JP2014114034A - 緩衝材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブランクのまま納品が可能で、かつ、簡単に組立可能とする。
【解決手段】緩衝材30は、交差する第1および第2屈曲用罫線31,32を設けるとともに、第1および第2屈曲用罫線31,32の交点Pを通過する第3屈曲用罫線35を設け、第1屈曲用罫線31と第2屈曲用罫線32とで、第1および第2板部37,38を区画するとともに、第3屈曲用罫線35と第1および第2屈曲用罫線31,32とで、第1板部37に連続する一対の第3板部39A,39B、および、第2板部38に連続する一対の第4板部40A,40Bを区画し、第1および第2屈曲用罫線31,32を山折りするとともに、第3屈曲用罫線35を谷折りして、第1および第2板部37,38の間に第3および第4板部39A,40A,39B,40Bを折り込んで積層可能としたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、物品と包装箱との間または隣接配置する物品間に配置する緩衝材に関する。
特許文献1には、正方形状をなす端板と多数の重畳板とが所定の配列で連設された緩衝材が記載されている。この緩衝材は、端板上に各重畳板を順次折り重ねることにより積層構造をなすように形成される。各重畳板には、円形状の貫通孔、円弧状の切り欠き等の位置決め構造が設けられている。
また、特許文献2には、展開状態で長方形状をなし、対向した一対の長辺にかけて傾斜して延びる折曲線を設けた緩衝材が記載されている。この緩衝材は、折曲線に沿って順次折り曲げることにより、直角三角形状をなす各重畳板が螺旋状をなすように連続し、平面視矩形状をなすように形成される。
しかしながら、これらの緩衝材は、多数の重畳板を折り重ねるように順番に積層する必要があるため、組立作業性が悪いという問題がある。しかも、特許文献1の緩衝材は各重畳板間に打抜部が形成されているため、また、特許文献2の緩衝材は積層数が増えると長尺になるため、打ち抜いたブランク状態で納品することができない。
特開平11−334763号公報 特開2007−106455号公報
本発明は、ブランクのまま納品が可能で、かつ、簡単に組み立てることが可能な緩衝材を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の緩衝材は、表ライナと裏ライナとの間に中しんを配設した段ボール紙製の緩衝材であって、交差するように第1および第2屈曲用罫線を設けるとともに、これら第1および第2屈曲用罫線の交点を通過するように第3屈曲用罫線を設け、前記第1屈曲用罫線と前記第2屈曲用罫線とで、第1および第2板部を区画するとともに、前記第3屈曲用罫線と前記第1および第2屈曲用罫線とで、前記第1板部に連続する一対の第3板部、および、前記第2板部に連続する一対の第4板部を区画し、前記第1および第2屈曲用罫線を山折りするとともに、前記第3屈曲用罫線を谷折りして、前記第1および第2板部の間に前記第3および第4板部を折り込んで積層可能としている。なお、前記第1屈曲用罫線は縦方向の両端縁(一端縁から他端縁)にかけて延び、前記第2屈曲用罫線は前記第1屈曲用罫線に直交する横方向の両端縁にかけて延び、前記第3屈曲用罫線は前記第1および第2屈曲用罫線に対して45度の傾斜角度で両端縁にかけて延びる。
この緩衝材は、例えば対角に位置する第1および第2板部を把持し、互いに重なり合うように折り曲げる。これにより、第3屈曲用罫線に沿って第3および第4板部が重なり合うように屈曲しながら、第1板部に対して第3板部が屈曲し、第2板部に対して第4板部が屈曲する。そして、組立状態では、第1板部に対して一対の第3板部が横に並んで重なり、また、第2板部に対して一対の第4板部が横に並んで重なり、更に各第3板部に各第4板部が重なる。このように、ワンアクションで4層構造の緩衝材を組み立てることができる。また、緩衝材のブランクは、屈曲用罫線を介して各板部を連設した形状であるため、実質的に正方形状のブランクのまま納品することができる。よって、大幅にコストダウンを図ることができる。
この緩衝材では、展開状態で隣接する前記各一対の第3および第4板部のうち、一方の前記第3板部から隣接する第4板部へ突出するとともに、他方の前記第4板部から隣接する第3板部へ突出する突片部を形成するための迂回部を前記第3屈曲用罫線に設け、組立状態で、隣接する他方の前記第3板部に一方の前記第3板部の突片部を嵌合するとともに、隣接する一方の前記第4板部に他方の前記第4板部の突片部を嵌合する。このようにすれば、組立状態で隣接する第3および第4板部の位置ズレを防止できる。
また、前記第3屈曲用罫線上に位置するように、展開状態で隣接する前記第3および第4板部に保持穴部を設けるとともに、前記迂回部を前記中しんの延び方向に対して平行または直交方向に延びて前記保持穴部に交わるようにする。このようにすれば、第1および第2板部間に形成される保持穴部内に薄板状の物品を収容して保護できる。また、緩衝材の強度劣化を防ぎ、確実に物品を保持することができる。即ち、中しんに対して傾斜して延びる罫線を設けた場合には、耐圧強度が著しく低下するが、傾斜して延びる屈曲用罫線に、中しんに対して平行または直交方向に迂回部を設けているため、強度の低下を防止できる。
さらに、前記第1および第2板部に、組立状態で前記保持穴部に一致する貫通穴部を更に設ける。このようにすれば、貫通穴部および保持穴部を通して所定の物品の一部を挿通できる。例えば、一対の緩衝材を用い、ロール状に巻いた物品の軸の両端を保持させ、包装箱内に収容保持させることができる。
本発明の緩衝材は、第1および第2板部が重なり合うように折り曲げるだけで、4層構造をなすように組み立てることができる。よって、組立作業性を大幅に向上できる。また、緩衝材のブランクは実質的に正方形状であるため、ブランクのまま納品することができる。よって、大幅にコストダウンを図ることができる。
本発明に係る第1実施形態の緩衝材を用いた物品の収納状態を示す斜視図。 第1組立工程を示す斜視図。 第2組立工程を示す斜視図。 第3組立工程を示し、(A)は第3板部の積層状態を示す斜視図、(B)は第4板部の積層状態を示す斜視図、(C)は第2板部の積層状態を示す斜視図。 (A)は図4(A)の正面図、(B)は図4(B)の正面図、(C)は図4(C)の断面図。 緩衝材のブランクを示す平面図。 (A)は汎用の段ボール紙を示す要部断面図、(B)は複両面の段ボール紙を示す要部断面図。 第2実施形態を示し、(A)はブランクを示す平面図、(B)は組立状態の要部断面図。 第3実施形態を示し、(A)はブランクを示す平面図、(B)は組立状態の要部断面図。 第4実施形態を示し、(A)はブランクを示す平面図、(B)は組立状態の要部断面図。 第5実施形態を示し、(A)はブランクを示す平面図、(B)は組立状態の要部断面図。 第5実施形態の緩衝材の組立行程の一部を示し、(A)は第3板部の積層状態を示す斜視図、(B)は第4板部の積層状態を示す斜視図、(C)は第2板部の積層状態を示す斜視図。 第6実施形態を示し、(A)はブランクを示す平面図、(B)は組立状態の要部断面図。 第6実施形態の緩衝材の斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る緩衝材30を示す。この緩衝材30は段ボール紙製であり、物品1の両端に配置され、物品1を穴部44,45に保持した状態で包装箱20に収容される。本実施形態では、ブランクのまま納品が可能で、かつ、図示の組立状態に簡単に組立可能とする。なお、図示の物品1は、軸部材2にロール状に巻いた樹脂フィルムである。
包装箱20および緩衝材30は、段ボール紙10A,10Bを周知の紙器打抜装置によって、一枚のブランクとして打ち抜いて形成される。図7(A)に示すように、汎用の段ボール紙10Aは、表ライナ11および裏ライナ12の間に波状の中しん13を配設した構成である。図7(B)に示すように、複両面の段ボール紙10Bは、表ライナ11と裏ライナ12の間に更に中ライナ14を備え、表ライナ11と中ライナ14との間および裏ライナ12と中ライナ14の間に、それぞれ中しん13A,13Bを配設した構成である。段ボール紙10Bは、段ボール紙10Aと比較して、肉厚が厚く、耐圧強度が高い。本実施形態では、包装箱20を図7(A)に示す汎用の段ボール紙10Aにより形成し、緩衝材30を図7(B)に示す複両面の段ボール紙10Bにより形成している。
包装箱20は、各一対の端壁21A,21Bと側壁22A,22Bとで構成される外周壁を備える。一端の端壁21Aには、他端の側壁22Bに貼着するための糊代部23が連設されている。端壁21A,21Bの下端縁には下側内フラップ(図示せず)が連設され、側壁22A,22Bの下端縁には下側外フラップ(図示せず)が連設され、これにより外周壁の下側開口(底)を閉塞する底壁が構成されている。また、端壁21A,21Bの上端縁には上側内フラップ24A,24Bが連設され、側壁22A,22Bの上端縁には上側外フラップ25A,25Bが連設され、これらにより外周壁の上側開口を閉塞する天壁が構成されている。但し、包装箱20の構成は図示の例に限定されるものではない。
図6に示すように、緩衝材30のブランクは、展開(打抜)状態で実質的に正方形状である。緩衝材30は、第1から第3の屈曲用罫線31,32,35により、第1から第4の各板部37〜40A,40Bに区画されている。
第1屈曲用罫線31は、中しん13A,13Bの延び方向に沿って縦方向の両端縁にかけて延びるように設けられている。第2屈曲用罫線32は、中しん13A,13Bの延び方向に対して直交する横方向の両端縁にかけて延びるように設けられている。即ち、第1および第2屈曲用罫線31,32は、互いに直交方向に交差するように設けられている。
第1および第2屈曲用罫線31,32は、4個の連続部33と切断部34とをそれぞれ備える。各連続部33は、切断部34に対して直交方向に延びる一対の切断線33a,33aと、両切断線33a,33aにかけて延びる一対の折曲線33b,33bとを備える。折曲線33bは、裏ライナ12の側から肉厚を圧縮するように罫を入れて形成した折線と、折線上に位置するように所定間隔をもって設けた切断線とを有するリード罫により構成される。切断部34は、各連続部33,33の間および両端の連続部33と端縁との間にかけて直線上に位置するように設けられる。各切断部34および切断線は、表ライナ11から裏ライナ12にかけて刃を入れて切断した構成である。折曲線33b(リード罫の折線)により第1および第2屈曲用罫線31,32は、裏ライナ12の側が重なり合うように山折りされる構成である。
第3屈曲用罫線35は、第1および第2屈曲用罫線31,32の交点Pを通過するように、第1および第2屈曲用罫線31,32に対して45度の傾斜角度で両端縁にかけて設けられる。中間部分には後述する保持穴部44が設けられ、この保持穴部44に対して交点P(中心)側に延びる内側部35aと、外側に延びる外側部35bとを備える。内側部35aは、組立状態で物品1の加重が大きく加わる保持穴部44の下側領域に位置する。内側部35aの保持穴部44と交差する端部には、中しん13A,13Bの延び方向に対して直交方向に延び、4分点で交差するように迂回する迂回部36が設けられている。迂回部36は、内側部35aに対して鈍角に屈曲して縦方向に延びる第1切断線36aと、この第1切断線36aに対して直交方向に延びて保持穴部44に交差する第2切断線36bとを備える。
第3屈曲用罫線35は、裏ライナ12の側から刃を入れて、裏ライナ12、中しん13Bおよび中ライナ14を切断し、表ライナ11は切断しない連続部としたハーフカット線により構成される。なお、中しん13Aは、切断した状態を図示しているが、一部のみが切断される場合および切断されない場合がある。迂回部36の切断線36a,36bは、切断部34と同様に表ライナ11から裏ライナ12にかけて刃を入れて切断した構成である。この構成により第3屈曲用罫線35は、表ライナ11の側が重なり合うように谷折りされる構成である。
緩衝材30のブランクは、第1屈曲用罫線31と第2屈曲用罫線32とで、矩形状をなす第1板部37および第2板部38が斜め方向に隣接するように区画される。また、第3屈曲用罫線35と第1および第2屈曲用罫線31,32とで、直角三角形状をなす各一対の第3板部39A,39Bおよび第4板部40A,40Bとが区画される。各第3板部39A,39Bは第1板部37の2辺に連続し、各第4板部40A,40Bは第2板部38の2辺および各第3板部39A,39Bに連続する。
第1板部37の縦方向の寸法は、第2板部38の横方向の寸法と同一であり、第1板部37の横方向の寸法は、第2板部38の縦方向の寸法と同一である。組立状態を維持するために、第1板部37の角部には係止舌片部41が設けられ、第2板部38の角部には係止溝部42が設けられ、第3および第4板部39A,40Aの角部には挿通溝部43が設けられている。係止舌片部41は、45度の傾斜角度で延びる一対の第1切断線41a,41aと、これら第1切断線41a,41aに対して直交方向に延びる第2切断線41b,41bと、これら第2切断線41b,41bの端部間にかけて延びる折曲線41cとで、区画して形成される。係止溝部42は、外向きに広がった入口部42aと、入口部42aに連通する矩形状の係止部42bとを有し、打ち抜きにより形成される。挿通溝部43は、第3および第4板部39A,40Aの角部に角面取部を設け、その角面取部分に設けた凹状の打抜溝からなる。
第3および第4板部39A,39B,40A,40Bには、第3屈曲用罫線35上に位置するように保持穴部44が設けられている。具体的には、ブランク状態では、隣接する第3板部39Aおよび第4板部40Aと、隣接する第3板部39Bおよび第4板部40Bとに、それぞれ保持穴44a,44bからなる1つの円形状の保持穴部44が形成されている。そして、組立状態では、第3板部39A,39Bの保持穴44a,44aで1つの円形状の保持穴部44を構成し、第4板部40A,40Bの保持穴44b,44bで1つの円形状の保持穴部44を構成する。なお、第3屈曲用罫線35の内側部35aの端部である迂回部36の第2切断線36bは、保持穴部44の4分点に交わる。外側部35bの端部は、組立状態で保持穴部44の上側領域に45度の傾斜角度で交わる。
第1および第2板部37,38には、組立状態で保持穴部44に一致するように貫通穴部45が設けられている。これにより、組立状態では、各穴部44,45の軸線が一致するように連通し、物品1(軸部材2)を挿通保持する貫通した保持孔が形成される。
迂回部36の形成により、第3板部39Bおよび第4板部40Aには、組立状態で第3屈曲用罫線35の縁から第3板部39Aおよび第4板部40Bに向けて突出する突片部46が形成される。また、第3板部39Aおよび第4板部40Bには、組立状態で突片部46が嵌合する嵌合溝47が形成される。組立状態では、第3板部39Bの突片部46が第3板部39Aの嵌合溝47に嵌合され、第4板部40Aの突片部46が第4板部40Bの嵌合溝47に嵌合される。即ち、切断線36a,36bの縁により嵌合溝47が構成される。
第1板部37、第2板部38、第3板部39Aおよび第4板部40Aには、組立状態で上側に位置するように把持穴部48が設けられている。把持穴部48は、組立状態で幅(横)方向に延びる長円形状である。
このように構成した緩衝材30のブランクは、第1から第4の各板部37〜40A,40Bが相互に連続した正方形状である。言い換えれば、第1から第4の各板部37〜40A,40Bが独立して撓むことはない構造である。また、一方向だけに延びる長尺なものでもない。よって、ブランク状態での取り扱いは極めて容易である。そのため、ブランクのまま納品することができるため、大幅にコストダウンを図ることができる。
納品した製造メーカが緩衝材30を組み立てる際には、例えば図2に示すように、裏ライナ12の側を上方に位置させる。ついで、対角に位置する第1および第2板部37,38を把持し、図3に示すように、互いに重なり合うように内向きに折り曲げる。これにより、第1および第2屈曲用罫線31,32が山折れするとともに、第3屈曲用罫線35が谷折れする。その結果、第1板部37に対して第3板部39A,39Bが屈曲するとともに、第2板部38に対して第4板部40A,40Bが屈曲しながら、第3板部39A,39Bおよび第4板部40A,40Bが表ライナ11の側で重なり合うように屈曲する。
この際、第3板部39Bおよび第4板部40Aの突片部46が内向きに突出し、互いに干渉する。そのため、第3板部39Bの突片部46が第1板部37の側に位置し、第4板部40Aの突片部46が第2板部38の側に位置するように、互いに噛み合わせる。そして、組立作業を続けると、図4(A)および図5(A)に示すように、第3板部39Bの突片部46が第3板部39Aの嵌合溝47に嵌合して、一対の第3板部39A,39Bが横に並んだ状態で第1板部37に重なる。ついで、図4(B)および図5(B)に示すように、第4板部40Aの突片部46が第4板部40Bの嵌合溝47に嵌合して、一対の第4板部40A,40Bが横に並んだ状態で、各第3板部39A,39Bに重なる。ついで、図4(C)に示すように、第4板部40A,40Bに対して第2板部38が重なる。
これにより、図5(C)に示すように、保持穴部44,44および貫通穴部45,45が連通する。また、挿通溝部43,43と係止溝部42とが係止舌片部41上で連通する。そして、図1に示すように、第1板部37に設けた係止舌片部41を折曲線41cに沿って折り曲げ、挿通溝部43,43を挿通し、係止溝部42の係止部42bに係止する。これにより、第1および第2板部37,38の間に、第3および第4板部39A,40A,39B,40Bが重なり合うように折り込み、4層に積層した組立状態を維持できる。
このように、本実施形態の緩衝材30は、第1および第2板部37,38が重なり合うように折り曲げるだけで、ワンアクションで4層構造の緩衝材30を組み立てることができる。よって、組立作業性を大幅に向上することができる。また、組立状態で上部に位置するように、組立状態を維持するための係止構造を設けているため、物品1の保持強度に影響が及ぶことはない。しかも、組立状態では、第3板部39Bおよび第4板部40Aの突片部46が、第3板部39Aおよび第4板部40Bの嵌合溝47に嵌合する。そのため、隣接する第3板部39A,39B同士および第4板部40A,40B同士の位置ズレを防止できる。
さらに、第3屈曲用罫線35には、中しん13A,13Bの延び方向に対して平行または直交方向に延びて、保持穴部44に交差する迂回部36を設けているため、緩衝材30の強度劣化を防ぎ、確実に物品1を保持することができる。即ち、中しん13A,13Bに対して傾斜して延びる切断線を設けた場合には、耐圧強度が著しく低下する。しかし、本実施形態では、最も付加が加わる保持穴部44の下側領域には、直交方向または平行に延びるように迂回部36を設けているため、強度の低下を防止できる。
そして、図1に示すように、本実施形態では、連通した保持穴部44,44および貫通穴部45,45に物品1の軸部材2を挿通させ、連通した把持穴部48に手を差し込むことにより、物品1が重量物であっても容易に持ち運び、包装箱20内に収容させることができる。また、耐圧(保持)強度が強いため、包装箱20内において物品1を浮かせた状態で確実に収容することができる。
(第2実施形態)
図8(A),(B)は第2実施形態の緩衝材30を示す。この第2実施形態では、第1板部37には貫通穴部45を設けない構成とした点でのみ、第1実施形態と相違する。このように構成した第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、物品1の軸部材2を貫通穴部45および保持穴部44,44に挿通させた状態では、軸部材2の端部が緩衝材30が突出しないため、包装箱20への収容状態での緩衝性能を向上できる。
(第3実施形態)
図9(A),(B)は第3実施形態の緩衝材30を示す。この第3実施形態では、第1および第2板部37,38の両方に貫通穴部45を設けずに、第3屈曲用罫線35上に形成する保持穴部44の直径を大きくした点で、第1実施形態と相違する。このように構成した第3実施形態では、第1および第2板部37,38の間に形成された保持穴部44,44内に薄板状の物品1(例えばCDやDVD等の記憶媒体)を収容できる。そして、この緩衝材30は、単独の包装体として使用できるうえ、包装箱20内に物品1を個別に区画して収容する際にも使用できる。
(第4実施形態)
図10(A),(B)は第4実施形態の緩衝材30を示す。この第4実施形態では、第1から第4の各板部37〜40A,40Bに貫通穴部45および保持穴部44を設けない構成とした点で、第1実施形態と相違する。このように構成した第4実施形態では、第1実施形態と同様に、簡単に4層構造の緩衝材30を組み立てることができる。そして、包装箱20内に多数の物品1を収容させる際に、隣接する物品1,1の間や、包装箱20と物品1の間に配置して使用できる。
(第5実施形態)
図11(A),(B)および図12(A),(B),(C)は第5実施形態の緩衝材30を示す。この第5実施形態では、第1板部37には貫通穴部45を設けることなく、第2板部38にはU字形状をなす貫通穴部45を設けている。また、組立状態で、第3板部39A,39Bに円形状をなす保持穴部44を形成し、第4板部40A,40BにU字形状をなす保持穴部44を形成するようにした点で、第1実施形態と相違する。
具体的には、図11(A)に示すように、ブランク状態の第3および第4板部39A,40Aに形成する保持穴部44は、組立状態で上端に位置する縁から保持穴44bに向けて延びる打抜部44cを備える。同様に、第3および第4板部39B,40Bに形成する保持穴部44は、保持穴44bから組立状態で上向きに延びる打抜部44cを備える。これにより、組立状態では、図11(B)および図12(A),(B),(C)に示すように、第3板部39A,39Bの保持穴44a,44aにより円形状の保持穴部44を構成し、第4板部40A,40Bの保持穴44b,44bおよび打抜部44c,44cによりU字形状の保持穴部44を構成する。
このように構成した第5実施形態の緩衝材30は、第2実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、第2および第4板部38,40A,40BにはU字形状をなす貫通穴部45および保持穴部44を設けているため、例えば包装箱20に緩衝材30を配置した状態で、上方(開口)から物品1を収容することもできる。そのため、使用上の利便性を向上できる。
(第6実施形態)
図13(A),(B)および図14は第6実施形態の緩衝材30を示す。この第6実施形態では、組立状態で第1から第4板部37〜40A,40Bの全てにU字形状をなす穴部44,45を形成した点で、第1実施形態と相違する。具体的には、第1から第4板部37〜40A,40Bの角には、組立状態で底縁となる面取部49が設けられている。
第3および第4板部39A,39B,40A,40Bには、第3屈曲用罫線35に沿って延びるU字形状の保持穴部44が設けられている。具体的には、ブランク状態では、隣接する第3板部39Aおよび第4板部40Aと、隣接する第3板部39Bおよび第4板部40Bとに、半U字形状の保持穴44a,44bからなる1つのU字形状の保持穴部44が形成されている。そして、組立状態では、第3板部39A,39Bの保持穴44a,44aで1つのU字形状の保持穴部44を構成し、第4板部40A,40Bの保持穴44b,44bで1つのU字形状の保持穴部44を構成する。
第1および第2板部37,38には、組立状態で保持穴部44に一致するようにU字形状をなす貫通穴部45が設けられている。ブランク状態では、各保持穴部44,44および貫通穴部45,45は、第1から第3屈曲用罫線31,32,35の交点P(図示せず)が位置する中心で連通する。組立状態では、各穴部44,45の軸線が一致するように連通し、物品1(軸部材2)を挿通保持する貫通したU字形状の保持溝が形成される。
このように構成した第6実施形態では、第1実施形態と同様に組み立てることにより、図14に示すように、全体が略三角形状をなし、頂部から下向きに延びるU字形状の穴部44,45を備えた緩衝材30を構成できる。そして、この緩衝材30は、第5実施形態と同様に、包装箱20内に配置した状態で、上方から物品1を収容することができる。
なお、本発明の緩衝材30は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、第1から第5実施形態では、第3屈曲用罫線35に迂回部36を設けたが、第6実施形態のように迂回部36は設けない構成としてもよい。また、組立状態の緩衝材30は、第1から第5実施形態に示す矩形状や、第6実施形態に示す三角形状、また、その他希望に応じて変更が可能である。さらに、保持穴部44および貫通穴部45の形状は、円形状やU字形状に限られず、四角形状等希望に応じて変更が可能である。さらにまた、前記実施形態では、複両面の段ボール紙10Bにより緩衝材30を形成したが、図7(A)に示す汎用の段ボール紙10Aにより形成してもよい。そして、前記実施形態では、第1および第2屈曲用罫線31,32を連続部33と切断部34とで構成し、第3屈曲用罫線35をハーフカット線により構成したが、汎用の折曲線により構成してもよく、その罫線構造は希望に応じて変更が可能である。しかも、前記実施形態では、第1から第3の屈曲用罫線31,32,35は、展開状態で両端縁にかけて延びるように設けたが、端縁近傍にかけて延びるように設けてもよく、屈曲状態を損なわない、実質的に両端縁にかけて設ける構成であればよい。
また、前記実施形態では、組立状態で4層構造をなすように緩衝材30を構成したが、その積層数も希望に応じて変更が可能である。例えば、図6において、係止舌片部41を設けていない下側縁を中心として線対称のブランクを形成する。隣接する第4板部40B,40Bの境界部分は切断し、隣接する第2板部38,38の境界部分には第1屈曲用罫線31または第3屈曲用罫線35と同様の屈曲用罫線を形成する。そして、前記と同様にして各ユニットを組み立てた後、表ライナ11の側で重なり合うように屈曲させることにより、8層構造の緩衝材30を形成できる。
10A,10B…段ボール紙
11…表ライナ
12…裏ライナ
13,13A,13B…中しん
14…中ライナ
20…包装箱
30…緩衝材
31…第1屈曲用罫線
32…第2屈曲用罫線
35…第3屈曲用罫線
36…迂回部
37…第1板部
38…第2板部
39A,39B…第3板部
40A,40B…第4板部
44…保持穴部
44a,44b…保持穴
45…貫通穴部
46…突片部
47…嵌合溝

Claims (4)

  1. 表ライナと裏ライナとの間に中しんを配設した段ボール紙製の緩衝材であって、
    交差するように第1および第2屈曲用罫線を設けるとともに、これら第1および第2屈曲用罫線の交点を通過するように第3屈曲用罫線を設け、
    前記第1屈曲用罫線と前記第2屈曲用罫線とで、第1および第2板部を区画するとともに、
    前記第3屈曲用罫線と前記第1および第2屈曲用罫線とで、前記第1板部に連続する一対の第3板部、および、前記第2板部に連続する一対の第4板部を区画し、
    前記第1および第2屈曲用罫線を山折りするとともに、前記第3屈曲用罫線を谷折りして、前記第1および第2板部の間に前記第3および第4板部を折り込んで積層可能としたことを特徴とする緩衝材。
  2. 展開状態で隣接する前記各一対の第3および第4板部のうち、一方の前記第3板部から隣接する第4板部へ突出するとともに、他方の前記第4板部から隣接する第3板部へ突出する突片部を形成するための迂回部を前記第3屈曲用罫線に設け、
    組立状態で、隣接する他方の前記第3板部に一方の前記第3板部の突片部を嵌合するとともに、隣接する一方の前記第4板部に他方の前記第4板部の突片部を嵌合するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の緩衝材。
  3. 前記第3屈曲用罫線上に位置するように、展開状態で隣接する前記第3および第4板部に保持穴部を設けるとともに、
    前記迂回部を前記中しんの延び方向に対して平行または直交方向に延びて前記保持穴部に交わるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の緩衝材。
  4. 前記第1および第2板部に、組立状態で前記保持穴部に一致する貫通穴部を更に設けたことを特徴とする請求項3に記載の緩衝材。
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