JP2014117190A - 浮遊細胞培養のための装置、モジュール及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガス透過性中空糸膜及び溶液透過性中空糸膜が配設された培養領域と、前記ガス透過性中空糸膜の端部が集結されてなるガス導入口と、前記溶液透過性中空糸膜の端部が集結されてなる溶液導入口と、を備えた細胞培養用モジュールと、前記ガス導入口に空気を連続的に供給可能なガス供給部と、前記溶液導入口に培地を連続的に供給可能な培地供給部と、を含んでなる浮遊細胞培養装置を提供する。この浮遊細胞培養装置では、前記ガス供給部及び前記培地供給部により前記ガス透過性中空糸膜及び前記溶液透過性中空糸膜を介して前記培養領域に空気と培地を連続供給することで、浮遊細胞を効率的に高密度で培養できる。
【選択図】図1
Description
この浮遊細胞培養装置では、前記ガス供給部及び前記培地供給部により前記ガス透過性中空糸膜及び前記溶液透過性中空糸膜を介して前記培養領域に空気と培地を連続供給することで、浮遊細胞を効率的に高密度で培養できる。
この浮遊細胞培養装置は、前記細胞培養用モジュールが、前記溶液導入口と反対側の前記溶液透過性中空糸膜の端部が集結されてなる溶液排出口を備え、前記培地供給部が、前記溶液導入口から導入され前記溶液排出口から排出される前記培地を、前記溶液導入口に再供給するよう構成されることが好ましい。
この浮遊細胞培養装置は、前記細胞培養用モジュールの振とう装置と連設されることが好ましい。さらに、前記培養領域において、前記ガス透過性中空糸膜及び/又は前記溶液透過性中空糸膜が、前記培地の撹拌を促進するように固定されていることが好ましい。
この浮遊細胞培養用モジュールでは、培養領域内において培地が効率的に撹拌されるため、細胞の変性や壊死を防止して、高密度な培養を行うことができる。
この浮遊細胞培養方法では、前記手順において、前記溶液導入口から導入され、前記溶液導入口と反対側の前記溶液透過性中空糸膜の端部が集結されてなる溶液排出口から排出される前記溶媒を、前記溶液導入口に再供給して循環させることが好ましい。また、前記手順において、前記培養領域中に気層を維持することが好ましい。
図1は、本発明の第一実施形態に係る浮遊細胞培養装置の構成を説明する模式図である。浮遊細胞培養装置は、細胞培養用モジュール1、培地供給部21及びガス供給部31を含んでなる。また、浮遊細胞培養装置は、細胞培養用モジュール1を振とうし、細胞培養用モジュール1内の培地を撹拌する振とう装置(不図示)を含む。図2は、本発明の第一実施形態に係る浮遊細胞培養装置の細胞培養用モジュール1(1a)の構成を説明する模式図である。
細胞培養用モジュール1aは、細胞培養の場となり、液密な空間とされた培養領域11と、培養領域11に配設された溶液透過性中空糸膜123及びガス透過性中空糸膜145とを含んでなる。溶液透過性中空糸膜123は、培養領域11への培地の供給路及び排出路となる。溶液透過性中空糸膜123の一端は、集結されて溶液導入口12を形成している。また、溶液透過性中空糸膜123のもう一端は、集結されて溶液排出口13を形成している。ガス透過性中空糸膜145は、培養領域11への酸素を含む空気の供給路となる。ガス透過性中空糸膜145の一端は、集結されてガス導入口14を形成している。また、ガス透過性中空糸膜145のもう一端は、集結されてガス排出口15を形成している。図2中符号16は、培養領域11内への培養細胞の導入口である。
溶液透過性中空糸膜123には、精密ろ過膜、限外ろ過膜等を使用できる。溶液透過性中空糸膜123は、培養領域11において、供給された培地に接触し得る位置、好ましくは培地内に浸漬され得る位置に配設される。
ガス透過性中空糸膜145には、ガス分離膜等を使用できる。ガス透過性中空糸膜145は、培養領域11において、溶液透過性中空糸膜123により供給された培地に接触し得る位置、好ましくは培地内に浸漬され得る位置に配設される。
溶液透過性中空糸膜123同士及びガス透過性中空糸膜145同士の間隔は、1μm〜2000μmとされる。該間隔は、好ましくは10μm〜500μm、より好ましくは20μm〜300μmとされる。溶液透過性中空糸膜123及びガス透過性中空糸膜145を上記の所定間隔で配置することにより、中空糸膜間に培地の流れを生じさせることができる。そして、これによって、細胞への培地及び空気の供給効率を高めるとともに、振とう装置による培地の撹拌効果を高めることができる。
溶液導入口12及び溶液排出口13は、培養領域11の内部に配設された溶液透過性中空糸膜123の両端を外部に突出させて集結させることによって形成されている。また、ガス導入口14及びガス排出口15は、培養領域11の内部に配設されたガス透過性中空糸膜145の両端を外部に突出させて集結させることによって形成されている。
培地供給部21は、細胞培養用モジュール1aの溶液導入口12に接続される。培地供給部21は、溶液透過性中空糸膜123を介して培養領域11内に培地を連続的に供給する。培地供給部21による培地供給は、断続的に行われてもよいが、細胞を高密度で培養するためには連続的に行われることが好ましい。
ガス供給部31は、細胞培養用モジュール1aのガス導入口14に接続される。ガス供給部31は、ガス透過性中空糸膜145を介して培養領域11内に酸素を含む空気を連続的に供給する。ガス供給部31による空気供給は、断続的に行われてもよいが、細胞を高密度で培養するためには連続的に行われることが好ましい。
細胞培養用モジュール1aを振とうし、細胞培養用モジュール1内の培地を撹拌する振とう装置には、シーソー式又はレシプロ式(水平横揺れ式)の振とう器などの細胞培養用モジュール1aを載置して使用する振とう器を使用できるが、これらに限定されない。
図3は、本発明の第二実施形態に係る浮遊細胞培養装置の細胞培養用モジュール1(1b)の構成を説明する模式図である。細胞培養用モジュール1bは、円筒状の外形とされている点で、フラスコ状の外形とされた第一実施形態に係る細胞培養用モジュール1a(図2参照)と異なっている。
[細胞培養用モジュール1]
T字フラスコ(25ml)内にガス透過性中空糸膜(三菱レイヨン、MHF膜)と溶液透過性中空糸膜(三菱レイヨン、EX膜)をそれぞれ60本ずつメッシュ状に配置し、アクリル系接着剤で固定した。フラスコ上面に穴を開け、ガス透過性中空糸膜及び溶液透過性中空糸膜への培地及び空気供給用のポートを作成し、シリコンチューブを接続した。培地液量(培養容量)は10mlとした。
[細胞培養用モジュール2]
ポリカーボネート製の円筒容器(60ml)を用いて同様に作成した。培地液量(培養容量)は30mlとした。
[培地供給部]
培地を貯留する容器(培地貯留量40ml)からペリスタポンプ(流量8ml/hr)で培地を循環供給した。
[ガス供給部]
エアポンプ(流量3L/hr)で空気を保湿しながら供給した。フィルタには0.2μm孔径のものを用いた。
急性前骨髄性白血病患者由来の好中球性の前骨髄球(前駆体)(DSファーマバイオメディカル社)HL−60細胞を用いた。凍結された細胞を解凍し、洗浄等を行った後、104〜105cells/2mLの密度で細胞懸濁液を調製し、播種した。
[培地]
Hc細胞用培地を用いた。該培地は、D-MEM/F-12(Invitrogen)500mlにFetal Bovine Serum、Hyclone 10%、炭酸水素ナトリウム、ペニシリン、硫酸ストレプトマイシン、Human-acidic FGF(コスモバイオ)を添加して調製した。
Claims (8)
- ガス透過性中空糸膜及び溶液透過性中空糸膜が配設された培養領域と、前記ガス透過性中空糸膜の端部が集結されてなるガス導入口と、前記溶液透過性中空糸膜の端部が集結されてなる溶液導入口と、を備えた細胞培養用モジュールと、
前記ガス導入口に空気を連続的に供給可能なガス供給部と、
前記溶液導入口に培地を連続的に供給可能な培地供給部と、を含んでなる浮遊細胞培養装置。 - 前記細胞培養用モジュールが、前記溶液導入口と反対側の前記溶液透過性中空糸膜の端部が集結されてなる溶液排出口を備え、
前記培地供給部が、前記溶液導入口から導入され前記溶液排出口から排出される前記培地を、前記溶液導入口に再供給する請求項1記載の浮遊細胞培養装置。 - 前記細胞培養用モジュールの振とう装置と連設された請求項1又は2記載の浮遊細胞培養装置。
- 前記培養領域において、前記ガス透過性中空糸膜及び/又は前記溶液透過性中空糸膜が、前記培地の撹拌を促進するように固定されている請求項3記載の浮遊細胞培養用装置。
- ガス透過性中空糸膜及び溶液透過性中空糸膜が配設された培養領域を備え、
該培養領域内において、前記ガス透過性中空糸膜及び/又は前記溶液透過性中空糸膜が、前記培地の撹拌を促進するように固定されている浮遊細胞培養用モジュール。 - ガス透過性中空糸膜及び溶液透過性中空糸膜が配設され、浮遊細胞が導入された培養領域と、前記ガス透過性中空糸膜の端部が集結されてなるガス導入口と、前記溶液透過性中空糸膜の端部が集結されてなる溶液導入口と、を備えた細胞培養用モジュールの前記ガス導入口と前記溶液導入口にそれぞれ空気と培地を連続的に供給する手順を含む、浮遊細胞培養方法。
- 前記手順において、前記溶液導入口から導入され、前記溶液導入口と反対側の前記溶液透過性中空糸膜の端部が集結されてなる溶液排出口から排出される前記溶媒を、前記溶液導入口に再供給して循環させる請求項6記載の浮遊細胞培養方法。
- 前記手順において、前記培養領域中に気層を維持する請求項6又は7記載の浮遊細胞培養方法。
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