JP2014112348A - 動作解析装置、動作解析システム、および動作解析方法 - Google Patents

動作解析装置、動作解析システム、および動作解析方法 Download PDF

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JP2014112348A JP2013097491A JP2013097491A JP2014112348A JP 2014112348 A JP2014112348 A JP 2014112348A JP 2013097491 A JP2013097491 A JP 2013097491A JP 2013097491 A JP2013097491 A JP 2013097491A JP 2014112348 A JP2014112348 A JP 2014112348A
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Abstract

【課題】車両の動きと障害の動きとを解析して車両が当該障害と衝突するか否かを適切に判定する動作解析装置、動作解析システム、および動作解析方法を提供する。
【解決手段】障害検知手段が、障害の車両に対する位置と、車両に対する縦方向の速度および横方向の速度とを測定する。自車動作検知手段が、車両の縦方向の速度および横方向の速度を測定する。最短距離算出手段が、障害検知手段の測定結果および自車動作検知手段の測定結果から車両と障害との間の距離が最も短くなる最短距離を算出する。衝突判定手段が、算出された最短距離が所定値以下である場合に車両と障害とが衝突すると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自車の動きと障害の動きとを解析して自車が当該障害と衝突するか否かを適切に判定する動作解析装置、動作解析システム、および動作解析方法に関する。
障害の存在を検知し、衝突回避または被害軽減を目的に自車のブレーキシステムを作動させる先進緊急ブレーキシステム(AEBS:Advanced Emergency Braking System)がある。
特許文献1には、レーダ装置が検知した物体が、自車と衝突する可能性があるか否かの判定を行う装置が記載されている。
特開2007−280114号公報
しかし、特許文献1に記載されている装置は、検知した他車等の障害と自車との間の縦方向の距離や自車の速度とそれらの閾値とに基づいて衝突するか否かを判定しているので、障害または自車の横方向の動きにより障害が自車から離間するように移動しているような場合であっても、自車と当該障害との間の縦方向の距離が所定距離よりも短く、かつ、自車の速度が所定速度よりも速ければ、自車と当該障害とが衝突すると判定してしまうという問題がある。
そして、そのような問題を内包する特許文献1に記載されている装置と、AEBSとを組み合わせると、障害または自車の横方向の動きにより障害が自車から離間するように移動しているような場合であってもAEBSによって不要な制動動作が行われてしまうという問題が生じる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自車の動きと障害の動きとを解析して自車が当該障害と衝突するか否かを適切に判定する動作解析装置、動作解析システム、および動作解析方法を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の動作解析装置は、車両に搭載されて前記車両および障害の動きを解析する動作解析装置であって、前記障害の前記車両に対する位置と、前記車両に対する縦方向の速度および横方向の速度とを測定する障害検知手段と、前記車両の縦方向の速度および横方向の速度を測定する自車動作検知手段と、前記障害検知手段の測定結果および前記自車動作検知手段の測定結果から前記車両と前記障害との間の距離が最も短くなる距離を最短距離として算出する最短距離算出手段と、算出された前記最短距離が所定値以下である場合に前記車両と前記障害とが衝突すると判定する衝突判定手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の動作解析装置では、請求項1において、前記最短距離算出手段が、前記障害検知手段の測定結果と前記自車動作検知手段の測定結果とに基づいて、前記車両と前記障害との間の距離の変化量が0になるタイミングを予測し、予測した前記タイミングにおける前記車両と前記障害との間の距離を前記最短距離として算出することを特徴とする。
請求項3の動作解析装置では、請求項2において、前記障害検知手段が、前記障害の前記車両に対する位置として、前記障害の前記車両に対する縦方向の距離を測定し、前記最短距離算出手段が、前記車両の前記縦方向の速度と前記障害検知手段により測定された前記障害の前記縦方向の速度との差、および前記車両と前記障害との間の距離を所定の計算式のうち初期の漸化式に代入することにより前記タイミングを予測し、予測した前記タイミングにおける前記車両と前記障害との間の距離を前記最短距離として算出することを特徴とする。
請求項4の動作解析装置では、請求項1において、前記障害検知手段の測定結果に基づいて、前記障害の移動軌跡を予測する障害軌跡予測手段と、前記自車動作検知手段の測定結果に基づいて、前記車両の移動軌跡を予測する自車軌跡予測手段と、をさらに備え、前記障害検知手段が、所定の時間間隔で前記障害の前記車両に対する位置と、前記車両に対する縦方向の速度および横方向の速度とを測定し、前記自車動作検知手段が、所定の時間間隔で前記車両の縦方向の速度および横方向の速度を測定し、前記最短距離算出手段が、前記障害軌跡予測手段が予測した前記時間間隔ごとの前記障害の移動軌跡と、前記自車軌跡予測手段が予測した前記時間間隔ごとの前記車両の移動軌跡との間の距離に基づいて、前記最短距離を算出することを特徴とする。
上記した目的を達成するために、請求項5の動作解析システムは、請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の動作解析装置と、前記障害検知手段の測定結果および前記自車動作検知手段の測定結果に基づいて、前記障害および前記車両の移動速度を予測する制御手段を含む誤判断防止装置とを備えた動作解析システムであって、前記障害検知手段は、さらに前記障害の加速度を測定し、前記自車動作検知手段は、さらに前記車両の加速度を測定し、前記誤判断防止装置の前記制御手段が、前記障害および前記車両の移動速度の予測結果によって前記障害および前記車両の少なくともいずれかが後退していることが示された場合に、前記動作解析装置の前記衝突判定手段による前記車両と前記障害とが衝突するとの判定を取り消し可能であることを特徴とする。
請求項6の動作解析システムでは、請求項5において、前記誤判断防止装置の前記制御手段が、前記障害および前記車両の移動速度の予測結果によって前記障害および前記車両の少なくともいずれかが後退していることが示された場合に、前記障害および前記車両の少なくともいずれかの移動速度が0m/sであるときの位置で前記車両と前記障害とが衝突するか否かを判定し、前記位置で前記車両と前記障害とが衝突すると判定した場合に、前記動作解析装置の前記衝突判定手段による前記車両と前記障害とが衝突するとの判定は適切であると判定することを特徴とする。
上記した目的を達成するために、請求項7の動作解析方法は、車両に搭載された動作解析装置が、前記車両および障害の動きを解析する動作解析方法であって、障害検知手段が、前記障害の前記車両に対する位置と、前記車両に対する縦方向の速度および横方向の速度とを測定し、自車動作検知手段が、前記車両の縦方向の速度および横方向の速度を測定し、最短距離算出手段が、前記障害検知手段の測定結果および前記自車動作検知手段の測定結果から前記車両と前記障害との間の距離が最も短くなる最短距離を算出し、衝突判定手段が、算出された前記最短距離が所定値以下である場合に前記車両と前記障害とが衝突すると判定することを特徴とする。
請求項1に記載された本発明の動作解析装置によれば、障害の車両に対する位置と、車両に対する縦方向の速度および横方向の速度とを測定する障害検知手段と、車両の縦方向の速度および横方向の速度を測定する自車動作検知手段と、障害検知手段の測定結果および自車動作検知手段の測定結果から車両と障害との間の距離が最も短くなる距離を最短距離として算出する最短距離算出手段と、算出された最短距離が所定値以下である場合に車両と障害とが衝突すると判定する衝突判定手段とを備えるので、車両と障害とが離間しつつあるときに衝突すると判定するような事態を防止することができる。また、障害検知手段が縦方向と横方向とに分けて測定した障害の速度と、自車動作検知手段が縦方向と横方向とに分けて測定した車両の速度とに基づいて2次元で解析されて車両と障害とが衝突するか否かが判定されるので、障害の移動速度と車両の移動速度とをそれぞれ各方向成分に分けずに1次元で解析されて判定される場合に比べてより障害が車両から離間しているか否かを適切に判定することが可能になり、適切に衝突判定を行うことが可能になる。
請求項2の動作解析装置によれば、最短距離算出手段が、車両と障害との間の距離の変化量が0になるタイミングを予測し、予測したタイミングにおいて、車両と障害との間の距離を最短距離として算出するので、衝突予測の処理を行う頻度を車両と障害との間の距離の変化量が0になるタイミングに限定することによって、処理負担を軽減することができる。
請求項3の動作解析装置によれば、最短距離算出手段が、障害検知手段により測定された車両の縦方向の速度と障害の縦方向の速度との差、および車両と障害との間の距離を所定の計算式のうち初期の漸化式に代入して車両と障害との間の距離の変化量が0になるタイミングを予測するので、簡易な処理で車両と障害との間の距離の変化量が0になるタイミングを予測することができる。
請求項4の動作解析装置によれば、障害軌跡予測手段が障害の移動軌跡を予測し、自車軌跡予測手段が車両の移動軌跡を予測するので、車両と障害との間の距離を正確に予測することができる。
請求項5に記載された本発明の動作解析システムによれば、障害および車両の移動速度の予測結果によって障害および車両の少なくともいずれかが後退していることが示された場合に、動作解析装置の衝突判定手段による車両と障害とが衝突するとの判定を取り消し可能であるように構成され、障害が後退して車両と衝突することや、車両が後退して障害と衝突することは極めて稀であり、そのような予測結果は誤りであると考えられるので、動作解析装置の衝突判定手段による誤判定を防ぐことができる。
請求項6の動作解析システムによれば、障害または車両の少なくともいずれかが後退すると予測した場合であっても、障害または車両の少なくともいずれかの移動速度が0m/sであるときの位置で車両と障害とが衝突するか否かを判定するので、動作解析装置の衝突判定手段による判定結果の適否を判定することにより、より適切に衝突判定を行うことができる。
請求項7に記載された本発明の動作解析方法によれば、障害検知手段が、障害の車両に対する位置と、前記車両に対する縦方向の速度および横方向の速度とを測定し、自車動作検知手段が、車両の縦方向の速度および横方向の速度を測定し、最短距離算出手段が、障害検知手段の測定結果および自車動作検知手段の測定結果から車両と障害との間の距離が最も短くなる最短距離を算出し、衝突判定手段が、算出された最短距離が所定値以下である場合に車両と障害とが衝突すると判定するので、車両と障害とが離間しつつあるときに衝突すると判定するような事態を防止することができる。また、障害検知手段が縦方向と横方向とに分けて測定した障害の速度と、自車動作検知手段が縦方向と横方向とに分けて測定した車両の速度とに基づいて2次元で解析されて車両と障害とが衝突するか否かが判定されるので、障害の移動速度と車両の移動速度とをそれぞれ各方向成分に分けずに1次元で解析されて判定される場合に比べてより障害が車両から離間しているか否かを適切に判定することが可能になり、適切に衝突判定を行うことが可能になる。
本発明の第1実施形態の動作解析装置を示すブロック図である。 障害検知手段による障害の検知を示す説明図である。 自車と障害との位置関係、および障害の軌跡を示す説明図である。 自車と障害との過去、現在および将来における円状の移動軌跡の例を示す説明図である。 自車の移動軌跡、障害の移動軌跡、および自車と障害との間の距離を示す説明図である。 第1実施形態の動作解析装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の動作解析装置を示すブロック図である。 第2実施形態の動作解析装置の動作を示すフローチャートである。 誤判断防止装置の適用例を示すブロック図である。 本実施形態の誤判断防止装置の動作を示すフローチャートである。 動作解析装置と動作制御手段とが組み合わされた例としてAEBSの動作を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の動作解析装置100を示すブロック図である。動作解析装置100は、自動車等の車両に搭載される。図1に示すように、動作解析装置100は、障害検知手段300と自車動作検知手段400と衝突判定手段(最短距離算出手段、衝突判定手段)130とを含む。そして、図1に示すように、動作解析装置100は、動作制御装置200に接続されている。
障害検知手段300は、動作解析装置100が搭載されている車両である自車の周囲の他車等の物や人等の障害を検知して、検知した障害の自車に対する位置(縦方向の距離、横方向の距離)、当該障害の速度における自車の縦方向の成分である縦方向速度、当該障害の速度における自車の縦方向に水平面上で垂直となる方向(側面方向、横方向ともいう)である横方向速度、および障害の加速度等を所定の時間t毎に測定し、測定結果を動作解析装置100に入力する。なお、障害検知手段300は、路面状況を示す情報や、障害である他車のホイールベースの長さの検出値、障害である他車の移動速度、障害である他車の位置を時間で1回微分した値、障害である他車の加速度、および障害である他車の位置を時間で2回微分した値等を動作解析装置100に入力してもよい。
障害検知手段300は、まず、自らが生成した障害までの距離の情報と角度の情報とに基づいて、障害の自車に対する縦方向座標値および横方向座標値を算出する。そして、当該装置は、算出した縦方向座標値および横方向座標値の所定の時間t毎における変化に基づいて、障害の縦方向速度および横方向速度を算出する。
障害検知手段300は、カメラやLIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)システムなどの既知のレーダ装置や既知の障害検知装置であってもよい。既知のレーダ装置とは、例えば、自車の前面中央部に設置され、水平面上において自車の縦方向に沿って所定の範囲内の前方に電磁波を送信する。そして、出力した電磁波の反射波を受信したことに基づいて自らと障害との間の距離を示す前述した距離情報および縦方向に対する障害の方向を示す前述した角度情報を生成する装置である。また、既知の障害検知装置とは、例えば、自車の前面中央部に設置され、水平面上において自車の縦方向に沿って前方を中心とする所定の範囲内方向を撮影する撮影部と、撮影した映像に基づいて自らと障害との間の距離を示す前述した距離情報および自らからみた障害の方向を示す前述した角度情報を生成する映像処理部とを備えた装置である。
なお、障害の自車に対する縦方向座標値とは、障害と自車との間を結ぶ線分において、前述した縦方向の成分に相当する値をいう。また、障害の自車に対する横方向座標値とは、障害と自車との間を結ぶ線分において、前述した横方向の成分に相当する値をいう。
自車動作検知手段400は、自車の縦方向に対する操舵輪の舵角と、自車の縦方向速度および横方向速度と、自車の加速度等とを所定の時間t毎に測定し、測定結果を動作解析装置100に入力する。なお、自車動作検知手段400は、ジャイロセンサ等を備え、自車の鉛直軸周りの角速度(ヨーレート)を測定してもよい。また、自車動作検知手段400は、自車の鉛直軸周りの回転角(ヨーアングル)を測定してもよい。また、操舵輪の舵角が、内輪と外輪とで異なる場合にはアッカーマン理論曲線上の値を操舵輪の舵角として採用されてもよい。また、自車動作検知手段400は、路面状況を示す情報や、自車のホイールベースの長さの検出値、自車の速度、自車の位置を時間で1回微分した値、自車の加速度、および自車の位置を時間で2回微分した値等を動作解析装置100に入力してもよい。
衝突判定手段130は、障害検知手段300の予測結果および自車動作検知手段400の予測結果に基づいて、車両と障害との間の距離が最も短くなる最短ユークリッド距離DTC(Distance to Collision)(以下、DTCという。)を算出し、算出したDTCが所定値以下である場合に障害と自車とが衝突すると判定する。具体的には、衝突判定手段130は、DTCが最短となるときの、障害と自車との間の縦方向および横方向の距離と、障害と自車との縦方向および横方向の速度とから、障害と自車との間のユークリッド距離の変化量が0になるタイミングをTTCD(Time to Closest Distance)と予測する。衝突判定手段130は、予測したTTCDの値を用いて実際のDTCの値を算出する。ここで、TTCDの予測は、障害と自車との間の縦方向および横方向の距離と、障害と自車との縦方向および横方向の速度とを後述する所定の計算式や、障害と自車との運動方程式を表す他の式に代入することにより行われる。なお、以下に説明する運動方程式は本発明の一実施例に過ぎず、本発明はこれらの運動方程式に限定されるものではない。動的な力やモーメントを用いた式が含まれるがこれに限定されるものではなく、TTCDを求めうる方程式であれば、いずれであっても適用できる。
衝突判定手段130は、算出したDTCの値が所定値以下である場合に障害と自車とが衝突すると判定し、所定値よりも大きい場合に障害と自車とが衝突しないと判定する。所定値は、システムの性能や信頼性を向上するために選択的な設定として障害までの現在の距離、自車と障害との速度、自車と障害との曲率(回転半径)、障害の幅、静止障害物などの付加的なパラメータに基づいて調整される。そして、衝突判定手段130は、判定結果を動作制御手段200に入力する。なお、衝突判定手段130は、本発明における最短距離算出手段と、衝突判定手段に対応する。
動作制御装置200は、動作解析装置100の衝突判定手段130が入力した判定結果に応じて、警報動作を行ったり、自車の自動ブレーキを作動させたりする。
図2は、障害検知手段300による障害の検知を示す説明図である。図2に示す配置は本発明における障害の回転半径を予測する特定の方法の一つに過ぎず、TTCDとDTCを決定する式の一部として他の方法を用いてもよい。同様に、以下に言及する方法以外の方法をTTCDとDTCを決定する式の一部として自車の移動軌跡の取得に用いてもよい。図2に示す例では、車両10(自車に相当)の前面中央部に設置されている障害検知手段300が、当該車両10の進行方向で左折または割り込みをしようとしている車両20(障害に相当)と車両10との間の距離を示す距離情報、および水平面上において車両10の縦方向に対する角度を示す角度情報を生成する。
障害検知手段300による距離情報および角度情報の解析と自車に対する障害の移動速度および移動方向の算出とについて説明する。図3は、自車と障害との位置関係と、障害の移動軌跡、すなわち回転状態の経過とを示す説明図である。図3に示すように、本例では、仮想的な円弧に置き換えて障害の移動軌跡を予測する。
図3に示す例では、位置Aに縦方向に移動している自車があり、位置ppastに障害があり、位置Aから離間した半径rの円周に沿って障害の最小回転半径の円の中心を示す位置ppastから位置pnowに障害が移動したとする。なお、前述した縦方向をx方向として符号にxやlong(longitudinalの略)を付すことがあり、水平面上においてx方向に直交する方向(つまり、横方向)をy方向として符号にyやlat(lateralの略)を付すことがある。
図3に示すように、位置ppastから位置pnowまでの縦方向距離をa1とし、最小回転半径の円の中心から位置pnowまでの横方向距離をr−b1とすると、
2=(r−b12+a1 2・・・(1)
であることから、
r=(b1 2+a1 2)/2b1・・・(2)
となる。
そして、前述した式(2)において、a1を縦方向速度Vlongと時間tとの積として表し、b1を横方向速度Vlatと時間tとの積とすると、式(2)は、
r=(Vlong 22+Vlat 22)/2Vlatt・・・(3)
で表される。
さらに、t=1とすると、
r=(Vlong 2+Vlat 2)/2Vlat・・・(4)
となる。
このように、障害や自車の半径rは、障害と自車との縦方向および横方向の速度に基づいて推定される。
図4は、自車と障害との動きを表すために用いられる移動軌跡の例を示す説明図である。図4に示すように、自車と障害とについて本例では、仮想的な円弧に置き換えて自車と障害との移動軌跡を示す。図4に示す例では、自車と障害とは、点Cを中心とする円弧上において鉛直軸周りに点Aから点Bに向かって移動したこととする。つまり、現在(t=0)自車と障害とは点Aにあるとする。そして、t1秒後(t=t1)の自車と障害との位置を点Bとする。すると、円弧上において、点Oと点Bとの間の距離rθは、点Bと点Aとの間の距離rθ(t)に点Aと点Oとの間の距離rθ0を加算することによって算出できるので、
rθ=rθ(t)+rθ0・・・(5)
で表される。なお、θは、点Cおよび点Oを通る直線と点Cおよび点Bを通る直線とがなす角であり、θ(t)は、点Cおよび点Aを通る直線と点Cおよび点Bを通る直線とがなす角であり、θ0は、点Cおよび点Oを通る直線と点Cおよび点Aを通る直線とがなす角である。
また、自車と障害との移動距離rθ(t)は、
rθ(t)=vt+0.5at2で表されるので、式(5)は、
rθ=vt+0.5at2+rθ0・・・(6)
で表される。なお、vは、自車と障害との円弧に沿う移動速度を示し、aは、自車と障害との円弧に沿う加速度を示している。またθ0は、自車と障害との初期の回転角(ヨーアングル)を示している。
そして、自車のステアリング角が曲率半径(回転半径)と同じである場合のr=L/δ、または式(4)で示したうち障害である場合のr=(Vlong 2+Vlat 2)/2Vlatとすると、
θ=1/r(vt+0.5at2)+θ0・・・(7)
で表される。なお、Lは予め設定されている自車のホイールベース長、δは、自車動作検知手段400が測定した自車の操舵輪の舵角である。また、予測された自車の回転半径は、正確さと信頼性とを向上するために自車の速度に基づいて調整される。
ここで、
Figure 2014112348
である。
従って、
Figure 2014112348
である。すると、
Figure 2014112348
で表される。
そうすると、自車の時間t毎の縦方向位置Px(t)と横方向位置Py(t)とは以下のように表される。なお、x0は、現在(t=0)における縦方向位置を示し、y0は、現在(t=0)における横方向位置を示す。自車の場合には、x0とy0とはゼロになり、障害の場合には、x0とy0とは自車の前部から障害の後部(障害が対向車である場合は障害の前部)までの縦方向および横方向それぞれの距離となる。
Figure 2014112348
次に、衝突判定手段130によるTTCDの算出について図面を参照して説明する。以下の計算は特定の運動方程式において最短距離までの時間を求める一つの方法を示し、本発明は以下に示す実施形態に限定されない。図5は、自車の移動軌跡、障害の移動軌跡、および自車と障害との間の距離を示す説明図である。図5において、自車の移動軌跡は破線で示され、障害の移動軌跡は1点鎖線で示されている。図5に示すように、自車と障害との間の距離は、時間tが0から4へと経過するに応じて変化することが2点鎖線で示されている。
そして、図4を参照して前述したように、自車の縦方向位置および横方向位置と、障害の縦方向位置および横方向位置とは、前述した式(11)および式(12)によって表される。また、自車と障害との間の距離は、前述した式(13)で表される。
ここで、簡単のため、θego=α,θobj=β,θ0ego=ε,θ0obj=φとして表す。つまり、測定開始時(図4において自車が位置Oにあるとき)から現在(t=0)を過ぎてt1秒後(t=t1)までの自車の最小回転半径の円の中心を中心とする鉛直軸周りの回転角度θegoをαとし、障害検知手段300または自車動作検知手段400による測定開始時から現在(t=0)を過ぎてt1秒後(t=t1)までの障害の最小回転半径の円の中心を中心とする鉛直軸周りの回転角度θobjをβとし、測定開始時から現在(t=0)までの自車の鉛直軸周りの回転角度θ0egoをεとし、測定開始時から現在(t=0)までの障害の最小回転半径の円の中心を中心とする鉛直軸周りの回転角度θ0objをφとして表す。なお、自車に関してegoを符号に付し、障害に関してobj(object、the obstacle)を符号に付すことがある。
さらに、自車の移動軌跡の円弧の半径rをregoと表し、障害の移動軌跡の円弧の半径rをrobjと表す。従って、前述したように、rego=L/δであり、robj=(Vlong 2+Vlat 2)/2Vlatである。また、現在(t=0)における自車の縦方向位置をx0egoとし、現在(t=0)における自車の横方向位置をy0egoとし、現在(t=0)における自車の横方向位置をx0objとし、現在(t=0)における自車の縦方向位置をy0objとする。
なお、自車と障害との間の距離DTC(Distance to Collision)は、例えば、自車の縦方向位置をPxego(t)、自車の横方向位置をPyego(t)、障害の縦方向位置をPxobj(t)、および障害の横方向位置をPyobj(t)として表すと、
Figure 2014112348
で求められる。
すると、式(13)は、
Figure 2014112348
と表すことができる。
そして、
Figure 2014112348
が成立するようなtを、本実施形態では、例として全てのtのDTCの計算を要することなく、つまりDTC(t=0.01)、DTC(t=0.02)、DTC(t=0.03)・・・DTC(t=0.05)を必要とせず、DTCが最も近い1つのtをニュートン法を用いて求める。これにより、処理速度を向上させるとともに必要とされるハードウェア資源を減少させることが可能となる。式(15)が成立するようなtのとき、自車と障害とは最もユークリッド距離が近いか離れているかのいずれかである。そして、ニュートン法によれば、tは、
Figure 2014112348
という反復回数を増加させることで結果の正確さを向上させる漸化式で表され、初期値t0は以下の式で表される。ここで、所定の計算式に含まれる漸化式(16−1)〜(16−n)のうち初期の漸化式(16−1)に、初期値t0を代入し、次いで、より正確な反復代入としてt1が計算される。この方法の信頼性を確保するため、また、最長でなく最短となるDTCを確保するため、合理的な初期予測t0が必要とされる。衝突までの1次元時間(TTC)を用いることでt0を下記のように予測できる。
Figure 2014112348
ここで、TTC(Time to collision)は1次元モデルにおいて自車と障害とが衝突するまでの時間であり、dは障害と自車との間の縦方向の距離であり、vrelは、自車と障害との縦方向の速度の差である。
そして、
Figure 2014112348
となり、従って、
Figure 2014112348
となる。
ここで、
Figure 2014112348
と表される。
次に、f'(t)は、
Figure 2014112348
となる。
よって、
Figure 2014112348
と表され、TTCDを求めることができる。なお、DTCVlongは、自車の縦方向速度と他車の縦方向速度との差である。また、DTCPlongは、自車の縦方向位置と他車の縦方向位置との差である。DTCAlongは、自車の縦方向加速度と他車の縦方向加速度との差である。また、DTCVlatは、自車の横方向速度と他車の横方向速度との差である。DTCPlatは、自車の横方向位置と他車の横方向位置との差である。DTCAlatは、自車の横方向加速度と他車の横方向加速度との差である。
そして、式(23)を用いて求めたTTCDの初期予測のタイミングは、精度を向上するために式(16−2)〜(16−n)を用いて求められた一連の予測t(t=t1)により示され、t(t=t1)として式(11)〜(13)によって、TTCDにおける自車と障害との間の距離を予測することができる。
なお、合理的な値のTTCDを予測するために、自車および障害の移動軌跡における円弧は、例えば、障害と自車とが小さい円の中で移動すると予測されないように、半径の最小値を制限する必要がある。具体的には、5m以上に制限したり、Vobj×TTC=Vobj×(Dlong/(Vego-long−Vobj-long))の最大値に制限したりしてもよい。なお、Dlongは自車と障害との間の縦方向の距離であり、Vego-longは自車の縦方向の速度であり、Vobj-longは障害の縦方向の速度である。これにより、最小の許容可能な回転半径が、小さすぎる回転半径とならないようにし、自車と障害との速度および自車と障害との間の距離の比例とすることができ、Vego-longとVobj-longとの差が大きい場合に安全性と信頼性とをより高めることができる。
TTCDはニュートン法によって、解に収束することが保障される。すなわち、連続反復によって差が小さくなっていく。t<0であれば、障害が自車から離れていくように加速している場合のように、その予測は信頼してはならないものである。
例えば、障害が、障害の最小回転半径の4分の1以上の半径の円に沿って移動しているときに、減速や方向転換による移動方向の変化によって縦方向速度や横方向速度の向きが反対にならない(つまり、縦方向速度の値や横方向速度の値がマイナスにならない)ようにするために、更なる方法が用いられてもよい。
横断している障害のように縦方向速度が速い障害の場合は、線形動的システムに基づく式を用いてもよい。なお、自車と障害とが加減速せずに直線的に移動している場合には、TTCDの算出は円運動の場合よりも容易である。具体的には、下記に示すように、
Figure 2014112348
で自車の予測位置と障害の予測位置とを算出することができる。
そして、DTCは、
Figure 2014112348
で算出することができる。
そうすると、
Figure 2014112348
であるから、
Figure 2014112348
となる。
この方法は、TTCDを算出する方法として、他の様々な運動方程式にも同様に適切に適用することができる。しかし、加速等を考慮すると、運動方程式はより複雑になる。
図6は、本実施形態の動作解析装置100の動作を示すフローチャートである。動作解析装置100は、第1実施形態と同様に、以下に述べる図6に示す動作を、例えば、運転者によってキーオン操作がなされてからキーオフ操作がなされるまで繰り返し実行する。まず、動作解析装置100は、障害検知手段300から、障害の自車に対する位置、障害の縦方向速度、および障害の横方向速度の測定結果の入力を受け付け、自車動作検知手段400から、自車の縦方向に対する操舵輪の舵角、自車の縦方向速度、および自車の横方向速度の測定結果の入力を受け付ける(ステップS101)。
衝突判定手段130が、例えば、ニュートン法により、自車と障害との間の距離の変化を予測して、自車と障害との間の距離が最短となるタイミング(TTCD)を予測する(ステップS102)。具体的には、式(15)が成立するt(つまりTTCD)を前述した式(16)〜(24)を用いたニュートン法によって求める。これにより、計算の処理負荷を軽減するとともに、全てのtを求めるDTCを計算するシステムと比較したときに簡易にTTCDを求めることができる。つまり、DTC(t=0.01)、DTC(t=0.02)、DTC(t=0.03)・・・DTC(t=5.00)が不要となり、処理速度を向上させ、必要とされるハードウェア資源を減少させることができる。そして、衝突判定手段130は、ニュートン法の信頼性を保障し、最短DTCと最長でないDTCの算出を保障するために、ニュートン法を用いた所期の漸化式(16−1)に初期値t0を代入する。求めたtであるTTCDが、0以上であり、かつ、実数であれば、ステップS103の処理に移行し、そうでなければ処理を終了する。
衝突判定手段130が、ステップS103で、ステップS102において求められたTTCDを式(11)〜(13)のtに代入して、予測したTTCDにおける自車と障害との間の距離を予測する(ステップS103)。
衝突判定手段130が、ステップS103の処理で予測した自車と障害との間の距離に基づいて、障害と自車とが衝突するか否かを判定し(ステップS104)、判定結果を動作制御手段200に入力する。具体的には、例えば、衝突判定手段130は、ステップS103の処理で予測した自車と障害との間の距離DTCが所定の値(例えば、1m)よりも小さい場合に、障害と自車とが衝突すると判定する。
衝突判定手段130が障害と自車とが衝突すると判定した場合、TTCDは、TTC(Time to Collision:自車が障害に衝突するまでの時間)となる。
本実施形態によれば、衝突判定手段130は、障害の移動速度を縦方向成分と横方向成分とに分けて2次元で解析して衝突判定を行うので、自車と障害との間の1次元の距離で衝突判定を行う場合に比べて、障害が自車から離間しているか否かを適切に判定することが可能になる。
つまり、本実施形態によれば、自車と障害との間の距離を、自車と障害との縦方向速度と横方向速度とを用いて予測するので、障害が右左折によって自車から離間していく場合や、自車が操舵により障害から離れていく場合などには自車と障害とが衝突しないと判定し、障害が自車の走行レーンに割り込むこと等によって自車との間の距離が近づいている場合には自車と障害とが衝突する恐れがあると判定することができる。
また、本実施形態によれば、t=0.01、t=0.01・・・t=5.00、と全てのDTCの計算を要することなく、自車と障害との間の距離DTCが最短になるタイミングTTCDにおける衝突可能性の判定を行うように構成されているので、リアルタイムに衝突の判定を行う場合に問題となりうる処理負荷や使用メモリ量を減少させることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態の動作解析装置100では、自車と障害との間の距離DTCが最短になるタイミングTTCDを予測して算出し、当該タイミングにおける衝突可能性の判定を行うことにより、実時間での処理で問題となりうる処理負荷や使用メモリ量を減少させた。これに対し、第2実施形態の動作解析装置102は、測定結果が入力される毎に自車の移動軌跡と他車の移動軌跡を比較して衝突判定を行うことで、衝突判定を高い頻度で行うことによって安全性を高めることができる。
図7は、本発明の第2実施形態の動作解析装置102を示すブロック図である。動作解析装置102は、自動車等の車両に搭載される。図7に示すように、動作解析装置102は、障害検知手段300と自車動作検知手段400と障害軌跡予測手段110と自車軌跡予測手段120と衝突判定手段(最短距離算出手段、衝突判定手段)132とを含む。そして、図7に示すように、動作解析装置102は、動作制御装置200に接続されている。なお、障害軌跡予測手段110、自車軌跡予測手段120、および衝突判定手段132以外の各手段の構成および機能は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
障害軌跡予測手段110は、障害検知手段300の測定結果(障害の位置、障害の縦方向速度、障害の横方向速度を示す情報)に基づいて障害の以後の移動軌跡を予測する。
ここで、障害軌跡予測手段110は、第1実施形態と同様に、図3で説明した式(1)〜式(4)を用いて、障害の移動軌跡を、半径rの円弧に沿って障害検知手段300が測定した位置から縦方向速度Vlongおよび横方向速度Vlatで移動すると予測する。具体的には、式(4)に示すようにr=(Vlong 2+Vlat 2)/2Vlatとして式(11)および式(12)に代入することで、障害軌跡予測手段110が、障害の時間t毎の横方向位置と縦方向位置とを算出して、障害の以後の位置を予測することによって障害の以後の移動軌跡を予測する。
自車軌跡予測手段120は、自車動作検知手段400の測定結果(自車の縦方向に対する操舵輪の舵角、および自車の移動速度を示す情報)に基づいて自車の以後の移動軌跡を予測する。具体的には、第1実施形態と同様に、図4で説明した式(5)〜式(12)を用いて、自車軌跡予測手段120は、r=L/δとして自車の時間t毎の横方向位置と縦方向位置とを算出して、自車の以後の位置を予測することによって自車の以後の移動軌跡を予測する。
衝突判定手段132は、障害検知手段300の予測結果および自車動作検知手段400の予測結果に基づいてDTCを算出し、算出したDTCが所定値以下である場合に障害と自車とが衝突すると判定する。具体的には、衝突判定手段132は、障害軌跡予測手段110により予測された障害の移動軌跡と、自車軌跡予測手段120により予測された自車の移動軌跡とを比較し、二つの移動軌跡が描く最も短い距離をDTCとして算出する。
衝突判定手段132は、DTCが所定値以下である場合に障害と自車とが衝突すると判定し、所定値よりも大きい場合に衝突しないと判定し、判定結果を動作制御手段200に入力する。なお、衝突判定手段132は、本発明における最短距離算出手段と、衝突判定手段に対応する。
次に、動作解析装置102の動作について図面を参照して説明する。図8は、本実施形態の動作解析装置102の動作を示すフローチャートである。動作解析装置102は、以下に述べる図8に示す動作を、例えば、運転者によってキーオン操作がなされてからキーオフ操作がなされるまで繰り返し実行する。
動作解析装置102は、障害検知手段300から、障害の自車に対する位置、障害の縦方向速度、および障害の横方向速度の測定結果の入力を受け付け、自車動作検知手段400から、自車の縦方向に対する操舵輪の舵角、自車の縦方向速度、および自車の横方向速度の測定結果の入力を受け付ける(ステップS201)。
障害軌跡予測手段110が、入力された障害検知手段300の測定結果に基づいて障害の以後の移動軌跡を予測する(ステップS202)。具体的には、障害軌跡予測手段110は、式(1)から式(4)を用いて障害の以後の移動軌跡を予測する。
自車軌跡予測手段120が、入力された自車動作検知手段400の測定結果に基づいて自車の以後の移動軌跡を予測する(ステップS203)。具体的には、自車軌跡予測手段120は、式(5)から式(7)を用いて自車の以後の移動軌跡を予測する。
自車軌跡予測手段120が、ステップS203の処理で予測した移動軌跡に基づいて、自車の以後の位置を予測する(ステップS204)。具体的には、自車軌跡予測手段120は、式(11)および式(12)を用いて自車の以後の位置を予測する。
障害軌跡予測手段110が、ステップS202の処理で予測した移動軌跡に基づいて、障害の以後の位置を予測する(ステップS205)。具体的には、障害軌跡予測手段110は、式(4)を式(11)および式(12)にそれぞれ代入して、障害の以後の位置を予測する。
衝突判定手段132が、自車軌跡予測手段120がステップS204の処理で予測した位置、および障害軌跡予測手段110がステップS205の処理で予測した位置に基づいて、自車と障害との間の距離を予測する(ステップS206)。なお、DTCは、式(13)で求められる。
衝突判定手段132が、ステップS206の処理で予測した自車と障害との間の距離に基づいて、障害と自車とが衝突するか否かを判定し(ステップS207)、判定結果を動作制御手段200に入力する。
具体的には、例えば、衝突判定手段132は、ステップS206の処理で予測した自車と障害との間の距離DTCが所定の値(例えば、1m)よりも小さい場合に、障害と自車とが衝突すると判定する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、自車と障害との間の距離を、自車と障害との縦方向速度と横方向速度とを用いて予測するので、障害が右左折等によって自車から離間していく場合には自車と障害とが衝突しないと判定し、障害が割り込み等によって自車との間の距離が近づいている場合には自車と障害とが衝突する恐れがあると判定することができる。
つまり、本実施形態によれば、衝突判定手段132は、障害の移動速度を縦方向成分と横方向成分とに分けて2次元で解析して障害の移動軌跡を予測して衝突判定を行うので、自車と障害との間の1次元の距離で衝突判定を行う場合に比べて、障害が自車から離間しているか否かを適切に判定することが可能になり、適切に衝突判定を行うことが可能になる。
また、本実施形態によれば、自車と障害との移動軌跡を予測するので、移動軌跡を予測することなく自車と障害との間の距離および自車の速度に基づいて自車と障害とが衝突するか否かを判定する場合に比べて、衝突判定の精度を高め、適切に衝突判定を行うことができる。
<第3実施形態>
以上に述べた各実施形態において、他車等の障害の移動の予測に用いられる障害検知手段300には、レーダや撮影装置、レーザセンサのような検知装置が用いられ、他車等の障害のブレーキが作動したことによって減速したことに基づいて他車等の障害が後退すると予測して衝突予測がなされることがある。しかし、現実には、他車等の障害や自車は、完全に停止しても、障害や自車が後退することはほとんどない。ここで、障害や自車が後退した場合には、移動速度は負の値になる。従って、障害や自車の移動速度が正の値から0m/sに変化するとき、自車や障害は、自車や障害の移動速度が0m/sとなる位置で、つまり後退の動きが始まる前の位置に固定されるべきである。
ここで、2秒後(t=2)に自車と障害とが衝突するという単純な例で障害が後退することについて説明する。障害に対する自車の相対速度Vrelが10m/sであり、自車の速度Vegoが15m/sであり、障害の速度Vobjが5m/sであり、障害に対する自車の相対加速度Arelが4m/s2であり、自車の加速度Aegoが0m/s2であり、障害の加速度Aobjが−4m/s2であるとする。
すると、時間tのときの障害の速度Vobj(t)は、Vobj(t)=Vobjoriginal+Aobj*tで表される。なお、Vobjoriginalは、障害の初期速度である。
従って、
obj(0)=5m/s
obj(1)=1m/s
obj(2)=−3m/s
つまり、自車と障害とが衝突するt=2のときには、障害が後退していることになる。
障害の相対速度と相対加速度とに基づくシステムでは、障害が負の値の縦方向の速度で移動することに基づいて衝突を予測しうるが、前述したように、障害は完全に停止していると判断すべきであって、障害が後退しているとの判断は明らかに誤りであると考えられる。
同様に、自車が後退することについて説明する。障害に対する自車の相対速度Vrelが10m/sであり、自車の速度Vegoが15m/sであり、障害の速度Vobjが5m/sであり、障害に対する自車の相対加速度Arelが−4m/s2であり、自車の加速度Aegoが−4m/s2であり、障害の加速度Aobjが0m/s2であるとする。
すると、時間tのときの自車の速度Vego(t)は、Vego(t)=Vegooriginal+Aego*tで表される。なお、Vegooriginalは、自車の初期速度である。
従って、
ego(0)=15m/s
ego(1)=11m/s
ego(2)=7m/s
ego(3)=3m/s
ego(4)=−1m/s
つまり、t=4のときには、自車が後退していることになる。このような場合には、自車は前方の障害に衝突することはほとんどない。つまり、自車の移動速度が負の値になった場合に当該自車が障害に衝突するとする判断は誤りであると考えられる。
そこで、本実施形態では、そのような誤判断を防ぐことができる誤判断防止装置500について述べる。図9は、誤判断防止装置500の接続例を示すブロック図である。図9に示すように、誤判断防止装置500は、障害検知手段300、自車動作検知手段400および動作解析装置100に接続されている。そして、誤判断防止装置500には、障害検知手段300から障害の位置、障害の縦方向速度、および障害の横方向速度の測定結果が入力され、自車動作検知手段400から自車の操舵輪の舵角、自車の縦方向速度、および自車の横方向速度の測定結果が入力される。なお、動作解析装置100、障害検知手段300および自車動作検知手段400の構成は、図1に示す構成と同様であるので、説明を省略する。また、本実施例では、誤判断防止装置500が動作解析装置100に接続されている例を説明するが、これに限定されず動作解析装置102に接続されていてもよい。
誤判断防止装置500には、動作解析装置100の障害軌跡予測手段110の予測結果、自車軌跡予測手段120の予測結果、および衝突判定手段の判定結果も入力される。動作解析装置100の衝突判定手段130は、誤判断防止装置500の判断に従って判定結果を動作制御装置200に出力する。
誤判断防止装置500は、入力された各測定結果および各予測結果に基づいて入力された判定結果が適切か否かを判断し、判断結果を動作解析装置100に入力する制御手段501を含む。
まず、誤判断防止装置500による判断について説明する。前述したように、本発明において、障害の速度は、自車の縦方向に沿う移動速度である縦方向速度と、水平面上において縦方向に垂直となる方向の速度である横方向速度とに成分が分けられて算出される。また、障害の位置も、自車の縦方向に沿った位置である縦方向位置と、水平面上において縦方向に垂直となる方向の位置である横方向位置とに分けられて算出される。
そこで、まず、障害の縦方向速度Vx=0になるタイミングについて検討する。式(12)に示されている縦方向位置を時間で1回微分した解が縦方向速度Vxであるので、縦方向速度Vxは、
Figure 2014112348
で表される。従って、Vx=0となるためには、(v+at)=0である場合と、cosθ=0である場合とがある。なお、
Figure 2014112348
である。
ここで、(v+at)=0が成立するt(t1とする)は、
1=−v/a
・・・(26)
である。
また、cosθ=0が成立するためには、
Figure 2014112348
であればよいので、そうするとtは、
Figure 2014112348
を満たせばよい。そうするとt(t2およびt3とする)は、
Figure 2014112348
となる。
つまり、t=t1、t2およびt3のうち、いずれかのタイミングで障害の縦方向速度Vx=0になる。
もし、TTCDまたはTTCのタイミングでVxが負の値であった場合には、算出したt1、t2およびt3のうち、最小であり、実数であり、かつ、負の値でないものを障害が縦方向には移動していないときの時間Tsxとして選択する。そして、選択されたTsxのタイミングにおける障害の縦方向位置を算出し、当該縦方向位置との関係で自車が衝突するか否かが判断されるのである。
次に、横方向速度Vy=0になるタイミングについて検討する。式(11)に示されている横方向位置を時間で1回微分した解が横方向速度Vyであるので、横方向速度Vyは、
Figure 2014112348
で表される。従って、Vy=0となるためには、(v+at)=0である場合と、sinθ=0である場合とがある。なお、
Figure 2014112348
である。
ここで、(v+at)=0が成立するt(t1とする)は、
1=−v/a
・・・(33)
である。
また、sinθ=0が成立するためには、
Figure 2014112348
であればよいので、そうするとtは、
Figure 2014112348
を満たせばよい。そうするとt(t2およびt3とする)は、
Figure 2014112348
となる。
つまり、t=t1、t2およびt3のうち、いずれかのタイミングで横方向速度Vy=0になる。
もし、TTCDまたはTTCのタイミングでVyが負の値であった場合には、算出したt1、t2およびt3のうち、最小であり、実数であり、かつ、負の値でないものを障害が横方向には移動していないときの時間Tsyとして選択する。
ここで、t2およびt3における
Figure 2014112348
について検討すると、本例では障害の加速度aは負の値であることを前提にしているので、t2はt1よりも大きな値になり、t3は負の値となることが明らかである。なお、rとθ0との符号が横方向において互いに異なるような状態は物理的に無関係である。なぜなら障害としての車両がヨーモーメントの方向と操舵方向とが反対方向となっただけでは停止しないからである。従って、Tsyにはt1が選択されることになる。そして、選択されたTsxのタイミングにおける障害の縦方向位置を算出し、当該縦方向位置との関係で自車が衝突するか否かが判断されるのである。
次に、本実施形態の誤判断防止装置500の動作について詳細に説明する。図10は、本実施形態の誤判断防止装置500の動作を示すフローチャートである。なお、誤判断防止装置500は、動作解析装置100の衝突判定手段130によって自車が障害に衝突すると判定されたときに処理を開始する。
誤判断防止装置500の制御手段501は、まず、式(31)〜(37)を用いて、Vx=0m/sとなるときのTsxを算出する(ステップS301)。また、誤判断防止装置500の制御手段501は、式(24)〜(30)を用いて、Vy=0m/sとなるときのTsyを算出する(ステップS302)。
そして、誤判断防止装置500の制御手段501は、ステップS301の処理で算出したTsxを用いてPxlongおよびPxlatを算出し(ステップS303)、ステップS302の処理で算出したTsyを用いてPylongおよびPylatを算出する(ステップS304)。
なお、Pxlongは、式(11)においてt=Tsxである場合のPx(t)である。また、Pxlatは、式(12)においてt=Tsxである場合のPy(t)である。Pylongは、式(11)においてt=Tsyである場合のPx(t)である。また、Pylatは、式(12)においてt=Tsyである場合のPy(t)である。このように、縦方向だけでなく横方向もチェックすることで、道路形状が直線でない場合(例えば、オイラー螺旋形状のカーブ路等である場合)であっても、正確に誤判断の判定をすることができる。
誤判断防止装置500の制御手段501は、TsxとTTCおよびTTCDとの比較を行うとともに、TsyとTTCおよびTTCDとの比較を行う。そして、誤判断防止装置500の制御手段501は、Tsx<TTCまたはTTCD、Tsy<TTCまたはTTCDのいずれかが成立する場合に(ステップS305のYes)、ステップS306の処理に移行し、そうでない場合に(ステップS305のNo)、後述するステップS309の処理に移行する。
ステップS301の処理で算出されたTsxがTTCまたはTTCDよりも小さい場合(ステップS305のYes)とは、TTCまたはTTCDが到来する前に、Tsxが到来する場合であり、従って、TTCまたはTTCDが到来する前に横方向速度Vxが0m/sになる場合である。換言すれば、横方向速度Vxが負の値になってから、つまり障害が後退して、TTCまたはTTCDが到来する場合である。
また、ステップS302の処理で算出されたTsyがTTCまたはTTCDよりも小さい場合(ステップS305のYes)とは、TTCまたはTTCDが到来する前に、Tsyが到来する場合であり、従って、TTCまたはTTCDが到来する前に縦方向速度Vyが0m/sになる場合である。換言すれば、縦方向速度Vyが負の値になってから、つまり障害が後退して、TTCまたはTTCDが到来する場合である。
ステップS301の処理で算出されたTsxがTTCまたはTTCDよりも小さくない場合(ステップS305のNo)とは、Tsxが、TTCまたはTTCDが到来した後、またはTTCまたはTTCDと同じタイミングで到来する場合であり、従って、TTCまたはTTCDが到来した後に横方向速度Vxが0m/sになる場合である。換言すれば、横方向速度Vxが0m/sになる前に、TTCまたはTTCDが到来する場合である。
また、ステップS302の処理で算出されたTsyがTTCまたはTTCDよりも小さくない場合(ステップS305のNo)とは、Tsyが、TTCまたはTTCDが到来した後、またはTTCまたはTTCDと同じタイミングで到来する場合であり、従って、TTCまたはTTCDが到来した後に縦方向速度Vyが0m/sになる場合である。換言すれば、縦方向速度Vyが0m/sになる前に、TTCまたはTTCDが到来する場合である。
そして、制御手段501は、ステップS301の処理で算出したTsxとステップS302の処理で算出したTsyとを比較し、Tsx<Tsyである場合に(ステップS306のYes)、Pxlong,Pxlatの位置で自車が障害に衝突するか否かを判定する(ステップS307)。一方、制御手段501は、Tsy≧Tsxである場合に(ステップS306のNo)、Pylong,Pylatの位置で自車が障害に衝突するか否かを判定する(ステップS308)。
なお、制御手段501は、ステップS307の処理におけるPxlong,Pxlatの位置で自車が障害に衝突するか否かの判定、およびステップS308の処理におけるPylong,Pylatの位置で自車が障害に衝突するか否かの判定を、式(13)〜(15)を用いて行う。具体的には、制御手段501は、式(15)が成立するtにおいて、自車と障害との距離が所定の値よりも小さければ自車が障害に衝突すると判定する。
そして、制御手段501は、ステップS307の処理で衝突が生じると判定した場合(ステップS307のYes)、ステップS308の処理で衝突が生じると判定した場合(ステップS308のYes)、またはステップS305の処理でNoと判定した場合に、算出されたTTCまたはTTCDに基づく衝突判断は適切であると判定し(ステップS309)、適切であると判定したことを示す情報である肯定情報を動作解析装置100に入力する。肯定情報が入力された動作解析装置100の衝突判定手段130は、自らの判定結果を動作制御手段200に入力する。
また、制御手段501は、ステップS307の処理で衝突が生じないと判定した場合(ステップS307のNo)、またはステップS308の処理で衝突が生じないと判定した場合に(ステップS308のNo)、算出されたTTCまたはTTCDに基づく衝突判断は不適切であると判定し(ステップS310)、不適切であると判定したことを示す情報である否定情報を動作解析装置100に入力する。動作解析装置100の衝突判定手段130は、自車は障害に衝突しないとする判定結果を動作制御手段200に入力する。
本実施形態によれば、動作解析装置100によって障害が後退することを予測したとしても障害が後退して自車と衝突することは極めて稀であり、そのような予測結果は誤りであると考えられるので、誤判断防止装置500は、誤った予測結果を取り消して、動作解析装置100の衝突判定手段130による誤判定結果の出力を防ぐことができる。
また、前述したように、自車の移動速度が負の値になった場合に当該自車が障害に衝突するとする判断は誤りであると考えられるので、誤判断防止装置500は、そのような場合に誤った予測結果を取り消して、動作解析装置100の衝突判定手段130による誤判定結果の出力を防ぐことができる。
図11は、以上に述べた各実施形態の動作解析装置100と動作制御手段200とが組み合わされた例としてAEBSの動作を示すフローチャートである。なお、AEBSは、以下に述べる図11に示す動作を、例えば、動作解析装置100と同様に、運転者によってキーオン操作がなされてからキーオフ操作がなされるまで繰り返し実行する。
AEBSは、例えば、動作解析装置100の障害検知手段300を利用して障害の存在を検知し(ステップS401)、障害との距離および障害と自車との相対速度を測定して、測定結果に基づいて、自車が障害と衝突するまでの時間である衝突予測時間を算出する(ステップS402)。
そして、AEBSは、ステップS402の処理で算出した衝突予測時間が所定の自動ブレーキ作動タイミングに対応する時間でない(具体的には、算出した衝突予測時間が、衝突を回避するために自動ブレーキを作動させる所定のタイミングよりも遅い)と判定した場合には(ステップS403のNo)、所定の自動ブレーキ作動タイミングに到達するまでの時間が所定時間内であるか否かを判断する(ステップS404)。AEBSは、所定時間内であると判断したときに(ステップS404のYes)、警報動作を行ってステップS402の処理に移行する(ステップS405)。一方、AEBSは、所定の自動ブレーキ作動タイミングに到達するまでの時間が所定時間内でないと判断したときに(ステップS404のNo)、警報動作を行わずにステップS402の処理に移行する。
また、AEBSは、ステップS402の処理で算出した衝突予測時間が所定の自動ブレーキ作動タイミングに対応する時間である(具体的には、衝突予測時間が、衝突を回避するために自動ブレーキを作動させる所定のタイミングになった)と判定した場合には(ステップS403のYes)、自動ブレーキを作動させる(ステップS406)。
本実施形態によれば、第1実施形態または第2実施形態において述べた方法によって障害が後退すると予測した誤判断を訂正し、衝突判定をより適切に行うことができる。そして、そのようなそのような誤判断の結果を、例えば、動作制御手段200に入力することを防ぐことができる。従って、本実施形態によれば、AEBS等による警報動作や自動ブレーキの作動をより高い精度で適切に行わせることができる。
100、102 動作解析装置
110 障害軌跡予測手段
120 自車軌跡予測手段
130、132 衝突判定手段
200 動作制御装置
300 障害検知手段
400 自車動作検知手段
500 誤判断防止装置
501 制御手段

Claims (7)

  1. 車両に搭載されて前記車両および障害の動きを解析する動作解析装置であって、
    前記障害の前記車両に対する位置と、前記車両に対する縦方向の速度および横方向の速度とを測定する障害検知手段と、
    前記車両の縦方向の速度および横方向の速度を測定する自車動作検知手段と、
    前記障害検知手段の測定結果および前記自車動作検知手段の測定結果から前記車両と前記障害との間の距離が最も短くなる距離を最短距離として算出する最短距離算出手段と、
    算出された前記最短距離が所定値以下である場合に前記車両と前記障害とが衝突すると判定する衝突判定手段と、
    を備えたことを特徴とする動作解析装置。
  2. 前記最短距離算出手段は、前記障害検知手段の測定結果と前記自車動作検知手段の測定結果とに基づいて、前記車両と前記障害との間の距離の変化量が0になるタイミングを予測し、予測した前記タイミングにおける前記車両と前記障害との間の距離を前記最短距離として算出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の動作解析装置。
  3. 前記障害検知手段は、前記障害の前記車両に対する位置として、前記障害の前記車両に対する縦方向の距離を測定し、
    前記最短距離算出手段は、前記車両の前記縦方向の速度と前記障害検知手段により測定された前記障害の前記縦方向の速度との差、および前記車両と前記障害との間の距離を所定の計算式のうち初期の漸化式に代入することにより前記タイミングを予測し、予測した前記タイミングにおける前記車両と前記障害との間の距離を前記最短距離として算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の動作解析装置。
  4. 前記障害検知手段の測定結果に基づいて、前記障害の移動軌跡を予測する障害軌跡予測手段と、
    前記自車動作検知手段の測定結果に基づいて、前記車両の移動軌跡を予測する自車軌跡予測手段と、をさらに備え、
    前記障害検知手段は、所定の時間間隔で前記障害の前記車両に対する位置と、前記車両に対する縦方向の速度および横方向の速度とを測定し、
    前記自車動作検知手段は、所定の時間間隔で前記車両の縦方向の速度および横方向の速度を測定し、
    前記最短距離算出手段は、前記障害軌跡予測手段が予測した前記時間間隔ごとの前記障害の移動軌跡と、前記自車軌跡予測手段が予測した前記時間間隔ごとの前記車両の移動軌跡との間の距離に基づいて、前記最短距離を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の動作解析装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の動作解析装置と、
    前記障害検知手段の測定結果および前記自車動作検知手段の測定結果に基づいて、前記障害および前記車両の移動速度を予測する制御手段を含む誤判断防止装置とを備えた動作解析システムであって、
    前記障害検知手段は、さらに前記障害の加速度を測定し、
    前記自車動作検知手段は、さらに前記車両の加速度を測定し、
    前記誤判断防止装置の前記制御手段は、前記障害および前記車両の移動速度の予測結果によって前記障害および前記車両の少なくともいずれかが後退していることが示された場合に、前記動作解析装置の前記衝突判定手段による前記車両と前記障害とが衝突するとの判定を取り消し可能である
    ことを特徴とする動作解析システム。
  6. 前記誤判断防止装置の前記制御手段は、前記障害および前記車両の移動速度の予測結果によって前記障害および前記車両の少なくともいずれかが後退していることが示された場合に、前記障害および前記車両の少なくともいずれかの移動速度が0m/sであるときの位置で前記車両と前記障害とが衝突するか否かを判定し、前記位置で前記車両と前記障害とが衝突すると判定した場合に、前記動作解析装置の前記衝突判定手段による前記車両と前記障害とが衝突するとの判定は適切であると判定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の動作解析システム。
  7. 車両に搭載された動作解析装置が、前記車両および障害の動きを解析する動作解析方法であって、
    障害検知手段が、前記障害の前記車両に対する位置と、前記車両に対する縦方向の速度および横方向の速度とを測定し、
    自車動作検知手段が、前記車両の縦方向の速度および横方向の速度を測定し、
    最短距離算出手段が、前記障害検知手段の測定結果および前記自車動作検知手段の測定結果から前記車両と前記障害との間の距離が最も短くなる最短距離を算出し、
    衝突判定手段が、算出された前記最短距離が所定値以下である場合に前記車両と前記障害とが衝突すると判定する
    ことを特徴とする動作解析方法。
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