JP2014115675A - 表示装置製造用多階調フォトマスク、表示装置製造用多階調フォトマスクの製造方法、及び表示装置の製造方法 - Google Patents

表示装置製造用多階調フォトマスク、表示装置製造用多階調フォトマスクの製造方法、及び表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被転写体上に形成するレジストパターンの段差形状をより精緻に制御する。
【解決手段】透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンが形成された多階調フォトマスクであって、露光光に対する第1半透光部の透過率が、露光光に対する第2半透光部の透過率よりも小さく、第1半透光部を透過する露光光と、第2半透光部を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第1半透光部を透過する露光光の強度以上となるように、第1半透光部を透過する露光光と、第2半透光部を透過する露光光との位相差が制御されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置等のフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display:以下FPDと呼ぶ)等の製造に用いられる多階調フォトマスク、多階調フォトマスクの製造方法、及びパターン転写方法に関する。
液晶表示装置に使用されるTFT(薄膜トランジスタ)基板は、透明基板上に遮光部及び透光部からなる転写パターンが形成されたフォトマスクを用い、例えば5回〜6回のフォトリソグラフィ工程を経て製造されてきた。近年、フォトリソグラフィ工程数を削減するため、透明基板上に遮光部、半透光部、透光部を含む転写パターンが形成された多階調フォトマスクが用いられるようになってきた。更に、本出願人は、透明基板上に遮光部、半透光部、第1半透光部、第2半透光部を含む転写パターンが形成された多階調フォトマスク(4階調以上のマスク)を用いれば、例えば3回〜4回のフォトリソグラフィ工程を経てTFT基板を製造することが可能となることを提案している。
特開2007−249198号公報
しかしながら、上述の多階調フォトマスクを用いて被転写体上にレジストパターンを形成した場合、レジストパターンの段差形状を精緻に制御することが困難な場合があった。例えば、透明基板上に遮光部、半透光部、第1半透光部、第2半透光部を含む転写パターンが形成された多階調フォトマスクを用いて被転写体上にレジストパターンを形成した場合、第1半透光部と第2半透光部の境界となる部分で、レジストの断面形状が垂直に形成されにくくなったり、レジストパターン上に不要な凹凸が形成されてしまったりする場合があった。その結果、TFTの製造工程において、加工層のエッチング精度が劣化して製造歩留り等が悪化し、または加工条件出しに多大な時間を要する場合があった。
本発明は、被転写体上に形成するレジストパターンの段差形状をより精緻に制御することが可能な多階調フォトマスク、及び該多階調フォトマスクの製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、被転写体上に形成するレジストパターンの段差形状をより精緻に制御して、TFT等の製造歩留や製造効率を改善することが可能なパターン転写方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンが形成された多階調フォトマスクであって、露光光に対する前記第1半透光部の透過率が、前記露光光に対する前記第2半透光部の透過率よりも小さく、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第1半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光との位相差が制御されている多階調フォトマスクである。
本発明の第2の態様は、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第1半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との位相差が制御されている第1の態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第3の態様は、前記第2半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第2半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第2半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との位相差が制御されている第1又は第2の態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第4の態様は、前記第1半透光部は、前記透明基板上に第1半透光膜及び第2半透光膜が積層されてなり、前記第2半透光部は、前記透明基板上に前記第1半透光膜が形成されてなる第1から第3のいずれかの態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第5の態様は、前記第1半透光部は、前記透明基板上に第1半透光膜が形成されてなり、前記第2半透光部は、前記透明基板上に第2半透光膜が形成されてなる第1から第3のいずれかの態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第6の態様は、前記第1半透光膜と前記第2半透光膜とは互いに異なる材料からなり、前記露光光に対する前記第1半透光膜の透過率は、前記露光光に対する前記第2半透光膜の透過率よりも小さい第5の態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第7の態様は、前記第1半透光部は、前記透明基板上に第1半透光膜及び第2半透光膜が積層されてなり、前記第2半透光部は、前記透明基板上に前記第2半透光膜が形成されてなる第1から第3のいずれかの態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第8の態様は、前記転写パターンは、液晶表示装置製造用のパターンである第1から第7のいずれかの態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第9の態様は、透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンを形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、前記透明基板上に第1半透光膜、第2半透光膜、及び遮光膜が順に積層され、前記第1半透光膜及び前記第2半透光膜が互いのエッチングに対して耐性を有するフォトマスクブランクを用意する工程と、前記遮光膜上に、前記遮光部の形成予定領域及び前記第1半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第1レジストパターンを形成する工程と、前記第1レジストパターンをマスクとして前記遮光膜をエッチングした後、前記第2半透光膜をエッチングし、前記第1レジストパターンを除去する工程と、前記遮光部の形成予定領域及び前記第2半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第2レジストパターンを形成する工程と、前記第2レジストパターンをマスクとして前記遮光膜及び前記第1半透光膜をそれぞれエッチングした後、前記第2レジストパターンを除去し、前記遮光部、前記透光部、前記第1半透光部及び前記第2半透光部を形成する工程と、を有し、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光との位相差が制御され、前記第1半透光部を透過する露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第1半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第1半透光膜及び前記第2半透光膜の材質及び膜厚を選択する多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第10の態様は、透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンを形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、前記透明基板上に第1半透光膜及び遮光膜が順に積層され、前記第1半透光膜及び前記遮光膜が互いのエッチングに対して耐性を有するフォトフォトマスクブランクを用意する工程と、前記遮光膜上に、前記遮光部の形成予定領域及び前記第1半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第1レジストパターンを形成する工程と、前記第1レジストパターンをマスクとして前記遮光膜をエッチングした後、前記第1半透光膜をエッチングし、前記第1レジストパターンを除去する工程と、前記透明基板上及び前記遮光膜上に第2半透光膜を形成する工程と、前記第2半透光膜上に、前記遮光部の形成予定領域及び前記第2半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第2レジストパターンを形成する工程と、前記第2レジストパターンをマスクとして前記第2半透光膜及び前記遮光膜をエッチングした後、前記第2レジストパターンを除去し、前記遮光部、前記透光部、前記第1半透光部及び前記第2半透光部を形成する工程と、を有し、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光との位相差が制御され、前記第1半透光部を透過する露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第1半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第1半透光膜及び前記第2半透光膜の材質及び膜厚を選択する多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第11の態様は、透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンを形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、前記透明基板上に遮光膜が形成されたフォトフォトマスクブランクを用意する工程と、前記遮光膜上に、前記遮光部の形成予定領域を覆う第1レジストパターンを形成する工程と、前記第1レジストパターンをマスクとして前記遮光膜をエッチングした後、前記第1レジストパターンを除去する工程と、露出した前記透明基板上及び前記遮光膜上に第1半透光膜を形成する工程と、前記第1半透光膜上に、前記遮光部の形成予定領域及び前記第1半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第2レジストパターンを形成する工程と、前記第2レジストパターンをマスクとして前記第1半透光膜をエッチングした後、前記第2レジストパターンを除去する工程と、前記透明基板上及び前記第1半透光膜上に第2半透光膜を形成する工程と、前記第2半透光膜上に、前記遮光部の形成予定領域、前記第1半透光部の形成予定領域、及び前記第2半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第3レジストパターンを形成する工程と、前記第3レジストパターンをマスクとして前記第2半透光膜をエッチングした後、前記第3レジストパターンを除去し、前記遮光部、前記透光部、前記第1半透光部及び前記第2半透光部を形成する工程と、を有し、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光との位相差が制御され、前記第1半透光部を透過する露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第1半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第1半透光膜及び前記第2半透光膜の材質及び膜厚を選択する多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第12の態様は、透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンが形成された多階調フォトマスクを介し、被転写体上に形成されたレジスト膜に露光光を照射して、前記被転写体上に多階調のレジストパターンを形成するパターン転写方法であって、前記露光光に対する前記第1半透光部の透過率が、前記露光光に対する前記第2半透光部の透過率よりも小さく、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第1半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光との位相差を制御するパターン転写方法である。
本発明の第13の態様は、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第1半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との位相差を制御する第12の態様に記載のパターン転写方法である。
本発明の第14の態様は、前記第2半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第2半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第2半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との位相差を制御する第12又は第13のいずれかの態様に記載のパターン転写方法である。
本発明によれば、被転写体上に形成するレジストパターンの段差形状をより精緻に制御することが可能な多階調フォトマスク、及び該多階調フォトマスクの製造方法を提供することが可能となる。また、本発明によれば、被転写体上に形成するレジストパターンの段差形状をより精緻に制御して、TFT等の製造歩留や生産効率を改善することが可能なパターン転写方法を提供することが可能となる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る多階調フォトマスクの部分断面図(模式図)であり、(b)は該多階調フォトマスクを用いたパターン転写工程によって被転写体上に形成されるレジストパターンの部分断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る多階調フォトマスクの製造工程のフローを例示する概略図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る多階調フォトマスクの部分断面図(模式図)であり、(b)は該多階調フォトマスクを用いたパターン転写工程によって被転写体上に形成されるレジストパターンの部分断面図(模式図)である。 本発明の第2の実施形態に係る多階調フォトマスクの製造工程のフローを例示する概略図である。 (a)は本発明の第3の実施形態に係る多階調フォトマスクの部分断面図(模式図)であり、(b)は該多階調フォトマスクを用いたパターン転写工程によって被転写体上に形成されるレジストパターンの部分断面図(模式図)である。 本発明の第3の実施形態に係る多階調フォトマスクの製造工程のフローを例示する概略図である。 本発明の第1〜第3の実施形態に係る多階調フォトマスクを用いたパターン転写工程を含むTFT基板の製造方法のフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係る多階調フォトマスクの平面拡大図である。
<本発明の第1の実施形態>
以下に、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本実施形態に係る多階調フォトマスク100の部分断面図であり、図1(b)は、多階調フォトマスク100によって被転写体1に形成されるレジストパターン4pの部分断面図である。図2は、本実施形態に係る多階調フォトマスク100の製造工程のフローを例示する概略図である。図7は、本実施形態に係る多階調フォトマスク100を用いたパターン転写工程を含むTFT基板の製造方法のフロー図である。
(1)多階調フォトマスクの構成
図1(a)に示す多階調フォトマスク100は、例えば液晶表示装置(LCD)の薄膜トランジスタ(TFT)やカラーフィルタ、またはプラズマディスプレイパネル(PDP)などを製造するために用いられる。ただし、図1、図2はフォトマスクの積層構造を例示するものであり、実際のパターンは、これと同一とは限らない。
多階調フォトマスク100は、該多階調フォトマスク100の使用時に露光光を遮光(光透過率が略0%)させる遮光部121と、露光光の透過率を20〜50%(十分に広い透光部の透過率を100%としたとき。以下同様)、好ましくは30〜40%程度に低減させる第1半透光部122と、露光光の透過率を30〜60%、好ましくは40〜50%程度に低減させる第2半透光部123と、露光光を100%透過させる透光部124と、を含む転写パターンを備えている。このように、露光光に対する第1半透光部122の透過率は、露光光に対する第2半透光部123の透過率よりも小さく構成されている。
遮光部121は、ガラス基板等の透明基板110上に半透光性の第1半透光膜111、半透光性の第2半透光膜112、及び遮光膜113が共に積層されてなる。第1半透光部122は、透明基板110上に順に積層された第1半透光膜111及び第2半透光膜112によってなる。第2半透光部123は、透明基板110上に第1半透光膜111が形成されてなる。透光部124は、透明基板110の表面が露出されてなる。なお、第1半透光膜111、第2半透光膜112、及び遮光膜113がパターニングされる様子については後述する。尚、実際のパターンにおいては、第1半透光部122と第2半透光部123とが隣接する部分を有し、および/又は第2半透光部123と透光部124とが隣接する部分を有し、および/又は、第1半透光部122と透光部124とが隣接する部分を有することができる。例えば、図8に示す転写パターンを有するフォトマスクに、本発明を適用することができる。
透明基板110は、例えば石英(SiO)ガラスや、SiO,Al,B,RO,RO等を含む低膨張ガラス等からなる平板として構成されている。透明基板110の主面(表面及び裏面)は、研磨されるなどして平坦且つ平滑に構成されている。透明基板110は、例えば一辺が300mm以上の方形とすることができ、例えば一辺が2000〜2400mmの矩形とすることができる。透明基板110の厚さは例えば3mm〜20mmとすることができる。
第1半透光膜111は、クロム(Cr)を含む材料からなり、例えば窒化クロム(CrN)、酸化クロム(CrO)、酸窒化クロム(CrON)、フッ化クロム(CrF)等からなる。第1半透光膜111は、例えば硝酸第2セリウムアンモニウム((NHCe(NO)及び過塩素酸(HClO)を含む純水からなるクロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。また、第1半透光膜111は、フッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)に対するエッチング耐性を有し、後述するようにフッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を用いて第2半透光膜112をエッチングする際のエッチングストッパ層として機能する。
第2半透光膜112は、モリブデン(Mo)等の金属材料とシリコン(Si)とを含む材料からなり、例えばMoSi、MoSi、MoSiN、MoSiON、MoSiCON等からなる。第2半透光膜112は、フッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を用いてエッチング可能なように構成されている。また、第2半透光膜112は、上述のクロム用エッチング液に対するエッチング耐性を有し、後述するようにクロム用エッチング液を用いて遮光膜113をエッチングする際のエッチングストッパ層として機能する。
遮光膜113は、実質的にクロム(Cr)からなる。なお、遮光膜113の表面にCr化合物(CrO、CrC,CrN等)を積層すれば、遮光膜113の表面に反射抑制機能を持たせることが出来る。遮光膜113は、上述のクロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。
図1(b)に、多階調フォトマスク100を用いたパターン転写工程によって被転写体1に形成されるレジストパターン4pの部分断面図を例示する。レジストパターン4pは、被転写体1に形成されたポジ型レジスト膜4に多階調フォトマスク100を介して露光光を照射し、現像することにより形成される。被転写体1は、基板2と、基板2上に順に積層された金属薄膜や絶縁層、半導体層など任意の被加工層3a〜3cとを備えており、ポジ型レジスト膜4は被加工層3c上に均一な厚さで予め形成されているものとする。なお、被加工層3bは被加工層3cのエッチングに対して耐性を有し、被加工層3aは被加工層3bのエッチングに対して耐性を有するように構成されることができる。
多階調フォトマスク100を介してポジ型レジスト膜4に露光光を照射すると、遮光部121では露光光が透過せず、また、第1半透光部122、第2半透光部123、透光部124の順に露光光の光量が段階的に増加する。そして、ポジ型レジスト膜4は、遮光部121、第1半透光部122、第2半透光部123のそれぞれに対応する領域で膜厚が順に薄くなり、透光部124に対応する領域で除去される。このようにして、被転写体1上に膜厚が段階的に異なるレジストパターン4pが形成される。
レジストパターン4pが形成されたら、レジストパターン4pに覆われていない領域(透光部124に対応する領域)にて露出している被加工層3c〜3aを表面側から順次エッチングして除去する(第1エッチング)ことができる。そして、レジストパターン4pをアッシング(減膜)して最も膜厚が薄い領域(第2半透光部123に対応する領域)を除去し、新たに露出した被加工層3c,3bを順次エッチングして除去する(第2エッチング)。そして、レジストパターン4pを更にアッシング(減膜)して次に膜厚が薄い領域(第1半透光部122に対応する領域)を除去し、新たに露出した被加工層3cをエッチングして除去する(第3エッチング)。このように、膜厚が段階的に異なるレジストパターン4pを用いることで、従来のフォトマスク3枚分の工程を実施することができ、マスク枚数を削減でき、フォトリソグラフィ工程を簡略化できる。
なお、本実施形態にかかる多階調フォトマスク100では、第1半透光部122を透過する露光光と、第2半透光部123を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第1半透光部122を透過する露光光の光強度以上となるように、第1半透光部122を透過する露光光と、第2半透光部123を透過する露光光との位相差が制御されている。例えば、第1半透光部122を透過する露光光と、第2半透光部123を透過する露光光との位相差が所定量以下であることにより、第1半透光部、第2半透光部の境界において両者の光が相殺して、第1半透光部の透過率を下回るような、不要な暗部を形成することがないように構成されている。例えば、ここでは位相差が、45°以内になるように制御されている。このようにすることで、第1半透光部122に対応する領域と第2半透光部123に対応する領域との境界領域において、ポジ型レジスト膜4に照射される露光光の強度が、第1半透光部より小さくなることを防止することができる。これによって、被加工層上において、該境界領域におけるレジスト残りを抑制することが可能となる。尚、仮に、上記干渉による光強度が第1半透光部を透過する露光光の光強度と等しくなったとき、該境界部分においては、第1半透光部の一部がわずかに広くなる作用を生じる場合があるが、係る場合であっても、例えば液晶動作には影響を与えないような被加工層の加工が可能である。これは、第1半透光部122と透光部124との境界、第2半透光部123と透光部124との境界においても同様である。
また、本実施形態にかかる多階調フォトマスク100では、第1半透光部122を透過する露光光と、透光部124を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第1半透光部122を透過する露光光の強度以上となるように、第1半透光部122を透過する露光光と、透光部124を透過する露光光との位相差が制御されている。例えば、第1半透光部122を透過する露光光と、透光部124を透過する露光光との位相差が、45°以内になるように制御されている。第1半透光部122に対応する領域と透光部124に対応する領域との境界領域において、ポジ型レジスト膜4に照射される露光光の強度をこのように制御することで、該境界領域におけるレジスト残りを抑制し、レジストパターン4pの段差形状に不要な凹凸を形成しないことが可能となる。
また、本実施形態にかかる多階調フォトマスク100では、第2半透光部123を透過する露光光と、透光部124を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第2半透光部123を透過する露光光の光強度以上となるように、第2半透光部123を透過する露光光と、透光部124を透過する露光光との位相差が制御されている。例えば、第2半透光部123を透過する露光光と、透光部124を透過する露光光との位相差が、45°以内になるように制御されている。第2半透光部123に対応する領域と透光部124に対応する領域との境界領域において、ポジ型レジスト膜4に照射される露光光の光強度をこのように制御することで、該境界領域におけるレジスト残りを抑制し、レジストパターン4pの段差形状に不要な凹凸を形成しないことが可能となる。
なお、上記において、第1半透光部122を透過する露光光の位相及び光透過率は、第1半透光膜111の材質及び膜厚と、第2半透光膜112の材質及び膜厚との組み合わせによって設定される。また、第2半透光部123を透過する露光光の位相及び光透過率は、第2半透光膜112の材質及び膜厚によって設定される。
(2)多階調フォトマスクの製造方法
続いて、本実施形態に係る多階調フォトマスク100の製造方法について、図2を参照しながら説明する。
(フォトマスクブランク準備工程)
まず、図2(a)に例示するように、透明基板110上に第1半透光膜111、第2半透光膜112、遮光膜113がこの順に形成され、最上層に第1のレジスト膜131が形成されたフォトマスクブランク100bを準備する。なお、第1のレジスト膜131は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下の説明では、第1のレジスト膜131がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとする。第1のレジスト膜131は、例えばスピン塗布やスリットコータ等の手法を用いて形成することが出来る。
(第1パターニング工程)
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第1のレジスト膜131を感光させ、スプレー方式等の手法により第1のレジスト膜131に現像液を供給して現像し、遮光部121の形成予定領域及び第1半透光部122の形成予定領域をそれぞれ覆う第1のレジストパターン131pを形成する。第1のレジストパターン131pが形成された状態を図2(b)に例示する。
次に、形成した第1のレジストパターン131pをマスクとして遮光膜113をエッチングすると共に、第1のレジストパターン131p又は残留している遮光膜113をマスクとして第2半透光膜112をエッチングして、第1半透光膜111を部分的に露出させる。そして、第1のレジストパターン131pを剥離等して除去する。なお、残留した遮光膜113をマスクとして第2半透光膜112をエッチングする際には、第1のレジストパターン131pを予め剥離してから行っても良い。遮光膜113のエッチングは、上述のクロム用エッチング液を、スプレー方式等の手法により遮光膜113に供給することで行うことが可能である。第2半透光膜112のエッチングは、フッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を第2半透光膜112に供給することで行うことが可能である。第1のレジストパターン131pは、第1のレジストパターン131pに剥離液を接触させて剥離させることができる。
その後、残留している遮光膜113及び露出した第1半透光膜111を覆う第2のレジスト膜132を形成する。第2のレジスト膜132は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下の説明では、第2のレジスト膜132がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとする。第2のレジスト膜132は、例えばスピン塗布やスリットコータ等の手法を用いて形成することが出来る。第2のレジスト膜132が形成された状態を図2(c)に例示する。
(第2パターニング工程)
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い第2のレジスト膜132を感光させ、スプレー方式等の手法により第2のレジスト膜132に現像液を供給して現像し、遮光部121の形成予定領域及び第2半透光部123の形成予定領域をそれぞれ覆う第2のレジストパターン132pを形成する。第2のレジストパターン132pが形成された状態を図2(d)に例示する。
次に、形成した第2のレジストパターン132pをマスクとして遮光膜113及び第1半透光膜111をエッチングして、第2半透光膜112及び透明基板110を部分的に露出させる。遮光膜113及び第1半透光膜111のエッチングは、上述のクロム用エッチング液を、スプレー方式等の手法により遮光膜113及び第1半透光膜111に供給することで行うことが可能である。
そして、第2のレジストパターン132pを剥離等して除去し、本実施形態に係る多階調フォトマスク100の製造を完了する。第2のレジストパターン132pは、第2のレジストパターン132pに剥離液を接触させて剥離させることができる。透明基板110上に遮光部121、透光部124、第1半透光部122及び第2半透光部123を含む転写パターンが形成された多階調フォトマスク100の部分断面図を、図2(e)に例示する。
なお、フォトマスクブランク100bを用意する際には、第1半透光部122を透過する露光光の位相及び光透過率、第2半透光部123を透過する露光光の位相及び光透過率が、上述の条件を満たすように、第1半透光膜111の材質及び膜厚、並びに第2半透光膜112の材質及び膜厚を選択する。
(3)TFT基板の製造方法
続いて、多階調フォトマスク100を用いたパターン転写工程を含むTFT基板の製造方法について、図7を参照しながら説明する。4階調フォトマスクとして構成された多階調フォトマスク100を用いることで、TFT基板は以下の第1〜第3マスクプロセスを経て製造することが可能となる。
(第1マスクプロセス)
まず、図7(a)に示すように、ガラス基板10上に、金属膜として構成されたゲート電極膜20を形成する。ゲート電極膜20は、例えばスパッタリングやCVD(Chemical Vapor Deposition)等の手法を用いてガラス基板10上に金属薄膜(図示しない)を成膜した後、遮光部と透光部とからなる転写パターンを備えたバイナリ(2階調)マスクを用いたフォトリソグラフィ工程を実施し、前記金属薄膜をパターニングすることによって形成する。
そして、図7(b)に示すように、ゲート電極膜20上及びガラス基板10の露出面上に、ゲート絶縁膜21、水素化アモルファスシリコン膜22、オーミックコンタクト膜23、金属薄膜24を順に成膜する。ゲート絶縁膜21、水素化アモルファスシリコン膜22、オーミックコンタクト膜23は例えばCVDにより成膜することができ、金属薄膜24は例えばスパッタリングにより成膜することができる。
(第2マスクプロセス)
次に、金属薄膜24上に均一な厚さでポジ型レジスト膜(図示しない)を形成する。そして、遮光部、透光部、半透光部を含む多階調(4階調)フォトマスクを用い、前記ポジ型レジスト膜に露光光を照射し、前記ポジ型レジスト膜を現像してパターニングする。その結果、図7(c)に示すように、ゲート電極膜20の上方を部分的に覆うと共に、遮光部に対応する領域では前記ポジ型レジスト膜の膜厚が厚く、半透光部に対応する領域では前記ポジ型レジスト膜の膜厚が薄くなるよう構成されたレジストパターン31が形成される。なお、透光部に対応する領域(ゲート電極膜20の設けられていない領域)では、前記ポジ型レジスト膜が除去されており、金属薄膜24の表面が部分的に露出した状態となる。
そして、レジストパターン31をマスクとして、露出している金属薄膜24、オーミックコンタクト膜23、水素化アモルファスシリコン膜22を表面側から順次エッチングして除去し、ゲート絶縁膜21の表面を部分的に露出させる。エッチング完了後の状態を図7(c)に例示する。
そして、レジストパターン31をアッシング(減膜)して膜厚が薄い領域(半透光部に対応する領域)を除去し、下地の金属薄膜24の表面を部分的に露出させる。そして、新たに露出した金属薄膜24、オーミックコンタクト膜23を表面側から順次エッチングして除去する。エッチング完了後の状態を図7(d)に例示する。
そして、レジストパターン31を剥離等して除去し、露出しているゲート絶縁膜21、水素化アモルファスシリコン膜22、オーミックコンタクト膜23、金属薄膜24の全面を覆うように、例えば窒化シリコン(SiN)等からなパッシベーション膜(表面保護膜)41を形成する。パッシベーション膜41は例えばCVDにより成膜することができる。パッシベーション膜41が形成された状態を図7(e)に例示する。
(第3マスクプロセス)
次に、形成したパッシベーション膜41上に、表面が平坦面となるようにポジ型レジスト膜(図示しない)を形成する。そして、遮光部121、透光部124、第1半透光部122、第2半透光部123を含む本実施形態に係る多階調(4階調)フォトマスク100を用い、前記ポジ型レジスト膜に露光光を照射し、前記ポジ型レジスト膜を現像してパターニングする。ここで、例えば図8に示すパターンを有する4階調フォトマスクを適用することができる。その結果、図7(g)に示すように、遮光部121、第1半透光部122、第2半透光部123のそれぞれに対応する領域で、前記ポジ型レジスト膜の膜厚が順に薄くなるよう構成された、レジストパターン32が形成される。なお、透光部124に対応する領域(後述するようにパッシベーション膜41をエッチングすることでコンタクトホール41hを形成する領域)では、前記ポジ型レジスト膜が除去されており、パッシベーション膜41の表面が部分的に露出している。ここで、用いる4階調フォトマスクのパターンの断面形状は図7(f)に示すとおりである。平面視を図8に示す。尚、被加工対の表面に段差があるため、塗布したレジスト層の表面が平面であっても、レジスト膜厚が異なることから、図7(f)に示すように、第1半透光部122と第2半透光部123とをそれぞれ配置し、露光光の透過光量を互いに相違させることで、第1半透光部122に対応するレジストパターン32の膜厚と、第2半透光部123とに対応するレジストパターン32の膜厚と、が結果的に均一になるように形成している。このようにすることで、後工程のアッシング時に、レジスト残りや、被加工層へのオーバーエッチングが防止できる。
そして、レジストパターン32をマスクとして、露出しているパッシベーション膜41をエッチングして除去し、コンタクトホール41hを形成する。コンタクトホール41hが形成された状態を図7(g)に例示する。
そして、レジストパターン32をアッシングして膜厚が薄い領域(第1半透光部122及び第2半透光部123に対応する領域)を除去し、下地のパッシベーション膜41の表面を部分的に露出させる。レジストパターン32をアッシングした後の状態を図7(h)に例示する。
そして、形成したコンタクトホール41hの内壁面上、露出させたパッシベーション膜41の表面上に、例えばITOやIZOからなる透明導電膜51を形成する。なお、透明導電膜51はレジストパターン32の表面上にも形成される。透明導電膜51が形成された状態を図7(i)に例示する。
そして、レジストパターン32を剥離等(リフトオフ)して除去し、本実施形態に係るTFT基板が製造される。レジストパターン32が除去された状態を図7(j)に例示する。たとえば上記において、第1半透光部122を透過する露光光と第2半透光部123を透過する露光光との間の位相差が過大に大きいと、該境界部分の被転写体上にレジストの凸部が生じ、アッシングを行ってもレジストが残留してしまう。この残留レジストの上に、次工程の透明導電膜51が形成されることとなり、さらに後工程のリフトオフの過程でレジストとともに透明導電膜が除去されてしまう。このような過程を経て製造されたTFTは、正常な動作が行えない。本実施形態によれば、第1半透光部122を透過する露光光と、第2半透光部123を透過する露光光との位相差が所定量以下とすることにより、該境界部分の被転写体上にレジストの凸部が生じないようにし、アッシング後のレジストの残留を抑制している。
(4)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
本実施形態にかかる多階調フォトマスク100では、第1半透光部122を透過する露光光と、第2半透光部123を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第1半透光部122を透過する露光光の光強度以上となるように、第1半透光部122を透過する露光光と、第2半透光部123を透過する露光光との位相差が制御されている。第1半透光部122に対応する領域と第2半透光部123に対応する領域との境界領域において、ポジ型レジスト膜4に照射される露光光の強度をこのように制御することで、該境界領域における被転写体上のレジスト残りを抑制し、被転写体に形成するレジストパターンの段差形状に不要な凹凸を形成せず、段差形状をより精緻に制御することが可能となる。
また、本実施形態にかかる多階調フォトマスク100では、第1半透光部122を透過する露光光と、透光部124を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第1半透光部122を透過する露光光の光強度以上となるように、第1半透光部122を透過する露光光と、透光部124を透過する露光光との位相差が制御されている。第1半透光部122に対応する領域と透光部124に対応する領域との境界領域において、ポジ型レジスト膜4に照射される露光光の強度をこのように制御することで、該境界領域における被転写体上のレジスト残りを抑制し、被転写体に形成するレジストパターンの段差形状に不要な凹凸を形成せず、段差形状をより精緻に制御することが可能となる。
また、本実施形態にかかる多階調フォトマスク100では、第2半透光部123を透過する露光光と、透光部124を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第2半透光部123を透過する露光光の強度以上となるように、第2半透光部123を透過する露光光と、透光部124を透過する露光光との位相差が制御されている。第2半透光部123に対応する領域と透光部124に対応する領域との境界領域において、ポジ型レジスト膜4に照射される露光光の光強度をこのように制御することで、該境界領域におけるレジスト残りを抑制し、被転写体に形成するレジストパターンの段差形状を、設計値どおりの垂直断面に近づけて、段差形状をより精緻に制御することが可能となる。
また、本実施形態にかかる多階調フォトマスク100を用いたパターン転写工程を含むTFT基板の製造方法では、第1半透光部122に対応する領域と第2半透光部123に対応する領域との境界領域、第1半透光部122に対応する領域と透光部124に対応する領域との境界領域、及び第2半透光部123に対応する領域と透光部124に対応する領域との境界領域のいずれにおいても、該境界領域におけるレジスト残りが抑制され、レジストパターン32の段差形状に不要な凹凸を形成しないことができる。これにより、TFT等の半導体装置の品質を向上させ、製造歩留りを改善させることができる。例えば、上述のTFT基板の製造方法においては、コンタクトホール41h内のレジスト残りや、レジストパターン32をアッシングした際のレジスト残りの発生を抑制でき、レジスト残りに起因するコンタクトホール41hでの接触不良や透明導電膜51の膜剥がれを回避できる。
<本発明の第2の実施形態>
以下に、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図3(a)は、本実施形態に係る多階調フォトマスク200の部分断面図であり、図3(b)は、該多階調フォトマスク200によって被転写体1に形成されるレジストパターン4pの部分断面図である。図4は、本実施形態に係る多階調フォトマスク200の製造工程のフローを例示する概略図である。
(1)フォトマスクの構成
図3(a)に示す多階調フォトマスク200は、該多階調フォトマスク200の使用時に露光光を遮光(光透過率が略0%)させる遮光部221と、露光光の透過率を20〜50%、好ましくは30〜40%程度に低減させる第1半透光部222と、露光光の透過率を30〜60%、好ましくは40〜50%程度に低減させる第2半透光部223と、露光光を略100%透過させる透光部224と、を含む転写パターンを備えている。このように、露光光に対する第1半透光部222の透過率は、露光光に対する第2半透光部223の透過率よりも小さく構成されている。
遮光部221は、ガラス基板等の透明基板210上に順に半透光性の第1半透光膜211、遮光膜213、及び半透光性の第2半透光膜212が積層されてなる。第1半透光部222は、透明基板210上に形成された第1半透光膜211がパターニングされてなる。第2半透光部223は、透明基板210上に第2半透光膜212が形成されてなる。透光部224は、透明基板210の表面が露出されてなる。なお、第1半透光膜211、遮光膜213、及び第2半透光膜212がパターニングされる様子については後述する。
透明基板210は、上述の実施形態と同様に構成されている。
第1半透光膜211は、モリブデン(Mo)等の金属材料とシリコン(Si)とを含む材料からなり、例えばMoSi、MoSi、MoSiN、MoSiON、MoSiCON等からなる。第1半透光膜211は、フッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を用いてエッチング可能なように構成されている。また、第1半透光膜211は、後述するように、上述のクロム用エッチング液を用いて第2半透光膜212、遮光膜213をエッチングする際のエッチングストッパ層として機能する。
遮光膜213は、実質的にクロム(Cr)からなる。なお、遮光膜213の表面にCr化合物(CrO、CrC,CrN等)を積層すれば、遮光膜213の表面に反射抑制機能を持たせることが出来る。遮光膜213は、上述のクロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。
第2半透光膜212は、クロム(Cr)を含む材料からなり、例えば窒化クロム(CrN)、酸化クロム(CrO)、酸窒化クロム(CrON)、フッ化クロム(CrF)等からなる。第2半透光膜212は、上述のクロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。
図3(b)に、多階調フォトマスク200によって被転写体1に形成されるレジストパターン4pの部分断面図を例示する。本実施形態に係る多階調フォトマスク200を用いても、上述の実施形態と同様に、被転写体1上に膜厚が段階的に異なるレジストパターン4pを形成することができる。
なお、本実施形態にかかる多階調フォトマスク200では、上述の実施形態と同様に、第1半透光部222を透過する露光光と、第2半透光部223を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第1半透光部222を透過する露光光の光強度以上となるように、第1半透光部222を透過する露光光と、第2半透光部223を透過する露光光との位相差が制御されている。また、第1半透光部222を透過する露光光と、透光部224を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第1半透光部222を透過する露光光の光強度以上となるように、第1半透光部222を透過する露光光と、透光部224を透過する露光光との位相差が制御されている。また、第2半透光部223を透過する露光光と、透光部224を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第2半透光部223を透過する露光光の光強度以上となるように、第2半透光部223を透過する露光光と、透光部224を透過する露光光との位相差が制御されている。これにより、第1半透光部222に対応する領域、第2半透光部223に対応する領域、透光部224に対応する領域のいずれにおいても、該領域の境界付近におけるレジスト残りを抑制し、レジストパターン4pの段差形状に不要な凹凸を生じさせないことが可能となる。
なお、上記において、第1半透光部222を透過する露光光の位相及び光透過率は、第1半透光膜211の材質及び膜厚によって設定される。また、第2半透光部223を透過する露光光の位相及び光透過率は、第2半透光膜212の材質及び膜厚によって設定される。
(2)多階調フォトマスクの製造方法
続いて、本実施形態に係る多階調フォトマスク200の製造方法について、図4を参照
しながら説明する。
(フォトマスクブランク準備工程)
まず、図4(a)に例示するように、透明基板210上に第1半透光膜211、遮光膜213が順に積層され、最上層に第1のレジスト膜231が形成されたフォトマスクブランク200bを準備する。なお、第1のレジスト膜231は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下の説明では、第1のレジスト膜231がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとする。第1のレジスト膜231は、例えばスピン塗布やスリットコータ等の手法を用いて形成することが出来る。
(第1パターニング工程)
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第1のレジスト膜231を感光させ、スプレー方式等の手法により第1のレジスト膜231に現像液を供給して現像し、遮光部221の形成予定領域及び第1半透光部222の形成予定領域をそれぞれ覆う第1のレジストパターン231pを形成する。第1のレジストパターン231pが形成された状態を図4(b)に例示する。
次に、形成した第1のレジストパターン231pをマスクとして遮光膜213をエッチングすると共に、第1のレジストパターン231p又は残留している遮光膜213をマスクとして第1半透光膜211をエッチングし、透明基板210の表面を部分的に露出させる。そして、第1のレジストパターン231pを剥離等して除去する。なお、残留した遮光膜213をマスクとして第1半透光膜211をエッチングする際には、第1のレジストパターン231pを予め剥離してから行っても良い。遮光膜213のエッチングは、上述のクロム用エッチング液を、スプレー方式等の手法により遮光膜213に供給することで行うことが可能である。第1半透光膜211のエッチングは、フッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を第2半透光膜212に供給することで行うことが可能である。第1のレジストパターン231pは、第1のレジストパターン231pに剥離液を接触させて剥離させることができる。エッチング完了後の状態を図4(c)に例示する。
(第2半透光膜形成工程)
その後、残留している遮光膜213及び露出した透明基板210をそれぞれ覆うように第2半透光膜212を形成する。第2半透光膜212の形成は、例えばスパッタリングにより行うことが出来る。その後、形成した第2半透光膜212を覆うように第2のレジスト膜232を形成する。第2のレジスト膜232は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下の説明では、第2のレジスト膜232がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとする。第2のレジスト膜232は、例えばスピン塗布やスリットコータ等の手法を用いて形成することが出来る。第2半透光膜212及び第2のレジスト膜232が形成された状態を図4(d)に例示する。
(第2パターニング工程)
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い第2のレジスト膜232を感光させ、スプレー方式等の手法により第2のレジスト膜232に現像液を供給して現像し、遮光部221の形成予定領域及び第2半透光部223の形成予定領域をそれぞれ覆う第2のレジストパターン232pを形成する。第2のレジストパターン232pが形成された状態を図4(e)に例示する。
そして、形成した第2のレジストパターン232pをマスクとして第2半透光膜212及び遮光膜213をエッチングして第1半透光膜211を部分的に露出させると共に、形成した第2のレジストパターン232pをマスクとして第2半透光膜212をエッチングして透明基板210を部分的に露出させる。遮光膜213及び第2半透光膜212のエッチングは、上述のクロム用エッチング液を、スプレー方式等の手法により遮光膜213及び第2半透光膜212に供給することで行うことが可能である。なお、この際、第1半透光膜211はエッチングストッパ層として機能する。
そして、第2のレジストパターン232pを剥離等して除去し、本実施形態に係る多階調フォトマスク200の製造を完了する。第2のレジストパターン232pは、第2のレジストパターン232pに剥離液を接触させて剥離させることができる。透明基板210上に遮光部221、透光部224、第1半透光部222及び第2半透光部223を含む転写パターンが形成された多階調フォトマスク200の部分断面図を図4(f)に例示する。
なお、フォトマスクブランク200bを用意する際には、第1半透光部222を透過する露光光の位相及び光透過率、第2半透光部223を透過する露光光の位相及び光透過率が、上述の条件を満たすように、第1半透光膜211の材質及び膜厚、並びに第2半透光膜212の材質及び膜厚を選択する。
本実施形態に係る多階調フォトマスク200を用いても、上述のTFT基板の製造方法を実施することができる。また、本実施形態に係る多階調フォトマスク200によっても、上述の効果と同様の効果を奏する。
<本発明の第3の実施形態>
以下に、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図5(a)は、本実施形態に係る多階調フォトマスク300の部分断面図であり、図5(b)は、該多階調フォトマスク300によって被転写体1に形成されるレジストパターンの部分断面図である。図6は、本実施形態に係る多階調フォトマスクの製造工程のフローを例示する概略図である。
(1)フォトマスクの構成
図5(a)に示す多階調フォトマスク300は、該多階調フォトマスク300の使用時に露光光を遮光(光透過率が略0%)させる遮光部321と、露光光の透過率を20〜50%、好ましくは30〜40%程度に低減させる第1半透光部322と、露光光の透過率を30〜60%、好ましくは40〜50%程度に低減させる第2半透光部323と、露光光を略100%透過させる透光部324と、を含む転写パターンを備えている。このように、露光光に対する第1半透光部322の透過率は、露光光に対する第2半透光部323の透過率よりも小さく構成されている。
遮光部321は、ガラス基板等の透明基板310上に遮光膜313、半透光性の第1半透光膜311、及び半透光性の第2半透光膜312が積層されてなる。第1半透光部322は、透明基板310上に第1半透光膜311及び第2半透光膜312が積層されてなる。第2半透光部323は、透明基板310上に第2半透光膜312が形成されてなる。透光部324は、透明基板310の表面が露出されてなる。なお、第1半透光膜311、遮光膜313、及び第2半透光膜312がパターニングされる様子については後述する。
透明基板310は、上述の実施形態と同様に構成されている。
第1半透光膜311は、モリブデン(Mo)等の金属材料とシリコン(Si)とを含む材料からなり、例えばMoSi、MoSi、MoSiN、MoSiON、MoSiCON等からなる。第1半透光膜311は、上述のフッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を用いてエッチング可能なように構成されている。また、第1半透光膜311は、クロム(Cr)を含む材料からなり、例えば窒化クロム(CrN)、酸化クロム(CrO)、酸窒化クロム(CrON)、フッ化クロム(CrF)等から構成されていてもよい。係る場合、第1半透光膜311は、上述のクロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。
遮光膜313は、実質的にクロム(Cr)からなる。なお、遮光膜313の表面にCr化合物(CrO、CrC,CrN等)を積層すれば、遮光膜313の表面に反射抑制機能を持たせることが出来る。遮光膜313は、上述のクロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。
第2半透光膜312は、クロム(Cr)を含む材料からなり、例えば窒化クロム(CrN)、酸化クロム(CrO)、酸窒化クロム(CrON)、フッ化クロム(CrF)等からなる。第2半透光膜312は、クロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。また、第2半透光膜312は、モリブデン(Mo)等の金属材料とシリコン(Si)とを含む材料からなり、例えばMoSi、MoSi、MoSiN、MoSiON、MoSiCON等から構成されていてもよい。係る場合、第2半透光膜312は、上述のフッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を用いてエッチング可能なように構成されている。
図5(b)に、多階調フォトマスク300によって被転写体1に形成されるレジストパターン4pの部分断面図を例示する。本実施形態に係る多階調フォトマスク300を用いても、上述の実施形態と同様に、被転写体1上に膜厚が段階的に異なるレジストパターン4pを形成できる。
なお、本実施形態にかかる多階調フォトマスク300では、上述の実施形態と同様に、第1半透光部322を透過する露光光と、第2半透光部323を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第1半透光部322を透過する露光光の光強度以上となるように、第1半透光部322を透過する露光光と、第2半透光部323を透過する露光光との位相差が制御されている。また、第1半透光部322を透過する露光光と、透光部324を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第1半透光部322を透過する露光光の光強度以上となるように、第1半透光部322を透過する露光光と、透光部324を透過する露光光との位相差が制御されている。また、第2半透光部323を透過する露光光と、透光部324を透過する露光光との干渉によって形成される光強度が、第2半透光部323を透過する露光光の光強度以上となるように、第2半透光部323を透過する露光光と、透光部324を透過する露光光との位相差が制御されている。これにより、第1半透光部322に対応する領域、第2半透光部323に対応する領域、透光部324に対応する領域のいずれにおいても、該領域の境界付近におけるレジスト残りを抑制し、レジストパターン4pの段差形状に不要な凹凸を形成しないことが可能となる。
なお、上記において、第1半透光部322を透過する露光光の位相及び光透過率は、第1半透光膜311の材質及び膜厚によって設定される。また、第2半透光部323を透過する露光光の位相及び光透過率は、第2半透光膜312の材質及び膜厚によって設定される。
(2)フォトマスクの製造方法
続いて、本実施形態に係る多階調フォトマスク300の製造方法について、図6を参照しながら説明する。
(フォトマスクブランク準備工程)
まず、図6(a)に例示するように、透明基板310上に遮光膜313が形成され、最上層に第1のレジスト膜331が形成されたフォトマスクブランク300bを準備する。なお、第1のレジスト膜331は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下の説明では、第1のレジスト膜331がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとする。第1のレジスト膜331は、例えばスピン塗布やスリットコータ等の手法を用いて形成することが出来る。
(第1パターニング工程)
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い、第1のレジスト膜331を感光させ、スプレー方式等の手法により第1のレジスト膜331に現像液を供給して現像し、遮光部321の形成予定領域を覆う第1のレジストパターン331pを形成する。第1のレジストパターン331pが形成された状態を図6(b)に例示する。
次に、形成した第1のレジストパターン331pをマスクとして遮光膜313をエッチングし、透明基板310の表面を部分的に露出させる。そして、第1のレジストパターン331pを剥離等して除去する。遮光膜313のエッチングは、上述のクロム用エッチング液を、スプレー方式等の手法により遮光膜313に供給することで行うことが可能である。第1のレジストパターン331pは、第1のレジストパターン331pに剥離液を接触させて剥離させることができる。
(第2パターニング工程)
その後、残留している遮光膜313及び露出した透明基板310をそれぞれ覆うように第1半透光膜311を形成する。第1半透光膜311の形成は、例えばスパッタリングにより行うことが出来る。その後、形成した第1半透光膜311を覆うように第2のレジスト膜332を形成する。第2のレジスト膜332は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下の説明では、第2のレジスト膜332がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとする。第2のレジスト膜332は、例えばスピン塗布やスリットコータ等の手法を用いて形成することが出来る。第1半透光膜311及び第2のレジスト膜332が形成された状態を図6(c)に例示する。
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い第2のレジスト膜332を感光させ、スプレー方式等の手法により第2のレジスト膜332に現像液を供給して現像し、遮光部321の形成予定領域及び第1半透光部322の形成予定領域をそれぞれ覆う第2のレジストパターン332pを形成する。第2のレジストパターン332pが形成された状態を図6(d)に例示する。
そして、形成した第2のレジストパターン332pをマスクとして第1半透光膜311をエッチングして透明基板310の表面を部分的に露出させる。そして、第2のレジストパターン332pを剥離等して除去する。第1半透光膜311のエッチングは、上述のフッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を、第1半透光膜311に供給することで行うことが可能である。第2のレジストパターン332pは、第2のレジストパターン332pに剥離液を接触させて剥離させることができる。
(第3パターニング工程)
その後、残留している第1半透光膜311、及び露出した透明基板310をそれぞれ覆うように第2半透光膜312を形成する。第2半透光膜312の形成は、例えばスパッタリングにより行うことが出来る。その後、形成した第2半透光膜312を覆うように第3のレジスト膜333を形成する。第3のレジスト膜333は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下の説明では、第3のレジスト膜333がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとする。第3のレジスト膜333は、例えばスピン塗布やスリットコータ等の手法を用いて形成することが出来る。第2半透光膜312及び第3のレジスト膜333が形成された状態を図6(e)に例示する。
次に、レーザ描画機等により描画露光を行い第3のレジスト膜333を感光させ、スプレー方式等の手法により第3のレジスト膜333に現像液を供給して現像し、遮光部321の形成予定領域、第1半透光部322の形成予定領域、及び第2半透光部323の形成予定領域をそれぞれ覆う第3のレジストパターン333pを形成する。第3のレジストパターン333pが形成された状態を図6(f)に例示する。
そして、形成した第3のレジストパターン333pをマスクとして第2半透光膜312をエッチングして透明基板310の表面を部分的に露出させる。第2半透光膜312のエッチングは、上述のクロム系エッチング液を第2半透光膜312に供給することで行うことが可能である。
そして、第3のレジストパターン333pを剥離等して除去し、本実施形態に係る多階調フォトマスク300の製造を完了する。第3のレジストパターン333pは、第3のレジストパターン333pに剥離液を接触させて剥離させることができる。透明基板310上に遮光部321、透光部324、第1半透光部322及び第2半透光部323を含む転写パターンが形成された多階調フォトマスク300の部分断面図を図6(g)に例示する。
なお、第1半透光膜311及び第2半透光膜312を形成する際には、第1半透光部322を透過する露光光の位相及び光透過率、第2半透光部323を透過する露光光の位相及び光透過率が、上述の条件を満たすように、第1半透光膜311の材質及び膜厚、並びに第2半透光膜312の材質及び膜厚を選択する。
本実施形態に係る多階調フォトマスク300を用いても、上述のTFT基板の製造方法を実施することができる。また、本実施形態に係る多階調フォトマスク300によっても、上述の効果と同様の効果を奏する。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
100,200,300 多階調フォトマスク
100b,200b,300b フォトマスクブランク
110,210,310 透明基板
111,211,311 第1半透光膜
112,212,312 第2半透光膜
113,213,313 遮光膜
121,221,321 遮光部
122,222,322 第1半透光部
123,223,323 第2半透光部
124,224,324 透光部
131p,231p,331p 第1のレジストパターン
132p,232p,332p 第2のレジストパターン
333p 第3のレジストパターン

Claims (15)

  1. 透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンが形成された、表示装置製造用多階調フォトマスクであって、
    前記転写パターンは、前記第1半透光部と前記第2半透光部が隣接する部分を有し、露光光に対する前記第1半透光部の透過率が、前記露光光に対する前記第2半透光部の透過率よりも小さく、
    前記多階調フォトマスクを用いて、表面に段差のある被転写体に露光したとき、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光とが、前記段差のある被加工層上に、均一の膜厚のレジストパターンを形成できるように、前記第1半透光部と前記第2半透光部の露光光透過率が設定され、かつ、
    前記第1半透光部と前記第2半透光部の前記露光光に対する位相差が45度以内になるように制御されている
    ことを特徴とする表示装置製造用多階調フォトマスク。
  2. 前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第1半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との位相差が制御されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置製造用多階調フォトマスク。
  3. 前記第2半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第2半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第2半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との位相差が制御されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置製造用多階調フォトマスク。
  4. 前記第1半透光部は、前記透明基板上に第1半透光膜及び第2半透光膜が積層されてなり、
    前記第2半透光部は、前記透明基板上に前記第1半透光膜が形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示装置製造用多階調フォトマスク。
  5. 前記第1半透光部は、前記透明基板上に第1半透光膜が形成されてなり、
    前記第2半透光部は、前記透明基板上に第2半透光膜が形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示装置製造用多階調フォトマスク。
  6. 前記第1半透光膜と前記第2半透光膜とは互いに異なる材料からなり、
    前記露光光に対する前記第1半透光膜の透過率は、前記露光光に対する前記第2半透光膜の透過率よりも小さい
    ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置製造用多階調フォトマスク。
  7. 前記第1半透光部は、前記透明基板上に第1半透光膜及び第2半透光膜が積層されてなり、
    前記第2半透光部は、前記透明基板上に前記第2半透光膜が形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示装置製造用多階調フォトマスク。
  8. 前記転写パターンは、液晶表示装置のTFT基板製造用のパターンである
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示装置製造用多階調フォトマスク。
  9. 透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンを形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、
    前記透明基板上に第1半透光膜、第2半透光膜、及び遮光膜が順に積層され、前記第1半透光膜及び前記第2半透光膜が互いのエッチングに対して耐性を有するフォトフォトマスクブランクを用意する工程と、
    前記遮光膜上に、前記遮光部の形成予定領域及び前記第1半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第1レジストパターンを形成する工程と、
    前記第1レジストパターンをマスクとして前記遮光膜をエッチングした後、前記第2半透光膜をエッチングし、前記第1レジストパターンを除去する工程と、
    前記遮光部の形成予定領域及び前記第2半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第2レジストパターンを形成する工程と、
    前記第2レジストパターンをマスクとして前記遮光膜及び前記第1半透光膜をそれぞれエッチングした後、前記第2レジストパターンを除去し、前記遮光部、前記透光部、前記第1半透光部及び前記第2半透光部を形成する工程と、を有し、
    前記転写パターンは、前記第1半透光部と前記第2半透光部が隣接する部分を有し、
    露光光に対する前記第1半透光部の透過率が、前記露光光に対する前記第2半透光部の透過率よりも小さく、
    前記多階調フォトマスクを用いて、表面に段差のある被転写体に露光したとき、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光とが、前記段差のある被加工層上に、均一の膜厚のレジストパターンを形成できるように、前記第1半透光部と前記第2半透光部の露光光透過率が設定され、かつ、
    前記第1半透光部と前記第2半透光部の前記露光光に対する位相差が45度以内になるよう制御される
    ことを特徴とする、表示装置製造用多階調フォトマスクの製造方法。
  10. 透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンを形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、
    前記透明基板上に第1半透光膜及び遮光膜が順に積層され、前記第1半透光膜及び前記遮光膜が互いのエッチングに対して耐性を有するフォトフォトマスクブランクを用意する工程と、
    前記遮光膜上に、前記遮光部の形成予定領域及び前記第1半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第1レジストパターンを形成する工程と、
    前記第1レジストパターンをマスクとして前記遮光膜をエッチングした後、前記第1半透光膜をエッチングし、前記第1レジストパターンを除去する工程と、
    前記透明基板上及び前記遮光膜上に第2半透光膜を形成する工程と、
    前記第2半透光膜上に、前記遮光部の形成予定領域及び前記第2半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第2レジストパターンを形成する工程と、
    前記第2レジストパターンをマスクとして前記第2半透光膜及び前記遮光膜をエッチングした後、前記第2レジストパターンを除去し、前記遮光部、前記透光部、前記第1半透光部及び前記第2半透光部を形成する工程と、を有し、
    前記転写パターンは、前記第1半透光部と前記第2半透光部が隣接する部分を有し、露光光に対する前記第1半透光部の透過率が、前記露光光に対する前記第2半透光部の透過率よりも小さく、
    前記多階調フォトマスクを用いて、表面に段差のある被転写体に露光したとき、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光とが、前記段差のある被加工層上に、均一の膜厚のレジストパターンを形成できるように、前記第1半透光部と前記第2半透光部の露光光透過率が設定され、かつ、
    前記第1半透光部と前記第2半透光部の前記露光光に対する位相差が45度以内になるように制御される
    ことを特徴とする、表示装置製造用多階調フォトマスクの製造方法。
  11. 透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンを形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、
    前記透明基板上に遮光膜が形成されたフォトフォトマスクブランクを用意する工程と、
    前記遮光膜上に、前記遮光部の形成予定領域を覆う第1レジストパターンを形成する工程と、
    前記第1レジストパターンをマスクとして前記遮光膜をエッチングした後、前記第1レジストパターンを除去する工程と、
    前記透明基板上及び前記遮光膜上に第1半透光膜を形成する工程と、
    前記第1半透光膜上に、前記遮光部の形成予定領域及び前記第1半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第2レジストパターンを形成する工程と、
    前記第2レジストパターンをマスクとして前記第1半透光膜をエッチングした後、前記第2レジストパターンを除去する工程と、
    前記透明基板上及び前記第1半透光膜上に第2半透光膜を形成する工程と、
    前記第2半透光膜上に、前記遮光部の形成予定領域、前記第1半透光部の形成予定領域、及び前記第2半透光部の形成予定領域をそれぞれ覆う第3レジストパターンを形成する工程と、
    前記第3レジストパターンをマスクとして前記第2半透光膜をエッチングした後、前記第3レジストパターンを除去し、前記遮光部、前記透光部、前記第1半透光部及び前記第2半透光部を形成する工程と、を有し、
    前記転写パターンは、前記第1半透光部と前記第2半透光部が隣接する部分を有し、露光光に対する前記第1半透光部の透過率が、前記露光光に対する前記第2半透光部の透過率よりも小さく、
    前記多階調フォトマスクを用いて、表面に段差のある被転写体に露光したとき、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光とが、前記段差のある被加工層上に、均一の膜厚のレジストパターンを形成できるように、前記第1半透光部と前記第2半透光部の露光光透過率が設定され、かつ、
    前記第1半透光部と前記第2半透光部の前記露光光に対する位相差が45度以内に制御される
    ことを特徴とする、表示装置製造用多階調フォトマスクの製造方法。
  12. 透明基板上に、遮光部、透光部、第1半透光部及び第2半透光部を含む転写パターンが形成された多階調フォトマスクを介し、被転写体上に形成されたレジスト膜に露光光を照射して、前記被転写体上にレジストパターンを形成することを含む、表示装置の製造方法であって、
    前記転写パターンは、前記第1半透光部と前記第2半透光部が隣接する部分を有し、前記露光光に対する前記第1半透光部の透過率が、前記露光光に対する前記第2半透光部の透過率よりも小さく、
    前記多階調フォトマスクを用いて、段差のある被転写体上に、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記第2半透光部を透過する前記露光光とが、均一の膜厚のレジストパターンを形成できるように、前記第1半透光部と前記第2半透光部の露光光透過率が設定され、かつ、
    前記第1半透光部と前記第2半透光部の前記露光光に対する位相差が45度以内になるように制御されている
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  13. 前記第1半透光部と前記第2半透光部に対応する領域のレジストパターンを、同時にアッシングにより除去する
    ことを特徴とする、請求項12に記載の表示装置の製造方法。
  14. 前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第1半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第1半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との位相差を制御する
    ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置の製造方法。
  15. 前記第2半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との干渉によって形成される光強度が、前記第2半透光部を透過する前記露光光の光強度以上となるように、前記第2半透光部を透過する前記露光光と、前記透光部を透過する前記露光光との位相差を制御する
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の表示装置の製造方法。
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