、その前端部17bがイオン吹出部28の前側縁部よりも僅かに前方に位置し、その後端部17aがイオン吹出部28の後側縁部と前後方向で略一致する位置となるような寸法としている。
また、本実施形態では、この遮蔽壁部17を、送風器20の吹出部22からの気流を、吹出口14に向けて誘導するような凹湾曲形状としている。図例では、この遮蔽壁部17を、上記したガイド壁部15fと略同心状の略円弧形状としている。
この誘導壁部18は、遮蔽壁部17よりも奥側に位置するように遮蔽壁部17と間隔を空けて設けられている。つまり、この誘導壁部18は、送風器20の吹出部22から吹出部22の吹出方向に見て遮蔽壁部17と重なり合わないように設けられており、その前端部18bが遮蔽壁部17の後端部17aよりも後方側に位置するように設けられている。また、図例では、この誘導壁部18は、その後端部18a側部位が遮蔽壁部17の前端部17b側部位と前後方向に見て僅かに重なり合うように設けられている。また、この誘導壁部18は、遮蔽壁部17と同様、吹出口14の背面側空間4内で、天壁部15aと底壁部15bとの間に概ね亘るように設けられている。
また、本実施形態では、この誘導壁部18を凹湾曲形状としており、図例では、遮蔽壁部17と同様、上記したガイド壁部15fと略同心状の略円弧形状としている。
また、図例では、壁部材16に、ケーシング本体15の奥側壁部15e(本実施形態では、ガイド壁部15f)に沿うように配設される補助壁部19を設けている。このような補助壁部19を設けることで、当該壁部材16の強度を向上させることができる。なお、このような補助壁部19を設けないようにしてもよい。
また、上記した例では、遮蔽壁部17や誘導壁部18を、ケーシング本体15とは別体とされた壁部材16に設けた例を示しているが、ケーシング本体15に一体的に設けるようにしてもよい。この場合は、遮蔽壁部17や誘導壁部18を、ケーシング本体15の天壁部15aと底壁部15bとの間の全体に亘って設けるようにしてもよい。または、少なくともイオン発生部27のイオン吹出部28に応じた部位に位置するように、例えば、底壁部15bから途中部位までとされた遮蔽壁部17や誘導壁部18としてもよい。
また、この脱臭フィルター23に設けられた多数のセル状通気孔24は、当該脱臭フィルター23の長手方向及び短手方向に沿って多段状に設けられている。また、これら多数のセル状通気孔24は、互いに平行に設けられ、当該脱臭フィルター23を厚さ方向(脱臭装置1の概ね奥行方向に沿う方向)に貫通し、厚さ方向両側において開口している。
また、各セル状通気孔24のセルサイズ(セル幅、ピッチ)は、脱臭能力を向上させる観点や、圧力損失を低減する観点等から適宜、設定するようにしてもよく、例えば、0.5mm〜5mm程度としてもよい。
本実施形態では、セル状通気孔24の貫通方向を脱臭フィルター23の厚さ方向に沿わせ、脱臭フィルター23自体を吸込口12に対して斜め状に配設している。つまり、脱臭装置1の奥行方向となる吸込口12における吸込み方向に対して脱臭フィルター23の厚さ方向となるセル状通気孔24の貫通方向が斜め状となるように脱臭フィルター23を配設している。つまりは、互いに平行な脱臭フィルター23の厚さ方向両側の前面及び後面が当該脱臭装置1の前面10aに対して傾斜状となるように脱臭フィルター23を配設している。
また、本実施形態では、この脱臭フィルター23を、各セル状通気孔24の吸込口側開口と奥側開口とが上下同位置となるように、つまり、セル状通気孔24の通気方向が水平状となるように設けている。
本実施形態では、ガイド部13を、カバー体10の背面から脱臭フィルター23に向けて吸込み方向に延びるように設けられた複数の薄板状のガイド部13としている。これらガイド部13は、厚さ方向を上記並設方向に沿わせ、該並設方向に間隔を空けて設けられている。つまり、これらガイド部13は、吸込口12と脱臭フィルター23との間を、上記並設方向に複数に分割するように設けられている。また、図例では、これらガイド部13を、略等間隔を空けて設けた例を示している。
また、これらガイド部13は、その上下寸法が脱臭フィルター23の短手寸法に応じた寸法とされている。
また、本実施形態では、吸込口12を、ガラリやルーバー等からなる前カバー11に設け、この前カバー11に、ガイド部13と、脱臭フィルター23を保持する保持部と、を設けている。この前カバー11は、カバー体10に設けられた開口に嵌め込まれるようにカバー体10に着脱自在に取り付けられる構成とされている。このような構成によれば、前カバー11を取り外すことで脱臭フィルター23の清掃や交換等を容易に行うことができる。
また、ガイド部13の枚数や位置、形状等は図例に限られず、適宜、変形可能である。例えば、ガイド部13を、前カバー11(カバー体10)のガラリを構成するように吸込口12にも設けるようにしてもよく、吸込口12から前方に向けて突出する部位を更に備えたものとしてもよい。また、ガイド部13としては、吸込口12から脱臭フィルター23に向かう気流を吸込み方向に整流するようにガイドするものであればよく、図例のようなものに限られない。例えば、多数のセル状通気孔の通気方向を吸込口12の吸込み方向に沿わせたハニカム状構造のガイド部としてもよい。この場合において、本実施形態のように、脱臭フィルター23自体を吸込口12に対して斜め状に配設した場合には、当該ガイド部の背面を脱臭フィルター23の前面に当接または近接させるように傾斜面状としてもよい。
また、上記した例では、空気流通路2を区画し、送風器20、脱臭フィルター23及びイオン発生部27を内蔵するケーシングとして、ケーシング本体15とその前方開口を覆うカバー体10とを備えたものを例示しているが、このような態様に限られない。例えば、ケーシング本体15を、前方側ではなく、後方側や上方側に開口したもの等とし、その開口を覆うカバー体10を備えたものとしてもよい。または、このようなケーシング本体15とカバー体10とを一体的に形成したような態様としてもよい。また、上記した例では、吸込口12と吹出口14とを左右に横並び状に設けた例を示しているが、これらを上下に隣り合うように設けた態様としてもよい。
つまり、多数のセル状通気孔24を設けたハニカム状構造とされた脱臭フィルター23を、吸込口12の奥側に配設している。従って、吸込口12から吸い込んだ空気が接触する脱臭フィルター23の表面積を効率的に大きくすることができ、効果的な脱臭が可能となる。
また、この脱臭フィルター23を、吸込口12における吸込み方向に対してセル状通気孔24の通気方向が斜め状となるように設けている。従って、吸込口12における吸込み方向と脱臭フィルター23のセル状通気孔24の通気方向とを同方向とした場合と比べて、脱臭フィルター23のセル状通気孔24の内壁に対する吸込口12から吸い込んだ空気の接触効率を向上させることができる。これにより、効率的な脱臭が可能となり、脱臭能力を向上させることができる。また、これにより、脱臭フィルター23のセル状通気孔24の通気方向に沿う寸法(厚さ寸法)を効率的に小さくすることができ、当該脱臭装置1の薄型化を図ることができる。
また、例えば、イオン発生部27のイオン吹出部28を吹出口14に向けて開口するように、イオン発生部27を送風器20や吹出口14の奥側に設けた場合と比べて、当該脱臭装置1の奥行寸法を小さくすることができ、薄型化を図ることができる。
また、イオン発生部27のイオン吹出部28を、ガイド壁部15fにおいて開口するように設けている。従って、このガイド壁部15fに沿うようにガイドされて吹出口14に向かう送風器20からの気流方向に対して交差する方向にイオン発生部27のイオン吹出部28からイオンが吹き出されることとなる。これにより、この気流に乗せてイオン発生部27のイオン吹出部28から吹き出されたイオンを脱臭装置1外へより効果的に拡散させることができる。
なお、このようなガイド壁部15fを設けないようにしてもよい。この場合は、吹出口14の背面側空間4の奥側及び左方側を、奥側壁部15e及びこの奥側壁部15eに略直交するように前方側に向けて設けられた側壁部によって区画するような態様としてもよい。
また、イオン発生部27のイオン吹出部28から吹き出されたイオンを、この誘導壁部18と遮蔽壁部17との間を流れて吹出口14に向かう空気に乗せるようにして脱臭装置1外へより効果的に拡散させることができる。
また、本実施形態では、遮蔽壁部17を、その前端部17bが吹出口14よりも奥側に少許控えた位置となるように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、送風器20の吹出部22から吹出部22の吹出方向に見て少なくともイオン吹出部28を遮蔽可能なように、遮蔽壁部17の前端部17bを、カバー体10に当接させるようにしてもよい。また、イオン吹出部28が吹出口14の近傍に設けられていないような場合には、遮蔽壁部17の前端部17bを、イオン吹出部28の位置に応じて、奥側に位置させるようにしてもよい。さらには、このような遮蔽壁部17を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、送風器20を、空気流通路2内における吸込口12と吹出口14との間に位置するように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、空気流通路2内における吸込口12よりも吸込口12と吹出口14との並設方向に沿う方向における吹出口14側に位置するように設けるようにしてもよい。例えば、吹出口14の背面側空間4に送風器20を設けるようにしてもよい。
2 空気流通路
10a 前面(一方面)
12 吸込口
13 ガイド部
14 吹出口
20 送風器
22 吹出部
23 脱臭フィルター
24 セル状通気孔
27 イオン発生部
28 イオン吹出部
Claims (4)
- 一方面側においてそれぞれ開口するように、かつ互いに隣り合うように設けられた吸込口及び吹出口と、これら吸込口と吹出口とを連通させる空気流通路内に設けられた送風器と、前記空気流通路内における前記吸込口の奥側に配設された脱臭フィルターと、を備えており、
前記脱臭フィルターは、多数のセル状通気孔を設けたハニカム状構造とされ、かつ前記吸込口における吸込み方向に対して前記セル状通気孔の通気方向が斜め状となるように設けられていることを特徴とする脱臭装置。 - 請求項1において、
前記吸込口から前記脱臭フィルターに向かう気流を前記吸込み方向に整流するようにガイドするガイド部を前記吸込口と前記脱臭フィルターとの間に更に設けていることを特徴とする脱臭装置。 - 請求項1または2において、
前記脱臭フィルターは、前記セル状通気孔の通気方向が吸込口側から奥側に向かうに従い前記吸込口と前記吹出口との並設方向に沿う方向における吹出口側に傾斜するように設けられていることを特徴とする脱臭装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記送風器は、吹出部の吹出方向が前記吸込口と前記吹出口との並設方向に沿う方向となるように設けられており、
この送風器の吹出部と対向するようにイオン吹出部を設けたイオン発生部を更に備えていることを特徴とする脱臭装置。
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